JPH0821300A - 水冷式エンジンのシリンダ構造 - Google Patents
水冷式エンジンのシリンダ構造Info
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- JPH0821300A JPH0821300A JP17606794A JP17606794A JPH0821300A JP H0821300 A JPH0821300 A JP H0821300A JP 17606794 A JP17606794 A JP 17606794A JP 17606794 A JP17606794 A JP 17606794A JP H0821300 A JPH0821300 A JP H0821300A
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02F—CYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
- F02F1/00—Cylinders; Cylinder heads
- F02F1/18—Other cylinders
- F02F1/22—Other cylinders characterised by having ports in cylinder wall for scavenging or charging
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B75/00—Other engines
- F02B75/02—Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke
- F02B2075/022—Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle
- F02B2075/025—Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle two
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】スリーブを直接冷却水で冷却してスリーブ表面
温度を下げ、エンジンの焼付を防止すると共に、排気ポ
ート側に冷却水が流れ込むことを阻止するエンジンのシ
リンダ構造を提供する。 【構成】シリンダブロック２にスリーブ３を嵌合し、こ
のスリーブ３内にピストン４を往復動可能に設け、シリ
ンダブロック２に形成した排気通路９がスリーブ３に形
成された排気ポート３ａを介してスリーブ３内に開口
し、シリンダブロック２に水ジャケット２０を形成した
水冷式エンジン１のシリンダ構造において、排気通路９
の上方位置に、スリーブ３とシリンダブロック２との間
に水ジャケット２０を形成し、この水ジャケット２０の
冷却水を直接スリーブ３に接触させ、排気通路９の上方
かつ水ジャケット２０の下方位置においてスリーブ３と
シリンダブロック２との間をシール部材でシールしてい
る。
温度を下げ、エンジンの焼付を防止すると共に、排気ポ
ート側に冷却水が流れ込むことを阻止するエンジンのシ
リンダ構造を提供する。 【構成】シリンダブロック２にスリーブ３を嵌合し、こ
のスリーブ３内にピストン４を往復動可能に設け、シリ
ンダブロック２に形成した排気通路９がスリーブ３に形
成された排気ポート３ａを介してスリーブ３内に開口
し、シリンダブロック２に水ジャケット２０を形成した
水冷式エンジン１のシリンダ構造において、排気通路９
の上方位置に、スリーブ３とシリンダブロック２との間
に水ジャケット２０を形成し、この水ジャケット２０の
冷却水を直接スリーブ３に接触させ、排気通路９の上方
かつ水ジャケット２０の下方位置においてスリーブ３と
シリンダブロック２との間をシール部材でシールしてい
る。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、水冷式エンジンのシ
リンダ構造に係り、詳しくは、シリンダブロックにスリ
