JPH08219592A - 冷凍装置の冷媒減圧装置 - Google Patents

冷凍装置の冷媒減圧装置

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JPH08219592A
JPH08219592A JP7026520A JP2652095A JPH08219592A JP H08219592 A JPH08219592 A JP H08219592A JP 7026520 A JP7026520 A JP 7026520A JP 2652095 A JP2652095 A JP 2652095A JP H08219592 A JPH08219592 A JP H08219592A
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JP
Japan
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refrigerant
expansion valve
valve
heat exchanger
liquid line
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Application number
JP7026520A
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English (en)
Inventor
Tomohiro Yabu
知宏 薮
Mitsuaki Uchida
光陽 内田
Isao Nishijima
功 西嶋
Toru Inazuka
徹 稲塚
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】電動膨脹弁近傍の冷媒配管に、電動膨脹弁によ
る減圧が耳障りな冷媒音を発生させない程度の差圧範囲
内で行われるように、冷媒の減圧可能な機構を別途付設
し、電動膨脹弁からの冷媒音の発生を低減することにあ
る。 【構成】圧縮機(21)、四路切換弁(22)、室外熱交換器(2
4)、電動膨脹弁(25)、第1閉鎖弁(41)、室内熱交換器(3
2)およびアキュムレータ(27)が液ライン(50)((55)〜(5
8))、第1〜第3冷媒配管(51)〜(53)およびガスライン
(54)を介して順に接続されてなる冷媒循環回路を備えた
空気調和装置(1) を前提としている。そして、電動膨脹
弁と第1閉鎖弁との間の第3液ライン(57)に、該第3液
ライン内の冷媒を減圧するキャピラリ(45)を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷凍装置の冷媒循環回
路内において冷媒の減圧を行う冷媒減圧装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、冷凍装置は、圧縮機、熱源側熱
交換器、膨脹弁および利用側熱交換器が冷媒配管によっ
て順に接続されてなる冷媒循環回路を備えてなり、圧縮
機により圧縮して吐出される高圧ガス冷媒を、凝縮器と
して機能する熱源側熱交換器(又は利用側熱交換器)に
より凝縮して液冷媒にし、この液冷媒を膨脹弁により減
圧してから、蒸発器として機能する利用側熱交換器(又
は熱源側熱交換器)により低圧ガス冷媒にして圧縮機に
戻す循環動作を繰り返し行うようにしている。
【0003】そして、上記冷凍装置は、圧縮機、熱源側
熱交換器および膨脹弁が熱源側ユニットとして構成され
る一方、利用側熱交換器が利用側ユニットとして構成さ
れ、該両ユニットを分離する必要があるときには、圧縮
機と利用側熱交換器との間の冷媒配管を閉鎖弁によって
閉鎖するとともに、熱源側熱交換器と膨脹弁との間の冷
媒配管、および膨脹弁と利用側熱交換器との間の冷媒配
管のうちのいずれか一方の冷媒配管を閉鎖弁によって閉
鎖することで、冷媒循環回路内の冷媒を熱源側ユニット
内で閉じ込めるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
冷凍装置では、冷媒循環回路内における冷媒の減圧を膨
脹弁のみに依存するため、膨脹弁の上下流の冷媒配管で
の差圧が大きくなり、膨脹弁の上流側から差圧の関係で
勢いよく膨脹弁内に流れ込む液冷媒によって膨脹弁の弁
体が揺らされるなどして耳障りな音が発生し、この音が
冷媒配管を介して室内などに冷媒音として伝達されると
いった問題がある。この冷媒音は、図4に示すように、
例えば膨脹弁の上下流間での差圧がほぼ10kgf/cm2
