JPH08133306A - 不正開封防止収納体と、不正開封防止用などの粘着テープ及び粘着シート並びにその組合せ - Google Patents

不正開封防止収納体と、不正開封防止用などの粘着テープ及び粘着シート並びにその組合せ

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JPH08133306A
JPH08133306A JP33710594A JP33710594A JPH08133306A JP H08133306 A JPH08133306 A JP H08133306A JP 33710594 A JP33710594 A JP 33710594A JP 33710594 A JP33710594 A JP 33710594A JP H08133306 A JPH08133306 A JP H08133306A
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JP
Japan
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flap
sheet
container
notch
adhesive
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Application number
JP33710594A
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English (en)
Inventor
Toshio Nakamura
俊夫 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nakamura Seitai Co Ltd
Original Assignee
Nakamura Seitai Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 収納体の開封を禁止する。すなわち、しかる
べき受取人以外の者に開封を躊躇させる。 【構成】 収納体開口部における封緘部において、切込
みを設けるかまたは著しく延伸する素材を用いることに
より、第三者が開封しようとすると収納体の破断または
変形をもたらす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は収納体に関し、特に不
正開封を防止する収納体に関する。また、この発明は、
不正開封の防止その他の目的の粘着テープ及び粘着シー
トに関する。さらに、この発明はこれら両者の組合せに
も関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】例えば、
会社内において、秘密を要する文書を封筒に入れて1つ
の部所から他の部所に搬送することがある。この時、当
該書類に直接関わる発送者としかるべき受取人以外の者
(例えばメッセンジャーボーイ。以下、部外者とい
う。)がその書類を見ることができるものであってはな
らない。このように、袋ごとの盗難を防止するわけでは
なく、単に部外者が袋内部を見ることを防止できるもの
が求められている。
【0003】従来より、例えば、病院においては、看者
が自らカルテを袋に入れて医者の手元から会計係などま
で運ぶことがある。この場合には、比較的堅牢なビニー
ル製袋などに収納して開口部を施錠している。
【0004】この発明者は部外者が開封しようとするこ
とにより収納体に変形が生じ、これにより、開封の事実
が関係者の知るところとなるようにすれば、部外者が開
封を躊躇するであろうことを着想した。
【0005】この発明は、この着想に基づいて具体的な
解決手段を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段と作用】この発明の不正開
封防止用の収納体は、表シート12と裏シート14とを
その両側部11,13および底部15において連結して
なり、裏シート14の底部15とは反対側の端部からフ
ラップ16を延設してなり、フラップ16または表シー
ト12のこれと対応する部分の双方または一方には切込
みまたは切欠18を形成している(請求項1、図1〜2
0)。
【0007】ここで表裏シートの「連結」とは両者が一
体的に連続している場合をも含む。
【0008】フラップ16を折返して表シート12に折
重ね、接着剤を介して両者を合体することにより封緘を
行う。この状態で、部外者がフラップ16の自由端を爪
などで掻き起こしてフラップ16を表シート12から剥
離しようとする場合には、切込みまたは切欠18の近傍
においてフラップ16の破断が生じるか、または前記切
込みまたは切欠18の近傍におけるフラップ16の部分
が伸延されてもとの形状に復帰しない。このように、部
外者が開封しようとする場合には、異変が生じ、それが
収納体開口部に形状として残留する。このことは開封し
ようとする部外者にとって自明であるので、結局は、部
外者が開封しようとすることを躊躇させる動機付けとな
り、ひいては、収納体の開封を防止することができる。
【0009】前記のフラップ16の基部には、幅方向の
ミシン目などの切離部20を設けてもよい(請求項2、
図8,9)。
【0010】このように、フラップ16の基部側に切離
部20を形成しているので、封緘後の収納体の上端部の
近傍において、裏シート14の上端部とフラップ16の
基部との間の隙間から、ピン等の細長い部材を挿入して
開封しようとしても、切離部20に破断が生じ、開封の
試みが第三者の知るところとなる。したがって、前記の
切込みないし切欠18を回避して収納体を開封しようと
する試みも禁じられることになる。
【0011】また、この発明の不正開封防止用の収納体
は、表シート112と裏シート114とをその両側部1
11,113および底部115において連結してなり、
前記裏シート114の前記底部115とは反対側の端部
から折返し片140を延設してなり、前記折返し片14
0はその基部側をフラップ142として形成し、このフ
ラップ142に連続して切取部144を設け、この切取
部144に連続してさらに切込みまたは切欠118を有
する接着部146を設けることができる(請求項3、図
21〜27)。
【0012】折返し片140を折返して、表シート11
2の上に重ね、接着部146を介して折返し片140を
表シート112に対して接着する。部外者がこの収納体
を開封しようとする場合には、この接着部に設けられた
切込みまたは切欠118により、前記と同様にして、開
封が防止される。この収納体110がしかるべき受取人
により受取られた後、受取人は切取部144において、
フラップ144と接着部146とを分離し、フラップ1
42を自由な状態にして、これを開封する。このように
して、当初の開封によりフラップ142が破損されない
ので、受取人にはその後繰返して使用することができ
る。
【0013】前記切取部144が収納体110の幅方向
に延びる所定幅の細幅片であり、そのフラップ142の
側の境界部と接着部146の側の境界部には共にミシン
目などの切離部143,145が構成されていてよい
(請求項4、図21〜27)。
【0014】こうすれば、切取部144を2つの切離部
143,145を介して容易に切取ることができる。
【0015】前記フラップ142の内面側に接着手段1
50が設けられていてよい(請求項5、21〜27)。
【0016】こうすれば、収納体140を再利用する場
合には、前記接着手段150がフラップ142を表シー
ト112に対して仮止めをする働きをし、便利である。
この場合の接着手段150の接着力は比較的弱いものと
することがフラップ142を反復して接着剥離する上で
好ましい。
【0017】前記接着部146の自由端側には、さらに
割符手段154がミシン目などの切離部155を介して
設けられていてよい(請求項6、図21〜27)。
【0018】こうすれば、収納体の発送者が収納体の中
に内容物を入れて封緘した後、割符手段154を切離部
155を介して切取り、これを別途の手段で収納体のし
かるべき受取人に交付することができる。このようにし
て、割符手段154の所持者をもってしかるべき受取人
と判別することができて、内容物を目的の人に届ける上
で一層確実な収納体が得られる。なお、割符手段154
には受取人の判別に容易となるように適宜の文字、記号
等を表示することができる。
【0019】また、この発明の収納体は、表シート21
2と裏シート214とをその両側部211,213およ
び底部215において連結してなり、裏シート214よ
りフラップ216を延設し、表シート212の表面側に
は追加シート260が設けられており、その自由端側が
折重ね片262として形成されており、折重ね片262
には切込みまたは切欠218を設けるとともに、その基
部側において切取部266を設けてなり、前記のフラッ
プ216の外面側と折重ね片262の内面側のいずれか
一方または双方には、接着部268を設けることができ
る(請求項7、図28〜35)。
【0020】この場合には、表裏シート212,214
により形成される空間および/または表側の追加シート
260と表シート212とにより形成される空間の中に
内容物を収納した後、フラップ216を表シート212
の上に折重ね、さらにその上に、折重ね片262を重ね
て、両者間にある接着部268を介して両者を接着する
ことにより封緘が完了する。部外者が折重ね片262の
自由端側から開封を試みる場合に、切込みまたは切欠2
18の個所で破断が生じるので、前記と同様にして開封
を防止することができる。しかるべき受取人は切取部2
66の個所において、折重ね片262とフラップ216
とが合体したものを開放することができる。このように
両者が合体したものを新たなフラップとして用いること
により、この収納体210の再利用を図ることができ
る。
【0021】前記フラップ216の内面側にも接着部2
70を設けることができる(請求項8、図28〜3
5)。
【0022】このようにすれば、前記収納体を再利用す
る際に、フラップ216を接着部270を介して表シー
ト212に対して仮止めすることができて便利である。
【0023】前記追加シート260が、収納体210の
底部を通って裏面側にまで延設されていてよい(請求項
9、図28〜32)。
【0024】このようにすれば、追加シート260にお
ける裏面側まで延設された部分と裏シート214との間
にさらに他の収納空間が形成されて好適である。
【0025】前記追加シート260は、収納体210の
表面側にのみ設けられており、その前記折重ね片262
とは反対側部分272は収納体210に接着されてお
り、この反対側部分272には、切込みまたは切欠27
4が形成されていてよい(請求項10、図33〜3
5)。
【0026】この場合は、追加シート260は収納体2
10の表面側にのみ設けられているが、追加シート26
0の折重ね片262とは反対側の部分272に設けた切
込みまたは切欠274の作用により、反対側部分272
の端部から開封を試みることが阻止される。
【0027】また、この発明の収納体は、表裏シート3
12,314の上端近傍には、それぞれ切込み線または
切欠318が設けられており、表裏シート312,31
4の上端対向部のいずれか一方または双方には、接着手
段317が形成されることができる(請求項11、図3
6)。
【0028】この場合は、表裏シート312,314の
上端同士を接着手段317を介して接着する。部外者が
この接着部において表裏シート312,314の上端縁
を爪で掻き起こす等して両シートを分離して収納体の開
封を試みる場合にも、表裏シート312,314の少な
くとも一方に形成された切込みまたは切欠318の存在
によりこれら個所から破断が生じ、その開封が禁止され
る。
【0029】また、この発明の収納体は、少なくとも表
裏シート412,414からなる収納体において、その
封緘部において接着される2つのシート片の少なくとも
一方が、その接着部を剥離するのに必要な引張力以下の
力によって著しく延伸されるものである(請求項12、
図37)。
【0030】このようにすれば、部外者が封緘部を開封
しようとする際には、前記素材が顕著に伸延されて変形
し復元しないので、異変を知ることが可能であり、した
がって、部外者による開封を防止することができる。
【0031】さらに、表シート512と裏シート514
とをその両側部および底部において連結し、裏シート5
14の底部515とは反対側の端部からフラップ516
を延設して、基本収納体を構成してなり、前記表シート
512の外側に前記表シート512の自由端563側を
少し余して表追加シート552を貼設し、裏シート51
4の外側に裏追加シート554を貼設して、これをフラ
ップ516より上方に延長して延長部556を形成して
なり、裏追加シート554の延長部556とフラップ5
16とを共に収納体本体510側に折重ねた際に前記延
長部556と重ね合わせられる表追加シート552の個
所558とのいずれか一方に接着剤層517を設け、延
長部556と個所558との双方に適宜の切込み51
8,562を設けてもよい(請求項13、図38,3
9)。
【0032】このように二重の切込みまたは切欠51
8,562により開封禁止効果はさらに向上する。
【0033】また、前記表追加シート552と裏追加シ
ート554とが基本収納体の底部515において接続5
17されていてよく、また、前記の表追加シート552
と裏追加シート554とが、基本収納体の底部515に
おいて連続せず、前記表シート512と裏シート514
とに部分的に重複して貼設されていてよい(請求項1
4,15、図38,39)。
【0034】さらに、前記延長部556における前記切
込み518を設けた部分より基部側に、収納体の幅方向
に延びる切取り部559を設けていてよい。この収納体
のしかるべき受取人は、切取部559を取除くことによ
り、フラップ516を延長部556と分離して、フラッ
プ部分516を開放することができる(請求項16、図
38,39)。
【0035】このようにすれば、フラップ516が破壊
されないので、再利用に好適である。
【0036】延長部556を収納体本体側に折重ねた際
にフラップ516の自由端558と表追加シート552
の自由端563とが当接するようにすれば、収納体全体
が平滑で好ましい(請求項17、図38,39)。
【0037】この発明においては、表シートと裏シート
とからなる収納体の開口部において表裏両シート61
2,614;614,660を接着するように成した収
納体において、接着部における前記両シート612,6
14;614,660の一方には開封防止用の切込みま
たは切欠618を形成し、他方には接着剤層617;6
69を設けるように成してもよい(請求項18、図42
〜46)。
【0038】この場合、収納体の開口部における切込み
または切欠618を形成した個所には接着剤を塗布せ
ず、接着部は別途設けたので、収納体の製造から搬送、
店頭販売、消費者のもとでの使用待機の期間において、
接着剤が切込みの中に浸入することがない。したがっ
て、収納体開口部のシート部分において、切込みにまた
がる2つの部分が接着剤を介して一体的に保持されるこ
とがないので、部外者の開封の試みにより切込みまたは
切欠において破断が生じやすい。
【0039】さらに、この発明においては、表シート7
12と裏シート714とからなる収納体710の開口部
において表裏両シート712,714を接着するように
成した収納体において、接着部768,768′;76
9の下方直近に表裏両シート712,714を貫通しか
つ収納体の幅方向に延びる切離線775を設けることが
できる(請求項19、図47〜60)。
【0040】この場合は、部外者が開封しようとする
と、切離線775において破断が生じ、また、しかるべ
き受取人は切離線775より上を把握してこの個所を収
納体本体側より分離することにより開封が可能である。
【0041】さらに、前記の場合において、切離線77
5が収納体710の幅方向両側縁において開放されるよ
うにすることができる(請求項20、図61〜65)。
【0042】不正開封を防止するためには、前記のよう
な切込みまたは切欠を設けることに代えて、収納体81
