JPH07311922A - 磁気記録装置 - Google Patents

磁気記録装置

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JPH07311922A
JPH07311922A JP10413594A JP10413594A JPH07311922A JP H07311922 A JPH07311922 A JP H07311922A JP 10413594 A JP10413594 A JP 10413594A JP 10413594 A JP10413594 A JP 10413594A JP H07311922 A JPH07311922 A JP H07311922A
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JP
Japan
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recording
signal
magnetic
circuit
recording head
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JP10413594A
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Tetsuo Makise
哲郎 牧瀬
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数の相対速度で情報の記録を行うデータ記
録装置において、記録の停止の際に記録ヘッドの消磁を
行うデータ記録装置を提供する。 【構成】 データ記録装置1は、記録ヘッド22が情報
の記録を中断する際に、入力データINDを含む実効的
な電流信号に続けて、所定の信号パターン、例えば信号
周期ごとに極性が反転する信号パターンの次第に振幅が
小さくなる減衰電流信号を一定周期分、例えば10周期
分だけ記録ヘッド22に供給する。データ記録装置1
は、減衰電流信号を記録ヘッド22に供給することによ
り記録ヘッド22の磁気回路252に磁束が残留するこ
とを防止するとともに、ヘリカルトラックフォーマット
において減衰信号が書き込まれるポストアンブル領域の
長さを各相対速度において必要最小限としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、記録媒体と記録ヘッド
の相対的な移動速度を変更可能であって、磁気ヘッドの
消磁機能を備えた磁気記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】以下、図8を参照して従来の技術を説明
する。図8は、従来の磁気記録装置において、記録ヘッ
ドに対する記録信号の供給が停止される際の各信号のタ
イミングを示す図であって、(A)は記録信号RECD
を示し、(B)は記録許可信号REを示し、(C)は記
録ヘッドに流れる電流信号RSを示す。図8(A)に示
す所定の情報を含む記録信号RECDは、駆動回路によ
り付勢され、図8(C)に示す交流の電流信号RSとな
って記録ヘッドに供給される。
【0003】駆動回路には、図8(B)に示す記録許可
信号REが供給される。駆動回路は、記録許可信号RE
が論理値1(H)である場合に記録ヘッドに電流信号R
Sを供給し、論理値0(L)となった場合、すなわち図
8(C)における点hで記録ヘッドへの電流信号RSの
供給を停止する。つまり、記録許可信号REは磁気テー
プに記録を行う場合には論理値1であり、例えばヘリカ
ルトラックフォーマットの磁気テープのヘリカルトラッ
クの終端で論理値0となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の磁気記録装置に
おいて、図8に示したように記録ヘッドに対する電流信
号RSの停止をステップ状に行った場合、記録ヘッドの
磁気回路が磁化(帯磁)してしまうという問題がある。
つまり、電流信号RSが流れなくなる前に、図8(C)
点a〜hの時点において記録ヘッドの磁気回路(以下、
単に記録ヘッドと記す)の磁束密度Bは、図9に示すB
H曲線上の点a〜点hを移動する。従って、電流信号R
Sが0になる図8(C)に示す点hにおいて、記録ヘッ
ドには磁束密度Bh の磁束が残ってしまうことになる。
このように記録ヘッドが磁化すると、磁気テープに記録
した記録信号の再生の際のノイズの発生、あるいは、記
