JPH06115706A - スクラップの自動積込及び受入方法とその装置 - Google Patents

スクラップの自動積込及び受入方法とその装置

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JPH06115706A
JPH06115706A JP27166392A JP27166392A JPH06115706A JP H06115706 A JPH06115706 A JP H06115706A JP 27166392 A JP27166392 A JP 27166392A JP 27166392 A JP27166392 A JP 27166392A JP H06115706 A JPH06115706 A JP H06115706A
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crane
scraps
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Naofumi Kitada
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スクラップの嵩比重に最適なハンドリング方
法を採用し、その効率的な組合せを行うことにより最短
且つ効率的な積込みと受入れを可能とする。 【構成】 スクラップをヤードYへ受入れるための手動
リフマグクレーン2と、軽量スクラップ及び重量スクラ
ップに大別分割したスクラップピットLP,HPと、ス
クラップを自動積込及びスクラップを一括搬送して払出
す吊りフック付自動グラブクレーン1と、手動操作域と
グラブクレーン自動操作域間を走行する台車5及び一括
搬送払出用スクラップボックス4と、スクラップ仮受用
受入ホッパー3とを設け、クレーン自動操作域における
軽量スクラップピットLP上に上記自動グラブクレーン
1を設け、該自動グラブクレーン1を自動制御する制御
装置を設けてスクラップを秤量ホッパー6へ積込むと共
に所定のピットLPへ受入れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スクラップヤードにお
いて複数銘柄のスクラップを自動的に積込むと同時
(共)に受入れる方法とその装置に関し、更に詳しくは
複数銘柄のスクラップを複数の最適ハンドリング方法を
組合せることにより効率よく積込むと共に受入れるため
の方法とその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来からの一般的な電気炉工場における
スクラップヤードは、電気炉棟に引き続き又は隣接して
設けられており、同一のスクラップヤード内で複数銘柄
のスクラップを電気炉挿入バスケットへ積込むと共にヤ
ード内へのスクラップ受入れ作業を頻繁に行っている。
特に電気炉製鋼に使用するスクラップ銘柄は6〜8種以
上と多く、これらのスクラップはヤード内の概略区分し
た地上に山積状態で点在させ貯蔵されているのが現状で
ある。
【0003】このスクラップの受入れは、ロングボディ
ー車等の箱型トラックから荷降ろしするため、箱幅の制
限等により一般的にスクラップのハンドリングがし易い
リフティングマグネットクレーン(以下、リフマグクレ
ーンという)を使用して行っている。
【0004】また、スクラップのバスケットへの積込み
はリフマグクレーンが一般的にハンドリングし易いが、
嵩比重が小さいスクラップではリフマグクレーンの吊り
能力が悪く、バスケットへの積込時間が長くかかるた
め、部分的にグラブバケットクレーン(以下、グラブク
レーンという)に切替えて使用する場合もある。
【0005】しかし、いずれにしてもスクラップが山積
み状態の他多種形状であるため、クレーンオペレータに
よるリフマグクレーン又はグラブクレーンの巧みなハン
ドリング操作によりバスケットへの積込みを行っている
のが現状である。
【0006】また、上記複数銘柄のスクラップは、嵩比
重が0.6〜3.0程度と広範であるが、これらのスク
ラップを電気炉において効率よく溶融させるためには全
体の嵩比重を0.74にした場合が最も良いといわれて
おり、従って、製品グレードを考慮し、より短時間で効
率的に多くのスクラップを処理するためには、全体の嵩
比重が0.74となるように複数銘柄のスクラップを組
合せ且つ配列順序を決める必要がある。
【0007】つまり、製品グレードより先ず使用銘柄を
決定すると共に、嵩比重が0.74となるように複数銘
柄のスクラップを組合せ、原則として溶融し難い銘柄の
スクラップを順に下方から層状にして電気炉へ投入する
ことが重要となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】一方、近年の電気炉操
業においては、電気炉ではスクラップをただ溶解し、そ
の後炉外精錬により成分調整を行う傾向にある。従っ
て、電気炉での操業時間(Tap to Tap)が大幅に短縮さ
れ、その結果として短時間に大容量のスクラップの積込
みひいては受入れを行う必要性が生じている。
【0009】また、近年、電気炉操業の向上、又は能率
化により、大量のスクラップを短時間で処理すると同時
に当然ながら必要量の大量スクラップを、大量に効率よ
く短時間に受入れる必要があるため、スクラップの煩雑
な積込み及び受入れ作業に多くの時間と労力を必要とし
ている。
【0010】また一方では、スクラップヤードにおける
作業環境が粉塵,騒音の中での煩雑な作業であるため、
スクラップヤードの自動化が切望されている。しかし、
ハンドリングするスクラップ自体の形状が不定型であ
り、また、嵩比重の大小幅が広いため、スクラップに適
したハンドリング機器の使い分けも必要とし、また更
に、それらのクレーンによるスクラップのハンドリング
もまたクレーンオペレータの技量による所が大きくな
り、スクラップヤードの自動化をより一層困難にしてい
る。
【0011】なお、この種の従来技術として特開昭58
−193888号公報があるが、この公報記載の発明は
