JP2008260233A - 多層ポリオレフィン系樹脂発泡シートの製造方法 - Google Patents
多層ポリオレフィン系樹脂発泡シートの製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2008260233A JP2008260233A JP2007105495A JP2007105495A JP2008260233A JP 2008260233 A JP2008260233 A JP 2008260233A JP 2007105495 A JP2007105495 A JP 2007105495A JP 2007105495 A JP2007105495 A JP 2007105495A JP 2008260233 A JP2008260233 A JP 2008260233A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sheet
- polyolefin resin
- core layer
- foam sheet
- extruder
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Molding Of Porous Articles (AREA)
Abstract
【解決手段】発泡剤を含むポリオレフィン系樹脂を押出機を用いて混練、溶融し、押出機ダイスより押出して発泡シートとなし、該発泡シートの表面にポリオレフィン系樹脂を押出機を用いて混練、溶融し、押出機ダイスより押出して表層を積層する方法であり、発泡シート及び/又は表層を積層した発泡シートを、シート入口部の温度が60℃からポリオレフィン系樹脂の融点付近の温度、シート排出部の温度が0〜20℃である一対のエンドレススチールベルトで挟持して搬送しながら賦形、冷却して多層のポリオレフィン樹脂系発泡シートを製造する。
【選択図】なし
Description
前2者の方法、或いは、後者のマルチマニホールドダイを使用した場合は、コア層と表層を合体された同一のダイスにより押出成形している。
この場合、表層の適正温度が異なる、すなわち、通常、発泡押出しの際は低温度の押出しが好ましく、また、表層が無発泡の場合、特に、フィラーを添加している場合には、その成形温度を高く設定する必要があり、表層とコア層を同一温度とすることが困難であり、仮にコア層の最適温度とすると、表層樹脂の流動性が不足し、均一な表層が得られない。また、表層の適正温度に設定すると、コア層の発泡層の粘度が下がって破泡してしまい、発泡体が得られない。
特に、コア層の表面にポリオレフィン系樹脂を積層した後、特定の温度範囲に制御された一対のエンドレススチールベルトで挟持して賦形、冷却する方法、また、好ましくは前記のコア層をスキン層を有する発泡シートとして成形した後、該シートの表面にポリオレフィン系樹脂を押出機ダイスから積層し、次いで特定の温度範囲に制御された一対のエンドレススチールベルトで挟持して賦形、冷却する方法、さらに好ましくは、前記のコア層がスキン層を有する発泡シートとして押出し、特定の温度範囲に制御された一対のエンドレススチールベルトで挟持して賦形、冷却して、スキン層を有するコア層を成形し、該層の表面にポリオレフィン系樹脂を押出機ダイスから積層し、再度、特定の温度範囲に制御された一対のエンドレススチールベルトで挟持して賦形、冷却する方法により、上記課題が解決できることを見出し、本発明に到った。
(1)発泡剤を含むポリオレフィン系樹脂を押出機を用いて混練、溶融し、押出機ダイスより押出してコア層の発泡シートとなし、次いで該発泡シートの表面にポリオレフィン系樹脂を押出機を用いて混練、溶融し、押出しダイスから押出して積層すること特徴とする多層ポリオレフィン系樹脂発泡シートの製造方法、
(2)発泡剤を含むポリオレフィン系樹脂を押出機を用いて混練、溶融し、押出機ダイスより押出してコア層の発泡シートとなし、次いで該発泡シートの表面にポリオレフィン系樹脂を押出機を用いて混練、溶融し、押出しダイスから押出して積層し、ついで、一対のエンドレススチールベルトで挟持して搬送しながら賦形、冷却することを特徴と多層ポリオレフィン系樹脂発泡シートの製造方法、
(3)発泡剤を含むポリオレフィン系樹脂を押出機を用いて混練、溶融し、押出機ダイスより押出してコア層の発泡シートとなし、一対のエンドレススチールベルトで挟持して搬送しながら賦形、冷却した後、該発泡シートの表面にポリオレフィン系樹脂を押出機を用いて混練、溶融し、押出機ダイスより押出して積層し、ついで、他の一対のエンドレススチールベルトで挟持して搬送しながら賦形、冷却することを特徴とする多層ポリオレフィン系樹脂発泡シートの製造方法、
