JP2004120945A - 複合型ガス絶縁開閉装置 - Google Patents
複合型ガス絶縁開閉装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004120945A JP2004120945A JP2002283717A JP2002283717A JP2004120945A JP 2004120945 A JP2004120945 A JP 2004120945A JP 2002283717 A JP2002283717 A JP 2002283717A JP 2002283717 A JP2002283717 A JP 2002283717A JP 2004120945 A JP2004120945 A JP 2004120945A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- circuit breaker
- disconnector
- insulated switchgear
- gas insulated
- line
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Gas-Insulated Switchgears (AREA)
Abstract
【課題】1・1/2遮断器構成及び環状母線方式の母線構成を持つ電気所において、引出回線の回線区分用断路器を設置する際、保守手数の軽減化及び据付面積の縮小化を図ることにより、コスト面で優れた複合型ガス絶縁開閉装置を提供する。
【解決手段】1・1/2遮断器方式もしくは環状母線方式を特徴をする母線構成を持つ電気所において、2つの遮断器点検用の断路装置8と1つの回線区分用断路装置10からなる複合型ガス開閉装置13を適用し、1つの遮断装置9と1つの遮断器点検用の断路装置8からなる複合型ガス絶縁開閉装置12、及び単独のガス絶縁遮断器11を組み合わせて配置することにより構成する。
【選択図】 図1
【解決手段】1・1/2遮断器方式もしくは環状母線方式を特徴をする母線構成を持つ電気所において、2つの遮断器点検用の断路装置8と1つの回線区分用断路装置10からなる複合型ガス開閉装置13を適用し、1つの遮断装置9と1つの遮断器点検用の断路装置8からなる複合型ガス絶縁開閉装置12、及び単独のガス絶縁遮断器11を組み合わせて配置することにより構成する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、絶縁物からなる容器内に絶縁性ガスを充填し、多数のスイッチ類を設置した電力用ガス絶縁開閉装置に係り、特に、断路器接点のみにより構成される複合型ガス絶縁開閉装置を変電所及び開閉所等の電気所へ適用した技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般的に、ガス絶縁開閉装置の母線構成には様々な方式が知られている。具体的には、図6に示した1・1/2遮断器方式や、図7に示した環状母線方式がある。1・1/2遮断器方式では、2重化された第1主母線1及び第2主母線2が配置されている。両母線1,2間には連絡用の遮断器4が3台配置されて繋がれている。また、各遮断器4の両側には遮断器点検用の断路器3が配置されている。さらに、各遮断器4間より前記断路器3を介して引出回線6が配置されると共に、回線区分用断路器5及び変成器7が配置されている。一方、環状母線方式では、連絡用の遮断器4が環状に配置され、各遮断器4には遮断器点検用の断路器3が両側に配置されている。また、各遮断器4間より前記断路器3を介して引出回線6が配置されると共に、回線区分用断路器5及び変成器7が配置されている。
【0003】
ところで従来より、複数の開閉装置を複合化した複合型ガス絶縁開閉装置が提案されている。この複合型ガス絶縁開閉装置の従来例について、図8を用いて説明する。すなわち、複合型ガス絶縁開閉装置12には遮断装置9及び遮断器点検用の断路装置8が同一の金属容器14に接続されている。遮断装置9及び断路装置8はいずれも、磁器碍管もしくは複合碍管等の絶縁物の容器内にSF6ガス等の絶縁性ガスが充填され、固定電極及び可動電極からなる接点を配置して形成されている。また、金属容器14は磁器碍管もしくは複合碍管等の支持絶縁物18によって保持されている。さらに、遮断装置9及び断路装置8において、各可動電極側接点には接点を駆動するための絶縁物19及びリンク20が機械的に接続されている。
【0004】
