JPH082123A - 熱転写用受像シート - Google Patents
熱転写用受像シートInfo
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- JPH082123A JPH082123A JP6141756A JP14175694A JPH082123A JP H082123 A JPH082123 A JP H082123A JP 6141756 A JP6141756 A JP 6141756A JP 14175694 A JP14175694 A JP 14175694A JP H082123 A JPH082123 A JP H082123A
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- thermal transfer
- receiving sheet
- image
- intermediate layer
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 白抜け及び濃度ムラが無く、高感度な熱転写
用受像シートを提供する。 【構成】 パルプを主体とする支持体と受像層との間に
中間層を設けた構成からなり、サルファイトパルプを6
0重量%以上含有する該支持体で、且つ該中間層中に中
空粒子を50〜95重量%含有することを特徴とする熱
転写用受像シートであり、好ましくはサルファイトパル
プが、広葉樹サルファイトパルプである。 【効果】 サルファイトパルプを多く含む支持体の上
に、中空粒子を多く含む中間層を設けることにより、熱
転写用受像シートにクッション性と断熱性を付与するこ
とが出来、高感度で、白抜け及び濃度ムラが無い熱転写
用受像シートが得られる。
用受像シートを提供する。 【構成】 パルプを主体とする支持体と受像層との間に
中間層を設けた構成からなり、サルファイトパルプを6
0重量%以上含有する該支持体で、且つ該中間層中に中
空粒子を50〜95重量%含有することを特徴とする熱
転写用受像シートであり、好ましくはサルファイトパル
プが、広葉樹サルファイトパルプである。 【効果】 サルファイトパルプを多く含む支持体の上
に、中空粒子を多く含む中間層を設けることにより、熱
転写用受像シートにクッション性と断熱性を付与するこ
とが出来、高感度で、白抜け及び濃度ムラが無い熱転写
用受像シートが得られる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、サーマルプリンター等
の熱転写記録において、熱移行性色素を移行させて記録
を行うのに使用される熱転写用受像シートに関するもの
であり、更に詳しくは、高感度で、画像の白抜け及び濃
度ムラが無い熱転写用受像シートに関するものである。
の熱転写記録において、熱移行性色素を移行させて記録
を行うのに使用される熱転写用受像シートに関するもの
であり、更に詳しくは、高感度で、画像の白抜け及び濃
度ムラが無い熱転写用受像シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、カラーハードコピーの一手段とし
て、熱転写記録方式を利用する装置が軽量且つコンパク
トで騒音が無く、操作性、保守性にも優れている等の利
点から広く普及している。この熱転写記録方式は、大き
く分けて熱溶融型と熱移行型又は昇華型と呼ばれる2種
類の方式がある。特に、後者は多色階調性画像の再現性
に優れており、昇華型感熱転写方式のプリンターを用い
て印字される。このような昇華型感熱転写方式のプリン
ターの原理は、画像を電気信号に変換し、更にこの電気
信号をサーマルヘッドにより熱信号に変換して熱移行性
色素が塗布された熱転写媒体(以下、インクドナーシー
トという)を加熱し、昇華又は媒体中での拡散により、
インクドナーシートから熱転写用受像シートの受像層へ
色素が転写する事で情報を記録するものである。
て、熱転写記録方式を利用する装置が軽量且つコンパク
トで騒音が無く、操作性、保守性にも優れている等の利
点から広く普及している。この熱転写記録方式は、大き
く分けて熱溶融型と熱移行型又は昇華型と呼ばれる2種
類の方式がある。特に、後者は多色階調性画像の再現性
に優れており、昇華型感熱転写方式のプリンターを用い
て印字される。このような昇華型感熱転写方式のプリン
ターの原理は、画像を電気信号に変換し、更にこの電気
信号をサーマルヘッドにより熱信号に変換して熱移行性
色素が塗布された熱転写媒体(以下、インクドナーシー
トという)を加熱し、昇華又は媒体中での拡散により、
インクドナーシートから熱転写用受像シートの受像層へ
色素が転写する事で情報を記録するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】特に、近年、プリント
速度の高速化の観点から感度、即ち転写濃度の向上が要
求されており、その様な高感度化には、例えば、特開昭
62−87390号公報、特開平3−266691号公
報等に記されている、二軸延伸法によって作製されたボ
イド構造を有するポリプロピレン、ポリエステル、ポリ
エチレンテレフタレート等の合成樹脂フィルムや合成紙
が、クッション性や断熱性に優れることから有効である
ことは知られている。
速度の高速化の観点から感度、即ち転写濃度の向上が要
求されており、その様な高感度化には、例えば、特開昭
62−87390号公報、特開平3−266691号公
報等に記されている、二軸延伸法によって作製されたボ
イド構造を有するポリプロピレン、ポリエステル、ポリ
エチレンテレフタレート等の合成樹脂フィルムや合成紙
が、クッション性や断熱性に優れることから有効である
ことは知られている。
【0004】しかしながら、この様な合成フィルムや合
成紙は耐熱性に劣る為、例えば、支持体を多層構造とす
る場合の貼合わせにおける乾燥工程や印字における印加
エネルギー熱により、熱収縮を起こしたり、表面の凹凸
が発生する等の問題点があった。又、この様な合成樹脂
フィルムや合成紙のボイドは一般に厚みが数〜十数μ
m、長さが数〜数十μmの大きさであるが、印字の際、
熱転写用受像シートにプラテン圧が掛かり圧縮された場
合には、このボイド構造の密度ムラに起因する微小な濃
度ムラが発生した。更に、カール適性、プリンターにお
ける給紙性やハンドリング性を考慮して、紙、樹脂被覆
紙やPETフィルム等と貼合わせを行った様な支持体で
は安価な受像シートを提供することは困難であった。