ーブを嵌合し、冷却水の循環でエンジンを冷却する水冷
式エンジンのシリンダ構造に関するものである。
リンダ構造に係り、詳しくは、シリンダブロックにスリ
ーブを嵌合し、冷却水の循環でエンジンを冷却する水冷
式エンジンのシリンダ構造に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】水冷式エンジンには、例えばシリンダブ
ロックにスリーブを嵌合し、このスリーブにピストンを
往復動可能に設け、シリンダブロックに形成した排気通
路がスリーブに形成された排気ポートを介してスリーブ
内に開口し、シリンダブロックに水ジャケットを形成
し、この水ジャケットを循環する冷却水によってエンジ
ンを冷却するものがある。
ロックにスリーブを嵌合し、このスリーブにピストンを
往復動可能に設け、シリンダブロックに形成した排気通
路がスリーブに形成された排気ポートを介してスリーブ
内に開口し、シリンダブロックに水ジャケットを形成
し、この水ジャケットを循環する冷却水によってエンジ
ンを冷却するものがある。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図５に示す
ように、シリンダブロック１００に水ジャケット１０１
が形成されるものでは、スリーブ１０２とシリンダブロ
ック１００との熱膨張の差からスリーブ１０２とシリン
ダブロック１００との間に空間が生じ、この空間によっ
て熱伝達が悪くなり、スリーブ表面の温度が高くなり、
エンジンの焼付が発生する。
ように、シリンダブロック１００に水ジャケット１０１
が形成されるものでは、スリーブ１０２とシリンダブロ
ック１００との熱膨張の差からスリーブ１０２とシリン
ダブロック１００との間に空間が生じ、この空間によっ
て熱伝達が悪くなり、スリーブ表面の温度が高くなり、
エンジンの焼付が発生する。
【０００４】このため、例えば、図６に示すように、ス
リーブ１０２とシリンダブロック１００との間に水ジャ
ケット１０１を形成し、冷却水で直接スリーブ１０２を
冷却することが考えられるが、スリーブ１０２とシリン
ダブロック１００との間に熱膨張の差から生じる隙間よ
り、冷却水が排気通路１０３の排気ポート１０４側に流
れ込む虞がある。
リーブ１０２とシリンダブロック１００との間に水ジャ
ケット１０１を形成し、冷却水で直接スリーブ１０２を
冷却することが考えられるが、スリーブ１０２とシリン
ダブロック１００との間に熱膨張の差から生じる隙間よ
り、冷却水が排気通路１０３の排気ポート１０４側に流
れ込む虞がある。
【０００５】この発明は、かかる点に鑑みてなされたも
ので、スリーブを直接冷却水で冷却してスリーブ表面温
度を下げ、エンジンの焼付を防止すると共に、排気ポー
ト側に冷却水が流れ込むことを阻止するエンジンのシリ
ンダ構造を提供することを目的としている。
ので、スリーブを直接冷却水で冷却してスリーブ表面温
度を下げ、エンジンの焼付を防止すると共に、排気ポー
ト側に冷却水が流れ込むことを阻止するエンジンのシリ
ンダ構造を提供することを目的としている。
【０００６】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、請求項１記載の発明は、シリンダブロックにスリー
ブを嵌合し、このスリーブ内にピストンを往復動可能に
設け、前記シリンダブロックに形成した排気通路がスリ
ーブに形成された排気ポートを介してスリーブ内に開口
し、前記シリンダブロックに水ジャケットを形成した水
冷式エンジンのシリンダ構造において、前記排気通路の
上方位置に、前記スリーブと前記シリンダブロックとの
間に前記水ジャケットを形成し、この水ジャケットの冷
却水を直接前記スリーブに接触させ、前記排気通路の上
方かつ前記水ジャケットの下方位置において前記スリー
ブと前記シリンダブロックとの間をシール部材でシール
したことを特徴としている。
に、請求項１記載の発明は、シリンダブロックにスリー
ブを嵌合し、このスリーブ内にピストンを往復動可能に
設け、前記シリンダブロックに形成した排気通路がスリ
