JPH08218298A - 壁紙およびその製造方法 - Google Patents
壁紙およびその製造方法Info
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- JPH08218298A JPH08218298A JP7025467A JP2546795A JPH08218298A JP H08218298 A JPH08218298 A JP H08218298A JP 7025467 A JP7025467 A JP 7025467A JP 2546795 A JP2546795 A JP 2546795A JP H08218298 A JPH08218298 A JP H08218298A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 壁紙の表面塗被層を難燃性として有毒ガスや
黒煙の発生を少なくし、更に、壁紙表面が凹凸感、立体
感を保持すると共に、耐摩擦性を大きくする。 【構成】 基紙の一方の面に含水無機物、発泡剤、接着
剤および着色剤を主成分とした塗料を塗被して難燃性塗
被層を設け、その難燃性塗料層表面に印刷によってデザ
インを付与した後、該表面を加熱発泡およびエンボス処
理によって凹凸感および立体感を付与し、更に、該表面
を印刷によって仕上げデザインの化粧加工する。
黒煙の発生を少なくし、更に、壁紙表面が凹凸感、立体
感を保持すると共に、耐摩擦性を大きくする。 【構成】 基紙の一方の面に含水無機物、発泡剤、接着
剤および着色剤を主成分とした塗料を塗被して難燃性塗
被層を設け、その難燃性塗料層表面に印刷によってデザ
インを付与した後、該表面を加熱発泡およびエンボス処
理によって凹凸感および立体感を付与し、更に、該表面
を印刷によって仕上げデザインの化粧加工する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、住宅や事務室その他の
壁面に用いる壁紙およびその製造方法に関するものであ
る。
壁面に用いる壁紙およびその製造方法に関するものであ
る。
【０００２】
【従来の技術】従来の壁紙は、基紙である紙、不織布、
無機質紙（主成分無機質）および難燃紙（主成分パル
プ）等を裏打ち紙としてこの一方の表面に塩化ビニール
シートからなる表面層を接合し、該表面に化粧加工を施
した所謂、ビニール壁紙が壁紙市場の約９０％を占め、
この他に、紙や無機質紙に直接デザインや化粧加工した
ものおよび織布に難燃処理を施したもの等がある。
無機質紙（主成分無機質）および難燃紙（主成分パル
プ）等を裏打ち紙としてこの一方の表面に塩化ビニール
シートからなる表面層を接合し、該表面に化粧加工を施
した所謂、ビニール壁紙が壁紙市場の約９０％を占め、
この他に、紙や無機質紙に直接デザインや化粧加工した
ものおよび織布に難燃処理を施したもの等がある。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この従来型壁
紙のうち難燃紙を基紙、即ち、裏打ち紙として使用し、
この一方の表面に塩化ビニールシートを接合した壁紙
は、施行仕上げにおいて、下地に不燃材や準不燃材を選
定した場合には準不燃と認定されるが、燃焼した時に人
体に有害となる塩素ガスと黒煙を発生するため、火災発
生においてはガス中毒となる恐れがあって問題である。
紙のうち難燃紙を基紙、即ち、裏打ち紙として使用し、
この一方の表面に塩化ビニールシートを接合した壁紙
は、施行仕上げにおいて、下地に不燃材や準不燃材を選
定した場合には準不燃と認定されるが、燃焼した時に人
体に有害となる塩素ガスと黒煙を発生するため、火災発
生においてはガス中毒となる恐れがあって問題である。
【０００４】また、無機質紙に化粧加工したものは、含
有する有機物量を制限することによって、火災時の安全
性は備わってくるが、表面の立体感に乏しくまた表面の
耐磨耗強度が弱く実用性に欠けるものとなっている。一
方、織布に難燃処理したものは比較的に商品価値のバラ