録信号の波形歪みといった問題が生じる。
【0005】単一の記録媒体と記録ヘッドの相対的速度
(以下、単に相対速度と記す)で記録を行う磁気記録装
置においては、記録ヘッドの残留磁気が残ることの防止
(消磁)は、実効的な情報を含む電流信号RSの供給が
終了した後、例えば1周期ごとに極性が反転し、次第に
振幅が小さくなる電流信号(以下、減衰電流信号と記
す)を記録ヘッドに供給すればよい。つまり、図4を参
照して後述するように、減衰電流信号が記録ヘッドに供
給されている間、記録ヘッドのBH曲線が囲む面積は次
第に縮小し、ついには0となる。
【0006】従って、電流信号の停止の後も記録ヘッド
は磁化しない。ここで、充分に記録ヘッドの消磁するた
めには、減衰電流信号を数十周期分供給すればよいこと
が知られている。なお、この減衰電流信号は、例えばヘ
リカルトラックフォーマットで情報の記録を行う磁気テ
ープにおいては、ポストアンブル(エディットギャッ
プ)領域に書き込まれることになる。
【0007】しかしながら最近、複数の相対速度(マル
チスピード)で共通の記録媒体のフォーマットに記録を
行う磁気記録装置が用いられるようになってきている。
このような磁気記録装置において、減衰電流信号を用い
て記録ヘッドを消磁した場合、以下のような問題が生じ
る。つまり、例えば磁気テープを用い、最短記録波長λ
min =1.0μmで、2m/sと20m/sの2種類の
相対速度で情報の記録を行う磁気記録装置における記録
信号の最短記録周波数fは、相対速度2m/sの場合に
は1MHz、相対速度20m/sの場合には10MHz
となる。ここで、電流信号停止の際の減衰電流信号を1
0周期分供給する場合、減衰電流信号の供給時間はそれ
ぞれ10μsおよび1μsとなる。減衰電流信号の供給
時間を固定として時間の長い方に合わせて10μsとし
た場合、磁気テープの各トラックにおいて必要となるポ
ストアンブル領域の長さはそれぞれ200μmおよび2
0μmとなる。このポストアンブル領域の長さも長い方
に合わせる必要があるので磁気テープのポストアンブル
領域の長さは200μmとなる。
【0008】つまり、相対速度20m/sで記録を行っ
た場合、本来必要なポストアンブル領域の長さは20μ
mだけであるにもかかわらず、200μmの長さとする
必要がある。従って、磁気テープ上の各トラックにおい
てポストアンブル領域の9割が用いられずに無駄となっ
てしまう。つまり、この無駄の分だけ磁気テープの記憶
容量が小さくなり、また、記録密度が低下するという問
題がある。
【0009】本発明の磁気記録装置は、以上述べた従来
技術の問題点に鑑みてなされたものであり、複数の相対
速度で同一フォーマットの記録媒体に情報の記録を行う
磁気記録装置において、フォーマット中のポストアンブ
ル領域の長さを記録ヘッドの消磁に必要充分な最小限の
長さとすることができる磁気記録装置を提供することを
目的とする。また、本発明は、記録媒体の記録密度を高
めることができ、記録容量が大きい磁気記録装置を提供
することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の磁気記録装置は、磁気記録媒体に対して複
数の移動速度で相対的に移動し、該移動速度それぞれに
対応する周波数の磁気的な記録信号で前記記録媒体を磁
化する磁気回路と、前記磁気記録媒体への記録の停止の
際に、前記移動速度それぞれに対応する周波数で次第に
減衰する記録信号を実質的に同一周期だけ前記磁気回路
に供給する減衰信号供給手段とを有し、前記記録の停止
の際に前記磁気回路の残留磁気を次第に弱めて消磁する
ように構成されている。
【0011】好適には、前記減衰信号供給手段は、一定
の振幅のパルス信号を前記移動速度それぞれに対応する
特性でフィルタリングして該パルス信号の振幅を減衰さ
せるフィルタリング手段と、前記波形が鈍ったパルス信
号の波高値に対応する振幅を有し、前記移動速度に対応
した周波数の交流電流を前記磁気回路に供給する電流供
給手段とを有する。好適には、前記磁気回路は前記記録
媒体の表面を所定のフォーマットに沿って移動し、該フ
ォーマットは少なくともポストアンブル領域を有し、前
記次第に減衰する磁気的な記録信号は該ポストアンブル
領域に印加される。好適には、前記記録媒体は、ヘリカ
ルトラックフォーマットの磁気テープである。
【0012】
【作用】本発明に係る磁気回路および変換手段は、磁気
記録装置の磁気回路を有するいわゆる記録ヘッドであっ
