JPH08210590A - 電動雲台装置のティルト機構 - Google Patents

電動雲台装置のティルト機構

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JPH08210590A
JPH08210590A JP7013446A JP1344695A JPH08210590A JP H08210590 A JPH08210590 A JP H08210590A JP 7013446 A JP7013446 A JP 7013446A JP 1344695 A JP1344695 A JP 1344695A JP H08210590 A JPH08210590 A JP H08210590A
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JP
Japan
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tilt
arm
drive
gear
driving
Prior art date
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Pending
Application number
JP7013446A
Other languages
English (en)
Inventor
Eiji Takamizu
英二 高水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
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Publication of JPH08210590A publication Critical patent/JPH08210590A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 回転位置にかかわらずカメラのティルト位置
精度の向上を計ることを目的とする。 【構成】 ティルト駆動手段12で水平方向に回転駆動
される駆動アーム9はその一端に駆動ギアー10を一体
的に固定し、他端側にL字形のティルトアーム13を支
軸14で回動できるように保持する。このティルトアー
ム13はその一端にある歯車部を駆動ギアー10の歯車
部と所定の位置でカミ合い、駆動アーム9の回動に従い
遊星運動をするようにしたことにより、ティルトアーム
の遊星運動によりその係合用の穴とピンが常に同一姿勢
を保ちながら回転変位するため、回転位置にかかわらず
揺動ブラケットの回転位置精度即ちカメラのティルト位
置精度が向上し併せて再現性も改善される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 本発明は、搭載した小型のカメ
ラやビデオカメラ等を自由な方向にパンティルト動作さ
せる電動雲台装置のティルト機構に関する。
【0002】
【従来の技術】 雲台装置のティルト機構に関して、い
ろいろ提案されている。中でもその組立性も良くしかも
小型軽量化を実現した構造の内、パンティルトそれぞれ
の駆動機構を固定された共通軸の内外に配設した構造の
ものがある。これは図10、図11に示すように、駆動
モータ30から減速装置を経て水平方向に回転駆動され
たTアーム31の回転力は、そのL字形に形成された垂
直面34にある長穴35と、該穴に貫通するTピン32
を伝達部材として、該Tピン32が取り付けられている
Tブラケット33を垂直方向に回転するように伝達さ
れ、図11に示す方向へ回転させ図示していないカメラ
をティルト動作させる構造である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この構造によれば、水
平回転するTアーム31から垂直回転するTブラケット
33へ回転力を伝達する場合、図12、図13および図
14に示すようにTアーム31の回転動作に従いその垂
直面19にある穴20とTピン32とのなす角度θは常
に変化し、図13に示すように規定のティルト最大回転
角で角度θは最大になる。これはTアーム31の垂直面
34にある長穴35の幅寸法(図14で上下方向)はT
ピン32の外径寸法より大きくしなければならない事に
なる。即ち、図14に示すようにスキマd1がTアーム3
1の回転方向に対してそれぞれ必要となる。ここで図1
4に示す回転方向と直角方向(図14で左右方向)のス
キマはTブラケット33の円弧運動によるTピン32の
移動を規制しないために設けられたもので、ティルトの
位置精度には関与しない。このようにティルト角の設計
値が決まると長穴35の幅寸法は一義的に決まり従って
スキマd1 も決まり、図12、図13からティルト角が
零即ちカメラが水平状態のときスキマd1は最大となりテ
ィルト角が変化するに従って減少する。このスキマd1は
駆動側であるTアーム31の回転動作と従動側のTブラ
ケット33の回転動作との追従性を悪くする要因とな
り、特にカメラの基準位置として最も必要とするホーム
ポジションの位置精度を著しく低下する。これは位置セ
ンサーを設け複数の位置をプリセットしておき必要に応
じてそれらの位置をリコールして使用する場合、ホーム
ポジションからの相対位置情報を利用するため、プリセ
ットされた複数位置の位置再現性を著しく低下させると
いう不具合を生ずる。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明はこれらの課題を
解決するためのものであり、着脱可能に取り付けられた
カメラ等を所定の方向にパンティルト動作させる電動雲
台装置のティルト機構において、電気的に駆動される駆
動手段と、前記駆動手段によって水平方向に回転する駆
動アームと、該駆動アームに設けられた駆動ギアと、前
記駆動ギアに噛合され前記駆動アームに配設された回転
支軸を中心にして前記駆動ギアの動作に応じて回転動作
が行われるティルトアームと、前記ティルトアームに対
して垂直方向に回転する揺動ブラケットとから構成され
た電動雲台装置のティルト機構を提供する。
【0005】
【作用】上述の構成によれば、太陽ギアである駆動ギア
に、キャリアである駆動アームを固定し、遊星ギアのテ
ィルトアームを遊星運動を行なわせ、さらに駆動ギアと
ティルトアームにある歯車部のピッチ円径を等しくする
とティルトアームは公転しながら自転し、それぞれの角
度が等しく且つ自転方向が公転方向と反対となる。この
結果、駆動側のティルトアームはあたかも平行移動した
かのように変位するので、従動側の垂直回転する揺動ブ
ラケットに対して常に同一姿勢を保つ事が可能になる。
【0006】
【実施例】本発明の実施例について図面を用いて説明す
る。図1乃至図4は本発明の電動雲台装置のティルト機
構を説明した説明図である。図1は電動雲台の内部構造
の正面半断面図であり、図2は図1のD−D断面図であ
り、ティルト角が零の状態を説明した図であり、図3は
図1のD−D断面図であり、ティルト角が規定値最大の
状態を説明した図であり、図4は図2のE−E断面図の
