JP2001294325A - ストックヤードにおける原料の取扱方法 - Google Patents

ストックヤードにおける原料の取扱方法

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JP2001294325A
JP2001294325A JP2000110367A JP2000110367A JP2001294325A JP 2001294325 A JP2001294325 A JP 2001294325A JP 2000110367 A JP2000110367 A JP 2000110367A JP 2000110367 A JP2000110367 A JP 2000110367A JP 2001294325 A JP2001294325 A JP 2001294325A
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Takatoshi Kameshima
隆俊 亀島
Nobuo Ozeki
信夫 尾関
Kunio Matsuo
国雄 松尾
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Abstract

(57)【要約】 【課題】多種類の原料を専用のピット内に短時間で搬入
し、且つ各ピットから短時間で搬出し得るストックヤー
ドにおける原料の取扱方法を提案する。 【解決手段】ピットP1〜P3内に異なる種類の原料G
1〜G3を個別に搬入する際、原料G1〜G3を積み込
んだトラック12が停止する搬入部3に近いピットP1
〜P3内の位置P1a〜P3aに原料G1〜G3を荷下
ろしして積み上げる搬入工程と、ピットP1〜P3内に
搬入した原料G1〜G3を搬出部4に近い当該ピットP
1〜P3内の位置P1b〜P3bに移送する積み替え工
程と、を含む、ストックヤード1における原料G1〜G
3の取扱方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば製鋼分野に
おける種々のスクラップ(原料)を専用のピット内に個別
に搬入し、且つ溶解時に各スクラップをピット外に搬出
する際に用いられるストックヤードにおける原料の取扱
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図4(A)に示すように、製鋼に用いるス
クラップ等の原料G1〜G3は、一旦ストックヤード3
0内のピットP1〜P3内に個別に貯蔵される。このス
トックヤード30は、地表GLに立設した複数の隔壁3
2によって仕切られた複数のピットP1〜P3と、その
一端の搬入部33および他端の搬出部34とを備えてい
る。また、ピットP1〜P3の上方には、水平および垂
直に移動可能な磁気リフト35が配置されている。磁気
リフト35は、円盤状の吸着部36とこれを図示しない
天井クレーンから吊り下げるチェーン37とを含んでい
る。
【0003】先ず、図4(A)に示すように、搬入部33
内に停車したトラック38の荷台から原料G1〜G3
を、磁気リフト35の吸着部36に磁気で吸着しつつ、
図中の矢印で示すように、昇降および横移動させる。こ
れにより、原料G1〜G3は、個別に専用のピットP1
〜P3内に搬送される。ピットP1〜P3内における原
料G1〜G3の分布状態は、個々のオペレータの技量に
もよるが、一般的には図4(A)に示したように、ピット
P1〜P3の中央付近が最も高く荷積みされた状態にな
ることが多い。
【0004】次いで、図4(B)に示すように、ストック
ヤード30の搬出部34内にホッパ39を設置すると共
に、ピットP1〜P3内における原料G1〜G3を、製
鋼すべき成分組成に整合する配合割合になるようして、
磁気リフト35の吸着部36に磁気吸着しつつ、図4
(B)中の矢印で示すように、昇降および横移動する。こ
の結果、原料G1〜G3は、ホッパ39内で所定の配合
割合にされた製鋼原料となって、図示しない溶解炉に移
送される。これにより、原料G1〜G3は、各種の鋼材
としてリサイクルされる。
【0005】
【発明が解決すべき課題】しかしながら、図4(A)に示
した搬入時において、原料G1〜G3は、ピットP1〜
P3の中央付近にそれぞれ搬入されるため、磁気リフト
35の横移動する距離が長くなる。このため、原料G1
〜G3の搬入に時間を要すると共に、トラック38も長
時間に渉り停車せざるを得なくなる。また、図4(B)に
