JPH08207785A - 乗用型田植機の車輪操向装置 - Google Patents

乗用型田植機の車輪操向装置

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JPH08207785A
JPH08207785A JP29762195A JP29762195A JPH08207785A JP H08207785 A JPH08207785 A JP H08207785A JP 29762195 A JP29762195 A JP 29762195A JP 29762195 A JP29762195 A JP 29762195A JP H08207785 A JPH08207785 A JP H08207785A
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shaft
input shaft
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steering
output shaft
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Shuji Tanaka
周二 田中
Katsu Sasaki
克 佐々木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ドラッグリンク関係が標準仕様車と兼用で
き、トルクジェネレータの取付、取外等の組立性が容易
で、保守点検も容易な車輪操向装置を提供する。 【解決手段】 トルクジェネレータの入力軸と出力軸と
に連結するユニバーサル接手を、筒部と上下の連結ピン
およびこの連結ピンを抜止めする抜止め部材から構成
し、該筒部の上下には該連結ピンとの連結関係を軸方向
に融通可能とし、周方向に融通不能とする融通連結部を
位相を異にして設け、ステアリングシャフトの下方、ト
ルクジェネレータの入力軸及び出力軸の先端、減速機構
の入力軸の上方とには前記連結ピンを抜差し自在に嵌入
する孔をそれぞれ設け、これらの軸端外周に前記筒部を
ゆるく嵌合し、筒部の融通連結部と軸端の孔とに前記連
結ピンを嵌入してこれらの軸を屈曲可能に連結し、該連
結ピンを筒部の外周から前記抜止め部材で抜止めした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トラクタ、田植
機、播種機等の乗用型農機に適応できるトルクジェネレ
ータ形式の車輪操向装置に関し、さらに詳しくは油圧に
より回転力を発生するトルクジェネレータの配置並びに
連結を構造簡単にした車輪操向装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】最近、乗用型農機の車輪操向装置として
も一般自動車の場合と同様にパワーステアリング装置が
採用されるようになった。この種のパワーステアリング
装置として、例えば特開昭62─37277号公報があ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のもので
は、車輪操向用の油圧シリンダ10がタイロッド7A,
7bを作動する連動部材に連結されているので、走行用
車輪1a,1bの操向角に制限を受けやすく、走行用車
輪1a,1bの操向角が少なくなるという問題点があ
り、また油圧シリンダ10が地表に近い位置に配置され
る構造となるため、油圧シリンダ10に泥土・付着が多
い反面、保守点検が困難となる位置となるので、油圧作
動部の耐久性が低下する恐れがあり、さらには操向装置
が複雑となり一定角度の操向角を保持するための配置も
複雑となる構造上、乗用型農機が必要とする地上高さを
高くすることが困難になるという問題点があり、その
上、パワーステアリング装置を構成するドラッグリンク
関係が標準仕様車と共通にならないという問題点があっ
た。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本発明の車輪操向装置は、運転席の前方に回転自在
に支持したステアリングシャフトと、エンジンからの駆
動力を走行機体の前後輪に伝達するトランスミッション
に収納された歯車等よりなる減速機構の入力軸との間に
油圧により回転力を発生するトルクジェネレータを固定
し、このトルクジェネレータの入力軸をユニバーサル接
手を介してステアリングシャフト下端に連結すると共