スクラップをプレスするヤードに関する発明であり、本
発明におけるスクラップヤードの自動積込み及び受入れ
を可能とするものではない。
【0012】本発明は上記課題に鑑みて、スクラップの
嵩比重に最適なハンドリング方法を採用し、その効率的
な組合せを行うことにより最短且つ効率的な積込みと受
入れを可能とするスクラップの自動積込及び受入方法と
その装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明における第1発明の要旨は、スクラップ積込
作業において、軽量スクラップは直接グラブクレーンに
て行うこととし、重量スクラップは手動リフマグクレー
ンを用いて事前に一括積込専用スクラップボックスに積
み、自動グラブクレーンにより一括積込むこととし、こ
れらを組合せて指定銘柄のスクラップを指定順序で指定
重量まで積込み、受入時は、手動リフマグクレーンを用
いて重量スクラップは直接受入場横のピットへ直接受入
れ、一方軽量スクラップは一旦スクラップ受入ホッパー
経由又は直接スクラップボックスに受入れた後受入ピッ
ト横まで事前搬送待機し、自動積込グラブクレーンのス
クラップ積込作業中又は完了後に一括してピットへ受入
れることを特徴とするスクラップの自動積込及び受入方
法にある。
【0014】また、本発明における第2発明の要旨は、
スクラップ積込作業において、軽量スクラップ主体ヤー
ドはグラブクレーンにて行い、重量スクラップ主体ヤー
ドはリフマグクレーンにて行うものとし、これらを組合
せることにより指定銘柄のスクラップを指定順序で指定
重量まで自動積込みを行い、受入時は、軽量スクラップ
は手動リフマグクレーンにてスクラップを一旦スクラッ
プ受入ホッパー経由又は直接一括搬送払出用スクラップ
ボックスへ受入後、棟替台車で自動操作域へ搬送待機
し、自動積込中又は完了グラブクレーンにより所定ピッ
トへ一括受入れ、重量スクラップは手動リフマグクレー
ンで一旦自動操作域への棟替台車上のスクラップボック
スに受け自動操作域へ搬送待機し、自動積込中又は完了
リフマグクレーンにて直接所定ピットへ受入れることを
特徴とするスクラップの自動積込及び受入方法にある。
【0015】更に、本発明における第3発明の要旨は、
スクラップをヤードへ受入れるための手動リフマグクレ
ーンと、軽量スクラップ及び重量スクラップに大別分割
したスクラップピットと、スクラップを自動積込及びス
クラップを一括搬送して払出す吊りフック付自動グラブ
クレーンと、手動操作域とグラブクレーン自動操作域間
を走行する台車及び一括搬送払出用スクラップボックス
と、スクラップ仮受用受入ホッパーとを設け、クレーン
自動操作域における軽量スクラップピット上に上記自動
グラブクレーンを設け、該グラブクレーンを自動制御す
る制御装置を設けてスクラップを秤量ホッパーへ積込む
と共に所定のピットへ受入れることを特徴とするスクラ
ップの自動積込及び受入装置にある。
【0016】更に又、本発明における第4発明の要旨
は、スクラップをヤードへ受入れるための手動リフマグ
クレーンと、軽量スクラップ及び重量スクラップに大別
分割したスクラップピットと、スクラップを自動積込及
びスクラップを搬送して払出す吊りフック付自動グラブ
及び自動リフマグクレーンと、手動操作域とグラブクレ
ーン自動操作域間を走行する棟替台車及びスクラップ搬
送払出用スクラップボックスと、スクラップ仮受用受入
ホッパーとを設け、クレーン自動操作域における軽量ス
クラップピット上に上記自動グラブクレーンを設けると
共に重量スクラップピット上に上記自動リフマグクレー
ンを設け、該グラブクレーンとリフマグクレーンとを自
動制御する制御装置を設けてスクラップを秤量ホッパー
へ積込むと共に所定のピットへ受入れることを特徴とす
るスクラップの自動積込及び受入装置にある。
【0017】
【作用】上記第1発明によれば、スクラップの積込作業
は、軽量スクラップは直接グラブクレーンにて行い、重
量スクラップは手動リフマグクレーンで事前に一括積込
専用スクラップボックスに積込んでおき、この事前積込
みした重量スクラップと共に軽量スクラップを自動グラ
ブクレーンで一括積込みし、これらを組合わせることに
より指定銘柄のスクラップを指定順序で指定重量まで積
込む。また、スクラップの受入れは、重量スクラップは
手動リフマグクレーンにより直接受入場横のピットへ受
入れ、軽量スクラップは手動リフマグクレーンにより一
旦スクラップ受入ホッパー経由又は直接スクラップボッ
クスに受入れた後、各受入ピット横まで事前に搬送して
待機させ、自動グラブクレーンによるスクラップの積込
作業中又は完了後に一括して銘柄別ピットへ受入れる。
【0018】また、上記第2発明によれば、スクラップ
の積込作業は、軽量スクラップ主体ヤードは自動グラブ
クレーンにて積込み、重量スクラップ主体ヤードは自動
リフマグクレーンにて積込み、これらを組合せることに
より指定銘柄のスクラップを指定順序で指定重量まで自
動的に積込む。また、スクラップの受入れは、軽量スク
ラップは手動リフマグクレーンにより一旦スクラップ受
入ホッパー経由又は直接一括搬送払出用スクラップボッ
クスに受入れた後、棟替台車で自動操作域へ搬送して待
機させ、自動積込み途中又は完了したグラブクレーンに
より所定ピットへ一括して受入れ、重量スクラップは手
動リフマグクレーンで一旦棟替台車上のスクラップボッ
クスに受け自動操作域へ搬送待機させ、自動積込み途中
又は完了したリフマグクレーンにて直接所定ピットへ受
入れる。
【0019】更に、上記第3発明によれば、手動リフマ
グクレーンによりスクラップをヤードへ受入れ、軽量ス
クラップピットと重量スクラップピットとに大別分割し
たスクラップピットにおいて、スクラップの積込みにお
いては、重量スクラップは上記手動リフマグクレーンに
よりスクラップボックスに事前に積込み、軽量スクラッ
プは軽量スクラップピット上に設けたグラブクレーンに
より秤量ホッパーへ積込むと共に、上記スクラップボッ
クスに事前に積込んだ重量スクラップも秤量ホッパーへ
