JPH08209254A - スクラップ搬送システム - Google Patents

スクラップ搬送システム

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JPH08209254A
JPH08209254A JP1828695A JP1828695A JPH08209254A JP H08209254 A JPH08209254 A JP H08209254A JP 1828695 A JP1828695 A JP 1828695A JP 1828695 A JP1828695 A JP 1828695A JP H08209254 A JPH08209254 A JP H08209254A
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scrap
yard
truck
lane
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Sakuichi Inoue
作一 井上
Bunji Tamai
文次 玉井
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Sumitomo Heavy Industries Ltd
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    • Y02P10/00Technologies related to metal processing
    • Y02P10/20Recycling

Abstract

(57)【要約】 【目的】 スクラップの受入れ、払出し能力の向上を図
ることのできるスクラップ搬送システムを提供するこ
と。 【構成】 トラック搬入レーン16に隣接して、払出し
用のホッパー22の他、両側にスクラップ仮置ヤード1
7−1、17−2が配置される。バスケット21はトラ
ック搬入レーン16と電炉との間に敷設されたレール1
9上を移動可能である。バスケット21にはホッパー2
2からスクラップが供給される。自動天井クレーン24
はトラック搬入レーン16とホッパー22とスクラップ
ヤードとを含む範囲の上方を移動可能に配置され、独立
に巻き上げ、巻き下げ可能な2つのリフティングマグネ
ット26−1、26−2を備えている。前記スクラップ
仮置ヤードの上端、ホッパー22の受け口、及びトラッ
ク搬入レーン16上のトラック12の荷台がそれぞれ、
略同じ高さ位置となるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電炉業界で原料として
使用するスクラップの搬送・保管システムに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】図5に従来の電気炉式製鋼設備のスクラ
ップヤードにおけるスクラップの搬送システムを示す。
原料としてのスクラップは、トラック、ダンプトラック
又はトレーラ等(以下、トラックという)51でスクラ
ップヤード52近くの受入れヤード53まで運ばれる。
スクラップヤード52は、図中の上下方向に2つのゾー
ン(棟)52−1、52−2に分けられており、トラッ
ク51に満載されたスクラップは、リフティングマグネ
ット付のクレーン53−1、53−2、53−3、53
−4によってトラック51からスクラップヤード52に
受入れられる。この工程はスクラップ受入れ工程と呼ば
れる。
【0003】また、クレーン53−1〜53−4によっ
て、スクラップヤード52内のスクラップはスクラップ
ヤード52の中間部に設けられた払出し部54において
スクラップバスケット55に積み込まれる。このスクラ
ップバスケット55は搬送台車56上に搭載されてお
り、搬送台車56をスクラップヤード52の中間部に敷
設されたレール57上を走行させることによって、スク
ラップは図示しない電気炉に供給される。この工程はス
クラップ払出し工程と呼ばれる。
【0004】ここで、スクラップバスケット55へのス
クラップの積み込みは自動化が可能である。しかしなが
ら、トラック51上のスクラップ処理はリフティングマ
グネットの外形寸法とトラックの荷台幅の関係等から自
動化が不可能であるので、その処理にはクレーン53−
