JPH08210530A - キャニスタ - Google Patents

キャニスタ

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JPH08210530A
JPH08210530A JP1728895A JP1728895A JPH08210530A JP H08210530 A JPH08210530 A JP H08210530A JP 1728895 A JP1728895 A JP 1728895A JP 1728895 A JP1728895 A JP 1728895A JP H08210530 A JPH08210530 A JP H08210530A
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canister
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vapor
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Taku Ishikawa
卓 石川
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 大量の蒸発燃料を処理することが可能なキャ
ニスタを提供するとともに、その小型化を図る。 【構成】 キャニスタ1のケーシング1aにハウジング
Dを設け、このハウジングD内と第2吸着材室20内と
を大気ポート59により連通する。ハウジングDはケー
シング1aに対して脱着可能であり、本体67、上蓋体
68、下蓋体69より構成される。同ハウジングD内に
おいて鉛直方向上側に大気開放弁28を配設するととも
に、下側に大気吸入弁29を配設する。前記両弁28,
29をダイヤフラム式バルブにより構成する。また、大
気開放弁28及び大気吸入弁29に備えられたダイヤフ
ラム65,66の中心位置がオフセットするように両弁
28,29を配設する。さらに、両弁28,29のダイ
ヤフラム65,66によって挟まれる空間を両弁共通の
正圧室74とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、燃料タンクに発生す
る蒸発燃料が大気中に漏出されないように処理するキャ
ニスタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の技術として特開平4−3
47357号公報に開示されるキャニスタが知られてい
る。同公報に開示される一実施例のキャニスタにおいて
は、ベーパ通路の一端開口部が燃料タンクに接続され、
他端開口部がチェックボール式バルブからなるタンク内
圧制御弁を介してキャニスタと接続されている。燃料タ
ンク内において燃料が蒸発し、同タンクの内圧が所定値
以上に増加すると、前記タンク内圧制御弁が開弁すると
ともに、燃料タンク内の蒸発燃料は前記ベーパ通路を通
じてキャニスタ内に導入される。
【0003】また、キャニスタには更に2つの開口部が
設けられ、両開口部はチェックボール式バルブによって
それぞれ閉塞されている。一方のチェックボール式バル
ブは大気吸入弁とされ、同大気吸入弁はキャニスタ内に
吸着されている蒸発燃料をエンジン吸気系にパージする
際に開弁し、外気をキャニスタ内に導入するようになっ
ている。これに対して、他方のチェックボール式バルブ
は大気開放弁とされ、同大気開放弁はキャニスタ内の圧
力が所定値以上に増加した時に開弁し、キャニスタ内で
燃料成分が補集された蒸発燃料(空気)を大気中に排出
するようになっている。そして、同従来技術のキャニス
タでは、前記タンク内圧制御弁、大気吸入弁、大気開放
弁の各々が開弁する開弁圧を調節することにより、効率
良く蒸発燃料の燃料成分を補集するようになっている。
【0004】ところで、近年では蒸発燃料の漏出が大気
汚染の一因と考えられるようになり、これを防止する技
術が強く望まれている。特に、燃料タンク内に給油する
際に、給油口から漏出する蒸発燃料は大量であり問題と
なっている。そこで、前述したキャニスタに対して給油
時に発生する蒸発燃料を処理する機能を付加する技術が
ある。例えば、米国特許第4,714,172号の明細
書及び図面に記載されるキャニスタにおいては、前記ベ
ーパ通路の他に、ブリーザ通路が設けられている。そし
て、給油時に燃料タンク内に発生した蒸発燃料は、前記
ブリーザ通路を通じてキャニスタ内に導入されるととも
に、その燃料成分が補集されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】給油時においてキャニ
スタに導入された蒸発燃料はその燃料成分が補集された
後、大気開放弁より外部に排出される。ここで、給油時
において燃料タンクからキャニスタに導入される蒸発燃
料は極めて大量であるため、チェックボール式の大気開
放弁では蒸発燃料がこれを通過する際に大きな通気抵抗
が生じるおそれがある。大気開放弁の通気抵抗により燃
料タンクからキャニスタへのベーパの流動が阻害される
と、燃料タンク内の内圧が上昇するため同タンク内にス
ムーズに燃料を注入できないことになる。すなわち、給
油性が低下してしまう。
【0006】また、キャニスタ内に充填されている吸着
材は、大量の蒸発燃料を処理可能とするために常に吸着
能力に余裕のある状態に維持されていなければならな
い。そのため、大気吸入弁より大量の外気を導入し、こ
の外気によってキャニスタ内に補集されている蒸発燃料
を大量に離脱させることによりエンジン吸気経路に供給
される蒸発燃料のパージ量を増大させる必要がある。と
ころが、従来のキャニスタにおいて大気吸入弁として用
いられているチェックボール式バルブでは、大量の外気
を導入することは困難である。
【0007】以上の理由から、前記チェックボール式バ
ルブに換えてダイヤフラム式バルブを大気吸入弁及び大
気開放弁として採用することが考えられる。ダイヤフラ
ム式バルブはチェックボール式バルブと比較して、大量
の蒸発燃料、外気を通過させることができるからであ
る。
【0008】ところが、大気吸入弁及び大気開放弁とし
てダイヤフラム式バルブが採用されたキャニスタでは以
下の問題が生じる。すなわち、ダイヤフラム式バルブは
チェックボール式バルブと比較して大型であるため、こ
れらが配設されたキャニスタも大型化することになる。
キャニスタが大型化することは、例えばキャニスタを自
動車内の限られたスペースに搭載する際に問題となる。
【0009】図7、図8(a),(b)はキャニスタ9
