JPH08217098A - 開封禁止機能を有する袋 - Google Patents

開封禁止機能を有する袋

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JPH08217098A
JPH08217098A JP2050295A JP2050295A JPH08217098A JP H08217098 A JPH08217098 A JP H08217098A JP 2050295 A JP2050295 A JP 2050295A JP 2050295 A JP2050295 A JP 2050295A JP H08217098 A JPH08217098 A JP H08217098A
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bag
opening
line
flap
sheet piece
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JP2050295A
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Toshio Nakamura
俊夫 中村
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Nakamura Seitai Co Ltd
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Nakamura Seitai Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 この開封禁止機能を有する袋(110)は、
矩形の第1シート片(112)と第2シート片(11
4)とを三側縁において連接してなり、第2シート片
(114)からフラップ(120)を延設してなり、第
1シート片(112)において第1シート片(112)
の袋開口端部(126)よりフラップ(120)の袋軸
方向の長さ(a)より大きい長さ(b)だけ袋底部(1
25)の側にある位置において少なくとも袋幅方向の両
側部において設けた袋幅方向に延びる断続状の切込み線
よりなる第1の開封禁止線(154)と、フラップ(1
20)における少なくとも袋幅方向の両側部において設
けた、袋幅方向に延びる断続状の切込み線よりなる第2
の開封禁止線(158)を有する。 【効果】 フラップ(120)を第1シート片(11
2)の上に折重ねて接着した状態において、フラップ
(120)に対する袋底部(125)側および袋上部側
からの開封の試みを共に有効に阻止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は開封禁止機能を有する
袋に関する。
【0002】
【従来の技術】開封禁止機能を有する封筒ないし袋が種
々知られている。ある人から他の人に重要な書類を収納
した袋を届ける場合のように、メッセンジャーなどの第
三者に内容物を見られたくない場合がある。このような
ときには、メッセンジャー等が袋を無断開封しようと試
みたとき、その痕跡が袋の外見上現れるようにすれば、
開封させない動機付けとなり、結果的に開封禁止の効果
が上がる。
【0003】この発明者は、先に、次のような開封禁止
機能を有する袋を提供した。すなわち、矩形の第1シー
ト片と、前記第1シート片に重合させて配した前記第1
シート片とほぼ同大の矩形の第2シート片であって、そ
の三側縁において前記第1シート片の対応する三側縁と
連接してなるものと、前記第2シート片における前記三
側縁以外の一側縁から外方に延設したフラップとからな
り、前記両シート片の間の空間が収納部を構成し、前記
袋の前記フラップ側の端部を袋開口部とし、前記袋開口
部とは反対側の端部を袋底部となし、前記袋開口部と前
記袋底部とを結ぶ方向を袋軸方向とし、これと直交する
方向を袋幅方向とし、さらに、開封禁止手段であって、
前記フラップを前記第1シート片の上に接着した状態で
前記フラップをその自由端側から剥離することにより不
正な開封を試みた場合に開封の痕跡が残るようになした
開封禁止手段を設けたものである。
【0004】この袋を図37〜図43に示す。この袋1
0は、共に矩形にして且つ同大の第1シート片12と第
2シート片14とを重ね合わせて、対応する三側縁にお
いて連接16されている。第2シート片14における前
記三側縁以外の一側縁18からはフラップ20が外方に
延びている。これにより周知の袋10が形成される。こ
の場合、第1シート片12と第2シート片14との間の
空間は収納部22を構成し、この袋のフラップ20側の
端部は袋開口部24をなし、この袋開口部24とは反対
側の端部が袋底部(不図示)をなしている。そして、こ
の袋開口部24と袋底部とを結ぶ方向を袋軸方向とし、
これと直交する方向を袋幅方向としている。
【0005】このような袋10において、第1シート片
の前記袋開口部24の側の端部すなわち開口端より若干
外方、すなわち袋軸方向においてフラップ20の自由端
32の側の位置においては、フラップ20の基部におい
て、折畳み線28が設けられている。この折畳み線28
は、短い切込み30の多数をそれぞれの間に微小な間隔
を介して配してなる断続状の切込み線である。このよう
に、折畳み線28は断続状の切込み線より構成されてい
るので、この折畳み線28を介してフラップ20の折畳
みが容易である。
【0006】フラップ20の内面、すなわち図37にお
ける手前側には、接着剤層34がほぼ全面にわたって塗
布されている。
【0007】フラップ20を折畳み線28を介して第1
シート片12の上に折重ねた状態において、第1シート
片12には、フラップ20の自由端32よりわずかに袋
底部側の位置において、開封禁止線36が形成されてい
る。詳しくは、この開封禁止線38も、短い切込み38
の多数をそれぞれの間に微小な間隔をおいて直線状に直
列配設してなる断続状の切込み線よりなるものである。
第2シート片においては、この開封禁止線36と袋厚み
方向において合致するように、切込み41の多数から構
成される他の開封禁止線40が設けられている。
【0008】この袋をメッセンジャー等が無断開封しよ
うとする場合について次に説明する。
【0009】図41に示すように、不正開封者が、フラ
ップ20の自由端32の側にある1つの隅角部42の個
所を爪等で掻き起こして、この個所を指でつまみ、フラ
ップ20を、これが重合された第1シート片12から掻
き起こそうとする。このとき、フラップ20に図41の
矢線Aで示す方向に力がかかることにより、図における
一番左側の切込み30の上縁にBの方向の力がかかり、
切込み38,41の上縁は上方に延伸されて、切込み3
8,41の周辺において大きな変形が生じる。この場合
においては、袋10はプラスチックフィルムにより構成
されているので、このような変形が容易且つ顕著に生
じ、容易に復元しない。したがって、不正開封者による
開封の試みが、切込み38,41の近傍における変形と
して、その痕跡が残る。したがって、開封の試みが差出
人、受取人等の知るところとなる可能性が大である。こ
のようにして不正開封の試みが大いに躊躇され、結果に
おいて、不正開封が禁止されることになる。
【0010】袋10が紙で形成されている場合には、図
42に示すように、フラップ20の隅角部42を上方に
剥離することにより、第1シート片12における、切込
み38の上方に位置する部分44は、フラップ20の剥
離された部分と共に上方に切り起こされることとなり、
切込み38の両側の個所において破断46,48が生じ
る。このように切り起こされた部分44を、切込み3
8、破断線46,48で囲まれる個所に完全にぴったり
と戻すことは不可能である。これを完全に戻さないとき
には、仮にフラップ20を元どおりに第1シート片12
の上に折重ねたとしても、フラップ20の表面に凹凸が
生じ、第三者が容易に知り得るところとなる。また、切
込み30の図における左右両端においても、上方向への
短い破断50,52が露出することになり、この個所か
らも、開封の試みが第三者に察知される。
【0011】この袋10を開封する場合には、表裏の開
封禁止線36,40より上方を手で把持して、これを図
43に示すように引き裂けばよい。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】前記の袋は好ましい効
果を達成するものではあるが、なお、次のような点で問
題がある。
【0013】すなわち、フラップ20は折畳み線28を
介して所定個所で折返される。したがって、袋の軸方向
長さに比べて収納物の長さが著しく小さい場合には、フ
ラップ側に内容物の存在しない部分が形成される。
【0014】このような場合に、袋を内容物の長さに合
わせて折返すことも考えられる。すなわち、袋開口部を
上方に、袋底部を下方に位置させた姿勢において、内容
物の上端の個所近傍を折目として、フラップ側を折返し
て第1シート片の上に折重ねることが考えられる。この
ようにすれば、袋を封緘した状態において、袋の軸方向
長さが袋内容物のそれとほぼ同長さとなり、コンパクト
にまとまる。しかし、このようにした場合には、開封禁
止線36,40がフラップ20の自由端に近接した個所
に位置するのではなく、場合により、フラップ20によ
り覆われることもあり、開封禁止線としての役割を果た
さない結果となる。
【0015】この発明は、前記のような袋において、こ
れを深折りして封緘する場合においても、充分な開封禁
止機能を有するものを提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の開封禁
止機能を有する袋(110)は、矩形の第1シート片
(112)と、前記第1シート片(112)に重合させ
て配した前記第1シート片(112)とほぼ同大の矩形
の第2シート片(114)であって、その三側縁におい
て前記第1シート片(112)の対応する三側縁と連接
してなるものと、前記第2シート片(114)における
前記三側縁以外の一側縁(118)から外方に延設した
フラップ(120)とからなり、前記両シート片(11
2,114)の間の空間が収納部(122)を構成し、
前記袋(110)の前記フラップ(120)側の端部を
袋開口部(124)とし、前記袋開口部(124)とは
反対側の端部を袋底部(125)となし、前記袋開口部
(124)と前記袋底部(125)とを結ぶ方向を袋軸
方向とし、これと直交する方向を袋幅方向とし、さら
に、開封禁止手段であって、前記フラップ(120)を
前記第1シート片(112)の上に接着した状態で前記
フラップ(120)をその自由端(132)側から剥離
することにより不正な開封を試みた場合に開封の痕跡が
残るようになした開封禁止手段を設けた開封禁止袋にお
いて、前記開封禁止手段は第1の開封禁止線(154)
よりなり、この第1の開封禁止線(154)は、前記第
1シート片(112)において、前記第1シート片(1
12)の前記袋開口部(124)の側の端部(126)
より前記フラップ(120)の袋軸方向の長さ(a)よ
