JPH08214426A - ガス絶縁開閉装置 - Google Patents

ガス絶縁開閉装置

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JPH08214426A
JPH08214426A JP7014060A JP1406095A JPH08214426A JP H08214426 A JPH08214426 A JP H08214426A JP 7014060 A JP7014060 A JP 7014060A JP 1406095 A JP1406095 A JP 1406095A JP H08214426 A JPH08214426 A JP H08214426A
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JP
Japan
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busbar
main
insulated switchgear
gas
line
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JP7014060A
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Inventor
Hiroshi Okuwa
博 大桑
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 2つに分割された主母線同士を連絡し、且つ
どちらの主母線にも接続可能な回線を、最小限の機器に
より構成することによって、装置のコンパクト化を図
る。 【構成】 2つに分割された主母線1a,1bのそれぞ
れに断路器201c,202cを接続し、これら断路器
201c,202cの間に遮断器4cを接続して変圧器
回線Eを構成し、断路器201c,202cを選択的に
動作させることにより、回線Eが主母線1a,1bのど
ちらに対しても接続・切り離し可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、2組の単母線方式を採
用するガス絶縁開閉装置に係り、特に、主母線同士を接
続する母線区分回線と通常回線とを備えたガス絶縁開閉
装置において、装置のコンパクト化を図るべく回線構成
に改良を加えたものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、高圧導体をSF6 ガスなどで
絶縁し、圧力容器内に収納したガス絶縁開閉装置が知ら
れている。このガス絶縁開閉装置は、小形化、縮小化お
よび簡素化が容易である、安全性並びに保守点検性に優
れているといった長所を備えている。これらの長所を持
つガス絶縁開閉装置は、地価高騰に伴う発電所・変電所
建設用地の入手難や、周囲への環境調和といった近年重
視されている問題に対処することができる。そのためガ
ス絶縁開閉装置の需要は増大傾向にあり、ほとんどの開
閉装置に適用されるようになってきている。この結果、
ガス絶縁開閉装置に対しては、前記の長所をより生かす
べく、一層のコンパクト化が常に期待されている。
【0003】ここで、ガス絶縁開閉装置の一例として、
2組の単母線方式を採用したガス絶縁開閉装置を、図9
〜図13を参照して具体的に説明する。図9はガス絶縁
開閉装置の単線結線図、図10はこの単線結線図に基づ
いた回路構成機器の配置を示す平面図、図11は図10
のX−X側面図、図12は図10のY−Y側面図、図1
3は図10のZ−Z側面図である。
【0004】このガス絶縁開閉装置においては、2つの
主母線101a,101bが配置されており、これら主
母線101a,101bの間に母線区分回線Aが接続さ
れている。また主母線101a,101bにはそれぞれ
変圧器回線B、送電線回線Cおよび主母線回線Dが接続
されている。各回線A,B,C,Dの平面的な配置構成
を図10に示す。すなわち、各回線A,B,C,Dは全
て主母線101a,101bの軸線に対し直角方向に配
置されており、母線区分回線Aを中心にして両方向(図
10の上下方向)に変圧器回線B、送電線回線C、変圧
器回線Bおよび主母線回線Dの順に並んで対称的に配置
されている。
【0005】[母線区分回線A]続いて、各回線A,
