JPH08208830A - 親水性エラストマ−および成形用樹脂組成物 - Google Patents

親水性エラストマ−および成形用樹脂組成物

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JPH08208830A
JPH08208830A JP7039054A JP3905495A JPH08208830A JP H08208830 A JPH08208830 A JP H08208830A JP 7039054 A JP7039054 A JP 7039054A JP 3905495 A JP3905495 A JP 3905495A JP H08208830 A JPH08208830 A JP H08208830A
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resin
residue
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diol
ethylene oxide
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JP7039054A
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Inventor
Masaki Iwato
昌樹 岩藤
Masao Nakagawa
正男 中川
Yuuki Suga
優紀 菅
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Sanyo Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Sanyo Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 5−スルホイソフタル酸(塩)残基および数
平均分子量が3000〜5000の特定構造のエチレン
オキサイド付加ジオ−ルの残基を有する樹脂からなる親
水性エラストマ−;この親水性エラストマ−と熱可塑性
樹脂とからなる成形用樹脂組成物;およびこの親水性エ
ラストマ−を含有してなる塗料。 【効果】 本発明のエラストマ−は樹脂本来の物性を保
持しながら高い親水性を有し、その成形体や塗膜は水に
対する濡れ性に優れる。また、この親水性エラストマ−
と熱可塑性樹脂とからなる樹脂組成物は優れた帯電防止
効果を発揮する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は親水性エラストマーに関
する。 さらに詳しくは各種樹脂に添加することによっ
て帯電防止性を付与したり、親水性に優れた成形用樹脂
組成物や塗料を得るのに好適な親水性エラストマーに関
するものである。
【0002】
【従来技術】従来、ポリエーテルをソフトセグメントと
するエラストマーは工業材料として広く使用されてい
る。特にソフトセグメントとしてポリオキシエチレング
リコールを用いた親水性のエラストマーは一般の樹脂に
帯電防止性を付与したり、水に対する濡れ性を付与する
ための改質剤として使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな帯電防止性や水に対する濡れ性の改質剤として利用
する場合、樹脂物性を損なわずに、より強い親水性を有
することが要求されるが、いまだ十分に満足すべきもの
が得られていない。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、高い樹脂
物性とより強い親水性とを併せ有するエラストマーにつ
いて鋭意検討した結果、本発明に到達した。
【0005】すなわち本発明は、5−スルホイソフタル
酸(塩)残基と下記一般式(1)で表される数平均分子
量が3000〜5000のエチレンオキサイド付加ジオ
ール(a)の残基を有する樹脂(B)からなり、かつ下
記(イ)および(ロ)の条件を満足する親水性エラスト
マー;ならびに該親水性エラストマーを含有する樹脂組
成物および塗料に関するものである。 一般式: H−(OCH2CH2m−O−Ar−O−(CH2CH2O)n−H (1) (式中、mおよびnは1〜100の整数を表す。Arは
アリレン基またはビスフェニレン基を表す。) (イ)(B)中の一般式(1)で表されるエチレンオキ
サイド付加ジオール(a)の残基の含有量;40重量%
未満 (ロ)(B)中の5−スルホイソフタル酸(塩)残基と
一般式(1)で表されるエチレンオキサイド付加ジオー
ル(a)の残基の合計含有量;10〜80重量%
【0006】本発明における樹脂(B)としては、ポリ
ウレタン樹脂(b1)、ポリエステル樹脂(b2)、ポ
リアミド樹脂(b3)、ポリアクリル樹脂(b4)、ポ
リ塩化ビニル系樹脂(b5)およびこれらの2種以上の
混合物が挙げられる。これらのうち特に好ましいもの
は、(b1)および(b2)である。
【0007】(B)を構成する5−スルホイソフタル酸