積込む。スクラップの受入れにおいては、重量スクラッ
プは手動リフマグクレーンにより直接ピットへ受入れ、
軽量スクラップは手動リフマグクレーンにより一旦スク
ラップ仮受用受入ホッパー経由又は直接一括搬送払出用
スクラップボックスに受け、台車により手動操作域から
自動操作域へ搬送しておき、スクラップ積込作業中又は
完了後にグラブクレーンにより所定のピットへ受入れ
る。このグラブクレーンは制御装置により自動制御され
ている。
【0020】更に又、上記第4発明によれば、手動リフ
マグクレーンによりスクラップをヤードへ受入れ、軽量
スクラップピットと重量スクラップピットとに大別分割
したスクラップピットにおいて、スクラップの積込みに
おいては、軽量スクラップは軽量スクラップピット上に
設けた自動グラブクレーンにより秤量ホッパーへ積込
み、重量スクラップは重量スクラップピット上に設けた
自動リフマグクレーンにより秤量ホッパーへ積込む。ス
クラップの受入れにおいては、軽量スクラップ,重量ス
クラップ共に手動リフマグクレーンにより一旦スクラッ
プ仮受用受入ホッパー経由又は直接搬送払出用スクラッ
プボックスに受け、棟替台車により手動操作域から自動
操作域へ搬送しておき、スクラップ積込中又は完了後
に、重量スクラップはリフマグクレーンにより、軽量ス
クラップはグラブクレーンにより所定のピットへ受入れ
る。このグラブクレーン及びリフマグクレーンは制御装
置により自動制御されている。
【0021】このようにスクラップの嵩比重の大小によ
りリフマグクレーンとグラブクレーンとを使い分け、ス
クラップに最適なハンドリング方法で積込みと受入れを
行い、且つ自動操作と手動操作とを組合せ、これらを全
体的にシーケンシャルに組合せることにより、スクラッ
プヤードを最小限にし、スクラップヤードの自動積込、
ヤードスクラップの受入を効率的且つ能力的に行わせて
いる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は本発明の第1実施例に係るスクラップヤー
ド全体を示す平面図であり、図2は受入ホッパーとその
周辺設備を示す側面図、図3はスクラップボックスと吊
りフックの関係を示す正面図、図4は秤量ホッパーとそ
の周辺設備を示す正面図である。
【0023】この第1実施例におけるスクラップヤード
Yのレイアウトとしては、ヤードY中央に秤量ホッパー
6を設置し、その両サイドに積込時間の大部分を占める
嵩比重の小さい軽量スクラップピットLPを配置し、そ
の両サイドに嵩比重の大きい重量スクラップピットHP
を配置し、スクラップヤードYの両サイドにスクラップ
の受入場Rを配置しており、軽量スクラップ(例えば、
嵩比重1.0以下)及び重量スクラップ(例えば、嵩比
重1.1以上)のスクラップヤードYへの受入れと、受
入れた重量スクラップの積込みを手動操作とし、受入れ
た軽量スクラップの積込み及び受入れた軽量スクラップ
の銘柄別ピットへの受入れを自動操作により行う構成と
なっている。なお、上記スクラップヤードYは中央より
上方をAヤードとし、中央より下方をBヤードとしてい
る。
【0024】図示するように、第1実施例におけるスク
ラップヤードYの主要設備は、複数銘柄のスクラップの
内、軽量スクラップを貯蔵するための軽量スクラップピ
ットLPと、重量スクラップを貯蔵するための重量スク
ラップピットHPと、上記軽量スクラップピットLP内
の軽量スクラップを積込むと共に受入れるためのスクラ
ップボックス用吊りフック1aを並設したグラブバケッ
ト付グラブハンドリング自動クレーン1(以下、単に自
動グラブクレーンという)と、スクラップヤードYへ搬
入されたスクラップを受入れると共に、上記重量スクラ
ップピットHP内の重量スクラップを積込むためのスク
ラップ受入用手動リフマグクレーン2(以下、単に手動
リフマグクレーンという)と、この手動リフマグクレー
ン2によりスクラップを一旦受入れるための受入ホッパ
ー3と、この受入ホッパー3の下部に設けられた底開閉
式スクラップボックス4と、このスクラップボックス4
を搬送するためのスクラップボックス搬送台車5と、上
記自動グラブクレーン1により積込まれる重量スクラッ
プと軽量スクラップを秤量するための秤量ホッパー6と
から構成されており、この秤量ホッパー6は重量検出器
6a(例えば、ロードセル等)により保持されている。
また、上記重量スクラップピットHPの横には重量スク
ラップを事前積込しておくための事前積込用スクラップ
ボックス7が地上又は移動可能な棟替台車上に設けら
れ、上記秤量ホッパー6と電気炉Eとの間には、電気炉
装入バスケット8を搬送する搬送台車9が走行自在に設
けられている。なお、10はスクラップを搬入するロン
グボディー車であり、また、スクラップヤードYの両端
にはダンプトラック11により搬入されたスクラップを
一旦受入れるためのダンピングピット12が設けられて
いる。
【0025】上記受入ホッパー3とスクラップボックス
4と搬送台車5との関係は、図2に示すように、所定位
置に固定された受入ホッパー3の下方に、図1における
左右方向に敷設したレール5a上に搬送台車5が走行自
在に設けられ、この搬送台車5上にスクラップボックス
4が載置されている。そして、受入ホッパー3に一旦受
入れたスクラップは、受入ホッパー3の下方にスクラッ
プボックス4が位置する時にゲート3aを開放すること
により投入されるように構成されている。
【0026】このようにしてスクラップボックス4へ投
入されたスクラップは、図3に示すように自動グラブク
レーン1と共に並設された吊りフック1aにより吊り上
げられ、銘柄別ピットの所定位置まで移動して底を開放
することによりスクラップを一括投入して受入れる。
【0027】一方、秤量ホッパー6と電気炉装入バスケ
ット8と搬送台車9との関係は、図4に示すように、秤
量ホッパー6の下方に、図1における上下方向に敷設し
たレール9a上を装入バスケット搬送台車9が走行自在
に設けられている。
【0028】また、スクラップの自動積込作業に関し、
