JPH08219063A - 回転軸の潤滑油供給構造 - Google Patents

回転軸の潤滑油供給構造

Info

Publication number
JPH08219063A
JPH08219063A JP2418095A JP2418095A JPH08219063A JP H08219063 A JPH08219063 A JP H08219063A JP 2418095 A JP2418095 A JP 2418095A JP 2418095 A JP2418095 A JP 2418095A JP H08219063 A JPH08219063 A JP H08219063A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lubricating oil
oil supply
rotary shaft
casing
rotating shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2418095A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Yamaji
洋行 山路
Hiromichi Ueno
広道 上野
Shigeki Hagiwara
茂喜 萩原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
Priority to JP2418095A priority Critical patent/JPH08219063A/ja
Publication of JPH08219063A publication Critical patent/JPH08219063A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Rotary Pumps (AREA)
  • Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】吸入管を適切に配置し、該吸入管によってポン
プ作用を促して製作コストの低廉化を図る。 【構成】 軸線が水平方向から時計回りに僅かに傾斜し
たクランク軸(1) を回転自在に配置し、該クランク軸
(1) に軸心に対し偏心した給油孔(21)を形成する。該ク
ランク軸(1) の左側端部に、円板状の鏡板(12)にラップ
(16)が立設されてなる旋回スクロール(11)を装着する。
ケーシング(2) の右側端部に、冷媒ガス及び噴霧状の潤
滑油を噴出する吸入管(14)を、クランク軸(1) の右側端
面に対向するよう挿入する。上記クランク軸(1) の中央
部に、駆動モータ(4) を取付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、軸方向が水平方向に延
びる横置型スクロール圧縮機等の回転軸の給油孔に潤滑
油を供給する潤滑油供給構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、ルームエアコンディショナ等
の圧縮機として、横置型スクロール圧縮機が知られてい
る。この横置型スクロール圧縮機(B) は、例えば、図6
に示すように、略密閉状態のケーシング(2) 内に設けら
れ、軸方向が水平方向から時計回りに僅かに傾斜して延
びると共に、図で右側端面から軸方向に延びる給油孔(2
1)が軸心に対して径方向に偏心して形成された回転軸
(1) であるクランク軸(1)と、該クランク軸(1) の右側
端部を中心位置で回転自在に支持しかつ周縁(c1)の一部
がケーシング(2) の内壁面(2a)に固着された支持部材c
と、上記クランク軸(1) の左側端部に装着され、円板状
の鏡板(12)の左側面に渦巻状のラップ(16)が形成されて
なる旋回スクロール(11)と、該旋回スクロール(11)のラ
ップ(16)と噛合うラップ(44)を有しかつその噛合い空間
からケーシング(2) 内の左側に挿通する吐出口(41a) が
形成された固定スクロール(41)と、上記クランク軸(1)
をその軸心回りに回転駆動する駆動モータ(4) と、上記
ケーシング(2) の内壁面(2a)の左側端部に固着され、上
記クランク軸(1) の左側端部を回転自在に支持する支持
ハウジング(5) と、該支持ハウジング(5) 外周面に近接
するケーシング(2) 上部から挿入され、該ケーシング
(2) 内に冷媒ガスを吸入するための吸入管dと、上記ケ
ーシング(2) の左側上部に設けられた吐出管(15)とを備
え、上記吸入管dを通ってケーシング(2) 内に吸入され
