JPH08212771A - 強誘電体記憶装置 - Google Patents

強誘電体記憶装置

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JPH08212771A
JPH08212771A JP7099257A JP9925795A JPH08212771A JP H08212771 A JPH08212771 A JP H08212771A JP 7099257 A JP7099257 A JP 7099257A JP 9925795 A JP9925795 A JP 9925795A JP H08212771 A JPH08212771 A JP H08212771A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】プレート電極の電位を固定したままでデータの
読み出しが行え、また読み出し時間を短くできる強誘電
体記憶装置を実現する。 【構成】書き込み時には強誘電体キャパシタFC1,F
C2のプレート電極の電位をVCC/2に固定し、スイッ
チングトランジスタTr1,Tr2を所定期間導通さ
せ、ビット線BL1,BL2にプレート電極を挟んで高
低の電位VCCおよび0Vを印加して強誘電体キャパシタ
の分極状態を設定する。読み出し時は、プレート電極の
電位をVCC/2に固定し、スイッチングトランジスタT
r1,Tr2を所定期間導通させ、このときのビット線
BL1,BL2の電位変化の差を検出し、その差により
ビット線BL1,BL2をプレート電極の電位より高い
かまたは低い電位VCCおよび0Vにラッチさせ、そのと
きに強誘電体キャパシタFC1,FC2の両端に印加さ
れる電圧により再度データの書き込みを行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、強誘電体の分極反転を
利用した強誘電体記憶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図20に示すようなヒステリシス特性を
有する強誘電体の分極反転を利用した強誘電体不揮発性
メモリとしては、現在さまざまなものが提案されている
が、その中で代表的なものとして、2つのスイッチング
トランジスタと2つの強誘電体キャパシタにより1ビッ
トを構成するもの(2Tr−2Cap方式という)と、
1つのスイッチングトランジスタと1つの強誘電体キャ
パシタにより1ビットを構成するもの(1Tr−1Ca
p方式)の2種類が提案されている。
【0003】図21は、2Tr−2Cap方式を採用し
た不揮発性メモリの基本的な1ビット構成を示す図であ
る。このメモリセルは、図21に示すように、ビット線
BL1,BL2に対しドレインがそれぞれ接続されたn
チャネルMOSトランジスタからなるスイッチングトラ
ンジスタTr1,Tr2と、スイッチングトランジスタ
Tr1,Tr2のソースに対し一方の電極が接続された
強誘電体キャパシタFC1,FC2との組み合わせ2組
によって1ビットが構成されている。各スイッチングト
ランジスタTr1,Tr2のゲートが共通のワード線W
Lに接続され、強誘電体キャパシタFC1,FC2の他
方の電極(プレート電極)が共通のプレート線PLに接
続されている。そして、ビット線BL1,BL2は図示
しない書き込みおよび読み出し系回路に接続され、ワー
ド線WLおよびプレート線PLは図示しない行デコーダ
に接続される。
【0004】このような構成を有する2Tr−2Cap
方式では、書き込み動作において2本の対になるビット
線に接続されている強誘電体キャパシタの強誘電体膜を
それぞれ反対方向に分極させ、読み出し動作でその分極
状態を読み出す。以下に 2Tr−2Cap方式を採用
した不揮発性メモリにおけるデータの書き込み、読み出
し動作について、図22〜図26を参照しつつ説明す
る。
【0005】まず、図22および図23を参照しつつ、
書き込み動作について説明する。図22は書き込み時に
おける各端子に印加される電位のタイミングチャートで
あり、図23はその時の強誘電体キャパシタの分極状態
を示している。書き込み時には、まず、図中のT1に示
すように、ビット線BL1に接地GNDレベル「0」V
を、ビット線BL2に電源電圧VCCを印加し、ワード線
WLに(VCC+1V)を印加する。なお、ワード線WL
の設定レベルを(VCC+1V)としたのは、スイッチン
グトランジスタのしきい値電圧VthがVth<1Vで
あることから、「+1V」してトランジスタによる電位
降下を防ぐためである。これにより、スイッチングトラ
ンジスタTr1,Tr2が導通状態となり、強誘電体キ
ャパシタFC1のビット線側電極(一方の電極)に接地
GNDレベル、すなわち「0」Vの電圧が印加され、強
誘電体キャパシタFC2のビット線側電極に電圧VCC
印加される。このとき、プレート線PLは「0」V(接
地レベル)に保持されている。その結果、強誘電体キャ
パシタFC2側でのみビット線側電極からプレート電極
方向に向かう分極状態となる。
【0006】その後、図中のT2に示すように、プレー
ト線PLに電源電圧VCCを印加し、続いて図中のT3に
示すように、プレート線PLに「0」Vを印加する。す
なわち、プレート線PLに対し、ワード線WLが電源電
圧VCCレベルに保持されている期間に、GND(0V)
→VCC→GND(0V)のパルスを印加する。これによ
り、強誘電体キャパシタFC2の分極状態はビット線側
電極からプレート線側電極方向に向かう状態に保持され
たままで、強誘電体キャパシタFC1において分極が起
こり、プレート電極からビット線側電極方向に向かう分
極状態となる。すなわち、強誘電体キャパシタFC1,
FC2がそれぞれ反対方向に分極し、その状態が図20
に示すヒステリシス曲線におけるD点、B点にそれぞれ
移動し書き込みが終了する。
【0007】次に、読み出し動作について、図24〜図
26を参照しつつ説明する。まず、図24および図25
中のT1に示すように、ビット線BL1,BL2に
「0」Vを印加し、その後オープンとする。このとき
も、ワード線WLには(V CC+1V)を印加する。次
に、図中T2に示すように、プレート線PLの電位を
