JPH07139837A - 空気調和機 - Google Patents
空気調和機Info
- Publication number
- JPH07139837A JPH07139837A JP5283572A JP28357293A JPH07139837A JP H07139837 A JPH07139837 A JP H07139837A JP 5283572 A JP5283572 A JP 5283572A JP 28357293 A JP28357293 A JP 28357293A JP H07139837 A JPH07139837 A JP H07139837A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- expansion valve
- heat exchanger
- heating operation
- indoor
- resistance value
- Prior art date
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- Pending
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F25—REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
- F25B—REFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
- F25B2313/00—Compression machines, plants or systems with reversible cycle not otherwise provided for
- F25B2313/023—Compression machines, plants or systems with reversible cycle not otherwise provided for using multiple indoor units
- F25B2313/0232—Compression machines, plants or systems with reversible cycle not otherwise provided for using multiple indoor units with bypasses
- F25B2313/02323—Compression machines, plants or systems with reversible cycle not otherwise provided for using multiple indoor units with bypasses during heating
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F25—REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
- F25B—REFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
- F25B2500/00—Problems to be solved
- F25B2500/12—Sound
Landscapes
- Compression-Type Refrigeration Machines With Reversible Cycles (AREA)
- Air Conditioning Control Device (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 暖房運転停止中においても暖房運転中と同様
に冷媒が室内熱交換器に流れ込むようにした室内ユニッ
トにおいて、暖房運転中、停止中にかかわらず冷媒音が
発生しにくくすることを目的としたものである。 【構成】 圧縮機4,5、室外熱交換器7を内蔵した1
台の室外ユニット2に対して、室内熱交換器13a〜1
3c、電動式の膨張弁14a〜14cを内蔵した複数の
室内ユニット3a〜3cを並列につなぐと共に、この膨
張弁14a〜14cと並列にキャピラリチューブ16a
〜16cを設けると共に、このキャピラリチューブの抵
抗値を、暖房運転停止時の膨張弁の開度の抵抗値よりも
小さく設定するようにしたものである。
に冷媒が室内熱交換器に流れ込むようにした室内ユニッ
トにおいて、暖房運転中、停止中にかかわらず冷媒音が
発生しにくくすることを目的としたものである。 【構成】 圧縮機4,5、室外熱交換器7を内蔵した1
