JPH08216341A - 積層板 - Google Patents

積層板

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Publication number
JPH08216341A
JPH08216341A JP7021497A JP2149795A JPH08216341A JP H08216341 A JPH08216341 A JP H08216341A JP 7021497 A JP7021497 A JP 7021497A JP 2149795 A JP2149795 A JP 2149795A JP H08216341 A JPH08216341 A JP H08216341A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
glass fiber
fiber
reinforced resin
glass
laminated
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7021497A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigehiro Konno
繁宏 近野
Takashi Matsuzaki
隆 松崎
Kohei Tsumura
航平 津村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Showa Denko Materials Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Chemical Co Ltd filed Critical Hitachi Chemical Co Ltd
Priority to JP7021497A priority Critical patent/JPH08216341A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ドリル加工時の切削抵抗を低減化し、均一化
させ、ドリル加工性に優れた積層板。 【構成】 ガラス繊維を基材とする積層板1において、
繊維層3を形成する各ガラス繊維束2,2が並列し、か
つ同一平面上で同一方向に周期的にS字曲線状に配向さ
せる繊維強化樹脂層6を一層以上設ける。そのガラス繊
維束2は、1回/インチ以下の撚りをかけたストランド
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ドリル加工性に優れた
ガラス繊維を基材とする積層板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ガラス繊維を基材とする積層板
は、繊維層を形成する各ガラス繊維束がクロスの形態を
なしており、直線的に配向している縦糸と、それに直角
に交差する横糸とからなり、交差する部分で縦糸と横糸
が上下に入れ代わり、立体的に配列されていた。
【0003】ここでガラス繊維束とは、一般にストラン
ドまたはヤーンと呼ばれており、50〜1600本のガ
ラスモノフィラメントを収束剤で束ねたものである。そ
してクロスを織る場合、毛羽立ちを抑えクロスの形態を
形成し易くするため、各ガラス繊維束は、1回/インチ
以上の撚りをかけたストランドであり、各モノフィラメ
ントが広がらないようにしている。
【0004】しかしながら、このようなガラス繊維束
は、撚りのため繊維の開繊がしにくくなり、ドリル加工
の際の切削抵抗を大きくする欠点がある。
【0005】一方、クロスの形態をとらずにガラス繊維
束の撚りを1回/インチ以下にすることにより、繊維の
開繊をし易くし、ドリル加工の際の切削抵抗を小さくす
ることができる。この場合の撚りは、小さいほどドリル
加工性には好ましい。
【0006】そこで、各ガラス繊維束を並列し、同一平
面上で同一方向に直線的に配列させることが考えられ
る。しかし、この方法では、繊維方向と繊維直角方向で
繊維の作用が大きく異なり、繊維強化樹脂層の繊維方向
と繊維直角方向の物性値(弾性率,強度,寸法変化率な
ど)の差が大きくなり、反り発生の原因となり好ましく
ない。
【0007】このように従来のガラス繊維を基材とする
積層板では、直線的に配向したガラスクロス繊維束から
なる繊維層に、エポキシ樹脂などを含浸させて繊維強化
樹脂層を作製し、この繊維強化樹脂層の両面または片面
に金属はくを重ね、加熱加圧して所定の金属張り積層板
を得ていた。また、クロスの形態をとらない場合も、各
ガラス繊維束は直線的に配向されていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このため、積層板をド
リル加工すると、縦糸と横糸の交差部分と、それ以外の
部分を穴明けする場合の切削抵抗が異なり、ドリル刃先
の摩耗の原因やドリル破損の原因となっていた。
【0009】しかも、近年、プリント配線板の高密度化
が進み、これに伴ってドリル径もより細くなり、ドリル
加工性のよい積層板の要求が高くなっている。
【0010】本発明は、このような事情に基づいてなさ
れたものであり、その目的とするところは、穴明けする
ドリル加工時の切削抵抗を低減化し、しかも均一化する
ことにより、ドリル加工性に優れた積層板を提供するこ
とにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、ガラス繊維を基材とする積層板におい
て、繊維層を形成する各ガラス繊維束が並列し、かつ同
一平面上で同一方向に周期的にS字曲線状に配向してい
る繊維強化樹脂層を一層以上有していることを特徴と
し、ガラス繊維束は、1回/インチ以下の撚りをかけた
ストランドであることを特徴とするものである。
【0012】
【作用】本発明によれば、並列形成されるガラス繊維束
は、撚りが少なく、同一平面上で同一方向に周期的にS
字曲線状に配向されているため、モノフィラメントの開
繊がよい。また、多層構造にしてもクロスのようにガラ
ス繊維束が局部的に交差していないため、繊維強化樹脂
層をドリルで穴明け加工する際、切削抵抗が少なく均一
化し、ドリル加工性が向上する。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。図1は、本発明の積層板を示す説明用斜視図であ
る。
【0014】本発明の積層板1は、ガラス繊維束2,2
で形成される繊維層3の両側に銅はく4,5が積層接着
されている。このガラス繊維束2,2は、図示のように
同一平面上で同一方向に周期的にS字曲線状に対向させ
て並列され、エポキシ樹脂などの樹脂ワニスを含浸させ