B,C,Dの構成機器について説明する。母線区分回線
Aは、図9に示すように、主母線101a,101b側
からそれぞれ、断路器102c、接地開閉器103cお
よび変流器105cが順次接続され、さらに2つの変流
器105cが遮断器104cに接続されて構成されてい
る。このような母線区分回線Aの側面図が図11であ
る。この図に示すように、主母線101a,101bは
据付面に対して互いに水平で平行に配置されており、そ
の上部にそれぞれ断路器102cが配置されている。こ
れら断路器102cには同一のタンク内に接地開閉器1
03cが設けられている。また断路器102cには変流
器105cが接続されている。このとき2つの変流器1
05cは上下に積層されて配置され、据付面に対して垂
直に配置された遮断器104cへと接続されている。こ
れらの機器はベース122に固定され、基礎121に固
定されている。
【0006】[変圧器回線B]変圧器回線Bは、図9に
示すように、主母線101a,101bに対し、断路器
2a、接地開閉器3a、変流器5a、遮断器4a、変流
器5a、接地開閉器3dおよびケーブル接続装置7aの
順に接続されることにより構成されている。この変圧器
回線Bの側面図が図12である。この図に示すように、
主母線101aは据付面に対して水平に配置されてお
り、その上部に断路器2aが配置されている。この断路
器2aには同一のタンク内に接地開閉器3aが設けられ
ている。
【0007】また断路器2aには変流器5aを経由して
遮断器4aが接続されている。遮断器4aは据付面に対
して垂直に配置されており、上下に2つの接続口が形成
されている。この2つの接続口のうち下側には、断路器
2aに接続された変流器5aが接続されており、上側に
は別の変流器5aが接続されている。つまり2つの変流
器5aは上下に積層されて配置されている。上側の変流
器5aには接地開閉器3a、ケーブル接続部7aの順番
で接続されている。これらの機器はベース52に固定さ
れ、基礎51に固定されている。
【0008】[送電線回線C]送電線回線Cは以下の機
器が主母線101a,101bに対して順次接続される
ことにより構成されている(図9参照)。送電線回線C
を構成する機器とは、断路器2b、接地開閉器3b、変
流器5b、遮断器4b、変流器5b、接地開閉器3e、
断路器2d、接地開閉器3f、避雷器8、計器用変圧器
9aおよびケーブル接続装置7bである。この変圧器回
線Bの側面図が図13である。図に示すように、主母線
101aから遮断器4bまでは変圧器回線Bと同一の配
置構成をしており、遮断器4bの上側の接続口より、変
流器5b、接地開閉器3e、断路器2d、接地開閉器3
f、計器用変圧器9a、避雷器8およびケーブル接続装
置7bの順に接続配置されている。これらの機器はベー
ス42に固定され、基礎41に固定されている。
【0009】[主母線回線D]主母線回線Dは、図9に
示すように、主母線101a,101bに対し、接地開
閉器3gおよび計器用変圧器9bが接続されることによ
り構成されている。
【0010】以上のようなガス絶縁開閉装置において、
主母線101a,101b同士は母線区分回線Aによっ
て接続されていると言える。つまり母線区分回線Aは、
遮断器104cを切り離すことにより、主母線101
a,101bのどらちか一方(より正確には、主母線1
01a,101bに回線B,C,Dを含んだ開閉ユニッ
トのどちらか一方)だけを停止させることができる。そ
こで、主母線101a,101bのどちらか一方に不適
合があった場合や、どちらか一方を点検する場合、ある
いはどちらか一方に増設工事を行う場合などに、片側の
主母線だけを停止させる。これにより、他方の主母線を
正常に使用することができる。したがって、1つの主母
線を停止させるためにガス絶縁開閉装置全体を停止させ
るといった必要がなく、経済的に有利である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところでガス絶縁開閉
装置には、発電所の起動変圧回路や変電所の所内回路と
いった、常に作動することが要求される回路(以下、こ
こでは常時作動回路と称する)が設置されるのが一般的
である。これらの常時作動回路は通常、ガス絶縁開閉装
置を構成する主母線のうちの1つにさえ設置されていれ
ば、その役割を十分に果たすことができる。
