JPH09218932A - スライドガラス情報記録媒体 - Google Patents

スライドガラス情報記録媒体

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JPH09218932A
JPH09218932A JP8025348A JP2534896A JPH09218932A JP H09218932 A JPH09218932 A JP H09218932A JP 8025348 A JP8025348 A JP 8025348A JP 2534896 A JP2534896 A JP 2534896A JP H09218932 A JPH09218932 A JP H09218932A
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JP
Japan
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dot code
image
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slide glass
recording medium
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JP8025348A
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Kazuo Shimizu
一夫 清水
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Olympus Corp
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Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】標本自体と当該標本についての情報とを一括管
理できるようにすること。 【解決手段】スライドガラス9上には、顕微鏡装置にて
観察される標本が載置され、カバーガラスがかけられ
る。そして、この標本を顕微鏡装置に取り付けられたカ
メラにより撮像して得られた顕微鏡画像と、その撮像時
の顕微鏡装置の各種被制御部の状態を示す装置情報と
が、光学的に読み取り可能なドットコードパターン17
0として記録される。さらに、このドットコードパター
ン170として記録された顕微鏡画像の縮小画像が、イ
ンデックス画像8として記録される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、音声,音楽等のオ
ーディオ情報、カメラ,ビデオ機器等から得られる映像
情報、及びパーソナルコンピュータ,ワードプロセッサ
等から得られるディジタルコードデータ、等を含めた所
謂マルチメディア情報を光学的に読み取り可能なドット
コードパターンとしてスライドガラスに記録したスライ
ドガラス情報記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】病院や研究室等においては、各種の顕微
鏡標本が発生する。そこで、これらの顕微鏡標本を整理
するための手法の一つとして、従来、その標本を特定す
るための情報をバーコード化し、標本の載せられたスラ
イドガラス上にこのバーコードを印刷したラベルを貼る
ことが行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】しかしながら、この
スライドガラスにバーコード等を貼ることにより標本を
整理する手法では、コード化される情報量が限られるた
め、標本番号をコード化するレベルでしかなかった。即
ち、単なる分類を行えるにしか過ぎなかったため、標本
数が増えてくると対応できなくなる。
【0004】また、顕微鏡装置にて標本を観察するため
には、レンズの倍率や照明光量、標本位置等の各種の調
整設定を行わなければならず面倒なものであるが、一度
観察した標本を再度観察する場合であっても、その都
度、同様の調整設定を行わなければならず、作業効率が
悪いものであった。さらには、このような再観察の場
合、これは前回と同じ条件で観察することが好ましいも
のであるが、このような各種の調整設定を同一にするた
めには、顕微鏡の各調整部の状態を何らかの手法で記録
しておくことが必要である。しかし、バーコード等の場
合は、前述のように情報量が限られているので、そのよ
うな情報をコード化しておくことはできず、一般には、
カルテや資料にそのような情報も文字として記録してお
くしかなかった。そして、その記録情報を見て、観察者
(ユーザ)が手動で顕微鏡の各調整部を調整することに
なり、観察者の個人差などにより前回と同一の状態に調
整設定することは難しかった。
【0005】そこで、本発明の出願人は、本発明の出願
人による特開平6−231466号公報に詳細に説明さ
れているようなオーディオ情報、映像情報、及びディジ
タルコードデータ、等を含めた所謂マルチメディア情報
を記録できる光学的に読み取り可能なドットコードを利
用して、顕微鏡画像等に加えて、顕微鏡装置のそれぞれ
の各調整部、例えば、スライドガラスを移動するステー
ジの位置、レンズの倍率、照明光量等の状態を検出し、
その検出した状態を示す装置情報をドットコードに変換
して紙等の記録媒体に光学的に読み取り可能に記録して
それをスライドガラスに貼っておくようにし、再観察の
際には、この記録媒体に記録されたドットコードを光学
的に読み取って上記装置情報を復元し、それに従って顕
微鏡装置の各調整部の状態を制御するようにしたシステ
ムを発明し、特願平7−119713号として出願して
いる。
【0006】このように、ドットコードを利用すること
で種々の情報をスライドガラス上に記録しておくことが
可能となり、例えば、各調整部の情報をドットコード化
して記録しておくことで、再観察の場合の各種調整の手
間を省くと共に前回の観察時と同一の状態で再観察を行
うことが可能となる。
【0007】しかし、このようにしても、各スライドガ
ラスがどのような標本のものであるかについては、ドッ
トコードを光学的に読み取って元のマルチメディア情報
を復元しなければ観察者には判別できないので、やはり
カルテや資料を用いて、各スライドガラス(標本)を管
理しなければならない。
【0008】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
で、標本自体と当該標本についての情報とを一括管理可
能なスライドガラス情報記録媒体を提供することを目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明によるスライドガラス情報記録媒体は、顕
微鏡装置にて観察される標本が載置された部分と、上記
顕微鏡装置にて観察された上記標本を撮像して得られた
顕微鏡画像と、その撮像時の上記顕微鏡装置の各種被制
御部の状態を示す装置情報とが、光学的に読み取り可能
なドットコードパターンとして記録された部分と、上記
顕微鏡画像の縮小画像がインデックス画像として記録さ
れた部分とを備えることを特徴とする。
【0010】即ち、本発明のスライドガラス情報記録媒
体によれば、顕微鏡用スライドガラスに、少なくとも顕
微鏡画像と装置情報とをドットコードとして記録すると
共にポイントとなる顕微鏡画像をインデックス画像とし
て記録することで、今まで資料の管理が別々に成らざる
をえなかったのが一体化することができるようになり、
すべての情報を一括管理することができる。また、ドッ
トコード自体を見ただけでは人は内容を推測することは
できないが、そのドットコードの内容を推測もしくは判
別しやすい画像の形にすることで、何らかの機械がなけ
れば内容の推測、選別、分類等が不可能といった不便さ
が解消される。
【0011】また、本発明によるスライドガラス情報記
録媒体は、当該スライドガラス情報記録媒体表面上の所
定の位置に、特定のレンズ倍率でしか検出できないよう
なフォーカス位置検出用ドットコードが記録されている
ことを特徴とする。
【0012】即ち、本発明のスライドガラス情報記録媒
体によれば、フォーカス位置検出用ドットコードを検出
するためにフォーカス変更を行い、このフォーカス位置
検出用ドットコードが検出できたということは、スライ
ドガラスの表面にそれがあるので、スライドガラスの表
面にフォーカスがあったことになり、このことは、間接
的にスライドガラスの表面にある標本にもフォーカスが
合っていることを示しているので、フォーカス位置検出
用ドットコードを検出することで、オートフォーカスが
可能になる。さらに、標本の厚みの補正を行えば、標本
の任意の位置にフォーカス位置を合わせることができ
る。また、顕微鏡装置にて前回と同様の状態で標本を再
観察しようとする場合に、フォーカス位置検出用ドット
