JPH08215300A - バルーンカテーテル、バルーンカテーテルの製造方法、及びステントを所望の箇所内に展開するための方法 - Google Patents
バルーンカテーテル、バルーンカテーテルの製造方法、及びステントを所望の箇所内に展開するための方法Info
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- JPH08215300A JPH08215300A JP7305683A JP30568395A JPH08215300A JP H08215300 A JPH08215300 A JP H08215300A JP 7305683 A JP7305683 A JP 7305683A JP 30568395 A JP30568395 A JP 30568395A JP H08215300 A JPH08215300 A JP H08215300A
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Abstract
ルーンの形状が血管の形状に合わせて変化するようにす
る。 【解決手段】 バルーンカテーテル10は、カテーテル
チューブ12と、カテーテルチューブ12に取り付けら
れた少なくとも一つの膨張可能なバルーン14と、該少
なくとも一つの膨張可能なバルーン14の直径を少なく
とも一部分において狭めるための少なくとも一つの太さ
を狭める装置16とを具備する。
Description
カテーテルに関する。
任意の管状体導管を開放状態に保つことを助けるため
に、バルーン式血管形成術およびステントを用いる手術
(stenting)において広範に使用されている。例示的な目
的で、バルーン式血管形成術およびステントを用いる手
術に適した管状体導管の一例としての血管に対して本発
明を適用した場合について説明する。
テーテルを血管に挿入することを伴う。この処置に続い
て通常ステントを用いる手術、即ちレストノシス(resto
nosis)を防ぐために血管内に施されるステントを有する
バルーンカテーテルの挿入が行われる。ステントは任意
の適切なステント、例えば本出願人に一部譲渡されてい
る米国特許出願第08/029,493号に記載されて
いるステントであることができる。典型的には、バルー
ンは血管内の所望の箇所内で膨張せしめられ、それによ
りステントが施される。次いでバルーンカテーテルが収
縮せしめられ、かつ血管から引き出される。
をなし、カテーテルの一部が血管の所望の部分内で膨張
されることができるようになっている。従来技術のバル
ーンカテーテルのバルーンは典型的にはまっすぐに形成
される。
テーテルが有する欠点は、バルーンカテーテルの可撓性
の欠如にある。通常、ステント付き又はステント無しの
従来技術のバルーンカテーテルがアーチ形(弓形)の血
管内に挿入されたとき、バルーンカテーテルが血管の形
状を変え、その結果血管はアーチ形形状をくずされて、
より角張った形状になる。このようにアーチ形形状が失
われることにより、血管が損傷を受ける可能性があり、
かつ血液循環に望ましくない問題が発生する可能性があ
る。従って本発明の目的は、改良されたバルーンカテー
テルを提供することにある。
狭められた部分を備えたバルーンカテーテルを用いるこ
とにより、バルーンの可撓性が増大され、従って血管の
形状に合わせてバルーン自体の形状を変えるバルーンの
能力が向上された。斯くして本発明の好ましい実施態様
によれば、バルーンカテーテルであって、カテーテルチ
ューブと、カテーテルチューブに取り付けられた少なく
とも一つの膨張可能なバルーンと、該少なくとも一つの
膨張可能なバルーンの少なくとも一つの部分においてバ
ルーンの直径を狭めるための少なくとも一つの太さを狭
める装置とを具備する、バルーンカテーテルが提供され
る。
ば、上述の太さを狭める装置が、膨張可能なバルーンを
構成する材料とほぼ同一の材料から構成されることがで
き、又はしなやかでない(non-compliant) プラスチック
から構成されることができる。この代わりに、太さを狭
める装置は金属、例えばコーティング付き又はコーティ
ング無しのステンレス鋼、ニッケル及びチタン(チタニ
ウム)の合金から構成されることができる。
ば、上述の太さを狭める装置は、リング形状をなす太さ
を狭める装置を備える。このリングは、リングの直径を