(塩)の塩の種類としては、アルカリ金属(カリウム、
ナトリウム、リチウム等)塩および有機アミン(アルキ
ルアミン、アルカノールアミン等)塩が挙げられる。こ
れらのうち特に好ましいものはカリウム塩、ナトリウム
塩およびこれらの複合塩である。
【0008】(B)を構成する前記一般式(1)で表さ
れるエチレンオキサイド付加ジオール(a)において、
Arで表されるアリレン基としてはフェニレン基、ナフ
チレン基等が挙げられる。ビスフェニレン基としては
4,4’−ジヒドロキシジフェニルエーテル、ビスフェ
ノールA、ビスフェノールS、ビスフェノールFなどに
由来する基が挙げられる。Arとして特に好ましいもの
はビスフェノールAの残基およびビスフェノールFの残
基である。
【0009】一般式(1)において、nおよびmは通常
1〜100、好ましくは25〜60の整数であり、エチ
レンオキサイド付加ジオール(a)の数平均分子量が通
常3000〜5000、好ましくは3500〜4500
を満足する整数である。nとmは同じであっても異なっ
ていてもよい。
【0010】(a)の数平均分子量が3000未満では
親水性が劣り、5000を越える樹脂の物性が低下す
る。
【0011】(B)を構成する一般式(1)で表される
エチレンオキサイド付加ジオール(a)の残基の含有量
は通常40重量%未満、好ましくは3〜30重量%であ
る。(a)の残基の含有量が40重量%以上では樹脂
(B)の物性が低下する。
【0012】また、(B)中の5−スルホイソフタル酸
(塩)残基とエチレンオキサイド付加ジオール(a)の
残基の合計含有量は、通常10〜80重量%、好ましく
は30〜70重量%である。該合計含有量が10重量%
未満では親水性が劣り、80重量%を越えると樹脂の物
性が低下する。
【0013】(B)のうちのポリウレタン樹脂(b1)
としては、ジオール成分と有機ジイソシアネートとの反
応により得られるものが挙げられ、ジオール成分とし
て、例えば予め5−スルホイソフタル酸(塩)とエチレ
ンオキサイド付加ジオール(a)または他のジオールと
をエステル化反応させて5−スルホイソフタル酸(塩)
残基含有ポリエステルジオールを合成し、該ポリエステ
ルジオールと必要によりさらにエチキレンオキサイド付
加ジオール(a)とをジオール成分の一部または全部と
して使用することにより(b1)中に5−スルホイソフ
タル酸(塩)残基および一般式(1)で表されるエチレ
ンオキサイド付加ジオール(a)の残基を導入すること
ができる。
【0014】(b1)の製造においては、通常、上記5
−スルホイソフタル酸(塩)残基含有ジオールおよびエ
チレンオキサイド付加ジオール(a)の残基を含有する
ポリエステルジオールをジオール成分の少なくとも一部
として使用することが好ましい。このポリエステルジオ
ールはたとえばエチレンオキサイド付加ジオール(a)
および必要により他のジオールと、5−スルホイソフタ
ル酸(塩)および必要により他のジカルボン酸との重縮
合反応によって得られる。
【0015】上記重縮合反応時に用いられる他のジオー
ルとしては、アルキレングリコール類(エチレングリコ
ール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、
ジプロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、
1,3−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、
1,6−ヘキサンジオール、1,8−オクタンジオー
ル、1,10−デカンジオール等);環状基を有する低
分子ジオール類(シクロヘキサンジオール、シクロヘキ
サンジメタノール等のグリコール類);およびこれらの
2種以上の混合物が挙げられる。
【0016】他のジカルボン酸としては、芳香族ジカル
ボン酸(テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、1,
5−ナフタル酸等)、脂肪族ジカルボン酸(コハク酸、
アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ダイマー酸、
ドデカンジカルボン酸等)およびこれら2種以上の混合
物が挙げられる。
【0017】(b1)は、たとえば上記5−スルホイソ
フタル酸(塩)残基とエチレンオキサイド付加ジオール
(a)の残基を含有するポリエステルジオールと必要に
より他の高分子ジオール(数平均分子量が通常500〜
5,000、好ましくは500〜4,500)および/
または低分子ジオール(分子量が通常500未満、好ま
しくは60〜450)からなるジオール成分と有機ジイ
ソシアネートとを公知の方法で反応させることにより得
ることができる。
【0018】必要により用いられる他の高分子ジオール
としては、公知のポリエステルジオール、ポリエーテル
ジオール、ポリカーボネートジオール等が挙げられる。
【0019】ポリエステルジオールとしては、グリコー
ル(エチレングリコール、1,4−ブタンジオール)と