に、出力軸をユニバーサル接手を介して減速機構の入力
軸の上端に連結し、この減速機構の出力軸に設けたピッ
トマンアームを操向輪のナックルアームに枢支連結して
なるものにおいて、前記ユニバーサル接手を、筒部と上
下の連結ピンおよびこの連結ピンを抜止めする抜止め部
材から構成し、該筒部の上下には該連結ピンとの連結関
係を軸方向に融通可能とし、周方向に融通不能とする融
通連結部を位相を異にして設け、前記ステアリングシャ
フトの下方とトルクジェネレータの入力軸の上方および
トルクジェネレータの出力軸の下方と入力軸の上方とに
は前記連結ピンを抜差し自在に嵌入する孔をそれぞれ設
け、これらの軸端外周に前記筒部をゆるく嵌合し、筒部
の融通連結部と軸端の孔とに前記連結ピンを嵌入してこ
れらの軸を屈曲可能に連結し、該連結ピンを筒部の外周
から前記抜止め部材で抜止めしてなることを特徴とする
ものである。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態について説明する。図6において、15は乗用
型田植機の走行機体であって、この走行機体15の後方
には植付部16が昇降自在に連結されている。この走行
機体15の前方に搭載されたエンジン17の駆動プーリ
19と、その後方に配設されたトランスミッション20
の異径の従動プーリ21との間には、二本の伝動ベルト
22を交互に緊張するダブルテンション機構23が配設
され、このダブルテンション機構23によりトランスミ
ッション20が高・低に駆動されるようになっている。
前記トランスミッション20の後端に接続された伝動筐
24は、後方に延長されその後端が左右の後輪25を駆
動する後車軸ケース26に接続され、左右の後輪25が
駆動されるよう構成されている。また後車軸ケース26
とトランスミッション20との間には、後車軸ケース2
6側から駆動される前輪駆動軸27が設けられ、この前
輪駆動軸27により左右の前輪29が駆動されるが、こ
の前輪29を支架する左右の回動ケース34は、それぞ
れキングピン36を中心にして回動自在に設けられてい
る。
【0006】図1および図4にその詳細を示すように、
前記トランスミッション20の前上面にはブラケット3
8が固定され、このブラケット38の上方にはトルクジ
ェネレータ35が固定され、このトルクジェネレータ3
5の上方にはステアリングコラム31の下端が固定され
ている。このステアリングコラム31の上方にはコラム
31内を貫通するステアリングシャフト30の上方に固
定のステアリングホイール32が設けられ、このステア
リングホイール32の後下方には機体に固定の運転席3
3が設けられている。前記ブラケット38は断面が略コ
の字状に屈曲形成されており、このブラケット38の上
方にはステアリングシャフト30の軸芯と同芯方向の入
力軸37と出力軸39を有するトルクジェネレータ35
の下方側がボルトにより固定されている。このトルクジ
ェネレータ35は、その上方に突出する入力軸37をユ
ニバーサル接手40を介してステアリングシャフト30
の下方に連結すると共に、下方に突出する出力軸39を
ユニバーサル接手40を介してトランスミッション20
内に上下方向に支架された入力軸41の上方連結軸41
aに連結されている。
【0007】前記ステアリングコラム31内を貫通する
ステアリングシャフト30は、その上方部がコラム31
上端の受け部材31aで軸受け支持され、シャフト30
の下方部並びにユニバーサル接手40の外周はコラム3
1の内周に接当しないよう間隙を有して配設され、トル
クジェネレータ35の上方に突出する入力軸37に対し
て偏荷重を与えることなくステアリングシャフト30の
回転力のみが伝達するように構成されており、ステアリ
ングシャフト30の軸芯とステアリングコラム31の軸
芯との同芯合わせ管理に余裕を持たせるようにしてあ
る。
【0008】また入力軸41は歯車からなる減速機構4
8を介してピットマンアーム50を有する出力軸47に
連結されており、詳細は次のようになっている。つま
り、入力軸41の下方に固定されたピニオン歯車43
は、トランスミッション20内で上下方向に配設された
回動自在な中間軸44に固定の大径歯車45に噛合さ
れ、一方、中間軸45に固定のピニオン歯車46は上下
方向に配置された出力軸47に固定の大径歯車49に噛
合されている(各歯車の配置は図3参照)ので、上部連
結軸41aを介して入力軸41に伝達された動力は、こ
れらの一連の歯車による減速機構48によりトルクが増
