JPH09109234A - 発泡シート成形装置 - Google Patents

発泡シート成形装置

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JPH09109234A
JPH09109234A JP7269899A JP26989995A JPH09109234A JP H09109234 A JPH09109234 A JP H09109234A JP 7269899 A JP7269899 A JP 7269899A JP 26989995 A JP26989995 A JP 26989995A JP H09109234 A JPH09109234 A JP H09109234A
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JP
Japan
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die
cooling
sheet
foamed sheet
resin
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JP7269899A
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English (en)
Inventor
Kaoru Takano
薫 高野
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シートの外表面を迅速に冷却して製品に固い
表面を形成し、成形ロールで更に冷却しながら厚みを整
え、一定厚さの発泡シートの成形を可能とするTダイ押
出し発泡シート成形装置を提供する。 【解決手段】 発泡シートを成形する縦型Tダイと、同
Tダイの真下に位置し冷媒等の冷却手段により冷却さ
れ、互いに逆方向に回転されて発泡シートを挟持し下方
向へ送る1対の成形ロールと、上記成形ロールと同成形
ロールの上部に設けられた側水当板と発泡シートとで囲
まれた囲い内に冷却水を供給する冷却水供給手段と、上
記1対の成形ロールの下方に位置し、冷却水槽に一部又
は全部が浸漬される冷却ロールとを備え、上記Tダイの
樹脂通路において樹脂を発泡させ、上記囲い内の冷却水
により発泡樹脂表面を冷却し、上記1対の成形ロールに
より冷却しながらシート厚さを調整し、上記冷却ロール
により更に発泡シートを冷却する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は熱可塑性発泡樹脂に
よりシート、フィルム等の平坦な発泡成形品を製造する
ときの押出しTダイ成形装置に関する。
【0002】
【従来の技術】プラスチックのような熱可塑性材料か
ら、シートやフィルムのような平坦な成形品を得るため
には、Tダイが使用されている。このTダイによる発泡
シートの成形は、次のような困難な点がある。即ち、押
出機01からTダイ03に入って来た発泡ガス入りプラ
スチック材料05は、Tダイ03の中では内部の圧力が
高いため発泡せず、同Tダイ03の図5のB−B断面で
は図6に示されるように、一定の厚みを持った直線状に
なっている。しかし、プラスチック材料05が、幅を規
制されたTダイ03の出口より大気中に押し出されると
きには、プラスチック材料は発泡して3次元に膨脹し、
厚さ方向と同時に幅方向に伸びようとするため、図5の
C−C断面である図7のように、幅方向の大きな形状歪
みにより不規則な波打ちや厚みの変動等が生ずる。この
ため、一様な成形品を得るのが困難であり、特に幅広い
ものや、厚さの厚いものの成形は不可能に近かった。
【0003】上記のような問題点を解決するために種々
な提案がなされているが、そのうち、熱可塑性発泡樹脂
の発泡成形及び冷却固化装置について特公昭63−16
250号に提案されているものについて図8〜図9を参
照して説明すると、1は押出機であり、2は同押出機1
のスクリュー、3は口金、4は発泡剤を含んだ熱可塑性
樹脂の溶融物、5は上記口金3の樹脂排出端面、6は成
形用通路、7は隙間、8は必要により付加される第2通
路であり、9、10、及び11はそれぞれ口金3、成形
用通路6及び第2通路8に付設された加熱又は冷却用流
体の通路である。また、12は弗素樹脂の被覆層、13
は発泡した樹脂板、14は引取機である。