(4)(1)〜(3)の方法において、発泡シートの発泡倍率が1.1〜30倍であることを特徴とする多層ポリオレフィン系樹脂発泡シートの製造方法、
(5)(1)〜(4)の方法において、表層を形成するポリオレフィン系樹脂が、1〜50重量%のフィラー成分を含むことを特徴とする多層ポリオレフィン系樹脂発泡シートの製造方法である。
また、(1)〜(4)の方法において、発泡剤を含むポリオレフィン系樹脂を押出機を用いて混練、溶融し、押出機ダイスより押出してコア層の発泡シートを製造する工程でダイスの溶融樹脂吐出面が特開昭58−3837号公報に開示されているような多孔形状をなすものであっても良い。
さらにまた、(1)〜(4)の方法において、表層を形成するポリオレフィン系樹脂が、帯電防止剤、高分子型帯電防止剤及び抗菌剤から選ばれる少なくとも1種の添加剤を含んでいても良い。
なお、本発明において言う表層とは、通常、スキン層と称される層と同じ意味を示す場合もある。また、発泡シートの表面とは、発泡シートの表裏両面又は一方の表面を意味し、好ましくは、表裏両面を意味する。すなわち、本発明の製造方法における、発泡シートの表面に表層を積層するとは、発泡シートの表裏両面又は一方の表面に表層を積層することであり、好ましい態様では、発泡シートの剛性の観点から表裏両面に表層を積層する。
本発明の製造方法において、コア層の発泡シートを形成し、該発泡シートの表面に表層を積層する方法は、発泡剤を含むポリオレフィン系樹脂を、コア層の発泡シートを形成するための押出機で混練・溶融し、押出機ダイスから押出してコア層の発泡シートを形成し、ついで、該発泡シートの表面に、別に設けられた1又は2基以上の押出機から、同種又は異種のポリオレフィン系樹脂を混練・溶融し、押出機ダイスから押出して積層する方法である。
通常、発泡押出しの際は低温度の押出しが好ましく、また、表層、特に、フィラーを添加している表層の場合には、その成形温度を高く設定する必要がある。すなわち、多層からなるポリオレフィン系樹脂発泡シートを製造する方法では、表層の適正成形温度が、コア層の適正成形温度と異なる。コア層と表層との成形温度を同一温度とする、例えば、両層での成形温度をコア層の最適温度とすると、表層樹脂の流動性が不足し、均一な表層が得られず、一方、表層の適正温度に設定すると、コア層の発泡層の粘度が下がって破泡してしまい、発泡体が得られないなどの不都合が生じることがあるので、一般的に多層シートを成形する場合に用いられるマルチマニホールドダイを用いる方法は好ましくない。
(A−1)コア層の発泡シートは、ポリオレフィン系樹脂、発泡剤及び必要により添加するその他の添加剤を含有するポリオレフィン系樹脂組成物を押出機で混練、溶融し押出しダイスから押出して形成する。
使用される押出機としては特に限定されず、押出機(原料樹脂加熱、溶融混練部、溶融樹脂搬送部)、Tダイ、押出された樹脂発泡体の搬送手段、加熱ロール及び冷却ロールで駆動されるステンレススチールベルト等を含んで構成される単軸押出機や多軸押出機が適用できる。
また、Tダイの溶融樹脂の吐出面が、多孔形状であることが好ましい。この面を多孔形状にすることにより、Tダイ中における溶融樹脂の発泡の開始を抑制し、多孔から吐出された後、発泡倍率の高いコア層の発泡シートを得ることができる。
押出機での原料樹脂及びその他必要により添加される添加剤の混練・溶融は、これらが溶融する温度、通常、120℃〜190℃で行われる。
(A−2)コア層の発泡シートは、コア層がスキン層を有する発泡シートとして形成されたものであってもよい。
スキン層を有するコア層を形成する方法は、ダイスの先端部に配設された上下2面の冷却面を有する冷却プレートで発泡シートの表面を冷却し、発泡させたコア層と該層の表面がスキン層である発泡シートを形成する方法である。すなわち、この方法により内部が発泡したコア層であり該コア層の表面がスキン層である発泡シートを得ることができる。冷却プレートの形状は、特に制限はないが、例えば、特開2003−266522号公報に開示されたものが好ましく例示される。
また、押出機での原料樹脂の混練・溶融温度等の条件は、上記(A−1)と同様である。