【0012】しかしながら、上記のガス絶縁開閉装置の
ように2組の主母線を持つ場合、実際には両方の主母線
に対して前記の常時作動回路を設置しなくてはならな
い。これは、一方の主母線だけを停止させる際に、この
停止させる主母線側に常時作動回路を設置してあったと
すると、主母線と共に常時作動回路も停止することにな
り、ガス絶縁開閉装置全体が停止してしまうことにな
る。その結果、他方の主母線だけを正常に使用すること
ができなくなる。したがって、従来では通常、2組の主
母線それぞれに常時作動回路のための専用回線を接続し
ていた。
【0013】このような従来のガス絶縁開閉装置におい
ては、次のような課題があった。すなわち、2組の主母
線の両方に常時作動回路用の専用回線を接続しなくては
ならないため、製造コストが高くなり、組立作業が面倒
になるばかりでなく、構成が大形化、複雑化していた。
しかも、前記専用回線は主母線に対応して2つ用意して
あっても、通常状態ではそのうちの一方を使うだけで、
他方は使用することはない。そのため、無駄であるとい
う印象が強く、一層のコンパクト化が望まれている現
在、無駄な回線を省いていくことが期待されている。
【0014】以上のように、主母線を2つに分割したガ
ス絶縁開閉装置では、主母線ごとに常時作動回路用の専
用回線を接続させる必要上、構成の大形化、複雑化を招
いていた。本発明は、このような従来技術の持つ課題を
解決するために提案されたものであり、2つに分割され
た主母線同士を連絡し、且つどちらの主母線にも接続可
能な回線を、最小限の機器により構成することによっ
て、装置のコンパクト化を図ることを目的とするもので
ある。
【0015】より具体的に言えば、請求項1記載の発明
の目的は、2台の断路器と1台の遮断器といった簡単な
構成を持つ回線により、2分割された主母線を連絡する
と共に、どちらか一方の主母線に対してのみ接続するこ
ともできるガス絶縁開閉装置を提供することである。
【0016】請求項2記載の発明の目的は、2組の単母
線方式を採用するガス絶縁開閉装置において、各主母線
より断路器を介して回線を構成することにより、一方の
主母線だけを停止させ、他方の主母線を運転使用させる
と同時に、コンパクト化を実現させることが可能なガス
絶縁開閉装置を提供することである。
【0017】請求項3記載の発明の目的は、2つの断路
器を同一方向で主母線軸に対して直角方向に向けて配置
することにより、十分な据付作業スペースを確保して、
据付作業が一層容易であるガス絶縁開閉装置を提供する
ことである。
【0018】請求項4記載の発明の目的は、2つの断路
器を互いに対向して配置することにより、構成の簡略化
と据付面積の縮小化とを図ったガス絶縁開閉装置を提供
することである。
【0019】請求項5記載の発明の目的は、断路器を有
する2組の母線に対し2組の単母線方式のガス絶縁開閉
回線の主母線を接続したガス絶縁開閉装置において、ど
ちらか一方の主母線だけを停止させることができ、且つ
コンパクト化を実現させることが可能なガス絶縁開閉装
置を提供することである。
【0020】請求項6記載の発明の目的は、2組の主母
線軸同士を互いに略同一直線上に配置することにより、
シンプルな構成を持つガス絶縁開閉装置を提供すること
である。
【0021】請求項7記載の発明の目的は、2組の母線
の母線軸と、主母線軸同士とを互いに略同一直線上に配
置することにより、構成部材を省略して簡略化を進めて
ガス絶縁開閉装置を提供することである。
【0022】請求項8記載の発明の目的は、断路器と主
母線とを切り離すための着脱自在な母線を備えることに
より、外部に接続する回線を物理的に一方の主母線から
切り離し、他方の主母線にのみ接続することができるガ
ス絶縁開閉装置を提供することである。
【0023】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
2つに分割された主母線のそれぞれに断路器を接続し、
これら断路器の間に遮断器を接続して外部に接続する回
線を構成したことを特徴としている。
【0024】請求項2記載の発明は、少なくとも2回線
以上の回線を有する2組の単母線方式のガス絶縁開閉装
置において、主母線軸を略同一直線上に配置し、各主母
線同士の近接し合う端部に断路器を配置し、前記断路器
同士を接続母線で接続し、前記接続母線に分岐部を形成