「0」Vから電源電圧VCCまで立ち上げる。ここで、図
26に示すように、メモリセルの構成はプレート線PL
からみた場合、強誘電体キャパシタFCとビット線BL
の寄生容量Cbが直列に接続された等価回路により表さ
れることから、プレート線PLを接地レベル「0」Vか
ら電源電圧VCCに立ち上げると強誘電体の分極状態によ
ってビット線BLに出力される電位が異なる。
【0008】つまり、強誘電体キャパシタFC2の分極
状態は、図20に示すヒステリシス曲線においてB点か
らC点に向かって移動し分極反転する。これに対して、
強誘電体キャパシタFC1の分極状態は、D点からC点
に向かって移動し分極反転しない。したがって、分極反
転する強誘電体キャパシタFC2は分極反転しない強誘
電体キャパシタFC1に比べて分極の変化に伴う電荷量
の移動が大きく、ビット線BL2はビット線BL1に比
べて電位が上昇する。このビット線電位の差をビット線
BL1,BL2が接続される図示しない差動型のセンス
アンプを駆動して電位の大小によりVCCと0vにそれぞ
れラッチすることにより読み出しを行う。そして、図中
のT3に示すように、最後に再びプレート線PLに
「0」Vを印加することにより、分極反転してしまった
強誘電体キャパシタFC2を元の分極状態に戻す。これ
により、読み出しの一連の動作が完了する。
【0009】以上のように、2Tr−2Cap方式を採
用した不揮発性メモリにおける読み出し動作は、プレー
ト線電位を上げてデータをラッチする動作と、その後プ
レート線PLの電位を下げてデータの再書き込みを行う
動作との2サイクルにより構成されている。
【0010】また、図27は、1Tr−1Cap方式を
採用した不揮発性メモリの基本的な1ビット構成を示す
図である。このメモリセルMCは、図27に示すよう
に、ビット線BL1に対しドレインが接続されたnチャ
ネルMOSトランジスタからなるスイッチングトランジ
スタTr1と、スイッチングトランジスタTr1のソー
スに対し一方の電極が接続された強誘電体キャパシタF
C1によって1ビットが構成されており、スイッチング
トランジスタTr1のゲートがワード線WLに接続さ
れ、強誘電体キャパシタFC1の他方の電極(プレート
電極)がプレート線PLに接続されている。そして、こ
の1Tr−1Cap方式を採用した不揮発性メモリに
は、リファレンス用のビット線BL2にドレインが接続
されたリファレンス用スイッチングトランジスタRTr
1と、スイッチングトランジスタRTr1のソースに対
し一方の電極が接続されたリファレンス用強誘電体キャ
パシタRFC1によって構成されるリファレンスセルR
MCが設けられ、スイッチングトランジスタRTr1の
ゲートがリファレンス用ワード線RWLに接続され、強
誘電体キャパシタRFC1の他方の電極がリファレンス
用プレート線RPLに接続されている。リファレンスセ
ルRMCの強誘電体キャパシタRFC1は分極反転しな
いように通常の誘電体として用い、リファレンス用プレ
ート線RPLに電圧VCCを印加した時のビット線電位の
変化が、メモリセルMCの分極反転、非分極反転時のビ
ット線電位変化の中間にくるようにキャパシタ面積を設
定する。
【0011】次に、1Tr−1Cap方式を採用した不
揮発性メモリにおけるデータの書き込み、読み出し動作
について、図28〜図31を参照しつつ説明する。図2
8および図29が書き込み時のタイミングチャートおよ
び分極状態をそれぞれ示し、図30および図31が読み
出し時のタイミングチャートおよび分極状態をそれぞれ
示している。
【0012】この、1Tr−1Capの方式の場合にお
いても、基本的には上述した2Tr−2Cap方式と同
様な方法により書き込み、読み出しを行う。この場合異
なるのは、通常のメモリセルが接続された各ビット線と
リファレンスセルに接続されたビット線との間で電位の
差を検出することである。
【0013】データ書き込みは、図28および図29に
示すような各線の電圧制御が行われて、1つの強誘電体
キャパシタの分極状態を、図20のヒステリシス曲線に
おける状態0(State0)のD点または状態1(S
tate1)のB点に設定することにより1ビットの書
き込みを行う。
【0014】読み出しでは、図30および図31に示す
ように、通常のワード線WL、プレート線PLの他に、
リファレンスセル用のワード線RWL、プレート線RP
Lを駆動し、リファレンスセルRMCが接続されたビッ
ト線BL2の電位とメモリセルが接続されたビット線B
L1の分極状態に応じた電位との差を検出する。したが
って、リファレンスセルRMCは分極反転させずに使用
されるため、再書き込み動作に入らないように、リファ
レンス用ワード線RWLはリファレンス用プレート線R
PLよりも早いタイミングで立ち下がるように設定され
る。
【0015】なお、1Tr−1Cap方式を採用した不
揮発性メモリにおける読み出し動作は、プレート線電位
の検出と、メモリセルMCへのデータの再書き込みを行
う動作との2サイクルにより構成されている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】以上の説明から明らか
なように、これらの方式のメモリのデータ書き込み/読
み出し動作では、選択したメモリセルが接続された特定
のプレート線PLに高速のパルスを印加しなくてはなら
ず、メモリセルアレイの構成としては、ワード線WLに
対し平行に低抵抗のプレート線PLを形成する必要が生
ずる。上述した強誘電体メモリと同様に、1トランジス
タ−1キャパシタにより1ビットが構成されるDRAM
では、プレート線の全てのセルの電位は常に接地GND
レベルもしくはVCC/2に固定されているので、プレー
ト線をワード線毎に分割する必要がなく、プレート電極
はメモリセルアレイに全面敷き詰められる単純なパター
ンとなり、また抵抗値も特別に低くする必要はない。
【0017】しかし、強誘電体メモリではワード線を分
割するためにパターニング精度の制約上メモリセル当た
りの面積を小さくすることができず、また、低抵抗化の
ために電極の厚さを増やす必要が生じセルアレイ内に段
差ができやすく、高集積のメモリを形成するのが困難に
なる。よって、DRAMと同様に、プレート電極の電位