0の周縁または隅角部の近傍に何らかの目印887を表
示することができる(請求項21、図68〜70)。
【0043】この場合、部外者が収納体の周縁を切断し
て開封し、内容物を見たあと簡易ウェルダなどで切断部
を閉じたときは、前記目印が欠けて第三者の知る処とな
る。
【0044】さらに、本願においては、長手方向に切込
みまたは切欠989,990;989′;989′′が
断続状に配された粘着テープを提供する(請求項22、
図71〜76)。
【0045】この場合、この粘着テープから得られるテ
ープ片の端部には、切込みまたは切欠が開口しているの
で、これを収納体の開口部などに貼着したものを剥そう
とすると、テープ片に破断が生じ、その試みが第三者の
知るところとなるので、結局、その試みが防止される。
【0046】さらに、前記の粘着テープにおいては、長
手方向に断続状に延びる切込みまたは切欠の列を少なく
とも2列989,990有し、長手方向のいずれの個所
においても、幅方向のいずれか1個所において切込みま
たは切欠989,990が存在するようにしてもよい
(請求項23、図71〜74)。
【0047】また、前記の粘着テープにおいて、各切込
みまたは切欠989′の個所において、粘着テープ90
0の幅方向に切離線900′が延びているようにしても
よい(請求項24、図75)。
【0048】さらに、前記の粘着テープにおいて、長手
方向に延びる切込みまたは切欠989′′の列と並んで
多数の表示部900′の列が延びており、長手方向に隣
合う2つの表示部900′′,900′′の間の個所と
前記切込みまたは切欠989′′の個所とが粘着テープ
900の幅方向に並んでいるように構成することができ
る(請求項25、図76)。
【0049】また、粘着シール993であって、その隅
角部、周縁、または中央部に、切込みまたは切欠99
4,995,996,997を設けたものを提供する
(請求項26、図77〜79)。
【0050】この場合、粘着シールはこれを剥そうとす
ると、切込みまたは切欠の個所で破断するのでその試み
を防止することができる。
【0051】この発明においては、さらに、一枚のシー
トを折畳んで重ね合わせ部分を接着して構成された収納
体A10、または、複数枚のシートを重ね合わせて適所
に置いて接着して構成された収納体A10において、接
着部分の縁部近傍に切込みA18,A18′,A1
8′′,A18′′′を構成することができる(請求項
27、図80)。
【0052】この場合、接着部分において重ね合わされ
たシートを剥離して収納体を開封しようとしても、接着
部分で破断が生じ、結局は開封の試みが防止される。
【0053】さらに、この発明においては、封緘可能と
成した収納体B10の表裏両シートB12,B14のい
ずれか一方または双方に枠状、線状その他任意形状の切
込みまたは切欠B12′を設け、この近傍またはこれに
重ねて粘着シートB12′′を貼り付けるように構成す
ることもできる(請求項28、図81〜83)。
【0054】この場合、収納体に書類などを挿入してそ
の開口部を封緘し、メッセンジャーボーイなどを介して
当該収納体を特定の人に届けようとする場合に、メッセ
ンジャーボーイなどが封緘部を破壊して内容物を見た
後、手持ちの類似の収納体に書類を挿入して封緘し、受
取人に届ければ、メッセンジャーボーイが内容物を見た
ことを受取人は知ることができない。収納体として市販
のものを使う場合には特にそうである。しかし、前記の
ように構成しておけば、粘着シートB12′′の表面に
発送者が署名などをすることができる。そのようにした
場合に、メッセンジャーボーイなどが内容物を見た後こ
れを新たな類似の収納体に移し換える場合には、粘着シ
ートB12′′ももとの収納体から剥して新しい収納体
に貼着しなければならない。しかし、前記実施例では、
収納体に切込みまたは切欠B12′を設け、その近傍ま
たはこれに重ねて粘着シートB12′′を貼付けている
ので、粘着シートを剥そうとすれば、切込みなどから破
断が生じる。このことはメッセンジャーボーイなどにと
っても自明であるので、結局は収納体の開封が防止され
る。
【0055】同様の目的は、次のようにしても達成され
る。すなわち、収納体B10の表裏シートB12,B1
4には格別の切込みまたは切欠が設けられていないが、
粘着シートB12′′には、その周縁、隅角部、または
中央部に切込みまたは切欠B12′′′が設けられてい
る。したがって、粘着シートを剥そうとすると、これが
破断する。このことにより、収納体の開封を防止できる
(請求項29、図84)。
【0056】この発明においてはさらに、フラップまた
は折返し片を封筒本体に折重ねて開口部を閉塞するよう
になした封筒において、フラップまたは折返し片を封筒
本体に対して折返した姿勢においてフラップまたは折返
し片の自由端に近接または一致する個所において、袋本
体の表裏に断続する切離線を設ることができる。このよ
うにすれば、フラップまたは折返し片の自由端のところ
からこれを掻き起こして開封しようとした場合に、封筒
本体の表裏に設けた接離線から破断が生じる。したがっ
て、不正開封者は開封を躊躇し、結局不正な開封を防止
することができる(請求項30、図117〜129)。
【0057】さらにこの発明においては、フラップまた
は折返し片を封筒本体に折重ねて開口部を閉塞するよう
になした封筒において、フラップまたは折返し片を封筒
本体に対して折返した姿勢においてフラップまたは折返
し片と封筒本体の表裏の3者を貫通して断続する切離線
を設けることができる。このようにすれば、フラップま
たは折返し片をその自由端から掻き起こして剥離する際
に、フラップまたは折返し片にある接離線の個所まで到
達したときに、この接離線またはその下方にある封筒本
体の表裏シートに設けた切離線において破断が生じる。
したがって、請求項30の場合と同様にして、不正開封
を防止することができる(請求項31、図117〜12
9)。
【0058】請求項30または31において、前記接離
線が直線状または波状に形成することができる(請求項
32)。
【0059】また、請求項32において、前記接離線が
封筒の両側縁に到達せず、その直前で終了しているよう
に構成することができる。もし、接離線が封筒の両側縁
にまで到達していれば、この個所において封筒の表裏シ
ートが自由な状態となり、封筒のシートに垂直な方向に
おいて変位する可能性がある。そのようになれば、封筒
内に物を挿入しようとする際に、引掛かって、円滑な挿
入ができない。しかし、接離線が封筒の両側縁に到達し
ないようにすれば、のこような問題が解消できる(請求
項33)。
【0060】さらにこの発明においては、請求項30の
収納体において、フラップを封筒本体に折畳んだ状態に
おける両側且つ底部側の2つの隅角部近傍において、先
端が前記隅角部に向いたV字形の切込み、またはX字状
の切込みが設けることができる。請求項30の収納体に
おいては、フラップを折返した状態において、フラップ
の自由端から掻き起こすことが阻止されている。そこ
で、不正開封者が、フラップの下端隅角部から掻き起こ
して幅方向の線に対して約45°の角度で掻き起こそう
とする可能性がある。この場合に、前記のように、この
隅角部の方向に向いたV字形の切込みが設けられている
と、この個所において破断が生じる。すなわち、このV
字形切込みの近傍においては、V字により囲まれた三角
形状の部分が封筒本体側に残りその他の部分が引き剥が
されようとする。したがって、V字の開脚端部(先端と
は反対側)の個所まで引き剥しが到達したときに、それ
以上引き剥そうとすると、前記開脚端部から破断が開始
する。このようにして、開封禁止がより一層効果的に達
成できる。V字に代えてX字の切込みを設けても同様で
ある。(請求項34、図130〜131) さらに、請求項31の収納体において、フラップを封筒
本体に折畳んだ状態における、フラップの接離線のフラ
ップ上端に近い位置において封筒の両側且つ底部側の2
つの隅角部近傍において、先端が前記隅角部に向いたV
字形の切込み、またはX字状の切込みが設けることがで
きる。この場合も請求項34と同様にして、開封禁止が
より一層効果的である(請求項35)。
【0061】
【実施例】図1〜図7は、この発明の第一の実施例を示
す。
【0062】収納体10は、表シート12と裏シート1
4とをその左右両側部11,13および底部15におい
て接続してなり、封筒または袋の形態をしている。図3
に示すように、表シート12と裏シート14とが底部1
5を介して一連に延びており、図1と図2に示すよう
に、袋の両側部11,13において接着または熱溶着さ
れていてもよい。袋の両側部においてハッチングで示す
個所が接着部または溶着部である。これに代えて、両側
部11,13と底部15を全て接着または溶着してもよ
い。また、収納体10の長手方向に延びる筒状の長尺フ
ィルムを用いるときは、両側部11,13において一連
につらなっており、底部15において溶着または接着し
てもよい。その他、収納体10を形成する方法を問わな
い。23は表シート12の上端を示す。裏シート14の
上端すなわち底部15とは反対側の端部より収納体10
の蓋となるフラップ16が延びている。フラップ16の
内面(図1における表側)には、フラップ16の基部側
をわずかにを余して全面に接着剤17が塗布されてい
る。このように接着剤17を塗布することに代えて、後
述の第二の実施例について述べるように、両面接着テー
プをフラップ16の内面に貼着してもよい。この場合に
は、両面接着テープの表面側には剥離紙が設けられる。
さらに、フラップ16には接着剤をあらかじめ施してお
かず、消費者において使用時に接着剤を塗布するように
してもよい。
【0063】フラップ16には、これを貫通して、X字
状の切込み部18が複数設けられている。
【0064】図示の処に代えて、フラップ16と対応す
る表シート12の個所または双方に切込みを設けてもよ
い。
【0065】図2と図3には、フラップ16を折返し、
接着剤層17を介してフラップ16を収納体10の本体
側に貼付けた状態を示している。収納体10の中に収納
された内容物の図示は省略している。
【0066】この状態で、部外者がフラップ16を剥し
て袋を開けようとする場合について説明する。
【0067】まず、X状の切込み18により隠される三
角形状部分19(図2参照)を部外者が把持して引き剥
そうとすると、部分19が図4に示すように破断する。
【0068】図4のような事態を防ぐために、図5に示
すように、X状の切込み18の左右両側を両手で把持し
ながらフラップを徐々に剥す場合には、部分19の離脱
は防止される。しかし、この場合にも、図5の状態から
さらに上方にフラップ16の剥離を進行させると、剥離
が切込み18の上端21(図2、図6参照)に到達した
後は、図6の矢線22の方向に二点鎖線に沿って破断す
る。
【0069】また、仮に、図6のような破断を生じるこ
となくフラップ全体をうまく剥離することができたとし
ても、X状の切込み18における上下の三角状部分1
9,19aが、引き剥がす際の力により延びて、これを
復元しようとしても、図7に示すように、ピッタリと合
致しない。
【0070】以上のように、切込み18の周辺の破断ま
たは切込み18における不一致により、収納体に異変が
生じたことが、すなわち、部外者が収納体を開けようと
したことが明瞭にわかる。したがって、部外者に開封を
止めさせる動機付けとなる。
【0071】図8と図9とには、前記第一の実施例の変
更例を示す。
【0072】この場合、フラップ16を折返した状態に
おける上端すなわち収納体10の上端25の近傍におい
ては、接着剤層17を避けた個所において、ミシン目な
どの切取部20が設けられている。フラップ16の下端
27側からフラップ26を剥離しようとすることは前記
のX字状の切込み18によって防止されるとしても、フ
ラップ16の折返し部25の近傍において横方向に延び
る空隙24に厚みの薄いナイフなどの細長い部材26を
挿入して、フラップ16をいわばこじ開けようとするこ
とが予想される。しかし、このようにした場合は、前記
の切取部20が切断されて現状に復帰しなくなるもので
あり、このことは自明である。このことが部外者に対す
る警告となり、彼による不正開封を防止できる。
【0073】図10〜図20には、切込みないし切欠1
8の変更例を示す。
【0074】すなわち、各対がV字状に延びる多数の切
込み18をフラップ自由端27に到達させ(図10)、
平行な斜めの直線状の切込み18をフラップ自由端27
に到達させ(図11)、平行な斜めの直線状切込み18
をフラップ自由端27の近傍まで到達させ(図12)、
収納体軸方向と平行に延びる直線状の切込み18をフラ
ップ自由端27に到達させ(図13)、収納体の幅方向
に延びる破断状の切込み線18を設け(図14)、直線
状の切込みと小円形状の切欠とを収納体の幅方向に交互
に配し(図15)、矩形の切込み18をその隅角部にお
いて接続代を残して設け(図16)、この矩形の切込み
18を偏平なものとし(図17)、断続した円形の切込
み18を設ける(図18)ことができる。また、図示の
簡単のために図19において一緒に示す種々の形態の切
込み18の各々をフラップ16に並列させて設けてもよ
い。さらに、図20に示すように、フラップ下端27を
のこぎり歯状に形成し、のこぎり歯状縁の山形部の頂点
より斜め上方に平行な多数の切込み線18を設けてもよ
い。
【0075】図21〜図27には、この発明の第二の実
施例を示す。第一の実施例と同じ部分には第一の実施例
の符号に100を加えた符号で示す。
【0076】収納体110は、第一の実施例と同じく、
表シート112と裏シート114とにより構成されてい
る。本実施例においては、裏シート114の上端から折
返し片140が相当に長く延びている。折返し片140
を展開した状態(図21,22)において、折返し片1
40には、その基部側から自由端141側にかけて、フ
ラップ142、細幅テープ状の切取部144、接着部1
46、割符手段154が連設されている。接着部146
には、接着剤層149が幅方向かつ帯状に塗布されてお
り、その上に剥離紙147が貼付されている。フラップ
142の図21,22における下端近傍には幅方向に接
着手段150が設けられている。この接着手段150
は、接着剤層153とこれを覆う剥離紙151とからな
る。切取部144とその下方及び上方に隣接するフラッ
プ142、接着部146との境界部には、ミシン目状の
切取線143,145が設けられている。
【0077】この収納体の使用方法について説明する。
【0078】図21,22に示すように、接着部146
より剥離紙147を取り除く。その後、折返し片140
を収納体110の本体側に折重ねる(図23,図2
4)。このとき、接着部146を介して折返し片140
は表シート112に対して強固に接着される。
【0079】この状態で、割符手段154をミシン目状
の切取線155を介して切取り(図23,図24)、割
符手段154を、別途、収納体内容物のしかるべき受取
人に渡す。図示を省略するが、割符手段154には受取
人を識別する適宜の文字、記号などを表示してある。
【0080】この収納体110を受取人が受け取った
後、切取部144を取除いて(図25)、フラップ14
2を接着部146から分離し(図26)、フラップ14
2の開放を可能とする(図27)。収納体110をその
あと反復利用するときは、図27の状態において、接着
手段150における剥離紙151を取外して、接着剤層
153を露出させて、フラップ142を収納体本体に固
定する手段として用いることができる。この場合の接着
剤層153の接着力は、フラップ142を収納体本体か
ら容易に剥離できる程度のものである。
【0081】前記の接着部146には、第一の実施例と
同様な切込み118が設けられているので、部外者がこ
の個所を剥そうとすると接着部146のベースとなるシ
ートの破断または変形をもたらし、部外者に対し開封を
躊躇させる。
【0082】図28〜図32には、この発明の第三の実
施例を示す。第一の実施例と同じ部分については、第一
の実施例の符号に200を加えた数字で示す。
【0083】収納体210は、第一の実施例と同じく表
裏シート212,214により構成されている。裏シー
