JPH08208600A - 7−チアプロスタグランジン類およびその製造法 - Google Patents

7−チアプロスタグランジン類およびその製造法

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JPH08208600A
JPH08208600A JP7005527A JP552795A JPH08208600A JP H08208600 A JPH08208600 A JP H08208600A JP 7005527 A JP7005527 A JP 7005527A JP 552795 A JP552795 A JP 552795A JP H08208600 A JPH08208600 A JP H08208600A
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寛子 田中
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Noriaki Endo
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 モノサイト遊走因子MCP−1/MCAF等
のケモカインに誘発される細胞遊走を阻害し、動脈硬化
症、糖尿病性血管障害等の治療薬となり得る物質を得
る。 【構成】 一般式1の7−チアプロスタグランジン類と
その製造法。 [R1はC1〜C10アルキル基、C2〜C10アルケ
ニル基、または(置換)フェニル基等、R2は水素原
子、トリ(C1〜C7炭化水素)シリル基等、R3は水
素原子、メチル基またはビニル基、R4はC1〜C8ア
ルキル基等、Wは水素原子、ヒドロキシル基、トリ(C
1〜C7炭化水素)シロキシ基、またはアセタール結合
を形成する基、X−Yはエチレン基、ビニレン基または
Xが酸素原子、Yがメチレンであるエーテル結合、Zは
CO25またはCONR67、R5は水素原子、C1〜
C10アルキル基、C2〜C10アルケニル基、(置
換)フェニル基等の基または1当量のカチオン、R6
7は同一もしくは異なり水素原子、C1〜C5アルキ
ル基、またはアミドの窒素原子とともにC4〜C6のヘ
テロ環を形成する基、nは0または1、−−は二重結合
または単結合を表す。]

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、細胞遊走阻害活性を有
し、医薬品として有用な新規7−チアプロスタグランジ
ン類、およびそれらの製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】プロスタグランジン類は、血小板凝集抑
制作用、血管拡張作用、血圧降下作用、胃酸分泌抑制作
用、平滑筋収縮作用、細胞保護作用,利尿作用等多彩な
生理作用を有しており、心筋梗塞、狭心症、動脈硬化、
高血圧症、十二指腸潰瘍、分娩誘発、中絶等の治療また
は 予防に有用な化合物である。なかでもプロスタグラ
ンジンE1は強力な血小板凝集抑制作用、血管拡張作用
を有しており、すでに臨床において用いられている。
【0003】7−チアプロスタグランジンE1類は血小
板凝集阻害作用、降圧作用、血管拡張作用による抗血
栓、抗狭心症、抗心筋梗塞、抗動脈硬化、悪性腫瘍転移
防止作用を示したり、抗腫瘍作用を示すことが開示され
ている(特開昭53−68753、特開昭58−110
562、特開昭59−29661、特開昭60−185
761、特開昭61−204163号公報)。また、こ
の7−チアプロスタグランジンE1類が糖尿病における
ニューロパチーに有用性を示すことが知られている(特
開昭64−52721号公報)。
【0004】一方、プロスタグランジンE1類縁体とし
てプロスタグランジンE1のエノール酪酸エステルが知
られている(特開平5−213862号公報)が、高温
下に製剤にしても安定であり、プロスタグランジンE1
と同等の生理活性が期待できることが示されているにす
ぎず、以下に述べる本発明の化合物の生理活性について
は何ら示唆するところはない。
【0005】ところで、従来、プロスタグランジンE1
類の製造法として、α鎖に対応する側鎖を持つシクロペ
ンテノン誘導体と、ω鎖部分のオルガノリチオアルミネ
ート類より、2成分連結型の反応でプロスタグランジン
1類が合成できることが知られている[M. J. Weiss
ら,J. Org. Chem. 44, 1439, (1978)]。 また、求
核試薬としてω鎖部分のオルガノリチオクプラート類を
使用した2成分連結型の反応による合成例としては下記
に挙げる方法が知られている[K. G. Untchら、J. Am. C
hem. Soc. 94, 7826,(1972) ]、[R.Pappo, P. W. Col
lins, Tetrahedron Lett. 4217,(1954) ]、[黒住ら、Ch
em. Pharm. Bull. 35, 1102, (1982) ]、[C. K. Sih,
J. Am. Chem. Soc. 97, 865,(1975) ]、[佐藤ら、特
開平1−228933号公報]。
【0006】同様に、7−チアプロスタグランジンE1
類の合成法としては、7−チア型のα鎖を持つシクロペ
ンテノン誘導体と、ω鎖部分のオルガノリチオクプラー
ト類の、2成分連結型の反応が知られている[田中ら、C
hem. Pharm. Bull. 33, 2359,(1985) ]。
【0007】また、プロスタグランジン類のエノール酪
酸エステル類の製造法として、特開平5−213862
号公報には下記式(V)
【0008】
【化5】
【0009】の製造法が記載されている。これによる
と、例えば1−ヨード−3−ヒドロキシ−1−オクテン
の水酸基を保護しアルキルリチウムと反応させて1−リ
チオアルケンとした後、トリアルキルホスフィン−ヨウ
化銅(I)錯体と反応させ、オルガノリチオクプラート
とし、次に、このオルガノリチオクプラートを水酸基が
保護された4−ヒドロキシ−2−(6−カルボブトキシ
ヘキシル)−2−シクロペンテン−1−オンに、1、4
−共役付加させ、ついで反応混合物に無水酪酸あるいは
酪酸ハライドを加えてクエンチングすることにより製造
している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、ケモカイン、例えばモノサイト遊走因子M
CP−1/MCAFにより惹起される細胞遊走を阻害
し、動脈硬化症、糖尿病性血管障害等の治療薬として有
用な、新規の7−チアプロスタグランジン誘導体を提供
することである。
【0011】ここでケモカイン(CHEMOKINE
S;別称INTERCRINES)とは、リンパ組織や
炎症部位の活性化マクロファージや白血球などにより産
生され、分子量が約10Kdで、4個のシステインを有
し、塩基性かつヘパリン結合性を示す、ポリペプチド性
の炎症/免疫制御因子の総称である。その主たる活性は
細胞遊走惹起活性であり、インターロイキン−8、MI
P−1α/β(MacrophageInflammatory Protein-1α/β
の略称)、MCP−1(Monocyte ChemoattractantProtei
n-1の略称)などがこれにあたり、種々の慢性/亜急性炎
症疾患への関与が示唆されている一群のサイトカイン・
ファミリーである(例えば、MICHIEL, D. (1993年) BIO
TECHNOLOGY 第11巻 739頁、OPPENHEIM, J.J.ら(1991
年) ANNUALREVIEW OF IMMUNOLOGY 第9巻 617〜648頁、
NEOTE, K. ら (1993年) CELL第72巻 415〜425頁、SCHA
LL, T.J. (1991年) CYTOKINE第3巻 165〜183頁など参
照)。
【0012】これらの中で、モノサイト遊走因子MCP
−1(別称MCAF(MACROPHAGE CHEMOTACTIC AND ACTI
VATING FACTORの略称)は、Tリンパ球、マクロファー
ジ、平滑筋細胞、繊維芽細胞、血管内皮細胞などより種
々の刺激に応じ産生される、モノサイト遊走活性を有す
るケモカインである。かかるケモカインは、モノサイト
/マクロファージ系細胞が病変の進展に深く関与してい
る、血管形成術等における血管内膜傷害後に発生する血
管再狭窄あるいは血管再閉塞、冠状動脈あるいは頚部大
動脈等での粥状動脈硬化巣形成を主因とする血管狭窄あ
るいは血管閉塞、移植心に発症する動脈硬化症、移植臓
器の拒絶、リウマチ性関節炎、糸球体腎炎、糖尿病性細
小血管症等の疾病において、病変部位への血中モノサイ
ト/マクロファージの集積を惹起し、さらに集積したモ
ノサイト/マクロファージを活性化することにより、こ
れらの病変の発症・進展に深く関わっていることが強く
示唆されている(例えば、LEONARD, E.J. 及び YOSHIMU
RA, T. (1990) IMMUNOLOGYTODAY第11巻97頁〜10
1頁、NELKEN, N.A.ら、THE JOURNAL OF CLINICALINVES
TIGATION (1991)第88巻1121頁〜1127頁、KOC
H, A.E.ら、THE JOUNAL OF CLINICAL INVESTIGATION (1
992) 第90巻772頁〜779頁、HANAZAWA, S ら (1
993) THE JOURNAL OF BIOLOGICAL CHEMISTRY 第268
巻9526頁〜9532頁、GRAVES, D.T.ら AMERICAN
JOURNAL OF PATHOLOGY (1992) 第140巻9頁〜14
頁、EDGINGTON, S.M.、BIO/TECHNOLOGY (1993) 第11巻6
76〜681頁、ADAMS, D.H.ら IMMUNOLOGICAL REVIEWS (19
93) 第134号 5〜19頁などを参照)。かかるMCP−1
/MCAFにより惹起される細胞遊走を阻害する薬剤
は、血管形成術等における血管内膜傷害後に発生する血
管再狭窄あるいは血管再閉塞、冠状動脈あるいは頚部大
動脈等での粥状動脈硬化巣形成を主因とする血管狭窄あ
るいは血管閉塞、移植心臓に発症する動脈硬化、糖尿病
性血管障害、糸球体腎炎、関節リウマチ、変形性関節炎
あるいは移植臓器拒絶反応等の治療薬及び/または予防
薬として有用であることが期待される。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、ケモカイ
ンにより惹起される細胞遊走を阻害する新規の7−チア
プロスタグランジン類の可能性を鋭意研究した結果、本
発明の7−チアプロスタグランジン類が、ケモカイン、
例えばモノサイト遊走因子MCP−1/MCAFにより
惹起される細胞遊走の強力な阻害剤であることを見い出
し、さらにはかかる化合物が、血管内膜障害後に発生す
る内膜肥厚を抑制することを見い出し、本発明に到達し
た。また、本発明の7−チアプロスタグランジン類が血
小板凝集阻害活性を有することも、あわせて見いだし
た。
【0014】すなわち、本発明は、下記式(I)
【0015】
【化6】
【0016】[式中、R1はC1〜C10の直鎖状もしく
は分岐したアルキル基、C2〜C10の直鎖状もしくは
分岐したアルケニル基、置換もしくは非置換のフェニル
基、置換もしくは非置換のC3〜C10のシクロアルキ
ル基、置換もしくは非置換のフェニル(C1〜C2)ア
ルキル基、置換もしくは非置換のフェノキシ(C1〜C
7)アルキル基、またはエノールエステルのカルボニル
基を含めて置換もしくは非置換のアミノ酸残基となる基
を表す。R2は水素原子、トリ(C1〜C7炭化水素)
シリル基、または水酸基の酸素原子とともにアセタール
結合を形成する基を表す。R3は水素原子、メチル基、
またはビニル基を表す。R4はC1〜C8の直鎖状もし
くは分岐したアルキル基、C2〜C8の直鎖状もしくは
分岐したアルケニル基、C2〜C8の直鎖状もしくは分
岐したアルキニル基、置換もしくは非置換のフェニル
基、置換もしくは非置換のC3〜C10のシクロアルキ
ル基、さらに、C1〜C5のアルコキシ基や、置換もし
くは非置換の芳香族基や、置換もしくは非置換のフェノ
キシ基や、置換もしくは非置換のC3〜C10のシクロ
アルキル基や、置換もしくは非置換のヘテロ環の基で置
換されている直鎖状もしくは分岐したC1〜C5のアル
キル基、C2〜C5のアルケニル基、C2〜C5のアル
キニル基を表す。Wは水素原子、ヒドロキシル基、トリ
(C1〜C7炭化水素)シロキシ基、または、アセター
ル結合を形成する基を表す。X−Yはエチレン基、ビニ
レン基、または、Xが酸素原子、Yがメチレンであるエ
ーテル結合を表す。ZはCO25、または、CONR6
7を表す。R5は水素原子、C1〜C10の直鎖状もし
くは分岐したアルキル基、C2〜C10の直鎖状もしく
は分岐したアルケニル基、置換もしくは非置換のフェニ
ル基、置換もしくは非置換のC3〜C10のシクロアル
キル基、置換もしくは非置換のフェニル(C1〜C2)
アルキル基、または、1当量のカチオンを表す。R6
7は同一もしくは異なり、水素原子、C1〜C5の直
鎖状もしくは分岐したアルキル基、または、アミドの窒
素原子とともにC4〜C6のヘテロ環を形成する基を表
す。nは0または1を表す。表記−−は二重結合または
単結合を表す。]で表される化合物、またはその鏡像
体、あるいはそれらの任意の割合の混合物である7−チ
アプロスタグランジン類である。
【0017】上記式(I)で表される7−チアプロスタ
グランジン類において、R1はC1〜C10の直鎖状も
しくは分岐したアルキル基、C2〜C10の直鎖状もし
くは分岐したアルケニル基、置換もしくは非置換のフェ
ニル基、置換もしくは非置換のC3〜C10のシクロア
ルキル基、置換もしくは非置換のフェニル(C1〜C
2)アルキル基、置換もしくは非置換のフェノキシ(C
1〜C7)アルキル基、または、エノールエステルのカ
ルボニル基を含めて置換もしくは非置換のアミノ酸残基
となる基を表す。かかるC1〜C10の直鎖状もしくは
分岐したアルキル基の好ましい例としては、メチル基、
エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イ
ソブチル基、sec─ブチル基、tert─ブチル基、ペンチ
ル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、ヘキシル基、
ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基などが挙
げられ、C2〜C10の直鎖状もしくは分岐したアルケ
ニル基の好ましい例としては、ビニル基、アリル基,3
−ブテニル基、2−ブテニル基、4−ペンテニル基、2
−ペンテニル基、プレニル基(3−メチル−2−ブテニ
ル基)、2,4−ヘキサジエニル基、2,6−オクチル
ジエニル基、ネリル基、ゲラニル基、シトロネリル基、
ファルネシル基、アラキジル基などが挙げられる。ま
た、置換もしくは非置換のフェニル基の置換基の好まし
い例としては、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、C2〜
C7のアシルオキシ基、ハロゲン原子で置換されていて
もよいC1〜C4のアルキル基、ハロゲン原子で置換さ
れていてもよいC1〜C4のアルコキシ基、ニトリル
基、ニトロ基、カルボキシル基、(C1〜C6)アルコ
キシカルボニル基などが挙げられ、これらの置換基はフ
ェニル基上のオルト、メタ、パラのどの位置に置換して
いてもよく、また、任意の組み合わせの複数の置換基に
よって置換されていてもよい。置換もしくは非置換のC
3〜C10のシクロアルキル基の好ましい例としては、
シクロプロピル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル
基、シクロヘキセニル基、シクロヘプチル基、シクロオ
クチル基、シクロデキシル基などが挙げられ、これらは
任意の位置でC1〜C5のアルキル基やC1〜C5のア
ルコキシ基で置換されていてもよい。置換もしくは非置
換のフェニル(C1〜C2)アルキル基としては、該フ
ェニル基が上記したと同じ置換基で置換されているか非
置換のベンジル基、α−フェネチル基、β−フェネチル
基などが挙げられる。置換もしくは非置換のフェノキシ
(C1〜C7)アルキル基としては、該フェノキシ基が
上記したフェニル基と同じ置換基で置換されているか非
置換のものを挙げられる。さらに、エノールエステルの
カルボニル基を含めて、置換もしくは非置換のアミノ酸
残基となる基のアミノ酸としては、アラニン、アルギニ
ン、アスパラギン、アスパラギン酸、システイン、グル
タミン、グルタミン酸、グリシン、ヒスチジン、イソロ
イシン、ロイシン、リジン、メチオニン、フェニルアラ
ニン、プロリン、セリン、スレオニン、トリプトファ
ン、チロシン、バリンなどが挙げられる。これらのなか
でも、R1としては、C1〜C10の直鎖状もしくは分
岐したアルキル基、または、置換もしくは非置換のフェ
ニル基が好ましく、プロピル基であるものが特に好まし
い。
【0018】上記式(I)で表される7−チアプロスタ
グランジン類において、R2は水素原子、トリ(C1〜
C7炭化水素)シリル基、または水酸基の酸素原子とと
もにアセタール結合を形成する基を表す。かかるトリ
(C1〜C7炭化水素)シリル基の好ましい例として
は、トリメチルシリル基、トリエチルシリル基、tert−
ブチルジメチルシリル基の如きトリ(C1〜C4アルキ
ル)シリル基、tert−ブチルジフェニルシリル基の如き
ジフェニル(C1〜C4)アルキルシリル基、または、
トリベンジルシリル基などが挙げられる。水酸基の酸素
原子とともにアセタール結合を形成する基の好ましい例
としては、メトキシメチル基、1−エトキシエチル基、
2−メトキシ−2−プロピル基、2−エトキシ−2−プ
ロピル基、(2−メトキシエトキシ)メチル基、ベンジ
ルオキシメチル基、2−テトラヒドロピラニル基、2−
テトラヒドロフラニル基、6,6−ジメチル−3−オキ
サ−2−オキソビシクロ [3.1.0] ヘキス−4−イ
ル基などが挙げられる。これらのなかでも、R2として
は、水素原子、トリメチルシリル基、2−テトラヒドロ
ピラニル基、tert−ブチルジメチルシリル基が特に好ま
しい。
【0019】上記式(I)で表される7−チアプロスタ
グランジン類において、R3は水素原子、メチル基、ま
たはビニル基を表すが、なかでも水素原子とメチル基が
好ましい。
【0020】上記式(I)で表される7−チアプロスタ
グランジン類において、R4はC1〜C8の直鎖状もし
くは分岐したアルキル基、C2〜C8の直鎖状もしくは
分岐したアルケニル基、C2〜C8の直鎖状もしくは分
岐したアルキニル基、置換もしくは非置換のフェニル
基、置換もしくは非置換のC3〜C10のシクロアルキ
ル基、さらに、C1〜C5のアルコキシ基や、置換もし
くは非置換の芳香族基や、置換もしくは非置換のフェノ
キシ基や、置換もしくは非置換のC3〜C10のシクロ
アルキル基や、置換もしくは非置換のヘテロ環の基で置
換されている直鎖状もしくは分岐したC1〜C5のアル
キル基、C2〜C5のアルケニル基、C2〜C5のアル
キニル基を表す。
【0021】かかるC1〜C8の直鎖状もしくは分岐し
たアルキル基の好ましい例としては、メチル基、エチル
基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、
ヘプチル基、オクチル基、1−メチル−1−ブチル基、
2−メチルヘキシル基、2−ヘキシル基、1,1−ジメ
チルペンチル基が挙げられ、C2〜C8の直鎖状もしく
は分岐したアルケニル基の好ましい例としては、アリル
基、3−ブテニル基、2−ブテニル基、4−ペンテニル
基、2−ペンテニル基が挙げられ、C2〜C8の直鎖状
もしくは分岐したアルキニル基の好ましい例としてはエ
チニル基、2−プロピニル基、1−プロピニル基、2−
ブチニル基、3−ブチニル基、3−ヘキシニル基、1−
メチル−3−ヘキシニル基が挙げられる。さらに置換の
フェニル基の置換基の好ましい例としては、R1におけ
る置換フェニル基の置換基として挙げた置換基をそのま
ま挙げることができる。また、置換または非置換のC3
〜C7シクロアルキル基の好ましい例としては、シクロ
プロピル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シ
クロヘキセニル基、シクロヘプチル基、シクロオクチル
基、シクロデシル基などが挙げられ、これらは、任意の
位置でC1〜C5のアルキル基やC1〜C5のアルコキ
シ基で置換されていてもよい。C1〜C5のアルコキシ
基や、置換もしくは非置換の芳香族基や、置換もしくは
非置換のフェノキシ基や、置換もしくは非置換のC3〜
C10のシクロアルキル基や、置換もしくは非置換のヘ
テロ環の基で置換されている直鎖状もしくは分岐したC
1〜C5のアルキル基、C2〜C5のアルケニル基、C
2〜C5のアルキニル基において、置換基としてのC1
〜C5のアルコキシ基の好ましい例としては、メトキシ
基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブ
トキシ基、tert−ブトキシ基、ヘキシルオキシ基などが
挙げられる。置換基としての芳香族基の好ましい例とし
ては、フェニル基やナフチル基などを挙げることがで
き、置換基としてのC3〜C10のシクロアルキル基の
好ましい例としては、前記のR1におけるシクロアルキ
ル基の好ましい例をそのまま挙げることができる。置換
基としてのヘテロ環の基の好ましい例としては、チエニ
ル基、フラニル基、イミダゾリル基、ピリジル基、ピラ
ジニル基などを挙げることができる。これらの置換基の
うち、芳香族基や、フェノキシ基や、ヘテロ環の基は、
さらに置換されていてもよく、これらの置換基として
は、前記R1における置換フェニル基の置換基として挙
げた置換基を挙げることができ、これらの置換基の位置
および数に関しても、R1における置換フェニルとして
挙げたものをそのままあてはめることができる。直鎖状
もしくは分岐したC1〜C5のアルキル基、C2〜C5
のアルケニル基、C2〜C5のアルキニルとしてはメチ
ル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル
基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、
ペンチル基、アリル基、3−ブテニル基、2−ブテニル
基、4−ペンテニル基、2−ペンテニル基、エチニル
基、2−プロピニル基、1−プロピニル基、2−ブチニ
ル基、3−ブチニル基などを挙げることができる。これ
らC1〜C5のアルキル基、C2〜C5のアルケニル
基、C2〜C5のアルキニル基に対して、上記の置換基
はそのいずれの位置に結合していてもよい。これらの中
でも、R4としては、C3〜C8の直鎖状もしくは分岐
したアルキル基、置換もしくは非置換のC3〜C10の
シクロアルキル基、置換もしくは非置換の芳香族基で置
換されている直鎖状もしくは分岐したC1〜C5のアル
キル基が好ましく、ペンチル基、2−メチルヘキシル
基、シクロヘキシル基、置換または非置換のベンジル基
が特に好ましい。
【0022】上記式(I)で表される7−チアプロスタ
グランジン類において、Wは水素原子、ヒドロキシル
基、トリ(C1〜C7炭化水素)シロキシ基、または、
アセタール結合を形成する基を表す。かかるトリ(C1
〜C7炭化水素)シロキシ基の好ましい例としては、ト
リメチルシロキシ基、トリエチルシロキシ基、tert−ブ
チルジメチルシロキシ基の如きトリ(C1〜C4アルキ
ル)シロキシ基、tert−ブチルジフェニルシロキシ基の
如きジフェニル(C1〜C4)アルキルシロキシ基、ま
たは、トリベンジルシロキシ基などが挙げられ、アセタ
ール結合を形成する基の好ましい例としては、メトキシ
メチルオキシ基、1−エトキシエチルオキシ基、2−メ
トキシ−2−プロピルオキシ基、2−エトキシ−2−プ
ロピルオキシ基、(2−メトキシエチルオキシ)メチル
オキシ基、ベンジルオキシメチルオキシ基、2−テトラ
ヒドロピラニルオキシ基、2−テトラヒドロフラニルオ
キシ基、6,6−ジメチル−3−オキサ−2−オキソビ
シクロ [3.1.0] ヘキス−4−イルオキシ基などが
挙げられる。これらのなかでも、Wとしては水素原子、
ヒドロキシ基、トリメチルシロキシ基、2−テトラヒド
ロピラニルオキシ基、tert−ブチルジメチルシロキシ基
が特に好ましい。
【0023】上記式(I)で表される7−チアプロスタ
グランジン類において、ZはCO25、または、CON
67を表し、R5は水素原子、C1〜C10の直鎖状
もしくは分岐したアルキル基、C2〜C10の直鎖状も
しくは分岐したアルケニル基、置換もしくは非置換のフ
ェニル基、置換もしくは非置換のC3〜C10のシクロ
アルキル基、置換もしくは非置換のフェニル(C1〜C
2)アルキル基、または一当量のカチオンを表す。かか
るC1〜C10の直鎖状もしくは分岐したアルキル基の
好ましい例としては、メチル基、エチル基、プロピル
基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−
ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、イソペンチル
基、ネオペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチ
ル基、ノニル基、デシル基などが挙げられ、C2〜C1
0の直鎖状もしくは分岐したアルケニル基の好ましい例
としては、ビニル基、アリル基,3−ブテニル基、2−
ブテニル基、4−ペンテニル基、2−ペンテニル基、プ
レニル基(3−メチル−2−ブテニル基)、2,4−ヘ
キサジエニル基、2,6−オクタジエニル基、ネリル
基、ゲラニル基、シトロネリル基、ファルネシル基、ア
ラキジル基などが挙げられる。置換もしくは非置換のフ
ェニル基の置換基の好ましい例としては、ハロゲン原
子、ヒドロキシル基、C2〜C7のアシルオキシ基、ハ
ロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4のアルキ
ル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4
のアルコキシ基、ニトリル基、ニトロ基、カルボキシル
基、(C1〜C6)アルコキシカルボニル基などが挙げ
られ、置換もしくは非置換のC3〜C10のシクロアル
キル基の好ましい例としては、シクロプロピル基、シク
ロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘキセニル
基、シクロヘプチル基、シクロオクチル基、シクロデシ
ル基などが挙げられる。置換もしくは非置換のフェニル
(C1〜C2)アルキル基としては、該フェニル基が上
記したと同じ置換基で置換されているか非置換のベンジ
ル基、α−フェネチル基、β−フェネチル基などが挙げ
られ、一当量のカチオンの好ましい例としては、N
4 +、テトラメチルアンモニウム、モノメチルアンモニ
ウム、ジメチルアンモニウム、トリメチルアンモニウ
ム、ベンジルアンモニウム、フェネチルアンモニウム、
モルホリニウムカチオン、モノエタノールアンモニウ
ム、ピペリジニウムカチオンなどのアンモニウムカチオ
ン;Na+、K+などのアルカリ金属カチオン;1/2 Ca
2+、1/2 Mg2+、1/2 Zn2+、1/3 Al3+などの2価も
しくは3価の金属カチオン等を挙げることができる。こ
れらのなかでもR2としては水素原子、C1〜C10の
直鎖状もしくは分岐したアルキル基、C2〜C10の直
鎖状もしくは分岐したアルケニル基が好ましく、メチル
基であるものが特に好ましい。R6、R7は同一もしくは
異なり、水素原子、C1〜C5の直鎖状もしくは分岐し
たアルキル基、または、アミドの窒素原子とともにC4
〜C6のヘテロ環を形成する基を表すが、C1〜C5の
直鎖状もしくは分岐したアルキル基の好ましい例として
は、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル
基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、ペンチ
ル基などが挙げられ、アミドの窒素原子とともにC4〜
C6のヘテロ環を形成する基となるヘテロ環としては、
ピロリジン環、ピリジン環、ピペラジン環、モルホリン
環などが挙げられる。これらのなかでも、R5、R6とし
ては、水素原子であるものが好ましい。
【0024】また上記式(I)で表される化合物において
シクロペンタノン環上に結合している置換基の立体配置
は天然のプロスタグランジンE1から導かれる立体配置
を有しているために特に有用な立体異性体であるが、本
発明ではその鏡像体である下記式(I)ent
【0025】
【化7】
【0026】[式中、R1、R2、R3、R4、W、X−
Y、Z、n、および表示−−は前記定義と同じであ
る。]で表される立体異性体、あるいはそれらの任意の
割合の混合物をも含むものである。またOR2、R3およ
びR4が置換している炭素は不斉炭素であるために2種
類の光学異性体が存在するがいずれの光学異性体でも、
あるいは、それらの任意の割合の混合物をも含むもので
ある。
【0027】本発明の上記(I)で示される7−チアプロ
スタグランジン類の好ましい具体例としては、下記に示
した化合物を挙げることができる。 01) (11R,12S,13E,15S)−9−アセト
キシ−11,15−ジヒドロキシ−7−チアプロスタ−
8,13−ジエン酸 02) (11R,12S,13E,15S)−9−プロピ
オニルオキシ−11,15−ジヒドロキシ−7−チアプ
ロスタ−8,13−ジエン酸 03) (11R,12S,13E,15S)−9−ブチリ
ルオキシ−11,15−ジヒドロキシ−7−チアプロス
タ−8,13−ジエン酸 04) (11R,12S,13E,15S)−9−イソブ
チリルオキシ−11,15−ジヒドロキシ−7−チアプ
ロスタ−8,13−ジエン酸 05) (11R,12S,13E,15S)−9−バレリ
ルオキシ−11,15−ジヒドロキシ−7−チアプロス
タ−8,13−ジエン酸 06) (11R,12S,13E,15S)−9−イソバ
レリルオキシ−11,15−ジヒドロキシ−7−チアプ
ロスタ−8,13−ジエン酸 07) (11R,12S,13E,15S)−9−ピバロ
イルオキシ−11,15−ジヒドロキシ−7−チアプロ
スタ−8,13−ジエン酸 08) (11R,12S,13E,15S)−9−アクリ
ロイルオキシ−11,15−ジヒドロキシ−7−チアプ
ロスタ−8,13−ジエン酸 09) (11R,12S,13E,15S)−9−メタク
リロイルオキシ−11,15−ジヒドロキシ−7−チア
プロスタ−8,13−ジエン酸 10) (11R,12S,13E,15S)−9−クロト
ノイルオキシ−11,15−ジヒドロキシ−7−チアプ
ロスタ−8,13−ジエン酸 11) (11R,12S,13E,15S)−9−ベンゾ
イルオキシ−11,15−ジヒドロキシ−7−チアプロ
スタ−8,13−ジエン酸 12) (11R,12S,13E,15S)−9−ナフト
イルオキシ−11,15−ジヒドロキシ−7−チアプロ
スタ−8,13−ジエン酸 13) (11R,12S,13E,15S)−9−トルオ
イルオキシ−11,15−ジヒドロキシ−7−チアプロ
スタ−8,13−ジエン酸 14) (11R,12S,13E,15S)−9−シクロ
ヘキシルカルボニルオキシ−11,15−ジヒドロキシ
−7−チアプロスタ−8,13−ジエン酸 15) (11R,12S,13E,15S,17R)−9
−アセトキシ−11,15−ジヒドロキシ−17,20
−ジメチル−7−チアプロスタ−8,13−ジエン酸 16) (11R,12S,13E,15S,17R)−9
−ブチリルオキシ−11,15−ジヒドロキシ−17,
20−ジメチル−7−チアプロスタ−8,13−ジエン
酸 17) (11R,12S,13E,15S,17S)−9
−ブチリルオキシ−11,15−ジヒドロキシ−17,
20−ジメチル−7−チアプロスタ−8,13−ジエン
酸 18) (11R,12S,13E,15S,17R)−9
−イソブチリルオキシ−11,15−ジヒドロキシ−1
7,20−ジメチル−7−チアプロスタ−8,13−ジ
エン酸 19) (11R,12S,13E,15S,17R)−9
−ピバロイルオキシ−11,15−ジヒドロキシ−1
7,20−ジメチル−7−チアプロスタ−8,13−ジ
エン酸 20) (11R,12S,13E,15S,17R)−9
−ベンゾイルオキシ−11,15−ジヒドロキシ−1
7,20−ジメチル−7−チアプロスタ−8,13−ジ
エン酸
【0028】21) (11R,12S,13E,15S)
−9−ブチリルオキシ−11,15−ジヒドロキシ−1
5−メチル−7−チアプロスタ−8,13−ジエン酸 22) (11R,12S,13E,15S)−9−ブチリ
ルオキシ−11,15−ジヒドロキシ−15−シクロペ
ンチル−16,17,18,19,20−ペンタノル−
7−チアプロスタ−8,13−ジエン酸 23) (11R,12S,13E,15S)−9−ブチリ
ルオキシ−11,15−ジヒドロキシ−15−シクロヘ
キシル−16,17,18,19,20−ペンタノル−
7−チアプロスタ−8,13−ジエン酸 24) (11R,12S,13E,15R)−9−ブチリ
ルオキシ−11,15−ジヒドロキシ−15−シクロヘ
キシル−16,17,18,19,20−ペンタノル−
7−チアプロスタ−8,13−ジエン酸 25) (11R,12S,13E,15S)−9−ブチリ
ルオキシ−11,15−ジヒドロキシ−15−フェニル
−16,17,18,19,20−ペンタノル−7−チ
アプロスタ−8,13−ジエン酸 26) (11R,12S,13E,15S)−9−ブチリ
ルオキシ−11,15−ジヒドロキシ−16−シクロヘ
キシル−17,18,19,20−テトラノル−7−チ
アプロスタ−8,13−ジエン酸 27) (11R,12S,13E,15R)−9−ブチリ
ルオキシ−11,15−ジヒドロキシ−16−シクロヘ
キシル−17,18,19,20−テトラノル−7−チ
アプロスタ−8,13−ジエン酸 28) (11R,12S,13E,15S)−9−ブチリ
ルオキシ−11,15−ジヒドロキシ−16−フェニル
−17,18,19,20−テトラノル−7−チアプロ
スタ−8,13−ジエン酸 29) (11R,12S,13E,15R)−9−ブチリ
ルオキシ−11,15−ジヒドロキシ−16−フェニル
−17,18,19,20−テトラノル−7−チアプロ
スタ−8,13−ジエン酸 30) (11R,12S,13E,15S)−9−ブチリ
ルオキシ−11,15−ジヒドロキシ−17−フェニル
−18,19,20−トリノル−7−チアプロスタ−
8,13−ジエン酸 31) (11R,12S,13E,15S)−9−ブチリ
ルオキシ−11,15−ジヒドロキシ−18−フェニル
−19,20−ジノル−7−チアプロスタ−8,13−
ジエン酸 32) (11R,12S,13E,15R)−9−ブチリ
ルオキシ−11,15−ジヒドロキシ−18−フェニル
−19,20−ジノル−7−チアプロスタ−8,13−
ジエン酸 33) (11R,12S,13E,15S)−9−ブチリ
ルオキシ−11,15−ジヒドロキシ−19−フェニル
−20−ノル−7−チアプロスタ−8,13−ジエン酸 34) (11R,12S,13E,15R)−9−ブチリ
ルオキシ−11,15−ジヒドロキシ−19−フェニル
−20−ノル−7−チアプロスタ−8,13−ジエン酸 35) (11R,12S,13E,15S)−9−ブチリ
ルオキシ−11,15−ジヒドロキシ−16,16−ジ
フェニル−17,18,19,20−テトラノル−7−
チアプロスタ−8,13−ジエン酸 36) (11R,12S,13E,15R)−9−ブチリ
ルオキシ−11,15−ジヒドロキシ−16,16−ジ
フェニル−17,18,19,20−テトラノル−7−
チアプロスタ−8,13−ジエン酸 37) (11R,12S,13E,15S,16S)−9
−ブチリルオキシ−11,15−ジヒドロキシ−16−
フェニル−18,19,20−トリノル−7−チアプロ
スタ−8,13−ジエン酸 38) (11R,12S,13E,15S,16R)−9
−ブチリルオキシ−11,15−ジヒドロキシ−16−
フェニル−18,19,20−トリノル−7−チアプロ
スタ−8,13−ジエン酸 39) (11R,12S,13E,15R,16S)−9
−ブチリルオキシ−11,15−ジヒドロキシ−16−
フェニル−18,19,20−トリノル−7−チアプロ
スタ−8,13−ジエン酸 40) (11R,12S,13E,15R,16R)−9
−ブチリルオキシ−11,15−ジヒドロキシ−16−
フェニル−18,19,20−トリノル−7−チアプロ
スタ−8,13−ジエン酸
【0029】41) (11R,12S,13E,15S)
−9−ブチリルオキシ−11,15−ジヒドロキシ−1
6−フェニル−16−メチル−18,19,20−トリ
ノル−7−チアプロスタ−8,13−ジエン酸 42) (11R,12S,13E,15R)−9−ブチリ
ルオキシ−11,15−ジヒドロキシ−16−フェニル
−16−メチル−18,19,20−トリノル−7−チ
アプロスタ−8,13−ジエン酸 43) (11R,12S,13E,15S)−9−ブチリ
ルオキシ−11,15−ジヒドロキシ−16−パラトリ
ル−17,18,19,20−テトラノル−7−チアプ
ロスタ−8,13−ジエン酸 44) (11R,12S,13E,15R)−9−ブチリ
ルオキシ−11,15−ジヒドロキシ−16−パラトリ
ル−17,18,19,20−テトラノル−7−チアプ
ロスタ−8,13−ジエン酸 45) (11R,12S,13E,15S)−9−ブチリ
ルオキシ−11,15−ジヒドロキシ−16−メタトリ
ル−17,18,19,20−テトラノル−7−チアプ
ロスタ−8,13−ジエン酸 46) (11R,12S,13E,15S)−9−ブチリ
ルオキシ−11,15−ジヒドロキシ−16−オルトト
リル−17,18,19,20−テトラノル−7−チア
プロスタ−8,13−ジエン酸 47) (11R,12S,13E,15S)−9−ブチリ
ルオキシ−11,15−ジヒドロキシ−16−ナフチル
−17,18,19,20−テトラノル−7−チアプロ
スタ−8,13−ジエン酸 48) (11R,12S,13E,15S)−9−ブチリ
ルオキシ−11,15−ジヒドロキシ−16−(2−ク
ロロフェニル)−17,18,19,20−テトラノル
−7−チアプロスタ−8,13−ジエン酸 49) (11R,12S,13E,15S)−9−ブチリ
ルオキシ−11,15−ジヒドロキシ−16−(3−ク
ロロフェニル)−17,18,19,20−テトラノル
−7−チアプロスタ−8,13−ジエン酸 50) (11R,12S,13E,15S)−9−ブチリ
ルオキシ−11,15−ジヒドロキシ−16−(4−ク
ロロフェニル)−17,18,19,20−テトラノル
−7−チアプロスタ−8,13−ジエン酸 51) (11R,12S,13E,15S)−9−ブチリ
ルオキシ−11,15−ジヒドロキシ−16−(4−ニ
トロフェニル)−17,18,19,20−テトラノル
−7−チアプロスタ−8,13−ジエン酸 52) (11R,12S,13E,15S)−9−ブチリ
ルオキシ−11,15−ジヒドロキシ−16−(4−ニ
トロフェニル)−17,18,19,20−テトラノル
−7−チアプロスタ−8,13−ジエン酸 53) (11R,12S,13E,15S)−9−ブチリ
ルオキシ−11,15−ジヒドロキシ−16−(3−メ
トキシフェニル)−17,18,1 9,20−テトラ
ノル−7−チアプロスタ−8,13−ジエン酸 54) (11R,12S,13E,15S)−9−ブチリ
ルオキシ−11,15−ジヒドロキシ−16−(4−メ
トキシフェニル)−17,18,19,20−テトラノ
ル−7−チアプロスタ−8,13−ジエン酸 55) (11R,12S,13E,15S)−9−ブチリ
ルオキシ−11,15−ジヒドロキシ−16−(3−メ
トキシカルボニルフェニル)−17,18,19,20
−テトラノル−7−チアプロスタ−8,13−ジエン酸 56) (11R,12S,13E,15S)−9−ブチリ
ルオキシ−11,15−ジヒドロキシ−16−(4−メ
トキシカルボニルフェニル)−17,18,19,20
−テトラノル−7−チアプロスタ−8,13−ジエン酸 57) (11R,12S,13E,15S)−9−ブチリ
ルオキシ−11,15−ジヒドロキシ−16−(6−ク
ロロ−メタトリル)−17,18,19,20−テトラ
ノル−7−チアプロスタ−8,13−ジエン酸 58) (11R,12S,13E,15S)−9−ブチリ
ルオキシ−11,15−ジヒドロキシ−16−(3−メ
チル−5−プロピルフェニル)−17,18,19,2
0−テトラノル−7−チアプロスタ−8,13−ジエン
酸 59) (11R,12S,13E,15S)−9−ブチリ
ルオキシ−11,15−ジヒドロキシ−16−(3,5
−ジメチルフェニル)−17,18,19,20−テト
ラノル−7−チアプロスタ−8,13−ジエン酸 60) (11R,12S,13E,15S)−9−ブチリ
ルオキシ−11,15−ジヒドロキシ−16−(3−ト
リフルオロメチルフェニル)−17,18,19,20
−テトラノル−7−チアプロスタ−8,13−ジエン酸
【0030】61) (11R,12S,13E,15S)
−9−ブチリルオキシ−11,15−ジヒドロキシ−1
6−(2−フルオロ−3−メトキシフェニル)−17,
18,19,20−テトラノル−7−チアプロスタ−
8,13−ジエン酸 62) (11R,12S,13E,15S)−9−ブチリ
ルオキシ−11,15−ジヒドロキシ−16−(3−フ
ルオロフェニル)−17,18,19,20−テトラノ
ル−7−チアプロスタ−8,13−ジエン酸 63) (11R,12S,13E,15R)−9−ブチリ
ルオキシ−11,15−ジヒドロキシ−16−フェノキ
シ17,18−19,20−テトラノル−7−チアプロ
スタ−8,13−ジエン酸 64) (11R,12S,13E,15S)−9−ブチリ
ルオキシ−11,15−ジヒドロキシ−18−オキサ−
7−チアプロスタ−8,13−ジエン酸 65) (11R,12S,13E,15S)−9−ブチリ
ルオキシ−11,15−ジヒドロキシ−16−フリル−
17,18,19,20−テトラノル−7−チアプロス
タ−8,13−ジエン酸 66) (11R,12S,13E,15S)−9−ブチリ
ルオキシ−11,15−ジヒドロキシ−16−チエニル
−17,18,19,20−テトラノル−7−チアプロ
スタ−8,13−ジエン酸 67) (11R,12S,13E,16S)−9−ブチリ