変化させることができるジグザグ形のリングであること
ができる。更に、本発明の好ましい実施態様によれば、
上述の太さを狭める装置の直径がカテーテルチューブの
直径よりも大きい。
ば、バルーンの収縮された状態では上記太さを狭める装
置の直径とバルーンの直径とが全体的に等しく、膨張さ
れた状態では該太さを狭める装置の直径がバルーンの直
径よりも小さい。
ば、バルーンカテーテルの製造方法であって、カテーテ
ルチューブと、一部分内で膨張されるべきバルーンとを
設ける段階を具備し、バルーンはカテーテルチューブ上
に取り付けられ、更に、少なくとも一つの太さを狭める
装置を設ける段階を具備し、更に、該少なくとも一つの
太さを狭める装置をバルーンの予め定められた位置上に
配置する段階を具備し、更に、該少なくとも一つの太さ
を狭める装置をバルーンに連結する段階を具備する、バ
ルーンカテーテルの製造方法が提供される。
ば、ステントを所望の箇所内に展開するための方法であ
って、ステントを設ける段階と、ステントをバルーンカ
テーテルに取り付ける段階と、バルーンカテーテルを所
望の箇所に案内する段階と、該所望の箇所内でバルーン
カテーテルを膨張させる段階と、バルーンカテーテルか
らステントを取り外す段階とを具備し、ステント及びバ
ルーンカテーテルは、該所望の箇所の形状に合わせて形
状を変化させることができる、ステントを所望の箇所内
に展開するための方法が提供される。上述の所望の箇所
は任意の形状、例えばアーチ形形状または全体的に直線
状でない形状をなすことができる。
発明を詳細に説明する。まず初めに図1および図2を参
照する。図1は、本発明の好ましい実施例に従って構成
されかつ作動するバルーンカテーテルの概略斜視図であ
る。図2は、このバルーンカテーテルの一部の断面図で
あって、図2(A)は収縮された状態、図2(B)は膨
張された状態を夫々示す。
バルーンカテーテルは好ましくは、カテーテルチューブ
12と、カテーテルチューブ12の一部分上に配置され
たバルーン14とを具備する。なお、図1では単純化の
ためにカテーテルチューブ12の一部のみが示されてい
る。バルーン14は、バルーンカテーテル10を使用す
る外科医によって膨張されかつ収縮されることができ
る。バルーン14の直径がバルーン14全体を通して均
一ではないということが本発明の一つの特徴である。少
なくとも一つの太さを狭める装置が、バルーン14の太
さを狭められた部分16を周期的に形成するようにバル
ーン14の直径を周期的に狭め、その結果膨張されたバ
ルーン14はソーセージのような形状に形成される。
によって、バルーン14の可撓性と、バルーン14自体
の形状を血管の形状に合わせる能力とが向上するという
ことが本発明の一つの特徴である。収縮された状態(図
2(A)参照)では、バルーン14の直径と、太さを狭
められた部分16の直径とは、好ましくは破線101に
よって示されるように同様である。膨張された状態(図
2(B)参照)では、破線103によって示される太さ
を狭められた部分16の直径は、破線105によって示
されるバルーン14の完全に膨張された領域の直径より
も小さい。
バルーン14の太さを狭められた部分16の直径103
は、破線107によって示されるカテーテルチューブ1
2の直径よりも大きい。バルーン14の膨張は、太さを
狭める任意の適切な装置によって、例えば人体にとって
受け入れ可能な種類の金属製リングによって、又はバル
ーン14を形成する材料を用いることによって制限され
ることができるということがわかる。なお、この詳細に
ついては後述する。
ることによって、バルーンカテーテル10の可撓性の程
度が決定されることができるということがわかる。例え
ば、太さを狭める装置の直径が、膨張された状態でのバ
ルーン14の直径よりもずっと小さな値に選択された場
合、即ち太さを狭める装置の直径が、カテーテルチュー
ブ12の直径と全体的に同様の直径に選択された場合に
は、比較的高い程度の可撓性が得られる。
いることによって、より長い可撓性ステントが、血管の
より大きな部分を支持するために使用されることができ
るということがわかる。次に図3および図4を参照す
る。図3および図4は、2種類の好ましい太さを狭める
装置16を有するバルーン14を夫々示した概略斜視図
であり、カテーテルチューブ12は単純化のために図示
