JPH0821086A - 型板の支持枠及びこれを用いた壁の施工方法 - Google Patents
型板の支持枠及びこれを用いた壁の施工方法Info
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- JPH0821086A JPH0821086A JP18057294A JP18057294A JPH0821086A JP H0821086 A JPH0821086 A JP H0821086A JP 18057294 A JP18057294 A JP 18057294A JP 18057294 A JP18057294 A JP 18057294A JP H0821086 A JPH0821086 A JP H0821086A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 型板を支持枠で保持し、これを支持枠同士で
連結し、また対向する部材に対しては定位置で連結する
ようにして、型板に形成される貫通孔の増大を防止して
型板の繰り返し使用を可能にすると共に、支持枠により
寸法を揃えられるようにして壁の寸法精度を高める。支
持枠を利用した壁の施工方法も提案する。 【構成】 少なくとも型板の各側面及び裏面縁部に当接
する枠本体と、枠本体の背面周縁から背面側に突出する
フランジとを備え、外縁に、連結部材を通す切り欠き部
を設ける。型板を収めた支持枠を基礎上で縦横に連ね、
隣接する支持枠のフランジ同士を係止部材で係止すると
共に、支持枠の切り欠き部と隣接する支持枠とにより形
成される貫通孔を利用して、支持枠と、これに対向して
立設されたコンクリートパネル等とを連結部材により連
結し、次いで型板とコンクリートパネル等との間にコン
クリートを打設する。
連結し、また対向する部材に対しては定位置で連結する
ようにして、型板に形成される貫通孔の増大を防止して
型板の繰り返し使用を可能にすると共に、支持枠により
寸法を揃えられるようにして壁の寸法精度を高める。支
持枠を利用した壁の施工方法も提案する。 【構成】 少なくとも型板の各側面及び裏面縁部に当接
する枠本体と、枠本体の背面周縁から背面側に突出する
フランジとを備え、外縁に、連結部材を通す切り欠き部
を設ける。型板を収めた支持枠を基礎上で縦横に連ね、
隣接する支持枠のフランジ同士を係止部材で係止すると
共に、支持枠の切り欠き部と隣接する支持枠とにより形
成される貫通孔を利用して、支持枠と、これに対向して
立設されたコンクリートパネル等とを連結部材により連
結し、次いで型板とコンクリートパネル等との間にコン
クリートを打設する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、発泡樹脂を主材料とす
る型板を用いて壁を形成するときに、型板を保持するた
めに使用する支持枠に関し、更にこれによって壁を施工
する方法に関する。
る型板を用いて壁を形成するときに、型板を保持するた
めに使用する支持枠に関し、更にこれによって壁を施工
する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、発泡樹脂製の型板を用いて壁を形
成する場合、図9に示すように例えば基礎(イ)の上に
必要に応じて鉄筋(ロ)を配筋し、その両側にベニア板
よりなるコンクリートパネル(ハ),(ニ)を立て、上
記一方のコンクリートパネル(ハ)の内側に上記型板
(ホ)をセットして、これらに例えばセパレータ、ピー
コン及びフォームタイと称される部品で構成される公知
の連結部材(ヘ)を貫通させて繋ぎ、その後にコンクリ
ートパネル間にコンクリートを流し込み、コンクリート
が固化した後に連結部材(ヘ)を外し、さらにコンクリ
ートパネル(ハ),(ニ)及び型板(ホ)を取り払って
壁を形成する方法が広く採用されている。この場合、型
板(ホ)の成形面に例えば石垣模様を反転した凹凸を形
成することにより、壁に石垣模様を容易に形成すること
ができる。
成する場合、図9に示すように例えば基礎(イ)の上に
必要に応じて鉄筋(ロ)を配筋し、その両側にベニア板
よりなるコンクリートパネル(ハ),(ニ)を立て、上
記一方のコンクリートパネル(ハ)の内側に上記型板
(ホ)をセットして、これらに例えばセパレータ、ピー