ルオキシ−11,15−ジヒドロキシ−16−(3−チ
エニル)−17,18,19,20−テトラノル−7−
チアプロスタ−8,13−ジエン酸 68) (11R,12S,13E,16S)−9−ブチリ
ルオキシ−11,15−ジヒドロキシ−16−ピロリル
−17,18,19,20−テトラノル−7−チアプロ
スタ−8,13−ジエン酸 69) (11R,12S,13E,15S)−9−ブチリ
ルオキシ−11,15−ジヒドロキシ−16−ピリジル
−17,18,19,20−テトラノル−7−チアプロ
スタ−8,13−ジエン酸 70) (11R,12S,13E,15S)−9−ブチリ
ルオキシ−11,15−ジヒドロキシ−16,16−ジ
メチル−7−チアプロスタ−8,13−ジエン酸 71) (11R,12S,13E,15S)−9−ブチリ
ルオキシ−11,15−ジヒドロキシ−17−メチル−
19,20−ジノル−7−チアプロスタ−8,13−ジ
エン酸 72) (11R,12S,13E,15S)−9−ブチリ
ルオキシ−11,15−ジヒドロキシ−17−メチル−
19,20−ジノル−7−チアプロスタ−8,13−ジ
エン酸 73) (11R,12S,13E,15S)−9−ブチリ
ルオキシ−11,15−ジヒドロキシ−16,16,2
0−トリメチル−7−チアプロスタ−8,13−ジエン
酸 74) (11R,12S,13E,15S)−9−ブチリ
ルオキシ−11,15−ジヒドロキシ−7−チアプロス
タ−8,13−ジエン−18−イン酸 75) (11R,12S,13E,15S)−9−ブチリ
ルオキシ−11,15−ジヒドロキシ−16,20−ジ
メチル−7−チアプロスタ−8,13−ジエン−18−
イン酸 76) (11R,12S,13E,16S)−9−ブチリ
ルオキシ−11,16−ジヒドロキシ−7−チアプロス
タ−8,13−ジエン酸 77) (11R,12S,13E,16S)−9−ブチリ
ルオキシ−11,16−ジヒドロキシ−16−メチル−
7−チアプロスタ−8,13−ジエン酸 78) (11R,12S,13E,15S)−9−ブチリ
ルオキシ−11,15−ジヒドロキシ−3−オキサ−7
−チアプロスタ−8,13−ジエン酸 79) (11R,12S,13E,15S,17R)−9
−ブチリルオキシ−11,15−ジヒドロキシ−17,
20−ジメチル−3−オキサ−7−チアプロスタ−8,
13−ジエン酸 80) (11R,12S,13E,15S)−9−ブチリ
ルオキシ−11,15−ジヒドロキシ−16−フェニル
−17,18,19,20−テトラノル−3−オキサ−
7−チアプロスタ−8,13−ジエン酸 81) (2E,11R,12S,13E,15S)−9−
ブチリルオキシ−11,15−ジヒドロキシ−7−チア
プロスタ−2,8,13−トリエン酸 82) (2E,11R,12S,13E,15S,17
R)−9−ブチリルオキシ−11,15−ジヒドロキシ
−17,20−ジメチル−7−チアプロスタ−2,8,
13−トリエン酸 83) (11R,12S,15S)−9−ブチリルオキシ
−11,15−ジヒドロキシ−7−チア−8−プロステ
ン酸 84) (11R,12S,13E,15S)−9−(N−
メンジルオキシカルボニルフェニルアラニルオキシ)−
11,15−ジヒドロキシ−7−チアプロスタ−8,1
3−ジエン酸 85) (11R,12S,13E,15S)−9−(5−
(4−クロロフェノキシ)−1,1−ジメチルペンチリ
ルオキシ)11,15−ジヒドロキシ−7−チアプロス
タ−8,13−ジエン酸 86) (12S,13E,15S)−9−ブチリルオキシ
−15−ヒドロキシ−7−チアプロスタ−8,13−ジ
エン酸 87) (12S,13E,15S,17R)−9−ブチリ
ルオキシ−15−ヒドロキシ−17,20−ジメチル−
7−チアプロスタ−8,13−ジエン酸 88) 01) 〜 87)の化合物の鏡像体 89) 01) 〜 88)の化合物のメチルエステル 90) 01) 〜 88)の化合物のエチルエステル 91) 01) 〜 88)の化合物のブチルエステル 92) 01) 〜 88)の化合物のアリルエステル 93) 01) 〜 88)の化合物のベンジルエステル 94) 01) 〜 88)の化合物のナトリウム塩 95) 01) 〜 88)の化合物の1位のカルボン酸がアミドと
なった化合物 96) 01) 〜 88)の化合物の1位のカルボン酸がジメチル
アミドとなった化合物 97) 01) 〜 88)の化合物の1位のカルボン酸がジエチル
アミドとなった化合物 98) 01) 〜 88)の化合物の水酸基(11位、および 15位
または16位)がtert−ブチルジメチルシリル基、および
/または トリメチルシリル基、および/または2−テ
トラヒドロピラニル基で保護されたエーテル類 などを挙げることができるが、これらに限定されるもの
ではない。また 01)〜98) の化合物のω鎖の水酸基(15
位または16位)部分の光学異性体およびこれらすべての
鏡像体もあわせて挙げられる。
【0031】さらに、上記式(I)で表される本発明の7
−チアプロスタグランジン類の製造法も本発明に含有さ
れる。すなわち、下記式(II)
【0032】
【化8】
【0033】[式中、R3、R4、n、および表記−−
前記定義と同じであり、R21はトリ(C1〜C7炭化水
素)シリル基、または水酸基の酸素原子とともにアセタ
ール結合を形成する基を表す。Mはリチウム原子、また
はトリ(C1〜C6炭化水素)スタンニル基を表す。]
で表される有機リチウム化合物、または有機スズ化合物
と CuQ [式中、Qはハロゲン原子、シアノ基、フェニルチオ
基、1−ペンチニル基、また1−ヘキシニル基を表
す。]から調製した有機銅化合物と下記式(III )
【0034】
【化9】
【0035】[式中、X−Yは前記定義と同じである。
W’は水素原子、トリ(C1〜C7炭化水素)シロキシ
基、またはアセタール結合を形成する基を表す。Z’は
CO251を表し、R51はC1〜C10の直鎖状もしく
は分岐したアルキル基、C2〜C10の直鎖状もしくは
分岐したアルケニル基、置換もしくは非置換のフェニル
基、置換もしくは非置換のC3〜C10のシクロアルキ
ル基、または置換もしくは非置換のフェニル(C1〜C
2)アルキル基を表す。]で表される2−オルガノチオ
−2−シクロペンテノン類またはその鏡像体あるいはそ
れらの任意の割合の混合物と反応させた後、さらに、 (R1CO)2O [式中、R1は前記定義と同じ。]または、 R1COCl [式中、R1は前記定義と同じ。]または、下記式(IV)
【0036】
【化10】
【0037】[式中、R1は前記定義と同じ。]などの化
合物と反応させ、必要に応じて脱保護、加水分解、アミ
ド化、塩生成反応の少なくとも一つの反応に付すること
により上記式(I)で表される化合物を製造する方法で
ある。
【0038】かかる本発明の7−チアプロスタグランジ
ン類の合成経路を図示すると次のようになる。
【0039】
【化11】
【0040】[R1、R21、R3、R4、M、Q、W、
W’、X−Y、Z、Z’、n、および表記−−は前記定
義と同じである。] 前記式(III)の2−オルガノチオ−2−シクロペンテ
ノン類は公知の方法で得ることができる(特開昭60-185
761号公報)。
【0041】スキーム1において、出発原料としてラセ
ミ体を用いると、途中の中間体はスキーム中に示した化
合物とその鏡像体との混合物として立体特異的に合成経
路を進んで行くので、上記式(II)あるいは上記式(II
I)で示される化合物のいずれか一方が光学活性なら
ば、適当な段階において分離することにより各々の立体
異性体を純品として単離することができる。
【0042】本発明の方法(スキーム1)の第1ステッ
プの共役付加反応では、有機銅化合物とともに、三価の
有機リン化合物、例えば、トリアルキルホスフィン(例
えば、トリエチルホスフィン、トリブチルホスフィンな
ど)、トリアルキルホスファイト(例えば、トリメチル
ホスファイト、トリエチルホスファイト、トリイソブチ
ルホスファイト、トリブチルホスファイトなど)、ヘキ
サメチルホスホラストリアミド、あるいは、トリフェニ
ルホスフィンなどを用いると共役付加反応が円滑に進行
する。特にトリブチルホスフィン、ヘキサメチルホスホ
ラストリアミドが好適に用いられる。
【0043】本発明の方法(スキーム1)は、非プロト
ン性不活性有機溶媒存在下、上記式(II)で表される有
機リチウム化合物または有機スズ化合物と、CuQ(Q
は前記定義と同じ)から調製した有機銅化合物と、上記
式(III )で表される2−オルガノチオ−2−シクロペ
ンテノン類を反応させた後、酸無水物、酸クロライド、
または混合酸無水物と反応させることにより行われる。
【0044】2−オルガノチオ−2−シクロペンテノン
類と有機銅化合物とは、化学量論的には等モル反応を行
うが、通常、2−オルガノチオ−2−シクロペンテノン
類1モルに対し、0.5 〜 5.0倍、好ましくは 0.8〜 2.0
倍、特に好ましくは 1.0〜 1.5モル倍の有機銅化合物を
用いて行われる。
【0045】2−オルガノチオ−2−シクロペンテノン
類と有機銅化合物の共役付加反応の反応温度は - 100℃
〜 50 ℃、特に好ましくは - 78 ℃〜 0℃程度の温度範
囲が採用される。反応時間は反応温度により異なるが、
通常 - 78 ℃〜 - 20 ℃にて約 1時間反応させれば充分
である。
【0046】また、2−オルガノチオ−2−シクロペン
テノン類と有機銅化合物の共役付加反応で得られた反応
中間体と、酸無水物、酸クロライド、または混合酸無水
物とは、化学量論的には等モル反応を行うが、通常、酸
無水物、酸クロライド、または混合酸無水物が過剰にな
るようにして反応を行わせる。すなわち、2−オルガノ
チオ−2−シクロペンテノン類1モルに対し、1.0 〜 1
0.0 倍、好ましくは 2.0〜 5.0モル倍の酸無水物、酸ク
ロライド、または混合酸無水物を使用して反応を行う。
【0047】2−オルガノチオ−2−シクロペンテノン
類と有機銅化合物の共役付加反応で得られた反応中間体
と、酸無水物、酸クロライド、または混合酸無水物との
反応の反応温度は -30℃〜 50 ℃、特に好ましくは -20
℃〜 30 ℃程度の温度が採用される。反応時間は反応温
度により異なるが、通常 0℃〜 20 ℃にて約 15 分反応
させれば充分である。
【0048】反応は有機溶媒の存在下で行われる。反応
温度下で液状であって、反応試剤とは反応しない不活性
の非プロトン性の有機溶媒が用いられる。かかる非プロ
トン性不活性有機溶媒としては、例えば、ペンタン、ヘ
キサン、ヘプタン、シクロヘキサンのような飽和炭化水
素類、ベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭
化水素、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオ
キサン、ジメトキシエタン、ジエチレングリコールジメ
チルエーテルのようなエーテル系溶媒、その他、ヘキサ
メチルホスホリックアミド(HMP)、N,N−ジメチル
ホルムアミド(DMF)、N,N−ジメチルアセトアミド
(DMA)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、スロ
ホラン、N−メチルピロリドンのようないわゆる非プロ
トン性極性溶媒等が挙げられ、二種以上の混合溶媒とし
て用いることも可能である。また、かかる非プロトン性
不活性有機溶媒として、有機銅化合物を製造するのに用
いた不活性溶媒をそのまま用いることもできる。すなわ
ち、この場合、有機銅化合物を製造した反応系内に2−
オルガノチオ−2−シクロペンテノン類を添加して反応
を行えばよい。有機溶媒の使用量は反応に円滑に進行さ
せるのに十分な量があればよく、通常は原料の 1〜 100
倍容量、好ましくは 2〜 20 倍容量が用いられる。
【0049】三価の有機リン化合物は有機銅化合物の前
記した調製時に存在させておくこともでき、その系内に
2−オルガノチオ−2−シクロペンテノン類を加えて反
応を実施することもできる。
【0050】かくして、前記式(I)で表される化合物
のうち、水酸基が保護され、かつ、Zがエステルである
ものが得られる。本発明の製造法は立体特異的に進行す
る反応を用いているために上記式(III )で表される立
体配置を持つ出発原料からは前記式(I)で表される立
体配置を持つ化合物が得られ、上記式(III )の鏡像体
からは前記式(I)entで表される前記式(I)の鏡像
体が得られることになる。
【0051】反応後、得られる生成物は通常の手段によ
り反応液から分離、精製される。例えば抽出、洗浄、ク
ロマトグラフィーあるいはこれらの組み合わせにより行
われる。
【0052】さらにここで得られた水酸基が保護され、
Zがエステルになっている化合物は、必要に応じて脱保
護、加水分解、あるいは塩生成反応に付すことができ
る。
【0053】Zがアリルエステルである場合(R51=Al
lyl)には、パラジウム触媒と蟻酸または蟻酸の塩を用
いた加水素分解反応により、アリルエステルをカルボン
酸(R51=H)へ変換することができる。ここで、得ら
れたカルボン酸はさらに、エステル化やアミド化を行う
ことにより、他の置換基へ変換することができる。
【0054】本発明でのパラジウム触媒を用いたアリル
エステルの加水素分解反応では、パラジウム触媒とし
て、0価と2価の錯体を使うことができ、例えば、トリ
ス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)、ビ
ス[1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)エタン]パラ
ジウム(0)、テトラキストリフェニルホスフィンパラ
ジウム(II)、酢酸パラジウム、ビストリフェニルホス
フィンパラジウム(II)アセテートなどを挙げることが
できる。反応を完結させるのに必要なパラジウム錯体の
量を減らすために、反応系中にホスフィンなどの配位子
を添加する方がよい場合がある。特に、トリス(ジベン
ジリデンアセトン)ジパラジウム(0)や酢酸パラジウ
ムのように、錯体にホスフィン配位子が存在しないパラ
ジウム錯体では、多くの場合、反応系中に配位子を添加
して反応を行う。添加する配位子としては、トリフェニ
ルホスフィン、ジフェニルホスフィノエタン、トリブチ
ルホスフィン、トリエチルホスフィン、トリエチルホス
ファイトなどを挙げることができる。反応に使用するパ
ラジウム錯体の量は、基質のアリルエステルに対して、
0.1 〜 50 mol % であり、配位子を添加する場合、添加
する量は、パラジウムに対して、0.2 〜 8当量程度であ
る。
【0055】アリルエステルの加水素分解反応は有機溶
媒の存在下で行われる。反応温度下で液状であって、反
応試剤とは反応しない不活性の非プロトン性の有機溶媒
が用いられる。かかる非プロトン性不活性有機溶媒とし
ては、例えば、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、シクロ
ヘキサンのような飽和炭化水素類、ベンゼン、トルエ
ン、キシレンのような芳香族炭化水素、ジエチルエーテ
ル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタ
ン、ジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエ
ーテル系溶媒、その他、ヘキサメチルホスホリックアミ
ド(HMP)、N,N −ジメチルホルムアミド(DM
F)、N,N −ジメチルアセトアミド(DMA)、ジメチ
ルスルホキシド(DMSO)、スロホラン、N −メチル
ピロリドンのようないわゆる非プロトン性極性溶媒等が
挙げられ、二種以上の混合溶媒として用いることも可能
である。有機溶媒の使用量は反応に円滑に進行させるの
に十分な量があればよく、通常は原料の 1〜 100倍容
量、好ましくは 2〜 20 倍容量が用いられる。
【0056】アリルエステルの加水素分解反応は、水素
源として蟻酸を使用するので、基質のアリルエステルに
対して、化学量論的には等モルあればよいが、実際に
は、蟻酸として、0.5 〜 10.0 当量用いられる。好まし
くは 1.0〜 5.0当量使用する。実際の実験で蟻酸を使用
する場合は、市販のアンモニウム塩をそのまま使用する
か、予め、蟻酸を溶かした溶媒に、トリエチルアミンな
どの塩基を加えて、酸性度を調整して使用する。塩基の
使用量は基本的には蟻酸と等モルを使い、反応系が中性
条件下になるようにするが、反応基質の耐酸性、耐塩基
性を考慮して、化合物が壊れない条件なら、必ずしも、
中性条件でなくてもよい。
【0057】アリルエステルの加水素分解反応の反応温
度は、0 〜 100℃程度で行い、好ましくは、15〜 70 ℃
の間で行う。
【0058】かくして、前記式(I)で表される化合物
のうち、水酸基が保護され、かつ、Zがカルボン酸であ
るものが得られる。反応後、得られる生成物はフロリジ
ルやセライト濾過による触媒の除去、または、抽出、洗
浄、および、クロマトグラフィーなどの手段により反応
液から分離、精製される。
【0059】ここで得られたZがカルボン酸である化合
物は、必要に応じて、さらに、カルボン酸部分のエステ
ル化やアミド化、水酸基の保護の除去等の反応に付すこ
とができる。カルボン酸部分のエステル化やアミド化は
通常の化学反応を使用して行える。
【0060】化合物の水酸基の保護基(W’および/ま
たはR21)の除去は、保護基が水酸基の酸素原子と共に
アセタール結合を形成する場合には、例えば酢酸、p-ト
ルエンスルホン酸のピリジニウム塩または陽イオン交換
樹脂を触媒として、例えば、水、テトラヒドロフラン、
ジオキサン、アセトン、アセトニトリル等を反応溶媒と
することにより好適に実施される。反応は通常 - 78 ℃
〜 50 ℃の温度範囲で10 分〜 3日間程度行われる。ま
た、保護基がトリ(C1〜C7炭化水素)シリル基の場
合には、例えば酢酸、p-トルエンスルホン酸のピリジニ
ウム塩、テトラブチルアンモニウムフルオライド、セシ
ウムフルオライド、フッ化水素酸、フッ化水素−ピリジ
ン等を触媒として、上記した反応溶媒中で同様の温度で
同程度の時間実施される。
【0061】水酸基の保護基を除去などを行い、水溶性
が高まった化合物の場合で、Zがエステルである化合物
のエステルの加水分解反応は、例えば、リパーゼ、エス
テラーゼ等の酵素を用い、水または水を含む溶媒中で -
10℃〜 60 ℃の温度範囲で 10 分〜 24 時間程度行うこ
とができる。ただし、9位のエノールエステルもこの条
件で加水分解されるため、反応の進行の確認は頻繁に行
い、9位のエノールエステルが加水分解されるような場
合には、1位のカルボシキル基の保護基(R5)の除去
が完全に行われるのを待たずに反応を止め、目的の7−
チアプロスタグランジン類が得られるようにすることが
望ましい。なお、前述したように、Zがアリルエステル
である場合(R51=Allyl)には、水酸基の保護基を除
去した化合物でも、パラジウム触媒を用いた加水素分解
反応により保護基(R51)の除去を行うことができる。
【0062】本発明によれば、上記のようにして加水分
解反応により得られたカルボキシル基を有する化合物
は、次いで必要に応じて、さらに塩生成反応に付され、
相当するカルボン酸塩を得ることができる。塩生成反応
は、カルボン酸とほぼ等量の水酸化カリウム、水酸化ナ
トリウム、炭酸ナトリウムなどの塩基性化合物、あるい
はアンモニア、トリメチルアミン、モノエタノールアミ
ン、モルホリンとを通常の方法で中和反応させることに
より行われる。
【0063】
【実施例】
[実施例1](11R,12S,13E,15S,17R)−9−ブ
チリルオキシ−11,15−ビス(tert−ブチルジメチ
ルシロキシ)−17,20−ジメチル−7−チアプロス
タ−8,13−ジエン酸メチルの合成 (R1=Pr, R2=tB
uMe2Si, R3=H,R4=2-Me-hexyl, W=tBuMe2SiO, X-Y=CH2-C
H2, Z=CO2Me, n=0, --=trans-CH=CH)
【0064】
【化12】
【0065】(1E,3S,5R)−1−ヨード−3−
(tert−ブチルジメチルシロキシ)−5−メチル−1−
ノネン (476 mg, 1.2 mmol)のエーテル (3 ml) 溶液を
- 78℃まで冷却後、そこへtert−ブチルリチウム(1.54
mol / l, 1.56 ml, 2.4 mmol) を加え、- 78℃のまま 2
時間攪拌した。さらにそこへ、ヘキシン銅 174 mgとヘ
キサメチルホスホラストリアミド (436 μl)のエーテル
(6 ml) 溶液を加え、- 78℃のままさらに 1時間攪拌
し、銅試薬を生成した。得られた銅試薬の中へ、(4
R)−tert−ブチルジメチルシロキシ−2−(5−メト
キシカルボニルペンチルチオ)−2−シクロペンテン−
1−オン (373 mg, 1 mmol) のテトラヒドロフラン (20
ml)溶液を滴下した。その反応混合液は - 78 ℃のま
ま 15 分間、その後、反応温度を上昇させ、- 40〜 - 3
0 ℃で 1時間攪拌した。さらに 0℃で無水酪酸 (441 μ
l)を加え、室温まで反応温度を上げながら 15 分間攪拌
した。その反応溶液を飽和硫酸アンモニウム (40 ml)へ
注ぎ込み、その混合液を分液後、水層はエーテルで抽出
し、抽出液と有機層を合わせた後、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥させた。その溶液を減圧下濃縮後、シリカゲル
カラムクロマトグラフィー(5 〜 10 % 酢酸エチル/ヘ
キサン)で精製し、(11R,12S,13E,15
S,17R)−9−ブチリルオキシ−11,15−ビス
(tert−ブチルジメチルシロキシ)−17,20−ジメ
チル−7−チアプロスタ−8,13−ジエン酸メチル
(428 mg, 60 %) を得た。
【0066】1H-NMR (270 MHz, δppm, CDCl3) 0.04 (s), 0.05 (s) …… 12 H 0.87 (s, 9H) 0.8 - 1.0 (m, 6H) 0.89 (s, 9H) 1.00 (t, J = 7.3 Hz, 3H) 1.0 - 1.8 (m, 17H) 2.30 (t, J = 7.6 Hz, 2H) 2.42 (t, J = 7.3 Hz, 2H) 2.3 - 2.7 (m, 3H) 2.92 (dd, J = 16.3 & 6.8 Hz, 1H) 3.12 (d, J = 7.9 Hz, 1H) 3.66 (s, 3H) 4.1 - 4.2 (m, 2H) 5.43 (dd, J = 15.5 & 8.6 Hz, 1H) 5.62 (dd, J = 15.3 & 6.1 Hz, 1H)
【0067】[実施例2](11R,12S,13E,15S,17R)−9−ブ
チリルオキシ−11,15−ジヒドロキシ−17,20
−ジメチル−7−チアプロスタ−8,13−ジエン酸メ
チルの合成 (R1=Pr, R2=H, R3=H, R4=2-Me-hexyl, W=
OH, X-Y=CH2-CH 2, Z=CO2Me, n=0, --=trans-CH=CH)
【0068】
【化13】
【0069】氷冷したアセトニトリル (3 ml) とピリジ
ン (0.1 ml) の溶液に、フッ化水素ピリジン溶液(0.3 m
l)を加え、(11R,12S,13E,15S,17
R)−9−ブチリルオキシ−11,15−ビス(tert−
ブチルジメチルシロキシ)−17,20−ジメチル−7
−チアプロスタ−8,13−ジエン酸メチル (214 mg)
のピリジン (50μl)溶液を加えた。氷浴を外し、室温に
しながら 4時間攪拌した。反応溶液を酢酸エチルと飽和
炭酸水素ナトリウム水溶液の混合液に注ぎ込んだ。その
混合液から酢酸エチルで目的物を抽出した。抽出液は飽
和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。そ
の溶液を減圧下濃縮後、シリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(40〜 50 % 酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、
(11R,12S,13E,15S,17R)−9−ブ
チリルオキシ−11,15−ジヒドロキシ−17,20
−ジメチル−7−チアプロスタ−8,13−ジエン酸メ
チル(119 mg, 82 %) を得た。
【0070】1H-NMR (270 MHz, δppm, CDCl3) 0.8 - 1.0 (m, 6H) 1.00 (t, J = 7.4 Hz, 3H) 1.0 - 1.8 (m, 17H) 2.30 (t, J = 7.4 Hz, 2H) 2.43 (t, J = 7.4 Hz, 2H) 2.3 - 2.7 (m, 3H) 2.89 (ddd, J = 16.5 & 6.9 & 1.3 Hz, 1H) 3.20 (dd, J = 8.1 & 3.5 Hz, 1H) 3.67 (s, 3H) 4.1 - 4.3 (m, 2H) 5.55 (dd, J = 15.3 & 8.1 Hz, 1H) 5.68 (dd, J = 15.3 & 6.4 Hz, 1H)
【0071】[実施例3](11R,12S,13E,15S,17R)−9−ブ
チロキシ−11,15−ジヒドロキシ−17,20−ジ
メチル−7−チアプロスタ−8,13−ジエン酸の合成
(R1=Pr, R2=H, R3=H, R4=2-Me-hexyl, W=OH, X-Y=CH
2-CH2, Z=CO2H,n=0, --=trans-CH=CH )
【0072】
【化14】
【0073】(11R,12S,13E,15S,17
S)−9−ブチロキシ−11,15−ジヒドロキシ−1
7,20−ジメチル−7−チアプロスタ−8,13−ジ
エン酸メチル (51 mg, 0.11 mmol) をアセトン (1 ml)
に溶かし、そこへ pH 8 リン酸バッファー (10 ml)を加
えた。さらに、エステラーゼ (from porcine liverシグ
マ社、114 μl)を加えて室温で 5 時間攪拌した。ま
だ、メチルエステルが残っている状況で反応液を氷冷
し、希塩酸で pH 4 にし、硫酸アンモニウムで飽和し
た。その混合液を酢酸エチル抽出し、抽出液を乾燥後、
減圧下濃縮した。濃縮液を薄層クロマトグラフィーで精
製し (展開液:酢酸エチル、Rf = 0.2)、(11R,1
2S,13E,15S,17S)−9−ブチロキシ−1
1,15−ジヒドロキシ−17,20−ジメチル−7−
チアプロスタ−8,13−ジエン酸 (7mg, 14 %) を得
た。
【0074】1H-NMR (270 MHz, δppm, CDCl3) 0.8 - 1.0 (m, 6H) 1.00 (t, J = 7.4 Hz, 3H) 1.0 - 1.8 (m, 17H) 2.30 (t, J = 7.4 Hz, 2H) 2.43 (t, J = 7.4 Hz, 2H) 2.3 - 2.7 (m, 3H) 2.89 (ddd, J = 16.5 & 6.9 & 1.3 Hz, 1H) 3.20 (dd, J = 8.1 & 3.5 Hz, 1H) 4.1 - 4.3 (m, 2H) 5.55 (dd, J = 15.3 & 8.1 Hz, 1H) 5.68 (dd, J = 15.3 & 6.4 Hz, 1H)
【0075】[実施例4](11R,12S,13E,15S,17R)−9−ア
セトキシ−11,15−ビス(tert−ブチルジメチルシ
ロキシ)−17,20−ジメチル−7−チアプロスタ−
8,13−ジエン酸メチルの合成 (R1=Me, R2=tBuMe2
Si, R3=H, R4=2-Me-hexyl, W=tBuMe2SiO, X-Y=CH2-CH2,
Z=CO2Me, n=0, --=trans-CH=CH )
【0076】
【化15】
【0077】原料および試薬として、(1E,3S,5
R)−1−ヨード−3−(tert−ブチルジメチルシロキ
シ)−5−メチル−1−ノネン (476 mg, 1.2 mmol)、t
ert−ブチルリチウム (1.54 mol / l, 1.56 ml, 2.4 mm
ol)、ヘキシン銅 174 mg、ヘキサメチルホスホラストリ
アミド (436 μl)、(4R)−tert−ブチルジメチルシ
ロキシ−2−(5−メトキシカルボニルペンチルチオ)
−2−シクロペンテン−1−オン (373 mg, 1 mmol)、
無水酢酸 (255 μl)を使い、実施例1と同様の操作を行
い、(11R,12S,13E,15S,17R)−9
−アセトキシ−11,15−ビス(tert−ブチルジメチ
ルシロキシ)−17,20−ジメチル−7−チアプロス
タ−8,13−ジエン酸メチル (484 mg, 71 %) を得
た。
【0078】1H-NMR (270 MHz, δppm, CDCl3) 0.02 (s), 0.03 (s) …… 12 H 0.8 - 0.9 (m, 6H) 0.86 (s, 9H) 0.87 (s, 9H) 1.0 - 1.7 (m, 15H) 2.16 (s, 3H) 2.28 (t, J = 7.4 Hz, 2H) 2.3 - 2.7 (m, 3H) 2.91 (ddd, J = 1.4 & 6.7 & 16.4 Hz, 1H) 3.10 (d, J = 6.6 Hz, 1H) 3.64 (s, 3H) 4.0 - 4.2 (m, 2H) 5.41 (dd, J = 8.6 & 15.8 Hz, 1H) 5.60 (dd, J = 6.1 & 15.3 Hz, 1H)
【0079】[実施例5](11R,12S,13E,15S,17R)−9−ア
セトキシ−11,15−ジヒドロキシ−17,20−ジ
メチル−7−チアプロスタ−8,13−ジエン酸メチル
の合成 (R1=Me, R2=H, R3=H, R4=2-Me-hexyl, W=OH,
X-Y=CH2-CH2, Z=CO2Me, n=0, --=trans-CH=CH )
【0080】
【化16】
【0081】原料および試薬として、フッ化水素ピリジ
ン溶液 (0.6 ml)、(11R,12S,13E,15
S,17R)−9−アセトキシ−11,15−ビス(te
rt−ブチルジメチルシロキシ)−17,20−ジメチル
−7−チアプロスタ−8,13−ジエン酸メチル (484
mg)を使い、実施例2と同様の操作を行い、(11R,
12S,13E,15S,17R)−9−アセトキシ−
11,15−ジヒドロキシ−17,20−ジメチル−7
−チアプロスタ−8,13−ジエン酸メチル (179 mg,
56 %) を得た。
【0082】1H-NMR (270 MHz, δppm, CDCl3) 0.8 - 1.0 (m, 6H) 1.1 - 1.7 (m, 15H) 2.19 (s, 3H) 2.31 (t, J = 7.4 Hz, 2H) 2.4 - 2.8 (m, 3H) 2.91 (ddd, J = 1.1 & 6.8 & 16.4 Hz, 1H) 3.20 (dd, J = 3.3 & 8.3 Hz, 1H) 3.67 (s, 3H) 4.1 - 4.3 (m, 2H) 5.56 (dd, J = 8.1 & 15.3 Hz, 1H) 5.68 (dd, J = 6.6 & 15.5 Hz, 1H)
【0083】[実施例6](11R,12S,13E,15S,17R)−9−イ
ソブチリルオキシ−11,15−ビス(tert−ブチルジ
メチルシロキシ)−17,20−ジメチル−7−チアプ
ロスタ−8,13−ジエン酸メチルの合成 (R1=iPr,
R2=tBuMe2Si, R 3=H, R4=2-Me-hexyl, W=tBuMe2SiO, X-Y
=CH2-CH2, Z=CO2Me, n=0, --=trans-CH=CH )
【0084】
【化17】
【0085】原料および試薬として、(1E,3S,5
R)−1−ヨード−3−(tert−ブチルジメチルシロキ
シ)−5−メチル−1−ノネン (476 mg, 1.2 mmol)、t
ert−ブチルリチウム (1.54 mol / l, 1.56 ml, 2.4 mm
ol)、ヘキシン銅 174 mg、ヘキサメチルホスホラストリ
アミド (436 μl)、(4R)−tert−ブチルジメチルシ
ロキシ−2−(5−メトキシカルボニルペンチルチオ)
−2−シクロペンテン−1−オン (373 mg, 1 mmol)、
無水イソ酪酸 (448 μl)を使って、実施例1と同様の操
作を行い、(11R,12S,13E,15S,17
R)−9−イソブチリルオキシ−11,15−ビス(te
rt−ブチルジメチルシロキシ)−17,20−ジメチル
−7−チアプロスタ−8,13−ジエン酸メチル (466
mg, 65 %) を得た。
【0086】1H-NMR (270 MHz, δppm, CDCl3) 0.04 (s), 0.05 (s) …… 12 H 0.8 - 0.9 (m, 6H) 0.88 (s, 9H) 0.89 (s, 9H) 1.1 - 1.7 (m, 15H) 1.24 (d, J = 6.9 Hz, 3H) 1.25 (d, J = 6.9 Hz, 3H) 2.30 (t, J = 7.6 Hz, 2H) 2.3 - 2.8 (m, 4H) 2.91 (ddd, J = 1.3 & 6.6 & 16.2 Hz, 1H) 3.12 (d, J = 8.6 Hz, 1H) 3.66 (s, 3H) 4.1 - 4.2 (m, 2H) 5.43 (dd, J = 8.6 & 15.2 Hz, 1H) 5.62 (dd, J = 5.9 & 15.5 Hz, 1H)
【0087】[実施例7](11R,12S,13E,15S,17R)−9−イ
ソブチリルオキシ−11,15−ジヒドロキシ−17,
20−ジメチル−7−チアプロスタ−8,13−ジエン
酸メチルの合成 (R1=iPr, R2=H, R3=H, R4=2-Me-hexy
l, W=tBuMe2SiO, X-Y=CH2-CH2, Z=CO2Me, n=0, --=tran
s-CH=CH )
【0088】
【化18】
【0089】原料と試薬として、フッ化水素ピリジン溶
液 (0.6 ml)、(11R,12S,13E,15S,1
7R)−9−イソブチリルオキシ−11,15−ビス
(tert−ブチルジメチルシロキシ)−17,20−ジメ
チル−7−チアプロスタ−8,13−ジエン酸メチル
(466 mg) を使って、実施例2と同様の操作を行い、
(11R,12S,13E,15S,17R)−9−イ
ソブチリルオキシ−11,15−ジヒドロキシ−17,
20−ジメチル−7−チアプロスタ−8,13−ジエン
酸メチル (192 mg, 64 %) を得た。
【0090】1H-NMR (270 MHz, δppm, CDCl3) 0.8 - 1.0 (m, 6H) 1.1 - 1.7 (m, 15H) 1.25 (d, J = 6.9 Hz, 6H) 2.31 (t, J = 7.4 Hz, 2H) 2.4 - 2.8 (m, 4H) 2.90 (ddd, J = 1.2 & 6.8 & 16.3 Hz, 1H) 3.21 (dd, J = 3.1 & 8.1 Hz, 1H) 3.67 (s, 3H) 4.1 - 4.3 (m, 2H) 5.56 (dd, J = 8.1 & 15.3 Hz, 1H) 5.68 (dd, J = 6.4 & 15.3 Hz, 1H)
【0091】[実施例8](11R,12S,13E,15S,17R)−9−ピ
バロイルオキシ−11,15−ビス(tert−ブチルジメ
チルシロキシ)−17,20−ジメチル−7−チアプロ
スタ−8,13−ジエン酸メチルの合成 (R1=tBu, R2
=tBuMe2Si, R3=H, R4=2-Me-hexyl, W=tBuMe2SiO, X-Y=C
H2-CH2, Z=CO2Me, n=0, --=trans-CH=CH)
【0092】
【化19】
【0093】原料と試薬として、(1E,3S,5R)
−1−ヨード−3−(tert−ブチルジメチルシロキシ)
−5−メチル−1−ノネン (476 mg, 1.2 mmol)、tert
−ブチルリチウム (1.54 mol / l, 1.56 ml, 2.4 mmo
l)、ヘキシン銅 174 mg、ヘキサメチルホスホラストリ
アミド (436 μl)、(4R)−tert−ブチルジメチルシ
ロキシ−2−(5−メトキシカルボニルペンチルチオ)
−2−シクロペンテン−1−オン (373 mg, 1 mmol)、
無水ピバリン酸 (534 μl)を使って、実施例1と同様の
操作を行い、(11R,12S,13E,15S,17
R)−9−ピバロイルオキシ−11,15−ビス(tert
−ブチルジメチルシロキシ)−17,20−ジメチル−
7−チアプロスタ−8,13−ジエン酸メチル (564 m
g, 78 %) を得た。
【0094】1H-NMR (270 MHz, δppm, CDCl3) 0.04 (s), 0.05 (s) …… 12 H 0.8 - 1.0 (m, 6H) 0.88 (s, 9H) 0.89 (s, 9H) 1.1 - 1.7 (m, 15H) 1.28 (s, 9H) 2.30 (t, J = 7.6 Hz, 2H) 2.3 - 2.7 (m, 3H) 2.89 (ddd, J = 1.3 & 6.9 & 16.2 Hz, 1H) 3.12 (d, J = 8.3 Hz, 1H) 3.66 (s, 3H) 4.0 - 4.2 (m, 2H) 5.43 (dd, J = 8.7 & 15.3 Hz, 1H) 5.62 (dd, J = 6.3 & 15.5 Hz, 1H)
【0095】[実施例9](11R,12S,13E,15S,17R)−9−ピ
バロイルオキシ−11,15−ジヒドロキシ−17,2
0−ジメチル−7−チアプロスタ−8,13−ジエン酸
メチルの合成 (R1=tBu, R2=H, R3=H, R4=2-Me-hexyl,
W=OH, X-Y=CH2-CH2, Z=CO2Me, n=0, --=trans-CH=CH
【0096】
【化20】
【0097】原料と試薬として、フッ化水素ピリジン溶
液 (0.7 ml)、(11R,12S,13E,15S,1
7R)−9−ピバロイルオキシ−11,15−ビス(te
rt−ブチルジメチルシロキシ)−17,20−ジメチル
−7−チアプロスタ−8,13−ジエン酸メチル (564
mg) を使って、実施例2と同様の操作を行い、(11
R,13E,15S,17R)−9−ピバロイルオキシ
−11,15−ジヒドロキシ−17,20−ジメチル−
7−チアプロスタ−8,13−ジエン酸メチル (211 m
g, 55 %) を得た。
【0098】1H-NMR (270 MHz, δppm, CDCl3) 0.8 - 1.0 (m, 6H) 1.1 - 1.7 (m, 15H) 1.29 (s, 9H) 2.31 (t, J = 7.6 Hz, 2H) 2.4 - 2.8 (m, 3H) 2.94 (dd, J = 6.3 & 16.5 Hz, 1H) 3.22 (d, J = 7.6 Hz, 1H) 3.67 (s, 3H) 4.1 - 4.3 (m, 2H) 5.57 (dd, J = 8.2 & 15.5 Hz, 1H) 5.72 (dd, J = 5.9 & 15.5 Hz, 1H)
【0099】[実施例10](11R,12S,13E,15S,17R)−9−ブ
チリルオキシ−11,15−ビス(t-ブチルジメチルシ
ロキシ)−17,20−ジメチル−7−チアプロスタ−
8,13−ジエン酸ブチルの合成 (R1=Pr, R2=tBuMe2
Si, R3=H, R4=2-Me-hexyl, W=tBuMe2SiO, X-Y=CH2-CH2,
Z=CO2Bu, n=0, --= trans-CH=CH )
【0100】
【化21】
【0101】原料と試薬として、(1E,3S,5R)
−1−ヨード−3−(tert−ブチルジメチルシロキシ)
−5−メチル−1−ノネン (120 mg, 0.302 mmol)、ter
t−ブチルリチウム (1.54 mol / l, 392 μl, 0.302 mm
ol)、ヘキシン銅 43.6 mg、ヘキサメチルホスホラスト
リアミド (110 μl)、(4R)−tert−ブチルジメチル
シロキシ−2−(5−ブトキシカルボニルペンチルチ
オ)−2−シクロペンテン−1−オン (104 mg, 0.251
mmol)、無水酪酸 (111 μl)を使って、実施例1と同様
の操作を行い、(11R,12S,13E,15S,1
7R)−9−ブチリルオキシ−11,15−ビス(tert
−ブチルジメチルシロキシ)−17,20−ジメチル−
7−チアプロスタ−8,13−ジエン酸ブチル (138 m
g, 73 %) を得た。
【0102】1H-NMR (270 MHz, δppm, CDCl3) 0.03 (s), 0.04 (s) …… 12 H 0.8 - 0.9 (m, 6H) 0.86 (s, 9H) 0.88 (s, 9H) 0.92 (t, J = 7.3 Hz, 3H) 0.99 (t, J = 7.4 Hz, 3H) 1.0 - 1.8 (m, 21H) 2.27 (t, J = 7.6 Hz, 2H) 2.3 - 2.7 (m, 3H) 2.41 (t, J = 7.3 Hz, 2H) 2.91 (ddd, J = 1.3 & 6.6 & 16.2 Hz, 1H) 3.10 (d, J = 8.6 Hz, 1H) 4.0 - 4.2 (m, 2H) 4.05 (t, J = 6.8 Hz, 2H) 5.42 (dd, J = 8.6 & 15.2 Hz, 1H) 5.60 (dd, J = 5.9 & 15.5 Hz, 1H)
【0103】[実施例11](11R,12S,13E,15S,17R)−9−ブ
チリルオキシ−11,15−ジヒドロキシ−17,20
−ジメチル−7−チアプロスタ−8,13−ジエン酸ブ
チルの合成 (R1=Pr, R2=H, R3=H, R4=2-Me-hexyl, W=
OH, X-Y=CH2-CH 2, Z=CO2Bu, n=0, --=trans-CH=CH )
【0104】
【化22】
【0105】原料と試薬として、フッ化水素ピリジン溶
液 (0.2 ml)、(11R,12S,13E,15S,1
7R)−9−ブチリルオキシ−11,15−ビス(tert
−ブチルジメチルシロキシ)−17,20−ジメチル−
7−チアプロスタ−8,13−ジエン酸ブチル (138 m
g)を使って、実施例2と同様の操作を行い、(11R,
12S,13E,15S,17R)−9−ブチリルオキ
シ−11,15−ジヒドロキシ−17,20−ジメチル
−7−チアプロスタ−8,13−ジエン酸ブチル (69 m