成紙は耐熱性に劣る為、例えば、支持体を多層構造とす
る場合の貼合わせにおける乾燥工程や印字における印加
エネルギー熱により、熱収縮を起こしたり、表面の凹凸
が発生する等の問題点があった。又、この様な合成樹脂
フィルムや合成紙のボイドは一般に厚みが数〜十数μ
m、長さが数〜数十μmの大きさであるが、印字の際、
熱転写用受像シートにプラテン圧が掛かり圧縮された場
合には、このボイド構造の密度ムラに起因する微小な濃
度ムラが発生した。更に、カール適性、プリンターにお
ける給紙性やハンドリング性を考慮して、紙、樹脂被覆
紙やPETフィルム等と貼合わせを行った様な支持体で
は安価な受像シートを提供することは困難であった。
【0005】従って、特開昭62−151393号公
報、同63−98494号公報等では、支持体と受像層
の間に弾性体層を設けることにより受像シートのクッシ
ョン性を向上させ、安価で濃度ムラや白抜けがない受像
シートが得られることを示している。又、特開平2−2
48289号公報、同2−286290号公報等では、
支持体上に中空粒子を含有する中間層を設けることによ
り、受像シートの断熱性を向上させ、受像シートの高感
度化を行っている。
報、同63−98494号公報等では、支持体と受像層
の間に弾性体層を設けることにより受像シートのクッシ
ョン性を向上させ、安価で濃度ムラや白抜けがない受像
シートが得られることを示している。又、特開平2−2
48289号公報、同2−286290号公報等では、
支持体上に中空粒子を含有する中間層を設けることによ
り、受像シートの断熱性を向上させ、受像シートの高感
度化を行っている。
【0006】しかし、単に弾性を有する中間層を設けた
のみでは、断熱性に欠け、近年要求されている様な高感
度化を達成するには至らず、又、中空粒子を含有する中
間層を設けたのみでは、濃度ムラや白抜けを完全に抑制
するに至らなかった。
のみでは、断熱性に欠け、近年要求されている様な高感
度化を達成するには至らず、又、中空粒子を含有する中
間層を設けたのみでは、濃度ムラや白抜けを完全に抑制
するに至らなかった。
【0007】従って、本発明者らは、クッション性と断
熱性を共に向上させることを目的とし、ゴム弾性体微粒
子と中空粒子をある一定の比率で含有する中間層を設け
た受像シートを発明し、特許出願した(特願平5−57
447号)。しかし、この様な中間層を設けても、高感
度化及び白抜けや濃度ムラの抑制を完全に行うことは出
来なかった。
熱性を共に向上させることを目的とし、ゴム弾性体微粒
子と中空粒子をある一定の比率で含有する中間層を設け
た受像シートを発明し、特許出願した(特願平5−57
447号)。しかし、この様な中間層を設けても、高感
度化及び白抜けや濃度ムラの抑制を完全に行うことは出
来なかった。
【0008】本発明の目的は、先願発明を更に改良し、
安価な普通紙、コート紙を支持体として用いても、白抜
け及び濃度ムラが無く、高感度な熱転写用受像シートを
提供することにある。
安価な普通紙、コート紙を支持体として用いても、白抜
け及び濃度ムラが無く、高感度な熱転写用受像シートを
提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、かかる問
題点について鋭意研究した結果、白抜けや濃度ムラが無
く、高感度化を達成できることを見い出し、本発明の熱
転写用受像シートを発明するに至った。
題点について鋭意研究した結果、白抜けや濃度ムラが無
く、高感度化を達成できることを見い出し、本発明の熱
転写用受像シートを発明するに至った。
【0010】即ち、本発明の熱転写用受像シートは、支
持体の表面に、加熱時に熱転写媒体から熱溶融又は昇華
により移行する染料を受容する受像層を設けた熱転写用
受像シートにおいて、パルプを主体とする該支持体と該
受像層との間に中間層を設けた構成からなり、該支持体
がサルファイトパルプを60重量%以上含有し、且つ該
中間層中に中空粒子を50〜95重量%含有することを
特徴とするものである。
持体の表面に、加熱時に熱転写媒体から熱溶融又は昇華
により移行する染料を受容する受像層を設けた熱転写用
受像シートにおいて、パルプを主体とする該支持体と該
受像層との間に中間層を設けた構成からなり、該支持体
がサルファイトパルプを60重量%以上含有し、且つ該
中間層中に中空粒子を50〜95重量%含有することを
特徴とするものである。
【0011】本発明の熱転写用受像シートにおいて、好
ましくはサルファイトパルプが、広葉樹サルファイトパ
ルプであることを特徴とする。
ましくはサルファイトパルプが、広葉樹サルファイトパ
ルプであることを特徴とする。
【0012】以下、本発明の熱転写用受像シートについ
て、詳細に説明する。本発明における支持体は、サルフ
ァイトパルプを多く含むことが好ましい。この様なサル
ファイトパルプとしては、針葉樹サルファイトパルプ、
広葉樹サルファイトパルプ、又はそれらの混合物の何れ
でもよい。しかし、パルプ繊維が短く、支持体の表面平
滑性向上効果の高い広葉樹サルファイトパルプを用いた
場合には、本発明の効果が更に高くなる。
て、詳細に説明する。本発明における支持体は、サルフ
ァイトパルプを多く含むことが好ましい。この様なサル
ファイトパルプとしては、針葉樹サルファイトパルプ、
広葉樹サルファイトパルプ、又はそれらの混合物の何れ
でもよい。しかし、パルプ繊維が短く、支持体の表面平
滑性向上効果の高い広葉樹サルファイトパルプを用いた
場合には、本発明の効果が更に高くなる。
【0013】サルファイトパルプの含有量としては、6
0重量%以上が好ましく、更に好ましくは70重量%以
上である。サルファイトパルプの含有量が60重量%未
満であると、支持体のクッション性及び表面平滑性が悪
化し、受像シートの白抜け、濃度ムラが低下するため好
ましくない。
0重量%以上が好ましく、更に好ましくは70重量%以
上である。サルファイトパルプの含有量が60重量%未
満であると、支持体のクッション性及び表面平滑性が悪
化し、受像シートの白抜け、濃度ムラが低下するため好
ましくない。
【0014】本発明における支持体には、サルファイト
パルプの他にクラフトパルプ、GP、TMP、CGP、
DIP等の木材パルプやビニロン、ポリエステル、ポリ
エチレン等の合成パルプ、又はそれらの混合物を添加す
ることが出来る。又、支持体には、填料、染料、サイズ
剤、乾燥紙力増強剤、湿潤紙力増強剤、定着剤、歩留り
