JPH08207884A - 低温液化ガス運搬船 - Google Patents
低温液化ガス運搬船Info
- Publication number
- JPH08207884A JPH08207884A JP3463395A JP3463395A JPH08207884A JP H08207884 A JPH08207884 A JP H08207884A JP 3463395 A JP3463395 A JP 3463395A JP 3463395 A JP3463395 A JP 3463395A JP H08207884 A JPH08207884 A JP H08207884A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- anchor
- tank
- liquefied gas
- ship
- hull
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- Filling Or Discharging Of Gas Storage Vessels (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、低温液化ガス運搬船に関し、特に
船内に載置された独立型タンクの上部を適切に拘束でき
るようにしたものである。 【構成】 船内に載置された独立型の低温液化ガス用タ
ンク１の上面に、互いに離隔するように対をなして固着
されたアンカー凹部形成部材３ｂ，３ｂの相互間に、上
甲板下側桁材５付きアンカー凸起部材３ａが嵌入される
ようにして、トップアンカー３が構成されている。タン
ク１内に低温液化ガスが注入されると、タンク壁の熱収
縮に伴いアンカー凹部形成部材３ｂ，３ｂの相互間隔も
縮小するので、アンカー凸起部材３ａを締め付ける力が
発生し、船体の動揺時にタンク１の上部を的確に拘束で
きるようになる。
船内に載置された独立型タンクの上部を適切に拘束でき
るようにしたものである。 【構成】 船内に載置された独立型の低温液化ガス用タ
ンク１の上面に、互いに離隔するように対をなして固着
されたアンカー凹部形成部材３ｂ，３ｂの相互間に、上
甲板下側桁材５付きアンカー凸起部材３ａが嵌入される
ようにして、トップアンカー３が構成されている。タン
ク１内に低温液化ガスが注入されると、タンク壁の熱収
縮に伴いアンカー凹部形成部材３ｂ，３ｂの相互間隔も
縮小するので、アンカー凸起部材３ａを締め付ける力が
発生し、船体の動揺時にタンク１の上部を的確に拘束で
きるようになる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、ＬＰＧ等の低温液化ガ
スを運搬するための船舶に関し、特に船内における独立
型タンクの上部を拘束するトップアンカーをそなえた低
温液化ガス運搬船に関する。
スを運搬するための船舶に関し、特に船内における独立
型タンクの上部を拘束するトップアンカーをそなえた低
温液化ガス運搬船に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来のトップアンカーをそなえた低温液
化ガス運搬船としては、図３（船体要部横断面図）に示
すようなものがあり、船内に搭載された独立型の液化ガ
ス用タンク１の上部を拘束できるように、同タンク１の
横肋骨６で補強されたタンク部分の上面から上方へ突設
されたアンカー凸起部材３ａと、同アンカー凸起部材３
ａを嵌入できるように上甲板下側の桁材５から下方へ突
設された左右一対のアンカー凹部形成部材３ｂ，３ｂと
でトップロールアンカー３が構成されている。すなわち
船体のローリング時にタンク１が船体に対し横方向へ相
対移動しようとするのを、トップロールアンカー３が抑
制できるようになっている。なお、図３における符号４
はラミネートプラスチックブロックを示している。
化ガス運搬船としては、図３（船体要部横断面図）に示
すようなものがあり、船内に搭載された独立型の液化ガ
ス用タンク１の上部を拘束できるように、同タンク１の
横肋骨６で補強されたタンク部分の上面から上方へ突設
されたアンカー凸起部材３ａと、同アンカー凸起部材３
ａを嵌入できるように上甲板下側の桁材５から下方へ突
設された左右一対のアンカー凹部形成部材３ｂ，３ｂと
