JPH08216227A - ベルト挟圧式発泡シート成形装置 - Google Patents

ベルト挟圧式発泡シート成形装置

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Publication number
JPH08216227A
JPH08216227A JP7051716A JP5171695A JPH08216227A JP H08216227 A JPH08216227 A JP H08216227A JP 7051716 A JP7051716 A JP 7051716A JP 5171695 A JP5171695 A JP 5171695A JP H08216227 A JPH08216227 A JP H08216227A
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JP
Japan
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frame
sheet
belt
endless belts
endless
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Withdrawn
Application number
JP7051716A
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English (en)
Inventor
Kaoru Takano
薫 高野
Junichi Yamamoto
順一 山本
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 発泡樹脂シートの厚みを容易に変えることが
できるとともに、荒れずに滑らかな表面を持つ発泡樹脂
シートを製造することができるベルト挟圧式発泡シート
成形装置を提供する。 【構成】 竪方向に配置した駆動加熱ロール5と従動冷
却ロール6と両者に巻掛けられたエンドレスベルト4と
を支える回動フレーム7と、竪方向に配置した駆動加熱
ロール5′と従動冷却ロール6′と両者に巻掛けられた
エンドレスベルト4′とを支える横移動フレーム8とを
対向して設け、両フレーム7,8の下部を支える本体フ
レーム11が、回動フレーム7の下部をそのエンドレス
ベルト4が他方のエンドレスベルト4′に対し接離方向
に移動するよう回動可能に枢支するとともに横移動フレ
ーム8の下部をそのエンドレスベルト4′が他方のエン
ドレスベルト4に対し接離方向に移動するよう横移動可
能に支持し、かつ自らも横移動可能に設置されている。
また本体フレームには前者を回動する油圧シリンダー1
4及び後者を横移動するリニアベアリングレール15が
設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱可塑性発泡樹脂によ
り発泡シートを製造するときのベルト挟圧式発泡シート
成形装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の熱可塑性発泡樹脂の発泡成形及び
冷却固化装置について特公昭63−16250号におい
て提示されている1例を説明すると、図2及び図3断面
図において、押出機31内で加熱された発泡剤含有の熱
可塑性樹脂溶融物34がスクリュー32によって口金3
3内に圧入され、口金33内を進行せしめられる。口金
33はその中に貫通する樹脂流路を備えている。その樹
脂流路は押出機31側では断面がほぼ円形を呈するが、
すぐに偏平となり、出口側では更に急激に厚みが縮小さ
れて、横方向に1直線状に延びるオリフィスとなってい
る。口金33の樹脂排出端面35は樹脂流路の幅方向の
中央部が樹脂の進行方向に向かって突出し、中央から幅
方向の両端に至るに従い漸次対称に後退し、その結果樹
脂排出端面35は幅方向で見ると、孤状に湾曲する凸面
を形成している。これに伴い樹脂流路の出口側において
急激に厚みの縮小する部分が、樹脂の進行方向に沿って
