JPH08220689A - ハロゲン化銀写真感光材料およびその処理方法 - Google Patents

ハロゲン化銀写真感光材料およびその処理方法

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JPH08220689A
JPH08220689A JP2786695A JP2786695A JPH08220689A JP H08220689 A JPH08220689 A JP H08220689A JP 2786695 A JP2786695 A JP 2786695A JP 2786695 A JP2786695 A JP 2786695A JP H08220689 A JPH08220689 A JP H08220689A
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JP
Japan
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silver halide
layer
backing
halide photographic
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Application number
JP2786695A
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English (en)
Inventor
Etsuji Tanaka
悦二 田中
Susumu Baba
進 馬場
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Mitsubishi Paper Mills Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Paper Mills Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明の目的は、迅速処理を行ったときに搬送
性、処理性に優れたハロゲン化銀写真感光材料を提供す
ることにある。 【構成】支持体上に少なくとも1層の感光性ハロゲン化
銀乳剤層を有するハロゲン化銀写真感光材料において、
支持体に対しハロゲン化銀乳剤層の反対側に少なくとも
2層以上のバッキング層が塗設され、該バッキング層が
ポリオキシエチレン系アニオン界面活性剤及びシリコー
ン系界面活性剤を含有し、かつ該バッキング層の支持体
側の層に疎水性ラテックスを含有することを特徴とする
ハロゲン化銀写真感光材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はハロゲン化銀写真感光材
料に関するものであり、特に搬送性と接着を改良したハ
ロゲン化銀写真感光材料およびその処理方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年ハロゲン化銀写真感光材料の消費量
は増加の一途をたどっており、これらのハロゲン化銀写
真感光材料の一定時間内での処理量を増加させるため
に、露光工程では自動搬送化による省力化や迅速化が行
われており、現像処理工程でも一層の短時間処理が要求
されている。このような迅速処理に対する要求にこたえ
るため感光材料のゼラチンを低減したり、マット剤を多
量に使用等の方法が取られてきたが、まだ十分ではなか
った。マット剤の添加による搬送性の改良については、
特開昭61−42653号、同平4−362630号に
記載されるような方法があるが、支持体との接着やカー
ル性の問題がありまだ充分ではなかった。また、搬送性
改良のため大粒子のマット剤の添加も行われているが、
乳剤保護層に添加した場合にはマットピンホールの原因
となったり、バッキング層での添加では、出力機あるい
は現像機内での乳剤面の搬送性に問題がある場合があり
改良が望まれていた。また、特開平4−32245号、
