JPH08214667A - 軌道式茶葉摘採機 - Google Patents

軌道式茶葉摘採機

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JPH08214667A
JPH08214667A JP2393195A JP2393195A JPH08214667A JP H08214667 A JPH08214667 A JP H08214667A JP 2393195 A JP2393195 A JP 2393195A JP 2393195 A JP2393195 A JP 2393195A JP H08214667 A JPH08214667 A JP H08214667A
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gate
tea
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OCHIAI HAMONO KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 茶樹畝の両側の畝間に敷設された左右のレー
ル間隔のバラつきに対応できることは勿論のこと、茶葉
摘採装置の支持位置精度を向上でき、しかも茶葉摘採装
置の反転作業等に支障のない軌道式茶葉摘採機を提供す
る。 【構成】 茶樹畝を跨ぐ門型フレーム1は、左右幅方向
中央の屈折点14で左右対称に上下に屈折する中折れ構
造とし、その左右両脚部の下端部に装備した左右の車輪
4,4,5,5の間隔を茶樹畝の両側の畝間に敷設され
た左右のレールJ,Jの間隔の広狭に追従可能とすると
共に、茶葉摘採装置3を吊持する支持フレーム18,1
8を門型フレーム1の左右幅方向中央上方に支持する左
右の支持ステー19,19,19,19は、外端部をそ
れぞれ門型フレーム1の左右の上角部近傍に枢着し、内
端部をそれぞれ支持フレーム18側の連結金具17,1
7に枢着して門型フレーム1の内側に張り出さないよう
にした軌道式茶葉摘採機。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、茶樹園において各茶樹
畝の両側の畝間に敷設された左右のレール上を走行しつ
つ各茶樹畝の茶葉摘採作業を連続的に行う軌道式茶葉摘
採機に関する。
【0002】
【従来の技術】このような軌道式茶葉摘採機として、特
公平6−40788号公報に記載のものが従来一般に知
られている。この軌道式茶葉摘採機は、図5に示すよう
に、茶樹畝Tを跨ぐ形態の門型フレームAの左右両脚部
B,Cの下端部に左右の車輪D,Eを装備した自走式の
走行台車Fと、この走行台車Fの門型フレームA上に支
持された支持フレームGに吊持されて門型フレームAの
内側の茶樹畝Tの上面に臨む茶葉摘採装置Hとを備えた
もので、上記左右の車輪D,Eは、茶樹畝Tの左右の畝
間に支柱Iを介して所定の地上高に敷設された左右のパ
イプレールJ,J上を走行するようになっている。
【0003】前記茶葉摘採装置Hは、茶樹畝Tの幅方向
半分を作業対象としたものであり、茶樹畝Tの上面頂部
に臨む部分が上下位置調節自在かつ縦軸廻りに反転自在
に吊持されており、茶樹畝Tの上面裾部に臨む部分は左
右の両脚部B,Cのいずれか一方に上下位置調節自在か
つ着脱自在に接続固定されている。そしてこのような茶
葉摘採装置Hは、走行台車Fが茶樹畝Tの一端側から他
端側に向かって走行する往路過程で茶樹畝Tの片側半分
の摘採作業を行い、続いて縦軸廻りに反転させること
で、走行台車Fが茶樹畝Tの他端側から一端側に向かっ
て走行する復路過程で茶樹畝Tの反対側半分の摘採作業
を行うようになっている。