し、前記接続母線に近接して遮断器を配置し、前記遮断
器に2つの接続口を形成し、一方の接続口に前記分岐部
を接続し、他方の接続口に外部に接続する回線を構成す
るための機器を接続したことを特徴としている。
【0025】請求項3記載の発明は、請求項2記載の装
置において、前記断路器の分岐母線側の接続部同士は、
同一方向で、且つ主母線軸に対し直角方向に向けて配置
し、前記分岐母線はその軸を前記主母線と略平行に配置
し、前記分岐部はその軸を前記主母線軸に対し直角方向
に配置したことを特徴としている。
【0026】請求項4記載の発明は、請求項2記載の装
置において、前記断路器の分岐母線側の接続口同士は、
互いに対向し、且つ主母線軸と平行で、しかも同一直線
上に配置し、前記分岐母線は前記断路器の分岐母線側の
接続口同士の間に配置し、前記分岐部はその軸を前記主
母線軸に対し直角方向に配置したことを特徴としてい
る。
【0027】請求項5記載の発明は、2組の母線を据付
面に対し水平に、且つ互いに平行に配置し、前記2組の
母線のそれぞれの上部方向に分岐部を設け、前記分岐部
に断路器を接続し、前記断路器のそれぞれに前記2組の
母線の母線軸に対し直角方向に第1の接続口を設け、前
記断路器の第1の接続口同士を接続母線により接続し、
さらに片方の断路器に第2の接続口を設け、前記第2の
接続口に対して外部に接続する回線を構成するための機
器を接続して、前記2組の母線に対し少なくとも2回線
以上の回線を有する2組の単母線方式のガス絶縁開閉回
線の主母線を接続したことを特徴としている。
【0028】請求項6記載の発明は、請求項5記載の装
置において、2組の単母線方式のガス絶縁開閉装置の主
母線軸同士を、互いに略同一直線上に配置したことを特
徴としている。
【0029】請求項7記載のガス絶縁開閉装置は、請求
項5記載の装置において、2組の母線の母線軸と、2組
の単母線方式のガス絶縁開閉装置の主母線軸とを互いに
略同一直線上に配置したことを特徴としている。
【0030】請求項8記載の発明は、前記断路器と前記
主母線とを切り離すための着脱自在な母線を備えたこと
を特徴としている。
【0031】
【作用】以上のような構成を有する本発明の作用は次の
通りである。すなわち、請求項1記載の発明において
は、2組の主母線よりそれぞれ断路器を介して遮断器に
接続し、この遮断器を介して外部に接続する回線を構成
したので、断路器を選択的に動作させることにより、2
組の主母線のうち、どちらか一方の主母線の接続および
切り離しを容易に行うことができる。また、2つの断路
器が2組の主母線各々に接続されているため、断路器の
点検作業は、片側の主母線を停止させるだけで可能であ
る。さらに、外部に接続する回線の点検作業は、2つの
断路器を切り離すことにより、それぞれの主母線を運転
したままで行うことができる。
【0032】また、断路器を選択的に動作させることに
より片側の主母線だけを停止させることができるため、
主母線の停止に際して、外部に接続する回線自体を停止
させる必要がなく、この回線を通常通り運転使用するこ
とができる。したがって、発電所の起動変圧器回路や変
電所の所内回路など、常時作動回路を構成する回線とし
て非常に有効である。
【0033】このような本発明において主母線に接続さ
れる回線は、通常回線としてだけではなく、母線区分回
線としても利用することができる。しかも、このような
回線を、遮断器1台と断路器2台とにより構成してい
る。そのため、各主母線からそれぞれ回線を引き出して
回線を構成した場合と比較して、少ない機器で回線を構
成することができ、構成の簡略化を大きく進めることが
できる。
【0034】請求項2記載の発明では、2組の単母線方
式のガス絶縁開閉装置において上記請求項1記載の発明
が持つ作用と同様の作用をとることができる。また、請
求項3記載の発明では、請求項2記載の発明において2
つの断路器を同一方向で、主母線軸に対して直角方向に
向けて配置することにより、断路器の据付作業スペース
を十分に確保することができる。さらに請求項4記載の
発明においては、2つの断路器を互いに対向し且つ主母
線軸と平行でしかも同一直線上に配置したので、請求項
3記載の発明に比べ、分岐母線の長手寸法と、主母線軸
に対する直角方向の寸法とを短くすることができる。