て、電気的な記録信号を磁気的な信号に変換して、例え
ば磁気テープといった記録媒体に記録する。
【0013】減衰信号供給手段は、実効的な情報、つま
り記録媒体に書き込まれるべきデータ本体を含む電流信
号の後に、所定の信号パターン、例えば最も頻繁に信号
の極性が反転し、次第にその振幅が減少する減衰電流信
号を一定周期分だけ付加して変換手段に供給する。この
ような減衰電流信号が変換手段に供給された場合、記録
ヘッドの磁気回路に現れる磁束のBH曲線の囲む面積
は、減衰電流信号の振幅の減衰に従って減少する。よっ
て、減衰電流信号の供給が終了した時点で記録ヘッドの
磁気回路に磁束は残留しない。また、減衰信号供給手段
は、各相対速度において変換手段に一定周期分だけ減衰
電流信号を供給する。換言すると、相対速度に反比例す
る時間だけ減衰電流信号を変換手段に供給するので、減
衰電流信号が書き込まれる記録媒体上のフォーマット上
のポストアンブル領域の長さは各相対速度において一定
になる。
【0014】
【実施例1】以下、図1〜図5を参照して本発明の実施
例を説明する。まず、図1および図2を参照して本発明
の磁気記録装置1の構成を説明する。図1に示す本発明
の磁気記録装置1は、複数の記録ヘッド22と磁気テー
プ24との相対的な速度(以下、相対速度と記す)で、
ヘリカルトラックフォーマットに従って磁気テープに情
報を記録する装置である。本発明の磁気記録装置1の最
短記録波長λmin および相対速度は任意であるが、この
実施例においては説明の簡略化のため、磁気記録装置1
の最短記録波長λmin は1.0μm、相対速度は2m/
sおよび20m/sの2種類の場合について具体的に説
明する。
【0015】磁気記録装置1は、記録ヘッド22が磁気
テープ24上の各ヘリカルトラックの終端部に達してか
ら次のヘリカルトラックの先端に達するまでの間、情報
の記録を中断する際に、入力データINDを含む実効的
な電流信号に続けて、所定の信号パターン、例えば信号
周期ごとに極性が反転する信号パターンの次第に振幅が
小さくなる減衰電流信号を一定周期分、例えば10周期
分だけ記録ヘッド22に供給する。磁気記録装置1は、
減衰電流信号を記録ヘッド22に供給することにより、
実効的な電流信号の供給を中断、または、停止する際に
記録ヘッド22の磁気回路252に磁束が残留すること
を防止するとともに、ヘリカルトラックフォーマットに
おいて減衰信号が書き込まれるポストアンブル領域の長
さを各相対速度において必要最小限としている。
【0016】図1において、操作入力装置10は、磁気
記録装置1の利用者が入力した操作情報を制御回路(C
NT)12に対して出力する。この操作情報には、例え
ば記録ヘッド22と磁気テープ24との相対速度の指定
等が含まれる。制御回路12は、操作入力装置10から
入力された操作情報に従って、パターン発生回路(P
G)14および変調回路(MOD)18の動作を制御
し、信号SELを介してセレクタ回路(SEL)16の
動作を制御し、信号RE,RSP、および、電流RCを
介して記録ヘッド駆動回路(HDV)20の動作を制御
し、信号TSを介して走行制御装置(TD)28の動作
を制御する。
【0017】パターン発生回路14は、制御回路12の
制御に従って、磁気記録装置1が相対速度2m/sで情
報の記録を行う場合には周波数1MHz、相対速度20
m/sで情報の記録を行う場合には周波数10MHzの
論理値1(H)と論理値0(L)を交互にとる信号パタ
ーンを有する信号Pを生成してセレクタ回路16に対し
て出力する。このような信号パターンを信号Pとして用
いる理由は、変調回路18および記録ヘッド駆動回路2
0を経て電流信号RSとなった場合に最短記録波長を有
するので単位時間当たりの極性の反転が最も多く、磁気
回路252を最短時間で消磁することができるからであ
る。
【0018】セレクタ回路16は、制御回路12の制御
に従って、入力された入力データIND、または、信号
Pを選択して信号SELDとして変調回路(MOD)1
8に対して出力する。変調回路18は、信号SELDに
所定の変調を加え、信号RECDとして記録ヘッド駆動
回路20に対して出力する。記録ヘッド駆動回路20
は、信号RECDを付勢して電流信号RSとして記録ヘ
ッド駆動回路20に対して出力する。記録ヘッド駆動回
路20の構成は、図2を参照して後述する。記録ヘッド
22は、コイル250、および、磁気回路252から構