このような複合型ガス絶縁開閉装置12を、前述した1・1/2遮断器方式や環状母線方式に適用した場合、次のような構成となる。まず、1・1/2遮断器方式への適用例を図9に示す。この場合、第1主母線1と第2主母線2との間の連絡は複合型ガス絶縁開閉装置12が3つ配置される。一方、環状母線方式へ適用した場合には図10に示すように、複合型ガス絶縁開閉装置12が環状に配置される。なお、引出回線を配置する場合、回線区分用断路器が必要となるが、遮断装置もしくは断路装置の先に、もう1つの断路器を配置することになるので、いずれの方式でも回線区分用断路器として従来の気中絶縁方式の断路器17が単独で配置されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、1・1/2遮断器方式及び環状母線方式に複合型ガス絶縁開閉装置を適用する際、引出回線には気中絶縁方式の断路器17を単独で設置している。しかし、気中絶縁方式の断路器17には次のような問題点があった。すなわち、気中絶縁方式の断路器17では接点が気中に露出されているので汚損、腐食や劣化が発生し易く、絶縁性ガスにより絶縁された接点を適用した断路装置に比べて、機器の保守手数が増加した。また、断路器17を単独で設置する分、電気所の据付面積が増大した。この結果、メンテナンスや用地取得に費用がかかることになり、電気所のコストが高騰した。
【0006】
本発明は、かかる従来の事情に対処するために提案されたものであり、その目的は、1・1/2遮断器構成及び環状母線方式の母線構成を持つ電気所において、引出回線の回線区分用断路器を設置する際、保守手数の軽減化及び据付面積の縮小化を図ることにより、コスト面で優れた複合型ガス絶縁開閉装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、絶縁物の容器内に絶縁性ガスを充填すると共に固定電極及び可動電極からなる接点を配置して形成された開閉装置を少なくとも2つ備え、前記開閉装置を同一の金属容器に接続し、さらに前記金属容器を支持絶縁物により保持する構成とした複合型ガス絶縁開閉装置において、次のような技術的な特徴を有している。
【0008】
請求項1の発明は、2重化された母線配置とし、各母線間に3つの遮断器を配置し、さらに各遮断器の両側に点検用の断路器を配置し、各遮断器間よりそれぞれ引出回線を配置し、この引出回線に回線区分用の断路器を配置した1・1/2遮断器方式の母線構成を持つ変電所及び開閉所等の電気所に適用し、前記開閉装置は断路器接点のみを収納して前記遮断器点検用の断路器及び前記回線区分用の断路器を複合化したことを特徴としている。
このような請求項1の発明によれば、1・1/2遮断器方式の母線構成を持つ電気所において、遮断器点検用の断路器及び回線区分用の断路器を複合化したことで、回線区分用断路器についても絶縁性ガスにより絶縁された断路装置を適用することが可能となる。したがって、気中絶縁方式の断路装置を適用した場合に比べて、環境条件による汚損及び劣化を考慮する必要がなくなり、保守手数を軽減することができる。また、断路器の複合化によって電気所の据付面積を縮小化することが可能である。
【0009】
請求項2の発明は、遮断器及び各遮断器に対して少なくとも1つの点検用の断路器を配置し、前記遮断器及び前記断路器を環状に接続し、各遮断器間より引出回線を配置し、この引出回線に回線区分用の断路器を配置した環状母線方式の母線構成を持つ変電所及び開閉所等の電気所に適用し、前記開閉装置は断路器接点のみを収納して前記遮断器点検用の断路器及び前記回線区分用の断路器を複合化したことを特徴としている。
このような請求項2の発明によれば、環状母線方式の母線構成を持つ電気所において、遮断器点検用の断路器及び回線区分用の断路器を複合化したことで、回線区分用断路器についても絶縁性ガスにより絶縁された断路装置を適用することが可能となる。したがって、前記請求項1の発明と同じく、保守手数の軽減化及び据付面積の縮小化を進めることができる。
【0010】
請求項3の発明は、請求項1または2に記載の複合型ガス絶縁開閉装置において、前記金属容器に外部導体を接続するための金属端子を設け、この金属端子より変成器を接続したことを特徴としている。
このような請求項3の発明によれば、複合型ガス絶縁開閉装置の隣接部に変成器を配置することが可能となり、電気所据付面積をいっそう縮小化することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る実施の形態(以下、実施形態)の一例について、図面を参照して具体的に説明する。なお、図6〜図10に示した従来例と同一の部材に関しては同一符号を付して説明は省略する。