【0004】図8及び図9において、押出機1内で加熱
された発泡剤含有の熱可塑性樹脂溶融物4が、スクリュ
ー2によって口金3内に圧入され、口金3内を進行せし
められる。口金3はその内部に貫通する樹脂流路を備え
ている。同樹脂流路は、押出機1側では断面がほぼ円形
を呈するが、すぐに偏平となり、出口側ではさらに急激
に厚みが縮小されて、横方向に1直線状に延びるオリフ
ィスとなっている。
【0005】上記口金3の樹脂排出端面5は、樹脂流路
の幅方向の中央部が樹脂の進行方向に向って突出し、中
央から幅方向の両端に至るに従い漸次対称に後退する形
状となっている。従って、同樹脂排出端面5は幅方向か
ら視ると、弧状に湾曲された凸面を形成している。これ
に伴い、樹脂流路の出口側において急激に厚みの縮小す
る部分が、樹脂の進行方向に沿って突出する弧状をなし
て配列されている。上記凸面は、図9に示されるよう
に、口金内の点Aを中心とする円弧に沿う形状となって
いる。
【0006】図8及び図9において、口金3の樹脂排出
端面5に接して成形用通路6が配設される。同成形用通
路6の口金3側に対向する面は、口金の樹脂排出端面5
に見合った弧状の凹面とされ、樹脂排出端面5に密接可
能な形状とされている。すなわち、上記成形用通路6を
口金の樹脂排出端面5に密接させると、同成形用通路6
内の通路は口金3のオリフィスと過不足なく連通し、オ
リフィスの周りは完全に成形用通路6で包囲されること
となる。しかも、成形用通路6内の樹脂流路は、口金3
に近接する部分で幅方向に拡大されるとともに、厚み方
向にも拡大され、厚み方向の拡大は幅方向よりもさらに
急激に行われる。この厚み方向の拡大は弧状の曲面の沿
った部分で行われる。また、厚み方向の拡大率は、通常
幅方向の拡大率よりも大きい。
【0007】上記口金における突出する曲面及び成形用
通路6における凹曲面は、得ようとする発泡板の性状に
よって変化させる。一般に幅に比べて肉厚が小さいほど
曲面の突出割合を大きくし、逆に幅に比べて肉厚が大き
くするほど突出割合を小さくする。また、発泡倍率を大
きくするほど、突出割合を大きくする。ここで、突出割
合とは、図9において、オリフィスの幅方向の両端を結
ぶ線と樹脂進行方向におけるオリフィス最先端との間の
距離Pをオリフィス幅Wで割って得られる値(P/W)
である。
【0008】図8及び図9のものにおいては、成形用通
路6の先方には僅かな隙間7をあけて、第2通路8が配
設されている。同第2通路8は、樹脂の幅方向の両端が
開放された構造のもので、2枚の平板が平行に向き合
い、その間に一様な厚みの間隙が形成されたものであ
り、樹脂の進行方向の軸線に対して対称に配置される。
【0009】上記口金3の樹脂排出端面5に近接する部
分には加熱又は冷却用流体通路9が付設される。押出が
行われている間は、通路9内に加熱又は冷却用流体が通
流され、口金の先端が僅かに加熱又は冷却される。ま
た、成形用通路6内にも加熱又は冷却用流体通路10が
設けられ、押出が行われている間は通路10に加熱又は
冷却用流体が通される。さらに、上記第2通路8にも、
加熱又は冷却用流体通路11が設けられ、押出が行われ
ている間は、通路11内に加熱又は冷却用流体が通され
る。
【0010】14は引取機であり、1対のベルトを対向
させ、ベルト間に樹脂板を挟んで引取るように構成され
ている。また、上記引取機14は、その間に樹脂板を挟
むことにより、樹脂板の厚みを一定にし、また正しく偏
平な状態を維持する役目をも果たしている。
【0011】図8及び図9に示された従来のものにおい
て、発泡した樹脂板は、次のような工程によって製造さ
れる。即ち、押出機1内で加熱された発泡剤含有の樹脂
溶融物は、加圧下に口金3内に押し込まれ、口金3内で
厚みに比べて幅の大きい偏平な形状にされてオリフィス
から押出される。押出された樹脂は直ちに成形用通路6
内に入り、ここで厚み方向にも幅方向にも膨脹が許容さ
れ、発泡せしめられる。
【0012】上記口金3の樹脂排出端面5は、幅方向か
ら視ると、押出方向に向って突出する曲面とされ、成形
用通路6の口金側に向く面が、上記凸曲面に合致する凹
曲面とされているので、膨脹は幅方向では曲面に沿った
部分で行われ、成形用通路6内では樹脂は幅方向にも厚
み方向にも長さを規制されつつ進行する。その間に樹脂
は冷却される。その結果、広幅肉厚の高倍率に発泡した