台の室外ユニット2に対して、室内熱交換器13a〜1
3c、電動式の膨張弁14a〜14cを内蔵した複数の
室内ユニット3a〜3cを並列につなぐと共に、この膨
張弁14a〜14cと並列にキャピラリチューブ16a
〜16cを設けると共に、このキャピラリチューブの抵
抗値を、暖房運転停止時の膨張弁の開度の抵抗値よりも
小さく設定するようにしたものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マルチ型の空気調和機
やヒートポンプ式の空気調和機に関する。
やヒートポンプ式の空気調和機に関する。
【0002】
【従来の技術】圧縮機、室外熱交換器を内蔵した1台の
室外ユニットに対して、室内熱交換器、電動式の膨張弁
を内蔵した複数の室内ユニットを並列につないだマルチ
型あるいはヒートポンプ式の空気調和機が示されたもの
として、実公平4−10536号公報がある。
室外ユニットに対して、室内熱交換器、電動式の膨張弁
を内蔵した複数の室内ユニットを並列につないだマルチ
型あるいはヒートポンプ式の空気調和機が示されたもの
として、実公平4−10536号公報がある。
【0003】このような空気調和機において、例えば暖
房運転の停止時に電動式の膨張弁を完全に閉塞すると、
室内熱交換器に凝縮液冷媒が貯溜する。これによって、
この空気調和機がガス欠状態となり、能力低下は否めな
かった。従って、暖房運転の停止中でもこの電動式の膨
張弁を開けて(通常の暖房運転中の開度よりは小さな開
度に設定)、暖房運転の停止時における室内熱交換器の
冷媒の溜まり込みを防止している。
房運転の停止時に電動式の膨張弁を完全に閉塞すると、
室内熱交換器に凝縮液冷媒が貯溜する。これによって、
この空気調和機がガス欠状態となり、能力低下は否めな
かった。従って、暖房運転の停止中でもこの電動式の膨
張弁を開けて(通常の暖房運転中の開度よりは小さな開
度に設定)、暖房運転の停止時における室内熱交換器の
冷媒の溜まり込みを防止している。
【0004】
【発明が解決しょうとする課題】このように、暖房運転
停止中でも電動式の膨張弁は多少開放されているため、
この膨張弁から冷媒音が発生することは否めなかった。
特に、この電動式の膨張弁においては、その弁開度を電
動モータ(パルスモータ)で制御しているため、モータ
の回転誤差等によって、所定の弁開度に正確に設定しに
くいという事実がある。更に、暖房運転中並びに停止中
は、この膨張弁に気液混合状態の冷媒が流れるという事
実もある。これら2つの事実が重なると、上述の冷媒音
は極めて大きなものとなる。
停止中でも電動式の膨張弁は多少開放されているため、
この膨張弁から冷媒音が発生することは否めなかった。
特に、この電動式の膨張弁においては、その弁開度を電
動モータ(パルスモータ)で制御しているため、モータ
の回転誤差等によって、所定の弁開度に正確に設定しに
くいという事実がある。更に、暖房運転中並びに停止中
は、この膨張弁に気液混合状態の冷媒が流れるという事
実もある。これら2つの事実が重なると、上述の冷媒音
は極めて大きなものとなる。
【0005】しかも、このような室内熱交換器や電動式
の膨張弁が収納された室内ユニットが図4で示すように
室内の居住空間Aに近い室内の壁面に露出状態で据付け
られるいわゆる壁掛タイプ90のものである場合は、上
述の冷媒音が気になるという課題がある。尚、この室内
ユニットが室内の天井に埋め込まれるいわゆる天井カセ
ットタイプ91のものでは、居住空間より遠くしかも室
内ユニットが天井裏92に埋め込まれているために、上
述の冷媒音が同一のレベルであっても気にならないもの
である。
の膨張弁が収納された室内ユニットが図4で示すように
室内の居住空間Aに近い室内の壁面に露出状態で据付け
られるいわゆる壁掛タイプ90のものである場合は、上
述の冷媒音が気になるという課題がある。尚、この室内
ユニットが室内の天井に埋め込まれるいわゆる天井カセ
ットタイプ91のものでは、居住空間より遠くしかも室
内ユニットが天井裏92に埋め込まれているために、上
述の冷媒音が同一のレベルであっても気にならないもの
である。
【0006】本発明は暖房運転停止中においても暖房運
転中と同様に冷媒が室内熱交換器に流れ込むようにした
室内ユニットにおいて、暖房運転中、停止中にかかわら
ず冷媒音が発生しにくくすることを目的としたものであ
る。
転中と同様に冷媒が室内熱交換器に流れ込むようにした
室内ユニットにおいて、暖房運転中、停止中にかかわら