示した搬出時においても、原料G1〜G3は、ピットP
1〜P3の中央付近から搬出されるため、磁気リフト3
5の横移動する距離が長くなる。このため、原料G1〜
G3の搬出に時間を要し、且つ製鋼における原料装入に
も時間を要するため、製鋼ラインの生産性低下および燃
料コストのアップを招く、という問題があった。本発明
は、以上に説明した従来の技術での問題点を解決し、多
種類の原料を専用のピット内に短時間で効率良く搬入
し、且つ各ピットから短時間で効率良く搬出し得るスト
ックヤードにおける原料の取扱方法を提案することを課
題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するため、原料の搬入時および搬出時において、原
料をそれぞれ短い搬送経路により搬入・搬出できるよう
にすることに着想して成されたものである。即ち、本発
明のストックヤードにおける原料の取扱方法は、複数の
ピット内に多種類の原料を個別に搬入する際、原料を積
み込んだトラック等の運搬手段が停止する搬入部に近い
各ピット内の位置に原料を搬入する搬入工程と、各ピッ
ト内における原料を搬送用バケット等が設置される搬出
部に近い当該ピット内の位置に移し替える積み替え工程
と、を含む、ことを特徴とする。
【0007】これによれば、短い経路と時間で各原料を
所定のピット内に搬入できると共に、搬出までの間に各
ピット内において、搬出の際に短い経路となる位置に当
該ピット内にストックされた原料を予め積み替えること
ができる。これにより、トラック等の停車時間と搬入工
程の時間を短縮できると共に、搬出までの時間を活用し
て予め短い搬出経路となるピット内の位置に積み替える
ことにより、搬出工程も短時間に行うことが可能とな
る。従って、搬入および搬出を効率良く行うことがで
き、且つトラック等の運搬手段を有効に活用することも
可能となる。尚、上記運搬手段には、トラックの他にト
レーラや鉄道の貨車等も含まれる。
【0008】また、前記積み替え工程の後に、各ピット
内の原料を当該ピットから搬送用バケット等の設置され
る搬出部に搬出する搬出工程を有する、ストックヤード
における原料の取扱方法も含まれる。これによれば、各
ピット内の原料を短い経路と時間で、所要の配合割合に
して搬送用バケットやホッパ内に搬出することができ
る。従って、搬出工程を効率良く行えると共に、上記原
料を活用する製鋼ライン等における生産性の向上等にも
寄与することが可能となる。
【0009】更に、前記複数のピットは、互いに隣接し
ているか、或いは、原料を積み込んだトラック等の運搬
手段が停止する搬入部または原料を受け入れる搬送用バ
ケット等が設置される搬出部を挟んだ両側に対向して配
置されている、ストックヤードにおける原料の取扱方法
も含まれる。これによれば、複数のピットが直線的に併
設されたストックヤード、或いは、原料の搬入部または
搬出部を挟んだ両側にそれぞれ単数または複数のピット
が配置されいてるストックヤードにおいて、原料の搬入
および搬出工程とを短時間に効率良く行うことができ
る。
【0010】また、前記原料を専用のピット内に搬入
し、各ピット内で積み替え、且つ各ピット内から搬出す
る移送手段が、昇降および横行可能なクレーンまたは磁
気リフトである、ストックヤードにおける原料の取扱方
法も含まれる。これによれば、原料が金属スクラップの
場合には、磁気リフトによりスクラップを磁気吸着する
だけで、短い経路で所定のピット内に搬入し、積み替え
すると共に、短い経路で搬出することができる。また、
原料が非磁性の材質の場合には、接離可能な一対の把持
爪を吊り下げたクレーンにより、係る原料を短い経路で
搬入し、積み替えると共に、短い経路で搬出することが
できる。従って、搬入および搬出工程を確実に短時間で
効率良く行うことが可能となる。
【0011】更に、前記移送手段の昇降および横行によ
り、前記搬入工程、積み替え工程、および搬出工程を行
うためのプログラムが、上記移送手段の制御部に格納さ
れている、ストックヤードにおける原料の取扱方法も含
まれる。これによれば、移送手段の駆動源に対し、多種
類の原料を専用のピット内にそれぞれ短い経路で搬入
し、各ピット内で原料を積み替えすると共に、各ピット
から短い経路で搬出する一連の取扱工程を自動的に行う
ことが可能となる。従って、ストックヤードにおける原
料の搬入および搬出工程を効率良く行えると共に、当該