下であれば、25dBA 程度のさほど気にならない範囲に
収まってはいるものの、差圧が10kgf/cm2 を越えて1
3kgf/cm2 程度の大きさになると、冷媒音も28dBA と
高くなって耳障りな不快音となる。
【0005】本発明はかかる点に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、膨脹弁近傍の冷媒配管
に、膨脹弁による減圧が耳障りな冷媒音を発生させない
程度の差圧範囲内で行われるように、冷媒の減圧可能な
機構を別途付設し、膨脹弁からの冷媒音の発生を低減す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明が講じた解決手段は、圧縮機(2
1)、熱源側熱交換器(24)、膨脹弁(25)および利用側熱交
換器(32)が冷媒配管(50)〜(58)によって順に接続されて
なる冷媒循環回路を備えた冷凍装置(1) の冷媒減圧装置
として、上記熱源側熱交換器(24)と膨脹弁(25)との間の
冷媒配管(55)、および膨脹弁(25)と利用側熱交換器(32)
との間の冷媒配管(56)のうちの少なくとも一方の冷媒配
管(55),(56) に、該冷媒配管(55),(56) 内の冷媒を減圧
するキャピラリ(45),(61) を設ける構成としたものであ
る。
【0007】請求項2記載の発明が講じた解決手段は、
請求項1記載の発明の構成要件に加えて、熱源側熱交換
器(24)と膨脹弁(25)との間の冷媒配管(55)、および膨脹
弁(25)と利用側熱交換器(32)との間の冷媒配管(56)のう
ちのいずれか一方の冷媒配管(55),(56) に、該冷媒配管
(55),(56) 内の冷媒の流通を閉鎖する閉鎖弁(41)を設
け、該閉鎖弁(41)を、その内部通路(43)を遮断すること
で冷媒の流通を閉鎖する構成にしている。そして、上記
キャピラリ(61)を、該閉鎖弁(41)の内部通路(43a),(43
c) に一体的に設ける構成としたものである。
【0008】請求項3記載の発明が講じた解決手段は、
請求項1または請求項2記載の発明のキャピラリ(45),
(61) を特定し、冷媒配管(50)よりも冷媒の流通抵抗を
増加させるように、キャピラリ(45),(61) の通路部分(4
3a),(43c) の径を小径にする形状およびその通路部分(4
3a),(43c) の長さを長くする形状のうちの少なくとも一
方の形状に設定する構成としたものである。
【0009】さらに、請求項4記載の発明が講じた解決
手段は、請求項2記載の発明の構成要件に加えて、閉鎖
弁(41)の内部通路(43b) に、フィルタ(62)を設ける構成
としたものである。
【0010】
【作用】上記の構成により、請求項1記載の発明では、
膨脹弁(25)の熱源側熱交換器(24)側の冷媒配管(55)、お
よび膨脹弁(25)の利用側熱交換器(32)側の冷媒配管(56)
のうちの少なくとも一方の冷媒配管(55),(56) 内の冷媒
がキャピラリ(45),(61)により膨脹弁(25)近傍にて減圧
されるようになっているので、膨脹弁(25)上下流の冷媒
配管(55),(56) 間の冷媒の差圧が小さくなり、膨脹弁(2
5)内に流れ込む冷媒の勢いが抑えられて膨脹弁(25)の弁
体の揺れなどが抑制され、その弁体の揺れなどにより発
生する冷媒配管(50)を介した冷媒音が低減する。
【0011】請求項2記載の発明では、キャピラリ(61)
は、膨脹弁(25)の熱源側熱交換器(24)側の冷媒配管(5
5)、および膨脹弁(25)の利用側熱交換器(32)側の冷媒配
管(56)のうちのいずれか一方の冷媒配管(55),(56) に設
けた閉鎖弁(41)の内部通路(43a),(43c) に一体的に設け
られているので、キャピラリ(45)が閉鎖弁(41)と別体に
設けられているものに比べて、組付工数が削減されてコ
ストが低減するとともに、冷媒循環回路がコンパクトな
ものとなる。
【0012】請求項3記載の発明では、キャピラリ(4
5),(61) は、その通路部分(43a),(43c) の通路径を小径
にする形状および通路部分(43a),(43c) の通路長を長く
する形状のうちの少なくとも一方の形状に設定すること
で、冷媒配管(56)よりも冷媒の流通抵抗を増加させるよ
うにしているので、キャピラリ(45),(61) による冷媒の
減圧が効果的に行われ、キャピラリ(45),(61) をコンパ
クトなものにすることができる。
【0013】さらに、請求項4記載の発明では、閉鎖弁
(41)の内部通路(43b) にフィルタ(62)が設けられている
ので、冷媒の浄化作用に加えて、フィルタ(62)による冷
