JPH0818180A - 連続成型プリント基板用ガラス繊維織物 - Google Patents

連続成型プリント基板用ガラス繊維織物

Info

Publication number
JPH0818180A
JPH0818180A JP6167548A JP16754894A JPH0818180A JP H0818180 A JPH0818180 A JP H0818180A JP 6167548 A JP6167548 A JP 6167548A JP 16754894 A JP16754894 A JP 16754894A JP H0818180 A JPH0818180 A JP H0818180A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
glass fiber
weave
fabric
printed board
woven fabric
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6167548A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Matsumoto
公一 松本
Yoshiharu Suzuki
芳治 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nitto Boseki Co Ltd
Original Assignee
Nitto Boseki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nitto Boseki Co Ltd filed Critical Nitto Boseki Co Ltd
Priority to JP6167548A priority Critical patent/JPH0818180A/ja
Publication of JPH0818180A publication Critical patent/JPH0818180A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Woven Fabrics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 連続成形法によるプリント基板の製造法にお
いて樹脂の含浸性が良く、耐熱性の良いプリント基板を
可能とするガラス繊維織物を提供すること。 【構成】 織り組織が畦織り又は斜子織りで、緯糸及び
経糸のtex番手が60〜140の範囲にあるガラス繊
維織物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願は熱衝撃性に優れたプリント
基板を製造するために使用されるガラス繊維織物に関
し、特に、連続成型法によるプリント基板の製造に適す
るガラス繊維織物に関する。
【0002】
【従来の技術】プリント基板は各方面で多用されている
が、近年コンピューター関係及び通信器関係等で益々そ
の重要性を増している。プリント基板の中でも、その性
能の点から、ガラス繊維を補強材とするものが主流とな
りつつあり、その中でもガラス繊維織物を補強材とする
ものが中心になってきている。ガラス繊維織物を補強材
とする場合のプリント基板は、ガラス繊維織物をエポキ
シ樹脂またはポリイミド樹脂等の樹脂ワニスに含浸し、
プリプレグを作成し、そのプリプレグを積層し、更に銅
箔を重ね加熱プレスすることにより製造されている。こ
のようにして製造されたプリント基板は、銅箔回路を形
成したプリント配線板となり、更にIC,LSI等のチ
ップ部品を実装して、コンピューター及び通信器等に使
用される。
【0003】プリント配線板にチップ部品を実装する場
合、従来はスルーホール部分にチップの足を挿入し、溶
融半田にディップし、半田によるチップの固定を行って
いた。しかし、チップの高集積化に伴い、表面実装技術
が行われるようになると、チップの固定が溶融半田にデ
ィップする方法から、半田ペーストによる点付け法に変
わりつつある。半田ペースト法の場合は、瞬間的に半田
ペーストを溶融しチップを接着固定する必要があるた
め、溶融半田にディップする方法よりも、更に高温での
加熱が遠赤外線照射により行われる。この加熱によりプ
リント配線板自体にも熱衝撃が加わることになり、その
結果、基材織物の経糸と緯糸の交点部分に小さな剥離現
象が起こる場合のあることが確認されている。この様な
剥離現象が起こると、スルーホールメッキ時に、メッキ
液がこの剥離部分に浸み込み、その結果、不必要な部分
での回路導通が起こってしまう。また、スルーホール内
壁の粗さにも影響する。
【0004】更に、最近のプリント基板の製造において
連続成型法が採用されてきている。この方法は、複数枚
の基材をそれぞれ別個に樹脂に含浸させた後に、積層
し、連続的に加熱加圧を行うことにより積層板を作るも
のである。この方法に於いては、基材に樹脂を含浸して
から積層するまでの時間が短いこと、及び、加圧が普通
一般に使用されているプレス機と異なり、比較的低圧で