g, 72 %)を得た。
【0106】1H-NMR (270 MHz, δppm, CDCl3) 0.8 - 1.0 (m, 6H) 0.94 (t, J = 7.3 Hz, 3H) 1.01 (t, J = 7.3 Hz, 3H) 1.1 - 1.8 (m, 21H) 2.29 (t, J = 7.4 Hz, 2H) 2.4 - 2.8 (m, 3H) 2.44 (t, J = 7.4 Hz, 2H) 2.96 (ddd, J = 1.2 & 6.3 & 16.2 Hz, 1H) 3.21 (d, J = 10.2 Hz, 1H) 4.07 (t, J = 6.6 Hz, 2H) 4.1 - 4.3 (m, 2H) 5.57 (dd, J = 8.1 & 15.7 Hz, 1H) 5.60 (dd, J = 5.9 & 15.5 Hz, 1H)
【0107】[実施例12](11R,12S,13E,15S)−9−ブチリルオ
キシ−11,15−ビス(tert−ブチルジメチルシロキ
シ)−7−チアプロスタ−8,13−ジエン酸メチルの
合成 (R1=Pr, R2=tBuMe2Si, R3=H, R4=Pentyl, W=tBu
Me2SiO, X-Y=CH 2-CH2, Z=CO2Me, n=0, --=trans-CH=CH
【0108】
【化23】
【0109】原料と試薬として、(1E,3S)−1−
ヨード−3−(tert−ブチルジメチルシロキシ)−1−
オクテン (442 mg, 1.2 mmol)、tert−ブチルリチウム
(1.54 mol / l, 1.56 ml, 2.4 mmol)、ヘキシン銅 174
mg 、ヘキサメチルホスホラストリアミド (436 μl)、
(4R)−tert−ブチルジメチルシロキシ−2−(5−
メトキシカルボニルペンチルチオ)−2−シクロペンテ
ン−1−オン (373 mg, 1.0 mmol)、無水酪酸 (441 μ
l)を使って、実施例1と同様な操作を行い、(11R,
12S,13E,15S)−9−ブチリルオキシ−1
1,15−ビス(tert−ブチルジメチルシロキシ)−7
−チアプロスタ−8,13−ジエン酸メチル (538 mg,
79 %) を得た。
【0110】1H-NMR (270 MHz, δppm, CDCl3) 0.04 (s), 0.05 (s) …… 12 H 0.8 - 1.0 (m, 3H) 0.87 (s, 9H) 0.89 (s, 9H) 1.00 (t, J = 7.3 Hz, 3H) 1.0 - 1.7 (m, 16H) 2.30 (t, J = 7.6 Hz, 2H) 2.3 - 2.7 (m, 3H) 2.42 (t, J = 7.3 Hz, 2H) 2.91 (ddd, J = 1.3 & 6.8 & 16.3 Hz, 1H) 3.12 (d, J = 5.9 Hz, 1H) 3.66 (s, 3H) 4.0 - 4.2 (m, 2H) 5.43 (dd, J = 8.7 & 15.3 Hz, 1H) 5.57 (dd, J = 5.8 & 15.3 Hz, 1H)
【0111】[実施例13](11R,12S,13E,15S)−9−ブチリルオ
キシ−11,15−ジヒドロキシ−7−チアプロスタ−
8,13−ジエン酸メチルの合成 (R1=Pr, R 2=H, R3=
H, R4=Pentyl, W=OH, X-Y=CH2-CH2, Z=CO2Me, n=0, --=
trans-CH=CH )
【0112】
【化24】
【0113】原料と試薬として、フッ化水素ピリジン溶
液 (0.7 ml) を加え、(11R,12S,13E,15
S)−9−ブチリルオキシ−11,15−ビス(tert−
ブチルジメチルシロキシ)−7−チアプロスタ−8,1
3−ジエン酸メチル (538 mg) を使って、実施例2と同
様な操作を行い、(11R,12S,13E,15S)
−9−ブチリルオキシ−11,15−ジヒドロキシ−7
−チアプロスタ−8,13−ジエン酸メチル (287 mg,
80 %) を得た。
【0114】1H-NMR (270 MHz, δppm, CDCl3) 0.89 (t, J = 6.6 Hz, 3H) 1.01 (t, J = 7.4 Hz, 3H) 1.2 - 1.8 (m, 16H) 2.31 (t, J = 7.3 Hz, 2H) 2.4 - 2.8 (m, 3H) 2.43 (t, J = 7.3 Hz, 2H) 2.96 (dd, J = 6.3 & 16.5 Hz, 1H) 3.22 (d, J = 8.3 Hz, 1H) 3.67 (s, 3H) 4.0 - 4.2 (m, 2H) 5.56 (dd, J = 7.9 & 15.5 Hz, 1H) 5.70 (dd, J = 6.3 & 15.5 Hz, 1H)
【0115】[実施例14](11R,12S,13E,15S)−9−ブチリルオ
キシ−11,15−ビス( tert−ブチルジメチルシロキ
シ)−15−シクロペンチル−16,17,18,1
9,20−ペンタノル−7−チアプロスタ−8,13−
ジエン酸メチルの合成 (R1=Pr, R2=tBuMe2Si, R3=H,
R4=cyclo-Pentyl, W=tBuMe2SiO, X-Y=CH2-CH2, Z=CO2M
e, n=0, --=trans-CH=CH )
【0116】
【化25】
【0117】原料と試薬として、(1E,3S)−1−
ヨード−3−(tert−ブチルジメチルシロキシ)−3−
シクロペンチル−1−プロペン (440 mg, 1.2 mmol)、t
ert−ブチルリチウム (1.54 mol / l, 1.56 ml, 2.4 mm
ol)、ヘキシン銅 174 mg、ヘキサメチルホスホラストリ
アミド (436 μl)、(4R)−tert−ブチルジメチルシ
ロキシ−2−(5−メトキシカルボニルペンチルチオ)
−2−シクロペンテン−1−オン (373 mg, 1.0 mmo
l)、無水酪酸 (441 μl)を使って、実施例1と同様の操
作を行い、(11R,12S,13E,15S)−9−
ブチリルオキシ−11,15−ビス(tert−ブチルジメ
チルシロキシ)−15−シクロペンチル−16,17,
18,19,20−ペンタノル−7−チアプロスタ−
8,13−ジエン酸メチル (321 mg, 47 %) を得た。
【0118】1H-NMR (270 MHz, δppm, CDCl3) 0.02 (s), 0.04 (s), 0.05 (s) …… 12H 0.88 (s, 9H) 0.89 (s, 9H) 1.00 (t, J = 7.4 Hz, 3H) 1.2 - 2.0 (m, 17 H) 2.30 (t, J = 7.4 Hz, 2H) 2.3 - 2.7 (m, 3H) 2.42 (t, J = 7.3 Hz, 2H) 2.95 (ddd, J = 1.3 & 6.4 & 16.3 Hz, 1H) 3.11 (d, J = 7.6 Hz, 1H) 3.66 (s, 3H) 3.90 (dd, J = 6.6 & 6.6 Hz, 1H) 4.0 - 4.2 (m, 1H) 5.41 (dd, J = 8.6 & 15.5 Hz, 1H) 5.62 (dd, J = 6.4 & 15.3 Hz, 1H)
【0119】[実施例15](11R,12S,13E,15S)−9−ブチリルオ
キシ−11,15−ジヒドロキシ−15−シクロペンチ
ル−16,17,18,19,20−ペンタノル−7−
チアプロスタ−8,13−ジエン酸メチルの合成 (R1
=Pr, R2=H, R3=H, R4=cyclo-Pentyl, W=OH, X-Y=CH2-CH
2, Z=CO2Me, n=0, --=trans-CH=CH )
【0120】
【化26】
【0121】原料と試薬として、フッ化水素ピリジン溶
液 (0.4 ml)、(11R,12S,13E,15S)−
9−ブチリルオキシ−11,15−ビス(tert−ブチル
ジメチルシロキシ)−15−シクロペンチル−16,1
7,18,19,20−ペンタノル−7−チアプロスタ
−8,13−ジエン酸メチル (321 mg) を使って、実施
例2と同様の操作を行い、(11R,12S,13E,
15S)−9−ブチリルオキシ−11,15−ジヒドロ
キシ−15−シクロペンチル−16,17,18,1
9,20−ペンタノル−7−チアプロスタ−8,13−
ジエン酸メチル (140 mg, 66 %) を得た。
【0122】1H-NMR (270 MHz, δppm, CDCl3) 1.01 (t, J = 7.4 Hz, 3H) 1.2 - 2.1 (m, 17 H) 2.31 (t, J = 7.4 Hz, 2H) 2.4 - 2.8 (m, 3H) 2.43 (t, J = 7.3 Hz, 2H) 2.95 (ddd, J = 1.3 & 6.6 & 16.5 Hz, 1H) 3.11 (d, J = 2.5 & 8.3 Hz, 1H) 3.67 (s, 3H) 3.91 (dd, J = 7.3 & 7.3 Hz, 1H) 4.1 - 4.2 (m, 1H) 5.57 (dd, J = 7.9 & 15.5 Hz, 1H) 5.71 (dd, J = 6.6 & 15.5 Hz, 1H)
【0123】[実施例16](11R,12S,13E,15S)−9−ブチリルオ
キシ−11,15−ビス(tert−ブチルジメチルシロキ
シ)−15−シクロヘキシル−16,17,18,1
9,20−ペンタノル−7−チアプロスタ−8,13−
ジエン酸メチルの合成 (R1=Pr, R2=tBuMe2Si, R3=H,
R4=cyclo-Hexyl, W=tBuMe2SiO, X-Y=CH2-CH2, Z=CO2Me,
n=0, --=trans-CH=CH )
【0124】
【化27】
【0125】原料と試薬として、(1E,3S)−1−
ヨード−3−(tert−ブチルジメチルシロキシ)−3−
シクロヘキシル−1−プロペン (150 mg, 0.4 mmol)、t
ert−ブチルリチウム(1.50 mol / l, 0.53 ml, 0.79 mm
ol)、ヘキシン銅 (58 mg)、ヘキサメチルホスホラスト
リアミド (145 μl)、(4R)−4−(tert−ブチルジ
メチルシロキシ)−2−(5−メトキシカルボニルペン
チルチオ)−2−シクロペンテン−1−オン (124 mg,
0.33 mmol)、無水酪酸 (147 μl)を使って、実施例1と
同様の操作を行い、(11R,12S,13E,15
S)−9−ブチリルオキシ−11,15−ビス(tert−
ブチルジメチルシロキシ)−15−シクロヘキシル−1
6,17,18,19,20−ペンタノル−7−チアプ
ロスタ−8,13−ジエン酸メチル (133 mg, 48 %) を
得た。
【0126】1H-NMR (270 MHz, δppm, CDCl3) 0.01 (s), 0.03 (s) …… 12H 0.88 (s, 9H) 0.89 (s, 9H) 1.00 (t, J = 7.5 Hz, 3H) 1.1 - 1.9 (m, 19 H) 2.30 (t, J = 7.6 Hz, 2H) 2.3 - 2.7 (m, 3H) 2.42 (t, J = 7.5 Hz, 2H) 2.94 (ddd, J = 1.0 & 6.6 & 16.2 Hz, 1H) 3.13 (d, J = 8.5 Hz, 1H) 3.66 (s, 3H) 3.82 (t, J = 6.0 Hz, 1H) 4.0 - 4.2 (m, 1H) 5.38 (dd, J = 8.5 & 15.5 Hz, 1H) 5.60 (dd, J = 6.3 & 15.5 Hz, 1H)
【0127】[実施例17](11R,12S,13E,15S)−9−ブチリルオ
キシ−11,15−ジヒドロキシ−15−シクロヘキシ
ル−16,17,18,19,20−ペンタノル−7−
チアプロスタ−8,13−ジエン酸メチルの合成 (R1
=Pr, R2=H, R3=H, R4=cyclo-Hexyl, W=OH, X-Y=CH2-C
H2, Z=CO2Me, n=0, --=trans-CH=CH )
【0128】
【化28】
【0129】原料と試薬として、フッ化水素ピリジン溶
液 (0.2 ml)、(11R,12S,13E,15S)−
9−ブチリルオキシ−11,15−ビス(tert−ブチル
ジメチルシロキシ)−15−シクロヘキシル−16,1
7,18,19,20−ペンタノル−7−チアプロスタ
−8,13−ジエン酸メチル (130 mg)を使って、実施
例2と同様の操作を行い、(11R,12S,13E,
15S)−9−ブチリルオキシ−11,15−ジヒドロ
キシ−15−シクロヘキシル−16,17,18,1
9,20−ペンタノル−7−チアプロスタ−8,13−
ジエン酸メチル (60 mg, 67 %)を得た。
【0130】1H-NMR (270 MHz, δppm, CDCl3) 1.01 (t, J = 7.5 Hz, 3H) 0.9 - 1.9 (m, 19 H) 2.31 (t, J = 7.5 Hz, 2H) 2.43 (t, J = 7.5 Hz, 2H) 2.5 - 2.8 (m, 3H) 2.94 (ddd, J = 1.2 & 6.6 & 16.5 Hz, 1H) 3.22 (dd, J = 2.5 & 8.2 Hz, 1H) 3.67 (s, 3H) 3.85 (dd, t = 6.6 Hz, 1H) 4.1 - 4.2 (m, 1H) 5.53 (dd, J = 7.9 & 15.5 Hz, 1H) 5.68 (dd, J = 6.6 & 15.5 Hz, 1H)
【0131】[実施例18](11R,12S,13E,15R)−9−ブチリルオ
キシ−11,15−ビス(tert−ブチルジメチルシロキ
シ)−15−シクロヘキシル−16,17,18,1
9,20−ペンタノル−7−チアプロスタ−8,13−
ジエン酸メチルの合成 (R1=Pr, R2=tBuMe2Si, R3=H,
R4=cyclo-Hexyl, W=tBuMe2SiO, X-Y=CH2-CH2, Z=CO2Me,
n=0, --=trans-CH=CH )
【0132】
【化29】
【0133】原料と試薬として、(1E,3R)−1−
ヨード−3−(tert−ブチルジメチルシロキシ)−3−
シクロヘキシル−1−プロペン (457 mg, 1.2 mmol)、t
ert−ブチルリチウム(1.54 mol / l, 1.56 ml, 2.4 mmo
l)、ヘキシン銅 (174 mg)、ヘキサメチルホスホラスト
リアミド (436 μl)、(4R)−tert−ブチルジメチル
シロキシ−2−(5−メトキシカルボニルペンチルチ
オ)−2−シクロペンテン−1−オン (373 mg, 1.0 mm
ol)、無水酪酸 (441 μl)を使って、実施例1と同様の
操作を行い、(11R,12S,13E,15R)−9
−ブチリルオキシ−11,15−ビス(tert−ブチルジ
メチルシロキシ)−15−シクロヘキシル−16,1
7,18,19,20−ペンタノル−7−チアプロスタ
−8,13−ジエン酸メチル (80 mg, 12 %)を得た。
【0134】1H-NMR (270 MHz, δppm, CDCl3) 0.02 (s), 0.03 (s), 0.04 (s) …… 12H 0.88 (s, 9H) 0.89 (s, 9H) 1.00 (t, J = 7.4 Hz, 3H) 1.1 - 1.9 (m, 19 H) 2.30 (t, J = 7.4 Hz, 2H) 2.3 - 2.7 (m, 3H) 2.42 (t, J = 7.4 Hz, 2H) 2.90 (ddd, J = 1.3 & 6.9 & 16.2 Hz, 1H) 3.13 (dd, J = 2.6 & 8.6 Hz, 1H) 3.66 (s, 3H) 3.81 (dd, J = 6.3 & 6.3 Hz, 1H) 4.11 (ddd, J = 3.3 & 3.6 & 6.6 Hz, 1H) 5.39 (dd, J = 8.6 & 15.2 Hz, 1H) 5.59 (dd, J = 6.9 & 15.5 Hz, 1H)
【0135】[実施例19](11R,12S,13E,15R)−9−ブチリルオ
キシ−11,15−ジヒドロキシ−15−シクロヘキシ
ル−16,17,18,19,20−ペンタノル−7−
チアプロスタ−8,13−ジエン酸メチルの合成 (R1
=Pr, R2=H, R3=H, R4=cyclo-Hexyl, W=OH, X-Y=CH2-C
H2, Z=CO2Me, n=0, --=trans-CH=CH )
【0136】
【化30】
【0137】原料と試薬として、フッ化水素ピリジン溶
液 (0.1 ml)、(11R,12S,13E,15R)−
9−ブチリルオキシ−11,15−ビス(tert−ブチル
ジメチルシロキシ)−15−シクロヘキシル−16,1
7,18,19,20−ペンタノル−7−チアプロスタ
−8,13−ジエン酸メチル (80 mg)を使って、実施例
2と同様の操作を行い、(11R,12S,13E,1
5R)−9−ブチリルオキシ−11,15−ジヒドロキ
シ−15−シクロヘキシル−16,17,18,19,
20−ペンタノル−7−チアプロスタ−8,13−ジエ
ン酸メチル (32mg, 59 %)を得た。
【0138】1H-NMR (270 MHz, δppm, CDCl3) 1.01 (t, J = 7.4 Hz, 3H) 1.1 - 1.9 (m, 19 H) 2.31 (t, J = 7.4 Hz, 2H) 2.3 - 2.8 (m, 3H) 2.44 (t, J = 7.3 Hz, 2H) 2.90 (ddd, J = 1.3 & 6.4 & 16.7 Hz, 1H) 3.23 (dd, J = 1.3 & 7.9 Hz, 1H) 3.67 (s, 3H) 3.86 (dd, J = 6.4 & 6.4 Hz, 1H) 4.1 - 4.2 (m, 1H) 5.55 (dd, J = 8.3 & 15.5 Hz, 1H) 5.59 (dd, J = 6.6 & 15.5 Hz, 1H)
【0139】[実施例20](11R,12S,13E,15S)−9−ベンゾイル
オキシ−11,15−ビス(tert−ブチルジメチルシロ
キシ)−7−チアプロスタ−8,13−ジエン酸メチル
の合成 (R1=Ph, R2=tBuMe2Si, R3=H, R4=Pentyl, W=t
BuMe2SiO, X-Y=CH2-CH2, Z=CO2Me, n=0, --=trans-CH=C
H )
【0140】
【化31】
【0141】原料と試薬として、(1E,3S)−1−
ヨード−3−(tert−ブチルジメチルシロキシ)−1−
オクテン (442 mg, 1.2 mmol)、tert−ブチルリチウム
(1.54mol / l, 1.56 ml, 2.4 mmol)、ヘキシン銅 (174
mg)、ヘキサメチルホスホラストリアミド (436 μl)、
(4R)−tert−ブチルジメチルシロキシ−2−(5−
メトキシカルボニルペンチルチオ)−2−シクロペンテ
ン−1−オン (373 mg, 1.0 mmol)、無水安息香酸酸 (6
61 mg) を使って、実施例1と同様の操作を行い、(1
1R,12S,13E,15S)−9−ベンゾイルオキ
シ−11,15−ビス(tert−ブチルジメチルシロキ
シ)−7−チアプロスタ−8,13−ジエン酸メチル
(239 mg, 33 %) を得た。
【0142】1H-NMR (270 MHz, δppm, CDCl3) 0.06 (s), 0.07 (s), 0.07 (s) …… 12H 0.8 - 1.0 (m, 3H) 0.89 (s, 9H) 0.91 (s, 9H) 1.00 (t, J = 7.3 Hz, 3H) 1.2 - 1.7 (m, 14H) 2.25 (t, J = 7.6 Hz, 2H) 2.4 - 2.8 (m, 3H) 3.07 (ddd, J = 1.6 & 5.4 & 16.2 Hz, 1H) 3.19 (d, J = 8.6 Hz, 1H) 3.65 (s, 3H) 4.11 (dd, J = 5.8 & 11.7 Hz, 1H) 4.20 (ddd, J = 3.3 & 3.3 & 6.6 Hz, 1H) 5.48 (dd, J = 8.4 & 15.7 Hz, 1H) 5.60 (dd, J = 5.8 & 15.3 Hz, 1H) 7.47 (dd, J = 7.2 & 7.9 Hz, 2H) 7.60 (dd, J = 6.2 & 7.3 Hz, 1H) 8.12 (d, J = 7.3 Hz, 2H)
【0143】[実施例21](11R,12S,13E,15S)−9−ベンゾイル
オキシ−11,15−ジヒドロキシ−7−チアプロスタ
−8,13−ジエン酸メチルの合成 (R1=Ph,R2=H, R3
=H, R4=Pentyl, W=OH, X-Y=CH2-CH2, Z=CO2Me, n=0, --
= trans-CH=CH)
【0144】
【化32】
【0145】原料と試薬として、フッ化水素ピリジン溶
液 (0.3 ml)、(11R,12S,13E,15S)−
9−ベンゾイルオキシ−11,15−ビス(tert−ブチ
ルジメチルシロキシ)−7−チアプロスタ−8,13−
ジエン酸メチル (239 mg) を使って、実施例2と同様の
操作を行い、(11R,13E,15S)−9−ベンゾ
イルオキシ−11,15−ジヒドロキシ−7−チアプロ
スタ−8,13−ジエン酸メチル (144 mg, 86 %) を得
た。
【0146】1H-NMR (270 MHz, δppm, CDCl3) 0.89 (t, J = 6.8 Hz, 3H) 1.2 - 1.7 (m, 14H) 2.26 (t, J = 7.4 Hz, 2H) 2.5 - 2.8 (m, 3H) 3.11 (dd, J = 5.3 & 16.3 Hz, 1H) 3.28 (d, J = 10.9 Hz, 1H) 3.65 (s, 3H) 4.14 (dd, J = 6.3 & 12.5 Hz, 1H) 4.24 (ddd, J = 3.0 & 3.3 & 6.2 Hz, 1H) 5.61 (dd, J = 8.4 & 15.7 Hz, 1H) 5.75 (dd, J = 6.3 & 15.5 Hz, 1H) 7.49 (dd, J = 7.3 & 7.9 Hz, 2H) 7.62 (dd, J = 6.3 & 7.6 Hz, 1H) 8.11 (d, J = 7.3 Hz, 2H)
【0147】[実施例22](11R,12S,13E,16S)−9−ブチリルオ
キシ−11−(tert−ブチルジメチルシロキシ)−16
−(トリメチルシロキシ)−16−メチル−7−チアプ
ロスタ−8,13−ジエン酸メチルの合成 (R1=Pr, R
2=tBuMe2Si, R3=Me, R4=Bu, W=tBuMe2SiO, X-Y=CH2-C
H2, Z=CO2Me, n=1, --=trans-CH=CH )
【0148】
【化33】
【0149】原料と試薬として、(1E,4S)−1−
ヨード−4−メチル−4−(トリメチルシロキシ)−1
−オクテン (408 mg, 1.2 mmol)、tert−ブチルリチウ
ム(1.54 mol / l, 1.56 ml, 2.4 mmol)、ヘキシン銅 (1
74 mg)、ヘキサメチルホスホラストリアミド (436 μ
l)、(4R)−tert−ブチルジメチルシロキシ−2−
(5−メトキシカルボニルペンチルチオ)−2−シクロ
ペンテン−1−オン (373mg, 1.0 mmol)、無水酪酸 (44
1 μl)を使って、実施例1と同様の操作を行い、(11
R,12S,13E,16S)−9−ブチリルオキシ−
11−(tert−ブチルジメチルシロキシ)−16−(ト
リメチルシロキシ)−16−メチル−7−チアプロスタ
−8,13−ジエン酸メチル (226 mg, 35 %) を得た。
【0150】1H-NMR (270 MHz, δppm, CDCl3) 0.04 (s), 0.10 (s) …… 15H 0.8 - 1.0 (m, 3H) 0.87 (s, 9H) 1.00 (t, J = 7.4 Hz, 3H) 1.17 (s, 3H) 1.2 - 1.8 (m, 14 H) 2.0 - 2.8 (m, 9H) 2.88 (dd, J = 6.6 & 16.5 Hz, 1H) 3.13 (d, J = 6.4 Hz, 1H) 3.67 (s, 3H) 4.1 - 4.2 (m, 1H) 5.1 - 5.4 (m, 1H) 5.5 - 5.7 (m, 1H)
【0151】[実施例23](11R,12S,13E,16S)−9−ブチリルオ
キシ−11,16−ジヒドロキシ−16−メチル−7−
チアプロスタ−8,13−ジエン酸メチルの合成 (R1
=Pr, R2=H, R3=Me, R4=Bu, W=OH, X-Y=CH2-CH2, Z=CO2M
e, n=1, --=trans-CH=CH )
【0152】
【化34】
【0153】原料と試薬として、フッ化水素ピリジン溶
液 (0.1 ml)、(11R,12S,13E,16S)−
9−ブチリルオキシ−11−(tert−ブチルジメチルシ
ロキシ)−16−(トリメチルシロキシ)−16−メチ
ル−7−チアプロスタ−8,13−ジエン酸メチル (19
mg)を使って、実施例2と同様の操作を行い、(11
R,12S,13E,16S)−9−ブチリルオキシ−
11,16−ジヒドロキシ−16−メチル−7−チアプ
ロスタ−8,13−ジエン酸メチル (5 mg, 37 %) を得
た。
【0154】1H-NMR (270 MHz, δppm, CDCl3) 0.91 (t, J = 6.9 Hz, 3H) 1.00 (t, J = 7.4 Hz, 3H) 1.16 (s, 3H) 1.2 - 1.8 (m, 14 H) 2.20 (d, J = 7.3 Hz, 2H) 2.31 (t, J = 7.3 Hz, 2H) 2.43 (t, J = 7.4 Hz, 2H) 2.5 - 2.8 (m, 3H) 2.95 (ddd, J = 1.3 & 6.6 & 16.5 Hz, 1H) 3.22 (d, J = 6.3 Hz, 1H) 3.67 (s, 3H) 4.18 (dt, J = 3.3 & 3.3 Hz, 1H) 5.41 (dd, J = 8.6 & 15.2 Hz, 1H) 5.72 (dt, J = 15.2 & 7.3 Hz, 1H)
【0155】[実施例24](11R,12S,13E,15S)−9−ブチリルオ
キシ−11,15−ビス(tert−ブチルジメチルシロキ
シ)−7−チアプロスタ−8,13−ジエン酸アリルの
合成 (R1=Pr, R2=tBuMe2Si, R3=H, R4=Pentyl, W=tBu
Me2SiO, X-Y=CH 2-CH2, Z=CO2-Allyl, n=0, --=trans-CH
=CH )
【0156】
【化35】
【0157】原料と試薬として、(1E,3S)−1−
ヨード−3−(tert−ブチルジメチルシロキシ)−1−
オクテン (1.31 g, 3.57 mmol)、tert−ブチルリチウム
(1.57 mol / l, 4.55 ml, 7.13 mmol)、ヘキシン銅 (51
6 mg)、ヘキサメチルホスホラストリアミド (1.30 m
l)、(4R)−4−(tert−ブチルジメチルシロキシ)
−2−(5−アリルオキシカルボニルペンチルチオ)−
2−シクロペンテン−1−オン (1.19 g, 2.97 mmol)、
無水酪酸 (1.31 ml)を使って、実施例1と同様の操作を
行い、(11R,12S,13E,15S)−9−ブチ
リルオキシ−11,15−ビス(tert−ブチルジメチル
シロキシ)−7−チアプロスタ−8,13−ジエン酸ア
リル (1.63 mg, 77 %)を得た。
【0158】1H-NMR (270 MHz, δppm, CDCl3) 0.04 (s), 0.05 (s) …… 12 H 0.8 - 0.9 (m, 3H) 0.87 (s, 9H) 0.89 (s, 9H) 1.00 (t, J = 7.4 Hz, 3H) 1.2 - 1.8 (m, 16H) 2.32 (t, J = 7.4 Hz, 2H) 2.4 - 2.7 (m, 3H) 2.42 (t, J = 7.4 Hz, 2H) 2.91 (ddd, J = 1.5 & 6.8 & 16.2 Hz, 1H) 3.12 (dd, J = 2.6 & 8.6 Hz, 1H) 4.0 - 4.2 (m, 2H) 4.57 (dt, J = 5.9 & 1.3 Hz, 2H) 5.23 (dd, J = 1.3 & 10.6 Hz, 1H) 5.31 (dd, J = 1.7 & 17.2 Hz, 1H) 5.43 (dd, J = 8.6 & 16.2 Hz, 1H) 5.62 (dd, J = 5.9 & 15.5 Hz, 1H) 5.8 - 6.0 (m, 1H)
【0159】[実施例25](11R,12S,13E,15S)−9−ブチリルオ
キシ−11,15−ビス(tert−ブチルジメチルシロキ
シ)−7−チアプロスタ−8,13−ジエン酸の合成
(R1=Pr, R2=tBuMe2Si, R3=H, R4=Pentyl, W=tBuMe2Si
O, X-Y=CH2-CH2,Z=CO2H, n=0, --=trans-CH=CH )
【0160】
【化36】
【0161】酢酸パラジウム (52 mg)とトリブチルホス
フィン (229 μl)のテトラヒドロフラン (20 ml)溶液に
蟻酸 (347 μl)とトリエチルアミン (57.3μl)のテトラ
ヒドロフラン (10 ml)溶解を加えた。さらに、(11
R,12S,13E,15S)−9−ブチリルオキシ−
11,15−ビス(tert−ブチルジメチルシロキシ)−
7−チアプロスタ−8,13−ジエン酸アリル (1.63
g) のテトラヒドロフラン(10 ml)溶液を加え、1 時間還
流させた。反応液を冷却後、フロリジルのショートカラ
ムに通し、触媒を除いた。その溶液を減圧下濃縮後、シ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(10〜 20 % 酢酸エ
チル/ヘキサン)で精製し、(11R,12S,13
E,15S)−9−ブチリルオキシ−11,15−ビス
(tert−ブチルジメチルシロキシ)−7−チアプロスタ
−8,13−ジエン酸 (1.41 g, 91 %) を得た。
【0162】1H-NMR (270 MHz, δppm, CDCl3) 0.04 (s), 0.05 (s) …… 12 H 0.8 - 0.9 (m, 3H) 0.88 (s, 9H) 0.89 (s, 9H) 1.00 (t, J = 7.3 Hz, 3H) 1.2 - 1.8 (m, 16H) 2.34 (t, J = 7.2 Hz, 2H) 2.4 - 2.8 (m, 3H) 2.42 (t, J = 7.4 Hz, 2H) 2.92 (ddd, J = 1.7 & 5.3 & 16.5 Hz, 1H) 3.13 (dd, J = 6.9 Hz, 1H) 4.0 - 4.2 (m, 2H) 5.43 (dd, J = 8.6 & 16.2 Hz, 1H) 5.62 (dd, J = 5.6 & 15.5 Hz, 1H)
【0163】[実施例26](11R,12S,13E,15S)−9−ブチリルオ
キシ−11,15−ジヒドロキシ−7−チアプロスタ−
8,13−ジエン酸の合成 (R1=Pr, R2=H, R 3=H, R4=
Pentyl, W=OH, X-Y=CH2-CH2, Z=CO2H, n=0, --=trans-C
H=CH )
【0164】
【化37】
【0165】氷冷したアセトニトリル (1 ml) とピリジ
ン (0.1 ml) の溶液に、フッ化水素ピリジン溶液 (0.1
ml)を加え、(11R,12S,13E,15S)−9
−ブチリルオキシ−11,15−ビス(tert−ブチルジ
メチルシロキシ)−7−チアプロスタ−8,13−ジエ
ン酸 (79 mg)のピリジン (0.1 ml) 溶液を加えた。氷浴
を外し、室温にしながら 20 時間攪拌した。反応溶液を
酢酸エチルと飽和炭酸水素ナトリウム水溶液の混合液に
注ぎ込んだ。その混合液から酢酸エチルで目的物を抽出
した。抽出液は飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥した。その溶液を減圧下濃縮後、分取用TLC
(Merck TLC plate silica gel 60 F254, 20×20 cm, l
ayer thickness 0.25 mm, 2 枚、酢酸エチル:ヘキサン
=4:1)で精製し、(11R,12S,13E,15
S)−9−ブチリルオキシ−11,15−ジヒドロキシ
−7−チアプロスタ−8,13−ジエン酸 (17 mg, 33
%)を得た。
【0166】1H-NMR (270 MHz, δppm, CDCl3) 0.8 - 1.1 (m, 6H) 1.2 - 1.8 (m, 16H) 2.34 (t, J = 7.1 Hz, 2H) 2.4 - 2.8 (m, 3H) 2.44 (t, J = 7.4 Hz, 2H) 2.96 (dd, J = 6.3 & 16.2 Hz, 1H) 3.23 (d, J = 7.6 Hz, 1H) 4.0 - 4.2 (m, 2H) 5.56 (dd, J = 7.9 & 15.5 Hz, 1H) 5.70 (dd, J = 6.6 & 15.5 Hz, 1H)
【0167】[実施例27](11R,12S,13E,15S)−9−ブチリルオ
キシ−11,15−ビス(tert−ブチルジメチルシロキ
シ)−18−オキサ−7−チアプロスタ−8,13−ジ
エン酸メチルの合成 (R1=Pr, R2=tBuMe2Si, R3=H, R4
=2-Ethoxyethyl, W=tBuMe2SiO, X-Y=CH2-CH2, Z=CO2Me,
n=0, --=trans-CH=CH )
【0168】
【化38】
【0169】原料と試薬として、(1E,3S)−1−
ヨード−3−(tert−ブチルジメチルシロキシ)−5−
エトキシ−1−ペンテン (444 mg, 1.2 mmol)、tert−
ブチルリチウム(1.54 mol / l, 1.56 ml, 2.4 mmol)、
ヘキシン銅 (174 mg)、ヘキサメチルホスホラストリア
ミド (436 μl)、(4R)−4−(tert−ブチルジメチ
ルシロキシ)−2−(5−メトキシカルボニルペンチル
チオ)−2−シクロペンテン−1−オン (373 mg, 1.0
mmol) 、無水酪酸 (441 μl)を使って、実施例1と同様
の操作を行い、(11R,12S,13E,15S)−
9−ブチリルオキシ−11,15−ビス(tert−ブチル
ジメチルシロキシ)−18−オキサ−7−チアプロスタ
−8,13−ジエン酸メチル (192 mg, 28 %) を得た。
【0170】1H-NMR (270 MHz, δppm, CDCl3) 0.04 (s), 0.06 (s) …… 12H 0.87 (s, 9H) 0.90 (s, 9H) 1.00 (t, J = 7.4 Hz, 3H) 1.19 (t, J = 6.9 Hz, 3H) 1.2 - 1.8 (m, 10 H) 2.30 (t, J = 7.4 Hz, 2H) 2.4 - 2.8 (m, 3H) 2.42 (t, J = 7.4 Hz, 2H) 2.91 (ddd, J = 1.6 & 6.6 & 16.2 Hz, 1H) 3.12 (d, J = 5.9 Hz, 1H) 3.4 - 3.6 (m, 4H) 3.66 (s, 3H) 4.1 - 4.2 (m, 1H) 4.28 (dt, J = 5.9 & 6.3 Hz, 1H) 5.46 (dd, J = 8.7 & 15.3 Hz, 1H) 5.63 (dd, J = 5.8 & 15.3 Hz, 1H)
【0171】[実施例28](11R,12S,13E,15S)−9−ブチリルオ
キシ−11,15−ジヒドロキシ−18−オキサ−7−
チアプロスタ−8,13−ジエン酸メチルの合成 (R1
=Pr, R2=H, R3=H, R4=2-Ethoxyethyl, W=OH, X-Y=CH2-C
H2, Z=CO2Me, n=0, --=trans-CH=CH )
【0172】
【化39】
【0173】原料と試薬として、フッ化水素ピリジン溶
液 (0.2 ml)、(11R,12S,13E,15S)−
9−ブチリルオキシ−11,15−ビス(tert−ブチル
ジメチルシロキシ)−18−オキサ−7−チアプロスタ
−8,13−ジエン酸メチル(192 mg) を使って、実施
例2と同様の操作を行い、(11R,13E,15S)
−9−ブチリルオキシ−11、15−ジヒドロキシ−1
8−オキサ−7−チアプロスタ−8,13−ジエン酸メ
チル(115 mg, 89 %)を得た。
【0174】1H-NMR (270 MHz, δppm, CDCl3) 1.00 (t, J = 7.4 Hz, 3H) 1.20 (t, J = 6.9 Hz, 3H) 1.3 - 1.9 (m, 10 H) 2.31 (t, J = 7.4 Hz, 2H) 2.4 - 2.8 (m, 3H) 2.43 (t, J = 7.4 Hz, 2H) 2.90 (ddd, J = 1.3 & 6.9 & 16.2 Hz, 1H) 3.21 (dd, J = 3.3 & 7.9 Hz, 1H) 3.49 (q, J = 6.9 Hz, 2H) 3.5 - 3.7 (m, 2H) 3.67 (s, 3H) 4.1 - 4.2 (m, 1H) 4.32 (dt, J = 5.6 & 5.8 Hz, 1H) 5.60 (dd, J = 7.9 & 15.5 Hz, 1H) 5.70 (dd, J = 5.9 & 15.2 Hz, 1H)
【0175】[実施例29](11R,12S,13E,15S,17R)−9−ベ
ンゾイルオキシ−11,15−ビス(tert−ブチルジメ
チルシロキシ)−17,20−ジメチル−7−チアプロ
スタ−8,13−ジエン酸メチルの合成 (R1=Ph, R2=
tBuMe2Si, R3=H, R4=2-Me-hexyl, W=tBuMe2SiO, X-Y=CH
2-CH2, Z=CO2Me, n=0, --=trans-CH=CH)
【0176】
【化40】
【0177】原料として、(1E,3S,5R)−1−
ヨード−3−(tert−ブチルジメチルシロキシ)−5−
メチル−1−ノネン (476 mg, 1.2 mmol)、tert−ブチ
ルリチウム(1.54 mol / l, 1.56 ml, 2.4 mmol)、ヘキ
シン銅 (174 mg)、ヘキサメチルホスホラストリアミド
(436 μl)、(4R)−4−(tert−ブチルジメチルシ
ロキシ)−2−(5−メトキシカルボニルペンチルチ
オ)−2−シクロペンテン−1−オン (373 mg, 1.0 mm
ol)、無水安息香酸 (611 mg) を使って、実施例1と同
様の操作を行い、(11R,12S,13E,15S,
17R)−9−ベンゾイルオキシ−11,15−ビス
(tert−ブチルジメチルシロキシ)−17,20−ジメ
チル−7−チアプロスタ−8,13−ジエン酸メチル
(734 mg, 98 %)を得た。
【0178】1H-NMR (270 MHz, δppm, CDCl3) 0.06 (s), 0.06 (s), 0.07 (s), 0.08 (s) …… 12H 0.8 - 1.0 (m, 6H) 0.90 (s, 9H) 0.90 (s, 9H) 1.0 - 1.7 (m, 15 H) 2.25 (t, J = 7.4 Hz, 2H) 2.5 - 2.8 (m, 3H) 3.08 (dd, J = 5.5 & 16.2 Hz, 1H) 3.18 (d, J = 6.3 Hz, 1H) 3.64 (s, 3H) 4.1 - 4.2 (m, 1H) 5.48 (dd, J = 8.6 & 15.5 Hz, 1H) 5.67 (dd, J = 6.1 & 15.3 Hz, 1H) 7.47 (t, J = 7.6 Hz, 2H) 7.60 (t, J = 7.4 Hz, 1H) 8.12 (d, J = 7.3 Hz, 2H)
【0179】[実施例30](11R,12S,13E,15S,17R)−9−ベ
ンゾイルオキシ−11,15−ジヒドロキシ−17,2
0−ジメチル−7−チアプロスタ−8,13−ジエン酸
メチルの合成 (R1=Ph, R2=H, R3=H, R4=2-Me-hexyl,
W=OH, X-Y=CH2-CH2, Z=CO2Me, n=0, --=trans-CH=CH )
【0180】
【化41】
【0181】原料と試薬として、フッ化水素ピリジン溶
液 (0.7 ml)、(11R,12S,13E,15S,1
7R)−9−ベンゾイルオキシ−11,15−ビス(te
rt−ブチルジメチルシロキシ)−17,20−ジメチル
−7−チアプロスタ−8,13−ジエン酸メチル (734
mg) を使って、実施例2と同様の操作を行い、(11
R,12S,13E,15S,17R)−9−ベンゾイ
ルオキシ−11,15−ジヒドロキシ−17,20−ジ
メチル−7−チアプロスタ−8,13−ジエン酸メチル
(141 mg, 28 %)を得た。
【0182】1H-NMR (270 MHz, δppm, CDCl3) 0.89 (t, J = 6.3 Hz, 3H) 0.92 (d, J = 6.3 Hz, 9H) 1.1 - 1.7 (m, 15 H) 2.26 (t, J = 7.4 Hz, 2H) 2.5 - 2.8 (m, 3H) 3.10 (dd, J = 6.8 & 16.7 Hz, 1H) 3.28 (d, J = 5.6 Hz, 1H) 3.65 (s, 3H) 4.2 - 4.3 (m, 1H) 5.63 (dd, J = 8.1 & 15.3 Hz, 1H) 5.76 (dd, J = 6.3 & 15.5 Hz, 1H) 7.49 (t, J = 7.8 Hz, 2H) 7.62 (t, J = 7.3 Hz, 1H) 8.11 (d, J = 7.3 Hz, 2H)
【0183】[実施例31](11R,12S,13E,15S)−9−(N−ベン
ジルオキシカルボニルフェニルアラニルオキシ)−1
1,15−ビス(tert−ブチルジメチルシロキシ)−7
−チアプロスタ−8,13−ジエン酸メチルの合成
(R1=1-(Cbz-NH)-2-Ph-ethyl, R2=tBuMe2Si, R3=H, R4=
Pentyl, W=tBuMe2SiO, X-Y=CH2-CH2, Z=CO2Me, n=0, --
=trans-CH=CH )
【0184】
【化42】
【0185】(1E,3S)−1−ヨード−3−(tert
−ブチルジメチルシロキシ)−1−オクテン (221 mg,
0.6 mmol) のエーテル (1.5 ml) 溶液を - 78 ℃まで冷
却後、そこへtert−ブチルリチウム (1.50 mol / l, 0.