媒の減圧も行える。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0015】図1は本発明の第1実施例に係る冷凍装置
としての空気調和装置(1) は、室外ユニット(2) に対し
て室内ユニット(3) が分離可能に接続されたセパレート
タイプに構成されている。
【0016】上記室外ユニット(2) は、圧縮機(21)と、
四路切換弁(22)と、室外ファン(23)が近接配置された熱
源側熱交換器である室外熱交換器(24)と、冷媒を減圧す
るための電動膨脹弁(25)(膨脹弁)とを備えて冷房サイ
クルと暖房サイクルとに可逆運転可能な熱源ユニットを
構成している。該室外熱交換器(24)におけるガス側の一
端には第1冷媒配管(51)の一端が、液側の他端には液ラ
イン(50)(冷媒配管)の一端がそれぞれ接続されてい
る。
【0017】上記第1冷媒配管(51)の他端は、四路切換
弁(22)に接続されており、この四路切換弁(22)によっ
て、圧縮機(21)の吐出側および吸込側に第2冷媒配管(5
2)および第3冷媒配管(53)を介して切換可能に接続され
ている。一方、上記圧縮機(21)の吐出側(第2冷媒配管
(52))および吸込側(第3冷媒配管(53))には、ガスラ
イン(54)(冷媒配管)の一端が四路切換弁(22)によって
切換可能に接続されている。そして、上記圧縮機(21)の
吸込側と四路切換弁(22)との間の第3冷媒配管(53)には
アキュムレータ(27)が設けられている。
【0018】上記室内ユニット(3) は、室内ファン(31)
が近接配置された利用側熱交換器としての室内熱交換器
(32)を備えて利用ユニットを構成し、該室内熱交換器(3
2)における液側の一端には液ライン(50)の他端が、ガス
側の他端にはガスライン(54)の他端がそれぞれ接続され
ている。また、上記液ライン(50)は、室外熱交換器(24)
側(一端側)の第1液ライン(55)と、室内熱交換器(32)
側(他端側)の第2液ライン(56)とからなり、該各液ラ
イン(55),(56) 間に電動膨脹弁(25)が介設されるように
なっている。
【0019】ここで、空気調和装置(1) の運転動作につ
いて説明する。
【0020】先ず、冷房運転時においては、四路切換弁
(22)が図1の実線位置に切換わり、室外ユニット(2) の
圧縮機(21)から吐出した高圧ガス冷媒は、室外熱交換器
(24)で凝縮して液冷媒となり、この液冷媒は、電動膨脹
弁(25)で減圧し、室内熱交換器(32)で蒸発して低圧ガス
冷媒となる。この低圧ガス冷媒は、ガスライン(54)から
室外ユニット(2) の圧縮機(21)に戻り、この循環動作を
繰り返すことになる。
【0021】一方、暖房運転時においては、上記四路切
換弁(22)が図1の破線位置に切換わり、室外ユニット
(2) の圧縮機(21)から吐出した高圧ガス冷媒は、室内熱
交換器(32)で凝縮して液冷媒となり、この液冷媒は液ラ
イン(50)から室外ユニット(2)の電動膨脹弁(25)で減圧
した後、室外熱交換器(24)で蒸発して低圧ガス冷媒とな
り、室外ユニット(2) の圧縮機(21)に戻り、この循環動
作を繰り返すことになる。
【0022】また、上記室外ユニット(2) および室内ユ
ニット(3) は、それぞれ分離状態で個別に組み立てられ
た後に一体的に組み付けられるようになっている。さら
に、上記電動膨脹弁(25)と室内熱交換器(32)との間の第
2液ライン(56)は、電動膨脹弁(25)側の第3液ライン(5
7)と、室内熱交換器(32)側の第4液ライン(58)とからな
り、該第3液ライン(57)および第4液ライン(58)の間に
は、第2液ライン(56)(第3液ライン(57)および第4液
ライン(58))内の液冷媒の流通を閉鎖する第1閉鎖弁(4
1)が設けられている。一方、上記ガスライン(54)は、四
路切換弁(22)側(一端側)の四路切換弁側ガスライン(5
4a) と、室内熱交換器(32)側(他端側)の室内熱交換器
側ガスライン(54b) とからなり、該四路切換弁側ガスラ
イン(54a) および室内熱交換器側ガスライン(54b) の間
には、ガスライン(54)(四路切換弁側ガスライン(54a)
および室内熱交換器側ガスライン(54b) )内のガス冷媒
の流通を閉鎖する第2閉鎖弁(42)が設けられている。
【0023】上記第1閉鎖弁(41)は、図2にも示すよう
に、略円筒形状の弁本体(40)と、該弁本体(40)内に上記
電動膨脹弁側液ライン(55)および室内熱交換器側液ライ
ン(56)とほぼ同一の径で貫通して設けられ、その一端開