1にダイヤフラム式バルブの大気吸入弁95及び大気開
放弁96が配設された場合の例を示している。図7、図
8(a),(b)に示すキャニスタ91ではその内部が
仕切板92によって2つの吸着材室93a,93bに区
画されている。そして、キャニスタ91の一側面におい
て一方の吸着材室93a側にはタンク内圧制御弁94が
配設されるとともに、他方の吸着材室93b側には大気
吸入弁95及び大気開放弁96がそれぞれ配設されてい
る。
【0010】図7は車両等に搭載した場合に蒸発燃料が
上下方向に流れるアップダウンフロータイプのキャニス
タ91を示しているが、同図に示すようにキャニスタ9
1上部に並設された大気吸入弁95及び大気開放弁96
はキャニスタ91本体の全幅Lより側方にはみ出し、キ
ャニスタ91全体の幅を大きくしてしまう。
【0011】また、図8(a),(b)は蒸発燃料が水
平方向に流れるサイドフロータイプのキャニスタ91を
示している。サイドフロータイプのキャニスタ91では
全高を低くすることができるため、車両等に搭載する際
のスペースを縮小することができる。しかしながら、大
気吸入弁95及び大気開放弁96としてダイヤフラム式
バルブを用いたキャニスタ91では、同図に示すよう
に、キャニスタ91本体の全高H内に両弁95,96が
収まらず、キャニスタ91全高が大きくなってしまい問
題となる。
【0012】ここで、キャニスタ91に大気吸入弁95
及び大気開放弁96を設けることなく、例えば両弁9
5,96をホース等を介してキャニスタ91に接続する
ことが考えられる。図9はキャニスタ91と両弁95,
96をホース97により接続した場合の例を示してい
る。キャニスタ91と両弁95,96を別体とすること
により、前述したようなキャニスタ91の全幅L及び全
高Hの増加を回避することができる。
【0013】しかし、かかる構成とした場合には、キャ
ニスタ91及び両弁95,96を接続するためのホース
97、あるいはクランプ98等の部品が別途必要となる
ため、キャニスタ91のコストを増加させることにな
る。また、ホース97から蒸発燃料が外部に透過する現
象、いわゆるパーミエーションが発生するおそれもあ
る。加えて、キャニスタ91を車両に搭載する際、取付
部品の増加に伴う作業効率の低下が問題となる。
【0014】本発明は前述した従来の問題点を解決する
ためになされたものであり、内燃機関の燃料タンクに発
生する蒸発燃料を補集するキャニスタにおいて、前記大
気吸入弁及び大気開放弁にダイヤフラム式バルブを採用
することにより、大量の蒸発燃料の処理を可能とすると
ともに、その小型化を図ることを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は蒸発燃料を補集するための
吸着材が収容された吸着材室を有するケーシングと、同
ケーシングに設けられ、前記吸着材室の内圧が第1の所
定値以上となった時に開弁し、前記吸着材室にある燃料
成分を含まない空気を大気中に排出する第1の弁と、同
じく、同ケーシングに設けられ、前記吸着材室の内圧が
第2の所定値以下となった時に開弁し、前記吸着材室内
に外気を導入する第2の弁とを備えたキャニスタにおい
て、前記ケーシングにハウジングを設け、同ハウジング
内と前記ケーシング内とを連通する開口を前記ケーシン
グに形成するとともに、前記第1の弁及び第2の弁をダ
イヤフラム式バルブとし、両弁を前記ハウジング内に配
設したことをその要旨とするものである。
【0016】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のキャニスタにおいて、前記第1の弁及び第2の弁を前
記ハウジング内に配設する際、前記第1の弁及び第2の
弁のうち開弁圧の大きい弁を鉛直方向下側に配置する一
方で、開弁圧の小さい弁を鉛直方向上側に配置すること
により同弁の弁体が重力によって弁座へ付勢されるよう
にしたことをその要旨とするものである。
【0017】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
のキャニスタにおいて、前記第1の弁及び第2の弁に備
えられたダイヤフラムを対向させるとともに、同ダイヤ
フラムの中心位置を所定間隔離間させて配置し、かつ、
両ダイヤフラムの間の空間を両弁共通の圧力室としたこ
とをその要旨とするものである。
【0018】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、前記吸着材室
の内圧が第1の所定値以上となった時に第1の弁が開弁
し、前記吸着材室にある燃料成分を含まない空気が大気
中に排出される。また、前記吸着材室の内圧が第2の所
定値以下となった時に第2の弁が開弁し、前記吸着材室
内に外気が導入される。前記第1の弁及び第2の弁はい
ずれもダイヤフラム式バルブであるため、両弁によって
大気中に排出される空気量あるいは吸着材室内に導入さ
れる外気量は大量となる。また、両弁とキャニスタとは
1つの開口において接続されているため、両弁を別々に
キャニスタに取付けた場合と比較して、部品点数が減少
するとともに両弁の取付けスペースが減少する。
【0019】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載のキャニスタの作用に加え、前記ハウジング内に
おいて鉛直方向上側に配置された弁は重力による開弁作
動の影響が防止される。
【0020】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
に記載のキャニスタの作用に加え、前記第1の弁及び第
2の弁に備えられたダイヤフラムは、その中心位置が所
定間隔離間された状態で配置されるため、ダイヤフラム
の中心軸方向におけるハウジングの寸法が小さくなる。
また、前記ハウジングの間の空間を両弁共通の圧力室と
したためハウジングが小型化する。
【0021】
【実施例】以下、この発明を自動車のキャニスタに具体
化した実施例について図1〜図6に従って説明する。な
お、以下の明細書の記載において給油時に燃料タンク内
に発生する蒸発燃料をキャニスタに導入し燃料成分を補
集する処理を「ORVR処理」(ORVR;Onboard Re
fueling Vapor Recovery)と、給油時以外における通常
のベーパ処理を「定常ベーパ処理」という。
【0022】図1は本実施例におけるキャニスタ1が車
両に搭載された場合のシステム全体を表す説明図であ
る。尚、説明の便宜上、図1においてキャニスタ1はベ
