JPH08206292A - 弾球遊技機 - Google Patents

弾球遊技機

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JPH08206292A
JPH08206292A JP31354795A JP31354795A JPH08206292A JP H08206292 A JPH08206292 A JP H08206292A JP 31354795 A JP31354795 A JP 31354795A JP 31354795 A JP31354795 A JP 31354795A JP H08206292 A JPH08206292 A JP H08206292A
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drum
ball
setting
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Shohachi Ugawa
詔八 鵜川
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Sankyo Co Ltd
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Sankyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 確率設定の作業を確実に行うことができると
共に、不正行為を確実に防止することができる弾球遊技
機を提供する。 【解決手段】 特定遊技状態の発生確率を遊技場側にお
いて予め用意された複数種類の確率の範囲内で選択設定
できる確率設定スイッチ57と、該確率設定スイッチ5
7の近傍に設けられ且つその確率設定スイッチ57によ
って設定された設定値を表示する設定値表示器58a,
58bと、を備えて構成することにより、確率設定作業
に伴う設定値の変化を逐一設定値表示器58a,58b
で確認しながら行うことができるので、確率設定の作業
を誤り無く確実に行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、遊技者に所定の遊技
価値を付与可能な特定遊技状態を現出する弾球遊技機に
関し、特に、その特定遊技状態の出現確率を変化させる
ことができる弾球遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、遊技者に所定の遊技価値を付与可
能な特定遊技状態を現出する弾球遊技機として、例え
ば、複数の可変表示部材の停止時の表示の組み合せが予
め定めた表示態様(例えば、すべての表示が「7」;以
下、大当りという)であるときに、特定遊技状態となっ
て遊技盤に設けられた可変入賞球装置が所定時間又は所
定個数の入賞玉があるまで開放する形式のものが知られ
ている。このような弾球遊技機においては、上記した特
定遊技状態の発生確率は、一に可変表示部材の大当りと
なる発生確率に依存している。
【0003】ところで、上記した大当りとなる可変表示
部材の発生確率は、遊技制御プログラムによって一定と
なるように設定されている。このため、特定遊技状態の
単位時間当りの発生頻度は、可変表示部材の可変駆動を
許容する始動入賞口への入賞率、すなわち、始動入賞口
近傍に植立された障害釘の調整具合に大きく左右される
ことになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記したように従来の
弾球遊技機における特定遊技状態の発生頻度は、障害釘
の調整具合に大きく左右されるため、釘の調整には、高
度な熟練技術が要求されていた。また、釘の調整具合を
見れば、遊技熟練者にとってその弾球遊技機の特定遊技
状態が発生しやすいか否かが容易に分かってしまうた
め、結局、特定の遊技者に利益が偏ってしまっていた。
【0005】したがって、上記した不都合を解消するた
めに、大当りの発生確率を調整できるように遊技制御プ
ログラムを変更すればよいが、この場合においては、営
業開始前に遊技場の責任者が行った確率設定を、営業中
に他の従業員が遊技者と結託して、その遊技者に有利な
ように変更する不正行為が発生してしまうという問題が
あるし、遊技場の責任者が正当に行う調整であるとして
も、営業中に行うことは、遊技者の不信感を招くという
問題があった。
【0006】本発明は、上記した問題点に鑑みなされた
もので、その目的とするところは、釘の調整に高度な熟
練技術を要することなく特定遊技状態の発生頻度を調整
することができ、且つ不正行為を防止でき、また、遊技
者に不信感を招くことのない弾球遊技機を提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、この発明に係る弾球遊技機は、特定遊技状態の
発生確率を遊技場側において設定するための確率設定操
作手段の操作に応じて、予め用意された複数種類の確率
の範囲内で選択設定できる確率設定手段と、所定の期間
が経過するまでは、前記確率設定操作手段による確率変
更操作に拘らず、前記確率設定手段で設定された操作前
の確率を維持する確率維持手段と、を備えたことを特徴
とするものである。
【0008】遊技場側の責任者が確率設定操作手段を操
作することにより特定遊技状態の発生確率が変化する。
この発生確率は、予め用意された複数種類の範囲内で設
定される。したがって、釘の調整によって生ずる出玉率
の調整を特定遊技状態の発生確率によって行うことがで
きるので、釘の調整にそれ程高度な技術を要求されな
い。
【0009】また、確率設定操作手段を操作しても、確
率維持手段の作用により直ちに新たに設定した確率が反
映されるわけではない。この確率設定操作手段の操作に
よる新たな確率は、所定期間が過ぎることによって作用
する。したがって、営業中に確率設定操作手段を操作し
ても、その作用が反映されないので、営業中に操作を行
っても意味がなくなるため、従業員の不正行為や遊技者
の不信感を招くような行為を防止することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施形態について説明する。
【0011】まず、図2を参照して、この実施形態が適
用される弾球遊技機の一例としてのパチンコ遊技機につ
いて説明する。図2は、パチンコ遊技機の正面図であ
る。図において、パチンコ遊技機1の機枠2に開閉自在
に取り付けられる額縁状の前面枠3には、扉保持枠4が
周設され、該扉保持枠4には、ガラス板5a,5b(図
4参照)を有するガラス扉5及び前面扉6が一側を軸支
されて開閉自在に取り付けられている。ガラス扉5の後
方であって、前記前面枠3の裏面の遊技盤保持枠30
(図3参照)には、遊技盤13が遊技盤取付具31a〜
31cによって着脱自在に設けられている。また、前面
扉6の表面には、排出された景品玉を貯留し、かつ打玉
の発射位置に一個宛供給する打球供給皿7が固定されて
いる。打球供給皿7の上流側の内部空間には、遊技に関
連する効果音を発生するスピーカー8が内蔵されてい
る。また、前面扉6には、後述する可変表示装置60の
ドラム状可変表示部材68a〜68c及び可変表示器6
6の回転を停止させるストップスイッチ9が設けられる
ている。なお、ドラム状可変表示部材68a〜68c及
び可変表示器66は、ストップスイッチ9が押圧されな
いとき、所定時間(例えば、5秒)が経過することによ
り自動停止するようになっている。この場合、ストップ
スイッチ9を省略してドラム状可変表示部材68a〜6
8cおよび可変表示器66を所定時間の経過によってだ
け自動停止させるようにしてもよい。
【0012】前記前面枠3の下方部には、装飾基板10
が固定され、その装飾基板10の前方に打球発射機構の
一部を構成する操作ハンドル11や、前記打球供給皿7
に貯留しきれなかった景品玉を貯留するための余剰玉受
皿12が設けられている。このうち、前記操作ハンドル
11に対応するように前記前面枠3の裏面には、図3に
示すように打球発射装置44が取り付けられている。打
球発射装置44は、取付基板に集約して設けられ、駆動
源としての打球モータ45と、該打球モータ45の回転
により往復回動して打玉を弾発する打球杆46と、該打
球杆46の往復回動に連動して上下動し、図示しない打
球供給装置の玉送り部材を動作させる玉送り摺動杆47
とから構成されている。
【0013】前記遊技盤13の表面には、発射された打
玉を誘導するための打玉誘導レール14aと、該打玉誘
導レール14aによって誘導された打玉が落下するため
の遊技領域15を区画する遊技領域形成レール14bが
ほぼ円状に植立されている。遊技領域15のほぼ中央に
は、複数のドラム状可変表示部材68a〜68c及び可
変表示器66を有する可変表示装置60が設けられ、該
可変表示装置60の下方に開閉板17を有する可変入賞
球装置16が設けられている。開閉板17は、遊技盤1
3の表面に対して下端を軸にして開閉自在に軸支され、
その内部が中央の特定入賞口(V入賞口)18と左右の
通常入賞口19a,19bとに区画されている。そし
て、可変入賞球装置16の開閉板17は、前記可変表示
装置60のドラム状可変表示部材68a〜68cと可変
表示器66との組み合せが所定の表示態様となったとき
に、特定遊技状態となり、所定期間(例えば、20秒経
過するまで、あるいは10個の入賞玉が発生するまで)
開放するように設定され、その開放している間遊技領域
15を落下する打玉を受止めるようになっている。そし
て、受け止められた打玉が特定入賞口18に入賞する
と、再度上記した開放状態を繰り返し、特定入賞口18
に入賞玉が発生する毎に最高10回繰り返すことができ
るようになっている。なお、上記した所定の表示態様の
発生確率は、後述するマイクロコンピュータ100のプ
ログラムによって所定の確率で出現するようになってい
るが、本実施形態においては、この発生確率を変化させ
ることができるようになっている。
【0014】また、可変入賞球装置16の中央上部及び
下方両側には、前記ドラム状可変表示部材68a〜68
cの回転及び可変表示器66の可変表示を許容する始動
入賞口20a〜20Cが設けられている。また、始動入
賞口20a〜20cには、始動入賞玉検出器36a〜3
6c(図3参照)が設けられ、始動入賞口20a〜20
cに入賞した打玉を検出して後述するマイクロコンピュ
ータ100に検出信号を送るようになっている。なお、
可変入賞球装置16には、特定遊技状態となって開閉板
17に入賞した入賞玉数を表示する入賞個数表示器21
が設けられている。
【0015】更に、遊技領域15には、前記可変表示装
置60の左右側方及び下部側方に通常の入賞口22a,
22b、23a,23bが設けられている。また、可変
表示装置60の上部にも通常入賞口63が設けられてい
る。
【0016】また、遊技領域15には、落下する打玉の
流下速度や方向を変化せしめる風車24a,24b,2
5a,25bや多数の障害釘26(図4参照)が設けら
れるとともに、前記した特定遊技状態になったときに点
灯又は点滅して遊技者にその旨を報知する遊技効果ラン
プ27a,27bが設けられている。この遊技効果ラン
プ27a,27bと同じ効果を奏するものとして前記前
面枠3の上部に設けられる枠ランプ28a,28bや、
前記風車のうち上部左右に配置されるランプ付風車24
a,24bがある。なお、これらにランプ類は、特定遊
技状態となったときだけでなく、前記ドラム状可変表示
部材68a〜68c等が回転しているときにも異なる態
様で点灯、あるいは点滅して遊技の雰囲気を盛り上げる
ようになっている。更に、遊技領域15の最下方には、
上記したいずれの入賞領域にも入賞しなかった打玉が遊
技盤13の後方に導かれるアウト口29が設けられてい
る。なお、上記した障害釘26は、遊技盤13の全体に
亘って植立されており、当然のことながら前記始動入賞
口20a〜20cの上方にも植立されている。しかし
て、始動入賞口20a〜20cへの入賞率は、この障害
釘26の調整によって大きく左右されるため、高度な技
術が必要とされるが、本実施形態においては、後述する
ように特定遊技状態の発生確率を調節できるようになっ
ているため、始動入賞口20a〜20cの入賞率を正確
に制御するための釘調整操作をしなくても、釘調整した
と同じ効果を得ることができる。
【0017】次に、図3を参照してパチンコ遊技機1の
背面の構造について説明する。前記遊技盤13の裏面に
は、前記各入賞領域に入賞した入賞玉を左右に振分けな
がら下方に誘導する誘導径路が形成された入賞玉集合カ
バー体32が固定されている。この入賞玉集合カバー体
32のほぼ中央には、前記可変表示装置60のドラムモ
ータ71を有する駆動機構を収納する収納ボックス70
が後方に突出するように開口が開設され、更に、その下
方には、可変入賞球装置16の開閉板17を開閉駆動す
るためのソレノイド33が固定されている。なお、可変
入賞球装置16の裏側には、前記特定入賞口18に打玉
が入賞したことを検出するV入賞玉検出器34や、前記
開閉板17に入賞した入賞玉を計数するための10カウ
ント検出器35も設けられている。また、入賞玉集合カ
バー体32には、前記始動入賞口20aに対する始動入
賞玉検出器36aが設けられている。他の始動入賞口2
0b,20cに対応する始動入賞玉検出器36b,36
cは、始動入賞口20b,20cと一体的に設けられて
いる。更に、入賞玉集合カバー体32の裏面上部には、
遊技盤13に設けられる前記したスイッチやランプ及び
駆動源等から延びる配線を中継する中継端子基板37が
取り付けられている。
【0018】また、前記遊技盤13の裏面全体を覆うよ
うに機構板38が開閉自在に設けられるが、この機構板
38は、周知のように入賞玉を1個づつ処理して、それ
に対応する所定個数の景品玉を前記打球供給皿7、ある
いは余剰玉受皿12に排出させるための各種の機構が設
けられるものである。すなわち、機構板38の前面側に
は、図3において一点鎖線で示すように入賞玉を一ケ所
に集合させる入賞玉集合樋39が形成され、該入賞玉集
合樋39の出口には、入賞玉を1個宛処理する入賞玉処
理器40が設けられている。一方、機構板38の後面側
には、図3において一転鎖線で示す景品玉タンク41、
景品玉整列樋42、及び景品玉払出装置43、該景品玉
払出装置43で払い出された景品玉を前記打球供給皿7
や前記余剰玉受皿12に誘導する景品玉排出通路(図示
しない)等が形成されている。
【0019】なお、前記前面枠3の裏面下部には、前記
したように打球発射装置44が固定されている。また、
この打球発射装置44の一側には、前記した図示しない
景品玉排出通路と余剰玉受皿12とを接続する接続樋4
8も固定されている。
【0020】更に、機構板38の後面側には、前記可変
表示装置60や可変入賞球装置16等の動作を制御する
制御基板ボックス50が着脱自在に取り付けられてい
る。この制御基板ボックス50は、図1にその詳細を示
すように、直方体形状の金属製の基板ボックス本体51
の内部に後述するマイクロコンピュータ100を含む制
御基板(図示しない)が収納され、その表面に内部で発
生する熱を逃す放熱孔52が多数穿設されている。ま
た、基板ボックス本体51の一側には、前記した制御基
板に植立されたコネクタ(図示しない)に接続された配
線53が導出され、その配線53を被覆すようにコネク
タカバー54がビスで固定されている。なお、配線53
は、前記した中継端子基板37や後述する可変表示装置
60の接続端子板95に接続されるようになっている。
【0021】更に、基板ボックス本体51には、施錠機
構56を有する開閉板55が設けられている。施錠機構
56は、鍵孔56aと、該鍵穴56aに差し込まれた鍵
(通常、遊技場の責任者が所持している)によって回転
せしめられる係止板56bと、通常の状態において前記
鍵孔56aを閉塞する鍵孔カバー56cとから構成さ
れ、まず、鍵孔カバー56cを回転移動させた後に、遊
技場の責任者が所持する鍵を鍵孔56aに差し込んで回
転することにより係止板56bが回転して開閉板55を
開放することができようになっている。
【0022】開閉板55の内部には、この実施形態の要
部である特定遊技状態の発生確率を変更するための構成
が収納されている。すなわち、特定遊技状態の発生確率
を変更するための確率設定操作手段としての確率設定ス
イッチ57が設けられている。確率設定スイッチ57
は、押しボタン形式のものが使用されており、このた
め、確率設定スイッチ57を押圧動作される毎に特定遊
技状態の発生確率が変更されるようになっている。この
実施形態の場合は、後述するように特定遊技状態の発生
確率は、5段階に設定され、確率設定スイッチ57が押
圧動作される毎に順次変化するようになっている。そし
て、確率設定スイッチ57の一側には、現在の設定確率
を表示する現在設定値表示器58aと次回の設定確率を
表示する次回設定値表示器58bが設けられている。そ
して、現在設定値表示器58aは、確率設定スイッチ5
7が操作される前の設定確率を表示するものであり、次
回設定値表示器58bは、確率設定スイッチ57の操作
された後の設定確率を表示している。このように確率設
定スイッチ57の操作前後の設定確率を表示するように
したのは、確率設定スイッチ57を押圧して設定確率を
変更しても、その変更後の設定確率が遊技に反映される
のは、一定期間を経過した後であるため、まだこれから
継続される設定確率と、一定期間経過後に変更される設
定確率とを表示して、誤操作を無くすためである。な
お、確率設定操作手段を実施形態のような押しボタン形
式でなく、目盛付きレバーにした場合には、次回設定表
示器58bは、必要ない。
【0023】また、確率設定スイッチ57の他側には、
可変表示回数表示器59が設けられている。この可変表
示回数表示器59は、可変表示装置60のドラム状可変
表示部材68a〜68c及び可変表示器66の可変回数
を表示するもので、リセットされた時点では、予め定め
られた一定数(例えば、2000)を表示し、前記始動
入賞玉検出器36a〜36cからの検出信号に基づいて
可変動作が行われる毎に「1」づつ減算される。そし
て、その表示が「0」になると、前記確率設定スイッチ
57で設定された次回の設定確率が働くようになる。す
なわち、この実施形態の場合、遊技場の責任者が確率設
定スイッチ57を操作した時点での可変表示回数表示器
59で表示されている残存回数(2000以内の数;所
定の期間)が経過するまでは、その変更後の設定確率が
遊技に反映されないようになっている。したがって、確
率設定スイッチ57を操作する前に設定された設定確率
は、可変表示回数表示器59で表示されている残存回数
が「0」になるまでの期間維持されることになる。な
お、上記した現在設定値表示器58a、次回設定値表示
器58b、及び可変表示回数表示器59に表示されるデ
ータは、電源がOFFされたときも、バックアップされ