嵩比重の小さい軽量スクラップはリフマグクレーンでは
ハンドリング効率が悪いので、効率良く短時間に自動積
込みを行うために自動グラブクレーン1を用いて各銘柄
ピットより秤量ホッパー6へ自動積込みを行い、嵩比重
の大きい重量スクラップは、グラブクレーンではつかみ
効率が悪い又は不可能なので、スクラップ受入用の手動
リフマグクレーン2を用いて行うものとし、自動グラブ
クレーン1による秤量ホッパーへの自動積込み開始以前
に、事前に底開閉式の事前積込用スクラップボックス7
へ手動リフマグクレーン2に設けられたクレーンスケー
ルで秤量しながら、規定量積込んでおくものとする。こ
のため、この第1実施例では、原則として自動グラブク
レーン1は、軽量スクラップピットLP上を図示しない
制御装置により自動的に走行(図において左右方向)・
横行(図において上下方向)し、手動リフマグクレーン
2は、重量スクラップピットHP及びスクラップ受入場
R上をクレーンオペレータの手動操作により走・横行す
るように構成されている。
【0029】なお、上記各軽量スクラップピットLP
は、1箇所のピットに示すように、仮想的に所定間隔で
区切られた番地Nが予め付されており、この番地Nを用
いて決定した自動グラブクレーン1の走・横行ルートパ
ターンに従って図示しない制御装置により自動的にグラ
ブクレーン1を常に平面的に走・横行コントロールする
ように構成されている。
【0030】上記構成による第1実施例の自動積込及び
受入を、図5に示す第1実施例における自動積込み指令
を示すフローチャートと図1の平面図に基づいて詳細に
説明する。
【0031】先ず、スクラップの自動積込みは、図示す
るようにスクラップヤード管理室から指令がでると、A
ヤード及びBヤード共にオペレータにより重量スクラッ
プを手動リフマグクレーン2に設けたクレーンスケール
で秤量しながら事前積込用スクラップボックス7(図
1)へと事前積込みをして、重量スクラップピットHP
横に待機させておく。
【0032】そして、スクラップヤードYにおける自動
積込みにおいては、先ず指定分割積込み配列順に従い複
数銘柄のスクラップを自動グラブクレーン1で秤量ホッ
パー6へ自動積込みを開始し、各秤量ホッパー6に設け
た重量検出器6aで秤量しながら順次各銘柄ピットより
スクラップを秤量ホッパー6へ自動積込みする。
【0033】また、この自動積み込みにおいて、嵩比重
の大きい重量スクラップは、上記したように重量スクラ
ップピットHP横に待機させた底開閉式事前積込用スク
ラップボックス7を自動グラブクレーン1に設けた吊り
フック1aで吊り上げ、自動積込みシーケンス内で一括
して各秤量ホッパー6へ積込む。
【0034】各秤量ホッパー6においては、常に総積込
み重量を積算しており、各銘柄の最終積込み時、最後の
グラブ一杯分の積込み可否を四捨五入的に判定し、追加
積込みを決定する。
【0035】また、更に電気炉挿入バスケット8への最
終積込みヤードにおいては、他ヤードにおける秤量ホッ
パー6への積込み量を積算集計し、バスケット積込み指
定量と比較しながら最終自動グラブクレーン一回分の積
込み調整を四捨五入的に行うものとする。従って、電気
炉装入バスケット8への積込み精度は積込み指定量に対
し±1/2回分の自動グラブクレーン1の容量となる。
【0036】以上のようにして指定銘柄のスクラップを
所定順序で秤量ホッパー6から払出した装入バスケット
8内のスクラップをスクラップ装入クレーンにより電気
炉へ投入する。
【0037】次に、スクラップピットへのスクラップ受
入れに関しては、スクラップヤードYへ搬入されるロン
グボディー車10(図1参照)よりの荷卸しは、スクラ
ップヤードYの両サイドに配置された受入場Rにおい
て、全てクレーンオペレータの手動マスコン(マスター
コントロール)操作により手動リフマグクレーン2で
行い、嵩比重の大きい重量スクラップは、直接ロングボ
ディー車10から手動リフマグクレーン2により直接各
銘柄ピットへ受入れる。
【0038】一方、嵩比重の小さい軽量スクラップは、
各銘柄ピットが自動グラブクレーン1の自動走行域にあ
るため、手動リフマグクレーン2のクレーンスケールで
秤量しながら一旦スクラップ受入場Rに設置されている
複数の受入ホッパー3経由、又は、受入ホッパー3下の
底開閉式スクラップボックス4へ直接受入れ、その後、
スクラップボックス4を指定受入れピット横まで搬送し
て待機させる。
【0039】そして、自動グラブクレーン1によるスク
ラップの自動積込み中又は完了した後、自動グラブクレ
ーン1に並設した吊りフック1aにより上記事前積込用
スクラップボックス7を吊り上げ、指定受入れピットの
所定番地にて底を開放することによりスクラップを一括
して軽量スクラップピットLP内へ受入れる。
【0040】また、上記手動リフマグクレーン2は、電
気炉操業サイクル(Tap to Tap)内の所定量スクラップ
の受入れを完了した後、上述した自動積込み用重量スク
ラップを事前積込用スクラップボックス7へ積込む事前
積込み作業を再び行う。
【0041】なお、ダンプトラック11により搬入され
たスクラップは、一旦受入場Rに設けたダンピングピッ
ト12に受入れておき、必要時に手動リフマグクレーン
2により受入れ作業を行う。
【0042】上記第1実施例によるスクラップの自動積
込及び受入方法において、例えば、電気炉操業サイクル
(Tap) を40分間隔とした場合のタイムスケジュールの
一例を、図6に示すタイムチャートと図1の平面図に基
づいて詳細に説明する。
【0043】図示するように、スクラップヤードYにお
ける作業は、手動リフマグクレーン2によるスクラップ
の受入れと重量スクラップの事前積込み、スクラップボ
ックス搬送台車5による軽量スクラップの搬送、自動グ
ラブクレーン1による軽量スクラップのピットLPへの
受入れと秤量ホッパー6への積込み、秤量ホッパー6か
ら電気炉挿入バスケット8へのスクラップの払出しから
構成されている。
【0044】先ず、手動リフマグクレーン2は、軽量ス
クラップを受入ホッパー3経由、又は直接スクラップボ