(B)上記(A−1)及び(A−2)のように形成されたコア層の発泡シートの表面に、表層を積層できるように設けられた1基以上の押出機で、ポリオレフィン系樹脂及び必要によりその他添加剤、特にフィラーや帯電防止剤を添加したポリオレフィン樹脂を混練、溶融し押出機のTダイから押出して積層する。積層したシートはエンドレススチールベルトに挟持して搬送しながら賦形、冷却して、表層を積層したコア層からなる多層のポリオレフィン系樹脂発泡シートを得る。
押出機を2台以上使用すれば、表裏で、樹脂の組成を変えることも可能である。
本発明の製造方法では、コア層となる発泡シート又はコア層がスキン層を有する発泡シートの層、及び表層は、いずれも上記ポリオレフィン系樹脂を用いて形成する。この場合、ポリオレフィン系樹脂は同種であっても異なっていても良い。さらには、必要により表層を形成させる樹脂としては、ポリオレフィン系樹脂以外の相容性良好な樹脂を用いても差し支えない。
炭酸ガスとしては、ガス状、液状又は超臨界状態のいずれでも供給することが可能である。
発泡剤として、炭酸ガスを用いる場合にも、化学発泡剤以外の上記添加剤を同様に配合することができる。これら各種原料の配合は、一般にヘンシェルミキサー、ブレンダー等を用い、必要に応じて各種液状の添着剤を加えながら混合し、均一化させて、押出機へ供給する。
なお、発泡剤を含むポリオレフィン系樹脂で表層が形成される場合、その発泡倍率は、特に限定されないが、得られる多層シートの諸物性を考慮して決めることができる。
1)押出されたコア層の発泡シートを成形後、冷却ロール等で冷却せず自然放冷のまま、その後、表面に、表層を積層し、さらに、積層体を一対以上の冷却ロール等で挟んで冷却する。
2)押出されたコア層の発泡シート自体を一対以上の冷却ロールに挟んで一旦冷却して、発泡成形体の形を維持し、その後、表面に、表層を積層し、さらに、積層体を一対以上の冷却ロール等で挟んで冷却する。
3)押出されたコア層の発泡シート自体を一対以上の冷却ロールに挟んで一旦冷却して、発泡成形体の形を維持し、その後、表面に、表層を積層し、さらに、積層体をエンドレススチールベルトを使用して冷却する。
4)押出されたコア層の発泡シート自体を一旦エンドレススチールベルトで冷却して、発泡成形体の形を維持し、その後、表面に、表層を積層し、さらに、積層体をエンドレススチールベルトを使用して冷却する。
コア層の発泡倍率が5倍以上、或いは、表層を積層したシートが10mm以上の場合は、シートの平板性の保持、冷却効率の観点より、上記3)又は4)の方法を採用するのが好ましい。
第1段目の好ましい態様は、エンドレススチールベルトのシート入口部の温度が60℃以上、ポリオレフィン系樹脂の結晶化温度以下、シート排出部の温度が0〜20℃であることが好ましい。上記温度範囲で、少なくとも3段で温度制御して温度勾配をつける。エンドレススチールベルトによるシートの搬送速度を0.1〜5m/min.とし、搬送距離を0.5〜8mとする。
第2段目の好ましい態様は、エンドレススチールベルトのシート入口部の温度が60℃以上、ポリオレフィン系樹脂の結晶化温度以下、或いは、エンドレススチールベルトの表面を表層シート表面に転写する場合、ポリオレフィン系樹脂の融点付近から結晶化温度付近に設定する場合もある。シート排出部の温度は0〜20℃であることが好ましい。上記の温度範囲で、少なくとも3段で温度制御して勾配をつける。エンドレススチールベルトによるシートの搬送速度を0.1〜5m/min.とし、搬送距離を3〜8mとする。
使用する樹脂は、発泡剤を含むコア層で使用する樹脂と格段の理由がない限り、同一種類のポリオレフィン系樹脂を用いることが好ましい。したがって、好ましくは、コア層がポリプロピレン系樹脂である場合は、表層にも同種のポリプロピレン系樹脂を用いる。
表層に用いるポリオレフィン系樹脂は、発泡剤をその他必要により添加する添加剤と共に含んでいても良い。この際、発泡剤の添加量は、コア層を形成するポリオレフィン樹脂に対する添加量と同じであってもよいが、通常は、表層を形成するポリオレフィン系樹脂には、コア層の発泡倍率と異なる倍率のとなるように添加する。
フィラーの添加量は、特に限定されず、得られる多層ポリオレフィン系樹脂発泡体の表面平滑性や剛性等を阻害せず、かつ所望の物性を得ることができる範囲で決めることができる。通常、ポリオレフィン系樹脂に対して、1〜50重量%が使用される。
したがって、コア層をスキン層を有する発泡シートとして形成する場合でも、該発泡シートを予め、同様のエンドレススチールベルトで挟み、賦形した後、該発泡シートの表面に表層を積層し、さらに水平性を有するエンドレススチールベルトで挟み、賦形、冷却する態様が一段と好ましい。