てそのまま記憶され、再度電源がONされたときに、電
源OFF時のデータが表示されるようになっている。
【0024】次に、上記した確率設定スイッチ57の操
作によって、特定遊技状態の発生確率に直接関係する可
変表示装置60の構成について、図2及び図4ないし図
6を参照して可変表示装置の構成について説明する。
【0025】可変表示装置60は、前記遊技盤13の表
面に取り付けられる取付基板61と、遊技盤13の裏面
に取り付けられる駆動機構部分を収納する収納ボックス
70とに分けられる。そこで、まず遊技盤13の表面に
取り付けられる取付基板61の構成について説明する。
【0026】取付基板61の上部には、通常入賞口63
が形成され、その通常入賞口63の前面に上部装飾板6
2が取り付けられている。また、取付基板61の下方部
分には、透明の前面カバーレンズ64が円弧状に取り付
けられている。この前面カバーレンズ64は、ドラム状
可変表示部材68a〜68cの表面に描かれた図柄が3
つ分見えるような大きさに選ばれ、特に中央の図柄がよ
り大きく見えるように拡大レンズ部65を構成してい
る。
【0027】前面カバーレンズ64の上方で前記上部装
飾板62の中央には、可変表示器66が設けられてい
る。この可変表示器66は、電気的可変表示部材として
7セグメントLEDが使用されて、「7」「C」「E」
「H」「J」の5種類の図柄を表示することができると
ともに、上記ドラム状可変表示部材68a〜68cと協
動して大当り態様を表示するために設けられるものであ
る。すなわち、ドラム状可変表示部材68a〜68cの
表示態様と可変表示器66との表示態様との組み合せが
予め定められた大当り態様であるときに可変入賞球装置
16を遊技者に有利な第1の状態に変化させるものであ
る。なお、可変表示器66は、特定遊技状態となったと
きは、可変入賞球装置16の開閉板17の開成回数を表
示するために使用されるようになっている。
【0028】また、前記上部装飾板62には、前記可変
表示器66の下方に始動入賞記憶表示器67a〜67d
が設けられている。この始動入賞記憶表示器67a〜6
7dは、可変表示装置60が動作中に前記始動入賞口2
0a〜20cに入賞して記憶された入賞玉を表示させる
ためのものであり、最高4個まで記憶表示される。した
がって、可変表示装置60の動作が終了した時点で、始
動入賞記憶表示器67a〜67dが点灯していれば、そ
の点灯している数だけ再度可変表示装置60が動作し、
その動作開始毎に1つづつ消灯する。
【0029】ところで、上記したドラム状可変表示部材
68a〜68c及び可変表示器66の大当り態様となる
表示態様の組み合せについては、以下のように設定され
ている。すなわち、大当り態様となるためには、ドラム
状可変表示部材68a〜68cの中央部分(拡大レンズ
部65)に表示される表示が「ゾロ目」(後述するよう
にドラム状可変表示部材68a〜68cは、「0〜9」
の10種類の数字を表示する)で、可変表示器66に5
種類の中から「7」が表示されたときに大当り態様とな
る。しかしてドラム状可変表示部材68a〜68cにお
いて「ゾロ目」が出る確率は、(1/10×1/10×
1/10)×10=10/1000=1/100であ
る。
【0030】一方、可変表示器66に「7」が表示され
る確率は、図6(A)に示すように、5段階に設定さ
れ、その段階を前記確率設定スイッチ57の操作によっ
て選択設定できるようになっている。しかして、設定
においては、10個の識別情報のうち2個が「7」であ
り、設定においては、10個の識別情報のうち3個が
「7」であり、設定においては、10個の識別情報の
うち4個が「7」であり、設定においては、10個の
識別情報のうち5個が「7」であり、設定において
は、10個の識別情報のうち6個が「7」である。した
がって、ドラム状可変表示部材68a〜68cの表示が
「ゾロ目」で、且つ可変表示器66の表示が「7」であ
る大当り態様の発生確率は、図6(B)に示すようにな
る。つまり、前記確率設定スイッチ57で設定を選択
した場合には、大当り態様の発生確率は、2/1000
であり、設定を選択した場合には、大当り態様の発生
確率は、3/1000であり、設定を選択した場合に
は、大当り態様の発生確率は、4/1000であり、設
定を選択した場合には、大当り態様の発生確率は、5
/1000であり、設定を選択した場合には、大当り
態様の発生確率は、6/1000である。したがって、
遊技場の責任者は、上記した発生確率で出現する特定遊
技状態を任意に選択設定することにより、当該パチンコ
遊技機1に対して高度な釘調整をすることなく出玉率の
調整を行うことができる。
【0031】次に、遊技盤13の裏面に取り付けられる
収納ボックス70の構造について主として図4及び図5
を参照して説明する。この収納ボックス70内には、可
変表示装置60の主要部であるドラム状可変表示部材6
8a〜68cを回転せしめる駆動機構が収納されてい
る。ドラム状可変表示部材68a〜68cの外周表面に
は、複数の図柄(実施形態では、「0〜9」までの10
種類の数字)を有する図柄表示シール69a〜69cが
貼付されている。したがって、駆動機構は、上記図柄が
前記拡大レンズ部65に1つ正確に見えるようにドラム
状可変表示部材68a〜68cを停止し、且つ停止した
図柄の組み合せを判定するための検出手段を有するよう
に構成されるものである。
【0032】しかして、収納ボックス70の一側側壁に
は、ギヤボックス76が該側壁との間に空間部を有して
取り付けられ、該ギヤボックス76にドラムモータ71
が固着されている。ドラムモータ71のモータ出力軸7
2には、駆動ギヤ73が固定され、該駆動ギヤ73と噛
み合う伝達ギヤ74が回転シャフト75に固定されてい
る。なお、駆動ギヤ73と伝達ギヤ74とは、前記ギヤ
ボックス76内に位置するように配設される。前記回転
シャフト75は、収納ボックス70の両側側壁の前方に
設けたシャフト軸受77a,77bによって回転自在に
軸支されている。従って、回転シャフト75は、前記ド
ラムモータ71が回転すると、駆動ギヤ73および伝達
ギヤ74を介して一定速度で回転することになる。な
お、この回転速度は、ドラム状可変表示部材68a〜6
8cに描かれた図柄が、通常の人では、識別できない速
度に選定される。これは、識別できる速度で回転する
と、熟練した遊技者の中には、前記したストップスイッ
チ9を操作することによって、ドラム状可変表示部材6
8a〜68cに描かれた図柄の組み合わせを意図的に大
当り態様となるように狙って停止させることができるよ
うになるので、これを防止するためである。
【0033】前記回転シャフト75には、適宜の間隔を
置いて、固定ワッシャー80a〜80hが固定されてい
る。そして、固定ワッシャー80bと80cとの間に左
側のドラム状可変表示部材68aが、固定ワッシャー8
0dと80eとの間に中央のドラム状可変表示部材68
bが、固定ワッシャー80fと80gとの間に右側のド
ラム状可変表示部材68cがそれぞれ回転シャフト75
に遊嵌されている。更に、固定ワッシャー80b,80
d,80fと各ドラム状可変表示部材68a〜68cの
中心軸との間には、係止リング79a〜79cを介して
スプリング81a〜81cが挿入され、常にスプリング
81a〜81cの付勢力により、ドラム状可変表示部材
68a〜68cを一方の固定ワッシャー80c,80
e,80g側へ押圧している。これにより回転シャフト
75の回転力を各ドラム状可変表示部材68a〜68c
に伝達するとともにドラム状可変表示部材68a〜68
cが停止したときにも回転シャフト75とスリップする
ようになっている。
【0034】ドラム状可変表示部材68a〜68cの一
側側面外周沿には、ラチェット歯車78a〜78cが一
体的に突設形成され、後述するストップレバー91a〜
91cの鉤部92a〜92cと係合するようになってい
る。このラチェット歯車78a〜78cの歯数は、ドラ
ム状可変表示部材68a〜68cの表面に描かれた図柄
の数と同一の数(図示の実施形態では10個)だけ形成
されている。また、ラチェット歯車78a〜78cの内
側中心寄りには、多数の透孔82が穿設され、これらの
透孔82は、複数種類(図示の実施形態では、五種類)
の透孔に分類される。なお、透孔82は、内部を通過す
る光が散乱しないように筒状に形成される。
【0035】また、収納ボックス70の一方の側壁に
は、投光器カバー85a〜85eに納められた投光器8
3a〜83eが設けられ、他方の側壁には、投光器83
a〜83eに対応して、やはり受光器カバー86a〜8
6eに納められた受光器84a〜84eが設けられてい
る。投光器83a〜83eは、たとえば発光ダイオード
で構成されており、受光器84a〜84eは、たとえば
フォトダイオードやフォトトランジスター等で構成され
ている。各投光器83a〜83eから発せられた光は、
前記透孔82のいずれかを通過して各受光器84a〜8
4eに到達するが、どの受光器84a〜84eが光を受
けたかは、後述する制御回路によって判断される。な
お、上記した実施形態においては、3つのドラム状可変
表示部材68a〜68cの表示結果を一度に検出できる
構成を示したが、各ドラム状可変表示部材68a〜68
cの表示結果をそれぞれ独立に検出できる構成としても
よい。
【0036】収納ボックス70の後壁前面には、後壁後
面に配置される放熱用のソレノイド取付板88と連結し
て3つのドラムソレノイド87a〜87cが取り付けら
れ、該ドラムソレノイド87a〜87cの上部から突出
するプランジャー89a〜89cには、それぞれストッ
プレバー91a〜91cが結合されている。なお、プラ
ンジャー89a〜89cには、復帰バネ90a〜90c
が周設され、常にプランジャー89a〜89cを上方向
に付勢している。各ストップレバー91a〜91cに
は、共通的に1本の支軸93が挿通され、この支軸93
を中心にして上下方向に回動するようになっている。各
ストップレバー91a〜91cの先端には、鉤部92a
〜92cが形成され、この鉤部92a〜92cが前記ラ
チェット歯車78a〜78cと係合して、各ドラム状可
変表示部材68a〜68cを停止保持するようになって
いる。また、収納ボックス70の下壁裏面には、可変表
示装置60に設けられる電気的部品からの配線、例え
ば、ドラムソレノイド87a〜87cから延びる配線9
4a〜94cを中継する接続端子板95(図5参照)が
取り付けられている。
【0037】上記のように構成されたドラム状可変表示
部材68a〜68cとストップレバー91a〜91cと
の関係について説明すると、ドラムソレノイド87a〜
87cが励磁されている間は、ストップレバー91a〜
91cの鉤部92a〜92cが上方に回動して、ラチェ
ット歯車78a〜78cとの係合が外れ、ドラム状可変
表示部材68a〜68cが回転シャフト75の回転に応
じて回転する。ドラムソレノイド87a〜87cが消磁
すると、プランジャー89a〜89cは、復帰バネ90
a〜90cの付勢力によって復帰され、これによりスト
ップレバー91a〜91cの鉤部92a〜92cが下方
に回動して、ラチェット歯車78a〜78cに噛み合
い、直ちにドラム状可変表示部材68a〜68cの回転
を停止させる。
【0038】なお、この実施形態では、前記確率設定ス
イッチ57によっては、ドラム状可変表示部材68a〜
68cの設定確率を変化させるようになっていないが、
これを変化させることができるように構成しても良い。
例えば、ドラムが2つ停止した時点で投光器をONし、
このとき3つ揃う可能性があれば、残り1つのドラムが
回転しているときに、その揃うこととなる識別情報が遊
技盤前面側を通過するときに瞬間的に所定の受光器がO
Nすることになるため、この受光器がONしてから所定
のタイミングで残り1つのドラムの停止制御を行うよう
にすればよい。この場合、当り停止制御するか外れ停止
制御するかを決定するデータの内容を遊技場側で調整で
きるようにする。例えば、設定において、当り指令デ
ータ数;1 外れ指令データ数;14、設定におい
て、当り指令データ数;2 外れ指令データ数;13、
設定において、当り指令データ数;3 外れ指令デー
タ数;12、設定において、当り指令データ数;4
外れ指令データ数;11、設定において、当り指令デ
ータ数;5 外れ指令データ数;10とし、それぞれの
データをランダムに選択するようにすればよい。ただ
し、この場合一度選択されたデータは、元に戻して再度
選択の対象にする。以上、パチンコ遊技機1の構成につ
いて、それぞれ詳細に説明してきたが、このパチンコ遊
技機1の動作について図7及び図8(A)ないし図10
を参照して説明する。
【0039】まず、パチンコ遊技機1の制御について図
7に基づいて説明する。図7は制御回路構成ブロック図
である。図において、制御回路は制御中枢としてのマイ
クロコンピュータ100を含む。マイクロコンピュータ
100は以下に述べるようなパチンコ遊技機1の全体の
動作を制御する機能を有する。このために、マイクロコ
ンピュータ100は、たとえば、数チップのLSIで構
成されており、その中には制御動作を所定の手順で実行
することのできるMPU101と、MPU101の動作
プログラムデータを格納するROM102と、必要なデ
ータの書込みおよび読出しができるRAM103とを含
む。なお、RAM103は、電源がOFFとされたとき
も、その内容が消滅しないようにバックアップ型を使用
した方が好ましいが、バックアップ型でなくても完全さ
の程度は、やや落ちるが本発明の目的は一応達成でき
る。更に、マイクロコンピュータ100は、入力信号を
受けてMPU101に入力データを与える入力回路10
4と、MPU101からの出力データを受けて外部に出
力する出力回路105と、MPU101から音データを
受けるサウンドジェネレータ106と、電源投入時にM
PU101にリセットパルスを与えるパワーオンリセッ
ト回路107と、MPU101にクロック信号を与える
クロック発生回路108と、クロック発生回路108か
らのクロック信号を分周して割込パルスを定期的にMP
U101に与えるパルス分周回路(割込パルス発生回
路)109と、MPU101からのアドレスデータをデ
コードするアドレスデコード回路110を含む。MPU
101はパルス分周回路109から定期的に与えられる
割込パルスに応じて、割込制御ルーチンの動作を実行す
ることが可能となる。またアドレスデコード回路110
はMPU101からのアドレスデータをデコードし、R
OM102、RAM103、入力回路104、出力回路
105、サウンドジェネレータ106にそれぞれチップ
セレクト信号を与える。なお、この実施形態では、RO
M102は、その内容の書き換え、すなわち必要が生じ
た場合には、その中に格納されたMPU101のための
プログラムデータを変更することができるようにプログ
ラマブルROMが用いられる。そしてMPU101はR
OM102内に格納されたプログラムデータに従って、
かつ以下に述べる各制御信号の入力に応答して、可変表
示装置60や可変入賞球装置16等に対して制御信号を
与える。マイクロコンピュータ100には、入力信号と
して、次のような信号が与えられる。まず、始動入賞口
20a〜20cのそれぞれに対応して設けられた始動入
賞玉検出器36a〜36cの検出信号は、始動入賞玉検
出回路111に与えられ、マイクロコンピュータ100
に始動入賞玉検出信号が与えられる。ストップスイッチ
9で検出された検出信号は、ストップスイッチ回路11
2に与えられ、ストップ信号としてマイクロコンピュー
タ100に与えられる。確率設定スイッチ57で検出さ
れた検出信号は、確率設定スイッチ回路113に与えら
れ、遊技場側が設定した特定遊技状態の発生確率の選択
信号としてマイクロコンピュータ100に与えられる。
V入賞玉検出器34で検出された検出信号は、V入賞玉
検出回路114に与えられ、繰り返し信号としてマイク
ロコンピュータ100に与えられる。10カウント検出
器35で検出された検出信号は、10カウント検出回路
115に与えられ、入賞玉数計数信号としてマイクロコ
ンピュータ100に与えられる。受光器84a〜84e
で検出された検出信号は、受光器回路116に与えら
れ、ドラム状可変表示部材68a〜68cの組み合せ判
定信号としてマイクロコンピュータ110に与えられ
る。
【0040】また、マイクロコンピュータ110は以下
の回路及び装置に制御信号を与える。まず、投光器回路
117を介して投光器83a〜83eに点灯信号を与え
る。モータ回路118を介してドラム状可変表示部材6
8a〜68cのドラムモータ71に駆動信号を与える。
ソレノイド回路119を介してドラム状可変表示部材6
8a〜68cのドラムソレノイド87a〜87cにドラ
ム駆動信号を与える。ソレノイド回路120を介してソ
レノイド33に駆動信号を与え、開閉板17の開閉を行
う。ランプ回路121を介して、特定遊技状態に対応し
て設けられる遊技効果ランプ27a,27b、及び枠ラ
ンプ28a,28bをそれぞれ点灯もしくは点滅させる
ための制御信号を与える。LED回路122を介して、
始動入賞口20a〜20cに入賞した数を表示する始動
入賞記憶表示器67a〜67dを点灯させるための制御
信号を与える。ディジタル表示駆動回路123を介し
て、可変表示器66、入賞個数表示器21、現在設定値
表示器58a、次回設定値表示器58b、及び可変表示
回数表示器59を表示させるための制御信号を与える。
更に、アンプ124を介してスピーカー8から効果音を
報知させる。なお、上記構成の各回路には、電源回路1
25から所定の直流電圧が供給される。
【0041】次に、図8(A)ないし図10のフロー図
を参照して図7に示す制御回路の動作を説明する。制御
回路の電源がONされると、マイクロコンピュータ10
0は、すべての値を初期化して次の信号を待つ。ところ
でマイクロコンピュータ100は、上記初期化が終了す
ると、図8(A)及び図8(B)に示される割込ルーチ
ンが常に割込まれるように処理される。この割込ルーチ
ンは、パルス分周回路(割込パルス発生回路)129か
ら4mSごとに割込まれる信号に基づいてステップS1
〜ステップS4の処理、及びステップS5〜ステップS
7の処理を行う。まず、図8(A)において、遊技中の
パチンコ玉が、始動入賞口20a〜20cのいずれかに
入賞したか否かを始動入賞玉検出器36a〜36cの検
出信号に基づいて判別し(ステップS1)、いずれかの
始動入賞口20a〜20cに入賞していた場合には、前
記RAM103内に記憶されている始動入賞記憶カウン
タの値が「4」か否かが判別され(ステップS2)、
「4」でない場合には、始動入賞記憶カウンタに記憶さ
れている数値に1を加える(ステップS3)とともにL
ED回路122を介して始動入賞記憶表示器67a〜6
7dを点灯させ(ステップS4)、割込みを終了する。
一方、ステップS1で始動入賞検出器36a〜36cか
