JPH08218285A - 複合型のケーブル被覆管及びその接着方法 - Google Patents

複合型のケーブル被覆管及びその接着方法

Info

Publication number
JPH08218285A
JPH08218285A JP2294095A JP2294095A JPH08218285A JP H08218285 A JPH08218285 A JP H08218285A JP 2294095 A JP2294095 A JP 2294095A JP 2294095 A JP2294095 A JP 2294095A JP H08218285 A JPH08218285 A JP H08218285A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pipes
pipe
cable
pipe joint
thermoplastic resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2294095A
Other languages
English (en)
Inventor
Minoru Kitayama
山 實 北
Shunkai Morifusa
房 春 海 森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Chugoku Marine Paints Ltd
Original Assignee
Chugoku Marine Paints Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Chugoku Marine Paints Ltd filed Critical Chugoku Marine Paints Ltd
Priority to JP2294095A priority Critical patent/JPH08218285A/ja
Publication of JPH08218285A publication Critical patent/JPH08218285A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
  • Ropes Or Cables (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数の管体の肉厚に関わりなく接着強度を高
めることができ、かつ、ケーブル被覆管の接着作業を空
中で行うことのできる複合型のケーブル被覆管を提供す
る。 【構成】 熱可塑性樹脂で成形した二つの管体2,3
と、熱可塑性樹脂で成形した管継手4と、管継手4の内
周に設けた電線7,8とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種構造物の吊設に用
いるケーブルを被覆するためのケーブル被覆管に係り、
特に複数の管体を接着する構造の複合型のケーブル被覆
管及びその接着方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、各種構造物の吊設用のケーブル
を被覆するケーブル被覆管は樹脂で成形した一体型のも
のが多い。これは、樹脂が軽量で機械的特性に優れてい
るからである。また、ケーブル被覆管の外表面には美観
向上や景観保持の観点から着色処理を施すことが行われ
ている。
【0003】ところで、被覆対象となるケーブルが比較
的長い場合に用いるケーブル被覆管は、事実上一体成形
することは困難であるから、複数の管体を接着した構造
のいわゆる複合型のケーブル被覆管を用いている。
【0004】図3は従来の複合型のケーブル被覆管10
0の接着過程を示す縦断面図である。まず、(A)のよ
うに熱可塑性樹脂で成形した複数の管体101,102
を、その端面105,106同士を対向させて所定間隔
で配置する。複数の管体101,102の間には熱板1
03を設けてあり、熱板103は端面105,106に
それぞれと当接している。熱板103に接続した電線1
04は図示しない電源へと接続してある。
【0005】次に、この電源から電線104へ電流を流
して熱板103を発熱させて複数の管体101,102
の端面105,106を溶融させた後、(B)のように
熱板103を複数の管体101,102の間から除去す
る。そして、図示しない加圧機を用いて複数の管体10
1,102同士を押し付けて端面105,106同士を
固化して接着すれば、ケーブル被覆管100が完成す
る。
【0006】このケーブル被覆管100を建築現場へ運
搬するとともに、吊設前のケーブル108を挿入穴10
7内へ挿入してケーブル108を被覆した後、ケーブル
108とケーブル被覆管100とを一括して吊り上げ、
各種構造物へ取り付ける。
【0007】一方、ケーブル被覆管100のメンテナン
ス時や交換時には、ケーブル108の下方の構造物の邪
魔にならないようにケーブル被覆管100のみを分解し
てケーブル108から取り外す。その後、メンテナンス
済みまたは新品の複数の管体101,102を別個にケ
ーブル108に取付けてから空中で接着作業を行い、ケ
ーブル被覆管100を完成しなければならない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のケーブ
ル被覆管100は、複数の管体101,102の端面1
05,106同士の接着により接着力を得ているため、
接着面積が複数の管体101,102の肉厚に限定され
て充分な接着強度を得ることが困難であった。
【0009】また、ケーブル被覆管100のメンテナン
ス時や交換時には複数の管体101,102をケーブル
108に取り付けた状態で接着作業を行うため、熱板1
03を複数の管体101,102の間に挟むことができ
ないし、空中では複数の管体101,102同士を正確
に押し付けることもできず、空中での接着作業が困難を
極めていた。
【0010】本発明は上記課題を解決するためのもの
で、複数の管体の肉厚に関わりなく接着強度を高めるこ
とができ、かつ、ケーブル被覆管のメンテナンス時や交
換時にその接着作業を空中で行うことのできる複合型の
ケーブル被覆管及びその接着方法を提供することを目的
としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
請求項1記載の発明は、ケーブルを被覆し、かつ、熱可
塑性樹脂で成形した複数の管体と、この複数の管体の端
部及び前記ケーブルが挿入され、かつ、熱可塑性樹脂で
成形した管継手と、前記管継手の内周に設けられ、か
つ、通電により発熱して前記複数の管体と前記管継手と
を溶融接着する電線と、を有する。
【0012】請求項2記載の発明は、請求項1記載の管
継手の内周面に、前記複数の管体の端面が当接する位置
決め突起を設けた。請求項3記載の発明は、ケーブルが
挿入され、かつ、熱可塑性樹脂で成形した管継手の両側
に、ケーブルを被覆し、かつ、熱可塑性樹脂で成形した
複数の管体を配置するとともに、前記複数の管体の端部
を前記管継手内に挿入した後、前記複数の管体と前記管
継手との嵌合部分を加熱して前記複数の管体と前記管継
手とを溶融接着する。
【0013】請求項4記載の発明は、請求項3記載の複
数の管体の端面を前記管継手の内周面の位置決め突起に
当接して前記複数の管体の位置決めを行う。
