JPH08218245A - 織物芯地 - Google Patents

織物芯地

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JPH08218245A
JPH08218245A JP7023932A JP2393295A JPH08218245A JP H08218245 A JPH08218245 A JP H08218245A JP 7023932 A JP7023932 A JP 7023932A JP 2393295 A JP2393295 A JP 2393295A JP H08218245 A JPH08218245 A JP H08218245A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】モワレ縞の発生が少なく、外観の良好な織物芯
地を提供する。 【構成】経糸及び緯糸からなる織物芯地において、該経
糸及び/または緯糸は平面的曲がり状態を呈し、その
際、該経糸及び/または緯糸が夫々下記式(1)〜
(2)及び下記式(3)〜(4)の関係を満足している 0.5Mw≦Hw≦2Mw (1) Mw≦Lw≦5Mw (2) 0.5Mf≦Hf≦2Mf (3) Mf≦Lf≦5Mf (4) (ここで、Hw及びLwは夫々経糸群の曲がりの平均振
幅及び平均周期長、またMwは互いに隣接する経糸間の
平均糸間隔を表わし、Hf及びLfは夫々緯糸群の曲が
りの平均振幅及び平均周期長、またMfは互いに隣接す
る緯糸間の平均糸間隔を表わす。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、モワレ縞の少ない織物
芯地に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、衣服の製造には、造形性、風
合い調整、易縫製性などの観点から、芯地が使用されて
きた。
【0003】芯地に要求される最も重要な性能は、表地
の寸法変化に充分追随できることであり、このような性
能を満足させるため、例えば特開昭62−97937号
公報には、経糸及び緯糸に全捲縮率が15〜40%の仮
撚加工糸を用い、表地への寸法追随性を向上させた織物
芯地が提案されている。
【0004】ところが、最近は、衣服用素材(表地)が
薄地化して透け易くなってきており、この様な透け易い
表地に織物芯地を用いると、表地の織り糸と芯地の織り
糸が互いに干渉して、モワレ縞と称される模様が現出す
る。特に、接着芯地においては、この現象が顕著であ
る。
【0005】このモワレ縞は、衣服外観として極めて不
快なもので、縫製業界では大きな問題となっている。
【0006】このモワレ縞の発生を防止する芯地とし
て、織り組織を持たない不織布芯地が知られているが、
不織布芯地は外力による変形が大きく、表地の風合いを
損なう場合があるという欠点がある。
【0007】また、織物芯地でモワレ縞の発生を防止す
る方法として、組織点を少なくした綾組織や繻子組織、
あるいは組織点をランダマイズした梨地組織などを用い
る方法が知られている。
【0008】しかし、これらの方法による織物芯地は、
現実にはモワレ縞防止効果が少なく、しかも、組織点が
少ない為に、目よれ(織り糸が移動する現象)が発生し
易く、芯地の機能が充分発現できない上、織りコストも
高くなるという欠点がある。
【0009】このように、モワレ縞の発生を現実に防止
することのできる織物芯地は、これまで知られておら
ず、どうしてもモワレ縞を防止する必要がある場合は、
織物芯地を斜めに裁断して用いている。しかし、この方
法は、縫製作業が極めて煩雑で高コストとなり、かつ、
外力による変形の方向が異なるため、表地の風合変化が
大きくなるという問題がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、かか
る従来技術の問題点を解消し、低コストでモワレ縞の発
生を防止することができ、しかも、表地の風合いを損な
うことのない織物芯地を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記目的を
達成するため鋭意検討した結果、織物芯地を構成する経
糸及び/または緯糸に、織物の経/緯方向に沿った平面
的な曲がりを与え、表地の経糸あるいは緯糸との周期的
な重なりを防ぐとき、所望の織物芯地が得られることを