ヤード自体の管理も効果的に行うことが可能となる。
尚、上記移送手段の制御部は、コンピュータやコントロ
ーラ等を含み、且つ上記プログラムは例えばコンピュー
タ中のRAMに記録(格納)される。
【0012】
【発明の実施の形態】以下において本発明の実施に好適
な形態を図面と共に説明する。図1(A)は、ストックヤ
ード1における金属スクラップの原料G1〜G3の搬入
工程を示す。原料G1〜G3は、材質または形状等が互
いに相違している。ストックヤード1は、図1(A)に示
すように、地表GLに立設された複数の隔壁2と、係る
隔壁2に仕切られた複数のピットP1〜P3と、図示で
左右の両端に位置する搬入部3および搬出部4とを備え
ている。尚、ピットP1〜P3には、原料G1〜G3が
それぞれ個別(専用)にストックされるものとする。
【0013】また、図1(A)に示すように、ストックヤ
ード1の上方には、図示しない天井クレーンに支持され
て昇降および横行する磁気リフト(移送手段)5が配置さ
れている。この磁気リフト5は、原料G1等を磁気吸着
する電磁石からなる円盤状の吸着部6と、吸着部6を昇
降可能に吊り下げるチェーン7と、該チェーン7を巻き
上げおよび巻き下げ操作するプーリやモータ等を含む駆
動源8と、この駆動源8のモータにリード線9を介して
指示を出力する制御部10とを含んでいる。図1(A)に
示すように、原料G1〜G3は、トラック14によって
ストックヤード1の搬入部3に持ち込まれる。尚、トラ
ック14は、搬入部3におけるピットP1に荷台上の素
原料14を接近させた状態で停止される。
【0014】先ず、磁気リフト5を図1(A)中で左側に
横行させて、搬入部3の真上に位置させた状態から、そ
の吸着部6を下降させてトラック14上の素原料14を
磁気吸着する。尚、素原料14が、原料G1〜G3の何
れかは予め確認してある。次に、図1(A)中の矢印で示
すように、例えば原料G1を吸着した磁気リフト5の吸
着部6を上昇させ、右側に横行させると共に、ピットP
1内における前記トラック12の停止位置、即ち搬入部
3に近い位置P1aに下降させた後、磁気吸着を解除し
て荷下ろしする。この際、磁気リフト5の吸着部6は、
図1(A)中の矢印のように、昇降および横行操作される
が、両者を同時に行うことにより、斜め上方向または斜
め下方向に直線的またはカーブした移動軌跡を示す。ま
た、原料G1の搬入が進むに連れて、トラック12上で
の昇降距離は順次長くなると共に、ピットP1内の上記
位置P1a上での昇降距離は順次短くなる。
【0015】以上の操作を続けることにより、図1(A)
に示すように、原料G1は、磁気リフト5による短い経
路を経て、トラック12からピットP1内の搬入部3に
近い位置P1aを中心にして搬入され且つ積み上げられ
る。また、原料G2,G3も、以上と同様にして、図1
(A)中の矢印のように、磁気リフト5により短い経路を
経て、トラック12からピットP2,P3内における搬
入部3に近い位置P2a,P3aに個別に搬入され、こ
れらの位置P2a,P3aを中心にしてそれぞれ積み上
げられる(搬入工程)。従って、原料G1〜G3をピット
P1〜P3内に個別に短時間で効率良く搬入できると共
に、トラック12の停車時間も短縮できるため、運搬作
業も効率化できる。
【0016】次いで、図1(B)に示すように、原料G1
〜G3をピットP1〜P3内で、搬入部3に近い位置P
1a〜P3aから搬出部4に近い位置P1b〜P3bに
積み替えする積み替え工程を行う。この積み替え工程
は、次の搬出工程までの空き時間を活用して行われる。
例えば、中央のピットP2内の原料G2は、前記搬入工
程の操作により、搬入部3に近い位置P2a付近が高い
荷積み状態になっている。そこで、図1(B)中の矢印で
示すように、磁気リフト5の吸着部6を下降させて原料
G2を磁気吸着し、この状態で上昇および右側への横行
した後、ピットP2内における搬出部4に近い位置P2
bで下降した後、磁気吸着を解除して荷下ろしする。こ
の操作を繰り返すことにより、ピットP2内の原料G2
を、搬入部3に近い位置P2aから搬出部4に近い位置
P2bに移し替える。
【0017】また、ピットP1,P3においても、図1
(B)中の矢印で示すように、前記同様にしてピットP
1,P3内の原料G1,G3を、それぞれ搬入部3に近
い位置P1a,P3aから磁気リフト5によって搬出部
4に近い位置P1b,P3bに積み替える(積み替え工
程)。この結果、図1(C)に示すように、原料G1〜G
