JPH08219225A - 防振装置 - Google Patents

防振装置

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JPH08219225A
JPH08219225A JP2652695A JP2652695A JPH08219225A JP H08219225 A JPH08219225 A JP H08219225A JP 2652695 A JP2652695 A JP 2652695A JP 2652695 A JP2652695 A JP 2652695A JP H08219225 A JPH08219225 A JP H08219225A
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JP
Japan
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elastic body
vibration
hole
liquid chamber
liquid
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JP2652695A
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Inventor
Tatsuro Ishiyama
達郎 石山
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Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 防振装置の組立性を向上して製造コストを低
減すると共に部品のリサイクルを容易とする。 【構成】 支持円筒16に貫通孔20を有した弾性体1
8が加硫接着され、貫通孔20に上部連結金具22が嵌
合される。上部連結金具22のフランジ部22Bと挟持
リング26とで弾性体18が挟持される。また、ダイヤ
フラム30と弾性体18との間には、これらの部材で内
壁面が形成された液室32が設けられ、液体が封入され
ている。従って、上部連結金具22と弾性体18との間
が加硫接着等によって接着されていなくとも、弾性体1
8が上部連結金具22から分離する虞がなくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、振動発生部からの振動
の伝達を防止する場合等に適用される防振装置に関する
ものであり、振動を発生する部材を支持するマウント類
に適用可能なものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、車両の振動発生部となるエンジ
ンと振動受部となる車体との間にエンジンマウントとし
ての防振装置が配設されていて、エンジンが発生する振
動をこの防振装置が吸収し、車体側に伝達されるのを阻
止するような構造となっている。
【0003】すなわち、この防振装置としては、防振装
置の内部に弾性体及び一対の液室を設けると共に、オリ
フィスとなる制限通路でこれらの液室を互いに連通した
ものが知られている。そして、搭載されたエンジンが作
動して振動が発生した場合には、弾性体の制振機能及
び、これら液室を連通するオリフィス内の液体の粘性抵
抗等で振動を吸収し、振動の伝達を阻止するようになっ
ている。
【0004】その一例として、図6に示すような防振装
置が知られており、以下にこの図に基づき従来の防振装
置を説明する。
【0005】この図に示すように、防振装置の下部取付
金具112にかしめられた支持金具114と上部取付金
具116との間に、ゴム製の弾性体118がこれら金具
に加硫接着されて、配置されている。そして、下部取付
金具112と支持金具114との間に挟まれたダイヤフ
ラム122と弾性体118との間に液室124が設けら
れ、この液室124を一対の液室124A、124Bに
区画すると共にオリフィス132を有した隔壁筒130
が、液室124内に設置された構造となっている。
【0006】従って、この防振装置は、両液室124
A、124Bを連通するオリフィス132を介して、両
液室124A、124B内の液体が流通して、振動を低
減している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、以上のような
従来の防振装置では、支持金具114と弾性体118と
の間を加硫接着するだけでなく、上部取付金具116と
弾性体118との間をも加硫接着する為に、上部取付金
具116の表面にも煩雑な処理工程が必要であった。
【0008】つまり、上部取付金具116等の金具の加
硫接着に際しては、金具に下地処理すると共に接着剤の
塗布等の接着処理を施さなければならず、複数の金具を
加硫接着するには、これらの処理をそれぞれの金具に対
して行う必要が有り、組立作業が煩雑となって製造コス
トが増大していた。