要部を説明した図であり、図5は駆動側部材の組立構成
をあらわす参考図である。図1において、カメラ1は外
装部材2を介して揺動ブラケット3に固定される。この
揺動ブラケット3の一側面には連結部材としてピン4が
固定され、L金具5に固着された軸6を回転中心として
回動可能に支持されている。次にL金具5はパンギア7
の上端面の所定の位置に取り付けられ、このパンギア7
は図示していない別の駆動手段により水平方向に回動し
パン動作を行い、所定の位置で停止しロックされる。一
方、ティルト動作に係るティルト軸8は、その上端部に
は駆動アーム9と規定の位置関係で固定された駆動ギア
10が取り付けられ、下端部には歯車11が固着されテ
ィルト駆動手段12と噛合し水平方向に回動する。
【0007】そして他方の連結部材であるL字形状のテ
ィルトアーム13は駆動アーム9に固定された支軸14
のまわりを回動可能に支持され、その一端は駆動ギア1
0と規定の位置関係で噛み合い駆動ギア10を太陽ギア
としティルトアーム13を遊星ギアとする遊星歯車列を
構成している。またティルトアーム13の他端の立ち曲
げ部には穴15が配設されてそこには揺動ブラケット3
にあるピン4が嵌入される。次に動作について説明す
る。図2は初期状態での、図3はカメラが水平から上向
きにティルト動作した状態での主な関連部品の位置関係
を示す。ティルト駆動手段12の回転力はティルト軸8
に減速伝達され、駆動ギア10と駆動アーム9とを一体
で所定方向に回動する。図2の状態からティルト軸8が
図3の位置に時計方向(CW)に回転すると、その一端
に固定されている駆動ギア10、駆動アーム9が同CW
方向に回転する。するとティルトアーム13は、駆動ア
ーム9に固定された支軸14と共に同CW方向に回転し
(公転)、またその一端が駆動ギア10と噛合している
ため支軸14を中心にして反時計方向(CCW)に回転
する(自転)。ここで駆動ギア10とティルトアーム1
3双方の歯車部のピッチ円径を等しくすることによっ
て、図3に示すように公転角度と自転角度が等しくな
る。この結果、ティルトアーム13はピン4に対して離
れるように変位するが、その姿勢は変わらない。即ち実
際的なティルト範囲内(±15°程度)において、ティ
ルトアーム13にある穴15は揺動ブラケット3に固定
されたピン4と常に正対し同一姿勢を保ちながら変位す
る事になる。この穴15とそこに嵌入するピン4とで回
転力を授受し、ピン4が固定された揺動ブラケット3は
別にある軸6を回転軸として回転し、そこに取り付けら
れたカメラ1をティルト動作させる。上記のように回転
力を授受する連結部材である穴15とピン4との姿勢が
変化すること無く回転変位するため、穴15の幅寸法
(図4で上下方向)とピン4の外径寸法と双方の寸法お
よび寸法公差を容易に管理する事ができる。この結果、
それらの寸法差であるスキマd2を極力抑える事が可能に
なり、ティルト駆動手段12の回転指令にたいして忠実
にカメラ1をティルト動作させる事ができる。しかも回
転位置に関係なく高忠実度が実現できるので、ティルト
精度とティルト位置再現性の向上が計られる。なお、図
4で穴15の左右方向にそれぞれスキマがあり長穴形状
になっているが、これは揺動ブラケット3の回動により
ピン4が半径方向に見かけ上変位するのを規制しないた
めに設けられたニゲで、ティルト動作方向とは直角方向
になるのでティルト精度には影響はない。実施例2につ
いて、図6および図7にもとづいて説明する。
【0008】本例は回転力を伝達する連結部材をプレス
部品で構成したものである。即ち、ティルトアーム13
の回転力伝達端部の形状を凸状19に成形し、その凸部
が挿入される角穴20を明けたブラケット18を従動側
に配したものである。これは実施例1に比べ材料コスト
を下げられる。
【0009】実施例3について、図8および図9にもと
づいて説明する。この例は実施例1で説明した駆動アー
ム9と駆動ギア10とを一体に成形し、且つ回転力伝達
部材のうち駆動側にピン4を配し従動側にはピン4と嵌
合する寸法を幅寸法とする長穴21を設けたブラケット
18を配したものである。
【0010】
【発明の効果】 以上説明したように、本発明によれば
着脱可能に取り付けられたカメラ等を所定の方向にパ
ンティルト動作させる電動雲台装置のティルト機構にお
いて、電気的に駆動される駆動手段と、駆動手段によっ
て水平方向に回転する駆動アームと、駆動アームに設け
られた駆動ギアと、駆動ギアに噛合され駆動アームに配
設された回転支軸を中心にして駆動ギアの動作に応じて
回転動作が行われるティルトアームと、ティルトアーム
に対して垂直方向に回転する揺動ブラケットから構成
し、ティルトアームの歯車部と駆動ギアの歯車部のピッ
チ円径を等しくし互いに遊星運動させると、ティルトア
ームは初期の姿勢を保ちながら変位する。したがって、
水平回転する駆動側のティルトアームにある回転力伝達
用の穴と、従動側で垂直回転する揺動ブラケットに固定
された回転力伝達部材のピンが常に同一姿勢を保ちなが
ら回転変位するため、それぞれの連動部材である穴とピ
ンの寸法または寸法公差を要求精度から一義的に決める
ことができる。この結果、穴の幅寸法とピンの外径寸法
との差で生ずるスキマは管理する事が可能となり、しか
も駆動アームの回転位置にかかわらずお互いの姿勢が変
わらないのでこのスキマも変化する事がない。このこと
から揺動ブラケットの回転位置精度、即ち揺動ブラケッ
トに取り付けられたカメラのティルト精度が向上し、併
せて如何なる回転位置でもその精度は当初の精度を維持
されるため位置再現性も改善される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による内部構成の正面半断面図
【図2】 (a)は図1のD−D断面図でティルト角が
零の状態を示した図であり、(b)は図2(a)の右側
面からの図
【図3】 (a)は図1のD−D断面図でティルト角が
規定値最大の状態を示した図であり、(b)は図2
(a)の右側面からの図
【図4】 図2のE−E断面図
【図5】 駆動側部材の実体参考図
【図6】 実施例2を示す正面半断面図
【図7】 図6の回転力伝達部材の拡大した実体図
【図8】 実施例3を示す正面半断面図
【図9】 図8の回転力伝達部材の拡大した実体図
【図10】 従来構造における内部構成の正面断面図
【図11】 図10のA−A断面図
【図12】 図10のB−B断面図
【図13】 図10のB−B断面図構造におけるティル
ト動作した状態を示した図
【図14】 図12のC−C断面図
【符号の説明】
1 カメラ 2 外装部材 3 揺動ブラケット 4 ピン 5 L金具 30 駆動モータ 6 軸 31 Tアーム 7 パンギア 32 Tピン 8 ティルト軸 33 Tブラケッ
ト 9 駆動アーム 34 31の垂直
面 10 駆動ギア 35 31の垂
直面にある長穴 11 歯車 12 ティルト駆動手段 13 ティルトアーム 14 支軸 15 穴 16 軸受け 17 ベース 18 ブラケット 19 凸形状 20 角穴 21 長穴