樹脂板が容易に得られる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら図8、図
9に示されるような、発泡剤含有の樹脂を、ダイから押
出し発泡させながら樹脂通路を通す方式は、固化前の軟
弱な発泡シートを一定の寸法の通路を通すため、作業温
度のばらつき等により引き取りの速度と発泡しつつある
シートの早さが合わないときは、隙間が生じて厚みが不
動となったり、摩擦抵抗が大きくなってシートの表面に
しわが寄ったり、発泡が破れて表面が荒れたりする。ま
た、シートの厚みを変える場合とか、発泡時の膨脹率を
変える必要があるときには、樹脂通路の厚み幅を変えた
り、樹脂流れ方向のテーパーを変えるが、上記従来の構
造では、通路を取り換えるという大がかりな手法を採用
せざるを得ない。
【0014】本発明の目的は、シートの外表面を迅速に
冷却して製品に固い表面を形成し、成形ロールで更に冷
却しながら厚みを整え、一定厚さの発泡シートの成形を
可能とするTダイ押出し発泡シート成形装置を提供する
ことにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
決するもので、その要旨とする第1の手段は、発泡ガス
を含むプラスチック等の熱可塑性樹脂材料を押し出して
発泡シートを成形する縦型Tダイと、同Tダイの真下に
位置し冷媒等の冷却手段により冷却され、互いに逆方向
に回転されて発泡シートを挟持し下方向へ送る1対の成
形ロールと、上記成形ロールと同成形ロールの上部に設
けられた側水当板と発泡シートとで囲まれた囲い内に冷
却水を供給する冷却水供給手段と、上記1対の成形ロー
ルの下方に位置し、冷却水槽に一部又は全部が浸漬され
る冷却ロールとを備え、上記Tダイの樹脂通路において
樹脂を発泡させ、上記囲い内の冷却水により発泡樹脂表
面を冷却し、上記1対の成形ロールにより冷却しながら
シート厚さを調整し、上記冷却ロールにより更に発泡シ
ートを冷却するように構成したことを特徴とする発泡シ
ート成形装置にある。
【0016】また第2の手段は、上記第1の手段におい
て、上記縦型Tダイは、熱媒が通流される貫通孔を有す
るダイリップが結合される第1ダイ本体と、同第1ダイ
本体と組合わされて樹脂通路を形成する第2ダイ本体
と、同第2ダイ本体に固設され上記樹脂通路を全幅にわ
たって狭窄する狭窄手段を有し同狭窄手段の下流側にテ
ーパ面を形成して上記第1ダイリップと組合わされて形
成される隙間がシート厚に近い量まで拡大されて開口す
るとともに、熱媒を通流する貫通孔が設けられた第2ダ
イリップと、上記両ダイ本体によって形成される樹脂通
路の隙間の量を調整する調整ボルト手段とにより構成さ
れたことにある。
【0017】上記第1、第2の手段によれば、押出機か
ら押出された発泡ガス入り樹脂は、第1ダイ本体と第2
ダイ本体とを組合わせて形成されたTダイの樹脂通路を
通る過程において、横幅方向が広がり、厚み方向が狭い
シート状の断面通路を通過する。このときの発泡ガス入
り樹脂材料は、Tダイの中の圧力が高いため未発泡の状
態にある。第2ダイ本体に固設された第2ダイリップに
設けられた狭窄手段によって、樹脂通路が全幅に亘って
狭窄され、ここを通過する樹脂は発泡し易い温度に加熱
される。上記狭窄部の下流側は漸次隙間が拡開されて製
品シート厚に近い大きな隙間となり、この隙間を通って
一定幅の発泡シートが成形されて押し出される。樹脂の
厚みを調整するには、押しボルト手段により第1ダイリ
ップを曲げ移動してダイ内の樹脂通路狭窄部の隙間間隔
を調整する。
【0018】上記隙間から押し出された発泡シートは、
Tダイ下部の1対の成形ロールと上記1次の側水当板と
発泡シートとで囲まれた囲い内の冷却水により表面を冷
却固化され、1対の成形ロールによりさらに冷却され
る。これによって、発泡しつつある中心部の樹脂が幅方
向に伸びるのが抑えられるとともに、押出されたシート
状成形品がカーテン状に歪むのが防止されて、シート厚
さが調整面が滑らかに成形されて下方に送られる。
【0019】また本発明においては、次の(1)ないし
(5)の手段をとるのが好ましい。
【0020】(1)上記第1ダイ本体に形成した熱媒を
通流する貫通孔並びに上記第2ダイ本体に形成された熱
媒を通流する貫通孔は、上記狭窄手段の近傍に夫々設け
られる。
【0021】(2)上記1次の成形ロールは冷媒で冷却