ジカルボン酸(アジピン酸、フタル酸等)との重縮合反
応から得られるポリエステルジオール;グリコールを開
始剤としてラクトン(ε−カプロラクトン等)を開環重
合して得られるポリラクトン系のジオール等が挙げられ
る。
【0020】ポリエーテルジオールとしては、例えばポ
リエチレンエーテルジオール、ポリプロピレンエーテル
ジオール、ポリテトラメチレンエーテルおよびこれらの
共重合(ランダムまたはブロック)ポリエーテルジオー
ルが挙げられる。
【0021】ポリカーボネートジオールとしては、1,
6−ヘキサンジオールとジエチルカーボネートあるいは
ジフェニルカーボネートとの重縮合反応により得られる
ポリカーボネートジオール等が挙げられる。
【0022】必要により用いられる低分子ジオールとし
ては、アルキレングリコール類(エチレングリコール、
ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロ
ピレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,3−
ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、1,6−ヘ
キサンジオール、1,8−オクタメチレンジオール、
1,10−デカンジオール等);環状基を有する低分子
ジオール類{シクロヘキサンジオール、シクロヘキサン
ジメタノール等のグリコール類、;およびこれらの2種
以上の混合物が挙げられる。
【0023】有機ジイソシアネートとしては、芳香族ジ
イソシアネート[1,3−または1,4−フェニレンジ
イソシアネート(PDI)、2,4−または2,6−ト
リレンジイソシアネート(TDI)、4,4’−または
2,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(MD
I)等];脂肪族ジイソシアネート[ヘキサメチレンジ
イソシアネート(HDI)、テトラメチルキシリレンジ
イソシアネート(TMXDI)等];脂環式ジイソシア
ネート[イソホロンジイソシアネート(IPDI)、ジ
シクロヘキシルメタンジイソシアネート(水添MDI)
等];およびこれらの2種以上の混合物が挙げれる。
【0024】(b1)の製造において、ジオール成分と
有機ジイソシアネートとを反応させるに際し、ジオール
成分と有機ジイソシアネートの当量比は通常0.6〜
1.5、好ましくは、0.8〜1.2である。当量比が
0.6未満または1.5を超えると得られるポリウレタ
ン樹脂の分子量が低くなり、樹脂強度、耐摩耗性、耐ス
クラッチ性、耐加水分解性等が低下する。
【0025】上記ウレタン化反応はイソシアネート基に
対して不活性な溶媒の存在下で行なうことができる。こ
の溶媒としてはエステル系溶媒(酢酸エチル、酢酸ブチ
ル等)、エーテル系溶媒(ジオキサン、テトラハイドロ
フラン等)、ケトン系溶媒(シクロヘキサノン、メチル
エチルケトン、メチルイソブチルケトン等)、芳香族炭
化水素系溶媒(トルエン、キシレン等)およびこれらの
2種以上の混合溶媒が挙げられる。
【0026】ウレタン化の反応方法としては公知の方法
を用いることができ、たとえばジオールと有機ジイソ
シアネートとを一括して反応容器に仕込み反応させる方
法、活性水素基含有化合物と有機ジイソシアネートと
を分割して多段反応をさせる方法、あらかじめ混合し
たジオールと有機ジイソシアネートを加熱された多軸押
出し機中を通過させて反応させる方法等が挙げられる。
反応温度は通常30〜180℃、好ましくは60〜12
0℃である。反応においては、反応を促進させるため通
常のウレタン反応において用いられる触媒を用いてもよ
い。該触媒としては、錫系触媒(トリメチルチンラウレ
ート、トリメチルチンヒドロキサイド、ジメチルチンジ
ラウレート、ジブチルチンジラウレート、スタナスオク
トエート等)、鉛系触媒(レッドオレート、レッド2−
エチルヘキソエート等)等が挙げられる。
【0027】(b1)の数平均分子量は、通常10,0
00〜200,000、好ましくは30,000〜10
0,000である。数平均分子量が10,000未満で
は、樹脂物性および耐久性が劣り、200,000を超
えると粘度が高くなり、熱可塑性樹脂への分散性が悪く
なる。
【0028】(B)のうちのポリエステル樹脂(b2)
としては、たとえば5−スルホイソフタル酸(塩)とエ
チレンオキサイド付加ジオール(a)および他のジオー
ルとジカルボン酸との重縮合反応、あるいは前述の5−
スルホイソフタル酸(塩)とエチレンオキサイド付加ジ
オール(a)とを反応させて得たポリエステルジオール
と他のジオールおよびジカルボン酸との重縮合反応によ
って得られるものが挙げられる。
【0029】他のグリコールとしては、アルキレングリ
コール類(エチレングリコール、ジエチレングリコー
ル、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、
1,4−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、ネ