り大きい長さ(b)だけ前記袋底部(125)の側にあ
る位置において、少なくとも袋幅方向の両側部において
設けた、袋幅方向に延びる断続状の切込み線よりなり、
前記フラップ(120)における少なくとも袋幅方向の
両側部においては、袋幅方向に延びる断続状の切込み線
よりなる第2の開封禁止線(158)を設けたことを特
徴とする開封禁止機能を有する袋を設けたものである。
(図1〜図36)
【0017】請求項2の開封禁止機能を有する袋は、請
求項1に記載の開封禁止機能を有する袋において、前記
第1の開封禁止線(154)が、袋幅方向のほぼ全長に
わたって設けられているものである。(図1〜図36。
但し、図17を除く。)
【0018】請求項3の開封禁止機能を有する袋は、請
求項1または2に記載の開封禁止機能を有する袋におい
て、前記第2の開封禁止線(158)が、袋幅方向のほ
ぼ全長にわたって設けられているものである。(図1〜
図36。但し、図17を除く。)
【0019】請求項4の開封禁止機能を有する袋は、請
求項3に記載の開封禁止機能を有する袋において、前記
第2シート片(114)においては、前記第1の開封禁
止線(154)と合致する位置において、断続状の切込
み線よりなる開封用の切取り線(162)が、袋幅方向
のほぼ全長にわたって設けられているものである。(図
1〜図36。但し、図17を除く。)
【0020】請求項5の開封禁止機能を有する袋は、請
求項1〜4のいずれか1項に記載の開封禁止機能を有す
る袋において、前記第1シート片(112)と前記第2
シート片(114)の双方には、それぞれ、前記第1シ
ート片(112)の前記袋開口部(124)の側の端部
(126)と前記第1の開封禁止線(154)との間に
おいて、袋幅方向に延びる断続状の切込み線よりなる開
封用切取り線(166,167)を設けてなり、これら
の開封用切取り線(166,167)は前記袋の厚み方
向においてほぼ合致していることを特徴とする開封禁止
機能を有する袋を設けたものである。(図5〜図11、
図21〜図30、図33、図34)
【0021】請求項6の開封禁止機能を有する袋は、請
求項1〜5のいずれか1項に記載の開封禁止機能を有す
る袋において、前記第2シート片(114)には、前記
第1シート片(112)の前記開口部(124)の側の
端部(126)と前記第1の開封禁止線(154)との
間において、袋幅方向に延びる断続状の切込み線よりな
る開封用切取り線(186)を設けてなり、前記第2シ
ート片(114)においては、さらに、袋(110)の
袋幅方向の両側部において、袋(110)の側縁(11
7,117)の近傍には、前記開封用切取り線(18
6)と前記第2の開封禁止線(158)との間におい
て、袋軸方向に延びる断続状の切込み線よりなる側部切
取り線(188,188)が設けられているものであ
る。
【0022】請求項7の開封禁止機能を有する袋は、請
求項1〜6のいずれか1項に記載の開封禁止機能を有す
る袋において、前記第1シート片(112)と前記第2
シート片(114)との少なくとも一方には、前記第1
シート片(112)の前記袋開口部の側の端部(12
6)と前記第1の開封禁止線(154)との間におい
て、袋幅方向の少なくとも一部において、袋幅方向に延
びる折畳み線(170;171)を設け、前記第1の開
封禁止線(154)は、前記袋を前記折畳み線を介して
折畳んだときに前記フラップ(120)の自由端(13
2)が位置する個所に近接させて設けたものである(図
21〜図30)。
【0023】請求項8の開封禁止機能を有する袋は、請
求項7に記載の開封禁止機能を有する袋において、前記
折畳み線(170,171)が複数設けられ、これに対
応して、前記第1の開封禁止線(154)も複数配して
なり、前記の第1の開封禁止線(154)の各々は、前
記袋(110)を前記各開封禁止線(154)に対応す
る前記各第1の折畳み線(170,171)を介して折
畳んだときに前記フラップ(120)の自由端(13
2)が位置する個所に近接させて設けたものである(図
28〜図29)。
【0024】請求項9の開封禁止機能を有する袋は、請
求項7または8のいずれか1項に記載の開封禁止機能を
有する袋において、前記の折畳み線(170,171)
は、袋幅方向の少なくとも両側部において設けたもので
ある(図27)。
【0025】請求項10の開封禁止機能を有する袋は、
請求項7または8のいずれか1項に記載の開封禁止機能
を有する袋において、前記の折畳み線(170,17
1)は、袋幅方向の少なくとも中央部において設けたも
のである。
【0026】請求項11の開封禁止機能を有する袋は、
請求項7〜10のいずれか1項に記載の開封禁止機能を
有する袋において、前記両シート片(112,114)
の双方に前記折畳み線(170,171)を設け、これ
ら折畳み線(170,171)が袋の厚み方向において
合致していることを特徴とする開封禁止機能を有する袋
を設けたものである(図21〜図30)。
【0027】請求項12の開封禁止機能を有する袋は、
請求項7〜11のいずれか1項に記載の開封禁止機能を
有する袋において、前記折畳み線(170,171)が
断続状の切込み線よりなることを特徴とする開封禁止機
能を有する袋を設けたものである(図21〜図30)。
【0028】請求項13の開封禁止機能を有する袋は、
請求項1〜12のいずれか1項に記載の開封禁止機能を
有する袋において、前記フラップ(120)における袋
幅方向両側部にして前記第2の開封禁止線(158)よ
り前記フラップ(120)の自由端(132)側には、
V字の頂点(173,175)が前記フラップ(12
0)の自由端(132)側または前記第2の開封禁止線
(158)の側に向いているV字形の切込み(172,
174)が設けられたものである(図30〜図32)。
【0029】請求項14の開封禁止機能を有する袋は、
請求項13に記載の開封禁止機能を有する袋において、
V字形の頂点(173)が前記フラップ(120)の自
由端(132)側の隅角部(142)に向いていること
を特徴とするものである(図30〜図32)。
【0030】請求項15の開封禁止機能を有する袋は、
請求項1〜12のいずれか1項に記載の開封禁止機能を
有する袋において、前記フラップ(120)における袋
幅方向両側部にして、前記フラップ(120)を展開し
た状態において前記第2の開封禁止線(158)より前
記袋底部(125)側には、V字の頂点が前記袋底部
(125)側に向いているV字形の切込みが設けられた
ものである。
【0031】請求項16の開封禁止機能を有する袋は、
請求項15に記載の開封禁止機能を有する袋において、
V字形の頂点が、前記第2開封禁止線(158)の方向
にして且つ前記袋幅方向の内方に向いていることを特徴
とするものである。
【0032】請求項17の開封禁止機能を有する袋は、
請求項1〜16のいずれか1項に記載の開封禁止機能を
有する袋において、前記フラップ(120)を前記第1
シート(112)の上に折重ねた際に互いに当接し合う
前記フラップ(120)と前記第1シート片(112)
の個所のいずれか一方に接着剤層(134)を設けたも
のである(図1〜図36)。
【0033】請求項18の開封禁止機能を有する袋は、
請求項17に記載の開封禁止機能を有する袋において、
前記接着剤層(134)が粘着テープにより与えられた
ものである。
【0034】請求項19の開封禁止機能を有する袋は、
請求項1〜18のいずれか1項に記載の開封禁止機能を
有する袋において、合成樹脂フィルム、紙等の素材によ
り形成されたものである(図1〜図36)。
【0035】請求項20の開封禁止機能を有する袋は、
請求項1〜19のいずれか1項に記載の開封禁止機能を
有する袋において、前記第1シート片(112)と前記
第2シート片(114)との間にマチを設けたものであ
る。
【0036】請求項21の開封禁止機能を有する袋は、
請求項5〜20のいずれか1項に記載の開封禁止機能を
有する袋において、前記両シート(112,114)
は、袋両側部において、袋幅方向の所定幅において溶着
されており、この溶着細幅領域において、前記の開封用
切取り線(166,167)につらなるガイド用切込み
(182,184)を有するものである。
【0037】
【作 用】請求項1の開封禁止機能を有する袋において
は、第1の開封禁止線154が、第1シート片112に
おいて、第1シート片112の開口端126よりフラッ
プ120の袋軸方向の長さaより大きい長さbだけ袋底
部125の側にある位置において、少なくとも袋幅方向
の両側部において設けた、袋幅方向に延びる断続状の折
込み線よりなっているので、フラップ120の自由端1
32が第1の開封禁止線154に近接した位置にくるよ
うに袋110のフラップ120側を折返してこれを第1
シート片112の上に折重ねることにより、袋110の
フラップ120側をいわゆる深折りすることができる。
この状態で、接着剤を介してフラップ120を第1シー
ト112の上に接着することにより袋110の封緘が行
われる。
【0038】この場合において、フラップの自由端13
2が第1の開封禁止線154に近接して位置しているの
で、不正開封者がフラップ120の自由端132を爪等
により掻き起こしてその部分を指で把持してフラップ1
20を第1シート片112から剥離しようとする場合に
は、第1シート片112が、袋軸方向におけるフラップ
120への方向に引張られる。したがって、袋110が
プラスチックフィルム素材よりなる場合には、第1の開
封禁止線154を構成する各切込み155が顕著に変形
して、開封の試みの痕跡が残る。また、袋110が紙素
材よりなっている場合には、第1の開封禁止線154を
構成する切込み155に連なって第1シート片の破断が
生じ、同様にして開封の試みの痕跡が残る。
【0039】また、フラップ120における少なくとも
袋幅方向の両側部においては、袋幅方向に延びる断続状
の切込み線よりなる第2の開封禁止線158が形成され
ているので、袋110のフラップ120の側を第1シー
ト片112の上に折返して形成された輪奈状部分156
より鉛筆、ペーパーナイフ等の棒状のものを袋幅方向に
挿入した上でさらにこれを袋軸方向における袋底部12
5の側に押圧することによる。フラップ120が第1シ
ート片112に接着された個所を袋の上方側(袋底部1
25とは反対側)から開封しようとする試みがあった場
合にも、この第2の開封禁止線158が前記の第1の開
封禁止線154と同様のメカニズムにより変形しまたは
この個所から破断が生じて開封の試みの痕跡が残る。
【0040】このようにして、フラップ120の袋11
0の第1シート片112に対する接着個所は、袋底部1
25の側からも、また、反対の側からも開封の試みに対
して有効に対抗することができる。
【0041】請求項2の開封禁止機能を有する袋におい
ては、第1の開封禁止線154が袋幅方向の全長に渡っ
て設けられているので、不正開封者が、第1シート片1
12の上に接着されたフラップ120の自由端132に
おける袋幅方向におけるいずれの個所から開封を試みて
も、当該個所に位置する第1開封禁止線154の部分に
変形が生じるか、または、この部分に連なって第1シー