【0009】また、下地処理に際して金具の洗浄に多量
の溶剤が必要となると共に、接着処理に際して多量の接
着剤が必要となり、製造コストがより一層増大してい
た。
【0010】さらに、従来の防振装置では上述のように
加硫接着されていたので、弾性体118の材料であるゴ
ム及び金具の材料である鋼材等のリサイクルが困難であ
った。
【0011】本発明は、上記事実を考慮し、組立性を向
上して製造コストを低減し得ると共に部品のリサイクル
を容易とし得る防振装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1による防振装置
は、振動発生部及び振動受部の一方に連結される第1の
取付部材と、前記第1の取付部材に連結され且つ貫通孔
が設けられた弾性体と、振動発生部及び振動受部の他方
に連結され且つ前記貫通孔に嵌合されると共に一端側に
前記貫通孔より大きく形成された抜け止め部を有した第
2の取付部材と、前記第2の取付部材と結合されて前記
弾性体を前記抜け止め部との間で挟持する挟持部材と、
内壁の少なくとも一部が前記弾性体により形成され且つ
液体が封入された液室と、を有することを特徴とする。
【0013】
【作用】第1の取付部材と第2の取付部材との間に弾性
体が介在されており、弾性体により少なくとも一部が形
成された内壁により、液体が封入された液室が形成され
ている。
【0014】従って、いずれかの取付部材に連結された
振動発生部側から振動が伝達されると、弾性体が変形
し、これに伴って液室が拡縮して液体に圧力変化及び流
動が生じ、弾性体の変形及び、液体の圧力変化、流動に
より振動が減衰されて、振動受部側に振動が伝達され難
くなる。
【0015】また、弾性体に設けられた貫通孔に第2の
取付部材が嵌合され、第2の取付部材の一端側に貫通孔
より大きく形成された抜け止め部と、第2の取付部材と
結合された挟持部材とで、弾性体を確実に挟持する。
【0016】従って、第2の取付部材と弾性体との間が
加硫接着等によって接着されていなくとも、弾性体が第
2の取付部材から分離する虞がなくなる。そして、抜け
止め部と挟持部材とで、弾性体が確実に挟持されている
ので、貫通孔と第2の取付部材との間の隙間から液室内
の液体が漏れ出す虞もなくなる。
【0017】この為、すくなくとも接着剤の第2の取付
部材への塗布等の表面処理が不要となり、防振装置の組
立性が向上して製造コストが低減されることになる。さ
らに、第2の取付部材の下地処理に際しての洗浄が不要
となると共に、接着処理に際しての接着剤が不要とな
り、製造コストがより一層低減される。
【0018】一方、第2の取付部材と弾性体との間を加
硫接着しないので、弾性体及び第2の取付部材のリサイ
クルが容易となる。
【0019】
【実施例】本発明に係る防振装置の第1実施例を図1及
び図2に示し、これらの図に基づき本実施例を説明す
る。
【0020】本実施例を表す図1に示すように、この防
振装置10の下部側を形成する底板12の下部には、車
体(図示せず)にこの防振装置10を図示しないナット
の螺合により連結して固着する為の一対のボルト14が
突出している。そして、この底板12の周囲は立壁12
Aとなっており、その上端部にはフランジ状に外周側に
突出した接合部12Bが連続して形成されている。
【0021】さらに、この底板12の上部には支持円筒
16が配置されている。この支持円筒16は円板状のフ
ランジ部16Aを有しており、このフランジ部16Aの
外周端部が接合部12Bとかしめ固着されている。この
フランジ部16Aの内周部から直角に筒部16Bが立設
されており、この筒部16Bの上端部にテーパ状に広が
るテーパ部16Cが連結されている。従って、これら一
体的にかしめられた底板12と支持円筒16とで第1の
取付部材が構成されることになる。
【0022】また、支持円筒16の内周面には、円筒形
状をしたゴム製の弾性体18の外周面が加硫接着されて
おり、この支持円筒16のテーパ部16Cが弾性体18
を囲んで保持することになる。
【0023】さらに、弾性体18の中央部上側には、上
面が平面状に形成された凸部18Aが上側に突出して形
成されており、弾性体18の中央部下側には、下面が平
面状に形成された凸部18Bが下側に突出して形成され
ている。これら凸部18A、18Bを繋ぐように弾性体
18の中央部には、弾性体18を上下に貫通する貫通孔
20が設けられ、第2の取付部材である金属製の上部連
結金具22の軸状に形成されたシャフト部22Aが、こ
の貫通孔20に嵌合されている。このシャフト部22A
の下側の位置である上部連結金具22の下端部には、外
周側全周にわたって上側に突出する環状突部24を有し
た抜け止め部であるフランジ部22Bが形成されてい
る。この為、貫通孔20より大きく形成されたこのフラ
ンジ部22Bにより、引っ張り或いは圧縮によっても貫
通孔20からの上部連結金具22の抜け出しが防止され
る。
【0024】また、シャフト部22Aの上側の位置であ