コードが記録されたスライドガラス上に標本が載置され
ているのであれば、順番に複数の対物レンズそれぞれに
よってフォーカス位置検出用ドットコードを読取り、再
生できたときのレンズを適切な倍率の対物レンズとする
ことができる。さらに、フォーカス位置検出用ドットコ
ードとして、複数種の対物レンズに対応するそれぞれの
ドットコードを、領域を区切って並べて設けたようなも
のとすることで、ある倍率の対物レンズを用いて標本を
観察する際、それら複数の領域のドットコードを順次読
取って、再生できた位置又は内容よりその時の対物レン
ズの倍率を検出することができる。
【0013】また、本発明によるスライドガラス情報記
録媒体は、当該スライドガラス情報記録媒体表面上の所
定の位置に、顕微鏡装置のステージ原点を検出するため
のステージ位置検出用ドットコードが記録されているこ
とを特徴とする。
【0014】即ち、本発明のスライドガラス情報記録媒
体によれば、ステージ位置検出用ドットコードにより顕
微鏡装置のステージ原点を検出することで、対物レンズ
を標本の所望の位置に精度良く設定できるようになる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を説明する前
に、本発明の理解を助けるために、本発明の出願人によ
る特開平6−231466号公報に開示されているドッ
トコード及びその記録再生システムについて説明する。
【0016】即ち、従来より、音声や音楽等を記録する
媒体として、磁気テープや光ディスク等、種々のものが
知られている。しかしこれらの媒体は、大量に複製を作
ったとしても単価はある程度高価なものとなり、またそ
の保管にも多大な場所を必要としていた。さらには、音
声を記録した媒体を、遠隔地にいる別の者に渡す必要が
できた場合には、郵送するにしても、また直に持ってい
くにしても、手間と時間がかかるという問題もあった。
また、オーディオ情報以外の、カメラ,ビデオ機器等か
ら得られる映像情報、及びパーソナルコンピュータ,ワ
ードプロセッサ等から得られるディジタルコードデー
タ、等をも含めた所謂マルチメディア情報全体に関して
も同様であった。
【0017】このような問題に対処するべきものとし
て、本発明の出願人による特開平6−231466号公
報には、オーディオ情報,映像情報,ディジタルコード
データの少なくとも1つを含むマルチメディア情報を、
ファクシミリ伝送が可能で、また大量の複製が安価に可
能な画像情報即ち符号化情報としての複数のドットを2
次元に配置してなる2次元コードパターンの形で紙等の
情報記録媒体に記録するシステム及びそれを再生するた
めのシステムが開示されている。
【0018】この公報に開示されている2次元コードパ
ターンは、図11に示すようなものである。即ち、この
図は、上記公報における図14に相当するものであり、
2次元コードパターンとしてのドットコード170を示
している。このドットコード170のデータフォーマッ
トでは、一つのブロック172は、マーカ174、ブロ
ックアドレス176、及びアドレスのエラー検出,エラ
ー訂正データ178と、実際のデータが入るデータエリ
ア180とから成っている。そして、このブロック17
2が縦,横、2次元的に配列され、それが集まってドッ
トコード170という形で形成される。
【0019】図12は、上記公報の図13に相当するも
ので、マルチメディア情報の記録装置の構成を示す図で
ある。即ち、マルチメディア情報の内、オーディオ情報
については、マイクロホンやオーディオ出力機器120
から入力され、プリアンプ122で増幅後、A/D変換
器124でディジタルに変換されて、圧縮処理部126
に供給される。
【0020】圧縮処理部126では、入力ディジタルオ
ーディオ信号は、スイッチ128により、ADPCM回
路のような音声圧縮回路130と音声合成コード化回路
132とに選択的に供給されるようになっている。音声
圧縮回路130は、入力ディジタルオーディオ情報を適
応型の差動PCMすることによりデータ圧縮を施す。音
声合成コード化回路132は、入力ディジタルオーディ
オ情報に対して、1つ音声を認識をした後、コードに変
換する。これは、上記ADPCMが音声情報という形で
それを符号化しデータ量を減らしていく即ち生のまま処
理をしていくのに対して、一旦別の合成のコードに変え
てしまうことで相対的にデータ量を減らすものである。
上記スイッチ128の切り換えについては、例えば、ユ
ーザの方で目的に応じて、例えば、手動で切り換えるよ
うになっている。あるいは、例えばオーディオ出力機器
からの情報のように高音質のものについては音声圧縮回
路130を通し、例えばマイクロホンからの人の話声や
コメントというようなものについては音声合成コード化
回路132を通すというように予め決めておけば、入力
されたオーディオ情報がどちらのものであるのかをスイ
ッチの前段で認識をして自動的に切り換えるという構成
にすることも可能である。
【0021】また、もう既にディジタルコードデータと
して形成されているパソコン、ワープロ、CAD、電子
手帳や通信等からくる各種データは、インタフェース
(以下、I/Fと称す)134を介して、まずデータ形
態判別回路136に入力される。このデータ形態判別回
路136は、基本的に、後段の圧縮処理部126で圧縮
が可能かどうかを判断するもので、データが既に何等か
の圧縮処理が行われており、後段の圧縮処理部126で
の効果が得られない情報については、圧縮処理部126
をバイパスさせて圧縮処理部126の後段にダイレクト
に渡し、また、入力データが非圧縮データの場合には、
それを圧縮処理部126に送る。
【0022】上記データ形態判別部136にて非圧縮の
コードデータであると判断されたデータは、圧縮処理部
126に入力され、ハフマン,算術符号,ジブレンペル
等の圧縮回路138にてコードデータを最適に圧縮する
圧縮処理が行われる。なお、この圧縮回路138は、上
記音声合成コード化回路132の出力に対する圧縮処理
も行うようになっている。
【0023】なお、上記音声合成コード化回路132
は、音声以外に文字情報を認識して音声合成コード化し
ても良い。また、カメラやビデオ出力機器等140の画
像情報は、プリアンプ142による増幅及びA/D変換
器144でのA/D変換後、圧縮処理部126に供給さ
れる。
【0024】圧縮処理部126では、像域判定及び分離
回路146にて、入力された画像情報が手書き文字やグ
ラフ等の二値画像なのか、それとも自然画像等の多値画
像なのかを判別する。この像域判定及び分離回路146
は、例えば、本発明の出願人による特願平5−1636
35号に示されているようなニューラルネットを利用し
た判別像域分離の手法を用いて、二値画像データと多値
画像データを分離する。そして、二値画像データは、二
値圧縮としてJBIG等で一般的なMR/MH/MMR
等の二値圧縮処理回路148で圧縮され、多値画像デー
タについては、例えばDPCMあるいはJPEG等の静
止画像の圧縮機能を使って多値圧縮処理回路150で圧
縮される。
【0025】以上のようにしてそれぞれ圧縮処理を施さ
れたデータは、適宜データ合成処理部152で合成され
る。なお、必ずしもそれぞれの情報入力及び圧縮処理の
系統を並列的に全て備えている必要はなく、目的に応じ
て、一つあるいは複数の系統を適宜組み合わせて構成す
るようにしても良い。従って、上記データ合成処理部1
52は必ずしも必要なものではなくて、データ系統が1
種類しかないものについては、これを省略し、直接次段
のエラー訂正符号付加部154へ入力する構成とするこ
とができる。
【0026】エラー訂正符号付加部154では、エラー
訂正符号が付加され、データメモリ部156に入力され
る。データメモリ部156では、それぞれのデータが記
憶されて、その後、インターリーブ処理が行われる。こ
れは、実際にドットコードとして記録され、そしてそれ
を再生される際に、少しでもエラーを減らす、例えば、
ノイズ等によるブロックエラーというものを少しでもな
くして訂正能力を高めるために、連続するデータ列を適
宜離れた位置に分散させていく処理である。即ち、バー
ストエラーをビットエラーの単位に危険度を下げるとい
う作業を行う。
【0027】こうしてインターリーブされたデータに対
して、さらに、アドレスデータ付加部158により、ブ
ロック172のアドレス,アドレス用のエラー判定符号
(CRC等)を付加し、その結果が変調回路160に入
力される。変調回路160では、例えば8−10変調で
ある。
【0028】なお、インターリーブをかけた後に、エラ
ー訂正のための符号を付加するようにしても良いことは
勿論である。その後、マーカ付加部162にて、上記変
調回路160で対応付けた256通りのデータ列には無
いデータ列を使ってマーカ174を生成して付加する。
このようにマーカ174を変調の後に付加することで、