ト214の上方にはフラップ216が延設されている。
フラップ216の外面すなわち図28の背面側には、接
着部268が設けられている。接着部268は、両面接
着テープ269に剥離紙271を被覆したものである。
フラップ216の自由端227の側には、多数の窓27
3が収納体210の幅方向に並んでいる。両面接着テー
プ269が、この窓273を通して、接着部270とし
て図26における手前側に露出している。このようにし
て、単一の両面接着テープ269が、表裏両面側に対す
る接着部270として作用する。260は追加シートで
あり、収納体210の表面側から底部を経由して裏面側
261まで延びている。追加シート260は収納体21
0の両側部211,213において、表裏シート21
2,214と共に溶着または接着されているが、表面側
の上端部において、収納体210に接着されない自由な
折重ね片262が形成されている。折重ね片262の自
由端側には切込みまたは切欠218が多数設けられてい
る。折重ね片262の基部には、2つのミシン目23
0,231を介して切取部266が形成されている。
【0084】この収納体210の使用方法は次のとおり
である。
【0085】内部に収納物を入れた後、フラップ216
を表シート212の上に折重ね、接着部268の剥離紙
271を剥す(図30)。その後、折重ね片262をフ
ラップ216の上に重ねて接着剤269を介して折重ね
片262を接着する(図31,32)。
【0086】この状態で部外者が折返し片262の上端
263から折重ね片262を剥そうとした場合には、切
込み218の存在により、前記実施例と同様にして折重
ね片262が切断または変形する。
【0087】しかるべき受取人がこの収納体210を受
取った後、2つのミシン目230,231を介して切取
部266を切取る。これにより、フラップ216と折重
ね片262とが接着剤を介して一体に接着されたもの
が、袋の表シート212に対して開閉する。その際、窓
273を介して部分的に露出された接着面270は、こ
れにより、接着力が比較的弱くなるように調整されてお
り、収納体210を反復して再利用する際に、必要時
に、フラップ216と折重ね片262とが合体したもの
を収納体210に対して封緘した状態で仮止めすること
ができる。したがって、再利用の際に便利である。
【0088】この収納体は、後ろ側の追加シート261
と裏シート214との間においても収納空間を形成して
おり、合計3つの収納空間を有する。そのうち、前方側
の2つの収納空間が、収納体開口部をフラップ216と
折重ね片262とにより封緘することにより、密閉され
る。
【0089】図33〜35には、第三の実施例の変更例
を示す。この場合には、表裏の追加シート260,26
1は収納体210の底部で連続していない。すなわち、
表面側の追加シート260は表シート212の途中にお
いて終了している。先端側が折重ね片262であり、反
対側部分272は、両側において収納体210と一体に
溶着されている。したがって、このシート260の下端
265から開封される可能性があるが、下端265の近
傍に設けた切込みないし切欠274により、これまで説
明したところと同様にして開封が禁止される。
【0090】図36は、この発明の第四の実施例を示
す。収納体310は、表裏シート312,314により
形成されており、フラップは設けられていない。表裏シ
ート312,314の上端部における対向面の少なくと
も一方には、接着剤317が塗布されている。また、表
裏シートの上端近傍には、切込み318が幅方向に並列
している。切込み318は表裏シートのいずれか一方の
みに設けてもよい。
【0091】表裏シート312,314の上端同士を押
付け合って、接着部317を介して両者を接着する。こ
の状態で、部外者が開封を試みる場合には、切込みまた
は切欠318の個所から破断が生じるので、結果的に開
封を防止することができる。
【0092】図37は、この発明の第五の実施例を示
す。この実施例は、切込み218が設けられていない点
を別として、図30の実施例と同じである。すなわち、
本実施例においては、折重ね片462を含む追加シート
460が伸縮性が非常に大きな素材により形成されてい
る。詳しくは、フラップ416と折重ね片462との接
着力に抗して両者を剥離するのに必要な力をかけたとき
に、折重ね片462が顕著に延伸するものである。した
がって、図に示すように、折重ね片462の上端部を把
持してこれを引き剥がそうとした場合には、折重ね片4
62が矢線に示すように大きく延伸して、折重ね片46
2をフラップ416から剥離することが不可能であるば
かりでなく、フラップ416の変形が復元しない。この
ようにして、部外者の袋内部へのアクセスの試みがしか
るべき受取人により検知できるように構成されている。
【0093】追加シート460を前記のとおり伸縮性が
顕著な素材により構成することに代えて、フラップ41
6の部分を同様の素材により形成することもできる。た
だし、収納体410の後利用を考慮した場合には、追加
シート460を伸縮性の顕著な素材により構成し、フラ
ップ416は適度な剛性を持たせることが好ましい。い
ずれにしても、収納体の封緘部において接着される2つ
の素材の少なくとも一方を前記のように伸縮性の顕著な
素材により構成することにより、同様の効果を得ること
ができる。
【0094】図38と図39とにより第六の実施例を示
す。
【0095】この実施例においては、表シート552と
裏シート554とをその両側部511,513と底部5
15とにおいて連接しており、裏シート514の、底部
515とは反対側の端部からフラップ516を延長し
て、基本収納体を構成している。さらに、この基本収納
体の外側を覆うように表追加シート552と裏追加シー
ト554とを重ねて、収納体の両側部511,513に
おいて基本収納体とともに溶着している。裏追加シート
554は上方に延設されて延長部556を形成し、延長
部556の表面すなわち図38の手前側において接着剤
層517が塗布されている。延長部556には、さら
に、X状の切込み518が複数設けられている。フラッ
プ516と延長部556とを袋本体側に折返した際に、
延長部556と重ね合わされる、表追加シート552の
個所558において、前記切込み518と対応する個所
に3本のミシン目562が形成されている。延長部55
6を収納体本体側に折返した場合は、図38の二点鎖線
で示すように、切込み562と切込み518とが重ね合
せられる。したがって、不正開封者が、追加表シート5
52に接着された延長部556の端部を把持して延長部
556を剥離しようとする際には、延長部556におけ
る切込み518が前記第1の実施例に関して説明したよ
うに、切離または変形するのみならず、表追加シート5
52に設けた切込み562にも同様の切離または変形が
生じる。このようにして、不正開封者の開封により、袋
本体に重ねられた外側シートの変形が著しいので、不正
開封者に対する禁止効果が大きい。
【0096】前記の切込み518,562に代えて、こ
れまで述べた実施例にあるようなその他の形状の切込み
または切欠を設けることができる。
【0097】裏追加シート554の延長部556の基部
側、より正確には、フラップ516に隣接する部分に
は、2本のミシン目により、収納体の全幅にわたって延
びる切取り部559が設けられている。書類などを挿入
して接着剤層517を介して封緘された収納体がしかる
べき相手方に届けられた後、彼はこの切取り部559を
手で把持して、収納体幅方向に引くことにより切取り部
559を切除する。これにより、表追加シート552に
接着された延長部556は、その基部側と分離されるの
で、これと重なるフラップ516は開閉が自由になる。
このようにして、本収納体がしかるべき相手方に届けら
れて初期の目的を達した後も、再利用が可能である。フ
ラップ516の表面に接着剤を塗布しておけば再利用の
際に便利である。
【0098】フラップ516は、これを収納体本体側に
折返した際に、その自由端558が表追加シート552
の自由端563と当接するように構成すれば、フラップ
516が表追加シート552と重なることがなく、収納
体全体として平滑で好ましい。
【0099】追加表シート552と追加裏シート554
とは、図34において二点鎖線で示すように、収納体の
底部においてU字形に連設したものであってもよく、ま
た、図33と図34の実線で示すように、切込みまたは
切欠518,562が設けられた所要個所のみにこれを
配してもよい。
【0100】表追加シート552と裏追加シート554
とは、これを透明とし、内部にある基本収納体を着色し
ておけば、外部から基本収納体の色彩を見ることができ
て好ましい。
【0101】次に図40〜46に基づいてこの発明の第
七の実施例を説明する。
【0102】図40と図41とは、第七の実施例の背景
を説明するものである。前記した第一〜第六の実施例は
いずれも優れた作用効果を奏するものである。しかし、
開封防止用の切込みまたは切欠が設けられた領域に接着
剤層が塗布されている場合には次のような不具合があ
る。図40は図2における表シート12とフラップ16
との接着状態を示している。フラップ16の内面(図4
0において下面)には接着剤層17が設けられている
が、切込み18の個所にあるフラップ16における微小
な間隙18aに接着剤が進入して図示のような状態とな
る。この場合、部外者がフラップ16が表シート12に
接着された状態からフラップ16を把持してこれを引き
剥そうとする場合に、隙間18aに介在する接着剤17
が切込み18の両側にあるフラップ16の2つの部分を
接着してこれを一体と成す。この場合に接着剤の接着強
度が強いと、図4や図5に示すような破断が発生せず、
フラップ16の全体がうまく剥離されてしまう恐れがな
しとしない。本実施例はこのような点に鑑み、破断の発
生を一層容易と成し、それによって、第三者に開封を躊
躇させようとするものである。同様のことを、さらに図
41について説明する。この場合は、フラップ16に直
接接着剤17を塗布するのに代えて、両面接着テープ1
7が用いられている。すなわち、基材17aの両側に接
着剤層17b,17cが設けられている。フラップ16
に当接する接着剤層17bの接着剤は図40の場合と同
様に切込み18により形成されるフラップ16における
隙間18aに進入し、切込み18の両側にあるフラップ
16の2つの部分を強度に接着保持し、図40について
述べたのと同様の不具合が生じる恐れがある。
【0103】図42に示す第七の実施例はこの点を解消
するために、フラップ616の内面に接着剤層617を
設けるとともに、開封防止用の切込み618は収納体本
体610を構成する表シート612におけるフラップ6
16が重なる個所に設けられている。このように構成し
ているので、接着剤が切込み618の中に進入すること
がなく、前記のような不具合は解消する。
【0104】図43、44は第七の実施例の変更例であ
り、同じ考えを別の形態の収納体に適用したものであ
る。この場合は収納体を構成する表シート612は、左
右両側における裏シート614との接着部611,61
3の上端よりさらに上方に延びて延長片612aを構成
している。これに対して、裏シート614は表シートの
延長片612aの約2倍の長さについて上方に延びて、
上下に連続した2つを構成している。両辺の延長片61
4a,614bは上下方向の中間位置で図43の紙面の
手前側に矢印で示すように折り曲がり可能となってい
る。延長片614bの図における背面には接着剤層61
7が設けられている。延長片612aには切込み618
が設けられている。
【0105】この収納体の開口部を封緘するには次のよ
うにする。図43の矢印に示すように、延長片614b
を延長片614aの側に折り曲げてその上に重ねる。こ
れが図44に示す状態である。この状態から表シート6
12の側の延長片612aを図44の矢印のように裏シ
ートの延長片614bに押しつける。これにより、接着
剤層617を介して表裏の延長片612a,614a,
614bが接着される。この場合にも、切込み618と
接着剤層617とが別の個所に設けられているので、収
納体610が製造されてから需要者によって使用される
までの間に、接着剤が切込み618の内部に入り込むこ
とがない。
【0106】図45と図46とは第七の実施例の他の変
更例であり、前記の考えをさらに別の形態の収納体に適
用したものである。この場合には、表裏シート612,
614は共に上方に長く延びて上端610aに至ってい
る。上端610aより下方に渡る所定幅の領域がフラッ
プ616を構成している。表シート612の前面にはフ
ラップ部分616の部分を余してさらに別のシート61
2aが設けられており、さらにその前面に追加シート6
60が設けられている。4つのシート612,614,
612a,660は両側縁611,613において接着
または熱溶着されている。但し、追加シート660はそ
の上端近傍において接着または熱溶着されず自由な状態
となって、折重ね片662を構成している。このように
して、この収納体610は4つの収納室を有する。すな
わち、表裏シート612,614により形成される収納
室と、表シート612と他のシート612aにより構成
される収納室と、前記他のシート612aと追加シート
660とにより構成される収納室である。そしてこの収
納体の開口部を封緘した際には、4つの部屋はいずれも
閉塞される(後述)。
【0107】フラップ616の背面には接着剤層669
が設けられている。フラップ616の2つのシート61
2,614にはそれぞれ対応する位置において窓673
が設けられており、その結果、接着剤層669の手前側
が接着剤670として露出する(図45)。
【0108】この収納体を封緘する方法は、基本的に、
図43,44の場合と同じである。すなわち、フラップ
616を手前側に折り曲げてシート612aの上に折り
重ねる。この後、折り重ね片662をフラップ616の
上に折り重ねて、接着剤層669を介して両者が接着さ
れ、封緘が完了する。収納体のしかるべき受取人がこれ
を受取った際には、ミシン目状等の切離線670の個所
で切離する。これにより、フラップ616と折り重ね片
662とが一体となって開放される。受取人がこの収納
体を再利用する場合には、フラップ616と折り重ね片
662とが一体となったものを新たなフラップとして用
いることになる。この場合には、窓673を通して望む
ことにより接着力が制御された接着剤670により、適
度の接着力が与えられるので、フラップ616をシート
612aに対して反復して接着剥離することが可能であ
る。
【0109】なお、図45の場合には切離線670を設
けたが、このような切離線を設けずに、受取人が開口部
を手で破断したり、はさみなどで切断してもよい。
【0110】次に図47〜54に基づいてこの発明の第
八の実施例を説明する。
【0111】収納体710を構成する表裏のシート71
2,714はいずれも上方に延長されて、2つ折れの延
長片712a,712b;714a,714bを有して
いる。表シート712の延長片712a,712bには
接着部768,768′が設けられている。接着部76
8が接着剤層769とその上に貼設された剥離紙771
とからなる。他の接着部768′も同様である。延長片
712a,714aの下方直近には幅方向に延びる切離
線775が設けられている。切離線775の適所には、
等間隔にて、縦方向の短い切込み777が設けられてい
る。
【0112】この収納体を封緘するには次のようにす
る。
【0113】まず、図49に示すように、表シート71
2の延長片712a,712bを手前側に折り曲げて両
者を重ね合わせる。この状態で、図49に示すように、
延長片712bの上に貼設された剥離紙771′を剥離
して接着剤層769′を露出させる。この状態から図4
9の矢印に示すように、折り重ねられた延長片712
a,712bを起立させて、延長片712bの接着剤層
769′を裏シート714の延長片714aに押し付け
て接着させる(図51)。図51に示すように、この状
態では、延長片712aが手前側にあるので、その上に
貼設された剥離紙771を剥離して接着剤層769を露