1〜53−4を操作するためのオペレータが必要となっ
ている。また、スクラップは、一旦、スクラップヤード
に受け入れ、スクラップヤードからスクラップバスケッ
トに払い出すので、受け入れから払出しまでにリフティ
ングマグネットの吸引操作と釈放操作をそれぞれ2回行
わなければならないと共に、受け入れヤードからスクラ
ップバスケットまでの距離も長く、クレーンの移動距離
も必然的に長くならざるを得なかった。
【0005】更に、電気炉は1日24時間操業であるの
で、スクラップ払出し工程も24時間操業である。これ
に対して、スクラップ受入れ工程は1日12〜16時間
操業であるのが一般的であり、1日のうちの8〜12時
間受け入れ工程と払出しが重なる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
のスクラップ搬送システムでは、クレーンはスクラップ
受入れ工程とスクラップ払出し工程の双方に共用される
ため、スクラップ受入れ工程を考慮してそれらの能力が
決定される。
【0007】ところで、クレーンの必要能力と台数の関
係を見ると、スクラップ受入れ工程においては、通常、
並行してスクラップ払出しを行う必要があり、スクラッ
プ払出し工程のみの時の能力の1.5〜2倍の能力を持
ったクレーンが各ゾーン毎に少なくとも2台必要にな
る。しかしながら現実には、低い能力しか要求されない
スクラップ払出し工程のみの時間帯が多く、この間は非
能率的なスクラップ搬送システムとなっている。
【0008】また、スクラップヤードの各ゾーンには、
2台のクレーンが使用されているので、クレーンを手動
運転する場合には、同じゾーンにある2台のクレーンの
衝突に注意して運転する必要がある。一方、クレーンを
自動運転する場合には、同じゾーンにある2台のクレー
ンの運行管理が必要となる。しかしながら、このような
運行管理を考慮すると、2台のクレーン間の干渉による
ロスタイムがかなり生じ、実質的には自動化が困難であ
った。
【0009】これに対し、本願発明者は、スクラップヤ
ードの1ゾーンでは1台のクレーンのみを使用すること
により、クレーンの半自動運転を可能とすると共に、ス
クラップの受入れ、払出し作業を効率化して受入れ、払
出し能力を向上させることのできるスクラップ搬送シス
テムを提案(特願平6−301148号)した。
【0010】本発明の課題は、上記提案によるスクラッ
プ搬送システムを改良して、受入れ、払出し能力を更に
向上させることのできるスクラップ搬送システムを提供
することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、スクラ
ップを積載したトラックが搬入されるトラック搬入レー
ンと、このトラック搬入レーンの両側に配置されたスク
ラップ仮置ヤードと、このスクラップ仮置ヤードのトラ
ック搬入レーンとは反対側に設けた少なくとも1つのス
クラップヤードと、前記トラック搬入レーンと電炉との
間に敷設された軌道上を移動可能に設けられたバスケッ
トと、このバスケットにスクラップを供給するために前
記トラック搬入レーンに隣接した前記軌道の上方に配置
された払出し用ホッパーと、前記トラック搬入レーンと
前記払出し用ホッパーと前記スクラップヤードとを含む
範囲の上方を移動可能に配置されたスクラップ搬送用ク
レーンとを含み、前記スクラップ搬送用クレーンは、巻
き上げ、巻き下げの可能なリフティングマグネットを備
え、前記スクラップ仮置ヤードの上端、前記払出し用ホ
ッパーの受け口、及び前記トラック搬入レーン上のトラ
ックの荷台がそれぞれ、略同じ高さ位置となるようにし
たことを特徴とするスクラップ搬送システムが提供され
る。
【0012】なお、前記スクラップ搬送用クレーンは、
独立に巻き上げ、巻き下げ可能な2つのリフティングマ
グネットを有していても良い。
【0013】また、前記スクラップ搬送用クレーンにお
いては、前記リフティングマグネットの前記トラック上
での巻き上げ、巻き下げ及びスクラップ吸引動作は手動
運転により行われ、前記リフティングマグネットの前記
スクラップ仮置ヤードへの走行、前記スクラップ仮置ヤ
ード上でのスクラップ釈放動作及び前記スクラップ仮置
ヤード上から前記トラック上への復帰走行は自動運転に
より行われる。
【0014】
