JPH0985446A - ガスシールドアーク溶接方法 - Google Patents
ガスシールドアーク溶接方法Info
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- JPH0985446A JPH0985446A JP25048795A JP25048795A JPH0985446A JP H0985446 A JPH0985446 A JP H0985446A JP 25048795 A JP25048795 A JP 25048795A JP 25048795 A JP25048795 A JP 25048795A JP H0985446 A JPH0985446 A JP H0985446A
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- arc
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 初層溶接条件よりも高い電流や速い速度で突
き合わせ溶接の裏波溶接を行う場合でも、高温割れ（梨
形割れ）が発生しないガスシールド溶接方法を提供す
る。 【解決手段】 ２電極以上の電極２１，２２，２３を用
い、溶接方向に対して１番目の電極２１と２番目の電極
２２の極間距離Ｌを１００ｍｍ以下とすると共に、１番
目の電極２１と２番目の電極２２の極性を逆にする。
き合わせ溶接の裏波溶接を行う場合でも、高温割れ（梨
形割れ）が発生しないガスシールド溶接方法を提供す
る。 【解決手段】 ２電極以上の電極２１，２２，２３を用
い、溶接方向に対して１番目の電極２１と２番目の電極
２２の極間距離Ｌを１００ｍｍ以下とすると共に、１番
目の電極２１と２番目の電極２２の極性を逆にする。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガスシールドアー
ク溶接方法、更に詳しくは、突き合わせ継手における片
面炭酸ガスアーク溶接及びＭＡＧ溶接方法に関する。
ク溶接方法、更に詳しくは、突き合わせ継手における片
面炭酸ガスアーク溶接及びＭＡＧ溶接方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】溶接条件に関して最も大切な点は、ワイ
ヤの種類、径、溶接姿勢に応じた初層溶接条件を守るこ
とである。初層溶接条件よりも高い電流や速い速度で溶
接すると、初層（裏波）ビード割れの危険性がそれだけ
高くなる。また、図２に示すように、フラックス入りワ
イヤの初層ビードの耐割れ性は、一般的に、ソリッドワ
イヤに比べて劣っている。従って、フラックス入りワイ
ヤの場合には、より十分な溶接施工条件の管理が必要で
ある。
ヤの種類、径、溶接姿勢に応じた初層溶接条件を守るこ
とである。初層溶接条件よりも高い電流や速い速度で溶
接すると、初層（裏波）ビード割れの危険性がそれだけ
高くなる。また、図２に示すように、フラックス入りワ
イヤの初層ビードの耐割れ性は、一般的に、ソリッドワ
イヤに比べて劣っている。従って、フラックス入りワイ
ヤの場合には、より十分な溶接施工条件の管理が必要で
ある。
【０００３】例えば、フラックス入りワイヤを用いて３
５０Ａｍｐ以上の大溶接電流にて突き合わせ溶接の裏波
溶接を行うと、仮付部を含めて高温割れ（梨形割れ）が
発生する。
５０Ａｍｐ以上の大溶接電流にて突き合わせ溶接の裏波
溶接を行うと、仮付部を含めて高温割れ（梨形割れ）が
発生する。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、係る問題に
鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、
初層溶接条件よりも高い電流や速い速度で突き合わせ溶
接の裏波溶接を行う場合でも、高温割れ（梨形割れ）が
発生しないガスシールドアーク溶接方法を提供すること
にある。
鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、
初層溶接条件よりも高い電流や速い速度で突き合わせ溶
接の裏波溶接を行う場合でも、高温割れ（梨形割れ）が
発生しないガスシールドアーク溶接方法を提供すること
にある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明のガスシー
ルドアーク溶接方法は、２電極以上の電極を用い、溶接
方向に対して１番目の電極と２番目の電極の極間距離Ｌ
を１００ｍｍ以下とすると共に、１番目の電極と２番目