同平5−2237号に記載されるような、界面活性剤の
イオン性や、フッ素系活性剤の使用の方法もあるが、感
光材料の現像処理後の接着がまだ充分ではなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、搬送
性にすぐれたハロゲン化銀写真感光材料を提供すること
にあり、特に搬送性と接着を改良したハロゲン化銀写真
感光材料及びその処理方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の上記の目的は、
支持体上に少なくとも1層の感光性ハロゲン化銀乳剤層
を有するハロゲン化銀写真感光材料において、支持体に
対しハロゲン化銀乳剤層の反対側に少なくとも2層以上
のバッキング層が塗設され、該バッキング層がポリオキ
シエチレン系アニオン界面活性剤及びシリコーン系界面
活性剤を含有し、かつ該バッキング層の支持体側の層に
疎水性ラテックスを含有することを特徴とするハロゲン
化銀写真感光材料によって達成された。
【0005】また、上記のハロゲン化銀写真感光材料に
おいて、バッキング側のゼラチンの総量が3.0g/m
2 以下であるハロゲン化銀写真感光材料の処理方法で、
Dry to Dryの処理時間が60秒以内であるこ
とを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料の処理方法に
より感光材料の迅速処理性がさらに高められる。
【0006】本発明で用いられるポリオキシエチレン系
アニオン界面活性剤としては下記一般式(化1)で表さ
れる化合物を挙げることができる。
【0007】
【化1】 式中,nは1から10の自然数。Mは水素原子またはア
ルカリ金属をあらわす。Xは炭素数5〜15のアルキル
基、または化2で表される置換基を表す。
【0008】
【化2】 式中、X1は炭素数5〜15のアルキル基、X2は炭素数
1〜3のアルキル基、水素原子、ハロゲン原子を表す。
【0009】本発明の感光材料において化1で示される
界面活性剤としては、下記の化合物が挙げられる。
【0010】
【化3】
【0011】
【化4】
【0012】
【化5】
【0013】
【化6】
【0014】
【化7】
【0015】
【化8】
【0016】
【化9】
【0017】
【化10】
【0018】
【化11】
【0019】これらの界面活性剤の添加量は1m2に対
し1×10-8 〜1×10-3モルが好ましく、1×10
-6〜1×10-4モルがより好ましい。
【0020】本発明で用いられるシリコーン系界面活性
剤としては下記一般式(化12)で表される化合物を挙
げることができる。
【0021】
【化12】 式中、m及びnは5から100の自然数。Rは化13で
表される置換基を表す。
【0022】
【化13】 式中、a及びbは1から10の自然数。R1 は炭素数1
〜15のアルキル基を表す。
【0023】本発明の感光材料において化12で示され
る界面活性剤としては、下記の化合物が挙げられる。
【0024】
【化14】
【0025】
【化15】
【0026】
【化16】
【0027】
【化17】
【0028】
【化18】
【0029】
【化19】
【0030】
【化20】
【0031】
【化21】
【0032】
【化22】
【0033】これらの界面活性剤の添加量は1m2に対
し1×10-8 〜1×10-3モルが好ましく、1×10
-6〜1×10-4モルがより好ましい。
【0034】これらの界面活性剤をバッキング層に含有
させる方法としては、バッキング層の塗布過程で添加す
るのが最も好ましいが、該界面活性剤の水溶液を乾燥後
の材料に塗布するなどして拡散によりバッキング層に含
有させる方法を用いてもよい。本発明において、これら
の界面活性剤はバッキング層のどの層に添加してもよい
が、感光材料の塗布性を向上させるため、少なくとも1
種は各層に共通に含有することが好ましく、最も少量の
添加で接着性が改良されるためバッキング層の最上層へ
双方の活性剤を含有させることが好ましい。
