JPH08214516A - かご形回転子とその製造方法 - Google Patents
かご形回転子とその製造方法Info
- Publication number
- JPH08214516A JPH08214516A JP1757695A JP1757695A JPH08214516A JP H08214516 A JPH08214516 A JP H08214516A JP 1757695 A JP1757695 A JP 1757695A JP 1757695 A JP1757695 A JP 1757695A JP H08214516 A JPH08214516 A JP H08214516A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rotor
- bar
- bars
- adjacent
- end ring
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Induction Machinery (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ローターバーとエンドリングの接合性,生産
性を向上させることにある。 【構成】 鋼板を積層したローターコアー11と、この
ローターコアーの外周部軸方向に形成された複数のスロ
ット12に挿入されたローターバー13を有するかご形
回転子において、隣接する前記ローターバー13は曲げ
加工14,15が施され双方が接触してエンドリング1
6を形成して成ることを特徴とする。
性を向上させることにある。 【構成】 鋼板を積層したローターコアー11と、この
ローターコアーの外周部軸方向に形成された複数のスロ
ット12に挿入されたローターバー13を有するかご形
回転子において、隣接する前記ローターバー13は曲げ
加工14,15が施され双方が接触してエンドリング1
6を形成して成ることを特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はかご形回転子とその製
造方法に関するものである。
造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のかご形回転子の構成及び製造方法
を図面を用いて説明する。図8(a)に示すように、ス
ロット1及び軸孔2を打ち抜いたローターコアー3を図
8(b)に示すように積み重ねる。スロット1は図9に
示すように導電性材料、すなわち導体よりなるローター
バー4を挿入する溝であり、円周方向に多数のスロット
1が必要である。軸孔2は軸(図示せず)を挿入し、回
転子の支持、動力の授受を行う。ローターコアー3は磁
気回路である。積み重ねたローターコアー3のスロット
1内にローターバー4を挿入し、両端を円環状のエンド
リング5によって短絡して導体部を製作し、電流を流す
回路を構成する。
を図面を用いて説明する。図8(a)に示すように、ス
ロット1及び軸孔2を打ち抜いたローターコアー3を図
8(b)に示すように積み重ねる。スロット1は図9に
示すように導電性材料、すなわち導体よりなるローター
バー4を挿入する溝であり、円周方向に多数のスロット
1が必要である。軸孔2は軸(図示せず)を挿入し、回
転子の支持、動力の授受を行う。ローターコアー3は磁
気回路である。積み重ねたローターコアー3のスロット
1内にローターバー4を挿入し、両端を円環状のエンド
リング5によって短絡して導体部を製作し、電流を流す
回路を構成する。
【0003】ところで、スロット1内にローターバー4
を挿入するには鋳造方法または打ち込み方法がある。鋳
造方法の例としては、ダイカスト法や遠心鋳造法が用い
られ、その完成品を図9に示す。図9においてローター
バー4とエンドリング5は、両者一体として鋳造され
る。
を挿入するには鋳造方法または打ち込み方法がある。鋳
造方法の例としては、ダイカスト法や遠心鋳造法が用い
られ、その完成品を図9に示す。図9においてローター
バー4とエンドリング5は、両者一体として鋳造され
る。
【0004】打ち込み方法による完成品を図10に示
す。図10において、ローターバー4aとエンドリング
5aとの接合部6は銀ろうを使ったろう付け方法によっ
て接合されている。
す。図10において、ローターバー4aとエンドリング
5aとの接合部6は銀ろうを使ったろう付け方法によっ
て接合されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の導体部、ロータ