成されており、入力された電流信号RSをコイル250
により磁気的な信号に変換し、変換後の信号を磁気回路
252を介して磁気テープ24に記録する。
【0019】磁気テープ24は、ヘリカルトラックフォ
ーマットで情報を記録する。磁気テープ24上のフォー
マットは、図3を参照して後述する。走行制御装置28
は、信号TSを介した制御回路12の制御に従って、記
録ヘッド22が配設されているドラム(図示せず)の回
転速度および磁気テープ24を送る速さを調節して相対
速度2m/sまたは20m/sで記録ヘッド22を磁気
テープ24のトラックをトレースさせる。
【0020】次に、図2を参照して記録ヘッド駆動回路
20の構成を説明する。図2において、駆動増幅回路2
00は、電流供給回路204から供給される電流IC’
により動作し、変調回路18から入力された信号REC
Dを増幅して電流IC’に対応する電流値の電流信号R
Sとして記録ヘッド22のコイル250に対して出力す
る。
【0021】電流制御回路202は、例えばアクティブ
フィルタにより構成され、記録許可信号REの波形を、
信号RSPにより指定される相対速度に対応する特性、
つまり式1および式2を参照して後述するように、所定
の周期の減衰電流信号を生成するために必要な特性でフ
ィルタリングし、駆動増幅回路200に供給する電流信
号RSの振幅を規定する信号ICを電流供給回路204
に対して出力する。電流供給回路204は、電流制御回
路202から入力された信号ICに対応する値の電流I
C’を駆動増幅回路200に供給する。
【0022】以下、図3を参照して磁気テープ24のフ
ォーマットを説明する。図3に示すように、磁気テープ
24上にはヘリカルトラック26i(iは整数)が設け
られており、図3に示す矢印の方向に磁気テープ24お
よび記録ヘッド22が走行して記録ヘッド22が各ヘリ
カルトラック26iをトレースする。各ヘリカルトラッ
ク26iは、それぞれプリアンブル領域PR260、デ
ータ領域(DATA)262,270、ポストアンブル
領域(PO)264,272、エディットギャップ領域
(EG)266、および、領域(PA)268が設けら
れている。これらの領域の内、減衰電流信号はポストア
ンブル領域(PO)264,272およびエディットギ
ャップ領域(EG)266に記憶される。なお、上述の
磁気記録装置1の各構成要素の内、磁気テープ24が本
発明に係る磁気記録媒体に相当し、記録ヘッド22が本
発明に係る磁気回路に相当し、パターン発生回路14お
よび記録ヘッド駆動回路20が本発明に係る減衰信号供
給手段に相当する。
【0023】以下、図4および図5を参照して磁気記録
装置1の動作を説明する。図4は、図1に示した磁気記
録装置1の各信号の波形を示す図であって、(A)は信
号RECDの波形を例示し、(B)は信号REの波形を
示し、(C)は信号ICの波形を示し、(D)は電流信
号RSの波形を示す。図5は、図3(D)に示した電流
信号RSにより記録ヘッド22の磁気回路252に生じ
る磁束密度を模式的に示すBH図である。
【0024】まず、操作入力装置10を介して操作者か
ら制御回路12に相対速度等および記録を開始させる旨
の操作情報が入力されると、制御回路12は走行制御装
置28および記録ヘッド22が戴置されているヘッドの
回転を制御し、相対速度2m/sまたは20m/sで記
録ヘッド22に磁気テープ24のヘリカルトラック上を
トレースさせる。磁気記録装置1において、図4に示す
時点Eまでは、図4(A)に例示するように、磁気記録
装置1には磁気テープ24に記録されるべき実効的なデ
ータが入力データINDとして入力される。セレクタ回
路16は、信号SELを介した制御回路12の制御に従
って、入力データINDを選択して信号SELDとして
変調回路18に対して出力する。変調回路18は信号S
ELDを変調して信号RECDとして記録ヘッド駆動回
路20に対して出力する。
【0025】ここで、図4に示す時点Eまでは、図4
(B)に示すように、記録許可信号REは論理値1の値
をとっており、磁気テープ24に対する電流信号RSの
記録を許可する。つまり図4(C)に示すように、電流
制御回路202から電流供給回路204に入力される信
号ICは、通常の磁気テープ24に対する記録動作を行
う際の信号ICの電圧値Vmax となっている。電流供給
回路204は、電流RCに制限を加えずそのまま電圧値
Vmax に対応する電流IC’として駆動増幅回路200
に供給する。駆動増幅回路200は、電流IC’に対応