【0035】本発明の感光材料において2層以上のバッ
キング層を塗設する必要がある。単層塗布の場合にはバ
ッキング層に添加される疎水性ラテックスのため、感光
材料のブロッキングを生じたり、現像処理中にバッキン
グ層が剥離したりすることがある。従って、本発明にお
いて、添加される疎水性ラテックスの大半は支持体に近
い側の層に添加される必要がある。
【0036】本発明の感光材料においてバッキング層に
用いられる疎水性ラテックスは平均分子量は3000以
上であれば良い。使用量は、該バッキング層中のゼラチ
ンの総量の50〜150重量%が好ましく、70〜12
0重量%が更に好ましい。バッキング層においては、疎
水性ラテックスがゼラチンの50重量%未満だと現像処
理中や減力処理中の湿潤状態で塗布膜が剥がれることが
あり、150重量%以上だとブロッキングをおこしたり
することがある。
【0037】本発明の感光材料において用いられる疎水
性ラテックスの具体例を次に示すが、本発明はこれらに
より限定されるものではない。
【0038】
【化23】
【0039】
【化24】
【0040】
【化25】
【0041】
【化26】
【0042】
【化27】
【0043】
【化28】
【0044】
【化29】
【0045】
【化30】
【0046】
【化31】
【0047】
【化32】
【0048】
【化33】
【0049】
【化34】
【0050】
【化35】
【0051】
【化36】
【0052】
【化37】
【0053】
【化38】
【0054】
【化39】
【0055】
【化40】
【0056】
【化41】
【0057】
【化42】
【0058】
【化43】
【0059】
【化44】
【0060】
【化45】
【0061】
【化46】
【0062】
【化47】
【0063】
【化48】
【0064】本発明において、Dry to Dryと
は感光材料の先端を自動現像機に挿入し現像、定着、水
洗、乾燥を経て該先端が自動現像機から出てくるまでの
時間をいう。本発明において現像時間、定着時間とは各
々、処理する感光材料が自現機の現像タンク液に浸透し
てから次の定着液に浸漬するまでの時間、定着タンク液
に浸透してから次の水洗タンク液に浸漬するまでの時間
をいう。また、水洗時間は水洗タンク液に浸透している
時間をいう。乾燥時間とは通常35℃〜100℃で好ま
しくは40℃〜80℃の熱風が吹き付けられる乾燥ゾー
ンが自現機に設置されているが、その乾燥ゾーンに入っ
ている時間をいう。現像温度は約25℃〜50℃である
が30〜40℃が好ましく、現像時間は20秒以下であ
るが、好ましくは8〜15秒である。本発明において感
光材料の現像性や乾燥性を向上させるためにバッキング
側のゼラチン量を少なくすることは効果的であり、特に
現像時間が15秒以下で、Dry to Dryの処理
時間が60秒以内であるような超迅速処理において有効
である。処理時間を短縮するため特に、バッキングの乾
燥不良のため処理中に自動現像機の乾燥部のローラーへ
の巻き付きや、処理後試料の積み重なりでのブロッキン
グを引き起こさないようにするために、処理時の吸液量
を少なくし乾燥性を向上させるためにも、バッキング側
のゼラチン量は3.0g/m2以下であることが望まし
い。
【0065】本発明に用いられるハロゲン化銀感光材料
には実質的に球形のマット剤を添加することができる。
マット剤は無添加でもよいが、感光材料のブロッキング
防止のために添加されることが好ましい。また、感光材
料のピンホールの防止や搬送中のキズの発生を防止する
ため、球形マット剤が好ましい。マット剤は乳剤保護層
では平均粒径2〜5μmが好ましく、3〜4μmが更に
好ましく、添加量は10〜200mg/m2 が好まし
く、15〜50mg/m2 が更に好ましい。乳剤保護層
のマット剤の平均粒径が2μmより小さいと感材どうし
のブロッキングが発生する場合があり、5μmより大き
いと感光材料に多量のピンホールが発生することがあり
好ましくない。バッキング層では平均粒径5〜10μm