得られたコア層のみ、及びコア層の表面に表層を積層した多層シートの性能を次の方法で評価した。
比重:ミラージュ製MD−200S比重測定装置を用いて水中置換法により測定した。
曲げ弾性率:JIS−K−7171(プラスチックの曲げ特性の試験法)に準じて測定
した。
ねじ止め強度:コア層及び多層シートを次のように測定した。ネジ種としてPTスクリ
ューネジ呼径5.14を用い、このネジを、実施例1〜5のコア層の発泡シートで
は、シートの他方の表面に達するまでねじ込み、多層シートでは、一方の表面から
他方の表層に達するまでねじ込み、また実施例6及び7の発泡シート及び多層シー
トでは、表面から17mmまで、ねじ込み、それらのねじ込んだネジを引張速度2
mm/min.で引張った時の最大荷重を測定した。
平板性:流れ方向300mm、幅方向150mmのシートを平板の上に乗せ、浮き上が
りの大きい点の平板からの距離mmを測定した。
<製造設備の概要>
1.コア層押出機
同方向二軸押出機〔(株)プラスチック工学研究所社製:BT−30、シリンダー径:30mm、L/D=42〕の先端に、ダイス幅250mmのTダイを設置した。発泡剤としては、炭酸ガスを使用した。炭酸ガスボンベから炭酸ガス供給装置(日本分光社製SCP−getポンプ)を利用して、二軸押出機の中間へ炭酸ガスが圧入できるようにした。
2.表層押出機
単軸押出機〔池貝社製:シリンダー径:40mm、L/D:32〕の先端に、アダプターを使用して流路を分岐し、ダイス幅250mmのTダイを2台設置した。
外径110mmのジャケットロールを上側に8本、下側に8本をそれぞれロール間隔120mmで水平となるように並べて設置し、上下各8本のロール全体をそれぞれ厚みが0.3mmのステンレス製スチールベルトで覆い、ベルト先端部と後端部を接続して、上下一対のエンドレススチールベルトとした(シート搬送距離が840mm)。エンドレススチールベルトの走行速度を0〜5m/min.で可変調整出来るようにした。エンドレススチールベルトのシート入口側ジャケットロールには、オイル循環温調器を設置(上下共通)し、250〜40℃の範囲の温度制御ができるようにし、シート排出側ジャケットロールには、冷却器付き温水循環器を設置(上下共通)し、5〜60℃の範囲の温度制御ができるようにした。シート入口側から2番目〜7番目のジャケットロールは上下2対づつにそれぞれ温調器を設置し、エンドレススチールベルトは全体を5段に区分して温度制御できるようにした。
前記製造設備のコア層押出機に、非架橋ポリオレフィン樹脂であるポリプロピレン〔(株)グランドポリマー製、商品名:J705〕を100重量部、発泡核剤〔永和化成(株)製、商品名:EE−275F〕1重量部を装入し、炭酸ガスを5Mpaの圧力で圧入して(目途:樹脂100重量部に対し炭酸ガス0.5重量部)、210℃から230℃で混練、溶融し、170℃で、リップ間隙が0.8mmのTダイから押出して、発泡倍率3倍で厚みが5mmのコア層のシートを形成した。
ついで、このコア層シートの表裏両面に、前記製造設備の表層押出機で非架橋ポリオレフィン樹脂であるポリプロピレン〔(株)プライムポリマー製、商品名:E111G〕100重量部、結晶核剤〔(株)ADEKA製、商品名:アデカスタブNA−11〕0.5重量部を装入し、200〜210℃で混練、溶融して、Tダイから215℃、押出量7kg/hrで押出して積層した。積層したシートを前記製造設備のエンドレスス−チルベルトの間に挟み、搬送した。エンドレススチールベルトは、入口側の1番目のロール温度を130℃とし、排出口側のロール温度は20℃に設定し、多層シートを搬送し、賦形冷却し、前記コア層の表面に表層の厚みが0.3mmである多層ポリオレフィン系樹脂発泡シートを製造した。得られたコア層のみのシート、及び積層したシートの曲げ弾性率および、ねじ止め強度、また多層シートの平板性を測定し、評価した。表1に製造条件、及び評価結果を示す。
実施例1と同様の製造設備を用い、製造条件を表−1に示すように変えて多層ポリオレフィン系樹脂発泡シートを得た。製造条件及び評価結果を表1に纏めて示す。
実施例4〜7
実施例1と同様の製造設備、及びコア層を形成する樹脂として非架橋ポリオレフィン樹脂であるポリプロピレン〔(株)プライムポリマー製、商品名:VP103A〕を用い、ダイス形状、及び製造条件を表−1に示すように変えて多層ポリオレフィン系樹脂発泡シートを得た。製造条件及び評価結果を表1に纏めて示す。