らの検出信号がない場合、およびステップS2で始動入
賞記憶カウンタに記憶されている数値が「4」の場合に
も割込みは、終了する。次に、図8(B)において、制
御基板ボックス50の確率設定スイッチ57がONされ
たか否かが判別され(ステップS5)、ONされた場合
には、次回設定値表示器58bに表示されているディジ
タルデータを次のディジタルデータに変更処理し(ステ
ップS6)、次いで、現在設定値を現在設定値表示器5
8aに表示し、新たに設定された次回設定値を次回設定
値表示器58bに表示し、可変表示回数カウンタに記憶
されている残存回数を可変表示回数表示器59に表示し
て(ステップS7)、割込み処理を終了する。なお、可
変表示回数カウンタは、始動入賞口20a〜20cに打
玉が入賞して、可変表示装置60のドラムモータ71が
停止した後に、その信号に基づいて「1」づつ減算され
る。
【0042】一方、図9のメインルーチンに戻って説明
すると、初期化された後に、パチンコ遊技機1でゲーム
が始められ、遊技盤13の遊技領域15にパチンコ玉が
打ち込まれ、打ち込まれたパチンコ玉が、前記割込ルー
チンによって処理されたところにより、始動入賞記憶カ
ウンタの値が「0」か否かが判別される(ステップS
8)。始動入賞記憶カウンタの値が「0」の場合は、
「0」でなくなるまで次の処理に進まない。
【0043】一方、前記ステップS8において、始動入
賞記憶カウンタの値が「0」でないと判別された場合に
は、マイクロコンピュータ100は、まず、始動入賞記
憶カウンタから1を減じ、これに対応して始動入賞記憶
表示器68a〜68dを1つ消灯し(ステップS9)、
その後、ソレノイド励磁信号をソレノイド回路119に
与えて、ドラムソレノイド87a〜87cをON(励
磁)する(ステップS10)。更に、ドラムソレノイド
87a〜87cがONされた後、ドラム状可変表示部材
68a〜68cのラチェット歯車78a〜78cとスト
ップレバー91a〜91cの鉤部92a〜92cとの係
合を完全に解除するために、微小時間(約100mS)
だけ時間を経過させてから(ステップS11)、ドラム
回転制御信号及びディジタル可変表示開始信号をモータ
回路118及びディジタル表示駆動回路123に与え
て、ドラムモータ71及び可変表示器66を回転及び可
変駆動させて、ドラム状可変表示部材68a〜68c及
び可変表示器66の可変表示を開始させる(ステップS
12)。そして、可変表示している旨を報知する(ステ
ップS13)。
【0044】次に、ドラム状可変表示部材68a〜68
c及び可変表示器66の可変表示が開始してから、遊技
者がストップスイッチ9を押圧したか否かの判別が行わ
れ(ステップS14)、もし押圧されていない場合に
は、次のステップS15で可変表示開始から一定時間
(例えば、5秒)経過したか否かが判別される。もし、
一定時間経過していない場合はステップS14に戻る。
ステップS14でストップスイッチ9が押圧されるか、
あるいはストップスイッチ9が押圧されることなく可変
表示開始から一定時間経過した後には、10通りの時間
の中から、ランダムに選択された1つの時間TR1 経過
させた(ステップS16)後に、まず左の可変表示部材
68aが停止される(ステップS17)。これはマイク
ロコンピュータ100がソレノイド回路119に対して
励磁停止信号を送り、ドラムソレノイド87aを消勢さ
せることによって行われる。また、それと同時にアンプ
124に音声信号を与えて、左の可変表示部材68aが
停止したことを表示する音声をスピーカー8から発生さ
せる(ステップS18)。左の可変表示部材68aが停
止した後、再度、10通りの時間の中から、ランダムに
選択された1つの時間TR2 経過後に(ステップS1
9)、ドラムソレノイド87bがOFFされて中央の可
変表示部材68bが停止される(ステップS20)とと
もに、中央の可変表示部材68bが停止したことを表示
する音声が発生させられる(ステップS21)。更に、
中央の可変表示部材68bが停止した後、同様に、10
通りの時間の中から、ランダムに選択された1つの時間
TR3 経過後に(ステップS22)、ドラムソレノイド
87cがOFFされて右の可変表示部材68cが停止さ
れる(ステップS23)とともに、右の可変表示部材6
8cが停止したことを表示する音声が発生させられる
(ステップS24)。なお、上記した微小時間TR1 の
時間の選択は、停止条件成立時に行ってもよいし、始動
入賞時に行うようにしてもよい。同様に、微小時間TR
2 ,TR3 及び後述するTR4 の時間の選択は、停止条
件成立時に行ってもよいし、先の微小時間TRn-1 (n
=2〜4)の経過時に行うようにしてもよい。
【0045】3つのドラム状可変表示部材68a〜68
cが停止した後に、マイクロコンピュータ100から、
投光器回路117に制御信号が与えられて、投光器83
a〜83eが点灯される(ステップS25)。投光器8
3a〜83eが点灯された後、6通りの時間の中から選
択された1つの微小時間TR4 を経過させる(ステップ
S26)。ステップS26で微小時間TR4 が経過した
後に、可変表示器66のディジタル可変表示が停止し
(ステップS27)、それが停止した旨が報知される
(ステップS28)。上記のようにしてすべてのドラム
状可変表示部材68a〜68c及び可変表示器66が停
止した後に、ドラム状可変表示部材68a〜68cの表
示が「ゾロ目」で、且つ可変表示器66のディジタルの
表示が「7」を表示しているか否かが判別される(ステ
ップS29)。すなわち、大当り態様となっているか否
かが判別される。
【0046】前記ステップS29において、大当り態様
でないと判別された場合には、ドラムモータ71の回転
を停止させるとともに、投光器83a〜83cをOFF
とした後(ステップS30)、可変表示回数カウンタの
値から「−1」処理して、(ステップS31)、その
後、可変表示回数カウンタの値が「0」か否かが判別さ
れ(ステップS32)、「0」の場合には、確率設定ス
イッチ57によって設定されていた新たな次回設定値に
変更処理し(ステップS33)、更に、可変表示回数カ
ウンタの値を新たに「2000」にセットする(ステッ
プS34)。そして、その後、最初のステップS8に戻
る。また、前記ステップS32において、可変表示回数
カウンタの値が「0」でない場合も、最初のステップS
8に戻る。
【0047】一方、前記ステップS29において大当り
態様であると判別された場合には、前記と同様に、ドラ
ムモータ71の回転を停止させるとともに、投光器83
a〜83cをOFFとした後(ステップS35)、可変
表示回数カウンタの値から「−1」処理して、(ステッ
プS36)、その後、可変表示回数カウンタの値が
「0」か否かが判別され(ステップS37)、「0」の
場合には、確率設定スイッチ57によって設定されてい
た新たな次回設定値に変更処理し(ステップS38)、
更に、可変表示回数カウンタの値を新たに「2000」
にセットする(ステップS39)。そして、その後、図
10に示す処理に進む。また、前記ステップS37にお
いて、可変表示回数カウンタの値が「0」でない場合
も、図10に示す処理に進む。なお、この場合、可変表
示部材68a〜68c及び可変表示器66の表示態様
が、大当り態様でなく、予め定められた表示態様である
場合には、小当り状態として遊技者に大当りとは異なる
価値を与えるようにしても良い。もちろん、小当り状態
の発生確率を変更できるようにしてもよい。
【0048】次に、特定遊技状態、すなわち、大当りと
なったときの可変入賞球装置16の動作について図10
を参照して説明する。前記ステップS29において、マ
イクロコンピュータ100が大当り状態を判別した場合
には、アンプ124に音信号を与えてスピーカー8から
音を発生させるとともにランプ回路121にランプ信号
を与えて遊技効果ランプ27a,27b,28a,28
b等を点滅または点灯させて、大当り状態である旨を遊
技者に報知する(ステップS40)。
【0049】次いで、大当り状態となったことを時間的
余裕をもって報知することによって遊技者の抑揚感を向
上させるために、所定時間(約3〜4秒)を経過させて
から(ステップS41)、可変入賞球装置11の開閉板
17を開成させる(ステップS42)。これは、マイク
ロコンピュータ100がソレノイド回路120に制御信
号を与え、ソレノイド33がON(励磁)されることに
よってなされる。この際、開閉板17の開成回数を計数
する開成回数カウンターに1を加算するとともに、ソレ
ノイド33を励磁する時間を制御するタイマーをセット
する。そして、開閉板17が開成している旨をスピーカ
ー8やランプ等で報知するとともにディジタル表示駆動
回路123を介してディジタル表示器66に開成回数を
報知する(ステップS43)。
【0050】次に、開閉板17が開成してからは、可変
入賞球装置16内に入賞した玉が、特定入賞口18に入
賞したか否かが判別される(ステップS44)。これ
は、V入賞玉検出器34の検出信号が、V入賞玉検出回
路114を介してマイクロコンピュータ100に送られ
ることによって成される。マイクロコンピュータ100
が、V入賞玉検出器34の検出信号があると判別した場
合には、開閉板17の開成回数カウンタの値が「10」
になっているか否かが判別される(ステップS45)。
開成回数カウンタの値が10になっていない場合には、
更に、V入賞玉検出器34が、すでに作動したか否かが
判別される(ステップS46)。これは、V入賞フラグ
がセットされているかどうかで判断される。V入賞フラ
グがセットされていない場合には、V入賞フラグをセッ
トして(ステップS47)、次の処理(ステップS4
8)に進む。前記ステップS44でV入賞玉検出器34
がONされていないと判別された場合、前記ステップS
45で開閉板17の開成回数カウンタの値が「10」に
なっていると判別された場合、及び前記ステップS46
ですでにV入賞フラグがセットされていると判別された
場合には、V入賞フラグをセットさせることなくステッ
プS48に進む。
【0051】ステップS48においては、可変入賞球装
置16内に入賞したすべての入賞玉を検出する10カウ
ント検出器35がONしたか否かが判別される。10カ
ウント検出器35が入賞玉を検出するごとに、その検出
信号が10カウント検出回路115を介してマイクロコ
ンピュータ100に送られ、RAM103内に設けられ
た10カウントカウンタに「1」づつ加算する(ステッ
プS49)。そして、その後前記した10カウントカウ
ンタの値が「10」になっているか否かが判別される
(ステップS50)。10カウントカウンタの値が「1
0」になっていないと判別された場合には、更に、ソレ
ノイドタイマの計時が終了したか否かが判別され(ステ
ップS51)、終了していない場合には、前記ステップ
S44へ戻って、ステップS44からステップS51ま
での処理を繰り返す。
【0052】一方、ステップS50において10カウン
トカウンタの値が「10」であると判別された場合、ま
たはステップS51においてソレノイドタイマが終了し
たと判別された場合には、マイクロコンピュータ100
は、ソレノイド回路120に停止信号を送って、ソレノ
イド33をOFF(消磁)する(ステップS52)。こ
のため、可変入賞球装置16の開閉板17は、開成状態
から閉成状態へと移行する。開閉板17を閉成してか
ら、マイクロコンピュータ100は、所定のV受付待ち
時間を経過させる(ステップS53)。これは、開閉板
17に入賞した最後の方の玉が、特定入賞口18を通過
してV入賞検出器34を作動させるまでの時間的余裕を
採るためである。そして、その待ち時間の経過後、V入
賞フラグがセットされているか否か、すなわち、開閉板
17が開成しているとき、または閉成してからV受付待
ち時間が経過するまでの間に特定入賞口18への有効な
入賞があったか否かを判別する(ステップS54)。V
入賞フラグがセットされていると判別された場合には、
10カウントカウンタおよびV入賞フラグの記憶内容を
クリアして(ステップS55)、ステップS42に戻
り、再度、開閉板17の一定時間又は所定個数の入賞玉
の発生するまでの開放状態を繰り返す。
【0053】一方、ステップS54において、V入賞フ
ラグがセットされていないと判別された場合には、10
カウントカウンタおよび開成回数カウンタの記憶内容を
クリアして(ステップS56)、最初のステップS8へ
戻り、以後の処理を繰り返す。
【0054】以上の動作説明から明らかなように、この
実施形態(第1実施形態)においては、遊技場側の意志
によって、確率設定スイッチ57を操作することによ
り、予め定められた複数種類の発生確率の中から1つを
選んで設定できるので、出玉率の調整を高度な技術を要
する釘調整によることなく、簡単に行うことができる。
また、その変更が確率設定スイッチ57を操作しても即
座に遊技に反映されず、設定時における可変表示回数表
示器59に表示される始動入賞口20a〜20cの入賞
残存回数を経過した後でなければ変更されないので、遊
技場側においても、遊技者の不信感を招くような操作
や、遊技場の店員の不正行為ができないという効果があ
る。
【0055】また、上述した実施形態の可変表示装置6
0と異なる可変表示装置130を図11に示す。図11
に示す可変表示装置130は、上記第1実施形態と異な
り、ドラムだけで特定遊技状態の発生確率を変化させる
ことができるものである。しかして、可変表示装置13
0は、前記遊技盤13の表面に取り付けられる取付基板
131と、遊技盤13の裏面に取り付けられる駆動機構
部分を収納する駆動部収納ボックス142とに分けられ
る。そこで、これらの構成を図11を参照して説明する
と、取付基板131の上部には、通常入賞口132が形
成され、その通常入賞口132の前面に上部装飾板13
3が取り付けられている。この上部装飾板133の前面
には、図示しないが可変入賞球装置16の開閉板17の
開成回数を表示する開成回数表示器や、前記始動入賞口
20a〜20cに入賞した入賞玉数を最高4個まで記憶
した旨を報知する始動入賞記憶表示器が設けられてい
る。また、取付基板131の下方部分には、正方形状の
開口134が開設され、該開口134に透明のレンズカ
バー135が円弧状に取り付けられている。このレンズ
カバー135は、回転ドラム144a〜144cの表面
に描かれた図柄が3つ分見えるような大きさに選ばれる
とともに図柄がより大きく見えるようにレンズ状に形成
されている。
【0056】更に、取付基板131には、後方に突出す
るように嵌合筒136a,136bが形成され、この嵌
合筒136a,136bに後述する駆動部側の駆動部取
付枠部材137の突出ピン139a,139bが嵌入さ
れ、取付基板131と駆動部収納ボックス142との相
互の位置関係を正確に規定している。
【0057】一方、遊技盤13の裏面に取り付けられる
駆動機構部分を収納する駆動部収納ボックス142の構
成について説明すると、駆動部収納ボックス142の前
方には、駆動部取付枠部材137が固定される。この駆
動部取付枠部材137は、駆動部収納ボックス142を
前記入賞玉集合カバー体32に固定するためのものであ
り、そのための取付穴138a〜138dが穿設されて
いる。また、前方上部には、前記嵌合筒136a,13
6bに嵌入される突出ピン139a,139bが突設さ
れている。更に、その中央には、回転ドラム144a〜
144cが臨む正方形状の開口部140が開設され、ま
た、後端上下には、後述する回転ドラム機構143a〜
143cを構成するモータ固定板146a〜146cの
前方側上下を係止するためのモータ固定板係合溝141
a〜141fが形成されている。
【0058】駆動部収納ボックス142は、前方を開放
した箱状に形成され、その前方上下には、前記駆動部取
付枠部材137と固定するための取付穴153a〜15
3dが穿設され、その内部に回転ドラム144a〜14
4cが収容されるようになっている。回転ドラム144
a〜144cは、それぞれ個々に回転ドラム機構143
a〜143cとしてユニット化され、簡単に駆動部収納
ボックス142に収納されるようになっている。すなわ
ち、回転ドラム機構143a〜143cは、その外周表
面に複数の識別情報が描かれた回転ドラム144a〜1
44cと、該回転ドラム144a〜144cを回転せし
めるステッピングモータ145a〜145c(ただし、
145cは、図示せず)と、該ステッピングモータ14
5a〜145cを固定するためのモータ固定板146a
〜146cとから構成される。
【0059】モータ固定板146a〜146cの前方側
上下には、係合突片147a〜147f(147a,1
47bは、モータ固定板146aに、147c,147
dは、モータ固定板146bに、147e,147f
は、モータ固定板146cにそれぞれ形成されている。
以下、同様にa〜fは、回転ドラム機構143a,14
3b,143cに形成されている)が突設され、この係
合突片147a〜147f(ただし、147d,147
fは図示せず)の前端縁が前記モータ固定板係合溝14
1a〜141fと係止されるようになっている。また、
係合突片147a〜147fの後端縁は、駆動部収納ボ
ックス142の前方開口縁上下に形成されたモータ固定
板係合溝154a〜154f(ただし、154d,15
4fは図示せず)に係止されるようになっている。
【0060】モータ固定板146a〜146cに取り付
けられるステッピングモータ145a〜145cには、
配線149a〜149c(ただし、149b,149c
は、図示せず)が接続され、その配線149a〜149
cの末端には、モータ接続コネクタ150a〜150c
(ただし、150b,150cは図示せず)が取り付け
られ、該コネクタ150a〜150cが後述する中継端
子基板161のモータ接続コネクタ163a〜163c
(ただし、163b,163cは図示省略)に接続され
る。
【0061】前記ステッピングモータ145a〜145
cのモータ軸148a〜148cの先端には、回転ドラ
ム144a〜144cが固定されるようになっている
が、その固定をより強固にするために回転ドラム144
a〜144cの中心軸には、金属製の取付部材151a
〜151c(ただし、151cは、図示せず)が嵌入さ
れ、前記ステッピングモータ145a〜145cが停止
制御されたときに前記回転ドラム144a〜144cの
外周の識別情報が正確に表示されるように、前記ステッ
ピングモータ145a〜145cのモータ軸148a〜
148cと前記回転ドラム144a〜144cの位置決
めが正確に行われている。また、このステッピングモー
タ145a〜145cは、その回転数が異なるように設
定されている。すなわち、左側から右側に向うほど、そ
の回転数が小さくなるように設定され、具体的には、左
のステッピングモータ77aが78rpmであり、真ん
中のステッピングモータ77bが62.5rpmであ