80 ml, 1.2 mmol)を加え、-78℃のまま 2時間攪拌し
た。さらにそこへ、ヘキシン銅 (87 mg)とヘキサメチル
ホスホラストリアミド (218 μl)のエーテル (3 ml) 溶
液を加え、- 78℃のままさらに 1時間攪拌し、銅試薬を
生成した。得られた銅試薬の中へ、(4R)−tert−ブ
チルジメチルシロキシ−2−(5−メトキシカルボニル
ペンチルチオ)−2−シクロペンテン−1−オン (187
mg, 0.5 mmol) のテトラヒドロフラン (10ml)溶液を滴
下した。その反応混合液は - 78 ℃のまま 15 分間、そ
の後、反応温度を上昇させ、- 50〜- 30℃で 1時間攪拌
した。さらに - 30 ℃で別途調製したN−ベンジルオキ
シカルボニルフェニルアラニンの混合酸無水物 (1.35 m
mol)のテトラヒドロフラン (6 ml) 溶液を加え、室温ま
で反応温度を上げながら 15時間攪拌した。その反応溶
液を飽和硫酸アンモニウム (40 ml)へ注ぎ込み、その混
合液を分液後、水層はエーテルで抽出し、抽出液と有機
層を合わせた後、無水硫酸マグネシウムで乾燥させた。
その溶液を減圧下濃縮後、シリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(10 %酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、(1
1R,13E,15S)−9−(N−ベンジルオキシカ
ルボニルフェニルアラニルオキシ)−11,15−ビス
(tert−ブチルジメチルシロキシ)−7−チアプロスタ
−8,13−ジエン酸メチル (148 mg, 33 %) を得た。
N−ベンジルオキシカルボニルフェニルアラニンの混合
酸無水物は以下のように調製した。N−ベンジルオキシ
カルボニルフェニルアラニン (414 mg, 1.35 mmol)のテ
トラヒドロフラン (6 ml) 溶液を攪拌しながら - 15 ℃
に冷却した。N−メチルモルホリン (137 mg, 1.35 mmo
l)を加え、次にクロロ蟻酸イソブチル(184mg, 1.35 mmo
l) を加えて、- 15℃のまま 30 分間攪拌した。生じた
沈澱を除き反応に使用した。
【0186】1H-NMR (270 MHz, δppm, CDCl3) 0.06 (s), 0.06 (s) …… 12 H 0.88 (s, 9H) 0.90 (s, 9H) 1.1 - 1.8 (m, 18H) 2.28 (t, J = 7.6 Hz, 2H) 2.3 - 3.0 (m, 4H) 3.1 - 3.4 (m, 2H) 3.64 (s, 3H) 4.0 - 4.2 (m, 2H) 4.7 - 4.8 (m, 1H) 5.09 (d, J = 13.0 Hz, 2H) 5.21 (d, J = 8.5 Hz, 1H) 5.44 (dd, J = 7.9 & 15.5 Hz, 1H) 5.62 (dd, J = 5.3 & 15.5 Hz, 1H) 7.1 - 7.4 (m, 11H)
【0187】[実施例32](11R,12S,13E,15S)−9−(N−ベン
ジルオキシカルボニルフェニルアラニルオキシ)−1
1,15−ジヒドロキシ−7−チアプロスタ−8,13
−ジエン酸メチルの合成 (R1=1-(Cbz-NH)-2-Ph-ethy
l, R2=H, R3=H, R4=Pentyl, W=OH, X-Y=CH2-CH2, Z=CO2
Me, n=0, --=trans-CH=CH )
【0188】
【化43】
【0189】原料と試薬として、フッ化水素ピリジン溶
液 (0.3 ml)、(11R,12S,13E,15S)−
9−(N−ベンジルオキシカルボニルフェニルアラニル
オキシ)−11,15−ビス(tert−ブチルジメチルシ
ロキシ)−7−チアプロスタ−8,13−ジエン酸メチ
ル (140 mg) を使って、(11R,12S,13E,1
5S)−9−(N−ベンジルオキシカルボニルフェニル
アラニルオキシ)−11,15−ジヒドロキシ−7−チ
アプロスタ−8,13−ジエン酸メチル (53 mg, 51 %)
を得た。
【0190】1H-NMR (270 MHz, δppm, CDCl3) 0.89 (t, J = 7.0 Hz, 3H) 1.1 - 2.1 (m, 14H) 2.28 (t, J = 7.2 Hz, 2H) 2.4 - 3.0 (m, 5H) 3.1 - 3.4 (m, 3H) 3.64 (s, 3H) 4.1 - 4.2 (m, 2H) 4.7 - 4.8 (m, 1H) 5.09 (d, J = 3.0 Hz, 2H) 5.28 (d, J = 7.9 Hz, 1H) 5.55 (dd, J = 7.9 & 15.5 Hz, 1H) 5.68 (dd, J = 6.4 & 15.5 Hz, 1H) 7.1 - 7.4 (m, 10H)
【0191】[実施例33](11R,12S,15S)−9−ブチリルオキシ−1
1−tert−ブチルジメチルシロキシ−15−(2−テト
ラヒドロピラニルオキシ)−7−チア−8−プロステン
酸メチルの合成 (R1=Pr, R2=THP, R3=H, R4=Pentyl,
W=tBuMe2SiO, X-Y=CH2-CH2, Z=CO2Me, n=0, --=CH2-C
H2
【0192】
【化44】
【0193】原料と試薬として、1−ヨード−3−(2
−テトラヒドロピラニルオキシ)−オクタン (263 mg,
0.773 mmol)、tert−ブチルリチウム (1.54 mol / l,
1.0 ml, 1.55 mmol)、ヘキシン銅 (112 mg)、ヘキサメ
チルホスホラストリアミド (281 μl)、(4R)−4−
(tert−ブチルジメチルシロキシ)−2−(5−メトキ
シカルボニルペンチルチオ)−2−シクロペンテン−1
−オン (240 mg, 0.644mmol)、無水酪酸 (284 μl)を使
って、実施例1と同様の操作を行い、(11R,12
S,15S)−9−ブチリルオキシ−11−tert−ブチ
ルジメチルシロキシ−15−(2−テトラヒドロピラニ
ルオキシ)−7−チア−8−プロステン酸メチル (171
mg, 40 %) を得た。
【0194】1H-NMR (270 MHz, δppm, CDCl3) 0.06 (s, 3H) 0.07 (s, 3H) 0.8 - 0.9 (m, 3H) 0.88 (s, 9H) 1.00 (t, J = 7.3 Hz, 3H) 1.2 - 1.8 (m, 20H) 2.30 (t, J = 7.4 Hz, 2H) 2.4 - 2.8 (m, 4H) 2.42 (t, J = 7.4 Hz, 2H) 2.8 - 3.0 (m, 1H) 3.3 - 3.5 (m, 1H) 3.5 - 3.7 (m, 1H) 3.66 (s, 3H) 3.8 - 4.0 (m, 1H) 4.0 - 4.2 (m, 1H) 4.5 - 4.7 (m, 1H)
【0195】[実施例34](11R,12S,15S)−9−ブチリルオキシ−1
1,15−ジヒドロキシ−7−チア−8−プロステン酸
メチルの合成 (R1=Pr, R2=H, R3=H, R4=Pentyl, W=O
H, X-Y=CH2-CH2, Z=CO2Me, n=0, --=CH2-CH2
【0196】
【化45】
【0197】氷冷したアセトニトリル (2 ml) とピリジ
ン (0.2 ml) の溶液に、フッ化水素ピリジン溶液 (0.2
ml) を加え、(11R,12S,15S)−9−ブチリ
ルオキシ−11−tert−ブチルジメチルシロキシ−15
−(2−テトラヒドロピラニルオキシ)−7−チア−8
−プロステン酸メチル (171 mg) のピリジン (0.2 ml)
溶液を加えた。氷浴を外し、室温にしながら 20 時間攪
拌した。反応溶液を酢酸エチルと飽和炭酸水素ナトリウ
ム水溶液の混合液に注ぎ込んだ。その混合液から酢酸エ
チルで目的物を抽出した。抽出液は飽和食塩水で洗浄
後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。その溶液を減圧下
濃縮後、テトラヒドロフラン (4 ml) を加え溶液とした
後、水 (2 ml) と酢酸 (8 ml) を加え、45℃で 2時間攪
拌した。反応溶液を酢酸エチルで希釈した後、飽和食塩
水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。その溶液
を減圧下濃縮後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー
(40〜 50 % 酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、(11
R,12S,15S)−9−ブチリルオキシ−11,1
5−ヒドロキシ−7−チア−8−プロステン酸メチル
(85 mg, 71 %)を得た。
【0198】1H-NMR (270 MHz, δppm, CDCl3) 0.89 (t, J = 6.6 Hz, 3H) 1.00 (t, J = 7.4 Hz, 3H) 1.2 - 1.9 (m, 20 H) 2.31 (t, J = 7.4 Hz, 2H) 2.4 - 2.8 (m, 4H) 2.42 (t, J = 7.4 Hz, 2H) 2.96 (ddt, J = 6.6 & 16.8 & 1.0 Hz, 1H) 3.5 - 3.7 (m, 1H) 3.67 (s, 3H) 4.1 - 4.2 (m, 1H)
【0199】[参考例1](3S,4R)−4−(tert−ブチルジメチルシロキ
シ)−1−ブチリルオキシ−2−(5−メトキシカルボ
ニルペンチルチオ)−3−(trans−2−トリブチルス
タニルビニル)−1−シクロペンテンの合成
【0200】
【化46】
【0201】氷冷したシアン化第一銅 (1.88 g) のテト
ラヒドロフラン (35 ml)の懸濁液に、メチルリチウム
(1.25 mol / l, 37 ml)を加え、反応液を室温まで上昇
させた。さらにそこへ、trans −1,2−ビス(トリブ
チルスタニル)エチレン (14.4g) のテトラヒドロフラ
ン (35 ml)を加え、室温のまま、さらに、1.5 時間攪拌
して、銅試薬を生成した。得られた銅試薬を - 78 ℃に
冷却し、(4R)−tert−ブチルジメチルシロキシ−2
−(5−メトキシカルボニルペンチルチオ)−2−シク
ロペンテン−1−オン (5.60 g) のテトラヒドロフラン
(30 ml)溶液を滴下した。この反応液を 1時間かけて -
35℃まで昇温し、そのまま 30 分間攪拌した。さらにこ
の反応液に無水酪酸 (8.60 ml)を加えて、室温まで反応
温度を上げながら 3時間攪拌した。反応溶液を飽和硫酸
アンモニウム水溶液と濃アンモニウム水の混液 (9 :
1、300 ml) へ注ぎ込んだ。その混合液からエーテルで
抽出を行い、抽出液を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マ
グネシウムで乾燥させた。減圧下濃縮後、シリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(3 〜 5 %酢酸エチル/ヘキサ
ン)で精製し、(3S,4R)−4−(tert−ブチルジ
メチルシロキシ)−1−ブチリルオキシ−2−(5−メ
トキシカルボニルペンチルチオ)−3−(trans-2−ト
リブチルスタニルビニル)−1−シクロペンテン (10.5
g, 92 %) を得た。
【0202】1H-NMR (270 MHz, δppm, CDCl3) 0.00 (s, 6H) 0.84 (s, 9H) 0.85 (t, J = 7.0 Hz, 9H) 0.97 (t, J = 7.4 Hz, 3H) 1.1 - 1.8 (m, 26H) 2.26 (t, J = 7.5 Hz, 2H) 2.39 (t, J = 7.5 Hz, 2H) 2.4 - 2.7 (m, 3H) 2.81 (dd, J = 6.9 & 16.5 Hz, 1H) 3.1 - 3.2 (m, 1H) 3.63 (s, 3H) 4.1 - 4.2 (m, 1H) 5.80 (dd, J = 8.2 & 18.8 Hz, 1H) 6.09 (d, J = 18.8 Hz, 1H)
【0203】[参考例2](3S,4R)−4−(tert−ブチルジメチルシロキ
シ)−1−ブチリルオキシ−2−(5−メトキシカルボ
ニルペンチルチオ)−3−(trans−2−ヨードビニ
ル)−1−シクロペンテンの合成
【0204】
【化47】
【0205】(3S,4R)−4−(tert−ブチルジメ
チルシロキシ)−1−ブチリルオキシ−2−(5−メト
キシカルボニルペンチルチオ)−3−(trans−2−ト
リブチルスタニルビニル)−1−シクロペンテン (8.74
g) のエーテル (90 ml)溶液に、ヨウ素 (2.92 g) を加
え、室温で 1時間攪拌した。反応液に飽和チオ硫酸ナト
リウム水溶液 (50 ml)を加えた後、エーテル抽出を行っ
た。抽出液を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。減圧下濃縮後、シリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(5 % 酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、
(3S,4R)−4−(tert−ブチルジメチルシロキ
シ)−1−ブチリルオキシ−2−(5−メトキシカルボ
ニルペンチルチオ)−3−(trans−2−ヨードビニ
ル)−1−シクロペンテン (6.44 g, 94 %) を得た。
【0206】1H-NMR (270 MHz, δppm, CDCl3) 0.05 (s, 6H) 0.87 (s, 9H) 1.00 (t, J = 7.4 Hz, 3H) 1.2 - 1.8 (m, 8H) 2.31 (t, J = 7.3 Hz, 2H) 2.4 - 2.7 (m, 3H) 2.42 (t, J = 7.4 Hz, 2H) 2.84 (dd, J = 6.9 & 16.5 Hz, 1H) 3.1 - 3.2 (m, 1H) 3.67 (s, 3H) 4.0 - 4.2 (m, 1H) 6.28 (d, J 14.5 Hz, 1H) 6.45 (dd, J = 8.3 & 14.5 Hz, 1H)
【0207】[実施例35](11R,12S,13E)−9−ブチリルオキシ−1
1,15−ビス(tert−ブチルジメチルシロキシ)−1
7−フェニル−18,19,20−トリノル−7−チア
プロスタ−8,13−ジエン酸メチルの合成 (R1=Pr,
R2=H, R3=H, R 4=2-Phenylethyl, W=tBuMe2SiO, X-Y=CH
2-CH2, Z=CO2Me, n=0, --=trans-CH=CH)
【0208】
【化48】
【0209】シアン化第一銅 (63 mg)のテトラヒドロフ
ラン (1 ml) 懸濁液を氷冷し、メチルリチウム (1.25 m
ol / l, 1.23 ml)を加え、攪拌しながら室温にした。そ
こへ、(1E)−1−トリブチルスタンニオ−3−(te
rt−ブチルジメチルシロキシ)−5−フェニル−1−ペ
ンテン (447 mg, 0.79 mmol)のテトラヒドロフラン (1.
5 ml) 溶液を加え、室温で 1時間半攪拌し、銅試薬を生
成した。得られた銅試薬を - 78 ℃まで冷却し、そこ
へ、(4R)−tert−ブチルジメチルシロキシ−2−
(5−メトキシカルボニルペンチルチオ)−2−シクロ
ペンテン−1−オン(186 mg, 0.5 mmol) のテトラヒド
ロフラン (1.5 ml) 溶液を滴下した。その反応混合液を
すぐに - 35 ℃まで昇温し、- 35℃で 30 分間攪拌し
た。さらに - 35 ℃でその反応液に無水酪酸 (286 μl)
を加え、室温まで反応温度を上げながら1時間半攪拌し
た。その反応溶液を飽和硫酸アンモニウムと濃アンモニ
ア水の混合液 (9:1, 40 ml) へ注ぎ込み、その混合液を
分液後、水層はエーテルで抽出し、抽出液と有機層を合
わせた後、無水硫酸マグネシウムで乾燥させた。その溶
液を減圧下濃縮後、シリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(4 % 酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、(11R,
12S,13E)−9−ブチリルオキシ−11,15−
ビス(tert−ブチルジメチルシロキシ)−17−フェニ
ル−18,19,20−トリノル−7−チアプロスタ−
8,13−ジエン酸メチル (322 mg, 90 %)を得た。
【0210】なお、ここで得られた(11R,12S,
13E)−9−ブチリルオキシ−11,15−ビス(te
rt−ブチルジメチルシロキシ)−17−フェニル−1
8,19,20−トリノル−7−チアプロスタ−8,1
3−ジエン酸メチルは15位の水酸基の立体配置につい
てのジアステレオマー混合物である。
【0211】1H-NMR (270 MHz, δppm, CDCl3) 0.04 (s), 0.05 (s), 0.05 (s), 0.06 (s) …… 12H 0.87 (s, 9H) 0.90 (s, 9H) 1.00 (t, J = 7.4 Hz, 3H) 1.5 - 1.8 (m, 12 H) 2.1 - 2.3 (m, 2H) 2.3 - 2.7 (m, 3H) 2.7 - 3.0 (m, 1H) 3.14 (d, J = 10.0 Hz, 1H) 3.65 (s, 3H) 4.0 - 4.2 (m, 1H) 5.3 - 5.5 (m, 1H) 5.62 (dd, J = 6.3 & 15.2 Hz, 1H) 7.0 - 7.3 (m, 5H)
【0212】[実施例36](11R,12S,13E)−9−ブチリルオキシ−1
1、15−ジヒドロキシ−17−フェニル−18,1
9,20−トリノル−7−チアプロスタ−8,13−ジ
エン酸メチルの合成 (R1=Pr, R2=H, R3=H, R4=2-Phen
ylethyl, W=OH, X-Y=CH2-CH2, Z=CO2Me, n=0, --=trans
-CH=CH )
【0213】
【化49】
【0214】原料と試薬として、フッ化水素ピリジン溶
液 (0.5 ml)、(11R,12S,13E)−9−ブチ
リルオキシ−11,15−ビス(tert−ブチルジメチル
シロキシ)−17−フェニル−18,19,20−トリ
ノル−7−チアプロスタ−8,13−ジエン酸メチル
(300 mg) を使って、実施例2と同様の操作を行い、
(11R,13E)−9−ブチリルオキシ−11、15
ージヒドロキシ−17−フェニル−18,19,20−
トリノル−7−チアプロスタ−8,13−ジエン酸メチ
ルの15位の立体配置の異なる2つの異性体を別々に得
た(低極性化合物:71 mg, 34 %;高極性化合物:101 m
g, 50 %)。
【0215】[低極性化合物]1 H-NMR (270 MHz, δppm, CDCl3) 1.01 (t, J = 7.2 Hz, 3H) 1.2 - 1.9 (m, 10 H) 2.15 (d, J = 6.3 Hz, 1H) 2.29 (t, J = 7.3 Hz, 2H) 2.43 (t, J = 7.5 Hz, 2H) 2.5 - 2.8 (m, 4H) 2.96 (dd, J = 6.3 & 16.5 Hz, 1H) 3.23 (d, J = 7.9 Hz, 1H) 3.66 (s, 3H) 4.1 - 4.2 (m, 2H) 5.59 (dd, J = 7.9 & 15.5 Hz, 1H) 5.76 (dd, J = 6.0 & 15.5 Hz, 1H) 7.1 - 7.3 (m, 5H)
【0216】[高極性化合物]1 H-NMR (270 MHz, δppm, CDCl3) 1.01 (t, J = 7.4 Hz, 3H) 1.2 - 2.0 (m, 10 H) 2.28 (t, J = 7.6 Hz, 2H) 2.43 (t, J = 7.6 Hz, 2H) 2.5 - 2.8 (m, 5H) 2.94 (ddd, J = 6.6 & 16.5 Hz, 1H) 3.22 (dd, J = 2.7 & 8.2 Hz, 1H) 3.67 (s, 3H) 4.1 - 4.2 (m, 2H) 5.58 (dd, J = 8.3 & 15.5 Hz, 1H) 5.73 (dd, J = 6.5 & 15.5 Hz, 1H) 7.1 - 7.4 (m, 5H)
【0217】[実施例37](11R,12S,13E)−9−ブチリルオキシ−1
1−tert−ブチルジメチルシロキシ−15−ヒドロキシ
−16−フェニル−17,18,19,20−テトラノ
ル−7−チアプロスタ−8,13−ジエン酸メチルの合
(R1=Pr, R 2=H, R3=H, R4=Benzyl, W=tBuMe2SiO, X
-Y=CH2-CH2, Z=CO2Me, n=0, --=trans-CH=CH )
【0218】
【化50】
【0219】塩化クロム(II)(344mg)と塩化ニ
ッケル(0.3mg)をジメチルホルムアミド(3.0
ml)に懸濁し、これに室温攪拌下、(3S,4R)−
4−(tert−ブチルジメチルシロキシ)−1−ブチリル
オキシ−2−(5−メトキシカルボニルペンチルチオ)
−3−(trans −2−ヨードビニル)−1−シクロペン
テン(418mg)とフェニルアセトアルデヒド(16
8mg)のジメチルホルムアミド溶液(2.0ml)を
加えた。室温のままさらに2.5時間攪拌した後、水
(70ml)を加え、分液後、水層からエーテル(50
ml×3)で抽出した。有機層を合わせて飽和食塩水で
洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮
後、得られた黄色の油状物をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(15%酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、
(11R,12S,13E)−9−ブチリルオキシ−1
1−tert−ブチルジメチルシロキシ−15−ヒドロキシ
−16−フェニル−17,18,19,20−テトラノ
ル−7−チアプロスタ−8,13−ジエン酸メチル(2
68mg,65%)を得た。
【0220】なお、ここで得られた(11R,12S,
13E)−9−ブチリルオキシ−11−tert−ブチルジ
メチルシロキシ−15−ヒドロキシ−16−フェニル−
17,18,19,20−テトラノル−7−チアプロス
タ−8,13−ジエン酸メチルは15位の水酸基の立体
配置についてのジアステレオマー混合物である。
【0221】1H-NMR (270 MHz, δppm, CDCl3) 0.04 (s, 6H) 0.88 (s, 9H) 1.01 (t, J = 7.3 Hz, 3H) 1.2 - 1.75 (m, 10 H) 2.30 (t, J = 7.4 Hz, 2H) 2.35 - 2.45 (m, 1H) 2.42 (t, J = 7.3 Hz, 2H) 2.7 - 2.9 (m, 3H) 3.1 (d-like, J = 8.0 Hz, 1H) 3.66 (s, 3H) 4.0 - 4.1 (m, 1H) 4.3 - 4.4 (m, 1H) 5.45 - 5.6 (m, 1H) 5.65 - 5.8 (m, 1H) 7.1 - 7.3 (m, 5H)
【0222】[実施例38](11R,12S,13E)−9−ブチリルオキシ−1
1,15−ジヒドロキシ−16−フェニル−17,1
8,19,20−テトラノル−7−チアプロスタ−8,
13−ジエン酸メチルの合成 (R1=Pr, R2=H, R3=H, R
4=Benzyl, W=OH,X-Y=CH2-CH2, Z=CO2Me, n=0, --=trans
-CH=CH )
【0223】
【化51】
【0224】原料と試薬として、フッ化水素ピリジン溶
液 (0.5 ml)、(11R,12S,13E)−9−ブチ
リルオキシ−11−tert−ブチルジメチルシロキシ−1
5−ヒドロキシ−16−フェニル−17,18,19,
20−テトラノル−7−チアプロスタ−8,13−ジエ
ン酸メチル (260 mg) を使って、実施例2と同様な操作
を行い、(11R,12S,13E)−9−ブチリルオ
キシ−11,15−ジヒドロキシ−16−フェニル−1
7,18,19,20−テトラノル−7−チアプロスタ
−8,13−ジエン酸メチルの15位の立体配置の異な
る2つの異性体を別々に得た(低極性化合物:75 mg, 3
6 %;高極性化合物:79 mg, 38 %)。
【0225】[低極性化合物]1 H-NMR (270 MHz, δppm, CDCl3) 1.01 (t, J = 7.4 Hz, 3H) 1.3 - 1.8 (m, 8H) 1.86 (br.d, J = 3.9 Hz, 1H) 2.06 (d-like, J = 6.3 Hz, 1H) 2.31 (t, J = 7.3 Hz, 2H) 2.4 - 2.8 (m, 3H) 2.43 (t, J = 7.3 Hz, 2H) 2.85 (dd, J = 2.5 & 6.8 Hz, 2H) 2.93 (d, J = 8.0 Hz, 1H) 3.18 (dd, J = 1.9 & 8.1 Hz, 1H) 3.66 (s, 3H) 3.99 (m, 1H) 4.38 (m, 1H) 5.50 (ddd, J = 1.0 & 8.2 & 15.5 Hz, 1H) 5.75 (ddd, J = 0.7 & 6.3 & 15.5 Hz, 1H) 7.1 - 7.4 (m, 5H)
【0226】[高極性化合物]1 H-NMR (270 MHz, δppm, CDCl3) 1.01 (t, J = 7.4 Hz, 3H) 1.3 - 1.8 (m, 8H) 1.82 (br. 1H) 2.3 (br. 1H) 2.30 (t, J = 7.3 Hz, 2H) 2.4 - 2.7 (m, 3H) 2.44 (t, J = 7.2 Hz, 2H) 2.7 - 3.0 (m, 3H) 3.19 (d-like, J = 6.2 Hz, 1H) 3.66 (s, 3H) 4.08 (br. 1H) 4.38 (m, 1H) 5.57 (dd, J = 7.2 & 15.5 Hz, 1H) 5.75 (dd, J = 6.0 & 15.5 Hz, 1H) 7.1 - 7.4 (m, 5H)
【0227】[実施例39](11R,12S,13E)−9−ブチリルオキシ−1
1−tert−ブチルジメチルシロキシ−15−ヒドロキシ
−16,16,20−トリメチル−7−チアプロスタ−
8,13−ジエン酸メチルの合成 (R1=Pr, R2=H, R3=
H, R4=1,1-Dimethylhexyl, W=tBuMe2SiO, X-Y=CH2-CH2,
Z=CO2Me, n=0, --=trans-CH=CH )
【0228】
【化52】
【0229】原料と試薬として、塩化クロム(II) (34
4 mg)、塩化ニッケル (0.3 mg)、(3S,4R)−4−
(tert−ブチルジメチルシロキシ)−1−ブチリルオキ
シ−2−(5−メトキシカルボニルペンチルチオ)−3
−(trans−2−ヨードビニル)−1−シクロペンテン
(418 mg)、2,2−ジメチルヘプタンアルデヒド (199
mg) を使って、実施例37と同様の操作を行い、(11
R,12S,13E)−9−ブチリルオキシ−11−te
rt−ブチルジメチルシロキシ−15−ヒドロキシ−1
6,16,20−トリメチル−7−チアプロスタ−8,
13−ジエン酸メチル (103 mg, 24 %) を得た。
【0230】なお、ここで得られた(11R,12S,
13E)−9−ブチリルオキシ−11−tert−ブチルジ
メチルシロキシ−15−ヒドロキシ−16,16,20
−トリメチル−7−チアプロスタ−8,13−ジエン酸
メチルは15位の水酸基の立体配置についてのジアステ
レオマー混合物である。
【0231】1H-NMR (270 MHz, δppm, CDCl3) 0.05 (s, 6H) 0.85 (s, 3H) 0.88 (s, 3H) 0.90 (t, J = 7.7 Hz, 3H) 0.91 (s, 9H) 1.1 - 1.8 (m, 16 H) 2.30 (t, J = 7.4 Hz, 2H) 2.3 - 2.7 (m, 3H) 2.42 (t, J = 7.3 Hz, 2H) 2.8 - 2.9 (m, 1H) 3.1 - 3.2 (m, 1H) 3.67 (s, 3H) 3.83 (d-like, J = 6.9 Hz, 1H) 4.0 - 4.2 (m, 1H) 5.4 - 5.6 (m, 1H) 5.6 - 5.8 (m, 1H)
【0232】[実施例40](11R,12S,13E)−9−ブチリルオキシ−1
1,15−ジヒドロキシ−16,16,20−トリメチ
ル−7−チアプロスタ−8,13−ジエン酸メチルの合
(R1=Pr, R2=H, R3=H, R4=1,1-Dimethylhexyl, W=O
H, X-Y=CH2-CH2, Z=CO2Me, n=0, --=trans-CH=CH )
【0233】
【化53】
【0234】原料として、フッ化水素−ピリジン溶液
(0.25 ml)、(11R,12S,13E)−9−ブチリ
ルオキシ−11−tert−ブチルジメチルシロキシ−15
−ヒドロキシ−16,16,20−トリメチル−7−チ
アプロスタ−8,13−ジエン酸メチル (100 mg) を使
って、実施例2と同様の操作を行って、(11R,12
S,13E)−9−ブチリルオキシ−11,15−ジヒ
ドロキシ−16,16,20−トリメチル−7−チアプ
ロスタ−8,13−ジエン酸メチルの15位の立体によ
る2つの異性体を別々に得た(低極性化合物:26 mg, 3
3 %;高極性化合物:28 mg, 35 %)。
【0235】[低極性化合物]1 H-NMR (270 MHz, δppm, CDCl3) 0.85 (s, 3H) 0.8 - 0.9 (m, 3H) 0.88 (s, 3H) 1.00 (t, J = 7.4 Hz, 3H) 1.1 - 1.8 (m, 16H) 2.11 (d-like, J = 7.0 Hz, 1H) 2.31 (t, J = 7.3 Hz, 2H) 2.4 - 2.8 (m, 3H) 2.44 (t, J = 7.3 Hz, 2H) 2.97 (ddd, J = 1.3 & 6.3 & 16.5 Hz, 1H) 3.25 (d-like, J = 8.3 Hz, 1H) 3.67 (s, 3H) 3.8 - 3.9 (m, 1H) 4.1 - 4.2 (m, 1H) 5.58 (dd, J = 7.9 & 15.5 Hz, 1H) 5.79 (dd, J = 6.9 & 15.5 Hz, 1H)
【0236】[高極性化合物]1 H-NMR (270 MHz, δppm, CDCl3) 0.85 (s, 3H) 0.8 - 0.9 (m, 3H) 0.88 (s, 3H) 1.01 (t, J = 7.4 Hz, 3H) 1.1 - 1.8 (m, 16H) 2.18 (d-like, J = 7.3 Hz, 1H) 2.31 (t, J = 7.3 Hz, 2H) 2.4 - 2.8 (m, 3H) 2.43 (t, J = 7.3 Hz, 2H) 2.97 (ddd, J = 1.3 & 6.6 & 16.5 Hz, 1H) 3.23 (d-like, J = 7.6 Hz, 1H) 3.67 (s, 3H) 3.82 (d-like, J = 6.9 Hz, 1H) 4.15 (m, 1H) 5.56 (dd, J = 7.6 & 15.5 Hz, 1H) 5.77 (dd, J = 6.7 & 15.5 Hz, 1H)
【0237】[実施例41](11R,12S,13E)−9−ブチリルオキシ−1
1−tert−ブチルジメチルシロキシ−15−ヒドロキシ
−16−メチル−16−フェニル−18,19,20−
トリノル−7−チアプロスタ−8,13−ジエン酸メチ
ルの合成 (R1=Pr, R2=H, R3=H, R4=1-Ph-1-Me-ethyl,
W=tBuMe2SiO, X-Y=CH2-CH2, Z=CO2Me,n=0, --=trans-C
H=CH )
【0238】
【化54】
【0239】原料と試薬として、塩化クロム(II) (63
0 mg)、塩化ニッケル (0.1 mg)、(3S,4R)−4−
(tert−ブチルジメチルシロキシ)−1−ブチリルオキ
シ−2−(5−メトキシカルボニルペンチルチオ)−3
−(trans-2−ヨードビニル)−1−シクロペンテン
(418 mg)、ジメチルフェニルアセトアルデヒド (311 m
g) を使って、実施例37と同様の操作を行って、(1
1R,12S,13E)−9−ブチリルオキシ−11−
tert−ブチルジメチルシロキシ−15−ヒドロキシ−1
6−メチル−16−フェニル−18,19,20−トリ
ノル−7−チアプロスタ−8,13−ジエン酸メチル
(214 mg, 24 %) を得た。
【0240】なお、ここで得られた(11R,12S,
13E)−9−ブチリルオキシ−11−tert−ブチルジ
メチルシロキシ−15−ヒドロキシ−16−メチル−1
6−フェニル−18,19,20−トリノル−7−チア
プロスタ−8,13−ジエン酸メチルは15位の水酸基
の立体配置についてのジアステレオマー混合物である。
【0241】1H-NMR (270 MHz, δppm, CDCl3) 0.02 (s, 3H) 0.03 (s, 3H) 0.84 (s), 0.87 (s) …… 9H 1.00 (t, J = 7.4 Hz, 3H) 1.2 - 1.8 (m, 8 H) 1.34 (s, 3H) 1.35 (s, 3H) 2.29 (t, J = 7.3 Hz, 2H) 2.3 - 2.7 (m, 3H) 2.43 (t, J = 7.3 Hz, 2H) 2.87 (ddd, J = 1.3 & 6.9 & 16.5 Hz, 1H) 3.09 (br.d, J = 7.3 Hz, 1H) 3.66 (s, 3H) 5.4 - 5.7 (m, 2H) 7.1 - 7.5 (m, 5H)
【0242】[実施例42](11R,12S,13E)−9−ブチリルオキシ−1
1,15−ジヒドロキシ−16−メチル−16−フェニ
ル−18,19,20−トリノル−7−チアプロスタ−
8,13−ジエン酸メチルの合成 (R1=Pr, R2=H, R3=
H, R4=1-Ph-1-Me-ethyl, W=OH, X-Y=CH2-CH2, Z=CO2Me,
n=0, --=trans-CH=CH )
【0243】
【化55】
【0244】(11R,12S,13E)−9−ブチリ
ルオキシ−11−tert−ブチルジメチルシロキシ−15
−ヒドロキシ−16−メチル−16−フェニル−18,
19,20−トリノル−7−チアプロスタ−8,13−
ジエン酸メチル (180 mg) のメタノール (4.0 ml) 溶液
に、ポリマーに結合したピリジンのパラトルエンスルホ
ン酸塩 (280 mg) を加え、40℃で 2時間攪拌した。反応
溶液を濾過し、不溶物を除き、減圧下濃縮後、シリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(40 %酢酸エチル/ヘキサ
ン)で精製し、(11R,12S,13E)−9−ブチ
リルオキシ−11,15−ジヒドロキシ−16−メチル
−16−フェニル−18,19,20−トリノル−7−
チアプロスタ−8,13−ジエン酸メチルの15位の立
体配置についての2つの異性体を別々に得た(低極性化
合物:34 mg, 23 %;高極性化合物:48 mg, 33 %)。
【0245】[低極性化合物]1 H-NMR (270 MHz, δppm, CDCl3) 1.00 (t, J = 7.4 Hz, 3H) 1.34 (s, 3H) 1.37 (s, 3H) 1.2 - 1.8 (m, 8H) 1.98 (d-like, J = 7.0 Hz, 1H) 2.30 (t, J = 7.4 Hz, 2H) 2.4 - 2.7 (m, 3H) 2.42 (t, J = 7.4 Hz, 1H) 2.88 (ddd, J = 1.3 & 6.3 & 16.5 Hz, 1H) 3.13 (dd, J = 3.0 & 8.2 Hz, 1H) 3.66 (s, 3H) 3.9 - 4.0 (m, 1H) 4.1 - 4.3 (m, 1H) 5.46 (dd, J = 8.2 & 15.5 Hz, 1H) 5.60 (dd, J = 6.2 & 15.5 Hz, 1H) 7.1 - 7.5 (m, 5H)
【0246】[高極性化合物]1 H-NMR (270 MHz, δppm, CDCl3) 1.00 (t, J = 7.4 Hz, 3H) 1.34 (s, 3H) 1.35 (s, 3H) 1.2 - 1.8 (m, 8H) 2.18 (br. 1H) 2.30 (t, J = 7.4 Hz, 2H) 2.4 - 2.7 (m, 3H) 2.43 (t, J = 7.4 Hz, 1H) 2.90 (dd, J = 6.3 & 16.5 Hz, 1H) 3.16 (d-like, J = 7.2 Hz, 1H) 3.66 (s, 3H) 4.05 (br. 1H) 4.13 (br. 1H) 5.4 - 5.7 (m, 2H) 7.1 - 7.5 (m, 5H)
【0247】[実施例43](11R,12S,13E,16R)−9−ブチリルオ
キシ−11−tert−ブチルジメチルシロキシ−15−ヒ
ドロキシ−16−フェニル−18,19,20−トリノ
ル−7−チアプロスタ−8,13−ジエン酸メチルの合
(R1=Pr, R 2=H, R3=H, R4=1-Ph-ethyl, W=tBuMe2Si
O, X-Y=CH2-CH2, Z=CO2Me, n=0, --=trans-CH=CH )
【0248】
【化56】
【0249】原料と試薬として、塩化クロム(II) (43
0 mg) 、塩化ニッケル (0.1 mg)、(3S,4R)−4
−(tert−ブチルジメチルシロキシ)−1−ブチリルオ
キシ−2−(5−メトキシカルボニルペンチルチオ)−
3−(trans−2−ヨードビニル)−1−シクロペンテ
ン (418 mg)、(R)−メチルフェニルアセトアルデヒ