ト片112の破断が生じるので、袋幅方向のいずれの個
所における不正開封の試みに対しても有効に対処するこ
とができる。
【0042】請求項3の開封禁止機能を有する袋におい
ては、第2の開封禁止線158が袋幅方向のほぼ全長に
渡って設けられているので、フラップ120が第1シー
ト片112に接着された状態において、袋の上方側から
の不正開封の試みがあった場合においても、袋幅方向の
いずれの個所においても、第2の開封禁止線158が変
形し、またはこの個所から破断が生じるので、袋幅方向
のいずれの個所からの不正開封の試みに対しても有効に
対応することができる。また、第2の開封禁止線158
が袋の幅方向の全幅に渡って形成されているので、袋の
しかるべき受取人が第2の開封禁止線を手で引き破るこ
とにより開封することができる。この場合には、開封後
に袋を再使用するときに、第2の開封禁止線158より
袋底部125の側を全て袋の有効長として使用できる。
【0043】請求項4に記載の開封機能を有する袋にお
いては、第2シート片114において、第1の開封禁止
線154と合致する位置において断続状の切込み線より
なる開封用の切取り線162が袋幅方向のほぼ全長に渡
って設けられている。したがって、封緘された袋を、正
しい受取人が、ともに袋幅方向の全幅にわたって延びた
第1の開封禁止線154と開封用の切取り線162の個
所から切離すことにより袋110を開口させることがで
きる。
【0044】請求項5の開封禁止機能を有する袋におい
ては、第1シート片112と第2シート片114との双
方に、第1シート片112の袋開口部124側の端部1
26と第1の開封禁止線154との間において袋幅方向
に延びる断続状の切込み線よりなる開封用切取り線16
6,167を設けたものであり、袋の正当な受取人が、
この開封用切取り線166,167と前記の第2の開封
禁止線158とにより画される袋幅方向に延びる帯状部
分169を手で把持して袋110より分離して袋の開封
が行われる。この場合には、袋の開封が容易であるとと
もに、袋開封後に使用可能な袋の有効長が相当に大きく
なる。このようにして袋を開封したときに、その開口部
の近傍において、第1シート片112上に、第2の開封
禁止線158とフラップ120の自由端132との間の
帯状部分が残る。これにより開口部の近傍にいわゆる腰
が与えられるので、開口部において第1シート片112
と第2シート片114との双方を分離し易く、収納物を
容易に挿入できる。なお、この開封用切取り線166,
167を、フラップ120の自由端132と第1の開封
禁止線154との間の袋軸方向の中間点よりフラップ1
20の自由端132の側に片寄せて配したときは、袋を
封緘した状態において帯状部分169は袋折返し部の前
面側に位置することになる。これに対して、開封用切取
り線166,167を前記の中間点より袋底部125の
側に片寄せて配するときは、封緘状態において、帯状部
分169は袋折返し部の前後にまたがって位置すること
になる。
【0045】請求項6に記載の開封禁止機能を有する袋
においては、第2シート片114において、一方で、
(1)前記第1シート片112の前記開口部124の側
の端部126と前記第1の開封禁止線154との間にお
いて、幅方向に延びる断続状の切込み線よりなる開封用
切取り線186を設けるとともに、他方で(2)袋11
0の袋幅方向の両側部において、袋110の側縁11
7,117の近傍には、前記開封用切取り線186と前
記第2の開封禁止線158との間において、袋軸方向に
延びる断続状の切込み線よりなる側部切取り線188,
188を設けたものであるので、袋110の両側部にお
いて、側部切取り線188,188より袋側縁側を手で
把持して、これを側縁外方に向かって引張ることによ
り、この個所を袋本体側からちぎり取る。これにより、
袋110を構成する第1シート片112と第2シート片
114とにおける前記の開封用切取り線186と第2の
開封禁止線158とにより囲まれる袋幅方向に細長い扁
平なリング状片190における袋幅方向の両側部におい
て、表裏シート112と114とが開口する。この状態
から、第2シート片114における、前記開封容の切取
り線186と第2の開封禁止線158とにより画される
帯状部分191を、前記開封用の切取り線186と第2
の開封禁止線158とを用いて切取ることができる。こ
のようにして、袋のしかるべき受取人が開封した状態に
おいては、第2シート片114における開封用切取り線
186の個所が袋開口端を成し、第2シート片112に
おける前記開封容の切取り線186より袋自由端側にあ
る帯状部分192がこのようにして得られた袋の新たな
フラップを構成する。すなわち、しかるべき受取人がこ
の袋を開封した後で、この袋を再利用する際には、袋内
に収納物を挿入した後、新たなフラップである前記帯状
部分192を第2シート片114の上に折重ねて、接着
剤、粘着テープ片等でこれを止めることにより、新たな
封緘が達成できる。
【0046】請求項7に記載の開封禁止機能を有する袋
においては、袋幅方向に延びる折畳み線170,171
が設けられており、この折畳み線170,171におい
て袋110のフラップ120の側を第1シート片112
の上に折重ねることにより、自動的に、フラップ120
の自由端132が第1開封禁止線154に近接した個所
に位置する。したがって、フラップ120の側を折重ね
る際に、その位置決めに注意する必要もなく、自動的に
開封禁止の効果が得られる。
【0047】請求項8に記載の開封禁止機能を有する袋
においては、折畳み線と第1の開封禁止線をそれぞれ複
数にして多段に設けたので、内容物の袋軸方向における
長さに応じて、適当な折畳み線170,171を選択し
てその個所で折畳みフラップ120の側を第1シート片
112の上に折重ねることが可能であり、しかもその際
に、フラップ120の自由端132はそれぞれ対応する
開封禁止線154に近接した個所に位置することになる
ので、いずれの折畳み線を用いて折畳んだ場合にも、有
効に開封禁止をすることができる。
【0048】請求項9の開封禁止機能を有する袋におい
ては、前記の折畳み線170,171が袋幅方向の少な
くとも両側部において設けられているので、例えば、袋
の両側縁を両手の、親指を除く指により押えつつ、両手
の親指をもってそれぞれ対応する袋両側部の近傍にある
折畳み線170,171を上から押圧することにより、
この折畳み線170,171を介して、フラップ120
の側を第1シート片112の上に容易に折重ねることが
可能である。
【0049】請求項10に記載の開封禁止機能を有する
袋においては、折畳み線170,171が袋幅方向の少
なくとも中央部に設けられているので、袋幅が大きい場
合には、袋両側部を両手で押えつつ両手の親指をもって
まず袋中央部を押圧することにより畳みぐせをつけて、
その後、親指を袋両側部側に押圧しつつ移行させること
により折畳みを行うことが可能である。
【0050】請求項11に記載の開封禁止機能を有する
袋においては、前記の折畳み線170,171が袋を構
成する両シート片112,114の双方に設けられてい
るので、折畳みがいっそう容易であり、フラップ120
の自由端132をより容易且つ確実に第1開封禁止線1
54に近接した位置までもたらすことができる。
【0051】請求項12に記載の開封禁止機能を有する
袋においては、前記の折畳み線170,171が断続状
の切込み線より構成されているので、より容易且つ確実
に袋を折畳むことができる。
【0052】請求項13に記載の開封禁止機能を有する
袋においては、フラップ120における袋幅方向両側部
にして且つ第2の開封禁止線158よりフラップ120
の自由端側に、V字の頂点173,175がフラップ自
由端132または第2の開封禁止線158の側に向いた
V字形の切込み172,174が設けられているので、
フラップ120をその自由端132の側から爪等で掻き
起こすことにより剥離しようとする試みや、逆に、フラ
ップ120が第1シート片112の上に接着された状態
における袋上方よりの開封の試みに対しても有効に対処
できる。すなわちそのような開封の試みがあった場合に
は、V字形切込み172,174によって画されたフラ
ップ120におけるV字状部分176,176が第1シ
ート片112の上に貼着されたままで残り、さらなる開
封の試みを行おうとした場合には、V字の両脚部の端部
177から連なって破断が生じるからである。
【0053】請求項14に記載の開封禁止機能を有する
袋においては、前記のV字形の切込み172のV字の頂
点173がフラップ120の自由端側の隅角部142の
側に向いているので、特に、しばしば試みられるフラッ
プ自由端142側からの掻き起こしの試みに対して有効
に対処することができる。
【0054】請求項15に記載の開封禁止機能を有する
袋においては、フラップ120において、第2の開封禁
止線より、フラップを重ねた状態における上方側すなわ
ちフラップを展開した状態における袋底部側にV字形の
切込みが設けられているので、フラップ120を第1シ
ート片112上に貼り付けた状態での上方側からの開封
の試みに対してさらに有効に対処することができる。
【0055】請求項16の開封禁止機能を有する袋にお
いては、請求項14におけるV字形の切込みの頂点が第
2開封禁止線158の方向にして且つ袋幅方向内方に向
いているので、フラップ120が貼り付けられた状態に
おける袋上方側にして且つ袋側部側からのフラップ12
0の掻き起こしの試みにさらに有効に対処することがで
きる。
【0056】請求項17に記載の開封禁止機能を有する
袋においては、フラップ120を該シート片112の上
に重ねた状態において当接し合うフラップ120の内面
と第1シート片の外面とのいずれか一方に接着剤層を設
けているので、袋のユーザにおいて別途接着剤層を形成
する作業を要することがない。
【0057】請求項18に記載の開封禁止機能を有する
袋においては、請求項17における接着剤層に代えて粘
着テープを配しているので、接着剤層の形成および接着
がより容易である。
【0058】請求項19に記載の開封禁止機能を有する
袋においては、素材が合成樹脂フィルム、紙等の偏平な
素材より形成されているので、この袋を封筒として用い
る場合に一層有利である。
【0059】請求項20に記載の開封禁止機能を有する
袋においては、マチを有し袋厚み方向に厚みを有する袋
についてもこの発明を有効に適応することができる。
【0060】請求項21に記載の開封禁止機能を有する
袋においては、請求項5〜19のいずれか1項に記載の
開封禁止機能を有する袋において、袋両側部において、
前記両シート112,114が袋幅方向における所定幅
において溶着された溶着細幅領域180を有しており、
この領域180において、前記の開封用切取り線16
6,167につらなるガイド用切込み182,184を
設けたものであるので、袋製造工程において、多数の袋
を袋幅方向に連接してなり、相隣接する2つの袋の間に
おいて、袋側縁同士を袋幅方向の所定幅領域において熱
溶着させた製造方法により製造される袋にこの発明を適
用することが可能となり、さらに、ガイド用切込みを設