【0035】請求項5記載の発明では、断路器を有する
2組の母線に対し2組の単母線方式のガス絶縁開閉回線
の主母線を接続したガス絶縁開閉装置において、上記請
求項1記載の発明が持つ作用と同様の作用をとることが
できる。また請求項6記載の発明においては、2組の主
母線軸同士を互いに略同一直線上に配置することで、主
母線をシンプルに配置することができる。さらに請求項
7記載の発明においては、2組の母線の母線軸と、主母
線軸同士とを互いに略同一直線上に配置したことによ
り、2組の主母線軸同士を互いに略同一直線上に配置さ
せるための接続母線が不要となり、構成を簡略化するこ
とができる。
【0036】請求項8記載の発明においては、断路器と
主母線とを切り離すための着脱自在な母線を備えている
ため、外部に接続する回線を物理的に一方の主母線から
切り離し、他方の主母線にのみ接続することができる。
また、断路器等の点検の際には、着脱母線によって容易
に断路器等を取り外すことができ、点検を容易に行うこ
とができる。
【0037】
【実施例】以下、本発明によるガス絶縁開閉装置の実施
例について、図1〜図8を参照して具体的に説明する。
なお、送電線回線C、変圧器回線B、主母線回線Dおよ
びこれらを構成する機器など、従来例と同一の部材に関
しては同一符号を付し、説明は省略する。
【0038】[1−1]第1実施例の構成 本発明の第1実施例について、図1〜図3を参照して具
体的に説明する。図1は第1実施例の単線結線図、図2
はこの単線結線図に基づいた回路構成機器の配置を示す
平面図、図3は図2のL−L側面図である。なお、この
第1実施例は2組の単母線方式を採用したガス絶縁開閉
装置であり、請求項3記載の発明に対応した実施例であ
る。
【0039】図1に示すように、第1実施例には、2つ
の主母線1a,1bが据付面に対し水平、且つ略同一直
線上に設けられている。これら主母線1a,1bにはそ
れぞれ、従来例と同様の送電線回線C、変圧器回線Bお
よび主母線回線Dが、従来例と同一の順序で接続、配置
されている。また、それぞれの主母線1a,1b端部に
は断路器201c,202cが接続されている。これら
2つの断路器201c,202cの間から接地開閉器3
01c、変流器5cを介して遮断器4cが接続されてお
り、断路器201c,202cを切り換えることによ
り、どちらの主母線1a,1bからも遮断器4cへ接続
できるようになっている。さらに遮断器4cから変流器
5c、接地開閉器302c、ケーブル接続部7cが接続
されており、これらのききにより外部に接続される変圧
器回線Eが構成されている。
【0040】[変圧器回線E]図2に示すように、主母
線1a端部の上部には断路器201cが設置され、主母
線1b端部の上部には断路器202cが設置されてい
る。断路器201c,202cには接続口211c,2
12cが設けられており、これら接続口211c,21
2cは、据付方向に水平で、しかも主母線1a,1bの
軸線に対して直角となるよう同一方向に向けて設置され
ている。また、接続口211c,212cの間には外部
と接続可能な分岐を持った接続母線21が設置されてい
る。この分岐母線21には主母線1a,1bの軸線に対
して直角方向に配置された分岐部21aが形成されてお
り、この分岐部21aには変流器5cが接続されてい
る。変流器5cに近接して遮断器4cが配置されてい
る。遮断器4cは据付面に対して垂直に配置されてお
り、上下に2つの接続口が形成されている。この2つの
接続口のうち下側には、接続母線21に接続された変流
器5cが接続されており、上側には別の変流器5cが接
続されている。つまり2つの変流器5cは上下に積層さ
れて配置されている。上側の変流器5cには接地開閉器
302c、ケーブル接続部7cの順番で接続されてい
る。これらの機器はベース32に固定され、基礎31に
固定されている。
【0041】[1−2]第1実施例の作用と効果 以上のような構成を有する第1実施例のガス絶縁開閉装
置によれば、次のような作用と効果が得られる。すなわ
ち、2組の主母線1a,1bよりそれぞれ断路器201
c,202cを介して遮断器4cに接続して変圧器回線
Eを構成しているため、断路器201c,202cを選
択的に動作させることで、主母線1a,1bのどちらか
一方を簡単に接続したり、切り離したりすることができ
る。また、断路器201c,202cが主母線1a,1