でトップロールアンカー３が構成されている。すなわち
船体のローリング時にタンク１が船体に対し横方向へ相
対移動しようとするのを、トップロールアンカー３が抑
制できるようになっている。なお、図３における符号４
はラミネートプラスチックブロックを示している。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
な従来の低温液化ガス運搬船では、船舶の建造時にトッ
プロールアンカー３における隙間ｅを極力小さくするよ
うに工作しておいても、タンク１内に低温の液化ガスが
注入されると、アンカー凸起部材３ａガ熱収縮を生じて
隙間ｅが大きくなり、タンク１の上部を拘束する性能が
低下するという不具合がある。
な従来の低温液化ガス運搬船では、船舶の建造時にトッ
プロールアンカー３における隙間ｅを極力小さくするよ
うに工作しておいても、タンク１内に低温の液化ガスが
注入されると、アンカー凸起部材３ａガ熱収縮を生じて
隙間ｅが大きくなり、タンク１の上部を拘束する性能が
低下するという不具合がある。
【０００４】本発明は、このような問題点の解消をはか
ろうとするもので、船内の独立型タンクへの低下液化ガ
ス注入時に熱収縮を生じても、同タンクの上部をトップ
アンカーにより的確に拘束できるようにした低温液化ガ
ス運搬船を提供することを目的とする。
ろうとするもので、船内の独立型タンクへの低下液化ガ
ス注入時に熱収縮を生じても、同タンクの上部をトップ
アンカーにより的確に拘束できるようにした低温液化ガ
ス運搬船を提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明の低温液化ガス運搬船は、船内に搭載されて
下面を船底部に支持された独立型低温液化ガス用タンク
をそなえ、同タンクの上面に固着され互いに離隔するよ
うに対をなして配設されたアンカー凹部形成部材と、同
アンカー凹部形成部材の相互間の凹部に嵌入するように
上甲板下側の桁材から下方へ突設されたアンカー凸起部
材とにより、上記タンクの上部を船内で拘束するトップ
アンカーが構成されたことを特徴としている。
め、本発明の低温液化ガス運搬船は、船内に搭載されて
下面を船底部に支持された独立型低温液化ガス用タンク
をそなえ、同タンクの上面に固着され互いに離隔するよ
うに対をなして配設されたアンカー凹部形成部材と、同
アンカー凹部形成部材の相互間の凹部に嵌入するように
上甲板下側の桁材から下方へ突設されたアンカー凸起部
材とにより、上記タンクの上部を船内で拘束するトップ
アンカーが構成されたことを特徴としている。
【０００６】また本発明の低温液化ガス運搬船は、上記
アンカー凹部形成部材が、互いに船体横方向に離隔する
ように対をなして上記タンクの上面に固着されることに
より、上記トップアンカーが船体のローリングに対抗す
るトップロールアンカーとして構成されたことを特徴と
している。
アンカー凹部形成部材が、互いに船体横方向に離隔する
ように対をなして上記タンクの上面に固着されることに
より、上記トップアンカーが船体のローリングに対抗す
るトップロールアンカーとして構成されたことを特徴と
している。
【０００７】さらに本発明の低温液化ガス運搬船は、上
記アンカー凹部形成部材が、互いに船長方向に離隔する
ように対をなして上記タンクの上面に固着されることに
より、上記トップアンカーが船体のピッチングに対抗す
るトップピッチアンカーとして構成されたことを特徴と
している。
記アンカー凹部形成部材が、互いに船長方向に離隔する
ように対をなして上記タンクの上面に固着されることに
より、上記トップアンカーが船体のピッチングに対抗す
るトップピッチアンカーとして構成されたことを特徴と
している。
【０００８】
【作用】上述の本発明の低温液化ガス運搬船では、船内
に搭載された独立型低温液化ガス用タンクの上面に対を
なして固着されたアンカー凹部形成部材の相互間隔が、
同タンクへの低温液化ガスの注入時に熱収縮によって縮
小しようとするので、同アンカー凹部形成部材の相互間
に嵌入された上甲板下側桁材付きアンカー凸起部材と上
記アンカー凹部形成部材との隙間も縮小するようにな
り、このようにして上記のアンカー凹部形成部材とアン
カー凸起部材とからなるトップアンカーにより上記タン
ク上部の拘束が的確に行なわれるようになる。