【0012】
(1)第1の実施形態…請求項1の発明に対応/図1及び図2参照
[構成]
図1及び図2に示すように、第1の実施形態では、1・1/2遮断器方式の母線構成を持つ変電所及び開閉所等の電気所において、2つの遮断器点検用の断路装置8と、1つの回線区分用断路装置10を複合化した複合型ガス絶縁開閉装置13が適用されている。この複合型ガス絶縁開閉装置13は図8にて示した複合型ガス絶縁開閉装置12(遮断装置9及び遮断器点検用の断路装置8からなる)に接続されている。また、複合型ガス絶縁開閉装置13間には単独のガス絶縁遮断器11が配置される。すなわち、1・1/2遮断器方式の母線構成を持つ電気所は複合型ガス開閉装置12,13と、単独のガス絶縁遮断器11とを組み合わせて配置することにより構成されている。
【0013】
[作用効果]
以上のような第1の実施形態の作用効果は次の通りである。第1の実施形態においては、引出回線の回線区分用の断路器についても絶縁性ガスによって絶縁された接点を持つ断路装置10を適用することにより、当回線方式における全ての遮断装置、断路装置の接点に絶縁性ガスによって絶縁された接点を適用することが可能となる。このため、環境による接点の汚損、腐食及び劣化の影響をなくすことができ、保守手数を軽減してメンテナンス費用の削減を図ることができる。また、引出回線の断路装置10を遮断器点検用の断路装置8と同一の金属容器に接続することにより、据付面積を縮小化することができ。この点でも経済的に有利となる。
【0014】
(2)第2の実施形態…請求項2の発明に対応/図3及び図4参照
[構成]
続いて、第2の実施形態について図3及び図4を用いて説明する。第2の実施形態では、環状母線方式の母線構成を持つ変電所及び開閉所等の電気所において、単独のガス絶縁遮断器11と、2つの遮断器点検用の断路装置8と1つの回線区分用断路装置10からなる複合型ガス開閉装置13とを組み合わせて配置されている。つまり、環状母線方式の母線構成を持つ電気所は、複合型ガス開閉装置13と、単独のガス絶縁遮断器11とを組み合わせて配置することにより構成されている。
【0015】
[作用効果]
このような構成を有する第2の実施形態では、上記第1の実施形態と同様、引出回線の回線区分用の断路器についても絶縁性ガスによって絶縁された接点を持つ断路装置10を適用することで、当回線方式における全ての遮断装置、断路装置の接点に絶縁性ガスによって絶縁された接点を適用することが可能となる。したがって、環境による接点劣化を回避でき、保守手数の軽減化及び据付面積の縮小化を図ることができる。
【0016】
(3)第3の実施形態…請求項3の発明に対応/図5(a),(b)参照
[構成]
第3の実施形態は、図5(a),(b)に示すように、上記第1または第2の実施形態において、引出回線6に適用される2つの遮断器点検用の断路装置8及び回線区分用の断路装置10の接続された金属容器14に、外部導体を接続するための金属端子16を設け、この金属端子16より変成器7を接続したものである。変成器7は前記金属端子16より接続された接続導体21を介して金属容器14に接続されている。
【0017】
[作用効果]
このような第3の実施形態によれば、回線区分用の断路装置10が遮断器点検用の断路装置8と同一金属容器14に接続された場合においても変成器7を配置することが可能となり、しかも金属容器14と変成器7とは同電位及び同位相のため、複合型ガス絶縁開閉装置13の隣接部に変成器7を配置することができ.。これにより、電気所据付面積のさらなる縮小化を図ることができる。
【0018】
【発明の効果】
以上で詳述したように、本発明によれば、1・1/2遮断器構成及び環状母線方式の母線構成をもつ電気所において、引出回線の回線区分用断路器が設置される場合に、保守手数の軽減化及び据付面積の縮小化を図ることが可能となり、コスト面で優れた複合型ガス絶縁開閉装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の実施形態の構成図。
【図2】第1の実施形態の単線結線図。
【図3】本発明に係る第2の実施形態の構成図。
【図4】第2の実施形態の単線結線図。
【図5】本発明に係る第3の実施形態の構成図で、(a)は正面図、(b)は側面図。
【図6】従来の1・1/2遮断器方式のガス絶縁開閉装置の単線結線図。
【図7】従来の環状母線方式のガス絶縁開閉装置の単線結線図。