する振幅±Iの電流信号RSを記録ヘッド22に供給す
る。記録ヘッド22は、コイル250により電流信号R
Sを磁気的な信号に変換し、磁気回路252を介して、
図2に示した磁気テープ24上のデータ領域(DAT
A)262,270に記録する。従って、図4に示す時
点Eまでは、磁気回路252の磁束密度は、図5に示す
BH曲線の外周上を変化する。つまり、図4(D)に示
す電流信号RS上の点a〜点fにおける磁気回路252
の磁束密度は、図5に示すBH曲線上の点a〜点fの値
となる。
【0026】次に、磁気記録装置1において、図4に示
す時点E以降は、パターン発生回路14は、制御回路1
2の制御に従って、例えば上述のように1信号周期ごと
に論理値1と論理値0に変化する図4(A)に示す信号
Pを生成してセレクタ回路16に対して出力する。セレ
クタ回路16は、信号SELを介した制御回路12の制
御に従って、信号Pを選択して信号SELDとして変調
回路18に対して出力する。変調回路18は、信号SE
LDを変調して記録ヘッド駆動回路20に対して出力す
る。
【0027】ここで、図4(B)に示すように、図4に
示す時点E以降は、記録許可信号REは論理値0とな
り、磁気テープ24への電流信号RSの記録を禁止す
る。電流制御回路202は、図4(C)の時点E以降の
波形に示すように記録許可信号REをフィルタリングし
て電圧値が次第に低くなる信号ICを生成し、電流供給
回路204に対して出力する。電流供給回路204は、
信号ICに基づいて電流RCを制限し、信号ICの電圧
値に対応して次第に減少する電流IC’を駆動増幅回路
200に供給する。図4に示す時点Eから時点Fまでの
期間の電流信号RSが上述の減衰電流信号に相当する。
【0028】記録許可信号REが論理値0となる図4に
示す時点Eから、信号ICの電圧値が0となる図4に示
す時点Fまでの間、駆動増幅回路200に供給される電
流IC’は次第に減少する。従って、駆動増幅回路20
0から出力される電流信号RSの振幅も図4に示す時点
Eから時点Fまでの間、次第に減少し、図4に示す時点
F以降は電流信号RSの値は0となる。
【0029】電流信号RSの振幅が次第に減少する間に
磁気回路252の磁束密度は次第に減少してゆく。つま
り、図4(D)の点g〜点zにおける磁気回路252の
磁束密度は図5のBH曲線上の点g〜点zに対応してお
り、電流信号RSの振幅の減少に伴ってBH曲線が囲む
面積も減少する。図4(D)の点z以降において電流信
号RSの振幅が減少するとともに、図5に点線で示すよ
うにBH曲線は原点に近づいてゆく。最後に図4に示す
時点Fにおいて、磁気回路252の残留磁束密度は0と
なる。以上の動作により、磁気記録装置1は減衰電流信
号を用いて磁気回路252を消磁する。
【0030】図4に示す時点Eから時点Fまでの図4
(C)に示す時間tは、相対速度vおよび最短記録波長
λmin により次式から求められる。ここで、磁気回路2
52の帯磁を防止するために必要な減衰電流信号を10
周期とすると、相対速度2m/sの場合には図4(C)
に示す時間tは10μsとなり、相対速度20m/sの
場合には図4(C)に示す時間tは1μsとなる。ま
た、ポストアンブル領域(PO)264,272および
エディットギャップ領域(EG)266の長さLは、相
対速度2m/sおよび相対速度20m/sのいずれの場
合も20μmとなる。つまり、電流制御回路202のフ
ィルタリング特性は、相対速度2m/sの場合は時間t
を10μsとし、相対速度20m/sの場合は時間tを
1μsとするものであればよい。
【0031】
【数1】f = v/2λmin t = 10/f ただし、fは最短記録周波数(Hz)であり、λmin は
最短記録波長(m)であり、数値10は、図4に示した
時点Eから時点Fまでの減衰電流信号の周期である。
【0032】従って、v=20×10-6m/sの場合は
時間t=1μs、記録データレート(=2f)は20M
bps、v=2×10-6m/sの場合は時間t=10μ
s、記録データレートは2Mbpsとなる。エディット
ギャップ(EG)266の長さLは次式で表される。
【0033】
【数2】L = vt ただし、Lはポストアンブル領域(PO)264,27
2およびエディットギャップ領域(EG)266の長さ
である。
【0034】従って、v=20×10-6m/sおよびv
=2×10-6m/sのいずれの場合にも、L=20μm
となる。