マーカ174までもが変調されてしまって、逆にマーカ
174として認識しにくくなるということを解消する効
果がある。
【0029】こうしてマーカ付加されたデータは、合成
及び編集処理部164に送られて、この生成されたデー
タ以外の、記録紙に記録される、例えば、画像やタイト
ルや文字等と合成され、あるいはレイアウト等の編集を
され、またプリンタへの出力の形態や印刷製版対応のデ
ータフォーマットに変換されて、次のプリンタシステム
や印刷用製版システム166に送られる。そして、この
プリンタシステムや印刷用製版システム166で、最終
的に、シート,テープ,及び印刷物等に印刷される。
【0030】なお、合成及び編集処理部164に於ける
編集処理は、紙面情報とドットコードのレイアウト、コ
ードのドットサイズを印刷機,プリンタ等の分解能に合
せる、ワード単位,内容の区切り等でコード長を適宜区
切り段変えを行う即ち一列を次のラインに移す段換えを
行う、等の編集作業を含む。
【0031】こうして印刷された印刷物は、例えば、F
AX168により送信される。むろん、合成及び編集処
理部で生成されたデータを印刷する代わりに、直接FA
X送信するものとしても良い。
【0032】また、図13は、上記公報の図15に相当
するもので、マルチメディア情報の再生装置の構成を示
す図である。この情報再生装置は、ドットコード170
が印刷されているシート182からドットコードを読み
取るための検出部184、検出部184から供給される
画像データをドットコードとして認識しノーマライズを
行う走査変換部186、多値データを二値にする2値化
処理部188、復調部190、データ列を調整する調整
部192、再生時の読取りエラー,データエラーを訂正
するデータエラー訂正部194、データをそれぞれの属
性に合わせて分離するデータ分離部196、それぞれの
属性に応じたデータ圧縮処理に対する伸長処理部、表示
部あるいは再生部、あるいは他の入力機器から成る。
【0033】検出部184に於いては、光源198にて
シート182上のドットコード170を照明し、反射光
をレンズ等の結像光学系200及びモアレ等の除去等の
ための空間フィルタ202を介して、光の情報を電気信
号に変換する例えばCCD,CMD等の撮像部204で
画像信号として検出し、プリアンプ206にて増幅して
出力する。これらの光源198,結像光学系200,空
間フィルタ202,撮像部204,及びプリアンプ20
6は、外光に対する外乱を防ぐための外光遮光部208
内に構成される。そして、上記プリアンプ206で増幅
された画像信号は、A/D変換部210にてディジタル
情報に変換されて、次段の走査変換部186に供給され
る。
【0034】なお、上記撮像部204は、撮像部制御部
212により制御される。例えば、撮像部204として
インターライン転送方式のCCDを使用する場合には、
撮像部制御部212は、撮像部204の制御信号とし
て、垂直同期のためのVブランク信号、情報電荷をリセ
ットするための撮像素子リセットパルス信号、二次元に
配列された電荷転送蓄積部に蓄積された電荷を複数の垂
直シフトレジスタへ送るための電荷転送ゲートパルス信
号、水平方向に電荷を転送し外部に出力する水平シフト
レジスタの転送クロック信号である水平電荷転送CLK
信号、上記複数の垂直シフトレジスタ電荷を垂直方向に
転送して上記水平シフトレジスタに送るための垂直電荷
転送パルス信号、等を出力する。
【0035】そして、撮像部制御部212は、このタイ
ミングに合せながら光源198の発光のタイミングをと
るための発光セルコントロールパルスを光源に与える。
画像データは、この1フィールドのVブランクからVブ
ランクまでの間に読み出される。光源198は連続点灯
するのではなくてパルス点灯を行い、フィールド単位に
同期させながら、後続のパルス点灯を行うものとしてい
る。この場合、パルス点灯させる上でのクロックノイズ
が信号出力に入らないように、Vブランキング期間中、
即ち画像電荷を出力していない間に露光するようなタイ
ミングにコントロールされる。即ち、発光セルコントロ
ールパルスは、瞬間的に発生する非常に細いディジタル
のクロックパルスであり、光源に大きな電力を与えるも
のであるため、それによるノイズがアナログの画像信号
に入らないようにすることが必要であり、そのための処
置として、Vブランキング期間中に光源をパルス点灯さ
せるようにしている。こうすることによって、S/Nの
向上が図られる。また、パルス点灯させるということ
は、発光時間を短くすることであり、よって手動走査の
振れと移動によるぼけの影響をなくすという大きな効果
がある。これによって、高速にスキャンすることが可能
になる。
【0036】また、再生装置が傾いたりして、外光遮光
部208があるにも拘らずなんらかの原因で外光等の外
乱が入った場合にも、S/N劣化を最低限に抑えるため
に、Vブランキング期間に光源198を発光させる直前
に一度、撮像素子リセットパルスを出力して画像の信号
をリセットし、その直後に発光を行い、その後すぐに、
読出しを行っていくようにしている。
【0037】次に、走査変換部186を説明する。この
走査変換部186は、検出部184から供給される画像
データをドットコードとして認識し、ノーマライズを行
う部分である。その手法として、まず検出部184から
の画像データを画像メモリ214に格納し、そこから一
度読出してマーカ検出部216に送る。このマーカ検出
部216では、各ブロック毎のマーカを検出する。そし
て、データ配列方向検出部218は、そのマーカを使っ
て、回転あるいは傾き、データの配列方向を検出する。
アドレス制御部220は、その結果をもとに上記画像メ
モリ214からそれを補正するように画像データを読出
して補間回路222に供給する。なおこの時に、検出部
184の結像光学系200に於けるレンズの収差の歪み
を補正用のメモリ224からレンズ収差情報を読出し
て、レンズの補正も併せ行う。そして、補間回路222
は、画像データに補間処理を施して、本来のドットコー
ドのパターンという形に変換していく。
【0038】補間回路222の出力は、2値化処理部1
88に与えられる。基本的には、ドットコード170
は、白と黒のパターン、即ち二値情報であるので、この
2値化処理部188で2値化する。その時に、閾値判定
回路226により、外乱の影響、信号振幅等の影響を考
慮した閾値の判定を行いながら適応的に2値化が行われ
る。
【0039】そして、記録時に変調が行われているの
で、復調部190でそれをまず復調した後、データ列調
整部192にデータが入力される。このデータ列調整部
192では、まずブロックアドレス検出部228により
前述した二次元ブロックのブロックアドレスを検出し、
その後、ブロックアドレスの誤り検出,訂正部230に
よりブロックアドレスのエラー検出及び訂正を行った
後、アドレス制御部232に於いてそのブロック単位で
データをデータメモリ部234に格納していく。このよ
うにブロックアドレスの単位で格納することで、途中抜
けた場合、あるいは途中から入った場合でも、無駄なく
データを格納していくことができる。
【0040】その後、データメモリ部234から読出さ
れたデータに対してデータエラー訂正部194にてエラ
ーの訂正が行われる。このエラー訂正部194の出力は
二つに分岐されて、一方はI/F236を介して、ディ
ジタルデータのままパソコンやワープロ,電子手帳,等
に送られていく。他方は、データ分離部196に供給さ
れ、そこで、画像、手書き文字やグラフ、文字や線画、
音(そのままの音の場合と音声合成をされたものとの2
種類)に分けられる。
【0041】画像は、自然画像に相当するもので、多値
画像である。これは、伸長処理部238により、圧縮し
た時の例えばJPEGに対応した伸長処理が施され、さ
らにデータ補間回路240にてエラー訂正不能なデータ
の補間が行われる。
【0042】また、手書き文字やグラフ等の二値画像情
報については、伸長処理部242にて、圧縮で行われた
MR/MH/MMR等に対する伸長処理が行われ、さら
にデータ補間回路244にてエラー訂正不能なデータの
補間が行われる。
【0043】文字や線画については、PDL(ページ記
述言語)処理部246を介して表示用の別のパターンに
変換される。なおこの場合、線画,文字についても、コ
ード化された後にコード用の圧縮処理が施されているも
のについては、それに対応する伸長処理部248で伸長
(ハフマンやジブレンペル等)処理を行ってから、PD
L処理部246に供給されるようになっている。
【0044】上記データ補間回路240,244及びP
DL処理部246の出力は、合成又は切り換え回路25
0により、合成あるいはセレクトを行って、D/A変換
部252でアナログ信号に変換後、CRT(テレビモニ
タ)やFMD(フェイスマウンテッドディスプレイ)等
の表示装置254にて表示される。なお、上記FMDと