ーバー及びエンドリングの製造方法では次のような課題
がある。図9に示したアルミ鋳造法、例えば、ダイカス
ト法、遠心鋳造法による場合、鋳造時や冷却時に導体内
部に空気などが入り、ローターバー及びエンドリングに
小さい空洞が生じやすい。また、ローターバー及びエン
ドリングの材料として溶融温度が比較的低いアルミ以外
での鋳造が難しい。
ーバー及びエンドリングの製造方法では次のような課題
がある。図9に示したアルミ鋳造法、例えば、ダイカス
ト法、遠心鋳造法による場合、鋳造時や冷却時に導体内
部に空気などが入り、ローターバー及びエンドリングに
小さい空洞が生じやすい。また、ローターバー及びエン
ドリングの材料として溶融温度が比較的低いアルミ以外
での鋳造が難しい。
【0006】特に、導体材料に電気抵抗が小さい銅及び
銅合金などを用いることで高効率の誘導電動機が得られ
ることが知られているが、アルミの溶融温度(約600
℃)に対して銅及び銅合金の溶融温度(約1100℃)
は高い。したがって、鋳造時の欠陥も多く、さらにダイ
カストの治具に耐熱材料を使用してもその消耗は激しく
生産効率の向上が要求されている。
銅合金などを用いることで高効率の誘導電動機が得られ
ることが知られているが、アルミの溶融温度(約600
℃)に対して銅及び銅合金の溶融温度(約1100℃)
は高い。したがって、鋳造時の欠陥も多く、さらにダイ
カストの治具に耐熱材料を使用してもその消耗は激しく
生産効率の向上が要求されている。
【0007】また図10に示した銅及び銅合金などのロ
ーターバー打ち込み方法による場合、多数のスロットに
別途機械加工により製作した銅及び銅合金からなるロー
ターバーを打ち込み、その後、両軸端部にローターバー
同様、別途製作した銅及び銅合金からなるエンドリング
を取り付け、ローターバーとエンドリングの接合方法に
は銀ろうを用いたろう付け方法やアーク溶接方法があ
る。
ーターバー打ち込み方法による場合、多数のスロットに
別途機械加工により製作した銅及び銅合金からなるロー
ターバーを打ち込み、その後、両軸端部にローターバー
同様、別途製作した銅及び銅合金からなるエンドリング
を取り付け、ローターバーとエンドリングの接合方法に
は銀ろうを用いたろう付け方法やアーク溶接方法があ
る。
【0008】しかし、ろう付けではローターバー及びエ
ンドリングを真空中あるいはガス雰囲気中でろう付け温
度(700〜900℃)まで加熱する必要があり、これ
ら加熱及び冷却に要する時間は数時間を要し、また、大
きさに制約されるために生産性の向上が求められてい
る。
ンドリングを真空中あるいはガス雰囲気中でろう付け温
度(700〜900℃)まで加熱する必要があり、これ
ら加熱及び冷却に要する時間は数時間を要し、また、大
きさに制約されるために生産性の向上が求められてい
る。
【0009】さらに、ローターバーとエンドリングとの
接合部の品質のバラツキによる信頼性低下やろう付け時
の加熱によりローターバー及びエンドリングが軟化する
ことでの強度が低下するおそれがあった。これらの課題
はアーク溶接方法においても同様であった。
接合部の品質のバラツキによる信頼性低下やろう付け時
の加熱によりローターバー及びエンドリングが軟化する
ことでの強度が低下するおそれがあった。これらの課題
はアーク溶接方法においても同様であった。
【0010】本発明は上記のような課題を解決し、ロー
ターバーとエンドリングの接合性、生産性を向上させる
ことのできるかご形回転子とその製造方法を提供するこ
とを目的とする。
ターバーとエンドリングの接合性、生産性を向上させる
ことのできるかご形回転子とその製造方法を提供するこ
とを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1および2記載の本発明は、ローターコアー
端面より突出したローターバーの端部をローターバーが
隣接するように、周方向に曲げ加工を施し、さらに回転
と共に軸方向に加圧を加え、隣接したローターバー同士
を重ね圧接してエンドリング部を形成するかご形回転子
とその製造方法を提供するものである。
に、請求項1および2記載の本発明は、ローターコアー
端面より突出したローターバーの端部をローターバーが
隣接するように、周方向に曲げ加工を施し、さらに回転
と共に軸方向に加圧を加え、隣接したローターバー同士
を重ね圧接してエンドリング部を形成するかご形回転子
とその製造方法を提供するものである。
【0012】請求項3記載の本発明は請求項2記載の本
発明の隣接したローターバー同士を重ね圧接してエンド
リング部を形成する際に、重ね圧接するローターバーを