を固定したまま書き込み/読み出しができる強誘電体メ
モリの実現が切望されていた。
【0018】また、上述した強誘電体メモリの読み出し
動作は、ビット線電位変化の検知(データラッチ)と、
その後の再書き込み動作の2サイクルによって構成され
ている。つまり、ワード線WLを選択している間にプレ
ート線PLを「0」Vから電源電圧VCCに立ち上げ、そ
の後再度電源電圧VCCから「0」Vに立ち下げるという
動作を行わなければならない。通常のDRAMでは、デ
ータのラッチとともに再書き込みが行われているが、上
述した強誘電体メモリではDRAMの約2倍の時間がか
かってしまうことになる。よって、DRAM同様に、ビ
ット線電位変化の検知と再書き込みを1サイクルで行う
ものが切望されている。
【0019】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、プレート電極の電位を固定した
ままデータの読み出しが行え、プレート電極を分割する
必要がなく、プレート線の微細パターニングが不要で高
集積化を実現でき、また読み出し動作の高速化を図れる
強誘電体記憶装置を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、ビット線に接続されたスイッチングトラ
ンジスタと当該スイッチングトランジスタに直列接続さ
れた強誘電体キャパシタとの組み合わせ2組によって1
ビットが構成され、それぞれの強誘電体キャパシタは異
なる方向に分極され、その分極の方向により2値のデー
タを記憶する強誘電体記憶装置であって、書き込み動作
時に、強誘電体キャパシタ端のプレート電極を一定の電
位に固定し、スイッチングトランジスタを所定期間だけ
導通させる手段と、2本のビット線に、プレート電極の
電位を挟んで高低の電位をそれぞれ印加する手段とを有
する。また、書き込み動作時に、スイッチングトランジ
スタを所定期間だけ導通させた状態で、強誘電体キャパ
シタ端のプレート電極に対して一定の電位を印加する手
段と、2本のビット線に、プレート電極の電位を挟んで
高低の電位をそれぞれ印加する手段とを有する。
【0021】また、本発明は、ビット線に接続されたス
イッチングトランジスタと当該スイッチングトランジス
タに直列接続された強誘電体キャパシタとの組み合わせ
2組によって1ビットが構成され、それぞれの強誘電体
キャパシタは異なる方向に分極され、その分極の方向に
より2値のデータを記憶する強誘電体記憶装置であっ
て、読み出し動作時に、強誘電体キャパシタ端のプレー
ト電極の電位を固定し、スイッチングトランジスタを所
定期間だけ導通させる手段と、スイッチングトランジス
タを導通させた時の2本のビット線の電位変化の差を検
出し、その差により2本のビット線をそれぞれプレート
電極の電位よりも高いかまたは低い電位にラッチし、そ
のときに強誘電体キャパシタの両端に印加される電圧に
より再度データの書き込みを行わせる手段とを有する。
また、読み出し動作時に、スイッチングトランジスタを
所定期間だけ導通させた状態で、強誘電体キャパシタ端
のプレート電極に対して一定の電位を印加する手段と、
プレート電極に電位を印加した時の2本のビット線の電
位変化の差を検出し、その差により2本のビット線をそ
れぞれプレート電極の電位よりも高いかまたは低い電位
にラッチし、そのときに強誘電体キャパシタの両端に印
加される電圧により再度データの書き込みを行わせる手
段とを有する。
【0022】また、本発明は、ビット線に接続されたス
イッチングトランジスタと、当該スイッチングトランジ
スタに直列接続された強誘電体キャパシタによって1ビ
ットが構成され、強誘電体の分極の方向によって2値の
データを記憶する強誘電体記憶装置であって、書き込み
動作時に、強誘電体キャパシタ端のプレート電極を一定
の電位に固定し、スイッチングトランジスタを所定期間
だけ導通させる手段と、2本のビット線に、プレート電
極の電位を挟んで高低の電位をそれぞれ印加する手段と
を有する。また、書き込み動作時に、スイッチングトラ
ンジスタを所定期間だけ導通させた状態で、強誘電体キ
ャパシタ端のプレート電極に対して一定の電位を印加す
る手段と、2本のビット線に、プレート電極の電位を挟
んで高低の電位をそれぞれ印加する手段とを有する。
【0023】また、本発明は、ビット線に接続されたス
イッチングトランジスタと、当該スイッチングトランジ
スタに直列接続された強誘電体キャパシタによって1ビ
ットが構成され、強誘電体の分極の方向によって2値の
データを記憶する強誘電体記憶装置であって、読み出し
動作時に、プレート電極の電位を固定し、スイッチング
トランジスタを所定期間だけ導通させる手段と、スイッ
チングトランジスタを導通させた時のビット線電位と、
別に設けられたリファレンス電位との差を検出し、その
差によりビット線をプレート電極の電位よりも高いかま
たは低い電位にラッチし、そのときに強誘電体キャパシ
タの両端に印加される電圧により再度データの書き込み
を行わせる手段とを有する。また、読み出し動作時に、
スイッチングトランジスタを所定期間だけ導通させた状
態で、強誘電体キャパシタ端のプレート電極に対して一
定の電位を印加する手段と、プレート電極に電位を印加
した時のビット線電位と、別に設けられたリファレンス
電位との差を検出し、その差によりビット線をそれぞれ
プレート電極の電位よりも高いかまたは低い電位にラッ
チし、そのときに強誘電体キャパシタの両端に印加され
る電圧により再度データの書き込みを行わせる手段とを
有する。
【0024】また、本発明の強誘電体記憶装置では、プ
レート電極の固定電位が、書き込み、読み出し時にビッ
ト線に印加される高低の電位の中間に設定される。ま
た、本発明の強誘電体記憶装置では、メモリの動作時
に、一定時間毎にビット線に対しプレート電極の固定電
圧と同じ電圧を供給し、スイッチングトランジスタを導
通させる手段を有する。
【0025】
【作用】本発明の強誘電体記憶装置によれば、たとえば
2Tr−2Cap方式の場合、書き込み動作時には、強
誘電体キャパシタ端のプレート電極が一定の電位に固定
され、スイッチングトランジスタが所定期間だけ導通状
態に制御され、2本のビット線に、プレート電極の電位