ーパがその内部において上下に流れるアップダウンフロ
ータイプとされているが、実際の構造は図2に示すよう
にサイドフロータイプであり、後述するようにタンク内
圧制御弁4、大気側制御弁30はその一側面に設けられ
るものである。
【0023】図1に示すように、燃料タンク2にはその
内部で発生する蒸発燃料(以下、ベーパという)をキャ
ニスタ1に導入するベーパ通路3の一端が開口して接続
されている。同ベーパ通路3の他端はキャニスタ1に設
けられたタンク内圧制御弁4を介してキャニスタ1と接
続されている。タンク内圧制御弁4は燃料タンク2の内
圧が所定値以上に増加すると開弁し、燃料タンク2のベ
ーパをキャニスタ1側に導入するようになっている。
尚、このタンク内圧制御弁4にはダイヤフラム式バルブ
が用いられている。
【0024】また、燃料タンク2の上部にはブリーザ管
5が配設されている。前記ブリーザ管5の上部を覆うよ
うに差圧弁6が設けられている。前記差圧弁6は給油時
において開弁するようになっている。同差圧弁6も前記
タンク内圧制御弁4と同様にダイヤフラム式バルブであ
り、その内部はダイヤフラムバルブ7によって2つの圧
力室に区画されている。そして、2つの圧力室の一方は
第1圧力室8とされ、燃料タンク2に設けられた燃料注
入管9内部と圧力通路10によって連通されている。ま
た、他方の圧力室は第2圧力室11とされ、ブリーザ通
路12によってキャニスタ1内部と連通されている。ま
た、前記第1圧力室8にはコイルスプリング13が配設
され、同コイルスプリング13の弾性力によりダイヤフ
ラムバルブ7は下方に付勢され前記ブリーザ管5の上端
開口部を閉塞している。
【0025】給油時において燃料タンク2のベーパは前
記ブリーザ通路12を通じてキャニスタ1内に導入され
る。ここで、ORVR処理時にブリーザ通路12を通過
するベーパ量は、定常ベーパ処理時においてベーパ通路
3を通過するベーパ量と比較して大量であり、その流量
は約50倍にも達する。そのため、ブリーザ通路12は
ベーパ通路3よりその通路断面積が約10倍に拡大され
ている。
【0026】キャニスタ1の内部はパージ通路14によ
ってエンジン吸気系の一部であるサージタンク15と連
通されている。同パージ通路14の途中には、パージ量
制御弁16が配設されている。このパージ量制御弁16
は前記サージタンク15内に供給されるパージ量を制御
するためのものであり、ECU17(Electronic Contr
ol Unit )からの制御信号によって開閉駆動されてい
る。
【0027】図2は本実施例におけるキャニスタ1を示
している。本実施例におけるキャニスタ1は車両に搭載
された場合、その内部においてベーパが水平に移動する
サイドフロータイプとされている。キャニスタ1を構成
するケーシング1aの内部は仕切板18によって、2つ
の吸着材室に区画され、一方の吸着材室は第1吸着材室
19、他方の吸着材室は第2吸着材室20とされてい
る。両吸着材室19,20の一側部(図中左)にはそれ
ぞれ空気層21が形成され、同空気層21に隣接して吸
着材層22が設けられている。同吸着材層22の両側部
にはフィルタ23,24がそれぞれ設けられ、同フィル
タ23,24に挟まれる吸着材層22の空間においてベ
ーパを吸着する粒状の活性炭吸着材25が充填されてい
る。また、吸着材層22の右側に設けられたフィルタ2
4に隣接して拡散室26が形成され、前記両吸着材室1
9,20は同拡散室26によって連通されている。尚、
前記活性炭吸着材25は本発明の吸着材を構成する。
【0028】図2及び図3に示すように前記第1吸着材
室19側に該当するケーシング1aの一側面には前記タ
ンク内圧制御弁4が設けられるとともに、前記ブリーザ
通路12及び前記パージ通路14が開口して接続されて
いる。さらに、圧力通路27の一端部が前記パージ通路
14に隣接する位置に開口して接続され、同圧力通路2
7の他端部は後述する大気吸入弁29側の背圧室72に
接続されている。前記第2吸着材室20側に該当するケ
ーシング1aの一側部には大気開放弁28及び大気吸入
弁29が一体に構成された大気側制御弁30が設けられ
ている。尚、前記大気開放弁28は本発明の第1の弁
を、大気吸入弁29は第2の弁をそれぞれ構成してい
る。
【0029】図4は図2におけるA−A断面図であり、
タンク内圧制御弁4の断面図である。前記タンク内圧制
御弁4はケーシング1aに対して脱着可能な構造とさ
れ、同図に示すように接続部C1においてケーシング1
aに取り付けられている。タンク内圧制御弁4の本体4
5にはベーパをキャニスタ1内に導入するための圧力パ
イプ31が設けられている。これに対して、ケーシング
1aの側壁には肉厚部32が形成されるとともに、同肉
厚部32には嵌挿孔33が設けられている。そして、前
記圧力パイプ31はケーシング1aの嵌挿孔33に挿入
されている。また、前記嵌挿孔33の第1吸着材室20
側に位置する内周壁には内フランジ34が形成されてい
る。そして、嵌挿孔33に挿入された圧力パイプ31の
先端部は前記内フランジ34の側壁に当接されている。
前記内フランジ34の内周面によって形成される開口は
キャニスタ1内部とタンク内圧制御弁4内部とを連通す
るベーパ導入ポート35とされている。
【0030】前記圧力パイプ31の外周において互いに
180度反対の位置には一対の嵌合突起36a,36b
が設けらている。前記嵌挿孔33の内周壁には前記両嵌
合突起36a,36bと対応する位置に溝部37a,3
7bが形成されており、前記両嵌合突起36a,36b
は同溝部37a,37bにおいて嵌合されている。さら
に、前記両嵌合突起36a,36bの先端部及び同先端
部に対応する位置における溝部37a,37bには係止
爪38a,38b,39a,39bがそれぞれ形成され
ており、同係止爪38a,38b,39a,39bによ
って両者間36a,37a,36b,37bにおける圧
力パイプ31軸方向及び軸回りの相対移動が規制されて
いる。また、圧力パイプ31にはシール材としてOリン
グ40が密嵌され、同Oリング40は圧力パイプ31の
外周壁と前記嵌挿孔33の内周壁との間に密着挟持され
ている。
【0031】図6は前記接続部C1の構造とタンク内圧
制御弁4をケーシング1aに取付ける方法を示す説明図
である。同図に示すように前記肉厚部32の前端面(図
4において肉厚部32の左側端面)における嵌挿孔33
の周縁において、互いに180度反対の位置には一対の
切欠き85a,85bが形成されている。両切欠き85
a,85bは圧力パイプ31に設けられている両嵌合突