ず冷媒音が発生しにくくすることを目的としたものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、第1の発明は室内ユニットの暖房運転停止時は膨張
弁の開度をこの室内ユニットの暖房運転時の開度よりも
小さく設定し、この膨張弁と並列に減圧器を設けると共
に、この減圧器の抵抗値を、暖房運転停止時の膨張弁の
開度の抵抗値よりも小さく設定するようにしたものであ
る。
に、第1の発明は室内ユニットの暖房運転停止時は膨張
弁の開度をこの室内ユニットの暖房運転時の開度よりも
小さく設定し、この膨張弁と並列に減圧器を設けると共
に、この減圧器の抵抗値を、暖房運転停止時の膨張弁の
開度の抵抗値よりも小さく設定するようにしたものであ
る。
【0008】又、第2の発明は、室内ユニットの暖房運
転停止時は膨張弁の開度をこの室内ユニットの暖房運転
時の開度よりも小さく設定し、この室内ユニットに内蔵
された室内熱交換器並びにこの膨張弁を側路し減圧器が
設けられたバイパス管を備えると共に、この減圧器の抵
抗値を、暖房運転停止時の膨張弁の開度の抵抗値よりも
小さく設定するようにしたものである。
転停止時は膨張弁の開度をこの室内ユニットの暖房運転
時の開度よりも小さく設定し、この室内ユニットに内蔵
された室内熱交換器並びにこの膨張弁を側路し減圧器が
設けられたバイパス管を備えると共に、この減圧器の抵
抗値を、暖房運転停止時の膨張弁の開度の抵抗値よりも
小さく設定するようにしたものである。
【0009】更に第3の発明は、暖房運転時に電動式の
膨張弁の開度を通常時よりも大きく設定して減圧抵抗値
を減少させると共に、この減少させた減圧抵抗値によっ
て生じた不足分を補うための補助減圧器をこの電動式の
膨張弁と室外熱交換器とをつなぎ且つ室内ユニット内に
位置する液管に設けるようにしたものである。
膨張弁の開度を通常時よりも大きく設定して減圧抵抗値
を減少させると共に、この減少させた減圧抵抗値によっ
て生じた不足分を補うための補助減圧器をこの電動式の
膨張弁と室外熱交換器とをつなぎ且つ室内ユニット内に
位置する液管に設けるようにしたものである。
【0010】
【作用】第1の発明によれば、暖房運転停止時は、室内
熱交換器より流出した冷媒は電動式の膨張弁より減圧器
の方に多く導びかれる。第2の発明によれば、暖房運転
停止時は、室内ユニットに流れ込んだ冷媒は室内熱交換
器よりバイパス管の方に多く導びかれる。
熱交換器より流出した冷媒は電動式の膨張弁より減圧器
の方に多く導びかれる。第2の発明によれば、暖房運転
停止時は、室内ユニットに流れ込んだ冷媒は室内熱交換
器よりバイパス管の方に多く導びかれる。
【0011】第3の発明によれば、暖房運転中室内熱交
換器より流出した冷媒は減圧抵抗値を減少させた電動式
の膨張弁を通過した後、補助減圧器で再度減圧される。
換器より流出した冷媒は減圧抵抗値を減少させた電動式
の膨張弁を通過した後、補助減圧器で再度減圧される。
【0012】
【実施例】図1において、1はマルチ型の空気調和機
で、1台の室外ユニット2に対して複数台の室内ユニッ
ト3a,3b,3cが冷媒管で並列につながれている。
室外ユニット2において、4は能力可変型の圧縮機、5
は定格(能力一定型)の圧縮機で並列につながれてい
る。6は四方弁で、冷房運転時は実線状態に、暖房運転
時は破線状態に夫々設定される。そして、圧縮機4,5
から吐出された冷媒を冷房運転時は実線矢印状態に、暖
房運転時は破線状態に流す。7は室外熱交換器で並列に
配置されている。この室外熱交換器7は冷房運転時は凝
縮器として、暖房運転時は蒸発器として夫々作用され
る。8はレシーバタンクである。9はアキュムレータ
で、2つの圧縮機4,5の吸込管10がつながれてい
る。
で、1台の室外ユニット2に対して複数台の室内ユニッ
ト3a,3b,3cが冷媒管で並列につながれている。
室外ユニット2において、4は能力可変型の圧縮機、5
は定格(能力一定型)の圧縮機で並列につながれてい
る。6は四方弁で、冷房運転時は実線状態に、暖房運転
時は破線状態に夫々設定される。そして、圧縮機4,5
から吐出された冷媒を冷房運転時は実線矢印状態に、暖
房運転時は破線状態に流す。7は室外熱交換器で並列に
配置されている。この室外熱交換器7は冷房運転時は凝
縮器として、暖房運転時は蒸発器として夫々作用され
る。8はレシーバタンクである。9はアキュムレータ
で、2つの圧縮機4,5の吸込管10がつながれてい
る。
【0013】一方、室内ユニット3aは、図4で示すよ
うな壁掛タイプ90のものであり、次に述べるものが内
蔵されている。11a,12aはストレーナ、13aは