bの各々に接続されているので、片側の主母線を停止さ
せることによって断路器201c,202cの点検作業
を行うことができる。さらに、回線変圧器回線Eの点検
作業は、断路器201c,202cを共に切り離すこと
によって、主母線1a,1bを運転したままでも、行う
ことが可能である。
【0042】また、主母線1a,1bの片方を停止させ
る場合、断路器201c,202cを選択的に動作させ
れば良く、変圧器回線E自体を停止させる必要がない。
そのため、変圧器回線Eを通常通り運転使用することが
できる。このような変圧器回線Eは、通常回線と母線区
分回線とを共用していると言える。つまり従来例では主
母線101a,101bがそれぞれ変圧器回線Bを2つ
持ち、これに加えて母線区分回線Aを有していたため、
これだけで5回線が設置されることになるのに対し、本
発明の第1実施例では主母線1a,1bにおける変圧器
回線Bは1つずつと、主母線1a,1b同士を連絡する
(つまり母線区分回線として働く)変圧器回線Eとい
う、合計3回線で済む。しかも、回線Eは、1台の遮断
器と2台の断路器という極めて簡単な構成から成ってい
る。したがって、構成の簡略化を進めることができる。
このような第1実施例によれば、主母線ごとに常時作動
回路用の専用回線を接続させても、実質的には回線数が
少ないため、構成の大形化、複雑化を招くことがなく、
装置のコンパクト化を向上させることができる。
【0043】さらに第1実施例では2つの断路器201
c,202cの接続口211c,212cで、且つ主母
線1a,1bの軸線に対して直角方向に向けて配置した
ので、断路器201c,202cの据付作業スペースを
十分に確保することができる。これにより、据付作業が
容易な装置を得ることができる。
【0044】[2−1]第2実施例の構成 続いて本発明の第2実施例について図4、図5を用いて
説明する。図4は第2実施例の平面図、図5は図6のO
−O側面図である。第2実施例は、請求項4記載の発明
に対応した実施例であり、基本的な構成は前記第1実施
例と同じであるが、分岐母線の配置が前記第1実施例と
は異なっている。
【0045】第2実施例の構成上の特徴とは、断路器2
01c,202c上部の接続口211c,212cが、
互いに対向し、且つ主母線1a,1bの軸線と平行で、
しかも同一直線上に配置され、これら接続口211c,
212cの間に分岐母線61が配置されている点にあ
る。分岐母線61にはその軸が主母線1a,1bの軸線
に対し直角方向に配置された分岐部61aが設けられて
おり、この分岐部61aには第1実施例と同様に、変流
器5cが接続され、この変流器5cが遮断器4cの下側
の接続口に接続されている。遮断器4cの上側の接続口
には変流器5c、接地開閉器302c、ケーブル接続部
7cが順次接続され、これにより変圧器回線Eが構成さ
れる。なお、機器はベース72に固定され、基礎71に
固定されている。
【0046】[2−2]第2実施例の作用と効果 以上のような構成を有する第2実施例は、第1実施例が
持つ作用効果に加えて次のような作用効果を有してい
る。すなわち、前記第1実施例と比較して断路器201
c,202cを対向して且つ主母線軸1a,1bと平行
でしかも同一直線上に配置したので、接続母線61の長
手寸法が第1実施例の接続母線21のそれに比べて、短
くすることができる。また、主母線1a,1bの軸線に
対する直角方向の寸法も同様に短くすることができる。
【0047】[3]第3実施例 次に本発明の第3実施例について図6、図7を用いて説
明する。図6は第3実施例の平面図、図7は図6のP−
P側面図である。第3実施例は、請求項6記載の発明に
対応した実施例であり、基本的な構成は上記の実施例と
同じであるが、主母線同士を接続する母線の配置構成が
異なっている。なお、上記実施例と同一部材に関しては
同一符号を付し、説明は省略する。
【0048】第3実施例には2組の母線94a,94b
が設けられている。母線94a,94bは据付面に対し
水平に、且つ互いに平行に配置されており、それぞれの
上部に断路器201c,202cが接続されている。こ
のうち母線94aは主母線1aの端部に接続されてお
り、母線94bは接続母線81を介して主母線1bの端
部に接続されている。このとき主母線軸1a,1b同士