向上剤等の一般的な抄紙用薬品を添加することが出来
る。この様な支持体は、長網抄紙機、ツインワイヤー抄
紙機、ハイブリッド抄紙機、丸網抄紙機等で抄造するこ
とが出来る。
パルプの他にクラフトパルプ、GP、TMP、CGP、
DIP等の木材パルプやビニロン、ポリエステル、ポリ
エチレン等の合成パルプ、又はそれらの混合物を添加す
ることが出来る。又、支持体には、填料、染料、サイズ
剤、乾燥紙力増強剤、湿潤紙力増強剤、定着剤、歩留り
向上剤等の一般的な抄紙用薬品を添加することが出来
る。この様な支持体は、長網抄紙機、ツインワイヤー抄
紙機、ハイブリッド抄紙機、丸網抄紙機等で抄造するこ
とが出来る。
【0015】本発明における支持体の表面には、更に表
面平滑性を向上させるため、シリカ、アルミナ、酸化チ
タン、カオリン、クレー、タルク、酸化亜鉛、硫酸バリ
ウム等の無機顔料、澱粉粒、セルロースパウダー、メラ
ミン系樹脂微粒子、グアナミン系樹脂微粒子、ウレタン
系樹脂微粒子、エポキシ系樹脂微粒子、シリコーン系樹
脂微粒子、ビニル系樹脂微粒子等の有機顔料、澱粉、カ
ゼイン、ゼラチン、ポリビニルアルコール、カルボキシ
メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース等の水
溶性樹脂、スチレンブタジエン系、アクリル系、酢酸ビ
ニル系等の樹脂エマルジョン、分散剤、架橋剤、染料、
蛍光剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、防腐剤、界面活性
剤、消泡剤、増粘剤、導電剤等を含む塗工層をグラビア
コーター、ロールコーター、ロッドコーター、ダイコー
ター、カーテンコーター、ブレードコーター等により設
けることができる。
面平滑性を向上させるため、シリカ、アルミナ、酸化チ
タン、カオリン、クレー、タルク、酸化亜鉛、硫酸バリ
ウム等の無機顔料、澱粉粒、セルロースパウダー、メラ
ミン系樹脂微粒子、グアナミン系樹脂微粒子、ウレタン
系樹脂微粒子、エポキシ系樹脂微粒子、シリコーン系樹
脂微粒子、ビニル系樹脂微粒子等の有機顔料、澱粉、カ
ゼイン、ゼラチン、ポリビニルアルコール、カルボキシ
メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース等の水
溶性樹脂、スチレンブタジエン系、アクリル系、酢酸ビ
ニル系等の樹脂エマルジョン、分散剤、架橋剤、染料、
蛍光剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、防腐剤、界面活性
剤、消泡剤、増粘剤、導電剤等を含む塗工層をグラビア
コーター、ロールコーター、ロッドコーター、ダイコー
ター、カーテンコーター、ブレードコーター等により設
けることができる。
【0016】本発明における支持体の厚みは特に制限は
ないが、クッション性を考慮すると、50〜300μm
が好ましく、特に70〜250μmが好ましい。
ないが、クッション性を考慮すると、50〜300μm
が好ましく、特に70〜250μmが好ましい。
【0017】本発明における支持体は、抄紙後にマシン
カレンダー、スーパーカレンダー、熱カレンダー等を使
用して平滑化処理を実施することが好ましく、特にクッ
ション性の低下を招く密度の上昇を抑えて表面平滑性を
向上させることの出来る熱カレンダー処理を行うことが
好ましい。
カレンダー、スーパーカレンダー、熱カレンダー等を使
用して平滑化処理を実施することが好ましく、特にクッ
ション性の低下を招く密度の上昇を抑えて表面平滑性を
向上させることの出来る熱カレンダー処理を行うことが
好ましい。
【0018】本発明において、中間層の中空粒子の含有
率は50〜95重量%の範囲であることが好ましい。含
有率が50重量%未満であると、中間層の断熱性が低下
するため感度が低下し、含有率が95%以上になると、
中間層のバインダー量が減少し塗層強度が低下するため
好ましくない。
率は50〜95重量%の範囲であることが好ましい。含
有率が50重量%未満であると、中間層の断熱性が低下
するため感度が低下し、含有率が95%以上になると、
中間層のバインダー量が減少し塗層強度が低下するため
好ましくない。
【0019】本発明に用いられる中空粒子としては、熱
膨張性の中空粒子やカプセル状の中空ポリマーが挙げら
れる。熱膨張性の中空粒子には、塩化ビニリデン−アク
リロニトリル共重合体等の熱可塑性物質を壁材とする中
空粒子があり、粒子内部にプロパン、n−ブタン、イソ
ブタン等の熱膨張性気体を含有する。又、カプセル状の
中空ポリマーは、スチレン−アクリル等の樹脂を壁材と
し、内部に水が入っており、乾燥時に水が蒸発し中空粒
子となるポリマーである。上記のような中空粒子は、一
般に0.1〜100μm程度の平均粒子径を有している
が、本発明において用いられる中空粒子の平均粒子径
は、0.7〜10μmであることが好ましく、より好ま
しくは1〜5μmである。0.7μm未満では、中空粒
子として十分な断熱効果が得られず、10μmを超える
と平滑性の低下が著しくなる。
膨張性の中空粒子やカプセル状の中空ポリマーが挙げら
れる。熱膨張性の中空粒子には、塩化ビニリデン−アク
リロニトリル共重合体等の熱可塑性物質を壁材とする中
空粒子があり、粒子内部にプロパン、n−ブタン、イソ
ブタン等の熱膨張性気体を含有する。又、カプセル状の
中空ポリマーは、スチレン−アクリル等の樹脂を壁材と
し、内部に水が入っており、乾燥時に水が蒸発し中空粒
子となるポリマーである。上記のような中空粒子は、一
般に0.1〜100μm程度の平均粒子径を有している
が、本発明において用いられる中空粒子の平均粒子径
は、0.7〜10μmであることが好ましく、より好ま
しくは1〜5μmである。0.7μm未満では、中空粒
子として十分な断熱効果が得られず、10μmを超える
と平滑性の低下が著しくなる。
【0020】本発明における中間層を形成するには、上
記の中空粒子を以下に挙げるバインダー樹脂に混合して
用いる。バインダー樹脂としては、スチレン・ブタジエ
ン・アクリル共重合体、ポリウレタン、アクリル、塩化
ビニル、酢酸ビニル、塩化ビニル・酢酸ビニル共重合
体、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール、ア
ルキド、ポリエステル、デンプン等の樹脂を単独、又は
2種以上を混合して用いることが出来る。
記の中空粒子を以下に挙げるバインダー樹脂に混合して
用いる。バインダー樹脂としては、スチレン・ブタジエ