【図8】従来の複合型ガス絶縁開閉装置の正面断面図
【図9】1・1/2遮断器方式を採用した複合型ガス絶縁開閉装置の従来例の単線結線図。
【図10】環状母線方式を採用した複合型ガス絶縁開閉装置の従来例の単線結線図。
【符号の説明】
1…第1主母線
2…第2主母線
3,5,17…断路器
4,11…遮断器
6…引出回線
7…変成器
8,10…断路装置
9…遮断装置
12、13…複合型ガス絶縁開閉装置
14…金属容器
15…支持碍子
16…金属端子
18…支持絶縁物
19…絶縁物
20…リンク
21…接続導体
【発明の属する技術分野】
本発明は、絶縁物からなる容器内に絶縁性ガスを充填し、多数のスイッチ類を設置した電力用ガス絶縁開閉装置に係り、特に、断路器接点のみにより構成される複合型ガス絶縁開閉装置を変電所及び開閉所等の電気所へ適用した技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般的に、ガス絶縁開閉装置の母線構成には様々な方式が知られている。具体的には、図6に示した1・1/2遮断器方式や、図7に示した環状母線方式がある。1・1/2遮断器方式では、2重化された第1主母線1及び第2主母線2が配置されている。両母線1,2間には連絡用の遮断器4が3台配置されて繋がれている。また、各遮断器4の両側には遮断器点検用の断路器3が配置されている。さらに、各遮断器4間より前記断路器3を介して引出回線6が配置されると共に、回線区分用断路器5及び変成器7が配置されている。一方、環状母線方式では、連絡用の遮断器4が環状に配置され、各遮断器4には遮断器点検用の断路器3が両側に配置されている。また、各遮断器4間より前記断路器3を介して引出回線6が配置されると共に、回線区分用断路器5及び変成器7が配置されている。
【0003】
ところで従来より、複数の開閉装置を複合化した複合型ガス絶縁開閉装置が提案されている。この複合型ガス絶縁開閉装置の従来例について、図8を用いて説明する。すなわち、複合型ガス絶縁開閉装置12には遮断装置9及び遮断器点検用の断路装置8が同一の金属容器14に接続されている。遮断装置9及び断路装置8はいずれも、磁器碍管もしくは複合碍管等の絶縁物の容器内にSF6ガス等の絶縁性ガスが充填され、固定電極及び可動電極からなる接点を配置して形成されている。また、金属容器14は磁器碍管もしくは複合碍管等の支持絶縁物18によって保持されている。さらに、遮断装置9及び断路装置8において、各可動電極側接点には接点を駆動するための絶縁物19及びリンク20が機械的に接続されている。
【0004】
このような複合型ガス絶縁開閉装置12を、前述した1・1/2遮断器方式や環状母線方式に適用した場合、次のような構成となる。まず、1・1/2遮断器方式への適用例を図9に示す。この場合、第1主母線1と第2主母線2との間の連絡は複合型ガス絶縁開閉装置12が3つ配置される。一方、環状母線方式へ適用した場合には図10に示すように、複合型ガス絶縁開閉装置12が環状に配置される。なお、引出回線を配置する場合、回線区分用断路器が必要となるが、遮断装置もしくは断路装置の先に、もう1つの断路器を配置することになるので、いずれの方式でも回線区分用断路器として従来の気中絶縁方式の断路器17が単独で配置されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、1・1/2遮断器方式及び環状母線方式に複合型ガス絶縁開閉装置を適用する際、引出回線には気中絶縁方式の断路器17を単独で設置している。しかし、気中絶縁方式の断路器17には次のような問題点があった。すなわち、気中絶縁方式の断路器17では接点が気中に露出されているので汚損、腐食や劣化が発生し易く、絶縁性ガスにより絶縁された接点を適用した断路装置に比べて、機器の保守手数が増加した。また、断路器17を単独で設置する分、電気所の据付面積が増大した。この結果、メンテナンスや用地取得に費用がかかることになり、電気所のコストが高騰した。
【0006】
本発明は、かかる従来の事情に対処するために提案されたものであり、その目的は、1・1/2遮断器構成及び環状母線方式の母線構成を持つ電気所において、引出回線の回線区分用断路器を設置する際、保守手数の軽減化及び据付面積の縮小化を図ることにより、コスト面で優れた複合型ガス絶縁開閉装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、絶縁物の容器内に絶縁性ガスを充填すると共に固定電極及び可動電極からなる接点を配置して形成された開閉装置を少なくとも2つ備え、前記開閉装置を同一の金属容器に接続し、さらに前記金属容器を支持絶縁物により保持する構成とした複合型ガス絶縁開閉装置において、次のような技術的な特徴を有している。
