JPH08212521A - 磁気ヘッド - Google Patents

磁気ヘッド

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JPH08212521A
JPH08212521A JP2078795A JP2078795A JPH08212521A JP H08212521 A JPH08212521 A JP H08212521A JP 2078795 A JP2078795 A JP 2078795A JP 2078795 A JP2078795 A JP 2078795A JP H08212521 A JPH08212521 A JP H08212521A
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JP
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magnetic
layer
head
soft magnetic
magnetic layer
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Withdrawn
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JP2078795A
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English (en)
Inventor
Yuji Uehara
裕二 上原
Hitoshi Kanai
均 金井
Masaaki Kanamine
理明 金峰
Hideyuki Kikuchi
英幸 菊地
Masamitsu Kitajima
政充 北島
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 記録用のインダクティブヘッドと再生用の磁
気抵抗効果型ヘッドをともに備えた複合型磁気ヘッドに
関し、記録動作を繰り返しても、再現性が良く、精度の
高い再生出力を得る。 【構成】 インダクティブヘッドAと磁気抵抗効果型ヘ
ッドBが、インダクティブヘッドAの磁極と磁気抵抗効
果型ヘッドBの磁気シールドを兼ねる軟磁性層15を介
して隣接し、軟磁性層15表面に磁区制御層19が形成
されてなることを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は複合型磁気ヘッドに関
し、より詳しくは、記録用のインダクティブヘッドと再
生用の磁気抵抗効果型ヘッド(以下、MRヘッドと称す
る。)をともに備えた複合型磁気ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】磁気ディスク装置の磁気ヘッドとして記
録と再生の両機能を有することが望ましい。このような
磁気ヘッドとして、記録用のインダクティブヘッドと再
生用のMRヘッドをともに備えた複合型磁気ヘッドが用
いられる。図9(a)〜(d)に複合型磁気ヘッドの例
を示す。図9(a),(c)は磁気ヘッドの断面図、図
9(b),(d)は磁極(磁気シールド)の平面図であ
る。図9(a)は図9(b)のI−I線断面を示し、図
9(c)は図9(b)のII−II線断面を示す。図9
(d)は非駆動時の磁極(磁気シールド)の磁化状態を
示す。
【0003】図9(a)において、A部がMRヘッドを
示し、B部がインダクティブヘッドを示す。インダクテ
ィブヘッドは、図9(c)に示すコイル8と、コイル8
を流れる電流に対して直交する向きにコイル8を挟む磁
極(コア)5,6とを有する。コイル8に電流を流すこ
とによって発生する磁束を集め、磁極5,6のギャップ
GBから漏洩する磁界により磁気記録媒体にデータを記
録する。
【0004】また、MRヘッドは磁性膜の抵抗値が外部
から印加される磁界によって変化する原理を利用した再
生専用の磁気ヘッドである。記録密度が高くなってくる
と、隣接する記録データからの漏れ磁束により正確な再
生が難しくなる。その漏れ磁束をカットするため、MR
素子の両側に磁気シールド2,5が設けられる。記録媒
体に対向する磁気シールド2,5間にはギャップGAが
設けられ、ギャップGAから入ってくる記録媒体からの
漏洩磁束はMR素子を経由して磁気シールド2,5の方