【0004】ここで、茶樹園における各茶樹畝Tの間の
畝間の相互間隔は、定植時に決定され、一般に狭い茶樹
園では狭く、広い茶樹園では広くなる傾向がある。この
ため、各畝間の中央に敷設される各パイプレールJ,J
の相互間隔も一定ではなく、茶樹園によっては150c
mから200cmの範囲でバラついている。また同一の
茶樹園においても上記パイプレールJ,Jの相互間隔は
一定とは限らず、一つ茶樹畝Tの両側の畝間に付設され
る左右のパイプレールJ,Jの相互間隔にも部分的に広
狭がある。
【0005】そこで、前記公報に記載の軌道式茶葉摘採
機にあっては、図5に示すように、門型フレームAの左
右両脚部B,Cは、その上端部の屈折点K,Lを中心に
それぞれ左右方向に傾動自在に構成され、また、その上
下方向の中間部同士が左右のステーM,Nを介してリン
ク構成されることで、相互に連動して左右対称に傾動で
きるように構成されており、左右のパイプレールJ,J
の相互間隔に広狭があっても、左右の車輪D,Eがその
広狭に追従して走行できるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述した従
来の軌道式茶葉摘採機では、門型フレームAの左右両脚
部B,Cがそれぞれ上端部に屈折点K,Lを有する構造
であるため、これらの屈折点K,Lの加工精度や組付け
誤差によっては、門型フレームA全体に左右幅方向の大
きなガタつきが発生する。このことは、支持フレームG
に吊持される茶葉摘採装置Hの茶樹畝Tに対する左右幅
方向の支持位置が不安定となり、殊に傾斜地の茶樹園で
は門型フレームAと共に茶樹摘採装置Hが谷側に位置ず
れを起こすことを意味し、茶樹畝Tの摘採面に凹凸が発
生するなど、数mm単位の摘採精度が要求される軌道式
茶葉摘採機にあっては、致命的な問題である。
【0007】また、左右のステーM,Nが門型フレーム
Aの左右の上角部の内側に大きく張り出しているため、
茶樹畝T上面の片側半分を作業対象とした往路の摘採作
業を終えて反対側半分を作業対象とした復路の摘採作業
に移行すべく、茶葉摘採装置Hを縦軸廻りに反転する際
に、上記ステーM,Nが邪魔となって茶葉摘採装置Hの
反転作業に支障を来し、殊に、茶葉摘採装置Hが樹高の
高い茶樹畝Tに対応して比較的高い位置に吊持されてい
る場合には、茶葉摘採装置Hの反転作業が困難となるな
どの問題もあった。
【0008】そこで本発明は、茶樹畝の両側の畝間に敷
設された左右のレール間隔のバラつきに対応できること
は勿論のこと、茶葉摘採装置の支持位置精度を向上で
き、しかも茶葉摘採装置の反転作業等に支障のない軌道
式茶葉摘採機を提供することを目的とする。
【0009】この目的を達成する手段として本発明は、
茶樹畝を跨ぐ門型フレームを有し、その左右両脚部の下
端部に装備した左右の車輪により茶樹畝の両側の畝間に
敷設された左右のレール上を走行する走行台車と、この
走行台車に付設された支持フレームに吊持される茶葉摘
採装置とを備える軌道式茶葉摘採機において、上記門型
フレームは、左右幅方向中央に設定された屈折点で上下
に屈折することで左右の車輪間隔が左右のレール間隔の
広狭に追従する中折れ構造とすると共に、上記支持フレ
ームは、上記門型フレームの屈折による位置変化の小さ
い左右の上角部近傍に外端部がそれぞれ枢着されて内端
部が門型フレームの左右幅方向中央部上方に臨む左右の
支持ステーと、この支持ステーの内端部を枢着して門型
フレームの上記屈折点から上方に延びるスライド支柱に
案内される連結金具とを介して門型フレームの屈折点上
方の所定位置に支持したことを特徴とする。
【0010】このような手段を採用した本発明による軌
道式茶葉摘採機では、茶樹畝の両側の畝間に敷設された