非架橋ポリオレフィン樹脂であるポリプロピレン〔(株)グランドポリマー製、商品名:J705〕をコア層用樹脂及び表層用樹脂として用い、ダイスとしてマルチマニホールドダイを使用して、多層シートを形成した。
ダイス温度を表層に合わせ場合、コア層が破泡し、発泡シートが得られなかった。また、ダイス温度をコア層に合わせた場合、表層の樹脂が固まり、成形が不可能であった。
*1:ポリプロピレン(PP);実施例1〜3及び比較例1と2では、非架橋ポリオレ
フィン樹脂J705〔商品名、(株)グランドポリマー製〕を使用し、実施例4
〜7では、非架橋ポリオレフィン樹脂VP103A〔商品名、(株)プライムポ
リマー製〕を使用した。
*2:発泡核剤;EE275F〔商品名、永和化成(株)製〕。
*3:多孔ダイは、ダイスの樹脂吐出面が、径約1.5mmの孔をその中心が互いに約
4〜4.5mm間隔になるように3列に設けられたもの。
*4:コア層のみと多層シートのそれぞれの比重をミラージュ製MD−200Sの比重
測定装置を用いて水中置換法により測定した。
*5:JIS−K−7171、プラスチックの曲げ特性の試験法。
*6:コア層及び多層シートのねじ止め強度を、ネジ種:PTスクリューネジ呼径
5.14を用い、このネジを、実施例1〜5のコア層の発泡シートでは他方の表
面に達するまでねじ込み、多層シートでは、一方の表面から他方の表層に達する
までねじ込み、また実施例6及び7の発泡シート又は多層シートでは、表面から
17mmねじ込み、そのネジを引張速度2mm/min.で引っ張った時の最大
荷重。
*7:ポリプロピレン(PP);非架橋ポリオレフィン樹脂E111G〔商品名、
(株)プライムポリマー製〕。
*8:結晶核剤;NA−11〔造核剤、製品名:アデカスタブNA−11、(株)
ADEKA製〕。
*9:タルク;〔HG−12、80%マスターバッチ、浅田製粉(株)製〕。
*10:ガラス繊維強化PP−1;モストロンL−3040P〔商品名、GF30wt
%、(株)プライムポリマー製〕。
*11:ガラス繊維強化PP−2;モストロンL−4040P〔商品名、GF40wt
%、(株)プライムポリマー製〕。
*12:マルチはマルチマニホールドダイを示し、比較例1及び2はコア層と表層がマ
ルチマニホールドダイス内で積層して押出される。
*13:平板性:流れ方向300mm、幅方向150mmのシートを平板の上に乗せ、
浮き上がりの大きい点の平板からの距離。
Claims (5)
- 発泡シートをコア層とし、該コア層の表面に表層を有するポリオレフィン系樹脂発泡シートの製造方法であって、発泡剤を含むポリオレフィン系樹脂を押出機を用いて混練、溶融し、押出機ダイスより押出してコア層の発泡シートとなし、ついで、該発泡シートの表面に、ポリオレフィン系樹脂を押出機を用いて混練、溶融し、押出機ダイスより押出して積層することを特徴とする多層ポリオレフィン系樹脂発泡シートの製造方法。
- 発泡シートをコア層とし、該コア層の表面に表層を有するポリオレフィン系樹脂発泡シートの製造方法であって、発泡剤を含むポリオレフィン系樹脂を押出機を用いて混練、溶融し、押出機ダイスより押出してコア層の発泡シートとなし、ついで、該発泡シートの表面に、ポリオレフィン系樹脂を押出機を用いて混練、溶融し、押出機ダイスより押出して積層し、一対のエンドレススチールベルトで挟持して搬送しながら賦形、冷却することを特徴とする多層ポリオレフィン系樹脂発泡シートの製造方法。
- 発泡シートをコア層とし、該コア層の表面に表層を有するポリオレフィン系樹脂発泡シートの製造方法であって、発泡剤を含むポリオレフィン系樹脂を押出機を用いて混練、溶融し、押出機ダイスより押出してコア層の発泡シートとなし、一対のエンドレススチールベルトで挟持して搬送しながら賦形、冷却した後、該発泡シートの表面に、ポリオレフィン系樹脂を押出機を用いて混練、溶融し、押出機ダイスより押出して積層し、ついで、さらに一対のエンドレススチールベルトで挟持して搬送しながら賦形、冷却することを特徴とする多層ポリオレフィン系樹脂発泡シートの製造方法。
- コア層の発泡倍率が、1.1〜30倍であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の多層ポリオレフィン系樹脂発泡シートの製造方法。