る上部連結金具22の上部寄りの位置には、シャフト部
22Aより小径とされると共に雄ねじが形成されたボル
ト部22Cが、配置されている。
【0025】そして、このボルト部22Cが弾性体18
の貫通孔20から上側に突出していて、ボルト部22C
の雄ねじが形成されていない基端側に、挟持部材であっ
て外周側全周にわたって下側に突出する環状突部28を
有する挟持リング26が、圧入されている。この為、上
部連結金具22と挟持リング26とが結合されて、弾性
体18を上部連結金具22のフランジ部22Bと挟持リ
ング26との間で挟持している。
【0026】さらに、このボルト部22Cの先端側に
は、図示しないエンジンがねじ止められて固定される。
この為、防振装置10とエンジンとの間をこのボルト部
22Cで連結することになる。
【0027】他方、接合部12Bと共にフランジ部16
Aへかしめ固着されるダイヤフラム30と、弾性体18
との間には、これらの部材で内壁面が形成された液室3
2が設けられていて、例えば水、オイル等の液体が封入
されている。そして、この液室32内には例えば合成樹
脂材料で形成された隔壁部材34が弾性体18の内壁面
に嵌合されて配置されていて、液室32を主液室32A
と副液室32Bとに二分するように区画している。
【0028】さらに、この隔壁部材34の外周面となる
外周端部34Aには、外周端部34Aに沿いほぼ一周に
わたって溝状に形成された溝部36が設けられている。
この溝部36の一端部に対応する隔壁部材34の部分に
は、主液室32Aと溝部36内とを連通する小孔38が
形成され、溝部36の他端部に対応する隔壁部材34の
部分には、副液室32Bと溝部36内とを連通する小孔
40が形成されている。従って、弾性体18の内壁面に
より塞がれたこの溝部36及び小孔38、40が主液室
32Aと副液室32Bとの間を連通するオリフィス42
を構成することとなる。
【0029】尚、外周端部34Aの下端部は外側に突出
しており、フランジ部16Aの底面へ弾性体18を介し
て当接されると共に、接合部12B及びダイヤフラム3
0と一体的にフランジ部16Aへかしめ固着されてい
る。さらに、ダイヤフラム30と底壁12との間は空気
室44とされてダイヤフラム30の変形を可能としてい
る。
【0030】次に、本実施例の組立てについて説明す
る。まず、支持円筒16を図示しない金型内に入れて、
図2(a)に示すように、弾性体18を支持円筒16に
加硫接着する。
【0031】そして、図2(b)に示すように、上部連
結金具22を弾性体18の下側より貫通孔20に挿入し
てボルト部22Cを弾性体18の上部に突出させた状態
で、ボルト部22Cの下端にまで挟持リング26を圧入
させつつ押し込んで、挟持リング26と上部連結金具2
2のフランジ部22Bとの間で、弾性体18を挟持す
る。
【0032】この際、凸部18Aの外周面と環状突部2
8の内周面が嵌まり込むと共に、凸部18Bの外周面と
環状突部24の内周面が嵌まり込む状態としつつ、弾性
体18の凸部18A、18B間の部分を上部連結金具2
2のフランジ部22Bと挟持リング26とで締め付ける
ことにする。
【0033】また、弾性体18の凸部18A、18Bが
存在する部分の厚みTは、シャフト部22Aの長さLよ
り大きくされていて、フランジ部22Bと挟持リング2
6との間で挟持する際に、弾性体18を締め付けるよう
にされている。そして、貫通孔20の内径を、シャフト
部22Aの外径より若干大きくして、弾性体18の締め
付けに伴う弾性体18の逃げ出しが可能となるようにす
る。尚、この際の締め付け代は、厚みTの5%から20
%が良好と考えられる。
【0034】さらに、液体中において、図2(c)に示
すように、隔壁部材34及びダイヤフラム30等を支持
円筒16内に挿入し、支持円筒16のフランジ部16A
をかしめることにより、底板12と共に隔壁部材34等
を支持円筒16へ固着して図1に示すような状態にすれ
ば、組立は完了する。さらに、このように完成された防
振装置10を車両内に設置する。
【0035】尚、底板12と支持円筒16との間を、か
しめ加工の替わりに、圧入或いはねじ止め等の手段によ
って連結することにしてもよい。
【0036】次に本実施例の作用を説明する。上部連結
金具22に連結されて搭載されるエンジンが作動する
と、エンジンの振動が上部連結金具22を介して弾性体
18に伝達される。弾性体18は吸振主体として作用
し、弾性体18の内部摩擦に基づく制振機能によって振
動を吸収することができる。さらに、主液室32A及び
副液室32B内の液体がオリフィス42を通って相互に
流通し、オリフィス42内で生ずる液体の圧力変化、液
体流動の粘性抵抗等に基づく減衰作用で防振効果を向上
することができる。
【0037】また、弾性体18に設けられた貫通孔20
に上部連結金具22のシャフト部22Aが嵌合され、貫
通孔20より大きく形成された上部連結金具22のフラ
