JPH08214104A - 情報再生システム - Google Patents

情報再生システム

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JPH08214104A
JPH08214104A JP7015813A JP1581395A JPH08214104A JP H08214104 A JPH08214104 A JP H08214104A JP 7015813 A JP7015813 A JP 7015813A JP 1581395 A JP1581395 A JP 1581395A JP H08214104 A JPH08214104 A JP H08214104A
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JP
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error
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subset
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Application number
JP7015813A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Fukuda
弘之 福田
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Priority to US08/592,567 priority patent/US5841793A/en
Publication of JPH08214104A publication Critical patent/JPH08214104A/ja
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03MCODING; DECODING; CODE CONVERSION IN GENERAL
    • H03M13/00Coding, decoding or code conversion, for error detection or error correction; Coding theory basic assumptions; Coding bounds; Error probability evaluation methods; Channel models; Simulation or testing of codes
    • H03M13/03Error detection or forward error correction by redundancy in data representation, i.e. code words containing more digits than the source words
    • H03M13/05Error detection or forward error correction by redundancy in data representation, i.e. code words containing more digits than the source words using block codes, i.e. a predetermined number of check bits joined to a predetermined number of information bits
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N5/00Details of television systems
    • H04N5/76Television signal recording
    • H04N5/91Television signal processing therefor
    • H04N5/92Transformation of the television signal for recording, e.g. modulation, frequency changing; Inverse transformation for playback
    • H04N5/926Transformation of the television signal for recording, e.g. modulation, frequency changing; Inverse transformation for playback by pulse code modulation
    • H04N5/9261Transformation of the television signal for recording, e.g. modulation, frequency changing; Inverse transformation for playback by pulse code modulation involving data reduction
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B20/00Signal processing not specific to the method of recording or reproducing; Circuits therefor
    • G11B20/10Digital recording or reproducing
    • G11B20/18Error detection or correction; Testing, e.g. of drop-outs
    • G11B20/1806Pulse code modulation systems for audio signals
    • G11B20/1813Pulse code modulation systems for audio signals by adding special bits or symbols to the coded information
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N5/00Details of television systems
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  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 マルチメディア情報を光学的に読み取り可能
なコードとして情報記録媒体に印刷記録し、それを読み
取って元のマルチメディア情報に復元するシステムにお
いて、エラー訂正不可のエラー部分データ塊を合理的に
修正変更することを可能とする。 【構成】 コードを光学的に読み取る読取手段と、読取
手段で読み取ったコードを復調して復調データを出力す
る復号手段と、復元手段より出力された復調データの所
定量からなる集合体を一単位とする部分データ塊毎にエ
ラー訂正310に係る処理を行う再生手段363と、再
生手段より出力された部分データ塊を所定数集めて最終
出力データとしこれを認識可能な如く元のマルチメディ
ア情報として出力する出力手段から成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、音声、音楽等のオーデ
ィオ情報、カメラ、ビデオ機器等から得られる映像情
報、及びパーソナルコンピュータ、ワードプロセッサ等
から得られるディジタルコードデータ、等を含めた所謂
マルチメディア情報を光学的に読み取り可能なコードパ
ターンとして紙等の情報記録媒体に記録されたコードパ
ターンを光学的に読み取って元のマルチメディア情報を
再生する情報再生システムに係り、特に再生情報中に存
在するエラー部分データ塊を合理的に修正変更し得るよ
うにした情報再生システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、音声や音楽等を記録する媒体
として、磁気テープや光ディスク等、種々のものが知ら
れている。しかしこれらの媒体は、大量に複製を作った
としても単価はある程度高価なものとなり、またその保
管にも多大な場所を必要としていた。
【0003】さらには、音声を記録した媒体を、遠隔地
にいる別の者に渡す必要ができた場合には、郵送するに
しても、また直に持っていくにしても、手間と時間がか
かるという問題もあった。
【0004】また、オーディオ情報以外の、カメラ、ビ
デオ機器等から得られる映像情報、及びパーソナルコン
ピュータ、ワードプロセッサ等から得られるディジタル
コードデータ、をも含めた所謂マルチメディア情報全体
に関しても同様であった。
【0005】そこで、本発明の出願人は、オーディオ情
報,映像情報,ディジタルコードデータの少なくとも一
つを含むマルチメディア情報を、ファクシミリ伝送が可
能で、また大量の複製が安価に可能な画像情報即ち符号
化情報としてのドットコードの形で紙等の情報記録媒体
に記録するシステム及びそれを再生するためのシステム
を発明し、特願平5−260464号として出願してい
る。
【0006】この特願平5−260464号による情報
再生システムでは、図31に示すように、情報記録媒体
上のドットコードを光学的に読み取って再生するペン型
再生装置を用いて記録されているドットコードに沿って
記録媒体上に手動で走査してそれを読み取って再生処理
する技術が開示されている。
【0007】すなわち、このペン型再生装置は、ドット
コード(この場合、オーディオ情報のみとする)396
が印刷されている紙面392からドットコード396を
読み取るための検出部300、この検出部300から供
給される画像データをドットコードとして認識しノーマ
ライズを行う走査変換部302、多値データを二値にす
る二値化処理部304、復調部306、データ列を調整
するデータ列調整部308、再生時の読み取りエラー,
データエラーを訂正するデータエラー訂正部310、上
記ADPCM回路368でのデータ圧縮処理に対する伸
長処理部312、等から成る。
【0008】上記検出部300に於いては、光源314
にて紙面392上のドットコード396を照明し、反射
光をレンズ等の結像光学系316及びモアレ等の除去の
ための空間フィルタ318を介して、光の情報を電気信
号に変換する例えば電荷結合素子(CCD)、電荷変調
素子(CMD)等の撮像部320で画像信号として検出
し、プリアンプ322に増幅して出力する。
【0009】これらの光源314、結像光学系316、
空間フィルタ318、撮像部320、及びプリアンプ3
22は、外光に対する外乱を防ぐための外光遮光部32
4内に構成される。
【0010】そして、上記プリアンプ322で増幅され
た画像信号は、A/D変換器326にてディジタル情報
に変換されて、次段の走査変換部302に供給される。
【0011】なお、上記撮像部320は、撮像部制御部
328により制御される。
【0012】例えば、撮像部320としてインターライ
ン転送方式のCCDを使用する場合には、撮像部制御部
328は、撮像部320の制御信号として、垂直同期の
ためのバーチカル(V)ブランキング信号、情報電荷を
リセットするための撮像素子リセットパルス信号、二次
的に配列された電荷転送蓄積部に蓄積された電荷を複数
の垂直シフトレジスタへ送るための電荷転送ゲートパル
ス信号、水平方向に電荷を転送し外部に出力する水平シ
フトレジスタの転送クロック信号である水平電荷転送ク
ロック(CLK)信号、上記複数の垂直シフトレジスタ
電荷を垂直方向に転送して上記水平シフトレジスタに送
るための垂直電荷転送パルス信号、等を出力する。
【0013】これらの信号のタイミングは、図32に示
される。
【0014】そして、撮像部制御部328は、このタイ
ミングに合わせながら光源314の発光のタイミングを
とるための発光セルコントロールパルスを光源に与え
る。
【0015】基本的に、図32のタイミングチャート
は、1フィルード分の概念図である。
【0016】画像データは、この1フィールドのVブラ
ンキングからVブランキングまでの間に読み出される。
【0017】上記光源314は連続点灯するのではなく
てパルス点灯を行い、フィールド単位に同期させなが
ら、後続のパルス点灯を行うものとしている。
【0018】この場合、パルス点灯させる上でのクロッ
クノイズが信号出力に入らないように、Vブランキング
期間中、即ち画像電荷を出力していない間に露光するよ
うなタイミングにコントロールされる。
【0019】すなわち、発光セルコントロールパルス
は、瞬間的に電力を与えることにより発生する非常に細
かいディジタルのクロックパルスであるため、それによ
るノイズがアナログの画像信号に入らないようにするこ
とが必要であり、そのための処置として、Vブランキン
グ期間中に光源をパルス点灯させるようにしている。
【0020】こうすることによって、信号対雑音比(S
/N)の向上が図られる。
【0021】また、パルス点灯させるということは、発
光時間を短くすることであり、よって手動操作のズレと
移動ズレというぼけの影響をなくすという大きな効果が
ある。これによって、高速にスキャンすることが可能に
なる。
【0022】また、再生装置が傾いたりして、外光遮光
部324があるにも係わらず、何らかの原因で外光等の
外乱が入った場合でも、S/N劣化を最低限に抑えるた
めにVブランキング期間に光源314を発光させる直前
に一度リセットパルスを出力して画像の信号をリセット
し、その直後に発光を行い、その後すぐに、読み出しを
行っていくようにしている。
【0023】ここで、図31に戻り、走査変換部302
を説明する。
【0024】この走査変換部302は、検出部300か
ら供給される画像データをドットコードとして認識し、
ノーマライズを行う部分である。
【0025】その手法として、まず検出部300からの
画像データを画像メモリ330に格納し、そこから一度
読み出してマーカ検出部332に送る。このマーカ検出
部332では、各ブロック毎のマーカを検出する。
【0026】そしてデータ配列方向検出部334は、そ
の、マーカを使って、回転あるいは傾き、データの配列
方向を検出する。
【0027】アドレス制御部336は、その結果をもと
に上記画像メモリ330からそれを補正するように画像
データを読み出して補間回路338に供給する。
【0028】なお、このときに、検出部300の結像光
学系316に於けるレンズの収差の歪みを補正用のメモ
リ340からそれぞれ収差情報を読み出して、レンズの
補正も併せて行う。
【0029】そして、補間回路338は、画像データに
補間処理を施して、本来のドットコードのパターンとい
う形に変換していく。
【0030】補間回路338の出力は、二値化処理部3
04に与えられる。
【0031】基本的には、ドットコード396は、白と
黒のパターン、すなわち二値情報であるので、この二値
化処理部304で二値化する。
【0032】そのときに、閾値判定回路342により、
外乱の影響、信号振幅等の影響を考慮した閾値の判定を
行いながら適応的に二値化が行われる。
【0033】そして、ドットコード396の記録時にお
ける変調に応じて、復調部306でそれをまず復調した
後、データ列調整部308にデータが入力される。
【0034】このデータ列調整部308では、まずブロ
ックアドレス検出部344により前述した二次元ブロッ
クのブロックアドレスを検出し、その後、ブロックアド
レスの誤り検出、訂正部346によりブロックアドレス
のエラー検出及び訂正を行った後、アドレス制御部34
8に於いてそのブロック単位でデータをデータメモリ部
350に格納していく。
【0035】このように、ブロックアドレスの単位で格
納することで、途中抜けた場合、あるいは途中から入っ
た場合でも、無駄無くデータを格納していくことができ
る。
【0036】その後、データメモリ部350から読み出
されたデータに対してデータエラー訂正部310にてエ
ラーの訂正が行われる。
【0037】このエラー訂正部308の出力は、伸長処
理部312にて、ドットコード96の記録時におけるデ
ータ圧縮に対応する伸長処理が行われ、さらにデータ補
間回路352にて再生データ中に存在するエラー訂正不
能なデータの補間が行われる。
【0038】データ補間回路352の出力は、(ディジ
タル/アナログ)D/A変換器354でアナログ信号に
変換後、スピーカやヘッドホン、イヤーホーン、その他
それに準ずる出力装置365に出力される。
【0039】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述した
ような情報再生システムに用いられるドットコードパタ
ーン自体は、さらに記録密度を向上できるような構造が
研究されている段階であり、上記特願平5−26046
4号に開示された情報再生装置及び情報記録媒体は、そ
のような将来的な変更に対する柔軟性については、まだ
十分な考慮がなされていなかった。
【0040】このため、上述したような情報再生システ
ムにおいてデータ補間回路352により行われるエラー
訂正不能なエラー部分データ塊に対する補間すなわち適
切なデータとしての修正変更を行うことが具体的に開示
されていない。
【0041】そこで、本発明は以上のような点に鑑みて
なされたもので、再生情報中に存在するエラー部分デー
タ塊や壊れたファイルヘッダを適切なデータやデフォル
トとして合理的に修正変更が行えるようにした情報再生
システムを提供することを目的としている。
【0042】
【課題を解決するための手段】
(1)本発明によると、上記課題を解決するために、オ
ーディオ情報、映像情報、ディジタルコードデータの少
なくとも一つを含むマルチメディア情報が光学的に読取
可能なコードで記録されている部分を備える記録媒体か
ら、前記コードを光学的に読み取る読取手段と、前記読
取手段で読み取ったコードを復調して復調データを出力
する復元手段と、該復元手段より出力された復調データ
の所定量からなる集合体を一単位とする部分データ塊毎
にエラー訂正に係る処理を行う再生手段と、該再生手段
より出力された部分データ塊を所定数集めて最終出力デ
ータとしこれを認識可能な如く元のマルチメディア情報
として出力する出力手段とを備えた情報再生システムに
おいて、上記部分データ塊毎にその欠落乃至上記再生手
段によるエラー訂正不可をエラー部分データ塊として検
出するエラー部分データ塊検出手段と、該エラー部分デ
ータ塊検出手段によって検出されたエラー部分データ塊
を認識して当該エラー部分データ塊に対応する部分のデ
ータを修正乃至変更するデータ修正変更手段とを備えた
ことを特徴とする情報再生システムが提供される。
【0043】(2)また、本発明によると、上記マルチ
メディア情報がオーディオ情報であるとき、上記データ
修正変更手段は、当該エラー部分データ塊に対応する部
分のオーディオ出力レベルを低減させる手段を含む
(1)に記載の情報再生システムが提供される。
【0044】(3)また、本発明によると、上記マルチ
メディア情報が画像情報であるとき、上記データ修正変
更手段は、当該エラー部分データ塊に対応する部分の画
像をぼかす手段を含む(1)に記載の情報再生システム
が提供される。
【0045】(4)また、本発明によると、上記データ
修正変更手段は、修正乃至変更すべき対象のエラー部分
データ塊を削除し、且つ、当該削除部分に代替データを
挿入する手段を含む(1)に記載の情報再生システムが
提供される。
【0046】(5)また、本発明によると、上記マルチ
メディア情報がオーディオ情報であるとき、上記削除部
分に挿入すべき代替データが無音データである(4)に
記載の情報再生システムが提供される。
【0047】(6)また、本発明によると、上記マルチ
メディア情報が画像情報であるとき、上記削除部分に挿
入すべき代替データが所定の輝度レベルデータである
(4)に記載の情報再生システムが提供される。
【0048】(7)また、本発明によると、上記データ
修正変更手段は、上記削除部分に挿入すべき代替データ
を当該エラー部分データ塊の前後又は周囲のデータに基
づいて生成する手段を含む(4)に記載の情報再生シス
テムが提供される。
【0049】(8)また、本発明によると、上記情報再
生システムは、上記データ修正変更手段によってエラー
部分データ塊が修正乃至変更された旨を報知するための
報知手段を更に有する(1)に記載の情報再生システム
が提供される。
【0050】(9)また、本発明によると、オーディオ
情報、映像情報、ディジタルコードデータの少なくとも
一つを含むマルチメディア情報が光学的に読取可能なコ
ードで記録されている部分を備える記録媒体から、前記
コードを光学的に読み取る読取手段と、前記読取手段で
読み取ったコードを復調して復調データを出力する復元
