JPH08210129A - 球面継手 - Google Patents

球面継手

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JPH08210129A
JPH08210129A JP7018864A JP1886495A JPH08210129A JP H08210129 A JPH08210129 A JP H08210129A JP 7018864 A JP7018864 A JP 7018864A JP 1886495 A JP1886495 A JP 1886495A JP H08210129 A JPH08210129 A JP H08210129A
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JP
Japan
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cushioning member
shock absorbing
absorbing member
spherical joint
spherical
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP7018864A
Other languages
English (en)
Inventor
Mikiya Hosomi
幹也 細見
Sumio Ogawa
澄雄 小川
Masateru Akiyama
昌輝 秋山
Susumu Kuroyanagi
進 黒柳
Tatsufumi Suzuki
達史 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sango Co Ltd
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Sango Co Ltd
Toyota Motor Corp
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Publication date
Application filed by Sango Co Ltd, Toyota Motor Corp filed Critical Sango Co Ltd
Priority to JP7018864A priority Critical patent/JPH08210129A/ja
Publication of JPH08210129A publication Critical patent/JPH08210129A/ja
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  • Exhaust Silencers (AREA)
  • Joints Allowing Movement (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 大入力に対して緩衝部材の経時劣化を生じに
くく、小入力に対して振動を良好に遮断できる球面継手
の提供。 【構成】 相対回転可能なインナケース2の球面部2a
とアウタケース1の球面部1aとの間にワイヤメッシュ
からなる緩衝部材3を設けた球面継手6において、緩衝
部材頂点部13より先端側の緩衝部材先端部11の密度
を緩衝部材頂点部13より後端側の緩衝部材後端部12
の密度より大とし、加速時の圧縮力がかかっても緩衝部
材先端部11にへたりが生じないようにするとともに、
適度の弾性力を維持してエンジン振動を遮断できるよう
にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は球面継手に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平5−71338号公報は、自動車
の排気管の途中に設けられる球面継手を開示している。
従来球面継手は、図4に示すように、第1の管の半球面
部21aと第2の管の半球面部21bとから構成される
インナケース21と、インナケースの径より大径のアウ
タケース22と、インナケースとアウタケースとの間に
介装されたワイヤメッシュ成形体からなる緩衝部材23
と、を有する。球面継手には、自動車の加速時に、第1
の管と第2の管が離れる方向に大入力が作用し、機関運
転時に、エンジン振動の小入力が作用する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の球面継
手の振動遮断構造には、次の問題がある。まず、エンジ
ンの加減速の繰り返しによりワイヤメッシュ緩衝部材が
経時劣化、すなわち局部的な永久圧縮変形(へたり)を
生じ、緩衝部材とケース間に隙間が生じて振動時に緩衝
部材とケースとが衝突し、異音が発生する。ワイヤメッ
シュ緩衝部材がへたらないようにワイヤメッシュの密度
を上げると、ワイヤメッシュが金属に近い特性となり、
音が響きやすくなって、初期において異音が発生しやす
くなる。また、ワイヤメッシュの密度を上げた場合は、
ワイヤメッシュの弾力性が少なくなることから球面継手
の曲げ剛性が高くなり(ワイヤメッシュとケースとの摩
擦により第1の管と第2の管が相対回転しにくくな
り)、エンジン振動等小入力振動に対する振動遮断性能
が低下し、エンジン振動が、排気管、排気管吊り具を通
って自動車のボデーに伝わり、車室内こもり音を引き起
こす。本発明の目的は、加減速等の大入力が繰返し作用