室内熱交換器で、冷房運転時に蒸発器として、暖房運転
時に凝縮器として夫々作用される。14aは電動式の膨
張弁で、「電動弁」と呼ばれているものである。以下こ
の電動式の膨張弁を電動弁と言う。この電動弁14aの
弁開度はこの電動弁に内蔵されたパルスモータによって
制御され、480パルスで全開、0パルスで全閉となる
ものである。この電動弁の弁開度については後述する。
15aはこの電動弁14aを側路するバイパス管で、こ
のバイパス管15aには減圧器16a(以下「キャピラ
リチューブ」という。)と逆止弁17aとが直列に配置
されている。この逆止弁17aは冷媒の圧力によって、
冷房運転時に閉、暖房運転時に開となるものである。
うな壁掛タイプ90のものであり、次に述べるものが内
蔵されている。11a,12aはストレーナ、13aは
室内熱交換器で、冷房運転時に蒸発器として、暖房運転
時に凝縮器として夫々作用される。14aは電動式の膨
張弁で、「電動弁」と呼ばれているものである。以下こ
の電動式の膨張弁を電動弁と言う。この電動弁14aの
弁開度はこの電動弁に内蔵されたパルスモータによって
制御され、480パルスで全開、0パルスで全閉となる
ものである。この電動弁の弁開度については後述する。
15aはこの電動弁14aを側路するバイパス管で、こ
のバイパス管15aには減圧器16a(以下「キャピラ
リチューブ」という。)と逆止弁17aとが直列に配置
されている。この逆止弁17aは冷媒の圧力によって、
冷房運転時に閉、暖房運転時に開となるものである。
【0014】18aは補助減圧器で、「オリフィス」と
呼ばれているものである。その構造は図2に示す。ここ
で、他の室内ユニット3b,3c内の機器においては、
この室内ユニット3aの機器と同一であるため略同一符
号を付してその説明は省略する。このような構成を備え
たマルチ型の空気調和機1において、室内ユニット3
a,3b,3c全てを暖房運転させる場合は、夫々の室
内ユニット3a,3b,3cの電動弁14a,14b,
14cを、その室内ユニットの暖房負荷に応じた開度に
設定する。一方、室外ユニット2においては各室内ユニ
ットの暖房負荷の合計値に基づいて2つの圧縮機4,5
の運転状態が制御される。このように室内ユニット3
a,3b,3cの暖房負荷に応じて室外ユニット2の運
転状態は制御される。
呼ばれているものである。その構造は図2に示す。ここ
で、他の室内ユニット3b,3c内の機器においては、
この室内ユニット3aの機器と同一であるため略同一符
号を付してその説明は省略する。このような構成を備え
たマルチ型の空気調和機1において、室内ユニット3
a,3b,3c全てを暖房運転させる場合は、夫々の室
内ユニット3a,3b,3cの電動弁14a,14b,
14cを、その室内ユニットの暖房負荷に応じた開度に
設定する。一方、室外ユニット2においては各室内ユニ
ットの暖房負荷の合計値に基づいて2つの圧縮機4,5
の運転状態が制御される。このように室内ユニット3
a,3b,3cの暖房負荷に応じて室外ユニット2の運
転状態は制御される。
【0015】ここで、例えば一つの室内ユニット3aの
み暖房負荷が「0」となった場合(他の室内ユニット3
b,3cの暖房負荷は「0」でない)、この一つの室内
ユニット3aの暖房運転は停止される。具体的には、図
示しない室内送風機の運転を停止すると共に、電動弁1
4aのパルスモータを85パルスに設定するこの85パ
ルスとは約17%(85/480)程度の弁開度であ
る。因みに通常暖房時は115パルスに設定され、その
弁開度は約23%(115/480)程度である。すな
わち、この暖房運転停止時における電動弁14aの弁開
度は暖房運転時の弁開度よりも小さく設定されている。
み暖房負荷が「0」となった場合(他の室内ユニット3
b,3cの暖房負荷は「0」でない)、この一つの室内
ユニット3aの暖房運転は停止される。具体的には、図
示しない室内送風機の運転を停止すると共に、電動弁1
4aのパルスモータを85パルスに設定するこの85パ
ルスとは約17%(85/480)程度の弁開度であ
る。因みに通常暖房時は115パルスに設定され、その
弁開度は約23%(115/480)程度である。すな
わち、この暖房運転停止時における電動弁14aの弁開
度は暖房運転時の弁開度よりも小さく設定されている。
【0016】このように暖房運転停止中であっても電動
弁14aを多少開きぎみに設定するのは、室内熱交換器
13aに凝縮冷媒が溜り込んだとしても、この溜り込ん
だ冷媒を電動弁14aやバイパス管15aを介して室外
ユニット2へ戻すためである。ここである機種によれば