ン・アクリル共重合体、ポリウレタン、アクリル、塩化
ビニル、酢酸ビニル、塩化ビニル・酢酸ビニル共重合
体、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール、ア
ルキド、ポリエステル、デンプン等の樹脂を単独、又は
2種以上を混合して用いることが出来る。
【0021】本発明における中間層において、中空粒子
に対するバインダー樹脂の配合比は、5〜50重量%が
好ましい。バインダー樹脂が少なすぎると膜強度が著し
く低下することから好ましくない。又、バインダー樹脂
が多すぎると熱転写用受像シートの断熱性が低下し、高
感度化が達成出来ない。
に対するバインダー樹脂の配合比は、5〜50重量%が
好ましい。バインダー樹脂が少なすぎると膜強度が著し
く低下することから好ましくない。又、バインダー樹脂
が多すぎると熱転写用受像シートの断熱性が低下し、高
感度化が達成出来ない。
【0022】本発明における中間層には、支持体のクッ
ション性を更に向上させる目的で、例えば、シリコーン
ゴム、ブタジエンゴム、スチレン・ブタジエンゴム、ハ
イスチレン・ブタジエンゴム、ブチルゴム、フッ素ゴ
ム、ニトリルゴム、クロロプレンゴム、アクリルゴム、
ウレタンゴム、イソプレンゴム、天然ゴム、クロロスル
フォン化ポリエチレン、塩素化ポリエチレン、塩素化ブ
チルゴム、多硫化ゴム、エピクロルヒドリンゴム、プロ
ピレンオキサイドゴム、エチレン−酢酸ビニルゴム等の
ゴム弾性体微粒子を単独で或いは2種以上使用すること
が好ましい。
ション性を更に向上させる目的で、例えば、シリコーン
ゴム、ブタジエンゴム、スチレン・ブタジエンゴム、ハ
イスチレン・ブタジエンゴム、ブチルゴム、フッ素ゴ
ム、ニトリルゴム、クロロプレンゴム、アクリルゴム、
ウレタンゴム、イソプレンゴム、天然ゴム、クロロスル
フォン化ポリエチレン、塩素化ポリエチレン、塩素化ブ
チルゴム、多硫化ゴム、エピクロルヒドリンゴム、プロ
ピレンオキサイドゴム、エチレン−酢酸ビニルゴム等の
ゴム弾性体微粒子を単独で或いは2種以上使用すること
が好ましい。
【0023】本発明における中間層には、白色度や不透
明度を向上させるために、シリカ、アルミナ、酸化チタ
ン、カオリン、クレー、タルク、酸化亜鉛、硫酸バリウ
ム等の無機顔料や澱粉粒、セルロースパウダー、メラミ
ン系樹脂微粒子、グアナミン系樹脂微粒子、ウレタン系
樹脂微粒子、エポキシ系樹脂微粒子、シリコーン系樹脂
微粒子、ビニル系樹脂微粒子等の有機顔料を添加するこ
とができる。
明度を向上させるために、シリカ、アルミナ、酸化チタ
ン、カオリン、クレー、タルク、酸化亜鉛、硫酸バリウ
ム等の無機顔料や澱粉粒、セルロースパウダー、メラミ
ン系樹脂微粒子、グアナミン系樹脂微粒子、ウレタン系
樹脂微粒子、エポキシ系樹脂微粒子、シリコーン系樹脂
微粒子、ビニル系樹脂微粒子等の有機顔料を添加するこ
とができる。
【0024】又、中間層には必要に応じて、色調制御の
ために染料、顔料、蛍光剤、保存性改良のために紫外線
吸収剤、酸化防止剤、防腐剤、液性改良のために分散
剤、界面活性剤、消泡剤、増粘剤、皮膜強度を向上させ
るために架橋剤、導電性向上のために導電剤等を添加す
ることができる。
ために染料、顔料、蛍光剤、保存性改良のために紫外線
吸収剤、酸化防止剤、防腐剤、液性改良のために分散
剤、界面活性剤、消泡剤、増粘剤、皮膜強度を向上させ
るために架橋剤、導電性向上のために導電剤等を添加す
ることができる。
【0025】本発明の中間層を設ける方法としては、エ
アーナイフコーター、カーテンコーター、ダイコータ
ー、ブレードコーター、ゲートロールコーター、バーコ
ーター、ロッドコーター、ロールコーター、ビルブレー
ドコーター、ショートドエルブレードコーター等が使用
出来る。
アーナイフコーター、カーテンコーター、ダイコータ
ー、ブレードコーター、ゲートロールコーター、バーコ
ーター、ロッドコーター、ロールコーター、ビルブレー
ドコーター、ショートドエルブレードコーター等が使用
出来る。
【0026】本発明の中間層の塗布量としては、乾燥塗
布量で1〜70g/m2が好ましく、より好ましくは5〜5
0g/m2の範囲である。
布量で1〜70g/m2が好ましく、より好ましくは5〜5
0g/m2の範囲である。
【0027】本発明において、中間層と受像層の接着性
の向上、受像シートの平滑性の向上及び色調の調整等の
ために、中間層と受像層の間に隠蔽層を設けることが出
来る。隠蔽層には必要に応じて、顔料、樹脂バインダ
ー、着色剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、粘度安定剤等
を添加することが出来る。
の向上、受像シートの平滑性の向上及び色調の調整等の
ために、中間層と受像層の間に隠蔽層を設けることが出
来る。隠蔽層には必要に応じて、顔料、樹脂バインダ
ー、着色剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、粘度安定剤等
を添加することが出来る。
【0028】このような隠蔽層は、グラビア方式、ワイ
ヤーバー方式、スライドホッパー方式、カーテン方式、
エクストルージョンダイ方式、エアーナイフ方式、ロー
ル方式、ブレード方式等の一般的な塗布方法により、中
間層上に設けられる。
ヤーバー方式、スライドホッパー方式、カーテン方式、
エクストルージョンダイ方式、エアーナイフ方式、ロー
ル方式、ブレード方式等の一般的な塗布方法により、中
間層上に設けられる。
【0029】本発明において、中間層上に直接又は隠蔽
層を介して設けられる受像層については、特にその組成
は限定されないが、一般にインクドナーシートから昇華
又は熱拡散により転写される染料との相互作用が強く、
良好な染料染着性を有する樹脂が用いられる。この様な
染料染着性樹脂としては、ポリエステル樹脂、ポリアク
リル酸エステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリ酢酸
ビニル樹脂、スチレンアクリレート樹脂、ポリウレタン
樹脂、ポリアミド樹脂、尿素樹脂、ポリカプロラクトン
樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリア
クリロニトリル樹脂等が使用可能である。又、これらの
樹脂の構成単位の内の1種以上を主成分とする、塩化ビ
ニル/酢酸ビニル共重合体、スチレン/ブタジエン共重