突出する弧状をなして配列している。上述の凸面は口金
内の点Aを中心とする円弧に沿う形となっている。口金
33の樹脂排出端面35に接して成形用通路36が付設
され、成形用通路36の口金33側に向く面は、口金の
樹脂排出端面35に見合った弧状の凹面とされ、樹脂排
出端面35に密接できる形状とされている。すなわち成
形用通路36を口金の樹脂排出端面35に密接させる
と、成形用通路36内の通路は口金33のオリフィスと
過不足なく連通し、オリフィスの周りは完全に成形用通
路で包囲されることとなる。しかも成形用通路36内の
樹脂流路は、口金33に近接する部分で幅方向に拡大さ
れるとともに厚み方向にも拡大され、厚み方向の拡大は
幅方向よりもさらに急激に行われる。厚み方向の拡大は
弧状の曲面の沿った部分で行われる。厚み方向の拡大率
は通常幅方向の拡大率よりも大きい。すなわち厚み方向
の拡大率は5乃至50倍好ましくは10乃至40倍であ
るが、幅方向の拡大率は1.4 乃至5倍好ましくは1.8 乃
至3倍である。
【0003】口金33における突出する曲面及び成形用
通路36における凹曲面は、得ようとする発泡板の性状
によって変化させ、一般に幅に比べて肉厚が小さいほど
曲面の突出割合を大きくし、逆に幅に比べて肉厚が大き
くするほど突出割合を小さくする。また発泡倍率を大き
くするほど突出割合を大きくする。ここで突出割合と
は、図3において、オリフィスの幅方向の両端を結ぶ線
と樹脂進行方向におけるオリフィス最先端との間の距離
Pをオリフィス幅Wで割って得られる値のことである。
成形用通路36の先には僅かな隙間37をあけて、第2
通路38が付設されている。第2通路38は樹脂の幅方
向の両端が開放された構造のもので、ただ2枚の平板が
平行に向き合い、その間に一様な厚みの間隙が形成され
たものである。第2通路38は樹脂の進行方向の軸線に
対して対称に配置される。口金33の樹脂排出端面35
に近接する部分には加熱又は冷却用流体通路39が付設
される。押出が行われている間は通路39内に加熱又は
冷却用流体が通され、口金の先端が僅かに加熱又は冷却
される。また成形用通路36内にも加熱又は冷却用流体
通路40が付設され、押出が行われている間は通路40
に加熱又は冷却用流体が通される。更に第2通路38に
も加熱又は冷却用流体通路41が付設され、押出が行わ
れている間は通路41内に加熱又は冷却用流体が通され
る。引取機43は1対のベルトを対向させ、ベルト間に
発泡した樹脂板42を挟んで引取るようにされている。
また引取機43はその間に樹脂板を挟むことにより、樹
脂板の厚みを一定にし、また正しく偏平な状態を維持す
る役目をも果たしている。
【0004】このような装置においては、発泡した樹脂
板42が次のような工程に従って作られる。押出機31
内で加熱された発泡剤含有の樹脂溶融物は、加圧下に口
金33内に押し込まれ、口金33内で厚みに比べて幅の
大きい偏平な形状にされてオリフィスから押出される。
押出された樹脂は直ちに成形用通路36内に入り、ここ
で厚み方向にも幅方向にも膨張が許され、発泡せしめら
れる。口金33の樹脂排出端面35は幅方向で見ると、
押出方向に向かい突出する曲面とされ、成形用通路36
の口金側に向く面が上記凸曲面に合致する凹曲面とされ
ているので、膨張は幅方向では曲面に沿った部分で行わ
れ、成形用通路36内では樹脂は幅方向にも厚み方向に
も長さを規制されつつ進行し、その間に樹脂は冷却され
る。その結果広幅肉厚の高倍率に発泡した樹脂板が容易
に得られる。
【0005】なお上記の発泡樹脂板製造装置とは別に、
熱可塑性溶融樹脂の製膜方法として、帯状に吐出される
溶融樹脂を、駆動される1対のエンドレスベルトで挟ん
で冷却し、一定の厚みに成形する方式が使用されている
が、この機構は熱可塑性発泡樹脂の発泡成形時の成形冷
却装置としても有用である。図4にその具体例を示す
と、口金51より帯状に吐き出される溶融樹脂52が、
表面の平滑な1対の金属製のエンドレスベルト53,5
3′で両面から挟圧されながら、冷却ロール54,5