コン及びフォームタイと称される部品で構成される公知
の連結部材(ヘ)を貫通させて繋ぎ、その後にコンクリ
ートパネル間にコンクリートを流し込み、コンクリート
が固化した後に連結部材(ヘ)を外し、さらにコンクリ
ートパネル(ハ),(ニ)及び型板(ホ)を取り払って
壁を形成する方法が広く採用されている。この場合、型
板(ホ)の成形面に例えば石垣模様を反転した凹凸を形
成することにより、壁に石垣模様を容易に形成すること
ができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
方法によれば、連結部材(ヘ)が型板(ホ)を貫通する
ので、この連結部材(ヘ)により型板(ホ)に貫通孔
(ト)が多数できてしまい、その貫通位置も一定しない
ことから、繰り返して使用することができない。
方法によれば、連結部材(ヘ)が型板(ホ)を貫通する
ので、この連結部材(ヘ)により型板(ホ)に貫通孔
(ト)が多数できてしまい、その貫通位置も一定しない
ことから、繰り返して使用することができない。
【0004】また、コンクリートパネル(ハ)の内側に
型板(ホ)をセットしていく場合、発泡樹脂製の型板
は、その性質上、金属部材等に比べて寸法が厳密に揃い
難いから、壁の寸法精度が出にくいという問題がある。
型板(ホ)をセットしていく場合、発泡樹脂製の型板
は、その性質上、金属部材等に比べて寸法が厳密に揃い
難いから、壁の寸法精度が出にくいという問題がある。
【0005】本発明は、このような点に着目してなされ
たものであり、その目的とするところは、型板を支持枠
で保持し、これを支持枠同士で連結し、また対向する部
材に対しては定位置で連結するようにして、型板に形成
される貫通孔の増大を防止して型板の繰り返し使用を可
能にすると共に、支持枠により寸法を揃えられるように
して壁の寸法精度を高めることにある。また、この支持
枠を利用した壁の施工方法も提案する。
たものであり、その目的とするところは、型板を支持枠
で保持し、これを支持枠同士で連結し、また対向する部
材に対しては定位置で連結するようにして、型板に形成
される貫通孔の増大を防止して型板の繰り返し使用を可
能にすると共に、支持枠により寸法を揃えられるように
して壁の寸法精度を高めることにある。また、この支持
枠を利用した壁の施工方法も提案する。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の支持枠は、少なくとも型面が発泡樹脂で
形成された型板を保持する支持枠を対象とし、少なくと
も型板の各側面及び裏面縁部に当接する枠本体と、枠本
体の背面周縁から背面側に突出するフランジとを備え、
外縁に、連結部材を通す切り欠き部を設ける構成として
いる。
め、請求項1の支持枠は、少なくとも型面が発泡樹脂で
形成された型板を保持する支持枠を対象とし、少なくと
も型板の各側面及び裏面縁部に当接する枠本体と、枠本
体の背面周縁から背面側に突出するフランジとを備え、
外縁に、連結部材を通す切り欠き部を設ける構成として
いる。
【0007】請求項2の壁の施工方法は、型板を収めた
支持枠を基礎上で縦横に連ね、隣接する支持枠のフラン
ジ同士を係止部材で係止すると共に、支持枠の切り欠き
部と隣接する支持枠とにより形成される貫通孔を利用し
て、支持枠と、これに対向して立設されたコンクリート
パネル等とを連結部材により連結し、次いで型板とコン
クリートパネル等との間にコンクリートを打設し、その
後に係止部材及び連結部材を取り外し、支持枠及びコン
クリートパネル等を取り払う構成としている。
支持枠を基礎上で縦横に連ね、隣接する支持枠のフラン
ジ同士を係止部材で係止すると共に、支持枠の切り欠き
部と隣接する支持枠とにより形成される貫通孔を利用し
て、支持枠と、これに対向して立設されたコンクリート
パネル等とを連結部材により連結し、次いで型板とコン
クリートパネル等との間にコンクリートを打設し、その
後に係止部材及び連結部材を取り外し、支持枠及びコン
クリートパネル等を取り払う構成としている。
【0008】
【作用】請求項1では、請求項2で例示したように、型
板を収めた支持枠を基礎上で縦横に連ね、隣接する支持
枠のフランジ同士を係止部材で係止すると共に、切り欠