ンスはとれているが、生産性に乏しく市場のシエアも年
々減少している。
有する有機物量を制限することによって、火災時の安全
性は備わってくるが、表面の立体感に乏しくまた表面の
耐磨耗強度が弱く実用性に欠けるものとなっている。一
方、織布に難燃処理したものは比較的に商品価値のバラ
ンスはとれているが、生産性に乏しく市場のシエアも年
々減少している。
【０００５】本発明の目的は前記の従来例の不都合を解
消し、壁紙の表面層の主材料に有毒ガスの発生が少なく
黒煙の発生が少ない難燃性の材料を使用し、更に、壁紙
表面が凹凸感や立体感を保持すると共に、壁紙表面の耐
磨耗性が大きい難燃性壁紙およびその製造方法を提供す
ることにある。
消し、壁紙の表面層の主材料に有毒ガスの発生が少なく
黒煙の発生が少ない難燃性の材料を使用し、更に、壁紙
表面が凹凸感や立体感を保持すると共に、壁紙表面の耐
磨耗性が大きい難燃性壁紙およびその製造方法を提供す
ることにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するため、難燃性壁紙としては、基紙の一方の面に含水
無機物、発泡剤、接着剤および着色剤を主成分とする難
燃性塗料層を設け、該難燃性塗料層表面を、デザインを
施した後、該表面を加熱発泡、エンボス、仕上げデザイ
ンを施した処理面とすることを要旨とするものである。
するため、難燃性壁紙としては、基紙の一方の面に含水
無機物、発泡剤、接着剤および着色剤を主成分とする難
燃性塗料層を設け、該難燃性塗料層表面を、デザインを
施した後、該表面を加熱発泡、エンボス、仕上げデザイ
ンを施した処理面とすることを要旨とするものである。
【０００７】また、難燃性壁紙の製造方法としては、基
紙の一方の面に含水無機物、発泡剤、接着剤および着色
剤を主成分とした塗料を塗被して難燃性塗料層を設け、
該難燃性塗料層表面に印刷によってデザインを施した
後、該表面を加熱発泡およびエンボス処理によって凹凸
感および立体感を付与し、更に、該表面を印刷によって
仕上げデザインの化粧処理をしたことを要旨とするもの
である。
紙の一方の面に含水無機物、発泡剤、接着剤および着色
剤を主成分とした塗料を塗被して難燃性塗料層を設け、
該難燃性塗料層表面に印刷によってデザインを施した
後、該表面を加熱発泡およびエンボス処理によって凹凸
感および立体感を付与し、更に、該表面を印刷によって
仕上げデザインの化粧処理をしたことを要旨とするもの
である。
【０００８】
【作用】本発明による難燃性壁紙は、基紙としては水酸
化アルミニウムを主成分とした無機質紙、難燃紙および
一般壁紙用裏打ち紙を用い、これ等基紙の一方の面に含
水無機物、発泡剤、接着剤および着色剤を主成分とする
難燃性塗料層を設けることは、表面の塗料層を燃え難く
したことに加えて、加熱発泡、エンボス、仕上げデザイ
ンを施すことによってデザインのシャープな発現および
凹凸感、立体感を付与してボリューム感を持たせ、更
に、壁紙表面に耐磨耗性を付与したものである。
化アルミニウムを主成分とした無機質紙、難燃紙および
一般壁紙用裏打ち紙を用い、これ等基紙の一方の面に含
水無機物、発泡剤、接着剤および着色剤を主成分とする
難燃性塗料層を設けることは、表面の塗料層を燃え難く
したことに加えて、加熱発泡、エンボス、仕上げデザイ
ンを施すことによってデザインのシャープな発現および
凹凸感、立体感を付与してボリューム感を持たせ、更
に、壁紙表面に耐磨耗性を付与したものである。
【０００９】ここにおいて、難燃性塗料層の主材として
は含水無機物を用いる。この含水無機物は製造時および
製品として通常の使用時においては変化しないが、火災
の発生等において、壁紙の表面温度が高温（２００〜５
００℃）になると熱分解して分子構造中に水が生成する
ものであって、これが火災発生時に燃え難く有効に働く
のである。この含水無機物としては水酸化アルミニウ
ム、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム、硫酸カル