3は、ピットP1〜P3において搬入部3に近い位置P
1a〜P3aから搬出部4に近い位置P1b〜P3bに
移し替えられる。これにより、原料G1〜G3の大半
は、搬出部4に対して短い距離を置いた状態でストック
される。
【0018】そして、図1(C)に示すように、ピットP
1〜P3内の原料G1〜G3を、磁気リフト5の吸着部
6に吸着して搬出部4に設置した搬送用バケット16内
に、所定の配合割合にして搬出する(搬出工程)。原料G
1〜G3は、搬出部4に近い位置P1b〜P3bから磁
気リフト5に磁気吸着され、図(C)中の矢印で示すよう
に、上昇および右側へ横行して搬出部4の真上に移送さ
れた後、下降されて搬送用バケット16内に収容され
る。この際、原料G1〜G3は、それぞれピットP1〜
P3から短い経路を経て、短時間で効率良く上記バケッ
ト16へ搬出される。また、原料G1〜G3は、例えば
次の製鋼プロセスで必要な成分組成に整合するように配
合された状態で、上記バケット16内に収容される。こ
の結果、製鋼ラインにおける溶解工程をタイミング良く
行えるため、その生産性と燃料効率の向上に寄与するこ
とも可能となる。
【0019】図2(A)〜(C)は、前記ストックヤード1
のピットP1を例とした搬入工程、積み替え工程、およ
び搬出工程を示し、図2(D)は、係る各工程における磁
気リフト(移送手段)5の昇降および横行のためのプログ
ラムを含む流れ図を示す。図2(A)に示すように、搬入
部3に停止したトラック12の荷台から原料G1をピッ
トP1内の搬入部3に近い位置P1aに搬入する際、磁
気リフト5の吸着部6は、昇降移動X1、水平移動X
2、および昇降移動X3を行う。以上の搬入工程を行う
磁気リフト5のプログラムXは、図2(D)に示すよう
に、磁気リフト5の吸着部6を昇降移動X1、水平移動
X2、および昇降移動X3させるステップX1,X2,
X3の順序およびこれと逆の順序で行われる。
【0020】この際、昇降移動X1は当初は短く且つ徐
々に長くなる反面、昇降移動X3は当初は長く且つ徐々
に短くなる。このため、昇降移動X1,X3の昇降距離
は、磁気リフト5の前記駆動源8におけるプーリやモー
タの回転数によって検知され、前記制御部10に送られ
ると共に、次のステップX1,X3における昇降移動X
1,X3の移動距離を順次調整するよう、制御部10か
ら駆動源8に指示が出力される。尚、昇降移動X1と水
平移動X2、或いは水平移動X2と昇降移動X3は同時
に行うこともでき、これにより、吸着部6を斜め上方向
又は斜め下方向に移動させることができる。
【0021】また、図2(B)に示す積み替え工程では、
ピットP1内の原料G1を搬入部3に近い位置P1aか
ら搬出部4に近い位置P1bに移し替える際、磁気リフ
ト5の吸着部6は、昇降移動Y1、水平移動Y2、およ
び昇降移動Y3を行う。係る積み替え工程を行う磁気リ
フト5のプログラムYは、図2(D)に示すように、吸着
部6を昇降移動Y1、水平移動Y2、および昇降移動Y
3させるステップY1,Y2,Y3の順序およびこれと
逆の順序で行われる。
【0022】更に、図2(C)に示す搬出工程では、ピッ
トP1内の原料G1を搬出部4に近い位置P1bから搬
出部4に搬出する際、磁気リフト5の吸着部6は、昇降
移動Z1,水平移動Z2および昇降移動Z3を行う。係
る搬出工程を行う磁気リフト5のプログラムZは、図2
(D)に示すように、吸着部6を昇降移動Z1、水平移動
Z2、および昇降移動Z3させるステップZ1,Z2,
Z3の順序およびこれと逆の順序で行われる。尚、積み
替え工程の昇降移動Y1,Y3、及び搬出工程の昇降移
動Z1,Z3の各昇降距離も、磁気リフト5における制
御部10からその駆動源8に出力される指示により、前
記搬入工程と同様に順次調整される。
【0023】以上のような搬入、積み替え、および搬出
工程からなる本発明のストックヤード1における原料G
1〜G3の取扱方法によれば、短い経路と時間で原料G
1〜G3を専用のピットP1〜P3内に搬入でき、搬出
までの間にピットP1〜P3内において、搬出の際に短
い経路となる位置P1b〜P3bにピットP1〜P3内
にストックされた原料G1〜G3を積み替えることがで
きる。これにより、トラック12の停車時間と搬入工程
の時間を短縮できると共に、搬出までの時間を活用し
て、原料G1等を予め短い搬出経路となるピットP1内
等の位置P1b等に積み替えることにより、次いで行わ