しても緩衝部材の経時劣化(へたり)を生じにくく、エ
ンジン振動等の小入力の振動も良好に遮断できる球面継
手を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の球面継手は次の通りである。球面部を有するインナ
ケースと、インナケースの球面部より大径の球面部を有
するアウタケースと、インナケースの球面部とアウタケ
ースの球面部との間に設けられた緩衝部材と、を有する
球面継手において、前記緩衝部材のうち緩衝部材頂点部
よりアウタケース前端側に位置する部分の密度を緩衝部
材頂点部よりアウタケース後端側に位置する部分の密度
より大とした球面継手。
【0005】
【作用】エンジン加速時の大入力はインナケースとアウ
タケースとが軸方向に離れる方向に作用する。本発明の
球面継手では、エンジン加速時に圧縮力が作用する緩衝
部材部分の密度を他の緩衝部材部分の密度に比べて上げ
てあるので、緩衝部材はエンジン加速時の入力が繰返し
かかっても経時劣化(へたり)を生じにくい。そのた
め、緩衝部材とインナケースとの間に隙間が生じず、異
音も生じない。また、緩衝部材の密度増大は局部的であ
り、緩衝部材のうち頂点部よりアウタケース後端側はア
ウタケース前端側に比べて密度を小としてあるので、緩
衝部材は弾力性を維持し、初期異音の発生が抑えられ
る。また、緩衝部材が弾力性を維持していることによ
り、緩衝部材とインナケース間で滑りを生じて球面継手
は小入力に対しても曲がることができ、エンジン振動を
良好に遮断する性能を維持する。そのため、エンジン振
動が排気管、排気管吊り具を伝わって車室に伝わること
を防止でき、車室内こもり音が抑制される。
【0006】
【実施例】図1〜図3は本発明の望ましい実施例を示し
ている。本発明実施例の球面継手6は、球面部2aを有
するインナケース2と、インナケース2の球面部2aよ
り大径の球面部1aを有するアウタケース1と、インナ
ケース2の球面部2aとアウタケース1の球面部1aと
の間に設けられた厚みを有する球面帯状の緩衝部材3
と、からなる。インナケース2とアウタケース1とは、
球面継手6の中心まわりに、相対回転可能である。緩衝
部材3はワイヤメッシュを押しつぶして成形したワイヤ
メッシュ成形体からなる。球面継手6は、さらに、イン
ナケース2とアウタケース1とを連結するベローズ4
と、ベローズ4を排気ガス流れから保護するためにアウ
タケース1からベローズ4の内径側に軸方向に延びてい
るインナパイプ5を有している。上記部材1、2、3、
4の材料はステンレスである。
【0007】緩衝部材3のうち緩衝部材頂点部13(緩
衝部材軸芯からもっとも離れた部分)よりアウタケース
前端側に位置する部分11(以下、緩衝部材先端部11
という)の密度は、緩衝部材3のうち緩衝部材頂点部1
3よりアウタケース後端側に位置する部分12(以下、
緩衝部材後端部12という)の密度より大としてある。
緩衝部材先端部11の密度は、エンジン加速時に圧縮力
が繰返しかかってもへたりを実質的に生じない密度範囲
に設定され、その値は試験により決定されればよい。緩
衝部材後端部12の密度は、エンジン振動に対してもイ
ンナケース2とアウタケース1を相対回転させ得るだけ
の弾力性を緩衝部材3に維持させる密度に決定され、そ
の値は試験により決定されればよい。製作時各々の部分
11、12を別々に作製した後一体に接合することによ
り、局部的に容易に密度を変えることができる。また、
部分11、12は別体のまま組み付けられてもよい。
【0008】図2は、球面継手6を自動車の排気管の途
中に組付けた状態を示している。横置きエンジン14の
支持点15より上方にあるシリンダヘッドにエキゾース
トマニホルド7を介して連結された排気管16の、エキ
ゾーストマニホルド7の直下の排気管鉛直部分に球面継
手6を組み付ける。排気管16は球面継手6の下方で車
両後方に向って曲がり、車両床下をほぼ水平に延び、触
媒コンバータ8、サブマフラ9、メインマフラ10を経
て大気に開放されている。排気管16は、水平部で、吊
り具17により車体に支持される。
【0009】つぎに、作用を説明する。球面継手6にか
かる入力を大入力と小入力とにわけると、大入力にはエ
ンジン加減速時にかかる力、波状路走行時にかかる力が
含まれ、小入力にはエンジンの通常運転時の振動による
力が含まれる。大入力のうち、とくにエンジン加速時に
かかる力は、大きさ、繰返し数ともに大で、緩衝部材3
の劣化に最も影響する力である。エンジン加速時には、
エンジン14は支点15を中心にして上方が車両後方側
に倒れようとする回転をし、このモーメントはエキゾー
ストマニホルド7を介して球面継手6に、アウタケース
1とインナケース2が軸方向に互いに離れる方向に作用
する引張力となって働く。この時、緩衝部材3のうち緩
衝部材先端部11に圧縮力が働らくが、緩衝部材先端部
11は他の緩衝部材部分に比べて密度を上げてあるの
で、緩衝部材先端部11は大入力を繰返し受けたときの
経時劣化であるへたりを生じにくい。したがって、緩衝
部材先端部11がへたったときにできるインナケース1
と緩衝部材先端部11との間の隙間の生成が抑制され、
隙間があったときに振動を受けると発生する衝突の異音
が抑制される。
【0010】また、緩衝部材3のうち緩衝部材後端部1
2の密度は上げられておらず他の緩衝部材部分に比べて
密度が低いので、緩衝部材3は弾力性を維持している。
この弾力性は、ワイヤメッシュが中実の金属に近い特性
となることを抑制し、金属に近い特性になったときに音