オペンチルグリコール、1,6−ヘキサンジオール、
1,8−オクタメチレンジオール、1,10−デカンジ
オール等);環状基を有する低分子ジオール類(シクロ
ヘキサンジオール、シクロヘキサンジメタノール等のグ
リコール類);およびこれらの2種以上の混合物が挙げ
られる。
【0030】他のジカルボン酸としては、芳香族ジカル
ボン酸(テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、1,
5−ナフタル酸等)、脂肪族ジカルボン酸(コハク酸、
アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ダイマー酸、
ドデカンジカルボン酸等)およびこれら2種以上の混合
物が挙げられる。
【0031】(b2)を合成する方法としては公知の方
法を用いることができ、たとえばジオール成分とジカル
ボン酸成分を温度約170〜250℃で重縮合した後、
更に0.5〜1.0mmHgの真空下で温度約150〜
250℃で重縮合反応を完遂させる方法が例示できる。
【0032】(b2)の数平均分子量は、通常10,0
00〜200,000、好ましくは30,000〜1
0,000である。数平均分子量が10,000未満で
は、樹脂物性および耐久性が劣り、200,000を超
えると粘度が高くなり、熱可塑性樹脂への分散性が悪く
なる。
【0033】(B)のうちのポリアミド樹脂(b3)と
しては、例えば、ジアミンと、過剰当量の5−スルホイ
ソフタル酸(塩)とエチレンオキサイド付加ジオール
(a)とをエステル化反応させて得られるポリエステル
ジカルボン酸および必要により他のジカルボン酸との重
縮合反応によって得られるものが挙げられる。
【0034】他のジカルボン酸成分としては、芳香族ジ
カルボン酸(テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、
1,5−ナフタル酸等)、脂肪族ジカルボン酸(コハク
酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ダイマー
酸、ドデカンジカルボン酸等)およびこれら2種以上の
混合物が挙げられる。
【0035】ジアミンとしては、脂肪族ジアミン[アル
キレン(炭素数2〜6)ジアミン(エチレンジアミン、
プロピレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン等)];
脂環式ジアミン(シクロヘキシレンジアミン、イソホロ
ンジアミン、ジアミノジシクロヘキシルメタン、ジメチ
ルジアミノジシクロヘキシルメタン等);およびこれら
の2種以上の混合物が挙げられる。
【0036】(b3)を合成する方法としては公知の方
法を用いることができ、たとえば、ジカルボン酸成分と
ジアミンとを温度約170〜250℃で重縮合した後、
更に0.5〜1.0mmHgの真空下で温度約150〜
250℃で重縮合反応を完遂させる方法が例示できる。
【0037】(b3)の数平均分子量は、通常10,0
00〜200,000、好ましくは30,000〜1
0,000である。数平均分子量が10,000未満で
は、樹脂物性および耐久性が劣り、200,000を超
えると粘度が高くなり、熱可塑性樹脂への分散性が悪く
なる。
【0038】(B)のうちのポリアクリル樹脂(b4)
としては、たとえば(メタ)アクリル酸エステル類と共
重合可能な5−スルホイソフタル酸(塩)残基および/
またはエチレンオキサイド付加ジオール(a)の残基を
含有するモノマーを必須構成成分に用い、ラジカル共重
合させたものが挙げられる。
【0039】(メタ)アクリル酸エステル類と共重合可
能な5−スルホイソフタル酸(塩)残基および/または
エチレンオキサイド付加ジオール(a)の残基含有モノ
マーとしては、たとえば5−スルホイソフタル酸(塩)
とエチレンオキサイド付加ジオール(a)または他のジ
オールとをエステル化反応させて得た5−スルホイソフ
タル酸(塩)残基含有ポリオールの(メタ)アクリレー
トおよびエチレンオキサイド付加ジオール(a)の(メ
タ)アクリレートが挙げられる。
【0040】(メタ)アクリル酸エステル類としては、
メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレ
ート、プロピル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)
アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレ
ート、2−ヒドロキシ(メタ)プロピルアクリレート、
グリシジル(メタ)アクリレート等;およびこれら2種
以上の混合物が使用できる。また、必要により(メタ)
アクリル酸エステル類以外のモノマー[スチレン、マレ
イン酸、無水マレイン酸、(メタ)アクリル酸、フマー
ル酸、ジブチルフマレート等]を併用することできる。
【0041】(b4)を合成する方法としては公知の方
法を用いることができ、たとえば上記モノマーの1種ま