を挟んで高低の電位がそれぞれ印加されて、強誘電体キ
ャパシタの分極状態が設定される。また、書き込み動作
時には、たとえばスイッチングトランジスタが所定期間
だけ導通状態に制御された状態で、強誘電体キャパシタ
端のプレート電極に一定の電位が印加され、2本のビッ
ト線に、プレート電極の電位を挟んで高低の電位がそれ
ぞれ印加されて、強誘電体キャパシタの分極状態が設定
される。
【0026】また、読み出し動作時には、プレート電極
の電位が固定され、スイッチングトランジスタが所定期
間だけ導通状態に制御される。そして、スイッチングト
ランジスタを導通させた時の2本のビット線の電位変化
の差が検出され、その差により2本のビット線をそれぞ
れプレート電極の電位よりも高いかまたは低い電位にラ
ッチされ、そのときに強誘電体キャパシタの両端に印加
される電圧により再度データの書き込みが行われる。こ
の再度の書き込みによりデータの消失が防止される。ま
た、読み出し動作時には、たとえばスイッチングトラン
ジスタが所定期間だけ導通状態に制御された状態で、強
誘電体キャパシタ端のプレート電極に一定の電位が印加
される。そして、スイッチングトランジスタを導通させ
た時の2本のビット線の電位変化の差が検出され、その
差により2本のビット線をそれぞれプレート電極の電位
よりも高いかまたは低い電位にラッチされ、そのときに
強誘電体キャパシタの両端に印加される電圧により再度
データの書き込みが行われる。
【0027】また、本発明の強誘電体記憶装置が、たと
えば1Tr−1Cap方式の場合、書き込み動作時に
は、強誘電体キャパシタ端のプレート電極が一定の電位
に固定され、スイッチングトランジスタが所定期間だけ
導通状態に制御され、ビット線に、プレート電極の電位
を挟んで高いかまたは低い電位が印加されて、強誘電体
キャパシタの分極状態が設定される。また、書き込み動
作時には、たとえばスイッチングトランジスタが所定期
間だけ導通状態に制御された状態で、強誘電体キャパシ
タ端のプレート電極に一定の電位が印加され、ビット線
に、プレート電極の電位を挟んで高いかまたは低い電位
が印加されて、強誘電体キャパシタの分極状態が設定さ
れる。
【0028】また、読み出し動作時には、プレート電極
の電位が固定され、スイッチングトランジスタが所定期
間だけ導通状態に制御される。そして、スイッチングト
ランジスタを導通させた時のビット線の電位と、別に設
けられたリファレンス電位との差が検出され、その差に
より2本のビット線をそれぞれプレート電極の電位より
も高いかまたは低い電位にラッチされ、そのときに強誘
電体キャパシタの両端に印加される電圧により再度デー
タの書き込みが行われる。また、また、読み出し動作時
には、たとえばスイッチングトランジスタが所定期間だ
け導通状態に制御された状態で、強誘電体キャパシタ端
のプレート電極に一定の電位が印加される。そして、ス
イッチングトランジスタを導通させた時のビット線の電
位と、別に設けられたリファレンス電位との差が検出さ
れ、その差により2本のビット線をそれぞれプレート電
極の電位よりも高いかまたは低い電位にラッチされ、そ
のときに強誘電体キャパシタの両端に印加される電圧に
より再度データの書き込みが行われる。
【0029】
【実施例】図1は、本発明に係る2Tr−2Cap方式
を採用した強誘電体不揮発性メモリの基本的な1ビット
構成を示す図であって、図21と同一構成部分は同一符
号をもって表している。すなわち、Tr1,Tr2はn
チャネルMOSトランジスタからなるスイッチングトラ
ンジスタ、FC1,FC2は強誘電体キャパシタ、BL
1,BL2はビット線、WLはワード線、PLはプレー
ト線、1は行制御回路、2は列制御回路をそれぞれ示し
ている。
【0030】このメモリセルは、図1に示すように、ビ
ット線BL1,BL2に対しスイッチングトランジスタ
Tr1,Tr2のドレインがそれぞれ接続され、スイッ
チングトランジスタTr1,Tr2のソースが強誘電体
キャパシタFC1,FC2の一方の電極にそれぞれ接続
され、強誘電体キャパシタFC1,FC2の他方の電極
(プレート電極)が共通のプレート線PLに接続され、
スイッチングトランジスタTr1,Tr2のゲートが共
通のワード線WLに接続されている。そして、ワード線
WLおよびプレート線PLが行制御回路1に接続され、
ビット線BL1,BL2が列制御回路2に接続されてい
る。
【0031】行制御回路1は、書き込み命令および読み
出し命令時には、プレート線PLに一定の電圧VCC/2
を印加して、強誘電体キャパシタFC1,FC2のプレ
ート電極を一定の電位に固定させ、一定期間T2の間だ
け、ワード線WLに(VCC+1V)の電圧を印加してス
イッチングトランジスタTr1,Tr2を導通させる。
【0032】列制御回路2は、書き込み命令時には、2
本のビット線BL1,BL2に対し、プレート線PL、
すなわち強誘電体キャパシタFC1,FC2のプレート
電極の電位であるVCC/2を挟んで高低の電位、たとえ
ば「0」Vおよび電源電圧V CCをそれぞれ印加する。ま
た、読み出し命令時には、スイッチングトランジスタT
r1,Tr2が導通状態にある時の2本のビット線BL
1,BL2の電位変化の差を検出し、その差により2本
のビット線BL1,BL2をそれぞれプレート電極の電
位VCC/2よりも高いかまたは低い電位にラッチし、そ
のときに強誘電体キャパシタFC1,FC2の両電極に
印加される電圧により再度データの書き込みを行う。さ
らに、メモリの動作時には、データの消失を防止するた
め、一定のサイクルでビット線BLにプレート電極に印
加される固定電圧VCC/2と等しい電圧を印加するリフ
レッシュ動作を行う。なお、実際には、ビット線間の電
位差の検出、ラッチ系は、差動型のセンスアンプにより
構成される。
【0033】また、図2はメモリセルの要部断面を示す
図である。図2において、10は半導体基板、11はス
イッチングトランジスタTrのドレイン拡散層、12は
ソース拡散層、13,14は層間絶縁膜をそれぞれ示し
ている。また、21は強誘電体キャパシタFCの強誘電
膜、22がビット線側電極、23がプレート電極をそれ
ぞれ示している。本メモリセルでは、図2に示すよう