た冷媒ガスは、駆動モータ(4) によりクランク軸(1) を
介して旋回スクロール(11)を回転させると該旋回スクロ
ール(11)と固定スクロール(41)とにより形成された噛合
い空間内で圧縮されて該固定スクロール(41)の吐出口(4
1a) を通って吐出管(15)から吐出するように構成されて
いる。
【0003】上記クランク軸(1) の給油孔(21)に潤滑油
を供給するために、上記クランク軸(1) の右側端部に支
持部材cを介して連結された容積ポンプ、例えばトロコ
イドポンプaと、上記支持部材cとケーシング(2) の内
壁面(2a)との間に設けられ、該ケーシング(2) 内下部に
貯留する潤滑油のケーシング(2) 内の領域を分離するた
めの仕切板bとが設けられている。また、上記支持部材
cには、上下方向に延びて給油孔(3b)が形成されてお
り、トロコイドポンプaの作動により、上記支持部材c
及び仕切板b の左側に貯留された潤滑油が、支持部材c
の給油孔(3b)を通って強制的に吸い上げられて支持部材
c及び仕切板cの右側の油溜まり(43)に供給され、再
び、その潤滑油が強制的に吸い上げられてクランク軸
(1) の給油孔(21)に供給される。上記クランク軸(1) の
給油孔(21)に供給された潤滑油は、その後、クランク軸
(1) の外周面と摺動する支持ハウジング(5) 及びスクロ
ール軸(13)の内周面にそれぞれ流入し、各摺動面に油膜
を形成して潤滑するようになっている。つまり、上記仕
切板b及び支持部材cは、上記ケーシング(2) 内の左側
に落下した潤滑油を一定量未満に保持し、上記ケーシン
グ(2) 内の右側の潤滑油を一定量以上に保持して、トロ
コイドポンプaの作動により、確実に潤滑油がクランク
軸(1) の給油孔(21)に供給されるようになっている。
【0004】尚、図6中、(45)は駆動モータ(4) によ
り、クランク軸(1) のクランク軸(1)駆動時に、その偏
心する部位によって生じる遠心力を相殺してバランスを
とるためのバランスウェイトであり、(46)はスクロール
機構部分(11),(41)を中心としてクランク軸(1) に生じ
るモーメントを相殺するためのカウンタウエイトであ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
横置型スクロール圧縮機(B) では、潤滑油の供給のため
にトロコイドポンプa等の容積ポンプ及び仕切板bが必
要であるため、製作コストが上昇するという問題があ
る。さらに、上記支持部材cは、上記クランク軸(1) 及
びトロコイドポンプaを支持するため、その形状が複雑
かつ肉厚の厚いものとなり、製作コストの上昇をさらに
促す結果となる。
【0006】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、容積ポンプa及び仕切
板bを取り外し、クランク軸を支持する軸受の装着され
る部位の肉厚を可及的に薄くすると共に、ポンプ作用を
促す構造としてケーシングに吸入管dを適切に配置し、
該吸入管dから冷媒ガスを噴出させて潤滑油を噴霧状又
は泡状にしてクランク軸の給油孔に供給することによ
り、製作コストの削減を図るものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1に係る発明は、回転軸の潤滑油供給構造と
して、軸方向が略水平方向に延びる回転軸(1) をケーシ
ング(2) 内に回転自在に配置し、該回転軸(1) にその一
端面から軸方向に延びる給油孔(21)を形成していること
を前提とする。そして、上記回転軸(1) の一端面に対向
するようケーシング(2) の一端から吸入管(14)の先端開
口部(14a) を挿入し、該先端開口部(14a) から回転軸
(1) の給油孔(21)に向かって冷媒ガス及び噴霧状の潤滑
油を噴出する構成とする。
【0008】請求項2に係る発明は、請求項1記載の回
転軸の潤滑油供給構造において、上記ケーシング(2) 内
の回転軸(1) の一端面側の下方に潤滑油を貯留する油溜
まり(43)を形成する。上記吸入管(14)に、上記油溜まり
(43)の潤滑油を吸い上げて吸入管(14)内に導く潤滑油案
内部(42)を設ける構成とする。
【0009】請求項3に係る発明は、回転軸の潤滑油供
給構造として、軸方向が略水平方向に延びる回転軸(1)
をケーシング(2) 内に回転自在に配置し、該回転軸(1)
にその一端面から軸方向に延びる給油孔(21)を形成する
と共に、上記ケーシング(2)内の回転軸(1) の一端面側
の下方に潤滑油を貯留する油溜まり(43)を形成すること
