JPH08219385A - フロ―ト式トラップ - Google Patents
フロ―ト式トラップInfo
- Publication number
- JPH08219385A JPH08219385A JP5173495A JP5173495A JPH08219385A JP H08219385 A JPH08219385 A JP H08219385A JP 5173495 A JP5173495 A JP 5173495A JP 5173495 A JP5173495 A JP 5173495A JP H08219385 A JPH08219385 A JP H08219385A
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- Japan
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- float
- diameter
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 小型でウォ―タハンマを生じることのないフ
ロ―ト式トラップを提供する。 【構成】 弁ケ―シング１，２で入口４と弁室３と出口
５を形成し、周囲壁１２，１３と上面壁１１を有する弁
座部材１０を弁室３と出口５の間に固定し、弁座部材１
０の周囲壁１２に複数の大径弁孔１５を形成すると共に
弁座部材１０の上面壁１１に小径弁孔１４を形成し、複
数の大径弁孔１５を同時に開閉する円筒形状のスライド
弁体１７を弁室内３に収容し、小径弁孔１４を開閉する
と共に浮上降下の途中でスライド弁体１７を駆動するフ
ロ―ト１６をスライド弁体１７内に収容する。
ロ―ト式トラップを提供する。 【構成】 弁ケ―シング１，２で入口４と弁室３と出口
５を形成し、周囲壁１２，１３と上面壁１１を有する弁
座部材１０を弁室３と出口５の間に固定し、弁座部材１
０の周囲壁１２に複数の大径弁孔１５を形成すると共に
弁座部材１０の上面壁１１に小径弁孔１４を形成し、複
数の大径弁孔１５を同時に開閉する円筒形状のスライド
弁体１７を弁室内３に収容し、小径弁孔１４を開閉する
と共に浮上降下の途中でスライド弁体１７を駆動するフ
ロ―ト１６をスライド弁体１７内に収容する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、気体と液体の比重差を
利用して、フロ―トで弁手段を駆動し、気液混合系から
一方の流体を自動的に排出するトラップの構造に関し、
特に少量から多量の排出ができるようにしたフロ―ト式
トラップに関する。
利用して、フロ―トで弁手段を駆動し、気液混合系から
一方の流体を自動的に排出するトラップの構造に関し、
特に少量から多量の排出ができるようにしたフロ―ト式
トラップに関する。
【０００２】フロ―ト式トラップは、気体と液体が混在
する系から気体または液体の一方を選択的に排出すると
きに用いる。蒸気配管系に発生する復水を自動的に排出
するスチ―ムトラップ、圧縮配管系に発生する凝縮水を
自動的に排出するエア―トラップ等である。
する系から気体または液体の一方を選択的に排出すると
きに用いる。蒸気配管系に発生する復水を自動的に排出
するスチ―ムトラップ、圧縮配管系に発生する凝縮水を
自動的に排出するエア―トラップ等である。
【０００３】比重の小さい気体は比重の大きい液体の上
方に位置する。液面は液体と気体の量的割合の変化に応
じて上下する。フロ―トはこれに作用する浮力と自重の
釣合いで液面に浮き、液面と共に上下に移動する。フロ
―ト式トラップはこれらの自然法則を利用したもので、
弁室において気液を分離し、弁室の上部あるいは下部に
弁孔を配置し、弁室内に収容したフロ―トの上下運動で
弁手段を駆動して弁孔を開閉し、一方の流体を選択的に
自動的に排出するものである。
方に位置する。液面は液体と気体の量的割合の変化に応
じて上下する。フロ―トはこれに作用する浮力と自重の
釣合いで液面に浮き、液面と共に上下に移動する。フロ
―ト式トラップはこれらの自然法則を利用したもので、
弁室において気液を分離し、弁室の上部あるいは下部に
弁孔を配置し、弁室内に収容したフロ―トの上下運動で
弁手段を駆動して弁孔を開閉し、一方の流体を選択的に
自動的に排出するものである。
【０００４】フロ―トの上下運動によって単一の弁孔を
開閉するだけでは、フロ―トによって開閉できる弁孔面
積が小さく、多量の排出には不適であった。
開閉するだけでは、フロ―トによって開閉できる弁孔面
積が小さく、多量の排出には不適であった。
【０００５】
【従来の技術】そこで、従来は、特開平２−３００５９
