JPH08206827A - 横向き溶接法 - Google Patents

横向き溶接法

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JPH08206827A
JPH08206827A JP3938195A JP3938195A JPH08206827A JP H08206827 A JPH08206827 A JP H08206827A JP 3938195 A JP3938195 A JP 3938195A JP 3938195 A JP3938195 A JP 3938195A JP H08206827 A JPH08206827 A JP H08206827A
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JP
Japan
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welding
groove
plate
lower plate
tip
Prior art date
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Pending
Application number
JP3938195A
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English (en)
Inventor
Yoshikazu Sato
慶和 佐藤
Tadanobu Murakami
任布 村上
Kiyoshi Kanayama
潔士 金山
Akira Tane
彰 種子
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Kokan Koji KK
Original Assignee
Nippon Kokan Koji KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】横向き溶接における被溶接部材の位置決め時間
と溶接時間を短縮するとともに溶接欠陥を低減する。 【構成】横向き溶接における開先を下板1側の開先角度
を水平より上向きに35度〜55度とし、上板2側の開
先角度を下板側と平行にして、開先断面積を減少させ
る。この開先内に偏心孔を有する通電チップ7を先端に
備えた電極ノズル8を挿入し、電極ノズル8を回転して
通電チップ7を通過する溶接ワイヤ6先端を回転させて
ア−クを高速回転して1層1パスで溶接する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上に利用分野】この発明は脚柱等の構造物を現地
で横向き溶接するときの溶接法、特に被溶接部材の位置
決め時間と溶接時間の短縮化と溶接欠陥の低減に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】脚柱等を現地で横向き溶接するとき、開
先4は、図8の断面図に示すように、下板1側の開先面
を水平にし、上板2側の開先角度を30度から40度程
度にしたレ型開先(片刃形)を用いている。この開先4
の裏側に平坦な裏当て金3を密着させて、被覆ア−ク溶
接,CO2半自動溶接,CO2自動溶接,MAG自動溶接
等でストレ−ト運棒によりビ−ド5を、図9の断面図の
a,b,c,d,eに示すように下から盛り上げて複数
層に積層する多層盛り溶接が行われていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年、脚柱等の構造物
は大型化,高層化し、使用する鋼材の厚さも厚くなって
きている。このように厚い鋼材をレ型開先で横向き溶接
しようとすると、開先断面積が著しく増大し、溶接作業
に多くの時間がかかってしまうという短所があった。
【0004】また、開先断面積が著しく大きくなるレ型
開先で溶接するためには、多層盛りの積層数が増加する
ため、層間に溶接欠陥が生じる可能性が大きかった。
【0005】さらに、構造物の下板の上に上板を乗せて
位置決めしながらル−ト間隔を正確に出すことは容易で
なく、この取付作業や位置決め作業に非常に多くの時間
を要し、作業能率は非常に悪かった。
【0006】この発明はかかる短所を解消するためにな
されたものであり、被溶接部材の位置決め時間と溶接時
間を短縮するとともに溶接欠陥を低減することができる
横向き溶接法を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係る横向き溶
接法は、横向き溶接の開先を下板側の開先角度を水平よ
り上向きに35度〜55度とし、上板側の開先角度を下
板側と平行にし、下板に取付けられ上板の開先面下端部
を位置決めする下部裏当て金と、上板に取付られ下部裏
当て金の上面で保持される上部裏当て金で開先幅を設定
し、該開先内に溶接ワイヤを送り出す偏心孔を有する通
電チップを先端に備えた電極ノズルを挿入し、電極ノズ
ルを回転することにより通電チップを通過する溶接ワイ
ヤ先端を回転させてア−クを高速回転して下板と上板を
溶接することを特徴とする。
【0008】
【作用】この発明においては、横向き溶接における開先
を下板側の開先角度を水平より上向きに35度〜55度
とし上板側の開先角度を下板側と平行にして、開先断面
積を減少させ、溶接時間の短縮と溶接材料を節減し、か
つ入熱の低減により溶接継手の靭性を高める。
【0009】また、裏当て金を下板に取付けられた下部
裏当て金と上板に取付られた上部裏当て金に分割し、下
板に取付けた下部裏当て金の上に上板に取付けた上部裏
当て金を乗せて下板に対して上板を位置決めするととも
に開先幅をあらかじめ定めた規定値に設定する。
【0010】この開先内に偏心孔を有する通電チップを
先端に備えた電極ノズルを挿入し、電極ノズルを回転す
ることにより通電チップを通過する溶接ワイヤ先端を回
転させてア−クを高速回転して、熱源を均一に周辺に分