シウム、アルミン酸カルシウム、硼砂等が挙げられる。
は含水無機物を用いる。この含水無機物は製造時および
製品として通常の使用時においては変化しないが、火災
の発生等において、壁紙の表面温度が高温（２００〜５
００℃）になると熱分解して分子構造中に水が生成する
ものであって、これが火災発生時に燃え難く有効に働く
のである。この含水無機物としては水酸化アルミニウ
ム、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム、硫酸カル
シウム、アルミン酸カルシウム、硼砂等が挙げられる。
【００１０】また、発泡剤は難燃性塗料層の表面を加熱
（１５０〜２００℃）することにより分解してガスを発
生し、塗料層を膨らませて凹凸感および立体感を付与す
ると共に、加熱によって発泡剤が分解して溶融状態とな
り、塗料層の表面に薄膜を形成することによって難燃性
壁紙表面の耐磨耗性を著しく向上し、また、デザインの
シャープな発現に寄与するものとなる。
（１５０〜２００℃）することにより分解してガスを発
生し、塗料層を膨らませて凹凸感および立体感を付与す
ると共に、加熱によって発泡剤が分解して溶融状態とな
り、塗料層の表面に薄膜を形成することによって難燃性
壁紙表面の耐磨耗性を著しく向上し、また、デザインの
シャープな発現に寄与するものとなる。
【００１１】この発泡剤には、無機物質系では重炭酸ナ
トリウムが、有機物質系ではアゾジカルボンアミドおよ
びベンゾスルホニルヒドラジドが好ましく用いられる。
トリウムが、有機物質系ではアゾジカルボンアミドおよ
びベンゾスルホニルヒドラジドが好ましく用いられる。
【００１２】接着剤としては、通常の壁紙の製造に用い
る接着剤、例えば、塩化ビニルゾル、塩化ビニル系エマ
ルジョン、アクリル系エマルジョン、エチレン塩酢ビ系
エマルジョン、酢酸ビニルエマルジョン等が含水無機物
との親和性および加工適性によって適宜選択して用い
る。また、ハロゲン系を含む接着剤を用いる場合には、
ホウ酸の金属塩が難燃性の安定化に寄与することが知ら
れており、これにはホウ酸亜鉛、ホウ酸アルミニウム、
ホウ化鉄、ホウ酸ナトリウム等が用いられる。
る接着剤、例えば、塩化ビニルゾル、塩化ビニル系エマ
ルジョン、アクリル系エマルジョン、エチレン塩酢ビ系
エマルジョン、酢酸ビニルエマルジョン等が含水無機物
との親和性および加工適性によって適宜選択して用い
る。また、ハロゲン系を含む接着剤を用いる場合には、
ホウ酸の金属塩が難燃性の安定化に寄与することが知ら
れており、これにはホウ酸亜鉛、ホウ酸アルミニウム、
ホウ化鉄、ホウ酸ナトリウム等が用いられる。
【００１３】また、着色剤としては無機白色系顔料であ
る二酸化チタン、硫酸バリウム、炭酸カルシウム等の他
に、各種無機および有機系の顔料が用途により使い分け
て用いる。
る二酸化チタン、硫酸バリウム、炭酸カルシウム等の他
に、各種無機および有機系の顔料が用途により使い分け
て用いる。
【００１４】本発明の難燃性壁紙の製造方法は、基紙と
して坪量７０〜１５０ｇ／ｍ2 の無機質紙、難燃紙およ
び一般壁紙用裏打ち紙等の一方の表面に、前記の含水無
機物、発泡剤、接着剤および着色剤を主成分とする難燃
性塗料を２００〜４００ｇ／ｍ2 塗被し、温度１３０〜
１５０℃の乾燥炉で６０〜９０秒間乾燥して難燃性塗料
層を設ける。
して坪量７０〜１５０ｇ／ｍ2 の無機質紙、難燃紙およ
び一般壁紙用裏打ち紙等の一方の表面に、前記の含水無
機物、発泡剤、接着剤および着色剤を主成分とする難燃
性塗料を２００〜４００ｇ／ｍ2 塗被し、温度１３０〜
１５０℃の乾燥炉で６０〜９０秒間乾燥して難燃性塗料
層を設ける。
【００１５】次に、難燃性塗料層を冷却後、難燃性塗料
層の表面にグラビヤ印刷、フレキソ印刷、ロータリー印
刷等によってデザインを施す。
層の表面にグラビヤ印刷、フレキソ印刷、ロータリー印
刷等によってデザインを施す。
【００１６】更に、エンボス加工機で温度２００℃近傍
に加熱して約１５〜３０秒間保持すると、難燃性塗料層