り、右のステッピングモータ77cが52rpmであ
る。また、回転数を変えるには、それぞれのステッピン
グモータ145a〜145cに送るパルス巾を異なるよ
うにすればよい。
【0062】前記回転ドラム144a〜144cの一側
外周縁の一部には、切欠部152a〜152cが所定の
長さをもって切り欠けられている。この切欠部152a
〜152cは、回転ドラム144a〜144cの外周に
描かれた識別情報を識別するために設けられるもので、
後述するホトトランジスタ159a〜159cが切欠部
152a〜152cを検出することにより識別情報の種
類を検出するようになっている。
【0063】以上、説明したように回転ドラム機構14
3a〜143cは、ユニット化して駆動部収納ボックス
142に収納固定されるので、組み付け作業が簡単に行
えるとともに、故障時の交換が極めて容易に行える。
【0064】更に、駆動部収納ボックス142の後面側
には、開口部155a〜155dが開設され、駆動部収
納ボックス142の後面に密着して取り付けられる駆動
制御基板157の表面に設けられる抵抗、あるいはコン
デンサ等の電気部品が開口部155a〜155dから前
方に突出できるようにしている。ただし、開口部155
cは、前記回転ドラム機構143a〜143cから延び
る配線149a〜149cを後方へ貫通させるためのも
のである。また、駆動部収納ボックス142の後面に
は、図示しない通過穴が穿設され、この通過穴に駆動制
御基板157に設けられるホトトランジスタ159a〜
159cが臨むようになっている。したがって、通過穴
は、回転ドラム機構143a〜143cが駆動部収納ボ
ックス142に固定されたときに前記回転ドラム144
a〜144cの一側外周縁に形成された切欠部152a
〜152cが回転してくる位置に対応するように穿設さ
れている。そして、ホトトランジスタ159a〜159
cが切欠部152a〜152cを検出したときにONと
なるように設定され、切欠部152a〜152c以外の
位置のときにはOFFとなるように設定されている。な
お、切欠部152a〜152cは、ホトトランジスタ1
59a〜159cから発せられる光を吸収するようなも
のであればよいため、切欠部152a〜152cに変え
て黒いシールを貼付しても良い。
【0065】ホトトランジスタ159a〜159cが設
けられる駆動制御基板157の下方には、駆動制御基板
接続コネクタ160が設けられ、このコネクタ160と
次に述べる中継端子基板161の駆動制御基板接続コネ
クタ162a,162b(ただし、162bは、図示せ
ず)とが配線で接続され、駆動制御基板157に電源が
供給されている。なお、駆動制御基板157は、その一
側上下に形成された係合穴部158a,158bを駆動
部収納ボックス142の後面側に突設された取付ボス1
56a〜156d(ただし、156dは図示せず)の一
部の取付ボス156a,156dに貫通して支持し、他
側をビスで締着することにより駆動部収納ボックス14
2の後面に密着固定されている。
【0066】また、前記取付ボス156a〜156dに
は、中継端子基板161が固定されている。この中継端
子基板161は、可変表示装置130全体に設けられる
電気的部品からの配線を中継するもので、前記した駆動
制御基板接続コネクタ162a,162bやモータ接続
コネクタ163a〜163cが設けられるとともに、図
示しないが外部の電源と接続する中継端子基板接続コネ
クタが設けられ、該中継端子基板接続コネクタに外部配
線の電源接続コネクタが接続されている。
【0067】上記した構成からなる可変表示装置130
の動作について図12及び図13を参照して説明する
と、まず、打玉が始動入賞口20a〜20cに入賞して
始動スイッチ36a〜36cをONさせたか否かが判別
され(ステップS1)、ONさせたときには、ランダム
に取り出されたデータRD1〜RD3を確定する(ステ
ップS2,S2′,S2″)。このデータRD1〜RD
3は、SP1〜SP3モータにそれぞれ対応させる。ま
た、データRD1〜RD3は、回転ドラム144a〜1
44cに表示される識別情報を特定するためのデータで
もある。このため、この動作実施形態においては、始動
入賞口20a〜20cに打玉が入賞した時点で、回転ド
ラム144a〜144cに表示される識別情報の組み合
せが決定されることになる。なお、データRD1〜RD
3の選択方法については、後に詳述する。
【0068】以下の処理は、各SPモータとも同じであ
るため、SP1モータの処理手順について説明する。デ
ータRD1が確定された後に、SP1モータが駆動され
る(ステップS3)。このSP1モータを駆動するに際
しては、徐々に回転速度を上げるように最初はパルス巾
の大きな信号を与え、徐々にパルス巾の小さな信号を与
えるようにしている。これは、SP1モータの起動トル
クが小さいために行われるものである。また、SP1モ
ータを停止するときにも、徐々に回転速度を下げるよう
に停止した方が好ましい。これは、急に止めると、ドラ
ムの慣性力が磁気の吸着力よりも大きくなってしまうた
め、余分に回転してしまうことがあるからである。
【0069】SP1モータの駆動が開始された後、セン
サ1がONしたか否かが判別され(ステップS4)、O
Nしたときには、ステップカウンタSC1がリセットさ
れ(ステップS5)るとともに、ステップカウンタSC
1が計数開始される(ステップS6)。
【0070】ステップカウンタSC1の計数の開始後、
ストップスイッチ9、又はタイマーによる停止指令信号
があるか否かが判別され(ステップS7)、停止指令信
号があったときには、ステップカウンタSC1の値と前
記データRD1の値が同じであるか否かが判別される
(ステップS8)。そして、それらの値が同じになった
ときにSP1モータが停止される(ステップS9)。こ
のとき、回転ドラム144aに表示される識別情報は、
前記データRD1に対応して決められた識別情報であ
る。上記ステップS3〜S9までの処理は、SP2,S
P3モータにおけるステップS3′〜S9′及びステッ
プS3″〜S9″と同じであり、回転ドラム144b,
144cには、前記データRD2,RD3に対応する識
別情報が表示されている。
【0071】ところで、前記データRD1〜RD3を選
択するためには、例えば、図13に示されるような方法
によって行われる。すなわち、1サイクルのデータ(例
えば、2000回)を5つのブロックに分けて、そのう
ちの1つを更に4つのサブブロックに分ける。次に、ブ
ロックとサブブロック(a)〜(d)のいずれか1つ
のサブブロックをランダムに組み合せて500回分のデ
ータを作成する。そして、この作成した500回分のデ
ータの中から可変表示毎に順次データを選び出し(始動
入賞時)、選び出したデータが大当りデータであれば、
大当りの表示態様で停止するようにすればよく、外れデ
ータであれば大当り以外の表示態様で停止するようにデ
ータRD1〜RD3を確定する。なお、一度選び出した
データは、500回分のデータに戻さないようにした方
が好ましいが、戻してもよい。
【0072】一方、500回分のデータをすべて選び出
した場合(可変表示が500回行われた場合)、ブロッ
クと組み合せたサブブロックとを除く残り3つのサブ
ブロックのうちのいずれか1つのサブブロックをランダ
ムにブロックと組み合せて次の500回分のデータを
作成する。以下、ブロックと残り2つのサブブロック
のうちいずれかのサブブロックを組み合せてその次の5
00回分のデータを作成し、更に、ブロックと残りの
サブブロックを組み合せて更にその次の500回分のデ
ータを作成して、すべてのデータが選び出された時点で
1サイクルが終了してブロックに戻る。ところで、上
記した1サイクルにおける大当りのデータ数を異ならせ
たサイクルを5つ用意し、その5つのサイクルの中から
確率設定スイッチ57の操作によって任意に選択できる
ようにすれば、大当り態様の発生確率を変化させること
ができる。例えば、図13に示すように、設定では、
1サイクルに6個の大当り態様を含ましめ、設定で
は、1サイクルに8個の大当り態様を含ましめ、設定
では、1サイクルに9個の大当り態様を含ましめ、設定
では、1サイクルに10個の大当り態様を含ましめ、
設定では、1サイクルに12個の大当り態様を含まし
めて、それぞれ確率設定スイッチ57の操作によって選
択設定されるようにすれば良い。しかして、1サイクル
が終了したとき、次回設定値が現在設定値と同じであれ
ば、再度同じ設定確率に対応するブロック(ただし、
その時に組み合わされるサブブロックは、ランダムに選
ばれるため、前回と同じサブブロックと組み合わされる
とは限らない)から上記した1サイクルの制御が行われ
るし、異なっていれば、次回設定値に対応する設定確率
に対するブロックから1サイクルの制御が行われる。
【0073】なお、当然のことながら、確率設定スイッ
チ57を操作して時点では、設定確率は、変化せず、上
記した1サイクル(2000回の可変表示)が終了した
ときに変更されるようになっている。
【0074】また、前記可変表示装置130のデータR
D1〜RD3を選択するために、図14ないし図16に
示す方法でもよい。まず、図14に示す方法について説
明すると、制御回路内に大当り表示状態(以下、特定表
示状態という)が発生する毎にリセットされる第2の可
変表示回数カウンタを設け、その第2の可変表示回数カ
ウンタの値が所定値に達するまで(前回の特定表示状態
の発生から可変表示回数が所定回数に達するまで)に特
定表示状態が発生しなかった場合に、その所定回数目の
可変表示時に特定表示状態となるようにデータRD1〜
RD3を確定させる。例えば、図14に示すように、前
回の特定表示状態の発生から可変表示回数が500回に
達したにも拘らず、その間特定表示状態にならなかった
場合には、その500回目の可変表示時に特定表示状態
となる組み合せデータをRD1〜RD3に与えて、強制
的に特定遊技状態を出現させるようにする。そして、上
記した所定値、すなわち特定表示状態となるための最大
可変表示回数を設定内容に応じて異なるようにし、その
設定内容を確率設定スイッチ57によって任意に選択で
きるようにすれば、特定遊技状態の発生確率を変化させ
ることができる。例えば、図14に示すように、設定
では、所定値が500に設定され、設定では、所定値
が400に設定され、設定では、所定値が300に設
定され、設定では、所定値が250に設定され、設定
では、所定値が200に設定される。なお、所定値に
達するまでの可変表示制御は、一定の確率に基づいて制
御されている。
【0075】また、図15に示す方法は、図14に示す
方法に加えて、第2の可変表示回数カウンタの値が第2
の所定値に達するまで特定表示状態が発生しないように
データRD1〜RD3を確定する制御が付加される。し
たがって、この場合、特定表示状態になるための最小可
変表示回数と最大可変表示回数との間の可変表示におい
て、次の特定表示状態が発生するように制御される。し
かして、特定表示状態となるための最小可変表示回数と
最大可変表示回数を設定内容に応じて異なるようにし、
その設定内容を確率設定スイッチ57によって任意に選
択できるようにすれば、特定遊技状態の発生確率を変化
させることができる。例えば、図15に示すように、設
定では、最小可変表示回数(第2の所定値)が101
に、最大可変表示回数(所定値)が400にそれぞれ設
定され、設定では、第2の所定値が76に、所定値が
350にそれぞれ設定され、設定では、第2の所定値
が51に、所定値が300にそれぞれ設定され、設定
では、第2の所定値が26に、所定値が250にそれぞ
れ設定され、設定では、第2の所定値が1に、所定値
が200にそれぞれ設定される。なお、第2の所定値か
ら所定値に達するまでの可変表示制御は、一定の確率に
基づいて制御されている。
【0076】更に、図16に示す方法は、図15に示す
方法に加えて、図16(A)に示すような両所定値(特
定表示状態となるための最小可変表示回数及び最大可変
表示回数)を予め定めた5つのパターン(a)〜(e)
を用意し、しかもこれらのパターンを任意に10個寄せ
集めたものを作成する。そして、10個のパターンの中
から特定表示状態が発生する毎に1個のパターンをラン
ダムに選び出し、そのパターンに基づいて制御を行う。
しかして、上記した5つのパターン(a)〜(e)を1
0個寄せ集めるに際し、設定に応じてパターンの組み合
せを異ならせ、その設定内容を確率設定スイッチ57に
よって任意に選択できるようにすれば、特定遊技状態の
発生確率を変化させることができる。例えば、図16
(B)に示すように、設定に向うほど、特定表示状態
となる発生確率を高めるパターン(a)や(b)を多く
含むように作成されている。なお、この場合も第2の所
定値から所定値に達するまでの可変表示制御は、一定の
確率に基づいて制御されている。
【0077】また、可変表示装置130のデータRD1
〜RD3を選択するために、上記した図13及び図16
に示す方法ではなく、通常の電子的な乱数発生手段によ
って制御される確率に基づいて行うようにしてもよい。
そして、この場合は、設定に応じた異なる確率を複数用
意しておけばよい。
【0078】以上の動作説明から明らかなように、この
実施形態(第2実施形態)においても、遊技場側の意志
によって、確率設定スイッチ57を操作することによ
り、予め定められた複数種類の発生確率の中から1つを
選んで設定できるので、出玉率の調整を高度な技術を要
する釘調整によることなく、簡単に行うことができる。
また、その変更が確率設定スイッチ57を操作しても即
座に遊技に反映されず、設定時における1サイクルの残
存回数(可変表示回数)を経過した後でなければ変更さ
れないので、遊技場側においても、遊技者の不信感を招
くような操作や、遊技場の店員の不正行為ができないと
いう効果がある。
【0079】なお、上記した図14ないし図16による
方法として、第2実施形態の可変表示装置130に適用
した場合を説明したが、この方法を第1実施形態の可変
表示装置60に適用しても良い。この場合には、可変表
示回数が最小可変表示回数に達するまで、あるいは最大
可変表示回数に達した後は、ドラムが2つ停止した時点
で前述した投光器をONする制御(3つ揃う可能性があ
れば、残り1つのドラムが回転しているときに、その揃
うこととなる識別情報が遊技盤前面を通過するときに瞬
間的に所定の受光器がONすることになるため、この受
光器がONしてから所定のタイミングで残り1つのドラ
ムを停止する制御)に切り換える。そして、可変表示回
数が最小可変表示回数に達するまでは、外れとなるよう
に、最大可変表示回数に達した後には、当りとなるよう
に残り1つのドラムの停止制御を行う。
【0080】なお、上述した実施形態においては、可変
表示装置60、130と可変入賞球装置16を別体に設
けたものを示したが、一体的に設けたものでもよく、ま
た、可変入賞球装置16及び可変表示装置60、130
の構成も図示したもの限定されない。例えば、可変入賞
球装置として、開閉板17に変えて一対の開閉翼片や摺
動片を使用したものでも良く、可変表示装置として、ド
ラム状の可変表示部材に変えて、LCD、EL、ルーレ
ット式、リーフ式、ベルト式、ドット表示器、その他の
表示器等を使用したものでも良い。更に、可変表示装置
60、130の可変表示を停止させるストップスイッチ
9を無くしてタイマーにより自動停止だけにしてもよ
い。また、停止順序は、実施形態に限定されない。更
に、また可変表示部材(回転ドラムを含む)及び可変表
示器の可変表示は、電源投入時より開始させ、始動入賞
によりあらためて可変開始する構成のものでもよい。そ
の場合、始動入賞により可変開始したことを明確化する
ために可変表示部材、あるいは可変表示器の可変表示の
明るさを切り換えたり、可変表示の速さを切り換えたり
する方が好ましい。更には、可変表示部材及び可変表示
器の可変表示を通常時可変表示させておくようにして、
始動入賞により停止するように構成しても良い。
【0081】なお、特定遊技状態の発生確率を変更する
条件として、上記した2つの実施形態では、可変表示個
数を設定したが、遊技に関係するいろいろな要因を選択
することができる。例えば、一定時間(例えば、24時
間)が経過したとき、特定遊技状態の回数が所定数に達
したとき、アウト玉の数が所定個数に達したとき、等で
ある。
【0082】また、特定遊技状態として、可変入賞球装
置を所定の条件で開放できる状態を例示したが、その可
変入賞球装置を繰り返して開放できる条件、いわゆるV
継続の条件が、例えば、可変表示器によって調節できる
ように構成されていれば、そのV継続を特定遊技状態と
規定し、その継続率を調節できるようにしたものでも良
い。更に、発生確率を調整できる範囲、あるいは段階
は、上記した実施形態に限定されないし、その調整方法
も押圧でスイッチを変更させるものではなく、手順を複
雑にした操作によって設定できるようにしたものでも良
く、また、その設定手段を弾球遊技機ではなく、遊技場
の集中管理室に設けて遠隔的に操作できるようにしても
よい。更にまた、遊技内容も特定遊技状態の発生確率が
遊技場側において調整できるように構成されていれば、
どのようなものでもよい。また、特定遊技状態の発生に
よって付与される遊技価値として、特定遊技状態の発生
により所定数の景品玉を払い出すようにしたものや、あ
るいは下記のカード式弾球遊技機においては、所定の点
数を与えるようにしてもよい。
【0083】更に上述した実施形態においては、弾球遊
技機として、遊技者が借り受けた玉を打球供給皿7に投
入して遊技する形式のものを示したが、持ち玉データが
記憶された記憶媒体によって遊技機内に封入された封入
玉を弾発して遊技が行える形式の、いわゆるカード式の
弾球遊技機であってもよい。
【0084】
【発明の効果】以上、説明したところから明らかなよう
に、この発明に係る弾球遊技機は、遊技場側の意志によ
って、確率設定操作手段を操作することにより、予め定
められた複数種類の発生確率の中から1つを選んで設定
できるので、出玉率の調整を高度な技術を要する釘調整
によることなく、簡単に行うことができる。また、その
変更が確率設定操作手段を操作しても即座に遊技に反映
されず、所定の期間を経過した後でなければ変更されな
いので、遊技場側においても、遊技者の不信感を招くよ
うな操作や、遊技場の店員の不正行為ができないという
優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】基板制御ボックスに設けられる確率設定スイッ
チの構成を示す平面図である。
【図2】弾球遊技機の一例としてのパチンコ遊技機の正
面図である。
【図3】パチンコ遊技機の背面概略図である。
【図4】第1実施態様に係る可変表示装置の内部構造を
示す横断面図である。
【図5】可変表示装置の内部構造を示す縦断面図であ
る。
