JPH08214732A - 光利用の固定型集魚装置 - Google Patents

光利用の固定型集魚装置

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JPH08214732A
JPH08214732A JP2854695A JP2854695A JPH08214732A JP H08214732 A JPH08214732 A JP H08214732A JP 2854695 A JP2854695 A JP 2854695A JP 2854695 A JP2854695 A JP 2854695A JP H08214732 A JPH08214732 A JP H08214732A
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JP
Japan
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light
fish
float
collecting device
source lamp
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Pending
Application number
JP2854695A
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English (en)
Inventor
Yoshinori Kato
嘉教 加藤
Tsutomu Motohashi
勉 本橋
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BENII TOYAMA KK
Original Assignee
BENII TOYAMA KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 魚群の蝟集効果が高く魚群濃度を順次濃密に
しながら滞留させることができ、各種の漁法に使用で
き、大小いずれの漁具であっても効果的に捕獲すること
ができる光利用の固定型集魚装置の提供を目的とする。 【構成】 太陽電池1により得られた電気を蓄電するソ
ーラー蓄電池2又は通常の乾電池、蓄電池のいずれか又
はこれらを併用した電源部3をフロート4に支持し、該
電源部3に配線されて点灯又は点滅するハロゲンラン
プ、発光ダイオード等の光源ランプ5を設けるととも
に、一端側を前記光源ランプ5からの光の受光部6と
し、他端側を広く散光する不束状態として、受光した光
を散乱させる放光部7とした10〜100 本単位で集束した
水深対応長さの光ファイバー束8を、前記フロート4か
ら水中へ垂らすように設けるとともに、前記フロート4
又は光ファイバー束8に、流動阻止用のアンカー9を設
けた構成。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光に蝟集する魚類の趨
光性を利用した漁法に使用する光利用の固定型集魚装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】魚類の趨光性を利用して、航走、船上の
灯火や水中灯により魚群を蝟集し、これを漁獲する灯火
漁法は、古来から有効な漁法として良く知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般に光に蝟集する生
物は、瞳孔或は眼瞼で光量調節ができず、網膜運動反応
によってのみ感度調節が行われるから、照度の急変は、
趨光性であっても光が忌避反応を生じさせるものであ
る。
【0004】これは、従来の灯火漁法において、趨光性
魚が光束の中心をさけてその周辺の0.01〜0.1 ルクスを
中心とする希薄な照度水域にのみ滞留し、光束の中心部
の強照度水域や、0.001 ルクス以下の極弱照度水域には
滞留せず、また灯火船の停船などにより、魚群の蝟集滞
留した水域が強照度水域又は極弱照度水域となると、魚
群は急速に散逸する事実は経験または実験によっても裏
付けられている。
【0005】このため、従来の灯火漁法による蝟集した
魚群を捕獲する漁具としては、四つ手網、棒受網等の掬
い網具又は巾着網、揚操網等のまき網具若しくは一本釣
り等の釣具のように、比較的小規模で機動性に富んだ漁
具に限られており、魚群を散逸させることなく網具に誘
導捕獲する定置網等の大形漁具では、灯火が有効に機能
しない点に課題があった。
【0006】本発明は、発光するプランクトン群の光に
似た、光束の中心域を形成しない自然的発光群を水中で
放光して、魚群を蝟集するとともに魚群濃度を順次濃密
にしながら滞留させ、各種の漁法において、大小いずれ
の漁具であっても効果的に捕獲することができる光利用
の固定型集魚装置の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の光利用の固定型
集魚装置は、太陽電池により得られた電気を蓄電するソ
ーラー蓄電池又は通常の乾電池、蓄電池のいずれか又は
これらを併用した電源部をフロートに支持し、該電源部
に配線されて点灯又は点滅するハロゲンランプ、発光ダ
イオード等に代表される寿命の長い耐久性のある光源ラ
ンプを設けるとともに、該光源ランプから一端側へ入射
した光を、不束状態とした他端へ通して水中において散
乱放光させるようにした光ファイバーを設け、前記フロ
ートには流動阻止用のアンカーを設けた構成となってい
る。
【0008】なお、太陽電池は、太陽光を地面に対して
30〜45度に固定する固定タイプが最も経済的であるが、
より以上にエネルギー獲得をする場合には、大型化とな
るが、太陽光の入射放光を常に追尾する追尾タイプ、太
陽光を追尾しながらレンズで集光する集光タイプを採用
してもよい。
【0009】また、光源ランプとその光の入射部は、電
源部に設けるか、水中浮遊する補助フロートに設ける
か、海底に敷設する魚礁に固定するかは、諸般の事情か
ら選択するものとする。
【0010】
【作用】上記した本発明の光利用の固定型集魚装置は、
例えば、定置網に比較的近い魚道上に配置することによ
り、発光するプランクトン群の光に似た、光束の中心域
を形成しない自然的発光群を水中で放光し、その光群が
水中において、0.001 〜0.1 ルクスの照度曲線帯をなす
水域を形成し、該水域に経時的に密度を増して蝟集した
魚群が滞留する。
【0011】そして、前半夜にあっては真夜中に近づく
にしたがって明順応から暗順応に変化し、また後半夜に
あっては明け方に近づくにしたがって暗順応から明順応
に変化する魚の桿視体物質の光吸収率の低下に伴う視覚
感度の低下によって、魚群を散逸させることなく滞留水