加熱しながら接合して圧接強度を高めたことを特徴とす
るかご形回転子の製造方法を提供するものである。
発明の隣接したローターバー同士を重ね圧接してエンド
リング部を形成する際に、重ね圧接するローターバーを
加熱しながら接合して圧接強度を高めたことを特徴とす
るかご形回転子の製造方法を提供するものである。
【0013】請求項4記載の本発明は請求項2記載の本
発明のローターコアー端面より突出したローターバーの
端部をローターバーが隣接するように、周方向に曲げ加
工を施し隣接したローターバー同士を重ね圧接する前工
程において、圧接面をブラッシングして成ることを特徴
とするかご形回転子の製造方法を提供するものである。
発明のローターコアー端面より突出したローターバーの
端部をローターバーが隣接するように、周方向に曲げ加
工を施し隣接したローターバー同士を重ね圧接する前工
程において、圧接面をブラッシングして成ることを特徴
とするかご形回転子の製造方法を提供するものである。
【0014】請求項5記載の本発明は請求項2記載の本
発明のローターコアー端面より突出したローターバーの
端部をローターバーが隣接するように、周方向に曲げ加
工を施し隣接したローターバー同士を重ね圧接する前工
程において、圧接面を切削加工して成ることを特徴とす
るかご形回転子の製造方法を提供するものである。
発明のローターコアー端面より突出したローターバーの
端部をローターバーが隣接するように、周方向に曲げ加
工を施し隣接したローターバー同士を重ね圧接する前工
程において、圧接面を切削加工して成ることを特徴とす
るかご形回転子の製造方法を提供するものである。
【0015】請求項6記載の本発明は請求項2から5の
いずれか1項記載の周方向に曲げ加工を施し隣接したロ
ーターバーを加圧,圧接して形成させたエンドリング
を、その後、さらに加熱源を用いて溶融溶接したことを
特徴とするかご形回転子の製造方法を提供するものであ
る。
いずれか1項記載の周方向に曲げ加工を施し隣接したロ
ーターバーを加圧,圧接して形成させたエンドリング
を、その後、さらに加熱源を用いて溶融溶接したことを
特徴とするかご形回転子の製造方法を提供するものであ
る。
【0016】
【作用】このように請求項1または2記載の本発明にお
いては、前記ローターコアー端面より突出したローター
バーの端部を、ローターバーが隣接するように周方向に
曲げ加工を施し、さらに軸方向に加圧することでロータ
ーバー同士は金属の原子間結合による強固なエンドリン
グがえられる。また、請求項3記載の本発明において
は、圧接面を加熱することで圧接面の原子間移動が容易
になり強固なエンドリングがえられる。そして、請求項
4または5記載の本発明においては、圧接面をブラッシ
ングあるいは削ぎ加工することで、酸化皮膜が除去され
るために、圧接面での原子間結合が容易になり強固なエ
ンドリングがえられる。さらに、請求項6記載の本発明
においては、エンドリングを溶融溶接することによって
エンドリングが一体となり、より信頼性を向上させるこ
とができる。
いては、前記ローターコアー端面より突出したローター
バーの端部を、ローターバーが隣接するように周方向に
曲げ加工を施し、さらに軸方向に加圧することでロータ
ーバー同士は金属の原子間結合による強固なエンドリン
グがえられる。また、請求項3記載の本発明において
は、圧接面を加熱することで圧接面の原子間移動が容易
になり強固なエンドリングがえられる。そして、請求項
4または5記載の本発明においては、圧接面をブラッシ
ングあるいは削ぎ加工することで、酸化皮膜が除去され
るために、圧接面での原子間結合が容易になり強固なエ
ンドリングがえられる。さらに、請求項6記載の本発明
においては、エンドリングを溶融溶接することによって
エンドリングが一体となり、より信頼性を向上させるこ
とができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の第1実施例について図1から
図3を参照して説明する。図1(a)(b)に示すよう
にケイ素鋼板などを積層し軸孔7を有するローターコア
ー11のスロット12に銅及び銅合金あるいはアルミ及
びアルミ合金などの導電性の高い材料からなるローター
バー13を挿入する。その後図2に示すようにローター
コアー11の端面より突出したローターバー13に回転
を与えながらダイス14で周方向に曲げ加工を施す。そ
して、図3に示す加圧装置15で軸方向に加圧を加え、
隣接したローターバー13を加圧,圧接して一体化さ
せ、電動機としてのエンドリング16の機能を兼ね備え
た構成とする。