【図6】(A)は、可変表示装置の可変表示器が表示す
る識別情報の各設定確率におけるパターン図であり、
(B)は、各設定確率における確率表図である。
【図7】第1実施態様の動作を制御する制御回路のブロ
ック図である。
【図8】図7に示す制御回路の具体的な動作を示すフロ
ー図である。
【図9】図7に示す制御回路の具体的な動作を示すフロ
ー図である。
【図10】図7に示す制御回路の具体的な動作を示すフ
ロー図である。
【図11】第2実施態様に係る可変表示装置の分解斜視
図である。
【図12】第2実施態様の動作を示すフロー図である。
【図13】設定条件と特定表示状態との関係を示す一覧
表図である。
【図14】設定条件と特定表示状態との関係を示す他の
一覧表図である。
【図15】設定条件と特定表示状態との関係を示す他の
一覧表図である。
【図16】設定条件と特定表示状態との関係を示す他の
一覧表図である。
【符号の説明】
1 パチンコ遊技機;弾球遊技機 16 可変入賞球装置 50 制御基板ボックス 57 確率設定スイッチ;確率設定操作手段 60、130 可変表示装置 66 可変表示器 68a〜68c ドラム状可変表示部材 144a〜144c 回転ドラム 100 マイクロコンピュータ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年11月30日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 弾球遊技機
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、遊技者に所定の
遊技価値を付与可能な特定遊技状態を現出する弾球遊技
機に関し、特に、その特定遊技状態の出現確率を変化さ
せることができる弾球遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、遊技者に所定の遊技価値を付与可
能な特定遊技状態を現出する弾球遊技機として、例え
ば、複数の可変表示部材の停止時の表示の組み合せが予
め定めた表示態様(例えば、すべての表示が「7」;以
下、大当りという)であるときに、特定遊技状態となっ
て遊技盤に設けられた可変入賞球装置が所定時間又は所
定個数の入賞玉があるまで開放する形式のものが知られ
ている。このような弾球遊技機においては、上記した特
定遊技状態の発生確率は、一に可変表示部材の大当りと
なる発生確率に依存している。
【0003】ところで、上記した大当りとなる可変表示
部材の発生確率は、遊技制御プログラムによって一定と
なるように設定されている。このため、特定遊技状態の
単位時間当りの発生頻度は、可変表示部材の可変駆動を
許容する始動入賞口への入賞率、すなわち、始動入賞口
近傍に植立された障害釘の調整具合に大きく左右される
ことになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記したように従来の
弾球遊技機における特定遊技状態の発生頻度は、障害釘
の調整具合に大きく左右されるため、釘の調整には、高
度な熟練技術が要求されていた。また、釘の調整具合を
見れば、遊技熟練者にとってその弾球遊技機の特定遊技
状態が発生しやすいか否かが容易に分かってしまうた
め、結局、特定の遊技者に利益が偏ってしまっていた。
したがって、上記した不都合を解消するために、大当り
の発生確率を調整できるように遊技制御プログラムを変
更すればよいが、この場合において、営業開始前に遊技
場の責任者が誤り無く設定作業を行えることが必要であ
ると共に、営業中に他の従業員が遊技者と結託して、そ
の遊技者に有利なように変更する不正行為が発生してし
まう虞れが考えられる。本発明は、上記した事情に鑑み
なされたもので、その目的とするところは、確率設定の
作業を確実に行うことができると共に、不正行為を確実
に防止することができる弾球遊技機を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明に係る弾球遊技機においては、特定遊技
状態の発生確率を遊技場側において予め用意された複数
種類の確率の範囲内で選択設定できる確率設定手段と、
該確率設定手段の近傍に設けられ且つその確率設定手段
によって設定された設定値を表示する設定値表示手段
と、を備えたことを特徴とするものである。このように
構成された結果、確率設定作業に伴う設定値の変化を逐
一設定値表示手段で確認しながら行うことができるの
で、確率設定の作業を誤り無く確実に行うことができ
る。
【0006】また、前記確率設定手段及び設定値表示手
段を前記特定遊技状態を現出させるための遊技制御手段
を収納する収納手段に設けることにより、電気的に接続
しなければならない確率設定手段と遊技制御手段との接
続構造を簡略化することができる。
【0007】また、前記収納手段には、前記確率設定手
段の操作を特定の者のみが行えるようにするための錠手
段を設けることにより、設定値の変更を特定の者以外の
者が行うことはできず、遊技場の店員等による不正を確
実に防止することができる。
【0008】更に、前記確率設定手段によって設定され
た設定値は、電源OFF状態においても保持されるよう
に構成することにより、確率設定値の変更の必要のない
遊技機についても営業開始前に毎回設定し直さなければ
ならない煩わしさから解放されるので、結果的に確率設
定の作業が簡略化されてその作業能率を向上させること
ができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施形態について説明する。まず、図2を参照して、
この実施形態が適用される弾球遊技機の一例としてのパ
チンコ遊技機について説明する。図2は、パチンコ遊技
機の正面図である。図において、パチンコ遊技機1の機
枠2に開閉自在に取り付けられる額縁状の前面枠3に
は、扉保持枠4が周設され、該扉保持枠4には、ガラス
板5a,5b(図4参照)を有するガラス扉5及び前面
扉6が一側を軸支されて開閉自在に取り付けられてい
る。ガラス扉5の後方であって、前記前面枠3の裏面の
遊技盤保持枠30(図3参照)には、遊技盤13が遊技
盤取付具31a〜31cによって着脱自在に設けられて
いる。また、前面扉6の表面には、排出された景品玉を
貯留し、かつ打玉の発射位置に一個宛供給する打球供給
皿7が固定されている。打球供給皿7の上流側の内部空
間には、遊技に関連する効果音を発生するスピーカー8
が内蔵されている。また、前面扉6には、後述する可変
表示装置60のドラム状可変表示部材68a〜68c及
び可変表示器66の回転を停止させるストップスイッチ
9が設けられている。なお、ドラム状可変表示部材68
a〜68c及び可変表示器66は、ストップスイッチ9
が押圧されないとき、所定時間(例えば、5秒)が経過
することにより自動停止するようになっている。この場
合、ストップスイッチ9を省略してドラム状可変表示部
材68a〜68cおよび可変表示器66を所定時間の経
過によってだけ自動停止させるようにしてもよい。
【0010】前記前面枠3の下方部には、装飾基板10
が固定され、その装飾基板10の前方に打球発射機構の
一部を構成する操作ハンドル11や、前記打球供給皿7
に貯留しきれなかった景品玉を貯留するための余剰玉受
皿12が設けられている。このうち、前記操作ハンドル
11に対応するように前記前面枠3の裏面には、図3に
示すように打球発射装置44が取り付けられている。打
球発射装置44は、取付基板に集約して設けられ、駆動
源としての打球モータ45と、該打球モータ45の回転
により往復回動して打玉を弾発する打球杆46と、該打
球杆46の往復回動に連動して上下動し、図示しない打
球供給装置の玉送り部材を動作させる玉送り摺動杆47
とから構成されている。
【0011】前記遊技盤13の表面には、発射された打
玉を誘導するための打玉誘導レール14aと、該打玉誘
導レール14aによって誘導された打玉が落下するため
の遊技領域15を区画する遊技領域形成レール14bが
ほぼ円状に植立されている。遊技領域15のほぼ中央に
は、複数のドラム状可変表示部材68a〜68c及び可
変表示器66を有する可変表示装置60が設けられ、該
可変表示装置60の下方に開閉板17を有する可変入賞
球装置16が設けられている。開閉板17は、遊技盤1
3の表面に対して下端を軸にして開閉自在に軸支され、
その内部が中央の特定入賞口(V入賞口)18と左右の
通常入賞口19a,19bとに区画されている。そし
て、可変入賞球装置16の開閉板17は、前記可変表示
装置60のドラム状可変表示部材68a〜68cと可変
表示器66との組み合せが所定の表示態様となったとき
に、特定遊技状態となり、所定期間(例えば、20秒経
過するまで、あるいは10個の入賞玉が発生するまで)
開放するように設定され、その開放している間遊技領域
15を落下する打玉を受止めるようになっている。そし
て、受け止められた打玉が特定入賞口18に入賞する
と、再度上記した開放状態を繰り返し、特定入賞口18
に入賞玉が発生する毎に最高10回繰り返すことができ
るようになっている。なお、上記した所定の表示態様の
発生確率は、後述するマイクロコンピュータ100のプ
ログラムによって所定の確率で出現するようになってい
るが、本実施形態においては、この発生確率を変化させ
ることができるようになっている。
【0012】また、可変入賞球装置16の中央上部及び
下方両側には、前記ドラム状可変表示部材68a〜68
cの回転及び可変表示器66の可変表示を許容する始動
入賞口20a〜20Cが設けられている。また、始動入
賞口20a〜20cには、始動入賞玉検出器36a〜3
6c(図3参照)が設けられ、始動入賞口20a〜20
cに入賞した打玉を検出して後述するマイクロコンピュ
ータ100に検出信号を送るようになっている。なお、
可変入賞球装置16には、特定遊技状態となって開閉板
17に入賞した入賞玉数を表示する入賞個数表示器21
が設けられている。
【0013】更に、遊技領域15には、前記可変表示装
置60の左右側方及び下部側方に通常の入賞口22a,
22b、23a,23bが設けられている。また、可変
表示装置60の上部にも通常入賞口63が設けられてい
る。
【0014】また、遊技領域15には、落下する打玉の
流下速度や方向を変化せしめる風車24a,24b,2
5a,25bや多数の障害釘26(図4参照)が設けら
れるとともに、前記した特定遊技状態になったときに点
灯又は点滅して遊技者にその旨を報知する遊技効果ラン
プ27a,27bが設けられている。この遊技効果ラン
プ27a,27bと同じ効果を奏するものとして前記前
面枠3の上部に設けられる枠ランプ28a,28bや、
前記風車のうち上部左右に配置されるランプ付風車24
a,24bがある。なお、これらにランプ類は、特定遊
技状態となったときだけでなく、前記ドラム状可変表示
部材68a〜68c等が回転しているときにも異なる態
様で点灯、あるいは点滅して遊技の雰囲気を盛り上げる
ようになっている。
【0015】更に、遊技領域15の最下方には、上記し
たいずれの入賞領域にも入賞しなかった打玉が遊技盤1
3の後方に導かれるアウト口29が設けられている。な
お、上記した障害釘26は、遊技盤13の全体に亘って
植立されており、当然のことながら前記始動入賞口20
a〜20cの上方にも植立されている。しかして、始動
入賞口20a〜20cへの入賞率は、この障害釘26の
調整によって大きく左右されるため、高度な技術が必要
とされるが、本実施形態においては、後述するように特
定遊技状態の発生確率を調節できるようになっているた
め、始動入賞口20a〜20cの入賞率を正確に制御す
るための釘調整操作をしなくても、釘調整したと同じ効
果を得ることができる。
【0016】次に、図3を参照してパチンコ遊技機1の
背面の構造について説明する。前記遊技盤13の裏面に
は、前記各入賞領域に入賞した入賞玉を左右に振分けな
がら下方に誘導する誘導径路が形成された入賞玉集合カ
バー体32が固定されている。この入賞玉集合カバー体
32のほぼ中央には、前記可変表示装置60のドラムモ
ータ71を有する駆動機構を収納する収納ボックス70
が後方に突出するように開口が開設され、更に、その下
方には、可変入賞球装置16の開閉板17を開閉駆動す
るためのソレノイド33が固定されている。なお、可変
入賞球装置16の裏側には、前記特定入賞口18に打玉
が入賞したことを検出するV入賞玉検出器34や、前記
開閉板17に入賞した入賞玉を計数するための10カウ
ント検出器35も設けられている。また、入賞玉集合カ
バー体32には、前記始動入賞口20aに対する始動入
賞玉検出器36aが設けられている。他の始動入賞口2
0b,20cに対応する始動入賞玉検出器36b,36
cは、始動入賞口20b,20cと一体的に設けられて
いる。更に、入賞玉集合カバー体32の裏面上部には、
遊技盤13に設けられる前記したスイッチやランプ及び
駆動源等から延びる配線を中継する中継端子基板37が
取り付けられている。
【0017】また、前記遊技盤13の裏面全体を覆うよ
うに機構板38が開閉自在に設けられるが、この機構板
38は、周知のように入賞玉を1個づつ処理して、それ
に対応する所定個数の景品玉を前記打球供給皿7、ある
いは余剰玉受皿12に排出させるための各種の機構が設
けられるものである。すなわち、機構板38の前面側に
は、図3において一点鎖線で示すように入賞玉を一ケ所
に集合させる入賞玉集合樋39が形成され、該入賞玉集
合樋39の出口には、入賞玉を1個宛処理する入賞玉処
理器40が設けられている。一方、機構板38の後面側
には、図3において一転鎖線で示す景品玉タンク41、
景品玉整列樋42、及び景品玉払出装置43、該景品玉
払出装置43で払い出された景品玉を前記打球供給皿7
や前記余剰玉受皿12に誘導する景品玉排出通路(図示
しない)等が形成されている。
【0018】なお、前記前面枠3の裏面下部には、前記
したように打球発射装置44が固定されている。また、
この打球発射装置44の一側には、前記した図示しない
景品玉排出通路と余剰玉受皿12とを接続する接続樋4
8も固定されている。
【0019】更に、機構板38の後面側には、前記可変
表示装置60や可変入賞球装置16等の動作を制御する
収納手段としての制御基板ボックス50が着脱自在に取
り付けられている。この制御基板ボックス50は、図1
にその詳細を示すように、直方体形状の金属製の基板ボ
ックス本体51の内部に後述する遊技制御手段としての
マイクロコンピュータ100を含む制御基板(図示しな
い)が収納され、その表面に内部で発生する熱を逃す放
熱孔52が多数穿設されている。また、基板ボックス本
体51の一側には、前記した制御基板に植立されたコネ
クタ(図示しない)に接続された配線53が導出され、
その配線53を被覆するようにコネクタカバー54がビ
スで固定されている。なお、配線53は、前記した中継
端子基板37や後述する可変表示装置60の接続端子板
95に接続されるようになっている。
【0020】更に、基板ボックス本体51には、錠手段
としての施錠機構56を有する開閉板55が設けられて
いる。施錠機構56は、鍵孔56aと、該鍵穴56aに
差し込まれた鍵(通常、遊技場の責任者が所持してい
る)によって回転せしめられる係止板56bと、通常の
状態において前記鍵孔56aを閉塞する鍵孔カバー56
cとから構成され、まず、鍵孔カバー56cを回転移動
させた後に、遊技場の責任者が所持する鍵を鍵孔56a
に差し込んで回転することにより係止板56bが回転し
て開閉板55を開放することができようになっている。
これによって、次に説明する確率設定スイッチ57によ
る設定値の変更を特定の者以外の者が行うことはでき
ず、遊技場の店員等による不正を確実に防止することが
できる。
【0021】開閉板55の内部には、この実施形態の要
部である特定遊技状態の発生確率を変更するための構成
が収納されている。すなわち、特定遊技状態の発生確率
を変更するための確率設定手段の一部を構成する確率設
定スイッチ57が設けられている。確率設定スイッチ5
7は、押しボタン形式のものが使用されており、このた
め、確率設定スイッチ57を押圧動作される毎に特定遊
技状態の発生確率が変更されるようになっている。この
実施形態の場合は、後述するように特定遊技状態の発生
確率は、5段階に設定され、確率設定スイッチ57が押
圧動作される毎に順次変化するようになっている。そし
て、確率設定スイッチ57の一側には、設定値表示手段
として現在の設定確率を表示する現在設定値表示器58
aと次回の設定確率を表示する次回設定値表示器58b
とが設けられている。現在設定値表示器58aは、確率
設定スイッチ57が操作される前の設定確率を表示する
ものであり、次回設定値表示器58bは、確率設定スイ
ッチ57の操作された後の設定確率を表示している。
【0022】このように確率設定スイッチ57によって
設定される設定確率を表示するようにしたのは、確率設
定作業に伴う設定値の変化を逐一設定値表示器58a,
58bで確認しながら行って、確率設定の作業を誤り無
く確実に行うことができるようにすると共に、特に、本
実施形態では、確率設定スイッチ57を押圧して設定確
率を変更しても、その変更後の設定確率が遊技に反映さ
れるのは、一定期間を経過した後であるため、まだこれ
から継続される設定確率と、一定期間経過後に変更され
る設定確率とを表示して、誤操作を無くすためである。
なお、確率設定操作手段を実施形態のような押しボタン
形式でなく、目盛付きレバーにした場合には、次回設定
表示器58bは、必要ない。
【0023】また、確率設定スイッチ57の他側には、
可変表示回数表示器59が設けられている。この可変表
示回数表示器59は、可変表示装置60のドラム状可変
表示部材68a〜68c及び可変表示器66の可変回数
を表示するもので、リセットされた時点では、予め定め
られた一定数(例えば、2000)を表示し、前記始動
入賞玉検出器36a〜36cからの検出信号に基づいて
可変動作が行われる毎に「1」づつ減算される。そし
て、その表示が「0」になると、前記確率設定スイッチ
57で設定された次回の設定確率が働くようになる。す
なわち、この実施形態の場合、遊技場の責任者が確率設
定スイッチ57を操作した時点での可変表示回数表示器
59で表示されている残存回数(2000以内の数;所
定の期間)が経過するまでは、その変更後の設定確率が
遊技に反映されないようになっている。したがって、確
率設定スイッチ57を操作する前に設定された設定確率
は、可変表示回数表示器59で表示されている残存回数
が「0」になるまでの期間維持されることになる。
【0024】なお、上記した現在設定値表示器58a、
次回設定値表示器58b、及び可変表示回数表示器59
に表示されるデータは、電源がOFFされたときも、バ
ックアップされてそのまま記憶され、再度電源がONさ
れたときに、電源OFF時のデータが表示されるように