を前提とする。そして、上記油溜まり(43)の内部に位置
するようケーシング(2) の一端から吸入管(14)の先端開
口部(14a) を挿入し、該先端開口部(14a) から冷媒ガス
を噴出して油溜まり(43)の潤滑油を攪拌する構成とす
る。
【0010】請求項4に係る発明は、請求項1〜3のい
ずれか1つに記載の回転軸の潤滑油供給構造において、
上記回転軸(1) の給油孔(21)を、その内部に供給された
潤滑油に遠心力を付与して他端側に送り出すための偏心
孔(21)で構成する。
【0011】請求項5に係る発明は、上記回転軸を請求
項1〜4のいずれか1つに記載の潤滑油の供給構造を、
横置型スクロール圧縮機(A) の回転軸(1) に適用するも
のである。つまり、上記回転軸(1) は横置型スクロール
圧縮機(A) のものであって、上記回転軸(1) の中央部
に、該回転軸(1) を回転駆動する駆動モータ(4) を設け
ると共に、回転軸(1) の他端に、円板状の鏡板(12)の他
端面に螺旋状のラップ(16)を形成してなる旋回スクロー
ル(11)を装着する構成とする。
【0012】
【作用】上記の構成により、請求項1に係る発明では、
回転軸(1) にその一端面から水平方向に延びる給油孔(2
1)が形成される一方、上記回転軸(1) の一端面に対向す
るよう吸入管(14)の先端開口部(14a) が配置され、該先
端開口部(14a) から冷媒ガス及び噴霧状の潤滑油を噴出
するため、上記回転軸(1) の給油孔(21)に潤滑油を供給
できる。このため、従来の如く、トロコイドポンプ等の
ポンプ作用によって油溜まり(43)の潤滑油を強制的に吸
い上げる必要はない。また、ケーシング(2) 内の下部に
貯留する潤滑油の領域を一端側と他端側とで分離するた
めの仕切板を必要とせず、支持部材(3) を単純形状にし
て回転軸(1) を軸受により支持可能な肉厚とするだけで
良いので、製作コストの削減を図ることができる。
【0013】請求項2に係る発明では、吸入管(14)に設
けられた潤滑油案内部(42)によって、ケーシング(2) 内
の回転軸(1) の一端面側の下方に形成された油溜まり(4
3)から潤滑油を吸い上げて吸入管(14)内に導かれるた
め、上記回転軸(1) の給油孔(21)に対して確実に潤滑油
を供給することができる。
【0014】請求項3に係る発明では、回転軸(1) にそ
の一端面から水平方向に延びる給油孔(21)が形成され、
吸入管(14)の先端開口部(14a) が、上記回転軸(1) 一端
面側の下方に形成された油溜まり(43)の内部に位置する
ようケーシング(2) 内に挿入され、該先端開口部(14a)
から冷媒ガスを噴出して油溜まり(43)の潤滑油を攪拌す
るため、潤滑油が油滴状となり油溜まり(43)内を旋回
し、噴霧状の潤滑油が回転軸(1) の給油孔(21)に達して
供給される。
【0015】請求項4に係る発明では、上記回転軸(1)
の給油孔(21)は、その内部に供給された潤滑油に遠心力
を付与するための偏心孔(21)であるため、遠心力を利用
したポンプ作用によって回転軸(1) の他端側に潤滑油を
押し進めることができ、回転軸(1) の他端側にポンプを
設ける必要はない。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0017】(第1実施例)図1は本発明の第1実施例
に係る回転軸の潤滑油供給構造を備える横置型スクロー
ル圧縮機(A) を示す。この横置型スクロール圧縮機(A)
の基本的構成は従来のスクロール圧縮機(B) と同一であ
り、同一部分については同一符号を付して説明する。
【0018】即ち、図1に示すように、略密閉状態のケ
ーシング(2) 内に設けられたクランク軸(1) が、その軸
心を水平方向から時計回りに僅かに傾斜して延びてい
る。該クランク軸(1) の軸心回りの同心円上には、右側
端部から左側端部に向かって順に支持部材(3) 、駆動モ
ータ(4) 及び支持ハウジング(5) がそれぞれ配置されて
いる。該クランク軸(1) の軸心に対して偏心する左側端
部には、旋回スクロール(11)の鏡板(12)背面(ラップ立
設側の反対側端面)の中央に軸孔(13a) が形成されてな
る旋回スクロール(11)のスクロール軸(13)が回転可能に
嵌め込まれている。
【0019】上記クランク軸(1) には、その右側端面か
ら軸方向に延びる給油孔(21)が形成されており、該給油
孔(21)は、軸線上を右側端面から所定距離延びて形成さ
れた第1の給油孔(22)と、該第1の給油孔(22)の左側端
部から一端が半径方向に所定距離延びて形成された第2