が好ましく、6〜8μmが更に好ましく、添加量は10
〜200mg/m2 が好ましく、15〜50mg/m2
が更に好ましい。バッキング層のマット剤の平均粒径が
5μmより小さいと感材どうしのブロッキングが発生す
る場合があり、シート状の感光材料の場合は複数枚を同
時に取ってしまうことがある。平均粒径が10μmより
大きいと搬送時や処理中、処理後にマット剤の脱落がお
こることがあり、露光機や現像機を汚染したり、搬送ロ
ールに付着して圧力カブリを引き起こすなど感光材料に
悪影響を与えたりすることがある。
【0066】この様なマット剤には有機系、無機系の物
があるが、有機マット剤としては、例えば水分散性ビニ
ル重合体では、ポリメチルアクリレート、ポリアクリロ
ニトリル、ポリスチレン、スチレン−ジビニルベンゼン
共重合体、ポリビニルアセテートなど、無機マット剤と
しては、二酸化チタン、硫酸バリウム、炭酸カルシウム
などを好ましく用いることができる。
【0067】本発明の感光材料に用いられるハロゲン化
銀乳剤は、公知の種々の方法によって調整することがで
きる。本発明に用いられるハロゲン化銀乳剤は、いわゆ
るシングルジェット方式あるいはダブルジェット方式と
いわれる混合法のいずれを用いて調整されてもよいが、
好ましくは後者を用いて調整された単分散乳剤を用いる
のがよい。また、本発明に、用いられるハロゲン化銀結
晶の晶癖は、立方体、八面体、十四面体、平板状結晶の
いずれでもよく、粒子径も特に制限はないが、好ましく
は0.1μm〜2.0μmの平均粒径のものが良い。
【0068】本発明の感光材料に用いられるハロゲン化
銀乳剤は硫黄プラス金増感により化学増感されることが
できる。本発明に用いられる硫黄増感剤としては、ゼラ
チン中に含まれる硫黄化合物の他、種々の硫黄化合物、
例えばチオ硫酸塩、チオ尿素類、チアゾール類、ローダ
ニン類等を用いることができる。本発明に用いられる金
増感剤は種々の金塩であり、例えば塩化金酸、三塩化金
酸、チオシアナト金酸などである。
【0069】本発明に感光材料に用いられる乳剤はハロ
ゲン化銀の物理熟成中あるいは化学熟成中に、ロジウ
ム、イリジウム等の金属塩を用いることができる。本発
明に用いられる写真乳剤は、第4級アンモニュウム塩、
チオエーテル化合物、ポリエチレンオキサイド誘導体、
ジケトン類などを用いて増感することもできる。これら
の方法は米国特許第2、708、162号、同3、04
6、132号、同3、046、133号、同3、04
6、134号、同3、046、135号、英国特許第9
39、357号等に記載されている。
【0070】本発明に感光材料に用いられる乳剤には種
々の親水性コロイドが用いられ、写真乳剤用および/ま
たは他の写真構成層用のベクヒルとして使用する親水性
コロイドには例えばゼラチン、コロイド性アルブミン、
カゼイン、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエ
チルセルロース等のセルロース誘導体、寒天、アルギン
酸ソーダ、澱粉誘導体などの糖誘導体、合成親水性コロ
イド、例えばポリビニルアルコール、ポリN−ビニルピ
ロリドン、ポリアクリルアミドまたはこれらの誘導体、
部分加水分解物等があげられる。必要に応じて、これら
のコロイドの二つ以上の相溶性混合物を使用する。この
中で最も一般的に用いられるのはゼラチンであるが、ゼ
ラチンは一部または全部を合成高分子物質で置き換える
ことができるほか、いわゆるゼラチン誘導体すなわち分
子中に含まれる官能基としてのアミノ基、イミノ基、ヒ
ドロオキシ基、カルボキシル基をそれらと反応し得る基
を一個持った試薬で処理、改質した物は他の高分子物質
の分子鎖を結合させたグラフトポリマーで置き換えて使
用してもよい。
【0071】本発明の写真感光材料には、バッキング
層、写真乳剤層その他の親水性コロイド層に無機または
有機の硬膜剤を含有してよい。例えばクロル酸(クロム
明ばん、酢酸クロムなど)、アルデヒト類(ホルムアル