- 表層を形成するポリオレフィン系樹脂が、1〜50重量%のフィラー成分を含むことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の多層ポリオレフィン系樹脂発泡シートの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007105495A JP2008260233A (ja) | 2007-04-13 | 2007-04-13 | 多層ポリオレフィン系樹脂発泡シートの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007105495A JP2008260233A (ja) | 2007-04-13 | 2007-04-13 | 多層ポリオレフィン系樹脂発泡シートの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008260233A true JP2008260233A (ja) | 2008-10-30 |
Family
ID=39983088
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007105495A Pending JP2008260233A (ja) | 2007-04-13 | 2007-04-13 | 多層ポリオレフィン系樹脂発泡シートの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008260233A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016172438A (ja) * | 2015-03-16 | 2016-09-29 | 日本ポリプロ株式会社 | 積層発泡シート及び熱成形体 |
JPWO2019077944A1 (ja) * | 2017-10-16 | 2020-04-09 | 積水化成品工業株式会社 | 積層発泡シート、及びその成形体 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06182884A (ja) * | 1992-12-16 | 1994-07-05 | Mitsubishi Kasei Corp | 発泡熱可塑性樹脂シート及び複合材の製造方法 |
JPH08216227A (ja) * | 1995-02-16 | 1996-08-27 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | ベルト挟圧式発泡シート成形装置 |
JPH10230547A (ja) * | 1997-02-19 | 1998-09-02 | Dainippon Printing Co Ltd | オレフィン化粧シートの製造方法及び製造装置 |
JP2003220674A (ja) * | 2002-01-29 | 2003-08-05 | Jsp Corp | ポリオレフィン系樹脂積層発泡シートおよびその製造方法 |
-
2007
- 2007-04-13 JP JP2007105495A patent/JP2008260233A/ja active Pending
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06182884A (ja) * | 1992-12-16 | 1994-07-05 | Mitsubishi Kasei Corp | 発泡熱可塑性樹脂シート及び複合材の製造方法 |
JPH08216227A (ja) * | 1995-02-16 | 1996-08-27 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | ベルト挟圧式発泡シート成形装置 |
JPH10230547A (ja) * | 1997-02-19 | 1998-09-02 | Dainippon Printing Co Ltd | オレフィン化粧シートの製造方法及び製造装置 |
JP2003220674A (ja) * | 2002-01-29 | 2003-08-05 | Jsp Corp | ポリオレフィン系樹脂積層発泡シートおよびその製造方法 |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016172438A (ja) * | 2015-03-16 | 2016-09-29 | 日本ポリプロ株式会社 | 積層発泡シート及び熱成形体 |