手段と、該復元手段より出力された復調データの所定量
からなる集合体を一単位とする部分データ塊毎にエラー
訂正に係る処理を行う再生手段と、該再生手段より出力
された部分データ塊を所定数集めて最終出力データとし
これを認識可能な如く元のマルチメディア情報として出
力する出力手段とを備えた情報再生システムにおいて、
上記部分データ塊毎にその欠落乃至上記再生手段による
エラー訂正不可をエラー部分データ塊として検出するエ
ラー部分データ塊検出手段と、該エラー部分データ塊検
出手段によって検出されたエラー部分データ塊を認識し
て当該エラー部分データ塊に対応する部分のデータの出
力態様を修正乃至変更すべくその制御信号を生成する制
御信号生成手段とを備えたことを特徴とする情報再生シ
ステムが提供される。
【0051】(10)また、本発明によると、上記マルチ
メディア情報がオーディオ情報であるとき、上記制御信
号は、当該エラー部分データ塊に対応する部分のオーデ
ィオ出力レベルを低減させるための信号である(9)に
記載の情報再生システムが提供される。
【0052】(11)また、本発明によると、上記マルチ
メディア情報が画像情報であるとき、上記制御信号は、
当該エラー部分データ塊に対応する部分の画像をぼかす
ための信号である(9)に記載の情報再生システムが提
供される。
【0053】(12)また、本発明によると、上記部分デ
ータ塊を所定数集めた最終出力データが所定の方式に従
って圧縮された圧縮データであるとき、上記データ修正
変更手段は、上記最終出力データの伸長処理後のデータ
から当該エラー部分データ塊に基づくエラーの波及範囲
を検出し、この検出されたエラーの波及範囲情報に基づ
いて当該伸長処理後のデータの修正乃至変更する(1)
に記載の情報再生システムが提供される。
【0054】(13)また、本発明によると、上記情報再
生システムは、上記制御信号生成手段によって制御信号
が生成された旨を報知するための報知手段を更に有する
(9)に記載の情報再生システムが提供される。
【0055】(14)また、本発明によると、オーディオ
情報、映像情報、ディジタルコードデータの少なくとも
一つを含むマルチメディア情報が光学的に読取可能なコ
ードで記録されている部分を備える記録媒体から、前記
コードを光学的に読み取る読取手段と、前記読取手段で
読み取ったコードを復調して復調データを出力する復元
手段と、該復元手段より出力された復調データに対して
エラー訂正に係る処理を行う再生手段と、該再生手段よ
り出力されたデータを認識可能な如く元のマルチメディ
ア情報として出力する出力手段とを備え、上記再生手段
より出力されたデータはそのヘッダ情報として当該出力
の対象となるデータが何れの種別のデータであるかを表
わす属性情報を含み、上記出力手段は該属性情報に応じ
て該当するデータのマルチメディア情報を出力するよう
にした情報再生システムであって、上記属性情報の欠落
乃至上記再生手段によるエラー訂正不可を検出する属性
情報検出手段と、該属性情報検出手段によって属性情報
が検出されなかったとき当該出力の対象となるデータの
属性情報をデフォルト値とするためのデフォルト値設定
手段とを備えたことを特徴とする情報再生システムが提
供される。
【0056】(15)また、本発明によると、上記情報再
生システムは、当該読み取り動作の以前に行なわれた読
み取り動作で検出された属性情報を記憶するための属性
情報メモリを更に有し、上記デフォルト値設定手段は、
上記デフォルト値を、該属性情報メモリに記憶された属
性情報とする手段を含む(14)に記載の情報再生シス
テムが提供される。
【0057】(16)また、本発明によると、上記デフォ
ルト値設定手段は、そのデフォルト値を記録媒体単位、
操作者単位、乃至操作期間単位で変更可能とする手段を
含む(14)に記載の情報再生システムが提供される。
【0058】(17)また、本発明によると、上記デフォ
ルト値設定手段は、そのデフォルト値を記録媒体単位、
操作者単位、乃至操作期間単位の何れかの単位内で最も
多く使用された属性情報を設定するための手段を含む
(16)に記載の情報再生システムが提供される。
【0059】(18)さらに、本発明によると、上記情報
再生システムは、上記デフォルト値設定手段によってデ
フォルト値が設定された旨を報知するための報知手段を
更に有する(14)に記載の情報再生システムが提供さ
れる。
【0060】
【作用】以上のような解決手段のうち(1)の情報再生
システムにおける読取手段はオーディオ情報、映像情
報、ディジタルコードデータの少なくとも一つを含むマ
ルチメディア情報が光学的に読取可能なコードで記録さ
れている部分を備える記録媒体から、前記コードを光学
的に読み取る。また、復元手段は前記読取手段で読み取
ったコードを復調して復調データを出力する。また再生
手段は、該復元手段より出力された復調データの所定量
からなる集合体を一単位とする部分データ塊毎にエラー
訂正に係る処理を行う。また、出力手段は該再生手段よ
り出力された部分データ塊を所定数集めて最終出力デー
タとしこれを認識可能な如く元のマルチメディア情報と
して出力する。また、エラー部分データ塊検出手段は上
記部分データ塊毎にその欠落乃至上記再生手段によるエ
ラー訂正不可をエラー部分データ塊として検出する。ま
た、データ修正変更手段は該エラー部分データ塊検出手
段によって検出されたエラー部分データ塊を認識して当
該エラー部分データ塊に対応する部分のデータを修正乃
至変更する。
【0061】また、(9)の情報再生システムにおける
読取手段はオーディオ情報、映像情報、ディジタルコー
ドデータの少なくとも一つを含むマルチメディア情報が
光学的に読取可能なコードで記録されている部分を備え
る記録媒体から、前記コードを光学的に読み取る。ま
た、復元手段は、前記読取手段で読み取ったコードを復
調して復調データを出力する。また、再生手段は該復元
手段より出力された復調データの所定量からなる集合体
を一単位とする部分データ塊毎にエラー訂正に係る処理
を行う。また、出力手段は該再生手段より出力された部
分データ塊を所定数集めて最終出力データとしこれを認
識可能な如く元のマルチメディア情報として出力する。
また、エラー部分データ塊検出手段は上記部分データ塊
毎にその欠落乃至上記再生手段によるエラー訂正不可を
エラー部分データ塊として検出する。また、制御信号生
成手段は該エラー部分データ塊検出手段によって検出さ
れたエラー部分データ塊を認識して当該エラー部分デー
タ塊に対応する部分のデータの出力態様を修正乃至変更
すべくその制御信号を生成する。
【0062】さらに、(14)の情報再生システムにお
ける読取手段はオーディオ情報、映像情報、ディジタル
コードデータの少なくとも一つを含むマルチメディア情
報が光学的に読取可能なコードで記録されている部分を
備える記録媒体から、前記コードを光学的に読み取る。
また、復元手段は前記読取手段で読み取ったコードを復
調して復調データを出力する。
【0063】また、再生手段は該復元手段より出力され
た復調データに対してエラー訂正に係る処理を行う。ま
た、出力手段は該再生手段より出力されたデータを認識
可能な如く元のマルチメディア情報として出力する。
【0064】上記再生手段より出力されたデータはその
ヘッダ情報として当該出力の対象となるデータが何れの
種別のデータであるかを表わす属性情報を含む。
【0065】また上記出力手段は該属性情報に応じて該
当するデータのマルチメディア情報を出力する。また、
属性情報検出手段は、上記属性情報の欠落乃至上記再生
手段によるエラー訂正不可を検出する。また、デフォル
ト値設定手段は該属性情報検出手段によって属性情報が
検出されなかったとき当該出力の対象となるデータの属
性情報をデフォルト値とする。
【0066】
【実施例】初めに、本発明の概要について述べると、本
発明の各実施例では、マルチメディア情報を光学的に読
み取り可能なコードパターンとして情報記録媒体に印刷
記録し、それを読み取って元のマルチメディア情報に復
元するシステムにおいて、情報記録媒体に記録されたコ
ードパターンが、マルチメディア情報に復元する復元処
理過程に従ってデータを編集処理するために必要な処理
情報を含んでいるものとする。そして、復元処理過程
は、レイヤ1乃至5の階層構造を有している。このうち
レイヤ5はファイル管理機能を有する。また、レイヤ4
は、サブセットエレメントを集めてサブセットを生成し
変換してレイヤ5が扱うデータ転送単位(セクタ)を生
成する機能を有する。さらに、レイヤ3以下は、上記情
報記録媒体から上記コードパターンを読み込んで所定の
復元処理を行なって上記サブセットエレメントを出力す
る機能を有する。
【0067】そして、レイヤ3で実行されるエラー訂正
の各種の状態信号がレイヤ4におけるサブセット生成の
ために通知されるのを利用して、エラー訂正不可あるい
は欠落を検出することにより、エラー部を適切なデータ
に修正変更する点が本発明の一つの要旨となる。
【0068】従って、本発明の実施例を説明する前に、
上述した概要による情報再生システムを実現するために
必要となる本発明の前提事項について説明する。
【0069】まず、本発明の理解を助けるために、本発
明の出願人による特願平5−260464号に詳しく記
されているようなドットコードのコードパターンを説明
しておく。
【0070】図9の(A)及び(B)に示すように、ド
ットコード10は、データの内容に応じて配列された複
数のドットから構成されるブロック12を複数配置した
構成となっている。すなわち、所定単位毎のデータであ
るブロック12が集合して配置されている。1つのブロ
ック12は、マーカ14、ブロックアドレス16、及び
アドレスのエラー検出データ18と、実際のデータが入
るデータエリア20とから成っている。
【0071】ドットコード10を構成する各ブロック1
2は、二次元に配列されており、それぞれブロックアド
レス16が付加されている。そのブロックアドレス16
は、Xアドレス,Yアドレスに対応したアドレスがつい
ている。例えば、図2の(A)に於いて一番左上のブロ
ックを(Xアドレス,Yアドレス)=(1,1)とす
る。それに対してその右のブロックのブロックアドレス
は(2,1)、以下同様にして、右にいくにつれXアド
レスをインクリメントしたものが、下にいくにつれてY
アドレスをインクリメントしたものが付加されるという
形で、全ブロック12にブロックアドレス16が付加さ
れる。
【0072】ここで、最下段のマーカと最右段のマーカ
については、ダミーのマーカ22とする。つまり、ある
マーカ14に対するブロック12は、それを含む4つの
マーカ14で囲まれるその右斜め下のデータであり、最
下段及び最右段のマーカは下から2段目及び右から2段
目のマーカに対するブロックを定義するために配置され
た補助的なマーカ、即ちダミーなマーカ22である。
【0073】次に、そのブロック12の中身を説明す
る。図9の(B)に示すように、当該ブロック12のマ
ーカ14と下のマーカとの間に、ブロックアドレス16
とそのブロックアドレスのエラー検出コード18が付加
される。また、当該マーカ14と右のマーカとの間に同
様にブロックアドレス16とそのエラー検出コード18
が付加される。このように、ブロックアドレス16をデ
ータエリア20の左側と上側に配置し、マーカ14をそ
の左上角に配置した形としている。なお、ブロックアド
レス16は、1ブロック内に2カ所に記録した例を示し
てあるが、これは1カ所でも構わない。しかし、2カ所
に記録することによって、一方のブロックアドレスにノ
イズがのってエラーを起こした場合にでも、他方のアド
レスを検出することによって確実に検出することができ
るので、2カ所に記録する方が好ましい。
【0074】上記のような二次元ブロック分割方式を採
用することにより、情報再生装置側で、隣接する4つの
マーカを検出して、マーカ間をドット数分だけ等分割す
ることでノーマライズを行なっているため、拡大,縮
小,変形等に強く、また、手ブレ等に強いという利点が
ある。
【0075】なお、データエリア20に於けるデータド
ット24については、例えば、1ドットが数十μmの大
きさである。これは、アプリケーション,用途によって
は数μmレベルまで可能であるが、一般的には、40μ
mとか20μm、あるいは80μmとする。データエリ
ア20は、例えば、64×64ドットの大きさである。
これらは、上記等分割による誤差が吸収できる範囲まで
自由に拡大あるいは縮小することが可能である。また、
上記マーカ14は、ポジション指標としての機能を持つ
ものであり、変調されたデータにない大きさ、例えば丸
形状で、データドット24に対して例えば7ドット以上
とか、7×7ドット位の大きさを持つ円形黒マーカとし
ている。また、ブロックアドレス16及びそのエラー検
出データ18も、データドット24と同様のドットによ
りそれぞれ構成される。
【0076】次に、本発明の出願人による特願平6−1
21368号に詳しく記されているような、マルチメデ
ィア情報を光学的に読み取り可能なコードパターンの一
例としてドットコードパターンを紙等の情報記録媒体に
記録再生するためのマルチメディアペーパ(MMP)シ
ステムに於ける情報転送プロトコルの階層区分例を説明
する。なおここで、レイヤN(N=1〜5)プロトコル
とは、レイヤNが隣接レイヤからのリクエストに応じる
ために必要な機能を実現するための動作規約のことであ
る。
【0077】図10に示すように、この階層区分は、記
録側及び再生側、共にレイヤ1〜5の論理的な複数の階
層構造を有している。
【0078】記録側に於いては、まず、アプリケーショ
ンプロセスX、一般的には、コンピュータ上のアプリケ
ーションプログラム、で生じた音声,音楽等のオーディ
オ情報、カメラ,ビデオ機器等から得られる映像情報、
及びパーソナルコンピュータ,ワードプロセッサ等から
得られるディジタルコードデータ、等を含めた所謂マル
チメディア情報は、同様にコンピュータ上に構成された
アプリケーション層(レイヤ5)及びプレゼンテーショ
ン層(レイヤ4)を介して、情報記録装置としてのMM
P記録装置26に渡される。MMP記録装置では、受け
取ったデータを、データリンク層(レイヤ3)、ブロッ
クデータ層(レイヤ2)、物理層(レイヤ1)により光
学的に読み取り可能なドットコードパターンとして紙等
の情報記録(伝送)媒体30に印刷記録する。
【0079】情報記録(伝送)媒体30は、再生側に渡
される。あるいは、この媒体30に記録されたコードパ
ターンが再生側にファクシミリ伝送され、再生側で紙等
の情報記録媒体30に印刷記録することもできる。
【0080】MMP再生装置では、このような情報記録
媒体30に記録されたコードパータンを撮像して、記録
時とは逆にレイヤ1からレイヤ3あるいはレイヤ5まで
の復元処理過程に従ってデータの編集処理を行い、結果
のデータを再生側に渡す。再生側では、記録側と逆に必
要に応じてレイヤ4及び5の処理機能を介して、アプリ
ケーションプロセスYに再生したマルチメディア情報を
渡す。
【0081】以下、再生側の各レイヤ(階層)について
詳細に説明し、記録側については、この再生側と裏返し
であるので、その説明は省略するものとする。
【0082】すなわち、図11及び図12は、このよう
な再生側の複数の階層構造で、多段階にわたる処理の過
程の例を示す図である。なお、これらの図11,12に
於いて、N−SDUn はN層サービスデータユニットn
番(Nth Layer Service Data
Unit,No.n)、N−PDUn はN層プロトコル
データユニットn番(Nth Layer Proto
col Data Unit,No.n)、N−PCI
n はN層プロトコルコントロールインフォメーションn
番(Nth Layer Protocol Comt
rol Information,No.n)(本発明
での各種処理情報に相当する)、N−UDn はN層利用
者データn番(Nth Layer User Dat
a,No.n)、ADUはアプリレーションデータユニ
ット(ApplicationData Unit)、
ACHはアプリケーション・コントロール・ヘッダ(A
pplication Control Heade
r)をそれぞれ示している(n=1はデータ、2はステ
ータス(状態)情報、3は制御情報を示す)。
【0083】まず、レイヤ1(物理層)は、ドットイメ
ージの量子化データの確実な伝送を保証することを基本
的な役割としている。このレイヤ1は、電気・物理的条
件並びに量子化のための諸条件(即ち、ドットパターン
の単純転送規定、等化方式、量子化方式、等)を規定す
る。このレイヤ1に要求される層内機能、即ち提供され
るサービスは、伝送媒体(紙種)の複数提供、複数ドッ
ト密度の許容、スキャナ解像度の複数提供、映像信号の
複数伝送手段の提示、読取開始終了機能の提供、等があ
り、必要に応じて、ドットの複数階調表現(2値,多
値)、ドットの多重表現の許容(カラーイメージ撮像、
伝送)、等を含めることができる。
【0084】このレイヤ1、即ち物理層は、紙等の情報
記録(伝送)媒体30に記録されたドットコードパータ
ンを光学的に撮像し、画像信号を出力する機能モジュー
ル(撮像系モジュール32)と、画像信号を前処理(ゲ
インコントロール、等化処理)し、標本化/量子化する
機能モジュール(再生等化モジュール34,量子化モジ
ュール36)を持つ、さらには、量子化値をディジタル
データに変換して、画像データを生成する機能モジュー
ルと、画像データを構造化して、構造情報(ヘッダ即ち
第1の処理情報)とデータ(画像データの実体)から成
る所定のデータフォーマットに変換し、隣接上位層つま
りレイヤ2に出力する機能モジュール、処理に関わる状
態情報、制御情報を入出力する機能モジュール、等を持
つ。
【0085】このレイヤ1から上位のレイヤ2には、サ
ービスデータユニット(1−SDU1)として、撮像フ
レーム単位の構造化(画像)データが渡される。
【0086】レイヤ2(ブロックデータ層)は、ブロッ
ク及びブロック内ビット列の確実な伝送を基本的な役割
としている。このレイヤ2は、ブロック伝送のための諸
条件(即ち、ブロック検出方式、チャンネルビット検出
方式、符号化変調・復調方式、等)を規定する。このレ
イヤ2に要求される層内機能、即ち提供されるサービス
は、ブロック抽出及びドット標本点の検出、複数記録方
式の提供(2値,多値,多重方式などの提供)、複数ブ
ロックパターンの提供、複数符号化変調復調方式の提
供、ブロック相対位置の検出、ブロック検出誤りの通知
と障害克服作業、等がある。なおここで、上記複数ブロ
ックパターンの提供は、ブロックサイズ検出機能、マー
カ定義/検出機能、多種ドット読出し順序の対応、等を
含む。
【0087】このレイヤ2つまりブロックデータ層は、
隣接下位階層つまりレイヤ1から入力する構造化(画
像)データ(1−SDU1 )を2−PDU1 として入力
し、構造情報(2−PCI1 即ち第1の処理情報)とデ
ータ実体(2−UD1 )とを認識分離して、データ実体
を処理の適合形態に変換する機能モジュールと、処理の
適合形態に変換されたデータ実体を処理して、所定情報
コード単位でブロック化されている複数のブロックを抽
出する機能モジュール(ブロック単位ドット検出点抽出
(マーカ検出,パターンマッチング、等)モジュール3
8、ドット検出(識別/判定)モジュール40)と、抽
出されたブロックを処理して、ブロック単位の情報コー
ドを再生する機能モジュール(ブロックIDデータ再生
モジュール42,ブロック内データ再生モジュール4
4)を持つ。ここで、ブロック単位の情報コードは、ブ
ロックを複数連結するための構造化情報と符号化変調情
報とデータ実体からなる。さらにこのレイヤ2は、ブロ
ック単位の情報から上記符号化変調情報を読み取って、
この符号化変調情報に従ってデータ実体を復調する機能
モジュール(符号化復調モジュール46)と、復調され
たブロック化情報コードの構造化情報(ブロックヘッダ
即ち第2の処理情報)とデータ実体(ユーザーデータ)
を隣接上位層つまりレイヤ3に2−SDU1 として出力
する機能モジュール、処理に関わる状態情報、制御情報
を入出力する機能モジュール、等を持つ。即ち、このレ
イヤ2では、第1の所定単位であるブロックデータ毎
に、画像データからブロック単位ドット検出点つまりマ
ーカを検出し、その検出したマーカに従ってブロック単
位にデータドットの検出を行い、ビット列のデータに戻
す。この処理の詳細については、本発明の出願人による
特願平5−260464号に詳しく記されている。そし
て、ブロック単位でのこのデータに対して、まずヘッダ
即ちブロックIDデータを再生し、その後にユーザーデ
ータとしてのブロック内データを再生し、符号化の復調
が成されて、ブロックデータ単位のデータとして上位の
層、即ちレイヤ3に渡される。
【0088】レイヤ3(データリング層)は、所定の誤