に搭載された独立型低温液化ガス用タンクの上面に対を
なして固着されたアンカー凹部形成部材の相互間隔が、
同タンクへの低温液化ガスの注入時に熱収縮によって縮
小しようとするので、同アンカー凹部形成部材の相互間
に嵌入された上甲板下側桁材付きアンカー凸起部材と上
記アンカー凹部形成部材との隙間も縮小するようにな
り、このようにして上記のアンカー凹部形成部材とアン
カー凸起部材とからなるトップアンカーにより上記タン
ク上部の拘束が的確に行なわれるようになる。
【０００９】また、上記アンカー凹部形成部材が互いに
船体横方向に離隔するように対をなしてタンク上面に固
着されて、同アンカー凹部形成部材とともにトップロー
ルアンカーが構成される場合は、船体ローリング時にお
ける上記タンク上部の拘束が適切に行なわれるようにな
る。
船体横方向に離隔するように対をなしてタンク上面に固
着されて、同アンカー凹部形成部材とともにトップロー
ルアンカーが構成される場合は、船体ローリング時にお
ける上記タンク上部の拘束が適切に行なわれるようにな
る。
【００１０】さらに、上記アンカー凹部形成部材が互い
に船長方向に離隔するように対をなしてタンク上面に固
着されて、同アンカー凹部形成部材の相互間に嵌入する
上甲板下側桁材付きアンカー凸起部材とともにトップピ
ッチアンカーが構成される場合は、船体のピッチング時
における上記タンク上部の拘束が適切に行なわれるよう
になる。
に船長方向に離隔するように対をなしてタンク上面に固
着されて、同アンカー凹部形成部材の相互間に嵌入する
上甲板下側桁材付きアンカー凸起部材とともにトップピ
ッチアンカーが構成される場合は、船体のピッチング時
における上記タンク上部の拘束が適切に行なわれるよう
になる。
【００１１】
【実施例】以下図面により本発明の一実施例としての低
温液化ガス運搬船について説明すると、図１はその船体
横断面図、図２は図１のＡ部を拡大して示す横断面図で
ある。
温液化ガス運搬船について説明すると、図１はその船体
横断面図、図２は図１のＡ部を拡大して示す横断面図で
ある。
【００１２】図１および図２に示すように、本実施例の
低温液化ガス運搬船では、独立型の低温液化ガス用タン
ク１がベアリングシート２を介し船内に搭載されて、同
タンク１におけるタンク内横肋骨６で補強された部分の
タンク上面に、互いに船体横方向に離隔するように対を
なしてアンカー凹部形成部材３ｂが固着されており、同
部材３ｂと、同部材３ｂの相互間に嵌入されるように上
甲板下側横桁５から下方へ突設されたアンカー凸起部材
３ａとで、タンク１の上部を船体のローリング時に拘束
するためのトップロールアンカー３が構成されている。
そしてアンカー凸起部材３ａの両側には、アンカー作用
時に過大な応力が発生するのを防止するためのラミネー
トプラスチックブロック（積層プラスチック板）４が装
着されている。
低温液化ガス運搬船では、独立型の低温液化ガス用タン
ク１がベアリングシート２を介し船内に搭載されて、同
タンク１におけるタンク内横肋骨６で補強された部分の
タンク上面に、互いに船体横方向に離隔するように対を
なしてアンカー凹部形成部材３ｂが固着されており、同
部材３ｂと、同部材３ｂの相互間に嵌入されるように上
甲板下側横桁５から下方へ突設されたアンカー凸起部材
３ａとで、タンク１の上部を船体のローリング時に拘束
するためのトップロールアンカー３が構成されている。
そしてアンカー凸起部材３ａの両側には、アンカー作用
時に過大な応力が発生するのを防止するためのラミネー
トプラスチックブロック（積層プラスチック板）４が装
着されている。
【００１３】このようなトップロールアンカー３は、船
長方向に複数組互いに間隔をあけて列設されており、こ
の船舶の建造時には、アンカー凸起部材３ａとアンカー
凹部形成部材３ｂとの隙間（図３の符号ｅ参照）が極力
小さくなるように工作が行なわれる。
長方向に複数組互いに間隔をあけて列設されており、こ
の船舶の建造時には、アンカー凸起部材３ａとアンカー
凹部形成部材３ｂとの隙間（図３の符号ｅ参照）が極力
小さくなるように工作が行なわれる。
【００１４】本実施例の低温液化ガス運搬船では、タン
ク１の上面に対をなして固着されたアンカー凹部形成部
材３ｂの相互間隔が、同タンク１への低温液化ガスの注
入時に熱収縮によって縮小しようとするので、同アンカ