【0014】
【作用】請求項1及び請求項3記載の発明は、複数の管
体同士を管継手を介して接着しているため、管継手の長
さ設定により接着面積を広げることができる。また、複
数の管体の外周面と管継手の内周面とが接着されるた
め、複数の管体同士を押し付ける動作は不要である。
【0015】請求項2及び請求項4記載の発明は、請求
項1及び請求項3記載の発明と同様の作用がある他、複
数の管体の端面が位置決め突起に当接して管継手に対す
る複数の管体の長手方向の位置決めが行われる。
【0016】
【実施例】図1は本発明に係る複合型のケーブル被覆管
1の分解状態の縦断面図、図2はケーブル被覆管1の完
成状態の縦断面図である。複数、例えば二つの管体2,
3は製造工場の押出機(図示せず)で別個に成形したも
ので、いずれも熱可塑性樹脂で構成してある。
【0017】熱可塑性樹脂としては、ポリエチレン、ポ
リ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリプロピレン、ビニル
化合物の付加重合体、ポリアミド、ポリカーボネート、
ポリアセタール、線状ポリエステル、フッ素樹脂、セル
ロース誘導体等が挙げられるが、本実施例では軽量で機
械的特性に優れたポリエチレンにカーボンブラックを含
有させたものを用いている。
【0018】二つの管体2,3の断面形状は略円形であ
り、互いに同一内径及び同一外径に設定してあるととも
に、その穴2A,3Aの内径はケーブルKの外径以上に
設定してある。
【0019】また、二つの管体2,3は成形後、その外
周面に極性基を有するプライマー組成物を塗布して焼き
付けたプライマー層(図示せず)を形成し、更にプライ
マー層の外表面には紫外線を吸収する機能のあるフッ素
塗料を塗布して焼き付けた着色層(図示せず)を形成す
ることにより、耐候性をもたせてある。なお、二つの管
体2,3の端部にはプライマー層及び着色層を形成しな
くてもよい。
【0020】管継手4は前記と同様の熱可塑性樹脂によ
り断面略円形に成形してあり、その内周面に長手方向の
中央に円周方向に沿って位置決め突起6を設けることに
より、位置決め突起6の両側に二つの固定穴4A,4B
を形成している。二つの固定穴4A,4Bの内径は二つ
の管体2,3の外径よりも若干大きく設定してあり、二
つの固定穴4A,4Bの長さ(深さ)は同一に設定して
ある。また、位置決め突起6の形成する穴6Aの内径は
穴2A,3Aの内径と同一に設定してある。
【0021】管継手4において二つの固定穴4A,4B
に臨む内周面にはコイル状に複数回巻いた電線(ニクロ
ム線)7,8を別個に埋め込んであり、電線7,8の両
端は管継手4の外部に露出(図示せず)させてある。な
お、管継手4にはその外周面から電線7,8に到達する
確認穴9,10を設けてある。更に、管継手4の外周面
には二つの管体2,3と同様のプライマー層,着色層を
形成してもよいし、形成しなくともよい。
【0022】次に、ケーブル被覆管1の接着方法を説明
する。まず、二つの管体2,3及び管継手4を建築現場
に運搬するとともに、地上へ管体2、管継手4、管体3
の順番で配置する。そして、ケーブル11の端部を二つ
の管体2,3の穴2A,3Aのうちの何れか一方へ挿入
するとともに、ウィンチ(図示せず)によりケーブル1
1を移送して二つの管体2,3及び管継手4内へ完全に
挿入する。
【0023】次に、二つの管体2,3の端部を図2のよ
うに固定穴4A,4Bへ挿入していくと、二つの管体
2,3の端面12,13が位置決め突起6に当接して停
止する。このため、管継手4に対する二つの管体2,3
の挿入量が同一となる。
【0024】その後、電源(図示せず)から電線7,8
へ通電して電線7,8を発熱させ、管継手4の内周面及
び二つの管体2,3の外周面を溶融した後、通電を停止
すれば溶融部分が固化して二つの管体2,3が管継手4
を介して間接的に接着され、ケーブル被覆管1が完成し
てケーブル11に対する被覆が完了する。
【0025】上記溶融時、確認穴9,10から溶融した
樹脂が流出するから、二つの管体2,3の外周面及び管
継手4の内周面が溶融状態となったことを目視確認して
電線7,8の通電を停止すれば、最適な通電停止時期を
選択できる。
【0026】このように、本実施例では二つの管体2,
3の外周面と管継手4の内周面とを接着しているから、
二つの管体2,3の肉厚に関わりなく管継手4の固定穴
4Aの長さに応じて接着面積を広げ、接着強度を高める
ことができる。
【0027】また、位置決め突起6により二つの管体
2,3の長手方向の位置決めを行っているから、管継手
4に対する二つの管体2,3の接着強度を調節できる。
特に、本実施例では二つの管体2,3の挿入量が同一と
なって接着面積を同一としているから、二つの管体2,
3の接着強度が均等となる。なお、予め二つの管体2,
3及び管継手4を上記と同様にして接着し、その後ケー
ブル11を挿入する手順を採用しても同様の作用効果を
得られる。
【0028】その後、ケーブル11とケーブル被覆管1
とを一括して吊り上げ構造物に取り付ければよい。取付
け状態においては、ケーブル被覆管1の外周面の着色層
により構造物に美観が向上するとともに、周囲の景観を
も保持できる。
【0029】一方、ケーブル被覆管1の着色層のメンテ
ナンスや交換を行う場合には、ケーブル11の下方の構
造物の邪魔にならないように一旦ケーブル被覆管1を分
解してケーブル11の下方から取り外して地上に降ろ
す。
【0030】そして、メンテナンス済みまたは新品の二
つの管体2,3及び管継手4を順次ケーブル11に取り
付け、空中で前記と同様の接着作業を行い二つの管体
2,3及び管継手4を接着してケーブル被覆管1を完成
させればよい。
【0031】この際、本実施例では二つの管体2,3の
外周面と管継手4の内周面とを接着すればケーブル被覆
管1が完成し、加圧機による押し付け動作が不要である
から、空中における接着作業を容易かつ確実に遂行でき
る。
【0032】なお、接着する管体の数は被覆対象となる
ケーブルの長さに対応して三個以上用いてもよい。
【0033】
【発明の効果】以上のように請求項1及び請求項3記載
の発明においては、複数の管体の外周面と管継手の内周
面とを接着しているから、複数の管体の肉厚に関わりな
く管継手の長さに応じて接着面積を広げ、接着強度を高
めることができるし、加圧機による押し付け動作が不要
であるから、ケーブル被覆管のメンテナンス時や交換時
に空中でのケーブル被覆管の接着作業を容易かつ確実に
遂行できる。
【0034】また請求項2及び請求項4記載の発明にお
いては、請求項1及び請求項3記載の発明と同様の効果
が得られる他、複数の管体の端面が位置決め突起に当接
して管継手に対する複数の管体の長手方向の位置決めが
行われるから、管継手に対する複数の管体の接着強度を
調節でき、ケーブル被覆管の製品品質が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るケーブル被覆管の接着前の状態を
示す縦断面図。
【図2】本発明に係るケーブル被覆管の接着後の状態を
示す縦断面図。
【図3】(A)は従来のケーブル被覆管の接着前の状態
を示す縦断面図、(B)は従来のケーブル被覆管の接着
後の状態を示す縦断面図。
【符号の説明】
2,3 管体 4 管継手 6 突起 7,8 電線 11 ケーブル