なっている。このように構成することにより、確率設定
値の変更の必要のない遊技機についても営業開始前に毎
回設定し直さなければならない煩わしさから解放される
ので、結果的に確率設定の作業が簡略化されてその作業
能率を向上させることができる。
【0025】次に、上記した確率設定スイッチ57の操
作によって、特定遊技状態の発生確率に直接関係する可
変表示装置60の構成について、図2及び図4ないし図
6を参照して可変表示装置の構成について説明する。
【0026】可変表示装置60は、前記遊技盤13の表
面に取り付けられる取付基板61と、遊技盤13の裏面
に取り付けられる駆動機構部分を収納する収納ボックス
70とに分けられる。そこで、まず遊技盤13の表面に
取り付けられる取付基板61の構成について説明する。
【0027】取付基板61の上部には、通常入賞口63
が形成され、その通常入賞口63の前面に上部装飾板6
2が取り付けられている。また、取付基板61の下方部
分には、透明の前面カバーレンズ64が円弧状に取り付
けられている。この前面カバーレンズ64は、ドラム状
可変表示部材68a〜68cの表面に描かれた図柄が3
つ分見えるような大きさに選ばれ、特に中央の図柄がよ
り大きく見えるように拡大レンズ部65を構成してい
る。
【0028】前面カバーレンズ64の上方で前記上部装
飾板62の中央には、可変表示器66が設けられてい
る。この可変表示器66は、電気的可変表示部材として
7セグメントLEDが使用されて、「7」「C」「E」
「H」「J」の5種類の図柄を表示することができると
ともに、上記ドラム状可変表示部材68a〜68cと協
動して大当り態様を表示するために設けられるものであ
る。すなわち、ドラム状可変表示部材68a〜68cの
表示態様と可変表示器66との表示態様との組み合せが
予め定められた大当り態様であるときに可変入賞球装置
16を遊技者に有利な第1の状態に変化させるものであ
る。なお、可変表示器66は、特定遊技状態となったと
きは、可変入賞球装置16の開閉板17の開成回数を表
示するために使用されるようになっている。
【0029】また、前記上部装飾板62には、前記可変
表示器66の下方に始動入賞記憶表示器67a〜67d
が設けられている。この始動入賞記憶表示器67a〜6
7dは、可変表示装置60が動作中に前記始動入賞口2
0a〜20cに入賞して記憶された入賞玉を表示させる
ためのものであり、最高4個まで記憶表示される。した
がって、可変表示装置60の動作が終了した時点で、始
動入賞記憶表示器67a〜67dが点灯していれば、そ
の点灯している数だけ再度可変表示装置60が動作し、
その動作開始毎に1つづつ消灯する。
【0030】ところで、上記したドラム状可変表示部材
68a〜68c及び可変表示器66の大当り態様となる
表示態様の組み合せについては、以下のように設定され
ている。すなわち、大当り態様となるためには、ドラム
状可変表示部材68a〜68cの中央部分(拡大レンズ
部65)に表示される表示が「ゾロ目」(後述するよう
にドラム状可変表示部材68a〜68cは、「0〜9」
の10種類の数字を表示する)で、可変表示器66に5
種類の中から「7」が表示されたときに大当り態様とな
る。しかしてドラム状可変表示部材68a〜68cにお
いて「ゾロ目」が出る確率は、(1/10×1/10×
1/10)×10=10/1000=1/100であ
る。
【0031】一方、可変表示器66に「7」が表示され
る確率は、図6(A)に示すように、5段階に設定さ
れ、その段階を前記確率設定スイッチ57の操作によっ
て選択設定できるようになっている。しかして、設定
においては、10個の識別情報のうち2個が「7」であ
り、設定においては、10個の識別情報のうち3個が
「7」であり、設定においては、10個の識別情報の
うち4個が「7」であり、設定においては、10個の
識別情報のうち5個が「7」であり、設定において
は、10個の識別情報のうち6個が「7」である。した
がって、ドラム状可変表示部材68a〜68cの表示が
「ゾロ目」で、且つ可変表示器66の表示が「7」であ
る大当り態様の発生確率は、図6(B)に示すようにな
る。
【0032】つまり、前記確率設定スイッチ57で設定
を選択した場合には、大当り態様の発生確率は、2/
1000であり、設定を選択した場合には、大当り態
様の発生確率は、3/1000であり、設定を選択し
た場合には、大当り態様の発生確率は、4/1000で
あり、設定を選択した場合には、大当り態様の発生確
率は、5/1000であり、設定を選択した場合に
は、大当り態様の発生確率は、6/1000である。し
たがって、遊技場の責任者は、上記した発生確率で出現
する特定遊技状態を任意に選択設定することにより、当
該パチンコ遊技機1に対して高度な釘調整をすることな
く出玉率の調整を行うことができる。
【0033】次に、遊技盤13の裏面に取り付けられる
収納ボックス70の構造について主として図4及び図5
を参照して説明する。この収納ボックス70内には、可
変表示装置60の主要部であるドラム状可変表示部材6
8a〜68cを回転せしめる駆動機構が収納されてい
る。ドラム状可変表示部材68a〜68cの外周表面に
は、複数の図柄(実施形態では、「0〜9」までの10
種類の数字)を有する図柄表示シール69a〜69cが
貼付されている。したがって、駆動機構は、上記図柄が
前記拡大レンズ部65に1つ正確に見えるようにドラム
状可変表示部材68a〜68cを停止し、且つ停止した
図柄の組み合せを判定するための検出手段を有するよう
に構成されるものである。
【0034】しかして、収納ボックス70の一側側壁に
は、ギヤボックス76が該側壁との間に空間部を有して
取り付けられ、該ギヤボックス76にドラムモータ71
が固着されている。ドラムモータ71のモータ出力軸7
2には、駆動ギヤ73が固定され、該駆動ギヤ73と噛
み合う伝達ギヤ74が回転シャフト75に固定されてい
る。なお、駆動ギヤ73と伝達ギヤ74とは、前記ギヤ
ボックス76内に位置するように配設される。前記回転
シャフト75は、収納ボックス70の両側側壁の前方に
設けたシャフト軸受77a,77bによって回転自在に
軸支されている。従って、回転シャフト75は、前記ド
ラムモータ71が回転すると、駆動ギヤ73および伝達
ギヤ74を介して一定速度で回転することになる。な
お、この回転速度は、ドラム状可変表示部材68a〜6
8cに描かれた図柄が、通常の人では、識別できない速
度に選定される。これは、識別できる速度で回転する
と、熟練した遊技者の中には、前記したストップスイッ
チ9を操作することによって、ドラム状可変表示部材6
8a〜68cに描かれた図柄の組み合わせを意図的に大
当り態様となるように狙って停止させることができるよ
うになるので、これを防止するためである。
【0035】前記回転シャフト75には、適宜の間隔を
置いて、固定ワッシャー80a〜80hが固定されてい
る。そして、固定ワッシャー80bと80cとの間に左
側のドラム状可変表示部材68aが、固定ワッシャー8
0dと80eとの間に中央のドラム状可変表示部材68
bが、固定ワッシャー80fと80gとの間に右側のド
ラム状可変表示部材68cがそれぞれ回転シャフト75
に遊嵌されている。更に、固定ワッシャー80b,80
d,80fと各ドラム状可変表示部材68a〜68cの
中心軸との間には、係止リング79a〜79cを介して
スプリング81a〜81cが挿入され、常にスプリング
81a〜81cの付勢力により、ドラム状可変表示部材
68a〜68cを一方の固定ワッシャー80c,80
e,80g側へ押圧している。これにより回転シャフト
75の回転力を各ドラム状可変表示部材68a〜68c
に伝達するとともにドラム状可変表示部材68a〜68
cが停止したときにも回転シャフト75とスリップする
ようになっている。
【0036】ドラム状可変表示部材68a〜68cの一
側側面外周沿には、ラチェット歯車78a〜78cが一
体的に突設形成され、後述するストップレバー91a〜
91cの鉤部92a〜92cと係合するようになってい
る。このラチェット歯車78a〜78cの歯数は、ドラ
ム状可変表示部材68a〜68cの表面に描かれた図柄
の数と同一の数(図示の実施形態では10個)だけ形成
されている。また、ラチェット歯車78a〜78cの内
側中心寄りには、多数の透孔82が穿設され、これらの
透孔82は、複数種類(図示の実施形態では、五種類)
の透孔に分類される。なお、透孔82は、内部を通過す
る光が散乱しないように筒状に形成される。
【0037】また、収納ボックス70の一方の側壁に
は、投光器カバー85a〜85eに納められた投光器8
3a〜83eが設けられ、他方の側壁には、投光器83
a〜83eに対応して、やはり受光器カバー86a〜8
6eに納められた受光器84a〜84eが設けられてい
る。投光器83a〜83eは、たとえば発光ダイオード
で構成されており、受光器84a〜84eは、たとえば
フォトダイオードやフォトトランジスター等で構成され
ている。各投光器83a〜83eから発せられた光は、
前記透孔82のいずれかを通過して各受光器84a〜8
4eに到達するが、どの受光器84a〜84eが光を受
けたかは、後述する制御回路によって判断される。な
お、上記した実施形態においては、3つのドラム状可変
表示部材68a〜68cの表示結果を一度に検出できる
構成を示したが、各ドラム状可変表示部材68a〜68
cの表示結果をそれぞれ独立に検出できる構成としても
よい。
【0038】収納ボックス70の後壁前面には、後壁後
面に配置される放熱用のソレノイド取付板88と連結し
て3つのドラムソレノイド87a〜87cが取り付けら
れ、該ドラムソレノイド87a〜87cの上部から突出
するプランジャー89a〜89cには、それぞれストッ
プレバー91a〜91cが結合されている。なお、プラ
ンジャー89a〜89cには、復帰バネ90a〜90c
が周設され、常にプランジャー89a〜89cを上方向
に付勢している。各ストップレバー91a〜91cに
は、共通的に1本の支軸93が挿通され、この支軸93
を中心にして上下方向に回動するようになっている。各
ストップレバー91a〜91cの先端には、鉤部92a
〜92cが形成され、この鉤部92a〜92cが前記ラ
チェット歯車78a〜78cと係合して、各ドラム状可
変表示部材68a〜68cを停止保持するようになって
いる。また、収納ボックス70の下壁裏面には、可変表
示装置60に設けられる電気的部品からの配線、例え
ば、ドラムソレノイド87a〜87cから延びる配線9
4a〜94cを中継する接続端子板95(図5参照)が
取り付けられている。
【0039】上記のように構成されたドラム状可変表示
部材68a〜68cとストップレバー91a〜91cと
の関係について説明すると、ドラムソレノイド87a〜
87cが励磁されている間は、ストップレバー91a〜
91cの鉤部92a〜92cが上方に回動して、ラチェ
ット歯車78a〜78cとの係合が外れ、ドラム状可変
表示部材68a〜68cが回転シャフト75の回転に応
じて回転する。ドラムソレノイド87a〜87cが消磁
すると、プランジャー89a〜89cは、復帰バネ90
a〜90cの付勢力によって復帰され、これによりスト
ップレバー91a〜91cの鉤部92a〜92cが下方
に回動して、ラチェット歯車78a〜78cに噛み合
い、直ちにドラム状可変表示部材68a〜68cの回転
を停止させる。
【0040】なお、この実施形態では、前記確率設定ス
イッチ57によっては、ドラム状可変表示部材68a〜
68cの設定確率を変化させるようになっていないが、
これを変化させることができるように構成しても良い。
例えば、ドラムが2つ停止した時点で投光器をONし、
このとき3つ揃う可能性があれば、残り1つのドラムが
回転しているときに、その揃うこととなる識別情報が遊
技盤前面側を通過するときに瞬間的に所定の受光器がO
Nすることになるため、この受光器がONしてから所定
のタイミングで残り1つのドラムの停止制御を行うよう
にすればよい。この場合、当り停止制御するか外れ停止
制御するかを決定するデータの内容を遊技場側で調整で
きるようにする。例えば、設定において、当り指令デ
ータ数;1 外れ指令データ数;14、設定におい
て、当り指令データ数;2 外れ指令データ数;13、
設定において、当り指令データ数;3 外れ指令デー
タ数;12、設定において、当り指令データ数;4
外れ指令データ数;11、設定において、当り指令デ
ータ数;5 外れ指令データ数;10、とし、それぞれ
のデータをランダムに選択するようにすればよい。ただ
し、この場合一度選択されたデータは、元に戻して再度
選択の対象にする。
【0041】以上、パチンコ遊技機1の構成について、
それぞれ詳細に説明してきたが、このパチンコ遊技機1
の動作について図7及び図8(A)ないし図10を参照
して説明する。
【0042】まず、パチンコ遊技機1の制御について図
7に基づいて説明する。図7は制御回路構成ブロック図
である。図において、制御回路は制御中枢としてのマイ
クロコンピュータ100を含む。マイクロコンピュータ
100は以下に述べるようなパチンコ遊技機1の全体の
動作を制御する機能を有する。このために、マイクロコ
ンピュータ100は、たとえば、数チップのLSIで構
成されており、その中には制御動作を所定の手順で実行
することのできるMPU101と、MPU101の動作
プログラムデータを格納するROM102と、必要なデ
ータの書込みおよび読出しができるRAM103とを含
む。なお、RAM103は、電源がOFFとされたとき
も、その内容が消滅しないようにバックアップ型を使用
した方が好ましいが、バックアップ型でなくても完全さ
の程度は、やや落ちるが本発明の目的は一応達成でき
る。
【0043】更に、マイクロコンピュータ100は、入
力信号を受けてMPU101に入力データを与える入力
回路104と、MPU101からの出力データを受けて
外部に出力する出力回路105と、MPU101から音
データを受けるサウンドジェネレータ106と、電源投
入時にMPU101にリセットパルスを与えるパワーオ
ンリセット回路107と、MPU101にクロック信号
を与えるクロック発生回路108と、クロック発生回路
108からのクロック信号を分周して割込パルスを定期
的にMPU101に与えるパルス分周回路(割込パルス
発生回路)109と、MPU101からのアドレスデー
タをデコードするアドレスデコード回路110を含む。
MPU101はパルス分周回路109から定期的に与え
られる割込パルスに応じて、割込制御ルーチンの動作を
実行することが可能となる。またアドレスデコード回路
110はMPU101からのアドレスデータをデコード
し、ROM102、RAM103、入力回路104、出
力回路105、サウンドジェネレータ106にそれぞれ
チップセレクト信号を与える。
【0044】なお、この実施形態では、ROM102
は、その内容の書き換え、すなわち必要が生じた場合に
は、その中に格納されたMPU101のためのプログラ
ムデータを変更することができるようにプログラマブル
ROMが用いられる。そしてMPU101はROM10
2内に格納されたプログラムデータに従って、かつ以下
に述べる各制御信号の入力に応答して、可変表示装置6
0や可変入賞球装置16等に対して制御信号を与える。
【0045】マイクロコンピュータ100には、入力信
号として、次のような信号が与えられる。まず、始動入
賞口20a〜20cのそれぞれに対応して設けられた始
動入賞玉検出器36a〜36cの検出信号は、始動入賞
玉検出回路111に与えられ、マイクロコンピュータ1
00に始動入賞玉検出信号が与えられる。ストップスイ
ッチ9で検出された検出信号は、ストップスイッチ回路
112に与えられ、ストップ信号としてマイクロコンピ
ュータ100に与えられる。確率設定スイッチ57で検
出された検出信号は、確率設定スイッチ回路113に与
えられ、遊技場側が設定した特定遊技状態の発生確率の
選択信号としてマイクロコンピュータ100に与えられ
る。V入賞玉検出器34で検出された検出信号は、V入
賞玉検出回路114に与えられ、繰り返し信号としてマ
イクロコンピュータ100に与えられる。10カウント
検出器35で検出された検出信号は、10カウント検出
回路115に与えられ、入賞玉数計数信号としてマイク
ロコンピュータ100に与えられる。受光器84a〜8
4eで検出された検出信号は、受光器回路116に与え
られ、ドラム状可変表示部材68a〜68cの組み合せ
判定信号としてマイクロコンピュータ110に与えられ
る。
【0046】また、マイクロコンピュータ110は以下
の回路及び装置に制御信号を与える。まず、投光器回路
117を介して投光器83a〜83eに点灯信号を与え
る。モータ回路118を介してドラム状可変表示部材6
8a〜68cのドラムモータ71に駆動信号を与える。
ソレノイド回路119を介してドラム状可変表示部材6
8a〜68cのドラムソレノイド87a〜87cにドラ
ム駆動信号を与える。ソレノイド回路120を介してソ
レノイド33に駆動信号を与え、開閉板17の開閉を行
う。ランプ回路121を介して、特定遊技状態に対応し
て設けられる遊技効果ランプ27a,27b、及び枠ラ
ンプ28a,28bをそれぞれ点灯もしくは点滅させる
ための制御信号を与える。LED回路122を介して、
始動入賞口20a〜20cに入賞した数を表示する始動
入賞記憶表示器67a〜67dを点灯させるための制御
信号を与える。ディジタル表示駆動回路123を介し
て、可変表示器66、入賞個数表示器21、現在設定値
表示器58a、次回設定値表示器58b、及び可変表示
回数表示器59を表示させるための制御信号を与える。
更に、アンプ124を介してスピーカー8から効果音を
報知させる。なお、上記構成の各回路には、電源回路1
25から所定の直流電圧が供給される。
【0047】次に、図8(A)ないし図10のフロー図
を参照して図7に示す制御回路の動作を説明する。制御
回路の電源がONされると、マイクロコンピュータ10
0は、すべての値を初期化して次の信号を待つ。ところ
でマイクロコンピュータ100は、上記初期化が終了す
ると、図8(A)及び図8(B)に示される割込ルーチ
ンが常に割込まれるように処理される。この割込ルーチ
ンは、パルス分周回路(割込パルス発生回路)129か
ら4mSごとに割込まれる信号に基づいてステップS1
〜ステップS4の処理、及びステップS5〜ステップS
7の処理を行う。
【0048】まず、図8(A)において、遊技中のパチ
ンコ玉が、始動入賞口20a〜20cのいずれかに入賞
したか否かを始動入賞玉検出器36a〜36cの検出信
号に基づいて判別し(ステップS1)、いずれかの始動
入賞口20a〜20cに入賞していた場合には、前記R
AM103内に記憶されている始動入賞記憶カウンタの
値が「4」か否かが判別され(ステップS2)、「4」
でない場合には、始動入賞記憶カウンタに記憶されてい