き部と隣接する支持枠の外縁とにより形成される貫通孔
を利用して支持枠と、これに対向して立設されたコンク
リートパネル等とを連結部材により連結し、次いで型板
とコンクリートパネル等との間にコンクリートを打設
し、その後に係止部材及び連結部材を取り外し、支持枠
及びコンクリートパネル等を取り払うと、壁が完成す
る。
板を収めた支持枠を基礎上で縦横に連ね、隣接する支持
枠のフランジ同士を係止部材で係止すると共に、切り欠
き部と隣接する支持枠の外縁とにより形成される貫通孔
を利用して支持枠と、これに対向して立設されたコンク
リートパネル等とを連結部材により連結し、次いで型板
とコンクリートパネル等との間にコンクリートを打設
し、その後に係止部材及び連結部材を取り外し、支持枠
及びコンクリートパネル等を取り払うと、壁が完成す
る。
【0009】その場合、型板を貫通する部材はない。ま
た、壁の寸法精度は、型板ではなく、支持枠の寸法のば
らつきによって決定される。
た、壁の寸法精度は、型板ではなく、支持枠の寸法のば
らつきによって決定される。
【0010】
【実施例】以下、実施例を説明する。ここでは型板を複
数枚使用して例えば石垣模様等の模様を有した壁を形成
する場合において、型板を保持するために使用する支持
枠を例示している。まず、前提となる型板10について
説明する。この型板10は、図2に示すように平面視が
ほぼ正方形の発泡樹脂製の薄板で形成された型板本体1
1と、型板本体11とほぼ同一の平面形を有したベニヤ
板等よりなり且つ型板本体11の背面側に例えば両面テ
ープ等で接着された補強板12とからなる。図2に示す
ように、上記型板本体11は、その表面に、石垣等の凹
凸模様を反転した模様を有する型面11aが形成されて
いると共に、この型面11aの周縁が立ち上がってリブ
11bを形成している。
数枚使用して例えば石垣模様等の模様を有した壁を形成
する場合において、型板を保持するために使用する支持
枠を例示している。まず、前提となる型板10について
説明する。この型板10は、図2に示すように平面視が
ほぼ正方形の発泡樹脂製の薄板で形成された型板本体1
1と、型板本体11とほぼ同一の平面形を有したベニヤ
板等よりなり且つ型板本体11の背面側に例えば両面テ
ープ等で接着された補強板12とからなる。図2に示す
ように、上記型板本体11は、その表面に、石垣等の凹
凸模様を反転した模様を有する型面11aが形成されて
いると共に、この型面11aの周縁が立ち上がってリブ
11bを形成している。
【0011】図1は上記型板10を保持する支持枠20
であって、この支持枠20は、図3に示すように、断面
L字形の鋼製アングル部材を「ロ」字形に組んで溶接に
より固定してなる第1部材20a及び第2部材20bを
背合わせにして互いに溶接により固定してなるものであ
る。これによって、図4に示すように、少なくとも型板
10の各側面及び裏面縁部に当接する枠本体21と、枠
本体21の背面周縁から背面側に突出するフランジ22
とを備える構成となっている。そして、図3に示すよう
に、枠本体21及びフランジ22の外縁には、連結部材
を通す切り欠き部23を設けている。切り欠き部23を
設ける箇所は、角から等距離の位置、言い替えると、支
持枠20の各辺において中点を挟んで対称な位置であ
る。また、フランジ22には、後述する係止部材を通過
すための通孔24が設けられている。この通孔24もま
た、角から等距離の位置、すなわち支持枠20の各辺に
おいて中点を挟んで対称な位置に設けられている。な
お、図4に示すように、型板10の各側面には段付部が
形成されていて、支持枠20に収めたときに隣接するリ
ブ11b,11bの間に隙間が空かないようにしてい
る。また、25は枠本体21及びフランジ22に溶接で
固定された補強部材であるが、その数は任意である。
であって、この支持枠20は、図3に示すように、断面
L字形の鋼製アングル部材を「ロ」字形に組んで溶接に
より固定してなる第1部材20a及び第2部材20bを
背合わせにして互いに溶接により固定してなるものであ
る。これによって、図4に示すように、少なくとも型板
10の各側面及び裏面縁部に当接する枠本体21と、枠
本体21の背面周縁から背面側に突出するフランジ22
とを備える構成となっている。そして、図3に示すよう