８号公報に示されているような技術が用いられていた。
これは、弁ケ―シングで入口と弁室と出口を形成し、弁
室と出口を連通する複数の大径弁孔を形成し、複数の弁
孔を同時に開閉するスライド弁体を配置すると共に、ス
ライド弁体に連結棒を介してフロ―トを連結したもので
あり、小さなフロ―トの浮力、すなわち小さな開弁力で
もってスライド弁体を駆動して複数の大径弁孔を開閉で
きるようにし、多量の排出を可能としたものである。
８号公報に示されているような技術が用いられていた。
これは、弁ケ―シングで入口と弁室と出口を形成し、弁
室と出口を連通する複数の大径弁孔を形成し、複数の弁
孔を同時に開閉するスライド弁体を配置すると共に、ス
ライド弁体に連結棒を介してフロ―トを連結したもので
あり、小さなフロ―トの浮力、すなわち小さな開弁力で
もってスライド弁体を駆動して複数の大径弁孔を開閉で
きるようにし、多量の排出を可能としたものである。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のものでは、
フロ―トとスライド弁体とを連結棒を介して連結したも
のであるので、これらを収容するために大きな弁ケ―シ
ングを必要とする問題があった。また複数の大径弁孔を
一気に開口するものであるので、流体の急激な流れが生
じてウォ―タハンマを起こす問題があった。
フロ―トとスライド弁体とを連結棒を介して連結したも
のであるので、これらを収容するために大きな弁ケ―シ
ングを必要とする問題があった。また複数の大径弁孔を
一気に開口するものであるので、流体の急激な流れが生
じてウォ―タハンマを起こす問題があった。
【０００７】従って本発明の技術的課題は、小型でウォ
―タハンマを生じることのないフロ―ト式トラップを提
供することである。
―タハンマを生じることのないフロ―ト式トラップを提
供することである。
【０００８】
【課題を解決する為の手段】上記の技術的課題を解決す
るために講じた本発明の技術的手段は、弁ケ―シングで
入口と弁室と出口を形成し、周囲壁と上面壁を有する弁
座部材を弁室と出口の間に固定し、弁座部材の周囲壁に
複数の大径弁孔を形成すると共に弁座部材の上面壁に小
径弁孔を形成し、複数の大径弁孔を同時に開閉する円筒
形状のスライド弁体を弁室内に収容し、小径弁孔を開閉
すると共に浮上降下の途中でスライド弁体を駆動するフ
ロ―トをスライド弁体内に収容したことを特徴とするフ
ロ―ト式トラップ弁にある。
るために講じた本発明の技術的手段は、弁ケ―シングで
入口と弁室と出口を形成し、周囲壁と上面壁を有する弁
座部材を弁室と出口の間に固定し、弁座部材の周囲壁に
複数の大径弁孔を形成すると共に弁座部材の上面壁に小
径弁孔を形成し、複数の大径弁孔を同時に開閉する円筒
形状のスライド弁体を弁室内に収容し、小径弁孔を開閉
すると共に浮上降下の途中でスライド弁体を駆動するフ
ロ―トをスライド弁体内に収容したことを特徴とするフ
ロ―ト式トラップ弁にある。
【０００９】
【作用】上記の技術的手段の作用は下記の通りである。
フロ―トをスライド弁体内に収容したものであり、すな
わちスライド弁体を収容する空間とは別にフロ―トを収
容する空間を必要としないので、弁ケ―シングを小型に
することができる。またフロ―トによって小径弁孔を開
閉し、このフロ―トの浮上降下の途中でスライド弁体を
駆動して大径弁孔を開閉するようにしたものであり、す
なわち大径弁孔の開口に先立って小径弁孔を開口するも
のであるので、流体の急激な流れが生ぜず、ウォ―タハ
ンマを起こすことがない。
フロ―トをスライド弁体内に収容したものであり、すな
わちスライド弁体を収容する空間とは別にフロ―トを収
容する空間を必要としないので、弁ケ―シングを小型に
することができる。またフロ―トによって小径弁孔を開
閉し、このフロ―トの浮上降下の途中でスライド弁体を
駆動して大径弁孔を開閉するようにしたものであり、す
なわち大径弁孔の開口に先立って小径弁孔を開口するも
のであるので、流体の急激な流れが生ぜず、ウォ―タハ
ンマを起こすことがない。
【００１０】
【実施例】上記の技術的手段の具体例を示す実施例を説
明する（図１参照）。本実施例はフロ―ト式スチ―ムト
ラップに適用したものである。上ケ―シング１と下ケ―
シング２とをねじ結合して、内部に弁室３を有する弁ケ
―シングが形成される。上ケ―シング１に入口４が、下
ケ―シング２に出口５が形成される。弁室３の上部に
は、多数の細孔を有し入口４に向かって湾曲した形状の
スクリ―ン６と複数の連通孔７を有する保持部材８とが
スナップリング９によって固定されている。
明する（図１参照）。本実施例はフロ―ト式スチ―ムト
ラップに適用したものである。上ケ―シング１と下ケ―