域から魚道上に離脱誘導するようになり、効率的に魚群
を定置網で捕獲することができるように作用する。
【0012】
【実施例】次に本発明に係る光利用の固定型集魚装置の
実施例を模式図に基づいて説明すると以下の通りであ
る。
【0013】図1は本発明の実施例1に係る光利用の固
定型集魚装置であって、太陽電池1により得られた電気
を蓄電するソーラー蓄電池2又は通常の乾電池、蓄電池
のいずれか又はこれらを併用した電源部3をフロート4
に支持し、該電源部3に配線されて点灯又は点滅するハ
ロゲンランプ、発光ダイオード等の光源ランプ5を設け
るとともに、一端側を前記光源ランプ5からの光の受光
部6とし、他端側を広く散光する不束状態として、受光
した光を散乱させる放光部7とした10〜100 本単位で集
束した水深対応長さの光ファイバー束8を、前記フロー
ト4から水中へ垂らすように設けるとともに、前記フロ
ート4又は光ファイバー束8に、流動阻止用のアンカー
9を設けた構成である。
【0014】そして、前記光ファイバー束8をフロート
4から水中に垂らすとともに、アンカーにより海底等に
固定し、受光部6において入射した光又は点滅光を、そ
の他端の放光部7から菊花花火状に放光させ、発光する
プランクトン群の光に似た自然光群を形成し、魚類を蝟
集するように使用される。
【0015】図2は本発明の実施例2に係る光利用の固
定型集魚装置であって、太陽電池1により得られた電気
を蓄電するソーラー蓄電池2又は通常の乾電池、蓄電池
のいずれか又はこれらを併用した電源部3をフロート4
に支持し、ハロゲンランプ、発光ダイオードのいずれか
の光源ランプ5を補助フロート10に支持して、前記電
源部3と光源ランプ5とを電線11で接続配線し、一端
側を前記光源ランプ5からの光を受光する受光部6とし
て他端側が噴水状に広く散在する不束状態として光を散
乱させる放光部7とした10〜100 本単位で集束した光フ
ァイバー束8を、前記補助フロート10に立設状態で設
け、補助フロート10に流動阻止用のアンカー9を設け
た構成となっている。
【0016】光ファイバー束8の放光部の繊維の切断形
状は、図3に示すように、軸線直角切断端a、傾斜切断
端b、角、円錐形端c、またはこれらと側面切欠きcと
の併用とするものとする。
【0017】そして、フロート4または補助フロート1
0に設けた光ファイバー束8の放光部7を水中に沈め
て、アンカーにより海底等に固定し、受光部6において
入射した光又は点滅光を、その他端の放光部7から菊花
花火状に放光させ、発光するプランクトン群の光に似た
自然光群を形成し、魚類を蝟集するように使用する。
【0018】なお、太陽電池1としては、平面ガラス板
等に装着した平板タイプ、屋根瓦のような曲面をした曲
面タイプ、薄い金属板または高分子シートをベースにし
たフレキシブルタイプのいずれかが使用される。
【0019】また、太陽光の受光手段としては、固定タ
イプが最も経済的であるが、より以上にエネルギー獲得
をする場合には、大型化となるが、追尾タイプ、集光タ
イプを使用してもよい。
【0020】さらに光源ランプからの光の色、波長は、
過去の経験又は実験によって証明されているものを使用
する、例えば、光の色は、水中において遠くまで届くこ
とから青色が集魚に最適であるが、魚の種類に応じて、
赤色、紫色、緑色、黄色を使用し、波長は、沿岸性魚、
浅海性魚については長波長に、深海性魚は短波長に反応
することから採択するものとする。
【0021】実験例1 既設のシイラづけ漁法の浮設竹束上に備えた蓄電池によ
り点灯させた12V50Wのハロゲンランプの白色(ナチュ
ラルホワイト)の光を、CK20(直径10mm、長さ1000mmか
らなるライトガイドの13本の束)の光ファイバー束の受
光部から入射して、他端の放光部から放射状に拡散させ
たところ、平均集魚数の2〜数倍の集魚状況となり、さ
らに、真夜中および明け方時分には、蝟集した魚群が散
逸せずに光域を離脱する様相を水中ロボットカメラによ
る船上のテレビジョン映像で視認できた。
【0022】実験例2 上記実験例1において、太陽電池により得られた電気を
蓄電した鉛蓄電池を電源として発光ダイオード(LED)を
2秒間隔で点滅させたところ、0.001 〜0.1 ルクス照度
曲線帯の位置が放光部にかなり近付いたが、魚群分布域
は0.0004ルクス照度曲線帯付近までその範囲を広げる結
果となり、さらに、真夜中および明け方時分には、蝟集
した魚群が散逸せずに光域を離脱する様相は実験例1と
同様であった。
【0023】この実験例2の現象は、発光ダイオードに
よる弱光力の点滅が、魚の視覚に強いインパクトを与え
て、集魚反応を生じさせると同時に、魚の目の残像効果
に起因するものと考えられる。
【0024】またこれらの実験例によって得た諸知見
は、シイラづけ漁法における浮設竹束のような浮魚礁の
みならず、海底に敷設する人工魚礁に、本発明装置を併
設しても優れた集魚効果が得られ、また各種の灯火、釣
り漁法において利用できることを示唆するものである。
【0025】
【発明の効果】以上説明した本発明の光利用の固定型集
魚装置は、発光するプランクトン群の光に似た、光束の
中心域を形成しない自然的発光群を水中で放光形成し、
その光群が水中において、0.001 〜0.1 ルクスの照度曲
線帯をなす水域を形成し、該水域に経時的に密度を増し
て蝟集し、前半夜にあっては真夜中に近づくにしたがっ
て明順応から暗順応に変化し、また後半夜にあっては明
け方に近づくにしたがって暗順応から明順応に変化する
魚の桿視体物質の光吸収率の低下に伴う視覚感度の低下
によって、魚群を散逸させることなく滞留させることが
できる。
【0026】また、定置網に比較的近い魚道上に配置し
た場合には、前記視覚感度の低下によって、魚群を散逸
させることなく滞留水域から魚道上に離脱誘導するよう
になり、効率的に魚群を定置網で捕獲することができ
る。
【0027】したがって本発明の光利用の固定型集魚装
置によれば、魚群を蝟集するとともに魚群濃度を順次濃
密にしながら滞留させることが可能であって、大小いず
れの規模の漁具であっても効果的な捕獲することができ
る光利用の固定型集魚装置を提供でき、漁獲量の増大に
貢献できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に係る光利用の固定型集魚装
置の模式図である。
【図2】本発明の実施例2に係る光利用の固定型集魚装
置の模式図である。
【図3】光ファイバー束の放光部側の繊維の切断形状を
示す拡大図である。
【符号の説明】
1 太陽電池 2 ソーラー蓄電池 3 電源部 4 フロート 5 光源ランプ 6 受光部 7 放光部 8 光ファイバー束 9 アンカー 10 補助フロート 11 電線