り品質が保証された所定データ塊(サブセットエレメン
ト(第4の所定単位))を生成し且つ確実な伝送を保証
することを基本的な役割としている。このレイヤ3は、
ブロックデータ(第1の所定単位)をリンクするための
条件やマクロブロック(第3の所定単位)/スーパーマ
クロブロック(第2の所定単位)を生成するための諸条
件(即ち、インターリーブ方式・構造)、(スーパー)
マクロブロックヘッダ&ユーザーデータ誤り制御(すな
わち、ECC方式・構造)、等を規定する。このレイヤ
3に要求される層内機能、即ち提供されるサービスは、
ブロックアドレス読取書き込み異常の回復機能の提供、
所望ブロックの読取状態の確認(読取有効ブロックのチ
ェック)、ブロック配列構造の設定、中間データ塊の生
成、インターリーブ方式/範囲/構造の複数提供、EC
C方式/範囲/構造の複数提供、等がある。
【0089】このレイヤ3つまりデータリンク層は、隣
接下位層つまりレイヤ2から入力するブロック化情報コ
ード(2−SDU1 )を3−PDU1 として入力し、こ
れから構造化情報(3−PCI1 即ち第2の処理情報)
を認識して読み取って、この構造化情報に従ってブロッ
ク単位のデータ実体(3−UD1 )を複数個連結し、マ
クロブロック乃至はスーパーマクロブロックを生成(構
成)する機能モジュール(ブロックリンク(マクロブロ
ック生成)モジュール48)を持つ。すなわち、レイヤ
2からは、ブロック単位でビットデータ列を受け、各ブ
ロックの先頭から所定ビット分の3−PCI1 (第2の
処理情報)としてのブロックヘッダと、そのビット後の
3−UD1 としてのユーザーデータとを認識分離し、そ
のブロックヘッダに書かれている情報に従って、ブロッ
クを連結して、マクロブロックを生成する。こうして生
成されたマクロブロックは、当該マクロブロック内に分
散配置された付帯情報(マクロブロックヘッダ即ち第2
の処理情報の一つ)と、データ実体(ユーザーデータ)
とからなる。
【0090】また、このレイヤ3は、上記マクロブロッ
クに対して、予め決定したデインターリーブにより並べ
換えられ、その後のマクロブロックヘッダを予め決定し
た誤り訂正により訂正を行う誤り訂正機能モジュール
(マクロブロックヘッダ単位デインターリーブ/エラー
訂正モジュール50)と、上記マクロブロックヘッダか
らスーパーマクロブロックを生成(構成)するための構
造化情報を読み取って、それに従ってマクロブロックを
複数個連結し、スーパーマクロブロックを生成(構成)
する機能モジュール(マクロブロックリンク(スーパー
マクロブロック生成)モジュール52)と、上記マクロ
ブロックヘッダからインターリーブ情報を読み取り、そ
れに従ってスーパーマクロブロックのユーザーデータを
デインターリーブする機能モジュール(スーパーマクロ
ブロック単位デインターリーブモジュール54)と、上
記マクロブロックヘッダから誤り訂正情報を読み取り、
それに従って、デインターリーブ処理後のユーザーデー
タを誤り訂正する機能モジュルー(スーパーマクロブロ
ック単位エラー訂正モジュール56)と、マクロブロッ
クヘッダからサブセットエレメントの構成仕様情報即ち
サブセットエレメント・ヘッダを読み取って、それに従
って上記誤り訂正後のスーパーマクロブロックのユーザ
ーデータからサブセットエレメントを分離する機能モジ
ュール(サブセットエレメント単位出力処理モジュール
58)と、この分離されたサブセットエレメント単位
を、隣接上位層、即ちレイヤ4に3−SDU1 として出
力する機能モジュールと、処理に関わる状態情報、制御
情報を入出力する機能モジュールとを含む。
【0091】つまり、このレイヤ3というのは、まず最
初にブロックをリンクし、すなわち連結してマクロブロ
ックを生成し、さらにそれをスーパーマクロブロックに
連結するという多段階の機能を果たす。そして、誤り訂
正処理終了後、マクロブロックヘッダの中に書いてある
サブセット構成仕様(第3の処理情報)を読み込み、ス
ーパーマクロブロックをサブセットエレメントという概
念のデータに分けて、それを出力する。即ち、3−SD
U1 として、サブセットエレメント単位でデータが上位
層に受け渡しされる。
【0092】レイヤ4(プレゼンテーション層)は、サ
ブセットの生成を保証することを基本的な役割としてい
る。このレイヤ4は、サブセットエレメントをリンクし
サブセットを生成するための諸条件を規定する。このレ
イヤ4に要求される層内機能、すなわち提供されるサー
ビスは、目的ファイルに必要なサブセットエレメントの
取捨選択、サブセットの生成とその条件決定、DOS等
への適合データ変換、等がある。なお、ここで、サブセ
ットとは、認知可能情報単位データのことである。即
ち、上記マクロブロックやスーパーマクロブロックは音
と絵といったマルチメディア情報を含むものであり、こ
れを音ならば音の情報、絵であれば絵だけの情報という
ようにそれぞれ一つの情報単位として認識できるデータ
の塊に分けたそれぞれのデータの塊をサブセットと称す
る。
【0093】このレイヤ4つまりプレゼンテーション層
は、隣接下位層つまりレイヤ3から入力するサブセット
エレメント単位のデータ(3−SDU1 )を4−PDU
1として入力し、これから構造化情報(4−PCI1 即
ち第4の処理情報)を読み取る機能モジュール(サブフ
ァイルリンク情報読取モジュール60)と、この読み取
った構造化情報に従ってサブセットエレメント単位のデ
ータ実体(4−UD1)を連結しサブセットを生成(構
成)する機能モジュール(サブセットエレメントリンク
(サブセットの生成)モジュール62)とを持つ。ここ
で、サブセットエレメント単位のデータは、サブセット
エレメントを連結してサブセットを生成する(構成す
る)構造化情報(サブセットエレメント・ヘッダ)とユ
ーザーデータ実体とから成る。
【0094】また、このレイヤ4は、生成されたサブセ
ットから、隣接上位層との既存又は新規インターフェー
スに必要な付帯情報を読み取って、インターフェース整
合を行う機能モジュール、サブセットの一部又は全付帯
情報とデータ実体を隣接上位層、即ちレイヤ5に4−S
DU1 として出力する機能モジュールと、処理に関わる
状態情報、制御情報を入出力する機能モジュールとを含
む。
【0095】レイヤ5(アプリケーション層)は、ファ
イル管理の良好な運営を確実に保証することを基本的な
役割としている。このレイヤ5は、ファイル管理を行う
ための諸条件(即ち、ファイル生成条件、等)を規定す
る。このレイヤ5に要求される層内機能、すなわち提供
されるサービスは、アプリケーションリクエストのファ
イル又はサブセットのリード/ライト処理の提供があ
る。
【0096】このレイヤ5つまりアプリケーション層
は、隣接下位層つまりレイヤ4から入力するサブセット
のデータ(4−SDU1 )を5−PDU1 として入力
し、このサブセットの付帯情報(5−PCI1 即ち第5
の処理情報)又はデータ実体(5−UD1 )からファイ
ル管理情報を読み取って、そのファイル管理情報に従っ
てファイル管理し、サブセット単位又はサブセットを連
結してファイルを生成し、ファイル単位で読出す機能モ
ジュール(ファイル管理システムモジュール64)、フ
ァイル管理に基づき生成されるサブセット単位又はファ
イル単位のデータ単位をアプリケーションプロセスに5
−SDU1 として出力する機能モジュールと、処理に関
わる状態情報、制御情報を入出力する機能モジュールと
を含む。
【0097】アプリケーションプロセスは、MMPシス
テムを利用するアプリケーションの実現を基本的な役割
としている。このアプリケーションプロセスは、ソース
サンプルデータのシャフリング方式/構造、暗号化のた
めのスクランブル方式/構造、データ圧縮方式/構造、
音・テキスト・画像のデータ構造、等がある。このアプ
リケーションプロセスに要求される機能、即ち提供され
るサービスは、ソースサンプルデータのシャフリング方
式の提供、スクランブル方式の提供、等があり、必要に
応じて、データ圧縮方式・圧縮/伸長作業の複数提供、
情報種の確認とそのデータ構造の選択、等を含むことが
できる。
【0098】次に、上記特願平6−121368号に記
したような階層構造を実現するための詳細例として本出
願人による特願平6−173966号に記載されたレイ
ヤ3(データリンク層)レイヤ4(プレセンテーション
層)、及びレイヤ5(アプリケーション層)について説
明する。
【0099】図14は、レイヤ3の構成を示す図であ
る。
【0100】このレイヤ3には、上記レイヤ2からの2
層サービスデータユニット1番(2−SDU1 )を、3
層プロトコルデータユニット1番(3−PDU1 )とし
て受け取る。また、状態信号である2−SDU2 を3−
PCI2 として、パラメータ設定信号である2−SDU
3 を3−PCI3 として受け、逆に3−PCI2 を2−
SDU2 として、3−PCI3 を2−SDU3 としてレ
イヤ2に出力する。
【0101】ここで、状態信号とは、レイヤ2で検出し
たエラー状態を示す信号やレイヤ2がレイヤ1から受け
た走査状態を示す信号、レイヤ2からサービスデータユ
ニットの出力状態を示す即ち該レイヤ3のスタート及び
ストップ信号、等を示し、また、逆方向としては、レイ
ヤ3でこのサービスデータユニットを受けかたどうかを
判断する受信状態信号、等を含む。また、パラメータ設
定信号は、レイヤ2のパラメータ用メモリの内容を当該
レイヤ3で読出しするための信号や、このレイヤ2のパ
ラメータ用メモリにデータをセットするための信号、等
である。
【0102】このレイヤ3は、コントローラ66、第1
及び第2セレクタ68及び70、第1及び第2バッファ
メモリ72及び74、ブロックヘッダ識別部76、メモ
リコントローラ78、マクロブロックヘッダデインター
リーブ部80、マクロブロックヘッダECC部82、マ
クロブロックヘッダ識別部84、ヘッダ補正部86、ス
ーパマクロブロックデインターリーブ部88、スーパー
マクロブロックECC部90、サブセットエレメント構
成部92、及びパラメータ格納メモリ94から構成され
る。
【0103】コントローラ66は、レイヤ2及びレイヤ
4から状態信号及びパラメータ設定信号を受け、それに
応じてパラメータ格納メモリ94に格納されているパラ
メータを読出して、このレイヤ3の全体を制御すると共
に、レイヤ2及びレイヤ4へ状態信号及びパラメータ設
定信号を出力する。また、パラメータ格納メモリ94か
ら読出したパラメータの内、ブロック内構造パラメータ
をメモリコントローラ78へ、マクロブロック(MB)
ヘッダ・インターリーブ長を上記メモリコントローラ7
8及びマクロブロックヘッダデインターリーブ部80
へ、またMBヘッダ・エラー訂正(ECC)符号長を上
記メモリコントローラ78、マクロブロックヘッダデイ
ンターリーブ部80、及びマクロブロックヘッダECC
部82へセットする。
【0104】第1セレクタ68は、コントローラ66の
制御により、3−PDU1 のデータの内、ブロックユー
ザーデータは第2セレクタ70へ、またブロックヘッダ
情報はブロックヘッダ識別部76へ選択的に供給する。
【0105】ブロックヘッダ識別部76は、ブロックヘ
ッダの情報の内容を識別し、その結果をメモリコントロ
ーラ78に出力する。
【0106】メモリコントローラ78は、コントローラ
66からの上記パラメータ、ブロックヘッダ識別部76
からの識別結果、並びにマクロブロックヘッダ識別部8
4からセットされるパラメータ(スーパーマクロブロッ
ク(SMB)・インターリープ長及びSMB・ECC符
号長)に従って、第2セレクタ70、及び第1及び第2
バッファメモリ72及び74を制御する。
【0107】第2セレクタ70は、メモリコントローラ
78の制御により、第1セレクタ68からのブロックユ
ーザデータの内、その最初の数バイトつまりインターリ
ーブされたマクロブロックヘッダのデータだけを第1バ
ッファメモリ72へ、残りを第2バッファメモリ74へ
選択的に供給する。
【0108】第1バッファメモリ72は、メモリコント
ローラ78の書き込み制御により、マクロブロックのヘ
ッダ情報を格納し、またその読出し制御により読出され
たデータをマクロブロックヘッダデインターリーブ部8
0へ供給する。
【0109】第2バッファメモリ74は、メモリコント
ローラ78の書き込み制御により、上記第1バッファメ
モリ72に格納される以外のブロックユーザデータを格
納し、またその読出し制御により読出されたデータをス
ーパーマクロブロックデインターリーブ部88へ供給す
る。
【0110】マクロブロックヘッダデインターリーブ部
80は、上記コントローラ66からセットされる上記パ
ラメータを使用して、第1バッファメモリ72から読出
されたマクロブロックヘッダ情報をデインターリーブ
し、その結果をマクロブロックヘッダECC部82に供
給する。
【0111】マクロブロックヘッダECC部82は、上
記コントローラ66からセットされる上記パラメータを
使用して、デインターリーブされたマクロブロックヘッ
ダ情報をエラー訂正し、その結果をマクロブロックヘッ
ダ識別部84に供給する。また、エラー訂正ができたか
どうかを示す訂正状態信号も、このマクロブロックヘッ
ダ識別部84に供給する。
【0112】マクロブロックヘッダ識別部84は、上記
訂正状態信号により、エラー訂正できたかどうか判断
し、できた場合には、そのエラー訂正後のマクロブロッ
クヘッダの情報を識別し、その結果得られたパラメータ
をメモリコントローラ78、スーパーマクロブロックデ
インターリーブ部88、スーパーマクロブロックECC
部90、及びサブセットエレメント構成部92にセット
する。即ち、メモリコントローラ78及びスーパーマク
ロブロックデインターリーブ部88には、SMB・イン
ターリーブ長及びSMB・ECC符号長をセットし、ス
ーパーマクロブロックECC部90には、SMB・EC
C符号長をセットし、サブセットエレメント構成部92
には、サブセットエレメント(SSE)ヘッダ及びSS
Eユーザーデータサイズをセットする。また、エラー訂
正できなかった場合には、記憶された隣接するマクロブ
ロックヘッダの情報をヘッダ補正部86に供給する。こ
こで、マクロブロックヘッダ識別部84は、マクロブロ
ックヘッダを複数記憶するバッファメモリ(図示せず)
を有しており、新しいマクロブロックヘッダは古いデー
タと置き換えを行っている。
【0113】ヘッダ補正部86は、訂正できなかったマ
クロブロックヘッダの情報を、隣接するマクロブロック
ヘッダの情報で、このマクロブロックヘッダのデータ内
容を補正し、補正できた場合には、その補正されたマク
ロブロックヘッダの情報を上記マクロブロックヘッダ識
別部84へ戻してやる。また、補正できなかった場合に
は、図中に点線で示すような補正エラー信号をコントロ
ーラ66に対して出力し、コントローラ66は、この補
正エラー信号に応じて、マクロブロックヘッダが読めな
かったという信号を状態信号(3−SDU2 )としてレ
イヤ4以降に送る。
【0114】スーパーマクロブロックデインターリーブ
部88は、上記マクロブロックヘッダ識別部84によっ
てセットされた上記パラメータに従って、メモリコント
ローラ78の読出し制御により上記第2バッファメモリ
74から読出されたデータをデインターリーブしてスー
パーマクロブロックを構成し、それをスーパーマクロブ
ロックECC部90に供給する。
【0115】スーパーマクロブロックECC部90は、
上記マクロブロックヘッダ識別部84によってセットさ
れた上記パラメータに従って、上記スーパーマクロブロ
ックをエラー訂正して、その結果をサブセットエレメン
ト構成部92に供給する。また、エラー訂正ができなか
った場合には、図中に点線で示すような訂正エラー信号
をコントローラ66に対して出力し、コントローラ66
は、この訂正エラー信号に応じて、スーパーマクロブロ
ックが読めなかったという信号を状態信号(3−SDU
2 )としてレイヤ4以降に送る。
【0116】サブセットエレメント構成部92は、上記
マクロブロックヘッダ識別部84によってセットされた
上記パラメータを使用して、エラー訂正されたスーパー
マクロブロックのデータからサブセットエレメントを構
成して、3−SDU1 としてサブセットエレメント単位
に上位のレイヤ4へ送る。
【0117】ここで、レイヤ2から渡されるブロックデ
ータ(3−PDU1 )は、図13の(A)に示すよう
に、セット規格識別コード96、ユーザーデータフォー
マットタイプ98、ブロックアドレス100、ブロック
ユーザーデータサイズ(ブロック内データ数)102、
及びブロックユーザーデータ104からなり、この内の
セット規格識別コード96、ユーザーデータフォーマッ
トタイプ98、ブロックアドレス100、及びブロック
ユーザーデータサイズ102がブロックヘッダとして、
第1セレクタ68を介してブロックヘッダ識別部76へ
与えられる。
【0118】セット規格識別コード96は、本発明の出
願人による特願平6−173966号に詳述されている
ように、ドットの大きさやブロックサイズ等のパラメー
タを表すコードである。即ち、上層において行われるド
ットコードのデータの中身を解読するための処理に必要
なこれらのパラメータを、このコードを参照することに
より所定のメモリ(例えばパラメータ格納メモリ94)
から引用できるようにするためのものである。例えば、
このセット規格識別コード96が「00」であったなら
ば、レイヤ1ではあるパラメータを設定し、レイヤ2で
はレイヤ2で必要なパラメータをセットし、レイヤ3で
はレイヤ3で必要なパラメータをセットし、レイヤ4で
はレイヤ4で必要なパラメータをセットし、レイヤ5で
はレイヤ5で必要なパラメータをセットするというよう
に、全て同じコード「00」がレイヤ1,レイヤ2,
…,レイヤ5というように伝達されるが、それぞれに入
力されるパラメータは各レイヤ毎に変わってくる。この
セット規格識別コード96は、上記特願平6−1739
66号に詳述されているように、ドットコード10が記
録された紙等の情報記録(伝送)媒体30に記録された
システムコントロールファイル(SCF)の読み取りに
より設定されるようになっている。
【0119】このセット規格識別コードは、ブロックヘ
ッダ識別部76よりコントローラ66へ送られ、上記レ
イヤ3で必要なパラメータがパラメータ格納メモリ94
より取得されるのに使用される。
【0120】ユーザーデータフォーマットタイプ98
は、それ以下に記述されるパラメータの項目を表すもの
である。即ち、このユーザーデータフォーマットタイプ
98を記述することによって、それらパラメータの内容
を全て省略することが可能となる。例えば、このユーザ
ーデータフォーマットタイプ98が「01」というコー
ドになっている場合には、ブロックアドレス100とブ
ロックユーザーデータサイズ102をユーザーデータに
付加して送り、例えば「02」の場合にはブロックアド
レス100とブロックユーザーデータサイズ102と別
のデータとをユーサーデータに付加して送り、レイヤ3
では3−PCI1 の情報の種類や配列等を選択し、認識
する。
【0121】この様にブロックアドレス100とブロッ
クユーザーデータサイズ102を付加することによっ
て、レイヤ3はその情報を認識することによって、レイ
ヤ2からブロックのデータサイズが違ったコードの情報
が転送されて来てもその違いを認識することができ、処
理をすることができるようになっている。
【0122】図13の(B)は、上記ユーザーデータフ
ォーマットタイプ98が、例えば「02」というコード
になっている場合のブロックデータ構造を示す図であ
る。この場合には、ブロックヘッダは、上記セット規格
識別コード96、ユーザーデータフォーマットタイプ9
8,ブロックアドレス100,及びブロックユーザーデ
ータサイズ102に加えて、ブロックアドレスエラー状
態フラグ(ブロックアドレス補償無し/あり)106を
含む。
【0123】また、図13の(C)は、上記ユーザーデ
ータフォーマットタイプ98が、たとえば「03」とい
うコードになっている場合のブロックデータ構造を示す
図である。この場合には、ブロックヘッダは、上記セッ
ト規格識別コード96、ユーザーデータフォーマットタ
イプ98、ブロックアドレス100、及びブロックユー
ザーデータサイズ102,ブロックアドレスエラー状態
フラグ106に加えて、ブロックユーザーデータ復調エ
ラー数108を含む。
【0124】また、図13の(D)は、上記ユーザーデ
ータフォーマットタイプ98が、例えば「04」という
コードになっている場合のブロックデータ構造を示す図
である。この場合には、ブロックヘッダは、上記セット
規格識別96、ユーザーデータフォーマットタイプ9
8,ブロックアドレス100,及びブロックユーザーデ
ータサイズ102,ブロックアドレスエラー状態フラグ
106に加えて、ブロックユーザーデータ復調エラー位