れる搬出工程も短時間に行うことができる。従って、搬
入および搬出工程を効率良く行うことができ、且つトラ
ック等の運搬手段を有効に活用できると共に、搬出され
た原料G1等を活用する製鋼ライン等の生産性向上にも
寄与することが可能となる。
【0024】尚、図1(A)〜(C)および図2(A)〜(C)
に示したように、ピットP1等における原料G1等は、
搬入部3に近い位置P1a等以外の位置にも若干量が搬
入され、且つ搬出部4に近い位置P1b等以外の位置に
も若干量がストックされる。従って、少なくとも搬出工
程では、ピットP1等内の搬出部4に近い位置P1b等
以外の位置にストックされた原料G1等をも磁気リフト
5によって搬出部4に搬出する。また、図2(D)に示し
た磁気リフト5のプログラムX,Y,Zにおけるステッ
プX1,Y1等は、ストックされる原料G1等の特性や
量に応じて適宜変更される。このため、前記磁気リフト
5の制御部10におけるコンピュータのRAM等に格納
された上記プログラムX,Y,Zは、随時書き換えられ
る。更に、原料G1等が非磁性の場合には、接離可能な
一対の把持爪を吊り下げたクレーンにより、原料G1等
の搬入、積み替え、および搬出工程が行われる。
【0025】図3は、異なる形態のストックヤード20
における原料G1等の取扱方法に関する。図3(A)に示
すように、ストックヤード20は、図示で中央に位置す
る搬出部24と、その左右両側に立設する隔壁22に囲
まれて対向するピットP1,P2と、これらの外側に位
置する搬入部23,23とからなる。係るピットP1,
P2の上方には、前記と同じ磁気リフト5,5が専用に
して配置されている。図3(A)中の矢印で示すように、
各搬入部23に停車したトラック25の素原料26(G
1等)は、磁気リフト5の吸着部6に磁気吸着され、ピ
ットP1,P2内の搬入部23に近い位置P1a,P2
aに短い経路で搬入される(搬入工程)。
【0026】次に、搬入工程までの時間を活用し、図3
(B)中の矢印で示すように、ピットP1,P2内におい
て、原料G1,G2を搬入部23に近い位置P1a,P
2aから搬出部24に近い位置P1b,P2bに積み替
える(積み替え工程)。更に、図3(C)中の矢印で示すよ
うに、ピットP1,P2内の原料G1,G2を、磁気リ
フト5により搬出部24に近い位置P1b,P2bから
搬出部24に設置したホッパ27内に、短い経路で且つ
所定の配合割合の製鋼原料28になるようにして搬出す
る(搬出工程)。尚、各工程において、磁気リフト5の吸
着部6の昇降距離は、当初が短く且つ徐々に長くなる
か、或いは、当初が長く且つ徐々に短くなるよう前記と
同様に調整される。
【0027】以上のように、本発明の原料G1,G2の
取扱方法によれば、ストックヤード20においても、短
い経路と時間で原料G1,G2をピットP1,P2内に
搬入でき、搬出までの間にピットP1,P2内におい
て、搬出の際に短い経路となる位置P1b,P2b付近
に、ストックされた原料G1,G2を積み替えできる。
これにより、トラック25の停車時間と搬入工程の時間
を短縮できると共に、搬出までの時間を活用して、原料
G1等を予め短い搬出経路となるピットP1内等の位置
P1b等に積み替えることにより、次の搬出工程も短時
間に行うことができる。従って、搬入および搬出工程を
効率良く行え、トラック25を有効に活用できると共
に、追って行われる製鋼ライン等の生産性向上にも寄与
可能となる。
【0028】本発明は、以上において説明した各形態に
限定されるものではない。例えば、図1に示した前記ス
トックヤード1において、2基の磁気リフト5を併設
し、一方のリフト5を搬入工程と積み替え工程とに活用
し、他方のリフト5を積み替え工程と搬出工程とに活用
することもできる。或いは、図3に示したストックヤー
ド20において、1基の磁気リフト5のみにより、左右
のピットP1,P2における搬入、積み替え、および搬
出工程を行うことも可能である。また、図3のストック
ヤード20において、中央に搬入部23を配置し、その
左右両側にピットP1,P2と、それらの外側に搬出部
24を配置しても良い。
【0029】更に、図1に示した前記ストックヤード1
において、ピットP1〜P3の図示で前方または後方に
更に別のピットPnを併設したり、図3に示したストッ
クヤード20において、ピットP1,P2の図示で前方
または後方に更に別のピットPnを併設しても良い。こ