究明した。
【0012】かくして本発明によれば、経糸及び緯糸か
らなる織物芯地において、該経糸及び/または緯糸は平
面的曲がり状態を呈し、その際、該経糸及び/または緯
糸が夫々下記式(1)〜(2)及び下記式(3)〜
(4)の関係を満足していることを特徴とする織物芯地
が提供される。
【0013】
【数2】0.5Mw≦Hw≦2Mw (1) Mw≦Lw≦5Mw (2) 0.5Mf≦Hf≦2Mf (3) Mf≦Lf≦5Mf (4) ここで、Hw及びLwは夫々経糸群の曲がりの平均振幅
及び平均周期長、またMwは互いに隣接する経糸間の平
均糸間隔を表わし、Hf及びLfは夫々緯糸群の曲がり
の平均振幅及び平均周期長、またMfは互いに隣接する
緯糸間の平均糸間隔を表わす。
【0014】本発明の織物芯地に用いる繊維としては、
ポリエステル繊維、ポリアミド繊維、ポリアクリロニト
リル繊維などを挙げることができる。
【0015】本発明の織物芯地は、経糸及び緯糸が特定
の曲がりを有していることが必要であるが、その曲がり
とは、芯地の表面(表地に接する面)をその上方から観
察した時に見える平面的曲がりを意味し、芯地の厚さ方
向の曲がりは考慮に入れない。
【0016】本発明の織物芯地では、経糸の曲がりの平
均振幅Hw及び平均周期長Lwと、互いに隣接する経糸
の平均糸間隔Mwとが、上記の式(1)及び(2)で表
される関係を満足するか、あるいは緯糸の曲がりの平均
振幅Hf及び平均周期長Lfと、互いに隣接する緯糸の
平均糸間隔Mfとが、上記の式(3)及び(4)で表さ
れる関係を満足していることが必要である。
【0017】勿論、経糸が上記式(1)及び(2)を満
足し、かつ、緯糸も上記式(3)及び(4)を満足して
るときは、モワレ縞防止効果が一段と向上するので好ま
しい。
【0018】これらの平均振幅Hw、Hf、平均周期長
Lw、Lf及び平均糸間隔Mw、Mfは、無作為に選ん
だ経糸5本と緯糸5本を含む領域から、以下に説明する
方法で求める。
【0019】図1は織物表面のスケール入り拡大モデル
図であり、無作為に選んだ経糸5本と緯糸5本を含む領
域を示す。
【0020】まず、任意の経糸W1の最左頂点aに、接
線WLを引く。次いで、W1から右に5本目の経糸W5
の最右頂点bに、接線WRを引く。同様に、任意の緯糸
F1の最上頂点イに、接線FUを引き、F1から下に5
本目の緯糸F5の最下頂点ロに、接線FDを引く。
【0021】これらの4本の直線WL、WR、FU、F
Dで囲まれる領域内において、平均振幅Hw、Hfを求
める。まず、経糸W1について、その最左頂点aと最右
頂点cの振幅Hw1を求める。同様に、経糸W2、W
3、W4、W5について、それぞれの振幅Hw2、Hw
3、Hw4、Hw5を求め、下記式(5)により経糸の
平均振幅Hwを算出する。
【0022】
【数3】 Hw=(Hw1+Hw2+Hw3+Hw4+Hw5)/5 (5)
【0023】一方、緯糸F1について、その最上頂点イ
と最下頂点ハの幅長Hf1を求める。同様に、緯糸F
2、F3、F4、F5について、それぞれの振幅Hf
2、Hf3、Hf4、Hf5を求め、下記式(6)によ
り緯糸の平均振幅Hfを算出する。
【0024】
【数4】 Hf=(Hf1+Hf2+Hf3+Hf4+Hf5)/5 (6)
【0025】互いに隣接する経糸の平均糸間隔Mwは、
直線WLと直線WRとの間の間隔TMwと、前に求めた
経糸の平均振幅Hwを用いて、下記式(7)により算出
する。
【0026】
【数5】 Mw=[TMw−(Hw/2)×2]/4 (7)
【0027】すなわち、図2に示すように、直線WLと
直線WRとの間の5本の経糸W1〜W5を直線状である
と仮想し(該仮想直線をW1´〜W5´とする)、両端
側の仮想直線W1´、W5´と、直線WL、WRとの間
隔を、それぞれHw/2として、TMwから引き、4で
割ることにより算出する。
【0028】同様に、互いに隣接する緯糸の平均糸間隔
Mfは、直線FUと直線FDとの間の間隔TMfと、前
に求めた緯糸の平均振幅Hfを用いて、下記式(8)に
より算出する。
【0029】
【数6】 Mf=[TMf−(Hf/2)×2]/4 (8)
【0030】また、経糸の平均周期長Lwは、4本の直
線WL、WR、FU、FDで囲まれた領域内に存在する
経糸の曲がりの頂点の数nwを求め、前に求めた直線F
Uと直線FDとの間の間隔TMfを用いて、下記式
(9)により算出する。すなわち、直線WL、WR、F