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フロートに支持した電源部に配線されて
    点灯又は点滅する光源ランプと、該光源ランプから一端
    側へ入射した光を、不束状態とした他端へ通し水中にお
    いて散乱放光させる光ファイバーと、流動阻止用のアン
    カーとから構成されていることを特徴とする光利用の固
    定型集魚装置。
  2. 【請求項2】 太陽電池により得られた電気を蓄電する
    ソーラー蓄電池又は通常の乾電池、蓄電池のいずれか又
    はこれらを併用した電源部とし、ハロゲンランプ、発光
    ダイオード等に代表されるいずれかを光源ランプとする
    請求項1記載の光利用の固定型集魚装置。
  3. 【請求項3】 太陽電池の太陽光の受光は、固定、追
    尾、集光のいずれか又はこれらを併用したものである請
    求項2記載の光利用の固定型集魚装置。
  4. 【請求項4】 光源ランプとその光の入射部が、電源部
    に設けられている請求項1、2又は3記載の光利用の固
    定型集魚装置。
  5. 【請求項5】 光源ランプとその光の入射部が、水中浮
    遊する補助フロートに設けられている請求項1、2又は
    3記載の光利用の固定型集魚装置。
JP2854695A 1995-02-17 1995-02-17 光利用の固定型集魚装置 Pending JPH08214732A (ja)

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JP (1) JPH08214732A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010508842A (ja) * 2006-11-13 2010-03-25 ソ スン ナ 人工漁礁の機能を有する海底固定型海洋構造物及びその製作方法
US9089119B1 (en) 2012-08-13 2015-07-28 Sola Group, LLC Solar powered fishing bobber apparatus
JP2019523962A (ja) * 2017-05-12 2019-08-29 青海首能太陽光有限公司Qinghai Capital Energy Solar Pv Co.,Ltd 集魚照明装置
KR20220053307A (ko) * 2020-10-22 2022-04-29 한국광기술원 양식 어류의 수중 사료 공급 장치 및 방법

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