けたことにより、袋の側縁から前記の開封用切取り線1
66,167に容易に到達することが可能となる。
【0061】
【実施例】この発明の1つの実施例を図1〜図4に基づ
いて説明する。
【0062】この実施例の袋110は開封禁止機構を別
にして図24以下に示す従来の袋と同じであり、対応す
る個所は、図37以下の図面の参照符号に100を加え
た数字で示す。
【0063】袋110は扁平な封筒である。この封筒は
共に縦方向に細長い長方形の第1シート片112と第2
シート片114とを重ね合わせてなる。これら両シート
片112,114は、図において上方の1つの側縁11
8を除く3つの側縁において連接116されている。第
2シート片114の前記一側縁118から図において上
方にフラップ120が延設されている。両シート11
2,114の間の空間は収納部122を構成する。この
袋110のフラップ120の側の端部を袋開口部124
とし、この袋開口部120とは反対側の端部を袋底部1
25とする。そして、この袋開口部124と袋底部12
5とを結ぶ方向を袋軸方向とし、これと直交する方向を
袋幅方向と称することにする。
【0064】この袋の素材としては、プラスチックフィ
ルム、紙、その他のシート状材料を用いることができ
る。プラスチックフィルムを用いる場合には、袋幅方向
に延びる長尺状のプラスチックシートを袋底部125に
相当する部分において折畳んだものを袋幅方向の所定間
隔毎に袋軸方向において熱溶断することにより形成して
もよい。この場合には、表裏のプラスチックフィルムシ
ート(第1シート片112と、第2シート片114とフ
ラップ120とを一体に連接してなるシート片に相当)
が袋底部においては一体に連続し、袋の左右両側部11
7,117においては表裏シートが熱溶着された袋が得
られる。
【0065】プラスチックフィルムを用いる場合も、こ
のような製法に限られず、単体である第1シート片11
2と、第2シート片114とフラップ120とを一体に
連接してなる単体であるシート片とを重ね合わせて、袋
開口部側の一側縁118を除く三側縁の全てにおいて、
両シート片を熱溶着してもよい。その他適宜の製法を採
用することができる。
【0066】また、袋110を紙素材により形成する場
合には、周知の郵送用定型封筒のように、上部にフラッ
プを連接した袋表シート(第2シート片114に相当)
の左右両側部に連接した両側片を袋表シート上に折畳ん
で、これら両側片の自由端同士を接着剤により接着して
裏シート(第1シート片112に相当)を構成するとと
もに、袋表シートの底部側に延びる他のフラップを折返
して裏シート上に重ね合わせて接着することにより袋底
部を形成したものでもよい。その他、紙素材により袋を
作成する方法は限定されない。
【0067】フラップ120の内面側すなわち紙面の手
前側の面には、接着剤層134が形成されている。
【0068】以上に記載した袋110の基本形態は、周
知の封筒と同様である。
【0069】このような袋110において、袋110の
第1シート片112には、袋幅方向に延びる第1の開封
禁止線154が設けられている。この開封禁止線154
は、比較的短い長さの線状切込み155の多数を相互間
に微小間隔をおいて一直線上に直列状に配してなる、断
続状の切込み線である。図面においては、この開封禁止
線154を微小な幅を有するものとして示しているが、
これは図示の便のためであり、実際には幅を有さない単
なる切込みであってよい。このことは、本発明における
その他の切込み線、折れ線などについても全て同様であ
る。さらに、この開封禁止線154は多数の小孔を直線
状に並設してなる、いわゆるミシン目状のものでもよ
い。このことも、本発明のその他の切込み線、折れ線な
どについても同様である。この開封禁止線154が設け
られる個所は、フラップ120の袋軸方向の長さaより
長い長さbだけ袋開口端126から袋底部125側にあ
る位置である。この開封禁止線154をこのような位置
に設けたので、袋フラップ120の深折りが可能であり
且つ開封の禁止もできる。すなわち、フラップ120の
自由端132を第1の開封禁止線154の近傍までもた
らしたときにおいて、袋110は開口部124より袋底
部125の側の個所において折曲されている。
【0070】この袋を封緘するときは、袋軸方向におい
てフラップ120の自由端132と第1の開封禁止線1
54とのほぼ中間にある袋幅方向の仮想の折り線を介し
て、フラップ120の側を第1シート片112の上に折
重ね、接着剤層134を介してフラップ120と第1シ
ート片112とを接着する。このとき、図3と図4とに
示すように、フラップ120の自由端132が、第1の
開封禁止線154のわずかに上方に位置するようにす
る。これにより、無断開封者がフラップ120の自由端
132を爪等で掻き起こすことにより、フラップ120
を第1シート片112から剥離しようとする試みをする
際には、図42と図43に示すところと同様にして、第
1シート片112における開封禁止線154の各切込み
155が顕著に変形するか破断する。これにより不正開
封者に開封の試みを躊躇させ、開封禁止の効果を上げる
ことができる。
【0071】第1開封禁止線154は、前記のような作
用からすれば、必ずしも袋幅方向全幅にわたって設ける
必要はなく、少なくとも袋幅方向の両側部にのみ設け、
袋幅方向における中央部において省略してもよい。すな
わち、袋の接着部を剥して不正開封しようとする試み
は、しばしば、フラップ120の左右両側にある隅角部
142の頂点を爪等で掻き起こすことにより始められる
ものであるので、少くともこの隅角部142に近接した
個所において開封禁止線154を設けることにより、不
正開封を防止できるからである。しかし、もちろん、第
1の開封禁止線154を袋幅方向の全幅にわたって配す
ることにより、袋幅方向のいずれの個所における開封の
試みにも有効に対処することができる。
【0072】このようにして、袋110を封緘した状態
において、図3における下側からの不正開封の試み、す
なわち、フラップ120をその自由端132の側から掻
き起こして開封しようとする試みは有効に阻止すること
ができる。しかし、図3に端的に示すように、フラップ
120を深折りする場合には、重合した2枚のシート片
112,114が引きそろえられた状態で屈曲した輪奈
状部分156が形成される。この輪奈状部分156は袋
側部において解放しているために、この部分に鉛筆、ペ
ーパーナイフ等の棒状体を袋幅方向に挿入して、これを
袋軸方向に押し下げることにより、フラップ120の上
側からの不正開封を試みることが予想される。この考案
においては、このような試みにも対処するために、フラ
ップの適当な位置において(図示の場合には、フラップ
の基部、すなわちフラップ120の袋開口端126の近
傍において)、第2の開封禁止線158を設けている。
この開封禁止線154は、第1の開封禁止線154の場
合と同様にして、比較的短い長さの切込み159の多数
を微小な間隔をおいて一直線上に直列に配してなる、断
続状の切込み線である。
【0073】第2の開封禁止線158も袋幅方向の全幅
にわたって形成してもよいが、袋幅方向の両側部におい
てのみ設けてもよい。すなわち、図3の状態において袋
上方側からフラップ120の接着部を引き剥そうとする
場合には、まず、フラップの基部側にある隅角部すなわ
ち図3における第2の開封禁止線158と袋側縁との交
点近傍の隅角部160を第1シート片112から剥離し
ようとするのが普通であり、この隅角部160の近傍に
第2の開封禁止線158を配することにより不正開封の
試みに有効に対処できるからである。
【0074】第2シート片114においては、第1の開
封禁止線154と袋厚み方向において合致する個所にお
いて、袋幅方向の全幅にわたって、開封用の切取り線1
62が形成されている。この切取り線162も、所定長
さの切込み163の多数からなる断続状の切込み線であ
る。この実施例においては、このように、表裏両シート
112,114における相対応する個所に2本の断続し
た切込み線154,162が設けられているので、袋1
10の正当な受取人が、これを用いて袋110の開封を
することができる。すなわち、図3の状態から第1シー
ト片112に設けた第1の開封禁止線154と、その背
後にある第2シート片114に設けた開封用切取り線1
62とに沿って、袋側縁における矢線Aの方向から切込
んで、第1の開封禁止線154と開封用の切取り線16
2より図における上方側を、図における下方側より分離
する。このとき、図3における袋110の左側縁から最
も左にある切込み155(163)との間は指により引
裂く。これにより、袋110は、第1の開封禁止線15
4と開封用の切取り線162の個所において開口するこ
とになる。前記のところでは、第1の開封禁止線154
は袋110の両側部のみ配してもよい旨を述べたが、こ
のような開封方法をとるときには、第1の開封禁止線1
54は袋110の全幅にわたって設けられることにな
る。
【0075】このような開封方法に代えて、第2の開封
禁止線158を用いて開封することもできる。すなわ
ち、図3において、袋110の左側縁と、第2の開封禁
止線158の最も左の切込み159との間を、矢線Bに
より示す方向に、指を用いて切裂き、第2の開封禁止線
158に沿って第2シート片を切裂くことにより、第2
の開封禁止線158において袋110を開封する。この
場合には、輪奈状部分156が袋の一部として残る。し
たがって、開封された袋は、前記のような第1の開封禁
止線154に沿って袋を開封する場合と比べて、輪奈状
部分156の周長分だけ袋を長く利用することができ
る。そしてこのような開封方法の場合には、フラップ1
20は第1シート片112の上に接着されたまま残るの
で、袋開口部124の近傍において、袋幅方向に、ある
程度の剛性(いわゆる腰)を有する帯状部分が形成され
ることになる。したがって、正規の受取人が袋110を
開封したあと袋110を再利用する場合において、袋1
10に収納物を挿入しようとするときに、袋開口部12
4において、袋110を構成する第1シート片112と
第2シート片114とを容易に分離することができる。
もちろん、この袋の開封方法は以上のところに限定され
ず、例えば図3の輪奈状部分156の頂部、その他の個
所をはさみなどを用いて袋幅方向に切裂いてもよい。
【0076】この実施例においては、フラップ120の
内面に接着剤層134を設けたが、これに代えて、図示
を省略するが、フラップ120の内面に両面接着テープ
を貼り付けてもよい。この場合には、両面接着テープの
図1における紙面の奥側の接着剤層を介して両面接着テ
ープをフラップ120に取付ける。このとき、両面接着
テープにおける手前側の接着面がフラップ120の内面
側に露出することになる。そして、この接着面には剥離
紙が貼られている。
【0077】また、フラップ120に接着剤層を設けた
り接着テープを取付けたりすることに代えて、袋110
を封緘する際にフラップ120が折重ねられる第1シー
ト片112の個所(すなわち第1の開封禁止線154の
袋開口部124の側に隣設する袋幅方向に延びる帯状領