調温される。
【0022】(3)上記1対の成形ロールと、上記囲い
内に冷却水を供給する冷却水供給手段が、発泡シートに
向かって冷却水を注ぐ多数のノズルを備えた1対のノズ
ル管により構成される。
【0023】(4)上記第1ダイ本体は、ダイリップが
可撓部を介して連結される。
【0024】(5)上記1対の成形ロールと上記冷却ロ
ーラとの間の発泡シートの両側に、同発泡シートに冷却
水を注ぐ冷却用ノズル管を設ける。
【0025】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
形態を詳細に説明する。
【0026】図1には、本発明の実施形態に係る発泡シ
ート成形装置の側面断面図、図2には、上記発泡シート
成形装置の成形ロール周辺の斜視図、図3には、図1に
示される縦型Tダイの構造詳細を示す側面断面拡大図、
図4には、図3のA−A断面樹脂通路が夫々示されてい
る。
【0027】図1〜図4において、21はTダイであ
り、発泡ガスを含むプラスチック材料は、押出機におい
て加熱され混練されて溶融可塑化されて押出機出口29
より同Tダイ21に押出されるようになっている。上記
Tダイ21の樹脂通路は、第1ダイ本体25と第2ダイ
本体27と第2ダイ本体27に固設された第2ダイリッ
プ(図3)と両側の側当板47(図4)とにより形成さ
れ、縦の逆T型形状をなしている。
【0028】71は第1ダイ本体25と第2ダイ本体2
7とを一体に組合わせるためのボルト、75、77は第
2ダイ本体27と第2ダイリップ31とを一体に組合わ
せるためのボルトである。上記第1ダイ本体25は、可
撓性を持たせた薄い可撓部25bによって第1ダイリッ
プ25aを一体に繋いで設けており、第1ダイリップ2
5aの狭窄部近くの位置には熱媒を通す貫通孔25dが
穿孔されている。
【0029】上記第2ダイリップ31には樹脂通路を全
幅にわたって狭窄するような山形の突起31aが設けら
れており、また第1ダイリップ25aと同様に、山形の
突起31a近くの位置に熱媒を通す貫通孔31bが穿孔
されている。
【0030】組合わされた第1ダイ本体25と第2ダイ
本体27の両側面には、1対のダイ側板45(図4)が
固設され、第1ダイリップ25aと第2ダイリップ31
とで形成された樹脂通路の側面部両側には側当板47
(図4)が設けられ、側板45に螺合された押しボルト
81の押圧力により樹脂通路をシールするようになって
いる。樹脂通路の狭窄部下流側は末広がりとなり出口部
は製品シート厚に近い大きな隙間となっている。
【0031】上記第1ダイ本体25と一体の第1ダイリ
ップ25aには、多数の調整ボルト37が螺合により固
定し等ピッチで取付けられており、この調整ボルト37
には、第1ダイ本体25の上部にボルト73で固設され
た支台33と支え板35によって回転自在に軸方向を拘
束されている多数の調整ナット39が螺合しており、こ
れらによってTダイ21内の樹脂通路狭窄部の隙間間隔
を調整し、樹脂厚みを調整する押しボルト手段を構成し
ている。
【0032】63は樹脂通路狭窄部の温度を測る温度セ
ンサである。この温度センサ63により検出された温度
信号は図示しない加熱温度調整装置に送られ、同加熱温
度調整装置が第1ダイリップ25aと第2ダイリップ3
1の温度を、熱媒通路25d、31bを通る熱媒体を介
して、指示温度に制御する。また、第1ダイ本体25と
第2ダイ本体27には、熱媒体を通すための複数の貫通
孔25e、27aが穿孔されている。尚、上記Tダイ2
1の加熱は、これらの貫通孔25e、27aにシーズヒ
ータを差し込むことにより行ってもよい。61はダイ本
体の温度を測定するための温度センサである。
【0033】41、43は、Tダイ21の真下に位置
し、冷媒で冷却されるとともに、互いに逆方向に駆動回
転されて、発泡シート13を挟んで縦方向へ送る1対の
成形ロールである。55は上記成形ロール41、43に
隙間を明けて跨がり、発泡シート13の両側縁に接する
ように、図示しない外部部材に固定された1対の側水当
板である。この1対の側水当板55の成形ロール41、
43と発泡シート13で囲まれた囲い91が形成され、
同囲い91内に冷却水を溜める冷却水供給手段90が設
けられている。
【0034】図3にはこの冷却水供給手段90として、
1対のノズル管51、53が示されている。同ノズル管