【作用】スクラップ搬送用クレーンは、トラック搬入レ
ーンと払出し用ホッパーとスクラップヤードとを含む範
囲の上方を移動してスクラップの受入れ、払出しを行
う。この時、スクラップ仮置ヤードの上端、払出し用ホ
ッパーの受け口、及びトラック搬入レーン上のトラック
の荷台がそれぞれ、略同じ高さ位置となっているので、
スクラップの受入れ、払出しに伴うリフティングマグネ
ットの巻き上げ、巻き下げ工程が短縮され、その分、受
入れ、払出し能力が向上する。
【0015】
【実施例】以下、図面を用いて本発明の実施例を詳細に
説明する。図1は本発明のスクラップ搬送システムの一
実施例を示す斜視図である。スクラップ11を積載した
トラック12が工場に到着すると、トラック待機場13
に入る前に、トラック12は一台ずつ計量所14のトラ
ックスケール15により重量、長さ等が計量される。こ
の計量データは、後述するスクラップヤード管理用計算
機(図示せず)に入力される。次に、待機中のトラック
12は順次移動して、通常、トラック搬入レーン16に
2台ずつ平行配列される。
【0016】このトラック搬入レーン16の両側にはス
クラップを一時的に保管する為のスクラップ仮置ヤード
17−1、17−2が配置されている。これらのスクラ
ップ仮置ヤード17−1、17−2には当日受入れした
り、払出しするスクラップを一時的にストックする。こ
の例では、スクラップ仮置ヤード17−1は3分割さ
れ、それぞれには、例えば図2に示されるように、銑鉄
17−1a、シュレッダー17−1b、鋼屑17−1c
のように異なるスクラップが分別収納される。
【0017】同様に、スクラップ仮置ヤード17−2も
3分割され、それぞれには例えば図2に示されるよう
に、新断17−2a、ダライ17−2b、鋼屑17−2
cが分別収納される。そして、このスクラップ仮置ヤー
ド17−1、17−2のトラック搬入レーン16の反対
側には少なくとも1つのスクラップヤード18−1、1
8−2が設けられている。また、スクラップ仮置ヤード
17−1、17−2間のトラック搬入レーン16に隣接
する位置にはピットが掘られて電炉(図示せず)へ向け
てレール19が敷設されている。このレール19上には
台車20が走行可能に配置され、台車20上にはスクラ
ップ搬送用のバスケット21が載置されている。そし
て、スクラップ仮置ヤード17−1、17−2間のレー
ル19の上方にはバスケット21にスクラップを供給す
るための払出し用のホッパー22が配置されている。
【0018】このホッパー22には、図示しないが、ス
クラップ計量用のロードセルが設置されており、規定量
のスクラップが投入されると、ホッパーの底が開く。こ
の時、ホッパー22の下にはバスケット21が待機して
おり、所定量のスクラップがバスケット21に移載(払
出し)される。バスケット21にスクラップが移載され
ると、台車20は、バスケット21を図示しない電気炉
が配置されている製鋼ヤードまで搬送する。
【0019】スクラップ仮置ヤード17−1、17−2
及びスクラップヤード18−1、18−2の上方にはま
た、2つのスクラップ仮置ヤード17−1、17−2及
びスクラップヤード18−1、18−2に跨がって左右
に延長された一対の天井レール23に沿って移動可能に
スクラップ搬送用の自動天井クレーン24が配置されて
いる。自動天井クレーン24は、独立に巻き上げ、巻き
下げ可能な2つのウインチ25−1、25−2により昇
降すると共に、スクラップを吸引/釈放するリフティン
グマグネット26−1、26−2を備えている。この自
動天井クレーン24はスクラップの受入れ/払出しに兼
用される。
【0020】このスクラップ搬送システムには、図示し
ないが、自動天井クレーン24の自動運転コントロー
ル、トラック12の受け入れ管理及びスクラップ仮置ヤ
ード17−1、17−2及びスクラップヤード18−
1、18−2に貯蔵されたスクラップ11の在庫管理を
実施する為のスクラップヤード管理用計算機が設置され
ている。
【0021】本発明は、以上の構成に加えて、スクラッ
プ仮置ヤード17−1、17−2の上端、払出し用のホ
ッパー22の受け口、及びトラック搬入レーン16上の
トラック12の荷台がそれぞれ、略同じ高さ位置となる
ようにした点に特徴を有する。なお、ここでいう略同じ
高さ位置とは、リフティングマグネットの巻き上げ、巻