4′,55,55′及び56,56′により冷却固化さ
れることにより、溶融樹脂シートの透明性を高められる
ものである。この機構を使用して熱可塑性発泡樹脂を取
り扱う場合は、発泡樹脂が口金51から発泡膨張しなが
ら押し出され、完全発泡の少し手前の発泡樹脂がまだ高
温軟弱な内に、1対のエンドレスベルト53,53′で
両面から挟圧しながら成形し冷却固化することにより、
発泡樹脂を表面滑らかな一定厚みのシートに成形する。
【0006】しかしながら前者の発泡剤含有の樹脂を口
金から押出し発泡させながら樹脂通路を通す方式は、固
化前の軟弱な発泡シートを一定の寸法の通路を通すた
め、作業温度のバラツキ等で引取りの速度と発泡しつつ
あるシートの早さが合わないと、隙間が生じて厚みが不
同となったり、摩擦抵抗が大きくなってシートの表面に
皺が寄ったり、発泡が破れて表面が荒れたりする。また
シートの厚みを変える場合とか、発泡時の膨張率を変え
たい時には樹脂通路の厚み幅を変えたり、樹脂流れ方向
のテーパーを変える必要があるが、通路を取り換える以
外に調整の方法はない。また後者のエンドレスベルトを
使用する機構には、発泡樹脂シートのような厚みの大き
なものの厚みを大幅に変えるような調整機構が付いてい
ない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情に鑑みて提案されたもので、稼動時には発泡樹脂シ
ートを挟圧する1対のエンドレスベルトを平行を保って
その間隔を調整できるとともに、相対的にテーパーをつ
けて保持するように調整でき、また作業開始時のシート
通紙には一方のエンドレスベルトを回動して他方から離
し通紙作業を容易にし、ひいては発泡樹脂シートの厚み
を容易に変えることができるとともに、荒れずに滑らか
な表面を持つ発泡樹脂シートを製造することができるベ
ルト挟圧式発泡シート成形装置を提供することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】そのために本発明は、押
出機の口金より下向きにシート状に吐出される発泡途中
の発泡樹脂を、竪方向に対向して設置した2組の駆動ロ
ールと従動ロールに巻掛けられ駆動される表面の平滑な
1対の金属製のエンドレスベルトで挟圧しながら下方に
送り冷却成形するベルト挟圧式発泡シート成形装置にお
いて、それぞれ1組の駆動加熱ロールと従動冷却ロール
とエンドレスベルトを支えて互いに対向する1対のフレ
ームと、上記1対のフレームの一方のフレームの下部を
同フレームのエンドレスベルトが他方のフレームのエン
ドレスベルトに対し接離方向に移動するよう回動可能に
枢支するとともに他方のフレームの下部を同フレームの
エンドレスベルトが上記回動側フレームのエンドレスベ
ルトに対し接離方向に移動するよう横移動可能に支えか
つ自らも横移動可能に設置された本体フレームと、上記
本体フレームに設置された回動側フレームの回動手段及
び横移動側フレームの横移動手段とを具えたことを特徴
とする。
【0009】
【作用】押出機の口金より、発泡途中の発泡樹脂が下向
きに軟弱なままシート状に押し出され、これを竪方向に
対向して設置された1対の金属製のエンドレスベルトで
挟圧し、エンドレスベルト入口では加熱して発泡樹脂シ
ートの発泡を継続させ、漸次冷却しながら下方に送り一
定の厚みにして固化する。シートの厚みを決めるための
エンドレスベルト間隔の調整方法は、1組の駆動加熱ロ
ールと従動冷却ロールとエンドレスベルトを支える回動
側フレームを竪位置のまま固定し、もう1組の駆動加熱
ロールと従動冷却ロールとエンドレスベルトを支える横
移動側フレームをシート厚み調整手段により本体フレー
ム上を平行移動させて、エンドレスベルトの間隔を調整
し固定する。次に位置調整ストッパにより、本体フレー
ムの位置を調整して、押出機の口金とエンドレスベルト
隙間の芯合わせをして後固定する。両側のエンドレスベ
ルトに相対的にテーパーをつけたいとき(例えば樹脂の
発泡膨張をエンドレスベルトの送りの途中まで続けたい