左右のレール間隔に広狭のバラつきがあると、門型フレ
ームが左右幅方向中央の屈折点で左右対称に上下に屈折
することで左右の車輪間隔がレール間隔の広狭に追従し
て調整される。その際、門型フレームの屈折による位置
変化の小さい左右の上角部近傍に外端部がそれぞれ枢着
された左右の支持ステーの内端部にそれぞれ枢着された
連結金具は、門型フレームの屈折点から上方に延びるス
ライド支柱の上下動に対して相対移動するのであり、支
持フレームは上記左右の支持ステー及び連結金具を介し
て門型フレームの屈折点上方の所定位置に保持される。
【0011】ここで、前記門型フレームは、左右幅方向
中央の1点に設定された屈折点で屈折する中折れ構造で
あるから、屈折点の加工精度や組付け誤差が従来例と同
程度として比較した場合、従来例に較べて門型フレーム
の横ずれは半減する。このため、門型フレームの左右幅
方向中央上方の所定位置に支持される支持フレーム及び
これに吊持される茶葉摘採装置は、左右幅方向に位置ず
れを起こすことが殆どない。
【0012】また、前記支持フレームを支持する左右の
支持ステーは、外端部が門型フレームの左右の上角部近
傍にそれぞれ枢着され、内端部が門型フレームの左右幅
方向中央部上方に臨んでおり、門型フレームの内側に張
り出すことがないから、茶葉摘採装置の反転作業等に支
障がない。
【0013】以下、本発明の一実施例を添付図面を参照
して具体的に説明する。図1ないし図3に全体構造を示
す一実施例の軌道式茶葉摘採機は、図示省略した茶樹畝
を跨ぐ形態の門型フレーム1を有する走行台車2と、こ
の走行台車2に吊持される茶葉摘採装置3とを備えるも
ので、上記走行台車2は、門型フレーム1の左右両脚部
の下端部に設置された左右一対の駆動輪4,4及び従動
輪5,5が茶樹畝の左右両側の畝間に所定の地上高をも
って敷設された左右のパイプレールJ,J上を転動する
ことで、茶樹畝に沿って走行できるようになっている。
【0014】前記門型フレーム1は、アルミニウム合金
製の角パイプの溶接構造物であり、前後に所定間隔を開
けて平行配置された前部横フレーム1a及び後部横フレ
ーム1bと、上記前部横フレーム1aの両端部から略直
角に下方に延びる左右一対の前部脚部フレーム1c,1
cと、上記後部横フレーム1bの両端部から略直角に下
方に延びる左右一対の後部脚部フレーム1d,1dと、
前部脚部フレーム1c,1cの上端部と後部脚部フレー
ム1d,1dの上端部とをそれぞれ前後に連結する左右
一対の上部サイドフレーム1e,1eと、前部脚部フレ
ーム1c,1cの下端部と後部脚部フレーム1d,1d
の下端部とをそれぞれ前後に連結する左右一対の下部サ
イドフレーム1f,1fとを有する。そして上記左右一
対の後部脚部フレーム1d,1dの下端部には前記駆動
輪4,4が設置され、上記左右一対の前部脚部フレーム
1c,1cの下端部には前記従動輪5,5が設置されて
いる。
【0015】前記駆動輪4,4及び従動輪5,5は、い
ずれも両側にツバ部を有するU字溝付きのものであっ
て、パイプレールJ,J上を転動する際に、左右方向に
傾動しても不用意に脱輪しないようになっている。また
上記駆動輪4,4は、軌道トルクの大きい直流の走行モ
ータ6,6により減速機構を介して回転駆動されるもの
で、上記走行モータ6,6は、門型フレーム1上に搭載
されたコントロールボックス7を介してバッテリ8及び
発電機9に回路構成されており、コントロールボックス
7の操作に応じて回転が制御されるようになっている。
なお、上記発電機9は小型で高出力が得られる交流発電
機であり、コントロールボックス7内に配置された整流
器を介してバッテリ8及び走行モータ6,6に回路構成
される。
【0016】一方、前記門型フレーム1には、その前部