は、顔面装着用の眼鏡型モニタ(ハンデーモニタ)であ
り、例えばバーチャルリアリティー等の用途や、小さな
場所で大きな画面で構成されたものを見るときに効果が
ある。
【0045】また、音声情報については、伸長処理部2
56にてADPCM等に対する伸長処理が行われ、さら
にデータ補間回路258にてエラー訂正不能なデータの
補間が行われる。あるいは、音声合成の場合には、音声
合成部260にて、その音声合成のコードをもらって実
際にコードから音声を合成して出力する。なおこの場
合、コードそのものが圧縮されている時には、上記文
字,線画と同様に、伸長処理部262にてハフマンもし
くはジブレンペル等の伸長処理を行ってから音声合成を
行う。
【0046】データ補間回路258及び音声合成部26
0の出力は、合成又は切り換え回路264により、合成
あるいはセレクトを行って、D/A変換部266でアナ
ログ信号に変換後、スピーカやヘッドホン、その他それ
に準ずる音声出力装置268に出力される。
【0047】また、文字や線画等については、データ分
離部196からページプリンタやプロッタ等270に直
接出力されて、文字等はワープロ文字として紙に印刷さ
れ、あるいは、線画等は図面等としてプロッタ出力され
ることもできる。
【0048】もちろん、画像についても、CRTやFM
Dだけではなく、ビデオプリンタ等でプリントすること
も可能であるし、その画像を写真に撮ることも可能であ
る。そして、このような情報再生装置では、例えば、検
出部184及び走査変換部186をペン型の筐体内に収
納して構成し、これをシート182上のドットコード1
70を光学的に読み取る読取部として、この読取部を手
で保持し、記録されているドットコード170に沿って
シート182上を手動で走査することによって、コード
を読み取るようになっている。
【0049】また、本発明の出願人は、上記のようなド
ットコードの記録密度を向上させ得るフォーマットを開
発し、例えば、特願平6−313698号として出願し
ている。これは、図14に示すように、マーカ174に
対して所定の位置、例えば第1の方向に隣接するマーカ
間に、所定のマッチングパターンドット278を配し、
且つマーカ174に対して所定の位置、例えば第2の方
向に隣接するマーカ間に、ブロックアドレスを示すアド
レスドット280を配したものである。ここで、これら
パターンドット278及びアドレスドット280は、デ
ータエリア180内に配されるデータドット282と同
じ大きさのドットで構成されている。而して、このよう
なドットコード170では、配列方向及びデータドット
282の読み取り基準点となるマーカ174の真中心
を、予め決められたパターンを有するパターンドット2
78を使用して求めることができるので、簡単且つ高精
度に読み取り基準点を求めることができる。従って、例
えコードパターンが高密度記録されたとしても、各デー
タドット282の位置を高精度に算出でき、元のマルチ
メディア情報を確実に再生できる。
【0050】以下、図面を参照して本発明の実施の形態
を説明する。 [第1の実施の形態]図2は、本発明の第1の実施の形
態のスライドガラス情報記録媒体が利用される顕微鏡シ
ステムの構成を示す図である。
【0051】ユーザが観察したい標本を拡大する手段と
して顕微鏡装置1を置き、この顕微鏡装置1の鏡筒1A
に顕微鏡画像を撮るためのカメラ2を取り付け、ユーザ
が所望する特徴を含んだ上記標本の拡大像を映像データ
として、情報記録器3に供給する。
【0052】この情報記録器3は、供給された映像デー
タをドットコード170へ変換し、記録媒体としてのペ
ーパ4に印刷するドットコード発生器3Aを備えてい
る。この時、顕微鏡装置1の拡大率により、1枚若しく
は複数枚にわたり画像をドットコードへ変換する。ま
た、この情報記録器3は、I/F装置5、例えばマイク
ロコントローラボックス(MCB)を介して顕微鏡装置
1に接続されている。
【0053】このI/F装置5は、上記顕微鏡装置1の
状態を制御する機能及びその状態を取り込む機能、並び
に上記カメラ2に接続された不図示モニタの色補正情報
を取り込む機能を有し、これらの取り込んだ状態情報を
上記情報記録器3へ伝達する。
【0054】さらに、上記情報記録器3には、他の情報
メディアとして、ユーザの声等のオーディオ情報を入力
するためのマイク6と、文字情報や分類情報等のディジ
タルコードデータを関連情報として入力するためのパー
ソナルコンピュータ7も接続されており、これらオーデ
ィオ情報やディジタルコードデータも該情報記録器3に
供給されるようになっている。
【0055】而して、上記情報記録器3のドットコード
発生器3Aは、例えば図12に示したような情報記録装
置に相当するものであり、上記顕微鏡装置1の状態情
報、例えば照明光量やステージ1Bの位置と、画像や音
声、関連情報をドットコード170へ変換してペーパ4
に印刷する。
【0056】また、この情報記録器3は、インデックス
画像発生器3Bを備えている。このインデックス画像発
生器3Bは、上記カメラ2で撮影されたドットコード1
70として記録されるべき画像を縮小して縮小画像を発
生し、これをユーザが目で見てわかるインデックス画像
として上記ペーパ4に記録する。
【0057】こうして、このような情報記録器3にて印
刷記録された記録媒体としてのペーパ4は、例えば、図
1の(A)に示すように、I/F装置5により取り込ま
れた顕微鏡装置1の状態情報や、カメラ2からの映像情
報、マイク6からのオーディオ情報、及びパーソナルコ
ンピュータ7からのディジタルコードデータに対応する
光学的に読み取り可能なコードパターンとしてのドット
コード170と、当該ドットコード内にある画像を縮小
表示したインデックス画像8とを持つものとなる。
【0058】また、顕微鏡装置1の拡大率により所望の
画像が複数枚、例えば4枚になる場合には、図1の
(B)に示すように、各画像がそれぞれドットコード1
70(170A,170B,170C,170D)に変
換されて記録されると共に、それら4つのドットコード
内にある画像4枚を貼り合わせて縮小表示した画像がイ
ンデックス画像8として印刷記録されるようにしても良
い。
【0059】こうしてペーパ4上に印刷記録されたドッ
トコード170及びインデックス画像8は、例えば、図
1の(C)に示すように、スライドガラス9に貼り付け
ることで、スライドガラス9自体を情報記録媒体とする
ことができ、標本とその標本に関する情報とを一括管理
することができるようになる。
【0060】もちろん、上記インデックス画像の代わり
に、文字若しくは記号等の手段により分類することは可
能である。このような文字もしくは記号等は、例えば、
そのような情報をパーソナルコンピュータ7より不図示
プリンタにて印刷用紙に印刷出力することはもちろん、
情報記録器3のインデックス画像発生部3Bに与えるこ
とで、ペーパ4上に印刷記録されるようにしても良い。
あるいは、パーソナルコンピュータ7等の機器にデータ
若しくはファイルとして渡し、他の情報と共にファイリ
ングしたり、ネットワークや公衆電話回線等を使い遠隔
地へ送ることも可能である。
【0061】そして、例えばスライドガラス9に貼り付
けられたペーパ4上に印刷されたインデックス画像8に
より、ユーザは所望のスライドガラス即ち標本を選別し
て、顕微鏡装置1’により再観察を行う。このとき、当
該スライドガラス9を顕微鏡装置1’のステージ1B’
に載置する前に、当該スライドガラス9に貼り付けられ
たペーパ4上に印刷されたドットコード170を、例え
ば図13に示した情報再生装置の検出部184に相当す
るドットコード読取器10で光学的に読み取り、例えば
図13に示した情報再生装置の走査変換部186以降の
構成に相当するドットコード再生器11にて元の情報に
復元する。而して、I/F装置5’としてのMCBは、
このドットコード再生器11で復元した上記状態情報に
従って、この顕微鏡装置1’の各ユニットを制御、例え
ぱ、レンズの倍率や照明光量、ステージ位置等を変更す
る。これにより、ドットコード170を記録した時の状
態を再現することが可能である。
【0062】また同時に、カメラ2’で撮像した顕微鏡
画像を表示するためのモニタ12に上記ドットコード1
70として記録された画像を出力することができ、再観
察画像との比較がモニタ12上で可能になる。同様に、
スピーカ13によって、同時にドットコード170とし
て記録された音声情報を出力することもできる。
【0063】なおこの場合、上記顕微鏡装置1と1’
は、同じであっても良いし、同一機種であれば、別のも
のであっても良いことは勿論である。以上のように、顕
微鏡画像、音声情報や関連情報をドットコード170と
して印刷すると共に顕微鏡画像の縮小画像をインデック
ス画像8として印刷したペーパ4を、スライドガラス9
に貼付することにより、判定やポイントとなる映像、情