ーブに形成された排気ポートを介してスリーブ内に開口
し、前記シリンダブロックに水ジャケットを形成した水
冷式エンジンのシリンダ構造において、前記排気通路の
上方位置に、前記スリーブと前記シリンダブロックとの
間に前記水ジャケットを形成し、この水ジャケットの冷
却水を直接前記スリーブに接触させ、前記排気通路の上
方かつ前記水ジャケットの下方位置において前記スリー
ブと前記シリンダブロックとの間をシール部材でシール
したことを特徴としている。
【０００７】請求項２記載の発明は、シリンダブロック
にスリーブを嵌合し、このスリーブ内にピストンを往復
動可能に設け、前記シリンダブロックに形成した排気通
路がスリーブに形成された排気ポートを介してスリーブ
内に開口し、前記シリンダブロックに水ジャケットを形
成した水冷式エンジンのシリンダ構造において、前記排
気通路の上方位置に、前記スリーブを肉厚にして前記排
気通路側の薄肉部との間に段部を形成し、このスリーブ
の肉厚部と前記シリンダブロックとの間に前記水ジャケ
ットを形成し、この水ジャケットの冷却水を直接前記ス
リーブの肉厚部に接触させ、前記排気通路の上方かつ前
記水ジャケットの下方位置において前記スリーブと前記
シリンダブロックとの間をシール部材でシールしたこと
を特徴としている。
にスリーブを嵌合し、このスリーブ内にピストンを往復
動可能に設け、前記シリンダブロックに形成した排気通
路がスリーブに形成された排気ポートを介してスリーブ
内に開口し、前記シリンダブロックに水ジャケットを形
成した水冷式エンジンのシリンダ構造において、前記排
気通路の上方位置に、前記スリーブを肉厚にして前記排
気通路側の薄肉部との間に段部を形成し、このスリーブ
の肉厚部と前記シリンダブロックとの間に前記水ジャケ
ットを形成し、この水ジャケットの冷却水を直接前記ス
リーブの肉厚部に接触させ、前記排気通路の上方かつ前
記水ジャケットの下方位置において前記スリーブと前記
シリンダブロックとの間をシール部材でシールしたこと
を特徴としている。
【０００８】請求項３記載の発明は、前記スリーブの冷
却水との接触部に冷却フィンを形成したことを特徴とし
ている。
却水との接触部に冷却フィンを形成したことを特徴とし
ている。
【０００９】
【作用】請求項１記載の発明では、スリーブとシリンダ
ブロックとの間に水ジャケットを形成しており、この水
ジャケットの冷却水を直接スリーブに接触させること
で、スリーブを効果的に冷却することができ、スリーブ
表面の温度が低下して、エンジンの焼付が防止される。
ブロックとの間に水ジャケットを形成しており、この水
ジャケットの冷却水を直接スリーブに接触させること
で、スリーブを効果的に冷却することができ、スリーブ
表面の温度が低下して、エンジンの焼付が防止される。
【００１０】また、排気通路の上かつ水ジャケットの下
方方位置において、スリーブとシリンダブロックとの間
をシール部材でシールしており、スリーブとシリンダブ
ロックとの間に、例え熱膨張の差により隙間が生じて
も、水ジャケットの冷却水が排気ポートに流れ込むこと
が防止される。
方方位置において、スリーブとシリンダブロックとの間
をシール部材でシールしており、スリーブとシリンダブ
ロックとの間に、例え熱膨張の差により隙間が生じて
も、水ジャケットの冷却水が排気ポートに流れ込むこと
が防止される。
【００１１】請求項２記載の発明では、スリーブを肉厚
にして排気通路側の薄肉部との間に段部を形成し、この
スリーブの肉厚部とシリンダブロックとの間に水ジャケ
ットを形成しており、水ジャケットの冷却水を直接スリ
ーブの肉厚部に接触させることで、燃焼室の近傍のスリ
ーブを効果的に冷却することができ、スリーブ表面の温
度が低下して、エンジンの焼付が防止される。しかも、
スリーブに肉厚部を設けることで、スリーブの冷却する
部分の剛性が向上する。
にして排気通路側の薄肉部との間に段部を形成し、この
スリーブの肉厚部とシリンダブロックとの間に水ジャケ
ットを形成しており、水ジャケットの冷却水を直接スリ