【0008】
請求項1の発明は、2重化された母線配置とし、各母線間に3つの遮断器を配置し、さらに各遮断器の両側に点検用の断路器を配置し、各遮断器間よりそれぞれ引出回線を配置し、この引出回線に回線区分用の断路器を配置した1・1/2遮断器方式の母線構成を持つ変電所及び開閉所等の電気所に適用し、前記開閉装置は断路器接点のみを収納して前記遮断器点検用の断路器及び前記回線区分用の断路器を複合化したことを特徴としている。
このような請求項1の発明によれば、1・1/2遮断器方式の母線構成を持つ電気所において、遮断器点検用の断路器及び回線区分用の断路器を複合化したことで、回線区分用断路器についても絶縁性ガスにより絶縁された断路装置を適用することが可能となる。したがって、気中絶縁方式の断路装置を適用した場合に比べて、環境条件による汚損及び劣化を考慮する必要がなくなり、保守手数を軽減することができる。また、断路器の複合化によって電気所の据付面積を縮小化することが可能である。
【0009】
請求項2の発明は、遮断器及び各遮断器に対して少なくとも1つの点検用の断路器を配置し、前記遮断器及び前記断路器を環状に接続し、各遮断器間より引出回線を配置し、この引出回線に回線区分用の断路器を配置した環状母線方式の母線構成を持つ変電所及び開閉所等の電気所に適用し、前記開閉装置は断路器接点のみを収納して前記遮断器点検用の断路器及び前記回線区分用の断路器を複合化したことを特徴としている。
このような請求項2の発明によれば、環状母線方式の母線構成を持つ電気所において、遮断器点検用の断路器及び回線区分用の断路器を複合化したことで、回線区分用断路器についても絶縁性ガスにより絶縁された断路装置を適用することが可能となる。したがって、前記請求項1の発明と同じく、保守手数の軽減化及び据付面積の縮小化を進めることができる。
【0010】
請求項3の発明は、請求項1または2に記載の複合型ガス絶縁開閉装置において、前記金属容器に外部導体を接続するための金属端子を設け、この金属端子より変成器を接続したことを特徴としている。
このような請求項3の発明によれば、複合型ガス絶縁開閉装置の隣接部に変成器を配置することが可能となり、電気所据付面積をいっそう縮小化することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る実施の形態(以下、実施形態)の一例について、図面を参照して具体的に説明する。なお、図6〜図10に示した従来例と同一の部材に関しては同一符号を付して説明は省略する。
【0012】
(1)第1の実施形態…請求項1の発明に対応/図1及び図2参照
[構成]
図1及び図2に示すように、第1の実施形態では、1・1/2遮断器方式の母線構成を持つ変電所及び開閉所等の電気所において、2つの遮断器点検用の断路装置8と、1つの回線区分用断路装置10を複合化した複合型ガス絶縁開閉装置13が適用されている。この複合型ガス絶縁開閉装置13は図8にて示した複合型ガス絶縁開閉装置12(遮断装置9及び遮断器点検用の断路装置8からなる)に接続されている。また、複合型ガス絶縁開閉装置13間には単独のガス絶縁遮断器11が配置される。すなわち、1・1/2遮断器方式の母線構成を持つ電気所は複合型ガス開閉装置12,13と、単独のガス絶縁遮断器11とを組み合わせて配置することにより構成されている。
【0013】
[作用効果]
以上のような第1の実施形態の作用効果は次の通りである。第1の実施形態においては、引出回線の回線区分用の断路器についても絶縁性ガスによって絶縁された接点を持つ断路装置10を適用することにより、当回線方式における全ての遮断装置、断路装置の接点に絶縁性ガスによって絶縁された接点を適用することが可能となる。このため、環境による接点の汚損、腐食及び劣化の影響をなくすことができ、保守手数を軽減してメンテナンス費用の削減を図ることができる。また、引出回線の断路装置10を遮断器点検用の断路装置8と同一の金属容器に接続することにより、据付面積を縮小化することができ。この点でも経済的に有利となる。
【0014】
(2)第2の実施形態…請求項2の発明に対応/図3及び図4参照
[構成]