たは2種以上と5−スルホイソフタル酸(塩)残基およ
び/またはエチレンオキサイド付加ジオール(a)の残
基含有モノマーとを有機溶媒中過酸化ベンゾイル等の重
合開始剤を用いて共重合を行い、ポリアクリル樹脂を得
る方法が例示できる。
【0042】(b4)の数平均分子量は、通常10,0
00〜200,000、好ましくは30,000〜1
0,000である。数平均分子量が10,000未満で
は、樹脂物性および耐久性が劣り、200,000を超
えると粘度が高くなり、熱可塑性樹脂への分散性が悪く
なる。
【0043】(B)のうちの塩化ビニル系共重合体(b
5)としては、たとえば塩化ビニルと前述の共重合可能
な5−スルホイソフタル酸(塩)残基および/またはエ
チレンオキサイド付加ジオール(a)の残基含有モノマ
ーとを必須構成成分に用い必要により他の共重合モノマ
ーを共重合させたものが挙げられる。
【0044】他の共重合モノマーとしては、酢酸ビニ
ル、プロピオン酸ビニル、塩化ビニリデン、アクリロニ
トリル、(無水)マレイン酸、(メタ)アクリル酸、2
−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロ
キシプロピル(メタ)アクリレート、グリシリル(メ
タ)アクリレート等;およびこれら2種以上の混合物が
挙げられる。
【0045】本発明の親水性エラストマーは成型用樹脂
として単独で用いることができるが、該エラストマーを
熱可塑性樹脂(C)に混合して改質剤(親水性付与等)
として用いることができる。該熱可塑性樹脂(C)とし
ては、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリア
クリル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリ塩化ビニル系
樹脂、ポリウレタン系樹脂、ABS樹脂、ポリオレフィ
ン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、セルロース誘導体
等の熱可塑性樹脂が挙げられる。これらのうち好ましい
ものは、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリ
アクリル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ABS樹脂およ
び塩化ビニル系樹脂である。
【0046】該(C)は、樹脂中に極性基としてカルボ
キシル基、スルホン酸金属塩基、スルホベタイン、燐酸
エステル基、アミノ基、第四級アンモニウム塩基等の官
能基を含有していても良い。
【0047】本発明の親水性エラストマーを改質剤とし
て使用するときの配合割合は特に限定されていないが、
樹脂の重量に基づいて、通常3〜80重量%、好ましく
は20〜60重量%である。
【0048】本発明の親水性エラストマーには、必要に
より安定剤(酸化防止剤、紫外線吸収剤、老化防止剤な
ど)、滑剤(シリカ、ワックス、脂肪酸エステルな
ど)、無機充填剤(酸価チタン、炭酸カルシュウムな
ど)、難燃剤(ヘキサブロモベンゼン、水酸化アルミニ
ウム、水酸化マグネシウムなど)等の他の添加剤を含有
していてもよい。
【0049】本発明の成形用樹脂組成物を得るに方法と
しては、通常、本発明の親水性エラストマーとペレット
または粉末状の熱可塑性樹脂(C)および必要により他
の添加剤とを、混合機(例えばヘンシェルミキサー、タ
ンブラー、バンバリーミキサー)で所定濃度になるよう
に配合し均一に混合後、押し出し機で加熱溶融混練して
樹脂組成物を得、つぎに加圧成型機または射出成形機等
を用いて常法に従って成形加工する方法;あらかじめ少
量の(C)に高濃度の親水性エラストマーを配合したい
わゆるマスターバッチを作成しておき、ついで該エラス
トマーを含まない(C)で所定濃度まで希釈してから成
形する方法;等が挙げられ、好ましくは後者のマスター
バッチ法である。
【0050】本発明を用いた最終の成形形態としては、
フィルム、シートおよび各種成形体が挙げられ、これら
は公知の方法(射出成形、ブロー成形、インフレーショ
ン成形、押し出し成形、加圧成形、キャスティング等)
で成形することができる。
【0051】本発明の親水性エラストマーは単独または
他の樹脂と併用して塗料(結露防止塗料等)として用い
ることができる。該塗料は、本発明のエラストマー、顔
料、充填剤、溶剤および他の樹脂等を混合して得られ
る。顔料としては酸化チタン、カーボンブラック、ベン
ガラ、オキサイドエローなどの無機顔料およびフタロシ
アニンブルー、フタロシアニングリーンなどの有機顔料
が挙げられる。充填剤としてはクレー、炭酸カルシウ
ム、硫酸バリウム、タルク、アルミナ、シリカ、バライ
ト、ヒル石、白土などが挙げられる。溶媒としてはトル
エン、キシレン、メチルエチルケトン、シクロヘキサ
ン、メタノール、水などが挙げられる。他の樹脂として
は前記熱可塑性樹脂(C)として例示したもの他に、フ
ェノール樹脂、ケトン樹脂、合成ゴム、不飽和ポリエス