幅されて出力軸47に伝達されるようになっている。こ
の出力軸47はトランスミッション20の底壁を貫通し
て下方に突出され、この出力軸47の突出部47aには
ピットマンアーム50の基端が固定されている。
【0009】図4〜図5に示すごとく前記ユニバーサル
接手40は、筒部51と上下の連結ピン52,52およ
びこの連結ピン52を抜止めする抜止め部材(Cピン)
53から構成されており、筒部51は位相を90度異に
する長孔51a,51aが上下に設けられ端面側は開放
されており、該長孔51aは連結ピン52との連結関係
を軸方向に融通可能とし、周方向に融通不能とする融通
連結部として構成され、上下の融通連結部(長孔)51
a,51aの位相は90度に限定されるものではない。
筒部51の外周にはそれぞれの連結ピン52の中心部に
位置し抜止め部材(Cピン)53を位置決めする溝51
bが上下に設けられており、ステアリングシャフト30
の下方とトルクジェネレータ35の入力軸37の上方と
には連結ピン52を抜差し自在に嵌入する孔がそれぞれ
設けられると共に、トルクジェネレータ35の出力軸3
9の下方と入力軸41の上方連結軸41aの上方とには
連結ピン52を抜差し自在に嵌入する孔がそれぞれ設け
られている。
【0010】図1に示すごとく前記トルクジェネレータ
35は、油路55を介して油圧ポンプ56に連繋すると
共に、油路57を介してタンク20、つまりタンクに兼
用のトランスミッション20に連繋することによって圧
油が給排され作動するが、この油圧により回転力を発生
しトルクが増幅されるので、ステアリングホイール32
の操作トルクがトルクジェネレータ35により増幅され
るパワーステアリング装置とすることができる。つま
り、このトルクジェネレータ35は、一例を示すと手動
入力トルク0.3kg−mが最高トルク8.1kg−m
に回転比1対1で増幅できるようになっている。図2〜
図3において、出力軸47を中心にして揺動するピット
マンアーム50は、その左右が左右一対のドラッグリン
ク60を介して、左右の回動ケース34側のナックルア
ーム61にそれぞれ枢支連結されており、またピットマ
ンアーム50の左右にはストッパー62がそれぞれ固定
され、ピットマンアーム50はそのストッパー62がト
ランスミッション20の下方に固定した規制部材63に
接当する最大操向角まで揺動するようになっている。
【0011】この構造で、パワーステアリング装置とし
てのトルクジェネレータ35を装備しない標準仕様車に
する場合には、ステアリングシャフト30の下方の孔に
嵌入した連結ピン52と減速機構の入力軸41の上方の
孔に嵌入した連結ピン52とを、夫々の筒部51の外周
から抜止め部材(Cピン)53を外して抜き取り、夫々
の筒部51を軸方向にスライドさせることによりユニバ
ーサル接手40部分の連結を解除状態に切替えて、トル
クジェネレータ35を取外して、このトルクジェネレー
タ35を取外した後のステアリングシャフト30の下方
と、入力軸41の上方連結軸41aとの間に、トルクジ
ェネレータ35の入力軸37と出力軸39に相当する連
結軸(図外)を介在させ、この連結軸の上下をユニバー
サル接手40により連結することにより、ピットマンア
ーム50、ナックルアーム61およびドラッグリンク6
0関係は変更することなく容易に標準仕様車にできる。
【0012】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、従
来のように地表に近い位置に油圧作動部を介在させるこ
となく、ステアリングシャフト30側に連結され油圧に
より回転しトルクを増幅するトルクジェネレータ35お
よびトルクを増幅する減速機構48によりパワーステア
リング装置とすることができるので、ピットマンアーム
50とナックルアーム61との間はドラッグリンク60
により連結するだけでよく、操向輪29の操向角を制約
を受けることなく大きくなし得ると同時に、ピットマン
アーム61との間には油圧作動部が存在しないので、乗
用型農機の地上高さを高くなし得る。また、従来のよう
に地表に近い部位に油圧作動部が位置しないので、油圧
作動部に泥土の飛散・付着するのを防止できる。
【0013】さらに、トルクジェネレータ35の入力軸
37をユニバーサル接手40を介してステアリングシャ
フト30に連結すると共に、出力軸39をユニバーサル
接手40を介して減速機構の入力軸41に連結するに際