凝縮冷媒が溜り込もうとする量は、実験的に0.3リッ
トル〜0.4リットル程度であった。このバイパス管1
5aに設けられたキャピラリチューブ16aの抵抗値は
電動弁14aの約17%程度の弁開度による抵抗値より
も小さく設定されている。従って、室内ユニット3aの
暖房運転停止中に室内熱交換器13aで凝縮した冷媒
は、電動弁14aよりもキャピラリチューブ16aが設
けられたバイパス管15aの方に多量に流れるようにな
る。(一点鎖線矢印参照)。
弁14aを多少開きぎみに設定するのは、室内熱交換器
13aに凝縮冷媒が溜り込んだとしても、この溜り込ん
だ冷媒を電動弁14aやバイパス管15aを介して室外
ユニット2へ戻すためである。ここである機種によれば
凝縮冷媒が溜り込もうとする量は、実験的に0.3リッ
トル〜0.4リットル程度であった。このバイパス管1
5aに設けられたキャピラリチューブ16aの抵抗値は
電動弁14aの約17%程度の弁開度による抵抗値より
も小さく設定されている。従って、室内ユニット3aの
暖房運転停止中に室内熱交換器13aで凝縮した冷媒
は、電動弁14aよりもキャピラリチューブ16aが設
けられたバイパス管15aの方に多量に流れるようにな
る。(一点鎖線矢印参照)。
【0017】そして、電動弁14aから冷媒音が発生し
にくくなる。これは、電動弁14aのパルスモータの回
転誤差(正確に85パルスに設定されにくい)等によっ
てこの電動弁14aによる抵抗値が常に同一に定まりに
くいのに対し、キャピラリチューブ16aは常に抵抗値
が一定であるため、キャピラリチューブ16aに冷媒が
流れやすく、これによって停止中の室内ユニット3aに
おいても安定した冷媒の流れとなるためである。
にくくなる。これは、電動弁14aのパルスモータの回
転誤差(正確に85パルスに設定されにくい)等によっ
てこの電動弁14aによる抵抗値が常に同一に定まりに
くいのに対し、キャピラリチューブ16aは常に抵抗値
が一定であるため、キャピラリチューブ16aに冷媒が
流れやすく、これによって停止中の室内ユニット3aに
おいても安定した冷媒の流れとなるためである。
【0018】次に暖房運転中の室内ユニット3bについ
て説明する。具体的には図示しない室内送風機を回転さ
せると共に、電動弁14bの開度を室内ユニット3bの
暖房負荷に応じて調整する。ここで調整とは、この暖房
負荷に対して減圧抵抗値を多少減少させることである。
例えば本来弁開度が約23%(115/480)程度に
設定すべき場合は、その弁開度を約25%(120/4
80)と約2%減少させる(弁開度を大きく設定す
る)。
て説明する。具体的には図示しない室内送風機を回転さ
せると共に、電動弁14bの開度を室内ユニット3bの
暖房負荷に応じて調整する。ここで調整とは、この暖房
負荷に対して減圧抵抗値を多少減少させることである。
例えば本来弁開度が約23%(115/480)程度に
設定すべき場合は、その弁開度を約25%(120/4
80)と約2%減少させる(弁開度を大きく設定す
る)。
【0019】このように減圧抵抗値を多少減少させる
と、その減少によって生じた抵抗値の不足分(2%)を
補うために前述の補助減圧器18bが備えられている。
従って暖房運転中における室内ユニット3b内の冷媒の
状態を述べると次のとおりとなる。まず、室内熱交換器
13bで凝縮されたガス液混合状態の冷媒は弁開度が多
少大きく設定された電動弁14bで減圧される。ここで
弁開度が多少大きいため冷媒音の発生は小さく抑えられ
る。そして、この電動弁14bで減圧され液状態となっ
た冷媒は、補助減圧器18bで再度減圧され室外ユニッ
ト2へ戻される。従って、暖房運転中の室内ユニット3
bにおいても暖房運転停止中の室内ユニット3aと同様
に冷媒音が発生しにくくなる。
と、その減少によって生じた抵抗値の不足分(2%)を
補うために前述の補助減圧器18bが備えられている。
従って暖房運転中における室内ユニット3b内の冷媒の
状態を述べると次のとおりとなる。まず、室内熱交換器
13bで凝縮されたガス液混合状態の冷媒は弁開度が多
少大きく設定された電動弁14bで減圧される。ここで
弁開度が多少大きいため冷媒音の発生は小さく抑えられ
る。そして、この電動弁14bで減圧され液状態となっ
た冷媒は、補助減圧器18bで再度減圧され室外ユニッ
ト2へ戻される。従って、暖房運転中の室内ユニット3
bにおいても暖房運転停止中の室内ユニット3aと同様
に冷媒音が発生しにくくなる。
【0020】ここで補助減圧器18bとして作用させる
オリフィスは図2で示すように冷媒管19に設けたダボ
20で固定された本体21を備えており、この本体21