【0035】従来の技術として述べた磁気記録装置にお
いては、図4に示す時点Eから時点Fまでの時間tが相
対速度によらず一定であったために、時間tを最も長い
時間、例えば第1の実施例に示した例においては相対速
度2m/sの場合に合わせて全ての相対速度において時
間tを10μsとしなければならなかった。従って、ポ
ストアンブル領域の長さLを各相対速度において必要と
なる長さの内、最長の200μmとする必要があった。
しかし、磁気記録装置1においては、相対速度に対応し
て時間tを変更しているのでポストアンブル領域(P
O)264,272およびエディットギャップ領域(E
G)266の長さを1/10の20μmとすることがで
きる。
【0036】つまり、磁気テープ24上のフォーマット
において、ポストアンブル領域(PO)264,272
およびエディットギャップ領域(EG)266の長さを
必要以上に長くすることはない。従って、例えば第1の
実施例に示したように、従来の磁気記録装置におけるポ
ストアンブル領域(PO)の長さを1/10とすること
ができ、残りの領域の9/10をデータ領域として有効
に用いることができるので、磁気テープ24の大容量化
および記録密度の向上を達成することがきる。第1の実
施例においては、相対速度2m/sと相対速度20m/
sの場合についてのみ説明したが、磁気記録装置1をこ
れら以外の相対速度に対応可能なように構成してもよ
い。この場合、電流制御回路202のフィルタリング特
性を各相対速度において式1および式2に示した条件に
合う時間tを得るように設定すればよい。また、磁気記
録装置1の各構成要素は同等の機能を有する回路と置換
可能であり、上述の減衰電流信号の周期、波形、およ
び、論理値等は例示である。
【0037】
【実施例2】以下、図6を参照して本発明の磁気記録装
置の第2の実施例を説明する。図6は、第2の実施例に
おける本発明の電流制御回路220の構成を示す図であ
って、(A)は電流制御回路220の構成を示し、
(B)は時定数回路224 i の構成を示す。電流制御回
路220は、第1の実施例に示した磁気記録装置1をn
種類(nは整数)の相対速度に対応させる際に、電流制
御回路202の代わりに用いられる回路である。
【0038】まず、電流制御回路220の構成を説明す
る。図6(A)において、バッファアンプ222i (i
=1,2,…,n)は、それぞれ入力された記録許可信
号をバッファリングしてそれぞれ時定数回路(CRFI
L)224i に対して出力する。時定数回路224
i は、図6(B)に示すように、抵抗Ri およびコンデ
ンサCi から構成された時定数回路であり、それぞれバ
ッファアンプ222i によりバッファリングされた記録
許可信号REをフィルタリングしてアナログセレクタ回
路226の入力端子Ii に対して出力する。抵抗Ri
抵抗値およびコンデンサCi の容量値は、各相対速度v
i に対応する時定数τi を与える。この時定数τi は、
例えば次式で示される。
【0039】
【数3】 τi = Ci i =pk/fi …(3) ただし、pは所定の係数であり、fi は相対速度vi
おける最短記録周波数であり、kは減衰電流信号の周期
であり、Ci はコンデンサCi の容量であり、Ri は抵
抗Ci の抵抗値である。
【0040】アナログセレクタ回路226は、信号RS
Pを介した制御回路12の制御に従って、入力端子Ii
にそれぞれ入力された時定数回路224i のフィルタリ
ング出力信号のいずれかを選択して出力端子Oから信号
ICとして出力する。以上のように構成された電流制御
回路220は、第1の実施例に示した電流制御回路20
2と同等の機能および性能を有している。
【0041】
【実施例3】以下、図7を参照して本発明の磁気記録装
置の第3の実施例を説明する。図7は、第3の実施例に
おける本発明の電流制御回路240の構成を示す図であ
る。電流制御回路240は、第1の実施例に示した磁気
記録装置1をn種類(nは整数)の相対速度に対応させ
る際に、電流制御回路202の代わりに用いられる回路
である。
【0042】図7において、ディジタル信号発生回路2
42は、所定の周波数のクロック信号CKに同期し、信
号REおよび信号RSPを介した制御回路12の制御に
従って、各相対速度vi に対応する減衰電流信号の波形
を規定するディジタル形式の波形データを出力してD/
A変換回路244に対して出力する。D/A変換回路2
44は、クロック信号CKに同期してディジタル信号発