図3を参照して説明する。図1(a)(b)に示すよう
にケイ素鋼板などを積層し軸孔7を有するローターコア
ー11のスロット12に銅及び銅合金あるいはアルミ及
びアルミ合金などの導電性の高い材料からなるローター
バー13を挿入する。その後図2に示すようにローター
コアー11の端面より突出したローターバー13に回転
を与えながらダイス14で周方向に曲げ加工を施す。そ
して、図3に示す加圧装置15で軸方向に加圧を加え、
隣接したローターバー13を加圧,圧接して一体化さ
せ、電動機としてのエンドリング16の機能を兼ね備え
た構成とする。
【0018】よって、本発明においては、ローターコア
ー11端面より突出したローターバー13を周方向に曲
げ加工を施し、さらに軸方向に加圧を加え、隣接したロ
ーターバー13を加圧,圧接して一体化して、エンドリ
ング16を形成するようにしたので、別個にエンドリン
グを加工,製作することがなく、加工,製作時間が短縮
でき、生産性を向上させることができる。また、ロータ
ーバーとエンドリングを溶接する必要がないために溶接
不良を生ずることなく、信頼性に優れたかご形回転子を
提供することができる。
ー11端面より突出したローターバー13を周方向に曲
げ加工を施し、さらに軸方向に加圧を加え、隣接したロ
ーターバー13を加圧,圧接して一体化して、エンドリ
ング16を形成するようにしたので、別個にエンドリン
グを加工,製作することがなく、加工,製作時間が短縮
でき、生産性を向上させることができる。また、ロータ
ーバーとエンドリングを溶接する必要がないために溶接
不良を生ずることなく、信頼性に優れたかご形回転子を
提供することができる。
【0019】次に図4を参照して本発明の第2実施例に
ついて説明する。なお、図4において、図3と同一部分
には同一符号を付し、その部分の構成の説明は省略す
る。図4に示すように、本実施例においては、上述した
第1の実施例と同様にローターバー13を挿入した後、
ローターコアー11端面より突出したローターバー13
をダイス14で周方向に回転を与えながら曲げ加工を施
す。その後、図4に示すように、加熱装置17を接続
し、軸方向に加圧を加える際に、ローターバー13を加
熱できるように構成された加圧装置15を所定の温度に
加熱した後にこの加圧装置15により隣接したローター
バー13を加熱,加圧して圧接,一体化し、電動機とし
てのエンドリング16の機能を兼ね備えた構成に形成す
る。
ついて説明する。なお、図4において、図3と同一部分
には同一符号を付し、その部分の構成の説明は省略す
る。図4に示すように、本実施例においては、上述した
第1の実施例と同様にローターバー13を挿入した後、
ローターコアー11端面より突出したローターバー13
をダイス14で周方向に回転を与えながら曲げ加工を施
す。その後、図4に示すように、加熱装置17を接続
し、軸方向に加圧を加える際に、ローターバー13を加
熱できるように構成された加圧装置15を所定の温度に
加熱した後にこの加圧装置15により隣接したローター
バー13を加熱,加圧して圧接,一体化し、電動機とし
てのエンドリング16の機能を兼ね備えた構成に形成す
る。
【0020】よって、本発明においては、ローターコア
ー11端面より突出したローターバー13を周方向に曲
げ加工を施し、さらに軸方向に加熱,加圧を加えること
で、隣接したローターバー13は圧接面が加熱されるの
で、圧接面の原子間移動が温度依存により容易になり強
固な重ね圧接が得られる。したがって、信頼性の高いエ
ンドリングが得られると共に信頼性に優れたかご形回転
子を提供することができる。
ー11端面より突出したローターバー13を周方向に曲
げ加工を施し、さらに軸方向に加熱,加圧を加えること
で、隣接したローターバー13は圧接面が加熱されるの
で、圧接面の原子間移動が温度依存により容易になり強
固な重ね圧接が得られる。したがって、信頼性の高いエ
ンドリングが得られると共に信頼性に優れたかご形回転
子を提供することができる。
【0021】次に図5を参照して本発明の第3実施例に
ついて説明する。なお、図5において、図2と同一部分
には同一符号を付し、その部分の構成の説明は省略す
る。本実施例においては、上述した第1の実施例と同様
にローターコアー11のスロット12内にローターバー
13を挿入する。そして、図5に示すようにローターバ
ー13の先端圧接面を先ずステンレスあるいはセラミク
ッスなどからなるワイヤブラシ18を用いて、ローター
コアー11を曲げ方向と逆回転方向に回転させてブラッ
シングする。そして、図2に示すようにダイス14で周