し、該ユニバーサル接手40を、筒部51と上下の連結
ピン52,52およびこの連結ピン52を抜止めする抜
止め部材53からなる簡単な部材で構成し、該筒部51
の上下には該連結ピン52との連結関係を軸方向に融通
可能とし、周方向に融通不能とする融通連結部51a,
51aを位相を異にして設け、前記ステアリングシャフ
ト30の下方とトルクジェネレータ35の入力軸37の
上方およびトルクジェネレータ35の出力軸39の下方
と減速機構の入力軸41の上方とには前記連結ピン52
を抜差し自在に嵌入する孔をそれぞれ設け、これらの軸
端外周に前記筒部51をゆるく嵌合し、筒部51の融通
連結部51aと軸端の孔とに前記連結ピン52を嵌入し
て、これらの軸を屈曲可能に連結してなるものであるか
ら、ユニバーサル接手40を用いることによりトルクジ
ェネレータ35の入力軸37および出力軸39に偏荷重
を与えることなく確実にステアリングシャフトの回転力
を伝達できると共に、このユニバーサル接手40は、連
結ピン52,52を抜差しすることで、連結状態と互い
の軸端を切離した解除状態とに切替えできるので、ステ
アリングシャフト30の下方とトルクジェネレータ35
の入力軸37の上方およびトルクジェネレータ35の出
力軸39の下方と減速機構の入力軸41の上方との軸間
距離を短く構成でき、トルクジェネレータ35をステア
リングシャフト30周りの狭小スペース部分にコンパク
トに介在することが可能となり、しかも連結ピン52,
52の抜差し及び抜止めは、筒部51の外周から前記連
結ピンを抜止めする抜止め部材53を着脱操作するだけ
のものであり、簡単な構成でトルクジェネレータ35の
取付・取外しが容易でコストも安価にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一部を破砕して示す要部の側面図である。
【図2】ドラッグリング関係を示す平面図である。
【図3】図2の要部拡大下面図である。
【図4】一部を破断しトルクジェネレータの連結状態を
示す拡大側面図である。
【図5】ユリバーサル接手の斜視図である。
【図6】乗用田植機の全体側面図である。
【符号の説明】
30 ステアリングシャフト 31 ステアリングコラム 35 トルクジェネレータ 37 トルクジェネレータの入力軸 39 トルクジェネレータの出力軸 40 ユニバーサル接手 41 減速機構の入力軸 47 減速機構の出力軸 48 減速機構 51 筒部 51a融通連結部(長孔) 52 連結ピン 53 抜止め部材(Cピン)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年11月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 乗用型田植機の車輪操向装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乗用型田植機に適
応したトルクジェネレータ形式の車輪操向装置に関し、
さらに詳しくは油圧により回転力を発生するトルクジェ
ネレータの配置並びに連結を構造簡単にした乗用型田植
機の車輪操向装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、実開昭54−50345号公報に
示されているように土木作業機においては、流体圧式モ
ーターをステアリングシャフトに連結して車輪操向装置
を構成するものがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のもので
は、モーターの位置と下方の減速機構の位置が前後にず
れた構造になっている為、ハンドル操作時にモーターか
ら減速機構への高トルクの回転が効率的に伝達できない
という問題がある。しかも、従来のものは、ハンドルの
直下の取付台内に流体圧式モーターを内装し、このモー
ターとハンドルのステアリングシャフトとを直接連結し
たもので、特にその取付けにおいて保守点検・修理・交
換等のメンテナンスを考慮したものでなく、モーターの
取付・取外しが困難であると共に、その点検修理等のメ
ンテナンス性に問題がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本発明は、走行機体の後方に植付部を昇降自在に連
結し、走行機体の前部にはエンジンから前後輪および植
付部にそれぞれ動力を伝達するトランスミッションを配
置してなる乗用型田植機において、前記走行機体のステ