51、53に設けられた多数のノズル51aからは調温
された冷却水が側水当板55の内部に供給される。尚、
この冷却水は発泡シート13に直接噴射されても良い。
この冷却水の水量は、側水当板55と成形ロール41、
43と発泡シート13で囲まれた囲いの隙間から漏れ出
る水量を超える水量として、上記囲いの中には、常に冷
却水が上記成形ロール41、43の上部まで満たされて
いることが望ましい。
【0035】上記1対の成形ロール41、43の下方
に、冷却水槽69に半没して発泡シート13を水槽69
内に浸け込む冷却ロール57が設置されている。59は
発泡シート13を次工程に送り出す引き取りローラであ
る。図1において、67はモータであり、同モータ67
はチエンスプロケット83を駆動し、チエンスプロケッ
ト83はチエンを介して上記冷却ローラ57とチエンス
プロケット85を駆動し、同チエンスプロケット85と
一体の歯車87が歯車89、91、93を介して成形ロ
ール41、43を互いに逆方向に回転するように駆動す
る。
【0036】95、97は成形ロール41、43の下
方、冷却ローラ57の上方に夫々設けられたノズル管で
あり、同ノズル管95、97に設けられた多数のノズル
95a、97aにより発泡シート13を冷却すると共
に、水槽69へ冷却水が供給される。
【0037】上記のように構成されたTダイの稼動時に
おいて、押出機出口29から押出された発泡ガスを含む
プラスチック材料は、第1ダイ本体25と第2ダイ本体
27とを組合わせて形成された縦型のTダイ21の樹脂
通路を通る過程において、横幅方向が広がり、厚み方向
が狭いシート状の断面通路を通過する。このときの発泡
ガス入り樹脂材料は、Tダイの中の圧力が未だ充分に高
いため未発泡の状態にある。
【0038】第2ダイリップ31に設けられた山形の突
起31aによって、横長断面の樹脂通路が全幅に亘って
狭窄されているので、ここを通過する樹脂は熱媒通路2
5d、31bを通る熱媒体により、発泡し易い温度に加
熱される。通路狭窄部の下流側は流下方向に漸次隙間が
広がって、製品シート厚に近い大きな隙間となり一定幅
の発泡シート13が成形されて押し出される。
【0039】押し出された発泡シート13の表面はノズ
ル管51、53のノズル51a、53aから噴出する冷
却水及び、側水当板55と成形ロール41、43とで囲
まれた囲い91内の冷却水により、発泡開始温度以下に
冷却される。この状態で上記発泡シート13は、成形ロ
ール41、43により表面を冷却固化され、発泡しつつ
ある中心部の樹脂が幅方向に伸びるのが抑えられるとと
もに、押出されたシート状成形品がカーテン状に歪むの
が防止される。そして、上記発泡シート13は、シート
厚さを調整され、表面を滑らかにされて下方に送られ、
下部のノズル管95、97の冷却水と冷却ローラ57に
より更に冷却され、安定化される。
【0040】上記のようにして押出される製品のシート
の厚さを調整するには、第1ダイ本体25の上側部に固
設されている台33と支え板35とによって軸方向変位
を拘束されている多数の調整ナット39を回して、調整
ボルト37を押し、あるいは引き上げて上記Tダイ21
内の樹脂通路狭窄部の隙間間隔を調整すればよい。
【0041】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されており、
請求項1及び2の発明によれば、ダイ内に樹脂通路の狭
窄手段を設けることによって上流の樹脂圧力を高めるこ
とができ、狭窄手段上流のダイ内の発泡を防止すること
ができる。また発泡して略製品シート厚さに膨脹した発
泡シートが、ダイリップ先端を離れて直ぐに冷却水を浴
びてシート表面が発泡温度以下に冷却される。更に成形
ロールでシートの外表面を挟圧して厚さを整えると共に
表面を滑らかにすることができる。
【0042】また、上記発泡シートを下部の冷却ローラ
で冷却することにより熱の状態を安定化させることがで
きる。さらに、ダイ内で厚み方向に膨脹した後の処理に
おいては、発泡シートを静止した板上で卑きずることが
一切無いので、摩擦抵抗によりシートの表面にしわが寄
ったり、発泡が破れて表面が荒れたりする虞れはない。
【0043】さらに樹脂通路の狭窄手段下流側のダイリ
ップはシート厚に近い大きな隙間を持たせているので、
冷却水によるシート表面の冷却固化と相俟って、シート