方向に回転を与えながら曲げ加工を施し、その後図3に
示すように加圧装置15で軸方向に加圧を加え、圧接し
て一体化させ、電動機としてのエンドリング16の機能
を兼ね備えた構成に形成する。
ついて説明する。なお、図5において、図2と同一部分
には同一符号を付し、その部分の構成の説明は省略す
る。本実施例においては、上述した第1の実施例と同様
にローターコアー11のスロット12内にローターバー
13を挿入する。そして、図5に示すようにローターバ
ー13の先端圧接面を先ずステンレスあるいはセラミク
ッスなどからなるワイヤブラシ18を用いて、ローター
コアー11を曲げ方向と逆回転方向に回転させてブラッ
シングする。そして、図2に示すようにダイス14で周
方向に回転を与えながら曲げ加工を施し、その後図3に
示すように加圧装置15で軸方向に加圧を加え、圧接し
て一体化させ、電動機としてのエンドリング16の機能
を兼ね備えた構成に形成する。
【0022】よって、本発明においては、ローターコア
ー11端面より突出したローターバー13を周方向に曲
げ加工および軸方向に加圧を加える際に、隣接したロー
ターバー13をワイヤブラシ18を用いて、隣接したロ
ーターバー13を曲げ加工と逆方向にブラッシングする
ことでローターバーの圧接面の酸化皮膜が除去され、清
浄化されるために、金属の原子間結合が容易になり強固
な重ね圧接が得られる。したがって、信頼性の高いエン
ドリングが得られると共に信頼性に優れたかご形回転子
を提供することができる。
ー11端面より突出したローターバー13を周方向に曲
げ加工および軸方向に加圧を加える際に、隣接したロー
ターバー13をワイヤブラシ18を用いて、隣接したロ
ーターバー13を曲げ加工と逆方向にブラッシングする
ことでローターバーの圧接面の酸化皮膜が除去され、清
浄化されるために、金属の原子間結合が容易になり強固
な重ね圧接が得られる。したがって、信頼性の高いエン
ドリングが得られると共に信頼性に優れたかご形回転子
を提供することができる。
【0023】次に図6を参照して本発明の第4実施例に
ついて説明する。なお、図6において、図2と同一部分
には同一符号を付し、その部分の構成の説明は省略す
る。本実施例においては、上述した第1の実施例と同様
にローターコアー11のスロット12内にローターバー
13を挿入する。そして、図6に示すように、ステンレ
スあるいはセラミック等からなるカッター19を使用し
て、隣接するローターバー13の圧接面を切削する。そ
の後、ローターコアー11端面より突出したローターバ
ー13をダイス14で周方向に回転を与えながら曲げ加
工を施し、さらに加圧装置15で軸方向に加圧を加え隣
接したローターバー同士を重ね圧接する。このローター
バー13を圧接することによってローターバー13の端
部を一体化させ、電動機としてのエンドリング16の機
能を兼ね備えた構成に形成する。
ついて説明する。なお、図6において、図2と同一部分
には同一符号を付し、その部分の構成の説明は省略す
る。本実施例においては、上述した第1の実施例と同様
にローターコアー11のスロット12内にローターバー
13を挿入する。そして、図6に示すように、ステンレ
スあるいはセラミック等からなるカッター19を使用し
て、隣接するローターバー13の圧接面を切削する。そ
の後、ローターコアー11端面より突出したローターバ
ー13をダイス14で周方向に回転を与えながら曲げ加
工を施し、さらに加圧装置15で軸方向に加圧を加え隣
接したローターバー同士を重ね圧接する。このローター
バー13を圧接することによってローターバー13の端
部を一体化させ、電動機としてのエンドリング16の機
能を兼ね備えた構成に形成する。
【0024】よって、本発明においては、ローターコア
ー11端面より突出したローターバー13を周方向に曲
げ加工および軸方向に加圧を加える際に、隣接したロー
ターバー13をカッター19を使用して、隣接したロー
ターバー13を切削することでローターバーの圧接面の
酸化皮膜が除去されかつ清浄化され、金属の原子間結合
が容易になり強固な重ね圧接が得られる。したがって、
信頼性の高いエンドリングが得られると共に信頼性に優
れたかご形回転子を提供することができる。
ー11端面より突出したローターバー13を周方向に曲
げ加工および軸方向に加圧を加える際に、隣接したロー
ターバー13をカッター19を使用して、隣接したロー
ターバー13を切削することでローターバーの圧接面の
酸化皮膜が除去されかつ清浄化され、金属の原子間結合
が容易になり強固な重ね圧接が得られる。したがって、