の電極の極性を逆にすることを特徴とする。その際、ア
ークを安定させるため、充填材（粉状又は粒状の鉄材
料）を開先内に充填してもよい。
ルドアーク溶接方法は、２電極以上の電極を用い、溶接
方向に対して１番目の電極と２番目の電極の極間距離Ｌ
を１００ｍｍ以下とすると共に、１番目の電極と２番目
の電極の極性を逆にすることを特徴とする。その際、ア
ークを安定させるため、充填材（粉状又は粒状の鉄材
料）を開先内に充填してもよい。
【０００６】溶接方向に対して１番目の電極による溶接
により溶融金属内の不純物（Ｓ，Ｐ等）が溶接箇所の中
央に偏析して高温割れが生ずるが、この割れが起こる前
に２番目の電極のアークを通電させることによって高温
割れを防止できる。このためには、１番目の電極と２番
目の電極を接近させる必要があるが、１番目の電極と２
番目の電極を接近させると、相互にアークが磁気的に干
渉し、アークが不安定になって溶接不可になるから１番
目の電極と２番目の電極の極性を逆にしてアークを安定
させ、健全な溶接を可能にした。
により溶融金属内の不純物（Ｓ，Ｐ等）が溶接箇所の中
央に偏析して高温割れが生ずるが、この割れが起こる前
に２番目の電極のアークを通電させることによって高温
割れを防止できる。このためには、１番目の電極と２番
目の電極を接近させる必要があるが、１番目の電極と２
番目の電極を接近させると、相互にアークが磁気的に干
渉し、アークが不安定になって溶接不可になるから１番
目の電極と２番目の電極の極性を逆にしてアークを安定
させ、健全な溶接を可能にした。
【０００７】
【発明の実施の形態】以下、図面により本発明の実施の
形態を説明する。図１に示すように、本発明方法の実施
に供される炭酸ガス自動アーク溶接装置１０は、溶接方
向Ａに向かって１列に並んだ３基の炭酸ガス自動アーク
溶接部１１，１２，１３を備えている。
形態を説明する。図１に示すように、本発明方法の実施
に供される炭酸ガス自動アーク溶接装置１０は、溶接方
向Ａに向かって１列に並んだ３基の炭酸ガス自動アーク
溶接部１１，１２，１３を備えている。
【０００８】そして、１番目のアーク溶接部１１の電極
２１と２番目のアーク溶接部１２の電極２２との極間距
離Ｌを８０±２０ｍｍに設定する一方、１番目のアーク
溶接部の電極２１の極性をプラス、２番目のアーク溶接
部の電極２２の極性をマイナスに設定している。なお、
これとは逆に、１番目のアーク溶接部の電極２１の極性
をマイナスとし、２番目のアーク溶接部の電極２２の極
性をプラスにしても良いことは言うまでもない。
２１と２番目のアーク溶接部１２の電極２２との極間距
離Ｌを８０±２０ｍｍに設定する一方、１番目のアーク
溶接部の電極２１の極性をプラス、２番目のアーク溶接
部の電極２２の極性をマイナスに設定している。なお、
これとは逆に、１番目のアーク溶接部の電極２１の極性
をマイナスとし、２番目のアーク溶接部の電極２２の極
性をプラスにしても良いことは言うまでもない。
【０００９】また、１，２番目のアーク溶接部１１，１
２は、溶接方向Ａに向かって所定の角度θ1 （＋５°）
だけ前傾し、３番目のアーク溶接部１３は、溶接方向Ａ
に対して所定の角度θ2 （−５°）だけ後方に反り返っ
ている。なお、図１において、３１は鋼板、３２は裏当
材を示している。そして、上記の炭酸ガス自動アーク溶
接装置１０を符号Ａで示す溶接方向に向かって前進させ
ながら３基の炭酸ガス自動アーク溶接部１１，１２，１
３をスタートさせて鋼板３１の突合わせ溶接を行うと、
１番目のアーク溶接部の電極２１によって溶接された溶
接初層が高温割れを起こす前に２番目のアーク溶接部の
電極２２のアークが通電され、高温割れが防止される。
また、１番目のアーク溶接部の電極２１と２番目のアー
ク溶接部の電極２２の極性が互いに逆であるから、相互
に磁気的に干渉することがなく、安定したアーク下で健
全な溶接が行われる。その際、アークを安定させるた
め、充填材（粉状又は粒状の鉄材料）を開先内に充填し
てもよい。
２は、溶接方向Ａに向かって所定の角度θ1 （＋５°）
だけ前傾し、３番目のアーク溶接部１３は、溶接方向Ａ
に対して所定の角度θ2 （−５°）だけ後方に反り返っ
ている。なお、図１において、３１は鋼板、３２は裏当
材を示している。そして、上記の炭酸ガス自動アーク溶
接装置１０を符号Ａで示す溶接方向に向かって前進させ
ながら３基の炭酸ガス自動アーク溶接部１１，１２，１
３をスタートさせて鋼板３１の突合わせ溶接を行うと、
１番目のアーク溶接部の電極２１によって溶接された溶
接初層が高温割れを起こす前に２番目のアーク溶接部の