シング２とをねじ結合して、内部に弁室３を有する弁ケ
―シングが形成される。上ケ―シング１に入口４が、下
ケ―シング２に出口５が形成される。弁室３の上部に
は、多数の細孔を有し入口４に向かって湾曲した形状の
スクリ―ン６と複数の連通孔７を有する保持部材８とが
スナップリング９によって固定されている。
【００１１】弁室３と出口５との間に弁座部材１０がね
じ結合されている。弁座部材１０は、上端に上面壁１１
を有する大径の周囲壁１２と、その下方の小径の周囲壁
１３からなり、小径周囲壁１３が下ケ―シング２にねじ
結合されている。そして上面壁１１の中央には小径弁孔
１４が形成され、大径周囲壁１２には複数の大径弁孔１
５が形成されている。大径弁孔１５は両側及び手前側と
向側に夫々向い合って合計４つ形成されている。小径弁
孔１４及び複数の大径弁孔１５によって弁室３と出口５
とが連通されている。
じ結合されている。弁座部材１０は、上端に上面壁１１
を有する大径の周囲壁１２と、その下方の小径の周囲壁
１３からなり、小径周囲壁１３が下ケ―シング２にねじ
結合されている。そして上面壁１１の中央には小径弁孔
１４が形成され、大径周囲壁１２には複数の大径弁孔１
５が形成されている。大径弁孔１５は両側及び手前側と
向側に夫々向い合って合計４つ形成されている。小径弁
孔１４及び複数の大径弁孔１５によって弁室３と出口５
とが連通されている。
【００１２】弁室３の弁座部材１０の上に中空球形のフ
ロ―ト１６が自由状態で収容されている。フロ―ト１６
は、液面に従って浮上降下し、小径弁孔１４を開閉す
る。また弁室３にフロ―ト１６を囲ってスライド弁体１
７が収容されている。スライド弁体１７は、複数の連通
孔１８を有する円筒部１９と同じく複数の連通孔２０を
有する上壁部２１と係止部２２とからなる。上壁部２１
は、浮上途中のフロ―ト１６の当接によって持上げられ
る。一方係止部２２は、降下途中のフロ―トの当接によ
って押下げられる。そして円筒部１８は、下端が弁座部
材の１０の大径周囲壁１２の外周に位置し、下端内周面
が弁座部材１０の大径弁孔１５を開閉する弁面をなす。
ロ―ト１６が自由状態で収容されている。フロ―ト１６
は、液面に従って浮上降下し、小径弁孔１４を開閉す
る。また弁室３にフロ―ト１６を囲ってスライド弁体１
７が収容されている。スライド弁体１７は、複数の連通
孔１８を有する円筒部１９と同じく複数の連通孔２０を
有する上壁部２１と係止部２２とからなる。上壁部２１
は、浮上途中のフロ―ト１６の当接によって持上げられ
る。一方係止部２２は、降下途中のフロ―トの当接によ
って押下げられる。そして円筒部１８は、下端が弁座部
材の１０の大径周囲壁１２の外周に位置し、下端内周面
が弁座部材１０の大径弁孔１５を開閉する弁面をなす。
【００１３】上記スチ―ムトラップの作動は下記の通り
である。入口４は蒸気使用機器等の復水発生箇所に接続
する。復水と蒸気が弁室３に流入し、復水が下部に蒸気
が上部に分離して溜る。フロ―ト１６は弁室３内の液面
上昇に従って浮上し、小径弁孔１４を開口する。そして
さらに浮上が進行すると、スライド弁体１７の上壁部２
１に当接してスライド弁体１７を持上げ、大径弁孔１５
を開口させる。弁室３内の液面が下がるとフロ―ト１６
は降下し、スライド弁体１７の係止部２２に当接してス
ライド弁体１７を押し下げ、大径弁孔１５を閉止させる
と共に小径弁孔１４を閉止する。
である。入口４は蒸気使用機器等の復水発生箇所に接続
する。復水と蒸気が弁室３に流入し、復水が下部に蒸気
が上部に分離して溜る。フロ―ト１６は弁室３内の液面
上昇に従って浮上し、小径弁孔１４を開口する。そして
さらに浮上が進行すると、スライド弁体１７の上壁部２
１に当接してスライド弁体１７を持上げ、大径弁孔１５
を開口させる。弁室３内の液面が下がるとフロ―ト１６
は降下し、スライド弁体１７の係止部２２に当接してス
ライド弁体１７を押し下げ、大径弁孔１５を閉止させる
と共に小径弁孔１４を閉止する。
【００１４】
【発明の効果】本発明は下記の特有の効果を生じる。上
記のように本発明によれば、フロ―トをスライド弁体内
に収容し、フロ―トによって小径弁孔を開閉すると共
に、このフロ―トの浮上降下の途中でスライド弁体を駆
動して大径弁孔を開閉するようにしたことにより、弁ケ
―シングを小型にきると共に、ウォ―タハンマを起こす
ことのないフロ―ト式トラップを提供することができ
る。
記のように本発明によれば、フロ―トをスライド弁体内
に収容し、フロ―トによって小径弁孔を開閉すると共
に、このフロ―トの浮上降下の途中でスライド弁体を駆
動して大径弁孔を開閉するようにしたことにより、弁ケ
―シングを小型にきると共に、ウォ―タハンマを起こす