に抜ける。このとき、その漏洩磁束によりMR素子の磁
気抵抗が変化するため、それを電圧変化に変換して信号
を検出する。
【0005】インダクティブヘッドの磁極5とMRヘッ
ドの磁気シールド5とは共用されている。これは、記録
媒体上の記録位置と再生位置が一致するように記録用ヘ
ッドのギャップGBと再生用ヘッドのギャップGA同士
をできるだけ近づけるためである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、磁極(磁気
シールド)5は、軟磁性層を用いているため、図9
(d)に示すように、磁化容易軸の向きの他、還流磁区
も発生し、複雑な磁区構造を有する。この場合、記録時
に磁極に大きな磁束が流れて磁極内の磁化の向きが大き
く変化し、記録終了後の磁区構造が記録のたびに変化す
る可能性がある。
【0007】このような磁区構造の変化による磁極(磁
気シールド)の不安定性は、再生時にMRヘッドの出力
に大きな影響を与え、記録動作を繰り返すたびに再生出
力が変動するという問題がある。本発明は、上記の従来
例の問題点に鑑みて創作されたものであり、記録動作を
繰り返しても、再現性が良く、精度の高い再生出力が得
られる複合型磁気ヘッドを提供することを目的とするも
のである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題は、第1に、イ
ンダクティブヘッドと磁気抵抗効果型ヘッドが、前記イ
ンダクティブヘッドの磁極と前記磁気抵抗効果型ヘッド
の磁気シールドを兼ねる軟磁性層を介して隣接し、該軟
磁性層表面に磁区制御層が形成されてなることを特徴と
する磁気ヘッドによって達成され、第2に、インダクテ
ィブヘッドと磁気抵抗効果型ヘッドが、前記インダクテ
ィブヘッドの磁極と前記磁気抵抗効果型ヘッドの磁気シ
ールドを兼ねる多層膜を介して隣接し、該多層膜は前記
磁気抵抗効果型ヘッド側から第1の軟磁性層と磁区制御
層と非磁性層と第2の軟磁性層とが順に積層されてなる
ことを特徴とする磁気ヘッドによって達成され、第3
に、インダクティブヘッドと磁気抵抗効果型ヘッドが、
前記インダクティブヘッドの磁極と前記磁気抵抗効果型
ヘッドの磁気シールドを兼ねる多層膜を介して隣接し、
該多層膜は前記磁気抵抗効果型ヘッド側から磁区制御層
と第1の軟磁性層と非磁性層と第2の軟磁性層とが順に
積層されてなることを特徴とする磁気ヘッドによって達
成され、第4に、前記磁区制御層は少なくとも前記磁気
抵抗効果型ヘッドのセンス領域と対面する領域以外の領
域に形成されていることを特徴とする第1乃至第3の発
明のいずれかに記載の磁気ヘッドによって達成され、第
5に、前記磁区制御層は反強磁性層或いは硬磁性層から
なることを特徴とする第1乃至第4の発明のいずれかに
記載の磁気ヘッドによって達成され、第6に、前記反強
磁性層としてFeMn膜を用いることを特徴とする第5
の発明に記載の磁気ヘッドによって達成され、第7に、
前記硬磁性層としてCoCrPt膜を用いることを特徴
とする第5の発明に記載の磁気ヘッドによって達成さ
れ、第8に、前記非磁性層としてTa膜を用いることを
特徴とする第2乃至第7の発明のいずれかに記載の磁気
ヘッドによって達成される。
【0009】
【作用】本発明の磁気ヘッドにおいては、インダクティ
ブヘッドの磁極と磁気抵抗効果型ヘッドの磁気シールド
を兼ねる軟磁性層上に磁区制御層、例えば反強磁性層又
は硬磁性層が形成されている。軟磁性層上に形成されて
いる反強磁性層は軟磁性層の磁化方向に対して交換相互
作用を及ぼすため、軟磁性層の磁化方向はすべて特定の
一方向に向き、軟磁性層は単磁区化する。
【0010】このため、軟磁性層中に多数の磁束が流れ
た後も、磁区構造の変化は生じない。従って、記録動作
の後に再生を行う場合、再現性の良い再生を行うことが
出来る。また、反強磁性層の代わりに硬磁性層を用いた
場合、硬磁性層の磁化方向を揃えておけば、磁気的結合
により軟磁性層の磁化方向を一定の方向に揃えることが
できる。このため、反強磁性層の場合と同様に、記録動
作によりその軟磁性層中に多数の磁束が流れた後でも、
軟磁性層は単磁区化したままである。従って、記録動作
の後に再生を行う場合、記録信号に応じて再現性の良い
再生を行うことが出来る。
【0011】更に、インダクティブヘッドの磁極と磁気
抵抗効果型ヘッドの磁気シールドを兼ねる多層膜を有