出させる。この後、図51の矢印に示すように延長片7
14bを手前側に折り曲げて延長片712aの上に折り
重ねて、接着する。これにより封緘が完了する。
【0114】しかるべき受取人がこの収納体を受け取っ
た場合には、折り重ねられた延長片712a,712
b,714a,714bの部分を把持して、切離線77
5を介してこの部分を収納体本体710の側から切離す
ることにより収納体を開封する。
【0115】部外者がこの収納体を開封する場合には、
例えば、図53において、延長片714bの下端714
b′を爪で掻き起こすなどして剥離しようとする。しか
し、この場合、延長片714bの下縁714b′の下方
直近に切離線775が設けられているので、下縁714
b′を上方に押圧する力により、切離線775の個所で
破断が起こる。このような破断を避けるために、例え
ば、延長片714bの図53における左下隅角部714
b′′から横方向に剥そうとする試みが行われるであろ
うが、その場合には、垂直方向に設けられた切離線77
7が上方に破断することになり、この試みを防止するこ
とができる。図示を省略するが、この目的のためには、
縦方向の切込み線777はその上端が折り返し片712
aの内部にまで延びている方が好ましい。
【0116】図55〜58は前記の考えを形態の異なる
収納体に適応したものである。表裏シート712,71
4は同一の長さである。両シートの間に第1の中間シー
ト780と第2の中間シート782が介在している。第
2の中間シート782は他のシートより若干短い。裏シ
ート714と第1の中間シート780における前記第2
の中間シート782より上方に突出する部分は後述する
ように折り返し片となる。4枚のシート712,71
4,780,782は収納体の左右両側縁711,71
3において一体に熱溶着されている。ただし、表シート
712の上部所定幅は熱溶着されず重ね合せ片712c
として自由な状態となっている。この収納体においては
シート714,780の間、シート780,782の
間、シート782,712の間において3つの収納室が
形成されている。表シート712の上部にある重ね合わ
せ片712cの基部より若干上方の位置において、4枚
のシート712,782,780,714を貫通する切
込み線775が設けられている。切込み線775はいず
れも収納体710の全幅に渡って延びている。裏シート
714の裏面には、切込み線775より上方の位置にお
いて接着部768が設けられている。これは接着剤層7
69と剥離紙771とからなる。裏シート714と第1
の中間シート780とにおける、第2の中間シート78
2の上縁783より上方部分は、折り返し片784を成
している。裏シート714の接着部768における剥離
紙771を剥離して、折り返し片784を前方(図55
において)に折り曲げて、第2の中間シート782の上
端部に重ね合わせる。この状態で、表シート712の重
ね合わせ片712cの中間部を接着剤層769に押し付
けるとともに、重ね合わせ片712cの上半部を後ろ側
に折り曲げて、接着剤層769の下半部に押し付ける。
これによって封緘が完了する(図58)。
【0117】この場合には、図47の場合と同様に、切
離線775より上方を分離することにより、収納体を開
放する。
【0118】図59、60は、前記の考えを最も簡単な
形態の収納体に応用したものである。すなわち、収納体
710は表裏シート712,714から構成されてお
り、裏シート714の上端からフラップ716が延設さ
れ、その内面に接着剤層769が形成されている。表シ
ート712における、フラップ716を重ね合わせた場
合のフラップ716の下端よりやや下方に位置して切離
線775が設けられている。この場合にも、フラップ7
16を表シート712に貼着した後、袋を開封する場合
には、切離線775を介してその上方を分離する。
【0119】この第八の実施例において、切離線775
は例えばミシン目状に断続したものであるが図59、6
0に示すように、収納体710の側縁711,713に
おいてこの切離線が開放しているように形成することが
できる。このような変更例を図61〜65に示す。
【0120】この場合は、表シート712の上にフラッ
プ716が重ね合わされて接着されているが、フラップ
716の図において左下の隅角部785が切離線775
一単位である切れ目部分775aに隣接している。すな
わち、フラップ716の隅角部785aは表裏シート7
12,714と共に自由な状態となっている。この場合
において、部外者がフラップ716を袋本体から剥離し
ようとして、図61に示すように、爪でフラップ716
の隅角部785を掻き起こそうとしても、隅角部785
は表裏シート712,714と共にフリーであるので、
図62に示すように隅角部785全体が掻き起こされる
こととなり、隅角部785の剥離が不可能である。
【0121】この場合、図63に示すように、切れ目部
分775aの上方に、フラップ716と表裏シート71
2,714を貫通する、他の適数の切れ目部分775
b,775cを設けると有利である。すなわち、仮に、
785aの個所においてフラップ716が表裏シート7
12,714から分離したとしても、切れ目部分775
bまたは775cの個所において破断が生じるからであ
る。このような切れ目部分としては、図64、図65に
示すような斜めの構成としてもよい。
【0122】前記の図59〜65に示すものは、切離線
775が表裏シート712,714の双方に設けられて
おり、前記のように、しかるべき受取人が収納体を受取
った後切離線775より上方を把持して収納体本体71
0から分離することにより、収納体を開放するものであ
る。これに代えて、第九の実施例として、図66に示す
ように、切離線775は表シート712にのみ設けるこ
ともできる。この場合も、フラップ716の自由端は、
フラップ716を表シート712に折り重ねた際に、切
離線775の直上に来る。したがって、フラップ716
の自由端を爪などで掻き起こして表シート712から分
離しようとしても、切離線775の個所において破断が
生じるので、結果として、収納体の開封を防止すること
ができる。
【0123】もっとも、前記のように表シート712の
みに切離線775を設けるとしても、収納体710の左
右両側縁711,713の個所においては、切離線77
5が表裏シート712,714を貫通している構成とす
ることが望ましい(図61〜65は、このような状態を
示していると見ることもできる)。すなわち、このよう
にすれば、フラップ716の自由隅角部785(図6
5)からフラップ716を掻き起こして収納体を開封し
ようとする試みを防止することができる。
【0124】さらに、前記の図59〜図66に示すもの
は、切離線775が一列のみ設けられているが、これに
代えて、図67に示すように二本の切込み線775,7
75′を配し、これら切込み線775,775′を構成
する各切込み部775a,775′aは千鳥状に設ける
ことが好ましい。このようにすれば、たとえば、第1の
切離線775を構成する、隣り合う2つの切込み部77
5a,775aの間にある、切離線のない充実した部分
に、収納体の軸方向の力がかかったとしても、この力は
その真下にある、切離線775′aを構成する切込み部
775′aに伝わり、この切込み部775′aにおいて
破断が発生する。すなわち、収納体のフラップ716を
開放しようとする試みにより、切込み線775,77
5′のいずれかに破断が生じるので、開封の防止が一層
確実にできる。
【0125】特にプラスチックフィルムよりなる袋、封
筒等の収納体の場合には、その左右または上下の側縁の
いずれかを切断して内容物を見た後、熱溶断機により当
該側縁を再度溶着することが考えられる。特に、最近の
ように小型のウェルダーが開発されていると尚更であ
る。
【0126】図68〜70に示す第十の実施例はこれに
対抗するものである。すなわち、底部815でつながっ
た表裏両シート812,814を左右両側縁で熱溶着し
てなる収容体において、フラップ816の両隅角部と収
納体本体810の下方の2つの隅角部のいずれにも、円
形の印が表示されている。これは適当な印刷手段により
表示することができる。輪郭線のみを印刷してもよく、
また円形内部を適当な色に塗り潰してもよい。形状は円
形の他、矩形、菱形、楕円、直線、曲線その他任意の形
状のものでよい。
【0127】仮に第三者が収納体814の左側の縁部8
11をはさみ等で長手方向に切断して袋を開封しようと
した場合には周縁811の直近にある円形表示887は
その一部が掛けることになり、受取人は開封されたこと
を直ちに知ることができる。したがって、このことが第
三者への警告となり、無断開封が躊躇される。
【0128】図71〜73はこの発明の第十一の実施例
である粘着テープを示す。粘着テープ900の左右両側
縁には外側にミシン目状の切込み線989が断続状に延
びており、その内方に他のミシン目状の切込み線990
が同じく断続状に延びている。切込み989と990と
は交互にすなわち千鳥状に配されており、粘着テープ9
00の長手方向のいずれの個所においても、幅方向に見
ると、少なくとも1個所において切込み線989もしく
は990が存在する。すなわち、長手方向に直交する任
意の個所I、II、IIIのいずれにおいても、切込み
989,990のいずれか一方または双方が存在する。
【0129】このように構成したので、この粘着テープ
を任意の長さに切断して封筒などの封緘部に貼る場合に
は、図72に示すようにその端縁991において必ず、
いずれかの切込み989,990が開口している。すな
わち、端縁991において、粘着テープ900は切込み
990,990により3つの部分991a,991b,
991cに分断される。
【0130】したがって、この粘着テープ900を剥離
しようとする場合には、図73に示すように、例えば片
991cだけが把持されて剥離されてしまうので、切込
み990の終端990′の個所から図において上方に破
断990′′が生じる。
【0131】このようにこの粘着テープを用いる場合に
は、これを剥離して、封緘を開放しようとしても、必ず
粘着テープの破断、破損が生じ、第三者の知るところと
なる。したがって、このことが、部外者に剥離を躊躇さ
せることとなり、ひいては、剥離が阻止される。
【0132】このテープは収納体開口部のみならず、ス
ーパーマーケットなどで代金払い済み商品であることを
示す証拠や封印用としても用いることができる。
【0133】図74は前記実施例の変更例を示す。この
場合には、粘着テープ900の中央部において、2列の
切込み線989,990が設けられている。この場合
も、図69〜70の場合と同様に、長手方向の任意の個
所において切断しても、必ず、少なくとも1つの切込み
が端部において開口する。したがって、前記と同様にし
て剥離が防止される。
【0134】図75は前記実施例の更に他の変更例を示
す。この場合は、粘着テープ900に一列に並んだ切込
みまたは切欠989′が設けられており、各切込みまた
は切欠989′の個所において、これを横切るように、
粘着テープ900の幅方向に切離線900′が延びてい
る。切離線900′は切込みまたは切欠989′に比べ
ると、切込み幅はより小さく、切込み長さもより短い。
その結果、ある程度の力を加えないと切離線900′は
破断しない。したがって、粘着テープ900の製造の際
や、使用時の巻戻しの際に、粘着テープ900の長手方
向に多少の力を加えても切離線900′の個所において
破断しない。使用の際に使用者がある程度以上の力を加
えて初めて切離線900′において破断する。使用者
は、長手方向にある程度の間隔をおいて設けられた2つ
の切離線900′,900′の個所において、粘着テー
プ900を切取ることにより、所定長さのものを得て、
これを封筒等の封緘部に貼付けることができる。切離線
900′は切込みまたは切欠989′の個所において設
けられているので、このようにして封筒等に貼付けられ
る粘着テープ片の軸方向の両端においては、必ず、切込
みまたは切欠989′が開口していることになる。した
がって、前記実施例の場合と同様にして、剥離を防止す
ることができる。すなわち、隣合う2つの切込みまたは
切欠989′,989′の中間において粘着テープ90
0が幅方向に切られることはない。このようにすれば、
前記実施例の場合とは異なり、一列のみの、断続する切
込みまたは切欠989′を設けても、必ず、剥離防止効
果を伴う。
【0135】図76は、さらに他の変更例を示す。この
場合は、細長い菱形状の切欠989′が粘着テープ90
0の長手方向に多数並んで列を構成している。この切欠
989′の列と並んで、印刷表示部900′′の列が同
様に粘着テープ900の長手方向に延びている。表示部
900′′は、図示を省略するが、使用者である会社の
社名やブランド等を印刷すればよい。前記の切欠98
9′′と表示部900′′とは千鳥状に配されている。
すなわち、長手方向に隣合う2つの表示部900′′,
900′′の間の個所は、粘着テープ900の幅方向に
見たときに、必ず、切欠989′′が存在する個所と一
致する(一点鎖線参照)。したがって、使用者が、社名
などの表示部900′′,900′′の間においてカッ
ター等を用いて粘着テープ900を幅方向に切断する
と、その切断個所が必ず、切欠989′′の個所を通過
する。このようにして、使用者は、表示部900′′,
900′′をガイドとして適切な個所において粘着テー
プ900を切取って、粘着テープ片を得ることができ
る。したがって、この場合にも、テープ片の端部におい
て、必ず、切欠989′′が開口していることになり、
テープ片の剥離を防止することができる。
【0136】図77にはこの発明の第十二の実施例であ
る粘着シールを示す。矩形のシール993の各隅角部に
は斜めの切込み994,995が形成されている。この
粘着シールを封筒の封緘部などに貼着した場合、何人か
がこれを剥離しようとする場合には切込み994の個所
で破断が生じる。仮に、切込み994をクリアーして
も、進行方向前方にある他の切込み995によって破断
が生じる。
【0137】図78は前記実施例の変更例を示す。粘着
シール993は円形であって、周方向等間隔に切込み9
94,995が設けられている。
【0138】図79はさらに他の変更例である。この場
合には円形シール993の中央に断続した円形の切込み
線が二重に設けられている。
【0139】さらに、図80はこの発明の別の実施例十
三を示す。図には通常の封筒A10を示している。この
封筒は一枚のシートを公知の方法で折り畳んで形成され
ている。すなわち、1枚のシートを左右両側から折り畳
んで、袋の裏面中央において折り重なるようにし、下部
の折返し片A15を袋本体A10に重ね合わせ、接着剤
で接着するとともに、上部においてフラップA16を形
成している。フラップA16と折り返し片A15の横方
向に延びる端縁のほぼ中央には、端縁に極めて近接して
切込みA18,A18′が設けられており、さらに、フ
ラップA16と折返し片A15の左右にある隅角部には
斜めの切込みA18′′,A18′′′が形成されてい
る。いずれも本体A10に対して接着剤で貼付けられた
フラップA16、折返し片A15に対して、その端縁に
おいて、本体との間にナイフの先端等をこじ入れて開封
しようと試みる場合には、これら切込みA18,A1
8′,A18′′,A18′′′により破断が生じる。
このことは何人にも自明であるので、結局、開封が躊躇
され、ひいては開封が防止される。
【0140】図81〜83はこの発明の十四番目の実施
例を示す。図における収納体B10は図1のそれと同様
の構成である。この図では、図1の切込み18と同じも
のが形成されていないが、これを形成してもよい。表シ
ート12の中央部には、ミシン目などの切離線B12′
が枠状に形成されている。枠状切離線B12′の内部に
は、粘着シートB12′′が貼着されている。収納体B
10と粘着シートB12′′とは別個のものをセットに
して顧客に販売すると有利である。顧客は収納体B10
の中に書類等を挿入して封緘した後、粘着シートB1
2′′を枠B12′の中に貼着し、粘着シートB1
2′′の表面に署名等をする。切離線B12′と粘着シ