に、ビット線BLがドレイン拡散層11に接続され、強
誘電体キャパシタFCのビット線側電極22がソース拡
散層12に接続されている。
【0034】次に、このような構成を有する2Tr−2
Cap方式を採用した強誘電体不揮発性メモリにおける
データの書き込み、読み出し動作について、第1の実施
例として図3〜図6を参照しつつ説明する。
【0035】まず、図3および図4を参照しつつ、書き
込み動作について説明する。図3は書き込み時における
各端子に印加される電位のタイミングチャートであり、
図4はその時の強誘電体キャパシタの分極状態を示して
いる。
【0036】書き込み時には、まず、図中のT1で示す
ように、列制御回路2によりビット線BL1に接地GN
Dレベル「0」Vを、ビット線BL2に電源電圧VCC
印加し、行制御回路1によりプレート線PLにVCC/2
を印加する。なお、プレート線PLに印加する電圧は、
書き込み動作期間T1〜T3中、VCC/2に固定され
る。次に、図中のT2に示すように、行制御回路1より
ワード線WLに(VCC+1V)を印加する。なお、ワー
ド線WLの設定レベルを(VCC+1V)としたのは、ス
イッチングトランジスタのしきい値電圧VthがVth
<1Vであることから、「+1V」してトランジスタに
よる電位降下を防ぐためである。これにより、スイッチ
ングトランジスタTr1,Tr2が導通状態となり、強
誘電体キャパシタFC1のビット線側電極(一方の電
極)に「0」Vの電圧が印加され、強誘電体キャパシタ
FC2のビット線側電極に電圧VCCが印加される。これ
に伴い、2つの強誘電体キャパシタFC1,FC2に
は、それぞれ逆向きにVCC/2の電圧が印加される。そ
の結果、強誘電体キャパシタFC1側では、プレート電
極からビット線側電極方向に向かう分極状態となり、強
誘電体キャパシタFC2側では、ビット線側電極からプ
レート電極方向に向かう分極状態となる。すなわち、2
つの強誘電体キャパシタFC1,FC2は逆向きに分極
反転し、その向きにデータが書き込まれる。その後、図
中のT3に示すように、行制御回路1によりワード線W
Lの電位を(VCC+1V)から「0」Vに切り換える。
これにより、スイッチングトランジスタTr1,Tr2
は非導通状態となり、書き込み動作が終了する。
【0037】次に、読み出し動作について、図5および
図6を参照しつつ説明する。まず、図5および図6中の
T1に示すように、列制御回路2によりビット線BL
1,BL2に「0」Vを印加し、その後オープンとす
る。このとき、行制御回路1によりプレート線PLにV
CC/2を印加する。なお、プレート線PLに印加する電
圧は、書き込み動作期間T1〜T3中、VCC/2に固定
される。次に、図中のT2に示すように、行制御回路1
によりワード線WLに(VCC+1V)を印加する。これ
により、スイッチングトランジスタTr1,Tr2が導
通状態となり、強誘電体キャパシタFC1,FC2の分
極状態に従ってビット線BL1,BL2の電位が変化す
る。
【0038】そして、列制御回路2、実際にはビット線
BL1,BL2が接続されたセンスアンプにより、分極
反転しない強誘電体キャパシタFC1に接続されたビッ
ト線BL1は「0」Vに、分極反転する強誘電体キャパ
シタFC2に接続されたビット線BL2はVCCにそれぞ
れラッチされ、データが読み出される。そして、そのと
き同時に、各強誘電体キャパシタFC1,FC2には反
対向きにVCC/2の電圧が印加され、元の分極状態へ再
書き込みされる。このように、プレート電極をVCC/2
に印加して読み出し動作を行うことから、読み出し動作
のデータ検知と再書き込みが1サイクルで行られる。そ
の後、行制御回路1によりワード線WLの電位を(VCC
+1V)から「0」Vに切り換える。これにより、スイ
ッチングトランジスタTr1,Tr2は非導通状態とな
り、読み出し動作が終了する。
【0039】なお、以上の動作においては、通電時はプ
レート線PLを常にVCC/2の電位に固定しておけば良
いことになるが、図2に示すように、通常、強誘電体キ
ャパシタFC1,FC2のビット線側の電極22はスイ
ッチングトランジスタTrの拡散層12に接続されてお
り、拡散層の漏れ電流によりビット線側の電極は時間と
共に電位が下がっていく。したがって、スイッチングト
ランジスタTr1,Tr2の非導通時間が長いとビット
線側電極22の電位は「0」Vとなり(基板電位を0V
とする)、自動的に強誘電体キャパシタFC1,FC2
にVCC/2の電圧が掛り、分極状態が乱されてしまう。
【0040】したがって、本発明のメモリセルでは、通
電時には一定時間毎に列制御回路2によりビット線BL
1,BL2にVCC/2を印加し、このとき行制御回路1
によりワード線WLに(VCC+1V)を電圧を印加し
て、スイッチングトランジスタTr1,Tr2を導通さ
せて強誘電体キャパシタFC1,FC2のビット線側電
極22に電圧VCC/2を印加することにより、キャパシ
タの両端にかかる電位差を小さくして、誤った分極反転
動作が防止される。この電圧印加のサイクル時間は、た
とえば4Mビットメモリで約20msec程度に設定さ
れる。なお、拡散層の漏れ電流によりキャパシタの電位
が変わってしまう問題は通常のDRAMでも同様であ
り、DRAMでは一定時間毎に再書き込みを行うリフレ
ッシュ機能によりデータの消失を防いでいる。これは、
一定のサイクルによりビット線に電位を与えることによ
り行われる。
【0041】なお、上述の実施例では、書き込みおよび
読み出し動作時のプレート線PLに印加する電圧を、動
作期間T1〜T3に亘って、VCC/2に固定する構成例
について説明したが、たとえば、ワード線WLに(VCC
+1V)の電圧を印加してスイッチングトランジスタT
r1,Tr2が導通状態にある期間中の一定期間T2の
みプレート線PLにVCC/2を印加して書き込みおよび
読み出し動作を行うように構成することも可能である。
【0042】第2の実施例としてこのプレート線PLに
対して一定期間のみVCC/2を印加して書き込みおよび
読み出しを行う場合のタイミングチャート並びに強誘電
体キャパシタの分極状態を図7〜図10に示す。図7が
書き込み時における各線に印加される電位のタイミング