ーブの肉厚部に接触させることで、燃焼室の近傍のスリ
ーブを効果的に冷却することができ、スリーブ表面の温
度が低下して、エンジンの焼付が防止される。しかも、
スリーブに肉厚部を設けることで、スリーブの冷却する
部分の剛性が向上する。
【００１２】また、排気通路の上方かつ水ジャケットの
下方位置において、スリーブとシリンダブロックとの間
をシール部材でシールしており、スリーブとシリンダブ
ロックとの間に、例え熱膨張の差により隙間が生じて
も、水ジャケットの冷却水が排気ポートに流れ込むこと
が防止される。
下方位置において、スリーブとシリンダブロックとの間
をシール部材でシールしており、スリーブとシリンダブ
ロックとの間に、例え熱膨張の差により隙間が生じて
も、水ジャケットの冷却水が排気ポートに流れ込むこと
が防止される。
【００１３】請求項３記載の発明では、スリーブの冷却
水との接触部に冷却フィンを形成しており、この冷却フ
ィンにより冷却水との接触面積を増加し、一層スリーブ
表面の温度を低下することができる。
水との接触部に冷却フィンを形成しており、この冷却フ
ィンにより冷却水との接触面積を増加し、一層スリーブ
表面の温度を低下することができる。
【００１４】
【実施例】以下、この発明の水冷式エンジンの実施例を
添付図面に基づいて説明する。図１は水冷式２サイクル
エンジンの断面図である。
添付図面に基づいて説明する。図１は水冷式２サイクル
エンジンの断面図である。
【００１５】水冷式２サイクルエンジン１は、シリンダ
ブロック２にスリーブ３が嵌合され、このスリーブ３に
ピストン４が往復動可能に設けられ、このピストン４の
往復動でコンロッド５介して図示しないクランク軸が回
転する。
ブロック２にスリーブ３が嵌合され、このスリーブ３に
ピストン４が往復動可能に設けられ、このピストン４の
往復動でコンロッド５介して図示しないクランク軸が回
転する。
【００１６】シリンダブロック２にはシリンダヘッド６
が設けられ、ヘッドカバー７と共に、ボルト８によりシ
リンダブロック２に締付固定されている。
が設けられ、ヘッドカバー７と共に、ボルト８によりシ
リンダブロック２に締付固定されている。
【００１７】シリンダブロック２には排気通路９が形成
され、この排気通路９はスリーブ３に形成された排気ポ
ート３ａを介してスリーブ３内に開口している。また、
シリンダブロック２には排気通路９の対向する位置にス
リーブ３内と図示しないクランク室とを連通する対向掃
気通路１０が形成され、この対向掃気通路１０はスリー
ブ３に形成された掃気ポート３ｂを介してスリーブ３内
に開口している。さらに、シリンダブロック２には排気
通路９と対向掃気通路１０との間に、スリーブ３内と図
示しないクランク室とを連通する主掃気通路１１が形成
され、この主掃気通路１１は同様に、スリーブ３に形成
された掃気ポート３ｃを介してスリーブ３内に開口して
いる。
され、この排気通路９はスリーブ３に形成された排気ポ
ート３ａを介してスリーブ３内に開口している。また、
シリンダブロック２には排気通路９の対向する位置にス
リーブ３内と図示しないクランク室とを連通する対向掃
気通路１０が形成され、この対向掃気通路１０はスリー
ブ３に形成された掃気ポート３ｂを介してスリーブ３内
に開口している。さらに、シリンダブロック２には排気
通路９と対向掃気通路１０との間に、スリーブ３内と図
示しないクランク室とを連通する主掃気通路１１が形成
され、この主掃気通路１１は同様に、スリーブ３に形成
された掃気ポート３ｃを介してスリーブ３内に開口して
いる。
【００１８】図１において、二点鎖線で示すように、上
死点時のピストン４の頂部４ａと、このピストン４の頂
部４ａに対向するシリンダヘッド壁面６ａとの間に燃焼
室１２が形成される。シリンダヘッド６の中央には燃焼
室１２を臨むように点火プラグ１３が設けられている。
死点時のピストン４の頂部４ａと、このピストン４の頂
部４ａに対向するシリンダヘッド壁面６ａとの間に燃焼
室１２が形成される。シリンダヘッド６の中央には燃焼