の孔22の内径l1は2.5mm、長さhは8mmであ
る。因みに冷媒管l2の内径は約7mmである。次に冷
房運転時においては、室内ユニット3a(電動弁14
a)を通過する冷媒の状態がほぼ液状であるため、電動
弁14aにて発生する冷媒音は、液ガス混合状態で電動
弁14aを通過する暖房時よりは小さい。従って、冷房
運転時は、冷媒音は問題とならない。
オリフィスは図2で示すように冷媒管19に設けたダボ
20で固定された本体21を備えており、この本体21
の孔22の内径l1は2.5mm、長さhは8mmであ
る。因みに冷媒管l2の内径は約7mmである。次に冷
房運転時においては、室内ユニット3a(電動弁14
a)を通過する冷媒の状態がほぼ液状であるため、電動
弁14aにて発生する冷媒音は、液ガス混合状態で電動
弁14aを通過する暖房時よりは小さい。従って、冷房
運転時は、冷媒音は問題とならない。
【0021】又、冷房運転停止時における電動弁14a
の開度は4%(20/480パルス)である。このよう
に開度が暖房運転停止時と比較して小さいのは、次の理
由による。すなわち、この冷房運転停止時においては、
室内熱交換器13aは冷凍サイクルの低圧側となり、こ
の室内熱交換器13a内の冷媒は室外ユニット2(圧縮
機4,5)へ引かれるため、あえて弁開度を大きくする
必要がない。
の開度は4%(20/480パルス)である。このよう
に開度が暖房運転停止時と比較して小さいのは、次の理
由による。すなわち、この冷房運転停止時においては、
室内熱交換器13aは冷凍サイクルの低圧側となり、こ
の室内熱交換器13a内の冷媒は室外ユニット2(圧縮
機4,5)へ引かれるため、あえて弁開度を大きくする
必要がない。
【0022】図3は、第2の発明を示すもので、図1と
の相違点は、バイパス管35aが室内熱交換器13aと
電動弁14aとを側路するように配置されていることで
ある。この発明においても、キャピラリチューブ31a
の抵抗値は電動弁14aの約17%程度の弁開度(暖房
運転停止中の弁開度)の抵抗値よりも小さく設定されて
いる。
の相違点は、バイパス管35aが室内熱交換器13aと
電動弁14aとを側路するように配置されていることで
ある。この発明においても、キャピラリチューブ31a
の抵抗値は電動弁14aの約17%程度の弁開度(暖房
運転停止中の弁開度)の抵抗値よりも小さく設定されて
いる。
【0023】従って暖房運転停止中に室内ユニット3a
に流れ込んだ冷媒は、室内熱交換器13aよりバイパス
管35aへ多く流れるようになる。このため図1で示し
た実施例(第1の発明)と比較して、冷媒が室内熱交換
器13aへ流れ込まない分だけ冷媒循環スピードが速く
なって暖房能力の向上が図れる。尚、この図3で、図1
と同一部品においては同一符号を付してその説明は省略
した。
に流れ込んだ冷媒は、室内熱交換器13aよりバイパス
管35aへ多く流れるようになる。このため図1で示し
た実施例(第1の発明)と比較して、冷媒が室内熱交換
器13aへ流れ込まない分だけ冷媒循環スピードが速く
なって暖房能力の向上が図れる。尚、この図3で、図1
と同一部品においては同一符号を付してその説明は省略
した。
【0024】
【発明の効果】以上述べたように、第1の発明によれ
ば、室内ユニットの暖房運転停止時には膨張弁よりもキ
ャピラリチューブの方に多量の冷媒が流れるようにした
ので、この暖房運転停止時の膨張弁付近からの冷媒音の
発生は低く抑えられる。第2の発明によれば、室内ユニ
ットの暖房運転停止時には室内熱交換器よりもバイパス
管の方に多量の冷媒が流れるようにしたので、この暖房
運転停止時の膨張弁付近からの冷媒音の発生を低く抑え
ると共に、冷媒の循環スピードが速くなって暖房能力の
向上が図れる。
ば、室内ユニットの暖房運転停止時には膨張弁よりもキ
ャピラリチューブの方に多量の冷媒が流れるようにした
ので、この暖房運転停止時の膨張弁付近からの冷媒音の
発生は低く抑えられる。第2の発明によれば、室内ユニ
ットの暖房運転停止時には室内熱交換器よりもバイパス
管の方に多量の冷媒が流れるようにしたので、この暖房
運転停止時の膨張弁付近からの冷媒音の発生を低く抑え
ると共に、冷媒の循環スピードが速くなって暖房能力の
向上が図れる。
【0025】第3の発明によれば、暖房運転時に作用す
る電動式の膨張弁の開度を大きくしそれを補うための補
助減圧器を設けたことにより、この暖房運転時の冷媒音
の発生を低く抑えることができた。このように、暖房運
転中並びに停止中いずれの場合も冷媒音の発生を低く抑
えることができたので、この室内ユニットを居住空間の