の発泡剤が分解して難燃性塗料層が倍率１．１〜１．５
倍に発泡してボリューム感が発現される。また、前述し
たように、発泡剤が分解して溶融状態となり、塗料層の
表面に薄膜を形成することが、本発明の難燃性壁紙表面
の耐磨耗性の著しい向上に寄与し、また、デザインのシ
ャープな発現に必要欠くことのできないものである。
に加熱して約１５〜３０秒間保持すると、難燃性塗料層
の発泡剤が分解して難燃性塗料層が倍率１．１〜１．５
倍に発泡してボリューム感が発現される。また、前述し
たように、発泡剤が分解して溶融状態となり、塗料層の
表面に薄膜を形成することが、本発明の難燃性壁紙表面
の耐磨耗性の著しい向上に寄与し、また、デザインのシ
ャープな発現に必要欠くことのできないものである。
【００１７】次いで、難燃性塗料層の表面を温度２００
℃近傍に加熱したままの状態で、前記、エンボス加工機
のエンボスロールによってエンボスする。
℃近傍に加熱したままの状態で、前記、エンボス加工機
のエンボスロールによってエンボスする。
【００１８】最後に、エンボスした表面にグラビヤ印
刷、フレキソ印刷、ロータリー印刷等によって仕上げの
デザインを付与し化粧加工すると共に、必要により艶出
し、艶消しの処理を施して本発明の難燃性壁紙が得られ
る。
刷、フレキソ印刷、ロータリー印刷等によって仕上げの
デザインを付与し化粧加工すると共に、必要により艶出
し、艶消しの処理を施して本発明の難燃性壁紙が得られ
る。
【００１９】
【実施例】実施例、比較例によって本発明を具体的に説
明するが、これは本発明の効果を説明するためのもの
で、これによって本発明が限定されるものではない。
明するが、これは本発明の効果を説明するためのもの
で、これによって本発明が限定されるものではない。
【００２０】＜実施例１＞基紙である坪量８０ｇ／ｍ2
の難燃紙の一方の面に、下記の難燃性塗料配合組成−１
の塗料をナイフコーティングで２５０ｇ／ｍ2 塗被し、
乾燥炉で温度１５０℃において１分間乾燥後、該塗被表
面にグラビヤ印刷で水縞模様のデザインを施した。次い
で、この表面を温度１９５℃で２０秒間加熱保持し１．
３倍に発泡させた後、エンボス加工機で深度１．２ｍｍ
のエンボスロールを用いてエンボスし、更に、この表面
をフレキソ印刷機で仕上げの水縞模様のデザイン付けを
行い本発明の難燃性壁紙を得た。
の難燃紙の一方の面に、下記の難燃性塗料配合組成−１
の塗料をナイフコーティングで２５０ｇ／ｍ2 塗被し、
乾燥炉で温度１５０℃において１分間乾燥後、該塗被表
面にグラビヤ印刷で水縞模様のデザインを施した。次い
で、この表面を温度１９５℃で２０秒間加熱保持し１．
３倍に発泡させた後、エンボス加工機で深度１．２ｍｍ
のエンボスロールを用いてエンボスし、更に、この表面
をフレキソ印刷機で仕上げの水縞模様のデザイン付けを
行い本発明の難燃性壁紙を得た。
【００２１】 ＜難燃性塗料配合組成−１＞ 水酸化アルミニウム B-153（含水無機物 日本軽金属工業社製）１００重量部 硫酸カルシウム（含水無機物 コクサイ商事社製） １００重量部 塩化ビニルペースト E-7012 （接着剤 三菱化学社製） ８０重量部 ＤＯＰ（可塑剤 市販品） ５０重量部 アゾジカルボンアミド（発泡剤 大塚化学社製） ２重量部 チタンパウダー TCA555 （着色剤 東北化学社製） １０重量部 アデカスタブ FL-41 （安定剤 旭電化社製） ２重量部
【００２２】＜実施例２＞基紙である坪量１２０ｇ／ｍ
2 の無機質紙（水酸化アルミニウム紙）の一方の面に、
下記の難燃性塗料配合組成−２の塗料をナイフコーティ
ングで２５０ｇ／ｍ2 塗被し、乾燥炉において温度１５
０℃で１分間乾燥後、該塗被表面にフレキソ印刷で縦す
じ模様のデザインを施した。次いで、この表面を温度１
６０℃で２０秒間加熱保持し１．４倍に発泡させた後、
エンボス加工機で深度１．０ｍｍのエンボスロールを用
いてエンボスし、更に、この表面をロータリー印刷機で
仕上げの縦すじ模様のデザイン付けを行い本発明の難燃
性壁紙を得た。