報を残すことで、今まで資料の管理が別々に成らざるを
えなかったのが一体化することがてきるようになり、す
べての情報を一括管理することができるようになる。し
かもこの場合、ドットコード自体を見ただけでは人は内
容を推測することはできないが、それに関連する情報を
ドットコード170と一緒に印刷したり、ドットコード
170の内容を推測もしくは判別しやすい画像の形にす
ることで、即ちインデックス画像8を記録しておくこと
により、何らかの機械がなければ内容の推測、選別、分
類等が不可能といった不便さが解消される。
【0064】また、顕微鏡装置1の状態情報をもドット
コード170として印刷するようにしたため、上記顕微
鏡画像、音声情報や関連情報を得た時点と同様の状態に
顕微鏡装置1’を設定することができる。即ち、面倒な
調整操作を行わずとも、標本を観察することができるの
で、操作性が向上する。
【0065】このようにスライドガラス9に、光学的に
読み取り可能なドットコード170と当該スライドガラ
ス9を視覚的に分類しやすくするためのインデックス画
像8とを印刷したペーパ4を貼り付けることにより、上
記スライドガラス9が情報記録媒体として活用できるよ
うになる。
【0066】なお、上記情報記録器3のドットコード発
生器3Aが、例えば蒸着によりドットコード170をス
ライドガラス9上に直接記録できるように構成した場合
には、ドットコード170をペーパ4に印刷する必要は
なく、また非常に高密度に記録することが可能となり、
非常に多くの情報を記録できる。
【0067】[第2の実施の形態]次に、本発明の第2
の実施の形態を説明する。上記第1の実施の形態では、
所望の画像が複数枚になる場合に、図1の(B)に示す
ように、複数の画像を貼り合わせて縮小したインデック
ス画像8としているが、例えば、その貼り合わせの境目
となる部分が重要な部位であったり、別のドットコード
に含まれる画像との関係が判別できた方がよい場合があ
る。
【0068】そこで、本第2の実施の形態では、インデ
ックス画像発生器3Bに於いて、図3に示すように、位
置情報や画像の相関を利用して画像をつなぎ合わせたイ
ンデックス画像を発生し、これを、全体のインデックス
画像とする。
【0069】ここで、上記インデックス画像発生器3B
に於いて複数枚の画像をつなぎ合わせる手法の例を説明
する。即ち、複数枚にわたる画像の場合は、ドットコー
ド発生器3Aによりカメラ2からの画像データと一緒に
コード化されるI/F装置5からのステージ位置情報を
基に、複数枚の画像を貼り合わせてあたかも1枚の画像
のように取り扱うことができる。
【0070】この場合、上記位置情報を基に画像の重な
り部分を求め、その重なった部分について画像の相互相
関を求めることにより、さらに、精度よく画像を重ね合
わせることができる。例えば、位置情報から概略の重な
り部分を求め、重なり部分について相関値を求める。次
に、左右若しくは上下に画像をずらして再び相関値を求
め、相関値の大きい方へ画像を移動させる。このような
手法により、さらに精度よく画像を貼り合わせることが
できるようになる。
【0071】また、標本の再観察の際には、このような
複数枚にわたる画像の場合は、画像データと一緒にコー
ド化された位置情報を基に複数枚の画像を貼り合わせ
て、あたかも1枚の画像のように取り扱い、モニタ12
上に、上記ドットコード170により指定された画像位
置の画像を拡大表示したり、付加情報を表示したりする
ことができる。この場合、複数枚の画像に対して、各々
対応する個別画像が存在するので、所望の位置の画像を
拡大する場合には各々対応する1枚の画像データを基に
拡大することが可能であるので、より高精細な拡大が可
能である。
【0072】[第3の実施の形態]次に、本発明の第3
の実施の形態を説明する。本第3の実施の形態に於いて
は、スライドガラス9上の所定の位置、例えば図4に示
すように、カバーガラス14の周囲位置に、特定のレン
ズ倍率でしか検出できないようなフォーカス位置検出用
ドットコード15を用意したものである。このフォーカ
ス位置検出用ドットコード15は、スライドガラス9の
ガラス面に直接、例えば蒸着等の手法により予め印刷し
ておく。
【0073】而して、このようなスライドガラス9上の
フォーカス位置検出用ドットコード15を顕微鏡装置1
の上記フォーカス位置検出用ドットコード15に対応す
る倍率の対物レンズを通して顕微鏡装置1に備え付けら
れているカメラ2により読み取る。この場合、このカメ
ラ2の出力は、図2の下方に示す構成の顕微鏡装置1’
の場合と同様に、ドットコード再生器11に与えられる
ようにしておく。
【0074】ドットコードはブロック毎に再生するので
顕微鏡装置1のステージ1Bをz方向に動かして、ドッ
トコード再生器11に於いてこのフォーカス位置検出用
ドットコード15が再生できた位置がスライドガラス9
の表面位置にピントが合ったことになり、標本の任意の
位置にフォーカス位置を合わせることができる。
【0075】よって、このデータをI/F装置5にフィ
ードバックすることで、I/F装置5としてのMCB
は、ステージ1Bのz方向の移動を制御することがで
き、顕微鏡装置1のオートフォーカスが実現できる。な
お、このMCBに於いて、標本の厚みの補正を行えば、
さらに精度良く標本にピント合わせできるようになる。
【0076】このように、上記第1及び第2の実施の形
態のように、直接標本を評価する上で参考になるインデ
ックス画像8を用意したり、標本の特徴的な部分をドッ
トコード170として保存しておくことで、スライドガ
ラス自体が情報記録媒体として使用でき且つ生の標本も
保管されるということに加えて、本第3の実施の形態に
於いては、スライドガラス9に予め顕微鏡装置の特定の
レンズ倍率でしか検出できないようなドットサイズのフ
ォーカス位置検出用ドットコード15を用意しておくこ
とで、オートフォーカス顕微鏡装置を実現できるように
なる。
【0077】なおこの場合、フォーカス位置検出用ドッ
トコード15のデータ内容は、意味の有るものでも良い
し、無いものでも良い。また、顕微鏡装置1’にて前回
と同様の状態で標本を再観察しようとする場合に、ぺー
パ4に印刷されたドットコード170がレンズ倍率につ
いての情報を含まないときであっても、そのレンズ倍率
に対応するフォーカス位置検出用ドットコード15が記
録されたスライドガラス9上に標本が載置されているの
であれば、順番に複数の対物レンズそれぞれによってフ
ォーカス位置検出用ドットコード15をドットコード再
生器11にドットコードが再生できるまで与えること
で、適切な倍率の対物レンズを設定できるようになる。
【0078】あるいは、上記フォーカス位置検出用ドッ
トコード15は、レンズ倍率検出用にも利用することが
できる。例えば、フォーカス位置検出用ドットコード1
5として、複数種の対物レンズに対応するそれぞれのド
ットコードを、領域を区切って並べて設けたようなもの
とする。而して、ある倍率の対物レンズを用いて標本を
観察する際、それら複数の領域のドットコードを順次ド
ットコード再生器11に与えるようステージ1Bをx及
びy方向に移動させ、ドットコードが再生できた位置よ
り、その時の対物レンズの倍率を検出する。もしくは、
ドットコード再生器11で再生されたデータの内容か
ら、フォーカス位置検出用ドットコード15が何倍のレ
ンズであれば検出できるコードであるかを示すデータを
得て、レンズの倍率を検出する。そして、このレンズ倍
率の情報は、装置情報の一部として、ドットコード発生
器3Aによりドットコード170としてぺーパ4に印刷
されることができる。
【0079】[第4の実施の形態]次に、本発明の第4
の実施の形態を説明する。上記ステージ1Bの位置情報
をドットコード170に記録する場合、ステージ1Bの
原点を位置決めする必要がある。このステージ原点とし
ては、例えば、スライドガラス9の左上のエッジ部分を
利用することができるが、スライドガラス9のそのエッ
ジが欠ける等して原点位置が狂うことが考えられる。
【0080】そこで、本第4の実施例に於いては、図5
に示すように、カバーガラス14の周囲にステージ位置
検出用ドットコード16をスライドガラス9のガラス面
に直接、例えば蒸着等の手法により予め印刷しておく
(もちろん、このステージ位置検出用ドットコード16
は、上記第3の実施の形態に於けるフォーカス位置検出
用ドットコード15としても利用可能である)。そし
て、このステージ位置検出用ドットコード16のデータ
からステージ原点であることを示すデータが検出されれ
ば、その位置をステージ原点として標本を顕微鏡装置1
により拡大観察する。例えば、ステージ位置検出用ドッ
トコード16のアドレス(1,1)のブロック172の
左上のマーカ174を原点17とすることができる。
【0081】これによりスライドガラス上の原点17か