U、FDで囲まれた領域内の経糸の周期長の合計(TM
f×5(本))を、周期の数(nw/2)で除して求め
る。なお、1周期には必ず2個の頂点が含まれるので、
頂点数の半分が周期の数となる。
【0031】
【数7】 Lw=(TMf×5(本))/(nw/2) (9)
【0032】同様に、緯糸の平均周期長Lfは、4本の
直線WL、WR、FU、FDで囲まれた領域内に存在す
る緯糸の曲がりの頂点の数nfを求め、前に求めた直線
WLと直線WRとの間の間隔TMwを用いて、下記式
(10)により算出する。
【0033】
【数8】 Lf=(TMw×5(本))/(nf/2) (10)
【0034】以上の説明では、理解を容易にするために
モデル図を用いたが、実際の測定では、約50倍程度の
拡大表面写真の上にスケール入り(正方形の格子状スケ
ールであれば適宜の大きさでよい)フィルム等を重ね
て、測定を行えばよい。なお、実際には、経糸、緯糸に
は幅があるので、糸の中心線及び中心点について測定を
行う。
【0035】本発明においては、少なくとも、経糸の曲
がりの平均振幅Hwが、上記式(1)で示される範囲内
にあるか、あるいは緯糸の曲がりの平均振幅Hfが、上
記式(3)で示される範囲内にあることが必要であり、
平均振幅Hw、Hfが平均糸間隔Mw、Mfに比べて小
さ過ぎる場合は、モワレ縞発生の防止効果がなく、逆に
大き過ぎる場合は、寸法安定性が悪化し、織物外観が悪
くなるので不適当である。
【0036】さらに、本発明においては、少なくとも、
経糸の曲がりの平均周期長Lwが、上記式(2)で示さ
れる範囲内にあるか、あるいは緯糸の曲がりの平均周期
長Lfが、上記式(4)で示される範囲内にあることが
必要であり、平均周期長Lw、Lfが、平均糸間隔M
w、Mfに比べて大き過ぎても、小さ過ぎても、モワレ
縞発生の防止効果は得られない。
【0037】すなわち、本発明の織物芯地は、モワレ縞
を少なくし、かつ、適正な織物特性を得るうえで、少な
くとも、経糸の曲がりが、上記式(1)、(2)を満足
するか、あるいは緯糸の曲がりが、上記式(3)、
(4)を満足しなければならない。
【0038】かかる曲がりを有する経糸及び緯糸には、
前述の、特開昭62−97937号公報に記載の織物等
に用いられる捲縮糸に比較して、捲縮が粗く、且つトル
クの高い捲縮糸を用いる必要がある。
【0039】例えば、仮撚加工糸の場合は、汎用のイン
ドロー仮撚糸(POY−DTY糸)に代えて、高配向の
原糸(延伸糸)にアウトドロー仮撚を施し、その際、仮
撚数を少なくして得た、捲縮が粗く、且つトルクの高い
仮撚糸を使用することにより、上記の曲がりを発現させ
ることができる。
【0040】即ち、仮撚数を少なくして捲縮を粗くする
と共に、高配向の原糸(延伸糸)を使用し、仮撚数の低
下に伴うトルクの低下を防止して、糸の曲がりを発現さ
せるのである。
【0041】上記仮撚糸の製造条件は、使用する原糸の
繊度や延伸条件等に応じて適宜設定すれば良いが、仮撚
糸の全捲縮率が2%以上15%未満、好ましくは5〜1
0%となるように設定し、且つ0.002g/デニール
の荷重下での発現トルクが400〜900T/Mとなる
ように設定することが好ましい。
【0042】また、捲縮糸がコンジュゲート糸の場合
は、複合成分の組成、複合形態、断面形状などを適宜選
択し、複合成分間の収縮差を調節して、捲縮を粗く、且
つトルクを高くし、糸に上記の曲がりを発現させればよ
い。
【0043】その他、先撚式仮撚法によるウーリー糸、
ニットデニット法による捲縮糸、押込法による捲縮糸な
ども、製造条件を適宜設定することにより、糸の曲がり
を発現させることができる。
【0044】なお、本発明の織物芯地において、経糸
は、下記の式(1’)、(2’)を満足することが好ま
しく、緯糸は、下記の式(3’)、(4’)を満足する
ことが好ましい。
【0045】
【数9】Mw≦Hw≦1.5Mw (1’) 2Mw≦Lw≦4Mw (2’) Mf≦Hf≦1.5Mf (3’) 2Mf≦Lf≦4Mf (4’)
【0046】また、経糸及び緯糸に用いる糸の太さは、
特に限定されないが、モワレ縞の発生し易い薄い表地に
用いる織物芯地は、当然のことながら薄い芯地であり、
このことからも糸の太さは細い方が望ましく、20〜1
00デニールの範囲が好適に例示される。
【0047】本発明の織物芯地の製造に際しては、従来