2 の無機質紙（水酸化アルミニウム紙）の一方の面に、
下記の難燃性塗料配合組成−２の塗料をナイフコーティ
ングで２５０ｇ／ｍ2 塗被し、乾燥炉において温度１５
０℃で１分間乾燥後、該塗被表面にフレキソ印刷で縦す
じ模様のデザインを施した。次いで、この表面を温度１
６０℃で２０秒間加熱保持し１．４倍に発泡させた後、
エンボス加工機で深度１．０ｍｍのエンボスロールを用
いてエンボスし、更に、この表面をロータリー印刷機で
仕上げの縦すじ模様のデザイン付けを行い本発明の難燃
性壁紙を得た。
【００２３】 ＜難燃性塗料配合組成−２＞ 水酸化アルミニウム B-153（含水無機物 日本軽金属工業社製）１５０重量部 ビニブラン 830（接着剤 日信化学社製） １００重量部 水 ５０重量部 重炭酸ナトリウム（発泡剤 東ソ社製） ２重量部 チタンパウダー TCA555 （着色剤 東北化学社製） １０重量部
【００２４】＜実施例３＞基紙である坪量１５０ｇ／ｍ
2 の一般壁紙用裏打ち紙の一方の面に、下記の難燃性塗
料配合組成−３の塗料をナイフコーティングで２５０ｇ
／ｍ2 塗被し、乾燥炉において温度１５０℃で１分間乾
燥後、該塗被表面にフレキソ印刷で花模様のデザインを
施した。次いで、この表面を温度１６０℃で２５秒間加
熱保持し１．５倍に発泡させた後、エンボス加工機で深
度１．０ｍｍのエンボスロールを用いてエンボスし、更
に、この表面をロータリー印刷機で仕上げの花模様のデ
ザイン付与および艶消し処理を行い本発明の難燃性壁紙
を得た。
2 の一般壁紙用裏打ち紙の一方の面に、下記の難燃性塗
料配合組成−３の塗料をナイフコーティングで２５０ｇ
／ｍ2 塗被し、乾燥炉において温度１５０℃で１分間乾
燥後、該塗被表面にフレキソ印刷で花模様のデザインを
施した。次いで、この表面を温度１６０℃で２５秒間加
熱保持し１．５倍に発泡させた後、エンボス加工機で深
度１．０ｍｍのエンボスロールを用いてエンボスし、更
に、この表面をロータリー印刷機で仕上げの花模様のデ
ザイン付与および艶消し処理を行い本発明の難燃性壁紙
を得た。
【００２５】 ＜難燃性塗料配合組成−３＞ 硫酸カルシウム（含水無機物 コクサイ商事社製） １５０重量部 スミリット 400（接着剤 住友化学社製） １００重量部 水 ５０重量部 重炭酸ナトリウム（発泡剤 東ソ社製） ２重量部 チタンパウダー TCA555 (着色剤 東北化学社製） １０重量部
【００２６】＜比較例１＞基紙である坪量１２０ｇ／ｍ
2 の無機質紙（水酸化アルミニウム紙）の一方の面に、
下記の塗料配合組成−１の塗料をナイフコーティングで
１８０ｇ／ｍ2 塗被し、乾燥炉において温度１５０℃で
１分間乾燥後、該塗被表面にグラビア印刷で花模様のデ
ザインを施した。次いで、この表面をエンボス加工機で
２００℃で１分間加熱発泡後、冷却エンボスロールを用
いてエンボスし比較用の壁紙を得た。
2 の無機質紙（水酸化アルミニウム紙）の一方の面に、
下記の塗料配合組成−１の塗料をナイフコーティングで
１８０ｇ／ｍ2 塗被し、乾燥炉において温度１５０℃で
１分間乾燥後、該塗被表面にグラビア印刷で花模様のデ
ザインを施した。次いで、この表面をエンボス加工機で
２００℃で１分間加熱発泡後、冷却エンボスロールを用
いてエンボスし比較用の壁紙を得た。
【００２７】 ＜塗料配合組成−１＞ 塩化ビニルペースト E-7012 ( 樹脂 三菱化学社製) １００重量部 ＤＯＰ（可塑剤 市販品） ４５重量部 炭酸カルシウム ホワイトンＢ（充填剤 白石カルシウム社製）１００重量部 アゾジカルボンアミド（発泡剤 大塚化学社製） ４重量部 チタンパウダー TCA555 （着色剤 東北化学社製） １５重量部 アデカスタブ FL-41 （安定剤 旭電化社製） ３重量部 ミネラルスピリット（希釈剤 日本石油社製） ２０重量部
【００２８】＜比較例２＞基紙である坪量８０ｇ／ｍ2
の難燃紙の一方の面に、下記の塗料配合組成−２の塗料
をナイフコーティングで２７０ｇ／ｍ2 塗被し、乾燥炉
において温度１８０℃で１分間乾燥後、該塗被表面にグ