合体等の共重合体も使用可能である。更に、これらの樹
脂は単独又は2種以上混合して使用することも可能であ
る。
層を介して設けられる受像層については、特にその組成
は限定されないが、一般にインクドナーシートから昇華
又は熱拡散により転写される染料との相互作用が強く、
良好な染料染着性を有する樹脂が用いられる。この様な
染料染着性樹脂としては、ポリエステル樹脂、ポリアク
リル酸エステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリ酢酸
ビニル樹脂、スチレンアクリレート樹脂、ポリウレタン
樹脂、ポリアミド樹脂、尿素樹脂、ポリカプロラクトン
樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリア
クリロニトリル樹脂等が使用可能である。又、これらの
樹脂の構成単位の内の1種以上を主成分とする、塩化ビ
ニル/酢酸ビニル共重合体、スチレン/ブタジエン共重
合体等の共重合体も使用可能である。更に、これらの樹
脂は単独又は2種以上混合して使用することも可能であ
る。
【0030】又、受像層にはインクドナーシートとのブ
ロッキングを防止するために、離型剤を添加することが
できる。この様な離型剤としては、高級脂肪酸又はその
エステル、アミド又はその金属塩、セラックワックス、
モンタンワックス、カルナバワックス、ポリエチレンワ
ックス等のワックス類、テフロンパウダー、フッ素系又
は燐酸エステル系の界面活性剤、シリコーンオイル、ア
ミノ変性シリコーン、エポキシ変性シリコーン、アルキ
ッド変性シリコーン、ポリエステル変性シリコーン等の
変性シリコーンオイル等が使用可能である。
ロッキングを防止するために、離型剤を添加することが
できる。この様な離型剤としては、高級脂肪酸又はその
エステル、アミド又はその金属塩、セラックワックス、
モンタンワックス、カルナバワックス、ポリエチレンワ
ックス等のワックス類、テフロンパウダー、フッ素系又
は燐酸エステル系の界面活性剤、シリコーンオイル、ア
ミノ変性シリコーン、エポキシ変性シリコーン、アルキ
ッド変性シリコーン、ポリエステル変性シリコーン等の
変性シリコーンオイル等が使用可能である。
【0031】そして、受像層には必要に応じて、シリ
カ、アルミナ、酸化チタン、カオリン、クレー、タル
ク、酸化亜鉛、硫酸バリウム等の無機顔料、澱粉粒、セ
ルロースパウダー、メラミン系樹脂微粒子、グアナミン
系樹脂微粒子、ウレタン系樹脂微粒子、エポキシ系樹脂
微粒子、シリコーン系樹脂微粒子、ビニル系樹脂微粒子
等の有機顔料、ビニル系樹脂中空微粒子、ウレタン系樹
脂中空微粒子等の中空粒子、染料、蛍光剤、染料定着
剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、安定化剤、導電剤、界
面活性剤、消泡剤、分散剤等を添加することができる。
カ、アルミナ、酸化チタン、カオリン、クレー、タル
ク、酸化亜鉛、硫酸バリウム等の無機顔料、澱粉粒、セ
ルロースパウダー、メラミン系樹脂微粒子、グアナミン
系樹脂微粒子、ウレタン系樹脂微粒子、エポキシ系樹脂
微粒子、シリコーン系樹脂微粒子、ビニル系樹脂微粒子
等の有機顔料、ビニル系樹脂中空微粒子、ウレタン系樹
脂中空微粒子等の中空粒子、染料、蛍光剤、染料定着
剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、安定化剤、導電剤、界
面活性剤、消泡剤、分散剤等を添加することができる。
【0032】受像層は、水或いは有機溶剤に溶解又は分
散させて、グラビアコーター、ロールコーター、ロッド
コーター、ダイコーター、カーテンコーター、ブレード
コーター、エアーナイフコーター、スライドホッパー等
を使用して塗布することができる。又、受像層の固形分
塗布量は0.5〜15g/m2の範囲であることが好まし
い。
散させて、グラビアコーター、ロールコーター、ロッド
コーター、ダイコーター、カーテンコーター、ブレード
コーター、エアーナイフコーター、スライドホッパー等
を使用して塗布することができる。又、受像層の固形分
塗布量は0.5〜15g/m2の範囲であることが好まし
い。
【0033】本発明において、印画時の熱転写用受像シ
ートの搬送性向上や裏面への筆記性や導電性の付与を目
的として、支持体の受像層と反対側にシリカ、アルミ
ナ、酸化チタン、カオリン、クレー、タルク、酸化亜
鉛、硫酸バリウム等の無機顔料、澱粉粒、セルロースパ
ウダー、メラミン系樹脂微粒子、グアナミン系樹脂微粒
子、ウレタン系樹脂微粒子、エポキシ系樹脂微粒子、シ
リコーン系樹脂微粒子、ビニル系樹脂微粒子等の有機顔
料、ビニル系樹脂中空微粒子、ウレタン系樹脂中空微粒
子等の中空粒子、澱粉、カゼイン、ゼラチン、ポリビニ
ルアルコール、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキ
シエチルセルロース等の水溶性樹脂、スチレンブタジエ
ン系、アクリル系、酢酸ビニル系等の樹脂エマルジョ
ン、酸化防止剤、紫外線吸収剤、導電剤、界面活性剤、
消泡剤、分散剤等の添加剤を含む裏塗層を設けることが
できる。
ートの搬送性向上や裏面への筆記性や導電性の付与を目
的として、支持体の受像層と反対側にシリカ、アルミ
ナ、酸化チタン、カオリン、クレー、タルク、酸化亜
鉛、硫酸バリウム等の無機顔料、澱粉粒、セルロースパ
ウダー、メラミン系樹脂微粒子、グアナミン系樹脂微粒
子、ウレタン系樹脂微粒子、エポキシ系樹脂微粒子、シ
リコーン系樹脂微粒子、ビニル系樹脂微粒子等の有機顔
料、ビニル系樹脂中空微粒子、ウレタン系樹脂中空微粒
子等の中空粒子、澱粉、カゼイン、ゼラチン、ポリビニ
ルアルコール、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキ
シエチルセルロース等の水溶性樹脂、スチレンブタジエ
ン系、アクリル系、酢酸ビニル系等の樹脂エマルジョ
ン、酸化防止剤、紫外線吸収剤、導電剤、界面活性剤、
消泡剤、分散剤等の添加剤を含む裏塗層を設けることが
できる。
【0034】裏塗層は、水或いは有機溶剤に溶解又は分
散させて、グラビアコーター、ロールコーター、ロッド
コーター、ダイコーター、カーテンコーター、ブレード
コーター、エアーナイフコーター、スライドホッパー等
を使用して塗布することができる。又、裏塗層の固形分
塗布量は0.5〜10g/m2の範囲であることが好まし
い。
散させて、グラビアコーター、ロールコーター、ロッド