ド (186 mg) を使って、実施例37と同様の操作を行っ
て、(11R,12S,13E,16R)−9−ブチリ
ルオキシ−11−tert−ブチルジメチルシロキシ−15
−ヒドロキシ−16−フェニル−18,19,20−ト
リノル−7−チアプロスタ−8,13−ジエン酸メチル
(259 mg, 61 %) を得た。
【0250】なお、ここで得られた(11R,12S,
13E,16R)−9−ブチリルオキシ−11−tert−
ブチルジメチルシロキシ−15−ヒドロキシ−16−フ
ェニル−18,19,20−トリノル−7−チアプロス
タ−8,13−ジエン酸メチルは15位の水酸基の立体
配置についてのジアステレオマー混合物である。
【0251】1H-NMR (400 MHz, δppm, CDCl3) -0.01 (s, 3H) 0.03 (s, 3H) 0.84 (s), 0.87 (s) …… 9H 0.98 (t, J = 7.4 Hz, 3H) 1.2 - 1.8 (m, 11 H) 2.28 (t, J = 7.3 Hz, 2H) 2.3 - 3.2 (m, 6H) 2.41 (t, J = 7.3 Hz, 2H) 3.65 (s, 3H) 3.95 (m, 1H) 4.2 (m, 1H) 5.4 - 5.8 (m, 2H) 7.1 - 7.4 (m, 5H)
【0252】[実施例44](11R,12S,13E,16R)−9−ブチリルオ
キシ−11,15−ジヒドロキシ−16−フェニル−1
8,19,20−トリノル−7−チアプロスタ−8,1
3−ジエン酸メチルの合成 (R1=Pr, R2=H, R3=H, R4=
1-Ph-ethyl, W=OH, X-Y=CH2-CH2, Z=CO2Me, n=0, --=tr
ans-CH=CH )
【0253】
【化57】
【0254】原料と試薬として、フッ化水素−ピリジン
溶液 (0.5 ml)、(11R,12S,13E,16R)
−9−ブチリルオキシ−11−tert−ブチルジメチルシ
ロキシ−15−ヒドロキシ−16−フェニル−18,1
9,20−トリノル−7−チアプロスタ−8,13−ジ
エン酸メチル (247 mg) を使って、実施例2と同様の操
作を行って、(11R,12S,13E,16R)−9
−ブチリルオキシ−11,15−ジヒドロキシ−16−
フェニル−18,19,20−トリノル−7−チアプロ
スタ−8,13−ジエン酸メチルの15位の立体配置の
異なる2つの異性体を別々に得た(低極性化合物:28 m
g, 19 %;高極性化合物:109 mg, 54 %)。
【0255】[低極性化合物]1 H-NMR (400 MHz, δppm, CDCl3) 1.00 (dt, J = 6.3 & 7.4 Hz, 3H) 1.2 - 1.8 (m, 8H) 1.27 (d, J = 6.8 Hz, 3H) 2.3 - 3.3 (m, 8H) 2.32 (t, J = 7.3 Hz, 2H) 3.66 (s), 3.67 (s)……3H 3.7 - 4.2 (m, 2H) 5.37 (dd, J = 8.8 & 15.6 Hz, 0.5H) 5.5 - 5.7 (m, 1H) 5.72 (dd, J = 8.8 & 15.6 Hz, 0.5H) 7.1 - 7.4 (m, 5H)
【0256】[高極性化合物]1 H-NMR (400 MHz, δppm, CDCl3) 1.01 (t, J = 7.3 Hz, 3H) 1.3 - 1.7 (m, 6H) 1.33 (d, J = 6.8 Hz, 3H) 1.74 (d, J = 7.3 Hz, 3H) 2.24 (br. 1H) 2.30 (t, J = 7.3 Hz, 2H) 2.3 - 2.5 (m, 2H) 2.43 (t, J = 7.3 Hz, 2H) 2.58 (dq, J = 7.8 & 6.3 Hz, 1H) 2.83 (ddd, J = 1.4 & 6.7 & 16.5 Hz, 1H) 2.91 (t-like, J = 6.5 Hz, 1H) 3.13 (br.d, J = 5.5 Hz, 1H) 3.66 (s, 3H) 3.96 (br. 1H) 4.22 (br.t, J = 5.8 Hz, 1H) 5.50 (dd, J = 7.5 & 15.5 Hz, 1H) 5.58 (dd, J = 6.4 & 15.5 Hz, 1H) 7.1 - 7.4 (m, 5H)
【0257】[実施例45](11R,12S,13E,16S)−9−ブチリルオ
キシ−11−tert−ブチルジメチルシロキシ−15−ヒ
ドロキシ−16−フェニル−18,19,20−トリノ
ル−7−チアプロスタ−8,13−ジエン酸メチルの合
(R1=Pr, R 2=H, R3=H, R4=1-Ph-ethyl, W=tBuMe2Si
O, X-Y=CH2-CH2, Z=CO2Me, n=0, --=trans-CH=CH )
【0258】
【化58】
【0259】原料と試薬として、塩化クロム(II) (78
9 mg)、塩化ニッケル (0.1 mg)、(3S,4R)−4−
(tert−ブチルジメチルシロキシ)−1−ブチリルオキ
シ−2−(5−メトキシカルボニルペンチルチオ)−3
−(trans−2−ヨードビニル)−1−シクロペンテン
(418 mg)、(S)−メチルフェニルアセトアルデヒド
(186 mg) を使って、実施例37と同様の操作を行い、
(11R,12S,13E,16S)−9−ブチリルオ
キシ−11−tert−ブチルジメチルシロキシ−15−ヒ
ドロキシ−16−フェニル−18,19,20−トリノ
ル−7−チアプロスタ−8,13−ジエン酸メチル (27
6 mg, 65 %) を得た。
【0260】なお、ここで得られた(11R,12S,
13E,16S)−9−ブチリルオキシ−11−tert−
ブチルジメチルシロキシ−15−ヒドロキシ−16−フ
ェニル−18,19,20−トリノル−7−チアプロス
タ−8,13−ジエン酸メチルは15位の水酸基の立体
配置についてのジアステレオマー混合物である。
【0261】1H-NMR (400 MHz, δppm, CDCl3) 0.00 (s, 6H) 0.86 (s, 9H) 1.00 (t, J = 7.5 Hz, 3H) 1.2 - 1.8 (m, 8H) 1.51 (d, J = 1.0 Hz, 3H) 2.29 (t, J = 7.3 Hz, 2H) 2.3 - 3.2 (m, 6H) 2.42 (t, J = 7.3 Hz, 2H) 3.66 (s, 3H) 3.97 (m, 1H) 4.23 (m, 1H) 5.47 (m, 1H) 5.5 - 5.8 (m, 1H) 7.1 - 7.4 (m, 5H)
【0262】[実施例46](11R,12S,13E,16S)−9−ブチリルオ
キシ−11,15−ジヒドロキシ−16−フェニル−1
8,19,20−トリノル−7−チアプロスタ−8,1
3−ジエン酸メチルの合成 (R1=Pr, R2=H, R3=H, R4=
1-Ph-ethyl, W=OH, X-Y=CH2-CH2, Z=CO2Me, n=0, --=tr
ans-CH=CH )
【0263】
【化59】
【0264】原料と試薬として、フッ化水素−ピリジン
溶液 (0.5 ml)、(11R,12S,13E,16S)
−9−ブチリルオキシ−11−tert−ブチルジメチルシ
ロキシ−15−ヒドロキシ−16−フェニル−18,1
9,20−トリノル−7−チアプロスタ−8,13−ジ
エン酸メチル (270 mg) を使って、実施例2と同様の操
作を行い、(11R,12S,13E,16S)−9−
ブチリルオキシ−11,15−ジヒドロキシ−16−フ
ェニル−18,19,20−トリノル−7−チアプロス
タ−8,13−ジエン酸メチルの15位の立体配置の異
なる2つの異性体を別々に得た(低極性化合物:142 m
g, 64 %;高極性化合物:38 mg, 17 %)。
【0265】[低極性化合物]1 H-NMR (270 MHz, δppm, CDCl3) 1.00 (t, J = 7.3 Hz, 3H) 1.3 - 1.8 (m, 8H) 1.36 (d, J = 7.0 Hz, 3H) 1.85 (br. 1H) 2.30 (t, J = 7.3 Hz, 2H) 2.3 - 2.7 (m, 3H) 2.41 (t, J = 7.3 Hz, 2H) 2.7 - 2.9 (m, 2H) 3.07 (dd, J = 3.0 & 8.6 Hz, 1H) 3.67 (s, 3H) 3.78 (br. 1H) 4.19 (t-like, J = 5.0 Hz, 1H) 5.37 (dd, J = 8.2 & 15.5 Hz, 1H) 5.58 (dd, J = 6.6 & 15.5 Hz, 1H) 7.1 - 7.4 (m, 5H)
【0266】[高極性化合物]1 H-NMR (270 MHz, δppm, CDCl3) 1.01 (t, J = 7.3 Hz, 3H) 1.2 - 1.8 (m, 8H) 1.26 (d, J = 7.0 Hz, 3H) 2.31 (t, J = 7.4 Hz, 2H) 2.3 - 3.0 (m, 5H) 2.44 (t, J = 7.3 Hz, 2H) 3.1 - 3.3 (m, 1H) 3.66 (s, 3H) 4.0 - 4.3 (m, 2H) 5.4 - 5.8 (m, 2H) 7.1 - 7.4 (m, 5H)
【0267】[実施例47](11R,12S,13E)−9−ブチリルオキシ−1
1−tert−ブチルジメチルシロキシ−15−ヒドロキシ
−16,16−ジフェニル−17,18,19,20−
テトラノル−7−チアプロスタ−8,13−ジエン酸メ
チルの合成 (R1=Pr, R2=H, R3=H, R4=Benzhydryl, W=
tBuMe2SiO, X-Y=CH2-CH2, Z=CO2Me, n=0, --=trans-CH=
CH )
【0268】
【化60】
【0269】原料と試薬として、塩化クロム(II) (55
0 mg)、塩化ニッケル (0.3 mg)、(3S,4R)−4−
(tert−ブチルジメチルシロキシ)−1−ブチリルオキ
シ−2−(5−メトキシカルボニルペンチルチオ)−3
−(trans −2−ヨードビニル)−1−シクロペンテン
(418 mg)、ジフェニルアセトアルデヒド (275 mg)を使
って、実施例37と同様の操作を行い、(11R,12
S,13E)−9−ブチリルオキシ−11−tert−ブチ
ルジメチルシロキシ−15−ヒドロキシ−16,16−
ジフェニル−17,18,19,20−テトラノル−7
−チアプロスタ−8,13−ジエン酸メチル (137 mg,
29 %) を得た。
【0270】なお、ここで得られた(11R,12S,
13E)−9−ブチリルオキシ−11−tert−ブチルジ
メチルシロキシ−15−ヒドロキシ−16,16−ジフ
ェニル−17,18,19,20−テトラノル−7−チ
アプロスタ−8,13−ジエン酸メチルは15位の水酸
基の立体配置についてのジアステレオマー混合物であ
る。
【0271】1H-NMR (270 MHz, δppm, CDCl3) -0.04 (s, 3H) -0.03 (s, 3H) 0.84 (d, J = 3.0 Hz, 9H) 1.26 (t, J = 7.1 Hz, 3H) 1.3 - 1.8 (m, 9H) 2.2 - 2.9 (m, 8H) 3.01 (br.d, J = 6.6 Hz, 1H) 3.67 (s, 3H) 3.8 - 4.1 (m, 2H) 4.8 - 5.0 (m, 1H) 5.4 - 5.8 (m, 2H) 7.1 - 7.4 (m, 10H)
【0272】[実施例48](11R,12S,13E)−9−ブチリルオキシ−1
1,15−ジヒドロキシ−16,16−ジフェニル−1
7,18,19,20−テトラノル−7−チアプロスタ
−8,13−ジエン酸メチルの合成 (R1=Pr, R2=H, R
3=H, R4=Benzhydryl, W=OH, X-Y=CH2-CH2, Z=CO2Me, n=
0, --=trans-CH=CH )
【0273】
【化61】
【0274】原料と試薬として、フッ化水素−ピリジン
溶液 (0.25 ml)、(11R,12S,13E)−9−ブ
チリルオキシ−11−tert−ブチルジメチルシロキシ−
15−ヒドロキシ−16,16−ジフェニル−17,1
8,19,20−テトラノル−7−チアプロスタ−8,
13−ジエン酸メチル (137 mg) を使って、実施例2と
同様の操作を行い、(11R,12S,13E)−9−
ブチリルオキシ−11,15−ジヒドロキシ−16,1
6−ジフェニル−17,18,19,20−テトラノル
−7−チアプロスタ−8,13−ジエン酸メチルの15
位の立体配置の異なる2つの異性体を別々に得た(低極
性化合物:31 mg, 27 %;高極性化合物:32 mg, 28
%)。
【0275】[低極性化合物]1 H-NMR (270 MHz, δppm, CDCl3) 0.99 (t, J = 7.2 Hz, 3H) 1.3 - 1.9 (m, 8H) 2.29 (t, J = 7.2 Hz, 2H) 2.2 - 2.8 (m, 5H) 2.41 (t, J = 7.3 Hz, 1H) 3.04 (ddd, J = 1.4 & 3.6 & 8.6 Hz, 1H) 3.66 (s, 3H) 3.99 (d, J = 8.9 Hz, 1H) 4.8 - 5.0 (m, 1H) 5.45 (dd, J = 8.5 & 15.4 Hz, 1H) 5.64 (dd, J = 6.6 & 15.4 Hz, 1H) 7.1 - 7.5 (m, 10H)
【0276】[高極性化合物]1 H-NMR (270 MHz, δppm, CDCl3) 1.00 (t, J = 7.3 Hz, 3H) 1.2 - 1.9 (m, 8H) 2.28 (t, J = 7.3 Hz, 2H) 2.1 - 2.5 (m, 4H) 2.42 (t, J = 7.2 Hz, 2H) 2.73 (dd, J = 6.5 & 16.5 Hz, 1H) 3.08 (d-like, J = 5.0 Hz, 1H) 3.66 (s, 3H) 3.8 - 3.9 (br. 1H) 3.99 (d, J = 8.0 Hz, 1H) 4.8 - 4.9 (m, 1H) 5.63 (t-like, J = 5.3 Hz, 2H) 7.1 - 7.4 (m, 10H)
【0277】[実施例49](11R,12S,13E,15S,17R)−9−ブ
チリルオキシ−11,15−ビス(tert−ブチルジメチ
ルシロキシ)−17,20−ジメチル−3−オキサ−7
−チアプロスタ−8,13−ジエン酸メチルの合成
(R1=Pr, R2=tBuMe2Si, R3=H, R4=2-Me-hexyl, W=tBuMe
2SiO, X-Y=O-CH2, Z=CO2Me, n=0, --=trans-CH=CH )
【0278】
【化62】
【0279】原料と試薬として、(1E,3S,5R)
−1−ヨード−3−(tert−ブチルジメチルシロキシ)
−5−メチル−1−ノネン (476 mg, 1.2 mmol)、tert
−ブチルリチウム(1.54 mol / l, 1.56 ml, 2.4 mmo
l)、ヘキシン銅 (174 mg)、ヘキサメチルホスホラスト
リアミド (436 μl)、(4R)−4−(tert−ブチルジ
メチルシロキシ)−2−(5−メトキシカルボニル−4
−オキサ−ペンチルチオ)−2−シクロペンテン−1−
オン (375 mg, 1.0 mmol)、無水酪酸 (441 μl)を使っ
て、実施例1と同様の操作を行い、(11R,12S,
13E,15S,17R)−9−ブチリルオキシ−1
1,15−ビス(tert−ブチルジメチルシロキシ)−1
7,20−ジメチル−3−オキサ−7−チアプロスタ−
8,13−ジエン酸メチル (524 mg, 73 %) を得た。
【0280】1H-NMR (270 MHz, δppm, CDCl3) 0.04 (s), 0.05 …… 12H 0.8 - 1.0 (m, 6H) 0.87 (s, 9H) 0.89 (s, 9H) 1.00 (t, J = 7.3 Hz, 3H) 1.0 - 1.9 (m, 13 H) 2.3 - 2.5 (m, 1H) 2.42 (t, J = 7.4 Hz, 2H) 2.5 - 2.8 (m, 2H) 2.92 (dd, J = 6.8 & 16.3 Hz, 1H) 3.13 (d, J = 6.3 Hz, 1H) 3.5 - 3.6 (m, 2H) 3.75 (s, 3H) 4.07 (s, 2H) 4.1 - 4.2 (m, 1H) 5.43 (dd, J = 8.6 & 15.5 Hz, 1H) 5.63 (dd, J = 6.1 & 15.3 Hz, 1H)
【0281】[実施例50](11R,12S,13E,15S,17R)−9−ブ
チリルオキシ−11,15−ジヒドロキシ−17,20
−ジメチル−3−オキサ−7−チアプロスタ−8,13
−ジエン酸メチルの合成 (R1=Pr, R2=H, R3=H, R4=2-
Me-hexyl, W=OH, X-Y=O-CH2, Z=CO2Me, n=0, --=trans-
CH=CH )
【0282】
【化63】
【0283】氷冷したアセトニトリル (0.5 ml) とピリ
ジン (50μl)の溶液に、フッ化水素ピリジン溶液 (50μ
l)を加え、(11R,12S,13E,15S,17
R)−9−ブチリルオキシ−11,15−ビス(tert−
ブチルジメチルシロキシ)−17,20−ジメチル−3
−オキサ−7−チアプロスタ−8,13−ジエン酸メチ
ル (52 mg)のピリジン (50μl)溶液を加えた。氷浴を外
し、室温にしながら 20時間攪拌した。反応溶液を酢酸
エチルと飽和炭酸水素ナトリウム水溶液の混合液に注ぎ
込んだ。その混合液から酢酸エチルで目的物を抽出し
た。抽出液は飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウム
で乾燥した。その溶液を減圧下濃縮後、分取用TLC
(Merck TLC plate silica gel 60 F254, 20×20 cm, l
ayer thickness0.25 mm, 3 枚、酢酸エチル:ヘキサン
=4:1)で精製し、(11R,12S,13E,15
S,17R)−9−ブチリルオキシ−11,15−ジヒ
ドロキシ−17,20−ジメチル−3−オキサ−7−チ
アプロスタ−8,13−ジエン酸メチル(22 mg, 63
%)を得た。
【0284】1H-NMR (270 MHz, δppm, CDCl3) 0.8 - 1.0 (m, 6H) 1.00 (t, J = 7.4 Hz, 3H) 1.0 - 1.9 (m, 13 H) 2.4 - 2.6 (m, 1H) 2.43 (t, J = 7.3 Hz, 2H) 2.6 - 2.9 (m, 2H) 2.92 (dd, J = 6.6 & 16.5 Hz, 1H) 3.27 (d, J = 8.2 Hz, 1H) 3.5 - 3.7 (m, 2H) 3.75 (s, 3H) 4.07 (s, 2H) 4.1 - 4.3 (m, 1H) 5.58 (dd, J = 8.1 & 15.3 Hz, 1H) 5.72 (dd, J = 6.1 & 15.3 Hz, 1H)
【0285】[実施例51](11R,12S,13E,15S)−9−ブチリルオ
キシ−11,15−ビス(tert−ブチルジメチルシロキ
シ)−16−フェニル−17,18,19,20−テト
ラノル−3−オキサ−7−チアプロスタ−8,13−ジ
エン酸メチルの合成 (R1=Pr, R2=tBuMe2Si, R3=H, R4
=Benzyl, W=tBuMe2SiO, X-Y=O-CH2, Z=CO2Me, n=0,--
trans-CH=CH)
【0286】
【化64】
【0287】原料と試薬として、(1E,3S)−1−
ヨード−3−(tert-ブチルジメチルシロキシ)−4−
フェニル−1−ブテン (466 mg, 1.2 mmol)、tert-ブチ
ルリチウム(1.54 mol / l, 1.56 ml, 2.4 mmol)、ヘキ
シン銅 (174 mg)、ヘキサメチルホスホラストリアミド
(436 μl)、(4R)−4−(tert-ブチルジメチルシロ
キシ)−2−(5−メトキシカルボニル−4−オキサ−
ペンチルチオ)−2−シクロペンテン−1−オン (375
mg, 1.0 mmol)、無水酪酸 (442 μl)を使って、実施例
1と同様の操作を行い、(11R,12S,13E,1
5S)−9−ブチリルオキシ−11,15−ビス(tert
-ブチルジメチルシロキシ)−16−フェニル−17,
18,19,20−テトラノル−3−オキサ−7−チア
プロスタ−8,13−ジエン酸メチル (238 mg, 34 %)
を得た。
【0288】1H-NMR (270 MHz, δppm, CDCl3) 0.04 (s, 12H) 0.83 (s, 9H) 0.87 (s, 9H) 1.00 (t, J = 7.4 Hz, 3H) 1.6 - 2.0 (m, 4H) 2.3 - 2.5 (m, 1H) 2.43 (t, J = 7.3 Hz, 2H) 2.5 - 3.0 (m, 2H) 3.11 (br.d, J = 6.6 Hz, 1H) 3.5 - 3.7 (m, 2H) 3.74 (s, 3H) 4.0 - 4.2 (m, 1H) 4.06 (s, 2H) 4.27 (dt, J = 5.9 & 5.9 Hz, 1H) 5.47 (dd, J = 8.4 & 16.3 Hz, 1H) 5.65 (dd, J = 5.6 & 15.5 Hz, 1H) 7.1 - 7.3 (m, 5H)
【0289】[実施例52](11R,12S,13E,15S)−9−ブチリルオ
キシ−11,15−ジヒドロキシ−16−フェニル−1
7,18,19,20−テトラノル−3−オキサ−7−
チアプロスタ−8,13−ジエン酸メチルの合成 (R1
=Pr, R2=H, R3=H, R4=Benzyl, W=OH, X-Y=O-CH2, Z=CO2
Me, n=0,--=trans-CH=CH)
【0290】
【化65】
【0291】原料および試薬として、フッ化水素ピリジ
ン溶液 (0.25 ml)、(11R,12S,13E,15
S)−9−ブチリルオキシ−11,15−ビス(tert-
ブチルジメチルシロキシ)−16−フェニル−17,1
8,19,20−テトラノル−3−オキサ−7−チアプ
ロスタ−8,13−ジエン酸メチル (238 mg) を使い、
実施例2と同様の操作を行い、(11R,12S,13
E,15S)−9−ブチリルオキシ−11,15−ジヒ
ドロキシ−16−フェニル−17,18,19,20−
テトラノル−3−オキサ−7−チアプロスタ−8,13
−ジエン酸メチル(122 mg, 76 %)を得た。
【0292】1H-NMR (270 MHz, δppm, CDCl3) 1.01 (t, J = 7.4 Hz, 3H) 1.5 - 1.9 (m, 4 H) 2.3 - 2.5 (m, 1H) 2.44 (t, J = 7.3 Hz, 2H) 2.6 - 3.0 (m, 5H) 3.26 (br.d, J = 8.3 Hz, 1H) 3.58 (dt, J = 1.4 & 5.9 Hz, 2H) 3.74 (s, 3H) 4.0 - 4.2 (m, 1H) 4.06 (s, 2H) 4.37 (dt, J = 6.3 & 6.6 Hz, 1H) 5.57 (dd, J = 8.1 & 15.3 Hz, 1H) 5.72 (dd, J = 5.9 & 15.5 Hz, 1H) 7.2 - 7.4 (m, 5H)
【0293】[実施例53](2E,11R,12S,13E,15S,17R)−
9−ブチリルオキシ−11,15−ビス(tert-ブチル
ジメチルシロキシ)−17,20−ジメチル−7−チア
プロスタ−2,8,13−トリエン酸メチルの合成
(R1=Pr, R2=tBuMe2Si, R3=H, R4=2-Me-hexyl, W=tBuMe
2SiO, X-Y=trans-CH=CH, Z=CO2Me, n=0,--=trans-CH=C
H)
【0294】
【化66】
【0295】原料と試薬として、(1E,3S,5R)
−1−ヨード−3−(tert-ブチルジメチルシロキシ)
−5−メチル−1−ノネン (476 mg, 1.2 mmol)、tert
-ブチルリチウム (1.54 mol / l, 1.56 ml, 2.4 mmo
l)、ヘキシン銅 (174 mg)、ヘキサメチルホスホラスト
リアミド (436 μl)、(4R)−4−(tert-ブチルジ
メチルシロキシ)−2−(5−メトキシカルボニル−4
−trans-ペンテニルチオ)−2−シクロペンテン−1−
オン (371 mg, 1.0 mmol)、無水酪酸 (442 μl)を使っ
て、実施例1と同様の操作を行い、(2E,11R,1
2S,13E,15S,17R)−9−ブチリルオキシ
−11,15−ビス(tert-ブチルジメチルシロキシ)
−17,20−ジメチル−7−チアプロスタ−2,8,
13−トリエン酸メチル (232 mg, 33 %) を得た。
【0296】1H-NMR (270 MHz, δppm, CDCl3) 0.03 (s), 0.05 …… 12H 0.8 - 1.0 (m, 6H) 0.87 (s, 9H) 0.89 (s, 9H) 1.00 (t, J = 7.4 Hz, 3H) 1.0 - 1.8 (m, 13 H) 2.2 - 2.6 (m, 4H) 2.42 (t, J = 7.4 Hz, 2H) 2.6 - 2.8 (m, 1H) 2.92 (ddd, J = 1.3 & 6.6 & 16.5 Hz, 1H) 3.10 (d, J = 8.6 Hz, 1H) 3.72 (s, 3H) 4.1 - 4.2 (m, 2H) 5.42 (dd, J = 8.6 & 15.5 Hz, 1H) 5.61 (dd, J = 5.9 & 15.5 Hz, 1H) 5.83 (d, J = 15.5 Hz, 1H) 6.92 (dt, J = 15.5 & 6.9 Hz
【0297】[実施例54](2E,11R,12S,13E,15S,17R)−
9−ブチリルオキシ−11,15−ジヒドロキシ−1
7,20−ジメチル−7−チアプロスタ−2,8,13
−トリエン酸メチルの合成 (R1=Pr, R2=H, R3=H, R4=
2-Me-hexyl, W=OH, X-Y=trans-CH=CH, Z=CO2Me, n=0,--
=trans-CH=CH)
【0298】
【化67】
【0299】原料および試薬として、フッ化水素ピリジ
ン溶液 (0.2 ml)、(2E,11R,12S,13E,
15S,17R)−9−ブチリルオキシ−11,15−
ビス(tert-ブチルジメチルシロキシ)−17,20−
ジメチル−7−チアプロスタ−2,8,13−トリエン
酸メチル (232 mg) を使い、実施例2と同様の操作を行
い、(2E,11R,12S,13E,15S,17
R)−9−ブチリルオキシ−11,15−ジヒドロキシ
−17,20−ジメチル−7−チアプロスタ−2,8,
13−トリエン酸メチル(145 mg, 92 %)を得た。
【0300】1H-NMR (270 MHz, δppm, CDCl3) 0.8 - 1.0 (m, 6H) 1.01 (t, J = 7.4 Hz, 3H) 1.1 - 1.4 (m, 6H) 1.4 - 1.8 (m, 7H) 2.2 - 2.8 (m, 5H) 2.44 (t, J = 7.4 Hz, 2H) 2.96 (dd, J = 6.3 & 17.2 Hz, 1H) 3.20 (d, J = 5.9 Hz, 1H) 3.71 (s, 3H) 4.1 - 4.3 (m, 2H) 5.57 (dd, J = 8.1 & 15.3 Hz, 1H) 5.70 (dd, J = 5.9 & 15.5 Hz, 1H) 5.85 (d, J = 15.5 Hz, 1H) 6.92 (dt, J = 15.8 & 7.1 Hz, 1H)
【0301】[実施例55](11R,12S,13E)−9−ブチリルオキシ−1
1−tert-ブチルジメチルシロキシ−15−ヒドロキシ
−16−(3−クロロフェニル)−17,18,19,
20−テトラノル−7−チアプロスタ−8,13−ジエ
ン酸メチルの合成 (R1=Pr, R2=tBuMe2Si, R3=H, R4=3
-Chlorobenzyl, W=tBuMe2SiO, X-Y=CH2-CH2, Z=CO2Me,
n=0,--=trans-CH=CH)
【0302】
【化68】
【0303】原料と試薬として、塩化クロム(II)(100
mg)、塩化ニッケル (0.1 mg)、(3S,4R)−4−
(tert-ブチルジメチルシロキシ)−1−ブチリルオキ
シ−2−(5−メトキシカルボニルペンチルチオ)−3
−(trans-2−ヨードビニル)−1−シクロペンテン
(76 mg)、3−クロロフェニルアセトアルデヒド (50 m
g)を使って、実施例37と同様の操作を行い、(11
R,12S,13E)−9−ブチリルオキシ−11−te
rt-ブチルジメチルシロキシ−15−ヒドロキシ−16
−(3−クロロフェニル)−17,18,19,20−
テトラノル−7−チアプロスタ−8,13−ジエン酸メ
チル (14 mg, 14 %)を得た。
【0304】なお、ここで得られた(11R,12S,
13E)−9−ブチリルオキシ−11−tert-ブチルジ
メチルシロキシ−15−ヒドロキシ−16−(3−クロ
ロフェニル)−17,18,19,20−テトラノル−
7−チアプロスタ−8,13−ジエン酸メチルは15位
の水酸基の立体配置についてのジアステレオマー混合物
である。
【0305】1H-NMR (270 MHz, δppm, CDCl3) 0.03 (s), 0.03 (s) …… 6H 0.87 (s, 9H) 1.01 (t, J = 7.4 Hz, 3H) 1.2 - 1.8 (m, 8 H) 2.30 (t, J = 7.4 Hz, 2H) 2.3 - 2.8 (m, 3H) 2.43 (t, J = 7.4 Hz, 2H) 2.8 - 3.0 (m, 3H) 3.0 - 3.2 (m, 1H) 3.66 (s, 3H) 4.0 - 4.1 (m, 1H) 4.3 - 4.4 (m, 1H) 5.56 (dd, J = 8.4 & 15.3 Hz, 1H) 5.6 - 5.8 (m, 1H) 7.0 - 7.4 (m, 4H)
【0306】[実施例56](11R,12S,13E)−9−ブチリルオキシ−1
1,15−ジヒドロキシ−16−(3−クロロフェニ
ル)−17,18,19,20−テトラノル−7−チア
プロスタ−8,13−ジエン酸メチルの合成 (R1=Pr,
R2=H, R3=H, R4=3-Chlorobenzyl, W=OH, X-Y=CH2-CH2,
Z=CO2Me, n=0,--=trans-CH=CH)
【0307】
【化69】
【0308】原料と試薬として、フッ化水素−ピリジン
溶液 (0.1 ml)、(11R,12S,13E)−9−ブ
チリルオキシ−11−tert-ブチルジメチルシロキシ−
15−ヒドロキシ−16−(3−クロロフェニル)−1
7,18,19,20−テトラノル−7−チアプロスタ
−8,13−ジエン酸メチル (14 mg)を使って、実施例
2と同様の操作を行い、(11R,12S,13E)−
9−ブチリルオキシ−11,15−ジヒドロキシ−16
−(3−クロロフェニル)−17,18,19,20−
テトラノル−7−チアプロスタ−8,13−ジエン酸メ
チルの15位の立体配置についての2つの異性体を別々
に得た(低極性化合物:4 mg, 35 %;高極性化合物:4
mg, 35 %)。
【0309】[低極性化合物]1 H-NMR (270 MHz, δppm, CDCl3) 1.01 (t, J = 7.4 Hz, 3H) 1.2 - 1.8 (m, 8 H) 2.31 (t, J = 7.3 Hz, 2H) 2.3 - 2.8 (m, 3H) 2.43 (t, J = 7.3 Hz, 2H) 2.8 - 3.0 (m, 3H) 3.20 (d, J = 6.6 Hz, 1H) 3.66 (s, 3H) 4.0 - 4.1 (m, 1H) 4.36 (dt, J = 6.3 & 6.3 Hz, 1H) 5.51 (dd, J = 8.3 & 15.5 Hz, 1H) 5.74 (dd, J = 6.6 & 15.8 Hz, 1H) 7.0 - 7.3 (m, 4H)
【0310】[高極性化合物]1 H-NMR (270 MHz, δppm, CDCl3 ) 1.01 (t, J = 7.4 Hz, 3H) 1.2 - 1.8 (m, 8 H) 2.31 (t, J = 7.4 Hz, 2H) 2.4 - 2.7 (m, 3H) 2.44 (t, J = 7.4 Hz, 2H) 2.83 (d, J = 6.9 Hz, 2H) 2.93 (ddd, J = 1.3 & 6.3 & 16.5 Hz, 1H) 3.20 (d, J = 7.9 Hz, 1H) 3.66 (s, 3H) 4.0 - 4.1 (m, 1H) 4.37 (dt, J = 6.3 & 5.9 Hz, 1H) 5.56 (dd, J = 7.9 & 15.2 Hz, 1H) 5.74 (dd, J = 6.3 & 15.5 Hz, 1H) 7.0 - 7.2 (m, 1H) 7.2 - 7.3 (m, 3H)
【0311】[実施例57](11R,12S,13E)−9−ブチリルオキシ−1
1−tert-ブチルジメチルシロキシ−15−ヒドロキシ
−16−(4−クロロフェニル)−17,18,19,
20−テトラノル−7−チアプロスタ−8,13−ジエ
ン酸メチルの合成 (R1=Pr, R2=tBuMe2Si, R3=H, R4=4
-Chlorobenzyl, W=tBuMe2SiO, X-Y=CH2-CH2, Z=CO2Me,
n=0,--=trans-CH=CH)
【0312】
【化70】
【0313】原料と試薬として、塩化クロム(II)(307
mg)、塩化ニッケル (0.1 mg)、(3S,4R)−4−
(tert-ブチルジメチルシロキシ)−1−ブチリルオキ
シ−2−(5−メトキシカルボニルペンチルチオ)−3
−(trans-2−ヨードビニル)−1−シクロペンテン
(235 mg)、4−クロロフェニルアセトアルデヒド (155
mg) を使って、実施例37と同様の操作を行い、(1
1R,12S,13E)−9−ブチリルオキシ−11−
tert-ブチルジメチルシロキシ−15−ヒドロキシ−1
6−(4−クロロフェニル)−17,18,19,20
−テトラノル−7−チアプロスタ−8,13−ジエン酸
メチル (191 mg, 61 %) を得た。
【0314】なお、ここで得られた(11R,12S,
13E)−9−ブチリルオキシ−11−tert-ブチルジ
メチルシロキシ−15−ヒドロキシ−16−(4−クロ
ロフェニル)−17,18,19,20−テトラノル−
7−チアプロスタ−8,13−ジエン酸メチルは15位
の水酸基の立体配置についてのジアステレオマー混合物
である。
【0315】1H-NMR (270 MHz, δppm, CDCl3) 0.03 (s), 0.03 (s) …… 6H 0.87 (s, 9H) 1.01 (t, J = 7.4 Hz, 3H) 1.2 - 1.8 (m, 8 H) 2.30 (t, J = 7.4 Hz, 2H) 2.3 - 2.7 (m, 3H) 2.43 (t, J = 7.3 Hz, 2H) 2.7 - 3.0 (m, 3H) 3.12 (br.d, J = 8.3 Hz, 1H) 3.66 (s, 3H) 4.0 - 4.1 (m, 1H) 4.3 - 4.4 (m, 1H) 5.55 (dd, J = 8.3 & 15.5 Hz, 1H) 5.6 - 5.8 (m, 1H) 7.1 - 7.3 (m, 4H)
【0316】[実施例58](11R,12S,13E)−9−ブチリルオキシ−1
1,15−ジヒドロキシ−16−(4−クロロフェニ
ル)−17,18,19,20−テトラノル−7−チア
プロスタ−8,13−ジエン酸メチルの合成 (R1=Pr,
R2=H, R3=H, R4=4-Chlorobenzyl, W=OH, X-Y=CH2-CH2,
Z=CO2Me, n=0,--=trans-CH=CH)
【0317】
【化71】
【0318】原料と試薬として、フッ化水素−ピリジン
溶液 (0.2 ml)、(11R,12S,13E)−9−ブ
チリルオキシ−11−tert-ブチルジメチルシロキシ−
15−ヒドロキシ−16−(4−クロロフェニル)−1
7,18,19,20−テトラノル−7−チアプロスタ
−8,13−ジエン酸メチル (191 mg) を使って、実施
例2と同様の操作を行い、(11R,12S,13E)
−9−ブチリルオキシ−11,15−ジヒドロキシ−1
6−(4−クロロフェニル)−17,18,19,20
−テトラノル−7−チアプロスタ−8,13−ジエン酸
メチルの15位の立体配置についての2つの異性体を別
々に得た(低極性化合物:64 mg, 41 %;高極性化合
物:52 mg, 33 %)。
【0319】[低極性化合物]1 H-NMR (270 MHz, δppm, CDCl3) 1.01 (t, J = 7.4 Hz, 3H) 1.2 - 1.8 (m, 8 H) 2.31 (t, J = 7.3 Hz, 2H) 2.4 - 2.8 (m, 3H) 2.44 (t, J = 7.4 Hz, 2H) 2.82 (d, J = 6.6 Hz, 2H) 2.92 (dd, J = 5.3 & 16.5 Hz, 1H) 3.19 (d, J = 7.6 Hz, 1H) 3.66 (s, 3H) 4.0 - 4.1 (m, 1H) 4.34 (dt, J = 6.2 & 6.6 Hz, 1H) 5.53 (dd, J = 8.1 & 15.7 Hz, 1H) 5.74 (dd, J = 5.9 & 15.5 Hz, 1H) 7.15 (d, J = 8.3 Hz, 2H) 7.26 (d, J = 8.3 Hz, 2H)