室１２を臨むように点火プラグ１３が設けられている。
【００１９】スリーブ３は、ピストン温度を下げるため
に、熱伝導の良いアルミニウム等で形成される。なお、
スリーブ３はアルミニウム以外の熱伝導の劣る鋳鉄等で
形成しても良い。このスリーブ３は、その上部を肉厚に
して肉厚部３ｅを形成し、この肉厚部３ｅと排気通路側
の薄肉部３ｇとの間に段部３ｄが形成されており、この
スリーブ３の肉厚部３ｅとシリンダブロック２の上部２
ａとの間に水ジャケット２０が形成されている。この水
ジャケット２０に連通してシリンダヘッド６に水ジャケ
ット２１が形成され、この水ジャケット２０，２１の冷
却水により燃焼室１２の周りを冷却するようになってい
る。
に、熱伝導の良いアルミニウム等で形成される。なお、
スリーブ３はアルミニウム以外の熱伝導の劣る鋳鉄等で
形成しても良い。このスリーブ３は、その上部を肉厚に
して肉厚部３ｅを形成し、この肉厚部３ｅと排気通路側
の薄肉部３ｇとの間に段部３ｄが形成されており、この
スリーブ３の肉厚部３ｅとシリンダブロック２の上部２
ａとの間に水ジャケット２０が形成されている。この水
ジャケット２０に連通してシリンダヘッド６に水ジャケ
ット２１が形成され、この水ジャケット２０，２１の冷
却水により燃焼室１２の周りを冷却するようになってい
る。
【００２０】シリンダブロック２の上部２ａに形成され
た段部２ｂは、その段部２ｂの内側を切欠き、この切欠
部２ｃと、スリーブ３の段部３ｄとの間にシール部材で
あるＯリング２２を介在させてシールしている。
た段部２ｂは、その段部２ｂの内側を切欠き、この切欠
部２ｃと、スリーブ３の段部３ｄとの間にシール部材で
あるＯリング２２を介在させてシールしている。
【００２１】このように、スリーブ３を肉厚にして段部
３ｄを形成し、このスリーブ３の肉厚部３ｅとシリンダ
ブロック２の上部２ａとの間に水ジャケット２０を形成
し、水ジャケット２０の冷却水を直接スリーブ３の肉厚
部３ｅに接触させることで、燃焼室１２の近傍のスリー
ブ３を効果的に冷却することができ、スリーブ表面の温
度が低下して、エンジンの焼付が防止される。
３ｄを形成し、このスリーブ３の肉厚部３ｅとシリンダ
ブロック２の上部２ａとの間に水ジャケット２０を形成
し、水ジャケット２０の冷却水を直接スリーブ３の肉厚
部３ｅに接触させることで、燃焼室１２の近傍のスリー
ブ３を効果的に冷却することができ、スリーブ表面の温
度が低下して、エンジンの焼付が防止される。
【００２２】しかも、スリーブ３に肉厚部３ｅを設ける
ことで、スリーブ３の冷却する部分の剛性が向上する。
ことで、スリーブ３の冷却する部分の剛性が向上する。
【００２３】また、排気通路９の上方かつ水ジャケット
２０の下方位置において、スリーブ３とシリンダブロッ
ク２との間をシール部材であるＯリング２２でシールし
ており、スリーブ３とシリンダブロック２との間に例え
熱膨張の差によって隙間が生じても、水ジャケット２０
の冷却水が排気ポート３ａ側に流れ込むことが防止され
る。
２０の下方位置において、スリーブ３とシリンダブロッ
ク２との間をシール部材であるＯリング２２でシールし
ており、スリーブ３とシリンダブロック２との間に例え
熱膨張の差によって隙間が生じても、水ジャケット２０
の冷却水が排気ポート３ａ側に流れ込むことが防止され
る。
【００２４】図２は水冷式２サイクルエンジンの他の実
施例の断面図である。この実施例では、図１に付した符
号と同様に構成される部材は、同じ符号を付して説明を
省略する。この実施例では、スリーブ３の肉厚部３ｅの
外周に冷却フィン３ｆを形成している。このように、ス
リーブ３の冷却水との接触部に冷却フィン３ｆを形成す
ることで、冷却水との接触面積が増加し、一層スリーブ
表面の温度を低下することができる。
施例の断面図である。この実施例では、図１に付した符
号と同様に構成される部材は、同じ符号を付して説明を
省略する。この実施例では、スリーブ３の肉厚部３ｅの
外周に冷却フィン３ｆを形成している。このように、ス
リーブ３の冷却水との接触部に冷却フィン３ｆを形成す