コーター、ダイコーター、カーテンコーター、ブレード
コーター、エアーナイフコーター、スライドホッパー等
を使用して塗布することができる。又、裏塗層の固形分
塗布量は0.5〜10g/m2の範囲であることが好まし
い。
【0035】
【作用】本発明の熱転写用受像シートは、パルプを主体
とする該支持体と該受像層との間に中間層を設けた構成
からなり、該支持体がサルファイトパルプを60重量%
以上含有し、且つ該中間層中に中空粒子を50〜95重
量%含有してなるものであり、柔らかいサルファイトパ
ルプを多く添加することにより、クッション性や表面平
滑性の高い支持体が得られるため、白抜け及び濃度ムラ
の発生を抑制することができ、又、中空粒子を多く添加
することにより、断熱性の高い中間層が得られるため、
感度を高めることができる。そして、この様な支持体と
中間層を組み合わせることにより、白抜け及び濃度ムラ
が無く、高感度な熱転写用受像紙シートが得られる。
とする該支持体と該受像層との間に中間層を設けた構成
からなり、該支持体がサルファイトパルプを60重量%
以上含有し、且つ該中間層中に中空粒子を50〜95重
量%含有してなるものであり、柔らかいサルファイトパ
ルプを多く添加することにより、クッション性や表面平
滑性の高い支持体が得られるため、白抜け及び濃度ムラ
の発生を抑制することができ、又、中空粒子を多く添加
することにより、断熱性の高い中間層が得られるため、
感度を高めることができる。そして、この様な支持体と
中間層を組み合わせることにより、白抜け及び濃度ムラ
が無く、高感度な熱転写用受像紙シートが得られる。
【0036】
【実施例】次に、本発明を実施例によって、更に詳細に
説明するが、本発明の内容はこれらに限定されるもので
はない。又、実施例及び比較例に於いて示す「部」は、
いずれも重量部を示す。
説明するが、本発明の内容はこれらに限定されるもので
はない。又、実施例及び比較例に於いて示す「部」は、
いずれも重量部を示す。
【0037】評価用のインクドナーシートは、以下のよ
うにして作製した。フィルム膜厚5μmの耐熱処理を施
した2軸延伸ポリエステルフィルム上に、下記配合の耐
熱滑性層塗液を、ワイヤーバーで、乾燥塗布量が0.5
g/m2となるよう塗布し、140W/cm2の高圧水銀灯
で紫外線照射を行い硬化せしめた。
うにして作製した。フィルム膜厚5μmの耐熱処理を施
した2軸延伸ポリエステルフィルム上に、下記配合の耐
熱滑性層塗液を、ワイヤーバーで、乾燥塗布量が0.5
g/m2となるよう塗布し、140W/cm2の高圧水銀灯
で紫外線照射を行い硬化せしめた。
【0038】 (耐熱滑性層塗液配合) TMPTA(第一工業製薬) 10部 リポキシSP1509(昭和高分子) 20部 トレフィルE500(東レ、シリコーン微粒子) 9部 KF−393(信越シリコーン、アミノ変性シリコーンオイル) 0.3部 コロネートL(日本ポリウレタン、イソシアネート) 0.3部 Darocur1173(メルク、開始剤) 0.4部 酢酸エチル 40部 イソプロピルアルコール 20部
【0039】更に、耐熱滑性層の他方の面に、下記配合
の昇華性染料塗液をボールミルで2日間粉砕後、ワイヤ
ーバーで、乾燥塗布量が1.5g/m2となるよう塗布し、
インクドナーシートとした。 (昇華性染料塗液配合) カヤセットブルー906(日本化薬製、昇華性染料) 10部 エチルセメロース 10部 サイロイド244(富士デビソン性シリカゲル) 10部 イソプロピルアルコール 30部
の昇華性染料塗液をボールミルで2日間粉砕後、ワイヤ
ーバーで、乾燥塗布量が1.5g/m2となるよう塗布し、
インクドナーシートとした。 (昇華性染料塗液配合) カヤセットブルー906(日本化薬製、昇華性染料) 10部 エチルセメロース 10部 サイロイド244(富士デビソン性シリカゲル) 10部 イソプロピルアルコール 30部
【0040】実施例1 下記の支持体配合を用いて手抄きにより坪量150g/m2
の支持体を作製し、熱カレンダー処理を行った後、下記
の中間層を乾燥固形分で20g/m2となるようにワイヤー
バーで塗布した。その後、以下の組成の受像層配合を乾
燥塗布量が7g/m2となるようにワイヤーバーで塗布し
た。このようにして得られた熱転写用受像シートを実施
例1の熱転写用受像シートとした。 (支持体配合1) 広葉樹サルファイトパルプ 100部 炭酸カルシウム 5部 硫酸バンド 0.5部 サイズ剤 0.15部 カチオン化澱粉 0.8部 リテンションエイド 0.05部
の支持体を作製し、熱カレンダー処理を行った後、下記
の中間層を乾燥固形分で20g/m2となるようにワイヤー
バーで塗布した。その後、以下の組成の受像層配合を乾
燥塗布量が7g/m2となるようにワイヤーバーで塗布し
た。このようにして得られた熱転写用受像シートを実施
例1の熱転写用受像シートとした。 (支持体配合1) 広葉樹サルファイトパルプ 100部 炭酸カルシウム 5部 硫酸バンド 0.5部 サイズ剤 0.15部 カチオン化澱粉 0.8部 リテンションエイド 0.05部
【0041】 (中間層配合1) 中空粒子(HP−91:ローム&ハース、平均粒子径1μm) 90部 スチレン−ブタジエンラテックス(L−1876:旭化成ラテックス)10部
【0042】 (受像層配合) ポリエステルエマルジョン(バイロナールMD−1220:東洋紡) 60部 ポリエリレンエマルジョン(ハイドリンG−314:中京油脂) 15部 無機微粒子としてコロイダルシリカ(スノーテックスO:日産化学) 25部 アミノ変性シリコンエマルジョン 5部 界面活性剤 4部 架橋剤 1部
【0043】実施例2〜6 実施例1の支持体配合のパルプ配合、及び中間層配合の
中空粒子含有量を表1の様に変更した以外は、実施例1
と同様にして実施例2〜6の熱転写用受像シートを作製
した。
中空粒子含有量を表1の様に変更した以外は、実施例1
と同様にして実施例2〜6の熱転写用受像シートを作製
した。
【0044】比較例1〜6 実施例1の支持体配合におけるパルプ配合、及び中間層
配合の中空粒子含有量を表1の様に変更した以外は、実
施例1と同様にして比較例1〜6の熱転写用受像シート
を作製した。
配合の中空粒子含有量を表1の様に変更した以外は、実
施例1と同様にして比較例1〜6の熱転写用受像シート
を作製した。
【0045】
【表1】
【0046】実施例7 実施例1の支持体配合及び中間層配合を以下の様に変更
した以外は、実施例1と同様にして実施例7の熱転写用