テル樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、尿素樹脂、ロ
ジン樹脂などの天然樹脂または合成樹脂が挙げられる。
その他必要により、レベリング剤、タレ防止剤、消泡
剤、界面活性剤、硬化促進剤、ハジキ防止剤、顔料分散
剤、帯電防止剤などの各種助剤などを併用することがで
きる。
【0052】本発明の親水性エラストマーを用いた塗料
の処方の一例を示すと、下記の通りである(%は重量%
を示す)。 樹脂(固形分換算) 通常10〜70% (好ましくは20〜60%) 顔料および充填剤 通常5〜70% (好ましくは10〜60%) 溶剤 通常10〜70% (好ましくは20〜50%) その他の配合剤 通常0.5〜10% (好ましくは1〜7%)
【0053】本発明の親水性エラストマーを用いた塗料
は公知の方法で製造することができる。たとえば上記各
成分を通常の混合装置(デイスパー、三本ロール、ボー
ルミル、スチールミル、ペブルミル、アトライター、サ
ンドミル、サンドグラインダー、ロールミル、ポットミ
ル、羽根付高速攪はん機など)を用いて混合し、塗料化
することにより得られる。
【0054】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に説明する
が、本発明はこれに限定されるものではない。以下にお
いて、部は重量部、%は重量%を示す。
【0055】実施例1 攪拌機、温度計および環流冷却管の付いた反応容器に5
−スルホイソフタル酸メチルのナトリウム塩1モル、ビ
スフェノールAエチレンオキサイド108モル付加物
(数平均分子量5000)0.01モルおよびエチレン
グリコール1.99モルを加えて、160〜220℃で
エステル化を行い、ヒドロキシ価261のポリエステル
ジオール(C−1)を得た。攪拌機、温度計および環流
冷却管の付いた反応容器に上記(C−1)1モル、ネオ
ペンチルグリコール5モルおよびジフェニルメタンジイ
ソシアネート6モルを加えて約80℃で反応させた。反
応終了後、メチルエチルケントンで希釈し、最終固形分
30%のポリウレタン樹脂溶液を得た。得られたポリウ
レタン樹脂固形分は5−スルホイソフタル酸のナトリウ
ム塩残基とビスフェノールAエチレンオキサイド108
モル付加物の残基の合計含有量が13%、ビスフェノー
ルAエチレンオキサイド108モル付加物の残基の含有
量が3.2%、数平均分子量(GPCによる。以下同
様。)は35,000であった。このポリウレタン樹脂
溶液をガラス板上に流して乾燥し、膜厚80μのシート
を得た。
【0056】実施例2 攪拌機、温度計および環流冷却管の付いた反応容器に5
−スルホイソフタル酸のカリウム塩0.2モル、テレフ
タル酸1.8モル、ビスフェノールAエチレンオキサイ
ド74モル付加物(数平均分子量3500)0.05モ
ルおよびエチレングリコール2.95モルを加えて、1
60〜220℃でエステル化を行い、ヒドロキシ価17
6のポリエステルジオール(C−2)を得た。攪拌機、
温度計および環流冷却管の付いた反応容器に上記(C−
2)0.1モル、ネオペンチルグリコール0.08モル
およびジフェニルメタンジイソシアネート0.18モル
を加えて約80℃で反応させた。反応終了後、メチルエ
チルケントンで希釈し、最終固形分30%のポリウレタ
ン樹脂溶液を得た。得られたポリウレタン樹脂固形分は
5−スルホイソフタル酸のカリウム塩残基とビスフェノ
ールAエチレンオキサイド74モル付加物の残基の含有
量が18.2%、ビスフェノールAエチレンオキサイド
74モル付加物の残基の含有量が13.4%、数平均分
子量は150,000であった。このポリウレタン樹脂
溶液をガラス板上に流して乾燥し、膜厚120μのシー
トを得た。
【0057】比較例1 攪拌機、温度計および環流冷却管の付いた反応容器に前
記実施例1で得たポリエステルジオール(C−1)0.
3モル、ネオペンチルグリコール5.7モルおよびジフ
ェニルメタンジイソシアネート6モルを加えて約80℃
で反応させた。反応終了後、メチルエチルケントンで希
釈し、最終固形分30%のポリウレタン樹脂溶液を得
た。得られたポリウレタン樹脂固形分は5−スルホイソ
フタル酸のナトリウム塩残基とビスフェノールAエチレ
ンオキサイド108モル付加物の残基の合計含有量が
4.7%、ビスフェノールAエチレンオキサイド108
モル付加物の残基の含有量が0.7%、数平均分子量は
33,000であった。このポリウレタン樹脂溶液をガ
ラス板上に流して乾燥し、膜厚80μのシートを得た。
【0058】比較例2 攪拌機、温度計および環流冷却管の付いた反応容器に5
−スルホイソフタル酸メチルのナトリウム塩1モル、ビ
スフェノールAエチレンオキサイド40モル付加物(数
平均分子量2000)0.025モルおよびエチレング
リコール1.975モルを加えて、160〜220℃で
エステル化を行い、ヒドロキシ価265のポリエステル
ジオール(C−4)を得た。攪拌機、温度計および環流
冷却管の付いた反応容器に上記(C−4)1モル、ネオ