ることで、冷却水との接触面積が増加し、一層スリーブ
表面の温度を低下することができる。
【００２５】図３はスリーブとシリンダブロックのシー
ル構造の他の実施例を示す図である。図３（ａ）は、ス
リーブ３の段部３ｄの下側にシール溝３０を形成し、こ
のシール溝３０にＯリング２２を嵌合したものである。
図３（ｂ）は、スリーブ３の段部３ｄでない薄肉部３ｇ
にシール溝３１を形成し、このシール溝３１にＯリング
２２を嵌合したものである。図３（ｃ）は、スリーブ３
の段部３ｄでない薄肉部３ｇと対向するシリンダブロッ
ク２に嵌合溝３２を形成し、このシール溝３２にＯリン
グ２２を嵌合したものである。
ル構造の他の実施例を示す図である。図３（ａ）は、ス
リーブ３の段部３ｄの下側にシール溝３０を形成し、こ
のシール溝３０にＯリング２２を嵌合したものである。
図３（ｂ）は、スリーブ３の段部３ｄでない薄肉部３ｇ
にシール溝３１を形成し、このシール溝３１にＯリング
２２を嵌合したものである。図３（ｃ）は、スリーブ３
の段部３ｄでない薄肉部３ｇと対向するシリンダブロッ
ク２に嵌合溝３２を形成し、このシール溝３２にＯリン
グ２２を嵌合したものである。
【００２６】図４は水冷式２サイクルエンジンのさらに
他の実施例の断面図である。この実施例では、図１に付
した符号と同様に構成される部材は、同じ符号を付して
説明を省略する。この実施例では、スリーブ４０に肉厚
部を設けないで、全体を同一の肉厚に形成している。こ
のスリーブ４０の上部４０ａとシリンダブロック２の上
部２ａとの間に水ジャケット２０を形成しており、この
水ジャケット２０の冷却水を直接スリーブ４０の上部４
０ａに接触させている。この実施例では、肉厚部を有し
ない加工が容易なスリーブ４０を用い、このスリーブ４
０を効果的に冷却することができ、スリーブ表面の温度
が低下して、エンジンの焼付が防止される。
他の実施例の断面図である。この実施例では、図１に付
した符号と同様に構成される部材は、同じ符号を付して
説明を省略する。この実施例では、スリーブ４０に肉厚
部を設けないで、全体を同一の肉厚に形成している。こ
のスリーブ４０の上部４０ａとシリンダブロック２の上
部２ａとの間に水ジャケット２０を形成しており、この
水ジャケット２０の冷却水を直接スリーブ４０の上部４
０ａに接触させている。この実施例では、肉厚部を有し
ない加工が容易なスリーブ４０を用い、このスリーブ４
０を効果的に冷却することができ、スリーブ表面の温度
が低下して、エンジンの焼付が防止される。
【００２７】また、排気通路９の上方かつ水ジャケット
２０の下方位置において、シリンダブロック２にシール
溝４２を形成し、このシール溝４２にＯリング４３を設
けて、スリーブ３とシリンダブロック２との間をシール
部材であるＯリング４３でシールしている。従って、水
ジャケット２０の冷却水がスリーブ３とシリンダブロッ
ク２との間に例え熱膨張の差によって隙間が生じても、
排気ポート３ａ側に流れ込むことが防止される。
２０の下方位置において、シリンダブロック２にシール
溝４２を形成し、このシール溝４２にＯリング４３を設
けて、スリーブ３とシリンダブロック２との間をシール
部材であるＯリング４３でシールしている。従って、水
ジャケット２０の冷却水がスリーブ３とシリンダブロッ
ク２との間に例え熱膨張の差によって隙間が生じても、
排気ポート３ａ側に流れ込むことが防止される。
【００２８】
【発明の効果】以上説明したように、請求項１記載の発
明は、スリーブとシリンダブロックとの間に水ジャケッ
トを形成したから、水ジャケットの冷却水を直接スリー
ブに接触させて、スリーブを効果的に冷却することがで
き、スリーブ表面の温度が低下して、エンジンの焼付を
防止できる。
明は、スリーブとシリンダブロックとの間に水ジャケッ
トを形成したから、水ジャケットの冷却水を直接スリー
ブに接触させて、スリーブを効果的に冷却することがで
き、スリーブ表面の温度が低下して、エンジンの焼付を
防止できる。
【００２９】また、排気通路の上方かつ水ジャケットの