デヒト、グリオキサール、グルタールアルデヒトな
ど)、N−メチロール化合物(ジメチロール尿素、メチ
ロールジメチルヒダントインなど)、ジオキサン誘導体
(2,3−ジヒドロキシジオキサンなど)、活性ビニル
化合物(1,3,5−トリアクリロイル−ヘキサヒドロ
−S−トリアジン、1,3−ビニルスルホニル−2−プ
ロパノ−ルなど)、活性ハロゲン化合物(2,4−ジク
ロロ−6−ヒロキシ−S−トリアジンなど)ムコハロゲ
ン酸類(ムコクロル酸、ムコフェノキシクロル酸な
ど)、などを単独または組み合わせて用いることができ
る。
【0072】本発明の感光材料のバッキング層、写真乳
剤層または他の親水性コロイド層には塗布助剤、帯電防
止、スベリ性改良、乳化分散など種々の目的で本発明以
外の界面活性剤を含んでもよい。
【0073】例えばサポニン(ステロイド系)、アルキ
レンオキサイド誘導体(例えばポリエチレングリコー
ル、ポリエチレングリコール/ポリプロピレングリコー
ル縮合物、ポリエチレングリコールアルキルエーテル類
またはポリエチレングリコールアルキルアリールエーテ
ル類、ポリエチレングリコールエステル類、ポリエチレ
ングリコールソルビタンエステル類、ポリアルキレング
リコールアルキルアミンまたはアミド類)、グリオキシ
ドーリル誘導体(たとえばアルケニルコハク酸ポリグリ
セリド、アルキルソエノールポリグリセリド)、多価ア
ルコールの脂肪酸エステル類、糖のアルキルエステル類
などの非イオン性界面活性剤、アルキルカルボン酸塩、
アルキルスルフォン酸塩、アルキルベンゼンスルフォン
酸塩、アルキルナフタレンスルフォン酸塩、アルキル硫
酸エステル類、アルキルリン酸エステル類、N−アシル
−N−アルキルタウリン類、スルホコハク酸エステル
類、アルキルリン酸エステル類などのような、カルボキ
シ基、スルホ基、ホスホ基、硫酸エステル基、燐酸エス
テル基等の酸性基を含むアニオン界面活性剤:アミノ酸
類、アミノアルキルスルホン酸類、アミノアルキル硫酸
または燐酸エステル類、アルキルベタイン類、アミンオ
キシド類などの両性界面活性剤:アルキルアミン塩類、
脂肪族あるいは芳香族第4級アンモニュウム塩類、ピリ
ジウム、イミダゾリウムなどの複素環第4級アンモニュ
ウム塩類、および脂肪族または複素環を含むホスホニウ
ムまたはスルホニウム塩類などのカチオン界面活性剤を
用いることができる。
【0074】本発明の感光材料の写真乳剤層または他の
親水性コロイド層には、感光材料の製造工程、保存中あ
るい写真処理中のカブリを防止し、あるいは写真性能を
安定化させる目的で、種々の化合物を含有させることが
できる。すなわちアゾール類たとえばベンゾチアゾリウ
ム塩、ニトロインダゾール類、トリアゾ−ル類、ベンゾ
トリアゾール類、ベンズイミダゾール類(特にニトロー
またはハロゲン置換体):ヘテロ環メルカプト化合物
類、たとえばメルカプトチアゾール類、メルカプトベン
ズチアゾール類、メルカプトベンズイミダゾール類、メ
ルカプトチアジアゾール類、メルカプトテトラゾール類
(特に1−フェニル−5−メルカプトテトラゾール)、
メルカプトピリミジン類:カルボキシル基やスルホン基
などの水溶性基を有する上記のヘテロ環メルカプト化合
物類:チオケト化合物、たとえばオキサゾリンチオン:
アザインデン類、たとえばテトラアザインデン類(特に
4−ヒドロキシ置換(1、3、3a、7)テトラアザイ
ンデン類):ベンゼンチオスルホン酸類:ベンゼンスル
フィン酸:などのようなカブリ防止剤または安定剤とし
て知られた多くの化合物を加えることができる。
【0075】本発明の感光材料は、前記以外の種々の化
合物、たとえばハレーション防止染料、可塑剤、現像主
薬、紫外線吸収剤、蛍光染料、現像促進剤、カプラー等
を使用することができる。
【0076】本発明の写真感光材料においては、通常写
真感光材料の支持体として用いられるものがすべてもち
いられる。たとえばセルロースナイトレートフィルム、
セルロースアセテートフィルム、セルロースアセテート