の織物芯地で用いられていた製織条件や仕上げ条件など
がそのまま採用でき、織組織も特に限定されないが、生
産性、コストの面から平組織が好適に例示される。
【0048】また、織密度も特に限定はなく、通常の織
物芯地で採用される密度、即ちカバーファクターCFが
600〜1000程度になるような範囲で任意に設定す
れば良い。
【0049】ここで、カバーファクターCFとは、織物
の経糸及び緯糸の繊度(デニール)を夫々Dw、Dfと
し、織物の経糸及び緯糸の密度(1インチあたりの糸本
数)を夫々Nw、Nfとするとき、下記式で表わされる
値である。
【0050】
【数10】CF=Nw(Dw)1/2 +Nf(Df)1/2
【0051】また、本発明の織物芯地は、接着芯地、非
接着芯地、仮接着芯地のいずれでもよいが、モワレ縞の
発生し易い接着芯地として用いた場合、本発明の効果が
顕著に奏されるので好ましい。
【0052】
【作用】モワレ縞は、芯地の織り糸と表地の織り糸の重
なりの多少が周期的に生じることによって発生する織り
糸の干渉現象である。
【0053】この現象は、(1)重ね合わせた織物の相
対する織り糸の重なりが、肉眼で視認される程度に多く
なって直線状となる場合、及び(2)織り糸が等間隔に
配置された織物同士を重ね合わせた場合に発生する。
【0054】すなわち、従来の織物芯地と表地とは、上
記(1)、(2)の要件を満足するために、モワレ縞が
見えるのである。
【0055】これに対して、本発明の織物芯地では、経
糸及び緯糸の少なくとも一方が適度な曲がりを有し、し
かも糸間隔(織密度)が糸の曲がりを阻害しないように
設定されているので、表地の直線状の経糸及び緯糸との
重なりは、点状の重なりとなって、(1)の要件を回避
し、重なりが肉眼では視認され難くなり、モワレ縞は見
えないことになる。
【0056】なお、表地の織り糸と芯地の織り糸の重な
りが点状であっても、それらが密に連続していれば肉眼
では分離出来ず、線状の重なりとして視認され、モワレ
縞として見えることになる。例えば、細かい捲縮を有す
る通常の捲縮糸を用いた織物芯地がモワレ縞を発生させ
るのは、この現象によるものである。
【0057】しかし、本発明の織物芯地の経糸及び/又
は緯糸は、その曲がり(捲縮)が十分に大きく設定され
ているため、肉眼で点状の重なりとして視認される範囲
内にあり、(1)の要件を回避しているのでモワレ縞は
見えない。
【0058】さらに、本発明の織物芯地の経糸及び/又
は緯糸の糸間隔は、平均的にはほぼ等間隔であるが、局
部的にみると、経糸及び/又は緯糸の曲がりにより糸間
隔がランダマイズされており、織り糸が等間隔の表地と
重ね合わせても周期的な重なりを生じない。従って、
(2)の要件を回避しているため、モワレ縞は見えな
い。
【0059】このように、本発明の織物芯地は、経糸及
び/又は緯糸の曲がりにより、干渉現象の発生を回避
し、また、肉眼による重なりの視認限界を巧に利用し
て、モワレ縞の発生を防止することに成功したものであ
る。
【0060】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳細に説
明する。尚、実施例中の各物性は、下記の方法により測
定した。
【0061】(1)発現トルク 仮撚捲縮加工糸に0.002g/deの荷重をかけた状
態で、沸水中で1分間煮沸し、発現するトルクの撚数
(T/M)で表わした。
【0062】(2)全捲縮率 カセ状の加工糸に2mg/deの初荷重と0.2g/d
eの重荷重を掛け、その長さl0 を求める。
【0063】重荷重のみを取り除き、沸騰水中で30分
間処理した後、初荷重を外し、24時間自然乾燥する。
【0064】次に初荷重と重荷重を掛け、その長さl1
を求める。次いで、重荷重のみを取り除き、その長さl
2 を求める。
【0065】全捲縮率(TC)は下記の式により算出す
る$。
【0066】TC={(l1 −l2 )/l0
【0067】(3)モワレ縞の有無 得られた織物芯地の上にデンシメーター(干渉縞を利用
して織り密度を測定する器具)を重ね、干渉縞の発生の
有無を測定して、それによりモワレ縞の有無を表わし、
干渉縞(モワレ縞)が全く無い極めて良好なものを◎、
干渉縞(モワレ縞)が目立たず、実用上問題がないもの
を○、干渉縞(モワレ縞)が目立つものを×で示した。
【0068】(4)芯地の外観 得られた織物芯地の外観を官能評価した。
【0069】[実施例1〜4、比較例1〜3]30デニ