のプレスになる。従って基材については、より含浸性の
良い基材が要求されることになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記したように、プリ
ント基板用のガラス繊維織物としては、織り組織が平織
りのものが一般に使用されている。平織り織物の場合、
経糸と緯糸がそれぞれ一本おきに上下しながら経糸は緯
糸と緯糸は経糸と交差して織物を構成している。このガ
ラス繊維平織物からなるプリント配線板は、実装工程中
において行われる高温加熱により熱衝撃を受け、この交
点部分で小さな剥離が起こりやすく大きな問題となって
いる。また、プリント基板の製造法として連続成型法を
採用する場合、樹脂のガラス繊維織物への高含浸性が特
に要求され、従来の平織りタイプの織物では満足すべき
結果が得られていない。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願発明者は織り組織が
畦織りまたは斜子織りであり、緯糸及び経糸のtex番
手が60〜140の範囲にあるガラス繊維織物をプリン
ト基板用補強基材とすることにより、前記課題の解決が
可能であることを見出した。
【0007】
【作用】プリント基板用のガラス繊維織物は一般に平織
り織物が使用されている。平織り織物は、経糸と緯糸が
それぞれ一本おきに上下に交差して織物を構成してい
る。従って、経糸と緯糸により、緯糸は経糸によりお互
いに拘束される形になっている。また、ガラス繊維糸は
通常数百本のフィラメントを集束し軽く撚りをかけたも
のが使用されている。その結果、平織り織物の場合織物
を構成している糸の内部に樹脂が含浸するのはかなり難
しい。特に糸の交点部分は含浸不良になりやすい。連続
成型法の場合は、含浸から積層までの時間が短いこと、
及びプレス圧が低いことによりこの傾向が一層助長され
ることになる。
【0008】本発明は、ガラス繊維織物の織り組織を経
糸,緯糸の交点の少ない畦織り、または斜子織りとする
ことにより、含浸不良の発生しやすい部分を少なくし、
この織物を使用したプリント基板の、熱衝撃を加えられ
ても交点部分での剥離発生の確率を減少させようとする
ものである。また、畦織り、斜子織りの場合は、平織り
の場合と異なり、糸が一本おきに上下して交差している
のではなく、何本かおきに上下して織物を構成してい
る。従って、糸の自由度が平織りの場合より大きく、ま
たその自由度をある程度選択することができる。その結
果、樹脂の含浸性は平織りの場合と比較して良い結果を
与えることになり、このガラス繊維織物を使用したプリ
ント基板は、織物に樹脂の含浸が良くなっていることに
よっても熱衝撃による交点剥離が起こりにくくなる。ま
た、本願のガラス繊維織物は樹脂の含浸性も良くなって
いることにより、連続成型法に使用しても含浸不良の問
題は起こりにくい。
【0009】本願のガラス繊維織物としては、畦織りま
たは斜子織りの織り組織を有する織物であれば可能であ
るが、畦織りの場合は、2本経畦(図1のイ)、3本経
畦(図1のロ)、1/2経畦(図1のハ)、2本緯畦、
3本緯畦、1/2緯畦のものが望ましい(緯畦は経畦の
組織図を90度回転させたもの)。斜子織りの場合も2
/2斜子(図2のイ)、3/3斜子(図2のロ)などの
織り組織が望ましい。同じ様な作用効果を与える織物と
して、綾織や、朱子織の織り組織を有する織物を挙げる
ことができるが、これらの織り組織では、例えば、綾織
りの場合は組織点が斜行するためシランカップリング剤
による表面処理工程などにおいて、緯糸目曲りが発生し
やすいという欠点がある。これに対し、畦織りや斜子織
りの場合は、組織点が緯糸、又は、経糸に対し平行であ
るため、表面処理工程などにおいて目曲りが発生しにく
い。
【0010】本願のガラス繊維織物に使用されるガラス
繊維糸としては、一般に使用されているガラス繊維糸で
あれば使用可能であるが、特にECG75(単糸番手;
67.5tex)やECG37(単糸番手;135te
x)等の太番手糸の場合に本願の効果が有効に発揮され
る。これは、ECG75の場合で9μmのフィラメント
を400本、ECG37の場合で800本引き揃えて1
本の糸としているため、これらのガラス繊維糸を用いた
織物は、特に経糸と緯糸の交点部分での含浸が問題にな
りやすい。従って、本願のガラス繊維織物に使用される
ガラス繊維糸の番手はtex番手で60〜140の範囲
である。番手がこれより小さい場合は、本願の発明の効
果が少なく、又、これより大きい場合は、織物を使用し
たプリント基板の表面平滑性に問題が生ずる。尚、te
x番手は1000m当たりのg数で表される。又、含浸
性の点からすると、甘撚りのいわゆる単糸が望ましい。
単糸は紡糸されたストランドに撚りをかけた片撚糸のこ
とを意味する。本願のガラス繊維織物に使用されるガラ
ス繊維糸のより数は0.3回/25mm〜2.0回/2
5mmの範囲が望ましい。より数が0.3未満の場合
は、糸の集束性が悪くなり、製織効率が低下し、織り欠
点の多い織物となってしまう。また、より数が2より大
きい場合は、片撚糸であるため、製織時の作業性が悪く