ックス4へ受入れる(a) と共に重量スクラップを各ピッ
トへ受入れ(b) 、所定時間になると重量スクラップを事
前積込用スクラップボックス7へ事前に積込む事前積込
み(c) を開始する。そして事前積込みが完了すると、事
前積込用スクラップボックス7を自動操作域へと移動さ
せ、同時に上記軽量スクラップを受入ホッパー3経由、
又は直接スクラップボックス4へ受入れる(a)と共に重
量スクラップを各ピットへ受入れる(b) 作業へ戻る。ま
た、スクラップボックス4内へ投入されたスクラップ
は、このスクラップボックス4を載置したスクラップボ
ックス搬送台車5が、所定の銘柄別軽量スクラップピッ
トLP横まで搬送する(d) 。
【0045】一方、自動グラブクレーン1は、上記手動
リフマグクレーン2によるスクラップの受入作業と平行
して軽量スクラップピットLPから軽量スクラップを秤
量ホッパー6へ積込む(e) と共に、手動リフマグクレー
ン2により事前積込みした重量スクラップの事前積込用
スクラップボックス7から秤量ホッパー6へ指定配列順
序に従って積込む。そして、秤量ホッパー6へのスクラ
ップの積込みが完了した時点で、各軽量スクラップピッ
トLP横まで搬送されたスクラップボックス搬送台車5
から、底開閉式のスクラップボックス4を吊り上げ、各
ピットの所定番地へ移送して受入れる(f) 。この軽量ス
クラップの受入時に、上記秤量ホッパー6に積込まれた
スクラップが、電気炉挿入バスケット8へ払い出される
(g) 。上記作業はAヤード,Bヤード共、同時に行われ
る。
【0046】なお、電気炉操業において、スクラップ予
熱をできるだけ長く行うため、短時間に電気炉装入バス
ケットへスクラップを払出して電気炉へ挿入する必要性
がある場合には、多量のスクラップを可能な限り短時間
にスクラップの積込みを行うため、先ず電気炉挿入スク
ラップ全量を分割し、複数ヤードにおいて同時に事前積
込みを行うようにすればよい。
【0047】以上のごとく、上記第1実施例によれば、
スクラップの自動積込みに関し、先ずスクラップの嵩比
重の大小によりそれぞれ最適なハンドリングができる手
動リフマグクレーン2または自動グラブクレーン1に分
け、最短且つ効率的なスクラップハンドリングを行わ
せ、中でも積込み時間の大部分を占める軽量スクラップ
をハンドリングするグラブクレーンハンドリングを自動
積込みとすることにより大幅な積込み及び受入れ時間の
短縮と労力の軽減を可能としている。また、受入れスク
ラップを手動リフマグクレーン搬送と台車搬送に代替え
したことによりクレーン設置台数が減り、設備費を安価
にすることができる。
【0048】また、第1実施例によれば、手動リフマグ
クレーン2によりハンドリングする重量スクラップを事
前積込み準備しておき、自動積込みシーケンスへ効率よ
く組み込み、スクラップの受入れに関しては、手動リフ
マグクレーン2及び自動グラブクレーン1を効率良く組
合せてスクラップヤードY全体としてスクラップ自動積
込み、及びヤードスクラップの受入れを同時に効率良く
行えるシステムにしており、スクラップヤードYにおけ
る複数の作業を効率的にラップさせ、且つ手動受入作業
と自動積込作業とを組合せることによりクレーンの最適
最大稼働率とし、短時間に大量のスクラップを積込むと
共に受入れることができる。
【0049】なお、上記第1実施例では手動リフマグク
レーン2による重量スクラップの積込み及び受入れを手
動操作により行っているが、積込みに関しては後述する
第2実施例と同様に自動操作とすることも可能であり、
適宜選択すればよい。
【0050】次に、本発明の第2実施例を、図7に示す
スクラップヤード全体を示す平面図と、図8に示す同ス
クラップヤードにおける自動積込み指令を示すフローチ
ャートと、図9に示す同タイムチャートの一例に基づい
て説明する。
【0051】この第2実施例におけるスクラップヤード
Yのレイアウトとしては、ヤードY中央に秤量ホッパー
6を設置し、その両サイドに嵩比重の小さい軽量スクラ
ップピットLP及び嵩比重の大きい重量スクラップピッ
トHPを並設し、軽量スクラップピットLPと重量スク
ラップピットHPの両サイドに各スクラップの受入場R
を配置しており、軽量スクラップの積込み及び受入れと
共に重量スクラップの積込み及び受入れを自動操作と
し、車両によりスクラップヤードへ搬入されたスクラッ
プの受入れのみを手動操作により行う構成となってい
る。このように構成することにより、スクラップヤード
Yの長さ方向距離を短縮すると共に自動クレーンと手動
クレーンとが干渉することを全くなくした重量スクラッ
プの自動積込み及び受入れを可能としている。
【0052】なお、上記スクラップヤードYは図面の下
方に位置する重量スクラップピットHPをAヤードと
し、中央部に位置する軽量スクラップピットLPをBヤ
ードとし、図面の上方に位置する軽量スクラップピット
LPをCヤードとしている。また、上述した第1実施例
と同一の構成には同一の符号を付して詳細な説明は省略
する。更に、A,B,Cヤードの配列もB,A,C等、
配合計画により最適配列も可能である。
【0053】図示するように、第2実施例におけるスク
ラップヤードYの主要設備は、複数銘柄のスクラップの
内、軽量スクラップを貯蔵するための軽量スクラップピ
ットLPと重量スクラップを貯蔵するための重量スクラ
ップピットHPと、上記軽量スクラップピットLP内の
軽量スクラップを積込むと共に受入れるためのスクラッ
プボックス用吊りフック1aを並設したグラブバケット
付グラブハンドリング自動クレーン1(以下、単に自動
グラブクレーンという)と、上記重量スクラップピット
HP内の重量スクラップを積込むと共に受入れるための
リフマグハンドリング自動クレーン13(以下、単に自
動リフマグクレーンという)と、スクラップヤードYへ
搬入された重量スクラップと軽量スクラップとを受入れ
るためのスクラップ受入用手動リフマグクレーン2A,
2B(以下、単に手動リフマグクレーンという)と、こ