チャート、図8が図7に対応した書き込み時の強誘電体
キャパシタの分極状態を示し、図9が読み出し時におけ
る各線に印加される電位のタイミングチャート、図10
は図9に対応した読み出し時の強誘電体キャパシタの分
極状態を示している。書き込み動作時、および読み出し
時の動作は、上述した動作と同様に行われることから、
ここでは、詳細な説明は省略する。ただし、この場合
は、プレート線PLに対して一定期間のみVCC/2を印
加することから、上述した拡散層の漏れ電流によりキャ
パシタの電位が変わってしまうという問題がない。した
がって、リフレッシュ動作は不要である。
【0043】また、図11は、本発明に係る1Tr−1
Cap方式を採用した強誘電体不揮発性メモリの基本的
な1ビット構成を示す図であって、図27と同一構成部
分は同一符号をもって表している。すなわち、MCは通
常のメモリセル、Tr1はスイッチングトランジスタ、
FC1は強誘電体キャパシタ、RMCはリファレンスセ
ル、RTr1はリファレンス用スイッチングトランジス
タ、RFC1はリファレンス用強誘電体キャパシタ、B
L1,BL2はビット線、WLはワード線、PLはプレ
ート線、RWLはリファレンス用ワード線、RPLはリ
ファレンス用プレート線、1aは行制御回路、2aは列
制御回路、3aはリファレンス電位発生回路をそれぞれ
示している。
【0044】メモリセルMCは、ビット線BL1に対し
スイッチングトランジスタTr1のドレインが接続さ
れ、スイッチングトランジスタTr1のソースが強誘電
体キャパシタFC1の一方の電極に接続され、強誘電体
キャパシタFC1の他方の電極(プレート電極)がプレ
ート線PLに接続され、スイッチングトランジスタTr
1のゲートがワード線WLに接続されている。リファレ
ンスRMCは、ビット線BL2に対しスイッチングトラ
ンジスタRTr1のドレインが接続され、スイッチング
トランジスタRTr1のソースが強誘電体キャパシタF
C2の一方の電極に接続され、強誘電体キャパシタFC
2の他方の電極(プレート電極)がリファレンス用プレ
ート線PLに接続され、スイッチングトランジスタRT
r1のゲートがリファレンス用ワード線RWLに接続さ
れている。そして、ワード線WL、プレート線PL、リ
ファレンス用ワード線RWL、リファレンス用プレート
線RPLが行制御回路1aに接続され、ビット線BL
1,BL2が列制御回路2aに接続されている。
【0045】この、1Tr−1Cap方式の場合におい
ても、行制御回路1aおよび列制御回路2aの制御のも
と、基本的には上述した2Tr−2Cap方式と同様な
方法により書き込み、読み出しが行われる。したがっ
て、ここでは詳細な説明は省略する。図12が書き込み
時における各線に印加される電位のタイミングチャー
ト、図13が図12に対応した書き込み時の強誘電体キ
ャパシタの分極状態を示し、図14が読み出し時におけ
る各線に印加される電位のタイミングチャート、図15
は図14に対応した読み出し時の強誘電体キャパシタの
分極状態を示している。
【0046】なお、本発明に係る1Tr−1Cap方式
の場合には、図27に示す通常の1Tr−1Cap方式
と同様、図30および図31に示すように、リファレン
ス電位発生に強誘電体キャパシタを用いると、2Tr−
2Cap型の動作でみられるように、再書き込み動作に
よりリファレンスキャパシタの分極の反転が起こってし
まう。したがって、1Tr−1Cap方式の場合のリフ
ァレンス電位発生は、図11に示すように、キャパシタ
によるものでなく、抵抗による電源電圧の電位分割等に
より、リファレンス電位発生回路3aからメモリセルの
状態0(State0)と状態1(State1)のビ
ット線電位変化の中間にくる固定電位(Vr)を発生
し、この電位を供給するリファレンス用のビット線BL
2と読み出しメモリセルMCが接続されたビット線BL
1との間の電位差を検出するように構成される。
【0047】また、この1Tr−1Cap方式の場合に
あっても、上述した2Tr−2Cap方式の場合と同様
に、書き込みおよび読み出し動作時のプレート線PLに
印加する電圧を、動作期間T1〜T3に亘って、VCC
2に固定する代わりに、ワード線WLに(VCC+1V)
の電圧を印加してスイッチングトランジスタTr1導通
状態にある期間中の一定期間T2のみプレート線PLに
CC/2に印加して書き込みおよび読み出し動作を行う
ように構成することも可能である。
【0048】このプレート線PLに対して一定期間のみ
CC/2を印加して書き込みおよび読み出しを行う場合
のタイミングチャート並びに強誘電体キャパシタの分極
状態を図16〜図19に示す。図16が書き込み時にお
ける各線に印加される電位のタイミングチャート、図1
7が図16に対応した書き込み時の強誘電体キャパシタ
の分極状態を示し、図18が読み出し時のおける各線に
印加される電位のタイミングチャート、図19は図18
に対応した読み出し時の強誘電体キャパシタの分極状態
を示している。なお、書き込み動作時、および読み出し
時の動作は、上述した動作と同様に行われることから、
ここでは、詳細な説明は省略する。
【0049】以上説明したように、第1の実施例によれ
ば、書き込み、読み出しともにプレート電極は一定電圧
に固定して行うことができる。したがって、プレート電
極の構造は、ワード線毎に分割する必要がなく、DRA
Mと同様に全面に敷き詰めたパターニングが可能とな
り、さらにスピードを考慮して低抵抗にする必要がない
ために、メモリセルの構造は簡略化され、微細化に向い
たセル設計が可能となる。また、第1、第2の実施例に
よれば、プレート電極にVCC/2を印加して読み出し動
作を行うことから、読み出し動作のデータ検知と再書き
込みを1サイクルで行うことができ、読み出し動作の高
速化を図ることができる。
【0050】なお、本実施例においては、プレート電極
の固定電位をVCC/2として説明したが、他の電位に設
定しても同様な動作が可能である。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の強誘電体
記憶装置によれば、書き込み、読み出しともにプレート
電極は一定電圧に固定して行うことができる。したがっ