信頼性の高いエンドリングが得られると共に信頼性に優
れたかご形回転子を提供することができる。
【0025】次に図7を参照して本発明の第5実施例に
ついて説明する。なお、図7において図1と同一部分に
は同一符号を付し、その部分の構成の説明は省略する。
本実施例においては、上述した第1の実施例と同様に図
1に示すように、ケイ素鋼板などを積層したローターコ
アー11のスロット12に銅及び銅合金あるいはアルミ
及びアルミ合金などの導電性の高い材料からなるロータ
ーバー13を挿入する。その後、図2に示すようにロー
ターコアー11端面より突出したローターバー13をダ
イス14で周方向に回転を与えながら曲げ加工を施す。
そして、図3に示すように加圧装置15で軸方向に加圧
を加え、隣接したローターバー13を加圧,圧接して一
体化させる。その後、図7に示すようにアーク21など
を放出する加熱源20を使用して溶融溶接してエンドリ
ング16を形成する。
ついて説明する。なお、図7において図1と同一部分に
は同一符号を付し、その部分の構成の説明は省略する。
本実施例においては、上述した第1の実施例と同様に図
1に示すように、ケイ素鋼板などを積層したローターコ
アー11のスロット12に銅及び銅合金あるいはアルミ
及びアルミ合金などの導電性の高い材料からなるロータ
ーバー13を挿入する。その後、図2に示すようにロー
ターコアー11端面より突出したローターバー13をダ
イス14で周方向に回転を与えながら曲げ加工を施す。
そして、図3に示すように加圧装置15で軸方向に加圧
を加え、隣接したローターバー13を加圧,圧接して一
体化させる。その後、図7に示すようにアーク21など
を放出する加熱源20を使用して溶融溶接してエンドリ
ング16を形成する。
【0026】よって、本発明においては、ローターコア
ー11端面より突出したローターバー13を周方向に曲
げ加工を施し、さらに軸方向に加圧を加え、隣接したロ
ーターバー13を加圧,圧接し、アーク21などを放出
する加熱源20を使用して加圧,圧接した部分を溶融溶
接して一体化した構造のエンドリング16を形成するよ
うにしたので、エンドリングとしての強度を向上させる
ことができる。したがって、信頼性の高いエンドリング
が得られると共に信頼性に優れたかご形回転子を提供す
ることができる。
ー11端面より突出したローターバー13を周方向に曲
げ加工を施し、さらに軸方向に加圧を加え、隣接したロ
ーターバー13を加圧,圧接し、アーク21などを放出
する加熱源20を使用して加圧,圧接した部分を溶融溶
接して一体化した構造のエンドリング16を形成するよ
うにしたので、エンドリングとしての強度を向上させる
ことができる。したがって、信頼性の高いエンドリング
が得られると共に信頼性に優れたかご形回転子を提供す
ることができる。
【0027】本実施例ではローターコアー1端面より突
出したローターバー13を周方向に曲げ加工を施し、さ
らに軸方向に加圧を加え、隣接したローターバー13を
加圧,圧接し、アーク21などを放出する加熱源20を
用いて加圧,圧接した部分を溶融溶接して一体化した構
造のエンドリング16を形成したものであるが、溶融溶
接する加熱源としてはアーク21に限定することなく、
レーザービーム、電子ビーム、プラズマなどの高密度エ
ネルギーを用いても同様な作用,効果を得ることができ
る。
出したローターバー13を周方向に曲げ加工を施し、さ
らに軸方向に加圧を加え、隣接したローターバー13を
加圧,圧接し、アーク21などを放出する加熱源20を
用いて加圧,圧接した部分を溶融溶接して一体化した構
造のエンドリング16を形成したものであるが、溶融溶
接する加熱源としてはアーク21に限定することなく、
レーザービーム、電子ビーム、プラズマなどの高密度エ
ネルギーを用いても同様な作用,効果を得ることができ
る。
【0028】さらに、本実施例においては、第1実施例
を例として説明したが、第2実施例から第4実施例で形
成されたエンドリングの後に溶融溶接するようにしても
上述した例と同様の作用,効果を得ることができる。
を例として説明したが、第2実施例から第4実施例で形
成されたエンドリングの後に溶融溶接するようにしても
上述した例と同様の作用,効果を得ることができる。
【0029】
【発明の効果】請求項1記載の本発明によれば、かご形
回転子において、ローターバーとエンドリングとの接合
の必要性がないために、溶接不良などが生ずる恐れがな
いので信頼性に優れたかご形回転子を得ることができ
る。また、請求項2から6記載の本発明においては、ロ
ーターバーの端面を曲げ加工し、隣接するローターバー