の手動リフマグクレーン2Bにより一旦スクラップを受
入れるためのスクラップ受入ホッパー3Bと、この受入
ホッパー3Bの下部に設けられた底開閉式スクラップボ
ックス4Bと、Aヤードに設けられた箱型の大型スクラ
ップボックス4Aと、このスクラップボックス4A,4
Bを手動操作域から自動操作域へ移動させるためのスク
ラップボックス棟替台車5A,5B(第1実施例におけ
るスクラップボックス搬送台車5と同一のため図示略)
と、上記自動グラブクレーン1及び自動リフマグクレー
ン13により積込まれる軽量スクラップ及び重量スクラ
ップを秤量するための秤量ホッパー6とから構成されて
おり、秤量ホッパー6と電気炉Eとの間には、電気炉装
入バスケット8を搬送する搬送台車9が走行自在に設け
られている。なお、上記受入ホッパー3Bとスクラップ
ボックス4Bと棟替台車5Bとの関係、底開閉式スクラ
ップボックス4Bと自動グラブクレーン1に並設した吊
りフック1aとの関係、及び秤量ホッパー6と電気炉装
入バスケット8と搬送台車9との関係は、上述した第1
実施例における図2〜図4の構成と同一であるため説明
は省略する。
【0054】また、この第2実施例では、原則として自
動グラブクレーン1は、軽量スクラップピットLP上を
自動的に走・横行し、自動リフマグクレーン13は、重
量スクラップピットHP上を自動的に走・横行し、受入
用手動リフマグクレーン2A,2Bは、スクラップ受入
場R上をクレーンオペレータの手動操作により走・横行
するように構成されている。
【0055】更に、上述した第1実施例と同様に、嵩比
重の小さい軽量スクラップはグラブクレーンを用い、嵩
比重の大きい重量スクラップはリフマグクレーン用いて
ハンドリングするものとし、この第2実施例では、自動
グラブクレーン1による秤量ホッパー6への自動積込み
と共に、自動リフマグクレーン13による秤量ホッパー
6への自動積込みを行う。そして、各ヤードに設けられ
た秤量ホッパー6に積込まれたスクラップを装入バスケ
ット8に払出して装入バスケット搬送台車9により電気
炉Eへと搬送する。
【0056】上記構成による第2実施例の自動積込及び
受入を、図8に示す第2実施例における自動積込み指令
を示すフローチャートと図7の平面図に基づいて詳細に
説明する。
【0057】先ず、スクラップの自動積込みは、図示す
るようにスクラップヤード管理室から指令がでると、A
〜Cヤード全てで同時にスクラップの自動積込みを開始
し、先ず指定分割積込み配列順に従い複数銘柄のスクラ
ップを、Aヤードにおいては、自動リフマグクレーン1
3を用いて重量スクラップを自動リフマグクレーン13
に設けたクレーンスケールで秤量しながら秤量ホッパー
6へと積込み、Bヤード及びCヤードにおいては、自動
グラブクレーン1を用いて軽量スクラップをグラブクレ
ーン1に設けたクレーンスケールで秤量しながら秤量ホ
ッパー6へと積込み、各秤量ホッパー6で秤量しながら
順次各銘柄ピットよりスクラップを秤量ホッパー6へ自
動積込みを行う。
【0058】なお、各秤量ホッパー6における積込み重
量の調整及び電気炉挿入バスケット8への積込み指定量
の調整、あるいは電気炉Eへのスクラップの投入方法は
上述した第1実施例と同様であるので省略する。
【0059】次に、スクラップピットへのスクラップ受
入れに関しては、スクラップヤードYへ搬入されるロン
グボディー車10(図7参照)よりの荷卸しは、スクラ
ップヤードYの両サイドに配置された受入場Rにおい
て、全てクレーンオペレータの手動マスコン操作により
手動リフマグクレーン2A,2Bで行う。
【0060】先ず嵩比重の大きい重量スクラップは、A
ヤードにおいて、棟替台車5A上の大型スクラップボッ
クス4Aへ直接積込み、棟替台車5Aにより自動操作域
まで搬送して待機させる。
【0061】一方、嵩比重の小さい軽量スクラップは、
B,Cヤードにおいて手動リフマグクレーン2Bに設け
たクレーンスケールで秤量しながら一定量づつ受入場R
に設置されている複数の受入ホッパー3Bへ一旦受入
れ、この受入ホッパー3Bを経由して底開閉式スクラッ
プボックス4Bへ払い出すか、又は直接スクラップボッ
クス4Bに受入れ、その後、スクラップボックス4Bを
棟替台車5Bにより自動操作域まで搬送して待機させ
る。
【0062】そして、自動リフマグクレーン13による
重量スクラップの自動積込みが完了した時点で、自動リ
フマグクレーン13のリフマグにより上記スクラップボ
ックス4Aへ受入れた重量スクラップを直接吊り上げ、
指定受入れピットの所定番地に直接重量スクラップを受
入れる。一方軽量スクラップは、自動グラブクレーン1
によるスクラップの自動積込みが完了した時点で、自動
グラブクレーン1に並設した吊りフック1aにより上記
スクラップボックス4Bを吊り上げ、指定受入れピット
の所定番地にて底を開放することにより一括して軽量ス
クラップをピットLP内に受入れる。
【0063】なお、自動リフマグクレーンのAヤードに
も軽量スクラップがある場合には底開閉式スクラップボ
ックスを使用した一括払出しを行うため、自動リフマグ
クレーンにも吊りフックを設け、受入場Rにも受入ホッ
パーを設けた構成となる。
【0064】上記第2実施例によるスクラップの自動積
込及び受入方法において、上述した第1実施例と同様
に、例えば、電気炉操業サイクル(Tap) を40分間隔と
した場合のタイムスケジュールを図9と図7の平面図に
基づいて説明する。
【0065】図示するように、第2実施例におけるスク
ラップヤードYの作業は、手動リフマグクレーン2A,
2Bによるスクラップの受入れ、スクラップボックス棟
替台車5A,5Bによるスクラップボックス4A,4B
の搬送、自動リフマグクレーン13による重量スクラッ
プのピットHPへの受入れと秤量ホッパー6への積込
み、自動グラブクレーン1による軽量スクラップのピッ
トLPへの受入れと秤量ホッパー6への積込み、秤量ホ
ッパー6から電気炉挿入バスケット8へのスクラップの
払出しから構成されている。
【0066】先ず、受入用の手動リフマグクレーン2