なる。
【0011】また、経糸,緯糸の密度としては、25本
/25mm〜60本/25mmが望ましい。ガラス繊維
織物の質量としては150〜350g/m2 の範囲が望
ましく、好ましくは、180〜300g/m2 である。
質量が150g/m2 より小さい場合は、糸が細くなる
ため本願の発明の効果が少なく、また350g/m2
り大きい場合は、糸の密度がこんでくるため、樹脂が織
物の間を貫通しにくくなり、そのために短時間での含浸
が困難になる。本願に使用されるガラス繊維の種類とし
ては、Eガラス繊維やSガラス繊維,Dガラス繊維も使
用できる。又、本願のガラス繊維織物は、通常のプリン
ト基板用に使用される平織りのガラス繊維織物と同様
に、脱油した後、シランカップリング剤により表面処理
されて使用に供される。
【0012】
【実施例】
<実施例1>ガラス繊維糸ECG75 1/0 1Zを
経糸,緯糸として用い、織り組織を2本畦織りとしたガ
ラス繊維織物を製織した。織り密度は、経密度が44本
/25mm、緯密度が34本/25mmとした。このガ
ラス繊維織物を加熱脱油した後、γ−メタクリロキシプ
ロピルトリメトキシシランを酢酸0.1wt%含んだ蒸
留水中に0.5wt%溶解させた処理液に、このガラス
繊維織物を浸漬し、ピックアップを30%になるように
マングルで絞り、110℃で5分間乾燥する。含浸用の
樹脂として下記の組成のワニスを調整した。 不飽和ポリエステル樹脂 100重量部 スチレンモノマー 40重量部 クメンハイドロパーオキサイド 1重量部 上記の処理されたガラス繊維織物を上下に一枚づつ織り
パターンが同じになるように重ね、その間にガラスペー
パー[日本バイリーン(株)製 EPM−4050]を
はさんだ。この積層物に上記のポリエステルワニスを含
浸させ、両表面層に厚さ35μの銅箔を重ね、2分間脱
泡して、150℃で1時間加熱して厚さ1.6mmの銅
箔張り積層板を得た。さらに全面エッチングにより銅箔
を除去後、水洗,風乾し、次の試験を行った。
【0013】(テスト1) 樹脂の含浸性 目視により樹脂の含浸性の良否を判定した。 ◎:極めて良好 △:普 通 ○:良 好 ×:不 良 (テスト2) 半田耐熱性 煮沸時間を1,2,3時間と前処理した積層板をそれぞ
れ260℃の半田浴に浸漬し、フクレの有(×)、無
(○)を調べた。 (テスト3) ミーズリング性 250℃,270℃,300℃にそれぞれ加熱した直径
2mmの半田ごてを10秒間、100g加重を掛けて押
し当て、ミーズリングの発生の有(×)、無(○)を調
べた。結果を表1に示す。
【0014】<実施例2>ガラス繊維糸ECG75 1
/0 1Zを用い、織り組織を2本緯畦としたガラス繊
維織物を用いたほかは実施例1と同じ。結果を表1に示
す。 <実施例3>ガラス繊維糸ECG75 1/0 1Zを
用い、2/2斜子としたガラス繊維織物を用いたほかは
実施例1と同じ。結果を表1に示す。
【0015】<比較例1>平織りガラス繊維織物WEA
18W[日東紡績(株)製]を用いた以外は実施例1
と同じ。結果を表1に示す。
【0016】
【表1】
【0017】
【発明の効果】本願のガラス繊維織物は表1に示すよう
に、含浸性が優れているため連続成型法によるプリント
基板の製造に用いても、含浸不良の問題が起こりにく
い。また、本願のガラス繊維織物は経糸緯糸の交点の数
が平織りと比較して少なくなっているために、本願のガ
ラス繊維織物を使用したプリント基板は、熱衝撃に対し
ミーズリングの発生の少ない基板を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】畦織りガラス繊維織物の組織図 (イ)は2本
経畦、(ロ)は3本経畦、(ハ)は1/2経畦の組織図
を示す。
【図2】斜子織りガラス繊維織物の組織図 (イ)は2
/2斜子織り、(ロ)は3/3斜子織りの組織図を示
す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 織り組織が畦織りまたは斜子織りであ
    り、緯糸及び経糸のtex番手が60〜140の範囲に
    あることを特徴とする連続成型プリント基板用ガラス繊
    維織物。
JP6167548A 1994-06-28 1994-06-28 連続成型プリント基板用ガラス繊維織物 Pending JPH0818180A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6167548A JPH0818180A (ja) 1994-06-28 1994-06-28 連続成型プリント基板用ガラス繊維織物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6167548A JPH0818180A (ja) 1994-06-28 1994-06-28 連続成型プリント基板用ガラス繊維織物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0818180A true JPH0818180A (ja) 1996-01-19