き下げを個別に制御する必要の無い範囲外に高さを揃え
るという意味で、20cm程度以下のずれは許容され
る。
【0022】このようにして各部の高低差を無くすと、
後述するように、例えばトラック12からスクラップ仮
置ヤード17−2へスクラップを移す場合に、自動天井
クレーン24はリフティングマグネット26−1、26
−2の巻き上げ、巻き下げ距離が短くなる。これは、ト
ラック12とスクラップ仮置ヤード17−2との間の移
動時間が短縮されることを意味し、スクラップの受入れ
能力が向上する。これは、トラック12とホッパー22
との間及びスクラップ仮置ヤード17−2とホッパー2
2との間についても同じであり、スクラップの払出し能
力が向上することを意味する。
【0023】なお、スクラップ仮置ヤード17−1、1
7−2の容量を減らさずに上記の構成を実現するために
は、図1に破線で示すように、スクラップ仮置ヤード1
7−1、17−2の地面より下の部分を掘ってピット状
にすることが考えられる。一方、ピットを掘らずにスク
ラップ仮置ヤード17−1、17−2の囲い壁の高さを
高くする場合には、トラック搬入レーン16の路面を嵩
上げすることが考えられる。
【0024】次に、このように構成された本発明のスク
ラップ搬送システムの動作を図2乃至図4により説明す
る。図3は本発明のスクラップ搬送システムにおけるス
クラップの流れを示すマテリアルフロー図である。ま
ず、ステップ31ではスクラップ業者によりスクラップ
が集積される。集積されたスクラップを積載したトラッ
クが工場に到着すると(ステップ32)、一台ずつ計量
所14のトラックスケール15により計量された(ステ
ップ33)後、トラック待機場13に待機する(ステッ
プ34)。待機中のトラック12は順次移動して、トラ
ック搬入レーン16に2台ずつ平行配列される(ステッ
プ35)。
【0025】トラック搬入レーン16に移動したトラッ
ク12からスクラップをスクラップ仮置ヤード17−
1、17−2に移すスクラップ受入れ作業は、自動天井
クレーン24の半自動運転により行われる。スクラップ
11の受入れ先は、図2(A)に示されるように、図1
のスクラップ仮置ヤード17−1、17−2(実線の矢
印A)、払出し用のホッパー22(実線の矢印B)、ス
クラップヤード18−1、18−2(破線の矢印D)へ
の3つがある。これらのうち、スクラップ仮置ヤード1
7−1、17−2、ホッパー22への受入れは、図示し
ない電気炉の操業日に行われ、ホッパー22への直接払
出し、及びスクラップ仮置ヤードからホッパー22への
払出しはスクラップの品種、時系列の関係で適宜選択的
に行われる。一方、電気炉の操業休止日には受入れ作業
のみであるから、スクラップヤード18−1、18−2
への受入れ、保管が行われる。電気炉の操業休止日には
また、スクラップ仮置ヤード17−1、17−2に受入
れられたスクラップのスクラップヤード18−1、18
−2(破線の矢印C)への受入れも必要に応じて行われ
る。
【0026】図2(A)中の矢印のうち、実線の矢印は
スクラップ払出し作業が行われる日に行われるスクラッ
プの移動経路を意味する。一方、破線の矢印は、スクラ
ップ払出し作業が行われない日に行われるスクラップの
移動経路を意味している。これらのスクラップ受入れ
(払出し)作業は、図3のステップ36、37、38に
示されている。
【0027】次に、自動天井クレーン24によるホッパ
ー22へのスクラップ払出し作業は、図2(B)に示さ
れる。この払出し作業はスクラップ受入れ作業が行われ
る日に行われるスクラップ仮置ヤード17−1、17−
2から(実線の矢印E)の場合と、スクラップ受入れ作
業が行われない日に行われるスクラップヤード18−
1、18−2(破線の矢印F)からの場合とがある。こ
れらの払出し作業においては、図1に示される自動天井
クレーン24は自動運転され、2つのウインチ25−
1、25−2により駆動されるリフティングマグネット
26−1、26−2が一体に移動してスクラップの吸着
/釈放を行うことにより、一度に大量のスクラップの払
出しを行うことができる。
【0028】従って、ホッパー22に規定量のスクラッ
プが投入されると、前述したように、ホッパーの底が開
き、ホッパー22の下に待機しているバスケット21に