散し、周辺溶込みの増加,ビ−ド表面の湾曲化を図り、
1層1パスで溶接する。
【0011】
【実施例】図1はこの発明の一実施例の開先形状と裏当
て金を示す断面図である。図に示すように、横向き溶接
で接合する構造物の下板1の開先角度αを水平面より上
向きに35度〜55度に形成し、上板2の開先角度を下
板1側と平行に形成する。裏当て金3は下板1に取付け
られる下部裏当て金31と、上板2に取付られる上部裏
当て金32とを有する。下部裏当て金31は上部にL字
状の段差を有し、上端面が水平な平坦面に形成され、段
差部31aの長さLは開先幅に応じて定められている。
そして下部裏当て金31は段差部31aの下端部が下板
1の開先面の裏側端部と一致するように下板1の裏面に
取付けられている。上部裏当て金32は下端面が水平な
平坦面に形成され、下端面が上板2の開先面の裏側端部
と一致するように上板2の裏面に取付けられている。
【0012】構造物の下板1と上板2を接続するとき
は、下部裏当て金31を取付けた下板1の上に上部裏当
て金32を取付けた上板2を乗せる。この上板2を下板
1の上に乗せるとき、下部裏当て金31の上端面がスト
ッパとして働き上部裏当て金32を保持し、下板1に対
して上板2を位置決めする。このように下部裏当て金3
1の水平な上端面と上部裏当て金32の水平な下端面で
下板1に対して上板2を位置決めするから、下板1の開
先面と上板2の開先面を平行に保持することができる。
したがって開先4を狭開先にして断面積を減少させるこ
とができ、溶接時間の短縮と溶接材料を節減し、かつ入
熱の低減により溶接継手の靭性を高めることができる。
【0013】また、下部裏当て金31と上部裏当て金3
2で下板1に対して上板2を位置決めしたときに、下板
1に対して上板2を位置決めする下部裏当て金31の段
差部31aの長さLが開先幅に応じて定められているか
ら、開先幅をあらかじめ定めた規定値に正確に設定する
ことができる。
【0014】上記のように下板1に対して上板2を位置
決めした後、高速回転ア−ク溶接法により溶接する。高
速回転ア−ク溶接法は図2の溶接施工図に示すように、
開先4内に溶接ワイヤ6を送り出す偏心孔を有する通電
チップ7を先端に備えた電極ノズル8を挿入し、電極ノ
ズル8をモ−タ9で回転することにより通電チップ7を
通過する溶接ワイヤ6の先端を回転させてア−ク10を
高速回転しながら溶接する方法である。この溶接法で例
えば12mmの開先幅で、直径が1.2mmの溶接ワイヤ6
を使用して、シ−ルドガスとしてCO2を25リッタ/m
in,溶接電流を350A,溶接電圧を35V,電極ノズル
8の回転速度を50Hz,ア−クの回転直径を8mm,溶
接速度を200mm/minとすると、熱源を均一に周辺
に分散し、周辺溶込みの増加,ビ−ド表面の湾曲化を図
ることができ、図3の断面図に示すように1層1パスで
溶接することができた。したがって多層盛りの積層数を
減少することができ、層間に溶接欠陥が生じる可能性を
低減することができる。
【0015】なお、上記実施例は下部裏当て金31の上
部にL字状の段差を設け、段差部の長さLにより開先幅
を設定する場合について説明したが、図4の断面図に示
すように下部裏当て金31の下板1側の上端部にテ−パ
を設けたり、図5の断面図に示すように下部裏当て金3
1の下板1側の上端部と上部裏当て金32の上板2側の
下端部にテ−パを設けて開先幅を設定するようにしても
良い。
【0016】また、上記各実施例は下部裏当て金31と
上部裏当て金32を利用して開先幅を設定する場合につ
いて説明したが、図6,図7の断面図に示すように、下
板1の開先面をV字状に形成し、開先面の裏面側の高さ
Hにより開先幅を設定するようにしても良い。この場合
は下部裏当て金31と上部裏当て金32を平坦な形状と
し、上板2を下板1に対して位置決めするときのストッ
パとして利用する。
【0017】
【発明の効果】この発明は以上説明したように、横向き
溶接における開先を下板側の開先角度を水平より上向き
に35度〜55度とし上板側の開先角度を下板側と平行
にして開先断面積を減少させるようにしたから、溶接時
間の短縮と溶接材料を節減し、かつ入熱の低減により溶
接継手の靭性を高めることができ、短時間で良好な溶接
継手を形成することができる。
【0018】また、裏当て金を下板に取付けられた下部
裏当て金と上板に取付られた上部裏当て金に分割し、下
板に取付けた下部裏当て金の上に上板に取付けた上部裏
当て金を乗せるだけで下板に対して上板を位置決めする
とともに開先幅をあらかじめ定めた規定値に設定するか
ら、被溶接材を位置合せする時間を大幅に短縮すること
ができる。
【0019】また、平行で断面積の小さい開先内に偏心
孔を有する通電チップを先端に備えた電極ノズルを挿入
し、電極ノズルを回転することにより通電チップを通過
する溶接ワイヤ先端を回転させてア−クを高速回転し
て、熱源を均一に周辺に分散し、周辺溶込みの増加,ビ
−ド表面の湾曲化を図ることにより1層1パスで溶接す
ることができ、溶接欠陥が生じる可能性を大幅に低減す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例の開先形状と裏当て金を示す
断面図である。
【図2】上記実施例の溶接状態を示す溶接施工図であ
る。
【図3】上記実施例により溶接したときの溶接継手を示
す断面図である。
【図4】第2の実施例の開先形状と裏当て金を示す断面
図である。
【図5】第3の実施例の開先形状と裏当て金を示す断面
図である。
【図6】第4の実施例の開先形状と裏当て金を示す断面
図である。
【図7】第5の実施例の開先形状と裏当て金を示す断面
図である。
【図8】従来例の開先形状と裏当て金を示す断面図であ
る。
【図9】従来例により溶接したときの溶接継手を示す断
面図である。
【符号の説明】
1 下板 2 上板 3 裏当て金 31 下部裏当て金 32 上部裏当て金 4 開先 6 溶接ワイヤ 7 通電チップ 8 電極ノズル 9 モ−タ 10 ア−ク