電極２２のアークが通電され、高温割れが防止される。
また、１番目のアーク溶接部の電極２１と２番目のアー
ク溶接部の電極２２の極性が互いに逆であるから、相互
に磁気的に干渉することがなく、安定したアーク下で健
全な溶接が行われる。その際、アークを安定させるた
め、充填材（粉状又は粒状の鉄材料）を開先内に充填し
てもよい。
【００１０】
（実施例１）従来の片面炭酸ガス半自動溶接によって板
継溶接していた継手を、本発明の多電極大電流片面炭酸
ガス自動溶接方法を用いて溶接したところ、溶接時間の
短縮と溶接作業の軽減が可能になった。即ち、溶接時間
は、板厚１６ｍｍの場合で約１／７に短縮でき、板厚２
０ｍｍの場合で約１／１０も短縮できた。
継溶接していた継手を、本発明の多電極大電流片面炭酸
ガス自動溶接方法を用いて溶接したところ、溶接時間の
短縮と溶接作業の軽減が可能になった。即ち、溶接時間
は、板厚１６ｍｍの場合で約１／７に短縮でき、板厚２
０ｍｍの場合で約１／１０も短縮できた。
【００１１】 ａ）従来法： ・片面炭酸ガス半自動溶接（使用電流２６０Ａ、アークタイム率５０％と 想定） ・溶接時間：板厚１６ｍｍの場合、約３６分／ｍ 板厚２０ｍｍの場合、約５４分／ｍ ｂ）本発明方法： ・片面炭酸ガス自動溶接（使用電流４００Ａ、アークタイム率１００％と 想定） ・溶接時間：板厚１６ｍｍの場合、約５分／ｍ（２電極使用） 板厚２０ｍｍの場合、約５分／ｍ（３電極使用） ・電極間隔：８０±２０ｍｍ
【００１２】
【発明の効果】上記のように、本発明は、２電極以上の
電極を用い、溶接方向に対して１番目の電極と２番目の
電極の極間距離Ｌを１００ｍｍ以下とすると共に、１番
目の電極と２番目の電極の極性を逆にするので、初層溶
接条件よりも高い電流や速い速度で突き合わせ溶接の裏
波溶接を行っても高温割れ（梨形割れ）の発生を未然に
防止することが可能になった。
電極を用い、溶接方向に対して１番目の電極と２番目の
電極の極間距離Ｌを１００ｍｍ以下とすると共に、１番
目の電極と２番目の電極の極性を逆にするので、初層溶
接条件よりも高い電流や速い速度で突き合わせ溶接の裏
波溶接を行っても高温割れ（梨形割れ）の発生を未然に
防止することが可能になった。
【図１】本発明の方法の実施に使用する炭酸ガス自動溶
接装置の概略図である。
接装置の概略図である。
【図２】片面溶接の耐割れ性を示す図である。
２１，２２，２３ 電極 Ａ 溶接方向 Ｌ １番目の電極と２番目の電極の極間距離
Claims (2)
- 【請求項１】 ２電極以上の電極を用い、溶接方向に対
して１番目の電極と２番目の電極の極間距離Ｌを１００
ｍｍ以下とすると共に、１番目の電極と２番目の電極の
極性を逆にすることを特徴とするガスシールドアーク溶
接方法。 - 【請求項２】 充填材を開先内に充填する請求項１記載
のガスシールドアーク溶接方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25048795A JPH0985446A (ja) | 1995-09-28 | 1995-09-28 | ガスシールドアーク溶接方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25048795A JPH0985446A (ja) | 1995-09-28 | 1995-09-28 | ガスシールドアーク溶接方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0985446A true JPH0985446A (ja) | 1997-03-31 |
Family
ID=17208600
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP25048795A Pending JPH0985446A (ja) | 1995-09-28 | 1995-09-28 | ガスシールドアーク溶接方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0985446A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2010098499A1 (ja) * | 2009-02-27 | 2010-09-02 | Ｊｆｅスチール株式会社 | ガスシールドアーク溶接とサブマージアーク溶接を組み合わせた複合溶接方法およびその複合アーク溶接機 |
| KR101301812B1 (ko) * | 2011-08-02 | 2013-08-29 | 에스티엑스조선해양 주식회사 | 3전극 필렛 오토 캐리지 및 이를 이용한 다전극 아크 용접 장치 |