同士を加圧,圧接して一体化した円環状のエンドリング
を形成するので強固なエンドリングを有するかご形回転
子を提供することができる。
回転子において、ローターバーとエンドリングとの接合
の必要性がないために、溶接不良などが生ずる恐れがな
いので信頼性に優れたかご形回転子を得ることができ
る。また、請求項2から6記載の本発明においては、ロ
ーターバーの端面を曲げ加工し、隣接するローターバー
同士を加圧,圧接して一体化した円環状のエンドリング
を形成するので強固なエンドリングを有するかご形回転
子を提供することができる。
【図1】(a)および(b)は、本発明の第1の実施例
を示すかご形回転子の正面図および側面図。
を示すかご形回転子の正面図および側面図。
【図2】本発明の第1の実施例においてダイスの使用時
を示すかご形回転子の一部拡大側面図。
を示すかご形回転子の一部拡大側面図。
【図3】本発明の第1の実施例において加圧装置の使用
時を示すかご形回転子の一部拡大側面図。
時を示すかご形回転子の一部拡大側面図。
【図4】本発明の第2の実施例において加熱装置の使用
時を示すかご形回転子の一部拡大側面図。
時を示すかご形回転子の一部拡大側面図。
【図5】本発明の第3の実施例においてブラシの使用時
を示すかご形回転子の一部拡大側面図。
を示すかご形回転子の一部拡大側面図。
【図6】本発明の第4の実施例においてカッターの使用
時を示すかご形回転子の一部拡大側面図。
時を示すかご形回転子の一部拡大側面図。
【図7】本発明の第5の実施例においてアークの使用時
を示すかご形回転子の側面図。
を示すかご形回転子の側面図。
【図8】(a)および(b)はかご形回転子ローターコ
アーの従来例を示す正面図および側面図。
アーの従来例を示す正面図および側面図。
【図9】ローターバーとエンドリングを鋳造作成したか
ご形回転子の従来例を示す一部切欠き側面図。
ご形回転子の従来例を示す一部切欠き側面図。
【図10】ローターバーとエンドリングを打ち込みにて
作成したかご形回転子の従来例を示す一部切欠き側面
図。
作成したかご形回転子の従来例を示す一部切欠き側面
図。
1,12…スロット 2,7…軸孔 3,11…ローターコアー 4,13…ローターバー 5,16…エンドリング 6…接合部 14…ダイス 15…加圧装置 17…加熱装置 18…ブラシ 19…カッター 20…加熱源 21…アーク
Claims (6)
- 【請求項1】 鋼板を積層したローターコアーと、この
ローターコアーの外周部軸方向に形成された複数のスロ
ットに挿入されたローターバーを有するかご形回転子に
おいて、隣接する前記ローターバーは曲げ加工が施され
双方が接触してエンドリングを形成して成ることを特徴
とするかご形回転子。 - 【請求項2】 ローターバーをローターコアーよりも長
く形成し、ローターコアー端面から突出した前記ロータ
ーバーの端面を周方向に曲げ加工を施し、その加工面を
軸方向に加圧し、隣接するローターバー同士を加圧,圧
接させてエンドリングを形成して成ることを特徴とする
請求項1記載のかご形回転子の製造方法。 - 【請求項3】 ローターバーをローターコアーよりも長
く形成し、ローターコアー端面から突出した前記ロータ
ーバーの端面を、周方向に曲げ加工を施し、その加工面
を軸方向に加圧しかつ加熱して隣接するローターバー同
士を圧接し、エンドリングを形成して成ることを特徴と
する請求項1記載のかご形回転子の製造方法。 - 【請求項4】 ローターバーをローターコアーよりも長
く形成し、ローターコアー端面から突出した前記ロータ
ーバーの端面をブラッシングし、その後に周方向に曲げ
加工を施し、その加工面を軸方向に加圧して隣接するロ
ーターバー同士を圧接し、エンドリングを形成して成る
ことを特徴とする請求項1記載のかご形回転子の製造方
法。 - 【請求項5】 ローターバーをローターコアーよりも長
く形成し、ローターコアー端面から突出した前記ロータ
ーバーの端面を切削し、その後に周方向に曲げ加工を施
し、その加工面を軸方向に加圧して隣接するローターバ
ー同士を圧接し、エンドリングを形成して成ることを特
徴とする請求項1記載のかご形回転子の製造方法。 - 【請求項6】 隣接するローターバー同士を加圧,圧接
させて形成したエンドリングを、さらに溶融溶接して固
着させて成ることを特徴とする請求項2から5のいずれ