ペンチルグリコール5モルおよびジフェニルメタンジイ
ソシアネート6モルを加えて約80℃で反応させた。反
応終了後、メチルエチルケントンで希釈し、最終固形分
30%のポリウレタン樹脂溶液を得た。得られたポリウ
レタン樹脂固形分は5−スルホイソフタル酸のナトリウ
ム塩残基とビスフェノールAエチレンオキサイド40モ
ル付加物の残基の合計含有量が13.5%、ビスフェノ
ールAエチレンオキサイド40モル付加物の残基の含有
量が3.4%、数平均分子量は38,000であった。
このポリウレタン樹脂溶液をガラス板上に流して乾燥
し、膜厚80μのシートを得た。
【0059】比較例3 攪拌機、温度計および環流冷却管の付いた反応容器に5
−スルホイソフタル酸メチルのナトリウム塩1モル、ビ
スフェノールAエチレンオキサイド131モル付加物
(数平均分子量6000)0.008モルおよびエチレ
ングリコール1.992モルを加えて、160〜220
℃でエステル化を行い、ヒドロキシ価258のポリエス
テルジオール(C−5)を得た。攪拌機、温度計および
環流冷却管の付いた反応容器に上記(C−5)1モル、
ネオペンチルグリコール5モルおよびジフェニルメタン
ジイソシアネート6モルを加えて約80℃で反応させ
た。反応終了後、メチルエチルケントンで希釈し、最終
固形分30%のポリウレタン樹脂溶液を得た。得られた
ポリウレタン樹脂固形分は5−スルホイソフタル酸のナ
トリウム塩残基とビスフェノールAエチレンオキサイド
131モル付加物の残基の合計含有量が12.5%、ビ
スフェノールAエチレンオキサイド131モル付加物の
残基の含有量が3.1%、数平均分子量は38,000
であった。このポリウレタン樹脂溶液をガラス板上に流
して乾燥し、膜厚80μのシートを得た。
【0060】比較例4 攪拌機、温度計および環流冷却管の付いた反応容器にビ
スフェノールAエチレンオキサイド108モル付加物
(数平均分子量5000)0.05モル、ネオペンチル
グリコール7.95モルおよびジフェニルメタンジイソ
シアネート8モルを加えて約80℃で反応させた。反応
終了後、メチルエチルケントンで希釈し、最終固形分3
0%のポリウレタン樹脂溶液を得た。得られたポリウレ
タン樹脂固形分は数平均分子量は82,000であっ
た。このポリウレタン樹脂溶液をガラス板上に流して乾
燥し、膜厚80μのシートを得た。
【0061】実施例3 環流冷却管の付いた反応容器に5−スルホイソフタル酸
のナトリウム塩0.2モル、ビスフェノールAエチレン
オキサイド85モル付加物(数平均分子量4000)
0.05モルおよびアジピン酸3モル、エチレングリコ
ール2.15モルを加えて、160〜220℃でエステ
ル化を行い、酸価152のポリエステルジカルボン酸
(D−1)を得た。攪拌機、温度計およびバックドカラ
ムの付いた反応容器に上記ポリエステルジカルボン酸
(D−1)0.38モル、アジピン酸0.12モル、ヘ
キサメチレンジアミン0.5モルをりん酸0.01部お
よびジブチル錫オキサイド0.1部とともに仕込み、攪
拌下140〜220℃でアミド化反応後次いで三酸化ア
ンチモン0.1部を添加し1mmHg以下の減圧下22
0〜260℃で縮合を行い、最終的に得られたポリアミ
ド樹脂(D−2)は、数平均分子量32,000、5−
スルホイソフタル酸のナトリウム塩残基とビスフェノー
ルAエチレンオキサイド85モル付加物の合計含有量が
28.7重量%、ビスフェノールAエチレンオキサイド
85モル付加物の残基の含有量が21%であった。この
ポリアミド樹脂(D−2)を常法に従って射出成型機で
成形し、成型板を得た。
【0062】実施例4 攪拌機、温度計およびバックドカラムの付いた反応容器
にビスフェノールAエチレンオキサイド85モル付加物
(数平均分子量4000)0.02モル、5−スルホイ
ソフタル酸メチルのナトリウム塩0.04モル、テレフ
タル酸0.71モルとイソフタル酸0.63モル、アジ
ピン酸0.12モル、エチレングリコール0.73モル
およびネオペンチルグリコール0.75モルをジブチル
錫オキサイド0.1部とともに仕込み、攪拌下140〜
220℃でエステル化反応、次いで三酸化アンチモン
0.1部を添加し1mmHg以下の減圧下220〜26
0℃で縮合を行い、最終的に得られたポリエステル樹脂
(D−3)は、数平均分子量13,000、5−スルホ
イソフタル酸ナトリウム塩残基とビスフェノールAエチ
レンオキサイド85モル付加物の残基の合計含有量が2
0.2%、ビスフェノールAエチレンオキサイド85モ
ル付加物の残基の含有量が17.6%であった。 この
ポリエステル樹脂(D−3)を常法に従って射出成型機
で成形し、成型板を得た。
【0063】実施例5 実施例3で得たポリアミド樹脂(D−2)20部と市販
のABS樹脂80部をタンブラーを用いて均一に混合
後、常法に従って射出成型機で成形し、成型板を得た。
【0064】比較例5 実施例5と同様の方法で本発明のポリアミド樹脂を添加
していない市販のABS樹脂だけの成型板を得た。
【0065】実施例6 実施例3で得たポリアミド樹脂(D−2)50部と市販