とき)は、まず横移動側フレームをシート厚み調整手段
により移動させて、エンドレスベルトの下側の間隔をシ
ート冷却後の厚みに調整し固定する。次に、回動側フレ
ームの竪位置の固定を外し、油圧シリンダーを作用させ
たまま、横移動側フレームの間隔調整手段を使って両エ
ンドレスベルトの上部の間隔を樹脂受け取りの幅に調整
し固定することによりエンドレスベルトに相対的なテー
パーを持たせることができる。更に、本体フレームの位
置を調整して、押出機の口金とエンドレスベルト入口側
隙間の芯合わせをして後固定する。作業始めのシート通
紙のときは、油圧シリンダーを大きく作動して回動側フ
レームを傾けて回動側エンドレスベルトを横移動側から
離し、樹脂シートの通紙作業を容易にする。
【0010】
【実施例】本発明ベルト挟圧式発泡シート成形装置の実
施例を図1側面図について説明する。2は押出機の口金
で、口金2には口金狭搾部2aが設けてあり、この口金
狭搾部2aはシート厚み調整手段3により、隙間寸法を
変えることができる。押出機により加熱攪拌され可塑化
して送られてきた高温の発泡剤入りの熱可塑性樹脂は、
この口金狭搾部2aの手前では高圧に保たれているため
発泡せず、口金狭搾部2aを通り過ぎ大気圧に開放され
て始めて発泡を開始する。発泡による樹脂材料の膨張は
三次元方向であるが、口金2の両側面は平行な壁面でガ
イドされているので樹脂材料は進行方向と厚み方向にの
み膨張する。図示略の冷却手段により口金2のリップ先
端が冷却されており、発泡膨張中の樹脂は表皮部分が固
まり、樹脂の横方向の膨張を制限するように作用する。
口金2のリップ先端から下向きにシート状に吐出された
発泡途中の発泡樹脂シート1は、竪方向に付設され表面
の平滑な1対の金属製のエンドレスベルト4,4′に捕
捉され、挟圧されながら下方に送り冷却成形される。
【0011】このエンドレスベルト4,4′及びこれを
支える部材の構成を説明する。エンドレスベルト4,
4′は、竪方向に対向して設置した2組の駆動加熱ロー
ル5,5′と従動冷却ロール6,6′に巻掛けられ駆動
される。一方の側(回動側と称す)の回動フレーム7が
1組の駆動加熱ロール5と従動冷却ロール6とエンドレ
スベルト4を両側で支え、これと対向する側(横移動側
と称す)の横移動フレーム8がもう1組の駆動加熱ロー
ル5′と従動冷却ロール6′とエンドレスベルト4′を
両側で支える。駆動加熱ロール5,5′は、それぞれが
互いに反対方向に同速度に回転駆動する駆動モーターを
備えていると同時に、温度制御が可能な高周波電流によ
る誘導加熱装置、又は温度制御のできる熱媒体による加
熱装置等を備えたロールである。またエンドレスベルト
4,4′の駆動加熱ロール5,5′から従動冷却ロール
6,6′へ送られ、発泡樹脂シート1を挟む直線部分の
裏側には、エンドレスベルト4,4′の振れを抑える冷
却ロール9,9′と、冷水をエンドレスベルト4,4′
の裏側に注ぐ多数の冷水ノズル10,10′が設置され
ている。従動冷却ロール6,6′は冷水で冷却される。
【0012】回動フレーム7及び横移動フレーム8の下
部を支える本体フレーム11には支台12が取付けら
れ、支台12に固設された軸13によって回動フレーム
7が回動自在に支えられる。支台12に油圧シリンダー
14がピンで回転自由に結合され、同油圧シリンダー1
4の作動ロッド端は回動フレーム7にピンで回転自由に
結合されているので、油圧シリンダー14が作動する
と、回動フレーム7が回動するとともに、これに支えら
れたエンドレスベルト4が横移動側のエンドレスベルト
4′に対して接離方向に移動できるように回動する。ま
た本体フレーム11にはリニアベアリングレール15が
備えられ、横移動フレーム8の下側に取付けられたリニ
アベアリング16が、このリニアベアリングレール15
に係合して、横移動フレーム8を、横移動側のエンドレ
スベルト4が回動側のエンドレスベルト4から接離方向
に横移動可能にするように支えている。また本体フレー
ム11には複数の車輪17が備えられ、本体フレーム1