ブチレートフィルム、セルロースアセテートプロピオネ
ートフィルム、ポリスチレンフィルム、ポリエチレンテ
レフタレートフィルム、ポリカーボネートフィルム、そ
の他これらの積層物、紙などがある。バライタまたはα
−オレフィンポリマー、特にポリエチレン、ポリプロピ
レンなど炭素原子2〜10のα−オレフィンのポリマー
を塗布またはラミネートした紙、特公昭47−1906
8号に示されているような表面を粗面化することによっ
て、他の高分子物質との密着性をよくするプラスチック
フィルム等の支持体なども好適である。
【0077】また、本発明の親水性コロイド層の塗布方
法としては、エアードクター、ブレードコート、スクイ
ズコート、エアーナイフコート、リバースロールコー
ト、キャストコート、エクストルージョンコート等の方
法が用いられる。そして塗布量は1〜15μm、より好
ましくは2〜10μmとすることがこのましい。
【0078】
【実施例】
【0079】以下、本発明をさらに具体的に説明するた
めに実施例を示すが、本発明はこれらに限定されるもの
ではなく、特許請求の範囲において各種の応用ができる
のもである。
【0080】実施例1 (乳剤の調製)水600ml中に塩化ナトリウム5g、ゼ
ラチン40gを含む水溶液に40℃でpAg8.6にコ
ントロールしたダブルジェット法で硝酸銀水溶液と、水
溶性イリジウム塩(銀1モルに対し3.25×10-6
ル)と水溶性ロジウム塩(銀1モルに対し1.8×10
-7モル)を含むハロゲン溶液を混合して平均粒径0.2
5μmの塩臭化銀(臭化銀30モル%)乳剤を調製し、
銀1モルに対し0.2モル%となるようヨウ化カリウム
水溶液を添加した後、沈澱水洗再溶解した。こうして得
られた乳剤のpAgを7.5に調整し、55℃で硫黄+
金増感を施した。その後4−ヒドロキシ−6−メチル−
1,3,3a,7−テトラアザインデンを添加し、化6
の界面活性剤を1.2×10-4モル/m2および化49の増感
色素を加え、さらに2,4−ジクロル−6−ヒドロキシ
トリアジンを添加た後化28の疎水性ラテックスをゼラ
チンの10重量%となる量加え仕上がり乳剤とした。
【0081】(乳剤保護膜塗布液の調整)ゼラチン60
gに対して水850mlを加え、膨潤後40℃で溶解し
た。ついでエチレンジアミン4酢酸を2gと塗布助剤と
して化6の界面活性剤を9.0×10-5モル/m2 となるよ
う添加した。更に平均粒系3.5μmの球形ポリスチレ
ンマット剤を添加し水酸化ナトリウムを用いてpH5.
5に調整し仕上がりの乳剤保護膜塗布液とした。
【0082】(バッキング層塗布液の調整)ゼラチン2
00gを水で膨潤し、40℃で溶解した後フィルター染
料として下記化合物化50及び化51を添加した後、
表1に示す界面活性剤を1.2×10-4モル/m2となるよう
に添加した。 こうして得られた溶液を硫酸を用いてp
H5.5に調整した後に表1に示す疎水性ラテックスを
ゼラチンの50重量%となる量添加し仕上がりのバッキ
ング層塗布液とした。なお、バッキング保護層を塗設し
ない場合には、更に平均粒系6.5μmの球形ポリスチ
レンマット剤を追加添加した。
【0083】(バッキング保護膜塗布液の調整)ゼラチ
ン80gに対して水850mlを加え、膨潤後40℃で溶
解した。ついで表1に示す界面活性剤(1×10-3モル/
2)と疎水性ラテックス(ゼラチンの20重量%)を
添加した。更に、平均粒系6.5μmの球形ポリスチレ
ンマット剤を添加した後、硫酸を用いてpH5.5に調
整し仕上がりのバッキング保護膜塗布液とした。
【0084】(評価試料の作成)これらの塗布液はポリ
エステル支持体上にゼラチン2.0g/m2 のバッキング
塗布液とゼラチン0.8g/m2 のバッキング保護膜塗布
液を重層塗布した後、それぞれの支持体の反対側に銀
3.8g/m2、ゼラチン1.5g/m2のハロゲン化銀乳剤
層とゼラチン0.8g/m2にした乳剤保護層を重層塗布
した。
【0085】これらの試料をライノタイプヘル社製のラ
イノトロニック300通して露光し、大日本スクリーン