置110を含む。
【0125】ここでブロックアドレスエラー状態フラグ
106は、図13の(E)に示すような4つの状態を示
すものである。即ち、レイヤ2でブロックアドレスがエ
ラー訂正された時に、ブロックアドレスにエラーが無い
場合を「1」、エラー訂正されてOKになった場合を
「2」、誤訂正又は訂正ができなかったがその後に隣接
ブロックによって補正された場合を「3」、誤訂正又は
訂正ができず、さらに隣接ブロックからの補正も駄目だ
った場合を「4」という値を採る。
【0126】このブロックアドレスエラー状態フラグ1
06の値から、メモリコントローラ78は、同一のブロ
ックが複数回送られてきたときの優先度を決めて、第1
及び第2バッファメモリ72及び74へのデータ書き込
み(上書き)の制御を行うことが可能となる。すなわ
ち、フラグ値が小さいブロックを優先し置き換える。
【0127】また、このブロックアドレスエラー状態フ
ラグ106により、メモリコントローラ78は、図15
に示すように、MBヘッダ・消失位置情報及びSMB・
消失位置情報を生成して、それらをマクロブロックヘッ
ダECC部82及びスーパーマクロブロックECC部9
0へ与えられることもできる。すなわち、ブロックアド
レスエラー状態フラグ106が「4」であると、つまり
当該ブロックデータのアドレスが読めなった場合には、
そのブロックのデータが全て抜け落ちてしまうことにな
る。そこで、そのブロックのブロックアドレス100を
使ってどこのブロックが落ちているのかをメモリコント
ローラ78で判断し、マクロブロックのヘッダの中の消
失位置とスーパーマクロブロックの消失位置を決めて、
それぞれMBへッダ・消失位置情報及びSMB・消失位
置情報としてマクロブロックヘッダECC部82及びス
ーパーマクロブロック部90へ与える。
【0128】エラー訂正というのは、エラーの位置情報
と、その位置のエラーを訂正するエラーパターン情報の
2つの情報が必要となるが、この内の前者の情報を消失
位置情報としてECC部82,90に与えることができ
るため、後述するように、マクロブロックヘッダあるい
はスーパーマクロブロックの一部として対応するECC
部に与えるエラー訂正検査記号は後者の情報だけに使用
できるため、同じ情報量で両者の情報を表す場合に比
べ、ほぼ倍のエラーパターンの情報を与えることがで
き、結果として、エラー位置が全て分かっている場合、
ECC部82,90でのエラー訂正能力をほぼ倍にする
ことができるようになる。
【0129】また、この消失情報を生成するための情報
として、上記ブロックユーザデータ復調エラー位置11
0を使用することもできる。即ち、ブロックの中のどこ
の位置が復調エラーを起こしたのかということが分かる
ので、メモリコントローラ78は、マクロブロックヘッ
ダのどこの位置に消失が起こったのか、あるいはスーパ
ーマクロブロックのどこの位置に消失が起こったのかと
いう情報を簡単に求めることもできるようになる。
【0130】また、ブロックユーザーデータ復調エラー
数108とは、レイヤ3で行われるブロックのリンク時
に、重複して転送された同一ブロックのデータにおい
て、つまり同じアドレスのブロックが何回か転送されて
きた場合に、この復調エラー数108がレイヤ2から送
られてきていると、前回までと今回のこの復調エラー数
を比較してエラーの少ないブロックデータを選択して再
構成することで、エラー訂正前のデータのエラー率を低
減でき、高速にエラー訂正することができ、また、エラ
ー訂正ができない頻度を減らすことができるようになる
という理由で設けられている。
【0131】次に、マクロブロックヘッダデインターリ
ーブ部80によるデインターリーブ処理の結果得られる
マクロブロックヘッダの構造を説明する。
【0132】即ち、マクロブロックヘッダは、図16の
(A)に示すように、セット規格識別コード112、ユ
ーザーデータフォーマットタイプ114、マクロブロッ
クをリンクするための情報であるマクロブロック連結情
報116、スーパーマクロブロックをどのようにインタ
ーリーブするかという方式の情報であるSMBインター
リーブ方式情報118、スーパーマクロブロックのエラ
ー訂正の方式を示す情報であるSMBエラー訂正方式情
報120、スーパーマクロブロックのエラー検出の方式
を示す情報であるSMBエラー検出方式情報122、サ
ブセットをリンクするための情報であるサブセットエレ
メント連結情報124、サブセットエレメントユーザデ
ータサイズ126、エラー検出検査記号128、及びエ
ラー訂正検査記号130からなる。
【0133】エラー検出検査記号128は、セット規格
識別コード112乃至サブセットエレメントユーザデー
タサイズ126を一次元にデータとして並べたときに、
この一次元のデータの中にエラーが発生しているかどう
かを検出するためのものである。
【0134】実際には、このマクロブロックヘッダは図
16の(B)に示すように、二次元の構造となってい
る。そして、エラー訂正は、同図中にMBエラー訂正符
号長として示すように、ある縦方向の列のデータに対し
てエラー訂正検査記号があるというように、図における
縦の方向にかかっている。このような二次元構造のイン
ターリーブすることにより、バーストエラーに強くな
る。
【0135】また、図16の(C)に示すような横方向
のエラー訂正検査記号132をさらに追加しても良い。
あるいは、斜め方向にエラー訂正をかけても良い。
【0136】図17の(A)乃至(C)は、図16の
(A)乃至(C)のより具体的な例を示す図である。
【0137】すなわち、SMBインターリーブ方式情報
118がSMBインターリーブ長118に、SMBエラ
ー訂正方式情報120がSMBエラー訂正の符号長12
0′に、SMBエラー検出方式情報122がSMBエラ
ー検出有無判定フラグ122′なっている。
【0138】次に、スーパーマクロブロックデインター
リー部88によるデインターリーブ処理の結果得られる
スーパーマクロブロックの構造を説明する。
【0139】このスーパーマクロブロックは、マクロブ
ロックヘッダの中の情報によって、即ち、マクロブロッ
クヘッダのセット規格識別コード112や、あるいは、
ユーザーデータフォーマットタイプ114以下の情報に
よって、どういうエラー訂正の構造を持っているのか、
即ちどのようなインターリーブがされるか、あるいは、
エラー訂正符号長がどのくらいになるのか、という構造
が決まるものである。
【0140】図18及び図19の(A)はスーパーマク
ロブロックの構造を示す図で、これらの図に示すよう
に、スーパーマクロブロックのサイズは可変であり、ま
た、サブセットエレメントのデータのサイズも可変であ
る。
【0141】すなわち、図18は、スーパーマクロブロ
ック1個の中に、サブセットエレメントのデータ134
が複数個存在している場合を示している。そして、余り
の部分にダミーデータ136が入れられた後に、エラー
検出検査記号138がある。これは、例えばスーパーマ
クロブロックNo.1においては、サブセットエレメン
トユーザーデータ1乃至nとダミーデータを一次元にデ
ータとして並べたときに、この一次元のデータの中にエ
ラーが発生しているかどうかを検出するためのものであ
る。そして、このようなエラー検出検査記号138を付
けた後で、縦方向にエラー訂正検査記号140が付けら
れた構造になっている。従って、復号のときに逆に、ま
ず先にエラー訂正検査記号140を見てエラー訂正の復
号をかけ、エラー訂正して戻した後で、このデータを一
次元的に順に見たところのエラー検出検査記号138を
使って、この中にエラーがあるかどうかをチエックする
ということになる。
【0142】スーパーマクロブロックNo.2もまた、
スーパーマクロブロックNo.1と同様に、スーパーマ
クロブロックNo.1にはn個のサブセットエレメント
データ134が入っているとすれば、サブセットエレメ
ントユーザーデータn+1から順にn個のサブセットエ
レメントデータ134が入る構造になっている。
【0143】また、図19の(A)は、スーパーマクロ
ブロックが2個で、1個のサブセットエレメント134
(各スーパーマクロブロックにはサブセットエレメント
の半分134−1,134−2を含む)を構成している
場合を示している。さらにこの図は、スーパーマクロブ
ロックのサイズも、図18の例に比べて小さい場合を示
している。
【0144】勿論、スーパーマクロブロック1個でサブ
セットエレメントユーザーデータを1個構成しても良
い。
【0145】また、このスーパーマクロブロックも、図
20の(A)及び(B)に示すように、上記マクロブロ
ックヘッダと同様に、横方向のエラー訂正検査記号14
2をさらに追加しても良い。あるいは、斜め方向にエラ
ー訂正をかけても良い。
【0146】次に、図14乃至図15のサブセットエレ
メント構成部92によって構成されるサブセットエレメ
ントの構造を説明する。
【0147】サブセットエレメントは、例えば、図19
の(B)に示すように、セット規格識別コード144、
ユーザーデータフォーマットタイプ146に続けて、サ
ブセットエレメント連結情報148、サブセットエレメ
ントユーザーデータサイズ150が入り、その後に、サ
ブセットエレメントユーザーデータ152が入る構造に
なる。このようなサブセットエレメントが、レイヤ4に
3−SDU1 として渡される。勿論、これは一例に過ぎ
ず、上位の階層でどのような情報を必要とするかに応じ
て適宜変更される。
【0148】また、このレイヤ3(コントローラ66)
とレイヤ4の間では、状態信号である3−SDU2 (レ
イヤ4側からみると4−PCI2 )と、パラメータ設定
信号である3−SDU3 (レイヤ4側からみると4−P
CI3 )がやり取りされる。ここで、状態信号とは、ヘ
ツダ補正部86で補正ができなかったという状態やスー
パーマクロブロックECC部90でのエラー訂正できな
かったという状態等を示す信号、このレイヤ3て作られ
たサービスデータユニットとしてのサブセットエレメン
トを送出したという状態信号、または、逆方向の、レイ
ヤ4でこのサブセットエレメントを受け取ったかどうか
を判断する受信状態信号、等を含む。また、パラメータ
設定信号は、上層部からパラメータ格納メモリ94にデ
ータをセットしたり、このパラメータ格納メモリ92の
内容を上層部で読出しするための信号である。
【0149】次に、このような構成におけるレイヤ3の
動作を図21のフローチャートを参照して説明する。
【0150】まず、レイヤ2から当該レイヤ3を起動す
るためにスタート信号が2−SDU2 (3−PCI2 )
として入力された時点で、2−SDI3 (3−PCI3
)からパラメータの設定信号や2−SDU1 (3−P
DU1 )からセット規格識別コード96を入手し、当該
レイヤ3の初期設定を行う(ステップS11)。即ち、
上記パラメータ設定信号やセット規格識別コード96に
応じて、各ブロックに分配されているマクロブロックヘ
ッダのデータ数、マクロブロックヘッダの連結の仕方、
マクロブロックヘッダのエラー訂正の手法、等の各種パ
ラメータを、パラメータ格納メモリ94から読出し、当
該コントローラ内部に格納する。
【0151】そして、レイヤ2からの3−PDU1 のデ
ータ(ブロックデータ)の入力を受け付けて(ステップ
S12)、ブロックデータが有れば(ステップS1
3)、第1セレクタ68は、入力されたブロックデータ
を、ブロックヘッダとブロックユーザーデータ104と
に分離し、ブロックユーザーデータ104は第2セレク
タ70へ、またブロックヘッダは、ブロックヘッダ識別
部76へ供給する(ステップS14)。
【0152】ここで、ブロックヘッダ識別部76は、ブ
ロックヘッダ、例えば、ブロックアドレス100やブロ
ックユーザーデータサイズ102等を認識し、その識別
されたデータをメモリコントローラ78に供給する。
【0153】メモリコントローラ78は、上記ブロック
ヘッダ識別部76からの情報と同時に、上記初期設定で
コントローラ66に取り込まれた各ブロックに分配され
ているマクロブロックヘッダのデータ数(ブロック内構
造パラメータ)、MBヘッダ・インターリーブ長や、M
Bヘッダ・ECC符号長、等のパラメータを受ける。そ
して、上記ブロックヘッダ識別部76からの情報と、こ
れら3つのパラメータを使用して、第2セレクタ70の
切り替え制御、及び第1及び第2バッファメモリ72及
び74の格納制御を行う。実際には、第1セレクタ68
で分離されたブロックユーザーデータ104の内、その
最初の数バイトつまりインターリーブされたマクロブロ
ックヘッダだけを第1バッファメモリ72へ供給し、残
りのデータつまりマクロブロックユーザーデータを第2
バッファメモリ74の方に供給する(ステップS1
5)。
【0154】この場合、メモリコントローラ78には、
ブロックヘッダ識別部75からの識別情報として、ブロ
ックアドレス100とブロックユーザーデータサイズ1
02が供給されているので、メモリコントローラ78
は、これを使って算出した第1バッファメモリ72と第
2バッファメモリ74の位置に、第2セレクタ70の出
力を格納する(ステップS16)。あるいは、1回バッ
ファメモリ72,74に書き込んだ後で、ブロックアド
レスエラー状態フラグ106を見て、前のデータよりも
今現在送られたデータの方が良いデータである場合、即
ちエラーがない状態であるという場合には、そこを書き
換えるという制御を行う。
【0155】そして、メモリコントローラ78は、ブロ
ックヘッダ識別部76から送られてくるブロックアドレ
ス100により、マクロブロックのデータが構成できた
かどうかを判定し、すなわち、マクロブロックのデータ
つまりヘッダデータ及びユーザデータがバッファーメモ
リ72,74に溜まったかどうかを判定識別する(ステ
ップS17)。そして、まだマクロブロック内のデータ
が格納終了していない場合には、上記ステップS12に
戻って、上記動作を繰り返す。
【0156】こうして第1バッファメモリ72にマクロ
ブロックヘッダのデータが溜まった時点で、そのデータ
が、マクロブロックヘッダデインターリーブ部80へ送
られる。マクロブロックヘッダデインターリーブ部80
は、コントローラ66からMBヘッダ・インターリーブ
長とMBヘッダ・ECC符号長の各パラメータがセット
されており、これらパラメータに従って、第1バッファ
メモリ72から与えられるデータをデインターリーブ
し、そのデインターリーブして得られたマクロブロック
ヘッダのデータをマクロブロックヘッダECC部82に
供給する。
【0157】マクロブロックヘッダECC部82は、コ
ントローラ66からのMBヘッダ・ECC符号長、及び
図7の例ではメモリコントローラ78からのMBヘッダ
・消失位置情報がパラメータとしてセットされ、このパ
ラメータに従って、デインターリーブされたマクロブロ
ックヘッダをエラー訂正する(スタップS18)。そし
て、そのエラー訂正後のデータを、マクロブロックヘッ
ダを識別するマクロブロックヘッダ識別部84に供給す
る。また、図14又は図15中に点線で示すように、エ
ラー訂正ができたかどうかを示すデータ訂正状態信号
も、このマクロブロックヘッダ識別部84に供給する。
【0158】マクロブロックヘッダ識別部84は、上記
訂正状態信号により、まずマクロブロックヘッダのエラ
ー訂正が完全に行われたかどうかを判定する(ステップ
S19)。そして、エラー訂正できなかった場合には、
前のつまり時間的に前に処理されたマクロブロックヘッ
ダにエラーが有ったか無かったかを判断し(ステップS
20)、そこにもエラーが有った場合には、エラー処理
を行った後(ステップS21)、上記ステップS12に
戻り、次のブロックデータの処理を行う。ここで、最初
のマクロブロックヘッダのエラー訂正ができなかった場
合には、前のマクロブロックヘッダというものは存在し
ないが、この場合には、前のブロックヘッダにもエラー
が有ったものとして処理するものとする。
【0159】また、エラー訂正ができなかったが、前の
マクロブロックヘッダにはエラーが無かったという場合
には、マクロブロックヘッダ識別部84は、ヘッダ補正
部86にそのエラー訂正できなかったマクロブロックヘ
ッダのデータを供給し、マクロブロックヘッダの補正を
行う(ステップS22)。すなわち、このヘッダ補正部
86は、マクロブロックヘッダのデータ内容を、前のマ
クロブロックヘッダの情報で補正する。そして、この補
正処理によって補正できたかどうかを判断し(ステップ
S23)、補正できなかった場合には、上記ステップS
21のエラー処理へ進む。
【0160】なお、上記ステップS21のエラー処理と
しては、基本的には2つマクロブロックヘッダにエラー
が起こった場合には、すなわちステップS20でNOと
なった場合には、その時点でもうそこの部分は隣接マク
ロブロックヘッダから補正することはできないので、強
制的に処理を終わらせるというような処理をさせるよう
にしても良い。また、ヘッダ補正部86でマクロブロッ
クヘッダが補正できなかった場合、即ちステップS23
でNOとなった場合には、図14又は図15中に点線で
示すような補正エラー信号をコントローラ66に対して
出力し、コントローラ66は、この補正エラー信号に応
じて、マクロブロックヘッダが認めなかったという信号
を状態信号(3−SDU2 )としてレイヤ4以降に送る
ようなエラー処理を行う。
【0161】ヘッダ補正部86にて補正できた場合に
は、その補正されたマクロブロックヘッダのデータを上
記マクロブロックヘッダ識別部84へ戻してやる。
【0162】一方、マクロブロックヘッダをエラー訂正
できた場合には(ステップS19)、マクロブロック識
別部84は、前のマクロブロックヘッダにエラーが有っ
たか無かったかをチェックする(ステップS24)。そ
して、前のマクロブロックヘッダにエラーが有った場合
には、上記ステップS22へ進み、ヘッダ補正部86に
よりこのエラー訂正できたマクロブロックヘッダを使用
して、前のエラー訂正できなかったマクロブロックヘッ
ダの補正を行う。
【0163】こうして、マクロブロックヘッダの補正が
できたならば、あるいはエラー訂正でき且つ前のマクロ
ブロックヘッダにもエラーが無かった場合には、マクロ
ブロックヘッダ識別部84は、マクロブロックヘッダ内
の情報を識別し、スーパーマクロブロック構成パラメー
タ及びサブセットエレメント構成パラメータを取得する
(ステップS25)。そして、それらのパラメータをメ
モリコントローラ78、スーパーマクロブロックデイン
ターリーブ部88、スーパーマクロブロックECC部9
0、及びサブセットエレメント構成部92にセットす
る。即ち、メモリコントローラ78及びスーパーマクロ
ブロックデインターリーブ部88には、SMB・インタ
ーリーブ長及びSMB・ECC符号長をセットし、スー
パーマクロブロックECC部90には、SMB・ECC
符号長をセットし、サブセットエレメント構成部92に
は、SSEヘッダ及びSSEユーザーデータサイズをセ
ットする。
【0164】こうしてメモリコントローラ78にSMB
・インターリーブ長及びSMB・ECC符号長がセット
されると、その2つのパラメータによりスーパーマクロ
ブロックがどの位のサイズなのかが規定されるので、メ
モリコントローラ78は、それを計算し、第2バッファ
メモリ74の中にそのデータのサイズ分が入ったかどう
か、つまり入力済みマクロブロックユーザーデータでス
ーパーマクロブロックを構成可能かどうかを識別し(ス
テップS26)、まだであれば、上記ステップS12に
戻って上記処理を繰り返す。
【0165】また、十分このスーパーマクロブロックの
データのサイズ分のデータが第2バッファメモリ74に
格納された場合には、この第2バッファメモリ74から
スーパーマクロブロックデインターリーブ部88へ入力
し、そのスーパーマクロブロックデインターリーブ部8
8で、マクロブロックユーザデータをデインターリーブ
してスーパーマクロブロックを構成して(ステップS2
7)、それをスーパーマクロブロックECC部90に供
給する。
【0166】スーパーマクロブロックECC部90は、
マクロブロックヘッダ識別部84からのSMB・ECC
符号長、及び図15の例ではメモリコントローラ78か
らのSMBヘッダ・消失位置情報がパラメータとしてセ
ットされ、このパラメータに従って、デインターリーブ
されたスーパーマクロブロックをエラー訂正する(ステ
ップS28)。
【0167】そして、このスーパーマクロブロックのエ
ラー訂正が行われた後で、この中にエラーがあった場合
には(ステップS29)、エラー処理が行われる(ステ
ップS30)。例えば、図14又は図15中に点線で示
すようなエラーがあったことを知らせる信号がコントロ
ーラ66に入力され、この状態がレイヤ4やレイヤ2へ
送られる。また、エラーが無かった場合には(ステップ
S29)、このデータをサブセットエレメントユーザー
データ152としてサブセットエレメント構成部92へ
供給する。