下方位置において、スリーブとシリンダブロックとの間
をシール部材でシールしており、スリーブとシリンダブ
ロックとの間に、例え熱膨張の差により隙間が生じて
も、水ジャケットの冷却水が排気ポートに流れ込むこと
が防止される。
下方位置において、スリーブとシリンダブロックとの間
をシール部材でシールしており、スリーブとシリンダブ
ロックとの間に、例え熱膨張の差により隙間が生じて
も、水ジャケットの冷却水が排気ポートに流れ込むこと
が防止される。
【００３０】請求項２記載の発明は、スリーブを肉厚に
して排気通路側の薄肉部との間に段部を形成し、このス
リーブの肉厚部とシリンダブロックとの間に水ジャケッ
トを形成したから、水ジャケットの冷却水を直接スリー
ブの肉厚部に接触させることができ、燃焼室の近傍のス
リーブを効果的に冷却することができ、スリーブ表面の
温度が低下して、エンジンの焼付を防止できる。しか
も、スリーブに肉厚部を設けたから、スリーブの冷却す
る部分の剛性が向上する。
して排気通路側の薄肉部との間に段部を形成し、このス
リーブの肉厚部とシリンダブロックとの間に水ジャケッ
トを形成したから、水ジャケットの冷却水を直接スリー
ブの肉厚部に接触させることができ、燃焼室の近傍のス
リーブを効果的に冷却することができ、スリーブ表面の
温度が低下して、エンジンの焼付を防止できる。しか
も、スリーブに肉厚部を設けたから、スリーブの冷却す
る部分の剛性が向上する。
【００３１】また、排気通路の上方かつ水ジャケットの
下方位置において、スリーブとシリンダブロックとの間
をシール部材でシールしており、スリーブとシリンダブ
ロックとの間に、例え熱膨張の差により隙間が生じて
も、水ジャケットの冷却水が排気ポートに流れ込むこと
が防止される。
下方位置において、スリーブとシリンダブロックとの間
をシール部材でシールしており、スリーブとシリンダブ
ロックとの間に、例え熱膨張の差により隙間が生じて
も、水ジャケットの冷却水が排気ポートに流れ込むこと
が防止される。
【００３２】請求項３記載の発明は、スリーブの冷却水
との接触部に冷却フィンを形成したから、この冷却フィ
ンにより冷却水との接触面積を増加し、一層スリーブ表
面の温度を低下することができる。
との接触部に冷却フィンを形成したから、この冷却フィ
ンにより冷却水との接触面積を増加し、一層スリーブ表
面の温度を低下することができる。
【図１】水冷式２サイクルエンジンの断面図である。
【図２】水冷式２サイクルエンジンの他の実施例の断面
図である。
図である。
【図３】スリーブとシリンダブロックのシール構造の他
の実施例を示す図である。
の実施例を示す図である。
【図４】水冷式２サイクルエンジンのさらに他の実施例
の断面図である。
の断面図である。
【図５】従来の水冷式２サイクルエンジンの断面図であ
る。
る。
【図６】比較例の水冷式２サイクルエンジンの断面図で
ある。
ある。
１ 水冷式エンジン ２ シリンダブロック ３ スリーブ ３ａ 排気ポート ４ ピストン ９ 排気通路 ２０ 水ジャケット ２２ シール部材であるＯリング
Claims (3)
- 【請求項１】シリンダブロックにスリーブを嵌合し、こ
のスリーブ内にピストンを往復動可能に設け、前記シリ
ンダブロックに形成した排気通路がスリーブに形成され
た排気ポートを介してスリーブ内に開口し、前記シリン
ダブロックに水ジャケットを形成した水冷式エンジンの
シリンダ構造において、前記排気通路の上方位置に、前
記スリーブと前記シリンダブロックとの間に前記水ジャ
ケットを形成し、この水ジャケットの冷却水を直接前記
スリーブに接触させ、前記排気通路の上方かつ前記水ジ
ャケットの下方位置において前記スリーブと前記シリン
ダブロックとの間をシール部材でシールしたことを特徴
とする水冷式エンジンのシリンダ構造。 - 【請求項２】シリンダブロックにスリーブを嵌合し、こ
のスリーブ内にピストンを往復動可能に設け、前記シリ
ンダブロックに形成した排気通路がスリーブに形成され
た排気ポートを介してスリーブ内に開口し、前記シリン