口が電動膨脹弁側液ライン(55)に接続されると共に他端
開口が室内熱交換器側液ライン(56)に接続された内部通
路(43)(通路部分)と、上記弁本体(40)内に嵌挿され、
該内部通路(43)を連通させる開放位置と内部通路(43)の
連通を遮断する閉塞位置との間を上下方向に進退移動可
能な弁棒(44)とを備えている。上記内部通路(43)は、弁
本体(40)内を上下方向へ延びる上下通路部(43a) と、該
上下通路部(43a) の上端を室内熱交換器側液ライン(56)
に連続させる上側通路部(43b) と、上下通路部(43a) の
下端を電動膨脹弁側液ライン(55)に連続させる下側通路
部(43c) とからなる。そして、上記第1閉鎖弁(41)は、
上下通路部(43a) に対する弁棒(44)先端の下方への移動
により該上下通路部(43a) に嵌挿させて該上下通路部(4
3a) を遮断することで液冷媒の流通を閉鎖する構成とな
っている。この場合、本実施例においては、第2閉鎖弁
(42)も第1閉鎖弁(41)と同一構造となる。
【0024】さらに、上記第3液ライン(57)は、電動膨
脹弁(25)側の電動膨脹弁側液ライン(57a) と第1閉鎖弁
(41)側の第1閉鎖弁側液ライン(57b) とからなり、該電
動膨脹弁側液ライン(57a) と第1閉鎖弁側液ライン(57
b) との間には、該第3液ライン(57)(電動膨脹弁側液
ライン(57a) または第1閉鎖弁側液ライン(57b) )内の
冷媒を減圧するキャピラリ(45)が設けられている。該キ
ャピラリ(45)は、第3液ライン(57)を軸芯にして螺旋状
に巻回されて通路部分の長さを長くするように設定され
ていて、第3液ライン(57)よりも冷媒の流通抵抗を増加
させるようにしている。また、上記キャピラリ(45)の通
路部分は、その通路部分の径を小径に設定して、第3液
ライン(57)よりも冷媒の流通抵抗を増加させるようにし
ている。
【0025】次に、キャピラリ(45)の通路部分の通路径
とその通路部分の長さとの関係を図3に基づいて説明す
る。
【0026】電動膨脹弁(25)の上流側および下流側の間
での差圧が大きいがために電動膨脹弁(25)内に流れ込む
液冷媒の勢いにより該電動膨脹弁(25)の弁体を揺らすな
どして発生する冷媒音は、図4に示すように、電動膨脹
弁(25)上下流の第1および第2液ライン(55),(56) 間の
差圧が13kgf/cm2 のときに30dBA 近くなり、差圧が
10kgf/cm2 以下では冷媒音が25dBA 以下となって気
にならない程度に低減することから、キャピラリ(45)に
よる減圧を、そのキャピラリ(45)上下流の電動膨脹弁側
液ライン(57a) と第1閉鎖弁側液ライン(57b) との間で
の差圧分である3kgf/cm2 に設定するようにしている。
【0027】そして、キャピラリ(45)上下流の電動膨脹
弁側ライン(57a) と第1閉鎖弁側液ライン(57b) との間
で3kgf/cm2 の差圧を減圧する場合には、キャピラリ(4
5)の通路部分の通路径とその通路部分の長さとの関係を
示す図3の特性から、例えば、キャピラリ(45)の通路部
分の長さが100mmであれば、その通路部分の通路径
は1.4mmに設定すればよいことが判明する。
【0028】したがって、上記実施例では、電動膨脹弁
(25)と室内熱交換器(32)との間の第2液ライン(56)(第
3液ライン(57)および第4液ライン(58))内の冷媒、つ
まり電動膨脹弁側液ライン(57a) と第1閉鎖弁側液ライ
ン(57b) との間の冷媒が、キャピラリ(45)により例えば
3kgf/cm2 程度減圧されるように設定されていれば、電
動膨脹弁(25)上下流の第1液ライン(55)と第2液ライン
(56)間での冷媒の差圧が10kgf/cm2 程度まで小さくな
り、電動膨脹弁(25)内に流れ込む冷媒の勢いが抑えられ
て電動膨脹弁(25)の弁体の揺れなどが抑制され、その弁
体の揺れなどにより発生する液ライン(50)を介した冷媒
音を低減することができる。
【0029】しかも、キャピラリ(45)は、通路部分の通
路径を小径に設定するとともに、通路部分の通路長を長
くするように螺旋状に設定することで、第3液ライン(5
7)よりも冷媒の流通抵抗を増加させるようにしているの
で、キャピラリ(45)による冷媒の減圧が効果的に行わ
れ、キャピラリ(45)のコンパクト化を図ることができ
る。
【0030】次に、本発明の第2実施例を図5および図
6に基づいて説明する。
【0031】この第2実施例では、キャピラリを第1閉
鎖弁の内部に一体的に設けている。