ら拡大観察した標本の位置が判るので、上記顕微鏡装置
1に取り付けたカメラ2により取り込んだ画像データと
上記標本位置の情報をドットコード発生器3Aによりド
ットコードへ変換する。このとき、標本の内容を示すた
めの文字情報や分類情報をパソコン7その他の手段によ
り入力し、インデックス画像記録器3Bにより、ペーパ
4上に、上記インデックス画像8の代わりに、このドッ
トコードの内容を示す文字18を印刷記録するようにし
ても良い。そして、このドットコード170とその内容
を示す文字18の記録されたペーパ4を当該スライドガ
ラス9に貼り付けることで、標本とその標本に関する情
報とを一括管理することができるようになる。
【0082】而して、ドットコード170を再生する場
合、ドットコード170と一緒に印刷された情報(イン
デックス画像8、文字18)を元に選択したドットコー
ド170をドットコード読取器10及びドットコード再
生器11により、基の画像データや顕微鏡装置のセッテ
ィング情報、音声情報等に変換する。
【0083】このとき、上記スライドガラス9のステー
ジ位置検出用ドットコード16の内容が示す原点17か
らの位置情報も画像データと共にドットコード170と
して記録されているので、上記原点17からの位置を再
現することが可能である。
【0084】従って、顕微鏡装置1’の接眼部より観察
すれば、前回記録したときの標本を同じ倍率、同じ位
置、同じ光量で観察することが可能であり、モニタ12
に表示されるドットコード170より再生された画像デ
ータと接眼部より観察する像を比較すれば、標本の変化
を観察することができる。もちろん、モニタ12には、
前回記録した標本の画像データはもちろん現在の標本画
像も併せて表示することが可能である。
【0085】しかもこの場合、ステージ位置検出用ドッ
トコード16の1つのドットのサイズを予め決めておく
ことで、該ステージ位置検出用ドットコード16を位置
(距離)目盛りとして利用することが可能である。従っ
て、カメラ2’でこのステージ位置検出用ドットコード
16を撮像して、ドットコード再生器11よりI/F
5’を介してモニタ12の表示画像上にメッシュ状のス
ケール19を一緒に表示することができる。
【0086】このように、顕微鏡装置1’の接眼部より
観察すれば、前回記録したときの標本を同じ倍率、同じ
位置、同じ光量で観察することが可能であり、モニタ1
2には前回記録した標本の画像データやスケール情報、
もちろん現在の標本画像が表示される。
【0087】また、次に、ドットコードを再生して得ら
れた画像と実際の標本から得られた画像の相互相関を利
用して、画像のズレ量を求め、上記ドットコード170
を再生することにより得られた画像位置と実際に観察し
ている標本の画像の位置とをさらに高精度に位置補正す
ることも可能である。例えば、画像の中心部分について
画像の相関値を求め、左右、若しくは上下に移動しても
う一度画像の相関値を求める。そして、相関値の高い方
へ移動を行うという操作を繰り返すことにより、画像の
ズレ量を求めることができる。また、ここで相関値に変
化がない場合は中心部分の大きさを大きくしてもう一度
同じ方法で計算を行う。
【0088】[第5の実施の形態]次に、本発明の第5
の実施の形態を説明する。前述の第3及び第4の実施の
形態に於いては、フォーカス位置検出用ドットコード1
5やステージ位置検出用ドットコード16をスライドガ
ラス上に直接印刷するものとして説明したが、本発明は
これに限定されるものではない。
【0089】例えば、図6の(A)に示すように、上記
ドットコード15,16のみを新たなガラス若しくは透
明な物質(ガラス、アクリル等)20に印刷し、これを
スライドガラス9の裏から貼ることによっても、同様の
効果、機能を得ることが可能である。
【0090】また、図6の(B)に示すように、カバー
ガラスの方に印刷したドットコード付きカバーガラス2
1を用いても同様の効果、機能を得ることができる。 [第6の実施の形態]次に、本発明の第6の実施の形態
を説明する。
【0091】本第6の実施の形態に於いては、図8に示
すように、光学的に読み取り可能なドットコードを印刷
したシール22をスライドガラス9の断面に貼るもので
あり、該ドットコードとしては、当該スライドガラス9
の分類情報や、前述した第1の実施の形態のような画像
情報や装置設定情報等を含むことができる。
【0092】このようにしてスライドガラス9を情報記
録媒体とすることで、例えば、スライドガラスを所定経
路に沿って連続的に移動させつつその断面に貼付された
ドットコードを自動的に読み取ることで、スライドガラ
ス即ち標本を分類しそれぞれ所定の収納位置に搬送した
り、逆に、所望の標本を取り出して自動的に顕微鏡装置
1’にセットするオートローディングが可能となる。
【0093】また、図9に示すように、インデックス用
紙23の表面に分類のための文字を印刷すると共に、裏
面にインデックス情報,分類情報,オーディオ情報,映
像情報,標本情報,顕微鏡装置情報,ファイリング情
報,ディジタルコードデータの少なくとも一つを含むマ
ルチメディア情報をドットコード170として印刷する
ことで、スライドガラス9を情報記録媒体として使用す
るようにしても良い。
【0094】このようにすることで、図10に示すよう
に、スライドガラス9をファイル化することができる。
なおこの場合も、前述の第1乃至第3の実施の形態に示
したように、インデックス画像8をスライドガラス9上
に設けるようにしても良いことはもちろんである。
【0095】以上実施の形態に基づいて本発明を説明し
たが、本発明は上述した実施の形態に限定されるもので
はなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形や応用が可
能である。ここで、本発明の要旨をまとめると以下のよ
うになる。
【0096】(1) 顕微鏡装置にて観察される標本が
載置された部分と、前記顕微鏡装置にて観察された前記
標本を撮像して得られた顕微鏡画像と、その撮像時の前
記顕微鏡装置の各種被制御部の状態を示す装置情報と
が、光学的に読み取り可能なドットコードパターンとし
て記録された部分と、前記顕微鏡画像の縮小画像がイン
デックス画像として記録された部分と、を具備すること
を特徴とするスライドガラス情報記録媒体。
【0097】即ち、顕微鏡用スライドガラスに、少なく
とも顕微鏡画像と装置情報とをドットコードとして記録
すると共にポイントとなる顕微鏡画像をインデックス画
像として記録することで、今まで資料の管理が別々に成
らざるをえなかったのが一体化することができるように
なり、すべての情報を一括管理することができる。
【0098】また、ドットコード自体を見ただけでは人
は内容を推測することはできないが、そのドットコード
の内容を推測もしくは判別しやすい画像の形にすること
で、何らかの機械がなければ内容の推測、選別、分類等
が不可能といった不便さが解消される。
【0099】(2) 前記顕微鏡装置にて観察された前
記標本を撮像して得られた顕微鏡画像が複数枚ある時、
前記ドットコードは、それら複数枚の顕微鏡画像を含
み、前記インデックス画像は、それら複数枚の顕微鏡画
像を貼り合わせて1枚に縮小した画像として記録されて
いることを特徴とする(1)に記載のスライドガラス情
報記録媒体。
【0100】即ち、複数枚の顕微鏡画像がそれぞれドッ
トコードに変換されて記録されると共に、それら複数枚
の顕微鏡画像が貼り合わされてさらに1枚の縮小画像と
されたものを各ドットコードすべてのインデックス画像
とすることにより、各顕微鏡画像の情報を失うことな
く、顕微鏡画像の保存、転送が可能になる。
【0101】また、各ドットコード内には、画像の貼り
合わせ位置や貼り合わせ情報もそれぞれコード化される
ことができる。 (3) 前記複数枚の顕微鏡画像が貼り合わされて1枚
の縮小画像とされたインデックス画像は、前記装置情報
の内、各顕微鏡画像の位置情報に基づいて求められた各
顕微鏡画像の重なり部分に応じて各顕微鏡画像をつなぎ
合わされたものであることを特徴とする(2)に記載の
スライドガラス情報記録媒体。
【0102】即ち、複数枚の顕微鏡画像を貼り合わせる
場合につなぎ合わせることで、重複部分を無くすと共に
重要な部分が途切れないようなインデックス画像が記録
されることができる。
【0103】(4) 前記ドットコードパターン及びイ
ンデックス画像は印刷記録媒体上に印刷記録され、該印
刷機録媒体が当該スライドガラス情報記録媒体に貼付さ
れることを特徴とする(1)に記載のスライドガラス情
報記録媒体。
【0104】即ち、スライドガラスに直接印刷するため
の特殊な印刷装置を用いる必要がない。 (5) 前記ドットコードの記録された印刷記録媒体
は、当該スライドガラス情報記録媒体の断面に貼付され
ることを特徴とする(4)に記載のスライドガラス情報
記録媒体。