脚部フレーム1c,1cと後部脚部フレーム1d,1d
とに跨って昇降自在な左右一対の昇降フレーム10,1
0が付設されている。これらは左右対称に配置された同
一構造のものであるから、その一方について代表して説
明すると、昇降フレーム10の前後両端部には、それぞ
れ左右の支持板11,11を介して3つの転動輪12,
12,12が回転自在に支持され、前端側の3つの転動
輪12,12,12が前部脚部フレーム1cを前後方向
から挟持し、後端側の3つの転動輪12,12,12が
後部脚部フレーム1dを前後方向から挟持することで、
昇降フレーム10は前部脚部フレーム1cと後部脚部フ
レーム1dとに跨って昇降自在となっている。
【0017】前記昇降フレーム10を昇降駆動するた
め、門型フレーム1の前部脚部フレーム1cの上端部に
は前記コントロールボックス7によって回転制御される
減速機構付きの昇降モータ13が付設されると共に、こ
の昇降モータ13によって回転駆動されるドライブシャ
フト(図示省略)が上部サイドフレーム1e内に回転自
在に挿通支持され、また上記ドライブシャフトに伝動構
成されて同一方向に同期回転する2本のネジシャフト
(図示省略)が前部脚部フレーム1c及び後部脚部フレ
ーム1d内にそれぞれ回転自在に挿通支持されている。
そしてこれらのネジシャフトに螺合する各ナット(図示
省略)が前部脚部フレーム1c及び後部脚部フレーム1
dの外側面に開口されたスリット1g,1gを貫通する
連結部材(図示省略)を介して昇降フレーム10の前後
両端部の各支持板11,11に連結されることで、昇降
フレーム10が昇降モータ13の回転に応じ前部脚部フ
レーム1c及び後部脚部フレーム1dに沿って昇降駆動
されるようになっている。
【0018】ここで、前記門型フレーム1は、前部横フ
レーム1a及び後部横フレーム1bがそれぞれ長手方向
中央で2分割され、その分割端がそれぞれ連結ピン1
4,14を介して枢着されることで、上記連結ピン1
4,14を屈折点として左右幅方向中央で上下に屈折自
在な中折れ構造となっている。そして上記連結ピン1
4,14と一体のブラケット15,15には上方に延び
るスライド支柱16,16が立設され、各スライド支柱
16,16には、連結金具17,17の摺動筒部17
a,17aがそれぞれ摺動自在に嵌合し、ストッパレバ
ー17cの操作で任意の摺動位置に固定できるようにな
っている。
【0019】前記連結金具17,17は、摺動筒部17
a,17aを中心にして左右方向に若干斜め上方に突出
する左右対称形をなすもので、門型フレーム1の上方に
配置される支持フレーム18の前後両端部に固定されて
いる。そこで、上記連結金具17,17を介して支持フ
レーム18を門型フレーム1の左右幅方向中央上方に支
持し、かつ門型フレーム1が連結ピン14,14を屈折
点として左右対称に屈折するように、左右一対の支持ス
テー19,19がそれぞれ前後に配置して設けられる。
これらの支持ステー19,19,19,19は、中間部
が下方に若干屈曲した等長のものであり、各内端部は連
結金具17,17の左右両端部にそれぞれ上下方向に回
動自在に枢着されている。そして前側に配置された左右
一対の支持ステー19,19の外端部は前部横フレーム
1aの両端部付近にそれぞれ上下方向に回動自在に枢着
され、後側に配置された左右一対の支持ステー19,1
9の外端部は後部横フレーム1bの両端部付近にそれぞ
れ上下方向に回動自在に枢着されている。
【0020】一方、前記茶葉摘採装置3は、図示省略し
た茶樹畝の幅方向半分を作業対象としたバリカン式のも
ので、茶樹畝上面の頂部から裾部に跨るバリカン刃3a
や、バリカン刃3aで刈り取られた茶葉を後方に吹き飛
ばすべく複数のノズル3bを介してバリカン刃3aに送