の給油孔(23)と、該第2の給油孔(23)の他端から右側端
部が第1の給油孔(22)に平行にかつクランク軸(1) の軸
線と所定量オフセットした位置を左側端面まで延びて形
成された偏心孔である第3の給油孔(24)からなり、第1
の給油孔(22)に供給された潤滑油は、上記クランク軸
(1) の軸心回りの回転に伴い第2及び第3の給油孔(2
3),(24)で作用する遠心力によって第1〜第3の給油孔
(22),(23),(24)を順次流れ、その後、クランク軸(1)
の軸心回りを偏心回転しながら左側端面寄りの支持ハウ
ジング(5) 内周面及び旋回スクロール(11)に一体形成さ
れたスクロール軸(13)の軸孔(13a) 内周面へとそれぞれ
分岐し、潤滑するようになっている。
【0020】上記支持部材(3) は、周縁(3a)がケーシン
グ(2) の内壁面(2a)に固着され、中心位置でラジアル軸
受(32)を介在してクランク軸(1) の右側軸端を回転自在
に支持していると共に、該支持部より下側の部分には油
溜まり(43)の潤滑油が支持部材の左右間で流動するよう
開口部が形成されている。
【0021】上記駆動モータ(4) は、ケーシング(2) の
内壁面(2a)に固定されたステータ(33)と、該ステータ(3
3)内に挿入されたロータ(34)とからなり、ロータ(34)に
は上記支持部材(3) に挿入されたクランク軸(1) の右側
軸端と同心円状の部位が挿入されて連結されている。
【0022】上記支持ハウジング(5) は、軸受孔(7a)が
形成された軸受部(7) と、上記ケーシング(2) 内に固着
された固定部(8) と、円環状のオルダムリング(35)の下
側爪を嵌め込むための一対の溝を有するガイド部(図示
は省略)とを備えている。上記軸受部(7) には、その内
周面から左側端面に亘る給油通路( 図示は省略)が形成
されており、これによって、旋回スクロール(11)と軸受
部(7) との間の摺動部分を潤滑するようになっている。
上記固定部(8) は、上記旋回スクロール(11)のラップ(1
6)の外周端部に形成されている冷媒ガスを導入するため
の導入部(図示は省略)の右側に位置しており、導入部
から作用室に導入される冷媒ガスは、この固定部(8) の
左側を流れるようになっている。上記ガイド部は、オル
ダムリング(35)の下側爪が嵌め込まれ、該オルダムリン
グ(35)を半径方向に摺動自在に移動するために形成され
たものである。
【0023】上記旋回スクロール(11)は、上記支持ハウ
ジング(5) にオルダムリング(35)を介して支持されてお
り、上記旋回スクロール(11)の左側の対向する位置に
は、上記旋回スクロール(11)と略対称な形状に形成され
た固定スクロール(41)がそれぞれラップ(16),(17)同士
を互いに噛合わせて配置されている。上記旋回スクロー
ル(11)のラップ(16)と固定スクロール(41)のラップ(17)
とが、図示しないが、それらのラップ(16),(17)同士の
内壁面及び外壁面の渦巻き方向(半径方向の旋回)の複
数箇所でそれぞれ接触しており、これらの接触部間に冷
媒ガスを圧縮するための作用室(図示は省略)を形成し
ている。
【0024】そして、本発明の特徴として、上記ケーシ
ング(2) の右側端部には、吸入管(14)がその先端開口部
(14a) をクランク軸(1) の右側端面に対向するよう挿入
され、該吸入管(14)の先端開口部(14a) から冷媒ガスが
その中に含まれる噴霧状の潤滑油と共に、上記クランク
軸(1) の第1の給油孔(22)に向かって噴出されるように
なっている。尚、上記ケーシング(2) の左側上部には、
吐出管(15)が上方に向けて突設されている。
【0025】次に、上述の如く構成された横置型スクロ
ール圧縮機(A) において潤滑油の供給動作について説明
する。図2に示すように、吸入管(14)から噴出する低圧
の冷媒ガス及びその中に含まれる噴霧状の潤滑油は、上
記ケーシング(2) 内の吸入管(14)と対向する位置に配置
されたクランク軸(1) の第1の給油孔(22)に供給され、
第2及び第3の給油孔(23),(24)のもつ遠心力を利用し
たポンプ作用により、クランク軸(1) の左側端部へ送り
出され、スクロール軸(13)の軸受孔(13a) 内及び支持ハ
ウジング(5) の軸受部内の各摺動面に分岐して潤滑され
る。その後、該各摺動面を潤滑した潤滑油は、ケーシン
グ(2) の底部に落下して該ケーシング(2) の内壁面(2a)
下部の傾斜面(2b)を伝ってクランク軸(1) 下方の右側端
部に油溜まり(43)を形成する。一方、冷媒ガスは、図示
しないが、上記導入部を経由して作用室に流入し、該作