ンジ部22Bと挟持リング26とで、弾性体18を確実
に挟持する。
【0038】従って、上部連結金具22と弾性体18と
の間が加硫接着等によって接着されていなくとも、弾性
体18が上部連結金具22から分離する虞がなくなる。
そして、フランジ部22Bと挟持リング26とで、弾性
体18が確実に挟持されているので、挟持に伴う弾性体
18の反力により上部連結金具22と弾性体18との間
が強固に接合される。この為、貫通孔20とシャフト部
22Aとの間の隙間から液室32内の液体が漏れ出す虞
もなくなる。
【0039】以上より、接着剤の上部連結金具22への
塗布等の表面処理工程が不要となり、防振装置10の組
立性が向上して製造コストが低減されることになる。さ
らに、上部連結金具22の下地処理に際しての洗浄が不
要となると共に、接着処理に際しての接着剤が不要とな
り、製造コストがより一層低減される。
【0040】一方、上部連結金具22と弾性体18との
間を加硫接着しないので、弾性体18及び上部連結金具
22のリサイクルが容易となって、環境保全に寄与する
ことになる。
【0041】他方、上記のように上部連結金具22のボ
ルト部22Cとシャフト部22Aとの間に段差を有する
形状とされていることから、フランジ部22Bと挟持リ
ング26との間で弾性体18を必要以上に締めつけるこ
とが無くなり、弾性体18の耐久性が向上することにな
る。
【0042】また、フランジ部22Bの外周側全周にわ
たって上側に突出する環状突部24及び、挟持リング2
6の外周側全周にわたって下側に突出する環状突部28
があるため、フランジ部22Bと挟持リング26とに締
め付けられる部分である弾性体18の凸部18A、18
Bが半径方向外側に逃げ出すことがなく、上部連結金具
22の過度の上下方向の変位が生じても、上部連結金具
22が一層抜け出し難くなる。
【0043】次に、本発明に係る防振装置の第2実施例
を図3に示し、この図に基づき本実施例を説明する。
尚、第1実施例で説明した部材と同一の部材には同一の
符号を付し、重複した説明を省略する。
【0044】図3に示すように、本実施例の防振装置1
0に採用される上部連結金具22のフランジ部22B
は、環状突部24の外周側に延びてリング状に形成され
ることになるフランジ延長部52を有している。
【0045】この為、フランジ延長部52の上面と弾性
体18の間に小液室54が形成されると共に、フランジ
延長部52の先端と弾性体18の間に通路となる隙間5
6が形成されることになり、この隙間56を介して主液
室32Aと小液室54との間で液体が流通可能となって
いる。
【0046】次に本実施例の作用を説明する。本実施例
は第1実施例と同様な作用を奏するが、さらに、高周波
の振動が伝達された場合などのように、オリフィス42
が目詰まりしてオリフィス42のみによっては十分に振
動が低減されないときでも、弾性体18の変形に伴って
上部連結金具22が上下動し、これに合わせて隙間56
を介して主液室32Aと小液室54との間で液体が流通
して、隙間56内で生ずる液体の液柱共振等で防振効果
を向上することができる。
【0047】つまり、オリフィス42では振動を低減で
きない高周波数の振動が生じても、隙間56が高周波オ
リフィスとしての機能を発揮して低動ばねとなり、防振
特性が低減されずに維持され、防振装置10の効果が十
分発揮される。
【0048】そして、このフランジ延長部52は、図
上、左右方向である水平方向に沿った過大な振動が入力
された場合に弾性体18に当接して、ストッパとしての
機能をも有する。
【0049】また、上部連結金具22に一体的にフラン
ジ延長部52が形成されているので、上部連結金具22
の取付け時と同時にフランジ延長部52を組付けること
ができるので、上部連結金具22に後でフランジ延長部
52を取り付ける場合と比較して、組立性が向上して製
造コストが一層低減されることになる。
【0050】次に、本発明に係る防振装置の第3実施例
を図4に示し、この図に基づき本実施例を説明する。
尚、第1実施例で説明した部材と同一の部材には同一の
符号を付し、重複した説明を省略する。
【0051】図4に示すように、本実施例の防振装置1
0には上部連結金具22の替わりに、外周寄りの部分に
エンジンに連結する為のナット64が溶接等により接合
され且つ板状に形成された取付プレート62が、採用さ
れている。この第2の取付部材とされる取付プレート6
2の下面側には軸状のシャフト部62Aが突出するよう
に配置されており、このシャフト部62Aが弾性体18
の貫通孔20に嵌合されている。
【0052】そして、このシャフト部62Aの下側の主
液室32A内には、挟持部材であるワッシャ66がシャ
フト部62Aの下部に形成されたかしめ部62Bにかし
められて配置されている。これによって、取付プレート
62とワッシャ66とが結合されて、弾性体18を取付
プレート62の下面とワッシャ66との間で挟持するこ