ー凹部形成部材３ｂの相互間に嵌入された上甲板下側横
桁付きアンカー凸起部材３ａと各アンカー凹部形成部材
３ｂとの隙間も縮小するようになり、このようにしてア
ンカー凸起部材３ａとアンカー凹部形成部材３ｂとから
なるトップロールアンカー３により、船体のローリング
時におけるタンク１の上部の拘束が的確に行なわれるよ
うになる。
ク１の上面に対をなして固着されたアンカー凹部形成部
材３ｂの相互間隔が、同タンク１への低温液化ガスの注
入時に熱収縮によって縮小しようとするので、同アンカ
ー凹部形成部材３ｂの相互間に嵌入された上甲板下側横
桁付きアンカー凸起部材３ａと各アンカー凹部形成部材
３ｂとの隙間も縮小するようになり、このようにしてア
ンカー凸起部材３ａとアンカー凹部形成部材３ｂとから
なるトップロールアンカー３により、船体のローリング
時におけるタンク１の上部の拘束が的確に行なわれるよ
うになる。
【００１５】また、アンカー凹部形成部材３ｂが互いに
船長方向に離隔するように対をなしてタンク上面に固着
されて、同アンカー凹部形成部材３ｂの相互間に嵌入す
るアンカー凸起部材３ａと共にトップピッチアンカーが
構成される場合は、船体のピッチング時におけるタンク
１の上部の拘束が行なわれるようになる。なお、上記ト
ップピッチアンカーを設置する個所としては、図１に符
号３′で示すように、タンク上面の左右舷寄りの各部分
を取付骨により適宜補強して選択することもできる。
船長方向に離隔するように対をなしてタンク上面に固着
されて、同アンカー凹部形成部材３ｂの相互間に嵌入す
るアンカー凸起部材３ａと共にトップピッチアンカーが
構成される場合は、船体のピッチング時におけるタンク
１の上部の拘束が行なわれるようになる。なお、上記ト
ップピッチアンカーを設置する個所としては、図１に符
号３′で示すように、タンク上面の左右舷寄りの各部分
を取付骨により適宜補強して選択することもできる。
【００１６】さらに、タンク上面におけるアンカー凹部
形成部材３ｂの設置方向として、船体横方向と船長方向
との中間の斜め方向を選択すれば、同部材３ｂの相互間
に嵌入する上甲板下側桁材付きアンカー凸起部材と共に
構成されるトップアンカーが、トップロールアンカーと
トップピッチアンカーとを兼ねるようになって、船体の
ローリングおよびピッチングのいずれに対しても船内に
おけるタンク１の上部拘束を行なうことができる。
形成部材３ｂの設置方向として、船体横方向と船長方向
との中間の斜め方向を選択すれば、同部材３ｂの相互間
に嵌入する上甲板下側桁材付きアンカー凸起部材と共に
構成されるトップアンカーが、トップロールアンカーと
トップピッチアンカーとを兼ねるようになって、船体の
ローリングおよびピッチングのいずれに対しても船内に
おけるタンク１の上部拘束を行なうことができる。
【００１７】本発明の低温液化ガス運搬船では、互いに
対をなすアンカー凹部形成部材３ｂ，３ｂが、タンク１
の上面に固着されているので、タンク１内への低温液化
ガスの注入時にタンク壁が熱収縮を生じるのに伴い、ア
ンカー凹部形成部材３ｂ，３ｂの相互間隔も縮小して、
上甲板下側桁材付きアンカー凸起部材３ａをアンカー凹
部形成部材３ｂ，３ｂで締め付ける力が生じる。この締
め付け力は、アンカー全体の剛性と釣り合うが、常時こ
の締め付け力が働くことにより、船舶の動揺時に船体に
対するタンク１の相対変位を生じても、アンカー３にお
ける隙間（図３の符号ｅ参照）を生じないように自動調
整する作用が行なわれる。したがってアンカー３が複数
組列設されている場合に、各アンカー３はタンク上部を
拘束する機能を均等に発揮するようになり、特定のアン
カー３に支持反力の集中を招くことが無く、アンカー３
の信頼性が向上するようになる。
対をなすアンカー凹部形成部材３ｂ，３ｂが、タンク１
の上面に固着されているので、タンク１内への低温液化
ガスの注入時にタンク壁が熱収縮を生じるのに伴い、ア
ンカー凹部形成部材３ｂ，３ｂの相互間隔も縮小して、
上甲板下側桁材付きアンカー凸起部材３ａをアンカー凹
部形成部材３ｂ，３ｂで締め付ける力が生じる。この締
め付け力は、アンカー全体の剛性と釣り合うが、常時こ
の締め付け力が働くことにより、船舶の動揺時に船体に
対するタンク１の相対変位を生じても、アンカー３にお
ける隙間（図３の符号ｅ参照）を生じないように自動調