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】着脱可能に取り付けられたカメラ等を所定
    の方向にパンティルト動作させる電動雲台装置のティル
    ト機構において、電気的に駆動される駆動手段と、前記
    駆動手段によって水平方向に回転する駆動アームと、該
    駆動アームに設けられた駆動ギアと、前記駆動ギアに噛
    合され前記駆動アームに配設された回転支軸を中心にし
    て前記駆動ギアの動作に応じて回転動作が行われるティ
    ルトアームと、前記ティルトアームに対して垂直方向に
    回転する揺動ブラケットとから構成されたことを特徴と
    する電動雲台装置のティルト機構。
JP7013446A 1995-01-31 1995-01-31 電動雲台装置のティルト機構 Pending JPH08210590A (ja)

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JP7013446A JPH08210590A (ja) 1995-01-31 1995-01-31 電動雲台装置のティルト機構

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JP7013446A JPH08210590A (ja) 1995-01-31 1995-01-31 電動雲台装置のティルト機構

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JPH08210590A true JPH08210590A (ja) 1996-08-20

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ID=11833367

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JP7013446A Pending JPH08210590A (ja) 1995-01-31 1995-01-31 電動雲台装置のティルト機構

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JP (1) JPH08210590A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006126305A (ja) * 2004-10-26 2006-05-18 Sanyo Electric Co Ltd ビデオカメラ装置
EP3299859A1 (en) 2016-09-21 2018-03-28 Playgineering, SIA A pan-tilt-zoom cradle for a camera

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006126305A (ja) * 2004-10-26 2006-05-18 Sanyo Electric Co Ltd ビデオカメラ装置
JP4522225B2 (ja) * 2004-10-26 2010-08-11 三洋電機株式会社 ビデオカメラ装置
EP3299859A1 (en) 2016-09-21 2018-03-28 Playgineering, SIA A pan-tilt-zoom cradle for a camera

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