ートB12′′とはできるだけ近い寸法にすれば両者の
相互剥離が困難で好ましい。
【0141】図82は、切離線B12′が枠状ではな
く、平行に2本設けられている。このようにしても、粘
着シートB12′′を剥離しようとする際に、切離線B
12′において破断が起きる。
【0142】図83は、切離線を十字状にクロスさせ、
その上に粘着シートB12′′を貼着したものである。
【0143】図84は前記実施例の変更例を示す。
【0144】この場合には、収納体には切離線または切
込みが設けられておらず、これに代えて、粘着シートB
12′′に切込みまたは切欠が設けられている。この場
合の粘着シートB12′′は基本的に、図75〜77に
示すものと同一のものを用いる。すなわち、この場合に
は、粘着シートB12′′の周縁、隅角部または中央部
に切離線または切欠が設けられているので、粘着シート
12′′を剥そうとすると、切欠等の部分においてこれ
が破断する。
【0145】図85,86にこの発明の更に他の実施例
を示す。
【0146】この場合には、封筒本体10の表裏シート
12,14を貫通するようにして、断続する切離線1
6,18が封筒本体の幅方向に設けられている。この切
離線が設けられる位置は、封筒のフラップまたは折返し
片20が封筒本体に対して折返された姿勢において、フ
ラップまたは折返し片の自由端22と一致する個所また
はこれに近接する個所である。
【0147】フラップ、折返し片またはこれと対応する
封筒本体の個所において、接着剤が塗布されている。フ
ラップまたは折返し片を封筒本体に対して折重ねて接着
剤を介して両者を接着する。このとき、フラップまたは
折返し片の自由端は切離線の直上またはそれに近接して
位置しているので、この自由端を不正開封者がつめなど
でかき起そうとした場合に、切離線の個所から破断が生
じるので、不正開封を防止することができる。また、封
筒がしかるべき受け取り人により受領された後、前記切
離線より封筒上端側を表裏とも切り離すことにより、容
易にこれを開封することができる。
【0148】図87(a)(b)には、前記のような切
離線の好適な一例を示す。(a)においては、構成単位
である各切れ目の長さは同じであるが、隣接する2つの
切れ目の間の間隔が封筒中央において大きく、封筒の両
端において小さく構成されている。これに対して、
(b)においては、隣接する2つの切れ目の間隔は、封
筒の全幅にわたって同一であるが、ただ、切れ目自体の
長さが封筒中央で小さく、左右両側において大きく形成
されている。いずれにしても、封筒の左右両側において
は、単位長さ当りの実質的な切れ目の長さが大である。
すなわち、封筒両側において切れやすく構成されてい
る。すなわち、不正開封者が、フラップなどをかき起そ
うとする場合には、封筒両側における封筒の角部(アン
グル部)の頂点をかき起すが、上記のように、封筒両側
において切れやすく構成することにより、不正開封を防
止することが容易である。さらに、封筒がしかるべき受
領者に到達した後、彼が、前記切離線を介して封筒上端
部を封筒本体から切り離そうとする場合には封筒左右両
端のいずれか一方からひき剥すことが通常であり、その
場合に、前記のように構成することにより、切り初めの
個所においてより切りやすく形成されている。
【0149】以上要するに、封筒の左右両側において切
れ率が大きく形成されることにより、(1) 正当な受け取
り人が開封しやすく、(2) 不正当な者が開封しにくい。
これに対して、中央部においては切れ率が小さく形成さ
れているので、強度が大で好ましい。なお、中央部の切
れ率が小さくても、ふつう正当な開封者は中央部から封
筒を開けることはないので、格別の不便が生じない。ま
た、中央部において切れ率が小さいが、不正開封者がい
ずれにしてもフラップの封筒幅方向の中央部から開封を
試みる可能性は少ない。また、断続した切れ目であるの
で、鉛筆などを、フラップと封筒本体との間にこじ入れ
た場合に、この切離線の個所から破断が生ずる。
【0150】なお、フラップを折返して封筒本体に重ね
た状態において、前記の処とは異なり、フラップ自由端
と封筒本体表裏を貫通する切離線とが若干(例えば1c
m位)離れていてもよい。このようにしても、フラップ
を剥そうとする試みにより切離線が破断する可能性があ
り、なお、開封防止に役立つ。
【0151】図88においては、図85の変形例を示
す。この場合には、フラップと封筒本体との境界部、す
なわち、フラップの折れ線26に相当する個所が、ミシ
ン目状などに断続する切れ目より構成されている。この
ようにして折ることにより、フラップ自由端22が、確
実に、破断線16,18の個所に位置するので、開封禁
止を確実に行うことができる。また、フラップが破断線
にオーバーラップして張り付けられることがないので、
しかるべき受領者が受け取った後、封筒自由端側を切離
して封筒を開封するのにさしさわりとはならない。
【0152】図89においては、折れ線26の変更例を
示す。(a)においては、折れ線を構成する切れ目は、
中央部において、各切れ目の間の間隔が狭く、左右両側
部においてその間隔が大きく形成されている。すなわ
ち、この折れ線は、中央部において、比較的弱いので、
折りやすい。すなわち、人は、封筒フラップを折りたた
む場合に、封筒両側に左右両手を添えて、左右両手の親
指を封筒中央部すなわち折れ線中央部に当てがって、ま
ず、この中央部においてフラップを折りたたむととも
に、そのまま手を封筒左右両側側に滑らせて、この折れ
線の幅方向全長に渡っての折りたたみを完了する。
(a)のように構成することにより、このような折りた
たみ手順をとる際に、折りたたみが容易となる。同様の
目的は(b)によっても達成される。この場合には、折
れ線を構成する各切込みの間の間隔は封筒幅方向の全長
に渡って同じである。しかし、切り込みの長さ自体は中
央部において長く、封筒の左右両側部において短く形成
されている。この場合にも、同様にして、封筒中央部に
おける折れ線部分が弱く形成されるので、前記と同様の
手順によって折りたたむ際に便利である。
【0153】図90は、この発明のさらに他の実施例を
示す。この場合には、封筒開口部が開封禁止効果を有し
ている封筒において、その表裏いずれかに、封筒を下端
から所定長さにわたって他のシート28が配設されてお
り、封筒両側において、封筒本体とこのシートとが一体
に接着または溶着されている。このシートの上端の近く
においては、封筒本体に対する開閉を自在となすように
接着剤層30が設けられている。メッセンジャーボーイ
がこの封筒を搬送するときに、この封筒の届け先の住
所、氏名等を記載したメモをこの付随的ポケットの中に
挿入することが可能である。
【0154】図91は、この発明のさらに他の実施例を
示す。この場合においては、フラップ20とこのフラッ
プを折重ねる封筒本体上端部10との対応する個所にお
いて、2条の切込み28,30;32,34が設けられ
ている。したがって、フラップを張り合せた状態図92
において、袋表裏に貫通する2条の切込みが配されるこ
とになる。さらに、フラップの上端縁22に対応する個
所においても切込み36が設けられている。このように
して、フラップを張り合せた封筒本体からフラップをつ
めなどでかき起して剥そうとする場合には、フラップ自
由端縁部38(すなわち、張り合せた状態において下端
縁部)に近接して、表裏に貫通する短い切込みが袋側縁
から延びているので、この個所で、フラップをかき起そ
うとしても、フラップと袋本体とが一体となって変形す
るので、かき起しが困難である。さらに、この個所にお
いてかき起しに成功したとしても、上方に2条の切込み
線(側縁において開放した)が設けられているので、こ
の個所において、開封しようとする試みにより破断が生
じる。このようにして、この実施例においては、開封禁
止効果は一層大である。
【0155】図93〜96は、さらに他の実施例を示
す。この場合は、商品を顧客に提供するには、予め図9
5のようにフラップを折りたたんだ状態で提供する。図
93は、フラップを折りたたむ前の状態を封筒の裏面側
から、図94はその表面側から示す。フラップの外面に
は接着剤が塗布されており、これに、中央部で分離した
2枚の剥離紙42,45が貼られている。図95の状態
で提供を受けた顧客は、図96に示すようにして剥離紙
を左右に剥し、袋表側シートをフラップに押し付けるこ
とにより、フラップ表面の接着剤層46を介して接着が
行われる。
【0156】この場合の効果は次のとおりである。フラ
ップ先端が所定位置に来るように折りたたむ必要があ
る。この場合に、本実施例のように、予め所定位置にお
いて折りたたんだものを提供することにより、顧客が勝
手な箇所で折りたたむことを防止することができる。す
なわち、本発明の本質である、開封禁止に寄与する。ま
た、顧客が、その都度折りたたむ手間を省くことができ
る。この実施例では、剥離紙を中央部で分離して、中央
から容易に剥離紙の剥離を可能とした。
【0157】図97〜100においては、前記実施例の
変更例を示す。この場合には、封筒本体の左右両側部に
おいて、封筒上端近傍が接着されず、開口48を構成し
ている。このように構成したので、図99のようにフラ
ップを折りたたむことが容易であり、この状態で顧客に
提供することができる。したがって、剥離紙43は封筒
の全幅に渡って1枚のものでよく、その剥離が容易であ
る。
【0158】この発明において、切込みとは線状のも
の、切欠とはある程度の幅をもったものを言う。但し、
図示の便のため切込みもある程度の幅をもって表してい
る。
【0159】収納体の素材はプラスチックフィルム、
紙、その他適宜のものを用いることができる。
【0160】図101、102に、本発明の粘着テープ
またはシールに設けるべき切込みの一例を示す。
【0161】この切込みは、V字形に形成され、V字の
両脚部の長さが不均一である。すなわち、短脚部と長脚
部から構成されている。V字形の開口側が、シールまた
は粘着テープの内方を向くように配設するのが好まし
い。すなわち、このようにすれば、シールまたは粘着テ
ープの周縁から(図101,102について言えば、下
側から)、これを剥そうとする力が働いたときには、V
字の頂部(下端部)において、まず、破断が生ずる可能
性がある。すなわち、V字により区画された内方の領域
の頂部が取り残されて被接着体に残る。このままにし
て、シールないし粘着テープの剥離を継続すると、短脚
部の上端aより破断が開始する。
【0162】図102におけるように、このようなV字
の切込みを2つ設けて、上下の切込みにおいて、長短脚
部を逆方向に配することが好ましい。このようにすれ
ば、図におけるまず下側のV字形切込みにおける短脚部
上端において本来発生すべき破断aを仮に何らかのやり
方で防止し得たとしても、上側に位置するV字形切込み
における短脚部の上端において破断bの発生を防止する
ことは困難である。
【0163】このような1つまたは2つのV字形切込み
を、円形シールの円周に沿って等間隔に配してもよく、
矩形シールの隅角部、または長片または短片にそって配
してもよい。このような一例を図12,13に示す。特
に図104においては、前記のV字形切込みに加えて、
粘着テープないしシールの長尺方向に、3条の断続した
切込みが設けられ、3条の切込みはいずれも位置がずれ
て配設されているので、長手方向におけるいずれの位置
において横断しても、必ず切込みの端部が開口している
ことになる。
【0164】以上に代えて、矩形のシールの隅角部にお
いて、斜め方向の直線状の切込み、その他任意の切込み
を任意個所に設けることができる(図105,10
6)。
【0165】図107〜111は、この発明のさらに他
の実施例を示す。封筒本体10の表側シート12から上
方にフラップ16が延設されている。フラップ16の、
封筒の長手方向中央部には、封筒の幅方向に伸びるミシ
ン目状の切断線18が形成されている。封筒の表裏シー
ト12,14の上端部近傍においては、フラップ16を
封筒本体10の側に折りたたんだ際に切断線18が位置
する個所において、2本の切断線20,22が形成され
ている。すなわち、フラップ16を折り重ねた状態にお
いて、3本の切断線18,20,22は同じ個所に位置
し、封筒全体を貫通していることになる。24はフラッ
プ16の基部に設けた折れ線であって、この折れ線を介
してフラップ16は封筒本体10の側に折り重ねられ
る。折れ線24も前記の切断線18などと同様にミシン
目状の断続した破断線により形成されている。このよう
に折れ線24がミシン目状の破断線により形成されてい
るので、フラップ16を折りたたみやすく、またフラッ
プ16を折りたたむ位置が常に位置決めされているため
に、折りたたんだ後、切断線18が封筒本体側の切断線
20,22と正確に一致することになる。フラップ16
の内面には、切断線18より自由端17側に接着剤28
が塗布されており、その上に剥離紙30が貼着されてい
る。接着剤28、したがってまた剥離紙30の図107
における下縁は、できるだけ、切断線18に近接してる
のが好ましく、最も好ましくは、両者が完全に一致して
いることである。
【0166】前記の実施例の封筒を使用する場合には、
本体10の中に書類等を挿入した後、フラップ16を折
れ線24を介して封筒本体10の側、正確には、裏シー
ト14の側に折りたたむ。このとき、切断線18と他の
切断線20,22が完全に一致する(図109)。
【0167】このような折りたたみに先立って、剥離紙
30をフラップ16から剥す。これにより、接着剤28
が露出し、この接着剤28を介してフラップ16と封筒
の裏シート14とが接着される。
【0168】不正開封者がフラップ16の自由端17を
爪で掻き起こすなどして、フラップ16における接着剤
28が塗布された半部29を封筒本体10から引き剥が
そうとする場合には、フラップ16における切断線18
に過剰な力がかかり、この個所において破断が発生する
(図110)。このようにして破断すれば、不正開封の
試みが露顕することになる。したがって、これにより、
不正開封の試みが防止される。
【0169】封筒のしかるべき受領者が、封筒を開封す
る場合には、一直線上に一致した3つの切断線18,2
0,22を介して、これら切断線より自由端側を、封筒
本体10の側より分離して開封する。
【0170】図112は前記実施例の変更例を示す。こ
の場合には、接着剤層28はフラップ16の内面全域に
施されている。これにより、フラップ16を封筒本体1
0の側に折り重ねて接着剤28を介して接着した状態に
おいて、切断線18,20,22より自由端側において
も接着されている。したがって、フラップ16の自由端
17よりフラップを掻き起こして、引き剥しつつ、切断
線18の個所に至ったときに、これよりさらに自由端1
9側が接着されているために、引き剥しに対する抵抗と
なり、切断線18の破断がより容易に生じやすい。
【0171】前記の変更例においては、各切断線18,
20,22の配設方法、折れ線24の態様などは、全
て、図107の実施例と同様である。
【0172】図113はさらに他の変更例を示す。この
場合には、図107、図112の実施例とは異なり、接
着剤層は設けられていない。すなわち、封筒メーカー
は、図112に示すように、各種の切断線と折れ線(こ
れらは、図107〜112と同様である)が設けられて
いるのみの封筒を製造する。この封筒を購入した消費者
が、フラップ16における、切断線18より自由端29
側、またはフラップ16のほぼ全域に渡ってのりなどの
接着剤を塗布してフラップ16を封筒本体に対して貼り
付ける。
【0173】図114はこの発明のさらに他の実施例を
示す。この実施例は、次の点を除いて、図112に示す
実施例と同一である。すなわち、フラップ16を封筒本
体10の側に折り重ねた際のフラップ16の自由端17
の近傍に他の切断線32が設けられている。この切断線
32は封筒本体の裏シート14にのみ設けられている。
不正開封者がフラップ16の自由端17を掻き起そうと
する際には、この追加的な切断線32に破断が生じやす
い。仮に、この個所における破断を免れたとしても、フ
ラップ16の引き剥がしが上方にまで移行して、切断線
18の個所に至ったときに、この切断線18において破