受像シートを作製した。尚、中間層配合の中空粒子の含
有量は85重量%であった。 (支持体配合2) 広葉樹サルファイトパルプ 70部 針葉樹サルファイトパルプ 30部 炭酸カルシウム 5部 硫酸バンド 0.5部 サイズ剤 0.15部 カチオン化澱粉 0.8部 リテンションエイド 0.05部
した以外は、実施例1と同様にして実施例7の熱転写用
受像シートを作製した。尚、中間層配合の中空粒子の含
有量は85重量%であった。 (支持体配合2) 広葉樹サルファイトパルプ 70部 針葉樹サルファイトパルプ 30部 炭酸カルシウム 5部 硫酸バンド 0.5部 サイズ剤 0.15部 カチオン化澱粉 0.8部 リテンションエイド 0.05部
【0047】 (中間層配合2) 中空粒子(HP−91:ローム&ハース、平均粒子径1μm) 93部 ゴム弾性体微粒子(DX33-411:東レ・タ゛ウコーニンク゛・シリコーン、平均粒径3μm) 7部 スチレン−ブタジエンラテックス(L−1876:旭化成ラテックス)10部
【0048】比較例7 実施例7の支持体配合を以下の様に変更した以外は、実
施例7と同様にして比較例7の熱転写用受像シートを作
製した。尚、比較例7の中間層配合の中空粒子の含有量
は85重量%であった。 (支持体配合3) 広葉樹クラフトパルプ 70部 針葉樹クラフトパルプ 30部 炭酸カルシウム 5部 硫酸バンド 0.5部 サイズ剤 0.15部 カチオン化澱粉 0.8部 リテンションエイド 0.05部
施例7と同様にして比較例7の熱転写用受像シートを作
製した。尚、比較例7の中間層配合の中空粒子の含有量
は85重量%であった。 (支持体配合3) 広葉樹クラフトパルプ 70部 針葉樹クラフトパルプ 30部 炭酸カルシウム 5部 硫酸バンド 0.5部 サイズ剤 0.15部 カチオン化澱粉 0.8部 リテンションエイド 0.05部
【0049】(評価方法)かくして得た熱転写用受像シ
ートを45℃で3日間エージング処理した後、インクド
ナーシートを重ね、三菱電機製昇華型熱転写プリンター
S3600−30でシアンのステップウエッジを印字
し、感度、白抜け及び濃度ムラを評価した。
ートを45℃で3日間エージング処理した後、インクド
ナーシートを重ね、三菱電機製昇華型熱転写プリンター
S3600−30でシアンのステップウエッジを印字
し、感度、白抜け及び濃度ムラを評価した。
【0050】[感度]印画したステップウエッジの最高
印画濃度をマクベスRD−919光学濃度計にて測定し
た。
印画濃度をマクベスRD−919光学濃度計にて測定し
た。
【0051】[白抜け]印画したステップウエッジの低
濃度部を目視で評価し、白抜けが全く見られないものを
◎、白抜けが若干認められるものを○、白抜けが認めら
れるものを△、著しく白抜けが認められるものを×とし
て評価した。
濃度部を目視で評価し、白抜けが全く見られないものを
◎、白抜けが若干認められるものを○、白抜けが認めら
れるものを△、著しく白抜けが認められるものを×とし
て評価した。
【0052】[濃度ムラ]印画したステップウエッジの
低濃度部を目視で評価し、濃度ムラが全く見られないも
のを◎、濃度ムラが若干認められるものを○、濃度ムラ
が認められるものを△、著しく濃度ムラが認められるも
のを×として評価した。
低濃度部を目視で評価し、濃度ムラが全く見られないも
のを◎、濃度ムラが若干認められるものを○、濃度ムラ
が認められるものを△、著しく濃度ムラが認められるも
のを×として評価した。
【0053】[膜強度]熱転写用受像シート表面にセロ
テープを貼付した後、剥した時に中間層の層間剥離を起
こさないものを○、起こすものを×として評価した。
テープを貼付した後、剥した時に中間層の層間剥離を起
こさないものを○、起こすものを×として評価した。
【0054】実施例及び比較例で作製した熱転写用受像
シートについて、上記評価方法に従って評価し、その結
果を下記表2に示した。
シートについて、上記評価方法に従って評価し、その結
果を下記表2に示した。
【0055】
【表2】
【0056】(評価)実施例1〜6の熱転写用受像シー
トは、比較例1〜6の熱転写用受像シートと比べて、支
持体のクッション性と中間層の断熱性が優れていたた
め、感度が高く、白抜け及び濃度ムラが無かった。特
に、実施例1の熱転写用受像シートは実施例2の熱転写
用受像シートに比べて、サルファイトパルプのほとんど
が広葉樹サルファイトパルプであったため、白抜け及び
濃度ムラが無く感度が高くなった。実施例3、4の熱転
写用受像シートは、サルファイトパルプの配合量が比較
的少ないため、白抜け及び濃度ムラが若干悪かった。
又、実施例7の熱転写用受像シートは、ゴム弾性体微粒
子を中間層に添加したため、クッション性が高く、白抜
け及び濃度ムラが良好であった。
トは、比較例1〜6の熱転写用受像シートと比べて、支
持体のクッション性と中間層の断熱性が優れていたた
め、感度が高く、白抜け及び濃度ムラが無かった。特
に、実施例1の熱転写用受像シートは実施例2の熱転写
用受像シートに比べて、サルファイトパルプのほとんど
が広葉樹サルファイトパルプであったため、白抜け及び
濃度ムラが無く感度が高くなった。実施例3、4の熱転
写用受像シートは、サルファイトパルプの配合量が比較
的少ないため、白抜け及び濃度ムラが若干悪かった。
又、実施例7の熱転写用受像シートは、ゴム弾性体微粒
子を中間層に添加したため、クッション性が高く、白抜
け及び濃度ムラが良好であった。
【0057】比較例1、2及び3の熱転写用受像シート
は、支持体のサルファイトパルプの配合量が少な過ぎた
ため、クッション性が低下し、白抜け及び濃度ムラが発
生した。又、サルファイトパルプの配合量が少なくなる
ほど、白抜け及び濃度ムラが悪化し感度が低下した。比
較例4の熱転写用受像シートは、中間層の中空粒子含有
量が多過ぎたため、中間層の膜強度が低下し、層間剥離
が発生した。比較例5の熱転写用受像シートは、中間層
の中空粒子含有量が少なすぎたため、中間層の断熱性が
低下し、感度が低下した。比較例6の熱転写用受像シー
トは、中間層に中空粒子を含有しなかったため、著しく
感度が低下した。比較例7の熱転写用受像シートは、サ
ルファイトパルプが配合されていなかったため、実施例
7と比較してクッション性が低下し、白抜け及び濃度ム
ラが発生し易かった。
は、支持体のサルファイトパルプの配合量が少な過ぎた
ため、クッション性が低下し、白抜け及び濃度ムラが発