に、枠本体21及びフランジ22の外縁には、連結部材
を通す切り欠き部23を設けている。切り欠き部23を
設ける箇所は、角から等距離の位置、言い替えると、支
持枠20の各辺において中点を挟んで対称な位置であ
る。また、フランジ22には、後述する係止部材を通過
すための通孔24が設けられている。この通孔24もま
た、角から等距離の位置、すなわち支持枠20の各辺に
おいて中点を挟んで対称な位置に設けられている。な
お、図4に示すように、型板10の各側面には段付部が
形成されていて、支持枠20に収めたときに隣接するリ
ブ11b,11bの間に隙間が空かないようにしてい
る。また、25は枠本体21及びフランジ22に溶接で
固定された補強部材であるが、その数は任意である。
【0012】図5は、隣接する支持枠20のフランジ同
士22,22を係止するための係止部材30を示し、こ
の係止部材30は、棒状部材の一端31をL字形に形成
すると共に他端32をU字形に形成したものであり、図
4に示すようにL字形端部31を支持枠20のフランジ
22における通孔24に係入すると共に、U字形端部3
2により隣接する支持枠20,20のフランジ同士2
2,22を挟むことにより両支持枠20,20を連結す
るものである。
士22,22を係止するための係止部材30を示し、こ
の係止部材30は、棒状部材の一端31をL字形に形成
すると共に他端32をU字形に形成したものであり、図
4に示すようにL字形端部31を支持枠20のフランジ
22における通孔24に係入すると共に、U字形端部3
2により隣接する支持枠20,20のフランジ同士2
2,22を挟むことにより両支持枠20,20を連結す
るものである。
【0013】図6は連結部材40を示す。この連結部材
40は、セパレータ41、板ナット42、ストレートコ
ーン43及び2つのホームタイ44とにより構成される
公知の連結部材である。その使用方法は、図7に示すよ
うに、支持枠20の切り欠き部23と隣接する支持枠2
0の切り欠き部23とにより形成される貫通孔に、連結
部材40を通すことにより、支持枠20と、これに対向
して立設されたコンクリートパネル等とを連結するもの
である。
40は、セパレータ41、板ナット42、ストレートコ
ーン43及び2つのホームタイ44とにより構成される
公知の連結部材である。その使用方法は、図7に示すよ
うに、支持枠20の切り欠き部23と隣接する支持枠2
0の切り欠き部23とにより形成される貫通孔に、連結
部材40を通すことにより、支持枠20と、これに対向
して立設されたコンクリートパネル等とを連結するもの
である。
【0014】次に、上記実施例を用いた壁の施工方法を
図8により説明する。まず、型板10を収めた支持枠2
0を基礎上で縦横に連ね、隣接する支持枠20のフラン
ジ同士22,22を係止部材30で係止すると共に、隣
接する支持枠20の切り欠き部23,23により形成さ
れる貫通孔を利用して、支持枠20と、これに対向して
立設されたコンクリートパネル等50とを連結部材40
により連結し、次いで型板10とコンクリートパネル等
50との間にコンクリートを打設し、その後に係止部材
30及び連結部材40を取り外し、支持枠及びコンクリ
ートパネル等を取り払うと、壁が完成する。なお、60
は支持枠20を支える部材である。
図8により説明する。まず、型板10を収めた支持枠2
0を基礎上で縦横に連ね、隣接する支持枠20のフラン
ジ同士22,22を係止部材30で係止すると共に、隣
接する支持枠20の切り欠き部23,23により形成さ
れる貫通孔を利用して、支持枠20と、これに対向して
立設されたコンクリートパネル等50とを連結部材40
により連結し、次いで型板10とコンクリートパネル等
50との間にコンクリートを打設し、その後に係止部材
30及び連結部材40を取り外し、支持枠及びコンクリ
ートパネル等を取り払うと、壁が完成する。なお、60
は支持枠20を支える部材である。
【0015】従って、上記実施例においては、型板10
を貫通する部材がないから、型板10が損傷することが
なく、外した型板10の再使用が可能となってコストを
低減することができる。また、壁の寸法精度は、型板1
0ではなく、支持枠20の寸法のばらつきによって決定
されるが、発泡樹脂製の型板10よりも鋼製の支持枠2