A,2Bにより、軽量スクラップ(B,Cヤード)を受
入ホッパー3B経由、又は直接スクラップボックス4B
へ受入れる(a) と共に重量スクラップ(Aヤード)を大
型スクラップボックス4Aへ受入れ(b) 、これらのスク
ラップボックス4A,4Bを載置したスクラップボック
ス棟替台車5A,5Bが、自動操作域までスクラップボ
ックス4A,4Bを搬送する(c),(d) 。
【0067】また、各スクラップヤードYにおいては、
1台のスクラップボックス4A,4Bを自動操作域まで
搬送した後も、受入ホッパー3Bあるいは各スクラップ
ボックス4A,4B内へスクラップを受入れる作業は続
けられる(e),(f) 。
【0068】一方、自動リフマグクレーン13は、上記
手動リフマグクレーン2Aによるスクラップの受入作業
と平行して重量スクラップピットHPから秤量ホッパー
6へ重量スクラップを積込む(g) 作業を行う。そして、
秤量ホッパー6への重量スクラップの積込みが完了した
時点で、重量スクラップピットHP横まで搬送されたス
クラップボックス4A内のスクラップを、自動リフマグ
クレーン13のリフマグにより直接吊り上げ、各ピット
の所定番地へ受入れる(h) 。
【0069】また、自動グラブクレーン1も、上記手動
リフマグクレーン2Bによるスクラップの受入作業と平
行して軽量スクラップピットLPから秤量ホッパー6へ
軽量スクラップを積込む(i) 作業を行う。そして、秤量
ホッパー6へのスクラップの積込みが完了した時点で、
軽量スクラップピットLP横まで搬送された底開閉式の
スクラップボックス4Bを吊り上げ、各ピットの所定番
地で底を開放することによりボックス単位で一括して受
入れる(j) 。この軽量スクラップの受入れは、スクラッ
プボックス全容量を一度に受入れるため、上記重量スク
ラップの自動リフマグクレーン13による受入れに対し
所要時間が少なくて済む。
【0070】この重量スクラップの受入れ及び軽量スク
ラップの受入れ作業時に、上記秤量ホッパー6に積込ま
れたスクラップは、電気炉挿入バスケット8へ払い出さ
れる(k) 。上記作業はA,B,Cヤード共、同時に行わ
れる。
【0071】以上のごとく、上記第2実施例によれば、
重量スクラップ及び軽量スクラップ共に、自動リフマグ
クレーン13及び自動グラブクレーン1による自動積込
シーケンスにより秤量ホッパー6へ効率良く積込み、ス
クラップの受入れに関しては、受入れ用の手動リフマグ
クレーン2A,2Bと自動グラブクレーン1及び自動リ
フマグクレーン13とを効率良く組合せて、スクラップ
ヤードY全体のスクラップ自動積込み、及びヤードスク
ラップの受入れを同時に効率良く行えるシステムにして
いる。
【0072】また、この第2実施例においても、スクラ
ップの自動積込みに関し、先ずスクラップの嵩比重の大
小によりそれぞれ最適なハンドリングができる自動リフ
マグクレーン13または自動グラブクレーン1に分け、
最短且つ効率的な自動スクラップハンドリングを行わせ
ることにより大幅な積込み及び受入れ時間の短縮と労力
の軽減を可能としている。
【0073】以上のように、本発明によれば、スクラッ
プヤードY全体をグラブクレーンあるいはリフマグクレ
ーンによる自動操作域と手動操作域とに分け、それぞれ
の操作域で専用のクレーンを走・横行させるため、従来
のごとく互いのクレーンが干渉することがなく、スクラ
ップの積込みおよび受入れが行える。
【0074】従って、各ヤード、各操作域で専用クレー
ンが互いに干渉等の待ち時間(遊び時間)もなく独自の
作業を行うため、両クレーンの稼働率はより高い最適稼
働率(約70〜75%)を維持することができる。
【0075】ところで、上述したいずれの実施例も、銘
柄別の軽量スクラップピットLPに予め付された番地N
に従って自動グラブクレーン1を図示しない制御装置で
コントロールすることによりスクラップの自動積込みと
共にピットへの一括受入れを可能としている。
【0076】つまり、図1あるいは図7に示すように、
自動グラブクレーン1によるハンドリング域において
は、ピットLPに付した番地Nを用いて一定の走・横行
ルートパターンを決定し、このパターンに従って自動グ
ラブクレーン1を常に平面的に走・横行コントロールし
ている。従って、自動グラブクレーン1による積込み及
び受入れは常に平面的に行われるので、ピットLP内に
おけるスクラップの過度の山谷を一層減少させ、より平
均的なグラブクレーンハンドリングを可能としており、
これにより、自動積込みタイムサイクル上、スクラップ
の山谷による影響を減少させている。
【0077】なお、上述した第2実施例においても、重
量スクラップピットHPに上記軽量スクラップピットL
Pと同様の番地が付されている。
【0078】
【発明の効果】本発明によれば、スクラップヤード全体
を嵩比重の大小により重量スクラップピットと軽量スク
ラップピットに区分すると共に、各ピット上に嵩比重の
大小によりそれぞれハンドリングに最適なリフマグクレ
ーンあるいはグラブクレーンを設置し、該スクラップヤ
ードを手動操作域と自動操作域とにより分割構成してこ
れらを効率よく組合せてクレーンの稼働率を最適最高と
したため、スクラップヤード全体としてスクラップの受
入れ及び積込みを同時に効率的に行うことができ、スク
ラップヤードの効率的且つ能力的な自動化が可能とな
る。
【0079】また、スクラップの受入れに関し、スクラ
ップを一旦受入ホッパー経由、又は直接スクラップボッ
クスへ受入れ、このスクラップボックスから各ピットへ
払出しを行うことにより、従来必要としたスクラップの
仮荷卸し場的な余分なスペースが不要となり、スクラッ
プヤードとして必要最小限のスペースにすることができ
る。
【0080】更に、スクラップの受入れを、嵩比重の大
きい重量スクラップはリフマグクレーンによる直接ピッ
ト受入れを行い、嵩比重の小さい軽量スクラップは一旦
受入ホッパー経由、又は直接スクラップボックスへ受入
れて各ピットへ一括受入れを行った場合、効率的なスク
ラップの受入れを自動積込みに組合せてヤード全体とし