【0168】サブセットエレメント構成部92は、マク
ロブロックヘッダ識別部84からのSSEヘッダ及びS
SEユーザーデータサイズ150がパラメータとしてセ
ットされ、これらに従って、サブセットエレメントユー
ザーデータが必要なだけ与えられたかどうか、つまりサ
ブセットエレメントを構成可能かどうかをチェックし
(ステップS31)、まだであれば、上記ステップS2
6へ戻って、上記の処理を繰り返す。
【0169】また、必要なだけのサブセットエレメント
ユーザーデータ152がスーパーマクロブロックECC
部90から入力されたならば、そのサブセットエレメン
トユーザーデータ152に上記マクロブロックヘッダ識
別部84からのSSEヘッダ及びSSEユーザーデータ
サイズ150を付加してサブセットエレメントを構成
し、3−SDU1 としてサブセットエレメント単位にレ
イヤ4へ出力する(ステップS32)。
【0170】なお、上記の説明は、ブロックをリンクし
てマクロブロックを構成し、このマクロブロックをリン
クしてスーパーマクロブロックを構成するものとした
が、マクロブロックを経ないで、ブロックからスーパー
マクロブロックを構成することも可能である。
【0171】次に、レイヤ4及び5について詳細に説明
する。
【0172】レイヤ4は、レイヤ3からのサブセットエ
レメントをリンクしてサブセットを生成し、そのサブセ
ットをレイヤ5に渡すものである。また、レイヤ5は、
主にファイル管理システムであり、サブセット単位でア
プリケーションプロセスへデータを渡すものである。以
下、このレイヤ5に、例えばMS−DOS(米国マイク
ロソフト社商標)をファイル管理システムとして採用し
た場合につき説明する。
【0173】DOSベースでMMP再生装置28即ちレ
イヤ3までを管理しようとする時には、DOSは、MM
P再生装置28を、ブロック型デバイスと見なすことも
できるし、キャラクタ型デバイスと見なすこともでき
る。
【0174】まず、MMP再生装置28をブロック型デ
バイスと見なす場合につき説明する。
【0175】図22の(A)は、レイヤ3から出力され
レイヤ4に入力される4−PDU1(サブセットエレメ
ントデータ)の構成例を示す図で、4−PCI1 として
の所属サブセットID番号154、サブセット生成基準
規格ID番号156、サブセットを構成するサブセット
・エレメント数158,及びサブセット生成構造識別子
160と、4−UD1 としてのユーザーデータ(サブセ
ットエレメントユーザーデータ152)162とからな
る。これは、図19の(B)に示した構成例と異なる
が、勿論、上記セット規格識別コード144、ユーザー
データフォーマットタイプ146、サブセットエレメン
ト連結情報148、サブセットエレメントユーザーデー
タサイズ150、等を含んでいても良い。
【0176】上記所属サブセットID番号154は、レ
イヤ4ではサブセットエレメントをリンクしてサブセッ
トを作るので、このサブセットエレメントデータがどの
サブセットのメンバなのかを示す番号である。なおここ
で、サブセットとは、前述したように、認知可能情報単
位データのことである。すなわち、上記マクロブロック
やスーパーマクロブロックは音や絵といったマルチメデ
ィア情報を含むものであり、これを音ならば音だけの情
報、絵であれば絵だけの情報というようにそれぞれ一つ
の情報単位とし認識できるデータの塊に分けたそれぞれ
のデータの塊をサブセットと称している。
【0177】サブセット生成基準規格ID番号156と
は、どのレベルでサブセットが完成したと見なすかとい
う基準を示す情報である。即ち、サブセットエレメント
が確実に全て集まらないとサブセットを構成できないも
のとすると、何らかのエラーによりあるサブセットエレ
メントがレイヤ3から入って来ない場合、次の処理に進
むことができなくなる。そこで、そのような場合であっ
ても次の処理を進めるつまり、多少質が悪くなっても、
アプリケーションの方に送って再生しても良いものと
し、例えば生成するサブセットエレメントが90%揃っ
たならばサブセットが構成できたとする生成基準を設け
る。このような生成基準を複数設けておき、そのいずれ
を選択するかを示す番号が、このサブセット生成基準規
格ID番号156である。
【0178】サブセットを構成するサブセットエレメン
ト数158は、サブセットを構成しているサブセットエ
レメント数がどれだけあるかをしめす情報である。
【0179】サブセット生成構造識別子160は、サブ
セットをリンクする手法が複数存在する場合に、それを
識別するための情報である。
【0180】図22の(B)及び(C)は、このレイヤ
4で構成されるサブセットの構造を示す図である。ここ
で、サブセットがいくつか集まってファイルを構成する
ものであるが、そのファイルの先頭に位置するサブセッ
ト(以下、先頭サブセットと称する)と、それ以外の位
置になるサブセット(以下、一般サブセットと称する)
とでは、構造が異なっている。
【0181】先頭サブセットは、図22の(B)に示す
ように、サブセット・ヘッダとしてのサブセット規格名
称識別子164,MMPファイルタイフ166,サブセ
ットID番号168,サブセットリンク情報170,所
属ファイルID番号172,ページ番号174,ページ
内位置176,ファイル名178,ファイル構造タイプ
180,DOSファイルタイプ182,DOSファイル
属性184,ブック名186,及びブックID番号18
8と、ユーザーデータ・フォーマット・タイプ(UF
T)190と、サブセットデータ・コントロール・ヘッ
ダ(SDCH)192と、ユーザーデータ194とから
なる。
【0182】また、一般サブセットは、図22の(C)
に示すように、サブセット・ヘッダとしてのサブセット
規格名称識別子164,MMPファイルタイプ166,
サブセットID番号168,サブセットリンク情報17
0,所属ファイルID番号172,ページ番号174,
ページ内位置176,及びブックID番号188と、ユ
ーザーデータ・フォーマット・タイプ(UFT)190
と、サブセットデータ・コントロール・ヘッダ(SDC
H)192と、ユーザーデータ194とからなる。
【0183】ここで、サブセットデータ・コントロール
・ヘッダ(SDCH)192は、音なら音のデータ、画
像なら画像のデータ、テキストならテキストのデータ或
いはそれらが混在するデータを認知可能情報に復元処理
するための制御ヘッダである。例えば、圧縮方式等を規
定しているものである。
【0184】また、サブセット・ヘッダは、サブセット
を単に管理するだけに必要な情報であり、この中には、
DOSが求めてくるであろう各種パラメータ情報が含ま
れている。なおこれらのパラメータは、アプリケーショ
ンで利用価値があるであろうというものを列挙してある
だけであり、これらが全て必要とは限らない。また、順
番も、これに限定されるものではない。
【0185】すなわち、サブセット規格名称識別子16
4は、前述のセット規格識別コードそのものでも良い
し、それを包含するものであっても良い。
【0186】MMPファイルタイプ166は次のような
ものである。即ち、ファイルには、後述するように、イ
ンデックス・ファイルと一般ファイルの2種類がある。
インデックス・ファイルとは、目次に当たるものであ
り、例えば、伝送媒体30が複数頁のブックつまり本の
形で提供された場合に、そのブックの一番最初に配され
た、そのブックの何頁目にどういったファイルが存在し
ているというリストが書かれたファイルのことである。
通常のブロック型デバイス、つまりフロッピーディスク
やハードデイスク等のディスクには、そのディスクの中
に、規定のファイル・ディレクトリ・エントリとFAT
(File Allocation Table)があ
り、そこにディレクトリのエントリの情報、即ちファイ
ル名、そのファイル名の最初のセクタもしくはクラスタ
番号、というような目次のようなものが書かれている。
従って、MMP再生装置28を、そのようなディスクと
等価のブロック型デバイスとして扱うために、そのファ
イル・ディレクトリ・エントリとFATに相当するファ
イルをインデックス・ファイルとして用意する必要があ
る。MMPファイルタイプ166は、当該ファイルがこ
のようなインデックス・ファイルなのか一般ファイルな
のかを区別するのに用いられる情報である。
【0187】サブセットID番号168はサブセットの
ID番号であり、サブセットリンク情報170はサブセ
ットをリンクしてファイルを作るときに使用する情報で
ある。所属ファイルID番号172は、当該サブセット
がどのファイルのメンバであるのかを示す情報である。
ページ番号174及びページ内位置176は、当該サブ
セットそのものがブックの何頁目のどこにあるのかを示
す情報である。ファイル名178は、ファイルの名称を
示す情報である。
【0188】ファイル構造タイプ180とは、当該ファ
イルが、単体ファイルなのか、サブセットリンク構造タ
イプのファイルなのかを示す情報である。これは、この
先頭サブセットが1つのファイルになっているものか、
即ち単体ファイルになっているのか、あるいは、そうで
はなくていくつかのサブセットでファイルが成立するも
のであるのかを示す。
【0189】DOSファイルタイプ182は、DOSで
決められたファイルのタイプを示すもので、一般に拡張
子と称されているものである。従って、これは、ファイ
ル名178に含めても良い。また、DOSファイル属性
184も、リードオンリファイルや隠しファイル等のD
OSで決められた属性を示すものである。
【0190】ブック名186及びブックID番号188
は、ブック形式にMMPのコードがなっていた場合に、
そのブックの名前とそのブックを特定するためのID番
号である。
【0191】ユーザーデータ・フォーマット・タイプ
(UFT)190は、上記サブセットデータ・コントロ
ール・ヘッダ(SDCH)192の構造そのもの及びそ
こにセットされているパラメータを識別するためのもの
である。即ち、前述したように、SDCH192は、例
えばこのサブセットが音声サブセットならば、圧縮方
式、圧縮方式にまつわるパラメータ、サンプリング周波
数、量子化、等のパラメータがセットされているもので
あり、このSDCH192として何種類か用意してお
き、その内の一つを選択するための情報がこのUTF1
90である。
【0192】図23の(A)乃至(C)は、上記サブセ
ット規格名称識別子164の各種使用法を示す図であ
る。
【0193】図23の(A)は、一般的な構造を示すも
ので、このサブセットは、サブセット規格名称識別子1
64と、前述の各種情報を含むサブセット・ヘッダ19
6と、ユーザデータ・フォーマット・タイプ(UFT)
190と、サブセットデータ・コントロール・ヘッダ
(SDCH)192と、ユーザーデータ194とからな
る。
【0194】また、図23(B)は、サブセット規格名
称識別子164、例えば「001」によりサブセット・
ヘッダ196の内容がわかるので、それを省略した場合
を示している。ただし、サブセットデータ・コントロー
ル・ヘッダ(SDCH)192とユーザーデータ194
は、ユーザーデータ・フォーマット・タイプ(UFT)
190を見て、この構造もしくはパラメータの構造がど
うなっているかが初めて識別できるため、UTF190
が残されている場合である。
【0195】図23の(C)は、サブセット規格名称識
別子164、例えば「002」によりサブセット・ヘッ
ダ196の内容がわかるので、それを省略した場合を示
している。ただし、サブセットデータ・コントロール・
ヘッダ(SDCH)192とユーザーデータ194は、
ユーザーデータ・フォーマット・タイプ(UFT)19
0を見て、この構造もしくはパラメータの構造がどうな
っているかが初めて識別できるため、UTF190が残
されている。そして、このUTF190により、SDC
H192の構造もしくはパラメータの構造がわかるた
め、このSDCH192を省略している。
【0196】図24の(A)及び(B)は、サブセット
をリンクしてファイルを構成した場合の一般ファイルと
インデックス・ファイルの構造を示す図である。
【0197】すなわち、一般ファイルは、図24の
(A)に示すように、最初に前述したような先頭サブセ
ットを配し、後は一般サブセットを複数つなげた構造に
なる。
【0198】これに対して、インデックス・ファイルの
場合は、1個のサブセットで構成され、サブセット・ヘ
ッダは先頭サブセットと同様であるが、そのユーザーデ
ータの内容として、図24の(B)に示すように、いわ
ゆるファイル・ディレクトリ・エントリとFATに相当
するようなインデックス198が書かれている。このイ
ンデックス198はそれぞれ該当するファイルを表わ
す。勿論、このインデックス・ファイルも、いくつかの
サブセットをリンクして構成するようにしても良い。
【0199】図25は、サブセットエレメント、サブセ
ット、ファイルの関係を示す図である。なお、図25に
おいて、SSECIはサブセットエレメント構成情報
を、SSE−H<An>はサブセットAのn番目のサブ
セットエレメント・ヘッダを、SSE−UD<An>は
サブセットAのn番目のサブセットエレメントユーザー
データを、SS−H<A>はサブセットAのサブセット
・ヘッダを、SS−UD<A>はサブセットAのサブセ
ットユーザーデータを、ACHはアプリケーション・コ
ントロール・ヘッダを、AP−UD<A>はアプリケー
ションユーザーデータAをそれぞれ示している。
【0200】すなわち、レイヤ3からのスーパーマクロ
ブロック内のサブセットエレメントが、レイヤ4でコン
バインされて、サブセットが生成される。このサブセッ
トが、リンクされて、1つのファイルができ上がる。そ
の時に、サブセットは基本的には、サブセット・ヘッダ
とサブセットデータ・コントロール・ヘッダがあって、
サブセットユーザーデータがあるという構成になってい
るので、サブセットユーザーデータの中身を知る必要は
なく、サブセットデータ・コントロール・ヘッダには、
管理のために最小限必要な、この情報が音なのか絵なの
かといったメディアのタイプを示す情報が書かれてい
る。また、DOSで扱う場合には、サブセットデータ・
コントロール・ヘッダもサブセットユーザーデータも見
る必要はなく、サブセット・ヘッダのみを手掛かりにし
てファイル管理すれば良い。そして、最終的にアプリケ
ーション・プロセスが扱うファイル形式になると、各サ
ブセットA,B,C,Dが持っているサブセット・ヘッ
ダ又はサブセットデータ・コントロール・ヘッダが集め
られていてリンクされ、1つのアプリケーション・コン
トロール・ヘッダができる。或いは、ある特定のサブセ
ット・ヘッダ又は特定サブセットのユーザーデータその
ものが、1つのアプリケーション・コントロール・ヘッ
ダになる場合もある。
【0201】このアプリケーション・コントロール・ヘ
ッダには、個々のユーザーデータがどういったメディア
であって、そのメディアを解凍する即ち認知できるよう
にするにはどういったことを行わなければならないかを
示す情報が入っている。また、それに加えて、例えばア
プリケーションユーザーデータA,B,C,Dというの
はどういった紙面で配置されているのかとか、例えば配
置されていなくて、音だったらこの画像をこう操作すれ
ばその音が必然的に同時に出力されるとか、そういった
個々のサブセットに対応するデータがどういった配置、
関係で構造化されて、アプリケーション的に見た場合に
存在しているかといった情報が書かれている。
【0202】次に、実際に、MMP再生装置28をブロ
ック型デバイスとして見た時のレイヤ4及び5の構成を
図26の機能ブロック図を参照して説明する。
【0203】すなわち、レイヤ4は、エラー処理部20
0Aを含むコントローラ200、処理用パラメータ格納
メモリ202、サブセット生成部204、ファイルタイ
ブ識別部206、インデックスファイル内必要パラメー
タ検出・解析部208、論理セクタ番号/MMPファイ
ル記録位置変換テーブル生成/選択部210、DOSフ
ォーマットデータ整合処理部212、コマンド解析部2
14、論理セクタ番号解析部216、及び該当読出ファ
イル読出リクエスト部218からなる。これらの内、例
えばファイルタイプ識別部206乃至該当読出ファイル
読出リクエスト部218がデバイスドライバMMP.S
YSとして提供される。即ち、このMMP.SYSは、
セクタ単位でのリード/ライトのみを行い、DOSが指
定したメモリ位置にデータを格納する。
【0204】また、レイヤ5は、ファイル管理システム
としてのMSDOS.SYS220と、そのMSDO
S.SYSが指定したメインメモリ位置としてのMSD
OS.SYS管理読出バッファ222とからなる。
【0205】レイヤ5のMSDOS.SYS220は、
あるファイルを読みたいといった要求を出力する。例え
ば、ファイル名「XXXXXXXX.MMP」という名
称のファイルを読むためのコマンドパケットを出力す
る。
【0206】レイヤ4のコマンド解析部214は、この
MSDOS.SYS220から出力されたコマンドパケ
ットの内容を解析し、それがリードコマンドであれば、
コマンドパケットに含まれる論理セクタ番号を論理セク
タ番号解析部216に与える。
【0207】すなわち、MSDOS.SYS220は、
基本的には、ディスクのセクタ番号しか指定しない、つ
まり何番のセクタを読めという命令しか行わないもので
あり、よって、論理セクタ番号解析部216は、このM
SDOS.SYS220からの論理セクタ番号を解釈す
る。ファイルを読む場合、MSDOS.SYS220
は、最初は必ずファイル・ディレクトリ・エントリ及び
FAT、即ちDOSでフォーマットを定義しているとこ
ろのインデックス的なものである部分を読むことを指示
する。このファイル・ディレクトリ・エントリのセクタ
番号というのは、例えば1番というように、予め決まっ
ているので、MSDOS.SYS220、そのセクタ番
号をリードコマンドと共にコマンドパケットとして出力
する。論理セクタ番号解析部216は、このファイル・
ディレクトリ・エントリに相当するセクタ番号がMSD
OS.SYS220から指示された場合には、それに相
当するページ内位置を読みに行くことを、該当読出ファ
イル読出リクエスト部218に指示する。
【0208】該当読出ファイルリクエスト部218は、
表示もしくは音によって、ブックの何頁目のどの辺を読
めと、すなわちどこをスキャンせよとユーザーに指示す
る。
【0209】そして、レイヤ3以下のサービス機能を使
って、データを3−SDU1 として入手し、それが4−
PDU1 としてサブセット生成部204に入力する。ま
た、コントローラ200は、状態信号3−SDU2 を4
−PDU2 として受け、その内の機能実行開始/終了コ
ントロール信号に応じて、サブセット生成部204を制
御する。
【0210】サブセット生成部204は、コントローラ
200から機能実行開始を指示されると、処理用パラメ
ータ格納メモリ202に格納されているサブセット規格
名称識別子やサブセットエレメント・ヘッダ構造等のパ
ラメータを使用して、レイヤ3からのサブセットエレメ
ントからサブセットを生成する。そして、この生成した
サブレットをファイルタイプ識別部206に供給する。
【0211】ファイルタイプ識別部206は、サブセッ
ト生成部204で生成されたサブセットのサブセット・
ヘッダ196を解釈し、その中のMMPファイルタイプ
166より当該サブセットがインデックスファイルの一
部なのか一般ファイルの一部なのかを判別する。また、
このファイル識別部206には、上記論理セクタ番号解
析部216からMMPのファイルタイプ、つまりインデ
ックス・ファイルなのか一般ファイルなのかの情報がパ
ラメータとしてセットされており、該ファイルタイプ識
別部206は、この論理セクタ番号解析部216からセ
ットされるMMPファイルタイプと、サブセット・ヘッ
ダ196から解釈したMMPファイルタイプとを比較す
る。そして、両者が異なっていれば、コントローラ20
0内部のエラー処理部200Aに必要なエラー処理を行
わせる。
【0212】例えば、前述したように、MSDOS.S
YS220がファイル・ディレクトリ・エントリを読め
と命令した場合、これはインデックス・ファイルを読め
ということに対応しているので、パラメータとしてはイ
ンデックス・ファイルである旨のMMPファイルタイプ
がセットされており、サブセット・ヘッダ196を解釈
したときに一致していなかったときは、後の処理が行え
ないため、このエラー処理部200Aは、エラー通知を
MSDOS.SYS220に送り、再度インデックスを
読むことを指示させる。
【0213】要求したとおりインデックス・ファイルで
あったならば、ファイルタイプ識別部206は、そのイ
ンデックス・ファイルをインデックスファイル内必要パ
ラメータ抽出・解析部208に送る。
【0214】インデックスファイル内必要パラメータ抽