起36a,36bが挿入可能な形状を有している。
【0032】タンク内圧制御弁4をケーシング1aに取
り付けるには、まず、圧力パイプ31を前記嵌挿孔33
に挿入する。この時、図6において実線の矢印によって
示すようにタンク内圧制御弁4を圧力パイプ31を軸と
して約90度回転させた状態とし、圧力パイプ31に形
成された嵌合突起36a,36bが前記切欠き85a,
85bを通過するようにする。そして、圧力パイプ31
を嵌挿孔33に挿入した後、同圧力パイプ31の先端部
を前記内フランジ34の側壁に当接させる。かかる状態
から、嵌合突起36a,36bを図4において示す溝部
37a,37bと嵌合させながら、タンク内圧制御弁4
をケーシング1aに対して前記回転方向とは逆方向に相
対回転させ、取り付けを完了する。以上の工程によりタ
ンク内圧制御弁4はケーシング1aに対して接続部C1
において脱着可能に取り付けられている。このとき、接
続部C1には前述したOリング40によってシール性が
高められているため、キャニスタ1内のベーパが接続部
C1より外部に漏出することがない。
【0033】つづいて、タンク内圧制御弁4内部の構造
について説明する。図4に示すように前記圧力パイプ3
1内はタンク内圧制御弁4の本体45内部に形成された
導入路41と連通されている。したがって、ケーシング
1aにタンク内圧制御弁4が取り付けられると、前記導
入路41内と第1吸着材室19内は圧力パイプ31及び
前記ベーパ導入ポート35を介して連通される。導入路
41の途中には圧力管42が開口して設けられるととも
に、同導入路41の先端部にはチェックボール式のベー
パリリーフバルブ43が形成されている。ベーパリリー
フバルブ43はチェックボール43aと、同チェックボ
ール43aを下方に付勢するスプリング43bとを備え
ている。
【0034】タンク内圧制御弁4の内部には可撓性を有
する円盤状のダイヤフラム44が備えられ、その周縁部
はタンク内圧制御弁4の本体45と蓋体46によって挟
持されている。そして、タンク内圧制御弁4の内部は前
記ダイヤフラム44によって2つの圧力室に区画され、
同ダイヤフラム44と蓋体46とによって形成される空
間により大気圧室47が、同ダイヤフラム44と本体4
5によって形成される空間により正圧室48がそれぞれ
形成されている。前記大気圧室47側に該当する前記蓋
体46の側部には大気導入ポート49が形成され、大気
圧室47の内圧は常時大気圧とされている。これに対し
て、前記正圧室48側に該当する本体45の下部にはエ
バポパイプ50が形成され、同エバポパイプ50はベー
パ通路3により燃料タンク2と接続されている。したが
って、正圧室48内は燃料タンク2内と連通されてい
る。
【0035】前記ダイヤフラム44の中央下部には弁体
51が取着されており、同弁体51によって前記圧力管
42の先端開口部42aは閉塞されている。また、ダイ
ヤフラム44の中央上部にはスプリング受け52が取着
されるとともに、同スプリング受け52と対向する位置
における前記蓋体46には環状の位置決め突起53が形
成されている。そして、コイルスプリング54がスプリ
ング受け52及び位置決め突起53により挟持され、両
者52,53によって位置決めがされた状態で配設され
ている。前記弁体51はコイルスプリング54の弾性力
よってスプリング受け52を介して下方に付勢され、圧
力管42の先端開口部42aに対して押圧されている。
したがって、前記正圧室48に導入される燃料タンク2
の内圧と大気圧との圧力差が所定値以下である場合に
は、前記タンク内圧制御弁4は閉弁状態となっている。
また、燃料タンク2内が所定値以下の負圧になった場合
にはベーパリリーフバルブ43のチェックボール43a
がスプリング43bの付勢力に抗して上方に移動し、燃
料タンク2内にキャニスタ1内の空気を導入するように
なっている。
【0036】図2及び図3に示すように第2吸着材室2
0側に該当するケーシング1aの一側部に大気側制御弁
30が設けられている。図5は図2におけるB−B断面
図であり、大気側制御弁30の断面図を示している。同
大気側制御弁30はケーシング1aに対して取外し可能
な構造とされ、同図に示すように接続部C2においてケ
ーシング1aに取り付けられている。大気側制御弁30
の本体67には圧力パイプ55が設けられ、同圧力パイ
プ55内を通じて外気がキャニスタ1内に導入され、あ
るいはキャニスタ1内において燃料成分が捕集されたベ
ーパ(空気)が外部に排出される。前記接続部C2にお
ける構造は、前述したタンク内圧制御弁4の接続部C1
の構造と同様である。したがって、それらについては簡
単に説明する。
【0037】大気側制御弁30が取り付けられるケーシ
ング1aの一側部には肉厚部56が形成されるととも
に、嵌挿孔57が設けられている。同嵌挿孔57の第2
吸着材室20寄りの位置には内フランジ58が形成さ
れ、同内フランジ58の内周面により形成される開口は
大気ポート59となっている。同大気ポート59は本発
明において、後述するハウジングD内とケーシング1a
内とを連通する開口を構成している。圧力パイプ55の
外周に形成されている嵌合突起60a,60bは前記嵌
挿孔57の溝部61a,61bと嵌合している。また、
前記嵌合突起60a,60bと溝部61a,61bは両
者に形成されている係止爪62a,62b,63a,6
3bにより相対移動が規制されている。圧力パイプ55
に密嵌されているOリング64は圧力パイプ55の外周
壁と前記嵌挿孔57の内周壁との間に密着挟持されてい
る。大気側制御弁30はケーシング1aに対して以上説
明した接続部C2において脱着可能に取り付けられてい
るが、その取り付け方法については図6によって説明し
た前記タンク内圧制御弁4の場合と同様である。したが
って、図6において、タンク内圧制御弁4の接続部C1
と対応する接続部C2の部材の符号を括弧内に付し、そ
の説明を省略する。尚、嵌挿孔57の周縁には接続部C
1と同様に切欠き86a,86bが形成されている。
【0038】次に、大気側制御弁30の内部の構造につ
いて図5を参照して説明する。前述したように大気側制
御弁30は大気開放弁28及び大気吸入弁29が一体と
なった構造とされている。両弁28,29は鉛直方向上
下に配設されており、大気側制御弁30の上部には大気
開放弁28が配置され、下部には大気吸入弁29が配置
されている。大気側制御弁30の内部には2つのダイヤ
フラム65,66が備えられている。前記両ダイヤフラ
ム65,66は可撓性を有した材料によって円盤状に形