続いて、第2の実施形態について図3及び図4を用いて説明する。第2の実施形態では、環状母線方式の母線構成を持つ変電所及び開閉所等の電気所において、単独のガス絶縁遮断器11と、2つの遮断器点検用の断路装置8と1つの回線区分用断路装置10からなる複合型ガス開閉装置13とを組み合わせて配置されている。つまり、環状母線方式の母線構成を持つ電気所は、複合型ガス開閉装置13と、単独のガス絶縁遮断器11とを組み合わせて配置することにより構成されている。
【0015】
[作用効果]
このような構成を有する第2の実施形態では、上記第1の実施形態と同様、引出回線の回線区分用の断路器についても絶縁性ガスによって絶縁された接点を持つ断路装置10を適用することで、当回線方式における全ての遮断装置、断路装置の接点に絶縁性ガスによって絶縁された接点を適用することが可能となる。したがって、環境による接点劣化を回避でき、保守手数の軽減化及び据付面積の縮小化を図ることができる。
【0016】
(3)第3の実施形態…請求項3の発明に対応/図5(a),(b)参照
[構成]
第3の実施形態は、図5(a),(b)に示すように、上記第1または第2の実施形態において、引出回線6に適用される2つの遮断器点検用の断路装置8及び回線区分用の断路装置10の接続された金属容器14に、外部導体を接続するための金属端子16を設け、この金属端子16より変成器7を接続したものである。変成器7は前記金属端子16より接続された接続導体21を介して金属容器14に接続されている。
【0017】
[作用効果]
このような第3の実施形態によれば、回線区分用の断路装置10が遮断器点検用の断路装置8と同一金属容器14に接続された場合においても変成器7を配置することが可能となり、しかも金属容器14と変成器7とは同電位及び同位相のため、複合型ガス絶縁開閉装置13の隣接部に変成器7を配置することができ.。これにより、電気所据付面積のさらなる縮小化を図ることができる。
【0018】
【発明の効果】
以上で詳述したように、本発明によれば、1・1/2遮断器構成及び環状母線方式の母線構成をもつ電気所において、引出回線の回線区分用断路器が設置される場合に、保守手数の軽減化及び据付面積の縮小化を図ることが可能となり、コスト面で優れた複合型ガス絶縁開閉装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の実施形態の構成図。
【図2】第1の実施形態の単線結線図。
【図3】本発明に係る第2の実施形態の構成図。
【図4】第2の実施形態の単線結線図。
【図5】本発明に係る第3の実施形態の構成図で、(a)は正面図、(b)は側面図。
【図6】従来の1・1/2遮断器方式のガス絶縁開閉装置の単線結線図。
【図7】従来の環状母線方式のガス絶縁開閉装置の単線結線図。
【図8】従来の複合型ガス絶縁開閉装置の正面断面図
【図9】1・1/2遮断器方式を採用した複合型ガス絶縁開閉装置の従来例の単線結線図。
【図10】環状母線方式を採用した複合型ガス絶縁開閉装置の従来例の単線結線図。
【符号の説明】
1…第1主母線
2…第2主母線
3,5,17…断路器
4,11…遮断器
6…引出回線
7…変成器
8,10…断路装置
9…遮断装置
12、13…複合型ガス絶縁開閉装置
14…金属容器
15…支持碍子
16…金属端子
18…支持絶縁物
19…絶縁物
20…リンク
21…接続導体
Claims (3)
- 絶縁物の容器内に絶縁性ガスを充填すると共に固定電極及び可動電極からなる接点を配置して形成された開閉装置を少なくとも2つ備え、前記開閉装置を同一の金属容器に接続し、さらに前記金属容器を支持絶縁物により保持する構成とした複合型ガス絶縁開閉装置において、
2重化された母線配置とし、各母線間に3つの遮断器を配置し、さらに各遮断器の両側に点検用の断路器を配置し、各遮断器間よりそれぞれ引出回線を配置し、この引出回線に回線区分用の断路器を配置した1・1/2遮断器方式の母線構成を持つ変電所及び開閉所等の電気所に適用し、
前記開閉装置は断路器接点のみを収納して前記遮断器点検用の断路器及び前記回線区分用の断路器を複合化したことを特徴とする複合型ガス絶縁開閉装置。 - 絶縁物の容器内に絶縁性ガスを充填すると共に固定電極及び可動電極からなる接点を配置して形成された開閉装置を少なくとも2つ備え、前記開閉装置を同一の金属容器に接続し、さらに前記金属容器を支持絶縁物により保持する構成とした複合型ガス絶縁開閉装置において、
遮断器及び各遮断器に対して少なくとも1つの点検用の断路器を配置し、前記遮断器及び前記断路器を環状に接続し、各遮断器間より引出回線を配置し、この引出回線に回線区分用の断路器を配置した環状母線方式の母線構成を持つ変電所及び開閉所等の電気所に適用し、