て、プレート電極の構造は、ワード線毎に分割する必要
がなく、DRAMと同様に全面に敷き詰めたパターニン
グが可能となる。さらに、スピードを考慮して、低抵抗
にする必要がないことから、メモリセルの構造を簡略化
でき、微細化に向いたセル設計が可能となる利点があ
る。また、本発明の強誘電体記憶装置によれば、読み出
し動作のデータ検知と再書き込みを1サイクルで行うこ
とができ、読み出し動作の高速化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る2Tr−2Cap方式を採用した
強誘電体不揮発性メモリの基本的な1ビット構成を示す
図である。
【図2】強誘電体不揮発性メモリの要部断面を示す図で
ある。
【図3】本発明に係る2Tr−2Cap方式を採用した
強誘電体不揮発性メモリの書き込み時における各端子に
印加される電位のタイミングチャートである。
【図4】図3に対応した書き込み時の強誘電体キャパシ
タの分極状態を示す図である。
【図5】本発明に係る2Tr−2Cap方式を採用した
強誘電体不揮発性メモリの読み出し時における各端子に
印加される電位のタイミングチャートである。
【図6】図5に対応した読み出し時の強誘電体キャパシ
タの分極状態を示す図である。
【図7】本発明に係る2Tr−2Cap方式を採用した
強誘電体不揮発性メモリの書き込み時における各端子に
印加される電位の他の例のタイミングチャートである。
【図8】図7に対応した書き込み時の強誘電体キャパシ
タの分極状態を示す図である。
【図9】本発明に係る2Tr−2Cap方式を採用した
強誘電体不揮発性メモリの読み出し時における各端子に
印加される電位の他の例のタイミングチャートである。
【図10】図9に対応した読み出し時の強誘電体キャパ
シタの分極状態を示す図である。
【図11】本発明に係る1Tr−1Cap方式を採用し
た強誘電体不揮発性メモリの基本的な1ビット構成を示
す図である。
【図12】本発明に係る1Tr−1Cap方式を採用し
た強誘電体不揮発性メモリの書き込み時における各端子
に印加される電位のタイミングチャートである。
【図13】図12に対応した書き込み時の強誘電体キャ
パシタの分極状態を示す図である。
【図14】本発明に係る1Tr−1Cap方式を採用し
た強誘電体不揮発性メモリの読み出し時における各端子
に印加される電位のタイミングチャートである。
【図15】図14に対応した読み出し時の強誘電体キャ
パシタの分極状態を示す図である。
【図16】本発明に係る1Tr−1Cap方式を採用し
た強誘電体不揮発性メモリの書き込み時における各端子
に印加される電位の他の例のタイミングチャートであ
る。
【図17】図16に対応した書き込み時の強誘電体キャ
パシタの分極状態を示す図である。
【図18】本発明に係る1Tr−1Cap方式を採用し
た強誘電体不揮発性メモリの読み出し時における各端子
に印加される電位の他の例のタイミングチャートであ
る。
【図19】図18に対応した読み出し時の強誘電体キャ
パシタの分極状態を示す図である。
【図20】強誘電体キャパシタのヒステリシス特性を示
す図である。
【図21】従来の2Tr−2Cap方式を採用した不揮
発性メモリの基本的な1ビット構成を示す図である。
【図22】従来の2Tr−2Cap方式を採用した強誘
電体不揮発性メモリの書き込み時における各端子に印加
される電位のタイミングチャートである。
【図23】図22に対応した書き込み時の強誘電体キャ
パシタの分極状態を示す図である。
【図24】従来の2Tr−2Cap方式を採用した強誘
電体不揮発性メモリの読み出し時における各端子に印加
される電位のタイミングチャートである。
【図25】図24に対応した読み出し時の強誘電体キャ
パシタの分極状態を示す図である。
【図26】強誘電体不揮発性メモリセルのプレート線か
らみた等価回路を示す図である。
【図27】従来の1Tr−1Cap方式を採用した不揮
発性メモリの基本的な1ビット構成を示す図である。
【図28】従来の1Tr−1Cap方式を採用した強誘
電体不揮発性メモリの書き込み時における各端子に印加
される電位のタイミングチャートである。
【図29】図28に対応した書き込み時の強誘電体キャ
パシタの分極状態を示す図である。
【図30】従来の1Tr−1Cap方式を採用した強誘
電体不揮発性メモリの読み出し時における各端子に印加
される電位のタイミングチャートである。
【図31】図20に対応した読み出し時の強誘電体キャ
パシタの分極状態を示す図である。
【符号の説明】
Tr1,Tr2…スイッチングトランジスタ RTr1…リファレンス用スイッチングトランジスタ FC1,FC2…強誘電体キャパシタ RFC1…リファレンス用強誘電体キャパシタ BL1,BL2…ビット線 WL…ワード線 RWL…リファレンス用ワード線 PL…プレート線 RPL…リファレンス用プレート線 MC…メモリセル RMC…リファレンスメモリセル 1,1a…行制御回路 2,2a…列制御回路 3a…リファレンス電位発生回路

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビット線に接続されたスイッチングトラ
    ンジスタと、当該スイッチングトランジスタに直列接続
    された強誘電体キャパシタとの組み合わせ2組によって
    1ビットが構成され、それぞれの強誘電体キャパシタは
    異なる方向に分極され、その分極の方向により2値のデ
    ータを記憶する強誘電体記憶装置であって、 書き込み動作時に、強誘電体キャパシタ端のプレート電
    極を一定の電位に固定し、スイッチングトランジスタを
    所定期間だけ導通させる手段と、2本のビット線に、プ
    レート電極の電位を挟んで高低の電位をそれぞれ印加す
    る手段とを有する強誘電体記憶装置。
  2. 【請求項2】 ビット線に接続されたスイッチングトラ
    ンジスタと、当該スイッチングトランジスタに直列接続
    された強誘電体キャパシタとの組み合わせ2組によって
    1ビットが構成され、それぞれの強誘電体キャパシタは
    異なる方向に分極され、その分極の方向により2値のデ