た繊維強化樹脂層6が形成されている。図示では、繊維
強化樹脂層6は、一層としてあるが、多層としてもよ
い。
【0015】このように、繊維層3は、繊維の長手方向
だけでなく、その直角方向にも平面的に繊維を配向させ
ることにより、繊維強化樹脂層6における各ガラス繊維
束2,3の物性値の差を小さくでき、反りを抑えること
ができる。ここで、S字曲線の形状は、サインカーブ
(正弦波)が好ましく、また、その振幅は繊維強化樹脂
層の歩留まりから30mm以下が好ましいが、それ以上
でもかまわない。
【0016】ガラス繊維束2,2を直線的に配列させた
場合は、繊維方向と繊維直角方向の剛性・強度の差が大
きいことから、繊維強化樹脂層6を取り扱う際、繊維方
向に割れが発生し易いが、S字曲線状に対向させること
によりそれを防止できる。
【0017】本発明者らが実施した具体例と比較例につ
いて説明する。具体例として、本発明者らは、図1に示
すように、400本のモノフィラメントからなる撚りの
ないガラス繊維束2,2を、3mmピッチで連続的に並
列させ、振幅10mm,波長20mmの正弦波状に配列
させ、エポキシ樹脂を60%含浸させた厚さ0.1mm
のプリプレグを作製し、繊維の長手方向が直角になるよ
う2枚重ねてその両側に銅はく4,5を配置する。そし
て、プレスに挿入し、減圧させながら加圧加熱させ、厚
さ0.2mmのほぼ平面状の銅張り積層板1を得た。
【0018】比較例1として、本発明者らは、図2に示
すように、400本のモノフィラメントからなる撚りの
ないガラス繊維束11,11を、3mmピッチで連続的
に並列させ直線状に配向させ、エポキシ樹脂を60%含
浸させた厚さ0.1mmのプリプレグを作製し、繊維方
向が直角になるよう2枚重ねてその両側に銅はく4,5
を配置し、プレスに挿入し、具体例と同様の条件で厚さ
0.2mmのほぼ平面状の銅張り積層板10を得た。
【0019】しかし、この積層板10は、反りが大きく
平面状にならないため、電子材料用基板として不適切で
あった。
【0020】比較例2として、図3に示すように、公称
厚さ100μmのガラスクロス13,13に、エポキシ
樹脂を60%含浸させて厚さ0.1mmのプリプレグを
作製し、それを2枚重ねてその両側に銅はく4,5を配
置し、プレスに挿入し、具体例と同様の条件で厚さ0.
2mmのほぼ平面状の銅張り積層板12を得た。
【0021】本発明者らは、これらの積層板1,10,
12を150×150mmにダイヤモンドカッターで切
断し、試験片を作製した。この試験片を3枚重ね、外径
0.3mmのドリルで10,000回の穴明けを行い、
穴明け後のドリル刃先部の摩耗量を顕微鏡で測定した。
摩耗量を比較した結果を表1に示す。
【0022】
【表1】
【0023】測定の結果、次のことが判明した。比較例
2は、具体例に比べ刃先部の摩耗量が1.8倍多く、ま
た、比較例1は、反りが大きいため、加工中に試験片が
振動し、3本ドリル交換したが、3,000〜6,00
0回の穴明け中に刃先が破損し比較できなかった。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ガラス繊維束は撚りが少なく、並列し同一平面上で同一
方向に周期的にS字曲線状に配向させているため、モノ
フィラメントの開繊がよくなる。また、多層構造にして
もクロスのようにガラス繊維束が局部的に交差していな
いため、繊維強化樹脂層をドリルで穴明け加工する際、
切削抵抗が少なく均一化し、ドリル加工性に優れたもの
となる。このため、反りの少ないガラス繊維を基材とす
る積層板を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の積層板を示す説明用斜視図である。
【図2】比較例1の積層板を示す説明用斜視図である。
【図3】比較例2の積層板を示す説明用斜視図である。
【符号の説明】
1 積層板 2 ガラス繊維束 3 繊維層 6 繊維強化樹脂層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラス繊維を基材とする積層板におい
    て、繊維層を形成する各ガラス繊維束が並列し、かつ同
    一平面上で同一方向に周期的にS字曲線状に配向してい
    る繊維強化樹脂層を一層以上有していることを特徴とす
    る積層板。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のガラス繊維束は、1回/
    インチ以下の撚りをかけたストランドであることを特徴
    とする積層板。
JP7021497A 1995-02-09 1995-02-09 積層板 Pending JPH08216341A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7021497A JPH08216341A (ja) 1995-02-09 1995-02-09 積層板

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7021497A JPH08216341A (ja) 1995-02-09 1995-02-09 積層板

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08216341A true JPH08216341A (ja) 1996-08-27

Family

ID=12056609

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7021497A Pending JPH08216341A (ja) 1995-02-09 1995-02-09 積層板

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JP (1) JPH08216341A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007123735A (ja) * 2005-10-31 2007-05-17 Kyocera Chemical Corp 配線基板用基材、配線基板用積層基材の製造方法及び配線基板

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007123735A (ja) * 2005-10-31 2007-05-17 Kyocera Chemical Corp 配線基板用基材、配線基板用積層基材の製造方法及び配線基板

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