Family

ID=15851762

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6167548A Pending JPH0818180A (ja) 1994-06-28 1994-06-28 連続成型プリント基板用ガラス繊維織物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0818180A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999041441A1 (fr) * 1998-02-10 1999-08-19 Nitto Boseki Co., Ltd. Tissus et lamine de verre textile utiles pour cartes de circuits imprimes
CN102733039A (zh) * 2011-04-07 2012-10-17 建滔(连州)玻璃纤维有限公司 一种高性能电子级玻璃纤维布及制造方法
JP2020158364A (ja) * 2019-03-27 2020-10-01 日東紡績株式会社 プリント配線板

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999041441A1 (fr) * 1998-02-10 1999-08-19 Nitto Boseki Co., Ltd. Tissus et lamine de verre textile utiles pour cartes de circuits imprimes
US6283166B1 (en) 1998-02-10 2001-09-04 Nitto Boseki Co., Ltd. Woven glass fabrics and laminate for printed wiring boards
CN102733039A (zh) * 2011-04-07 2012-10-17 建滔(连州)玻璃纤维有限公司 一种高性能电子级玻璃纤维布及制造方法
JP2020158364A (ja) * 2019-03-27 2020-10-01 日東紡績株式会社 プリント配線板

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3324916B2 (ja) ガラスクロス、プリプレグ、積層板及び多層プリント配線板
JP4536010B2 (ja) 二重織りガラスクロス、並びに該ガラスクロスを使用したプリプレグ及びプリント配線板用基板
JP4025177B2 (ja) 絶縁層付銅箔の製造方法
US6283166B1 (en) Woven glass fabrics and laminate for printed wiring boards
JP4467449B2 (ja) 基板補強用繊維織物、並びに該補強用繊維織物を使用したプリプレグ、及びプリント配線板用基板
JP3879512B2 (ja) ガラス繊維織布、プリプレグ、及びプリント配線板
JPH0818180A (ja) 連続成型プリント基板用ガラス繊維織物
JP2001011750A (ja) ガラス繊維織物
JP2001055642A (ja) 樹脂補強用クロス及びそれを用いた積層板
JP2004124324A (ja) プリント配線基板用ガラスクロス
JP2001329449A (ja) プリント配線板用ガラスクロス
JPH0578944A (ja) 連続成型プリント基板用ガラス繊維織物
JPH05140873A (ja) 樹脂補強用ガラスクロスの製造方法
JPH0860484A (ja) ガラス織布基材およびそれを用いた積層板
JP4540186B2 (ja) ガラスクロス及びプリント配線板
JP3858429B2 (ja) プリント配線基板用ガラス織布基材及びプリント配線基板用積層板
JPH0722719A (ja) ガラス織布基材及びそれを用いた積層板
JP2001089953A (ja) 多層プリント配線基板用絶縁補強材ならびにそれから形成されたプリプレグおよび積層板
JP4582954B2 (ja) ガラスクロス及びプリント配線板
JP3264443B2 (ja) プリント基板の製造方法
JPS63267514A (ja) フレキシブルプリント配線板用材料
JP2005132857A (ja) プリプレグ
JPH0742045A (ja) ガラス織布およびそれを用いた積層板
JPH07314607A (ja) 積層板
JPH0967757A (ja) 極薄処理ガラス繊維織物とその織物の製造方法