用室の中心部に向かって徐々に圧縮され、その中心部に
達した地点で最高圧となり、固定スクロール(41)の軸方
向に開口する吐出口(41a)から吐出し、ケーシング(2)
内上方の空間を通って吐出管(15)から吐出する。
【0026】このように、上記第1実施例においては、
クランク軸(1) の右側端面に対向する吸入管(14)の先端
開口部(14a) から冷媒ガス及び噴霧状の潤滑油を噴出す
るだけの簡単な構成によって、上記クランク軸(1) の給
油孔(21)に潤滑油を供給でき、従来例のようなトロコイ
ドポンプ(図6の右側)等を必要としない。また、該ト
ロコイドポンプ及び、ケーシング(2) 内下部に貯留する
潤滑油の領域を分離するための仕切板を機外に取り外
し、支持部材(3) を単純形状にしてクランク軸(1) を軸
受により支持可能な肉厚とするだけで良いので、製作コ
ストの低廉化を図ることができる。
【0027】(第2実施例)図3は本発明の第2実施例
に係る回転軸の潤滑油供給構造を示す。この第2実施例
は、クランク軸(1) の給油孔(21)に対して潤滑油を給油
するための手段の変形例であって、その他の構成は第1
実施例のものと同様であるので、ここでは、その特徴と
する部分についてのみ説明する。
【0028】図3に示すように、第2実施例ではケーシ
ング(2) 内のクランク軸(1) 右側下方に貯留する油溜ま
り(43)の潤滑油を吸入管(14)内に吸い上げる細管からな
る潤滑油案内部(42)を吸入管(14)の下部に取付ける構成
としている。
【0029】このため、上記吸入管(14)の先端開口部(1
4a) から冷媒ガスと共に、大量の噴霧状の潤滑油がクラ
ンク軸(1) の給油孔(21)に向けて噴出され、クランク軸
(1)の給油孔(21)に供給する給油量を増大することがで
きるため、潤滑油の供給を充分に行うことができる。
【0030】尚、本実施例では吸入管(14)の下部に細管
からなる潤滑油案内部(42)を取付ける構成としたが、図
4に示すように、吸入管(14)が油溜まり(43)の油面近傍
の上方を通って配置され、上記吸入管(14)の下部に切欠
きを設けて潤滑油案内部(42)とし、第2実施例と同様の
作用効果を生じるようにしても良い。
【0031】(第3実施例)図5は本発明の第3実施例
に係る回転軸の潤滑油供給構造を示す。この第3実施例
は、上記第2実施例と同様に、クランク軸(1) の給油孔
(21)に対して潤滑油を給油するための手段の変形例であ
って、その他の構成は第1及び第2実施例のものと同様
であるので、ここでは、その特徴とする部分についての
み説明する。
【0032】図5に示すように、第3実施例では油溜ま
り(43)の内部に位置しかつケーシング(2) の右側端部か
ら吸入管(14)の先端開口部(14a) が挿入され、該先端開
口部(14a) から冷媒ガスを噴出して油溜まり(43)の潤滑
油を攪拌する構成としている。
【0033】これにより、潤滑油が油滴状となり油溜ま
り(43)内を旋回してクランク軸(1)の給油孔(21)に達
し、潤滑油を供給することができる。このため、第1実
施例と同様、ポンプを利用して油溜まり(43)の潤滑油を
強制的に吸い上げる必要なく、ポンプ及び仕切板を機外
に取り外し、製作コストを削減することができる。
【0034】
【発明の効果】以上の如く、請求項1に係る発明によれ
ば、回転軸にその一端面から水平方向に延びる給油孔(2
1)を形成し、上記回転軸(1) の一端面に対向するよう吸
入管(14)の先端開口部(14a) を配置し、該先端開口部(1
4a) から冷媒ガス及び噴霧状の潤滑油を噴出することに
より、上記回転軸(1) の給油孔(21)に潤滑油を供給で
き、支持部材(3) の形状を単純化して回転軸(1) をラジ
アル軸受(32)により支持可能な肉厚とするだけで良いの
で、製作コストの低廉化を図ることができる。
【0035】請求項2に係る発明によれば、吸入管(14)
に設けた潤滑油案内部(42)によって、ケーシング(2) 内
の回転軸(1) の一端面側の下方に形成した油溜まり(43)
から潤滑油を吸い上げて吸入管(14)内に導くことによ
り、上記回転軸(1) の給油孔(21)に供給する給油量を増
大し、確実に潤滑油を供給することができる。
【0036】請求項3に係る発明によれば、回転軸(1)
にその一端面から水平方向に延びる給油孔(21)を形成
し、吸入管(14)の先端開口部(14a) を、上記回転軸(1)
一端面側の下方に形成された油溜まり(43)の内部に位置
するようケーシング(2) 内に挿入すると共に、該先端開