整する作用が行なわれる。したがってアンカー３が複数
組列設されている場合に、各アンカー３はタンク上部を
拘束する機能を均等に発揮するようになり、特定のアン
カー３に支持反力の集中を招くことが無く、アンカー３
の信頼性が向上するようになる。
【００１８】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の低温液化
ガス運搬船によれば次のような効果が得られる。 (1) 下面を船底部に支持された独立型低温液化ガス用タ
ンクのタンク上面に対をなして固着されたアンカー凹部
形成部材の相互間に上甲板下側桁材付きアンカー凸起部
材が嵌入されるようにしてトップアンカーが構成される
ので、タンク内への低温液化ガス注入時にタンク壁が熱
収縮を生じるのに伴い、アンカー凹部形成部材の相互間
隔も縮小して、上甲板下側桁材付きアンカー凸起部材を
締め付ける力が生じるようになる。 (2) 上記(1)項に記載の締め付け力が常時トップアンカ
ーに働くことにより、船体の動揺時にトップアンカーに
隙間を生じないように自動調整する作用が行なわれるの
で、複数のアンカーが列設されている場合に各トップア
ンカーはタンク上部を拘束する機能を均等に発揮できる
ようになり、トップアンカーの信頼性が向上するように
なる。 (3) タンク上面に固定されるアンカー凹部形成部材が互
いに船体横方向に離隔するように対をなして設けられる
場合は、同部材の相互間に嵌入される上甲板下側桁材付
きアンカー凸起部材と共にトップロールアンカーが構成
されるので、船体のローリング時における低温液化ガス
用タンクの上部拘束が的確に行なわれるようになる。 (4) タンク上面に固定されるアンカー凹部形成部材が互
いに船長方向に離隔するように対をなして設けられる場
合は、同部材の相互間に嵌入される上甲板下側桁材付き
アンカー凸起部材と共にトップピッチアンカーが構成さ
れるので、船体のピッチング時における低温液化ガス用
タンクの上部拘束が的確に行なわれるようになる。
ガス運搬船によれば次のような効果が得られる。 (1) 下面を船底部に支持された独立型低温液化ガス用タ
ンクのタンク上面に対をなして固着されたアンカー凹部
形成部材の相互間に上甲板下側桁材付きアンカー凸起部
材が嵌入されるようにしてトップアンカーが構成される
ので、タンク内への低温液化ガス注入時にタンク壁が熱
収縮を生じるのに伴い、アンカー凹部形成部材の相互間
隔も縮小して、上甲板下側桁材付きアンカー凸起部材を
締め付ける力が生じるようになる。 (2) 上記(1)項に記載の締め付け力が常時トップアンカ
ーに働くことにより、船体の動揺時にトップアンカーに
隙間を生じないように自動調整する作用が行なわれるの
で、複数のアンカーが列設されている場合に各トップア
ンカーはタンク上部を拘束する機能を均等に発揮できる
ようになり、トップアンカーの信頼性が向上するように
なる。 (3) タンク上面に固定されるアンカー凹部形成部材が互
いに船体横方向に離隔するように対をなして設けられる
場合は、同部材の相互間に嵌入される上甲板下側桁材付
きアンカー凸起部材と共にトップロールアンカーが構成
されるので、船体のローリング時における低温液化ガス
用タンクの上部拘束が的確に行なわれるようになる。 (4) タンク上面に固定されるアンカー凹部形成部材が互
いに船長方向に離隔するように対をなして設けられる場
合は、同部材の相互間に嵌入される上甲板下側桁材付き
アンカー凸起部材と共にトップピッチアンカーが構成さ
れるので、船体のピッチング時における低温液化ガス用
タンクの上部拘束が的確に行なわれるようになる。
【図１】本発明の一実施例としての低温液化ガス運搬船
の横断面図である。
の横断面図である。
【図２】図１のＡ部を拡大して示す横断面図である。
【図３】従来の低温液化ガス運搬船の要部横断面図であ
る。
る。
１ 低温液化ガス用タンク ２ ベアリングシート ３ トップロールアンカー ３′ トップピッチアンカーの設置個所 ３ａ アンカー凸起部材 ３ｂ アンカー凹部形成部材 ４ ラミネートプラスチックブロック ５ 上甲板下側横桁 ６ タンク内横肋骨
Claims (3)
- 【請求項１】 船内に搭載されて下面を船底部に支持さ
れた独立型低温液化ガス用タンクをそなえ、同タンクの
上面に固着され互いに離隔するように対をなして配設さ