前記開閉装置は断路器接点のみを収納して前記遮断器点検用の断路器及び前記回線区分用の断路器を複合化したことを特徴とする複合型ガス絶縁開閉装置。 - 前記金属容器に外部導体を接続するための金属端子を設け、この金属端子より変成器を接続したことを特徴とする請求項1または2に記載の複合型ガス絶縁開閉装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002283717A JP2004120945A (ja) | 2002-09-27 | 2002-09-27 | 複合型ガス絶縁開閉装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002283717A JP2004120945A (ja) | 2002-09-27 | 2002-09-27 | 複合型ガス絶縁開閉装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004120945A true JP2004120945A (ja) | 2004-04-15 |
Family
ID=32277504
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002283717A Pending JP2004120945A (ja) | 2002-09-27 | 2002-09-27 | 複合型ガス絶縁開閉装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004120945A (ja) |
-
2002
- 2002-09-27 JP JP2002283717A patent/JP2004120945A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4512648B2 (ja) | スイッチギヤ | |
US20080217153A1 (en) | Insulating Body For a Medium-Voltage Switchgear Assembly | |
US7075778B2 (en) | Hybrid gas-insulated switchgear | |
US7310220B2 (en) | High voltage outdoor substation | |
US8462485B2 (en) | Switchgear for underground electric power distribution line | |
KR101097616B1 (ko) | 가스절연 개폐장치의 다용도 외함 모듈 | |
JP2004120945A (ja) | 複合型ガス絶縁開閉装置 | |
CZ37999A3 (cs) | Plynem hexafluoridu síry (SF6) izolovaná rozvodna pro rozdělovací sítě | |
JP3143133B2 (ja) | ガス絶縁開閉装置 | |
JP2000253520A (ja) | ガス絶縁開閉装置 | |
JPS5915445B2 (ja) | ガス絶縁開閉装置 | |
JP4416667B2 (ja) | ガス絶縁開閉装置 | |
JP4397671B2 (ja) | ガス絶縁開閉装置 | |
JP2000253519A (ja) | ガス絶縁開閉装置 | |
JPH1056709A (ja) | キュービクル形ガス絶縁開閉装置 | |
JPH11355924A (ja) | ガス絶縁開閉装置 | |
JP3056025B2 (ja) | ガス絶縁複合開閉装置 | |
JPH10285728A (ja) | ガス絶縁開閉装置 | |
JPH02266806A (ja) | ガス絶縁開閉装置 | |
JPH08214426A (ja) | ガス絶縁開閉装置 | |
KR20150141051A (ko) | 배전자동화용 고체절연 부하개폐기 | |
KR20190001026U (ko) | 뱅크 전력 공급용 모선 연결 소켓 및 이를 갖는 이동용 전력 연결 장치 | |
JPH08308042A (ja) | ガス絶縁開閉装置 | |
JP2007319000A (ja) | 複合形ガス絶縁開閉装置 | |
JPH0382303A (ja) | ガス絶縁開閉装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20040804 |