域)において、袋幅方向に、フラップ120の袋軸方向
長さと同幅の接着剤層を設けるか、または同様の接着テ
ープを取付けてもよい。
【0078】さらに、フラップ120と第1シート片1
12とのいずれにも、このような接着剤層または接着テ
ープを一切設けずにユーザに提供し、ユーザにおいて適
宜の接着剤を塗布する等してこの袋を使用してもよい。
【0079】袋110は図示のような扁平なものに限ら
れず、図示を省略するが、第1シート片112と第2シ
ート片114との間にマチを配して、袋に所定の厚みを
与えてもよい。
【0080】図5〜図10にはこの発明の他の実施例を
示す。
【0081】前記第1の実施例とこの実施例との相違
は、他の開封用切取り線を設けたところにある。すなわ
ち、第1シート片112と第2シート片114との双方
における袋厚み方向に合致する個所において、袋幅方向
の全幅にわたって延びる断続状の切込み線よりなる開封
用切取り線166,167が設けられている。これら切
取り線は、所定幅の切込み168,169の多数を微小
間隔をおいて配したものである。そして、これらの開封
用切取り線166,167は袋開口部124と第1の開
封禁止線154との間において配されている。
【0082】開封用切取り線166,167をこのよう
な位置に設けたので、図7に示すようにこの開封用切取
り線166,167は第2の開封禁止線158と平行し
て配されることになる。図5に示すように、フラップ1
20の自由端132と第1の開封禁止線154との間の
袋軸方向の距離Cの中間点Xを通過する袋幅方向の仮想
線を介してフラップ120の側が第1シート片112の
上に折重ねられるが、この折れ線より、図5に示すよう
に、フラップ120の側に前記の開封用切取り線16
6,167を設ければ、図7に示すように、袋を封緘し
た状態において、開封用切取り線166,167と第2
の開封禁止線158との双方が輪奈状の折返し屈曲部1
56における、紙面の手前側に現れることになる。この
ようにして、開封用切取り線166,167と開封禁止
線158とによって画される帯状部分169を切除する
ことができる。これにより、袋110は開封され、その
際、開封された袋は開封用切取り線166,167の個
所において開口することになる。この場合には、第2の
開封禁止線158も袋の全幅にわたって設けられている
ことが必要である。
【0083】図3に示す場合のように、正規の開封者が
第2の開封禁止線158に沿って開封する場合に比べ
て、図9の場合には、正規の開封者は、開封用切取り線
166,167と第2の開封禁止線158との間の所定
幅の帯状部分169を手で把持して開封できるので、開
封作業が容易である。しかも、第1の開封禁止線154
の個所で開封する場合に比べて、開封後の袋の袋軸方向
の長さが長く、袋の有効利用長が大であって好ましい。
【0084】このようにして開封された袋110におい
ては、図10に示すように、袋の開口端の近傍に袋幅方
向に延びる帯状部分が残る。この部分は、フラップ12
0の自由端132と第2の開封禁止線158とにより画
される帯状部分である。したがって、前記第1の実施例
について述べたように、この帯状部分により、開封後の
袋開口部に腰を与えるので、紙片等の柔らかくて扁平な
収納物を挿入する際に、袋110の第1シート片112
と第2シート片114とを分離して開口させ易い。
【0085】なお、図11[a]に示すように、開封用
切取り線166,167を輪奈部156の頂部に設ける
ことができる。この場合は、開封用切取り線166,1
67を、図5における点Xを通過する袋方向の仮想線に
合致させて設ける場合である。この場合においては、袋
を封緘した状態において、輪奈部156における袋前面
側に現れる個所のうち、フラップ120を除く部分の全
体が開封の際本体側から切除されることになる。また、
この場合には、開封用切取り線166,167は後述の
折畳み線を兼ねることになる。
【0086】また、開封用切取り線166,167を、
図5における点Xを通過する袋幅方向の仮想線より図に
おいて下側に設ける場合には、図11[b]に示すよう
に、開封用切取り線166,167は輪奈状の折返し部
156の背面側に現れる。すなわち、袋を開封するため
に切除する帯状部分の一側縁(第2の開封禁止線15
8)は手前側にあり、他の側縁(開封用切取り線16
6,167)は背面側にあることになる。
【0087】図12〜図18には、この発明の他の実施
例を示す。
【0088】この実施例と、前記の図5〜図10に示す
実施例との相違点は、開封用切取り線を両シート片11
2,114に共に設けることに代えて、第2シート片1
14にのみ開封用切取り線186を設けたことである。
そして、第2シート片においては、袋110の袋幅方向
の両側部において、その側縁117,117(図では左
側の側縁のみ示す)の近傍において、前記開封用切取り
線186と第2の開封禁止線158との間において、袋
軸方向に延びる側部切取り線188を設けたものであ
る。詳しくは、この切取り線188は、短い軸方向の長
さを有する線状の切込み189を袋軸方向において一直
線上に直列に配したものである。側部切取り線186
は、図12における第2の開封禁止線158を構成する
最も左の切込み159の袋幅方向の途中の個所の近傍か
ら、開封用切取り線186における最も左の切込み18
7の対応する個所の近傍にまで延びている。
【0089】このように構成しているので、図14に示
す袋110を封緘した状態において、側部切取り線18
8より袋側縁117の側において、両シート片112,
114を指で把持し、これを袋側部外方側に向かって引
張ることにより、両シート112,114における、側
部切取り線188と、第2の開封禁止線158の最も左
の切込み159と、開封用切取り線186の最も左の切
込み187とにより画される、袋軸方向に細長い表裏シ
ート片195を、本体側から引きちぎる。
【0090】これにより、開封用切取り線186と第2
の開封禁止線158とにより画される、両シート片11
2,114により構成されるリング状片190が、側部
切取り線188の個所において、袋側部外方に向かって
開口する(図16参照)。このようにして、リング状片
190を構成する表裏の帯状部分191,192が相互
間で分離するので、図16に示すように、手前側の帯状
部分191の端部を手で把持して、これを、切除する。
【0091】これにより、図19に示すような袋が得ら
れる。この袋においては、第2シート片114における
元の開封用切取り線186があった個所が開口端を構成
し、第1シート片112の前記帯状部分192が新たな
フラップを構成する。このフラップ192は、前記のと
おり、元の袋110における側部切取り線181より側
部外方側を除いたものであり、袋幅方向において、両シ
ート片112,114の幅よりわずかに短く構成され
る。
【0092】この袋を再利用する際には、収納物を袋内
に挿入した後、新たなフラップ192を第2シート片1
14の上に折畳み、必要に応じて、接着剤、粘着テープ
を介して、フラップ192を第2シート片114に接着
することができる。
【0093】前記の図12〜図19の実施例において
は、第2シート片114に開封用の切取り線186を設
けたものであるが、第1シート片112におけるこの開
封用切取り線186と対応する個所に折畳み線を設けて
もよい(不図示)。これにより、図20に示すように、
正当な受取人が開封した後の状態において、新たなフラ
ップ192基部において、フラップ192の折畳みを容
易とする折畳み線193が配された状態となる。この折
畳み線193としては、袋幅方向に延びる所定長さの切
込みの多数を袋幅方向に直線状に直列に設けた断続状の
切込み線であってよい。さらに、袋の第2シート片をそ
の厚み方向に圧縮する等して形成した折畳み線であって
もよい。
【0094】図12〜図19に示す実施例と、図20に
示す実施例とにおいて、切取り線186は輪奈状部15
6の側に設けてもよい。また、これらの実施例におい
て、側部切取り線188は、図示のように直線状にして
正確に軸方向に配することに変えて、少し斜め方向でも
よく、湾曲状、波状その他の任意の形状であってもよ
い。
【0095】図21〜図26にはこの発明のさらに他の
実施例を示す。
【0096】この実施例と図5〜図10に示す実施例と
の相違点は、開封用切取り線166,167と第1の開
封禁止線154との間において折畳み線170,171
を設けた点である。第1の折畳み線170は、第1シー
ト片112において、所定幅の切込み172の多数を微
小な間隔をおいて一直線状に配してなる断続状の切込み
線よりなる。また、折畳み線171は第2シート片11
4において同様の切込み173の多数を微小な間隔をお
いて一直線状に配してなる断続状の切込み線よりなる。
そして、折畳み線170,171は袋厚み方向において
互いに合致する個所に設けられている。折畳み線17
0,171を設ける袋軸方向における個所は、フラップ
120の自由端132と第1の開封禁止線154との間
の袋軸方向長さのほぼ中間点(図5の点Xに相当)であ
る。このようにすれば、袋110のフラップ120の側
を折畳み線170,171を介して第1シート片112
上に折重ねた際に、フラップ120の自由端132が、
図14に示すように、第1の開封禁止線154の直上に
位置することになる。
【0097】図示の場合には、折畳み線170,171
とともに、開封用切取り線166,167も示されてい
るが、開封用切取り線166,167はこれを省略し
て、折畳み線170,171のみを設けてもよい。ま
た、図11の状態において、開封用切取り線166,1
67を折畳み線170,171より袋底部の側に設けて
もよい。
【0098】図27には、図21〜図26の実施例の変
更例を示す。この場合には、前記の折畳み線170,1
71は袋幅方向の両側部においてのみ設けられており、
中央部においては省略されている。これに代えて、折畳
み線170,171を袋幅方向の中央部にのみ設けても
よい。
【0099】また、図示を省略するが、両シート片11
2,114にそれぞれ折畳み線170,171を設ける
ことに代えて、第1シート片112または第2シート片
114のいずれか一方のみに、袋幅方向の全幅にわたっ
て、または、袋幅方向の両側または中央部のみにおいて
折畳み線を設けてもよい。
【0100】さらに、折畳み線170,171として、
図示のような第1シート片112または第2シート片1
14を貫通する断続状の切込み線に代えて、これらシー
ト片112,114を押圧して肉薄にすることにより形
成した折畳み線でもよい。その他、袋の折畳みを容易と
するものであればどのような形態の折畳み線でもよい。
【0101】また、折畳み線170,171は両シート
片112,114のいずれか一方にのみ設けてもよい。
すなわち、このようなものでも、袋の使用者は折畳むべ
き個所を知ることができるからである。
【0102】図26の実施例においては、さらに、第1
の開封禁止線154は両側部においてのみ設けられ中央
部で省略されている。また、第2の開封禁止線158も