【0320】[高極性化合物]1 H-NMR (270 MHz, δppm, CDCl3) 1.01 (t, J = 7.4 Hz, 3H) 1.2 - 1.8 (m, 8 H) 2.31 (t, J = 7.3 Hz, 2H) 2.4 - 2.7 (m, 3H) 2.44 (t, J = 7.4 Hz, 2H) 2.8 - 2.9 (m, 2H) 2.92 (dd, J = 6.3 & 16.8 Hz, 1H) 3.20 (br.d, J = 7.9 Hz, 1H) 3.66 (s, 3H) 4.0 - 4.2 (m, 1H) 4.34 (dt, J = 6.3 & 6.6 Hz, 1H) 5.56 (dd, J = 7.9 & 15.5 Hz, 1H) 5.73 (dd, J = 5.8 & 15.7 Hz, 1H) 7.16 (d, J = 8.3 Hz, 2H) 7.26 (d, J = 8.3 Hz, 2H)
【0321】[実施例59](11R,12S,13E)−9−ブチリルオキシ−1
1−tert-ブチルジメチルシロキシ−15−ヒドロキシ
−16−(4−ニトロフェニル)−17,18,19,
20−テトラノル−7−チアプロスタ−8,13−ジエ
ン酸メチルの合成 (R1=Pr, R2=tBuMe2Si, R3=H, R4=4
-Nitrobenzyl, W=tBuMe2SiO, X-Y=CH2-CH2, Z=CO2Me, n
=0,--=trans-CH=CH)
【0322】
【化72】
【0323】原料と試薬として、塩化クロム(II)(135
mg)、塩化ニッケル (0.1 mg)、(3S,4R)−4−
(tert-ブチルジメチルシロキシ)−1−ブチリルオキ
シ−2−(5−メトキシカルボニルペンチルチオ)−3
−(trans-2−ヨードビニル)−1−シクロペンテン
(103 mg)、4−ニトロフェニルアセトアルデヒド (73m
g)を使って、実施例37と同様の操作を行い、(11
R,12S,13E)−9−ブチリルオキシ−11−te
rt-ブチルジメチルシロキシ−15−ヒドロキシ−16
−(4−ニトロフェニル)−17,18,19,20−
テトラノル−7−チアプロスタ−8,13−ジエン酸メ
チル (17 mg, 12 %)を得た。
【0324】なお、ここで得られた(11R,12S,
13E)−9−ブチリルオキシ−11−tert-ブチルジ
メチルシロキシ−15−ヒドロキシ−16−(4−ニト
ロフェニル)−17,18,19,20−テトラノル−
7−チアプロスタ−8,13−ジエン酸メチルは15位
の水酸基の立体配置についてのジアステレオマー混合物
である。
【0325】1H-NMR (270 MHz, δppm, CDCl3) 0.02 (s), 0.03 (s) …… 6H 0.87 (s, 9H) 1.01 (t, J = 6.3 Hz, 3H) 1.2 - 1.8 (m, 8 H) 2.30 (t, J = 7.3 Hz, 2H) 2.3 - 2.7 (m, 3H) 2.43 (t, J = 6.9 Hz, 2H) 2.8 - 3.2 (m, 4H) 3.66 (s, 3H) 4.0 - 4.2 (m, 1H) 4.3 - 4.5 (m, 1H) 5.3 - 5.8 (m, 2H) 7.40 (d, J = 8.9 Hz, 2H) 8.1 - 8.3 (m, 2H)
【0326】[実施例60](11R,12S,13E)−9−ブチリルオキシ−1
1,15−ジヒドロキシ−16−(4−ニトロフェニ
ル)−17,18,19,20−テトラノル−7−チア
プロスタ−8,13−ジエン酸メチルの合成 (R1=Pr,
R2=H, R3=H, R4=4-Nitrobenzyl, W=OH, X-Y=CH2-CH2,
Z=CO2Me, n=0,--=trans-CH=CH )
【0327】
【化73】
【0328】原料と試薬として、フッ化水素−ピリジン
溶液 (0.1 ml)、(11R,12S,13E)−9−ブ
チリルオキシ−11−tert-ブチルジメチルシロキシ−
15−ヒドロキシ−16−(4−ニトロフェニル)−1
7,18,19,20−テトラノル−7−チアプロスタ
−8,13−ジエン酸メチル (17 mg)を使って、実施例
2と同様の操作を行い、(11R,12S,13E)−
9−ブチリルオキシ−11,15−ジヒドロキシ−16
−(4−ニトロフェニル)−17,18,19,20−
テトラノル−7−チアプロスタ−8,13−ジエン酸メ
チルの15位の立体配置についての2つの異性体を別々
に得た(低極性化合物:6 mg, 44 %;高極性化合物:5
mg, 38 %)。
【0329】[低極性化合物]1 H-NMR (270 MHz, δppm, CDCl3) 1.01 (t, J = 7.4 Hz, 3H) 1.2 - 1.8 (m, 8 H) 2.31 (t, J = 7.3 Hz, 2H) 2.4 - 2.8 (m, 3H) 2.44 (t, J = 7.4 Hz, 2H) 2.8 - 3.0 (m, 1H) 2.96 (d, J = 6.3 Hz, 2H) 3.20 (br.d, J = 6.9 Hz, 1H) 3.66 (s, 3H) 4.0 - 4.1 (m, 1H) 4.41 (dt, J = 6.2 & 6.6 Hz, 1H) 5.56 (dd, J = 7.9 & 16.2 Hz, 1H) 5.76 (dd, J = 6.4 & 15.4 Hz, 1H) 7.40 (d, J = 8.9 Hz, 2H) 8.15 (d, J = 8.6 Hz, 2H)
【0330】[高極性化合物]1 H-NMR (270 MHz, δppm, CDCl3) 1.01 (t, J = 7.4 Hz, 3H) 1.2 - 1.8 (m, 8 H) 2.31 (t, J = 7.4 Hz, 2H) 2.4 - 2.8 (m, 3H) 2.44 (t, J = 7.4 Hz, 2H) 2.8 - 3.0 (m, 1H) 2.96 (d, J = 6.6 Hz, 2H) 3.20 (br.d, J = 7.3 Hz, 1H) 3.66 (s, 3H) 4.0 - 4.2 (m, 1H) 4.42 (dt, J = 6.3 & 6.6 Hz, 1H) 5.58 (dd, J = 7.9 & 15.1 Hz, 1H) 5.75 (dd, J = 6.3 & 15.5 Hz, 1H) 7.40 (d, J = 8.6 Hz, 2H) 8.15 (d, J = 8.6 Hz, 2H)
【0331】[実施例61](11R,12S,13E)−9−ブチリルオキシ−1
1−tert-ブチルジメチルシロキシ−15−ヒドロキシ
−15−フェニル−16,17,18,19,20−ペ
ンタノル−7−チアプロスタ−8,13−ジエン酸メチ
ルの合成 (R1=Pr, R2=H, R3=H, R4=Ph, W=tBuMe2SiO,
X-Y=CH2-CH2, Z=CO2Me, n=0,--=trans-CH=CH)
【0332】
【化74】
【0333】原料および試薬として、(3S,4R)−
4−(tert-ブチルジメチルシロキシ)−1−ブチリル
オキシ−2−(5−メトキシカルボニルペンチルチオ)
−3−(trans−2−ヨードビニル)−1−シクロペン
テン (323 mg)、塩化クロム(II)(325 mg)、塩化ニッ
ケル (0.1 mg)、とベンズアルデヒド (115 mg) を用
い、実施例37と同様の操作を行って、(11R,12
S,13E)−9−ブチリルオキシ−11−tert-ブチ
ルジメチルシロキシ−15−ヒドロキシ−15−フェニ
ル−16,17,18,19,20−ペンタノル−7−
チアプロスタ−8,13−ジエン酸メチル (188 mg, 6
0 %)を得た。
【0334】なお、ここで得られた(11R,12S,
13E)−9−ブチリルオキシ−11−tert-ブチルジ
メチルシロキシ−15−ヒドロキシ−15−フェニル−
16,17,18,19,20−ペンタノル−7−チア
プロスタ−8,13−ジエン酸メチルは15位の水酸基
の立体配置についてのジアステレオマー混合物である。
【0335】1H-NMR (270 MHz, δppm, CDCl3) - 0.07 (s, 3/2H) - 0.03 (s, 3/2H) 0.02 (s, 3/2H) 0.03 (s, 3/2H) 0.81 (s, 9/2H) 0.86 (s, 9/2H) 1.00 (t, J = 6.6 Hz, 3H) 1.2 - 1.8 (m, 8H) 1.9 - 2.08 (m, 1/2H) 2.2 - 2.7 (m, 7H) 2.8 - 2.92 (m, 1H) 3.15 - 3.25 (m, 1H) 3.66 (s, 3H) 4.1 - 4.24 (m, 1H) 5.17 - 5.28 (m, 1H) 5.62 - 5.74 (m, 1H) 5.82 - 5.95 (m, 1H) 7.25 - 7.45 (m, 5H)
【0336】[実施例62](11R,12S,13E)−9−ブチリルオキシ−1
1,15−ジヒドロキシ−15−フェニル−16,1
7,18,19,20−ペンタノル−7−チアプロスタ
−8,13−ジエン酸メチルの合成 (R1=Pr, R2=H, R
3=H, R4=Ph, W=OH, X-Y=CH2-CH2, Z=CO2Me, n=0,--=tra
ns-CH=CH)
【0337】
【化75】
【0338】原料および試薬として、フッ化水素ピリジ
ン溶液 (0.4 ml)、(11R,12S,13E)−9−
ブチリルオキシ−11−tert-ブチルジメチルシロキシ
−15−ヒドロキシ−15−フェニル−16,17,1
8,19,20−ペンタノル−7−チアプロスタ−8,
13−ジエン酸メチル (185 mg) を用いて、実施例2と
同様の操作を行って、(11R,12S,13E)−9
−ブチリルオキシ−11,15−ジヒドロキシ−15−
フェニル−16,17,18,19,20−ペンタノル
−7−チアプロスタ−8,13−ジエン酸メチル (129
mg, 90 %)を得た。
【0339】なお、ここで得られた(11R,12S,
13E)−9−ブチリルオキシ−11,15−ジヒドロ
キシ−15−フェニル−16,17,18,19,20
−ペンタノル−7−チアプロスタ−8,13−ジエン酸
メチルは15位の水酸基の立体配置についてのジアステ
レオマー混合物である。
【0340】1H-NMR (270 MHz, δppm, CDCl3) 1.00 (t, J = 7.3 Hz, 3H ) 1.2 - 1.8 (m, 8H) 2.1 - 2.75 (m, 7H) 2.9 - 3.03 (m, 1H) 3.22 - 3.29 (m, 1H) 3.66 (s, 3H) 4.15 - 4.24 (br, 1H) 5.19 - 5.27 (m, 1H) 5.65 - 5.78 (m, 1H) 5.85 - 5.98 (m, 1H) 7.25 - 7.42 (m, 5H)
【0341】[実施例63](11R,12S,13E)−9−ブチリルオキシ−1
1−tert-ブチルジメチルシロキシ−15−ヒドロキシ
−18−フェニル−19,20−ジノル−7−チアプロ
スタ−8,13−ジエン酸メチルの合成 (R1=Pr, R2=
H, R3=H, R4=Phenylpropyl, W=tBuMe2SiO, X-Y=CH2-C
H2, Z=CO2Me, n=0,--=trans-CH=CH)
【0342】
【化76】
【0343】原料および試薬として、(3S,4R)−
4−(tert-ブチルジメチルシロキシ)−1−ブチリル
オキシ−2−(5−メトキシカルボニルペンチルチオ)
−3−(trans−2−ヨードビニル)−1−シクロペン
テン (433 mg)、塩化クロム(II)(440 mg)、塩化ニッ
ケル (0.1 mg) と、4−フェニル−ブチルアルデヒド(2
20 mg) を用い、実施例37と同様の操作を行って、
(11R,12S,13E)−9−ブチリルオキシ−1
1−tert-ブチルジメチルシロキシ−15−ヒドロキシ
−18−フェニル−19,20−ジノル−7−チアプロ
スタ−8,13−ジエン酸メチル (325 mg, 72 %)を得
た。
【0344】なお、ここで得られた(11R,12S,
13E)−9−ブチリルオキシ−11−tert-ブチルジ
メチルシロキシ−15−ヒドロキシ−18−フェニル−
19,20−ジノル−7−チアプロスタ−8,13−ジ
エン酸メチルは15位の水酸基の立体配置についてのジ
アステレオマー混合物である。
【0345】1H-NMR (270 MHz, δppm, CDCl3) - 0.02 (s, 3H) 0.01 (s, 3H) 0.83 (s), 0.84 (s)…… 9H 0.97 (t, J = 7.5 Hz, 3H) 1.25 - 1.8 (m, 10H) 2.25 (dt, J = 7.5 & 1.6 Hz, 2H) 2.39 (t, J = 7.4 Hz, 2H) 2.4 - 2.65 (m, 5H) 2.83 (ddd, J = 16.2 & 6.9 & 1.3 Hz, 1H) 3.11 (dd, J = 8.2 & 3.6 Hz, 1H) 3.63 (s, 3H) 4.0 - 4.18 (m, 2H) 5.50 (ddd, J = 15.9 & 8.6 & 3.0 Hz, 1H) 5.64 (dd, J = 15.9 & 5.9 Hz, 1H) 7.08 - 7.3 (m, 5H)
【0346】[実施例64](11R,12S,13E)−9−ブチリルオキシ−1
1,15−ジヒドロキシ−18−フェニル−19,20
−ジノル−7−チアプロスタ−8,13−ジエン酸メチ
ルの合成 (R1=Pr, R2=H, R3=H, R4=Phenylpropyl, W=
OH, X-Y=CH2-CH 2, Z=CO2Me, n=0,--=trans-CH=CH)
【0347】
【化77】
【0348】原料および試薬として、フッ化水素ピリジ
ン溶液 (0.5 ml)、(11R,12S,13E)−9−
ブチリルオキシ−11−tert-ブチルジメチルシロキシ
−15−ヒドロキシ−18−フェニル−19,20−ジ
ノル−7−チアプロスタ−8,13−ジエン酸メチル
(305 mg) を用いて、実施例2と同様の操作を行って、
(11R,12S,13E)−9−ブチリルオキシ−1
1,15−ジヒドロキシ−18−フェニル−19,20
−ジノル−7−チアプロスタ−8,13−ジエン酸メチ
ルの15位の立体配置についての2つの異性体を別々に
得た(低極性化合物:94 mg, 38 %;高極性化合物:91
mg, 37 %)。
【0349】[低極性化合物]1 H-NMR (270 MHz, δppm, CDCl3) 1.01 (t, J = 7.5 Hz, 3H) 1.3 - 1.8 (m, 10H) 2.30 (t, J = 7.3 Hz, 2H) 2.43 (t, J = 7.3 Hz, 2H) 2.45 - 2.7 (m, 5H) 2.95 (ddd, J = 16.5 & 6.6 & 1.3 Hz, 1H) 3.20 (d-like, J = 5.3 Hz, 1H) 3.66 (s, 3H) 4.1 - 4.2 (m, 2H) 5.54 (dd, J = 15.5 & 7.9 Hz, 1H) 5.70 (dd, J = 15.5 & 6.3 Hz, 1H) 7.14 - 7.3 (m, 5H)
【0350】[高極性化合物]1 H-NMR (270 MHz, δppm, CDCl3) 1.01 (t, J = 7.5 Hz, 3H) 1.3 - 1.8 (m, 10H) 2.29 (t, J = 7.3 Hz, 2H) 2.43 (t, J = 7.3 Hz, 2H) 2.40 - 2.7 (m, 5H) 2.94 (ddd, J = 16.5 & 6.6 & 1.3 Hz, 1H) 3.20 (dd, J = 6.6 & 2.6 Hz, 1H) 3.66 (s, 3H) 4.1 - 4.2 (m, 2H) 5.55 (dd, J = 15.8 & 7.9 Hz, 1H) 5.68 (dd, J = 15.8 & 6.3 Hz, 1H) 7.1 - 7.3 (m, 5H)
【0351】[実施例65](11R,12S,13E)−9−ブチリルオキシ−1
1−tert-ブチルジメチルシロキシ−15−ヒドロキシ
−16−(4−メチルフェニル)−17,18,19,
20−テトラノル−7−チアプロスタ−8,13−ジエ
ン酸メチルの合成 (R1=Pr, R2=H, R3=H, R4=4-Me-Ben
zyl, W=tBuMe2SiO, X-Y=CH2-CH2, Z=CO2Me, n=0,--=tra
ns-CH=CH)
【0352】
【化78】
【0353】原料および試薬として、(3S,4R)−
4−(tert-ブチルジメチルシロキシ)−1−ブチリル
オキシ−2−(5−メトキシカルボニルペンチルチオ)
−3−(trans−2−ヨードビニル)−1−シクロペン
テン (433 mg)、塩化クロム(II)(440 mg)、塩化ニッ
ケル(0.1 mg)と(4−メチルフェニル)アセトアルデヒ
ド (195 mg) を用い、実施例37と同様の操作を行っ
て、(11R,12S,13E)−9−ブチリルオキシ
−11−tert-ブチルジメチルシロキシ−15−ヒドロ
キシ−16−(4−メチルフェニル)−17,18,1
9,20−テトラノル−7−チアプロスタ−8,13−
ジエン酸メチル (320 mg, 72 %) を得た。
【0354】なお、ここで得られた(11R,12S,
13E)−9−ブチリルオキシ−11−tert-ブチルジ
メチルシロキシ−15−ヒドロキシ−16−(4−メチ
ルフェニル)−17,18,19,20−テトラノル−
7−チアプロスタ−8,13−ジエン酸メチルは15位
の水酸基の立体配置についてのジアステレオマー混合物
である。
【0355】1H-NMR (270 MHz, δppm, CDCl3) 0.03 (s, 6H) 0.87 (s, 9H) 1.00 (t, J = 7.4 Hz, 3H) 1.2 - 1.8 (m, 8H) 2.29 (t, J = 7.6 Hz, 2H) 2.31 (s, 3H) 2.42 (t, J = 7.3 Hz, 2H) 2.3 - 2.9 (m, 6H) 3.15 (br-d, J = 8 Hz, 1H) 3.65 (s, 3H) 4.05 (m, 1H) 4.35 (m, 1H) 5.45 - 5.8 (m, 2H) 7.11 (s, 4H)
【0356】[実施例66](11R,12S,13E)−9−ブチリルオキシ−1
1,15−ジヒドロキシ−16−(4−メチルフェニ
ル)−17,18,19,20−テトラノル−7−チア
プロスタ−8,13−ジエン酸メチルの合成 (R1=Pr,
R2=H, R3=H, R4=4-Me-Benzyl, W=OH, X-Y=CH2-CH2, Z=
CO2Me, n=0,--=trans-CH=CH)
【0357】
【化79】
【0358】原料および試薬として、フッ化水素ピリジ
ン溶液 (0.5 ml)、(11R,12S,13E)−9−
ブチリルオキシ−11−tert-ブチルジメチルシロキシ
−15−ヒドロキシ−16−(4−メチルフェニル)−
17,18,19,20−テトラノル−7−チアプロス
タ−8,13−ジエン酸メチル (300 mg) を用いて、実
施例2と同様の操作を行って、(11R,12S,13
E)−9−ブチリルオキシ−11,15−ジヒドロキシ
−16−(4−メチルフェニル)−17,18,19,
20−テトラノル−7−チアプロスタ−8,13−ジエ
ン酸メチルの15位の立体配置についての2つの異性体
を別々に得た (低極性化合物:73 mg,30 %;高極性化
合物:83 mg, 34 %)。
【0359】[低極性化合物]1 H-NMR (270 MHz, δppm, CDCl3) 1.01 (t, J = 7.3 Hz, 3H) 1.2 - 1.8 (m, 8H) 1.87 (br, 1H) 2.16 (br, 1H) 2.30 (t, J = 7.3 Hz, 2H) 2.32 (s, 3H) 2.43 (t, J = 7.3 Hz, 2H) 2.35 - 2.70 (m, 3H) 2.80 (d, J = 6.6 Hz, 2H) 2.90 (dd, J = 16.5 & 6.3 Hz, 1H) 3.18 (br-d, J = 7.9 Hz, 1H) 3.66 (s, 3H) 4.03 (m, 1H) 4.35 (m, 1H) 5.50 (ddd, J = 15.5 & 8.2 & 1.0 Hz, 1H) 5.72 (dd, J = 15.5 & 5.9 Hz, 1H) 7.10 (s, 4H)
【0360】[高極性化合物]1 H-NMR (270 MHz, δppm, CDCl3) 1.01 (t, J = 7.3 Hz, 3H) 1.2 - 1.9 (m, 9H) 2.30 (t, J = 7.5 Hz, 2H) 2.32 (s, 3H) 2.44 (t, J = 7.3 Hz, 2H) 2.35 - 3.0 (m, 5H) 3.20 (br-d, J = 8 Hz, 1H) 3.66 (s, 3H) 4.10 (m, 1H) 4.34 (m, 1H) 5.57 (dd, J = 15.5 & 8.2 Hz, 1H) 5.75 (dd, J = 15.5 & 5.9 Hz, 1H) 7.10 (s, 4H)
【0361】[実施例67](11R,12S,13E)−9−ブチリルオキシ−1
1−tert-ブチルジメチルシロキシ−15−ヒドロキシ
−16−(3−チエニル)−17,18,19,20−
テトラノル−7−チアプロスタ−8,13−ジエン酸メ
チルの合成 (R1=Pr, R2=H, R3=H, R4= 3-Thienyl, W=
tBuMe2SiO, X-Y=CH2-CH2, Z=CO2Me, n=0,--=trans-CH=C
H)
【0362】
【化80】
【0363】原料および試薬として、(3S,4R)−
4−(tert-ブチルジメチルシロキシ)−1−ブチリル
オキシ−2−(5−メトキシカルボニルペンチルチオ)
−3−(trans−2−ヨードビニル)−1−シクロペン
テン (418 mg)、塩化クロム(II)(4.20 g)、塩化ニッ
ケル (0.1 mg) と3−チエニルアセトアルデヒド (176
mg) を用い、実施例37と同様の操作を行って、(11
R,12S,13E)−9−ブチリルオキシ−11−te
rt-ブチルジメチルシロキシ−15−ヒドロキシ−16
−(3−チエニル)−17,18,19,20−テトラ
ノル−7−チアプロスタ−8,13−ジエン酸メチル
(267 mg, 64 %)を得た。
【0364】なお、ここで得られた(11R,12S,
13E)−9−ブチリルオキシ−11−tert-ブチルジ
メチルシロキシ−15−ヒドロキシ−16−(3−チエ
ニル)−17,18,19,20−テトラノル−7−チ
アプロスタ−8,13−ジエン酸メチルは15位の水酸
基の立体配置についてのジアステレオマー混合物であ
る。
【0365】1H-NMR (270 MHz, δppm, CDCl3) 0.03 (s, 6H) 0.87 (s, 9H) 1.00 (t, J = 7.4 Hz, 3H) 1.2 - 1.8 (m, 8H) 2.29 (t, J = 7.6 Hz, 2H) 2.42 (t, J = 7.4 Hz, 2H) 2.4 - 2.65 (m, 3H) 2.75 - 2.9 (m, 3H) 3.10 (br-d, J = 8 Hz, 1H) 3.66 (s, 3H) 4.0 - 4.15 (m, 1H) 4.3 - 4.4 (m, 1H) 5.5 - 5.75 (m, 2H) 7.00 (dd, J = 4.9 & 1.0 Hz, 1H) 7.06 (d, J = 2.0 Hz, 1H) 7.22 (m, 1H)
【0366】[実施例68](11R,12S,13E)−9−ブチリルオキシ−1
1,15−ジヒドロキシ−16−(3−チエニル)−1
7,18,19,20−テトラノル−7−チアプロスタ
−8,13−ジエン酸メチルの合成 (R1=Pr, R2=H, R
3=H, R4=4-Me-Benzyl, W=OH, X-Y=CH2-CH2, Z=CO2Me, n
=0,--=trans-CH=CH)
【0367】
【化81】
【0368】原料および試薬として、フッ化水素ピリジ
ン溶液 (0.5 ml)、(11R,12S,13E)−9−
ブチリルオキシ−11−tert-ブチルジメチルシロキシ
−15−ヒドロキシ−16−(3−チエニル)−17,
18,19,20−テトラノル−7−チアプロスタ−
8,13−ジエン酸メチル (260 mg) を用いて、実施例
2と同様の操作を行って、 (11R,12S,13E)
−9−ブチリルオキシ−11,15−ジヒドロキシ−1
6−(3−チエニル)−17,18,19,20−テト
ラノル−7−チアプロスタ−8,13−ジエン酸メチル
の15位の立体配置についての2つの異性体を別々に得
た (低極性化合物:47 mg, 22 %;高極性化合物:64
mg, 30 %)。
【0369】[低極性化合物]1 H-NMR (270 MHz, δppm, CDCl3) 1.01 (t, J = 7.4 Hz, 3H) 1.2 - 1.8 (m, 8H) 1.99 (d, J = 3.9 Hz, 1H) 2.10 (d, J = 5.9 Hz, 1H) 2.31 (t, J = 7.4 Hz, 2H) 2.43 (t, J = 7.3 Hz, 2H) 2.4 - 2.7 (m, 3H) 2.86 - 2.96 (m, 1H) 2.89 (d, J = 6.6 Hz, 1H) 3.20 (br-d, J = 8.2 Hz, 1H) 3.66 (s, 3H) 4.0 - 4.1 (m, 1H) 4.3 - 4.45 (m, 1H) 5.54 (dd, J = 15.5 & 8.3 Hz, 1H) 5.75 (dd, J = 15.5 & 6.3 Hz, 1H) 6.98 (dd, J = 4.7 & 1.2 Hz, 1H) 7.05 - 7.06 (m, 1H) 7.25 - 7.29 (m, 1H)
【0370】[高極性化合物]1 H-NMR (270 MHz, δppm, CDCl3) 1.01 (t, J = 7.4 Hz, 3H) 1.2 - 1.8 (m, 8H) 1.95 (br, 1H) 2.31 (t, J = 7.3 Hz, 2H) 2.44 (t, J = 7.3 Hz, 2H) 2.3 - 2.75 (m, 4H) 2.8 - 3.0 (m, 3H) 3.19 (dd, J = 7.9 & 2.6 Hz, 1H) 3.66 (s, 3H) 4.05 - 4.15 (m, 1H) 4.3 - 4.42 (m, 1H) 5.59 (dd, J = 15.5 & 8.3 Hz, 1H) 5.74 (dd, J = 15.5 & 6.2 Hz, 1H) 6.99 (dd, J = 5.0 & 1.0 Hz, 1H) 7.06 (d, J = 2.0 Hz, 1H) 7.26 - 7.28 (m, 1H)
【0371】[実施例69](11R,12S,13E)−9−ブチリルオキシ−1
1−tert-ブチルジメチルシロキシ−15−ヒドロキシ
−16−(3−メチルフェニル)−17,18,19,
20−テトラノル−7−チアプロスタ−8,13−ジエ
ン酸メチルの合成 (R1=Pr, R2=H, R3=H, R4= 3-Me-Be
nzyl, W=tBuMe2SiO, X-Y=CH2-CH2, Z=CO 2Me, n=0,--=tr
ans-CH=CH)
【0372】
【化82】
【0373】原料および試薬として、(3S,4R)−
4−(tert-ブチルジメチルシロキシ)−1−ブチリル
オキシ−2−(5−メトキシカルボニルペンチルチオ)
−3−(trans−2−ヨードビニル)−1−シクロペン
テン (418 mg)、塩化クロム(II)(440 mg)、塩化ニッ
ケル (0.1 mg) と(3−メチルフェニル)アセトアルデ
ヒド (188 mg) を用い、実施例37と同様の操作を行っ
て、(11R,12S,13E)−9−ブチリルオキシ
−11−tert-ブチルジメチルシロキシ−15−ヒドロ
キシ−16−(3−メチルフェニル)−17,18,1
9,20−テトラノル−7−チアプロスタ−8,13−
ジエン酸メチル (234 mg, 55 %) を得た。
【0374】なお、ここで得られた(11R,12S,
13E)−9−ブチリルオキシ−11−tert-ブチルジ
メチルシロキシ−15−ヒドロキシ−16−(3−メチ
ルフェニル)−17,18,19,20−テトラノル−
7−チアプロスタ−8,13−ジエン酸メチルは15位
の水酸基の立体配置についてのジアステレオマー混合物
である。
【0375】1H-NMR (270 MHz, δppm, CDCl3) 0.03 (s, 6H) 0.87 (s, 9H) 1.00 (t, J = 7.4 Hz, 3H) 1.3 - 1.8 (m, 8H) 2.29 (t, J = 7.6 Hz, 2H) 2.33 (s, 3H) 2.42 (t, J = 7.3 Hz, 2H) 2.4 - 2.9 (m, 6H) 3.15 (br-d, J = 10 Hz, 1H) 3.65 (s, 3H) 4.05 (m, 1H) 4.35 (m, 1H) 5.5 - 5.65 (m, 1H) 5.68 - 5.80 (m, 1H) 6.95 - 7.05 (m, 3H) 7.19 (t, J = 7.6 Hz, 1H)
【0376】[実施例70](11R,12S,13E)−9−ブチリルオキシ−1
1,15−ジヒドロキシ−16−(3−メチルフェニ
ル)−17,18,19,20−テトラノル−7−チア
プロスタ−8,13−ジエン酸メチルの合成 (R1=Pr,
R2=H, R3=H, R4=3-Me-Benzyl, W=OH, X-Y=CH2-CH2, Z=
CO2Me, n=0,--=trans-CH=CH)
【0377】
【化83】
【0378】原料および試薬として、フッ化水素ピリジ
ン溶液 (0.5 ml)、(11R,12S,13E)−9−
ブチリルオキシ−11−tert-ブチルジメチルシロキシ
−15−ヒドロキシ−16−(3−メチルフェニル)−
17,18,19,20−テトラノル−7−チアプロス
タ−8,13−ジエン酸メチル (225 mg) を用いて、実
施例2と同様の操作を行って、(11R,12S,13
E)−9−ブチリルオキシ−11,15−ジヒドロキシ
−16−(3−メチルフェニル)−17,18,19,
20−テトラノル−7−チアプロスタ−8,13−ジエ
ン酸メチルの15位の立体配置についての2つの異性体
を別々に得た (低極性化合物:65 mg,36 %;高極性化
合物:73 mg, 40 %)。
【0379】[低極性化合物]1 H-NMR (270 MHz, δppm, CDCl3) 1.01 (t, J = 7.5 Hz, 3H) 1.3 - 1.8 (m, 8H) 1.87 (br, 1H) 2.06 (br, 1H) 2.30 (t, J = 7.3 Hz, 2H) 2.33 (s, 3H) 2.43 (t, J = 7.3 Hz, 2H) 2.35 - 2.73 (m, 3H) 2.81 (d, J = 6.9 Hz, 2H) 2.90 (ddd, J = 16.5 & 6.6 & 1.2 Hz, 1H) 3.19 (dd, J = 8.3 & 2.0 Hz, 1H) 3.66 (s, 3H) 3.95 - 4.05 (br, 1H) 4.3 - 4.43 (m, 1H) 5.52 (ddd, J = 16.5 & 8.2 & 1.0 Hz, 1H) 5.75 (dd, J = 16.5 & 6.2 Hz, 1H) 6.95 - 7.08 (m, 3H) 7.19 (t, J = 7.5 Hz, 1H)
【0380】[高極性化合物]1 H-NMR (270 MHz, δppm, CDCl3) 1.01 (t, J = 7.4 Hz, 3H) 1.3 - 1.8 (m, 8H) 1.9 (br, 1H) 2.30 (t, J = 7.4 Hz, 2H) 2.33 (s, 3H) 2.44 (t, J = 7.4 Hz, 2H) 2.35 - 2.95 (m, 5H) 3.19 (dd, J = 8.1 & 2.5 Hz, 1H) 3.66 (s, 3H) 4.02 - 4.12 (br, 1H) 4.3 - 4.44 (m, 1H) 5.57 (ddd, J = 16.2 & 8.3 & 1.0 Hz, 1H) 5.75 (dd, J = 16.2 & 6.0 Hz, 1H) 6.95 - 7.07 (m, 3H) 7.19 (t, J = 7.5 Hz, 1H)
【0381】[実施例71](11R,12S,13E)−9−ブチリルオキシ−1
1−tert-ブチルジメチルシロキシ−15−ヒドロキシ
−16−(2−メチルフェニル)−17,18,19,
20−テトラノル−7−チアプロスタ−8,13−ジエ
ン酸メチルの合成 (R1=Pr, R2=H, R3=H, R4= 2-Me-Be
nzyl, W=tBuMe2SiO, X-Y=CH2-CH2, Z=CO 2Me, n=0,--=tr
ans-CH=CH)
【0382】
【化84】
【0383】原料および試薬として、(3S,4R)−
4−(tert-ブチルジメチルシロキシ)−1−ブチリル
オキシ−2−(5−メトキシカルボニルペンチルチオ)
−3−(trans−2−ヨードビニル)−1−シクロペン
テン (418 mg)、塩化クロム(II)(427 mg)、塩化ニッ
ケル (0.1 mg) と(2−メチルフェニル)アセトアルデ
ヒド (188 mg) を用い、実施例37と同様の操作を行っ
て、(11R,12S,13E)−9−ブチリルオキシ
−11−tert-ブチルジメチルシロキシ−15−ヒドロ
キシ−16−(2−メチルフェニル)−17,18,1
9,20−テトラノル−7−チアプロスタ−8,13−
ジエン酸メチル (330 mg, 96 %) を得た。
【0384】なお、ここで得られた(11R,12S,
13E)−9−ブチリルオキシ−11−tert-ブチルジ
メチルシロキシ−15−ヒドロキシ−16−(2−メチ
ルフェニル)−17,18,19,20−テトラノル−
7−チアプロスタ−8,13−ジエン酸メチルは15位
の水酸基の立体配置についてのジアステレオマー混合物
である。
【0385】1H-NMR (270 MHz, δppm, CDCl3) 0.04 (s, 6H) 0.88 (s, 9H) 1.01 (t, J = 7.4 Hz, 3H) 1.3 - 1.8 (m, 8H) 2.30 (t, J = 7.6 Hz, 2H) 2.34 (s, 3H) 2.43 (t, J = 7.3 Hz, 2H) 2.3 - 2.9 (m, 6H) 3.14 (br-d, J = 8 Hz, 1H) 3.66 (s, 3H) 4.0 - 4.1 (m, 1H) 4.25 - 4.4 (m, 1H) 5.45 - 5.6 (m, 1H) 5.67 - 5.80 (m, 1H) 7.0 - 7.2 (m, 4H)
【0386】[実施例72](11R,12S,13E)−9−ブチリルオキシ−1
1,15−ジヒドロキシ−16−(2−メチルフェニ
ル)−17,18,19,20−テトラノル−7−チア
プロスタ−8,13−ジエン酸メチルの合成 (R1=Pr,
R2=H, R3=H, R4=2-Me-Benzyl, W=OH, X-Y=CH2-CH2, Z=
CO2Me, n=0,--=trans-CH=CH)
【0387】
【化85】
【0388】原料および試薬として、フッ化水素ピリジ
ン溶液 (0.6 ml)、(11R,12S,13E)−9−
ブチリルオキシ−11−tert-ブチルジメチルシロキシ
−15−ヒドロキシ−16−(2−メチルフェニル)−
17,18,19,20−テトラノル−7−チアプロス
タ−8,13−ジエン酸メチル (330 mg) を用いて、実
施例2と同様の操作を行って、(11R,12S,13
E)−9−ブチリルオキシ−11,15−ジヒドロキシ
−16−(2−メチルフェニル)−17,18,19,
20−テトラノル−7−チアプロスタ−8,13−ジエ
ン酸メチルの15位の立体配置についての2つの異性体
を別々に得た (低極性化合物:69 mg,21 %;高極性化
合物:80 mg, 24 %)。
【0389】[低極性化合物]1 H-NMR (270 MHz, δppm, CDCl3) 1.01 (t, J = 7.5 Hz, 3H) 1.3 - 1.8 (m, 8H) 1.90 (br-d, J = 3.7 Hz, 1H) 2.07 (br, 1H) 2.31 (t, J = 7.4 Hz, 2H) 2.34 (s, 3H) 2.43 (t, J = 7.3 Hz, 2H) 2.4 - 2.7 (m, 3H) 2.78 - 2.97 (m, 3H) 3.17 (dd, J = 8.2 & 2.0 Hz, 1H) 3.66 (s, 3H) 3.9 - 4.0 (br, 1H) 4.3 - 4.42 (m, 1H) 5.47 (ddd, J = 16.5 & 8.2 & 1.0 Hz, 1H) 5.76 (dd, J = 16.5 & 6.7 Hz, 1H) 7.10 - 7.19 (m, 4H)
【0390】[高極性化合物]1 H-NMR (270 MHz, δppm, CDCl3) 1.01 (t, J = 7.4 Hz, 3H) 1.3 - 1.8 (m, 8H) 1.95 (br, 1H) 2.30 (t, J = 7.6 Hz, 2H) 2.34 (s, 3H) 2.44 (t, J = 7.4 Hz, 2H) 2.4 - 2.7 (m, 3H) 2.85 (d, J = 6.5 Hz, 2H) 2.8 - 2.95 (m, 2H) 3.19 (dd, J = 8.1 & 2.4 Hz, 1H) 3.66 (s, 3H) 4.08 (br, 1H) 4.36 (q-like, J = 6.6 Hz, 1H) 5.58 (dd, J = 15.5 & 8.0 Hz, 1H) 5.77 (dd, J = 15.5 & 6.3 Hz, 1H) 7.10 - 7.19 (m, 4H)
【0391】[参考例3](3S,4R)−4−(tert-ブチルジメチルシロキ
シ)−1−ブチリルオキシ−2−(5−メトキシカルボ
ニルヘキシル)−3−(trans−2−トリブチルスタニ
ルビニル)−1−シクロペンテンの合成
【0392】
【化86】
【0393】原料および試薬として、trans−1,2−
ビス(トリブチルスタニル)エチレン (1.92 g)、メチ
ルリチウム (1.25 mol / l, 4.93 ml)、シアン化第一
銅 250 mg、(4R)−tert-ブチルジメチルシロキシ−
2−(5−メトキシカルボニルヘキシル)−2−シクロ