口部(14a) から冷媒ガス及び噴霧状の潤滑油を噴出して
油溜まり(43)を攪拌するため、潤滑油が油滴状となり油
溜まり(43)内を旋回して回転軸(1) の給油孔(21)に達
し、潤滑油を供給することができると共に、製作コスト
の低廉化を図ることができる。
【0037】請求項4に係る発明によれば、上記回転軸
(1) の給油孔(21)は、その内部に供給する潤滑油に遠心
力を付与するための偏心孔(21)であることにより、該偏
心孔(21)のもつ遠心力を利用したポンプ作用によって回
転軸(1) の他端側に潤滑油を押し進めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る回転軸の潤滑油供給
構造を備える横置型スクロール圧縮機の断面図である。
【図2】同圧縮機の要部(吸入管付近)の断面図であ
る。
【図3】第2実施例を示す図2相当図である。
【図4】第2実施例の変形例を示す図2相当図である。
【図5】第3実施例を示す図2相当図である。
【図6】従来例を示す横置型スクロール圧縮機の断面図
である。
【符号の説明】
1 クランク軸(回転軸) 2 ケーシング 4 駆動モータ 11 旋回スクロール 12 鏡板 14 吸入管 14a 吸入管の先端開口部 16 ラップ(旋回スクロール) 21 給油孔(偏心孔) 42 潤滑油案内部 43 油溜まり A 横置型スクロール圧縮機

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸方向が略水平方向に延びる回転軸(1)
    がケーシング(2) 内に回転自在に配置され、該回転軸
    (1) にその一端面から軸方向に延びる給油孔(21)が形成
    されている回転軸の潤滑油供給構造において、 上記回転軸(1) の一端面に対向するようケーシング(2)
    の一端から先端開口部(14a) が挿入され、該先端開口部
    (14a) から回転軸(1) の給油孔(21)に向かって冷媒ガス
    及び噴霧状の潤滑油を噴出する吸入管(14)を備えたこと
    を特徴とする回転軸の潤滑油供給構造。
  2. 【請求項2】 上記ケーシング(2) 内の回転軸(1) の一
    端面側の下方に潤滑油を貯留する油溜まり(43)が形成さ
    れており、 上記吸入管(14)には、上記油溜まり(43)の潤滑油を吸い
    上げて吸入管(14)内に導く潤滑油案内部(42)が設けられ
    ている請求項1記載の回転軸の潤滑油供給構造。
  3. 【請求項3】 軸方向が略水平方向に延びる回転軸(1)
    がケーシング(2) 内に回転自在に配置され、該回転軸
    (1) にその一端面から軸方向に延びる給油孔(21)が形成
    されていると共に、上記ケーシング(2) 内の回転軸(1)
    の一端面側の下方に潤滑油を貯留する油溜まり(43)が形
    成されている回転軸の潤滑油供給構造において、 上記油溜まり(43)の内部に位置するようケーシング(2)
    の一端から先端開口部(14a) が挿入され、該先端開口部
    (14a) から冷媒ガスを噴出して油溜まり(43)の潤滑油を
    攪拌する吸入管(14)を備えたことを特徴とする回転軸の
    潤滑油供給構造。
  4. 【請求項4】 上記回転軸(1) の給油孔(21)は、その内
    部に供給された潤滑油に遠心力を付与して他端側に送り
    出すための偏心孔(21)である請求項1〜3のいずれか1
    つに記載の回転軸の潤滑油供給構造。
  5. 【請求項5】 上記回転軸(1) は、横置型スクロール圧
    縮機(A) のものであって、 上記回転軸(1) の中央部には、該回転軸(1) を回転駆動
    する駆動モータ(4) が設けられていると共に、回転軸
    (1) の他端には、円板状の鏡板(12)の他端面に螺旋状の
    ラップ(16)を形成してなる旋回スクロール(11)が装着さ
    れている請求項1〜4のいずれか1つに記載の回転軸の
    潤滑油供給構造。
JP2418095A 1995-02-13 1995-02-13 回転軸の潤滑油供給構造 Withdrawn JPH08219063A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2418095A JPH08219063A (ja) 1995-02-13 1995-02-13 回転軸の潤滑油供給構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2418095A JPH08219063A (ja) 1995-02-13 1995-02-13 回転軸の潤滑油供給構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08219063A true JPH08219063A (ja) 1996-08-27