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーブルを被覆し、かつ、熱可塑性樹脂
    で成形した複数の管体と、この複数の管体の端部及び前
    記ケーブルが挿入され、かつ、熱可塑性樹脂で成形した
    管継手と、前記管継手の内周に設けられ、かつ、通電に
    より発熱して前記複数の管体と前記管継手とを溶融接着
    する電線と、を有することを特徴とする複合型のケーブ
    ル被覆管。
  2. 【請求項2】 前記管継手の内周面に、前記複数の管体
    の端面が当接する位置決め突起を設けた請求項1記載の
    複合型のケーブル被覆管。
  3. 【請求項3】 ケーブルが挿入され、かつ、熱可塑性樹
    脂で成形した管継手の両側に、ケーブルを被覆し、か
    つ、熱可塑性樹脂で成形した複数の管体を配置するとと
    もに、前記複数の管体の端部を前記管継手内に挿入した
    後、前記複数の管体と前記管継手との嵌合部分を加熱し
    て前記複数の管体と前記管継手とを溶融接着することを
    特徴とする複合型のケーブル被覆管の接着方法。
  4. 【請求項4】 前記複数の管体の端面を前記管継手の内
    周面の位置決め突起に当接して前記複数の管体の位置決
    めを行う請求項3記載の複合型のケーブル被覆管の接着
    方法。
JP2294095A 1995-02-10 1995-02-10 複合型のケーブル被覆管及びその接着方法 Pending JPH08218285A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2294095A JPH08218285A (ja) 1995-02-10 1995-02-10 複合型のケーブル被覆管及びその接着方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2294095A JPH08218285A (ja) 1995-02-10 1995-02-10 複合型のケーブル被覆管及びその接着方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08218285A true JPH08218285A (ja) 1996-08-27