ペンテン−1−オン (709 mg)、無水酢酸 (1.15 ml)を
用いて参考例1と同様の操作を行い、(3S,4R)−
4−(tert-ブチルジメチルシロキシ)−1−ブチリル
オキシ−2−(5−メトキシカルボニルヘキシル)−3
−(trans−2−トリブチルスタニルビニル)−1−シ
クロペンテン(1.26g)を得た。
【0394】1H-NMR (270 MHz, δppm, CDCl3) 0.05 (s, 6H) 0.84 (s, 18H) 0.87 (t-like, J = 7 Hz, 3H) 1.2 - 2.5 (m, 34H) 2.8 - 2.9 (m, 1H) 3.0 - 3.1 (m, 1H) 3.69 (s, 3H) 4.1 - 4.2 (m, 1H) 5.75 (dd, J = 18.8 & 8.6 Hz, 1H) 6.09 (d, J = 18.8 Hz, 1H)
【0395】[参考例4](3S,4R)−4−(tert-ブチルジメチルシロキ
シ)−1−ブチリルオキシ−2−(5−メトキシカルボ
ニルヘキシル)−3−(trans−2−ヨードビニル)−
1−シクロペンテンの合成
【0396】
【化87】
【0397】原料および試薬として、(3S,4R)−
4−(tert-ブチルジメチルシロキシ)−1−ブチリル
オキシ−2−(5−メトキシカルボニルヘキシル)−3
−(trans−2−トリブチルスタニルビニル)−1−シ
クロペンテン (1.10 g)、ヨウ素 (384 mg) を用いて、
参考例2と同様の操作を行い、(3S,4R)−4−
(tert-ブチルジメチルシロキシ)−1−ブチリルオキ
シ−2−(5−メトキシカルボニルヘキシル)−3−
(trans−2−ヨードビニル)−1−シクロペンテン (2
74 mg)を得た。
【0398】1H-NMR (270 MHz, δppm, CDCl3) 0.04 (s, 6H) 0.87 (s, 9H) 1.00 (t, J = 7.3 Hz, 3H) 1.15 - 1.8 (m, 10 H) 1.9 - 2.1 (m, 1 H) 2.30 (t, J = 7.4 Hz, 2H) 2.38 (t, J = 7.4 Hz, 2H) 2.35 - 2.5 (m, 1H) 2.76 (dd, J = 15.5 & 6.6 Hz, 1H) 3.04 (dd, J = 9.4 & 4.4 Hz, 1H) 3.67 (s, 3H) 4.1 - 4.2 (m, 1H) 6.18 (d, J = 14.2 Hz, 1H) 6.36 (dd, J = 14.2 & 9.4 Hz, 1H)
【0399】[参考例5](11R,12S,13E)−9−ブチリルオキシ−1
1−tert-ブチルジメチルシロキシ−15−ヒドロキシ
−16−フェニル−17,18,19,20−テトラノ
ル−プロスタ−8,13−ジエン酸メチル の合成
【0400】
【化88】
【0401】原料および試薬として、(3S,4R)−
4−(tert-ブチルジメチルシロキシ)−1−ブチリル
オキシ−2−(5−メトキシカルボニルヘキシル)−3
−(trans−2−ヨードビニル)−1−シクロペンテン
(193 mg)、塩化クロム(II)(203 mg)、塩化ニッケル
(0.1 mg) とフェニルアセトアルデヒド (80 mg)を用
い、実施例37と同様の操作を行って、(11R,12
S,13E)−9−ブチリルオキシ−11−tert-ブチ
ルジメチルシロキシ−15−ヒドロキシ−16−フェニ
ル−17,18,19,20−テトラノル−プロスタ−
8,13−ジエン酸メチル (135 mg, 71 %) を得た。
【0402】なお、ここで得られた(11R,12S,
13E)−9−ブチリルオキシ−11−tert-ブチルジ
メチルシロキシ−15−ヒドロキシ−16−フェニル−
17,18,19,20−テトラノル−プロスタ−8,
13−ジエン酸メチルは15位の水酸基の立体配置につ
いてのジアステレオマー混合物である。
【0403】1H-NMR (270 MHz, δppm, CDCl3) 0.02 (s, 6H) 0.87 (s, 9H) 0.98 (t, J = 7.2 Hz, 3H) 1.1 - 1.8 (m, 10H) 1.9 - 2.05 (m, 1H) 2.28 (t, J = 7.4 Hz, 2H) 2.37 (t, J = 7.3 Hz, 2H) 2.35 - 2.45 (m, 1H) 2.7 - 2.9 (m, 3H) 2.95 - 3.05 (m, 1H) 3.65 (s, 3H) 4.0 - 4.1 (m, 1H) 4.3 - 4.4 (m, 1H) 5.4 - 5.75 (m, 2H) 7.15 - 7.4 (m, 5H)
【0404】[参考例6](11R,12S,13E)−9−ブチリルオキシ−1
1,15−ジヒドロキシ−16−フェニル−17,1
8,19,20−テトラノル−プロスタ−8,13−ジ
エン酸メチルの合成
【0405】
【化89】
【0406】原料および試薬として、フッ化水素ピリジ
ン溶液 (0.25 ml)、11R,12S,13E)−9−ブ
チリルオキシ−11−tert-ブチルジメチルシロキシ−
15−ヒドロキシ−16−フェニル−17,18,1
9,20−テトラノル−プロスタ−8,13−ジエン酸
メチル (130 mg)を用いて、実施例2と同様の操作を行
って、(11R,12S,13E)−9−ブチリルオキ
シ−11,15−ジヒドロキシ−16−フェニル−1
7,18,19,20−テトラノル−プロスタ−8,1
3−ジエン酸メチルの15位の立体配置についての2つ
の異性体を別々に得た (低極性化合物:43 mg, 41
%;高極性化合物:41 mg, 39 %)。
【0407】[低極性化合物]1 H-NMR (270 MHz, δppm, CDCl3) 0.99 (t, J = 7.4 Hz, 3H) 1.15 - 1.4 (m, 4H) 1.5 - 1.88 (m, 8H) 1.90 - 2.10 (m, 1H) 2.29 (t, J = 7.4 Hz, 2H) 2.39 (t, J = 7.3 Hz, 2H) 2.35 - 2.45 (m, 1H) 2.75 - 2.9 (m, 1H) 2.85 (d, J = 7.3 Hz, 2H) 2.03 (dd, J = 8.7 & 3.1 Hz, 1H) 3.66 (s, 3H) 3.95 (br, 1H) 4.3 - 4.4 (m, 1H) 5.41 (dd, J = 15.5 Hz, 8.9 Hz, 1H) 5.67 (dd, J = 15.5 & 6.3 Hz, 1H) 7.15 - 7.38 (m, 5H)
【0408】[高極性化合物]1 H-NMR (270 MHz, δppm, CDCl3) 0.99 (t, J = 7.4 Hz, 3H) 1.15 - 1.4 (m, 5H) 1.5 - 1.78 (m, 5H) 1.82 (br, 1H) 1.9 - 2.05 (m, 2H) 2.13 (br, 1H) 2.29 (t, J = 7.6 Hz, 2H) 2.39 (t, J = 7.3 Hz, 2H) 2.35 - 2.45(m, 1H) 2.75 - 2.9 (m, 1H) 2.83 (d, J = 6.6 Hz, 2H) 2.03 (dd, J = 8.9 & 2.7 Hz, 1H) 3.66 (s, 3H) 4.02 (br, 1H) 4.3 - 4.4 (m, 1H) 5.45 (dd, J = 15.5 & 8.9 Hz, 1H) 5.65 (dd, J = 15.5 & 6.4 Hz, 1H) 7.18 - 7.35 (m, 5H)
【0409】[実施例73](11R,12S,13E)−9−ブチリルオキシ−1
1−tert-ブチルジメチルシロキシ−15−ヒドロキシ
−16−フェノキシ−17,18,19,20−テトラ
ノル−7−チアプロスタ−8,13−ジエン酸メチルの
合成 (R1=Pr,R2=H, R3=H, R4= Phenoxymethyl, W=tBu
Me2SiO, X-Y=CH2-CH2, Z=CO2Me, n=0,--=trans-CH=CH)
【0410】
【化90】
【0411】原料および試薬として、(3S,4R)−
4−(tert-ブチルジメチルシロキシ)−1−ブチリル
オキシ−2−(5−メトキシカルボニルペンチルチオ)
−3−(trans−2−ヨードビニル)−1−シクロペン
テン (298 mg)、塩化クロム(II)(307 mg)、塩化ニッ
ケル (0.3 mg) とフェノキシアセトアルデヒド (136mg)
を用い、実施例37と同様の操作を行って、(11
R,12S,13E)−9−ブチリルオキシ−11−te
rt-ブチルジメチルシロキシ−15−ヒドロキシ−16
−フェノキシ−17,18,19,20−テトラノル−
7−チアプロスタ−8,13−ジエン酸メチル (183 m
g, 60 %) を得た。
【0412】なお、ここで得られた(11R,12S,
13E)−9−ブチリルオキシ−11−tert-ブチルジ
メチルシロキシ−15−ヒドロキシ−16−フェノキシ
−17,18,19,20−テトラノル−7−チアプロ
スタ−8,13−ジエン酸メチルは15位の水酸基の立
体配置についてのジアステレオマー混合物である。
【0413】1H-NMR (270 MHz, δppm, CDCl3) 0.04 (s, 3H) 0.05 (s, 1.5H) 0.06 (s, 1.5H) 0.88 (s, 4.5H) 0.89 (s, 4.5H) 1.00 (t, J = 7.4 Hz, 3H) 1.2 - 1.8 (m, 8H) 2.29 (t, J = 6.5 Hz, 2H) 2.43 (t, J = 7.3 Hz, 2H) 2.4 - 2.7 (m, 1H) 2.80 - 2.95 (m, 1H) 3.2 (br, 1H) 3.66 (s, 3H) 3.89 (dd, J = 9.4 & 7.5 Hz, 1H) 4.01 (dd, J = 9.4 & 3.4 Hz, 1H) 4.15 - 4.25 (m, 1H) 4.5 - 4.6 (m, 1H) 5.79 (d-like, J = 4.5 Hz, 2H) 6.85 - 7.00 (m, 3H) 7.25 - 7.33 (m, 2H)
【0414】[実施例74](11R,12S,13E)−9−ブチリルオキシ−1
1,15−ジヒドロキシ−16−フェノキシ−17,1
8,19,20−テトラノル−7−チアプロスタ−8,
13−ジエン酸メチルの合成 (R1=Pr, R2=H, R3=H, R
4=Phenoxymethyl, W=OH, X-Y=CH2-CH2, Z=CO2Me, n=0,-
-=trans-CH=CH)
【0415】
【化91】
【0416】原料および試薬として、フッ化水素ピリジ
ン溶液 (0.4 ml)、(11R,12S,13E)−9−
ブチリルオキシ−11−tert-ブチルジメチルシロキシ
−15−ヒドロキシ−16−フェノキシ−17,18,
19,20−テトラノル−7−チアプロスタ−8,13
−ジエン酸メチル (172 mg) を用いて、実施例2と同様
の操作を行って、 (11R,12S,13E)−9−ブ
チリルオキシ−11,15−ジヒドロキシ−16−フェ
ノキシ−17,18,19,20−テトラノル−7−チ
アプロスタ−8,13−ジエン酸メチルの15位の立体
配置についての2つの異性体を別々に得た (低極性化
合物:49 mg, 37 %;高極性化合物:56mg, 40 %)。
【0417】[低極性化合物]1 H-NMR (270 MHz, δppm, CDCl3) 1.01 (t, J = 7.4 Hz, 3H) 1.2 - 1.8 (m, 8H) 2.29 (t, J = 7.4 Hz, 2H) 2.44 (t, J = 7.3 Hz, 2H) 2.5 - 2.75 (m, 3H) 2.97 (ddd, J = 16.5 & 6.6 & 1.3 Hz, 1H) 3.26 (m, 1H) 3.66 (s, 3H) 3.89 (dd, J = 9.6 & 7.3 Hz, 1H) 4.01 (dd, J = 9.6 & 3.6 Hz, 1H) 4.13 - 4.23 (m, 1H) 5.81 (d-like, J = 4.0 Hz, 2H) 6.88 - 7.00 (m, 3H) 7.22 - 7.35 (m, 2H)
【0418】[高極性化合物]1 H-NMR (270 MHz, δppm, CDCl3) 1.00 (t, J = 7.6 Hz, 3H) 1.3 - 1.8 (m, 8H) 2.28 (t, J = 7.3 Hz, 2H) 2.43 (t, J = 7.3 Hz, 2H) 2.45 - 2.72 (m, 3H) 2.7 (br-s, 1H) 2.94 (ddd, J = 16.5 & 6.9 & 1.3 Hz, 1H) 3.25 (m, 1H) 3.66 (s, 3H) 3.90 (dd, J = 9.6 & 7.2 Hz, 1H) 4.00 (dd, J = 9.6 & 3.6 Hz, 1H) 4.15 - 4.25 (m, 1H) 4.5 - 4.6 (m, 1H) 5.78 - 5.81 (m, 2H) 6.88 - 7.00 (m, 3H) 7.22 - 7.35 (m, 2H)
【0419】[実施例75](11R,12S,13E)−9−ブチリルオキシ−1
1−tert-ブチルジメチルシロキシ−15−ヒドロキシ
−19−フェニル−20−ノル−7−チアプロスタ−
8,13−ジエン酸メチルの合成 (R1=Pr, R2=H, R3=
H, R4= 4-Phenylbutyl, W=tBuMe2SiO, X-Y=CH2-CH2, Z=
CO2Me, n=0,--= trans-CH=CH)
【0420】
【化92】
【0421】原料および試薬として、(3S,4R)−
4−(tert-ブチルジメチルシロキシ)−1−ブチリル
オキシ−2−(5−メトキシカルボニルペンチルチオ)
−3−(trans−2−ヨードビニル)−1−シクロペン
テン (298 mg)、塩化クロム(II)(307 mg)、塩化ニッ
ケル (0.3 mg) と5−フェニルバレルアルデヒド (162
mg) を用い、実施例37と同様の操作を行って、(11
R,12S,13E)−9−ブチリルオキシ−11−te
rt-ブチルジメチルシロキシ−15−ヒドロキシ−19
−フェニル−20−ノル−7−チアプロスタ−8,13
−ジエン酸メチル (263 mg, 83 %)を得た。
【0422】なお、ここで得られた(11R,12S,
13E)−9−ブチリルオキシ−11−tert-ブチルジ
メチルシロキシ−15−ヒドロキシ−19−フェニル−
20−ノル−7−チアプロスタ−8,13−ジエン酸メ
チルは15位の水酸基の立体配置についてのジアステレ
オマー混合物である。
【0423】1H-NMR (270 MHz, δppm, CDCl3) 0.03 (s, 3H) 0.04 (s, 3H) 0.87 (s, 9H) 1.00 (t, J = 7.3 Hz, 3H) 1.2 - 1.8 (m, 14H) 2.29 (t, J = 7.3 Hz, 2H) 2.42 (t, J = 7.5 Hz, 2H) 2.4 - 2.65 (m, 5H) 2.86 (dd, J = 16.0 & 7.1 Hz, 1H) 3.1 - 3.15 (m, 1H) 3.66 (s, 3H) 4.02 - 4.15 (m, 2H) 5.52 (ddd, J = 15.5 & 8.6 & 2.6 Hz, 1H) 5.67 (dd, J = 15.5 & 6.1 Hz, 1H) 7.1 - 7.3 (m, 5H) 7.25 - 7.33 (m, 2H)
【0424】[実施例76](11R,12S,13E)−9−ブチリルオキシ−1
1,15−ジヒドロキシ−19−フェニル−20−ノル
−7−チアプロスタ−8,13−ジエン酸メチルの合成
(R1=Pr, R2=H, R3=H, R4=4-Phenylbutyl, W=OH, X-Y
=CH2-CH2, Z=CO 2Me, n=0,--=trans-CH=CH)
【0425】
【化93】
【0426】原料および試薬として、フッ化水素ピリジ
ン溶液 (0.5 ml)、(11R,12S,13E)−9−
ブチリルオキシ−11−tert-ブチルジメチルシロキシ
−15−ヒドロキシ−19−フェニル−20−ノル−7
−チアプロスタ−8,13−ジエン酸メチル (243 mg)
を用いて、実施例2と同様の操作を行って、(11R,
12S,13E)−9−ブチリルオキシ−11,15−
ジヒドロキシ−19−フェニル−20−ノル−7−チア
プロスタ−8,13−ジエン酸メチルの15位の立体配
置についての2つの異性体を別々に得た (低極性化合
物:70 mg, 36%;高極性化合物:73 mg, 37 %)。
【0427】[低極性化合物]1 H-NMR (270 MHz, δppm, CDCl3) 1.01 (t, J = 7.3 Hz, 3H) 1.2 - 1.85 (m, 14H) 2.30 (t, J = 7.4 Hz, 2H) 2.43 (t, J = 7.3 Hz, 2H) 2.45 - 2.75 (m, 5H) 2.94 (ddd, J = 16.0 & 6.2 & 1.3 Hz, 1H) 3.21 (d-like, J = 7.5 Hz, 1H) 3.66 (s, 3H) 4.1 - 4.2 (m, 2H) 5.54 (dd, J = 15.5 & 7.8 Hz, 1H) 5.70 (dd, J = 15.5 & 6.6 Hz, 1H) 7.1 - 7.35 (m, 5H)
【0428】[高極性化合物]1 H-NMR (270 MHz, δppm, CDCl3) 1.01 (t, J = 7.4 Hz, 3H) 1.2 - 1.8 (m, 14H) 1.85 (br, 1H) 2.30 (t, J = 7.2 Hz, 2H) 2.43 (t, J = 7.4 Hz, 2H) 2.4 - 2.7 (m, 5H) 2.92 (ddd, J = 16.5 & 6.6 & 1.3 Hz, 1H) 3.20 (d-like, J = 7.5 Hz, 1H) 3.66 (s, 3H) 4.1 - 4.2 (m, 2H) 5.55 (dd, J = 15.5 & 7.9 Hz, 1H) 5.68 (dd, J = 15.5 & 6.4 Hz, 1H) 7.1 - 7.35 (m, 5H)
【0429】[実施例77](11R,12S,13E)−9−ブチリルオキシ−1
1−tert-ブチルジメチルシロキシ−15−ヒドロキシ
−17−メチル−19,20−ジノル−7−チアプロス
タ−8,13−ジエン酸メチルの合成 (R1=Pr, R2=H,
R3=H, R4= iPr, W=tBuMe2SiO, X-Y=CH2-CH2, Z=CO2Me,
n=0,--=trans-CH=CH)
【0430】
【化94】
【0431】原料および試薬として、(3S,4R)−
4−(tert-ブチルジメチルシロキシ)−1−ブチリル
オキシ−2−(5−メトキシカルボニルペンチルチオ)
−3−(trans−2−ヨードビニル)−1−シクロペン
テン (239 mg)、塩化クロム(II)(246 mg)、塩化ニッ
ケル (0.3 mg) とイソバレルアルデヒド (69 mg)を用
い、実施例37と同様の操作を行って、(11R,12
S,13E)−9−ブチリルオキシ−11−tert-ブチ
ルジメチルシロキシ−15−ヒドロキシ−17−メチル
−19,20−ジノル−7−チアプロスタ−8,13−
ジエン酸メチル(127 mg, 57 %)を得た。
【0432】なお、ここで得られた(11R,12S,
13E)−9−ブチリルオキシ−11−tert-ブチルジ
メチルシロキシ−15−ヒドロキシ−17−メチル−1
9,20−ジノル−7−チアプロスタ−8,13−ジエ
ン酸メチルは15位の水酸基の立体配置についてのジア
ステレオマー混合物である。
【0433】1H-NMR (270 MHz, δppm, CDCl3) 0.04 (s, 6H) 0.88 (s, 9H) 0.7 - 1.0 (m, 9 H) 1.1 - 1.8 (m, 11 H) 2.30 (t, J = 7.3 Hz, 2H) 2.42 (t, J = 7.2 Hz, 2H) 2.3 - 2.7 (m, 3H) 2.84 (dd, J = 16.0 & 7.1 Hz, 1H) 3.05 - 3.15 (m, 1H) 3.65 (s, 3H) 4.0 - 4.2 (m, 2H) 5.57 (ddd, J = 16.0 & 8.6 & 2.6 Hz, 1H) 5.67 (dd, J = 16.0 & 6.5 Hz, 1H)
【0434】[実施例78](11R,12S,13E)−9−ブチリルオキシ−1
1,15−ジヒドロキシ−17−メチル−19,20−
ジノル−7−チアプロスタ−8,13−ジエン酸メチル
の合成 (R1=Pr, R2=H, R3=H, R4=iPr, W=OH, X-Y=CH2
-CH2, Z=CO2Me,n=0,--=trans-CH=CH)
【0435】
【化95】
【0436】原料および試薬として、フッ化水素ピリジ
ン溶液 (0.4 ml)、(11R,12S,13E)−9−
ブチリルオキシ−11−tert-ブチルジメチルシロキシ
−15−ヒドロキシ−17−メチル−19,20−ジノ
ル−7−チアプロスタ−8,13−ジエン酸メチル (12
3 mg) を用いて、実施例2と同様の操作を行って、(1
1R,12S,13E)−9−ブチリルオキシ−11,
15−ジヒドロキシ−17−メチル−19,20−ジノ
ル−7−チアプロスタ−8,13−ジエン酸メチルの1
5位の立体配置についての2つの異性体を別々に得た
(低極性化合物:34 mg, 35 %;高極性化合物:37 mg,
38 %)。
【0437】[低極性化合物]1 H-NMR (270 MHz, δppm, CDCl3) 0.92 (dd, J = 6.6 & 2.3 Hz, 6H) 1.01 (t, J = 7.4 Hz, 3H) 1.2 - 1.8 (m, 11H) 2.31 (t, J = 7.4 Hz, 2H) 2.44 (t, J = 7.2 Hz, 2H) 2.5 - 2.75 (m, 3H) 2.97 (ddd, J = 16.5 & 6.5 & 1.3 Hz, 1H) 3.21 (d-like, J = 7 Hz, 1H) 3.67 (s, 3H) 4.1 - 4.25 (m, 2H) 5.58 (dd, J = 15.6 & 7.9 Hz, 1H) 5.72 (dd, J = 15.6 & 6.1 Hz, 1H)
【0438】[高極性化合物]1 H-NMR (270 MHz, δppm, CDCl3) 0.92 (dd, J = 6.6 & 2.3 Hz, 6H) 1.01 (t, J = 7.3 Hz, 3H) 1.2 - 1.8 (m, 11H) 2.31 (t, J = 7.4 Hz, 2H) 2.43 (t, J = 7.2 Hz, 2H) 2.5 - 2.75 (m, 3H) 2.94 (ddd, J = 16.6 & 6.9 & 1.3 Hz, 1H) 3.21 (d-like, J = 7 Hz, 1H) 3.67 (s, 3H) 4.1 - 4.25 (m, 2H) 5.57 (dd, J = 15.6 & 7.7 Hz, 1H) 5.68 (dd, J = 15.6 & 6.3 Hz, 1H)
【0439】[実施例79](11R,12S,13E)−9−ブチリルオキシ−1
1−tert-ブチルジメチルシロキシ−15−ヒドロキシ
−16−シクロヘキシル−17,18,19,20−テ
トラノル−7−チアプロスタ−8,13−ジエン酸メチ
ルの合成 (R1=Pr, R2=H, R3=H, R4= cyclohexylmethy
l, W=tBuMe2SiO, X-Y=CH2-CH2, Z=CO2Me, n=0,--=trans
-CH=CH)
【0440】
【化96】
【0441】原料および試薬として、(3S,4R)−
4−(tert-ブチルジメチルシロキシ)−1−ブチリル
オキシ−2−(5−メトキシカルボニルペンチルチオ)
−3−(trans−2−ヨードビニル)−1−シクロペン
テン (200 mg)、塩化クロム(II)(246 mg)、塩化ニッ
ケル (0.3 mg) とシクロヘキシルアセトアルデヒド (12
6 mg) を用い、実施例37と同様の操作を行って、 (1
1R,12S,13E)−9−ブチリルオキシ−11−
tert-ブチルジメチルシロキシ−15−ヒドロキシ−1
6−シクロヘキシル−17,18,19,20−テトラ
ノル−7−チアプロスタ−8,13−ジエン酸メチル
(145 mg, 71 %) を得た。
【0442】なお、ここで得られた (11R,12S,
13E)−9−ブチリルオキシ−11−tert-ブチルジ
メチルシロキシ−15−ヒドロキシ−16−シクロヘキ
シル−17,18,19,20−テトラノル−7−チア
プロスタ−8,13−ジエン酸メチルは15位の水酸基
の立体配置についてのジアステレオマー混合物である。
【0443】1H-NMR (270 MHz, δppm, CDCl3) 0.04 (s, 6H) 0.87 (s, 9H) 0.8 - 1.0 (m, 2H) 1.00 (t, J = 7.4 Hz, 3H) 1.1 - 1.8 (m, 19 H) 2.30 (t, J = 7.4 Hz, 2H) 2.42 (t, J = 7.5 Hz, 2H) 2.4 - 2.7 (m, 3H) 2.8 - 2.95 (m, 1H) 3.1 - 3.2 (m, 1H) 3.66 (s, 3H) 4.2 - 4.25 (m, 2H) 5.53 (dd, J = 15.5 & 8.6 Hz, 1H) 5.66 (ddd, J = 15.5 & 6.3 & 2.0 Hz, 1H)
【0444】[実施例80](11R,12S,13E)−9−ブチリルオキシ−1
1,15−ジヒドロキシ−16−シクロヘキシル−1
7,18,19,20−テトラノル−7−チアプロスタ
−8,13−ジエン酸メチルの合成 (R1=Pr, R2=H, R
3=H, R4=cyclohexylmethyl, W=OH, X-Y=CH2-CH2, Z=CO2
Me, n=0,--=trans-CH=CH)
【0445】
【化97】
【0446】原料および試薬として、フッ化水素ピリジ
ン溶液 (0.4 ml)、(11R,12S,13E)−9−
ブチリルオキシ−11−tert-ブチルジメチルシロキシ
−15−ヒドロキシ−16−シクロヘキシル−17,1
8,19,20−テトラノル−7−チアプロスタ−8,
13−ジエン酸メチル (140 mg) を用いて、実施例2と
同様の操作を行って、(11R,12S,13E)−9
−ブチリルオキシ−11,15−ジヒドロキシ−16−
シクロヘキシル−17,18,19,20−テトラノル
−7−チアプロスタ−8,13−ジエン酸メチルの15
位の立体配置についての2つの異性体を別々に得た
(低極性化合物:44 mg, 40 %;高極性化合物:48 mg,
43 %)。
【0447】[低極性化合物]1 H-NMR (270 MHz, δppm, CDCl3) 0.8 - 1.0 (m, 2H) 1.01 (t, J = 7.5 Hz, 3H) 1.1 - 1.85 (m, 19H) 2.31 (t, J = 7.5 Hz, 2H) 2.44 (t, J = 7.3 Hz, 2H) 2.45 - 2.75 (m, 3H) 2.97 (ddd, J = 16.5 & 6.6 & 1.3 Hz, 1H) 3.22 (d-like, J = 7.9 Hz, 1H) 3.67 (s, 3H) 4.1 - 4.3 (m, 2H) 5.57 (dd, J = 15.5 & 8.0 Hz, 1H) 5.72 (dd, J = 15.5 & 6.3 Hz, 1H)
【0448】[高極性化合物]1 H-NMR (270 MHz, δppm, CDCl3) 0.8 - 1.0 (m, 2H) 1.01 (t, J = 7.5 Hz, 3H) 1.0 - 1.8 (m, 19H) 2.31 (t, J = 7.6 Hz, 2H) 2.43 (t, J = 7.3 Hz, 2H) 2.4 - 2.75 (m, 3H) 2.94 (ddd, J = 16.5 & 6.9 & 1.3 Hz, 1H) 3.21 (dd, J = 8.0 & 1.5 Hz, 1H) 3.67 (s, 3H) 4.15 - 4.3 (m, 2H) 5.55 (dd, J = 15.5 & 7.6 Hz, 1H) 5.68 (dd, J = 15.5 & 6.4 Hz, 1H)
【0449】[実施例81](13E,15S,17R)−9−ブチリルオキシ−1
5−(tert-ブチルジメチルシロキシ)−17,20−
ジメチル−7−チアプロスタ−8,13−ジエン酸メチ
ルの合成 (R1=Pr, R2=tBuMe2Si, R3=H, R4=2-Me-hexy
l, W=H, X-Y=CH 2-CH2, Z=CO2Me, n=0,--=trans-CH=CH)
【0450】
【化98】
【0451】原料と試薬として、(1E,3S,5R)
−1−ヨード−3−(tert-ブチルジメチルシロキシ)
−5−メチル−1−ノネン (785 mg)、tert-ブチルリ
チウム (1.54 mol / l, 2.57 ml)、ヘキシン銅 287 m
g、ヘキサメチルホスホラストリアミド (720 μl)、2
−(5−メトキシカルボニルペンチルチオ)−2−シク
ロペンテン−1−オン (400 mg)、無水酪酸 (729 μl)
を使って、実施例1と同様の操作を行い、(13E,1
5S,17R)−9−ブチリルオキシ−15−(tert-
ブチルジメチルシロキシ)−17,20−ジメチル−7
−チアプロスタ−8,13−ジエン酸メチル (367 mg)
を得た。
【0452】なお、ここで得られた(13E,15S,
17R)−9−ブチリルオキシ−15−(tert-ブチル
ジメチルシロキシ)−17,20−ジメチル−7−チア
プロスタ−8,13−ジエン酸メチルは12位の立体配
置についてのジアステレオマー混合物である。
【0453】1H-NMR (270 MHz, δppm, CDCl3) 0.04 (s, 6H) 0.84 (s, 9H) 0.8 - 0.9 (m, 6H) 0.96 (t, J = 7.4 Hz, 3H) 1.1 - 1.8 (m, 19H) 2.1 - 2.7 (m, 4H) 2.23 (t, J = 7.6 Hz, 2H) 2.38 (t, J = 7.4 Hz, 2H) 3.63 (s, 3H) 4.1 (br, 1H) 5.4 - 5.5 (m, 2H)
【0454】[実施例82](13E,15S,17R)−9−ブチリルオキシ−1
5−ヒドロキシ−17,20−ジメチル−7−チアプロ
スタ−8,13−ジエン酸メチルの合成 (R1=Pr, R2=
H, R3=H, R4=2-Me-hexyl, W=H, X-Y=CH2-CH2, Z=CO2Me,
n=0,--=trans-CH=CH)
【0455】
【化99】
【0456】原料と試薬として、フッ化水素ピリジン溶
液 (0.4 ml)、(13E,15S,17R)−9−ブチ
リルオキシ−15−(tert-ブチルジメチルシロキシ)
−17,20−ジメチル−7−チアプロスタ−8,13
−ジエン酸メチル (180 mg)を使って、実施例2と同様
の操作を行い、(13E,15S,17R)−9−ブチ
リルオキシ−15−ヒドロキシ−17,20−ジメチル
−7−チアプロスタ−8,13−ジエン酸メチルの12
位の立体配置についての2つの異性体を別々に得た
(低極性化合物:80 mg, 50 %,高極性化合物:29 mg,
20 %)。
【0457】[低極性化合物]1 H-NMR (270 MHz, δppm, CDCl3) 0.8 - 0.95 (m, 6H) 1.00 (t, J = 7.4 Hz, 3H) 1.1 - 1.8 (m, 19H) 2.15 - 2.3 (m, 1 H) 2.30 (t, J = 7.2 Hz, 2H) 2.43 (t, J = 7.4 Hz, 2H) 2.45 - 2.75 (m, 4H) 3.3 (br, 1H) 3.67 (s, 3H) 4.2 (br, 1H) 5.5 - 6.9 (m, 2H)
【0458】[高極性化合物]1 H-NMR (270 MHz, δppm, CDCl3) 0.8 - 0.95 (m, 6H) 1.00 (t, J = 7.3 Hz, 3H) 1.1 - 1.8 (m, 19H) 2.15 - 2.3 (m, 1H) 2.30 (t, J = 7.3 Hz, 2H) 2.43 (t, J = 7.3 Hz, 2H) 2.45 - 2.75 (m, 4H) 3.3 (br, 1H) 3.67 (s, 3H) 4.2 (br, 1H) 5.5 - 6.9 (m, 2H)
【0459】[実施例83](11R,12S,13E,15S)−11,15−ビ
ス(tert-ブチルジメチルシロキシ)−9−(2,2−
ジメチル−6−(4−クロロフェノキシ)−ヘキサノイ
ルオキシ)−7−チアプロスタ−8,13−ジエン酸メ
チルの合成 (R1=C(CH3)2(CH2)4OPh-p-Cl, R2=tBuMe2S
i, R3=H, R4=Pentyl, W=tBuMe2SiO, X-Y=CH2-CH2, Z=CO
2Me, n=0,--=trans-CH=CH)
【0460】
【化100】
【0461】原料と試薬として、(1E,3S)−1−
ヨード−3−(tert-ブチルジメチルシロキシ)−1−
オクテン (442 mg)、tert-ブチルリチウム (1.50 mol
/ l,1.60 ml)、ヘキシン銅 174 mg 、ヘキサメチルホス
ホラストリアミド (436 μl)、(4R)−tert-ブチル
ジメチルシロキシ−2−(5−メトキシカルボニルペン
チルチオ)−2−シクロペンテン−1−オン (373 mg,
1.0 mmol)、2,2−ジメチル−6−(4−クロロフェ
ノキシ)−ヘキサン酸クロライド (781 μl)を使って、
実施例1と同様な操作を行い、(11R,12S,13
E,15S)−11,15−ビス(tert-ブチルジメチ
ルシロキシ)−9−(2,2−ジメチル−6−(4−ク
ロロフェノキシ)−ヘキサノイルオキシ)−7−チアプ
ロスタ−8,13−ジエン酸メチル (520 mg, 60 %) を
得た。
【0462】1H-NMR (270 MHz, δppm, CDCl3) - 0.05 (s, 6H) - 0.01 (s, 6H) 0.83 (s, 9H) 0.84 (s, 9H) 1.21 (s, 6H) 1.1 - 1.8 (m, 19H) 1.32 (t, J = 6.0 Hz, 2H) 2.27 - 2.47 (m, 2H) 2.5 - 2.65 (m, 2H) 2.82 (ddd, J = 16.1 & 6.9 & 1.3 Hz, 1H) 3.08 (dd, J = 8.6 Hz, 1H) 3.61 (s, 3H) 3.87 (t, J = 16.3 Hz, 2H) 4.0 - 4.15 (m, 2H) 5.38 (dd, J = 15.5 & 8.6 Hz, 1H) 5.57 (dd, J = 15.5 & 6.0 Hz, 1H) 6.75 (d, J = 8.9 Hz, 2H) 7.16 (d, J = 8.9 Hz, 2H)
【0463】[実施例84](11R,12S,13E,15S)−9−(2,2−
ジメチル−6−(4−クロロフェノキシ)−ヘキサノイ
ルオキシ)−11,15−ジヒドロキシ−7−チアプロ
スタ−8,13−ジエン酸メチルの合成 (R1=C(CH3)2
(CH2)4OPh-p-Cl, R2=H, R3=H, R4=Pentyl, W=OH, X-Y=C
H2-CH2, Z=CO2Me, n=0,--=trans-CH=CH)
【0464】
【化101】
【0465】原料と試薬として、フッ化水素ピリジン溶
液 (0.5 ml) を加え、(11R,12S,13E,15
S)−11,15−ビス(tert-ブチルジメチルシロキ
シ)−9−(2,2−ジメチル−6−(4−クロロフェ
ノキシ)−ヘキサノイルオキシ)−7−チアプロスタ−
8,13−ジエン酸メチル (538 mg) を使って、実施例
2と同様な操作を行い、(11R,12S,13E,1
5S)−9−(2,2−ジメチル−6−(4−クロロフ
ェノキシ)−ヘキサノイルオキシ)−11,15−ジヒ
ドロキシ−7−チアプロスタ−8,13−ジエン酸メチ
ル (240 mg, 75%) を得た。
【0466】1H-NMR (270 MHz, δppm, CDCl3) 0.88 (t, J = 6.5 Hz, 3H) 1.26 (s, 6H) 1.2 - 1.8 (m, 20H) 2.29 (t, J = 7.4 Hz, 2H) 2.35 - 2.7 (m, 3H) 2.90 (dd, J = 5.3 & 16.5 Hz, 1H) 3.22 (br-d, J = 7.9 Hz, 1H) 3.66 (s, 3H) 3.92 (t, J = 6.4 Hz, 2H) 4.05 - 4.2 (m, 2H) 5.55 (dd, J = 7.9 & 15.5 Hz, 1H) 5.70 (dd, J = 6.3 & 15.5 Hz, 1H) 6.80 (d, J = 8.9 Hz, 2H) 7.21 (d, J = 8.9 Hz, 2H)
【0467】[実施例85](11R,12S,13E)−9−ブチリルオキシ−1
1−tert-ブチルジメチルシロキシ−15−ヒドロキシ
−16−(3−メトキシフェニル)−17,18,1
9,20−テトラノル−7−チアプロスタ−8,13−
ジエン酸メチルの合成 (R1=Pr, R2=H, R3=H, R4= 3-M
eO-Benzyl, W=tBuMe2SiO, X-Y=CH2-CH2, Z=CO2Me, n=0,
--=trans-CH=CH)
【0468】
【化102】
【0469】原料および試薬として、(3S,4R)−
4−(tert-ブチルジメチルシロキシ)−1−ブチリル
オキシ−2−(5−メトキシカルボニルペンチルチオ)
−3−(trans−2−ヨードビニル)−1−シクロペン
テン (415 mg)、塩化クロム(II)(435 mg)、塩化ニッ
ケル (0.1 mg) と(3−メトキシフェニル)アセトアル
デヒド (253 mg) を用い、実施例37と同様の操作を行
って、(11R,12S,13E)−9−ブチリルオキ
シ−11−tert-ブチルジメチルシロキシ−15−ヒド