れらの形態において、新たなピットPnの上方には、前
記磁気リフト5を共用するか、別途専用の磁気リフト5
を配置する。尚、本発明は、屋内におけるストックヤー
ドにも適用でき、取り扱う原料も前記金属スクラップに
限らず、木材、樹脂片、コンクリート片等も含まれる。
【0030】
【発明の効果】以上に説明した本発明の原料の取扱方法
によれば、短い経路と時間で多種類の原料を所定のピッ
ト内に搬入でき、搬出までの間に各ピット内において、
搬出の際に短い経路となる位置に当該ピット内にストッ
クされた原料を予め積み替えることができる。これによ
り、トラック等の停車時間と搬入工程の時間を短縮でき
ると共に、搬出までの時間を活用して予め短い搬出経路
となるピット内の位置に積み替えることにより、搬出工
程も短時間に行うことが可能となる。しかも、次いで行
われる各種の製造ラインの生産性向上にも寄与すること
が可能となる。
【0031】また、請求項5の取扱方法によれば、磁気
リフト等の移送手段の駆動源に対し、多種類の原料を専
用のピット内に短い経路で搬入し、各ピット内で原料を
積み替えすると共に、各ピットから短い経路で搬出する
一連の取扱工程を自動的に行うことが可能となる。従っ
て、ストックヤードにおける原料の搬入および搬出を効
率良く行えると共に、当該ヤード自体の管理も効果的に
行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)〜(C)は本発明の取扱方法の各工程を示す
概略図。
【図2】(A)〜(C)は図1のストックヤード内での1つ
のピットにおける前記取扱方法の各工程を示す概略図、
(D)は上記各工程における移送手段に対して用いられる
プログラムを含む流れ図。
【図3】(A)〜(C)は異なるヤードにおける本発明の取
扱方法の各工程を示す概略図。
【図4】(A),(B)は従来の取扱方法における各工程を
示す概略図。
【符号の説明】
1,20…………ストックヤード 3,23…………搬入部 4,24…………搬出部 5…………………磁気リフト(移送手段) 10………………制御部 12,25………トラック(運搬手段) 16………………搬送用バケット 27………………ホッパ G1〜G3………原料 P1〜P3………ピット P1a〜P3a…搬入部に近い位置 P1b〜P3b…搬出部に近い位置 X,Y,Z………プログラム

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のピット内に多種類の原料を個別に搬
    入する際、原料を積み込んだトラック等の運搬手段が停
    止する搬入部に近い各ピット内の位置に原料を搬入する
    搬入工程と、 各ピット内における原料を搬送用バケット等が設置され
    る搬出部に近い当該ピット内の位置に移し替える積み替
    え工程と、を含む、 ことを特徴とするストックヤードにおける原料の取扱方
    法。
  2. 【請求項2】前記積み替え工程の後に、各ピット内の原
    料を当該ピットから搬送用バケット等が設置される搬出
    部に搬出する搬出工程を有する、 ことを特徴とする請求項1に記載のストックヤードにお
    ける原料の取扱方法。
  3. 【請求項3】前記複数のピットは、互いに隣接している
    か、或いは、原料を積み込んだトラック等の運搬手段が
    停止する搬入部または原料を受け入れる搬送用バケット
    等が設置される搬出部を挟んだ両側に対向して配置され
    ている、ことを特徴とする請求項1または2に記載のス
    トックヤードにおける原料の取扱方法。
  4. 【請求項4】前記原料を専用のピット内に搬入し、各ピ
    ット内で積み替え、且つ各ピット内から搬出する移送手
    段が、昇降および横行可能なクレーンまたは磁気リフト
    である、ことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記
    載のストックヤードにおける原料の取扱方法。
  5. 【請求項5】前記移送手段の昇降および横行により、前
    記搬入工程、積み替え工程、および搬出工程を行うため
    のプログラムが、上記移送手段の制御部に格納されてい
    る、ことを特徴とする請求項4に記載のストックヤード
    における原料の取扱方法。
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