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 横向き溶接の開先を下板側の開先角度を
    水平より上向きに35度〜55度とし、上板側の開先角
    度を下板側と平行にし、下板に取付けられ上板の開先面
    下端部を位置決めする下部裏当て金と、上板に取付られ
    下部裏当て金の上面で保持される上部裏当て金で開先幅
    を設定し、該開先内に溶接ワイヤを送り出す偏心孔を有
    する通電チップを先端に備えた電極ノズルを挿入し、電
    極ノズルを回転することにより通電チップを通過する溶
    接ワイヤ先端を回転させてア−クを高速回転して下板と
    上板を溶接することを特徴とする横向き溶接法。
JP3938195A 1995-02-06 1995-02-06 横向き溶接法 Pending JPH08206827A (ja)

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JP3938195A JPH08206827A (ja) 1995-02-06 1995-02-06 横向き溶接法

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ID=12551446

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JP3938195A Pending JPH08206827A (ja) 1995-02-06 1995-02-06 横向き溶接法

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001200306A (ja) * 2000-01-18 2001-07-24 Sankyu Inc リング状マンテルの接続方法
JP2012125812A (ja) * 2010-12-16 2012-07-05 Hitachi Ltd 溶接構造物
JP2017155511A (ja) * 2016-03-03 2017-09-07 新日鐵住金株式会社 柱梁仕口部及び柱梁接合方法

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