されていない。図3(A)および図4(A)は収縮され
た状態でのバルーン14を示しており、一方図3(B)
および図4(B)は膨張された状態でのバルーン14を
示している。
照すると、リング形式の太さを狭める装置18が示され
ている。リング18は、連結具20によってバルーン1
4自体に連結されることができる任意の適切なリングで
あることができる。好ましくはリング18は任意の適切
な材料、例えば金属材料又はしなやかでない(non compl
iant) プラスチック材料から形成される。血管内で用い
られるステントに使用されかつ本発明によるバルーンカ
テーテル10に使用されることができる合金には、コー
ティング付き又はコーティング無しのステンレス鋼及び
ニッケル及びチタン(チタニウム)の合金が含まれる。
この代わりに、リング18は、バルーン14を形成する
材料から形成されることもできる。但しこの場合、バル
ーン14を形成する材料から形成されたリング18の膨
張が、バルーンカテーテル10の太さを狭められた部分
16の所望の直径に限定されることが条件である。
照すると、ジグザグ形のリング形式の太さを狭める装置
22が示されている。ジグザグ形リング22は、連結具
24によってバルーン14自体に連結されることができ
る任意の適切なリングであることができる。ジグザグ形
リング22はその直径を変化させることができ、従って
太さを狭められた部分16の直径が所望のように調節さ
れることができるということが、ジグザグ形リング22
の特徴である。ジグザグ形リング22は、リング18を
形成するのに使用される材料から形成されることができ
る。
造するための好ましい方法は、好ましくは以下の各段階
を具備する。即ち、 (A)カテーテルチューブ12と、膨張されるべきバル
ーン14とを設け、かつバルーンカテーテル製造技術に
おいて従来公知の任意の方法でカテーテルチューブ12
とバルーン14とを連結する段階を具備する。典型的に
はバルーン14は、カテーテルチューブ12の縁部の近
傍に連結される。 (B)更に、少なくとも一つの太さを狭める装置、例え
ば図3に示すリング18または図4に示すジグザグ形リ
ング22を設ける段階を具備し、更に、所望の個数の太
さを狭める装置をバルーン14の予め定められた各位置
に配置する段階を具備し、更に、各太さを狭める装置を
バルーン14に連結する段階を具備する。
実施例に従って構成されかつ作動するバルーンカテーテ
ル10と、バルーンカテーテル10に連結されたステン
トとが示されており、ステントは、ステントの展開位置
(deployment location) で示されている。図5は、ステ
ントを所望の箇所内、例えば血管内に展開するための好
ましい方法を示している。
(弓形)の血管30内に展開させる方法は、好ましくは
以下の各段階を具備する。即ち、(A)互いに連結され
た黒点によって概略的に表されたステント32を設ける
段階を具備し、ステント32は好ましくは可撓性を有す
るステント、例えば本出願人に一部譲渡されている米国
特許出願第08/029,493号に記載されている可
撓性ステントであり、(B)更に、ステント32をバル
ーンカテーテル10に任意の適切な方法、例えば本出願
人に一部譲渡されている米国特許出願第08/029,
493号に記載されている方法によって取り付ける段階
を具備し、(C)更に、アーチ形をなす血管30内の所
望の箇所にバルーンカテーテル10を案内する段階を具
備し、(D)更に、上記所望の箇所内でバルーンカテー
テル10を膨張させる段階を具備し、(E)更に、バル
ーンカテーテル10からステント32を取り外す段階を
具備する。
張された状態で示されていることがわかる。本発明によ
るバルーンカテーテル10の使用方法は、ステント32
及びバルーンカテーテル10が血管30の形状に合わせ
た形状をとることが可能である場合に特に有用である。
血管30の形状が変化せしめられるのではなく、むしろ
ステント32付き又はステント32無しのバルーンカテ
ーテル10が、血管30の形状に合わせてバルーンカテ
ーテル10自体の形状を変化させるということが本発明
の特徴である。
示のためにのみ記載されたものであり、上述の実施例に
対する多くの変形例が存在し、それらの変形例のすべて
が本発明の範囲内に入るということを理解されたい。例
えば、太さを狭める装置は、バルーン14の長手方向軸