| JP2014516803A (ja) * | 2011-06-20 | 2014-07-17 | リンカーン グローバル，インコーポレイテッド | 改良型直列アーク溶接法および改良された片側直列アーク溶接法の制御 |
| JP2018003461A (ja) * | 2016-07-04 | 2018-01-11 | 川崎重工業株式会社 | 平底円筒型タンクの内槽側板建造方法 |
| JP2020116597A (ja) * | 2019-01-22 | 2020-08-06 | 日鉄溶接工業株式会社 | ３電極片面ガスシールドアーク溶接方法 |
-
1995
- 1995-09-28 JP JP25048795A patent/JPH0985446A/ja active Pending
Cited By (11)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2010098499A1 (ja) * | 2009-02-27 | 2010-09-02 | Ｊｆｅスチール株式会社 | ガスシールドアーク溶接とサブマージアーク溶接を組み合わせた複合溶接方法およびその複合アーク溶接機 |
| CN102333613A (zh) * | 2009-02-27 | 2012-01-25 | 杰富意钢铁株式会社 | 组合气体保护电弧焊和潜弧焊而成的复合焊接方法及其复合电弧焊接机 |
| US20120024822A1 (en) * | 2009-02-27 | 2012-02-02 | Jfe Steel Corporation | Combination welding method using combination of gas metal arc welding and submerged-arc welding and combination arc welding machine |
| KR101329088B1 (ko) * | 2009-02-27 | 2013-11-14 | 제이에프이 스틸 가부시키가이샤 | 가스 시일드 아크 용접과 서브 머지드 아크 용접을 조합한 복합 용접 방법 및 그 복합 아크 용접기 |
| RU2506148C2 (ru) * | 2009-02-27 | 2014-02-10 | ДжФЕ СТИЛ КОРПОРЕЙШН | Комбинированный способ сварки, использующий комбинацию газоэлектрической сварки металлическим электродом и дуговой сварки под флюсом, и машина комбинированного действия для дуговой сварки |
| US9321119B2 (en) | 2009-02-27 | 2016-04-26 | Jfe Steel Corporation | Combination welding method using combination of gas metal arc welding and submerged-arc welding and combination arc welding machine |
| CN102333613B (zh) * | 2009-02-27 | 2016-05-11 | 杰富意钢铁株式会社 | 组合气体保护电弧焊和潜弧焊而成的复合焊接方法及其复合电弧焊接机 |
| JP2014516803A (ja) * | 2011-06-20 | 2014-07-17 | リンカーン グローバル，インコーポレイテッド | 改良型直列アーク溶接法および改良された片側直列アーク溶接法の制御 |
| KR101301812B1 (ko) * | 2011-08-02 | 2013-08-29 | 에스티엑스조선해양 주식회사 | 3전극 필렛 오토 캐리지 및 이를 이용한 다전극 아크 용접 장치 |
| JP2018003461A (ja) * | 2016-07-04 | 2018-01-11 | 川崎重工業株式会社 | 平底円筒型タンクの内槽側板建造方法 |
| JP2020116597A (ja) * | 2019-01-22 | 2020-08-06 | 日鉄溶接工業株式会社 | ３電極片面ガスシールドアーク溶接方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20010724 |