成されている。そして、一方のダイヤフラム65は前記
大気開放弁28側に配設され、その周縁部は大気側制御
弁30の本体67と上蓋体68とによって挟持されてい
る。また、他方のダイヤフラム66は大気吸入弁29側
に配設され、その周縁部は前記本体67と下蓋体69と
によって挟持されている。尚、前記本体67、上蓋体6
8及び下蓋体69により本発明のハウジングDが構成さ
れている。
【0039】大気開放弁28側に配設されたダイヤフラ
ム65の上側には、同ダイヤフラム65と前記上蓋体6
8によって囲まれる空間により大気開放弁28の大気圧
室70が形成されている。同大気圧室70側に該当する
上蓋体68の側部には大気導入ポート71が形成され、
前記大気圧室70の内圧は常時大気圧とされている。ま
た、大気吸入弁29側に配設されたダイヤフラム66の
下側には、同ダイヤフラム66と前記下蓋体69によっ
て囲まれる空間により大気吸入弁29の背圧室72が形
成されている。同背圧室72内部は圧力通路27によっ
て、前記第1吸着材室19内部と連通されている。両ダ
イヤフラム65,66に挟まれる空間は大気吸入弁29
及び大気開放弁28共通の正圧室74とされ、同正圧室
74内部は前記圧力パイプ55によって前記第2吸着材
室20と連通されている。また、大気吸入弁29側にお
いて本体67の一部が下方に延び、正圧室74の開口7
4aが形成されている。そして、本体67、正圧室74
の開口74a及びダイヤフラム66によって囲まれる空
間は大気吸入弁29側の大気圧室73となっている。同
大気圧室73には大気吸入管77が接続されており、そ
の内圧は常時大気圧とされている。前記正圧室74の開
口74aは大気圧室73内において前記ダイヤフラム6
6の中央部に取着された弁体78によって閉塞されてい
る。
【0040】前記大気側制御弁30の本体67の一部は
大気側制御弁30の内部から外部に向けて延びるように
形成された大気開放管75となっている。大気開放管7
5の一端部75aは大気中に開口されている。これに対
して、前記大気開放管75の他端開口部75bは前記正
圧室74内部において、大気開放弁28側に設けられた
ダイヤフラム65の中央部に取着されている弁体76に
よって閉塞されている。大気開放管75の他端開口部7
5bは本発明における大気開放弁28の弁座を構成して
いる。
【0041】大気開放弁28側に設けられたダイヤフラ
ム65の中央上部にはスプリング受け79が取着され、
前記上蓋体68には前記スプリング受け79に対向する
ように環状の位置決め突起80が形成されている。そし
て、コイルスプリング81がスプリング受け79及び位
置決め突起80により挟持され、両者79,80によっ
て位置決めがされた状態で配設されている。前記弁体7
6はスプリング受け79を介してコイルスプリング81
の弾性力よって下方に付勢され、大気開放管75の他端
開口部75bに対して押圧されている。したがって、前
記正圧室74に導入される第2吸着材室20の内圧が第
1の所定値以下である場合には、大気開放弁28は閉弁
状態となっている。
【0042】同様にして、大気吸入弁29側のダイヤフ
ラム66の中央下部に取着されたスプリング受け82と
下蓋体69に形成された環状の位置決め突起83の間に
はコイルスプリング84が配設されている。そして、大
気吸入弁29側の弁体78はコイルスプリング84の弾
性力よってスプリング受け82を介して上方に付勢さ
れ、正圧室74の開口74aに対して押圧されている。
したがって、大気吸入弁29は通常閉弁状態となってい
る。そして、キャニスタ1内のベーパをエンジン吸気系
にパージする場合に、前記パージ通路14に生じる負圧
が圧力通路27を介して背圧室72に伝播され、同背圧
室72と大気圧室73内に差圧が生じると大気吸入弁2
9は開弁状態となり、大気吸入管77を介してキャニス
タ1内に外気が導入される。
【0043】さて、前述した大気吸入弁29及び大気開
放弁28が開弁する開弁圧の大きさは異なっており、大
気開放弁28が大気吸入弁29より開弁しやすくなって
いる。これは、キャニスタ1内において燃料成分が捕集
され清浄となったベーパ(空気)を速やかに外部へ排出
することにより、ORVR処理時におけるベーパ処理量
を増加させるためである。また、大気開放弁28及び大
気吸入弁29はキャニスタ1が車両に搭載された状態に
おいて、それぞれが鉛直方向の上下に配設された状態と
なる。したがって、大気開放弁28及び大気吸入弁29
に配設された両ダイヤフラム65,66とそれらに取着
されたスプリング受け79,82及び弁体76,78に
は重力が働き、大気開放弁28に対してはこれを閉弁す
るように、一方、大気吸入弁29に対してはこれを開弁
するように作用する。ここで、大気開放弁28を鉛直方
向の上側に配設したのは以下の理由によるものである。
【0044】すなわち、大気開放弁28の開弁圧は前述
したように大気吸入弁29に比べ小さくなっている。し
たがって、大気開放弁28を鉛直方向の下側に配設した
場合には、重力の作用により大気開放弁28の開弁圧は
さらに小さいものとなる。その結果、大気開放弁28の
安定した閉弁状態を得ることができなくなり、車両の振
動等により大気開放弁28が開弁してしまうおそれがあ
るからである。ここで、大気開放弁28を鉛直方向下側
に配設した場合でも、同弁に設けられた前記コイルスプ
リング81のバネ定数を増加させれば大気開放弁28を
安定した閉弁状態とすることができる。しかしながら、
コイルスプリング81のバネ定数を増加させた構成とす
ると、大気開放弁28が開弁状態となった場合に前記弁
体76が大気開放管75の他端開口部75bから離間す
る量が小さくなり、同弁28を介して大気中に排出され
る空気量が制限されることになる。かかる理由により本
実施例では大気開放弁28を鉛直方向の上側に配置する
構成としている。
【0045】また、図5に示すように、大気開放弁28
及び大気吸入弁29は両者の中心位置がオフセット量S
だけオフセットされた状態に配置されている。ここで、
大気開放弁28と大気吸入弁29の「中心位置」とは、
両弁28,29に備えられている円盤状のダイヤフラム
65,66の中心を通り、鉛直方向に延びる軸の位置を
意味するものとする。
【0046】つぎに、以上の構成を備えた本実施例にお
けるキャニスタ1の作用について説明する。まず、定常
ベーパ処理時において燃料タンク2内のベーパがキャニ
スタ1に導入される様子について図1及び図4を参照し
て説明する。燃料タンク2内において液体燃料が蒸発す