て最短且つ効率的なスクラップの受入れが行える。
【0081】更に又、重量スクラップの受入れ,積込み
を自動リフマグクレーンによる自動作業とすることによ
り、スクラップの自動積込み及び受入れ作業をより促進
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るスクラップヤード全
体を示す平面図である。
【図2】受入ホッパーとスクラップボックス及び搬送台
車を示す側面図である。
【図3】スクラップボックスと吊りフックの関係を示す
正面図である。
【図4】秤量ホッパーと電気炉装入バスケットを示す正
面図である。
【図5】本発明の第1実施例に係るスクラップヤードに
おける自動積込み指令を示すフローチャートである。
【図6】本発明の第1実施例に係るタイムスケジュール
の例を示すタイムチャートである。
【図7】本発明の第2実施例に係るスクラップヤード全
体を示す平面図である。
【図8】本発明の第2実施例に係るスクラップヤードに
おける自動積込み指令を示すフローチャートである。
【図9】本発明の第2実施例に係るタイムスケジュール
の例を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
1…自動グラブクレーン 1a…吊りフック 2…手動リフマグクレーン 2A,2B…手動リフマグクレーン 3…受入ホッパー 3A,3B…受入ホッパー 4…スクラップボックス 4A,4B…スクラップボックス 5…スクラップボックス搬送台車 5A,5B…棟替台車 6…秤量ホッパー 7…スクラップボックス 8…装入バスケット 9…装入バスケット搬送台車 13…自動リフマグクレーン Y…スクラップヤード HP…重量スクラップピット LP…軽量スクラップピット R…受入場 E…電気炉 N…番地

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スクラップ積込作業において、軽量スク
    ラップは直接グラブクレーンにて行うこととし、重量ス
    クラップは手動リフマグクレーンを用いて事前に一括積
    込専用スクラップボックスに積み、自動グラブクレーン
    により一括積込むこととし、これらを組合せて指定銘柄
    のスクラップを指定順序で指定重量まで積込み、受入時
    は、手動リフマグクレーンを用いて重量スクラップは直
    接受入場横のピットへ直接受入れ、一方軽量スクラップ
    は一旦スクラップ受入ホッパー経由又は直接スクラップ
    ボックスに受入れた後受入ピット横まで事前搬送待機
    し、自動積込グラブクレーンのスクラップ積込作業中又
    は完了後に一括してピットへ受入れることを特徴とする
    スクラップの自動積込及び受入方法。
  2. 【請求項2】 スクラップ積込作業において、軽量スク
    ラップ主体ヤードはグラブクレーンにて行い、重量スク
    ラップ主体ヤードはリフマグクレーンにて行うものと
    し、これらを組合せることにより指定銘柄のスクラップ
    を指定順序で指定重量まで自動積込みを行い、受入時
    は、軽量スクラップは手動リフマグクレーンにてスクラ
    ップを一旦スクラップ受入ホッパー経由又は直接一括搬
    送払出用スクラップボックスへ受入後、棟替台車で自動
    操作域へ搬送待機し、自動積込中又は完了グラブクレー
    ンにより所定ピットへ一括受入れ、重量スクラップは手
    動リフマグクレーンで一旦自動操作域への棟替台車上の
    スクラップボックスに受け自動操作域へ搬送待機し、自
    動積込中又は完了リフマグクレーンにて直接所定ピット
    へ受入れることを特徴とするスクラップの自動積込及び
    受入方法。
  3. 【請求項3】 スクラップをヤードへ受入れるための手
    動リフマグクレーンと、軽量スクラップ及び重量スクラ
    ップに大別分割したスクラップピットと、スクラップを
    自動積込及びスクラップを一括搬送して払出す吊りフッ
    ク付自動グラブクレーンと、手動操作域とグラブクレー
    ン自動操作域間を走行する台車及び一括搬送払出用スク
    ラップボックスと、スクラップ仮受用受入ホッパーとを
    設け、クレーン自動操作域における軽量スクラップピッ
    ト上に上記自動グラブクレーンを設け、該グラブクレー
    ンを自動制御する制御装置を設けてスクラップを秤量ホ
    ッパーへ積込むと共に所定のピットへ受入れることを特
    徴とするスクラップの自動積込及び受入装置。
  4. 【請求項4】 スクラップをヤードへ受入れるための手
    動リフマグクレーンと、軽量スクラップ及び重量スクラ
    ップに大別分割したスクラップピットと、スクラップを
    自動積込及びスクラップを搬送して払出す吊りフック付
    自動グラブ及び自動リフマグクレーンと、手動操作域と
    グラブクレーン自動操作域間を走行する棟替台車及びス
    クラップ搬送払出用スクラップボックスと、スクラップ
    仮受用受入ホッパーとを設け、クレーン自動操作域にお
    ける軽量スクラップピット上に上記自動グラブクレーン
    を設けると共に重量スクラップピット上に上記自動リフ
    マグクレーンを設け、該グラブクレーンとリフマグクレ
    ーンとを自動制御する制御装置を設けてスクラップを秤
    量ホッパーへ積込むと共に所定のピットへ受入れること
    を特徴とするスクラップの自動積込及び受入装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08157071A (ja) * 1994-12-05 1996-06-18 Sumitomo Heavy Ind Ltd スクラップ搬送システム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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