【0032】すなわち、本実施例では、図5および図6
に示すように、キャピラリ(61)は、第1閉鎖弁(41)の内
部通路(43)の上下通路部(43a) および下側通路部(43c)
に形成されている。該上下通路部(43a) および下側通路
部(43c) は、上下通路部(43a) 下端にエルボ部を有して
キャピラリ(61)の通路部分(内部通路(43))の長さを1
00mm程度の長さに設定しているとともに、その内部
通路(43)の通路径を1.4mmに設定して第2液ライン
(56)の配管径よりもかなり小径にすることで、第2液ラ
イン(56)よりも冷媒の流通抵抗を増加させて、図3の特
性から得られる3kgf/cm2 の差圧分の減圧を第3液ライ
ン(57)と第4液ライン(58)との間で行えるようにしてい
る。この場合、上下通路部(43a) の上部には、弁棒(44)
の先端が着座して該上下通路部(43a) を塞ぐ弁座(43d)
が設けられている。
【0033】また、上記内部通路(43)の上側通路部(43
b) には、キャピラリ(61)の通路部分つまり上下通路部
(43a) および下側通路部(43c) の通路径よりも細かいメ
ッシュのフィルタ(62)が設けられている。
【0034】そして、本実施例においては、キャピラリ
(61)は、第1閉鎖弁(41)の内部に一体的に設けられてい
るので、第1閉鎖弁と別体にキャピラリを設けた場合に
比べて、組付工数が削減されてコストの低廉化を図るこ
とができるとともに、冷媒循環回路のコンパクト化を図
ることができる。
【0035】さらに、第1閉鎖弁(41)の内部通路(43)の
上側通路部(43b) にフィルタ(62)が設けられているの
で、冷媒の浄化作用に加えて、フィルタ(62)による冷媒
の減圧効果も発揮することができる。
【0036】尚、本発明は上記各実施例に限定されるも
のではなく、その他種々の変形例を包含するものであ
る。例えば、上記第2実施例では、内部通路(43)のキャ
ピラリ(61)の通路部分(上下通路部(43a) および下側通
路部(43c) )を特に小径に形成したが、液ラインの管径
と同じ通路径の内部通路内に、外周面に螺旋状溝を刳設
した円柱形状の部材などを嵌装し、該部材の外周面と内
部通路の内周面との間においてキャピラリの通路部分の
長さを螺旋上溝によって効果的に長くできるようにして
も良く、この場合には、キャピラリの通路部分の通路径
をかなり大径にすることも可能となる。
【0037】また、上記各実施例では、電動膨脹弁(25)
と室内熱交換器(32)との間の第2液ライン(56)に第1閉
鎖弁(41)を設けたが、電動膨脹弁と室外熱交換器との間
の第1液ラインに第1閉鎖弁が設けられるようにしても
良い。さらに、上記第1実施例では、第3液ライン(57)
にキャピラリ(45)を設けたが、キャピラリが、室外熱交
換器と電動膨脹弁との間の第1液ラインにも設けられて
いたり、または室外熱交換器と電動膨脹弁との間の第1
液ラインにのみ設けられるようにしても良い。
【0038】さらに、上記第2実施例では、フィルタ(6
2)を上側通路部(43b) 内に設けたが、上側通路部内にフ
ィルタが設けられていなくても良い。
【0039】
【発明の効果】以上の如く、請求項1記載の発明におけ
る冷凍装置の冷媒減圧装置によれば、キャピラリ(45),
(61) によってその上下流の冷媒配管(57a),(57b) 間お
よび((57),(58)間の冷媒の差圧を減圧したので、膨脹弁
(25)上下流の冷媒配管(55),(56)間の冷媒の差圧が小さ
くなり、膨脹弁(25)の弁体の揺れなどを抑制して、冷媒
音を低減することができる。
【0040】請求項2記載の発明における冷凍装置の冷
媒減圧装置によれば、膨脹弁(25)の上流側又は下流側の
第1閉鎖弁(41)の内部通路(43a),(43c) にキャピラリ(6
1)を一体的に設けたので、組付工数を削減してコストの
低廉化を図ることができるとともに、冷媒循環回路のコ
ンパクト化を図ることができる。
【0041】請求項3記載の発明における冷凍装置の冷
媒減圧装置によれば、キャピラリ(45),(61) の通路部分
(43a),(43c) の小径化および増長化のうちの少なくとも
一方の形状変更により冷媒の流通抵抗を増加させたの
で、キャピラリ(45),(61) による冷媒の減圧を効果的に
行えるとともに、キャピラリ(45),(61) のコンパクト化
を達成することができる。
【0042】さらに、請求項4記載の発明における冷凍
装置の冷媒減圧装置によれば、第1閉鎖弁(41)の内部通
路(43b) にフィルタ(62)を設けたので、フィルタ(62)に