ール/12フィラメントのポリエチレンテレフタレート
延伸糸に、仮撚温度200℃、オーバーフィード率2%
で、仮撚数を表1に示すように変更してスピンドル方式
のアウトドロー仮撚加工を施し、表1に示す発現トルク
及び全捲縮率を有する仮撚捲縮加工糸を得た。
【0070】それぞれの仮撚捲縮加工糸を経糸及び緯糸
に用い、常法により織成、仕上げを行なって、経糸密度
が89本/インチ、緯糸密度が71本/インチ(カバー
ファクターCF=876)の織物芯地を得た。これら織
物芯地の特性を表2に示す。
【0071】表2に示す経糸の平均振幅Hw、平均周期
長Lw、平均糸間隔Mw及び緯糸の平均振幅Hf、平均
周期長Lf、平均糸間隔Mfは、上記で得られた織物芯
地から経糸及び緯糸を各5本含む部分を無作為にサンプ
リングし、約50倍の拡大写真に撮った後、該写真の上
に経緯5mmピッチの格子線を入れた透明フィルムを重
ねて読取り、上記格子線間の間隔を1とした時の相対値
で表わした。
【0072】
【表1】
【0073】
【表2】
【0074】表2に示す通り、本発明の芯地織物(実施
例1〜4)は、上記式(1)〜(4)を満足するので、
モワレ縞の発生がなく、芯地外観も良好である。
【0075】[比較例4]実施例1において、45デニ
ール/12フィラメントのポリエチレンテレフタレート
高配向未延伸糸(POY、複屈折率0.04)に、仮撚
温度200℃、延伸倍率1.5倍、仮撚数5500T/
Mで、インドローフリクション仮撚加工を施した仮撚捲
縮加工糸を経糸及び緯糸に使用し、その他の条件は実施
例1と同じにして、織物芯地を織成した。
【0076】結果を表1及び表2に併せて示す。
【0077】比較例4のように、汎用のインドロー仮撚
捲縮加工糸を使用した場合は、捲縮が細かすぎて、経
糸、緯糸共に振幅と周期長が小さくなり過ぎ、モワレ縞
防止効果は認められなかった。
【0078】[実施例5〜8、比較例5〜7]実施例1
〜4及び比較例1〜3において、仮撚加工を施さない3
0デニール/12フィラメントのポリエチレンテレフタ
レート延伸糸を経糸に用い、その他の条件は実施例1〜
4及び比較例1〜3と同じにして、織物芯地を織成し
た。これら織物芯地の特性は、表3に示す通りであっ
た。
【0079】
【表3】
【0080】表3に示す通り、本発明の芯地織物(実施
例5〜8)は、上記式(3)〜(4)を満足するので、
モワレ縞の発生がなく、芯地外観も良好である。
【0081】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の織物芯地
によれば、経糸及び/又は緯糸が適度な曲がりを有して
いるため、モワレ縞の発生を防止することができ、芯地
外観も良好である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の織物芯地の一例を模式的に示した拡大
平面図である。
【図2】経糸の平均糸間隔Mwを算出する方法を説明す
るための模式平面図である。
【符号の説明】
W1〜W5 経糸 F1〜F5 緯糸 Mw 経糸の平均糸間隔

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 経糸及び緯糸からなる織物芯地におい
    て、該経糸及び/または緯糸は平面的曲がり状態を呈
    し、その際、該経糸及び/または緯糸が夫々下記式
    (1)〜(2)及び下記式(3)〜(4)の関係を満足
    していることを特徴とする織物芯地。 【数1】0.5Mw≦Hw≦2Mw (1) Mw≦Lw≦5Mw (2) 0.5Mf≦Hf≦2Mf (3) Mf≦Lf≦5Mf (4) (ここで、Hw及びLwは夫々経糸群の曲がりの平均振
    幅及び平均周期長、またMwは互いに隣接する経糸間の
    平均糸間隔を表わし、Hf及びLfは夫々緯糸群の曲が
    りの平均振幅及び平均周期長、またMfは互いに隣接す
    る緯糸間の平均糸間隔を表わす。)
JP07023932A 1995-02-13 1995-02-13 織物芯地 Expired - Fee Related JP3103003B2 (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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