風する送風ダクト3cを有し、この送風ダクト3c内に
送風する送風機3dや上記バリカン刃3aと共に送風機
3dを駆動するエンジン3eは、茶樹畝上面の頂部側に
臨む部分に配置されている。そしてこのような茶葉摘採
装置3には、走行台車2に対する吊持用の部材として、
茶樹畝上面の頂部側に臨む部分に前後2本の吊持ロッド
3f,3fが前後方向の軸廻りに左右揺動自在に枢着さ
れ、また裾側に臨む部分にハンドル付きのネジシャフト
3gが左右揺動自在に立設されている。
【0021】前記吊持ロッド3f,3fの上端部には、
吊持金具3hが前後方向の軸廻りに回動自在に枢着さ
れ、また上記ネジシャフト3gには前後方向のピン廻り
に回動自在な挿入金具3iを有するナット3jが装着さ
れている。そこで、これらに対応すべく、前記支持フレ
ーム18には前記コントロールボックス7によって回転
制御されるブレーキ機構及び減速機構付きの吊持モータ
20と、この吊持モータ20により駆動されるピニオン
・ラック機構21とが付設され、その上下方向に駆動さ
れるラックシャフト21aの下端部に上記吊持金具3h
が軸廻りに回転自在に連結されている。一方、前記昇降
フレーム10,10には、上記挿入金具3iが上方から
差し込まれることでこれを廻止めして固定する受け筒2
2,22がそれぞれ付設されている。
【0022】なお、前記コントロールボックス7は、走
行モータ6,6、昇降モータ13、及び昇降モータ20
の回転を制御するマイクロコンピュータを内蔵したもの
で、走行台車2を低速前進または低速後退させるべく左
右の走行モータ6,6を同期して回転制御する前進走行
ボタン及び後退走行ボタン、左右の昇降フレーム10,
10を各別に昇降させるべく各昇降モータ13を個別に
回転制御する昇降スイッチ、茶葉摘採装置3の吊持位置
を調整すべく吊持モータ20の回転を制御する吊持位置
調整スイッチなどの各種のマニュアルスイッチを備えて
いる。
【0023】次に、以上のように構成された本実施例の
軌道式茶葉摘採機につき、その作用を説明する。本実施
例の軌道式茶葉摘採機は、図1に示す状態でコントロー
ルボックス7の吊持位置調整スイッチを操作してピニオ
ン・ラック機構21のラックシャフト21aを上下に駆
動することで、茶樹畝の頂部側に臨む茶葉摘採装置3の
一端部の上下位置が調整され、また、コントロールボッ
クス7の昇降スイッチを操作して昇降フレーム10を昇
降することで、茶樹畝の裾部側に臨む茶葉摘採装置3の
他端部の上下位置が調整されるのであり、この他端部の
上下位置はネジシャフト3gをハンドル操作することで
微調整される。
【0024】そこで、作業対象となる茶樹畝の片側上面
に合わせて茶葉摘採装置3の吊持位置を調整したら、茶
葉摘採装置3のエンジン3eを駆動しつつコントロール
ボックス7の前進走行ボタンの操作により走行モータ
6,6を同期回転して左右の駆動輪4,4を前進方向に
回転駆動する。これに伴い左右の駆動輪4,4及び従動
輪5,5が茶樹畝の両側の畝間に敷設された左右のパイ
プレールJ,J上を転動することで、走行台車2が茶樹
畝に沿って低速で前進走行し、この往路過程で茶葉摘採
装置3により茶樹畝の片側上面の摘採作業が行われる。
【0025】走行台車2の前進走行に伴い茶樹畝の片側
上面の摘採作業が完了したら、茶樹畝の畝端部で走行台
車2を停止し、またエンジン3eを停止して茶葉摘採装
置3を反転する。即ち、茶葉摘採装置3の他端部側の挿
入金具3iを受け筒22から引き抜き、その後、茶葉摘
採装置3と共に吊持金具3hをラックシャフト21aの
軸廻りに回転して茶葉摘採装置3を反転するのであり、
反転した茶葉摘採装置3の他端側の挿入金具3iは、前
と反対の手順で反対側の受け筒22に挿入する。