ると燃料タンク2の空間にあるベーパ量が増加するとと
もに、同タンク2内の内圧が増加する。高圧となった燃
料タンク2のベーパは前記ベーパ通路3及びエバポパイ
プ50を介してタンク内圧制御弁4の正圧室48に導入
される。正圧室48に導入されたベーパはタンク内圧制
御弁4内のダイヤフラム44を大気圧室47の内圧及び
スプリングの付勢力に抗して上方に付勢する。そして、
前記正圧室48に導入されている燃料タンク2の内圧と
大気圧室47との内圧差が所定値以上となった場合に、
タンク内圧制御弁4は開弁状態となる。その後、ベーパ
は前記圧力管42及び導入路41を介して圧力パイプ3
1内部に到達し、更にベーパ導入ポート35を介してキ
ャニスタ1内に導入される。この時、燃料タンク2に設
けられている差圧弁6の第1圧力室8には燃料タンク2
内と等しい正圧が導入されているため、差圧弁6が開弁
することはなく、前記ブリーザ通路12は閉鎖状態とな
っている。
【0047】次に、ORVR処理において燃料タンク2
内のベーパがキャニスタ1に導入される様子について図
1及び図4を参照して説明する。給油時には、まず、給
油ノズル(図示しない)を燃料注入管9に挿入するため
に、同燃料注入管9の上端に設けられている給油キャッ
プ87が取り外される。したがって、燃料注入管9の内
圧は大気圧と等しくなる。前記差圧弁6の第1圧力室8
は圧力通路10により燃料注入管9内部と連通されてい
るため、同圧力室8内は大気圧と等しい状態となる。次
に、給油ノズル(図示しない)から燃料が注入されると
燃料タンク2内における燃料液面が上昇するとともに、
燃料タンク2内の空間はベーパによって満たされる。し
たがって、燃料タンク2内の内圧が増加し、その内圧は
前記ブリーザ管5に導入される。そして、ブリーザ管5
の内圧と第1圧力室8に導入されている大気圧との圧力
差が所定値に達すると、ブリーザ管5内の内圧によって
差圧弁6のダイヤフラムバルブ7が上方に持ち上げられ
る。その結果、差圧弁6は開弁状態となる。その結果、
燃料タンク2内のベーパは前記ブリーザ通路12を通じ
てキャニスタ1内に導入される。この時、前記差圧弁6
の開弁圧は前記タンク内圧制御弁4に対して低圧に設定
されているため、同制御弁4は閉弁している。
【0048】以上説明したように、定常ベーパ処理時及
びORVR処理時において、燃料タンク2内のベーパは
ベーパ通路3あるいはブリーザ通路12によってキャニ
スタ1内に導入される。次に、キャニスタ1内に導入さ
れたベーパが処理される様子について図2、図4及び図
5を参照して説明する。
【0049】キャニスタ1内部に導入されたベーパは、
空気層21及びフィルタ23を通過した後、第1吸着材
室19の吸着材層22に導入される。そして、ベーパは
同吸着材層22内部に充填されている活性炭吸着材25
によってその燃料成分が補集される。続いて、ベーパは
フィルタ24を介して拡散室26に導入され、同拡散室
26内を第2吸着材室20側に移動する。さらに、ベー
パはフィルタ24を介して、第2吸着材室20の吸着材
層22に導入され、その内部の活性炭吸着材25によっ
て前記第1吸着材室19側の吸着材層22において捕集
しきれなかった燃料成分が捕集される。
【0050】燃料成分の大部分が両吸着材室19,20
の活性炭吸着材25によって補集されたベーパ(空気)
は、フィルタ23、空気層21及び大気ポート59を順
に通過して大気側制御弁30の正圧室74に導入され
る。ここで、前記ベーパ通路3及びブリーザ通路12か
らキャニスタ1内に導入されたベーパ量が少ない場合、
すなわちキャニスタ1の内圧が低圧の状態である場合に
は、前記大気開放弁28及び大気吸入弁29はいずれも
閉弁状態となっている。したがって、正圧室74に導入
された空気は大気中に排出されない。そして、キャニス
タ1内に導入されたベーパ量が増加し、同キャニスタ1
内の内圧が第1の所定値以上に上昇すると大気開放弁2
8のダイヤフラム65は正圧室74の内圧により上方に
付勢され大気開放弁28は開弁状態となる。したがっ
て、正圧室74に導入されている空気は前記大気開放弁
28及び大気開放管75を通じて外部に排出される。大
気開放弁28はダイヤフラム式バルブにより構成されて
いるため、従来のチェックボール式バルブと異なり大量
の空気を通過させることができる。すなわち、大気開放
弁28としてチェックボール式バルブを採用している従
来のキャニスタと比較して本実施例におけるキャニスタ
1はその通気抵抗が非常に小さくなっているため、本実
施例のキャニスタ1はORVR処理において大量のベー
パを処理することが可能である。また、大気開放弁28
は、キャニスタ1の内圧変化に対する応答性の点におい
てもチェックボール式バルブより優れている。
【0051】大気開放弁28はキャニスタ1の内圧が第
1の所定値以上に増加した場合に開弁状態となるが、か
かる際、大気吸入弁29は閉弁状態を維持している。こ
れは以下の理由による。すなわち、大気吸入弁29側の
背圧室72には前記圧力通路27によって第1吸着材室
19の正圧が導入されているため、大気吸入弁29側の
ダイヤフラム66は図5の上方に付勢されている。一
方、同ダイヤフラム66は正圧室74の内圧を開口74
aより受け、また大気圧室73の内圧を受けることによ
り同図下方に付勢されている。ここで、正圧室74の内
圧は前記背圧室72と等しく、また、大気圧室73には
大気吸入管77より大気圧が常時導入されている。その
結果、ダイヤフラム66に取着されている弁体78は前
記開口74a側に押圧されることになる。したがって、
正圧室74の空気が大気吸入管77を通じて前記外部に
漏出することはない。
【0052】以上のように、本実施例のキャニスタ1で
はベーパは第1吸着材室19及び第2吸着材室20内に
吸着材層22を通過する際に徐々に燃料成分が補集され
るようになっている。また、キャニスタ1内部における
ベーパの流れは、略U字形状の流路を形成している。し
たがって、ベーパの移動距離が長くなるとともに、ベー
パが活性炭吸着材25に接触している時間が長くなる。
その結果、ベーパに含まれる燃料成分が効率良く捕集さ
れるようになっている。
【0053】一方、長時間の駐車等により燃料タンク2
が冷却され、燃料タンク2内のベーパの発生が止まり、
キャニスタ1内部の圧力が相対的に高くなった場合に
は、チェックボール43aがスプリング43bの付勢力
に抗して上方に移動し、ベーパリリーフバルブ43が開
放される。その結果、キャニスタ1内のベーパは圧力パ
イプ31、導入路41、ベーパリリーフバルブ43、エ