とになる。そして、第1実施例と同様に、取付プレート
62の下面側には環状突部68が形成され、ワッシャ6
6の上面側には環状突部70が形成されている。
【0053】以上より、本実施例も取付プレート62の
下面とワッシャ66との間で弾性体18を挟持して、第
1実施例と同様の作用、効果を奏することになる。
【0054】尚、上記実施例において、振動受部である
車体に第1の取付部材となる底板12及び支持円筒16
側を連結し、振動発生部であるエンジンに第2の取付部
材となる上部連結金具22及び取付プレート62側を連
結するような構成としたがこの逆の構成としてもよい。
【0055】また、上記実施例と異なり、貫通孔20の
内径をシャフト部22A、62Aの外径と同じ径とし、
或いは貫通孔20の内径をシャフト部22A、62Aの
外径より小さくし、貫通孔20の周りに図5に示すよう
なスリット72を設けることでも、上記実施例と同様
に、弾性体18の締め付けに伴う弾性体18の逃げ出し
を可能とするができる。すなわちこの場合、弾性体18
はスリット72内へ逃げることになる。
【0056】さらに、シャフト部22A、62Aの断面
も上記実施例のような円形の替わりに、多角形として回
り止めとしたり、楕円形として、水平方向のシャフト部
22A、62Aの剛性比を異ならせることもできる。
【0057】一方、第1実施例において、上部連結金具
22のボルト部22Cに挟持リング26が圧入されて上
部連結金具22と挟持リング26とを結合したが、例え
ば、ねじ止めや接着剤を用いて結合することとしてもよ
い。
【0058】他方、実施例において、車両に搭載される
エンジンの防振を目的としたが、本発明の防振装置は例
えば車両のボディマウント等、あるいは車両以外の他の
用途にも用いられることはいうまでもなく、また、弾性
体等の形状、寸法及びオリフィスの数なども実施例のも
のに限定されるものではない。
【0059】
【発明の効果】本発明の防振装置によれば、以上のよう
に説明した構成とした結果、組立性を向上して製造コス
トを低減すると共に部品のリサイクルを容易とすること
が可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る防振装置の第1実施例を示す断面
図である。
【図2】本発明に係る防振装置の第1実施例の組立てを
説明する図であって、(a)は貫通孔に上部連結金具が
嵌合される前の状態を示す断面図であり、(b)は上部
連結金具と挟持リングで弾性体が挟持された状態を示す
断面図であり、(c)は支持円筒内に部品が配置された
状態を示す断面図である。
【図3】本発明に係る防振装置の第2実施例を示す断面
図である。
【図4】本発明に係る防振装置の第3実施例を示す断面
図である。
【図5】本発明に係る防振装置の実施例の変形例の要部
断面図である。
【図6】従来技術に係る防振装置を示す断面図である。
【符号の説明】
10 防振装置 12 底板(第1の取付部材) 16 支持円筒(第1の取付部材) 18 弾性体 20 貫通孔 22 上部連結金具(第2の取付部材) 22B フランジ部(抜け止め部) 26 挟持リング(挟持部材) 32 液室 62 取付プレート(第2の取付部材) 66 ワッシャ(挟持部材)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動発生部及び振動受部の一方に連結さ
    れる第1の取付部材と、 前記第1の取付部材に連結され且つ貫通孔が設けられた
    弾性体と、 振動発生部及び振動受部の他方に連結され且つ前記貫通
    孔に嵌合されると共に一端側に前記貫通孔より大きく形
    成された抜け止め部を有した第2の取付部材と、 前記第2の取付部材と結合されて前記弾性体を前記抜け
    止め部との間で挟持する挟持部材と、 内壁の少なくとも一部が前記弾性体により形成され且つ
    液体が封入された液室と、 を有することを特徴とする防振装置。
JP2652695A 1995-02-15 1995-02-15 防振装置 Pending JPH08219225A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2652695A JPH08219225A (ja) 1995-02-15 1995-02-15 防振装置

Applications Claiming Priority (1)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007078084A (ja) * 2005-09-14 2007-03-29 Kurashiki Kako Co Ltd 液体封入式防振装置及びその製造方法
JP2016008708A (ja) * 2014-06-26 2016-01-18 株式会社ブリヂストン 防振装置

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