ロキシ−16−(3−メトキシフェニル)−17,1
8,19,20−テトラノル−7−チアプロスタ−8,
13−ジエン酸メチル (269 mg, 62 %) を得た。
【0470】なお、ここで得られた(11R,12S,
13E)−9−ブチリルオキシ−11−tert-ブチルジ
メチルシロキシ−15−ヒドロキシ−16−(3−メト
キシフェニル)−17,18,19,20−テトラノル
−7−チアプロスタ−8,13−ジエン酸メチルは15
位の水酸基の立体配置についてのジアステレオマー混合
物である。
【0471】1H-NMR (270 MHz, δppm, CDCl3) 0.04 (s, 6H) 0.87 (s, 9H) 1.01 (t, J = 7.6 Hz, 3H) 1.3 - 1.8 (m, 8H) 2.30 (t, J = 7.3 Hz, 2H) 2.43 (t, J = 7.3 Hz, 2H) 2.4 - 2.9 (m, 6H) 3.14 (br-d, J = 7.3 Hz, 1H) 3.66 (s, 3H) 3.80 (s, 3H) 4.06 - 4.11 (m, 1H) 4.31 - 4.44 (m, 1H) 5.51 - 5.65 (m, 1H) 5.67 - 5.82 (m, 1H) 6.75 - 6.85 (m, 3H) 7.18 - 7.25 (m, 1H)
【0472】[実施例86](11R,12S,13E)−9−ブチリルオキシ−1
1,15−ジヒドロキシ−16−(3−メトキシフェニ
ル)−17,18,19,20−テトラノル−7−チア
プロスタ−8,13−ジエン酸メチルの合成 (R1=Pr,
R2=H, R3=H, R 4=3-MeO-Benzyl, W=OH, X-Y=CH2-CH2, Z
=CO2Me, n=0,--=trans-CH=CH)
【0473】
【化103】
【0474】原料および試薬として、フッ化水素ピリジ
ン溶液 (0.5 ml)、(11R,12S,13E)−9−
ブチリルオキシ−11−tert-ブチルジメチルシロキシ
−15−ヒドロキシ−16−(3−メトキシフェニル)
−17,18,19,20−テトラノル−7−チアプロ
スタ−8,13−ジエン酸メチル (262 mg) を用いて、
実施例2と同様の操作を行って、(11R,12S,1
3E)−9−ブチリルオキシ−11,15−ジヒドロキ
シ−16−(3−メトキシフェニル)−17,18,1
9,20−テトラノル−7−チアプロスタ−8,13−
ジエン酸メチルの15位の立体配置についての2つの異
性体を別々に得た (低極性化合物:74mg, 35 %;高極
性化合物:92 mg, 43 %)。
【0475】[低極性化合物]1 H-NMR (270 MHz, δppm, CDCl3) 1.00 (t, J = 7.6 Hz, 3H) 1.3 - 1.8 (m, 8H) 1.88 (br, 1H) 2.17 (br, 1H) 2.31 (t, J = 7.3 Hz, 2H) 2.43 (t, J = 7.3 Hz, 2H) 2.40 - 2.72 (m, 3H) 2.82 (d, J = 6.6 Hz, 2H) 2.90 (ddd, J = 16.5 & 6.6 & 1.3 Hz, 1H) 3.19 (dd, J = 8.6 & 2.3 Hz, 1H) 3.74 (s, 3H) 3.80 (s, 3H) 3.95 - 4.05 (br, 1H) 4.30 - 4.42 (m, 1H) 5.50 (ddd, J = 15.5 & 8.6 & 1.0 Hz, 1H) 5.75 (dd, J = 15.5 & 6.3 Hz, 1H) 6.74 - 6.83 (m, 3H) 7.15 - 7.25 (m, 1H)
【0476】[高極性化合物]1 H-NMR (270 MHz, δppm, CDCl3) 1.01 (t, J = 7.6 Hz, 3H) 1.3 - 1.8 (m, 8H) 1.88 (br, 1H) 2.30 (t, J = 7.3 Hz, 2H) 2.36 (br, 1H) 2.44 (t, J = 7.3 Hz, 2H) 2.35 - 2.97 (m, 6H) 3.20 (dd, J = 8.3 & 2.4 Hz, 1H) 3.66 (s, 3H) 3.80 (s, 3H) 4.04 - 4.12 (br, 1H) 4.31 - 4.43 (m, 1H) 5.58 (dd, J = 15.5 & 8.2 Hz, 1H) 5.75 (dd, J = 15.5 & 5.9 Hz, 1H) 6.73 - 6.85 (m, 3H) 7.15 - 7.25 (m, 1H)
【0477】[実施例87](11R,12S,13E)−9−ブチリルオキシ−1
1−tert-ブチルジメチルシロキシ−15−ヒドロキシ
−16−(3−メトキシカルボニルフェニル)−17,
18,19,20−テトラノル−7−チアプロスタ−
8,13−ジエン酸メチルの合成 (R1=Pr, R2=H, R3=
H, R4= 3-MeO2C-Benzyl, W=tBuMe2SiO, X-Y=CH2-CH2, Z
=CO2Me, n=0,--=trans-CH=CH)
【0478】
【化104】
【0479】原料および試薬として、(3S,4R)−
4−(tert-ブチルジメチルシロキシ)−1−ブチリル
オキシ−2−(5−メトキシカルボニルペンチルチオ)
−3−(trans−2−ヨードビニル)−1−シクロペン
テン (360 mg)、塩化クロム(II)(433 mg)、塩化ニッ
ケル (0.1 mg) と3−(ホルミルメチル)安息香酸メチ
ル (251 mg) を用い、実施例37と同様の操作を行っ
て、(11R,12S,13E)−9−ブチリルオキシ
−11−tert-ブチルジメチルシロキシ−15−ヒドロ
キシ−16−(3−メトキシカルボニルフェニル)−1
7,18,19,20−テトラノル−7−チアプロスタ
−8,13−ジエン酸メチル (141 mg, 36%) を得た。
【0480】なお、ここで得られた(11R,12S,
13E)−9−ブチリルオキシ−11−tert-ブチルジ
メチルシロキシ−15−ヒドロキシ−16−(3−メト
キシカルボニルフェニル)−17,18,19,20−
テトラノル−7−チアプロスタ−8,13−ジエン酸メ
チルは15位の水酸基の立体配置についてのジアステレ
オマー混合物である。
【0481】1H-NMR (270 MHz, δppm, CDCl3) 0.02 (s, 3H) 0.03 (s, 3H) 0.87 (s, 9H) 1.01 (t, J = 7.6 Hz, 3H) 1.3 - 1.8 (m, 8H) 2.30 (t, J = 7.3 Hz, 2H) 2.43 (t, J = 7.3 Hz, 2H) 2.37 - 2.70 (m, 3H) 2.80 - 2.92 (m, 3H) 3.13 (br-d, J = 7.9 Hz, 1H) 3.91 (s, 3H) 3.80 (s, 3H) 4.02 - 4.10 (m, 1H) 4.34 - 4.45 (m, 1H) 5.57 (dd, J = 15.5 & 8.3 Hz, 1H) 5.68 - 5.80 (m, 1H) 7.33 - 6.48 (m, 2H) 7.89 - 7.93 (m, 2H)
【0482】[実施例88](11R,12S,13E)−9−ブチリルオキシ−1
1,15−ジヒドロキシ−16−(3−メトキシカルボ
ニルフェニル)−17,18,19,20−テトラノル
−7−チアプロスタ−8,13−ジエン酸メチルの合成
(R1=Pr, R2=H, R3=H, R4=3-MeO2C-Benzyl, W=OH, X-
Y=CH2-CH2, Z=CO2Me, n=0,--=trans-CH=CH)
【0483】
【化105】
【0484】原料および試薬として、フッ化水素ピリジ
ン溶液 (0.3 ml)、(11R,12S,13E)−9−
ブチリルオキシ−11−tert-ブチルジメチルシロキシ
−15−ヒドロキシ−16−(3−メトキシカルボニル
フェニル)−17,18,19,20−テトラノル−7
−チアプロスタ−8,13−ジエン酸メチル (137 mg)
を用いて、実施例2と同様の操作を行って、(11R,
12S,13E)−9−ブチリルオキシ−11,15−
ジヒドロキシ−16−(3−メトキシカルボニルフェニ
ル)−17,18,19,20−テトラノル−7−チア
プロスタ−8,13−ジエン酸メチルの15位の立体配
置についての2つの異性体を別々に得た(低極性化合
物:31 mg, 28 %;高極性化合物:52 mg, 46 %)。
【0485】[低極性化合物]1 H-NMR (270 MHz, δppm, CDCl3) 1.00 (t, J = 7.6 Hz, 3H) 1.3 - 1.8 (m, 8H) 1.92 (br-d, J = 4.0 Hz, 1H) 2.31 (t, J = 7.3 Hz, 2H) 2.42 (t, J = 7.3 Hz, 2H) 2.44 (br, 1H) 2.45 - 2.72 (m, 3H) 2.80 - 3.00 (m, 3H) 3.21 (dd, J = 8.6 & 3.3 Hz, 1H) 3.66 (s, 3H) 3.92 (s, 3H) 3.95 - 4.05 (m, 1H) 4.30 - 4.41 (m, 1H) 5.45 (dd, J = 15.5 & 8.6 Hz, 1H) 5.75 (dd, J = 15.5 & 6.9 Hz, 1H) 7.32 - 7.47 (m, 2H) 7.86 - 7.92 (m, 2H)
【0486】[高極性化合物]1 H-NMR (270 MHz, δppm, CDCl3) 1.01 (t, J = 7.3 Hz, 3H) 1.3 - 1.8 (m, 8H) 1.87 (br, 1H) 2.30 (t, J = 7.3 Hz, 2H) 2.40 - 2.70 (m, 3H) 2.43 (t, J = 7.3 Hz, 2H) 2.48 (br, 1H) 2.81 - 2.98 (m, 3H) 3.20 (dd, J = 8.3 & 2.0 Hz, 1H) 3.66 (s, 3H) 3.91 (s, 3H) 4.02 - 4.10 (br, 1H) 4.35 - 4.47 (m, 1H) 5.55 (ddd, J = 15.5 & 8.3 & 1.0 Hz, 1H) 5.76 (dd, J = 15.5 & 5.9 Hz, 1H) 7.32 - 7.47 (m, 2H) 7.85 - 7.93 (m, 2H)
【0487】[実施例89](11R,12S,13E,15S)−9−ブチリルオ
キシ−11,15−ビス(tert-ブチルジメチルシロキ
シ)−7−チアプロスタ−8,13−ジエン酸アミドの
合成 (R1=Pr, R2=tBuMe2Si, R3=H, R4=Pentyl, W=tBu
Me2SiO, X-Y=CH 2-CH2, Z=CONH2, n=0,--=trans-CH=CH)
【0488】
【化106】
【0489】(11R,12S,13E,15S)−9
−ブチリルオキシ−11,15−ビス(tert-ブチルジ
メチルシロキシ)−7−チアプロスタ−8,13−ジエ
ン酸(201 mg) の塩化メチレン (3 ml) 溶液を - 40 ℃
まで冷却後、その溶液にクロロ蟻酸イソブチル (47μl)
とトリエチルアミン (63μl)を加え、- 40℃のまま 30
分間攪拌した。さらに、30 %アンモニア水 1 ml を加
え、室温まで昇温させながら、一晩攪拌した。反応液を
酢酸エチルで希釈し、希塩酸で中和した。その混合液か
ら、酢酸エチルで目的物を抽出し、その抽出液を飽和炭
酸水素ナトリウム水溶液と飽和食塩水で順次洗浄した。
その溶液を減圧下濃縮後、シリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(45 %酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、(1
1R,12S,13E,15S)−9−ブチリルオキシ
−11,15−ビス(tert-ブチルジメチルシロキシ)
−7−チアプロスタ−8,13−ジエン酸アミド (169
mg,84 %) を得た。
【0490】1H-NMR (270 MHz, δppm, CDCl3) 0.04 (s), 0.05 (s) …… 12 H 0.8 - 0.9 (m, 3H) 0.88 (s, 9H) 0.89 (s, 9H) 1.00 (t, J = 7.4 Hz, 3H) 1.2 - 1.8 (m, 16H) 2.20 (t, J = 7.4 Hz, 2H) 2.4 - 2.7 (m, 3H) 2.42 (t, J = 7.4 Hz, 2H) 2.89 (dd, J = 6.9 & 16.2 Hz, 1H) 3.13 (d, J = 5.8 Hz, 1H) 4.0 - 4.2 (m, 2H) 5.43 (dd, J = 8.7 & 15.3 Hz, 1H) 5.5 - 5.7 (m, 2H) 5.62 (dd, J = 5.8 & 15.3 Hz, 1H)
【0491】[実施例90](11R,12S,13E,15S)−9−ブチリルオ
キシ−11,15−ジヒドロキシ−7−チアプロスタ−
8,13−ジエン酸アミドの合成 (R1=Pr, R 2=H, R3=
H, R4=Pentyl, W=OH, X-Y=CH2-CH2, Z=CONH2, n=0,--=t
rans-CH=CH)
【0492】
【化107】
【0493】原料および試薬として、フッ化水素ピリジ
ン溶液 (0.2 ml)、(11R,12S,13E,15
S)−9−ブチリルオキシ−11,15−ビス(tert-
ブチルジメチルシロキシ)−7−チアプロスタ−8,1
3−ジエン酸アミド (169 mg)を用いて、実施例2と同
様の操作を行って、(11R,12S,13E,15
S)−9−ブチリルオキシ−11,15−ジヒドロキシ
−7−チアプロスタ−8,13−ジエン酸アミド (101
mg, 91 %) を得た。
【0494】1H-NMR (270 MHz, δppm, CDCl3) 0.88 (t, J = 6.6 Hz, 3H) 1.01 (t, J = 7.4 Hz, 3H) 1.2 - 1.8 (m, 16H) 2.22 (t, J = 7.3 Hz, 2H) 2.4 - 2.8 (m, 3H) 2.44 (t, J = 7.4 Hz, 2H) 2.90 (ddd, J = 1.2 & 6.1 & 10.9 Hz, 1H) 3.23 (dd, J = 2.8 & 8.1 Hz, 1H) 4.09 (dt, J = 6.6 & 6.6 Hz, 1H) 4.1 - 4.2 (m, 1H) 5.54 (dd, J = 7.9 & 15.5 Hz, 1H) 5.68 (dd, J = 6.6 & 15.5 Hz, 1H) 5.80 (br.s, 1H) 5.92 (br.s, 1H)
【0495】[実施例91]N,N-ジエチル(11R,12S,13E,15S)−9
−ブチリルオキシ−11,15−ビス(tert-ブチルジ
メチルシロキシ)−7−チアプロスタ−8,13−ジエ
ン酸アミドの合成 (R1=Pr, R2=tBuMe2Si, R3=H, R4=P
entyl, W=tBuMe 2SiO, X-Y=CH2-CH2, Z=CONEt2, n=0,--=
trans-CH=CH)
【0496】
【化108】
【0497】原料および試薬として、(11R,12
S,13E,15S)−9−ブチリルオキシ−11,1
5−ビス(tert-ブチルジメチルシロキシ)−7−チア
プロスタ−8,13−ジエン酸 (201 mg)、クロロ蟻酸
イソブチル (47μl)、トリエチルアミン (63μl)、ジエ
チルアミン (37μl)を用いて、実施例89と同様の操作
を行って、N,N-ジエチル(11R,12S,13E,1
5S)−9−ブチリルオキシ−11,15−ビス(tert
-ブチルジメチルシロキシ)−7−チアプロスタ−8,
13−ジエン酸アミド (189 mg, 87 %) を得た。
【0498】1H-NMR (270 MHz, δppm, CDCl3) 0.04 (s), 0.05 (s) 12 H 0.8 - 0.9 (m, 3H) 0.87 (s, 9H) 0.89 (s, 9H) 1.00 (t, J = 7.4 Hz, 3H) 1.10 (t, J = 7.1 Hz, 3H) 1.17 (t, J = 7.3 Hz, 3H) 1.2 - 1.8 (m, 16H) 2.28 (t, J = 7.6 Hz, 2H) 2.4 - 2.7 (m, 3H) 2.42 (t, J = 7.3 Hz, 2H) 2.91 (ddd, J = 1.6 & 6.9 & 16.2 Hz, 1H) 3.13 (dd, J = 2.6 & 8.6 Hz, 1H) 3.29 (q, J = 7.3 Hz, 2H) 3.32 (q, J = 6.9 Hz, 2H) 4.0 - 4.2 (m, 2H) 5.43 (ddd, J = 0.7 & 8.6 & 15.2 Hz, 1H) 5.62 (dd, J = 5.9 & 15.5 Hz, 1H)
【0499】[実施例92]N,N-ジエチル(11R,12S,13E,15S)−9
−ブチリルオキシ−11,15−ジヒドロキシ−7−チ
アプロスタ−8,13−ジエン酸アミドの合成 (R1=Pr,
R2=H, R3=H, R4=Pentyl, W=OH, X-Y=CH2-CH2, Z=COE
t2, n=0,--=trans-CH=CH)
【0500】
【化109】
【0501】原料および試薬として、フッ化水素ピリジ
ン溶液 (0.2 ml)、N,N-ジエチル(11R,12S,1
3E,15S)−9−ブチリルオキシ−11,15−ビ
ス(tert-ブチルジメチルシロキシ)−7−チアプロス
タ−8,13−ジエン酸アミド (169 mg) を用いて、実
施例2と同様の操作を行って、N,N-ジエチル(11R,
12S,13E,15S)−9−ブチリルオキシ−1
1,15−ジヒドロキシ−7−チアプロスタ−8,13
−ジエン酸アミド (101 mg, 78 %) を得た。
【0502】1H-NMR (270 MHz, δppm, CDCl3) 0.88 (t, J = 6.8 Hz, 3H) 1.00 (t, J = 7.3 Hz, 3H) 1.11 (t, J = 7.1 Hz, 3H) 1.17 (t, J = 7.1 Hz, 3H) 1.2 - 1.8 (m, 16H) 2.28 (t, J = 7.6 Hz, 2H) 2.4 - 2.7 (m, 3H) 2.43 (t, J = 7.3 Hz, 2H) 2.91 (ddd, J = 1.0 & 6.8 & 16.3 Hz, 1H) 3.2 - 3.4 (m, 5H) 4.08 (dt, J = 6.6 & 6.6 Hz, 1H) 4.0 - 4.2 (m, 1H) 5.56 (dd, J = 8.1 & 15.3 Hz, 1H) 5.68 (dd, J = 6.4 & 15.3 Hz, 1H)
【0503】[実施例93]MCP−1惹起細胞遊走阻害活性の測定 表1に記載の被験化合物の細胞遊走阻害活性を調べる目
的で、モノサイト遊走因子MCP−1/MCAFによっ
て惹起される細胞遊走の測定を、ヒト前単球由来白血病
細胞THP−1(ATCC TIB203)を遊走細胞
として用い、FALKらの方法(J.Immunol.
Methods第33巻239〜247頁(198
0))に準じて以下のように行った。すなわち96穴マ
イクロケモタキシスチャンバー(Neuroprobe
社製)のチャンバー上室(200μl)にはTHP−1
細胞を2×106/ml(10 %牛胎仔血清(FCS)添
加RPMI−1640培地(Flow Laborat
ories社製)、下室(35μl)には同液でリコン
ビナント・ヒトMCP−1(Peprotech社製)
を最終濃度20ng/mlになるように希釈したものを
入れ、両室の間にポリカルボネートフィルター(ポアサ
イズ5μm、PVP−free,Neuroprobe
社製)を固定し、37℃で5%CO2下に2時間インキ
ュベートを行った。フィルターを取り出し、Diff
Quick液(国際試薬社製)にてフィルター下面に遊
走した細胞を固定染色し、次いでプレートリーダー(M
olecular Device社製)にて、測定波長
550nmで測定し、3穴の平均値を求めることにより
遊走細胞数の指標とした。この時、被験化合物を上室に
THP−1細胞と共に各種濃度にして添加し、細胞遊走
阻害活性を求めた。細胞遊走阻害%は、{(上室に被験
化合物添加の場合の下室に添加したMCP−1による遊
走細胞数)−(上室に被験化合物無添加、下室にMCP
−1無添加の場合の遊走細胞数)}を{(上室に被験化
合物無添加の場合の下室に添加したMCP−1による遊
走細胞数)−(上室に被験化合物無添加、下室にMCP
−1無添加の場合の遊走細胞数)}で除することによっ
て求めた。そして、50%の阻害を示した化合物の濃度
を阻害度:IC50とした。結果を表1〜9に示す。
【0504】さらに、THP−1細胞の代わりにヒト血
中モノサイトを用い、以下全く同様の方法で被験化合物
の細胞遊走阻害活性を調べた結果を表10に示した。
【0505】ここで、ヒト血中モノサイトは次のように
して取得した。ヒト末梢血50mlに同量の生理食塩水
を加え、あらかじめ室温に戻したFicoll−paq
ue(ファルマシア)上に重層した。1チューブ当たり
末梢血希釈液25mlに対し、ficoll−paqu
eは17mlとした。室温で400g、30分遠心後、
中間層をピペットでゆっくり吸い取り、そこに2倍量の
生理食塩水を加え、200g、10分にて遠心後cel
l pelletを得た。得られたcell pell
etに生理食塩水10mlを加え、懸濁後200g、1
0分にて遠心洗浄した後、10%FCS添加RPMI−
1640培地を10ml加えよく懸濁した。10cmシ
ャーレに5mlずつ蒔き、37℃にて1時間培養し、非
付着細胞を除去した後、5mlの10%FCS添加RP
MI−1640培地にて3回洗浄した。その後激しくピ
ペッティングすることにより付着した細胞をはがし取
り、得られた細胞懸濁液を200g、5分にて遠心し、
cell pelletを得、10%FCS添加RPM
I−1640培地にて2×10 6/mlになるように調
製し、ヒト血中モノサイトとして細胞遊走阻害活性評価
に用いた。
【0506】
【表1】
【0507】
【表2】
【0508】
【表3】
【0509】
【表4】
【0510】
【表5】
【0511】
【表6】
【0512】
【表7】
【0513】
【表8】
【0514】
【表9】
【0515】
【表10】
【0516】[実施例94]バルーンカテーテルによるラット頚動脈内皮傷害後の内
膜肥厚に対する抑制作用 被験化合物:(11R,12S,13E,15S,17
R)−9−ブチリルオキシ−11、15−ジヒドロキシ
−17,20−ジメチル−7−チアプロスタ−8,13
−ジエン酸メチル クロウズらの方法(Lab.Invest.,49巻
206頁、1983年)に従って以下の方法で行った。
体重300〜350gのWistar系雄性ラットを用
いた。ラットをペントバルビタールナトリウムにて麻酔
下に頚部を切開し、右外頚動脈よりバルーンカテーテル
(フォガティー、2F)を総頚動脈の起始部にまで挿入
した。軽く抵抗が生じる程度に生理食塩水にてバルーン
を拡張させた後、その状態のままカテーテルを外頚動脈
まで引くことにより内膜に傷害を与えた。この操作を3
回繰り返した後、カテーテルを抜き去り外頚動脈を結さ
つした。14日後、ジエチルエーテル麻酔下に開胸し、
大動脈弓部よりカルノア液(メタノール:クロロホル
ム:酢酸=6:3:1)で灌流固定した後、右総頚動脈
を摘出し中性ホルマリン液にて固定した。固定した頚動
脈をElasticavan Gieson染色した
後、中膜(Media)および内膜肥厚部(Intim
a)の面積を画像解析装置(LUZEX2D)で測定し
た。
【0517】被験化合物はラットの背中に埋め込んだミ
ニオスモティックポンプを用いて手術の3日前より皮下
投与を開始し、手術後11日目まで3.2μg/rat
/hrの割合で連続して連日投与した。
【0518】被験化合物の内膜肥厚抑制活性は以下の式
により求めた。
【0519】 内膜肥厚抑制率(%)=(1−T/C)×100 (但し、式中Tは被験化合物投与群の、Cは対照群(溶
媒投与群)のラットより得られた内膜肥厚部の面積と中
膜部の面積との比[Intima/Media]を示
す。) 試験結果を表11に示す。
【0520】
【表11】
【0521】試験結果から明らかなように、被験化合物
は血管の内膜の肥厚を抑制する。
【0522】[実施例95]バルーンカテーテルによるラット頚動脈内皮傷害後の内
膜肥厚に対する抑制作用 被験化合物:(11R,12S,13E,15S)−9
−ブチリルオキシ−11、15−ジヒドロキシ−15−
シクロヘキシル−16,17,18,19,20−ペン
タノル−7−チアプロスタ−8,13−ジエン酸メチル 実施例94と同様の方法で実験を行った。 試験結果を
表12に示す。
【0523】
【表12】
【0524】試験結果から明らかなように、被験化合物
は血管の内膜の肥厚を抑制する。
【0525】[実施例96]バルーンカテーテルによるウサギ頚動脈内皮傷害後の内
膜肥厚に対する抑制作用 被験化合物:(11R,12S,13E,15S,17
R)−9−ブチリルオキシ−11、15−ジヒドロキシ
−17,20−ジメチル−7−チアプロスタ−8,13
−ジエン酸メチル クロウズらの方法(Lab.Invest.,49巻
206頁、1983年)に準じて、以下の方法で行っ
た。体重約4kgのニュージーランド白色ウサギ(オ
ス)を用いた。ウサギをペントバルビタールナトリウム
にて麻酔下に頚部を切開し、右外頚動脈よりバルーンカ
テーテル(フォガティー、3F)を総頚動脈の起始部に
まで挿入した。軽く抵抗が生じる程度に生理食塩水にて
バルーンを拡張させた後、その状態のままカテーテルを
外頚動脈まで引くことにより内膜に傷害を与えた。この
操作を1回行った後、カテーテルを抜き去り外頚動脈を
結さつした。10日後、ペントバルビタール麻酔下に開
胸し、右総頚動脈を摘出し中性ホルマリン液にて固定し
た。固定した頚動脈をElastica van Gi
eson染色した後、中膜(Media)および内膜肥
厚部(Intima)の面積を画像解析装置(LUZE
X2D)で測定した。
【0526】被験化合物はウサギの背中に埋め込んだミ
ニオスモティックポンプを用いて手術の3日前より皮下
投与を開始し、手術後10日目まで32μg/ウサギ/
hrの割合で連続して連日投与した。
【0527】被験化合物の内膜肥厚抑制活性は以下の式
により求めた。
【0528】 内膜肥厚抑制率(%)=(1−T/C)×100 (但し、式中Tは被験化合物投与群の、Cは対照群(溶
媒投与群)のウサギより得られた内膜肥厚部の面積と中
膜部の面積との比[Intima/Media]を示
す。) 試験結果を表13に示す。
【0529】
【表13】
【0530】[実施例97]血小板凝集阻害活性の測定 (1)ラット血小板凝集阻害活性の測定 Wistarラット(オス、約 400 g)を1日絶食させ
た後、エーテル麻酔下に腹部大動脈より全血採血し、3.
8 % クエン酸ナトリウム水溶液を 1/10 量加えて直ちに
混和した。1000 rpmで 10 分間遠心して上層を富血小板
血漿とし、下層を 3000 rpm で 10 分遠心して、その上
層を乏血小板血漿とした。富血小板血漿を乏血小板血漿
で血小板数が 3.5× 108 / mm3 になるように希釈した
ものを測定に用いた。なお、血小板の測定は自動血球計
数器 MEK-4500(日本光電)を用いた。血小板凝集の測
定は NBS HEMA TRACER 801(エム・シー・メディカル)
を用いて濁度を測定することにより行った。キュベット
に血小板液 90 μl を入れ、各種の被験化合物を 5μl
加えることで目的とする終濃度になるように調製して加
え、1 分間 37 ℃で加熱した後、100 μM のアデノシン
2リン酸水溶液(エム・シー・メディカル)を 5μl 加
えて、血小板凝集を惹起させた。凝集阻害活性は以下の
式により求めた。
【0531】凝集阻害率(%)={1−(被験化合物添
加時の最大濁度変化)÷(被験化合物不添加時の最大濁
度変化)}×100 そして、50 %の阻害を示した化合物の濃度をIC50とし
た。その結果を表14、15に示す。
【0532】
【表14】
【0533】
【表15】
【0534】(2)ヒト血小板凝集阻害活性の測定 健常人ボランティアより提供された静脈血 50 mlより、
上記と同様に富血小板血漿と乏血小板血漿を調製した。
血小板凝集の測定も上記と同様に行った。ただし、ラッ
ト血小板凝集阻害活性の測定の場合とは異なり、予め、
乏血小板血漿に被験薬物を加えて、5 分間 37 ℃で加温
した後に血小数が 3.5× 108 / mm3 になるように富血
小板血漿を加え、同時に 100μM のアデノシン2リン酸
水溶液(エム・シー・メディカル)を 5μl 加えて血小
板凝集を惹起させた。凝集阻害活性の算出も上記と同様
に行った。結果を表16に示す。
【0535】
【表16】
【0536】
【発明の効果】本発明の7−チアプロスタグランジン類
においてR2が水素原子、Wが水酸基である化合物およ
びその鏡像体、あるいはそれらの任意の割合の混合物、
またはそれらの薬学的に許容される塩を活性成分として
含有する薬剤は、ケモカイン、例えばMCP−1/MC
AFにより惹起される細胞遊走を阻害する活性を有して
いる。したがって、例えば、血管形成術等における血管
内膜傷害後に発生する血管再狭窄あるいは血管再閉塞、
冠状動脈あるいは頚部大動脈等での粥状動脈硬化巣形成
を主因とする血管狭窄あるいは血管閉塞等の、血中モノ
サイトの病巣への集積を特徴のひとつとする疾患の予
防、治療剤として有用である。
【0537】あるいはまた、本発明の7−チアプロスタ
グランジン類は、プロスタグランジン類の代表的な生理
作用である血小板凝集阻害活性を有しており、従来プロ
スタグランジン類が有用とされてきた血栓症、心筋梗
塞、狭心症等の予防、治療剤として有用である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/557 ADS (72)発明者 石井 孝司 東京都日野市旭が丘4丁目3番2号 帝人 株式会社東京研究センター内 (72)発明者 遠藤 則明 東京都日野市旭が丘4丁目3番2号 帝人 株式会社東京研究センター内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式(I) 【化1】 [式中、R1はC1〜C10の直鎖状もしくは分岐したア
    ルキル基、C2〜C10の直鎖状もしくは分岐したアル
    ケニル基、置換もしくは非置換のフェニル基、置換もし
    くは非置換のC3〜C10のシクロアルキル基、置換も
    しくは非置換のフェニル(C1〜C2)アルキル基、置
    換もしくは非置換のフェノキシ(C1〜C7)アルキル
    基、またはエノールエステルのカルボニル基を含めて置
    換もしくは非置換のアミノ酸残基となる基を表す。R2
    は水素原子、トリ(C1〜C7炭化水素)シリル基、ま
    たは水酸基の酸素原子とともにアセタール結合を形成す
    る基を表す。R3は水素原子、メチル基、またはビニル
    基を表す。R4はC1〜C8の直鎖状もしくは分岐した
    アルキル基、C2〜C8の直鎖状もしくは分岐したアル
    ケニル基、C2〜C8の直鎖状もしくは分岐したアルキ
    ニル基、置換もしくは非置換のフェニル基、置換もしく
    は非置換のC3〜C10のシクロアルキル基、さらに、
    C1〜C5のアルコキシ基や、置換もしくは非置換の芳
    香族基や、置換もしくは非置換のフェノキシ基や、置換
    もしくは非置換のC3〜C10のシクロアルキル基や、
    置換もしくは非置換のヘテロ環の基で置換されている直
    鎖状もしくは分岐したC1〜C5のアルキル基、C2〜
    C5のアルケニル基、C2〜C5のアルキニル基を表
    す。Wは水素原子、ヒドロキシル基、トリ(C1〜C7
    炭化水素)シロキシ基、または、アセタール結合を形成
    する基を表す。X−Yはエチレン基、ビニレン基、また
    は、Xが酸素原子、Yがメチレンであるエーテル結合を
    表す。ZはCO25、または、CONR67を表す。R
    5は水素原子、C1〜C10の直鎖状もしくは分岐した
    アルキル基、C2〜C10の直鎖状もしくは分岐したア
    ルケニル基、置換もしくは非置換のフェニル基、置換も
    しくは非置換のC3〜C10のシクロアルキル基、置換
    もしくは非置換のフェニル(C1〜C2)アルキル基、
    または、1当量のカチオンを表す。R6、R7は同一もし
    くは異なり、水素原子、C1〜C5の直鎖状もしくは分
    岐したアルキル基、または、アミドの窒素原子とともに
    C4〜C6のヘテロ環を形成する基を表す。nは0また
    は1を表す。表記−−は二重結合または単結合を表
    す。]で表される化合物、またはその鏡像体、あるいは
    それらの任意の割合の混合物である7−チアプロスタグ
    ランジン類。
  2. 【請求項2】 R1がC1〜C5の直鎖状もしくは分岐
    したアルキル基、置換もしくは非置換のフェニル基、ま
    たは、エノールエステルのカルボニル基を含めて置換も
    しくは非置換のアミノ酸残基となる基、R2が水素原
    子、トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル
    基、または、2−テトラヒドロピラニル基、R3が水素
    原子、または、メチル基、R4がC1〜C8の直鎖状も
    しくは分岐したアルキル基、置換もしくは非置換のフェ
    ニル基、置換もしくは非置換のC3〜C10のシクロア
    ルキル基、または、C1〜C5のアルコキシ基や、置換
    もしくは非置換の芳香族基や、置換もしくは非置換のフ
    ェノキシ基や、置換もしくは非置換のC3〜C10のシ
    クロアルキル基や、置換もしくは非置換のヘテロ環の基
    で置換された直鎖状もしくは分岐したC1〜C5のアル
    キル基、Wが水素原子、ヒドロキシル基、または、tert
    -ブチルジメチルシロキシ基、X−Yがエチレン基、ビ
    ニレン基、または、Xが酸素原子、Yがメチレンである
    エーテル結合となる基、ZがCO25または、CONR
    67で、R5がC1〜C5の直鎖状もしくは分岐したア
    ルキル基、またはアリル基、R6、R7が同一もしくは異
    なり、水素原子、または、C1〜C5の直鎖状もしくは
    分岐したアルキル基、nが0または1、表記−−が二重
    結合または単結合である請求項1記載の7−チアプロス
    タグランジン類。
  3. 【請求項3】 R1がC1〜C5の直鎖状もしくは分岐
    したアルキル基、またはフェニル基、R2が水素原子、
    トリメチルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、
    または、2−テトラヒドロピラニル基、R3が水素原
    子、またはメチル基、R4がC1〜C8の直鎖状もしく
    は分岐したアルキル基、置換もしくは非置換のフェニル
    基、置換もしくは非置換のC3〜C10のシクロアルキ
    ル基、または、置換もしくは非置換のフェニル基で置換
    された直鎖状もしくは分岐したC1〜C5のアルキル
    基、Wがヒドロキシル基、または、tert-ブチルジメチ
    ルシロキシ基、X−Yがエチレン基、ビニレン基、また
    は、Xが酸素原子、Yがメチレンのエーテル結合となる
    基、ZがCO25で、R5がメチル基、ブチル基、また
    はアリル基、nが0、表記−−が二重結合である請求項
    1記載の7−チアプロスタグランジン類。
  4. 【請求項4】 R1がプロピル基、R2、R3が水素原
    子、R4が2−メチルヘキシル基、または、置換もしく
    は非置換のベンジル基、X−Yがエチレン基、または、
    Xが酸素原子、Yがメチレンのエーテル結合となる基、
    ZがCO25で、R5がメチル基、nが0、表記−−
    二重結合である請求項1記載の7−チアプロスタグラン
    ジン類。
  5. 【請求項5】 下記式(II) 【化2】 [式中、R3、R4、n、および表記−−は前記定義と同
    じであり、R21はトリ(C1〜C7炭化水素)シリル
    基、または水酸基の酸素原子とともにアセタール結合を
    形成する基を表す。Mはリチウム原子、またはトリ(C
    1〜C6炭化水素)スタニル基を表す。]で表される有
    機リチウム化合物、または有機スズ化合物と CuQ [式中、Qはハロゲン原子、シアノ基、フェニルチオ
    基、1−ペンチニル基、または、1−ヘキシニル基を表
    す。]から調製した有機銅化合物と下記式(III ) 【化3】 [式中、X−Yは前記定義と同じである。W’は水素原
    子、トリ(C1〜C7炭化水素)シロキシ基、またはア
    セタール結合を形成する基を表す。Z’はCO251
    表し、R51はC1〜C10の直鎖状もしくは分岐したア
    ルキル基、C2〜C10の直鎖状もしくは分岐したアル
    ケニル基、置換もしくは非置換のフェニル基、置換もし
    くは非置換のC3〜C10のシクロアルキル基、または
    置換もしくは非置換のフェニル(C1〜C2)アルキル
    基を表す。]で表される2−オルガノチオ−2−シクロ
    ペンテノン類またはその鏡像体あるいはそれらの任意の
    割合の混合物と反応させた後、さらに、 (R1CO)2O [式中、R1は前記定義と同じ。]または、 R1COCl [式中、R1は前記定義と同じ。]または、下記式(IV) 【化4】 [式中、R1は前記定義と同じ。]で表される化合物と反
    応させ、必要に応じて脱保護、加水分解、アミド化、塩
    生成反応の少なくとも一つの反応に付することを特徴と
    する7−チアプロスタグランジン類の製造法。
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