製自動現像機LD−221を用いて、三菱製紙製のMR
A−CD231現像液で現像(38℃、20秒)し、定
着、水洗、乾燥して処理した。結果を表1に示す。
【0086】搬送性は搬送不良発生率で評価した。この
値が1%を越えると実用上問題となる。Wet接着は試
料表面に5mm間隔で傷をつけ、30℃で水中に30秒
間浸した後に、ティッシューでその表面をこすり、5段
階で評価した。5は全く剥がれないもの、1はかなり剥
がれるものであり、この値が3以下のときは現像処理や
減力処理中に膜面が剥がれる可能性が高くなる。テープ
接着は試料表面に5mm間隔で傷をつけ、現像、定着、
水洗、乾燥して処理した後に、セロハンテープを張り付
け、一昼夜放置した後、テープを剥し、5段階で評価し
た。5は全く剥がれないもの、1はかなり剥がれるもの
であり、この値が3以下のときは製版の張り込み作業に
おいて、張り尚しや剥離のときに膜面が剥がれる可能性
が高くなる。
【0087】
【化49】
【0088】
【化50】
【0089】
【化51】
【0090】
【化52】
【0091】
【表1】
【0092】表1より明らかなように、本発明により搬
送性と接着の良い写真感光材料が得られることがわか
る。
【0093】実施例2 (帯電防止層を有する支持体の作成)蒸留水5000ml
に30重量%のN−メチロ−ルアクリルアミドを持つポ
リスチレンスルホン酸ナトリウムの10%溶液5000
mlを加え、更にポリオキシスルホン酸系の界面活性剤の
10%溶液を100ml加えた。ついでこの溶液にマット
剤として平均粒径3.5μmの不定形シリカを添加し
た。これらの溶液を下引済の100μのポリエチレンテ
レフタレート上に塗布量が20ml/m2 になる様に塗布
した。
【0094】乳剤及び保護膜塗布液は実施例1と同じも
のを用い、バッキング塗布液及びバッキング保護膜塗布
液は実施例1と同様の方法で表2に示すように、界面活
性剤と疎水性ラテックスを変更して調整した。これらの
塗布液を実施例1とおなじ方法で帯電防止層上にバッキ
ング塗布液とバッキング保護膜塗布液を重層塗布した
後、それぞれの支持体の反対側に銀3.8g/m2、ゼラ
チン1.8g/m2のハロゲン化銀乳剤層とゼラチン0.
8g/m2 にした乳剤保護層を重層塗布して試料を作成し
た。
【0095】これらの試料は、実施例1で用いた処理液
を用い、以下の様な条件で現像処理を行い、同様に評価
した。その結果を表2に示す。
【0096】
【化53】
【0097】
【表2】
【0098】表2より明らかなように、本発明により迅
速処理性の優れた搬送性と接着の良い写真感光材料が得
られることがわかる。
【0099】
【発明の効果】実施例から理解されるように本発明によ
り、搬送性と接着を改良した高い迅速処理性を有するハ
ロゲン化銀写真感光材料を得ることができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に少なくとも1層の感光性ハロ
    ゲン化銀乳剤層を有するハロゲン化銀写真感光材料にお
    いて、支持体に対しハロゲン化銀乳剤層の反対側に少な
    くとも2層以上のバッキング層が塗設され、該バッキン
    グ層がポリオキシエチレン系アニオン界面活性剤及びシ
    リコーン系界面活性剤を含有し、かつ該バッキング層の
    支持体側の層に疎水性ラテックスを含有することを特徴
    とするハロゲン化銀写真感光材料。
  2. 【請求項2】 請求項1のハロゲン化銀写真感光材料に
    おいて、バッキング側のゼラチンの総量が3.0g/m
    2 以下であるハロゲン化銀写真感光材料の処理方法で、
    Dry to Dryの処理時間が60秒以内であるこ
    とを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料の処理方法。
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