が響きやすくなって生じる組付け初期の異音の発生が抑
制される。さらに、緩衝部材3が適度の弾性力を保持す
ることによって、球面継手6の曲げ剛性が過大になるこ
とがなく、エンジン振動(爆発工程による振動)がエキ
ゾーストマニホルド7を介して球面継手6に伝わってき
たときに、緩衝部材3とインナケース2との間で滑りを
生じて、インナケース2とアウタケース1は相対回転
し、振動が球面継手6より排気ガス流れ方向下流側の排
気管部分に伝わっていくことを抑制できる。これによっ
て、排気管振動が吊り具17を介して車体に伝わること
による車室内こもり音を抑制できる。
【0011】
【発明の効果】本発明によれば、緩衝部材先端部の密度
を緩衝部材後端部の密度より大としたので、大入力に対
する緩衝部材の経時劣化(へたり)による異音発生を防
止できるとともに、緩衝部材に適度の弾性力を維持で
き、その結果初期異音の発生を防止でき、かつエンジン
振動等の小入力を球面継手で遮断できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る球面継手の断面図であ
る。
【図2】図1の球面継手を組付けた自動車排気系の斜視
図である。
【図3】図1の球面継手のインナパイプ取付前の断面図
である。
【図4】従来の球面継手(特開平5−71338号開示
のもの)の断面図である。
【符号の説明】
1 アウタケース 1a 球面部 2 インナケース 2a 球面部 3 緩衝部材 4 ベローズ 5 インナパイプ 6 球面継手 7 エキゾーストマニホルド 11 緩衝部材先端部 12 緩衝部材後端部 13 緩衝部材頂点部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 秋山 昌輝 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 黒柳 進 愛知県西加茂郡三好町大字三好字八和田山 5番地35株式会社三五八和田山工場内 (72)発明者 鈴木 達史 愛知県西加茂郡三好町大字三好字八和田山 5番地35株式会社三五八和田山工場内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 球面部を有するインナケースと、インナ
    ケースの球面部より大径の球面部を有するアウタケース
    と、インナケースの球面部とアウタケースの球面部との
    間に設けられた緩衝部材と、を有する球面継手におい
    て、前記緩衝部材のうち緩衝部材頂点部よりアウタケー
    ス前端側に位置する部分の密度を緩衝部材頂点部よりア
    ウタケース後短端側に位置する部分の密度より大とした
    ことを特徴とする球面継手。
JP7018864A 1995-02-07 1995-02-07 球面継手 Withdrawn JPH08210129A (ja)

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JP7018864A JPH08210129A (ja) 1995-02-07 1995-02-07 球面継手

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JP7018864A JPH08210129A (ja) 1995-02-07 1995-02-07 球面継手

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JPH08210129A true JPH08210129A (ja) 1996-08-20

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ID=11983412

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JP7018864A Withdrawn JPH08210129A (ja) 1995-02-07 1995-02-07 球面継手

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JP (1) JPH08210129A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0889210A1 (en) * 1997-07-04 1999-01-07 FLEXIDER S.p.A. Flexible undulated-walled conduit for decoupling vehicle engine exhaust pipes
WO2014006811A1 (ja) 2012-07-02 2014-01-09 オイレス工業株式会社 球面排気管継手

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US9683687B2 (en) 2012-07-02 2017-06-20 Oiles Corporation Spherical exhaust pipe joint

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Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

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Effective date: 20020507