【0105】即ち、スライドガラスを所定経路に沿って
連続的に移動させつつその断面に貼付されたドットコー
ドを自動的に読み取ることで、スライドガラス即ち標本
を分類しそれぞれ所定の収納位置に搬送したり、逆に、
所望の標本を取り出して自動的に顕微鏡装置にセットす
るオートローディングが可能となる。
【0106】(6) 前記ドットコードの記録された印
刷記録媒体は、その一部が当該スライドガラスにかか
り、残りの部分が当該スライドガラスからはみ出るよう
に、当該スライドガラス情報記録媒体に貼付され、前記
はみ出る部分に前記ドットコードが記録されていること
を特徴とする(4)に記載のスライドガラス情報記録媒
体。
【0107】即ち、スライドガラスをファイル化するこ
とができる。 (7) 当該スライドガラス情報記録媒体表面上の所定
の位置に、特定のレンズ倍率でしか検出できないような
フォーカス位置検出用ドットコードが記録されているこ
とを特徴とする(1)に記載のスライドガラス情報記録
媒体。
【0108】即ち、フォーカス位置検出用ドットコード
を検出するためにフォーカス変更を行い、このフォーカ
ス位置検出用ドットコードが検出できたということは、
スライドガラスの表面にそれがあるので、スライドガラ
スの表面にフォーカスがあったことになり、このこと
は、間接的にスライドガラスの表面にある標本にもフォ
ーカスが合っていることを示している。従って、フォー
カス位置検出用ドットコードを検出することで、オート
フォーカスが可能になる。さらに、標本の厚みの補正を
行えば、標本の任意の位置にフォーカス位置を合わせる
ことができる。
【0109】また、顕微鏡装置にて前回と同様の状態で
標本を再観察しようとする場合に、フォーカス位置検出
用ドットコードが記録されたスライドガラス上に標本が
載置されているのであれば、順番に複数の対物レンズそ
れぞれによってフォーカス位置検出用ドットコードを読
取り、再生できたときのレンズを適切な倍率の対物レン
ズとすることができる。
【0110】さらに、フォーカス位置検出用ドットコー
ドとして、複数種の対物レンズに対応するそれぞれのド
ットコードを、領域を区切って並べて設けたようなもの
とすることで、ある倍率の対物レンズを用いて標本を観
察する際、それら複数の領域のドットコードを順次読取
って、再生できた位置又は内容よりその時の対物レンズ
の倍率を検出することができる。
【0111】(8) 前記フォーカス位置検出用ドット
コードは、当該スライドガラス情報記録媒体のガラス面
に蒸着により直接印刷されていることを特徴とする
(7)に記載のスライドガラス情報記録媒体。
【0112】即ち、蒸着により印刷することで、顕微鏡
装置のレンズを介したフォーカス位置検出用ドットコー
ドの検出に好適する高精細なドットコードが記録される
ことができる。
【0113】(9) 前記所定の位置は、前記顕微鏡装
置にて観察される標本が載置される部分の周りであるこ
とを特徴とする(7)に記載のスライドガラス情報記録
媒体。
【0114】即ち、前記ドットコードやインデックス画
像の記録面積を十分に確保できると共に、前記フォーカ
ス位置検出用ドットコードが標本位置から近いので、フ
ォーカス動作後にスライドガラスをあまり移動させなく
ても標本を観察できる。
【0115】(10) 前記フォーカス位置検出用ドッ
トコードは、カバーガラスに蒸着により直接印刷され、
当該スライドガラス情報記録媒体上に載置されることを
特徴とする(7)に記載のスライドガラス情報記録媒
体。
【0116】即ち、蒸着により印刷することで、顕微鏡
装置のレンズを介したフォーカス位置検出用ドットコー
ドの検出に好適する高精細なドットコードが記録される
ことができる。
【0117】また、前記ドットコードやインデックス画
像の記録面積を十分に確保できると共に、前記フォーカ
ス位置検出用ドットコードが標本位置から近いので、フ
ォーカス動作後にスライドガラスをあまり移動させなく
ても標本を観察できる。
【0118】(11) 当該スライドガラス情報記録媒
体表面上の所定の位置に、顕微鏡装置のステージ原点を
検出するためのステージ位置検出用ドットコードが記録
されていることを特徴とする(1)に記載のスライドガ
ラス情報記録媒体。
【0119】即ち、ステージ位置検出用ドットコードに
より顕微鏡装置のステージ原点を検出することで、対物
レンズを標本の所望の位置に精度良く設定できるように
なる。
【0120】(12) 前記ステージ位置検出用ドット
コードは、複数のブロックを2次元的に配置してなり、
前記ブロックのそれぞれが、データの内容に応じて配列
された複数のドットからなるデータドットパターンと、
前記データドットパターンに関して第1の所定の位置関
係で配置され、且つ前記ドットパターンを読み取るため
に必要となる基準位置を決定するためのマーカと、当該
ブロックのアドレスを示すアドレスコードとを有してお
り、前記ステージ原点は、最初のアドレスを持つブロッ
クのマーカであることを特徴とする(11)に記載のス
ライドガラス情報記録媒体。
【0121】ドットコードの特定のマーカをステージ原
点とすることで、誤検出の可能性を少なくすることがで
きる。 (13) 前記データドットパターンのドット間隔若し
くはマーカ間の間隔を予め決められた距離となるような
密度で前記ステージ位置検出用ドットコードが記録され
ることことを特徴とする(12)に記載のスライドガラ
ス情報記録媒体。
【0122】即ち、ドット間隔若しくはマーカ間の間隔
を決めておくことで、該ステージ位置検出用ドットコー
ドを位置目盛りとして利用できる。 (14) 前記ステージ位置検出用ドットコードは、当
該スライドガラス情報記録媒体のガラス面に蒸着により
直接印刷されていることを特徴とする(11)に記載の
スライドガラス情報記録媒体。
【0123】即ち、蒸着により印刷することで、顕微鏡
装置のレンズを介したステージ位置検出用ドットコード
の検出に好適する高精細なドットコードが記録されるこ
とができる。
【0124】(15) 前記所定の位置は、前記顕微鏡
装置にて観察される標本が載置される部分の周りである
ことを特徴とする(11)に記載のスライドガラス情報
記録媒体。
【0125】即ち、前記ドットコードやインデックス画
像の記録面積を十分に確保できると共に、前記ステージ
位置検出用ドットコードを位置目盛りとして使用でき
る。 (16) 前記ステージ位置検出用ドットコードは、カ
バーガラスに蒸着により直接印刷され、当該スライドガ
ラス情報記録媒体上に載置されることを特徴とする(1
1)に記載のスライドガラス情報記録媒体。
【0126】即ち、蒸着により印刷することで、顕微鏡
装置のレンズを介したステージ位置検出用ドットコード
の検出に好適する高精細なドットコードが記録されるこ
とができる。
【0127】また、前記ドットコードやインデックス画
像の記録面積を十分に確保できると共に、前記ステージ
位置検出用ドットコードを位置目盛りとして使用でき
る。 (17) 前記ステージ位置検出用ドットコードは、透
明物質に蒸着により直接印刷され、当該透明物質が、標
本が載置される側と反対側のガラス面に貼付されること
を特徴とする(11)に記載のスライドガラス情報記録
媒体。
【0128】即ち、蒸着により印刷することで、顕微鏡
装置のレンズを介したステージ位置検出用ドットコード
の検出に好適する高精細なドットコードが記録されるこ
とができる。
【0129】(18) 当該スライドガラス情報記録媒
体表面上の所定の位置に、特定のレンズ倍率でしか検出
できないようなフォーカス位置検出用ドットコードが記
録されていることを特徴とするスライドガラス情報記録
媒体。
【0130】即ち、フォーカス位置検出用ドットコード
を検出するためにフォーカス変更を行い、このフォーカ
ス位置検出用ドットコードが検出できたということは、
スライドガラスの表面にそれがあるので、スライドガラ
スの表面にフォーカスがあったことになり、このこと
は、間接的にスライドガラスの表面にある標本にもフォ
ーカスが合っていることを示している。従って、フォー
カス位置検出用ドットコードを検出することで、オート
フォーカスが可能になる。さらに、標本の厚みの補正を
行えば、標本の任意の位置にフォーカス位置を合わせる
ことができる。
【0131】また、顕微鏡装置にて前回と同様の状態で
標本を再観察しようとする場合に、フォーカス位置検出
用ドットコードが記録されたスライドガラス上に標本が
載置されているのであれば、順番に複数の対物レンズそ
れぞれによってフォーカス位置検出用ドットコードを読
取り、再生できたときのレンズを適切な倍率の対物レン
ズとすることができる。
【0132】さらに、フォーカス位置検出用ドットコー
ドとして、複数種の対物レンズに対応するそれぞれのド
ットコードを、領域を区切って並べて設けたようなもの
とすることで、ある倍率の対物レンズを用いて標本を観