近くに設置される壁掛タイプのものとしても、使用者に
騒音を感じさせないようにすることができる。
る電動式の膨張弁の開度を大きくしそれを補うための補
助減圧器を設けたことにより、この暖房運転時の冷媒音
の発生を低く抑えることができた。このように、暖房運
転中並びに停止中いずれの場合も冷媒音の発生を低く抑
えることができたので、この室内ユニットを居住空間の
近くに設置される壁掛タイプのものとしても、使用者に
騒音を感じさせないようにすることができる。
【図1】本発明の空気調和機の冷媒回路図である。
【図2】図1に示した補助減圧器(オリフィス)の断面
図である。
図である。
【図3】第2の発明の要部を示す冷媒回路図である。
【図4】図1に示した空気調和機の室内ユニット等の設
置状態を示す説明図である。
置状態を示す説明図である。
2 室外ユニット 3a〜3c 室内ユニット 4,5 圧縮機 7 室外熱交換器 13a〜13c 室内熱交換器 14a〜14c 膨張弁 15a〜15c バイパス管 16a〜16c キャピラリチューブ 18a〜18c 補助減圧器
Claims (3)
- 【請求項1】 圧縮機、室外熱交換器を内蔵した1台の
室外ユニットに対して、室内熱交換器、電動式の膨張弁
を内蔵した複数の室内ユニットを並列につなぐと共に、
これら室内ユニットの暖房運転停止時は前記膨張弁の開
度をこの室内ユニットの暖房運転時の開度よりも小さく
設定したマルチ型の空気調和機において、前記膨張弁と
並列に減圧器を設けると共に、この減圧器の抵抗値は、
前記暖房運転停止時の前記膨張弁の開度の抵抗値よりも
小さく設定されていることを特徴とする空気調和機。 - 【請求項2】 圧縮機、室外熱交換器を内蔵した1台の
室外ユニットに対して、室内熱交換器、電動式の膨張弁
を内蔵した複数の室内ユニットを並列につなぐと共に、
これら室内ユニットの暖房運転停止時は前記膨張弁の開
度をこの室内ユニットの暖房運転時の開度よりも小さく
設定したマルチ型の空気調和機において、前記室内熱交
換器並びに前記膨張弁を側路するバイパス管を設け、こ
のバイパス管には減圧器を配置し、且つこの減圧器の抵
抗値は、前記暖房運転停止時の前記膨張弁の開度の抵抗
値よりも小さく設定されていることを特徴とする空気調
和機。 - 【請求項3】 圧縮機、四方弁、室外熱交換器、電動式
の膨張弁、室内熱交換器とから構成され、室内ユニット
には少なくとも前記電動式の膨張弁と前記室内熱交換器
とが収納されたヒートポンプ式の空気調和機において、
暖房運転時に前記電動式の膨張弁の開度を通常時よりも
大きく設定して減圧抵抗値を減少させると共に、この減
少させた減圧抵抗値によって生じた不足分を補うための
補助減圧器を、前記電動式の膨張弁と前記室外熱交換器
とをつなぎ且つ前記室内ユニット内に位置する液管に設
けたことを特徴とするヒートポンプ式の空気調和機。
Priority Applications (16)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5283572A JPH07139837A (ja) | 1993-11-12 | 1993-11-12 | 空気調和機 |
EP99117265A EP0959308B1 (en) | 1993-11-12 | 1994-11-03 | Air conditioner |
SG1996000855A SG65545A1 (en) | 1993-11-12 | 1994-11-03 | Air conditioner |
ES99117265T ES2232994T3 (es) | 1993-11-12 | 1994-11-03 | Aparato de aire acondicionado. |
EP94117351A EP0653595B1 (en) | 1993-11-12 | 1994-11-03 | Air conditioner |
ES94117351T ES2147208T3 (es) | 1993-11-12 | 1994-11-03 | Aparato de aire acondicionado. |
SG200600768-6A SG135972A1 (en) | 1993-11-12 | 1994-11-03 | Air conditioner |
US08/334,183 US5600962A (en) | 1993-11-12 | 1994-11-03 | Air conditioner |
DE69423847T DE69423847T2 (de) | 1993-11-12 | 1994-11-03 | Klimaanlage |