る数値に1を加える(ステップS3)とともにLED回
路122を介して始動入賞記憶表示器67a〜67dを
点灯させ(ステップS4)、割込みを終了する。一方、
ステップS1で始動入賞検出器36a〜36cからの検
出信号がない場合、およびステップS2で始動入賞記憶
カウンタに記憶されている数値が「4」の場合にも割込
みは、終了する。
【0049】次に、図8(B)において、制御基板ボッ
クス50の確率設定スイッチ57がONされたか否かが
判別され(ステップS5)、ONされた場合には、次回
設定値表示器58bに表示されているディジタルデータ
を次のディジタルデータに変更処理し(ステップS
6)、次いで、現在設定値を現在設定値表示器58aに
表示し、新たに設定された次回設定値を次回設定値表示
器58bに表示し、可変表示回数カウンタに記憶されて
いる残存回数を可変表示回数表示器59に表示して(ス
テップS7)、割込み処理を終了する。なお、可変表示
回数カウンタは、始動入賞口20a〜20cに打玉が入
賞して、可変表示装置60のドラムモータ71が停止し
た後に、その信号に基づいて「1」づつ減算される。
【0050】一方、図9のメインルーチンに戻って説明
すると、初期化された後に、パチンコ遊技機1でゲーム
が始められ、遊技盤13の遊技領域15にパチンコ玉が
打ち込まれ、打ち込まれたパチンコ玉が、前記割込ルー
チンによって処理されたところにより、始動入賞記憶カ
ウンタの値が「0」か否かが判別される(ステップS
8)。始動入賞記憶カウンタの値が「0」の場合は、
「0」でなくなるまで次の処理に進まない。
【0051】一方、前記ステップS8において、始動入
賞記憶カウンタの値が「0」でないと判別された場合に
は、マイクロコンピュータ100は、まず、始動入賞記
憶カウンタから1を減じ、これに対応して始動入賞記憶
表示器68a〜68dを1つ消灯し(ステップS9)、
その後、ソレノイド励磁信号をソレノイド回路119に
与えて、ドラムソレノイド87a〜87cをON(励
磁)する(ステップS10)。更に、ドラムソレノイド
87a〜87cがONされた後、ドラム状可変表示部材
68a〜68cのラチェット歯車78a〜78cとスト
ップレバー91a〜91cの鉤部92a〜92cとの係
合を完全に解除するために、微小時間(約100mS)
だけ時間を経過させてから(ステップS11)、ドラム
回転制御信号及びディジタル可変表示開始信号をモータ
回路118及びディジタル表示駆動回路123に与え
て、ドラムモータ71及び可変表示器66を回転及び可
変駆動させて、ドラム状可変表示部材68a〜68c及
び可変表示器66の可変表示を開始させる(ステップS
12)。そして、可変表示している旨を報知する(ステ
ップS13)。
【0052】次に、ドラム状可変表示部材68a〜68
c及び可変表示器66の可変表示が開始してから、遊技
者がストップスイッチ9を押圧したか否かの判別が行わ
れ(ステップS14)、もし押圧されていない場合に
は、次のステップS15で可変表示開始から一定時間
(例えば、5秒)経過したか否かが判別される。もし、
一定時間経過していない場合はステップS14に戻る。
【0053】ステップS14でストップスイッチ9が押
圧されるか、あるいはストップスイッチ9が押圧される
ことなく可変表示開始から一定時間経過した後には、1
0通りの時間の中から、ランダムに選択された1つの時
間TR1経過させた(ステップS16)後に、まず左の
可変表示部材68aが停止される(ステップS17)。
これはマイクロコンピュータ100がソレノイド回路1
19に対して励磁停止信号を送り、ドラムソレノイド8
7aを消勢させることによって行われる。また、それと
同時にアンプ124に音声信号を与えて、左の可変表示
部材68aが停止したことを表示する音声をスピーカー
8から発生させる(ステップS18)。左の可変表示部
材68aが停止した後、再度、10通りの時間の中か
ら、ランダムに選択された1つの時間TR2経過後に
(ステップS19)、ドラムソレノイド87bがOFF
されて中央の可変表示部材68bが停止される(ステッ
プS20)とともに、中央の可変表示部材68bが停止
したことを表示する音声が発生させられる(ステップS
21)。更に、中央の可変表示部材68bが停止した
後、同様に、10通りの時間の中から、ランダムに選択
された1つの時間TR3経過後に(ステップS22)、
ドラムソレノイド87cがOFFされて右の可変表示部
材68cが停止される(ステップS23)とともに、右
の可変表示部材68cが停止したことを表示する音声が
発生させられる(ステップS24)。なお、上記した微
小時間TR1の時間の選択は、停止条件成立時に行って
もよいし、始動入賞時に行うようにしてもよい。同様
に、微小時間TR2,TR3及び後述するTR4の時間
の選択は、停止条件成立時に行ってもよいし、先の微小
時間TRn−1(n=2〜4)の経過時に行うようにし
てもよい。
【0054】3つのドラム状可変表示部材68a〜68
cが停止した後に、マイクロコンピュータ100から、
投光器回路117に制御信号が与えられて、投光器83
a〜83eが点灯される(ステップS25)。投光器8
3a〜83eが点灯された後、6通りの時間の中から選
択された1つの微小時間TR4を経過させる(ステップ
S26)。ステップS26で微小時間TR4が経過した
後に、可変表示器66のディジタル可変表示が停止し
(ステップS27)、それが停止した旨が報知される
(ステップS28)。上記のようにしてすべてのドラム
状可変表示部材68a〜68c及び可変表示器66が停
止した後に、ドラム状可変表示部材68a〜68cの表
示が「ゾロ目」で、且つ可変表示器66のディジタルの
表示が「7」を表示しているか否かが判別される(ステ
ップS29)。すなわち、大当り態様となっているか否
かが判別される。
【0055】前記ステップS29において、大当り態様
でないと判別された場合には、ドラムモータ71の回転
を停止させるとともに、投光器83a〜83cをOFF
とした後(ステップS30)、可変表示回数カウンタの
値から「−1」処理して、(ステップS31)、その
後、可変表示回数カウンタの値が「0」か否かが判別さ
れ(ステップS32)、「0」の場合には、確率設定ス
イッチ57によって設定されていた新たな次回設定値に
変更処理し(ステップS33)、更に、可変表示回数カ
ウンタの値を新たに「2000」にセットする(ステッ
プS34)。そして、その後、最初のステップS8に戻
る。また、前記ステップS32において、可変表示回数
カウンタの値が「0」でない場合も、最初のステップS
8に戻る。
【0056】一方、前記ステップS29において大当り
態様であると判別された場合には、前記と同様に、ドラ
ムモータ71の回転を停止させるとともに、投光器83
a〜83cをOFFとした後(ステップS35)、可変
表示回数カウンタの値から「−1」処理して、(ステッ
プS36)、その後、可変表示回数カウンタの値が
「0」か否かが判別され(ステップS37)、「0」の
場合には、確率設定スイッチ57によって設定されてい
た新たな次回設定値に変更処理し(ステップS38)、
更に、可変表示回数カウンタの値を新たに「2000」
にセットする(ステップS39)。そして、その後、図
10に示す処理に進む。また、前記ステップS37にお
いて、可変表示回数カウンタの値が「0」でない場合
も、図10に示す処理に進む。なお、この場合、可変表
示部材68a〜68c及び可変表示器66の表示態様
が、大当り態様でなく、予め定められた表示態様である
場合には、小当り状態として遊技者に大当りとは異なる
価値を与えるようにしても良い。もちろん、小当り状態
の発生確率を変更できるようにしてもよい。
【0057】次に、特定遊技状態、すなわち、大当りと
なったときの可変入賞球装置16の動作について図10
を参照して説明する。前記ステップS29において、マ
イクロコンピュータ100が大当り状態を判別した場合
には、アンプ124に音信号を与えてスピーカー8から
音を発生させるとともにランプ回路121にランプ信号
を与えて遊技効果ランプ27a,27b,28a,28
b等を点滅または点灯させて、大当り状態である旨を遊
技者に報知する(ステップS40)。
【0058】次いで、大当り状態となったことを時間的
余裕をもって報知することによって遊技者の抑揚感を向
上させるために、所定時間(約3〜4秒)を経過させて
から(ステップS41)、可変入賞球装置11の開閉板
17を開成させる(ステップS42)。これは、マイク
ロコンピュータ100がソレノイド回路120に制御信
号を与え、ソレノイド33がON(励磁)されることに
よってなされる。この際、開閉板17の開成回数を計数
する開成回数カウンターに1を加算するとともに、ソレ
ノイド33を励磁する時間を制御するタイマーをセット
する。そして、開閉板17が開成している旨をスピーカ
ー8やランプ等で報知するとともにディジタル表示駆動
回路123を介してディジタル表示器66に開成回数を
報知する(ステップS43)。
【0059】次に、開閉板17が開成してからは、可変
入賞球装置16内に入賞した玉が、特定入賞口18に入
賞したか否かが判別される(ステップS44)。これ
は、V入賞玉検出器34の検出信号が、V入賞玉検出回
路114を介してマイクロコンピュータ100に送られ
ることによって成される。マイクロコンピュータ100
が、V入賞玉検出器34の検出信号があると判別した場
合には、開閉板17の開成回数カウンタの値が「10」
になっているか否かが判別される(ステップS45)。
開成回数カウンタの値が10になっていない場合には、
更に、V入賞玉検出器34が、すでに作動したか否かが
判別される(ステップS46)。これは、V入賞フラグ
がセットされているかどうかで判断される。V入賞フラ
グがセットされていない場合には、V入賞フラグをセッ
トして(ステップS47)、次の処理(ステップS4
8)に進む。前記ステップS44でV入賞玉検出器34
がONされていないと判別された場合、前記ステップS
45で開閉板17の開成回数カウンタの値が「10」に
なっていると判別された場合、及び前記ステップS46
ですでにV入賞フラグがセットされていると判別された
場合には、V入賞フラグをセットさせることなくステッ
プS48に進む。
【0060】ステップS48においては、可変入賞球装
置16内に入賞したすべての入賞玉を検出する10カウ
ント検出器35がONしたか否かが判別される。10カ
ウント検出器35が入賞玉を検出するごとに、その検出
信号が10カウント検出回路115を介してマイクロコ
ンピュータ100に送られ、RAM103内に設けられ
た10カウントカウンタに「1」づつ加算する(ステッ
プS49)。そして、その後前記した10カウントカウ
ンタの値が「10」になっているか否かが判別される
(ステップS50)。10カウントカウンタの値が「1
0」になっていないと判別された場合には、更に、ソレ
ノイドタイマの計時が終了したか否かが判別され(ステ
ップS51)、終了していない場合には、前記ステップ
S44へ戻って、ステップS44からステップS51ま
での処理を繰り返す。
【0061】一方、ステップS50において10カウン
トカウンタの値が「10」であると判別された場合、ま
たはステップS51においてソレノイドタイマが終了し
たと判別された場合には、マイクロコンピュータ100
は、ソレノイド回路120に停止信号を送って、ソレノ
イド33をOFF(消磁)する(ステップS52)。こ
のため、可変入賞球装置16の開閉板17は、開成状態
から閉成状態へと移行する。開閉板17を閉成してか
ら、マイクロコンピュータ100は、所定のV受付待ち
時間を経過させる(ステップS53)。これは、開閉板
17に入賞した最後の方の玉が、特定入賞口18を通過
してV入賞検出器34を作動させるまでの時間的余裕を
採るためである。そして、その待ち時間の経過後、V入
賞フラグがセットされているか否か、すなわち、開閉板
17が開成しているとき、または閉成してからV受付待
ち時間が経過するまでの間に特定入賞口18への有効な
入賞があったか否かを判別する(ステップS54)。V
入賞フラグがセットされていると判別された場合には、
10カウントカウンタおよびV入賞フラグの記憶内容を
クリアして(ステップS55)、ステップS42に戻
り、再度、開閉板17の一定時間又は所定個数の入賞玉
の発生するまでの開放状態を繰り返す。
【0062】一方、ステップS54において、V入賞フ
ラグがセットされていないと判別された場合には、10
カウントカウンタおよび開成回数カウンタの記憶内容を
クリアして(ステップS56)、最初のステップS8へ
戻り、以後の処理を繰り返す。
【0063】以上の動作説明から明らかなように、この
実施形態(第1実施形態)においては、確率設定スイッ
チ57を操作することにより、予め定められた複数種類
の発生確率の中から1つを選んで設定されると共にその
設定値が設定値表示器58a,58bに表示されるの
で、確率設定作業に伴う設定値の変化を逐一設定値表示
器58a,58bで確認しながら行うことができ、その
作業を誤り無く確実に行うことができる。また、上記し
た確率設定スイッチ57が特定の者のみが操作を行える
ように施錠機構56によって制御基板ボックス50内に
収納されているので、設定値の変更を特定の者以外の者
が行うことができず、遊技場の店員等による不正を確実
に防止することができる。特に、本実施形態では、確率
設定変更が確率設定スイッチ57を操作しても即座に遊
技に反映されず、設定時における可変表示回数表示器5
9に表示される始動入賞口20a〜20cの入賞残存回
数を経過した後でなければ変更されないので、遊技場側
においても、遊技者の不信感を招くような操作や、遊技
場の店員の不正行為ができないという効果がある。
【0064】また、上述した実施形態の可変表示装置6
0と異なる可変表示装置130を図11に示す。図11
に示す可変表示装置130は、上記第1実施形態と異な
り、ドラムだけで特定遊技状態の発生確率を変化させる
ことができるものである。しかして、可変表示装置13
0は、前記遊技盤13の表面に取り付けられる取付基板
131と、遊技盤13の裏面に取り付けられる駆動機構
部分を収納する駆動部収納ボックス142とに分けられ
る。そこで、これらの構成を図11を参照して説明する
と、取付基板131の上部には、通常入賞口132が形
成され、その通常入賞口132の前面に上部装飾板13
3が取り付けられている。この上部装飾板133の前面
には、図示しないが可変入賞球装置16の開閉板17の
開成回数を表示する開成回数表示器や、前記始動入賞口
20a〜20cに入賞した入賞玉数を最高4個まで記憶
した旨を報知する始動入賞記憶表示器が設けられてい
る。また、取付基板131の下方部分には、正方形状の
開口134が開設され、該開口134に透明のレンズカ
バー135が円弧状に取り付けられている。このレンズ
カバー135は、回転ドラム144a〜144cの表面
に描かれた図柄が3つ分見えるような大きさに選ばれる
とともに図柄がより大きく見えるようにレンズ状に形成
されている。更に、取付基板131には、後方に突出す
るように嵌合筒136a,136bが形成され、この嵌
合筒136a,136bに後述する駆動部側の駆動部取
付枠部材137の突出ピン139a,139bが嵌入さ
れ、取付基板131と駆動部収納ボックス142との相
互の位置関係を正確に規定している。
【0065】一方、遊技盤13の裏面に取り付けられる
駆動機構部分を収納する駆動部収納ボックス142の構
成について説明すると、駆動部収納ボックス142の前
方には、駆動部取付枠部材137が固定される。この駆
動部取付枠部材137は、駆動部収納ボックス142を
前記入賞玉集合カバー体32に固定するためのものであ
り、そのための取付穴138a〜138dが穿設されて
いる。また、前方上部には、前記嵌合筒136a,13
6bに嵌入される突出ピン139a,139bが突設さ
れている。更に、その中央には、回転ドラム144a〜
144cが臨む正方形状の開口部140が開設され、ま
た、後端上下には、後述する回転ドラム機構143a〜
143cを構成するモータ固定板146a〜146cの
前方側上下を係止するためのモータ固定板係合溝141
a〜141fが形成されている。
【0066】駆動部収納ボックス142は、前方を開放
した箱状に形成され、その前方上下には、前記駆動部取
付枠部材137と固定するための取付穴153a〜15
3dが穿設され、その内部に回転ドラム144a〜14
4cが収容されるようになっている。回転ドラム144
a〜144cは、それぞれ個々に回転ドラム機構143
a〜143cとしてユニット化され、簡単に駆動部収納
ボックス142に収納されるようになっている。すなわ
ち、回転ドラム機構143a〜143cは、その外周表
面に複数の識別情報が描かれた回転ドラム144a〜1
44cと、該回転ドラム144a〜144cを回転せし
めるステッピングモータ145a〜145c(ただし、
145cは、図示せず)と、該ステッピングモータ14
5a〜145cを固定するためのモータ固定板146a
〜146cとから構成される。
【0067】モータ固定板146a〜146cの前方側
上下には、係合突片147a〜147f(147a,1
47bは、モータ固定板146aに、147c,147
dは、モータ固定板146bに、147e,147f
は、モータ固定板146cにそれぞれ形成されている。
以下、同様にa〜fは、回転ドラム機構143a,14
3b,143cに形成されている)が突設され、この係
合突片147a〜147f(ただし、147d,147
fは図示せず)の前端縁が前記モータ固定板係合溝14
1a〜141fと係止されるようになっている。また、
係合突片147a〜147fの後端縁は、駆動部収納ボ
ックス142の前方開口縁上下に形成されたモータ固定
板係合溝154a〜154f(ただし、154d,15
4fは図示せず)に係止されるようになっている。
【0068】モータ固定板146a〜146cに取り付
けられるステッピングモータ145a〜145cには、
配線149a〜149c(ただし、149b,149c
は、図示せず)が接続され、その配線149a〜149
cの末端には、モータ接続コネクタ150a〜150c
(ただし、150b,150cは図示せず)が取り付け
られ、該コネクタ150a〜150cが後述する中継端
子基板161のモータ接続コネクタ163a〜163c
(ただし、163b,163cは図示省略)に接続され
る。
【0069】前記ステッピングモータ145a〜145
cのモータ軸148a〜148cの先端には、回転ドラ
ム144a〜144cが固定されるようになっている
が、その固定をより強固にするために回転ドラム144
a〜144cの中心軸には、金属製の取付部材151a
〜151c(ただし、151cは、図示せず)が嵌入さ