ラビア印刷で花模様のデザインを施した。次いで、この
表面をエンボス加工機で２００℃で１分間加熱発泡後、
冷却エンボスロールを用いてエンボスし比較用の壁紙を
得た。
の難燃紙の一方の面に、下記の塗料配合組成−２の塗料
をナイフコーティングで２７０ｇ／ｍ2 塗被し、乾燥炉
において温度１８０℃で１分間乾燥後、該塗被表面にグ
ラビア印刷で花模様のデザインを施した。次いで、この
表面をエンボス加工機で２００℃で１分間加熱発泡後、
冷却エンボスロールを用いてエンボスし比較用の壁紙を
得た。
【００２９】 ＜塗料配合組成−２＞ 塩化ビニルペースト E-7012 ( 樹脂 三菱化学社製) １００重量部 ＤＯＰ（可塑剤 市販品） ７５重量部 炭酸カルシウム ホワイトンＢ（充填剤 白石カルシウム社製）１００重量部 アゾジカルボンアミド（発泡剤 大塚化学社製） ７重量部 チタンパウダー TCA555 （着色剤 東北化学社製） １５重量部 アデカスタブ FL-41 （安定剤 旭電化社製） ３重量部 ミネラルスピリット（希釈剤 日本石油社製） １０重量部
【００３０】＜試験＞実施例１〜実施例３、比較例１〜
２によって得られた試料を用いて、次の試験項目、試験
方法、判定基準により試験を行った。
２によって得られた試料を用いて、次の試験項目、試験
方法、判定基準により試験を行った。
【００３１】＜試験の方法＞ １．壁紙の発煙量 各試料を２２ｃｍ×２２ｃｍに断裁して厚さ１０ｍｍの
パーライト板に壁紙用糊（アミノールＡ、主成分澱粉、
ヤヨイ化学社製）固型分換算２０ｇ／ｍ2 を用いて貼り
付け、ＪＩＳ−Ａ−１３２１によって壁紙の発煙係数を
求めた。単位：発煙係数（ＣA ）。数値は小さい方がよ
い。
パーライト板に壁紙用糊（アミノールＡ、主成分澱粉、
ヤヨイ化学社製）固型分換算２０ｇ／ｍ2 を用いて貼り
付け、ＪＩＳ−Ａ−１３２１によって壁紙の発煙係数を
求めた。単位：発煙係数（ＣA ）。数値は小さい方がよ
い。
【００３２】２．壁紙表面の磨耗量 各試料を直形１２０ｍｍの円盤状に断裁してＪＩＳ−Ｋ
−７２０４に準ずる方法によって、５００回転後の壁紙
表面の磨耗量を求めた。単位：ｍｇ。数値は小さい方が
耐磨耗性がある。
−７２０４に準ずる方法によって、５００回転後の壁紙
表面の磨耗量を求めた。単位：ｍｇ。数値は小さい方が
耐磨耗性がある。
【００３３】＜試験の結果＞試験の結果は表１に示し
た。
た。
【００３４】
【表１】
【００３５】
【発明の効果】以上述べたように本発明の壁紙およびそ
の製造方法は、燃焼した時に有毒ガスの発生や黒煙の発
生が少なく、また、壁紙表面が凹凸感や立体感を保持す
ると共に、表面の耐磨耗性の大きい難燃性壁紙が得られ
るものである。
の製造方法は、燃焼した時に有毒ガスの発生や黒煙の発
生が少なく、また、壁紙表面が凹凸感や立体感を保持す
ると共に、表面の耐磨耗性の大きい難燃性壁紙が得られ
るものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｅ０４Ｆ 13/00 8913−2Ｅ Ｅ０４Ｆ 13/00 Ｂ Ｄ２１Ｈ 5/00 Ｅ (72)発明者 斉藤 茂二 茨城県ひたちなか市高野字向小山148−19 日本加工製紙株式会社勝田工場内 (72)発明者 山雄 健次 愛知県名古屋市千種区希望ケ丘２丁目２− ５
Claims (2)
- 【請求項１】 基紙の一方の面に含水無機物、発泡剤、
接着剤および着色剤を主成分とする難燃性塗料層を設
け、該難燃性塗料層表面を、デザインを施した後、該表
面を加熱発泡、エンボス、仕上げデザインを施した処理
面とすることを特徴とした難燃性壁紙。 - 【請求項２】 基紙の一方の面に含水無機物、発泡剤、
接着剤および着色剤を主成分とした塗料を塗被して難燃
性塗料層を設け、該難燃性塗料層表面に印刷によってデ
ザインを施した後、該表面を加熱発泡およびエンボス処
理によって凹凸感および立体感を付与し、更に、該表面
を印刷によって仕上げデザインの化粧処理をしたことを