断が生ずる。このように、この実施例においては、二重
の開封防止の配設がなされている。
【0174】本願のすべての実施例において封筒開口部
に接着剤層があらかじめ設けられておらず、ユーザにお
いてのりを付ける場合を含む。
【0175】図117にはこの発明のさらに他の実施例
を示す。
【0176】10は封筒の全体を示す。この封筒10は
1枚の紙の所定幅の箇所を中央部12として、その左右
より両側片14a,14bを中央部12の上に折重ね
て、両側片14a,14bの重ね合わせ部16におい
て、右側片14aの端部20と、左側片14bの端部2
2とを重ね合わせて、両者を接着している。そして、中
央部12の上下には延長片24,26が延設されてい
る。下側の延長片26は、上方に折返して左右両側片1
4a,14bの上に折重ねて、接着する。このようにし
て封筒10が形成される。この封筒10において、前記
の中央部12は表シートとなり、左右両側片14a,1
4bにより形成される部分14は裏シートを成し、上方
への突出片24は封緘用のフラップを成している。フラ
ップ24の基部には、幅方向において、一直線状に、折
込み線28が形成されている。折込み線28は、ミシン
目などの、断続した切込み線である。折込み線28がこ
のように形成されているので、フラップ24は所定箇所
で折込むことができる。したがって、フラップ24の自
由端30も、フラップ24を裏シート14の上に折重ね
た際に、所定箇所に位置する。封筒10の裏シート14
においては、その開口縁32より所定寸法だけ離れた箇
所に開封禁止用の切込み線34が、封筒の幅方向に一直
線状に伸びている。フラップ24を裏シート14の上に
折重ねた際に、フラップ24の自由端30は、切込み線
34より、図において、わずかに上方に位置することに
なる。このような、フラップ24の自由端30と切込み
線34との位置関係は、図118に関して後述する他の
実施例の場合も同様である。
【0177】図示の状態では、フラップ24の表面また
は裏シート14における切込み線34より上方側の箇所
には接着剤が塗布されていない。この状態でユーザーに
提供し、ユーザーがいずれかの箇所に適宜糊を塗布して
フラップ24を貼付けることができる。また、これに代
えて、この封筒のメーカーにおいてフラップ24の表面
または裏シート14の前記箇所のいずれか一方に両面接
着テープを貼付けて、その上に剥離紙を貼った状態と
し、これをユーザーに提供することもできる。この場合
には、ユーザーは剥離紙を剥して、フラップ24を裏シ
ート14の上に折重ねて、前記接着テープを介して両者
を接着させる。
【0178】このように封緘した状態において、開封を
許されない者が、封筒を開封しようとする場合には、裏
シート14の上に貼着されたフラップ24の自由端30
を爪などで掻き起こして、これを裏シート14から引き
剥がそうとする。このとき、裏シート14の切込み線3
4の箇所には、封筒の長手方向において裏シート14を
引き伸ばそうとする力が働く。その結果、切込み線34
において破断が生じる。すなわち、断続状態の切込み線
が一直線状に連なるか、または、破断線が切込み線34
から図において垂直方向上方に成長する。このように、
不正開封者がこの封筒を開封しようとする場合には、切
込み線34の近傍において破断が生じ、これを元の状態
に復元することはできない。したがって、このような破
断の可能性が不正開封者に対する心理的抵抗となって、
不正開封を効果的に防止することができる。
【0179】図117の実施例においては、封筒の開口
部32が上方に位置している場合を前提にしたが、これ
に代えて、封筒の開口部32が下方に位置した状態で使
用することもできる。この場合には、図117における
下端部近傍が封筒の上方として使用されるので、この箇
所における表シート12に郵便番号を記入するための朱
色の枠を配することが好ましい。
【0180】図118は、この発明のさらに他の実施例
を示す。これは、図117が発展した形態である。図1
17に示す実施例と本実施例との相違は、本実施例にお
いては、横方向の切込み線が封筒の表裏に貫通している
ことである。すなわち、表シート12においては、裏シ
ート14における切込み線34と合致する箇所におい
て、他の切込み線36が形成されている。この実施例の
その他の構成と作用効果は図117のそれと同じであ
る。この実施例に特有の作用効果は、封筒10の表裏シ
ート12,14に共に設けた切込み線34,36が切取
り線として作用する点である。すなわち、封筒の発信者
からメッセンジャーボーイなどにより封筒がしかるべき
受取人に届けられた後、この受取人は、封筒の切込み線
34,36より下の箇所38を一方の手で把持するとと
もに、他方の手で、切込み線34,36より図における
上方側40を把持して、切込み線34,36を介して両
部分38,40を切離すことができる。これにより、封
筒10は切込み線34,36の箇所において開封される
ことになる。このようにこの実施例においては、封筒の
開封が簡便である。そして、この実施例の封筒の開封禁
止効果は、図117のそれと同じである。
【0181】図119と120とに示すさらに他の実施
例においては、フラップ24における封筒長手方向の中
央箇所において、封筒の表裏シート12,14およびフ
ラップ24を貫通して切込み線が設けられている。すな
わち、フラップ24の中央部には、幅方向に一直線状に
伸びる切込み線50が設けられている。フラップ24を
封筒の裏シート14の上に折重ねた際に、切込み線50
が位置する部分には、裏シート14において切込み線5
2が形成され、表シート12においては、他の切込み線
54が形成されている。図120に示すように、フラッ
プ24を封筒本体の側に折重ねて接着した場合には、3
つの切込み線50,52,54が合致することになる。
【0182】これらの切込み線50,52,54は開封
禁止効果を有する。すなわち、図120の状態におい
て、フラップ24の自由端30を爪などで掻き起こして
開封を図る。この場合には、切込み線50の位置まで
は、フラップ24を裏シート14からうまく剥す可能性
がある。しかし、フラップ24における剥した箇所が切
込み線50に到達したときには、フラップ24を封筒長
手方向に引き伸ばそうとする力により、図117につき
述べたのと同じメカニズムによって切込み線50の近傍
において破断が生じる。この実施例の場合には、切込み
線50の直下には表裏シートに設けた切込み線52,5
4が存在するので、フラップ24を剥そうとする試みに
より、これら他の切込み線52,54までが破断する可
能性もある。したがって、開封禁止効果は一層大きいと
いわなければならない。
【0183】また、この封筒を正しい受取人が受け取っ
た後は、表裏に重なる3つの切込み線50,52,54
を介して、これら切込み線より封筒の上端56側の箇所
を切離すことにより、封筒を開封することができる。
【0184】図121に示す実施例においては、図11
9、120に示す実施例とは異なり、封筒の表裏シート
には切込み線が設けられていない。これに代えて、フラ
ップ24にのみ切込み線50が形成されている。このフ
ラップ24を封筒の裏シート14の上に折重ねて接着剤
で接着した後、フラップ24の自由端30の側を封筒の
裏シート14から引き剥そうとする場合、切込み線50
の近傍において破断が生じるので、不正開封者による開
封が禁止される。この場合には、正当な受取人が封筒上
端を開封する簡便な手段(前記実施例参照)は設けられ
ていない。
【0185】図122に示す他の実施例においては、封
筒の下端部側の折返し片26の近傍において切込み線を
設けたものである。すなわち、折返し片26の自由端5
8よりわずかに上方の箇所においては、封筒の表シート
12において切込み線60が、裏シート14において切
込み線62がそれぞれ設けられている。切込み線60,
62は上下方向に合致して設けられている。
【0186】このような封筒において、折返し片26の
自由端58を爪などで掻き起こして、裏シート14から
引き剥がそうとした場合には、図118の切込み線3
4,36の場合と同様に、切込み線60,62の近傍に
おいて破断が生ずる。これにより不正開封が禁止され
る。さらに、正当な受取人がこの封筒を開封する場合に
は、切込み線60,62を介して、封筒下部における切
込み線60,62よりも下端側64を上方の部分66か
ら切離すことが可能である。
【0187】図123の実施例においては、封筒の下端
側の折返し片26における封筒軸方向の中央箇所におい
て、折返し片26と表裏シート12,14の3者を貫通
して切込み線が設けられている。その意味で、この実施
例は、封筒のフラップの中央箇所においてフラップと表
裏シートに貫通する切込み線を設けた前記の実施例(図
119、120参照)と類似するものである。すなわ
ち、この実施例においては、折返し片26には切込み線
68が形成されており、裏シート14には切込み線70
が、表シート12には切込み線72が形成されている。
これら切込み線68,70,72は封筒の上下方向に位
置が合致している。この切込み線の作用は図119,1
20の場合においてフラップ24の中央に設けた切込み
線と同様である。すなわち、折返し片26の自由端58
を爪などで掻き起こして折返し片26を裏シート14か
ら剥そうとしても、切込み線68の箇所において破断が
生ずる。さらにまた、切込み線70,72においても破
断が生ずるので、不正開封の痕跡がいっそう顕著に残
り、したがって不正開封者に対する心理的抵抗が大とな
る。そして、この封筒をしかるべき受取人が受取った後
は、切込み線68,70,72を介して、切込み線68
より下側の部分74を上方の主体部より切離すことが可
能であり、これにより封筒は容易に開封される。
【0188】図124に示すさらに他の実施例において
は、図119,120に示す、フラップ24の中央部に
設けた切込み線50,52,54と、図128の実施例
において、封筒の下端部における折返し片26の中央部
に設けた切込み線68,70,72を併有させたもので
ある。このような構成により、封筒をその上部の開口縁
から開封しようとする試みと、下部の折返し部において
開封しようとする試みの双方を効果的に防止することが
できる。
【0189】図125の実施例においては、封筒の基本
的な形態として前記実施例とは異なるものが示されてい
る。この場合には、縦長の紙をその中央部で折ることに
より、表裏のシート76,78を重ね合わせる。この場
合、76が封筒の表シートであり、77が封筒の裏シー
トとなる。表シート76の左右両側縁からは側片78,
78が伸びている。裏シート77の左右両側縁とこれら
側片78,78とが接着されて封筒が形成される。表シ
ート76の上方には同様にフラップ24が延設されてい
る。そしてフラップ24の基部にはこの場合にもミシン
目等の切込み線よりなる折込み線28が形成されてい
る。フラップ24の自由端近傍において幅方向に伸びる
切込み線80が設けられている。フラップ24を折返し
た際にその自由端よりわずかに下方において、表シート
76において切込み線82が、裏シート77において切
込み線84がそれぞれ設けられている。この場合には、
不正開封の試みに対してはまず、切込み線82,84が
破断し、そのあと、さらに切込み線80が破断すること
によりこれを防ぐことができるし、正しい受取人が受取
った後は、切込み線82,84を介して封筒上端側を残
りの部分から切離して開封することができる。
【0190】図127はさらに他の実施例を示す。この
場合は、封筒の基本形態は、前記実施例(図125、1
26)と同様である。フラップ24の両側には縦方向に
切込み線86,88が設けられている。フラップ24の
自由端30からフラップ24を引き剥がそうとした場合
に、切込み線86,88が縦方向に連続するような形で
破断が生じる。また、フラップ24の左右両側縁89,
89からフラップ24を掻き起こそうとする試みに対し
ても、切込み線86,88が破断することにより、これ
を防止することが可能である。
【0191】図128に示す実施例においては、封筒の
基本形態が異なる。すなわち、四角形の原紙において各
片の中点を結ぶことによって形成される矩形の部分を表
シート90とする。この表シート90に隣接して3つの
三角形状の部分91,91,91が延設されているが、
これら部分91,91,91を図に示すように折重ねて
接着し、これにより封筒が形成される。3つの三角形状
の部分91,91,91は全体として裏シート92を構
成する。表シート90に連続する残りの三角形状部分9
3がフラップとなる。フラップ93の山形の輪郭線94
に対応して、この輪郭線よりわずかに外側において、切
込み線95が裏シート92に形成される。この場合に
も、フラップ93をその周縁から掻き起こして封筒の裏
シート92から剥そうとする試みにより、切込み線95
に直交する力が働き、切込み線95の近傍において破断
が生じる。したがって、不正開封の痕跡が残ることにな
るので、ひいては、不正開封を防止することができる。
【0192】図129にはさらに他の実施例を示す。こ
の場合も封筒の基本形態が異なる。すなわち、1枚の紙
の幅方向中央部における縦方向の折線に沿ってこの紙を
重ね合わせる。これにより表シート12と裏シート14
とが形成される。表シート12の右側側縁には接続片9
5が延設されている。この側縁95が裏シート14の側
縁15と折重ねられる。したがって、この箇所において
は、表裏シート12,14と接続片95との3者が重合
していることになる。このように重ね合わされた箇所
に、2条の切込み線96,97が形成されている。切込
み線96は実際には、表シート14の側縁15と、接続
片95と、表シート12のこれと対応する箇所の3者を
貫通している。また、他の切込み線97は、表シート1
4の自由端98よりわずかに外側の箇所において、この
自由端に沿うようにして伸びている。この切込み線97
は、接続片95と、表シート12のこれと対応する箇所
との2者を貫通している。なお、切込み線96は封筒の
上端においてはフラップ14にも形成されており、ま
た、封筒の下端においては折返し片26においても形成
されている。
【0193】この実施例においては、裏シート14の自
由端98を爪などで掻き起こして、この箇所を接続片9
5から引き剥そうと試みた場合には、切込み線97にお
いて破断が生ずる。また、このような破断をうまく回避
できたとしても、裏シート14の剥れが切込み線96の
箇所まで到達したときに、この箇所において同様の破断
が生ずる。また、封筒の上部のフラップ24と下部の折
返し部26とを封筒の裏シート14から引き剥そうとし
た場合には、切込み線96の上端部96aとその下端部
96bとに破断が生ずるので、同様に効果的に開封を禁
止することができる。また、しかるべき受取人が受け取
った後は、切込み線96を介して、封筒における切込み
線96よりも右側の端部を残りの部分から切離すことに
より開封することも可能である。
【0194】図130と131にはさらに別の実施例を
示す。
【0195】この場合においては、封筒10を構成する
表裏シート12,14において接離線16,16が幅方
向に貫通して設けられている。フラップ18を封筒本体
側に折重ねた状態においてフラップの自由端20は前記
の接離線16,16に近接した位置にくる。フラップ1
8には、さらに、フラップの両隅角部22,24の方向
に先端が向いたV字状の切込みが設けられている。この
V字状の切込みは図132に示すように、フラップ18
を封筒本体側に折返した姿勢において、封筒幅方向の線
に対して約45°の角度の斜線を中心にして対称に配す
るのが好ましい。このようにしたので、例えば、隅角部
22から45°上方に傾斜してフラップを剥そうとした
場合に、剥し作業がV字の両開脚端部26,28に到達
したとする。この状態では頂点25,26,28により
囲まれる三角形状の部分は封筒本体側に貼着されたまま
である。この状態より、さらに、部分27を上方に持ち
上げて剥そうとすると、図132において29により示
すような破断が発生する。したがって、開封をより効果
的に防止することができる。
【0196】前記のV字形切込み23に代えて、図13