ダブロックに水ジャケットを形成した水冷式エンジンの
シリンダ構造において、前記排気通路の上方位置に、前
記スリーブを肉厚にして前記排気通路側の薄肉部との間
に段部を形成し、このスリーブの肉厚部と前記シリンダ
ブロックとの間に前記水ジャケットを形成し、この水ジ
ャケットの冷却水を直接前記スリーブの肉厚部に接触さ
せ、前記排気通路の上方かつ前記水ジャケットの下方位
置において前記スリーブと前記シリンダブロックとの間
をシール部材でシールしたことを特徴とする水冷式エン
ジンのシリンダ構造。 - 【請求項３】前記スリーブの冷却水との接触部に冷却フ
ィンを形成したことを特徴とする請求項１または請求項
２記載の水冷式エンジンのシリンダ構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17606794A JP3343637B2 (ja) | 1994-07-05 | 1994-07-05 | 水冷式エンジンのシリンダ構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17606794A JP3343637B2 (ja) | 1994-07-05 | 1994-07-05 | 水冷式エンジンのシリンダ構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0821300A true JPH0821300A (ja) | 1996-01-23 |
| JP3343637B2 JP3343637B2 (ja) | 2002-11-11 |
Family
ID=16007144
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17606794A Expired - Fee Related JP3343637B2 (ja) | 1994-07-05 | 1994-07-05 | 水冷式エンジンのシリンダ構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3343637B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2008109836A1 (en) * | 2007-03-07 | 2008-09-12 | Seymour John C | Improved engine for aeronautical applications ii |
| CN114382607A (zh) * | 2020-10-19 | 2022-04-22 | 日本发动机股份有限公司 | 液冷式活塞及十字头式内燃机 |
-
1994
- 1994-07-05 JP JP17606794A patent/JP3343637B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2008109836A1 (en) * | 2007-03-07 | 2008-09-12 | Seymour John C | Improved engine for aeronautical applications ii |
| CN114382607A (zh) * | 2020-10-19 | 2022-04-22 | 日本发动机股份有限公司 | 液冷式活塞及十字头式内燃机 |
| KR20220051806A (ko) * | 2020-10-19 | 2022-04-26 | 가부시키가이샤 자판엔진코포레숀 | 액랭식 피스톤 및 크로스헤드식 내연기관 |
| CN114382607B (zh) * | 2020-10-19 | 2024-03-26 | 日本发动机股份有限公司 | 液冷式活塞及十字头式内燃机 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3343637B2 (ja) | 2002-11-11 |
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