袋幅方向の両側部においてのみ設けられており中央部に
おいて省略されている。
【0103】図28と図29とには、図21〜図26の
実施例の他の変更例を示す。この場合においては、袋1
10の折畳みを数ヶ所において段階的に行うことが可能
であり、その結果、収納物の多岐にわたる長さに対応し
て、袋をできるだけ収納物の長さに近い形で折畳めるよ
うにしている。すなわち、前記実施例においても共通し
て設けられた開封用の切取り線166,167より袋底
部側において4つの折畳み線170a,170b,17
0c,170dが設けられ、これに対応して、これより
さらに袋底部側において4つの第1の開封禁止線154
a,154b,154c,154dが配されている。こ
れら複数の折畳み線および第1の開封禁止線の位置関係
は次のとおりである。すなわち、袋110のフラップ1
20の側を第1段の折畳み線170aを介して折重ねた
際にフラップ120の自由端132は第1段の第1開封
禁止線154aの図における直上の個所に位置し、第2
段の折畳み線170bにより折重ねたときはフラップ1
20の自由端132は第2段の第1開封禁止線154b
の図における直上に位置し、第3段の折畳み線170c
において折畳んだ際にはフラップ自由端132は第3段
の第1開封禁止線154cの図における直上に位置し、
さらに、第4段の折畳み線170dにおいて折畳んだと
きにはフラップ自由端132は第4段の第1開封禁止線
154dの図における直上に位置することになる。
【0104】なお、図示の実施例においては、第1段の
折畳み線170aと第2段の折畳み線170bとの間隔
と、第2段の折畳み線170bと第3段の折畳み線17
0cとの間隔は等間隔であり、第3段の折畳み線170
cと第4段の折畳み線170dとの間隔は前記間隔より
大きくなされている。4つの第1開封禁止線154a〜
dの相互間の間隔もこれに対応している。
【0105】このような袋110の段階的な折畳み状態
を図29に略示している。すなわち、図29の(1)に
示す場合は、第1段の折畳み線170aにおいて折返し
た場合であり、以下、(2)、(3)、(4)の場合は
それぞれ折畳み線170b、170c、170dにおい
て折返した状態を示している。
【0106】図30はこの発明のさらに他の実施例を示
す。この実施例は、図21〜図26に示す実施例におい
て、さらにV字状の切込みを追加したものである。すな
わち、図30において、第2の開封禁止線158よりフ
ラップ120の自由端132の側には、V字状の切込み
172,174が設けられている。このうち、V字状の
切込み172は、フラップ120の自由端132側にお
ける隅角部142に、その頂点173が向いている。ま
た、他のV字状の切込み174は、その頂点175が第
2の開封禁止線158の側に向いている。
【0107】V字形の切込み172の場合は、フラップ
120をその隅角部142の側から掻き起こして第1シ
ート片112より剥離しようとする場合には、V字によ
って囲まれる、フラップ120の領域176が第1シー
ト片112の上に残る。剥離がV字の脚部の端部177
の個所に達し、さらにそれ以上に剥離しようとする場合
には、フラップ120において、脚部177より上方に
破断線が生ずる。このことは、フラップ120を図20
における上方側から剥離しようとする際において、V字
状切込み174においても生じる。
【0108】V字状の切込み172,174はさらに、
図32に示すように、V字172,174の切込みにお
ける両脚部の端部177,177より相接近する方向に
延びるハ字状部179を設けることができる。このよう
にすれば部分176は菱形状となり、その上端において
フラップ120から切離されて第1シート片112の上
に残されることになるので、開封禁止効果はさらに大き
い。
【0109】なお、図示を省略するが、図30におい
て、フラップ120において、その幅方向両側部にして
且つフラップ120を展開した状態において第2の開封
禁止線158より袋底部125の側にもV字形の切込み
を設けることが好ましい。この場合にはV字の頂点が袋
底部125の側に向いていることが好ましい。このよう
にすれば、不正な開封者が図30の状態において、上方
側よりフラップ120の接着部を開封しようとする試み
に対しても有効に対処することができる。
【0110】図33にはこの発明のさらに他の実施例を
示す。
【0111】これは、図31の変更例にあたる。この袋
110は袋両側部において、第1シート片112と第2
シート片114とが、袋幅方向の所定幅で、袋軸方向に
溶着されている。このようにして形成された溶着細幅領
域180においては、開封用切取り線166,167に
直線状につらなる短い切込み182と、領域180の側
縁181に開口し前記切込み182の図における左端部
近傍にまで到達した他の切込み184が形成されてい
る。そのため、図30に関して説明したように、袋を封
緘した状態でしかるべき受取人に届けられた袋を、当該
受取人が開封用切取り線166,167を用いて開封し
ようとする際には、まず、領域180における側縁18
1において開口した切込み184を切裂いて、切込み1
84を他の切込み182と接続させる。さらに切裂きを
進めることにより、開封用切取り線166,167に到
達し、このようにして、両切取り線166,167を円
滑に切裂くことが可能となる。
【0112】この実施例の袋110は次のようにして袋
を製造することを可能とする。すなわち、第2シート片
114とフラップ120とを連接してなる裏シートの上
に、この裏シートと袋底部側において連接する表シート
である第1シート片112を折重ねる。このとき表裏両
シートは袋幅方向すなわち供給長手方向に連続してい
る。このようにして袋素材を長手方向すなわち袋幅方向
に供給しつつ、フラップ内面に接着剤134を塗布する
とともに、切取り線166,167、第1および第2の
開封禁止線154,158を、さらに折畳み線170,
171を形成する。そして、隣り合う袋110,110
の間には、前記領域180の2倍の幅方向長さを有する
接続代が形成されている。この接続代にこれとほぼ同幅
の加熱された溶着部材を押し付けることにより、当該個
所が溶着される。そのようにして袋幅方向に送られた長
尺状シート材が、所定位置において、領域180の側縁
181に該当する個所において溶断され、各袋単体11
0が得られる。
【0113】前記した全ての実施例においては、種々の
開封禁止線、開封用切取り線、折畳み線は、いずれも、
幅方向に直線状に延びるものであった。しかし、折畳み
線を除いては、必ずしもこのように直線状である必要は
ない。図34はそのことを示す説明図である。この図に
おいて、第1の開封禁止線154は、袋幅方向の両側部
においては、袋幅方向に直線状に延びる断続状の切込み
線であるが、袋幅方向の両側部を残す袋中央部において
は、第1シート片112における第1の開封禁止線15
4を構成する切込み155と、第2シート片114にお
いてこの第1の開封禁止線154と対応する個所に設け
た開封用の切取り線162を構成する切込み163とは
互いに反対方向に傾斜して設けられ、両者が交差した状
態に形成されている。また、第2の開封禁止線158を
構成する各切込み159は、袋幅方向中央部において
は、図において右下がりの傾斜状に形成されている。さ
らに、第1シート片112と第2シート片114とにそ
れぞれ設けた開封用切取り線166,167を構成する
各切込み168,169は、袋幅方向の中央部におい
て、互いに引き揃えられて、傾斜し、全体として波状を
形成している。さらに、図示を省略するが、袋幅方向に
断続状に延びる直線状の開封禁止線または開封用切取り
線を構成する各切込みについて、隣接するものを上下に
段違いに配してもよい。すなわち、例えば袋左側縁から
右側縁に連なる一連の切込みにおける奇数番目のものを
上方に配し偶数番目のものをそれより若干下方に配して
もよい。以上の傾斜した、または段違いの切込みを袋幅
方向の全幅にわたって設けてもよい。図3は説明のため
に、種々の線の種々の配設状態を1図で示そうとしたも
のであり、図示のような袋が実際に作成されるわけでは
ない。
【0114】このように、開封禁止線や開封切取り線を
構成する各切込みが傾斜したり、隣接する切込みが段違
いに設けられていてよく、その際に、両シート片11
2,114において対応する位置に設けられている2本
の開封禁止線ないし開封用切取り線が、厚み方向に合致
して、すなわち、引き揃えられた形で配設されていても
よく、表裏の対応する切込み同士が交差したり、段違い
に設けられていてもよい。もちろん、この場合、開封禁
止や開封用の切取りの目的からして、その傾斜の程度や
上下の段違いの程度は微小であるのが好ましい。また、
両シート112,114に設けた対応する切込みの位置
がずれている場合においても、そのずれの程度は僅少で
あることが望ましい。
【0115】開封禁止線や開封用切取り線を図34のよ
うに構成するのは次のような理由による。すなわち、こ
の発明の袋が現実に使用される前に、すなわち、メーカ
ーや販売店における保存時や搬送時において、開封禁止
線や開封用切取り線に繰り返し曲げが加わる場合には、
この個所において破断が生じる可能性がある。しかし、
これらの線を完全な一直線状とはせずに、途中で図34
に示すような形態で屈曲させていると、袋はこれらの線
において折れ曲がらず、前記のような破断の恐れが少な
くなる。この構成は、特に、紙を素材とする袋において
有用である。
【0116】なお、この発明の袋を封緘した状態におけ
る、第1の開封禁止線154とフラップ120の自由端
132の位置関係につき若干言及する。すなわち、請求
項7、8においては、これらが近接した配設状態にある
ことが記載され、作用の項における、請求項1、7等に
おいても、同様に、フラップ120の自由端132が第
1の開封禁止線154に近接した位置に配されている旨
が記載され、実施例において、図1〜図4に関して、袋
封緘状態において、フラップ120の自由端132が第
1の開封禁止線154の僅か上方に位置する旨の記載が
ある。この発明において、第1の開封禁止線154とフ
ラップ120の自由端132とが近接した位置に配設さ
れているとは、図35の155A、155B、153C
のいずれかの状態を意味する。すなわち、155Aに示
す切込みは、袋110の封緘状態において、フラップ1
20の下端すなわち自由端132より僅かに袋底部側に
位置している。これにより、フラップ120を自由端1
32から掻き起こしてフラップ120を引き剥そうとす
る試みがあった場合に、切込み155Aが変形(プラス
チックフィルム素材の場合)または破断(紙素材の場
合)することになる。しかし、同様の機能は、155B
に示すように、切込みがフラップ120の自由端132
より袋上端側にある場合、すなわち切込み155Bがフ
ラップ120により覆われている場合についても同様で
ある。この場合には、フラップ120を引き剥そうとす
る力がより効率的に切込み155bの周縁に集中し、破
断が生じやすい。さらに、153Cに示すように、切込