    ータを記憶する強誘電体記憶装置であって、 書き込み動作時に、スイッチングトランジスタを所定期
    間だけ導通させた状態で、強誘電体キャパシタ端のプレ
    ート電極に対して一定の電位を印加する手段と、 2本のビット線に、プレート電極の電位を挟んで高低の
    電位をそれぞれ印加する手段とを有する強誘電体記憶装
    置。
  3. 【請求項3】 ビット線に接続されたスイッチングトラ
    ンジスタと、当該スイッチングトランジスタに直列接続
    された強誘電体キャパシタとの組み合わせ2組によって
    1ビットが構成され、それぞれの強誘電体キャパシタは
    異なる方向に分極され、その分極の方向により2値のデ
    ータを記憶する強誘電体記憶装置であって、 読み出し動作時に、強誘電体キャパシタ端のプレート電
    極の電位を固定し、スイッチングトランジスタを所定期
    間だけ導通させる手段と、スイッチングトランジスタを
    導通させた時の2本のビット線の電位変化の差を検出
    し、その差により2本のビット線をそれぞれプレート電
    極の電位よりも高いかまたは低い電位にラッチし、その
    ときに強誘電体キャパシタの両端に印加される電圧によ
    り再度データの書き込みを行わせる手段とを有する強誘
    電体記憶装置。
  4. 【請求項4】 ビット線に接続されたスイッチングトラ
    ンジスタと、当該スイッチングトランジスタに直列接続
    された強誘電体キャパシタとの組み合わせ2組によって
    1ビットが構成され、それぞれの強誘電体キャパシタは
    異なる方向に分極され、その分極の方向により2値のデ
    ータを記憶する強誘電体記憶装置であって、 読み出し動作時に、スイッチングトランジスタを所定期
    間だけ導通させた状態で、強誘電体キャパシタ端のプレ
    ート電極に対して一定の電位を印加する手段と、 プレート電極に電位を印加した時の2本のビット線の電
    位変化の差を検出し、その差により2本のビット線をそ
    れぞれプレート電極の電位よりも高いかまたは低い電位
    にラッチし、そのときに強誘電体キャパシタの両端に印
    加される電圧により再度データの書き込みを行わせる手
    段とを有する強誘電体記憶装置。
  5. 【請求項5】 ビット線に接続されたスイッチングトラ
    ンジスタと、当該スイッチングトランジスタに直列接続
    された強誘電体キャパシタによって1ビットが構成さ
    れ、強誘電体の分極の方向によって2値のデータを記憶
    する強誘電体記憶装置であって、 書き込み動作時に、強誘電体キャパシタ端のプレート電
    極を一定の電位に固定し、スイッチングトランジスタを
    所定期間だけ導通させる手段と、 ビット線に、プレート電極の電位を挟んで高いかまたは
    低い電位を印加する手段とを有する強誘電体記憶装置。
  6. 【請求項6】 ビット線に接続されたスイッチングトラ
    ンジスタと、当該スイッチングトランジスタに直列接続
    された強誘電体キャパシタによって1ビットが構成さ
    れ、強誘電体の分極の方向によって2値のデータを記憶
    する強誘電体記憶装置であって、 書き込み動作時に、スイッチングトランジスタを所定期
    間だけ導通させた状態で、強誘電体キャパシタ端のプレ
    ート電極に対して一定の電位を印加する手段と、 ビット線に、プレート電極の電位を挟んで高いかまたは
    低い電位を印加する手段とを有する強誘電体記憶装置。
  7. 【請求項7】 ビット線に接続されたスイッチングトラ
    ンジスタと、当該スイッチングトランジスタに直列接続
    された強誘電体キャパシタによって1ビットが構成さ
    れ、強誘電体の分極の方向によって2値のデータを記憶
    する強誘電体記憶装置であって、 読み出し動作時に、強誘電体キャパシタ端のプレート電
    極の電位を固定し、スイッチングトランジスタを所定期
    間だけ導通させる手段と、 スイッチングトランジスタを導通させた時のビット線電
    位と、別に設けられたリファレンス電位との差を検出
    し、その差によりビット線をプレート電極の電位よりも
    高いかまたは低い電位にラッチし、そのときに強誘電体
    キャパシタの両端に印加される電圧により再度データの
    書き込みを行わせる手段とを有する強誘電体記憶装置。
  8. 【請求項8】 ビット線に接続されたスイッチングトラ
    ンジスタと、当該スイッチングトランジスタに直列接続
    された強誘電体キャパシタによって1ビットが構成さ
    れ、強誘電体の分極の方向によって2値のデータを記憶
    する強誘電体記憶装置であって、 読み出し動作時に、スイッチングトランジスタを所定期
    間だけ導通させた状態で、強誘電体キャパシタ端のプレ
    ート電極に対して一定の電位を印加する手段と、 プレート電極に電位を印加した時のビット線電位と、別
    に設けられたリファレンス電位との差を検出し、その差
    によりビット線をプレート電極の電位よりも高いかまた
    は低い電位にラッチし、そのときに強誘電体キャパシタ
    の両端に印加される電圧により再度データの書き込みを
    行わせる手段とを有する強誘電体記憶装置。
  9. 【請求項9】 プレート電極に印加する電位が、書き込
    み、読み出し時にビット線に印加される高低の電位の中
    間に設定される請求項1、2、3、4、5、6、7また
    は8記載の強誘電体記憶装置。
  10. 【請求項10】 動作時に、一定時間毎にビット線に対
    しプレート電極の固定電圧と同じ電圧を供給し、スイッ
    チングトランジスタを導通させる手段を有する請求項
    1、3、5、7または9記載の強誘電体記憶装置。
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KR19980063602A (ko) * 1996-12-02 1998-10-07 가나이쓰토무 반도체기억장치
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