生回路242から入力された波形データを順次アナログ
形式の信号に変換して信号ICとして出力する。以上の
ように構成された電流制御回路240は、第1および第
2の実施例に示した電流制御回路202,220と同等
の機能および性能を有している。
【0043】
【発明の効果】以上述べたように本発明の磁気記録装置
によれば、複数の相対速度で同一フォーマットの記録媒
体に情報の記録を行う磁気記録装置において、フォーマ
ット中のポストアンブル領域の長さを記録ヘッドの消磁
に必要充分な最小限の長さとすることができる。従っ
て、本発明の磁気記録装置によれば、記録媒体の記録容
量を増大させ、記憶密度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例における本発明の磁気記録装置の
構成を示す図である。
【図2】図1に示した本発明の記録ヘッド駆動回路の構
成を示す図である。
【図3】図1に示した磁気テープのフォーマットを示す
図である。
【図4】図1に示した磁気記録装置の各信号の波形を示
す図であって、(A)は信号RECDの波形を例示し、
(B)は信号REの波形を示し、(C)は信号ICの波
形を示し、(D)は電流信号RSの波形を示す。
【図5】図3(D)に示した電流信号RSにより記録ヘ
ッドの磁気回路に生じる磁束密度を模式的に示すBH図
である。
【図6】第2の実施例における本発明の電流制御回路の
構成を示す図であって、(A)は電流制御回路の構成を
示し、(B)は時定数回路の構成を示す。
【図7】第3の実施例における本発明の電流制御回路の
構成を示す図である。
【図8】従来の磁気記録装置において、記録ヘッドに対
する記録信号の供給が停止される際の各信号のタイミン
グを示す図であって、(A)は記録信号RECDを示
し、(B)は記録許可信号REを示し、(C)は記録ヘ
ッドに流れる電流信号RSを示す。
【図9】図8(C)に示した記録ヘッドに流れる電流信
号RSによる記録ヘッドの帯磁を説明するBH曲線を模
式的に示す図である。
【符号の説明】
1…磁気記録装置、10…操作入力装置、12…制御回
路、14…パターン発生回路、16…セレクタ回路、1
8…変調回路、20,…記録ヘッド駆動回路、200…
駆動増幅回路、202,220,240…電流制御回
路、222…バッファアンプ、224…時定数回路、2
26…アナログセレクタ回路、242…ディジタル信号
発生回路、244…D/A変換回路、204…電流供給
回路、22…記録ヘッド、250…コイル、252…磁
気回路、24…磁気テープ、26…走行制御装置、28
…走行制御装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁気記録媒体に対して複数の移動速度で相
    対的に移動し、該移動速度それぞれに対応する周波数の
    磁気的な記録信号で前記記録媒体を磁化する磁気回路
    と、 前記磁気記録媒体への記録の停止の際に、前記移動速度
    それぞれに対応する周波数で次第に減衰する記録信号を
    実質的に同一周期だけ前記磁気回路に供給する減衰信号
    供給手段とを有し、 前記記録の停止の際に前記磁気回路の残留磁気を次第に
    弱めて消磁するように構成されている磁気記録装置。
  2. 【請求項2】前記減衰信号供給手段は、一定の振幅のパ
    ルス信号を前記移動速度それぞれに対応する特性でフィ
    ルタリングして該パルス信号の振幅を減衰させるフィル
    タリング手段と、 前記波形が鈍ったパルス信号の波高値に対応する振幅を
    有し、前記移動速度に対応した周波数の交流電流を前記
    磁気回路に供給する電流供給手段とを有する請求項1に
    記載の磁気記録装置。
  3. 【請求項3】前記磁気回路は前記記録媒体の表面を所定
    のフォーマットに沿って移動し、該フォーマットは少な
    くともポストアンブル領域を有し、前記次第に減衰する
    磁気的な記録信号は該ポストアンブル領域に印加される
    請求項1または2に記載の磁気記録装置。
  4. 【請求項4】前記記録媒体は、ヘリカルトラックフォー
    マットの磁気テープである請求項1〜3のいずれかに記
    載の磁気記録装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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