【0026】ここで、本実施例の軌道式茶葉摘採機は、
前後にそれぞれ配置した左右一対の支持ステー19,1
9が門型フレーム1の上方に配置されていて、門型フレ
ーム1の内側には張り出していないので、前述した茶葉
摘採装置3の反転作業は何等支障なく確実に行うことが
できる。こうして茶葉摘採装置3を反転したら、コント
ロールボックス7の操作で茶葉摘採装置3のエンジン3
eを駆動しつつ後退走行ボタンの操作により走行モータ
6,6を同期回転して左右の駆動輪4,4を後退方向に
回転駆動するのであり、そうすることで走行台車2は左
右の駆動輪4,4及び従動輪5,5により茶樹畝に沿っ
て低速で後退走行し、この復路過程で茶葉摘採装置3に
より茶樹畝の反対側上面の摘採作業が行なわれる。
【0027】ここで、各茶樹畝の両側の畝間に敷設され
た左右のパイプレールJ,Jの相互間隔は、茶樹園によ
って異なり、標準的には180cm程度であるが、およ
そ150cmから200cmの範囲で広狭のバラつきが
ある。そこで、本実施例の軌道式茶葉摘採機は、パイプ
レールJ,Jの相互間隔が標準の180cmの場合に、
走行台車2の門型フレーム1が図4に実線で示すように
基準の門型をなし、パイプレールJ,Jの相互間隔が標
準より広い場合には一点鎖線に示すように門型フレーム
1が左右幅方向中央で下方に屈折し、標準より狭い場合
には二点鎖線に示すように門型フレーム1が左右幅方向
中央で上方に屈折する。即ち、門型フレーム1は、左右
幅方向中央に設定された連結ピン14,14を屈折点と
して上下に屈折自在に構成され、かつ前後にそれぞれ配
置した左右一対の支持ステー19,19、及びスライド
支柱16,16に対し上下方向に相対摺動自在な連結金
具17,17を介して左右にリンク構成されているの
で、左右方向に倒れることなく左右対称形状を保って上
下に屈折できるのであり、その屈折に応じて左右の駆動
輪4,4及び従動輪5,5の相互間隔がパイプレール
J,Jの相互間隔の広狭に追従して随時調整される。従
って、本実施例の軌道式茶葉摘採機は、パイプレール
J,Jの相互間隔に広狭のバラつきのある異なる茶樹園
においても、またパイプレールJ,Jの相互間隔に部分
的な広狭がある場合にも、使用することができる。
【0028】また、本実施例の軌道式茶葉摘採機は、茶
葉摘採装置3の吊持部材である支持フレーム18が、そ
の前後に固定された連結金具17,17、及び各連結金
具17,17の左右両端部にそれぞれ内端部が枢着され
た各支持ステー19,19,19,19を介して門型フ
レーム1上に支持される構造であり、上記各連結金具1
7,17はスライド支柱16,16に沿って上下方向に
相対摺動自在であり、また各支持ステー19,19,1
9,19の外端部は、図4に示すように、門型フレーム
1の上下方向の屈折による位置変化の少ない前部横フレ
ーム1a及び後部横フレーム1bの左右両端部付近に枢
着されている。従って、支持フレーム18は、門型フレ
ーム1の屈折に拘らずその屈折点上方の所定位置に常時
支持されるのであり、茶葉摘採装置3の上下方向の吊持
位置が不用意に変動することがない。
【0029】ここで、本実施例の軌道式茶葉摘採機は、
門型フレーム1が、左右幅方向中央の1点に設定された
連結ピン14,14を屈折点として屈折する中折れ構造
であるから、屈折点の加工精度や組付け誤差が従来例と
同程度として比較した場合、従来例に較べて門型フレー
ム1の横ずれは半減する。このため、支持フレーム18
に吊持される茶葉摘採装置3の左右方向の吊持位置も不
用意に変動することがなく、茶葉摘採装置3の支持位置
精度が向上する。
【0030】
【発明の効果】以上説明したとおり本発明によれば、茶
樹畝の両側の畝間に敷設された左右のレール間隔に広狭