の66ナイロン50部をタンブラーを用いて均一に混合
後、押し出し成形機にて予備混練り後し得られたペレッ
トを常法に従って射出成型機で成形し、成型板を得た。
【0066】比較例6 実施例6と同様の方法で、本発明のポリアミド樹脂を添
加していない市販の66ナイロン樹脂だけの成型板を得
た。
【0067】試験例1 実施例1〜2および比較例1〜5で得られたシートにつ
いて、下記の方法により接触角および防曇性の測定およ
びシートの状態の観察を行った。その結果を表1に示
す。 [測定方法] 接触角:試料シートを20℃、65%RHの恒温、恒湿
室の中にに1日放置後、同温湿度雰囲気下で接触角計を
用いて水との接触角を測定した。 防曇性:100ccのビーカーに70ccの水を入れ、
その上面を試料シートで覆い、密閉後、40℃に調温し
たウォーターバスに入れてシート内面の曇りの程度を観
察した。その状態を次の様にランク分けした。 5 水滴の拡がりがよく、全面が均一に濡れている。 4 表面積の約10%が水滴で覆われている。 3 表面積の約50%が水滴で覆われている。 2 表面積の約70%が水滴で覆われている。 1 非常に細かい水滴がフィルム全面に付着し、不透
明。
【0068】
【表1】
【0069】試験例2 実施例3〜6および比較例5〜6で得た成形板の表面固
有抵抗を測定した。その結果を表2に示す。表面固有抵
抗は20℃、65%RHに調湿した温調室の中に、測定
試料を3日間放置後、同温湿度雰囲気下で超絶縁計を用
いて測定した。
【0070】
【表2】
【0071】
【発明の効果】本発明の親水性エラストマーは、下記の
効果を有する。 (1)本発明のエラストマーからなる成形体や塗膜は、
樹脂本来の物性を損なわずに水に対する高い濡れ性を有
する。 (2)改質剤として熱可塑性樹脂に配合することにより
優れた帯電防止効果が得られる。 上記効果を奏することから本発明の親水性エラストマー
は、たとえば結露を嫌う内装塗料(結露防止塗料等)用
樹脂、水性インキで印刷される基材(包装フィルム
等)、帯電防止性を必要とする成形用樹脂または各種成
形用樹脂改質剤などの工業用途に好適に用いることがで
きる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 25/00 LEB 27/06 LFK 55/02 LMF 67/03 LPM 71/02 LQE 101/00 LSY 101/14 LTB C09D 167/03 PLL 177/00 PLS 201/02 PDP

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】5−スルホイソフタル酸(塩)残基および
    下記一般式(1)で表される数平均分子量が3000〜
    5000のエチレンオキサイド付加ジオール(a)の残
    基を有する樹脂(B)からなり、かつ下記(イ)および
    (ロ)の条件を満足する親水性エラストマー。 一般式: H−(OCH2CH2m−O−Ar−O−(CH2CH2O)n−H (1) (式中、mおよびnは1〜100の整数を表す。Arは
    アリレン基またはビスフェニレン基を表す。) (イ)(B)中の一般式(1)で表されるエチレンオキ
    サイド付加ジオール(a)の残基の含有量;40重量%
    未満 (ロ)(B)中の5−スルホイソフタル酸(塩)残基と
    エチレンオキサイド付加ジオール(a)の残基の合計含
    有量;10〜80重量%
  2. 【請求項2】(B)が、ポリウレタン樹脂、ポリエステ
    ル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアクリル樹脂および塩化
    ビニル系共重合体からなる群より選ばれる少なくとも1
    種の樹脂である請求項1記載の親水性エラストマー。
  3. 【請求項3】一般式(1)におけるArがビスフェノー
    ルAの残基および/またはビスフェノールFの残基であ
    る請求項1または2記載の親水性エラストマー。
  4. 【請求項4】5−スルホイソフタル酸(塩)残基の塩が
    ナトリウム塩および/またはカリウム塩である請求項1
    〜3いずれか記載の親水性エラストマー。
  5. 【請求項5】請求項1〜4いずれか記載の親水性エラス
    トマーと熱可塑性樹脂(C)とからなる成形用樹脂組成
    物。
  6. 【請求項6】(C)が、ポリエステル系樹脂、ポリアミ
    ド系樹脂、ポリアクリル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、
    ABS樹脂および塩化ビニル系樹脂からなる群から選ば
    れる少なくとも1種である請求項5記載の成形用樹脂組
    成物。
  7. 【請求項7】請求項1〜4いずれか記載の親水性エラス
    トマーを必須成分として含有してなる塗料。
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