みの上半分が、フラップ120により覆われ、下半分が
フラップの自由端132から下方に露出していてもよ
い。図35は説明のために、第1の開封禁止線を構成す
る切込みとフラップ自由端の位置関係についての種々の
態様を1図に表したものである。
【0117】同様のことは、図36に示すように、第2
の開封禁止線154を構成する各切込みが図34におい
て示したように傾斜している場合についても同様に妥当
する。
【0118】
【発明の効果】請求項1の開封禁止機能を有する袋にお
いては、袋の開口部側をいわゆる深折りして封緘するこ
とが可能であり、しかも、このように封緘した状態にお
いて、フラップ120の袋110の第1シート片112
に対する接着個所は、袋底部125の側からも、また、
反対の側からも開封の試みに対して有効に対抗すること
ができる。
【0119】請求項2の開封禁止機能を有する袋におい
ては、袋幅方向のいずれの個所においても、フラップ1
20の自由端132からの不正開封の試みに対して有効
に対処することができる。
【0120】請求項3の開封禁止機能を有する袋におい
ては、袋幅方向のいずれの個所においても、フラップ1
20の上方側からの不正開封の試みに対して有効に対応
することができる。また、このように、第2の開封禁止
線158が袋の幅方向の全幅に渡って形成されているの
で、袋のしかるべき受取人が開封する際に、この第2の
開封禁止線を手で引き破ることにより開封することがで
きる。この場合には、開封後これを再利用する際に、第
2の開封禁止線158より袋底部125の側を全て袋の
有効長として使用できる。
【0121】請求項4に記載の開封機能を有する袋にお
いては、袋の正しい受取人が封緘された袋を、第1の開
封禁止線154と開封用の切取り線162の個所から切
離すことにより袋110を開口させることができる。
【0122】請求項5の開封禁止機能を有する袋におい
ては、開封用切取り線166,167と第2の開封禁止
線158とにより画される袋幅方向に延びる帯状部分1
69を袋110より分離することにより袋を開口させる
ので、袋の開口が容易であるとともに、袋開口後に使用
可能な袋有効長が相当に大きくなる。
【0123】請求項6に記載の開封禁止機能を有する袋
においては、しかるべき受取人が開封したとき、第1シ
ート片の延長部として新たなフラップを得ることができ
るので、袋内に収納物を挿入した後でこの新しいフラッ
プを第2シート片114上に折重ねて、必要に応じ、接
着剤、粘着テープ等で止めることにより、封緘が達成さ
れる。このように、再利用の際にも新たなフラップ付の
袋が得られて好適である。
【0124】請求項7に記載の開封禁止機能を有する袋
においては、袋幅方向に延びる折畳み線166,167
において折畳んで袋110のフラップ120の側を第1
シート片112の上に折重ねることにより、自動的に、
フラップ120の自由端132が第1開封禁止線154
に近接した個所に位置する。すなわち、フラップ120
の側を折重ねる際に、その位置決めに注意する必要もな
く、自動的に開封禁止の効果が得られる。
【0125】請求項8に記載の開封禁止機能を有する袋
においては、内容物の袋軸方向における長さに応じて、
適当な折畳み線170,171を選択して、その個所に
おいて折畳みフラップ120の側を第1シート片112
の上に折重ねることによりコンパクトな封緘姿勢を得る
ことができ、いずれの折畳み線170,171を用いて
折畳んだ場合にも、有効に開封禁止をすることができ
る。
【0126】請求項9の開封禁止機能を有する袋におい
ては、折畳み線170,171が袋幅方向の両側部を例
えば両手の親指により押圧することにより、この折畳み
線170,171を介して、フラップ120の側を第1
シート片112の上に容易に折重ねることが可能であ
る。
【0127】請求項10に記載の開封禁止機能を有する
袋においては、折畳み線170,171が設けられてい
る袋幅方向の中央部を例えば両手の親指により押圧する
ことにより、畳みくせをつけて、その後親指を袋両側部
側に押圧しつつ移行させることにより広幅の袋であって
も容易に折畳みを行うことが可能である。
【0128】請求項11に記載の開封禁止機能を有する
袋においては、折畳み線170,171が両シート片の
双方に設けられているので、フラップ120の自由端1
32をより容易且つ確実に第1開封禁止線154に近接
した位置までもたらすことができる。
【0129】請求項12に記載の開封禁止機能を有する
袋においては、折込み線170,171が断続状の切込
み線より構成されているので、より容易且つ確実に袋を
折畳むことができる。
【0130】請求項13に記載の開封禁止機能を有する
袋においては、フラップ120をその自由端132の側
から爪等で掻き起こすことにより剥離しようとする試み
や、逆に、フラップ120が第1シート片112の上に
接着された状態における袋上方よりの開封の試みがあっ
た場合には、V字形切込み172,174によって画さ
れたフラップ120におけるV字状部分176,176
が第1シート片112の上に貼着されたままで残り、さ
らなる開封の試みを行おうとした場合には、V字の両脚
部の端部177から連なって破断が生じるので、このよ
うな不正開封を有効に防止できる。。
【0131】請求項14に記載の開封禁止機能を有する
袋においては、しばしば試みられるフラップ自由端14
2側からの掻き起こしの試みに対して特に有効に対処す
ることができる。
【0132】請求項15に記載の開封禁止機能を有する
袋においては、フラップ120を第1シート片112上
に貼り付けた状態での上方側からの開封の試みに対して
さらに有効に対処することができる。
【0133】請求項16の開封禁止機能を有する袋にお
いては、フラップ120が貼り付けられた状態における
袋上方側にして且つ袋側部側からのフラップ120の掻
き起こしの試みにさらに有効に対処することができる。
【0134】請求項17に記載の開封禁止機能を有する
袋においては、袋のユーザにおいて別途接着剤層を形成
する作業を要しない。
【0135】請求項18に記載の開封禁止機能を有する
袋においては接着剤層の形成および接着がより容易であ
る。
【0136】請求項19に記載の開封禁止機能を有する
袋においては、素材が合成樹脂フィルム、紙等の扁平な
素材より形成されているので、この袋を封筒として用い
る場合に一層有利である。
【0137】請求項20に記載の開封禁止機能を有する
袋においては、マチを有し袋厚み方向に厚みを有する袋
についてもこの発明を有効に適応することができる。
【0138】請求項21に記載の開封禁止機能を有する
袋においては、長尺状の袋素材を連続走行させながら、
隣り合う2つの袋の間において所定幅の熱溶着領域を形
成するようにした製造方法による袋に適用することがで
きる。そして、この袋においては、前記の溶着細幅領域
180において、ガイド用の切込みが設けられているの
で、この封筒を封緘した後しかるべき受取人が開封用切
取り線166,167を用いて開封する際に便利であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の1つの実施例に関わる開封禁止機能
を有する袋の左肩部を拡大して示す斜視図。フラップは
展開している。
【図2】前図の縦断面図。
【図3】図1と図2の袋において、フラップ側を第1シ
ート片の上に折重ねた状態を示す斜視図。
【図4】前図の縦断面図。
【図5】この発明の他の実施例を示す図1と同様の図。
【図6】前図の断面図。
【図7】図5と図6の袋において、フラップの側を第1
シート片の上に折重ねた状態を示す斜視図。
【図8】前図の断面図。
【図9】図5〜図8に示す袋において、開封用切取り線
と第2の開封禁止線との間の帯状部分を分離しつつある
状態を示す斜視図。
【図10】前図の状態から分離を終了して袋が開口した
状態を示す斜視図。
【図11】[a]は図5〜図10に示す実施例の変更例
を示す図8と同様の縦断面図。[b]はさらに他の変更
例を示す前図同様の縦断面図。
【図12】この発明のさらに他の実施例を示す図1と同
様の図。
【図13】前図の縦断面図。
【図14】図12と図13とにおいて、フラップの側を
第1シート片の上に折重ねた状態を示す斜視図。
【図15】前図の縦断面図。
【図16】前図の状態から、第1シート片と第2シート
片とにおける開封用切取り線と第2の開封禁止線とによ
り画されるリング状片における袋両側部をちぎり取った
状態を示す斜視図。
【図17】前図の状態からリング状片の前面側にある帯
状部分をちぎりとっている状態を示す斜視図。
【図18】前図の工程を終了した状態の縦断面図。
【図19】前図の状態から袋口部側を展開した状態を示
す斜視図。
【図20】図12〜図19までの実施例の変更例を示す
図19と同様の図。
【図21】この発明のさらに他の実施例を示す図1と同
様の図。
【図22】前図の全体を示す斜視図。
【図23】図20の縦断面図。
【図24】図21〜図23の袋において、フラップ側を
第1シート片の上に折重ねた状態を示す斜視図。
【図25】前図の全体図。
【図26】図24の縦断面図。
【図27】図21〜図26の変更例を示す図22と同様
の全体図。
【図28】図21〜図27のさらに他の変更例を示す要
部斜視図。
【図29】前図の袋を用いて段階的に折込んだ状態を示
す概略側面図。
【図30】この発明の他の実施例を示す要部斜視図。
【図31】前図のV字形切込みのメカニズムを示す要部
斜視図。
【図32】前図のV字形切込みの変更例を示す前図同様
の図。
【図33】この発明の他の実施例を示す要部斜視図。
【図34】この発明における種々の開封禁止線と開封用
切取り線の種々の配設状態を示す説明図。
【図35】この発明における第1の開封禁止線とフラッ
プの自由端の位置関係を示す説明図。第1の開封禁止線
が直線状に延びている場合である。
【図36】前図と同様の図。但し、第1の開封禁止線は
これを構成する各切込みが斜めに配されている場合であ
る。
【図37】この発明者が先に提供した開封禁止機能を有
する袋を示す要部斜視図。
【図38】前図の断面図。
【図39】図37と図38の袋においてフラップを第1
シート片の上に折重ねて接着した状態を示す斜視図。
【図40】前図の縦断面図。
【図41】図37〜図40の袋がプラスチックフィルム
素材により形成されている場合において、不正開封の試
みによる袋の変形状態を示す斜視図。
【図42】前図において袋が紙素材により形成されてい
る場合において、開封禁止線に連続して破断が生じてい
る状態を示す斜視図。
【図43】図37〜図42に示す袋において、袋を開封
しつつある状態を示す斜視図。
【符号の説明】
110 袋 112 第1シート片 114 第2シート片 117 袋の側縁 118 袋の一側縁 120 フラップ 124 袋開口部 125 袋底部 126 第1シート片の開口端 132 フラップの自由端 134 接着剤層 154 第1の開封禁止線 158 第2の開封禁止線 162 開封用の切取り線 166 開封用切取り線 167 開封用切取り線 170 折畳み線 171 折畳み線 172 V字形の切込み 173 その頂点 174 V字形の切込み 175 その頂点 170 溶着細幅領域 181 側縁 182 ガイド 184 ガイド 186 開封用切取り線 188 側部切取り線