出・解析部208は、供給されたインデックス・ファイ
ル内の必要パラメータを抽出して解析する。すなわち、
インデックス・ファイルのユーザーデータに書かれてい
る各インデックス198から、その中のファイル名と、
該当するファイルの最初のページ番号及びページ内位置
を抽出し、それら論理セクタ番号/MMPファイル記録
位置変換テーブル生成/選択部210に送る。
【0215】論理セクタ番号/MMPファイル記録位置
変換テーブル生成/選択部210は、この情報に従っ
て、変換テーブルを作る。すなわち、ある論理セクタ番
号を適当にふり、それに対応するようなファイルの場所
つまり該当するファイルの最初のページ番号及びページ
内位置を対称するようにリストを作る。また、エントリ
されているファイルのFATを生成し、それを上記変換
テーブルにセットする。
【0216】DOSフォーマットデータ整合処理部21
2は、インデックスファイル内必要パラメータ抽出・解
析部208からのインデックス・ファイルの中身と上記
論理セクタ番号/MMPファイル記録位置変換テーブル
生成/選択部210からのFAT情報を受けて、それを
DOSフォーマットのデータ形式、つまりファイル・デ
ィリクトリ・エントリの形に整合して、セクタ単位に4
−SDU1 としてレイヤ5のMSDOS.SYS管理読
出バッファ222、つまりMSDOS.SYS220の
管理用のバッファメモリに書き込む。
【0217】これにより、MSDOS.SYS220
は、このMSDOS.SYS管理読出バッファ222か
らデータを読み出すことにより、ファイル・ディレクト
リ・エントリのリストを知ることができる。
【0218】そして、例えば該当するファイル名が有っ
たということが分かると、MSDOS.SYS220
は、そこのセクタ番号をコマンド解析部214に出力す
る。この場合のセクタ番号は、論理セクタ番号/MMP
ファイル記録位置変換テーブル生成/選択部210で決
めたセクタ番号に相当するものである。
【0219】論理セクタ番号解析部216は、コマンド
解析部214によって解析されたセクタ番号が、何とい
うファイルのどこに相当するかというのを論理セクタ番
号/MMPファイル記録位置変換テーブル生成/選択部
210で生成された変換テーブルを見て解析する。そし
て、セクタ番号に対応するページ番号及びページ内位置
を該当読出ファイル読出リクエスト部218に与える。
これにより、該当読出ファイル読出リクエスト部218
は、ユーザーに何ページ目のどこを読めという指示を出
す。
【0220】そして、レイヤ3以下の機能により読んで
きたサブセットエレメントから、サブセット生成部20
4でサブセットを生成し、ファイルタイプ識別部206
でファイルタイプを識別する。ただし今度は、一般ファ
イルを読まなければいけないので、ファイルタイプが一
般ファイルかどうかを識別する。インデックス・ファイ
ルを読んだ場合には、エラーになる。
【0221】一般ファイルであれば、サブセット単位で
DOSフォーマットデータ整合処理部212にデータが
送られ、DOSフォーマットのデータに整合されて、レ
イヤ5のMSDOS.SYS管理読出バッファ222に
書かれる。
【0222】図27及び28は、このような構成におけ
る動作を示す一連のフローチャートである。
【0223】すなわち、まず、MSDOS.SYS22
0がデバイスドライバMMP.SYSをオープンし(ス
テップS41)、前述したようにコマンドパケットを出
力する(ステップS42)即ち、ここでリード命令や、
何セクタを読めというのが、MSDOS.SYS220
でセットされた上で、パケット出力される。
【0224】そして、MMP.SYSでは、まずコマン
ド解析部214にてコマンドを解析し(ステップS4
3)、それがリードコマンドなのかどうかを判断する
(ステップS44)。そうでない場合には、このフロー
チャートの処理を終える、即ち、ライト処理等の別の処
理に進む。
【0225】リードコマンドであった場合には、次に、
論理セクタ番号解析部216にて、論理セクタ番号を解
析し(ステップS45)、その解析した結果がディレク
トリエントリ対応の論理セクタ番号なのかどうかを判断
する(ステップS46)。
【0226】そうであった場合には、その論理セクタ番
号に対応するファイルというのは前述したようにインデ
ックス・ファイルであるので、このインデックス・ファ
イルを読みにいくことになるが、その前に、まずファイ
ルタイプ識別部206に対して、MMPファイルタイプ
通知、即ちMMPファイル=インデックス・ファイルと
いうことを出力しておく(ステップS47)。そして、
該当ファイル読出リクエスト部218に、該当ファイル
の読出しをリクエストする(ステップS48)。
【0227】これにより、該当ファイル読出リクエスト
部218は、該当ファイル、つまりブックの何ページ目
のどの辺を不図示のスキャナによって読めということを
ユーザーに指示する。この指示に従ってユーザーがイン
デックス・ファイルをスキャナで走査して、レイヤ3以
下の機能を使用してインデックス・ファイルの読出処理
を実行し、その結果として、サブセット生成部204に
てサブセットが生成される(ステップS49)。
【0228】このサブセットがMMP.SYSのファイ
ルタイプ識別部206に入力されると(ステップS5
0)、ファイルタイプ識別部206は、このサブセット
のファイルタイプを識別し(ステップS51)、上記論
理セクタ番号解析部216からのMMPファイル=イン
デックス・ファイルとセットされているので、識別した
ファイルタイプがインデックス・ファイルかどうかを判
断する(ステップS52)。インデックス・ファイルで
なかった場合には、エラー処理として、上記ステップS
48に戻って、再度、該当ファイルの読出リクエストを
繰り返す。
【0229】また、インデックス・ファイルであった場
合には、ファイルタイプ識別部206は、インデックス
・ファイルのデータ構造情報を処理用パラメータ格納メ
モリ20より取得する(ステップS53)。即ち、イン
デックス・ファイルを読むつまり解釈するために、どう
いった構造でインデックス・ファイルが書かれているか
を処理用パラメータ格納メモリ202に登録されたデー
タ構造情報を読出す。そして、インデックス・ファイル
とこの読出したデータ構造情報をインデックス・ファイ
ル内必要パラメータ抽出・解析部208に送る。
【0230】インデックスファイル内必要パラメータ抽
出・解析部208は、このデータ構造情報を使用して、
インデックス・ファイルを解釈し、そのインデックス・
ファイルから必要パラメータ、例えば、エントリされて
いるファイルのページ番号やページ内位置等の情報を抽
出し、それらを論理セクタ番号/MMPファイル記録位
置変換テーブル生成/選択部210に送る(ステップS
54)。
【0231】論理セクタ番号/MMPファイル記録位置
変換テーブル生成/選択部210は、これらエントリさ
れているファイルのページ番号及びページ内位置を対象
テーブル論理セクタ番号/MMPファイル記録位置変換
テーブルにセットする(ステップS55)。即ち、予め
論理セクタ番号がリストされたテーブルがあって、その
論理セクタ番号に対応するページ番号及びページ内位置
の情報をその論理セクタ番号に対応して設けられたテー
ブルエリアに埋めていく。
【0232】また、この論理セクタ番号/MMPファイ
ル記録位置変換テーブル生成/選択部210は、エント
リされているファイルのFATを生成し、それを論理セ
クタ/MMPファイル変換テーブルにセットする(ステ
ップS56)。このようなFATをテーブルにセットす
る理由は次の通りである。すなわち、セクタのバイト数
は予め決まっており、さらに所定数のセクタを一纏めに
したクラスタという単位でMSDOS.SYS220は
管理している。MSDOS.SYS220から指示する
ときには、そのクラスタ番号に相当するセクタ番号を指
示するため、MMPファイルを読んだときに、ファイル
をそのサイズに分けることが必要となる。例えば、複数
クラスタ分のサブセットのデータがある場合、これはM
SDOS.SYS220で管理できるような切れ目にな
るようにクラスタ番号を打たなければならない。その時
に、それぞれのクラスタの連結つまり次はどのクラスタ
へ飛べという情報がFATに書かれているので、そのF
ATの変換テーブルも用意しないと、次にどこのセクタ
を読みにいかなければならないかをMSDOS.SYS
220側に知らせることができなくなる。
【0233】DOSフォーマットデータ整合処理部21
2は、インデックスファイル内必要パラメータ抽出・解
析部208からインデックス・ファイルの中身の情報を
受け、また論理セクタ番号/MMPファイル記録位置変
換テーブル生成/選択部210からセットされた論理セ
クタ番号等を取得して、読出しファイルのDOS規約に
従ったディレクトリ・エントリを生成し、排出する(ス
テップS57)。
【0234】この排出されたディレクトリ・エントリ
は、MSDOS.SYS220指定の読出バッファメモ
リ、即ちMSDOS.SYS管理読出バッファ222に
書き込まれる(ステップS58)。
【0235】MSDOS.SYS220は、このバッフ
ァ222からディレクトリ・エントリを入手して解釈
し、要求該当ファイルの先頭クラスタ番号に対応するセ
クタ番号とリードコマンドをコマンドパケットにセット
し(ステップS59)、上記ステップS42に戻って、
そのコマンドパケットを出力する。すなわち、MSDO
S.SYS220は、ディレクトリ・エントリの中身を
入手して、該MSDOS.SYS220の中で解釈し、
次にどこを読まなければいけないかを判断して、その対
応するセクタ番号を出力する。
【0236】このような処理を繰り返して、ディレクト
リ・エントリを全て入手する。
【0237】次に、こうして得られたディレクトリ・エ
ントリでMSDOS.SYS220側が解釈し、ある目
的のファイルがあった場合、MSDOS.SYS220
は、そのファイルの論理セクタ番号をコマンドパケット
により出力する。この場合には、上記ステップS46に
おいて、ディレクトリ・エントリ対応の論理セクタ番号
ではないと判断され、ステップS60に進む。
【0238】論理セクタ番号解析部216は、上記論理
セクタ番号/MMPファイル記録位置変換テーブル生成
/選択部210に生成した変換テーブルを参照して、M
SDOS.SYS220から要求してきた論理セクタ番
号が、そのファイルの末尾クラスタ番号に対応する論理
セクタ番号かどうかチェックする(ステップS60)。
そして、最後の論理セクタ番号でなかったならば、ファ
イルタイプ識別部206に対して、MMPファイルタイ
プ通知、すなわちMMPファイル=一般ファイルという
ことを出力する(ステップS61)。次に、上記論理セ
クタ番号/MMPファイル記録位置変換テーブル生成/
選択部210に生成した変換テーブルを参照して、対応
するMMPファイルの読出し位置を取得し(ステップS
62)、該当ファイル読出リクエスト部218に、該当
ファイルの読出しをリクエストする(ステップS6
3)。
【0239】該当ファイル読出リクエスト部218は、
このリクエストされた該当ファイルの読出し位置が、既
に読出したサブセットに相当する位置であるかどうか判
断する(ステップS64)。これは、以下の理由によ
る。すなわち、一般のディスクの場合は1回分の目的セ
クタの読み出しとDOSによる目的セクタの指示とを交
互に繰り返す必要がある。これに対して、本実施例で
は、サブセットよりもレイヤ5に対して排出するセクタ
の方が小さいので、一旦纏めてサブセットを読出して、
セクタ単位で排出するという処理を行っている。従っ
て、MSDOS.SYS220から指示されたセクタ
が、もう既に読出したサブセットに含まれる可能性があ
るので、ここで、チェックするようにしている。もし、
既に読出したサブセットであれば、後述するようにステ
ップS71に進む。
【0240】一方、まだ読出していないサブセットに相
当する場合は、該当ファイル読出しリクエスト部218
は、該当ファイル、つまりブックの何ページ目のどの辺
を不図示のスキャナによって読めということをユーザー
に指示する。この指示に従ってユーザーがファイルをス
キャナで走査して、レイヤ3以下の機能を使用してファ
イルの読出処理を実行し、その結果として、サブセット
生成部204にてサブセットが生成される(ステップS
65)。
【0241】このサブセットがMMP.SYSのファイ
ルタイプ識別部206に入力されると(ステップS6
6)、ファイルタイプ識別部206は、このサブセット
のファイルタイプを識別部し(ステップS67)、ファ
イルのデータ構造情報を処理用パラメータ格納メモリ2
0より取得して(ステップS68)、サブセットの中身
を解釈する。これにより、当該ファイルがインデックス
・フィルなのか一般ファイルなのかというのが分かる。
そこで、上記論理セクタ番号解析部216からのMMP
ファイル=一般ファイルとセットされているので、識別
したファイルタイプが一般ファイルでなければ(ステッ
プS69)、上記ステップS63に戻って、再度、該当
ファイルの読出リクエストを繰り返す。
【0242】一般ファイルだった場合には、そのサブセ
ットをDOSフォーマット整合部212に送る(ステッ
プS70)。
【0243】DOSフォーマット整合部212では、上
記論理セクタ番号/MMPファイル記録位置変換テーブ
ル生成/選択部210に生成された変換テーブルのFA
T情報を参照して、次に読むセクタ番号をコマンドパケ
ットにセットし(ステップS71)、また読出したセク
タのデータをDOS規約に従ってMSDOS.SYS管
理読出バッファ222に書き込む(ステップS72)。
すなわち、DOS規約に従ったデータフォーマットで、
つまりセクタ単位でデータを排出するが、その時に同時
に、次に読まなければいけないセクタ番号をMSDO
S.SYS220に教えるために、コマンドパケットに
次に読むセクタ番号をセットして、バッファ222に書
き込みにいく。
【0244】その後、上記ステップS42に戻って、上
記の処理を繰り返すことになる。
【0245】そして、MSDOS.SYS220から要
求してきた論理セクタ番号が、そのファイルの末尾クラ
スタ番号に対応する論理セクタ番号になると(ステップ
S60)、ステップS73に進む。
【0246】すなわち、論理セクタ番号解析部216
は、ファイルタイプ識別部206に対して、MMPファ
イルタイプ通知、即ちMMPファイル=一般ファイルと
いうことを出力する(ステップS73)。次に、上記論
理セクタ番号/MMPファイル記録位置変換テーブル生
成/選択部210に生成した変換テーブルを参照して、
対応するMMPファイルの読出し位置を取得し(ステッ
プS74)、該当ファイル読出リクエスト部218に、
該当ファイルの読出しをリクエストする(ステップS7
5)。
【0247】該当ファイル読出リクエスト部218は、
このリクエストされた該当ファイルの読出し位置が、既
に読出したサブセットに相当する位置であるかどうか判
断し(ステップS76)、既に読出したサブセットであ
れば、後述するようなステップS83に進む。
【0248】一方、まだ読出していないサブセットに相
当する場合は、該当ファイル読出リクエスト部218
は、該当ファイル、つまりブックの何ページ目のどの辺
を不図示のスキャナによって読めということをユーザー
に指示する。この指示に従ってユーザーがファイルをス
キャナで走査して、レイヤ3以下の機能を使用してファ
イルの読出処理を実行し、その結果として、サブセット
生成部204にてサブセットが生成される(ステップS
77)。
【0249】このサブセットがMMP.SYSのファイ
ルタイプ識別部206に入力されると(ステップS7
8)、ファイルタイプ識別部206は、このサブセット
のファイルタイプを識別し(ステップS79)、ファイ
ルのデータ構造情報を処理用パラメータ格納メモリ20
より取得して(ステップS80)、サブセットの中身を
解釈する。これにより、当該ファイルがインデックス・
ファイルなのか一般ファイルなのかというのが分かる。
そこで、上記論理セクタ番号解析部216からのMMP
ファイル=一般ファイルとセットされているので、識別
したファイルタイプが一般ファイルでなければ(ステッ
プS81)、上記ステップS75に戻って、再度、該当
ファイルの読出リクエストを繰り返す。
【0250】一般ファイルだった場合には、そのサブセ
ットをDOSフォーマット整合部212に送る(ステッ
プS82)。
【0251】DOSフォーマット整合部212では、読
出したセクタのデータをDOS規約に従ってMSDO
S.SYS管理読出バッファ222に書き込み(ステッ
プS83)、また、上記論理セクタ番号/MMPファイ
ル記録位置変換テーブル生成/選択部210に生成され
た変換テーブルのFAT情報を参照して、次に読むセク
タ番号をコマンドパケットにセットする(ステップS8
4)。
【0252】そして、そのセクタ番号が該当ファイルの
最後のセクタなのかどうか、即ちMSDOS.SYS2
20が要求してきた最後の読出しクラスタの最後のセク
タかを判断し(ステップS85)、そうでなければ、上
記ステップS75から上記処理を繰り返す。
【0253】また、該当ファイルの最後のセクタ、つま
りMSDOS.SYS220にとっても入力できる最後
のセクタであるという場合には、DOSフォーマット整
合部212は、ステータス=DONEをコマンドパケッ
トにセットする(ステップS86)。
【0254】MSDOS.SYS220は、このステー
タスをMSDOS.SYS管理読出しバッファ22から
読出すと、デバイスドライバMMP.SYSをクローズ
して(ステップS87)、このファイル読出し処理を終
了する。
【0255】次に、MMP再生装置28をキャラクタ型
デバイスと見た時のレイヤ4及び5、並びにアプリケー
ションプロセスを含めた構成を図29の機能ブロック図
を参照して説明する。
【0256】すなわち、レイヤ4は、エラー処理部22
4Aを含むコントローラ224、処理用パラメータ格納
メモリ226、サブセット生成部228、読出バッファ
230、コマンド解析部232、読出ファイル選択部2
34、及びインデックスファイル/一般ファイル読出リ
クエスト部236からなる。これらの内、例えば読出バ
ッファ230乃至インデックスファイル/一般ファイル
読出リクエスト部236がデバイスドライバMMP.S
YSとして提供される。即ち、この場合、MMP.SY
Sは、1バイト単位でリード/ライトを行い、アプリケ
ーションが指定したメモリ位置にデータを格納するもの
である。
【0257】また、レイヤ5は、ファイル管理システム
としてのMSDOS.SYS238と、MSDOS.S
YS管理読出バッファ240とからなる。
【0258】アプリケーションプロセスは、ファイル・
リード・プロセス242と、読み出しファイル位置24
4と、プロセス管理データバッファ246とからなる。
【0259】上記ファイル・リード・プロセス242
は、例えば、アプリケーションプロセスの中のリード・
サブルーチンであり、読出しファイル位置を含むファイ
ル・リード・リクエストをMSDOS.SYS238に
出す。また同時に、このファイル・リード・プロセス2
42は、不図示ディスプレイ又は不図示の音声出力装置
によりそのファイルを不図示スキャナで走査することを
ユーザーに示す。
【0260】MSDOS.SYS238は、ファイル・
リード・プロセス242からのリクエストを受けて、リ
ードコマンドを出力する。
【0261】MMP.SYSのコマンド解析部232
は、コマンドを解析し、リードコマンドであった場合に
は、読出ファイル選択部234に読出しファイル位置を
出力する。
【0262】読出ファイル選択部234は、その読出し
ファイルを選択する。実際には、上記アプリケーション
プロセスにおいて走査すべきファイルが指示されている
ので、ここはユーザーが選択する動作を指している。
【0263】インデックスファイル/一般ファイル読出
リクエスト部236は、レイヤ3以下に読出サービスリ
クエスト信号を出力する。
【0264】サブセット生成部228は、コントローラ
224の制御により、前述したブロック型デバイスにお
けるのと同様にして、サブセットを生成する。
【0265】読出しバッファ230は、このサブセット
生成部228で生成したサブセットを一旦格納し、バイ
ト単位で、MSDOS.SYS238から見ることがで
きるMSDOS.SYS管理読出バッファ240に転送
していく。
【0266】そして、このMSDOS.SYS管理読出
バッファ240に一旦格納されたデータは、アプリケー
ション・データ・ユニットとして、プロセス管理データ
バッファ246に溜められる。
【0267】図30は、このような構成における動作を
示すフローチャートである。
【0268】まず、ファイル・リード・プロセス242
が実行され、読出しファイル位置を含むファイル・リー