0の方が寸法ばらつきを少なく管理し易いから、壁の寸
法精度を向上させることができる。
を貫通する部材がないから、型板10が損傷することが
なく、外した型板10の再使用が可能となってコストを
低減することができる。また、壁の寸法精度は、型板1
0ではなく、支持枠20の寸法のばらつきによって決定
されるが、発泡樹脂製の型板10よりも鋼製の支持枠2
0の方が寸法ばらつきを少なく管理し易いから、壁の寸
法精度を向上させることができる。
【0016】なお、型板は、実施例のように発泡樹脂製
の型板本体11と補強板12とにより構成することが強
度確保の点で好都合であるが、形状によっては補強板を
用いることなく、型板本体のみで型板を構成してもよ
い。また、図2に示すよ実施例では支持枠20の基本部
分を、断面L字形の鋼製アングル部材よりなる第1部材
20a及び第2部材20bで構成したが、この構造に限
定されるものではない。要するに、少なくとも型板の各
側面及び裏面縁部に当接する枠本体と、枠本体の背面周
縁から背面側に突出するフランジとを備える構成であれ
ばよい。しかも、鋼製に限定されるものではなく、他の
金属製であってもよいし、樹脂製であってもよく、要は
支持剛性が確保できて且つ寸法精度を発泡樹脂よりも高
く管理できるものであればよい。また、上記実施例では
切り欠き部23を角から等距離の位置に設け、これによ
り隣接する支持枠20の切り欠き部同士23,23で貫
通孔を形成したが、切り欠き部は任意の位置に設けても
よい。そのときには、切り欠き部と、隣接する支持枠の
外縁とにより、貫通孔が形成されることになる。また、
上記実施例では型面に凹凸模様が付いた型板10を例示
したが、平滑な型面を有した型板についても本願発明の
支持枠を使用することができる。また枠本体20は、少
なくとも型板の各側面と裏面との角部に当接するもので
あればよい。
の型板本体11と補強板12とにより構成することが強
度確保の点で好都合であるが、形状によっては補強板を
用いることなく、型板本体のみで型板を構成してもよ
い。また、図2に示すよ実施例では支持枠20の基本部
分を、断面L字形の鋼製アングル部材よりなる第1部材
20a及び第2部材20bで構成したが、この構造に限
定されるものではない。要するに、少なくとも型板の各
側面及び裏面縁部に当接する枠本体と、枠本体の背面周
縁から背面側に突出するフランジとを備える構成であれ
ばよい。しかも、鋼製に限定されるものではなく、他の
金属製であってもよいし、樹脂製であってもよく、要は
支持剛性が確保できて且つ寸法精度を発泡樹脂よりも高
く管理できるものであればよい。また、上記実施例では
切り欠き部23を角から等距離の位置に設け、これによ
り隣接する支持枠20の切り欠き部同士23,23で貫
通孔を形成したが、切り欠き部は任意の位置に設けても
よい。そのときには、切り欠き部と、隣接する支持枠の
外縁とにより、貫通孔が形成されることになる。また、
上記実施例では型面に凹凸模様が付いた型板10を例示
したが、平滑な型面を有した型板についても本願発明の
支持枠を使用することができる。また枠本体20は、少
なくとも型板の各側面と裏面との角部に当接するもので
あればよい。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の型板の
支持枠は、枠本体により型板を保持し、隣接する支持枠
のフランジ同士を係止部材で係止すると共に、切り欠き
と隣接する支持枠の外縁とにより形成される貫通孔を利
用して支持枠と対向するコンクリートパネル等とを連結
するから、型板を貫通する部材がなく、従って型板が損
傷することがなく、外した型板の再使用が可能となって
コストを低減することができる。しかも、壁の寸法精度
は、型板よりも寸法ばらつきを少なくできる支持枠によ
って決定されるから、壁の寸法精度を向上させることが
できる。
支持枠は、枠本体により型板を保持し、隣接する支持枠
のフランジ同士を係止部材で係止すると共に、切り欠き
と隣接する支持枠の外縁とにより形成される貫通孔を利
用して支持枠と対向するコンクリートパネル等とを連結
するから、型板を貫通する部材がなく、従って型板が損
傷することがなく、外した型板の再使用が可能となって
コストを低減することができる。しかも、壁の寸法精度