ことのないフロ―ト式トラップを提供することができ
る。
【図１】本発明の実施例のフロ―ト式スチ―ムトラップ
の断面図。
の断面図。
１ 上ケ―シング ２ 下ケ―シング ３ 弁室 ４ 入口 ５ 出口 １０ 弁座部材 １１ 上面壁 １２ 大径周囲壁 １４ 小径弁孔 １５ 大径弁孔 １６ フロ―ト １７ スライド弁体 １９ 円筒部 ２１ 上壁部 ２２ 係止部
Claims (1)
- 【請求項１】 弁ケ―シングで入口と弁室と出口を形成
し、周囲壁と上面壁を有する弁座部材を弁室と出口の間
に固定し、弁座部材の周囲壁に複数の大径弁孔を形成す
ると共に弁座部材の上面壁に小径弁孔を形成し、複数の
大径弁孔を同時に開閉する円筒形状のスライド弁体を弁
室内に収容し、小径弁孔を開閉すると共に浮上降下の途
中でスライド弁体を駆動するフロ―トをスライド弁体内
に収容したことを特徴とするフロ―ト式トラップ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP05173495A JP3530615B2 (ja) | 1995-02-15 | 1995-02-15 | フロ―ト式トラップ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP05173495A JP3530615B2 (ja) | 1995-02-15 | 1995-02-15 | フロ―ト式トラップ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08219385A true JPH08219385A (ja) | 1996-08-30 |
| JP3530615B2 JP3530615B2 (ja) | 2004-05-24 |
Family
ID=12895135
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP05173495A Expired - Fee Related JP3530615B2 (ja) | 1995-02-15 | 1995-02-15 | フロ―ト式トラップ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3530615B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100734242B1 (ko) * | 2006-10-25 | 2007-07-02 | 주식회사 동양밸브 | 에어 압력 해소용 급속 에어 밸브 |
| KR20130093379A (ko) * | 2012-02-14 | 2013-08-22 | 엘지전자 주식회사 | 팽창밸브 및 이를 포함하는 칠러시스템 |
| CN109611681A (zh) * | 2019-01-17 | 2019-04-12 | 同济大学 | 新型蒸汽管道疏水收集器 |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN104595689B (zh) * | 2014-12-31 | 2017-01-04 | 广西壮族自治区特种设备检验研究院 | 一种环形浮子阀芯式疏水阀 |
-
1995
- 1995-02-15 JP JP05173495A patent/JP3530615B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100734242B1 (ko) * | 2006-10-25 | 2007-07-02 | 주식회사 동양밸브 | 에어 압력 해소용 급속 에어 밸브 |
| KR20130093379A (ko) * | 2012-02-14 | 2013-08-22 | 엘지전자 주식회사 | 팽창밸브 및 이를 포함하는 칠러시스템 |
| CN109611681A (zh) * | 2019-01-17 | 2019-04-12 | 同济大学 | 新型蒸汽管道疏水收集器 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3530615B2 (ja) | 2004-05-24 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
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| A521 | Written amendment |
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