生した。又、サルファイトパルプの配合量が少なくなる
ほど、白抜け及び濃度ムラが悪化し感度が低下した。比
較例4の熱転写用受像シートは、中間層の中空粒子含有
量が多過ぎたため、中間層の膜強度が低下し、層間剥離
が発生した。比較例5の熱転写用受像シートは、中間層
の中空粒子含有量が少なすぎたため、中間層の断熱性が
低下し、感度が低下した。比較例6の熱転写用受像シー
トは、中間層に中空粒子を含有しなかったため、著しく
感度が低下した。比較例7の熱転写用受像シートは、サ
ルファイトパルプが配合されていなかったため、実施例
7と比較してクッション性が低下し、白抜け及び濃度ム
ラが発生し易かった。
【0058】
【発明の効果】本発明は、サルファイトパルプを60重
量%以上含む支持体上に、中空粒子を50〜95重量%
含有する中間層を設け、更に受像層を設けた熱転写用受
像シートとすることで、熱転写用受像シートにクッショ
ン性と断熱性を付与することができ、高感度で、白抜け
及び濃度ムラが無い熱転写用受像シートが得ることがで
きる。
量%以上含む支持体上に、中空粒子を50〜95重量%
含有する中間層を設け、更に受像層を設けた熱転写用受
像シートとすることで、熱転写用受像シートにクッショ
ン性と断熱性を付与することができ、高感度で、白抜け
及び濃度ムラが無い熱転写用受像シートが得ることがで
きる。
Claims (2)
- 【請求項1】 支持体の表面に、加熱時に熱転写媒体か
ら熱溶融又は昇華により移行する染料を受容する受像層
を設けた熱転写用受像シートにおいて、パルプを主体と
する該支持体と該受像層との間に中間層を設けた構成か
らなり、該支持体がサルファイトパルプを60重量%以
上含有し、且つ該中間層中に中空粒子を50〜95重量
%含有することを特徴とする熱転写用受像シート。 - 【請求項2】 サルファイトパルプが、広葉樹サルファ
イトパルプであることを特徴とする請求項1記載の熱転
写用受像シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6141756A JPH082123A (ja) | 1994-06-23 | 1994-06-23 | 熱転写用受像シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6141756A JPH082123A (ja) | 1994-06-23 | 1994-06-23 | 熱転写用受像シート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH082123A true JPH082123A (ja) | 1996-01-09 |
Family
ID=15299469
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6141756A Pending JPH082123A (ja) | 1994-06-23 | 1994-06-23 | 熱転写用受像シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH082123A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005110770A1 (ja) | 2004-05-17 | 2005-11-24 | Oji Paper Co., Ltd. | 熱転写受容シート |
JP2007229986A (ja) * | 2006-02-28 | 2007-09-13 | Fujifilm Corp | 感熱転写受像シート |
JP2008087295A (ja) * | 2006-09-29 | 2008-04-17 | Fujifilm Corp | 感熱転写受像シートおよびその製造方法 |
EP2082893A2 (en) | 2008-01-28 | 2009-07-29 | Fujifilm Corporation | Method of forming image by thermal transfer |
US8129310B2 (en) * | 2007-09-28 | 2012-03-06 | Fujifilm Corporation | Heat-sensitive transfer sheet |
US8133844B2 (en) | 2008-01-30 | 2012-03-13 | Fujifilm Corporation | Heat-sensitive transfer image-receiving sheet |
-
1994
- 1994-06-23 JP JP6141756A patent/JPH082123A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005110770A1 (ja) | 2004-05-17 | 2005-11-24 | Oji Paper Co., Ltd. | 熱転写受容シート |
JP2007229986A (ja) * | 2006-02-28 | 2007-09-13 | Fujifilm Corp | 感熱転写受像シート |
JP2008087295A (ja) * | 2006-09-29 | 2008-04-17 | Fujifilm Corp | 感熱転写受像シートおよびその製造方法 |
US8129310B2 (en) * | 2007-09-28 | 2012-03-06 | Fujifilm Corporation | Heat-sensitive transfer sheet |
EP2082893A2 (en) | 2008-01-28 | 2009-07-29 | Fujifilm Corporation | Method of forming image by thermal transfer |
US7760219B2 (en) | 2008-01-28 | 2010-07-20 | Fujifilm Corporation | Method of forming image by thermal transfer |
US8133844B2 (en) | 2008-01-30 | 2012-03-13 | Fujifilm Corporation | Heat-sensitive transfer image-receiving sheet |
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