アリングシャフトの下端と、トランスミッションに収容
した減速機構の入力軸上端との間に、油圧により回転力
を発生するトルクジェネレータをユニバーサル接手を介
して連結するに、前記ステアリングシャフトの下端、及
びトルクジェネレータの入力軸と出力軸、並びに減速機
構の入力軸上端とを略一直線上に配設すると共に、前記
ユニバーサル接手を、筒部と連結ピン及び該連結ピンを
抜止めする抜止め部材から構成し、該筒部には連結ピン
との連結関係を軸方向に融通可能とし、周方向に融通不
能とする融通連結部を設け、前記ステアリングシャフト
の下方とトルクジェネレータの入力軸の上方及びトルク
ジェネレータの出力軸の下方と減速機構の入力軸の上方
とには前記連結ピンを抜差し自在に嵌入する孔をそれぞ
れ設け、これらの軸端外周に前記筒部をゆるく嵌合し、
筒部の融通連結部から前記孔に連結ピンを嵌入し、該
結ピンを筒部の外周から前記抜止め部材で抜止めした
とを特徴とするものである。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態について説明する。図6において、15は乗用
型田植機の走行機体であって、この走行機体15の後方
には植付部16が昇降自在に連結されている。この走行
機体15の前方に搭載されたエンジン17の駆動プーリ
19と、その後方に配設されたトランスミッション20
の異径の従動プーリ21との間には、二本の伝動ベルト
22を交互に緊張するダブルテンション機構23が配設
され、このダブルテンション機構23によりトランスミ
ッション20が高・低に駆動されるようになっている。
【0006】前記トランスミッション20の後端に接続
された伝動筐24は、後方に延長されその後端が左右の
後輪25を駆動する後車軸ケース26に接続され、左右
の後輪25が駆動されるよう構成されている。また後車
軸ケース26とトランスミッション20との間には、
駆動軸27が設けられている。また、このトランスミ
ッション20の左右には、前輪29が回動ケース34を
介してキングピン36を中心にして回動自在に設けられ
ている。
【0007】図1および図4にその詳細を示すように、
前記トランスミッション20の前上面にはブラケット3
8が固定され、このブラケット38の上方にはトルクジ
ェネレータ35が固定され、このトルクジェネレータ3
5の上方にはステアリングコラム31の下端が固定され
ている。このステアリングコラム31の上方にはコラム
31内を貫通するステアリングシャフト30の上方に固
定のステアリングホイール32が設けられ、このステア
リングホイール32の後下方には機体に固定の運転席3
3が設けられている。
【0008】前記ブラケット38は断面が略コの字状に
屈曲形成されており、このブラケット38の上方にはス
テアリングシャフト30の軸芯と同芯方向の入力軸37
と出力軸39を有するトルクジェネレータ35の下方側
がボルトにより固定されている。このトルクジェネレー
タ35は、その上方に突出する入力軸37をユニバーサ
ル接手40を介してステアリングシャフト30の下方に
連結すると共に、下方に突出する出力軸39をユニバー
サル接手40を介してトランスミッション20内に上下
方向に支架された減速機構48の入力軸41上端の上方
連結軸41aに連結されている。そして上述したステア
リングシャフト30、トルクジェネレータ35、該トル
クジェネレータ35の入力軸37、出力軸39、減速機
構48の入力軸41上端は、ユニバーサル接手40を介
して略一直線状に連結配設されている。
【0009】前記ステアリングコラム31内を貫通する
ステアリングシャフト30は、その上方部がコラム31
上端の受け部材31aで軸受け支持され、シャフト30
の下方部並びにユニバーサル接手40の外周はコラム3
1の内周に接当しないよう間隙を有して配設され、トル
クジェネレータ35の上方に突出する入力軸37に対し
て偏荷重を与えることなくステアリングシャフト30の
回転力のみが伝達するように構成されており、ステアリ
ングシャフト30の軸芯とステアリングコラム31の軸
芯との同芯合わせ管理に余裕を持たせるようにしてあ
る。
【0010】また入力軸41はトランスミッション2
0内に設けた歯車からなる減速機構48を介してピット
マンアーム50を有する出力軸47に連結されており、
詳細は次のようになっている。つまり、入力軸41の下
方に固定されたピニオン歯車43は、トランスミッショ