は幅方向に伸びず、厚み方向へのみ発泡膨脹することと
なり、厚みと平面度が安定したシート成形を行うことが
できる。さらに、本発明装置は構造が簡単であり、調
整、保全が容易で、製造コストも安価である等の顕著な
効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る発泡シート成形装置の
側面断面図。
【図2】図1の発泡シート成形装置の成形ロール周辺の
斜視図。
【図3】図1のTダイの詳細構造を示す側面断面図。
【図4】図3のA−A断面を示す側面図。
【図5】従来のTダイを示す側面断面図。
【図6】スリットの形状を示す図5中のB−B断面図。
【図7】成形品の状態を示す図5中のC−C断面図。
【図8】他の従来例の発泡樹脂シート押出し成形装置の
側面断面図。
【図9】図8のII−II断面図。
【符号の説明】
13 発泡シート 21 Tダイ 25 第1ダイ本体 25a ダイリップ 25b 可撓部 25d 熱媒通路 27 第2ダイ本体 31 第2ダイリップ 31a 山形突起 31b 熱媒通路 37 調整ボルト 39 調整ナット 41、43 成形ロール 45 側板 47 側当板 51、53 ノズル管 55 側水当板 57 冷却ローラ 69 水槽 91 囲い 95、97 ノズル管

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発泡ガスを含むプラスチック等の熱可塑
    性樹脂材料を押し出して発泡シートを成形する縦型Tダ
    イと、同Tダイの真下に位置し冷媒等の冷却手段により
    冷却され、互いに逆方向に回転されて発泡シートを挟持
    し下方向へ送る1対の成形ロールと、上記成形ロールと
    同成形ロールの上部に設けられた側水当板と発泡シート
    とで囲まれた囲い内に冷却水を供給する冷却水供給手段
    と、上記1対の成形ロールの下方に位置し、冷却水槽に
    一部又は全部が浸漬される冷却ロールとを備え、上記T
    ダイの樹脂通路において樹脂を発泡させ、上記囲い内の
    冷却水により発泡樹脂表面を冷却し、上記1対の成形ロ
    ールにより冷却しながらシート厚さを調整し、上記冷却
    ロールにより更に発泡シートを冷却するように構成した
    ことを特徴とする発泡シート成形装置。
  2. 【請求項2】 上記縦型Tダイは、熱媒が通流される貫
    通孔を有するダイリップが結合される第1ダイ本体と、
    同第1ダイ本体と組合わされて樹脂通路を形成する第2
    ダイ本体と、同第2ダイ本体に固設され上記樹脂通路を
    全幅にわたって狭窄する狭窄手段を有し同狭窄手段の下
    流側にテーパ面を形成して上記第1ダイリップと組合わ
    されて形成される隙間がシート厚に近い量まで拡大され
    て開口するとともに、熱媒を通流する貫通孔が設けられ
    た第2ダイリップと、上記両ダイ本体によって形成され
    る樹脂通路の隙間の量を調整する調整ボルト手段とによ
    り構成されてなる請求項1記載の発泡シート成形装置。
  3. 【請求項3】 上記第1ダイ本体に形成した熱媒を通流
    する貫通孔並びに上記第2ダイ本体に形成された熱媒を
    通流する貫通孔は、上記狭窄手段の近傍に夫々設けられ
    てなる請求項2記載の発泡シート成形装置。
  4. 【請求項4】 上記1対の成形ロールが冷媒で冷却調温
    されてなる請求項1、2、3の何れか1つに記載の発泡
    シート成形装置。
  5. 【請求項5】 上記1対の成形ロールと上記囲い内に冷
    却水を供給する冷却水供給手段が、発泡シートに向かっ
    て冷却水を注ぐ多数のノズルを備えた1対のノズル管に
    より構成された請求項1ないし4の何れか1つに記載の
    発泡シート成形装置。
  6. 【請求項6】 上記第1ダイ本体は、ダイリップが可撓
    部を介して連結されてなる請求項1ないし5の何れか1
    つに記載の発泡シート成形装置。
  7. 【請求項7】 上記1対の成形ロールと上記冷却ローラ
    との間の発泡シートの両側に同発泡シートに冷却水を注
    ぐ冷却用ノズル管を設けた請求項1〜6の何れか1つに
    記載の発泡シート成形装置。
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