DE69434123T DE69434123T2 (de) | 1993-11-12 | 1994-11-03 | Klimaanlage |
MYPI20000118 MY124963A (en) | 1993-11-12 | 1994-11-10 | Air conditioner |
MYPI94002994A MY112883A (en) | 1993-11-12 | 1994-11-10 | Air conditioner. |
KR1019940029578A KR0142644B1 (ko) | 1993-11-12 | 1994-11-11 | 열교환기에 의해 열교환한 바람을 송풍하는 공기 조화기 |
CN94119931A CN1083088C (zh) | 1993-11-12 | 1994-11-11 | 空调器 |
US08/571,145 US5638692A (en) | 1993-11-12 | 1995-12-12 | Air conditioner |
CNB011339691A CN1196895C (zh) | 1993-11-12 | 2001-08-15 | 空调器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5283572A JPH07139837A (ja) | 1993-11-12 | 1993-11-12 | 空気調和機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07139837A true JPH07139837A (ja) | 1995-06-02 |
Family
ID=17667266
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5283572A Pending JPH07139837A (ja) | 1993-11-12 | 1993-11-12 | 空気調和機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07139837A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1019420A (ja) * | 1996-06-28 | 1998-01-23 | Sanyo Electric Co Ltd | 空気調和装置 |
JPH1019419A (ja) * | 1996-06-28 | 1998-01-23 | Sanyo Electric Co Ltd | 空気調和装置 |
JPH11101495A (ja) * | 1997-09-29 | 1999-04-13 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 多室型空気調和装置のファン制御方法及びその装置 |
JP2003336857A (ja) * | 2002-05-15 | 2003-11-28 | Daikin Ind Ltd | 空気調和装置の室内機 |
JP2007107623A (ja) * | 2005-10-14 | 2007-04-26 | Fuji Koki Corp | 電動弁 |
-
1993
- 1993-11-12 JP JP5283572A patent/JPH07139837A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1019420A (ja) * | 1996-06-28 | 1998-01-23 | Sanyo Electric Co Ltd | 空気調和装置 |
JPH1019419A (ja) * | 1996-06-28 | 1998-01-23 | Sanyo Electric Co Ltd | 空気調和装置 |
JPH11101495A (ja) * | 1997-09-29 | 1999-04-13 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 多室型空気調和装置のファン制御方法及びその装置 |
JP2003336857A (ja) * | 2002-05-15 | 2003-11-28 | Daikin Ind Ltd | 空気調和装置の室内機 |
JP2007107623A (ja) * | 2005-10-14 | 2007-04-26 | Fuji Koki Corp | 電動弁 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040914 |