ン20内で上下方向に配設された回動自在な中間軸44
に固定の大径歯車45に噛合され、一方、中間軸45に
固定のピニオン歯車46は上下方向に配置された出力軸
47に固定の大径歯車49に噛合されている(各歯車の
配置は図3参照)ので、上方連結軸41aを介して入力
軸41に伝達された動力は、これらの一連の歯車による
減速機構48によりトルクが増幅されて出力軸47に伝
達されるようになっている。この出力軸47はトランス
ミッション20の底壁を貫通して下方に突出され、この
出力軸47の突出部47aにはピットマンアーム50の
基端が固定されている。
【0011】図4〜図5に示すごとく前記ユニバーサル
接手40は、筒部51と上下の連結ピン52,52およ
びこの連結ピン52を抜止めする抜止め部材(Cピン)
53から構成されており、筒部51は位相を90度異に
する長孔51a,51aが上下に設けられ端面側は開放
されており、該長孔51aは連結ピン52との連結関係
を軸方向に融通可能とし、周方向に融通不能とする融通
連結部として構成されている。尚、上下の融通連結部
(長孔)51a,51aの位相は90度に限定されるも
のではない。
【0012】筒部51の外周にはそれぞれの連結ピン5
2の中心部に位置し抜止め部材(Cピン)53を位置決
めする溝51bが上下に設けられており、ステアリング
シャフト30の下方とトルクジェネレータ35の入力軸
37の上方とには連結ピン52を抜差し自在に嵌入する
a,bがそれぞれ設けられると共に、トルクジェネレ
ータ35の出力軸39の下方と減速機構48の入力軸4
上端の上方連結軸41aの上方とには連結ピン52を
抜差し自在に嵌入する孔c,dがそれぞれ設けられてい
る。
【0013】図1に示すごとく前記トルクジェネレータ
35は、油路55を介して油圧ポンプ56に連繋すると
共に、油路57を介してタンク20、つまりタンクに兼
用のトランスミッション20に連繋することによって圧
油が給排され作動するが、この油圧により回転力を発生
しトルクが増幅されるので、ステアリングホイール32
の操作トルクがトルクジェネレータ35により増幅され
るパワーステアリング装置とすることができる。つま
り、このトルクジェネレータ35は、一例を示すと手動
入力トルク0.3kgf−mが最高トルク8.1kgf
−mに回転比1対1で増幅できるようになっている。
【0014】図2〜図3において、出力軸47を中心に
して揺動するピットマンアーム50は、その左右が左右
一対のドラッグリンク60を介して、左右の回動ケース
34側のナックルアーム61にそれぞれ枢支連結されて
おり、またピットマンアーム50の左右にはストッパー
62がそれぞれ固定され、ピットマンアーム50はその
ストッパー62がトランスミッション20の下方に固定
した規制部材63に接当する最大操向角まで揺動するよ
うになっている。
【0015】このように、本発明の実施の形態のもの
は、ステアリングシャフト30、トルクジェネレータ3
5、該トルクジェネエータ35の入力軸37、出力軸3
9、減速機構48の入力軸41上端は、ユニバーサル接
手40を介して略一直線状に連結配設されているので、
トルクジェネレータ35の入力軸37および出力軸39
に偏荷重を与えることなく確実に回転力を減速機構48
の入力軸41に伝達できると共に、このユニバーサル接
手40は、連結ピン52,52を抜差しすることで、連
結状態と互いの軸端を切離した解除状態とに切替えでき
るので、ステアリングシャフト30の下方とトルクジェ
ネレータ35の入力軸37の上方およびトルクジェネレ
ータ35の出力軸39の下方と減速機構の入力軸41上
端との軸間距離を短く構成でき、トルクジェネレータ3
5をステアリングシャフト30周りの狭小スペース部分
にコンパクトに介在することが可能となり、しかも連結
ピン52,52の抜差し及び抜止めは、筒部51の外周
から前記連結ピンを抜止めする抜止め部材53を着脱操
作するだけであり、簡単な構成でトルクジェネレータ3
5の取付・取外しが容易で、保守点検・修理・交換等の
メンテナンス性に優れコスト的にも安価にできる。
【0016】また、パワーステアリング装置としてのト
ルクジェネレータ35を装備しない標準仕様車にする場
合には、ステアリングシャフト30の下方の孔aに嵌入
した連結ピン52と減速機構の入力軸41の上方の孔d
に嵌入した連結ピン52とを、夫々の筒部51の外周か
ら抜止め部材(Cピン)53を外して抜き取り、夫々の