し、その多層膜は磁気抵抗効果型ヘッド側から第1の軟
磁性層と磁区制御層と非磁性層と第2の軟磁性層とが順
に積層されてなる。或いは磁気抵抗効果型ヘッド側から
磁区制御層と第1の軟磁性層と非磁性層と第2の軟磁性
層とが順に積層されてなる。磁区制御層として、例えば
反強磁性層或いは硬磁性層が用いられる。
【0012】この場合、インダクティブヘッドの磁極と
しての役割は主に第2の軟磁性層が受持ち、磁気抵抗効
果型ヘッドの磁気シールドとしての役割は主に第1の軟
磁性層が受持つ。また、第1の軟磁性層と第2の軟磁性
層の間に介在する非磁性層は第1の軟磁性層と第2の軟
磁性層間の磁気的な結合を弱める役割をする。更に、第
1の軟磁性層上に形成された磁区制御層は前記と同様に
第1の軟磁性層を単磁区化する。
【0013】従って、記録動作時に第1の軟磁性層に入
る磁束数が減るため、また非磁性層により第2の軟磁性
層からの磁気的な結合も弱まるため、磁区制御層による
第1の軟磁性層の単磁区化を一層容易に、かつ確実に保
持することができる。
【0014】
【実施例】次に、図面を参照しながら本発明の実施例に
ついて説明する。 (1)本発明の第1の実施例に係る複合型磁気ヘッドの
説明 図1(a)〜(d)は、本発明の第1の実施例に係る複
合型磁気ヘッドの断面図である。図1(a),(c)は
磁気ヘッドの断面図、図1(b),(d)は磁極(磁気
シールド)の平面図である。図1(a)は図1(b)の
III −III 線断面を示し、図1(c)は図1(b)のIV
−IV線断面を示す。図1(d)は非駆動時の磁極(磁気
シールド)の磁化状態を示す。
【0015】図1(a)において、A部が再生用ヘッ
ド、B部が記録用ヘッドを示し、磁気シールドと磁極を
兼ねる一つの軟磁性層15を介して両ヘッドが隣接して
アルミナ基板11上に形成されている。上記の再生用ヘ
ッドは磁気抵抗効果素子(以下、MR素子と称する。)
13と、非磁性絶縁層17を介してそれを挟む、アルミ
ナ基板11上の磁気シールド12と軟磁性層15とを有
する。
【0016】MR素子13は長方形状を有し、膜厚30
nmのNiFe膜の単層膜からなり、或いは膜厚2〜3
0nmのNiFe膜と膜厚10nmのTa膜と膜厚20
〜30nmのNiFeCr膜が積層された多層膜からな
る。なお、NiFeCr膜の代わりにNiFeRh膜を
用いてもよい。また、MR素子13の長手方向の両端に
はAu又はCuからなる電極14a,14bが形成され、こ
の電極14a,14bを介してMR素子13にセンス電流を
流し、かつ磁気抵抗変化による電圧変化を検出する。電
極14a,14bの形成されていないMR素子13の中央部
が磁束変化による磁気抵抗変化を検出するセンス領域S
Aとなる。
【0017】記録媒体との対向面の磁気シールド12と
軟磁性層15の間は、記録媒体からの漏洩磁束を受け入
れるため、適当な間隔を有するギャップGAとなってい
る。ギャップGAから入ってくる記録媒体からの漏洩磁
束はMR素子13を経由して磁気シールド12及び軟磁
性層15の方に抜ける。このとき、その漏洩磁束により
MR素子13の磁気抵抗が変化するため、センス電流を
流すことによりそれを電圧変化に変換して信号を検出す
る。
【0018】また、記録用ヘッドとしてインダクティブ
ヘッドが用いられ、図1(c)に示すコイル18と、コ
イル18を流れる電流に対して直交する向きに磁束を導
くようにそのコイル18を挟む軟磁性層15及び磁極
(コア)16とを有する。また、記録媒体との対向面の
軟磁性層15と磁極16の間は、漏洩磁界を形成するギ
ャップGBとなっている。コイル18に電流を流すこと
によって発生する磁束を集め、軟磁性層15と磁極16
の間のギャップGBから漏洩する磁界により磁気記録媒
体にデータを記録する。
【0019】更に、再生用ヘッドと記録用ヘッドとの間
に介在する一つの軟磁性層15が磁極と磁気シールドを
兼ねている。軟磁性層12,15として膜厚1μmのN
iFe膜(パーマロイ膜)やFeN膜(窒化鉄膜)等が
用いられる。軟磁性層15上、記録用ヘッド側には、膜
厚50nmのFeMn膜からなる反強磁性層(磁区制御
層)19が形成されている。その反強磁性層19はMR
ヘッドのセンス領域と対向する領域以外の領域に形成さ
れている。
【0020】上記の磁区制御層19を有する共用の軟磁
性層15を形成するには、まず、軟磁性層15と反強磁