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】開封禁止機能を有する袋(110)であっ
    て、 矩形の第1シート片(112)と、 前記第1シート片(112)に重合させて配した前記第
    1シート片(112)とほぼ同大の矩形の第2シート片
    (114)であって、その三側縁において前記第1シー
    ト片(112)の対応する三側縁と連接してなるもの
    と、 前記第2シート片(114)における前記三側縁以外の
    一側縁(118)から外方に延設したフラップ(12
    0)とからなり、 前記両シート片(112,114)の間の空間が収納部
    (122)を構成し、前記袋(110)の前記フラップ
    (120)側の端部を袋開口部(124)とし、前記袋
    開口部(124)とは反対側の端部を袋底部(125)
    となし、前記袋開口部(124)と前記袋底部(12
    5)とを結ぶ方向を袋軸方向とし、これと直交する方向
    を袋幅方向とし、 さらに、開封禁止手段であって、前記フラップ(12
    0)を前記第1シート片(112)の上に接着した状態
    で前記フラップ(120)をその自由端(132)側か
    ら剥離することにより不正な開封を試みた場合に開封の
    痕跡が残るようになした開封禁止手段を設けた開封禁止
    袋において、 前記開封禁止手段は第1の開封禁止線(154)よりな
    り、この第1の開封禁止線(154)は、前記第1シー
    ト片(112)において、前記第1シート片(112)
    の前記袋開口部(124)の側の端部(126)より前
    記フラップ(120)の袋軸方向の長さ(a)より大き
    い長さ(b)だけ前記袋底部(125)の側にある位置
    において、少なくとも袋幅方向の両側部において設け
    た、袋幅方向に延びる断続状の切込み線よりなり、 前記フラップ(120)における少なくとも袋幅方向の
    両側部においては、袋幅方向に延びる断続状の切込み線
    よりなる第2の開封禁止線(158)を設けたことを特
    徴とする開封禁止機能を有する袋。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の開封禁止機能を有する袋
    において、前記第1の開封禁止線(154)が、袋幅方
    向のほぼ全長にわたって設けられていることを特徴とす
    る開封禁止機能を有する袋。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載の開封禁止機能を
    有する袋において、前記第2の開封禁止線(158)
    が、袋幅方向のほぼ全長にわたって設けられていること
    を特徴とする開封禁止機能を有する袋。
  4. 【請求項4】請求項3に記載の開封禁止機能を有する袋
    において、前記第2シート片(114)においては、前
    記第1の開封禁止線(154)と合致する位置におい
    て、断続状の切込み線よりなる開封用の切取り線(16
    2)が、袋幅方向のほぼ全長にわたって設けられている
    ことを特徴とする開封禁止機能を有する袋。
  5. 【請求項5】請求項1〜4のいずれか1項に記載の開封
    禁止機能を有する袋において、前記第1シート片(11
    2)と前記第2シート片(114)の双方には、それぞ
    れ、前記第1シート片(112)の前記袋開口部(12
    4)の側の端部(126)と前記第1の開封禁止線(1
    54)との間において、袋幅方向に延びる断続状の切込
    み線よりなる開封用切取り線(166,167)を設け
    てなり、これらの開封用切取り線(166,167)は
    前記袋の厚み方向においてほぼ合致していることを特徴
    とする開封禁止機能を有する袋。
  6. 【請求項6】請求項1〜5のいずれか1項に記載の開封
    禁止機能を有する袋において、前記第2シート片(11
    4)には、前記第1シート片(112)の前記開口部
    (124)の側の端部(126)と前記第1の開封禁止
    線(154)との間において、袋幅方向に延びる断続状
    の切込み線よりなる開封用切取り線(186)を設けて
    なり、前記第2シート片(114)においては、さら
    に、袋(110)の袋幅方向の両側部において、袋(1
    10)の側縁(117,117)の近傍には、前記開封
    用切取り線(186)と前記第2の開封禁止線(15
    8)との間において、袋軸方向に延びる断続状の切込み
    線よりなる側部切取り線(188,188)が設けられ
    ていることを特徴とする開封禁止機能を有する袋。
  7. 【請求項7】請求項1〜6のいずれか1項に記載の開封
    禁止機能を有する袋において、前記第1シート片(11
    2)と前記第2シート片(114)との少なくとも一方
    には、前記第1シート片(112)の前記袋開口部の側
    の端部(126)と前記第1の開封禁止線(154)と
    の間において、袋幅方向の少なくとも一部において、袋
    幅方向に延びる折畳み線(170;171)を設け、前
    記第1の開封禁止線(154)は、前記袋を前記折畳み
    線を介して折畳んだときに前記フラップ(120)の自
    由端(132)が位置する個所に近接させて設けたこと
    を特徴とする開封禁止機能を有する袋。
  8. 【請求項8】請求項7に記載の開封禁止機能を有する袋
    において、前記折畳み線(170,171)が複数設け
    られ、これに対応して、前記第1の開封禁止線(15
    4)も複数配してなり、前記の第1の開封禁止線(15
    4)の各々は、前記袋(110)を前記各第1の開封禁
    止線(154)に対応する前記各折畳み線(170,1
    71)を介して折畳んだときに前記フラップ(120)
    の自由端(132)が位置する個所に近接させて設けた
    ことを特徴とする開封禁止機能を有する袋。
  9. 【請求項9】請求項7または8に記載の開封禁止機能を
    有する袋において、前記の折畳み線(170,171)
    は、袋幅方向の少なくとも両側部において設けたことを
    特徴とする開封禁止機能を有する袋。
  10. 【請求項10】請求項7または8に記載の開封禁止機能
    を有する袋において、前記の折畳み線(170,17
    1)は、袋幅方向の少なくとも中央部において設けたこ
    とを特徴とする開封禁止機能を有する袋。
  11. 【請求項11】請求項7〜10のいずれか1項に記載の
    開封禁止機能を有する袋において、前記両シート片(1
    12,114)の双方に前記折畳み線(170,17
    1)を設け、これら折畳み線(170,171)が袋の
    厚み方向において合致していることを特徴とする開封禁
    止機能を有する袋。
  12. 【請求項12】請求項7〜11のいずれか1項に記載の
    開封禁止機能を有する袋において、前記折畳み線(17
    0,171)が断続状の切込み線よりなることを特徴と
    する開封禁止機能を有する袋。
  13. 【請求項13】請求項1〜12のいずれか1項に記載の
    開封禁止機能を有する袋において、前記フラップ(12
    0)における袋幅方向両側部にして前記第2の開封禁止
    線(158)より前記フラップ(120)の自由端(1
    32)側には、V字の頂点(173,175)が前記フ
    ラップ(120)の自由端(132)側または前記第2
    の開封禁止線(158)の側に向いているV字形の切込
    み(172,174)が設けられていることを特徴とす
    る開封禁止機能を有する袋。
  14. 【請求項14】請求項13に記載の開封禁止機能を有す
    る袋において、V字形の頂点(173)が前記フラップ
    (120)の自由端(132)側の隅角部(142)に
    向いていることを特徴とする開封禁止機能を有する袋。
  15. 【請求項15】請求項1〜12のいずれか1項に記載の
    開封禁止機能を有する袋において、前記フラップ(12
    0)における袋幅方向両側部にして、前記フラップ(1
    20)を展開した状態において前記第2の開封禁止線
    (158)より前記袋底部(125)側には、V字の頂
    点が前記袋底部(125)側に向いているV字形の切込
    みが設けられていることを特徴とする開封禁止機能を有
    する袋。
  16. 【請求項16】請求項15に記載の開封禁止機能を有す
    る袋において、V字形の頂点が、前記第2開封禁止線
    (158)の方向にして且つ前記袋幅方向の内方に向い
    ていることを特徴とする開封禁止機能を有する袋。
  17. 【請求項17】請求項1〜16のいずれか1項に記載の
    開封禁止機能を有する袋において、前記フラップ(12
    0)を前記第1シート(112)の上に折重ねた際に互
    いに当接し合う前記フラップ(120)と前記第1シー
    ト片(112)の個所のいずれか一方に接着剤層(13
    4)を設けたことを特徴とする開封禁止機能を有する
    袋。
  18. 【請求項18】請求項17に記載の開封禁止機能を有す
    る袋において、前記接着剤層(134)が粘着テープに
    より与えられていることを特徴とする開封禁止機能を有
    する袋。
  19. 【請求項19】請求項1〜18のいずれか1項に記載の
    開封禁止機能を有する袋において、合成樹脂フィルム、
    紙等の素材により形成されたことを特徴とする開封禁止
    機能を有する袋。
  20. 【請求項20】請求項1〜19のいずれか1項に記載の
    開封禁止機能を有する袋において、前記第1シート片
    (112)と前記第2シート片(114)との間にマチ
    を設けたことを特徴とする開封禁止機能を有する袋。
  21. 【請求項21】請求項5〜20のいずれか1項に記載の
    開封禁止機能を有する袋において、前記両シート(11
    2,114)は、袋両側部において、袋幅方向の所定幅
    において溶着されており、この溶着細幅領域において、
    前記の開封用切取り線(166,167)につらなるガ
    イド用切込み(182,184)を有することを特徴と
    する開封禁止機能を有する袋。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008037485A (ja) * 2006-08-09 2008-02-21 Dainippon Printing Co Ltd 伝票封筒

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