1が発泡樹脂シート1の厚み方向に横移動することを可
能としている。本体フレーム11の下方の基礎地面に
は、車輪17をガイドするレール18が敷設されてい
る。
【0013】レール18端に本体フレーム11の停止位
置を調整できるように、本体フレーム11に取付けられ
た支台19と、この支台19にピンで結合されて図の2
点鎖線で示したように回動でき押え台20の切り欠き孔
に係合する調整ボルト21、調整ナット22、地面に据
え付けられた押え台20及び同押え台20に螺合するス
トッパボルト23よりなる位置調整ストッパ手段が備え
られている。またエンドレスベルト4,4′の間隔、す
なわち発泡樹脂シート1の厚みを調整するために、横移
動フレーム8の位置を調整するように、横移動フレーム
8に調整ボルト24、本体フレーム11に押え台25が
取付けられ、調整ボルト24に螺合する調整ナット26
が押え台25の孔に軸方向は拘束され回転自在に嵌合し
てあり、ストッパボルト27が押え台25に螺合してい
る構成のシート厚み調整手段が設けられている。
【0014】発泡樹脂シート1を成形するとき、エンド
レスベルト4,4′を常時平行、すなわち上から下まで
同じ間隔にして置く作業工程の場合は、回動フレーム7
のエンドレスベルト4を垂直に止めるための回動フレー
ム7のストッパが設けられる。また発泡シート成形の作
業工程において、両エンドレスベルト4,4′に相対的
にテーパーをつけて保持する必要のある場合は、横移動
フレーム8に固設したナットに螺合する位置決めボルト
28と、回動フレーム7に固設してある当て板29より
なる両エンドレスベルト4,4′の上部の間隔調整手段
を設ける。このエンドレスベルト4,4′の上部の間隔
調整手段は、前述のエンドレスベルト4,4′を常時同
じ間隔にして置く作業工程の場合の回動フレーム7のス
トッパにもなり得る。
【0015】このようなベルト挟圧式発泡シート成形装
置の作用を説明すると、押出機の口金2より、発泡途中
の発泡樹脂が下向きに軟弱なままシート状に押し出さ
れ、これを竪方向に対向して設置された1対の金属製の
エンドレスベルト4,4′に捕捉される。発泡樹脂シー
ト1を捕捉したエンドレスベルト4,4′はシートの送
り速度に合わせるように駆動加熱ロール5,5′によっ
て駆動される。エンドレスベルト4,4′は温度制御さ
れる駆動加熱ロール5,5′により発泡樹脂材料の発泡
可能温度に加熱され、発泡樹脂シート1はエンドレスベ
ルト4,4′に挟まれたまま温められて膨張するが、厚
み方向はエンドレスベルト4,4′で挟圧され拘束され
ているので表皮が圧縮されるように成形される。エンド
レスベルト4,4′の駆動加熱ロール5,5′と従動冷
却ロール6,6′の間の直線部分の裏側は、多数の冷水
ノズル10,10′から噴出する冷水によって冷却され
る。発泡樹脂シート1は冷却し難いが、エンドレスベル
ト4,4′を長くすれば、充分の冷却能力を持たせるこ
とができる。冷却され、一定の厚みにされて固化した発
泡樹脂シート1は下方から次の工程に送り出される。エ
ンドレスベルト4,4′を下流が広がるように配置しエ
ンドレスベルト4,4′の冷却を緩慢にすれば、発泡樹
脂シート1はベルトに挟まれたまま厚み方向にも膨張
し、発泡率の大きい製品が得られる。
【0016】発泡樹脂シート1の厚みを決めるためのエ
ンドレスベルト4,4′間隔の調整方法は、回動側のエ
ンドレスベルト4を支える回動フレーム7を竪位置のま
ま固定し、ストッパボルト27を緩め、調整ナット26
を回して、横移動側のエンドレスベルト4′を支える横
移動フレーム8を横移動させて(図に横移動フレーム8
が移動した位置を2点鎖線で示す)、エンドレスベルト
4,4′の間隔を調整した後、ストッパボルト27を締
め込んで横移動フレーム8を固定する。次に本体フレー
ム11側のストッパボルト23と調整ナット22を回し
て緩め、これらのストッパボルト23又は調整ナット2
2により本体フレーム11を押し引きして位置を調整
し、口金2とエンドレスベルト4,4′の隙間の芯合わ