性層19を非磁性絶縁層17上に順にスパッタ等により
形成した後、レジストマスク等によりセンス領域SAと
対向する領域の反強磁性層19を選択的にエッチングす
る。以上のように、上記の磁気ヘッドにおいては、記録
用ヘッドの磁極と再生用ヘッドの磁気シールドを兼ねる
軟磁性層15上に反強磁性層19が形成されている。
【0021】軟磁性層15上に形成されている反強磁性
層19は軟磁性層15中の磁化に対して交換相互作用を
及ぼすため、図1(d)に示すように、軟磁性層15の
磁化方向はすべて特定の一方向に向くようになる。従っ
て、軟磁性層15中に磁壁は形成されず、単磁区化す
る。このため、軟磁性層15中に多数の磁束が流れた後
も、磁区構造に変化は生じない。従って、記録動作の後
に再生を行う場合、再現性の良い再生を行うことが出来
る。
【0022】なお、上記反強磁性層19は記録ヘッド側
の軟磁性層15上に形成されているが、図4に示すよう
に、再生用ヘッド側の軟磁性層15上に形成されてもよ
い。また、反強磁性層19はMRヘッドのセンス領域S
Aと対面する領域以外の領域に形成されているが、図3
に示すように、軟磁性層全面に形成されてもよいし、図
2に示すように、センス領域SAと対面する領域を含む
帯状の領域以外の領域に形成されてもよい。
【0023】更に、図5(a),(b)に示すように、
MR素子13に磁束を導くフラックスガイド20a,20b
が設けられた磁気ヘッドにも適用可能である。この場
合、軟磁性層15の表面であって、磁区制御層19は例
えばセンス領域SAと対面する領域を含む帯状の領域以
外の領域に形成するとよい。また、反強磁性層19の代
わりに硬磁性層を用いることもできる。この場合、硬磁
性層を形成する際、磁場中で硬磁性層を形成して予め硬
磁性層の磁化方向を揃えておけば、磁気的結合によりそ
の硬磁性層に隣接する軟磁性層の磁化方向を一定の方向
に揃えることができる。このため、反強磁性層の場合と
同様に、記録動作によりその軟磁性層中に多数の磁束が
流れた後でも、軟磁性層は単磁区化したままである。従
って、記録動作の後に再生を行う場合、記録信号に応じ
て再現性の良い再生を行うことが出来る。 (2)本発明の第2の実施例に係る複合型磁気ヘッドの
説明 図6は、本発明の第2の実施例に係る複合型磁気ヘッド
の断面図である。
【0024】図6において、A部が再生用ヘッド、B部
が記録用ヘッドを示し、両ヘッドは磁気シールドと磁極
を兼ねる多層膜31aを挟んで隣接してアルミナ基板11
上に形成されている。再生用ヘッドの磁気シールドと記
録用ヘッドの磁極を兼ねる多層膜31a以外は第1の実施
例と同じ構成なので、説明を省略し、以下にその多層膜
31aの構成について説明する。
【0025】多層膜31aは、再生用ヘッド側から膜厚2
00nmの第1の軟磁性層15aと、膜厚50nmのFe
Mn膜からなる反強磁性層(磁区制御層)19と、膜厚
10nmのTa膜からなる非磁性層21と、膜厚1.3
μmの第2の軟磁性層15bとが順に積層されてなる。第
1及び第2の軟磁性層15a,15bとしてNiFe膜(パ
ーマロイ膜)やFeN膜(窒化鉄膜)等が用いられる。
【0026】この多層膜31aを形成するには、まず、第
1の軟磁性層15aと反強磁性層19がスパッタ等により
非磁性絶縁層17上に形成された後、レジストマスク等
を用いてセンス領域SAと対向する領域の反強磁性層1
9を選択的にエッチングし、所定の形状にする。続い
て、これらの層の上にスパッタ等により非磁性層21と
第2の軟磁性層15bとが順に積層される。その後、これ
らの層をパターニングして所定の形状にする。
【0027】上記の磁気ヘッドによれば、記録用ヘッド
の磁極としての役割は主に第2の軟磁性層15bが受持
ち、再生用ヘッドの磁気シールドとしての役割は主に第
1の軟磁性層15aが受持つ。また、第1の軟磁性層15a
と第2の軟磁性層15bの間に介在する非磁性層21は第
1の軟磁性層15aと第2の軟磁性層15b間の磁気的な結
合を弱める役割をする。更に、第1の軟磁性層15a上に
形成された反強磁性層19は上記と同様交換相互作用に
より第1の軟磁性層15aを単磁区化する。
【0028】従って、記録動作時に第1の軟磁性層15a
に入る磁束数が減るため、また非磁性層21により第2
の軟磁性層15bからの磁気的な結合も弱まるため、反強