特徴とした難燃性壁紙の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7025467A JPH08218298A (ja) | 1995-02-14 | 1995-02-14 | 壁紙およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7025467A JPH08218298A (ja) | 1995-02-14 | 1995-02-14 | 壁紙およびその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08218298A true JPH08218298A (ja) | 1996-08-27 |
Family
ID=12166840
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7025467A Pending JPH08218298A (ja) | 1995-02-14 | 1995-02-14 | 壁紙およびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08218298A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102582304A (zh) * | 2012-03-01 | 2012-07-18 | 杭州鹰自达塑业有限公司 | 采用印刷工艺在离型纸上形成发泡产品的方法 |
| BE1020112A3 (nl) * | 2011-02-02 | 2013-05-07 | Ecochem International Nv | Component voor een vlamvertragend additief en gebruik daarvan, vlamwerend additief, op cellulose of lignocellulose gebaseerd materiaal, en werkwijze om de brandbaarheid van een dergelijk materiaal te verminderen. |
| CN103174063A (zh) * | 2013-04-09 | 2013-06-26 | 上海欣旺壁纸有限公司 | 一种环保型纯纸壁纸及其制备方法 |
| CN105332321A (zh) * | 2015-11-24 | 2016-02-17 | 沈阳领拓科技有限公司 | 一种膨胀型阻燃剂及其在无纺发泡阻燃防火壁纸中的应用 |
| CN105926349A (zh) * | 2016-04-22 | 2016-09-07 | 安徽索亚装饰材料有限公司 | 一种具有抗静电性能的阻燃壁纸原纸及其制作方法 |
| CN109577582A (zh) * | 2018-11-15 | 2019-04-05 | 浙江铭杉文化传播有限公司 | 一种立体感滚轮压花集成墙面 |
-
1995
- 1995-02-14 JP JP7025467A patent/JPH08218298A/ja active Pending
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| BE1020112A3 (nl) * | 2011-02-02 | 2013-05-07 | Ecochem International Nv | Component voor een vlamvertragend additief en gebruik daarvan, vlamwerend additief, op cellulose of lignocellulose gebaseerd materiaal, en werkwijze om de brandbaarheid van een dergelijk materiaal te verminderen. |
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