Family

ID=12096632

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2294095A Pending JPH08218285A (ja) 1995-02-10 1995-02-10 複合型のケーブル被覆管及びその接着方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08218285A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2008149409A1 (ja) * 2007-05-29 2010-08-19 三菱電機株式会社 エレベータロープの接続方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2008149409A1 (ja) * 2007-05-29 2010-08-19 三菱電機株式会社 エレベータロープの接続方法
JP5089689B2 (ja) * 2007-05-29 2012-12-05 三菱電機株式会社 エレベータロープの接続方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0585974B1 (en) Electrofusion joint and hot water supply header using the same
US5407514A (en) Method for welding thermoplastic materials
US3944453A (en) Hose construction
EP0983465B1 (en) Heat fusion fitting
JPH0557480B2 (ja)
EP0662040B1 (en) Electric fusion welding of thermoplastic materials
US5743989A (en) Method of welding plastics sheets together and a joint used therein
JPH08218285A (ja) 複合型のケーブル被覆管及びその接着方法
CA3021936C (en) Electrofusion joining method
JP2704253B2 (ja) 熱可塑性樹脂製品の溶融着用発熱体
JPH0361525A (ja) 熱可塑性パイプ材を密封接続する方法
JP2860809B2 (ja) 電気融着継手製造用コア
JPH1163321A (ja) 合成樹脂螺旋管とその形成方法
JPH06147386A (ja) 二層管の接続構造
JPH09324889A (ja) ジョイント用被覆発熱素線とその加工方法及びジョイント用スリーブと管継手
JP3412074B2 (ja) 金属線コイル・プラスチックチューブ複合シースの製造方法
JP2863253B2 (ja) エレクトロフュージョン継手の製造方法
JP2998057B2 (ja) 電気融着用コイル及びその製法
JP2521645B2 (ja) 被溶融着熱可塑性樹脂体
JP4248652B2 (ja) 光ケーブルの製造方法および製造装置
JP2767842B2 (ja) ポリオレフィン管の接合方法
JPS5855908A (ja) 光フアイバル心線融着接続部の補強部材
JPH1089583A (ja) 電気融着継手
WO1997011577A1 (en) Electric fusion welding of thermoplastic materials
JPH05172289A (ja) 電気融着継手およびその製造方法