は、互いに略同一直線上に配置されている。
【0049】断路器201c,202cには2組の母線
94a,94bの母線軸に対し直角方向に第1の接続口
221c,222cが対向して設けられている。第1の
接続口221c,222cの間には接続母線93が配置
されている。また断路器201cには第2の接続口23
1cが設けられている。この第2の接続口231cには
変圧器回線Eが接続されている。変圧器回線Eは、上記
実施例と同様、変流器5cから遮断器4c、接地開閉器
302c、ケーブル接続部7cといった順番で接続され
ている。なお、これらの機器はベース92に固定され、
基礎91に固定されている。
【0050】以上のような構成を有する第3実施例のガ
ス絶縁開閉装置においては、2組の主母線軸同士を互い
に略同一直線上に配置することにより、シンプルな構成
が得られるという作用効果がある。
【0051】[4]第4実施例 さらに、第3実施例の変形例として、請求項7記載の発
明に対応する第4実施例を説明する。図8に示すよう
に、第4実施例では、前記2組の母線94a,94bの
母線軸と、主母線1a,1bの軸線同士とを互いに略同
一直線上に配置することにより、第3実施例における接
続母線81を省略することができる。このとき主母線1
a,1bは同一直線上からずれて、互いに平行に配置さ
れている。このような第4実施例によれば、第3実施例
に比べて接続母線81を省略することができるため、構
成を簡略化することが可能である。
【0052】[5]第5実施例 本発明の第5実施例は、図2、図4、図6および図8に
おいて、変圧器回線Eの断路器201c,202cと主
母線1a,1bとの間(各図においてFにて示した部
分)に、実公昭53−11793号、実公昭57−17
620号、実公昭58−9469号、実公昭60−15
379号および特開平6−30519号で示すような着
脱自在な母線を配置したものである。
【0053】この実施例によれば、着脱母線によって変
圧器回線Eを主母線1a,1bのどちらか一方から物理
的に切り離し、他方のみに接続することができる。した
がって、主母線1a,1bのいずれかにおいて不適合や
点検あるいは増設工事を行うに際して、一方の主母線を
確実に停止させると同時に、接続状態にある主母線の使
用状態を確実に維持することができる。また、断路器2
01c,202c等の点検の際には、着脱母線によって
容易に断路器201c,202c等を取り外すことがで
き、点検を容易に行うことができる。さらに、図7に示
した断路器201c,202cの接続母線93を前述の
着脱母線にすることによっても、上記と同様の作用効果
を得ることが可能である。
【0054】[6]他の実施例 なお、本発明は、前記実施例に限定されるものではな
く、他にも多種多様な変形例を実施可能である。すなわ
ち、上記実施例は全て三相一括形で説明したが、相分離
形でも同様に構成することができる。また、外部との接
続に関しては全てケーブル接続部によるとしたが、気中
ブッシングやガス絶縁母線による接続であっても構わな
い。さらに、2つの単母線方式の主母線は、同一直線上
または平行に配置しなくとも、構成できることは言うま
でもない。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のガス絶縁
開閉装置によれば、2つに分割された主母線同士を断路
器および遮断器からなる回線により連絡し、この回線が
どちらの主母線にも接続可能となるように構成すること
によって、主母線ごとに常時作動回路用の専用回線を確
保して一方の主母線だけを停止させ、他方の主母線を運
転使用させることができ、しかも、前記回線を通常回線
としてだけではなく母線区分回線として利用することに
より装置のコンパクト化を図ることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の単線結線図
【図2】第1実施例の平面図
【図3】図2のL−L側面図
【図4】本発明の第2実施例の平面図
【図5】図4のO−O側面図
【図6】本発明の第3実施例の平面図
【図7】図4のP−P側面図
【図8】本発明の第4実施例の平面図
【図9】一般的なガス絶縁開閉装置の単線結線図
【図10】図9に示した単線結線図に基づいたガス絶縁
開閉装置の平面図
【図11】図10のX−X側面図
【図12】図10のY−Y側面図