のバラつきがあると、門型フレームが左右幅方向中央の
屈折点で左右対称に上下に屈折することで左右の車輪間
隔がレール間隔の広狭に追従して調整されるのであり、
左右のレール間隔のバラ付きに対応することができる。
【0031】ここで、門型フレームは、左右幅方向中央
の1点に設定された屈折点で屈折する中折れ構造である
から、屈折店の加工精度や組付け誤差が従来例と同程度
であるとして比較した場合、従来例に較べて横ずれは半
減する。このため、門型フレームの左右幅方向中央上方
の所定位置に支持される支持フレーム及びこれに吊持さ
れる茶葉摘採装置は、左右幅方向に位置ずれを起こすこ
とが殆どなく、茶葉摘採装置の支持位置精度を向上する
ことができる。
【0032】また、支持フレームを支持する左右の支持
ステーは、外端部が門型フレームの左右の上角部近傍に
それぞれ枢着され、内端部が門型フレームの左右幅方向
中央部上方に臨んでおり、門型フレームの内側に張り出
すことがないから、茶葉摘際装置の反転作業等に支障が
ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による軌道式茶葉摘採機の一実施例の全
体構造を示す斜視図である。
【図2】一実施例の全体構造を示す正面図である。
【図3】一実施例の全体構造を示す側面図である。
【図4】一実施例における門型フレームの屈折運動を示
す正面図である。
【図5】従来例の全体構造を示す正面図である。
【符号の説明】
1 門型フレーム 1a 前部横フレーム 1b 後部横フレーム 1c,1c 前部脚部フレーム 1d,1d 後部脚部フレーム 1e,1e 上部サイドフレーム 1f,1f 下部サイドフレーム 1g,1g スリット 2 走行台車 3 茶葉摘採装置 3a バリカン刃 3b ノズル 3c 送風ダクト 3d 送風機 3e エンジン 3f,3f 吊持ロッド 3g ネジシャフト 3h 吊持金具 3i 挿入金具 3j ナット 4,4 駆動輪 5,5 従動輪 6,6 走行モータ 7 コントロールボックス 8 バッテリ 9 発電機 10,10 昇降フレーム 11,11 支持板 12,12,12 転動輪 13 昇降モータ 14,14 ピン 15,15 ブラケット 16,16 スライド支柱 17,17 連結金具 18 支持フレーム 19,19 支持ステー 20 吊持モータ 21 ピニオン・ラック機構 21a ラックシャフト 22,22 受け筒

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 茶樹畝を跨ぐ門型フレームを有し、その
    左右両脚部の下端部に装備した左右の車輪により茶樹畝
    の両側の畝間に敷設された左右のレール上を走行する走
    行台車と、この走行台車に付設された支持フレームに吊
    持される茶葉摘採装置とを備える軌道式茶葉摘採機にお
    いて、 上記門型フレームは、左右幅方向中央に設定された屈折
    点で上下に屈折することで左右の車輪間隔が左右のレー
    ル間隔の広狭に追従する中折れ構造とすると共に、 上記支持フレームは、上記門型フレームの屈折による位
    置変化の小さい左右の上角部近傍に外端部がそれぞれ枢
    着されて内端部が門型フレームの左右幅方向中央部上方
    に臨む左右の支持ステーと、この支持ステーの内端部を
    枢着して門型フレームの上記屈折点から上方に延びるス
    ライド支柱に案内される連結金具とを介して門型フレー
    ムの屈折点上方の所定位置に支持したことを特徴とする
    軌道式茶葉摘採機。
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