Family

ID=12131150

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2418095A Withdrawn JPH08219063A (ja) 1995-02-13 1995-02-13 回転軸の潤滑油供給構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08219063A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011125406A1 (ja) * 2010-04-01 2011-10-13 カルソニックカンセイ株式会社 電動気体圧縮機
WO2013069071A1 (ja) * 2011-11-09 2013-05-16 三洋電機株式会社 横置き型圧縮機
KR20170010406A (ko) 2014-08-08 2017-01-31 미츠비시 쥬고교 가부시키가이샤 개방형 압축기

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011125406A1 (ja) * 2010-04-01 2011-10-13 カルソニックカンセイ株式会社 電動気体圧縮機
JP2011214549A (ja) * 2010-04-01 2011-10-27 Calsonic Kansei Corp 電動気体圧縮機
CN102822524A (zh) * 2010-04-01 2012-12-12 康奈可关精株式会社 电动气体压缩机
US8944781B2 (en) 2010-04-01 2015-02-03 Calsonic Kansei Corporation Electrically driven gas compressor
WO2013069071A1 (ja) * 2011-11-09 2013-05-16 三洋電機株式会社 横置き型圧縮機
JP2013100778A (ja) * 2011-11-09 2013-05-23 Sanyo Electric Co Ltd 横置き型圧縮機
CN103917781A (zh) * 2011-11-09 2014-07-09 三洋电机株式会社 横置型压缩机
KR20170010406A (ko) 2014-08-08 2017-01-31 미츠비시 쥬고교 가부시키가이샤 개방형 압축기

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH109160A (ja) スクロール圧縮機
JPH11182477A (ja) 密閉型スクロール圧縮機
KR20070061966A (ko) 스크롤 압축기의 오일 공급 구조
WO2019044867A1 (ja) スクロール型圧縮機
KR20060120386A (ko) 스크롤 압축기의 유분리 장치
JPH06264876A (ja) スクロ−ル形圧縮機
JP2014025427A (ja) 圧縮機
JPH08219063A (ja) 回転軸の潤滑油供給構造
JP2000064972A (ja) スクロール圧縮機
JP3519663B2 (ja) 密閉型圧縮機
JP2002031070A (ja) スクロール圧縮機
JPH05149277A (ja) 横置型密閉スクロール圧縮機
JPH02230993A (ja) スクロール型流体装置
JP3147547B2 (ja) 密閉型圧縮機
JP4048755B2 (ja) スクロール圧縮機
JPH0681959B2 (ja) 横置式スクロール形流体機械
JP4415513B2 (ja) スクロール圧縮機
JPH109175A (ja) 圧縮機の給油ポンプ装置
JP2512089B2 (ja) 密閉型スクロ―ル圧縮機
JPH0196486A (ja) 密閉形スクロール圧縮機
JP2005171911A (ja) スクロール圧縮機
JPH0734222Y2 (ja) スクロール型流体装置
JPH05209593A (ja) スクロール圧縮機
JP3252404B2 (ja) スクロール圧縮機
JP2020176520A (ja) スクロール圧縮機

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20020507