か1項記載のかご形回転子の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1757695A JPH08214516A (ja) | 1995-02-06 | 1995-02-06 | かご形回転子とその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1757695A JPH08214516A (ja) | 1995-02-06 | 1995-02-06 | かご形回転子とその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08214516A true JPH08214516A (ja) | 1996-08-20 |
Family
ID=11947745
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1757695A Pending JPH08214516A (ja) | 1995-02-06 | 1995-02-06 | かご形回転子とその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08214516A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009296761A (ja) * | 2008-06-04 | 2009-12-17 | Toshiba Corp | 回転子及びその製造方法 |
CN118630946A (zh) * | 2024-08-12 | 2024-09-10 | 成都精密电机有限公司 | 一种电机转子的鼠笼结构 |
-
1995
- 1995-02-06 JP JP1757695A patent/JPH08214516A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009296761A (ja) * | 2008-06-04 | 2009-12-17 | Toshiba Corp | 回転子及びその製造方法 |
CN118630946A (zh) * | 2024-08-12 | 2024-09-10 | 成都精密电机有限公司 | 一种电机转子的鼠笼结构 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3964116B2 (ja) | 回転電機の固定子 | |
US6088906A (en) | Method of manufacturing squirrel cage rotors | |
JP2019058066A (ja) | エンドキャップを電子ビーム溶接したロータアセンブリ | |
JP2002119003A (ja) | 回転電機の固定子とその製造方法 | |
US20130069476A1 (en) | Rotor Design for an Electric Motor | |
WO2018105958A1 (ko) | Mso코일의 제조방법 및 제조장치 | |
JP2009081980A (ja) | 回転電機及びその固定子 | |
JPH09117119A (ja) | かご形回転子およびその製造方法 | |
JP7214491B2 (ja) | かご型ロータ及びかご型ロータを製造するための方法 | |
JPH08214516A (ja) | かご形回転子とその製造方法 | |
JPH09215280A (ja) | 電機子コイルの接合方法 | |
WO2019188065A1 (ja) | 接合体、回転電機、及び回転電機の製造方法 | |
JP3701413B2 (ja) | 籠型誘導電動機用ソリッドロータ及びその製造方法 | |
JP3695101B2 (ja) | モータ用整流子及びその製造方法 | |
US20180301966A1 (en) | Method for producing a short circuit rotor and short circuit rotor | |
JPH10208771A (ja) | ナトリウム−硫黄電池 | |
JP3582735B2 (ja) | 整流子の製造方法 | |
JPH0715927A (ja) | モータ回転子の製造方法 | |
JPS643012B2 (ja) | ||
JP2762558B2 (ja) | セラミック部材と金属部材との結合方法 | |
JP3097408B2 (ja) | 直流モータ | |
JPS61132059A (ja) | 回転電機の製造方法 | |
JP2003142615A (ja) | ハーメチックシールカバーの製造方法 | |
JPS6048986B2 (ja) | 誘導電動機回転子の製造方法 | |
JPS6314579B2 (ja) |