移載(払出し)される(図3のステップ39)。そし
て、バスケット21にスクラップが移載されると、台車
20は、バスケット21を図示しない電気炉が配置され
ている製鋼ヤードの位置まで搬送する(図3のステップ
40)。
【0029】図4はスクラップ受入れ作業時における自
動天井クレーン24の動作を説明するための動作フロー
図である。図4の工程は、図1の一点鎖線A−Aによ
る部分断面図であり、スクラップを積載した2台のトラ
ック12−1、12−2、トラック搬入レーン16、ス
クラップ仮置ヤード17−1、17−2及び自動天井ク
レーン24(図1)のリフティングマグネット26−
1、26−2が示されている。自動天井クレーン24は
先ず、リフティングマグネット26−1、26−2を図
4の工程に示すように、破線で示す位置から実線で示
す2台のトラック12−1、12−2の上方の位置に水
平移動させる。
【0030】なお、図4ではリフティングマグネット2
6−1と26−2の間隔が2台のトラック12−1と1
2−2の間隔と同じであるが、これらの間隔は異なる場
合もあり得る。この場合には、リフティングマグネット
26−2がトラック12−2の真上にくるように自動天
井クレーン24を走行させる。
【0031】次に、図4の工程に示すように、リフテ
ィングマグネット26−2のみを巻き下げて、トラック
12−2に積載されたスクラップ11を吸引する。その
後、自動天井クレーン24は、図4の工程に示される
ように、スクラップ11を吸引したリフティングマグネ
ット26−2を元の高さ位置、すなわち他方のリフティ
ングマグネット26−1が待機している高さ位置まで巻
き上げる。
【0032】ついで、自動天井クレーン24は、図4の
工程に示されるように、スクラップ仮置ヤード17−
2の方に水平走行してリフティングマグネット26−
1、26−2を移動させる。自動天井クレーン24はリ
フティングマグネット26−1がトラック12−2上に
到達したとき、走行を停止させる。そして、自動天井ク
レーン24は、図4の工程に示されるように、リフテ
ィングマグネット26−1のみを下げ、トラック12−
2に積載されたスクラップ11を吸引する。
【0033】自動天井クレーン24は、図4の工程に
示されるように、スクラップ11を吸引したリフティン
グマグネット26−1を待機中のリフティングマグネッ
ト26−2の高さ位置まで巻き上げる。更に、自動天井
クレーン24は、図4の工程に示されるように、スク
ラップ仮置ヤード17−2の上方位置にリフティングマ
グネット26−1、26−2を同時に水平移動させる。
そして、図4の工程に示されるように、リフティング
マグネット26−1、26−2が共にスクラップ仮置ヤ
ード17−2の上方位置に達したとき、2つのリフティ
ングマグネット26−1、26−2を同時に釈放するこ
とにより、それぞれに吸引されていたスクラップ11は
仮置ヤード17−2内に収納される。自動天井クレーン
24は、スクラップ11を釈放した後、リフティングマ
グネット26−1、26−2を同時に水平移動させ、図
4の工程に示される位置に戻す。そして、以下図4の
工程〜の動作が繰り返され、一方のトラック12−
2に積載されたスクラップ11が全てスクラップ仮置ヤ
ード17−2内に収納される。
【0034】一方のトラック12−2から全てのスクラ
ップ11を搬出した後、自動天井クレーン24は他方の
トラック12−1に積載されているスクラップ11を同
様な動作フローにより、スクラップ仮置ヤード17−1
(あるいは17−2)に受入れる。スクラップ仮置ヤー
ド17−1への受け入れの場合の自動天井クレーン24
の動作は、リフティングマグネット26−1、26−2
の移動方向及びトラック12−1のスクラップ11の吸
引時の巻き下げ、巻き上げ、吸引の順序を除いて、図4
に示す動作とほぼ同じであるので、詳細な説明は省略す
る。
【0035】ところで、上記の動作においては、図4か
らも明らかなように、トラック12−1、12−2の荷
台の高さとスクラップ仮置ヤード17−1、17−2の
囲い壁の上端の高さとが同じである。このことから、ト
ラック12−1、12−2とスクラップ仮置ヤード17
−1、17−2との間の移動は水平走行のみで良く、リ
フティングマグネット26−1、26−2の巻き上げ、