バポパイプ50及びベーパ通路3を順に通り燃料タンク
2に戻される。
【0054】つぎに、キャニスタ1内に捕集された燃料
成分がエンジン吸気系に供給される様子について図1及
び図5を参照して説明する。エンジンが始動されるとエ
ンジン吸気経路内には燃焼用空気の流動が発生する。そ
して、燃焼用空気の流動に伴い前記サージタンク15側
にあるパージ通路14の開口部近傍は負圧の状態とな
り、この負圧はパージ通路14内に作用する。そして、
前記ECU17によりパージ量制御弁16が開放駆動さ
れる毎に、同パージ通路14内にはキャニスタ1内から
前記サージタンク15に向かうベーパの流れが形成され
る。したがって、キャニスタ1の内圧は負圧に転じる一
方で、その負圧は圧力通路27によって前記大気吸入弁
29の背圧室72に伝播され、同室72の内圧は第2の
所定値以下となる。その結果、大気吸入弁29のダイヤ
フラム66は背圧室72の負圧により下方に付勢される
ため、大気吸入弁29は開弁状態となり、大気吸入管7
7を通して新たな外気が大気圧室73に導入される。そ
して、その外気は開口74a、正圧室74に導入され、
その後、圧力パイプ55及び大気ポート59を介してキ
ャニスタ1の第2吸着材室20内に導入される。その結
果、活性炭吸着材25に吸着されている燃料成分はこの
外気によって離脱、吸収される。燃料成分を吸収した外
気(ベーパ)は第2吸着材室20、拡散室26及び第1
吸着材室19を通りパージ通路14内に導かれ、パージ
量制御弁16を介してサージタンク15に流入する。
【0055】サージタンク15内において、ベーパはエ
アクリーナ90を通過した燃焼用空気と混合されシリン
ダ(図示しない)内に供給される。そして、燃焼用空気
と混合されたベーパは、燃料タンク2内の燃料ポンプ8
8を介して燃料噴射弁89から吐出された燃料とともに
シリンダ(図示しない)内において燃焼される。ここ
で、大気吸入弁29はダイヤフラム式バルブであるた
め、大量の外気をキャニスタ1内に導入することが可能
である。その結果、その外気によって離脱、吸収される
燃料成分の量は増加する。活性炭吸着材25は燃料成分
を吸収した状態ではベーパ吸着能力が低下しているが、
キャニスタ1内に導入された外気によって、燃料成分が
離脱されるとその吸着能力は再び回復する。したがっ
て、本実施例におけるキャニスタ1では前記活性炭吸着
材25を吸着能力の高い状態に維持することが可能であ
り、これによってベーパの補集効率が向上している。
【0056】以上述べたように本実施例におけるキャニ
スタ1は、ORVR処理時において大量のベーパを処理
することが可能である。さらに、キャニスタ1内のベー
パをエンジン吸気系にパージする場合には大量の外気を
キャニスタ1内に導入させ、その外気により活性炭吸着
材25に捕集されている燃料成分を速やかに離脱、吸収
させることにより、キャニスタ1のベーパ補集能力を向
上させている。
【0057】さて、本実施例おけるキャニスタ1は上記
の他に以下に示すことをその特徴としている。まず、本
実施例のケーシング1aに設けられた大気側制御弁30
は大気開放弁28及び大気吸入弁29が一体となった構
造とされている。したがって、大気開放弁28及び大気
吸入弁29を別々にケーシング1aに取り付けた場合と
異なり、ケーシング1aには大気側制御弁30の取付用
開口部(大気ポート59)を1カ所のみ設けるだけでよ
く、また、シール部分も削減されることになる。加え
て、両弁28,29が一体とされることで、部品点数の
削減を図ることができる。
【0058】また、本実施例では前記タンク内圧制御弁
4及び大気側制御弁30がケーシング1aに対して脱着
可能な別体とされている。したがって、前述した接続部
C1あるいは接続部C2の構造を等しくしてその取付方
法を統一しておけば、ケーシング1aの仕様が異なる場
合でもタンク内圧制御弁4あるいは大気側制御弁30を
共通に使用することができ、部品の共通化が可能とな
る。同様に、両制御弁4,30の仕様が異なる場合でも
共通のケーシング1aを使用することができる。以上の
ように部品の共通化を図ることが可能であるため、本実
施例ではキャニスタ1の製造原価を低減することができ
る。
【0059】さらに、両弁28,29はケーシング1a
から脱着可能であるため、両弁28,29のメンテナン
スを容易におこなうことができる。また、両弁28,2
9は接続部C1,C2においてケーシング1aに取り付
けられているが、その取付方法が容易であるため両弁2
8,29をケーシング1aに取り付ける際の取付工程が
短縮されている。さらに両弁28,29とケーシング1
aをホースを介して接続した場合等と異なり、ホース、
クランプ等の部品増加に伴って製造原価が増加するとい
った問題は生じない。
【0060】また、本実施例において前記正圧室74は
大気開放弁28及び大気吸入弁29の共通の圧力室とな
っているため、大気側制御弁30の小型化が図られてい
る。これに加え、大気開放弁28及び大気吸入弁29は
各々の中心位置がオフセットされて配設されているた
め、大気側制御弁30の高さ(図5において上下方向の
長さ)を低くすることができ、正圧室74を両弁28,
29共通の圧力室とした効果と同様に大気側制御弁30
の小型化が可能となっている。かかるように本実施例に
おいて大気開放弁28及び大気吸入弁29は一体となっ
た構造とされるとともに、その小型化が図られているた
め、これをケーシング1aに取り付けた場合、図3に示
すようにキャニスタ1の全幅L及び全高H内において配
設することが可能となる。したがって、キャニスタ1全
体の小型化が図られることになる。キャニスタ1の小型
化はこれを自動車のフロア下に配置する場合のように搭
載スペースが制限されている際に極めて効果的である。
【0061】さらに、本実施例では前記大気側制御弁3
0の内部において開弁圧の小さい大気開放弁28が鉛直
方向上側に、開弁圧の大きい大気吸入弁29が下側に配
設されている。両弁28,29に設けられているダイヤ
フラム65,66はそれぞれ重力の作用を受けるが、か
かる際、大気開放弁28側の弁体76は重力によって大
気開放管75の他端開口部75b側に付勢される。した
がって、重力は大気開放弁28を閉弁状態とするように
作用することになる。すなわち、重力によって同弁28
が開弁してしまうおそれはない。これに対して、大気吸
入弁29の開弁圧は大きいため、重力の作用により開弁
圧の大きさが減少しても大気吸入弁29は閉弁状態を維
持している。かかるように本実施例のキャニスタ1で