ド・リクエストをMSDOS.SYS238に出力する
と共に、この時点で、読出しファイル位置をユーザーに
指示する(ステップS91)。
【0269】MSDOS.SYS238は、ファイルを
オープンし(ステップS92)、デバイスドライバMM
P.SYSをオープンして(ステップS93)、コマン
ドパケットを出力する(ステップS94)。
【0270】コマンド解析部232は、このコマンドを
解析して(ステップS95)、それがリードコマンドで
なければ(ステップS96)、そのコマンドに対応する
別の処理へと進む。
【0271】また、リードコマンドであった場合には、
読出ファイル選択部234に該当ファイル読出リクエス
トを行い(ステップS97)、ユーザーに実際に読むた
めの操作を行わせる。
【0272】インデックスファイル/一般ファイル読出
リクエスト部236は、このリクエストされた該当ファ
イルの読出し位置が、既に読出したサブセットに相当す
る位置であるかどうか判断し(ステップS98)、既に
読出したサブセットであれば、後述するようなステップ
S102に進む。
【0273】一方、まだ読出していないサブセットに相
当する場合は、インデックスファイル/一般ファイル読
出リクエスト部236は、レイヤ3以下の機能を使用し
てファイルの読出処理を実行する(ステップS99)。
【0274】その結果として、レイヤ3からサブセット
生成部228にサブセットエレメントが入力されるので
(ステップS100)、サブセット生成部228にてサ
ブセットを生成し、それを読出バッファ230に出力す
る(ステップS101)。
【0275】そして、この読出バッファ230からMS
DOS.SYS管理読出バッファ240へ、バイト単位
でデータを転送する(ステップS103)。
【0276】そして、転送が終了すると、コントローラ
224は、4−SDU2により、コマンドパケットのス
テータスワードをDONEにセットする(ステップS1
03)。
【0277】MSDOS.SYS238は、サブセット
の読み出しが完了したかどうかを判断し(ステップS1
04)、まだであれば上記ステップS98へ戻って、上
記処理を繰り返す。
【0278】また、サブセットの読み出しが完了した場
合には、MSDOS.SYS238は、ファイルの読み
出しが完了したかどうかを判断し(ステップS10
5)、まだであれば上記ステップS97へ戻って、上記
処理を繰り返す。
【0279】また、ファイルの読み出しが完了したので
あれば、MSDOS.SYS管理読出バッファ240か
らプロセス管理データバッファ246へその読出したフ
ァイルデータを転送する(ステップS106)。
【0280】そして、MSDOS.SYS238は、デ
バイスドライバMMP.SYSをクローズし、(ステッ
プS107)、ファイルをクローズして(ステップS1
08)、処理を終える。
【0281】なお、上記プロセス管理データバッファ2
46は、必ずしも必要なものではなく、MSDOS.S
YS管理読出バッファ240の格納位置のみを知らせる
だけでも良い。
【0282】次に、以上のような概要及び前提事項に基
く本発明の実施例について図面を参照して説明する。
【0283】図1は本発明の第1実施例を示している。
【0284】この図1において、検出部300、走査変
換部302、データ列調整部308、エラー訂正部31
0は図31に示した特願平5−260464号のそれら
と同様の機能をする。
【0285】また、出力装置365は音声出力を得るス
ピーカやヘッドホン、画像出力を得る各種の表示器、デ
ータ出力を得るプリンタ、ファクシミリ等で構成され
る。
【0286】すなわち、検出部300は、オーディオ情
報、映像情報、ディジタルコードデータの少なくとも一
つを含むマルチメディア情報が光学的に読取可能なコー
ドで記録されている部分を備える記録媒体から、前記コ
ードを光学的に読み取る読取手段として機能する。
【0287】また、走査変換部302、データ列調整部
308は、前記読取手段として機能する検出部300で
読み取ったコードを復調して復調データを出力する復元
手段として機能する。
【0288】また、エラー訂正部310は該復元手段と
して機能するデータ列調整部308より出力された復調
データの所定量からなる集合体を一単位とする部分デー
タ塊毎にエラー訂正に係る処理を行う再生手段として機
能する。
【0289】そして、出力装置365は、該再生手段と
して機能するエラー訂正部310より出力された部分デ
ータ塊を所定数集めて最終出力データとしこれを認識可
能な如く元のマルチメディア情報として出力する出力手
段として機能する。
【0290】ところで、以上のようなドットコードで記
録されたマルチメディア情報を再生する情報再生システ
ムにおいては、前述した幾つかの前提事項から明らかな
ように、エラー訂正部310からは、エラー訂正された
部分データ塊としてのサブセットエレメント(SSE)
と共に、エラー訂正部310でエラーを訂正することが
できずにエラーが残ったエラー部分データ塊としてのサ
ブセットエレメント(SSE)または欠落SSEに対す
る状態信号が出力されている。
【0291】すなわち、エラー訂正部310からサブセ
ットエレメントが順次出力されてくるが、この段階では
前述したレイヤ3からの情報(状態信号)により、どの
サブセットエレメントにはエラーが残っているというこ
とが分かっていることになる。
【0292】そこで、SSEリンク部360がエラー訂
正部からのサブセットエレメントをリンクすることによ
って前述したレイヤ4においてサブセットエレメントか
らサブセットを生成する処理を行うのと並行して、エラ
ーSSE検出部361がサブセットエレメントに付随す
る状態信号に基いてエラーサブセットエレメントを検出
する。
【0293】これは、エラーサブセットエレメントが残
った状態のままでリンクされたサブセットを出力する
と、出力装置365ではその部分にエラーノイズを生じ
てしま胃、これを避けるためである。
【0294】すなわち、本実施例ではSSEリンク部3
60からのサブセットに対し、エラーSSE検出部36
1からのエラーサブセットエレメントに基いてエラー修
正/変更部362がエラーサブセットエレメント部分に
エラーノイズを回避するための適切なエラー修正/変更
を行うものである。
【0295】このようにしてエラー修正/変更部362
によってエラーノイズを回避するための適切なエラー修
正/変更が施されたサブセットは再生処理部363で出
力処理に必要な一連の処理が施された後、出力装置36
5に出力される。
【0296】なお、図1において、参照符号400は以
上のような情報再生システムにおける全体の制御を行う
システムコントローラであって、このシステムコントロ
ーラ400はCPU及びROM、RAM等の周辺回路か
ら構成される。
【0297】図2は上述した第1実施例の動作を説明す
るためのフローチャートである。
【0298】先ず、エラー訂正部310で行われるエラ
ー訂正において、エラー訂正が成功したか否かが判断さ
れる(ステップS1、S2)。
【0299】ステップS2でエラー訂正が成功したと判
断されたときは、エラー訂正部310で生成出力される
サブセットエレメントをSSEリンク部360でリンク
してサブセットが生成出力される(ステップS3、S
4、S5)。
【0300】一方、ステップS2でエラー訂正が成功し
なかったと判断されたときは、エラー訂正部で生成出力
されるエラーサブセットエレメントに基いてエラーSS
E検出部362がエラーサブセットエレメントに付随す
る状態信号からそのエラーサブセットエレメントが検出
される(ステップS6、S7)。
【0301】これと並行してSSEリンク部361でエ
ラーサブセットエレメントを含むサブセットエレメント
をリンクしてサブセットが生成出力される(ステップS
8)。
【0302】このとき、エラー修正/変更部363では
ステップS7で検出されたエラーサブセットエレメント
に基いてSSEリンク部360から出力されるサブセッ
ト中のエラー部を認識して、当該エラー部にエラーノイ
ズを避けるための適切なエラー修正/変更を施したサブ
セットとして出力する(ステップS9、S10、S
5)。
【0303】このようにして第1実施例では、再生信号
を生成する途中段階で、再生信号中にノイズが入る部分
が判るので、そのノイズを目立たなくして出力するよう
にすることができる。
【0304】以上のような第1実施例において、エラー
SSE検出部361は上記部分データ塊毎にその欠落乃
至上記再生手段によるエラー訂正不可をエラー部分デー
タ塊として検出するエラー部分データ塊検出手段として
機能することになる。
【0305】また、エラー修正/変更部362は、該エ
ラー部分データ塊検出手段によって検出されたエラー部
分データ塊を認識して当該エラー部分データ塊に対応す
る部分のデータを修正乃至変更するデータ修正変更手段
として機能することになる。
【0306】図3は上記第1実施例におけるエラー修正
/変更部362によって実行されるエラー修正/変更の
具体例の幾つかを示している。
【0307】すなわち、図3(a)は音声情報を再生す
る場合に適用されるもので、エラー修正/変更部362
は音声サブセット中のエラーサブセットエレメント部に
対応してその部分で音量を下げるような音量コントロー
ル信号を変更させる。
【0308】また、図3(b)は画像情報を再生する場
合に適用されるもので、エラー修正/変更部362は、
1画面中のエラーサブセットエレメント部に対応してそ
の周辺部分にローパスフィルタ等のノイズ除去用のフィ
ルタリングをかけることにより、エラー部を修正して目
立たなくするようなフィルタリングコントロール信号を
変更する。
【0309】図3(c)は図3(b)の変形例を示すも
ので、エラー修正変更部362は、エラーサブセットエ
レメントに対し、それに隣接する図示の場合4個のサブ
セットエレメントa,b,c,dの平均値を埋め込むよ
うな画像コントロール信号を変更する。
【0310】すなわち、第1実施例におけるエラー修正
/変更部362は、サブセット(SS)信号と検出され
たエラーサブセットエレメント(SSE)を入力とし、
エラー部を検出し、SS信号中のエラー部を予め定めた
態様で変更するか、または、出力方法を表わすコントロ
ール(制御)信号を変更する。
【0311】これにより、上述したように、音声、画像
信号等のエラー部を周囲の信号から補間して再生する。
【0312】また、音声では、再生時にエラー部のボリ
ュームを下げるように制御信号を変更することもでき
る。
【0313】さらに、単純なノイズ除去フィルタリング
処理を施して出力してもよい(ノイズ除去フィルタはロ
ーパスフィルタ等)。
【0314】図4は上記第1実施例におけるエラー修正
/変更部363によって実行されるエラー修正/変更部
の他の例を示している。
【0315】すなわち、図4(a)は、例えば音声SS
信号中のエラーSSEを削除し、その一部に代替信号
(無音部)を挿入する例である。
【0316】この場合、単にエラーSSE3を削除して
再生すると、SSE2とSSE4がつながってしまうこ
とで不自然な再生となることを避けるために、それらの
間の一部に無音部を挿入している。
【0317】この無音部は、エラーが存在していたこと
を操作者に知らせるための警告音としてもよく、そうす
ることで操作者は再度入力操作(この場合スキャン)を
行うように促されることになる。
【0318】また、図4(b)は、例えば音声SSにお
いてエラー部の周囲の信号から、エラー部の信号を推定
し、代替信号とする例である。
【0319】すなわち、具体的には図4(b)中に示す
ように前SSE、後SSEをサンプリングしてエラーS
SE間の信号をスプライン補間を用いて推定信号として
エラー部の信号と置き換えるものである。
【0320】さらに、代替信号の挿入の仕方としては、
画像の場合、所定の輝度レベルデータを削除部分に挿入
するようにしてもよい。
【0321】図5は本発明の第2実施例を示している。
【0322】すなわち、この第2実施例は画像や音声等
の圧縮して記録された情報を再生する情報再生システム
に適用される。
【0323】図5において、図1と同様に構成される部
分については同一参照符号を付してそれらの説明を省略
するが、図5においてはSSEリンク部360、エラー
SSE検出部361とエラー修正/変更部362との間
に伸長処理部364が挿入された点が図1と異なってい
る。
【0324】すなわち、この実施例は、画像や音声等は
圧縮して記録されている場合が多いが、その場合には、
伸長処理部364を通した後に、エラーが発生したSS
Eに対し、その影響が及ぶ範囲の部分信号をエラー修正
/変更部362で適切な修正/変更により書き換えるよ
うにするものである。
【0325】例えば、音声においてCELP等の圧縮を
行ったコードで、SSEが欠落した場合、そのSSE以
外の情報で再生信号が生成される部分は通常の再生を行
い、本来、欠落したSSEの信号により再生信号が生成
されるはずであった部分にはノイズが入ってしまうの
で、第1実施例と同様にエラー修正/変更部362で音
量コントロール信号を変更することにより、図6に示す
ように音量を下げて再生するものである。
【0326】すなわち、図6に示すように、音声の圧縮
コードによるサブセットエレメントがSSE1〜SSE
6まである状態で、先ずSSE1とSSE2、次にSS
E3とSSE4、さらにSSE5とSSE6とを順次に
使って再生信号1、2、3を出力するときに、SSE3
がエラーであることが伸長処理時に検出されたとすれ
ば、再生信号2の範囲にエラーが波及していることが分
るので、エラー修正/変更時に再生信号2に対応する部
分で再生レベルを下げて出力するものである。
【0327】次に、この第2実施例の画像情報の再生に
適用する場合について説明する。
【0328】例えば、図7(a)に示すように、JPE
Gで圧縮された画像信号の場合、1ビットでもエラーす
ると、そのビットエラーの発生したブロック以降のブロ
ックは全てエラーとなる。
【0329】そこで、エラーの影響を最小に止めるため
に、図7(b)に示すようにリスタートマーカと呼ばれ
ているコードが利用されている。このリスタートマーカ
を挿入してある圧縮信号ではビットエラーが発生する
と、そのブロック以降のブロックはエラーとなっていく
が、リスタートマーカ以降へはそのエラーが及ばないよ
うになっている。
【0330】従って、各ブロックラインの最後に、リス
タートマーカを挿入しておけばビットエラーの影響はそ
のブロックラインの範囲内だけとなる。
【0331】そこで、リスタートマーカを検出して伸長
処理部364での伸長処理の際に、SSEでのエラー
が、圧縮コード中のどのブロックに相当するのかを知る
ことにより、そのブロックから次のリスタートマーカま
でのブロックが正しく表示されないことが判るので、そ
のブロックを表示させるときにエラー修正/変更部36
2からの表示コントロール信号を変更することにより、
エラーブロックを修正しながら表示させることで、より
自然な再生画像とすることができる。
【0332】すなわち、伸長処理部364は、SSEの
エラーと圧縮コードのブロックとの対応についてエラー
ビットが圧縮コード中の先頭から何ビット目かを示す信
号をエラーSSE検出部361から受け、伸長しながら
伸長済ブロック数をカウントしていくことでエラービッ
トを含んだブロック番号を得る。
【0333】そして、これに基いてエラー修正/変更部
362は再生信号に対して例えば部分信号を書き換えて
前記ブロック番号以降リスタートマーカまでのブロック
を修正する。
【0334】以上のように、第2実施例では、SS信号
が圧縮コードである場合に伸長処理を行った後の信号
を、伸長時求めたエラー部の情報に基いて修正すること
により、圧縮コードの場合、エラーSSEが復号される
ことによって発生するノイズの範囲が、実際に復号(伸
長)してみるまで判らないが、上述のようにすることで
伸長後の信号のノイズを目立たなくすることができるよ
うになる。
【0335】図8は第3の実施例の要部を示すもので、
上述した第1及び第2実施例における再生処理部363
の一部として構成される部分を示している。
【0336】すなわち、この第3実施例では、第1及び
第2実施例で説明したように、エラー訂正部310でエ
ラー訂正ができなかったSSEや欠落SSEに対して適
切なエラー修正/変更が施されたSSが最後に再処理部
363で必要な処理(ファイル作成等)を受けて出力さ
れることになるが、そのサブセット(SS)から生成さ
れたファイルのヘッダが壊れて不完全なものとなってし
まった場合において、その属性をデフォルト値に置換す
ることにより、可能な限り合理的に処理しようとするも
のである。
【0337】つまり、サブセットのヘッダが壊れるとそ
の属性が不明となるため、最後にアプリケーションとし
て出す段階で、それが音声なのか、画像なのか、テキス
トなのか、データなのかということが分からなくなって
しまうことになる。
【0338】そこで、図8に示すように、前述した再生
処理部363における再生ファイル生成部363aで再
生ファイルを前述したようにして作成した後、ファイル
属性抽出部363bで再生ファイルのファイルヘッダの
情報からファイル属性を抽出するときに、ファイルヘッ
ダが完全であればそれに基いて抽出されるファイル属性
に応じてアプリケーション切換部363cによりその再
生ファイルの内容が出力されることになるが、ファイル
属性抽出部363bで抽出されたファイルヘッダが不完
全なときは、デフォルト属性記憶部363dに予め記録
されているデフォルトを読み出してそれを不完全なファ
イルヘッダに置き換えて以降の処理を行うようにする。
【0339】この場合、デフォルト属性記憶部363d
に予め記憶しておくデフォルト属性情報としては、一般
的に何度か繰り返して再生することが多いので、前回の
再生出力信号におけるファイルヘッダの属性情報を用い
るようにしてやるとよい。
【0340】このようにすることにより、何らかの形で
出力が行なわれるので、出力結果を見てエラーがあった
ことを操作者に告知でき、尤もらしいデフォルトの属性
を用いることで、正しく出力する可能性も高まる。
【0341】また、デフォルトの属性情報は、媒体単
位、操作者単位、操作期間単位のいずれかの単位内で最
も多く用いられている属性とするように選択切換ができ
るようにしてもよい。
【0342】このようにすることにより、同一媒体の属
性を用いるようにセットすると、例えば音声情報を集め
た本のような物からデータを取る場合に好都合である。
【0343】また、操作者毎の用途が個人である程度固
定の場合、各操作者の過去の利用状況から属性を推定す
ることも有効である。
【0344】同様に、直前の何回かの利用からデフォル
ト情報を推定することも有効である。
【0345】なお、以上の各実施例においては、エラー
部に対して変更修正出力、推定信号出力、デフォルト属
性推定等を行った旨を予め操作者に告知する手段を追加
し、操作者に、出力判断を行なわせて、操作者の判断に
基いて出力させるようにすることも有効である。
【0346】この告知手段としてはモニタ上に文字情報
で表示したり、アイコンを出力したり、警告音であった
り、ワーニング用LEDの点灯であってもよい。
【0347】以上第1乃至第3実施例に基づいて本発明
を説明したが、本発明は上述した実施例に限定されるも
のではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形や応用
が可能である。ここで、本発明の要旨をまとめると以下
のようになる。
【0348】(1)オーディオ情報、映像情報、ディジ
タルコードデータの少なくとも一つを含むマルチメディ
ア情報が光学的に読取可能なコードで記録されている部
分を備える記録媒体から、前記コードを光学的に読み取
る読取手段と、前記読取手段で読み取ったコードを復調
して復調データを出力する復号手段と、該復元手段より
出力された復調データの所定量からなる集合体を一単位
とする部分データ塊毎にエラー訂正に係る処理を行う再
生手段と、該再生手段より出力された部分データ塊を所
定数集めて最終出力データとしこれを認識可能な如く元
のマルチメディア情報として出力する出力手段とを備え
た情報再生システムにおいて、上記部分データ塊毎にそ
の欠落乃至上記再生手段によるエラー訂正不可をエラー
部分データ塊として検出するエラー部分データ塊検出手
段と、該エラー部分データ塊検出手段によって検出され
たエラー部分データ塊を認識して当該エラー部分データ
塊に対応する部分のデータを修正乃至変更するデータ修
正変更手段とを備えたことを特徴とする情報再生システ
ム。
【0349】(2)上記マルチメディア情報がオーディ
オ情報であるとき、上記データ修正変更手段は、当該エ
ラー部分データ塊に対応する部分のオーディオ出力レベ