巻き下げはスクラップの吸引に伴う必要最小限の距離で
済む。従って、トラック12−1、12−2とスクラッ
プ仮置ヤード17−1、17−2との間の移動時間が短
縮されて、受入れ能力が大幅に向上する。
【0036】なお、上記の動作において、自動天井クレ
ーン24は半自動的に運転される。すなわち、図4の工
程〜におけるリフティングマグネット26−1、2
6−2の巻き上げ、巻き下げ、位置替え走行(図4の工
程)及びスクラップ吸引動作は手動で運転される。こ
の手動運転のためには、建屋側でスクラップの状態を確
認しやすい位置に運転台を設置し、スクラップを目視確
認しながら運転操作を行う。
【0037】一方、リフティングマグネット26−1、
26−2の図4の工程におけるスクラップ仮置ヤード
への走行、図4の工程におけるスクラップ仮置ヤード
17−2上でのスクラップ釈放動作、更には図4の工程
におけるスクラップ仮置ヤード17−2上からトラッ
ク12−1、12−2上への復帰走行は自動運転が可能
である。また、自動天井クレーン24は前述したホッパ
ー22へのスクラップ仮置ヤード17−1、17−2内
のスクラップ払出し作業は、全て自動運転される。自動
運転は前述したスクラップヤード管理用計算機の制御下
で制御を行う制御部により行われる。すなわち、この制
御部にはあらかじめ自動天井クレーン24の走行パター
ンやリフティングマグネット26−1、26−2の巻き
下げ、巻き上げ量、スクラップ吸引、釈放のタイミング
を記憶させておく。そして、自動運転の指定は、どの走
行パターンで行うかの指定ボタンを押すこと、あるいは
スクラップヤード管理用計算機からの指示により行われ
る。
【0038】スクラップ11が全て搬出されたトラック
12−1、12−2はトラック搬入レーン16から退出
し、トラック待機場13に待機していた新たな2台のト
ラックがトラック搬入レーン16に入り、同様なスクラ
ップ受入れ作業が繰り返される。なお、上記の説明はト
ラック12−1、12−2のスクラップ11をスクラッ
プ仮置ヤード17−1、17−2に受け入れる場合につ
いて行ったが、図2(A)に示したようなスクラップヤ
ード18−1、18−2や直接ホッパー22に受入れる
場合の動作も全く同様である。
【0039】また、図1ではトラック搬入レーン16の
両側に1対のスクラップ仮置ヤード17−1、17−2
を配置してこれらのスクラップ仮置ヤード17−1、1
7−2を1台の受け入れ/払出し兼用の自動天井クレー
ンで運用する例を示しているが、スクラップ仮置ヤード
は1対だけでなく、2対以上でも良い。例えば2対の場
合、1対のスクラップヤード毎に自動天井クレーン1台
が設けられ、一方は受入れ側で半自動運転、他方は払出
し側で自動運転が行われる。いずれにしても、本発明で
は、自動天井クレーンは1対のスクラップヤードに1台
で良いので、図5に示すように1ヤードに2台の場合に
比べて、運転員が少なくて済む。
【0040】また、自動天井クレーンは2台のリフティ
ングマグネットを備え、トラック搬入レーン16、スク
ラップ仮置ヤード17−1、17−2、スクラップヤー
ド18−1、18−2、及びホッパー22を集結配置し
ているので、1回当たりのスクラップの吸着量のアッ
プ、搬送距離、搬送時間の減少によるサイクルタイムの
削減、すなわちスクラップの受入れ、払出し能力の向上
を図ることができる。
【0041】
【発明の効果】以上説明した本発明によれば、トラック
搬入レーン、スクラップ仮置ヤード、バスケット及びそ
の移動機構、払出し用のホッパーを集中的に配置したた
め、1つのヤードに対して、1つのスクラップ搬送用の
自動天井クレーンにより、スクラップの受入れ/払出し
を行うことができ、作業員の削減を図ることができると
共に、受入れたスクラップをすべて一旦保管することな
く、直接あるいは一時仮置きして払い出すので作業能
率、設備能力を大幅に向上させることができる。
【0042】また、本発明に使用される自動天井クレー
ンでは、2つのリフティングマグネットを備え、トラッ
クからのスクラップの吸引積み出しの際には、2つのリ
フティングマグネットを独立に運転できるように構成さ
れているため、1台のクレーンで同時に大量のスクラッ
プを受入れることができ、クレーンの台数削減可能とな
りクレーンの干渉の問題も少なく、作業効率が大幅に向