磁性層19による第1の軟磁性層15aの単磁区化が一層
容易に、かつ確実になされる。なお、上記反強磁性層1
9は記録用ヘッド側の第1の軟磁性層15a上に形成され
ているが、再生用ヘッド側の第1の軟磁性層15a上に形
成されてもよい。
【0029】また、反強磁性層19はMRヘッドのセン
ス領域SAと対面する領域以外の領域に形成されている
が、図3の例のように、第1の軟磁性層15a全面に形成
されてもよいし、図2の例のように、センス領域SAと
対面する領域を含む帯状の領域以外の領域に形成されて
もよい。更に、図7,図8に示すように、図6の反強磁
性層19の代わりに硬磁性層22を用いることもでき
る。図7では、多層膜31b中の硬磁性層22は記録ヘッ
ド側の第1の軟磁性層15a上に形成され、かつ第1の軟
磁性層15a全面に形成されている。また、図8では、多
層膜31c中の硬磁性層22は再生用ヘッド側の第1の軟
磁性層15a上に形成され、かつMRヘッドのセンス領域
SAと対面する領域以外の領域に形成されている。な
お、多層膜31b,31cのその他の構成は硬磁性層22或
いは第1の軟磁性層15a上、記録用ヘッド側に非磁性層
21と第2の軟磁性層15bが順に積層されている。
【0030】これらの場合、硬磁性層22の磁化方向を
揃えておけば、磁気的結合により第1の軟磁性層15aの
磁化方向を一定の方向に揃えることができる。このた
め、反強磁性層の場合と同様に、記録動作により第1の
軟磁性層15a中に多数の磁束が流れた後でも、第1の軟
磁性層15aは単磁区化したままである。従って、記録動
作の後に再生を行う場合、記録信号に応じて再現性の良
い再生を行うことが出来る。
【0031】
【発明の効果】以上のように、本発明の磁気ヘッドにお
いては、インダクティブヘッドの磁極と磁気抵抗効果型
ヘッドの磁気シールドを兼ねる軟磁性層上に磁区制御層
が形成されている。従って、記録動作によりその軟磁性
層中に多数の磁束が流れた後でも、磁区制御層により軟
磁性層は単磁区化したままである。
【0032】これにより、記録動作の後に再生を行う場
合、記録信号に応じた再現性の良い再生を行うことが出
来る。更に、インダクティブヘッドの磁極と磁気抵抗効
果型ヘッドの磁気シールドを兼ねる多層膜を有し、その
多層膜は磁気抵抗効果型ヘッド側から第1の軟磁性層と
磁区制御層と非磁性層と第2の軟磁性層とが順に積層さ
れてなる。或いは磁気抵抗効果型ヘッド側から磁区制御
層と第1の軟磁性層と非磁性層と第2の軟磁性層とが順
に積層されてなる。
【0033】従って、記録動作時に第1の軟磁性層に入
る磁束数が減るため、また非磁性層により第2の軟磁性
層からの磁気的な影響も弱まるため、磁区制御層による
第1の軟磁性層の単磁区化が一層容易に、かつ確実にな
される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る磁気ヘッドについ
て示す断面図及び平面図である。
【図2】本発明の第1の実施例に係る磁気ヘッドにおけ
る磁区制御膜の他の被覆領域について示す平面図(その
1)である。
【図3】本発明の第1の実施例に係る磁気ヘッドにおけ
る磁区制御膜の他の被覆領域について示す平面図(その
2)である。
【図4】本発明の第1の実施例に係る磁気ヘッドの磁区
制御膜の他の形成位置について示す断面図である。
【図5】本発明の第1の実施例に係る磁区制御膜を他の
磁気ヘッドに適用した例について示す平面図及び断面図
である。
【図6】本発明の第2の実施例に係る磁気ヘッドについ
て示す断面図(その1)である。
【図7】本発明の第2の実施例に係る磁気ヘッドについ
て示す断面図(その2)である。
【図8】本発明の第2の実施例に係る磁気ヘッドについ
て示す断面図(その3)である。
【図9】従来例に係る磁気ヘッドについて示す断面図及
び平面図である。
【符号の説明】