JPWO2019077944A1 (ja) * | 2017-10-16 | 2020-04-09 | 積水化成品工業株式会社 | 積層発泡シート、及びその成形体 |
JP7065471B2 (ja) | 2017-10-16 | 2022-05-12 | 積水化成品工業株式会社 | 積層発泡シート、及びその成形体 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US9527975B2 (en) | PVC composite material, foam board, production method and apparatus thereof, and flooring | |
US20240309653A1 (en) | Pvc composite material, foam board, and flooring | |
US9156228B2 (en) | Method for producing a multi-layer plastic film | |
JP2010270228A (ja) | ポリプロピレン系樹脂発泡体の製造方法及びポリプロピレン系樹脂発泡体 | |
WO2016060162A1 (ja) | ポリプロピレン系樹脂発泡粒子、ポリプロピレン系樹脂型内発泡成形体およびその製造方法 | |
JP2011104890A (ja) | 樹脂発泡シート | |
CN103270094B (zh) | 高强度挤塑型热塑性聚合物泡沫 | |
KR20090067099A (ko) | 열가소성 기포 물질용 고분자 배합물 | |
JP4906363B2 (ja) | ポリプロピレン系樹脂発泡体の製造方法 | |
KR20100023794A (ko) | 폴리올레핀계 수지의 발포 보드 및 그 제조 방법 | |
WO2007004524A1 (ja) | 断熱建材用発泡ボードおよびその製造方法 | |
JP2008239635A (ja) | 帯電防止性樹脂組成物および熱可塑性樹脂製多層シート | |
JP2008260233A (ja) | 多層ポリオレフィン系樹脂発泡シートの製造方法 | |
JP4539238B2 (ja) | 熱可塑性樹脂発泡シートの真空成形方法 | |
JP2008274031A (ja) | 帯電防止性樹脂組成物および熱可塑性樹脂製多層シート | |
JP3916978B2 (ja) | スキン層を有するポリオレフィン系樹脂発泡シートの製造方法 | |
JP2009241408A (ja) | 発泡積層体の製造方法 | |
JP2003117981A (ja) | ポリオレフィン系樹脂発泡シートの製造方法 | |
JP2005119147A (ja) | ポリプロピレン系樹脂積層発泡シートの製造方法、積層発泡シート及びその成形体 | |
JP2019130708A (ja) | ポリプロピレン系樹脂発泡積層シート及び成形品 | |
CN114075356B (zh) | 具有梯度孔结构的聚乙烯发泡材料及其制备方法和应用 | |
JP2005041209A (ja) | プロピレン系樹脂発泡シートおよび容器 | |
CN112143133A (zh) | 一种复合微蜂窝板及其制备方法 | |
JP2005081796A (ja) | プロピレン系樹脂発泡シートおよび容器 | |
JP2002086646A (ja) | ポリプロピレン系樹脂積層発泡シート及び成形容器 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20091002 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20100120 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20111121 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20111121 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20120224 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120306 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20120626 |