筒部51を軸方向にスライドさせることによりユニバー
サル接手40部分の連結を解除状態に切替えて、トルク
ジェネレータ35を取外して、このトルクジェネレータ
35を取外した後のステアリングシャフト30の下方
と、入力軸41の上方連結軸41aとの間に、トルクジ
ェネレータ35の入力軸37と出力軸39に相当する連
結軸(図外)を介在させ、この連結軸の上下をユニバー
サル接手40により連結することにより、ピットマンア
ーム50、ナックルアーム61およびドラッグリンク6
0関係は変更することなく容易に標準仕様車にできる。
【0017】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、
テアリングシャフト30、トルクジェネレータ35、該
トルクジェネレータ35の入力軸37、出力軸39、減
速機構48の入力軸41上端は、ユニバーサル接手10
を介して略一直線状に連結配設されているので、トルク
ジェネレータ35の入力軸37および出力軸39に偏荷
重を与えることなく高トルクの回転力を確実に減速機構
48の入力軸41に伝達できると共に、このユニバーサ
ル接手40は、連結ピン52,52を抜差しすること
で、連結状態と互いの軸端を切離した解除状態とに切替
えできるので、ステアリングシャフト30の下方とトル
クジェネレータ35の入力軸37の上方およびトルクジ
ェネレータ35の出力軸39の下方と減速機構の入力軸
41上端との軸間距離を短く構成でき、トルクジェネレ
ータ35をステアリングシャフト30周りの狭小スペー
ス部分にコンパクトに介在することが可能となり、しか
も連結ピン52,52の抜差し及び抜止めは、筒部51
の外周から前記連結ピンを抜止めする抜止め部材53を
着脱操作するだけであり、簡単な構成でトルクジェネレ
ータ35の取付・取外しが容易で、保守点検・修理・交
換等のメンテナンス性に優れコスト的にも安価にでき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】一部を破砕して示す要部の側面図である。
【図2】ドラッグリング関係を示す平面図である。
【図3】図2の要部拡大下面図である。
【図4】一部を破断しトルクジェネレータの連結状態を
示す拡大側面図である。
【図5】ユリバーサル接手の斜視図である。
【図6】乗用田植機の全体側面図である。
【符号の説明】 30 ステアリングシャフト 31 ステアリングコラム 35 トルクジェネレータ 37 トルクジェネレータの入力軸 39 トルクジェネレータの出力軸 40 ユニバーサル接手 41 減速機構の入力軸 47 減速機構の出力軸 48 減速機構 51 筒部 51a融通連結部(長孔) 52 連結ピン 53 抜止め部材(Cピン)a,b,c,d 孔
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 運転席の前方に回転自在に支持したステ
    アリングシャフトと、エンジンからの駆動力を走行機体
    の前後輪に伝達するトランスミッションに収納された歯
    車等よりなる減速機構の入力軸との間に油圧により回転
    力を発生するトルクジェネレータを固定し、このトルク
    ジェネレータの入力軸をユニバーサル接手を介してステ
    アリングシャフト下端に連結すると共に、出力軸をユニ
    バーサル接手を介して減速機構の入力軸の上端に連結
    し、この減速機構の出力軸に設けたピットマンアームを
    操向輪のナックルアームに枢支連結してなるものにおい
    て、前記ユニバーサル接手を、筒部と上下の連結ピンお
    よびこの連結ピンを抜止めする抜止め部材から構成し、
    該筒部の上下には該連結ピンとの連結関係を軸方向に融
    通可能とし、周方向に融通不能とする融通連結部を位相
    を異にして設け、前記ステアリングシャフトの下方とト
    ルクジェネレータの入力軸の上方およびトルクジェネレ
    ータの出力軸の下方と入力軸の上方とには前記連結ピン
    を抜差し自在に嵌入する孔をそれぞれ設け、これらの軸
    端外周に前記筒部をゆるく嵌合し、筒部の融通連結部と
    軸端の孔とに前記連結ピンを嵌入してこれらの軸を屈曲
    可能に連結し、該連結ピンを筒部の外周から前記抜止め
    部材で抜止めしてなる車輪操向装置。
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