察する際、それら複数の領域のドットコードを順次読取
って、再生できた位置又は内容よりその時の対物レンズ
の倍率を検出することができる。
【0133】(19) 前記フォーカス位置検出用ドッ
トコードは、当該スライドガラス情報記録媒体のガラス
面に蒸着により直接印刷されていることを特徴とする
(18)に記載のスライドガラス情報記録媒体。
【0134】即ち、蒸着により印刷することで、顕微鏡
装置のレンズを介したフォーカス位置検出用ドットコー
ドの検出に好適する高精細なドットコードが記録される
ことができる。
【0135】(20) 前記所定の位置は、前記顕微鏡
装置にて観察される標本が載置される部分の周りである
ことを特徴とする(18)に記載のスライドガラス情報
記録媒体。
【0136】即ち、フォーカス位置検出用ドットコード
が標本位置から近いので、フォーカス動作後にスライド
ガラスをあまり移動させなくても標本を観察できる。 (21) 前記フォーカス位置検出用ドットコードは、
カバーガラスに蒸着により直接印刷され、当該スライド
ガラス情報記録媒体上に載置されることを特徴とする
(18)に記載のスライドガラス情報記録媒体。
【0137】即ち、蒸着により印刷することで、顕微鏡
装置のレンズを介したフォーカス位置検出用ドットコー
ドの検出に好適する高精細なドットコードが記録される
ことができる。
【0138】また、フォーカス位置検出用ドットコード
が標本位置から近いので、フォーカス動作後にスライド
ガラスをあまり移動させなくても標本を観察できる。 (22) 当該スライドガラス情報記録媒体表面上の所
定の位置に、顕微鏡装置のステージ原点を検出するため
のステージ位置検出用ドットコードが記録されているこ
とを特徴とするスライドガラス情報記録媒体。
【0139】即ち、ステージ位置検出用ドットコードに
より顕微鏡装置のステージ原点を検出することで、対物
レンズを標本の所望の位置に精度良く設定できるように
なる。
【0140】(23) 前記ステージ位置検出用ドット
コードは、複数のブロックを2次元的に配置してなり、
前記ブロックのそれぞれが、データの内容に応じて配列
された複数のドットからなるデータドットパターンと、
前記データドットパターンに関して第1の所定の位置関
係で配置され、且つ前記ドットパターンを読み取るため
に必要となる基準位置を決定するためのマーカと、当該
ブロックのアドレスを示すアドレスコードとを有してお
り、前記ステージ原点は、最初のアドレスを持つブロッ
クのマーカであることを特徴とする(22)に記載のス
ライドガラス情報記録媒体。
【0141】ドットコードの特定のマーカをステージ原
点とすることで、誤検出の可能性を少なくすることがで
きる。 (24) 前記データドットパターンのドット間隔若し
くはマーカ間の間隔を予め決められた距離となるような
密度で前記ステージ位置検出用ドットコードが記録され
ることことを特徴とする(23)に記載のスライドガラ
ス情報記録媒体。
【0142】即ち、ドット間隔若しくはマーカ間の間隔
を決めておくことで、該ステージ位置検出用ドットコー
ドを位置目盛りとして利用できる。 (25) 前記ステージ位置検出用ドットコードは、当
該スライドガラス情報記録媒体のガラス面に蒸着により
直接印刷されていることを特徴とする(22)に記載の
スライドガラス情報記録媒体。
【0143】即ち、蒸着により印刷することで、顕微鏡
装置のレンズを介したステージ位置検出用ドットコード
の検出に好適する高精細なドットコードが記録されるこ
とができる。
【0144】(26) 前記所定の位置は、前記顕微鏡
装置にて観察される標本が載置される部分の周りである
ことを特徴とする(22)に記載のスライドガラス情報
記録媒体。
【0145】即ち、ステージ位置検出用ドットコードを
位置目盛りとして使用できる。 (27) 前記ステージ位置検出用ドットコードは、カ
バーガラスに蒸着により直接印刷され、当該スライドガ
ラス情報記録媒体上に載置されることを特徴とする(2
2)に記載のスライドガラス情報記録媒体。
【0146】即ち、蒸着により印刷することで、顕微鏡
装置のレンズを介したステージ位置検出用ドットコード
の検出に好適する高精細なドットコードが記録されるこ
とができる。
【0147】また、ステージ位置検出用ドットコードを
位置目盛りとして使用できる。 (28) 前記ステージ位置検出用ドットコードは、透
明物質に蒸着により直接印刷され、当該透明物質が、標
本が載置される側と反対側のガラス面に貼付されること
を特徴とする(22)に記載のスライドガラス情報記録
媒体。
【0148】即ち、蒸着により印刷することで、顕微鏡
装置のレンズを介したステージ位置検出用ドットコード
の検出に好適する高精細なドットコードが記録されるこ
とができる。
【0149】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
標本自体と当該標本についての情報とを一括管理可能な
スライドガラス情報記録媒体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)及び(B)はそれぞれ情報記録器により
ドットコード及びインデックス画像の印刷記録されたペ
ーパを示す図であり、(C)は本発明の第1の実施の形
態に於けるスライドガラス情報記録媒体を示す図であ
る。
【図2】本発明の第1の実施の形態のスライドガラス情
報記録媒体の利用される顕微鏡システムの構成を示す図
である。
【図3】本発明の第2の実施の形態のスライドガラス情
報記録媒体を示す図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態のスライドガラス情
報記録媒体を示す図である。
【図5】本発明の第4の実施の形態のスライドガラス情
報記録媒体を示す図である。
【図6】本発明の第5の実施の形態のスライドガラス情
報記録媒体を示す図である。
【図7】本発明の第5の実施の形態のスライドガラス情
報記録媒体の他の例を示す図である。
【図8】本発明の第6の実施の形態のスライドガラス情
報記録媒体を示す図である。
【図9】本発明の第6の実施の形態のスライドガラス情
報記録媒体の別の例を示す図である。
【図10】図9のスライドガラス情報記録媒体の利用法
を説明するための図である。
【図11】ドットコードのフォーマットを示す図であ
る。
【図12】ドットコード発生器としての情報記録装置の
ブロック構成図である。
【図13】ドットコード再生器としての情報再生装置の
ブロック構成図である。
【図14】ドットコードの別のフォーマットを示す図で
ある。
【符号の説明】
1,1’…顕微鏡装置 2,2’…カメラ 3…情報記録器 3A…ドットコード発生器 3B…インデックス画像発生器 4…ドットコード及びインデックス画像を印刷したペー
パ 5,5’…I/F装置 6…マイク 7…パーソナルコンピュータ 8…インデックス画像 9…スライドガラス 10…ドットコード読取器 11…ドットコード再生器 12…モニタ 13…スピーカ 14…カバーガラス 15…フォーカス位置検出用ドットコード 16…ステージ位置検出用ドットコード 17…原点 18…ドットコードの内容を示す文字 19…メッシュ状スケール 20…ドットコード付き透明物質 21…ドットコード付きカバーガラス 22…ドットコードを印刷したシール 23…インデックス用紙 170…ドットコード 172…ブロック 174…マーカ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 顕微鏡装置にて観察される標本が載置
    された部分と、 前記顕微鏡装置にて観察された前記標本を撮像して得ら
    れた顕微鏡画像と、その撮像時の前記顕微鏡装置の各種
    被制御部の状態を示す装置情報とが、光学的に読み取り
    可能なドットコードパターンとして記録された部分と、 前記顕微鏡画像の縮小画像がインデックス画像として記
    録された部分と、 を具備することを特徴とするスライドガラス情報記録媒
    体。
  2. 【請求項2】 当該スライドガラス情報記録媒体表面
    上の所定の位置に、特定のレンズ倍率でしか検出できな
    いようなフォーカス位置検出用ドットコードが記録され
    ていることを特徴とするスライドガラス情報記録媒体。
  3. 【請求項3】 当該スライドガラス情報記録媒体表面
    上の所定の位置に、顕微鏡装置のステージ原点を検出す
    るためのステージ位置検出用ドットコードが記録されて
    いることを特徴とするスライドガラス情報記録媒体。
JP8025348A 1996-02-13 1996-02-13 スライドガラス情報記録媒体 Withdrawn JPH09218932A (ja)

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