線に対して斜めに配置されることもできる。別の非限定
的な実施例では、複数の太さを狭める装置が互いに連結
されることができる。
ないということが当業者にはわかるであろう。むしろ、
本発明の範囲は、特許請求の範囲に記載された範囲によ
ってのみ規定されるものである。
作動するバルーンカテーテルの概略斜視図である。
断面図であって、(A)は収縮された状態、(B)は膨
張された状態を夫々表している。
作動する一つの種類の太さを狭める装置を有する図1の
バルーンカテーテルのバルーン部分を示す概略斜視図で
あって、(A)は収縮された状態、(B)は膨張された
状態を夫々表している。
作動する別の種類の太さを狭める装置を有する図1のバ
ルーンカテーテルのバルーン部分を示す概略斜視図であ
って、(A)は収縮された状態、(B)は膨張された状
態を夫々表している。
作動するバルーンカテーテルと、バルーンカテーテルに
連結されたステントとを示す概略図であって、ステント
は展開された位置で表されている。
Claims (14)
- 【請求項1】 バルーンカテーテルであって、 カテーテルチューブと、 該カテーテルチューブに取り付けられた少なくとも一つ
の膨張可能なバルーンと、 該少なくとも一つの膨張可能なバルーンの少なくとも一
つの部分において該バルーンの直径を狭めるための少な
くとも一つの太さを狭める装置とを具備する、バルーン
カテーテル。 - 【請求項2】 上記太さを狭める装置が、上記膨張可能
なバルーンを構成する材料とほぼ同一の材料から構成さ
れる、請求項1に記載のバルーンカテーテル。 - 【請求項3】 上記太さを狭める装置が金属から構成さ
れる、請求項1に記載のバルーンカテーテル。 - 【請求項4】 上記金属が、コーティング付き又はコー
ティング無しのステンレス鋼、ニッケル及びチタンの合
金からなるグループから選択される、請求項3に記載の
バルーンカテーテル。 - 【請求項5】 上記太さを狭める装置が、しなやかでな
いプラスチックから構成される、請求項1に記載のバル
ーンカテーテル。 - 【請求項6】 上記太さを狭める装置が、リング形状を
なす太さを狭める装置を備える、請求項1に記載のバル
ーンカテーテル。 - 【請求項7】 上記リングが、ジグザグ形をなすリング
である、請求項6に記載のバルーンカテーテル。 - 【請求項8】 上記ジグザグ形をなすリングが、該リン
グの直径を変化させることができる、請求項7に記載の
バルーンカテーテル。 - 【請求項9】 上記太さを狭める装置の直径が、上記カ
テーテルチューブの直径よりも大きい、請求項1に記載
のバルーンカテーテル。 - 【請求項10】 収縮された状態では上記太さを狭める
装置の直径と上記バルーンの直径とが全体的に等しく、
膨張された状態では該太さを狭める装置の直径が該バル
ーンの直径よりも小さい、請求項1に記載のバルーンカ
テーテル。 - 【請求項11】 バルーンカテーテルの製造方法であっ
て、 カテーテルチューブと、一部分内で膨張されるべきバル
ーンとを設ける段階を具備し、該バルーンは該カテーテ
ルチューブ上に取り付けられ、 更に、少なくとも一つの太さを狭める装置を設ける段階
を具備し、 更に、該少なくとも一つの太さを狭める装置を該バルー
ンの予め定められた位置上に配置する段階を具備し、 更に、該少なくとも一つの太さを狭める装置を該バルー
ンに連結する段階を具備する、バルーンカテーテルの製
造方法。 - 【請求項12】 ステントを所望の箇所内に展開するた
めの方法であって、 ステントを設ける段階と、 該ステントをバルーンカテーテルに取り付ける段階と、 該バルーンカテーテルを所望の箇所に案内する段階と、 該所望の箇所内でバルーンカテーテルを膨張させる段階
と、 該バルーンカテーテルからステントを取り外す段階とを
具備し、 該ステント及び該バルーンカテーテルは、該所望の箇所
の形状に合わせて形状を変化させることができる、ステ
ントを所望の箇所内に展開するための方法。 - 【請求項13】 上記所望の箇所がアーチ形形状をな
す、請求項12に記載のステントを所望の箇所内に展開
するための方法。 - 【請求項14】 上記所望の箇所が全体的に直線状をな
さない、請求項12に記載のステントを所望の箇所内に
展開するための方法。
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