よる冷媒の減圧効果も発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る冷媒循環回路図であ
る。
【図2】同じく第1閉鎖弁の縦断正面図である。
【図3】同じくキャピラリの通路部分の通路径に対する
通路長さの特性を示す特性図である。
【図4】同じく電動膨脹弁上下流間の差圧に対する冷媒
音の特性を示す特性図である。
【図5】本発明の第2実施例に係る開放位置での第1閉
鎖弁の縦断正面図である。
【図6】同じく閉塞位置での第1閉鎖弁の縦断正面図で
ある。
【符号の説明】
(1) 空気調和装置(冷凍装置) (21) 圧縮機 (24) 室外熱交換器(熱源側熱交換器) (25) 電動膨脹弁(膨脹弁) (26) 冷媒配管 (32) 室内熱交換器(利用側熱交換器) (41) 第1閉鎖弁(閉鎖弁) (43) 内部通路 (43a) 上下通路部(通路部分) (43b) 上側通路(内部通路) (43c) 下側通路(通路部分) (45),(61) キャピラリ (50) 液ライン(冷媒配管) (51)〜(53) 第1〜第3冷媒配管 (54) ガスライン(冷媒配管) (55) 第1液ライン(冷媒配管) (56) 第2液ライン(冷媒配管) (57) 第3液ライン(冷媒配管) (57a) 電動膨脹弁側液ライン(冷媒配管) (57b) 第1閉鎖弁側液ライン(冷媒配管) (58) 第4液ライン(冷媒配管) (62) フィルタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西嶋 功 滋賀県草津市岡本町字大谷1000番地の2 ダイキン工業株式会社滋賀製作所内 (72)発明者 稲塚 徹 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工業 株式会社堺製作所金岡工場内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機(21)、熱源側熱交換器(24)、膨脹
    弁(25)および利用側熱交換器(32)が冷媒配管(50)〜(58)
    によって順に接続されてなる冷媒循環回路を備えた冷凍
    装置(1) において、 上記熱源側熱交換器(24)と膨脹弁(25)との間の冷媒配管
    (55)、および膨脹弁(25)と利用側熱交換器(32)との間の
    冷媒配管(56)のうちの少なくとも一方の冷媒配管(5) に
    は、該冷媒配管(55),(56) 内の冷媒を減圧するキャピラ
    リ(45),(61) が設けられていることを特徴とする冷凍装
    置の冷媒減圧装置。
  2. 【請求項2】 上記熱源側熱交換器(24)と膨脹弁(25)と
    の間の冷媒配管(55)、および膨脹弁(25)と利用側熱交換
    器(32)との間の冷媒配管(56)のうちのいずれか一方の冷
    媒配管(55),(56) には、該冷媒配管(55),(56) 内の冷媒
    の流通を閉鎖する閉鎖弁(41)が設けられ、該閉鎖弁(41)
    は、その内部通路(43)を遮断することで冷媒の流通を閉
    鎖する構成になっており、 上記キャピラリ(61)は、該閉鎖弁(41)の内部通路(43a),
    (43c) に一体的に設けられている請求項1記載の冷凍装
    置の冷媒減圧装置。
  3. 【請求項3】 上記キャピラリ(45),(61) は、冷媒配管
    (50)よりも冷媒の流通抵抗を増加させるように、キャピ
    ラリ(45),(61) の通路部分(43a),(43c) の径を小径にす
    る形状およびその通路部分(43a),(43c) の長さを長くす
    る形状のうちの少なくとも一方の形状に設定されている
    請求項1または請求項2記載の冷凍装置の冷媒減圧装
    置。
  4. 【請求項4】 上記閉鎖弁(41)の内部通路(43b) には、
    フィルタ(62)が設けられている請求項2記載の冷凍装置
    の冷媒減圧装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003056946A (ja) * 2001-08-20 2003-02-26 Daikin Ind Ltd 空気調和装置、除湿器、及び絞り機構
JP4608828B2 (ja) * 2001-08-20 2011-01-12 ダイキン工業株式会社 空気調和装置、除湿器、及び絞り機構

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