せをする。本体フレーム11の位置が決まったら、その
位置を保ちつつ、ストッパボルト23と調整ナット22
を回して固定する。
【0017】両側のエンドレスベルト4,4′に相対的
にテーパーをつけたいとき(例えば樹脂の発泡膨張をエ
ンドレスベルトの送りの途中まで続けたいとき)は、ま
ずストッパボルト27を緩め、調整ナット26を回し
て、横移動フレーム8を移動させて、エンドレスベルト
4,4′の下側の間隔を発泡樹脂シート1冷却後の厚み
に調整した後、ストッパボルト27を締め込んで横移動
フレーム8を固定する。次に油圧シリンダー14を押し
方向に作用させたまま、横移動フレーム8に備えてある
位置決めボルト28を回して両エンドレスベルト4,
4′の上部の間隔を樹脂受け取りの幅に調整して固定す
ることにより、エンドレスベルト4,4′に相対的なテ
ーパーを持たせることができる。更に本体フレーム11
側のストッパボルト23と調整ナット22を回して緩
め、これらのストッパボルト23又は調整ナット22に
より本体フレーム11を押し引きして位置を調整し、口
金2とエンドレスベルト4,4′の隙間の芯合わせをす
る。本体フレーム11の位置が決まったら、その位置を
保ちつつ、ストッパボルト23と調整ナット22を回し
て固定する。作業始めのシート通紙のときは、油圧シリ
ンダー14を図の2点鎖線に示したように大きく作動し
て回動フレーム7を傾けて回動側エンドレスベルト4を
横移動側から離し、発泡樹脂シート1の通紙作業を容易
にする。
【0018】かくして本発明の構造の1対の金属製エン
ドレスベルト4,4′を用いた冷却成形装置を使用すれ
ば、発泡直後の未固化の発泡樹脂シート1を挟んでシー
ト1の移動速度と同速度で送りながら、一定の厚みに整
え冷却固化することができ、横移動側のエンドレスベル
ト4′をこれを支える横移動フレーム8共移動させ、本
体フレーム11の位置を調整して口金2とのセンタリン
グをすることにより、発泡樹脂シート1の厚み寸法の変
更調整も容易である。またエンドレスベルト4,4′と
発泡樹脂シート1との間に相対的な滑りが殆どないの
で、発泡樹脂シート1の表面が荒れず、滑らかな表面を
持つものが得られる。また発泡中の発泡樹脂シート1の
膨張に合わせて1対のエンドレスベルト4,4′の隙間
間隔を広げることも、回動側のエンドレスベルト4を傾
け、横移動側のエンドレスベルト4′により間隔を調整
し、本体フレーム11の位置を調整して口金2とのセン
タリングをすることにより可能となる。このような工程
処理により、発泡樹脂シート1は発泡途中で両側から圧
縮されないので、発泡が充分に行われ、発泡分布が均一
で発泡率の大きい発泡シート製品が得られる。
【0019】
【発明の効果】要するに本発明によれば、押出機の口金
より下向きにシート状に吐出される発泡途中の発泡樹脂
を、竪方向に対向して設置した2組の駆動ロールと従動
ロールに巻掛けられ駆動される表面の平滑な1対の金属
製のエンドレスベルトで挟圧しながら下方に送り冷却成
形するベルト挟圧式発泡シート成形装置において、それ
ぞれ1組の駆動加熱ロールと従動冷却ロールとエンドレ
スベルトを支えて互いに対向する1対のフレームと、上
記1対のフレームの一方のフレームの下部を同フレーム
のエンドレスベルトが他方のフレームのエンドレスベル
トに対し接離方向に移動するよう回動可能に枢支すると
ともに他方のフレームの下部を同フレームのエンドレス
ベルトが上記回動側フレームのエンドレスベルトに対し
接離方向に移動するよう横移動可能に支えかつ自らも横
移動可能に設置された本体フレームと、上記本体フレー
ムに設置された回動側フレームの回動手段及び横移動側
フレームの横移動手段とを具えたことにより、稼動時に
は発泡樹脂シートを挟圧する1対のエンドレスベルトを
平行を保ってその間隔を調整できるとともに、相対的に
テーパーをつけて保持するように調整でき、また作業開
始時のシート通紙には一方のエンドレスベルトを回動し
て他方から離し通紙作業を容易にし、ひいては発泡樹脂