3に示すようなX字形切込み23′を設けてもよい。
【0197】なお、明瞭な図示を省略しているが、開封
禁止用の接離線を直線状またはV字状に幅方向に延設し
て配する場合において、封筒の両側縁にこれら接離線が
到達しないように設けることが好ましい。もしも、接離
線が封筒両側縁にまで到達して、切込みが開放されてい
る場合には、切込み個所の上下において、封筒の表裏シ
ートがその垂直方向に段違いとなる。したがって、この
個所において引掛りが生じ、内容物の円滑な挿入が妨げ
られる。しかし、前記のように、接離線を封筒両側縁に
まで到達させない場合には、このような不具合がない。
【0198】
【発明の効果】この発明の収納体は、部外者が開封しよ
うとすることにより袋の一部が破断または変形するため
に、開封を試みたことが証拠として顕著に残る。したが
って、部外者に対して開封を躊躇させることができる。
【0199】以下、請求項毎に効果を述べる。
【0200】請求項1の収納体においては、フラップ1
6を表シート12から剥そうとすると、切込みまたは切
欠18の個所またはその近傍において破断が生じるかフ
ラップ16または表シート12に変形が生じる。このこ
とは開封しようとする部外者に自明であるので、部外者
は開封を躊躇し、ひいては開封が防止される。
【0201】請求項2の収納体の場合は、封緘時に袋上
端部に位置するフラップ16の基部に、切離部20が設
けられているので、部外者が切欠または切込み18を避
けて収納体上端部より開封を試みても切離部20におい
て破断が生じるので、開封が躊躇される。
【0202】請求項3の収納体においては、折返し片1
40の先端にある接着部に切欠または切込み118を設
けたので、前記の場合と同様にしてこの個所からの開封
が防止される。しかるべき受取人は切取部144を除去
することにより、フラップ142と接着部146を分離
して、これにより収納体を開封することができる。その
後、受取人はこれを通常の収納体として反復使用するこ
とが可能である。
【0203】請求項4の収納体においては、切取部14
4はその両側において切離部143,145を有し、切
取部144の切取り除去が容易である。
【0204】請求項5の収納体においては、前記フラッ
プ142の内面に接着手段が設けられているので、しか
るべき受取人が再利用する場合に、この接着手段150
を用いることによりフラップ142を封緘位置において
固定することができる。
【0205】請求項6に記載の収納体においては、割符
手段154が設けられているので、発信者が内容物を収
納体に収納して封緘した後、この割符手段154を除去
して、受取人に別途交付することができる。メッセンジ
ャーボーイなどはこの割符手段154によりしかるべき
受取人を判別して当該受取人に収納体を渡すことができ
る。これにより、収納体を別人に交付する誤りを防ぐこ
とができる。
【0206】請求項7の収納体においては、折重ね片2
62に設けた切込みまたは切欠218により、折重ね片
262をフラップ216から引き剥すことによる開封を
阻止することができる。しかも、表裏シート212,2
14により形成される収納空間と、表シート212と追
加シート260とにより形成される収納空間との2つを
封緘により密閉することができる。
【0207】請求項8の収納体の場合は、接着部270
を介してフラップ216を表シート212に対し反復接
着することができるので、収納体の再利用の際に便利で
ある。
【0208】請求項9の収納体においては、追加シート
260が収納体の裏面側にまで延びているので、この裏
面側に延びる部分と裏シート214との間にさらに他の
収納空間が形成される。
【0209】請求項10の収納体においては、追加シー
ト260は収納体の表面側にのみ存在するが、この追加
シート260の折重ね片262とは反対側の端部265
から開封しようとする試みに対しては、切込みまたは切
欠274により対処することができる。
【0210】請求項11に記載の収納体においては、単
純な構成の収納体において、接着された開口部における
開封を前記同様の切欠または切込み318により防止す
ることができる。
【0211】請求項12に記載の収納体においては、封
緘部においてシートを引き剥すことにより開封しようと
しても、接着されているシートの少なくとも一方が極度
に延伸されて、復元しないので、開封の防止となる。
【0212】請求項13の収納体においては、封緘部に
おいて接着される延長部556とこれと当接する個所5
58との双方に切込みまたは切欠が設けられているの
で、開封しようとする際に収納体の破断もしくは変形が
一層著しく、収納体の開封をより容易に防止することが
できる。
【0213】請求項14の収納体においては、表裏の追
加シート552,554が底部において接続されている
ので、全体として3つの収納空間を得ることができる。
【0214】請求項15の収納体においては、表追加シ
ート552は専ら封緘部の開封防止のために働く。
【0215】請求項16の収納体の場合は、収納体のし
かるべき受取人が切取部559を介して収納体を容易に
開封することが可能であり、収納体の再利用も可能であ
る。
【0216】請求項17の収納体においては、フラップ
516と表追加シート552との自由端同士が重なり合
わないので、全体として厚みの薄い収納体が得られる。
【0217】請求項18の収納体においては、収納体の
封緘部において、切込みまたは切欠を設けた個所と接着
部とを分離したので、接着剤が切込みまたは切欠に浸入
して切込みまたは切欠が接着剤により補強されることが
なく、開封が確実に防止される。
【0218】請求項19に記載の収納体においては、切
離線775により開封が阻止されるとともに、しかるべ
き受取人は切離線775より上部を把持して切離線77
5を介してこれを切取ることにより開封ができる。
【0219】請求項20に記載の収納体においては、切
離線775が収納体710の幅方向両側縁において開放
している。すなわち、切離線775の直上においては、
封緘部を構成する接合されたシートが自由な状態となっ
ており、したがって、この個所から一枚のシートのみを
爪などで掻き起こすことにより剥離しようとしても、複
数シートの積層体が全体として折れ曲がるなどの変形を
して、剥離が不可能である。したがって、開封を有効に
防止することができる。
【0220】請求項21の収納体においては、目印88
7の存在により、収納体の側縁を切断して内容物を見た
後この個所を再び溶着しようとすると、目印の一部が欠
落するなど、そのような試みの痕跡が残る。したがっ
て、収納体の開封が有効に防止される。
【0221】請求項22の粘着テープにおいては、切込
みまたは切欠が設けられているので、この粘着テープを
適当な個所で幅方向に切断することによりテープ片を得
たときに、テープ片の端部において、前記の切込みまた
は切欠が開口している。すなわち、切込みまたは切欠が
テープ片の端部にまで延びているので、テープ片の端部
から爪などでこれを掻き起こしてテープ片を剥離しよう
とした際に、切込みまたは切欠の個所から破断が生じ
る。したがって、この粘着テープの不当な剥離を有効に
防止することができる。
【0222】請求項23の粘着テープにおいては、これ
を任意の個所で幅方向に切断しても、常に切込みまたは
切欠が存在するので、このような粘着テープを貼着した
後、これを剥そうとしても、前記切込みまたは切欠の個
所において破断が生じる。したがって、この粘着テープ
の不当な剥離を有効に防止することができる。
【0223】請求項24の粘着テープにおいては、切離
線900′においてテープを切断してテープ片を得る
と、テープ片の両端が切離線900′に合致している。
そして、切離線900′の個所において、切込みまたは
切欠989′が開口しているので、このテープ片を貼着
した後、前記のように剥離が困難である。
【0224】請求項25に記載の粘着テープにおいて
は、隣合う2つの表示部900′,900′の間におい
てテープを幅方向に切断することにより、テープ片端部
に必ず切込みまたは切欠989′′が臨むので、前記と
同様にして、このテープ片の剥離が困難である。
【0225】請求項26の粘着シールも、前記粘着テー
プと同様にしてその剥離が有効に防止される。
【0226】請求項27の収納体においては、重ね合わ
せ接着部分の近傍に切欠または切込みが設けられている
ので、この個所を剥離することにより収納体を開封しよ
うとする試みを有効に防止することができる。
【0227】請求項28の収納体と粘着シートとの組み
合わせにおいては、次のような効果がある。すなわち、
部外者が収納体の封緘部を破壊して、内容物を取出し、
これを見た後、手持ちの同一の収納体にこれを収納し
て、なにくわぬ顔でしかるべき受取人にこれを交付する
ことが防止される。すなわち、このようにした場合に
も、もとの収納体の表面に貼着されている粘着シートを
剥して、これを新たな収納体に貼着しなければならない
が、もとの収納体から粘着シートを剥そうとした場合
に、切込みまたは切欠B12′の存在により、粘着シー
トB12′にもとの収納体のシートの一部が付着した状
態で取外されることになる。しかも、両者は周縁がほぼ
一致し、しかも、固く接着されているので相互剥離が困
難である。したがって、このような粘着シートを同様の
新たな収納体に移し換えることができない。このこと
は、部外者にもとの収納体の封緘を開封することを思い
止まらせることになる。
【0228】請求項29の収納体と粘着シートとの組み
合わせにおいては、前記と同様の場合において、部外者
が、もとの収納体から粘着シートB12′′を剥離して
これを新たな収納体に移し換えようとしても、もとの収
納体から剥離する際に、粘着シートB12′′の切込み
または切欠B12′′′が破損することになり、ひいて
は、部外者が開封を思い止まることになる。
【0229】請求項30および31においても、フラッ
プまたは折返し片の自由端を下から上方に持ち上げて引
き剥そうとする際に、接離線の個所において破断が生じ
るので、開封を有効に防止することができる。
【0230】請求項32に示すように、接離線は直線状
または波状の形態をとることができる。
【0231】請求項33の収納体においては、前記の接
離線が封筒の両側縁に到達していないので、シート状の
収納物を収納する際に引掛りとならない。このようにし
て円滑な挿入が可能である。
【0232】請求項34においてはフラップの両側隅角
部にV字形の切込みまたはX字形の切込みが設けられて
いるので、開封禁止効果が一層大である。
【0233】請求項35においても、請求項34の場合
と同様にして、開封禁止効果が一層よい。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一の実施例の収納体の全体を示す斜視図。フ
ラップが展開している。
【図2】フラップを折返した状態の斜視図。
【図3】図2のA−A線断面図。
【図4】フラップを剥離しようとする際に、その一部が
破断した状態を示す斜視図。
【図5】図4の破断を防ぎつつフラップを剥離しようと
する状態を示す斜視図。
【図6】切込みの上端より上方に破断する状態を示す平
面図。
【図7】開封の試みにより切込み近傍が変形した状態を
示す平面図。
【図8】第一の実施例の変更例にかかる収納体の上部を
示す斜視図。フラップの上端において開封しようとした
ためにフラップ上端が破断している状態を示す。
【図9】図8の断面図。
【図10】切込みの変更例を示す。
【図11】切込みの他の変更例を示す。
【図12】切込みの他の変更例を示す。
【図13】切込みの他の変更例を示す。
【図14】切込みの他の変更例を示す。
【図15】切込みの他の変更例を示す。
【図16】切込みの他の変更例を示す。
【図17】切込みの他の変更例を示す。
【図18】切込みの他の変更例を示す。
【図19】切込みの他の種々の態様を1つのフラップに
示す。
【図20】フラップの他の変更例を示す。
【図21】この発明の第二の実施例の収納体を示す要部
斜視図。
【図22】前図の側断面図。
【図23】割符手段を取除いている状態を示す斜視図。
【図24】前図の側断面図。
【図25】切取部を取除いている状態を示す斜視図。
【図26】切取部を完全に取除いた状態を示す斜視図。
【図27】フラップの接着部にある剥離紙を取り除いて
いる状態を示す斜視図。
【図28】この発明の第三の実施例の収納体を示す要部
斜視図。
【図29】前図の側断面図。
【図30】フラップ外面の接着部における剥離紙を取り
除く状態を示す。
【図31】折重ね片をフラップに重ねた状態を示す。
【図32】前図の側断面図。
【図33】第三の実施例の変更例を示す斜視図。
【図34】前図においてフラップに折重ね片を重ねた状
態を示す。
【図35】前図の側断面図。
【図36】この発明の第四の実施例を示す全体図。
【図37】この発明の第五の実施例を示す全体図。
【図38】この発明の第六の実施例を示す斜視図。
【図39】前図の側断面図。
【図40】第七の実施例の背景を示す説明図。
【図41】前図同様の図。
【図42】第七の実施例を示す斜視図。
【図43】第七の実施例の1つの変更例を示す斜視図。
【図44】前図の収納体の封緘方法を示す図。
【図45】第七の実施例の他の変更例を示す斜視図。
【図46】前図の側断面図。
【図47】この発明の第八の実施例を示す斜視図。
【図48】前図の側断面図。
【図49】図47の収納体の開口部を封緘するための第
1段階を示す斜視図。
【図50】前図側断面図。
【図51】図49に続く段階を示す斜視図。
【図52】前図の側断面図。
【図53】開口部の封緘が完了した状態を示す斜視図。
【図54】前図の側断面図。
【図55】第八の実施例の変更例を示す斜視図。
【図56】前図の背面図。
【図57】図55の側断面図。
【図58】封緘を完了した状態を示す側断面図。
【図59】第八の実施例のさらに他の変更例を示す斜視
図。
【図60】前図の側断面図。
【図61】第八の実施例のさらに他の変更例を示す斜視
図。
【図62】前図の作用を示す斜視図。
【図63】図61のさらに変更例を示す斜視図。
【図64】図61のさらに別の変更例を示す斜視図。
【図65】図61のさらに別の変更例を示す斜視図。
【図66】この発明の第九の実施例を示す斜視図。
【図67】第九の実施例の変更例を示す斜視図。
【図68】この発明の第十の実施例を示す斜視図。
【図69】前図の状態からフラップを閉じた状態を示す
斜視図。
【図70】無断開封された後再び熱溶着された状態を示
す部分斜視図。
【図71】この発明の第十一の実施例の粘着テープを示
す平面図。
【図72】前図の粘着テープを任意の個所で切断した状
態を示す正面図。
【図73】前図の粘着テープを剥離しようとした場合の
作用図。
【図74】前記実施例の変更例を示す正面図。
【図75】前記実施例の他の変更例を示す正面図。
【図76】前記実施例の更に他の変更例を示す正面図。
【図77】この発明の第十二の実施例の粘着シールの一
例を示す正面図。
【図78】前図の変更例を示す正面図。
【図79】図73のさらに他の変更例を示す正面図。
【図80】この発明の第十三の実施例を示す斜視図。
【図81】この発明の第十四の実施例を示す斜視図。
【図82】前図の変更例を示す斜視図。
【図83】更に他の変更例を示す斜視図。
【図84】更に他の変更例を示す斜視図。
【図85】この発明の他の実施例を示す斜視図。
【図86】前図を反対側から見た斜視図。
【図87】図85における切込み線の変更例を示す図。
【図88】図85の変更例を示す斜視図。
【図89】前図における折込み線の変更例を示す図。
【図90】この発明のさらに他の実施例を示す斜視図。
【図91】この発明のさらに他の実施例を示す斜視図。
【図92】前図のフラップを折りたたんだ状態を示す斜
視図。
【図93】この発明のさらに他の実施例を示す斜視図。
【図94】前図を反対側から見た斜視図。
【図95】図93においてフラップを折りたたんだ状態
を示す斜視図。
【図96】剥離紙を剥離しようとする状態を示す斜視
図。
【図97】図93の変更例を示す斜視図。
【図98】前図を反対側から見た斜視図。
【図99】図97においてフラップを折りたたんだ状態
を示す斜視図。
【図100】前図において剥離紙を剥離しようとしてい