ルを低減させる手段を含む(1)に記載の情報再生シス
テム。
【0350】(3)上記マルチメディア情報が画像情報
であるとき、上記データ修正変更手段は、当該エラー部
分データ塊に対応する部分の画像をぼかす手段を含む
(1)に記載の情報再生システム。
【0351】(4)上記データ修正変更手段は、修正乃
至変更すべき対象のエラー部分データ塊を削除し、且
つ、当該削除部分に代替データを挿入する手段を含む
(1)に記載の情報再生システム。
【0352】(5)上記マルチメディア情報がオーディ
オ情報であるとき、上記削除部分に挿入すべき代替デー
タ無音データである(4)に記載の情報再生システム。
【0353】(6)上記マルチメディア情報が画像情報
であるとき、上記削除部分に挿入すべき代替データが所
定の輝度レベルデータである(4)に記載の情報再生シ
ステム。
【0354】(7)上記データ修正変更手段は、上記削
除部分に挿入すべき代替データを当該エラー部分データ
塊の前後又は周囲のデータに基づいて生成する手段を含
む(4)に記載の情報再生システム。
【0355】(8)上記情報再生システムは、上記デー
タ修正変更手段によってエラー部分データ塊が修正乃至
変更された旨を報知するための報知手段を更に有する
(1)に記載の情報再生システム。
【0356】(9)オーディオ情報、映像情報、ディジ
タルコードデータの少なくとも一つを含むマルチメディ
ア情報が光学的に読取可能なコードで記録されている部
分を備える記録媒体から、前記コードを光学的に読み取
る読取手段と、前記読取手段で読み取ったコードを復調
して復調データを出力する復元手段と、該復元手段より
出力された復調データの所定量からなる集合体を一単位
とする部分データ塊毎にエラー訂正に係る処理を行う再
生手段と、該再生手段より出力された部分データ塊を所
定数集めて最終出力データとしこれを認識可能な如く元
のマルチメディア情報として出力する出力手段とを備え
た情報再生システムにおいて、上記部分データ塊毎にそ
の欠落乃至上記再生手段によるエラー訂正不可をエラー
部分データ塊として検出するエラー部分データ塊検出手
段と、該エラー部分データ塊検出手段によって検出され
たエラー部分データ塊を認識して当該エラー部分データ
塊に対応する部分のデータの出力態様を修正乃至変更す
べくその制御信号を生成する制御信号生成手段とを備え
たことを特徴とする情報再生システム。
【0357】(10)上記マルチメディア情報がオーデ
ィオ情報であるとき、上記制御信号は、当該エラー部分
データ塊に対応する部分のオーディオ出力レベルを低減
させるための信号である(9)に記載の情報再生システ
ム。
【0358】(11)上記マルチメディア情報が画像情
報であるとき、上記制御信号は、当該エラー部分データ
塊に対応する部分の画像をぼかすための信号である
(9)に記載の情報再生システム。
【0359】(12)上記部分データ塊を所定数集めた
最終出力データが所定の方式に従って圧縮された圧縮デ
ータであるとき、上記データ修正変更手段は、上記最終
出力データの伸長処理後のデータから当該エラー部分デ
ータ塊に基づくエラーの波及範囲を検出し、この検出さ
れたエラーの波及範囲情報に基づいて当該伸長処理後の
データの修正乃至変更する(1)に記載の情報再生シス
テム。
【0360】(13)上記情報再生システムは、上記制
御信号生成手段によって制御信号が生成された旨を報知
するための報知手段を更に有する(9)に記載の情報再
生システム。
【0361】(14)オーディオ情報、映像情報、ディ
ジタルコードデータの少なくとも一つを含むマルチメデ
ィア情報が光学的に読取可能なコードで記録されている
部分を備える記録媒体から、前記コードを光学的に読み
取る読取手段と、前記読取手段で読み取ったコードを復
調して復調データを出力する復元手段と、該復元手段よ
り出力された復調データに対してエラー訂正に係る処理
を行う再生手段と、該再生手段より出力されたデータを
認識可能な如く元のマルチメディア情報として出力する
出力手段とを備え、上記再生手段より出力されたデータ
はそのヘッダー情報として当該出力の対象となるデータ
が何れの種別のデータであるかを表わす属性情報を含
み、上記出力手段は該属性情報に応じて該当するデータ
のマルチメディア情報を出力するようにした情報再生シ
ステムであって、上記属性情報の欠落乃至再生手段によ
るエラー訂正不可を検出する属性情報検出手段と、該属
性情報検出手段によって属性情報が検出されなかったと
き当該出力の対象とするデータの属性情報をデフォルト
値とするためのデフォルト値設定手段とを備えたことを
特徴とする情報再生システム。
【0362】(15)上記情報再生システムは、当該読
み取り動作の以前に行なわれた読み取り動作で検出され
た属性情報を記憶するための属性情報メモリを更に有
し、上記デフォルト値設定手段は、上記デフォルト値
を、該属性情報メモリに記憶された属性情報とする手段
を含む(14)に記載の情報再生システム。
【0363】(16)上記デフォルト値設定手段は、そ
のデフォルト値を記録媒体単位、操作者単位、乃至操作
期間単位で変更可能とする手段を含む(14)に記載の
情報再生システム。
【0364】(17)上記デフォルト値設定手段は、そ
のデフォルト値を記録媒体単位、操作者単位、乃至操作
期間単位の何れかの単位内で最も多く使用された属性情
報を設定するための手段を含む(16)に記載の情報再
生システム。
【0365】(18)上記情報再生システムは、上記デ
フォルト値設定手段によってデフォルト値が設定された
旨を報知するための報知手段を更に有する(14)に記
載の情報再生システム。
【0366】そして、上記(1)のシステムによれば、
再生信号を生成する途中段階で再生信号中にノイズが入
る部分を検出することができるので、そのノイズを目立
たなくして出力するようにすることができる。
【0367】また、上記(2)、(10)のシステムに
よれば、オーディオにノイズが入った場合、その部分の
レベルを下げて耳障りな音を小さくすることができる。
【0368】また、上記(3)、(1)のシステムによ
れば、画像にノイズが入った場合はノイズ部をボカして
目立たなくすることができる。
【0369】また、上記(4)、(5)のシステムによ
れば、例えば音声の場合は、ノイズ部を削除することで
前後がつまってしまう不自然さと軽減できる。また無音
の替りに警告音を挿入することで、操作者にエラーを知
らせることができるようになる。
【0370】また、上記(6)のシステムによれば、画
像の場合エラー部を適当な輝度信号に置き換えることで
画像の不連続を少しでも軽減できる。
【0371】また、上記(7)のシステムによれば、前
後の連続性を保つような信号を挿入するのでより自然と
なる。
【0372】また、上記(8)のシステムによれば、修
正を報知されることで操作者は出力が正しい物なのか、
一部修正を受けている物なのかを知ることができる。
【0373】また、上記(9)のシステムによれば、信
号自体は変化させることなく、出力のさせ方を制御して
ノイズを目立たせなくできる。
【0374】また、上記(12)のシステムによれば、
エラーを含んだ情報が圧縮コードであっても、ノイズを
軽減することができる。
【0375】また、上記(13)のシステムによれば、
出力された信号が、エラー軽減のための制御を受けたも
のかどうかを操作者が知ることができる。
【0376】また、上記(14)のシステムによれば、
属性データが不明の場合でもとりあえず出力することが
でき、操作者に対して何らかの出力を行うことで、装置
がハングアップしているのではなく、読み取りでのエラ
ーであることを知らせることができる。
【0377】また、上記(15)のシステムによれば、
属性データのみが欠落しているようなときに、とりあえ
ず出力する場合の正しく出力される確率を上げることが
できる。
【0378】また、上記(16)のシステムによれば、
更に確率を上げるように、デフォルトの属性を決定する
方法を選択切換えができるようになっているので、操作
者や、使用環境等に合わせた設定が行える。
【0379】また、上記(17)のシステムによれば、
直前の操作で得られた情報の属性でなく、単位内で最も
多く使用されている属性を採用することで、更に確率を
高くできる。
【0380】また、上記(18)のシステムによれば、
デフォルトの属性を使用して出力する前に操作者に対し
て確認させることができるので、出力属性が気に入らな
い時には他の属性で出力させたり、出力させないように
もすることができる。
【0381】
【発明の効果】従って、以上詳述したように、本発明に
よれば、再生情報中に存在するエラー部分データ塊や壊
れたファイルヘッダを適切なデータやデフォルトとして
合理的に修正変更が行えるようにした情報再生システム
を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の構成を示すブロック図。
【図2】第1実施例の動作を説明するためのフローチャ
ート。
【図3】第1実施例におけるエラー修正/変更の形態を
例示する図。
【図4】第1実施例におけるエラー修正/変更の形態を
例示する図。
【図5】本発明の第2実施例の構成を示すブロック図。
【図6】第2実施例におけるエラー修正/変更の形態を
例示する図。
【図7】第2実施例におけるエラー修正/変更の形態を
例示する図。
【図8】本発明の第3実施例の構成を示すブロック図。
【図9】ドットコードのフォーマットを示す図である。
【図10】マルチメディアペーパシステムに於ける情報
転送プロトコルの階層区分別例を示す図である。
【図11】再生側の階層構造の内の下位置の構造例を示
す図である。
【図12】再生側の階層構造の内の上位置の構造例を示
す図である。
【図13】(A)乃至(D)はそれぞれレイヤ2から渡
されるブロックデータの構造例を示す図であり、(E)
はブロックアドレスエラー状態フラグの4つの状態を示
す図である。
【図14】レイヤ3のブロック構成図である。
【図15】レイヤ3の変形例を示すブロック構成図であ
る。
【図16】(A)はマクロブロックヘッダの構造例を示
す図、(B)は(A)のマクロブロックヘッダの実際の
二次元構造を示す図であり、(C)は(B)の構造の変
形例を示す図である。
【図17】(A)はマクロブロックヘッダのより具体的
な構造例を示す図、(B)は(A)のマクロブロックヘ
ッダの実際の二次元構造を示す図であり、(C)は
(B)の構造の変形例を示す図である。
【図18】スーパーマクロブロックの構造例を示す図で
ある。
【図19】(A)はスーパーマクロブロックの別の構造
例を示す図であり、(B)はサブセットエレメントの構
造例を示す図である。
【図20】(A)及び(B)はそれぞれ図18及び図1
9の(A)のスーパーマクロブロックの構造の変形例を
示す図である。
【図21】レイヤ3の動作を説明するためのフローチャ
ートである。
【図22】(A)はサブセットエレメント・データの構
造例を示す図、(B)はファイルの先頭サブセットの構
造例を示す図であり、(C)はファイルの一般サブセッ
トの構造例を示す図である。
【図23】(A)乃至(C)はそれぞれサブセット・フ
ォーマットの構造例を示す図である。
【図24】(A)は一般ファイルのサブセット構成例を
示す図であり、(B)はインデックス・ファイルのサブ
セット構成例を示す図である。
【図25】サブセットエレメント、サブセット、ファイ
ルの関係を示す図である。
【図26】MMP再生装置をブロック型デバイスとして
見た時のレイヤ4及び5の構成を示す機能ブロック図で
ある。
【図27】図26の構成における動作を説明するための
一連のフローチャートの前半部分を示す図である。
【図28】図26の構成における動作を説明するための
一連のフローチャートの後半部分を示す図である。
【図29】MMP再生装置をキャラクタ型デバイスとし
て見た時のレイヤ4及び5の構成を示す機能ブロック図
である。
【図30】図29の構成における動作を説明するための
フローチャートである。
【図31】ペン型情報再生システムのブロック構成図で
ある。
【図32】ペン型情報再生システムにおける光源発生タ
イミングチャートである。
【符号の説明】
300…検出部、302…走査変換部、308…データ
列調整部、310…エラー訂正部、360…SSEリン
ク部、361…エラーSSE検出部、362…エラー修
正/変更部、363…再生処理部、364…伸長処理
部、365…出力装置、363a…再生ファイル生成
部、363b…ファイル属性抽出部、363c…アプリ
ケーション切換部、363d…デフォルト属性記憶部、
400…システムコントローラ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 5/76 Z 5/91

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オーディオ情報、映像情報、ディジタル
    コードデータの少なくとも一つを含むマルチメディア情
    報が光学的に読取可能なコードで記録されている部分を
    備える記録媒体から、前記コードを光学的に読み取る読
    取手段と、 前記読取手段で読み取ったコードを復調して復調データ
    を出力する復元手段と、 該復元手段より出力された復調データの所定量からなる
    集合体を一単位とする部分データ塊毎にエラー訂正に係
    る処理を行う再生手段と、 該再生手段より出力された部分データ塊を所定数集めて
    最終出力データとしこれを認識可能な如く元のマルチメ
    ディア情報として出力する出力手段とを備えた情報再生
    システムにおいて、 上記部分データ塊毎にその欠落乃至上記再生手段による
    エラー訂正不可をエラー部分データ塊として検出するエ
    ラー部分データ塊検出手段と、 該エラー部分データ塊検出手段によって検出されたエラ
    ー部分データ塊を認識して当該エラー部分データ塊に対
    応する部分のデータを修正乃至変更するデータ修正変更
    手段とを備えたことを特徴とする情報再生システム。
  2. 【請求項2】 上記マルチメディア情報がオーディオ情
    報であるとき、 上記データ修正変更手段は、当該エラー部分データ塊に
    対応する部分のオーディオ出力レベルを低減させる手段
    を含む請求項1に記載の情報再生システム。
  3. 【請求項3】 上記マルチメディア情報が画像情報であ
    るとき、 上記データ修正変更手段は、当該エラー部分データ塊に
    対応する部分の画像をぼかす手段を含む請求項1に記載
    の情報再生システム。
  4. 【請求項4】 上記データ修正変更手段は、修正乃至変
    更すべき対象のエラー部分データ塊を削除し、且つ、当
    該削除部分に代替データを挿入する手段を含む請求項1
    に記載の情報再生システム。
  5. 【請求項5】 上記マルチメディア情報がオーディオ情
    報であるとき、 上記削除部分に挿入すべき代替データが無音データであ
    る請求項4に記載の情報再生システム。
  6. 【請求項6】 上記マルチメディア情報が画像情報であ
    るとき、 上記削除部分に挿入すべき代替データが所定の輝度レベ
    ルデータである請求項4に記載の情報再生システム。
  7. 【請求項7】 上記データ修正変更手段は、上記削除部
    分に挿入すべき代替データを当該エラー部分データ塊の
    前後又は周囲のデータに基づいて生成する手段を含む請
    求項4に記載の情報再生システム。
  8. 【請求項8】 上記情報再生システムは、上記データ修
    正変更手段によってエラー部分データ塊が修正乃至変更
    された旨を報知するための報知手段を更に有する請求項
    1に記載の情報再生システム。
  9. 【請求項9】 オーディオ情報、映像情報、ディジタル
    コードデータの少なくとも一つを含むマルチメディア情
    報が光学的に読取可能なコードで記録されている部分を
    備える記録媒体から、前記コードを光学的に読み取る読
    取手段と、 前記読取手段で読み取ったコードを復調して復調データ
    を出力する復元手段と、 該復元手段より出力された復調データの所定量からなる
    集合体を一単位とする部分データ塊毎にエラー訂正に係
    る処理を行う再生手段と、 該再生手段より出力された部分データ塊を所定数集めて
    最終出力データとしこれを認識可能な如く元のマルチメ
    ディア情報として出力する出力手段とを備えた情報再生
    システムにおいて、 上記部分データ塊毎にその欠落乃至上記再生手段による
    エラー訂正不可をエラー部分データ塊として検出するエ
    ラー部分データ塊検出手段と、 該エラー部分データ塊検出手段によって検出されたエラ
    ー部分データ塊を認識して当該エラー部分データ塊に対
    応する部分のデータの出力態様を修正乃至変更すべくそ
    の制御信号を生成する制御信号生成手段とを備えたこと
    を特徴とする情報再生システム。
  10. 【請求項10】 上記マルチメディア情報がオーディオ
    情報であるとき、 上記制御信号は、当該エラー部分データ塊に対応する部
    分のオーディオ出力レベルを低減させるための信号であ
    る請求項9に記載の情報再生システム。
  11. 【請求項11】 上記マルチメディア情報が画像情報で
    あるとき、 上記制御信号は、当該エラー部分データ塊に対応する部
    分の画像をぼかすための信号である請求項9に記載の情
    報再生システム。
  12. 【請求項12】 上記部分データ塊を所定数集めた最終
    出力データが所定の方式に従って圧縮された圧縮データ
    であるとき、 上記データ修正変更手段は、 上記最終出力データの伸長処理後のデータから当該エラ
    ー部分データ塊に基づくエラーの波及範囲を検出し、 この検出されたエラーの波及範囲情報に基づいて当該伸
    長処理後のデータの修正乃至変更する請求項1に記載の
    情報再生システム。
  13. 【請求項13】 上記情報再生システムは、上記制御信
    号生成手段によって制御信号が生成された旨を報知する
    ための報知手段を更に有する請求項9に記載の情報再生
    システム。
  14. 【請求項14】 オーディオ情報、映像情報、ディジタ
    ルコードデータの少なくとも一つを含むマルチメディア
    情報が光学的に読取可能なコードで記録されている部分
    を備える記録媒体から、前記コードを光学的に読み取る
    読取手段と、 前記読取手段で読み取ったコードを復調して復調データ
    を出力する復元手段と、 該復元手段より出力された復調データに対してエラー訂
    正に係る処理を行う再生手段と、 該再生手段より出力されたデータを認識可能な如く元の
    マルチメディア情報として出力する出力手段とを備え、 上記再生手段より出力されたデータはそのヘッダ情報と
    して当該出力の対象となるデータが何れの種別のデータ
    であるかを表わす属性情報を含み、 上記出力手段は該属性情報に応じて該当するデータのマ
    ルチメディア情報を出力するようにした情報再生システ
    ムであって、 上記属性情報の欠落乃至上記再生手段によるエラー訂正
    不可を検出する属性情報検出手段と、 該属性情報検出手段によって属性情報が検出されなかっ
    たとき当該出力の対象となるデータの属性情報をデフォ
    ルト値とするためのデフォルト値設定手段とを備えたこ
    とを特徴とする情報再生システム。
  15. 【請求項15】 上記情報再生システムは、 当該読み取り動作の以前に行なわれた読み取り動作で検
    出された属性情報を記憶するための属性情報メモリを更
    に有し、 上記デフォルト値設定手段は、上記デフォルト値を、該
    属性情報メモリに記憶された属性情報とする手段を含む
    請求項14に記載の情報再生システム。
  16. 【請求項16】 上記デフォルト値設定手段は、そのデ
    フォルト値を記録媒体単位、操作者単位、乃至操作期間
    単位で変更可能とする手段を含む請求項14に記載の情
    報再生システム。
  17. 【請求項17】 上記デフォルト値設定手段は、そのデ
    フォルト値を記録媒体単位、操作者単位、乃至操作期間
    単位の何れかの単位内で最も多く使用された属性情報を
    設定するための手段を含む請求項16に記載の情報再生
    システム。
  18. 【請求項18】 上記情報再生システムは、上記デフォ
    ルト値設定手段によってデフォルト値が設定された旨を
    報知するための報知手段を更に有する請求項14に記載
    の情報再生システム。
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