上する。
【0043】更に、スクラップ仮置ヤードの上端、払出
し用のホッパーの受け口、及びトラック搬入レーン上の
トラックの荷台がそれぞれ、略同じ高さ位置となるよう
にしたので、スクラップの受入れ、払出しに伴うリフテ
ィングマグネットの巻き上げ、巻き下げ距離を短縮する
ことができ、その時間分だけ、受入れ、払出し能力が向
上すると共に、その制御も簡略化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスクラップ搬送システムの一実施例を
示す斜視図である。
【図2】本発明のスクラップ搬送システムにおけるスク
ラップの流れを示すマテリアルフロー図である。
【図3】本発明のスクラップ搬送システムによるスクラ
ップ受入れ作業及び払出し作業の流れを示す作業フロー
図である。
【図4】本発明のスクラップ搬送システムによるスクラ
ップ受入れ作業時における、スクラップ搬送用自動天井
クレーンの動作を説明するための動作フロー図である。
【図5】従来のスクラップ搬送システムの一例を示す平
面図である。
【符号の説明】
12:トラック 13:トラック待機場 14:計量所 15:トラックスケール 16:トラック搬入レーン 17−1、17−2:スクラップ仮置ヤード 18−1、18−2:スクラップヤード 19:レール
20:台車 21:スクラップ搬送用のバスケット 22:払出し用
のホッパー

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スクラップを積載したトラックが搬入さ
    れるトラック搬入レーンと、該トラック搬入レーンの両
    側に配置されたスクラップ仮置ヤードと、このスクラッ
    プ仮置ヤードのトラック搬入レーンとは反対側に設けた
    少なくとも1つのスクラップヤードと、前記トラック搬
    入レーンと電炉との間に敷設された軌道上を移動可能に
    設けられたバスケットと、このバスケットにスクラップ
    を供給するために前記トラック搬入レーンに隣接した前
    記軌道の上方に配置された払出し用ホッパーと、前記ト
    ラック搬入レーンと前記払出し用ホッパーと前記スクラ
    ップヤードとを含む範囲の上方を移動可能に配置された
    スクラップ搬送用クレーンとを含み、前記スクラップ搬
    送用クレーンは、巻き上げ、巻き下げの可能なリフティ
    ングマグネットを備え、前記スクラップ仮置ヤードの上
    端、前記払出し用ホッパーの受け口、及び前記トラック
    搬入レーン上のトラックの荷台がそれぞれ、略同じ高さ
    位置となるようにしたことを特徴とするスクラップ搬送
    システム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のスクラップ搬送システム
    において、前記スクラップ搬送用クレーンは、独立に巻
    き上げ、巻き下げ可能な2つのリフティングマグネット
    を有していることを特徴とするスクラップ搬送システ
    ム。
  3. 【請求項3】 請求項1あるいは2記載のスクラップ搬
    送システムにおいて、前記スクラップ搬送用クレーンに
    おいては、前記リフティングマグネットの前記トラック
    上での巻き上げ、巻き下げ及びスクラップ吸引動作は手
    動運転により行われ、前記リフティングマグネットの前
    記スクラップ仮置ヤードへの走行、前記スクラップ仮置
    ヤード上でのスクラップ釈放動作及び前記スクラップ仮
    置ヤード上から前記トラック上への復帰走行は自動運転
    により行われることを特徴とするスクラップ搬送システ
    ム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001294325A (ja) * 2000-04-12 2001-10-23 Daido Steel Co Ltd ストックヤードにおける原料の取扱方法
JP2020176909A (ja) * 2019-04-17 2020-10-29 株式会社メタルワン 鉄スクラップ検品方法および鉄スクラップ検品システム

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