る状態を示す斜視図。
【図101】この発明の粘着テープまたはシールに設け
られる切込みの一例。
【図102】前図の変更例。
【図103】この発明の粘着テープまたはシールの変更
例。
【図104】前図のさらに他の変更例。
【図105】この発明の粘着シールの変更例。
【図106】前図の変更例。
【図107】この発明のさらに他の実施例を示す、フラ
ップを広げた状態の正面側の斜視図。
【図108】前図の背面側斜視図。
【図109】図107においてフラップを折りたたんだ
状態の正面側斜視図。
【図110】前図の状態からフラップ先端側を剥してい
る状態の正面側斜視図。
【図111】図109の状態から正当受領者が封筒を開
封しようとしている状態を示す正面側斜視図。
【図112】前記実施例の変更例を示す図107と同様
の正面側斜視図。
【図113】他の変更例を示す図107と同様の正面側
斜視図。
【図114】さらに他の実施例を示す図107と同様の
正面側斜視図。
【図115】前図の背面側斜視図。
【図116】前図の封筒において、フラップを折りたた
んだ状態を示す正面側斜視図。
【図117】この発明のさらに他の実施例を示す斜視
図。
【図118】この発明のさらに他の実施例を示す斜視
図。
【図119】この発明のさらに他の実施例を示す斜視
図。
【図120】図119の封筒を封緘した状態を示す斜視
図。
【図121】この発明のさらに他の実施例を示す斜視
図。
【図122】この発明のさらに他の実施例を示す斜視
図。
【図123】この発明のさらに他の実施例を示す斜視
図。
【図124】この発明のさらに他の実施例を示す斜視
図。
【図125】この発明のさらに他の実施例を示す斜視
図。
【図126】前図の封筒を開封した状態を示す斜視図。
【図127】この発明のさらに他の実施例を示す斜視
図。
【図128】この発明のさらに他の実施例を示す斜視
図。
【図129】この発明のさらに他の実施例を示す斜視
図。
【図130】この発明のさらに他の実施例を示す斜視
図。
【図131】前図においてフラップを閉めた状態を示す
斜視図。
【図132】前図の要部拡大図。
【図133】前図の変更例を示す同様の図。
【符号の説明】
10,110,,610,710,810,A10,B
10……収納体 11,111,211,511……一側部 12,112,212,312,412,512,61
2,712,812……,B12表シート 13,113,213,513……他側部 14,114,214,314,414,514,61
4,714,B14……裏シート 15,115,515……底部 16,142,216,516,A16……フラップ 18,118,218,274,318,518,56
2,618,989,989′,989′′,990,
994,995,996,997,A18,A18′,
A18′′,A18′′′,B12′……切込みまたは
切欠 20,143,145,155……切離部 140,A15……折返し片 144,266,559……切取部 146,268,270,768,768′,769…
…接着部 150,317……接着手段 154……割符手段 260……追加シート 262……折重ね片 272……反対側部分 517,617,669……接着部層 552……追加表シート 554,660……追加裏シート 556……延長部 558……表追加シートにおける延長部と重なる個所 563……自由端 775,900′……切離線 887,900′′……表示部 900……粘着テープ 993……粘着シール

Claims (35)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表シート12と裏シート14とをその両
    側部11,13および底部15において連結してなり、
    裏シート14の底部15とは反対側の端部からフラップ
    16を延設してなり、フラップ16または表シート12
    のこれと対応する部分の双方または一方には切込みまた
    は切欠18を形成したことを特徴とする不正開封防止用
    の収納体。
  2. 【請求項2】 前記のフラップ16の基部には、幅方向
    のミシン目などの切離部20を設けたことを特徴とする
    請求項1に記載の収納体。
  3. 【請求項3】 表シート112と裏シート114とをそ
    の両側部111,113および底部115において連結
    してなり、前記裏シート114の前記底部115とは反
    対側の端部から折返し片140を延設してなり、前記折
    返し片140はその基部側をフラップ142として形成
    し、このフラップ142に連続して切取部144を設
    け、この切取部144に連続してさらに切込みまたは切
    欠118を有する接着部146を設けたことを特徴とす
    る不正開封防止用の収納体。
  4. 【請求項4】 前記切取部144が収納体110の幅方
    向に延びる所定幅の細幅片であり、そのフラップ142
    の側の境界部と接着部146の側の境界部には共にミシ
    ン目などの切離部143,145が構成されていること
    を特徴とする請求項4に記載の収納体。
  5. 【請求項5】 前記フラップ142の内面側に接着手段
    150が設けられていることを特徴とする請求項3に記
    載の収納体。
  6. 【請求項6】 前記接着部146の自由端側には、さら
    に割符手段154がミシン目などの切離部155を介し
    て設けられていることを特徴とする請求項3に記載の収
    納体。
  7. 【請求項7】 表シート212と裏シート214とをそ
    の両側部211,213および底部215において連結
    してなり、裏シート214よりフラップ216を延設
    し、表シート212の表面側には追加シート260がそ
    の基部側において収納体210に接続されており、その
    自由端側が折重ね片262として形成されており、折重
    ね片262には切込みまたは切欠218を有するととも
    に、その基部側において切取部266を設けてなり、前
    記のフラップ216の外面側と折返し片262の内面側
    のいずれか一方または双方には、接着部268を設けた
    ことを特徴とする不正開封防止用の収納体。
  8. 【請求項8】 前記フラップ216の内面側にも接着部
    270を設けたことを特徴とする請求項7に記載の収納
    体。
  9. 【請求項9】 前記追加シート260が、収納体210
    の底部を通って裏面側にまで延設されていることを特徴
    とする請求項7に記載の収納体。
  10. 【請求項10】 前記追加シート260は、収納体21
    0の表面側にのみ設けられており、その前記折重ね片2
    62とは反対側部分272は収納体210に接着されて
    おり、この反対側部分272には、切込みまたは切欠2
    74が形成されていることを特徴とする請求項7に記載
    の収納体。
  11. 【請求項11】 表裏シート312,314の上端近傍
    には、それぞれ切込みまたは切欠318が設けられてお
    り、表裏シート312,314の上端対向部のいずれか
    一方または双方には、接着手段317が形成されている
    ことを特徴とする開封禁止用の収納体。
  12. 【請求項12】 少なくとも表裏シート412,414
    からなる収納体において、その封緘部において接着され
    る2つのシート片の少なくとも一方が、その接着部を剥
    離するのに必要な引張力以下の力によって著しく延伸す
    ることを特徴とする開封禁止用の収納体。
  13. 【請求項13】 表シート512と裏シート514とを
    その両側部511,513および底部515において連
    結し、裏シート514の底部515とは反対側の端部か
    らフラップ516を延設して、基本収納体を構成してな
    り、前記表シート512の外側に前記表シート512の
    自由端563側を少し余して表追加シート552を貼設
    し、裏シート514の外側に裏追加シート554を貼設
    して、これをフラップ516より上方に延長して延長部
    556を形成してなり、裏追加シート554の延長部5
    56とフラップ516とを共に収納体本体510側に折
    重ねた際に前記延長部556と重ね合わせられる表追加
    シート552の個所558とのいずれか一方に接着剤層
    517を設け、延長部556と個所558との双方に適
    宜の切込み518,562を設けたことを特徴とする不
    正開封防止用の収納体。
  14. 【請求項14】 前記表追加シート552と裏追加シー
    ト554とが基本収納体の底部515において接続51
    7されていることを特徴とする請求項1に記載の不正開
    封防止用の収納体。
  15. 【請求項15】 前記の表追加シート552と裏追加シ
    ート554とが、基本収納体の底部515において連続
    せず、前記表シート512と裏シート514とに部分的
    に重複して貼設されていることを特徴とする請求項1に
    記載の不正開封防止用の収納体。
  16. 【請求項16】 前記延長部556における前記切込み
    518を設けた部分より基部側に、収納体の幅方向に延
    びる切取り部559を設けたことを特徴とする請求項1
    3〜15のいずれか1項に記載の不正開封防止用の収納
    体。
  17. 【請求項17】 延長部556を収納体本体側に折重ね
    た際にフラップ516の自由端558と表追加シート5
    52の自由端563とが当接するようになした請求項1
    3〜16のいずれか1項に記載の不正開封防止用の収納
    体。
  18. 【請求項18】 表シートと裏シートからなる収納体の
    開口部において表裏両シート612,614;614,
    660を接着するように成した収納体において、接着部
    における前記両シート612,614;614,660
    の一方には開封防止用の切込みまたは切欠618を形成
    し、他方には接着剤層617;669を設けたことを特
    徴とする不正開封防止用の収納体。
  19. 【請求項19】 表シート712と裏シート714とか
    らなる収納体開口部において表裏両シート712,71
    4を接着するように成した収納体710において、接着
    部768,768′;769の下方直近に表裏を貫通し
    かつ収納体の幅方向に延びる切離線775を設けたこと
    を特徴とする不正開封防止用の収納体。
  20. 【請求項20】 請求項19の不正開封防止用の収納体
    において、前記の切離線775が収納体710の幅方向
    両側縁において開放していることを特徴とする収納体。
  21. 【請求項21】 表裏シート812,814からなる収
    納体810において、その周縁または隅角部の近傍に目
    印887を表示したことを特徴とする不正開封防止用の
    収納体。
  22. 【請求項22】 長手方向に切込みまたは切欠989,
    990;989′;989′′が断続状に配されたこと
    を特徴とする粘着テープ。
  23. 【請求項23】 長手方向に断続状に延びる少なくとも
    2列の切込みまたは切欠989,990を有し、長手方
    向のいずれの位置においても、幅方向の少なくとも1個
    所において切込みまたは切欠989,990が存在する
    ことを特徴とする請求項22に記載の粘着テープ。
  24. 【請求項24】 各切込みまたは切欠989′の個所に
    おいて、粘着テープ900の幅方向に切離線900′が
    延びていることを特徴とする請求項22に記載の粘着テ
    ープ。
  25. 【請求項25】 長手方向に延びる切込みまたは切欠9
    89′′の列と並んで多数の表示部900′の列が延び
    ており、長手方向に隣合う2つの表示部900′′,9
    00′′の間の個所と前記切込みまたは切欠989′′
    の個所とが粘着テープ900の幅方向に並んでいること
    を特徴とする請求項22に記載の粘着テープ。
  26. 【請求項26】 矩形、円形その他任意の形状の粘着シ
    ール993であって、その周縁、隅角部、中央に切込み
    または切欠994,995,996,997が設けられ
    ていることを特徴とする粘着シール。
  27. 【請求項27】 一枚のシートを折畳んで重ね合わせ部
    分を接着するか、または、複数枚のシートを重ね合わせ
    て適所に置いて接着することにより構成された収納体A
    10において、接着部分の縁部近傍に切込みまたは切欠
    A18,A18′,A18′′,A18′′′を設けた
    ことを特徴とする収納体。
  28. 【請求項28】 封緘可能と成した収納体B10であっ
    て、その表裏シートB12,B14のいずれか一方また
    は双方に、枠状、線状、その他の任意形状の切込みまた
    は切欠B12′を設けたものと、 前記切込みまたは切欠B12′の近傍またはそれに重ね
    て貼着すべく成した粘着シートB12′′とからなる、 収納体と粘着シートとの組み合わせ。
  29. 【請求項29】 封緘可能と成した収納体B10と、 前記収納体の表裏シートB12,B14の一方または双
    方に貼着される粘着シートB12′′であって、その周
    縁、隅角部または中央部に切込みまたは切欠B1
    2′′′を設けてなる粘着シートB12′′とからな
    る、 収納体と粘着シートとの組み合わせ。
  30. 【請求項30】 フラップまたは折返し片を封筒本体に
    折重ねて開口部を閉塞するようになした封筒において、
    フラップまたは折返し片を封筒本体に対して折返した姿
    勢においてフラップまたは折返し片の自由端に近接また
    は一致する個所において、袋本体の表裏に断続する切離
    線を設けたことを特徴とする不正開封防止用の収納体。
  31. 【請求項31】 フラップまたは折返し片を封筒本体に
    折重ねて開口部を閉塞するようになした封筒において、
    フラップまたは折返し片を封筒本体に対して折返した姿
    勢においてフラップまたは折返し片と封筒本体の表裏の
    3者を貫通して断続する切離線を設けたことを特徴とす
    る不正開封防止用の収納体。
  32. 【請求項32】 前記接離線が直線状または波状である
    ことを特徴とする請求項30または31に記載の収納
    体。
  33. 【請求項33】 前記接離線が封筒の両側縁に到達せ
    ず、その直前で終了していることを特徴とする請求項3
    2に記載の収納体。
  34. 【請求項34】 請求項30の収納体において、フラッ
    プを封筒本体に折畳んだ状態における両側且つ底部側の
    2つの隅角部近傍において、先端が前記隅角部に向いた
    V字形の切込み、またはX字状の切込みが設けられてい
    ることを特徴とする収納体。
  35. 【請求項35】 請求項31の収納体において、フラッ
    プを封筒本体に折畳んだ状態における、フラップの接離
    線のフラップ上端に近い位置において封筒の両側且つ底
    部側の2つの隅角部近傍において、先端が前記隅角部に
    向いたV字形の切込み、またはX字状の切込みが設けら
    れていることを特徴とする収納体。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004352304A (ja) * 2003-05-29 2004-12-16 Toppan Forms Co Ltd 封筒
JP2011025992A (ja) * 2009-06-22 2011-02-10 Gunze Ltd 不正開封防止収納体
CN105015903A (zh) * 2014-04-25 2015-11-04 韩美华 一种信封袋

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