【図13】図10のZ−Z側面図
【符号の説明】
1a,1b,101a,101b…主母線 2a,2b,201c,202c,2d…断路器 3a,3b,301c,302c,3d,3e,3f,
3g…接地開閉器 4a,4b,4c…遮断器 5a,5b,5c…変流器 7a,7b,7c…ケーブル接続部 8…避雷器 9a,9b…計器用変圧器 21,61,81,93…接続母線 31,41,51,71,91,121…基礎 32,42,52,72,92,122…A…母線区分
回線 B,E…変圧器回線 C…送電線回線 D…主母線回線 F…断路器201c,202cと主母線1a,1bとの

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2つに分割された主母線のそれぞれに断
    路器を接続し、これら断路器の間に遮断器を接続して外
    部に接続する回線を構成したことを特徴とするガス絶縁
    開閉装置。
  2. 【請求項2】 少なくとも2回線以上の回線を有する2
    組の単母線方式のガス絶縁開閉装置において、 主母線軸を略同一直線上に配置し、各主母線同士の近接
    し合う端部に断路器を配置し、前記断路器同士を接続母
    線で接続し、前記接続母線に分岐部を形成し、前記接続
    母線に近接して遮断器を配置し、前記遮断器に2つの接
    続口を形成し、一方の接続口に前記分岐部を接続し、他
    方の接続口に外部に接続する回線を構成するための機器
    を接続したことを特徴とするガス絶縁開閉装置。
  3. 【請求項3】 前記断路器の分岐母線側の接続部同士
    は、同一方向で、且つ主母線軸に対し直角方向に向けて
    配置し、 前記分岐母線はその軸を前記主母線軸と略平行に配置
    し、 前記分岐部はその軸を前記主母線軸に対し直角方向に配
    置したことを特徴とする請求項2記載のガス絶縁開閉装
    置。
  4. 【請求項4】 前記断路器の分岐母線側の接続口同士
    は、互いに対向し、且つ主母線軸と平行で、しかも同一
    直線上に配置し、 前記分岐母線は前記断路器の分岐母線側の接続口同士の
    間に配置し、 前記分岐部はその軸を前記主母線軸に対し直角方向に配
    置したことを特徴とする請求項2記載のガス絶縁開閉装
    置。
  5. 【請求項5】 2組の母線を据付面に対し水平に、且つ
    互いに平行に配置し、前記2組の母線のそれぞれの上部
    方向に分岐部を設け、前記分岐部に断路器を接続し、前
    記断路器のそれぞれに前記2組の母線の母線軸に対し直
    角方向に第1の接続口を設け、前記断路器の第1の接続
    口同士を接続母線により接続し、さらに片方の断路器に
    第2の接続口を設け、前記第2の接続口に対して外部に
    接続する回線を構成するための機器を接続して、前記2
    組の母線に対し少なくとも2回線以上の回線を有する2
    組の単母線方式のガス絶縁開閉回線の主母線を接続した
    ことを特徴とするガス絶縁開閉装置。
  6. 【請求項6】 前記2組の母線に接続される2組の単母
    線方式のガス絶縁開閉装置の主母線軸同士を、互いに略
    同一直線上に配置したことを特徴とする請求項5記載の
    ガス絶縁開閉装置。
  7. 【請求項7】 前記2組の母線の母線軸と、前記主母線
    軸同士とを互いに略同一直線上に配置したことを特徴と
    する請求項5記載のガス絶縁開閉装置。
  8. 【請求項8】 前記断路器と前記主母線とを切り離すた
    めの着脱自在な母線を備えたことを特徴とする請求項
    1,2,3,4,5,6または7記載のガス絶縁開閉装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100665387B1 (ko) * 1998-07-31 2007-01-04 가부시끼가이샤 히다치 세이사꾸쇼 가스절연 개폐장치
US7764486B2 (en) 2006-03-31 2010-07-27 Mitsubishi Electric Corporation Gas-insulated power apparatus

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