は、型板よりも寸法ばらつきを少なくできる支持枠によ
って決定されるから、壁の寸法精度を向上させることが
できる。
【0018】請求項2の壁の施工方法によれば、請求項
1の型板の支持枠を用いた代表的な壁の施工方法を提案
することができた。
1の型板の支持枠を用いた代表的な壁の施工方法を提案
することができた。
【図1】実施例の支持枠を示す正面図、
【図2】実施例の型板を型面側からみた斜視図、
【図3】実施例の支持枠の分解斜視図、
【図4】隣接して設置された実施例に係る支持枠を連結
部材以外の部位で切断して示した拡大横断面図、
部材以外の部位で切断して示した拡大横断面図、
【図5】実施例における係止部材を示す斜視図、
【図6】実施例における連結部材を示す平面図、
【図7】隣接して設置された実施例に係る支持枠を連結
部材の付近で切断して示した拡大横断面図、
部材の付近で切断して示した拡大横断面図、
【図8】実施例の支持枠を用いて壁を施工している状態
を示す斜視図、
を示す斜視図、
【図9】従来例を示す図7相当図である。
10 型板 20 支持枠 21 枠本体 22 フランジ 23 切り欠き部 30 係止部材 40 連結部材 50 コンクリートパネル等
Claims (2)
- 【請求項1】少なくとも型面が発泡樹脂で形成された型
板を保持する支持枠であって、少なくとも型板の各側面
及び裏面縁部に当接する枠本体と、枠本体の背面周縁か
ら背面側に突出するフランジとを備え、外縁に、連結部
材を通す切り欠き部を設けたことを特徴とする型板の支
持枠。 - 【請求項2】型板を収めた支持枠を基礎上で縦横に連
ね、隣接する支持枠のフランジ同士を係止部材で係止す
ると共に、支持枠の切り欠き部と隣接する支持枠とによ
り形成される貫通孔を利用して、支持枠と、これに対向
して立設されたコンクリートパネル等とを連結部材によ
り連結し、次いで型板とコンクリートパネル等との間に
コンクリートを打設し、その後に係止部材及び連結部材
を取り外し、支持枠及びコンクリートパネル等を取り払
うことを特徴とする請求項1記載の型板の支持枠を用い
た壁の施工方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18057294A JPH0821086A (ja) | 1994-07-07 | 1994-07-07 | 型板の支持枠及びこれを用いた壁の施工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18057294A JPH0821086A (ja) | 1994-07-07 | 1994-07-07 | 型板の支持枠及びこれを用いた壁の施工方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0821086A true JPH0821086A (ja) | 1996-01-23 |
Family
ID=16085629
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18057294A Pending JPH0821086A (ja) | 1994-07-07 | 1994-07-07 | 型板の支持枠及びこれを用いた壁の施工方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0821086A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002022991A1 (es) * | 2000-09-18 | 2002-03-21 | Vapla, S.A. | Dispositivo para encofrar, mejorado |
CN105220648A (zh) * | 2015-10-23 | 2016-01-06 | 上海市政工程设计研究总院(集团)有限公司 | 一种组合式模板结构及其施工方法 |
-
1994
- 1994-07-07 JP JP18057294A patent/JPH0821086A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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