は、大気側制御弁30内において大気開放弁28及び大
気吸入弁29を鉛直方向に対向するように配設すること
ともに、開弁圧の低い大気開放弁28を下側に配置する
ことにより、大気側制御弁30の信頼性が向上してい
る。
【0062】尚、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、構成を以下のように変更して実施することが
できる。 (1)上記実施例においてタンク内圧制御弁4及び大気
側制御弁30にOリング40,64を有する圧力パイプ
31,55を設け、ケーシング1a側にこれが挿入され
る嵌挿孔33,57を形成したが、これを変更し、ケー
シング1a側に前記圧力パイプを設けるとともに、タン
ク内圧制御弁4及び大気側制御弁30側に嵌挿孔を形成
するようにしてもよい。
【0063】(2)タンク内圧制御弁4及び大気側制御
弁30の圧力パイプ31,55は嵌合突起36a,36
b,60a,60bを3つ、あるいはそれ以上備える構
成としてもよい。
【0064】(3)本実施例におけるキャニスタ1はO
RVR処理が可能なものであるが、これは定常ベーパ処
理のみおこなうキャニスタであってもよい。また、本発
明はその内部においてベーパが水平方向に流れるサイド
フロータイプのキャニスタに実現した場合にその効果が
大きいが、アップダウンフロータイプのキャニスタに実
現することもできる。
【0065】以上、本発明を具体化した実施例について
詳細に説明したが、上記の実施例によって把握されるそ
の他の技術的思想について、その効果とともに記載す
る。 (a)請求項1に記載のキャニスタにおいて、ハウジン
グをケーシングに対して脱着可能な別体により構成した
キャニスタ。
【0066】かかる構成によれば、キャニスタのメンテ
ナンス性が向上するとともに、部品の共通化が可能とな
り、製造原価の低減を図ることができる。
【0067】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、第1の
弁はダイヤフラム式バルブであるため、同弁を介してキ
ャニスタの吸着材室にある空気を大量に大気中に排出す
ることができる。したがって、ORVR処理時のように
燃料タンクからキャニスタに大量の蒸発燃料が導入され
る場合でも、本発明のキャニスタではこれを処理するこ
とが可能である。また、第2の弁も同様にダイヤフラム
式バルブであるため、同弁よりキャニスタ内に大量の外
気を導入することができる。その結果、外気によって吸
着材から離脱される離脱燃料量が増加する。したがっ
て、吸着材の吸着能力を高い状態に維持することが可能
となる。加えて、両弁をキャニスタに接続する際の取付
部分おける部品点数の減少によりキャニスタの製造原価
を低減することができる。更に両弁の取付けスペースが
減少するためキャニスタの小型化を図ることができる。
【0068】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載のキャニスタの効果に加え、第1の弁及び第2の
弁のうち開弁圧の小さい弁に働く重力は同弁を閉弁する
ように作用するため、重力によって同弁が開弁状態とな
ることを防止することができる。
【0069】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
に記載のキャニスタの作用に加え、ハウジングの小型化
が図られるため、キャニスタ全体が小型化される。した
がって、キャニスタを車両に搭載する場合においてその
搭載スペースを減少させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施例におけるキャニスタが自動車に搭載
された場合のシステム全体を表す概略構成図。
【図2】 本実施例におけるキャニスタの部分断面図。
【図3】 同じく側面図。
【図4】 図2におけるA−A断面図。
【図5】 図2におけるB−B断面図。
【図6】 タンク内圧制御弁及び大気側制御弁の取付方
法を示す斜視図。
【図7】 従来におけるタンク内圧制御弁、大気開放弁
及び大気吸入弁の配置例を示す正面図。
【図8】 同じく別の配置例を示し、(a)は平面図、
(b)は正面図。
【図9】 同じく別の配置例を示す斜視図。
【符号の説明】
1…キャニスタ、19…第1吸着材室(吸着材室)、2
0…第2吸着材室(吸着材室)、25…活性炭吸着材
(吸着材)、28…大気開放弁(第1の弁)、29…大
気吸入弁(第2の弁)、30…大気側制御弁、59…大
気ポート(開口)、65…ダイヤフラム、66…ダイヤ
フラム、74…正圧室(圧力室)、75b…大気開放管
他端開口部(弁座)、76…弁体、D…ハウジング。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蒸発燃料を補集するための吸着材が収容
    された吸着材室を有するケーシングと、 同ケーシングに設けられ、前記吸着材室の内圧が第1の
    所定値以上となった時に開弁し、前記吸着材室にある燃
    料成分を含まない空気を大気中に排出する第1の弁と、 同じく、同ケーシングに設けられ、前記吸着材室の内圧
    が第2の所定値以下となった時に開弁し、前記吸着材室
    内に外気を導入する第2の弁と、 を備えたキャニスタにおいて、 前記ケーシングにハウジングを設け、同ハウジング内と
    前記ケーシング内とを連通する開口を前記ケーシングに
    形成するとともに、前記第1の弁及び第2の弁をダイヤ
    フラム式バルブとし、両弁を前記ハウジング内に配設し
    たことを特徴とするキャニスタ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のキャニスタにおいて、
    前記第1の弁及び第2の弁を前記ハウジング内に配設す
    る際、前記第1の弁及び第2の弁のうち開弁圧の大きい
    弁を鉛直方向下側に配置する一方で、開弁圧の小さい弁
    を鉛直方向上側に配置することにより同弁の弁体が重力
    によって弁座へ付勢されるようにしたことを特徴とする
    キャニスタ。
  3. 【請求項3】 前記第1の弁及び第2の弁に備えられた
    ダイヤフラムを対向させるとともに、同ダイヤフラムの
    中心位置を所定間隔離間させて配置し、かつ、両ダイヤ
    フラムの間の空間を両弁共通の圧力室としたことを特徴
    とする請求項1に記載のキャニスタ。
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