れたアンカー凹部形成部材と、同アンカー凹部形成部材
の相互間の凹部に嵌入するように上甲板下側の桁材から
下方へ突設されたアンカー凸起部材とにより、上記タン
クの上部を船内で拘束するトップアンカーが構成された
ことを特徴とする、低温液化ガス運搬船。 - 【請求項２】 請求項１に記載の低温液化ガス運搬船に
おいて、上記アンカー凹部形成部材が、互いに船体横方
向に離隔するように対をなして上記タンクの上面に固着
されることにより、上記トップアンカーが船体のローリ
ングに対抗するトップロールアンカーとして構成された
ことを特徴とする、低温液化ガス運搬船。 - 【請求項３】 請求項１に記載の低温液化ガス運搬船に
おいて、上記アンカー凹部形成部材が、互いに船長方向
に離隔するように対をなして上記タンクの上面に固着さ
れることにより、上記トップアンカーが船体のピッチン
グに対抗するトップピッチアンカーとして構成されたこ
とを特徴とする、低温液化ガス運搬船。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3463395A JPH08207884A (ja) | 1995-01-31 | 1995-01-31 | 低温液化ガス運搬船 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3463395A JPH08207884A (ja) | 1995-01-31 | 1995-01-31 | 低温液化ガス運搬船 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08207884A true JPH08207884A (ja) | 1996-08-13 |
Family
ID=12419815
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3463395A Withdrawn JPH08207884A (ja) | 1995-01-31 | 1995-01-31 | 低温液化ガス運搬船 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08207884A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101273910B1 (ko) * | 2011-06-23 | 2013-06-17 | 에스티엑스조선해양 주식회사 | Ｌｎｇ 저장탱크의 지지구조물 |
| KR20140029638A (ko) * | 2012-08-29 | 2014-03-11 | 현대중공업 주식회사 | 액화가스 운반선의 독립탱커 횡요 및 종요 방지구조 |
| KR101530427B1 (ko) * | 2013-08-23 | 2015-06-19 | 주식회사 현대미포조선 | 캐리어 탱크 및 데크의 설치방법 |
| CN106143805A (zh) * | 2015-03-25 | 2016-11-23 | 江南造船(集团)有限责任公司 | A型独立液货舱底部两端防横摇结构的安装方法 |
-
1995
- 1995-01-31 JP JP3463395A patent/JPH08207884A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101273910B1 (ko) * | 2011-06-23 | 2013-06-17 | 에스티엑스조선해양 주식회사 | Ｌｎｇ 저장탱크의 지지구조물 |
| KR20140029638A (ko) * | 2012-08-29 | 2014-03-11 | 현대중공업 주식회사 | 액화가스 운반선의 독립탱커 횡요 및 종요 방지구조 |
| KR101530427B1 (ko) * | 2013-08-23 | 2015-06-19 | 주식회사 현대미포조선 | 캐리어 탱크 및 데크의 설치방법 |
| CN106143805A (zh) * | 2015-03-25 | 2016-11-23 | 江南造船(集团)有限责任公司 | A型独立液货舱底部两端防横摇结构的安装方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20020402 |