シートの厚みを容易に変えることができるとともに、荒
れずに滑らかな表面を持つ発泡樹脂シートを製造するこ
とができるベルト挟圧式発泡シート成形装置を得るか
ら、本発明は産業上極めて有益なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明ベルト挟圧式発泡シート成形装置の一実
施例の側面図である。
【図2】従来の熱可塑性樹脂発泡板の製造装置の側面断
面図である。
【図3】図2の III−III に沿った断面図である。
【図4】従来のベルトキャスト製膜装置の側面図であ
る。
【符号の説明】
1 発泡樹脂シート 2 押出機の口金 2a 口金狭搾部 3 シート厚み調整手段 4,4′ エンドレスベルト 5,5′ 駆動加熱ロール 6,6′ 従動冷却ロール 7 回動フレーム 8 横移動フレーム 9,9′ 冷却ロール 10, 10′ 冷水ノズル 11 本体フレーム 12 支台 13 軸 14 油圧シリンダー 15 リニアベアリングレール 16 リニアベアリング 17 車輪 18 レール 19 支台 20 押え台 21 調整ボルト 22 調整ナット 23 ストッパボルト 24 調整ボルト 25 押え台 26 調整ナット 27 ストッパボルト 28 位置決めボルト 29 当て板

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 押出機の口金より下向きにシート状に吐
    出される発泡途中の発泡樹脂を、竪方向に対向して設置
    した2組の駆動ロールと従動ロールに巻掛けられ駆動さ
    れる表面の平滑な1対の金属製のエンドレスベルトで挟
    圧しながら下方に送り冷却成形するベルト挟圧式発泡シ
    ート成形装置において、それぞれ1組の駆動加熱ロール
    と従動冷却ロールとエンドレスベルトを支えて互いに対
    向する1対のフレームと、上記1対のフレームの一方の
    フレームの下部を同フレームのエンドレスベルトが他方
    のフレームのエンドレスベルトに対し接離方向に移動す
    るよう回動可能に枢支するとともに他方のフレームの下
    部を同フレームのエンドレスベルトが上記回動側フレー
    ムのエンドレスベルトに対し接離方向に移動するよう横
    移動可能に支えかつ自らも横移動可能に設置された本体
    フレームと、上記本体フレームに設置された回動側フレ
    ームの回動手段及び横移動側フレームの横移動手段とを
    具えたことを特徴とするベルト挟圧式発泡シート成形装
    置。
  2. 【請求項2】 回動側フレームの回動手段を油圧シリン
    ダーとし、横移動側フレームの横移動手段をガイドレー
    ルとリニアベアリングとしたことを特徴とする請求項1
    記載のベルト挟圧式発泡シート成形装置。
  3. 【請求項3】 横移動側フレームの停止位置を調整でき
    る位置調整手段及び本体フレームの停止位置を調整でき
    る位置調整手段を具えたことを特徴とする請求項1記載
    のベルト挟圧式発泡シート成形装置。
  4. 【請求項4】 回動側フレーム及び横移動側フレームの
    それぞれ上部対向位置に対設された間隔調整手段を具え
    たことを特徴とする請求項1記載のベルト挟圧式発泡シ
    ート成形装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008260233A (ja) * 2007-04-13 2008-10-30 Mitsui Chemical Fabro Inc 多層ポリオレフィン系樹脂発泡シートの製造方法
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CN108943555A (zh) * 2018-08-29 2018-12-07 福建海源自动化机械股份有限公司 一种发泡板的发泡冷却取料自动化生产线

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