11 アルミナ基板、 12 磁気シールド、 13 MR素子、 14a,14b 電極、 15 軟磁性層、 15a 第1の軟磁性層、 15b 第2の軟磁性層、 16 磁極、 17 非磁性絶縁層、 18 コイル、 19 反強磁性層(磁区制御層)、 20a,20b フラックスガイド、 21 非磁性層、 22 硬磁性層(磁区制御層)、 31a,31b,31c 多層膜、 A 再生用ヘッド部、 B 記録用ヘッド部、 GA 再生用ヘッドのギャップ、 GB 記録用ヘッドのギャップ、 SA センス領域。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金峰 理明 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 菊地 英幸 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 北島 政充 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インダクティブヘッドと磁気抵抗効果型
    ヘッドが、前記インダクティブヘッドの磁極と前記磁気
    抵抗効果型ヘッドの磁気シールドを兼ねる軟磁性層を介
    して隣接し、該軟磁性層表面に磁区制御層が形成されて
    なることを特徴とする磁気ヘッド。
  2. 【請求項2】 インダクティブヘッドと磁気抵抗効果型
    ヘッドが、前記インダクティブヘッドの磁極と前記磁気
    抵抗効果型ヘッドの磁気シールドを兼ねる多層膜を介し
    て隣接し、該多層膜は前記磁気抵抗効果型ヘッド側から
    第1の軟磁性層と磁区制御層と非磁性層と第2の軟磁性
    層とが順に積層されてなることを特徴とする磁気ヘッ
    ド。
  3. 【請求項3】 インダクティブヘッドと磁気抵抗効果型
    ヘッドが、前記インダクティブヘッドの磁極と前記磁気
    抵抗効果型ヘッドの磁気シールドを兼ねる多層膜を介し
    て隣接し、該多層膜は前記磁気抵抗効果型ヘッド側から
    磁区制御層と第1の軟磁性層と非磁性層と第2の軟磁性
    層とが順に積層されてなることを特徴とする磁気ヘッ
    ド。
  4. 【請求項4】 前記磁区制御層は少なくとも前記磁気抵
    抗効果型ヘッドのセンス領域と対面する領域以外の領域
    に形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項
    3のいずれかに記載の磁気ヘッド。
  5. 【請求項5】 前記磁区制御層は反強磁性層或いは硬磁
    性層であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のい
    ずれかに記載の磁気ヘッド。
  6. 【請求項6】 前記反強磁性層としてFeMn膜を用い
    ることを特徴とする請求項5記載の磁気ヘッド。
  7. 【請求項7】 前記硬磁性層としてCoCrPt膜を用
    いることを特徴とする請求項5記載の磁気ヘッド。
  8. 【請求項8】 前記非磁性層としてTa膜を用いること
    を特徴とする請求項2乃至請求項7のいずれかに記載の
    磁気ヘッド。
JP2078795A 1995-02-08 1995-02-08 磁気ヘッド Withdrawn JPH08212521A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6267824B1 (en) 1996-11-28 2001-07-31 Nec Corporation Method for manufacturing a magnetoresistive effect composite having a pole containing Co-M
US6275360B1 (en) * 1997-09-29 2001-08-14 Hitachi, Ltd. Read-write head
US8189303B2 (en) 2008-08-12 2012-05-29 Tdk Corporation Thin film magnetic head having a pair of magnetic layers whose magnetization is controlled by shield layers
US8477461B2 (en) 2008-07-29 2013-07-02 Tdk Corporation Thin film magnetic head having a pair of magnetic layers whose magnetization is controlled by shield layers

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