れ、前記ステッピングモータ145a〜145cが停止
制御されたときに前記回転ドラム144a〜144cの
外周の識別情報が正確に表示されるように、前記ステッ
ピングモータ145a〜145cのモータ軸148a〜
148cと前記回転ドラム144a〜144cの位置決
めが正確に行われている。また、このステッピングモー
タ145a〜145cは、その回転数が異なるように設
定されている。すなわち、左側から右側に向うほど、そ
の回転数が小さくなるように設定され、具体的には、左
のステッピングモータ77aが78rpmであり、真ん
中のステッピングモータ77bが62.5rpmであ
り、右のステッピングモータ77cが52rpmであ
る。また、回転数を変えるには、それぞれのステッピン
グモータ145a〜145cに送るパルス巾を異なるよ
うにすればよい。
【0070】前記回転ドラム144a〜144cの一側
外周縁の一部には、切欠部152a〜152cが所定の
長さをもって切り欠けられている。この切欠部152a
〜152cは、回転ドラム144a〜144cの外周に
描かれた識別情報を識別するために設けられるもので、
後述するホトトランジスタ159a〜159cが切欠部
152a〜152cを検出することにより識別情報の種
類を検出するようになっている。
【0071】以上、説明したように回転ドラム機構14
3a〜143cは、ユニット化して駆動部収納ボックス
142に収納固定されるので、組み付け作業が簡単に行
えるとともに、故障時の交換が極めて容易に行える。
【0072】更に、駆動部収納ボックス142の後面側
には、開口部155a〜155dが開設され、駆動部収
納ボックス142の後面に密着して取り付けられる駆動
制御基板157の表面に設けられる抵抗、あるいはコン
デンサ等の電気部品が開口部155a〜155dから前
方に突出できるようにしている。ただし、開口部155
cは、前記回転ドラム機構143a〜143cから延び
る配線149a〜149cを後方へ貫通させるためのも
のである。また、駆動部収納ボックス142の後面に
は、図示しない通過穴が穿設され、この通過穴に駆動制
御基板157に設けられるホトトランジスタ159a〜
159cが臨むようになっている。したがって、通過穴
は、回転ドラム機構143a〜143cが駆動部収納ボ
ックス142に固定されたときに前記回転ドラム144
a〜144cの一側外周縁に形成された切欠部152a
〜152cが回転してくる位置に対応するように穿設さ
れている。そして、ホトトランジスタ159a〜159
cが切欠部152a〜152cを検出したときにONと
なるように設定され、切欠部152a〜152c以外の
位置のときにはOFFとなるように設定されている。な
お、切欠部152a〜152cは、ホトトランジスタ1
59a〜159cから発せられる光を吸収するようなも
のであればよいため、切欠部152a〜152cに変え
て黒いシールを貼付しても良い。
【0073】ホトトランジスタ159a〜159cが設
けられる駆動制御基板157の下方には、駆動制御基板
接続コネクタ160が設けられ、このコネクタ160と
次に述べる中継端子基板161の駆動制御基板接続コネ
クタ162a,162b(ただし、162bは、図示せ
ず)とが配線で接続され、駆動制御基板157に電源が
供給されている。なお、駆動制御基板157は、その一
側上下に形成された係合穴部158a,158bを駆動
部収納ボックス142の後面側に突設された取付ボス1
56a〜156d(ただし、156dは図示せず)の一
部の取付ボス156a,156dに貫通して支持し、他
側をビスで締着することにより駆動部収納ボックス14
2の後面に密着固定されている。
【0074】また、前記取付ボス156a〜156dに
は、中継端子基板161が固定されている。この中継端
子基板161は、可変表示装置130全体に設けられる
電気的部品からの配線を中継するもので、前記した駆動
制御基板接続コネクタ162a,162bやモータ接続
コネクタ163a〜163cが設けられるとともに、図
示しないが外部の電源と接続する中継端子基板接続コネ
クタが設けられ、該中継端子基板接続コネクタに外部配
線の電源接続コネクタが接続されている。
【0075】上記した構成からなる可変表示装置130
の動作について図12及び図13を参照して説明する
と、まず、打玉が始動入賞口20a〜20cに入賞して
始動スイッチ36a〜36cをONさせたか否かが判別
され(ステップS1)、ONさせたときには、ランダム
に取り出されたデータRD1〜RD3を確定する(ステ
ップS2,S2′,S2″)。このデータRD1〜RD
3は、SP1〜SP3モータにそれぞれ対応させる。ま
た、データRD1〜RD3は、回転ドラム144a〜1
44cに表示される識別情報を特定するためのデータで
もある。このため、この動作実施形態においては、始動
入賞口20a〜20cに打玉が入賞した時点で、回転ド
ラム144a〜144cに表示される識別情報の組み合
せが決定されることになる。なお、データRD1〜RD
3の選択方法については、後に詳述する。
【0076】以下の処理は、各SPモータとも同じであ
るため、SP1モータの処理手順について説明する。デ
ータRD1が確定された後に、SP1モータが駆動され
る(ステップS3)。このSP1モータを駆動するに際
しては、徐々に回転速度を上げるように最初はパルス巾
の大きな信号を与え、徐々にパルス巾の小さな信号を与
えるようにしている。これは、SP1モータの起動トル
クが小さいために行われるものである。また、SP1モ
ータを停止するときにも、徐々に回転速度を下げるよう
に停止した方が好ましい。これは、急に止めると、ドラ
ムの慣性力が磁気の吸着力よりも大きくなってしまうた
め、余分に回転してしまうことがあるからである。
【0077】SP1モータの駆動が開始された後、セン
サ1がONしたか否かが判別され(ステップS4)、O
Nしたときには、ステップカウンタSC1がリセットさ
れ(ステップS5)るとともに、ステップカウンタSC
1が計数開始される(ステップS6)。ステップカウン
タSC1の計数の開始後、ストップスイッチ9、又はタ
イマーによる停止指令信号があるか否かが判別され(ス
テップS7)、停止指令信号があったときには、ステッ
プカウンタSC1の値と前記データRD1の値が同じで
あるか否かが判別される(ステップS8)。そして、そ
れらの値が同じになったときにSP1モータが停止され
る(ステップS9)。このとき、回転ドラム144aに
表示される識別情報は、前記データRD1に対応して決
められた識別情報である。上記ステップS3〜S9まで
の処理は、SP2,SP3モータにおけるステップS
3′〜S9′及びステップS3″〜S9″と同じであ
り、回転ドラム144b,144cには、前記データR
D2,RD3に対応する識別情報が表示されている。
【0078】ところで、前記データRD1〜RD3を選
択するためには、例えば、図13に示されるような方法
によって行われる。すなわち、1サイクルのデータ(例
えば、2000回)を5つのブロックに分けて、そのう
ちの1つを更に4つのサブブロックに分ける。次に、ブ
ロックとサブブロック(a)〜(d)のいずれか1つ
のサブブロックをランダムに組み合せて500回分のデ
ータを作成する。そして、この作成した500回分のデ
ータの中から可変表示毎に順次データを選び出し(始動
入賞時)、選び出したデータが大当りデータであれば、
大当りの表示態様で停止するようにすればよく、外れデ
ータであれば大当り以外の表示態様で停止するようにデ
ータRD1〜RD3を確定する。なお、一度選び出した
データは、500回分のデータに戻さないようにした方
が好ましいが、戻してもよい。
【0079】一方、500回分のデータをすべて選び出
した場合(可変表示が500回行われた場合)、ブロッ
クと組み合せたサブブロックとを除く残り3つのサブ
ブロックのうちのいずれか1つのサブブロックをランダ
ムにブロックと組み合せて次の500回分のデータを
作成する。以下、ブロックと残り2つのサブブロック
のうちいずれかのサブブロックを組み合せてその次の5
00回分のデータを作成し、更に、ブロックと残りの
サブブロックを組み合せて更にその次の500回分のデ
ータを作成して、すべてのデータが選び出された時点で
1サイクルが終了してブロックに戻る。
【0080】ところで、上記した1サイクルにおける大
当りのデータ数を異ならせたサイクルを5つ用意し、そ
の5つのサイクルの中から確率設定スイッチ57の操作
によって任意に選択できるようにすれば、大当り態様の
発生確率を変化させることができる。例えば、図13に
示すように、設定では、1サイクルに6個の大当り態
様を含ましめ、設定では、1サイクルに8個の大当り
態様を含ましめ、設定では、1サイクルに9個の大当
り態様を含ましめ、設定では、1サイクルに10個の
大当り態様を含ましめ、設定では、1サイクルに12
個の大当り態様を含ましめて、それぞれ確率設定スイッ
チ57の操作によって選択設定されるようにすれば良
い。しかして、1サイクルが終了したとき、次回設定値
が現在設定値と同じであれば、再度同じ設定確率に対応
するブロック(ただし、その時に組み合わされるサブ
ブロックは、ランダムに選ばれるため、前回と同じサブ
ブロックと組み合わされるとは限らない)から上記した
1サイクルの制御が行われるし、異なっていれば、次回
設定値に対応する設定確率に対するブロックから1サ
イクルの制御が行われる。なお、当然のことながら、確
率設定スイッチ57を操作して時点では、設定確率は、
変化せず、上記した1サイクル(2000回の可変表
示)が終了したときに変更されるようになっている。
【0081】また、前記可変表示装置130のデータR
D1〜RD3を選択するために、図14ないし図16に
示す方法でもよい。まず、図14に示す方法について説
明すると、制御回路内に大当り表示状態(以下、特定表
示状態という)が発生する毎にリセットされる第2の可
変表示回数カウンタを設け、その第2の可変表示回数カ
ウンタの値が所定値に達するまで(前回の特定表示状態
の発生から可変表示回数が所定回数に達するまで)に特
定表示状態が発生しなかった場合に、その所定回数目の
可変表示時に特定表示状態となるようにデータRD1〜
RD3を確定させる。例えば、図14に示すように、前
回の特定表示状態の発生から可変表示回数が500回に
達したにも拘らず、その間特定表示状態にならなかった
場合には、その500回目の可変表示時に特定表示状態
となる組み合せデータをRD1〜RD3に与えて、強制
的に特定遊技状態を出現させるようにする。そして、上
記した所定値、すなわち特定表示状態となるための最大
可変表示回数を設定内容に応じて異なるようにし、その
設定内容を確率設定スイッチ57によって任意に選択で
きるようにすれば、特定遊技状態の発生確率を変化させ
ることができる。例えば、図14に示すように、設定
では、所定値が500に設定され、設定では、所定値
が400に設定され、設定では、所定値が300に設
定され、設定では、所定値が250に設定され、設定
では、所定値が200に設定される。なお、所定値に
達するまでの可変表示制御は、一定の確率に基づいて制
御されている。
【0082】また、図15に示す方法は、図14に示す
方法に加えて、第2の可変表示回数カウンタの値が第2
の所定値に達するまで特定表示状態が発生しないように
データRD1〜RD3を確定する制御が付加される。し
たがって、この場合、特定表示状態になるための最小可
変表示回数と最大可変表示回数との間の可変表示におい
て、次の特定表示状態が発生するように制御される。し
かして、特定表示状態となるための最小可変表示回数と
最大可変表示回数を設定内容に応じて異なるようにし、
その設定内容を確率設定スイッチ57によって任意に選
択できるようにすれば、特定遊技状態の発生確率を変化
させることができる。例えば、図15に示すように、設
定では、最小可変表示回数(第2の所定値)が101
に、最大可変表示回数(所定値)が400にそれぞれ設
定され、設定では、第2の所定値が76に、所定値が
350にそれぞれ設定され、設定では、第2の所定値
が51に、所定値が300にそれぞれ設定され、設定
では、第2の所定値が26に、所定値が250にそれぞ
れ設定され、設定では、第2の所定値が1に、所定値
が200にそれぞれ設定される。なお、第2の所定値か
ら所定値に達するまでの可変表示制御は、一定の確率に
基づいて制御されている。
【0083】更に、図16に示す方法は、図15に示す
方法に加えて、図16(A)に示すような両所定値(特
定表示状態となるための最小可変表示回数及び最大可変
表示回数)を予め定めた5つのパターン(a)〜(e)
を用意し、しかもこれらのパターンを任意に10個寄せ
集めたものを作成する。そして、10個のパターンの中
から特定表示状態が発生する毎に1個のパターンをラン
ダムに選び出し、そのパターンに基づいて制御を行う。
しかして、上記した5つのパターン(a)〜(e)を1
0個寄せ集めるに際し、設定に応じてパターンの組み合
せを異ならせ、その設定内容を確率設定スイッチ57に
よって任意に選択できるようにすれば、特定遊技状態の
発生確率を変化させることができる。例えば、図16
(B)に示すように、設定に向うほど、特定表示状態
となる発生確率を高めるパターン(a)や(b)を多く
含むように作成されている。なお、この場合も第2の所
定値から所定値に達するまでの可変表示制御は、一定の
確率に基づいて制御されている。
【0084】また、可変表示装置130のデータRD1
〜RD3を選択するために、上記した図13及び図16
に示す方法ではなく、通常の電子的な乱数発生手段によ
って制御される確率に基づいて行うようにしてもよい。
そして、この場合は、設定に応じた異なる確率を複数用
意しておけばよい。
【0085】以上の動作説明から明らかなように、この
実施形態(第2実施形態)においても、確率設定スイッ
チ57を操作することにより、予め定められた複数種類
の発生確率の中から1つを選んで設定できるので、出玉
率の調整を高度な技術を要する釘調整によることなく、
簡単に行うことができる。また、その変更が確率設定ス
イッチ57を操作しても即座に遊技に反映されず、設定
時における1サイクルの残存回数(可変表示回数)を経
過した後でなければ変更されないので、遊技場側におい
ても、遊技者の不信感を招くような操作や、遊技場の店
員の不正行為ができないという効果がある。
【0086】なお、上記した図14ないし図16による
方法として、第2実施形態の可変表示装置130に適用
した場合を説明したが、この方法を第1実施形態の可変
表示装置60に適用しても良い。この場合には、可変表
示回数が最小可変表示回数に達するまで、あるいは最大
可変表示回数に達した後は、ドラムが2つ停止した時点
で前述した投光器をONする制御(3つ揃う可能性があ
れば、残り1つのドラムが回転しているときに、その揃
うこととなる識別情報が遊技盤前面を通過するときに瞬
間的に所定の受光器がONすることになるため、この受
光器がONしてから所定のタイミングで残り1つのドラ
ムを停止する制御)に切り換える。そして、可変表示回
数が最小可変表示回数に達するまでは、外れとなるよう
に、最大可変表示回数に達した後には、当りとなるよう
に残り1つのドラムの停止制御を行う。
【0087】なお、上述した実施形態においては、可変
表示装置60、130と可変入賞球装置16を別体に設
けたものを示したが、一体的に設けたものでもよく、ま
た、可変入賞球装置16及び可変表示装置60、130
の構成も図示したもの限定されない。例えば、可変入賞
球装置として、開閉板17に変えて一対の開閉翼片や摺
動片を使用したものでも良く、可変表示装置として、ド
ラム状の可変表示部材に変えて、LCD、EL、ルーレ
ット式、リーフ式、ベルト式、ドット表示器、その他の
表示器等を使用したものでも良い。更に、可変表示装置
60、130の可変表示を停止させるストップスイッチ
9を無くしてタイマーにより自動停止だけにしてもよ
い。また、停止順序は、実施形態に限定されない。更
に、また可変表示部材(回転ドラムを含む)及び可変表
示器の可変表示は、電源投入時より開始させ、始動入賞
によりあらためて可変開始する構成のものでもよい。そ
の場合、始動入賞により可変開始したことを明確化する
ために可変表示部材、あるいは可変表示器の可変表示の
明るさを切り換えたり、可変表示の速さを切り換えたり
する方が好ましい。更には、可変表示部材及び可変表示
器の可変表示を通常時可変表示させておくようにして、
始動入賞により停止するように構成しても良い。
【0088】なお、特定遊技状態の発生確率を変更する
条件として、上記した2つの実施形態では、可変表示個
数を設定したが、遊技に関係するいろいろな要因を選択
することができる。例えば、一定時間(例えば、24時
間)が経過したとき、特定遊技状態の回数が所定数に達
したとき、アウト玉の数が所定個数に達したとき、等で
ある。
【0089】また、特定遊技状態として、可変入賞球装
置を所定の条件で開放できる状態を例示したが、その可
変入賞球装置を繰り返して開放できる条件、いわゆるV
継続の条件が、例えば、可変表示器によって調節できる
ように構成されていれば、そのV継続を特定遊技状態と
規定し、その継続率を調節できるようにしたものでも良
い。更に、発生確率を調整できる範囲、あるいは段階
は、上記した実施形態に限定されないし、その調整方法
も押圧でスイッチを変更させるものではなく、手順を複
雑にした操作によって設定できるようにしたものでも良
く、また、その設定手段を弾球遊技機ではなく、遊技場
の集中管理室に設けて遠隔的に操作できるようにしても
よい。更にまた、遊技内容も特定遊技状態の発生確率が
遊技場側において調整できるように構成されていれば、
どのようなものでもよい。また、特定遊技状態の発生に
よって付与される遊技価値として、特定遊技状態の発生
により所定数の景品玉を払い出すようにしたものや、あ
るいは下記のカード式弾球遊技機においては、所定の点
数を与えるようにしてもよい。
【0090】更に上述した実施形態においては、弾球遊
技機として、遊技者が借り受けた玉を打球供給皿7に投
入して遊技する形式のものを示したが、持ち玉データが
記憶された記憶媒体によって遊技機内に封入された封入
玉を弾発して遊技が行える形式の、いわゆるカード式の
弾球遊技機であってもよい。
【0091】
【発明の効果】以上、説明したところから明らかなよう
に、本発明に係る弾球遊技機においては、特定遊技状態
の発生確率を遊技場側において予め用意された複数種類
の確率の範囲内で選択設定できる確率設定手段と、該確
率設定手段の近傍に設けられ且つその確率設定手段によ
って設定された設定値を表示する設定値表示手段と、を
備えて構成されているので、確率設定作業に伴う設定値
の変化を逐一設定値表示手段で確認しながら行うことが
でき、確率設定の作業を誤り無く確実に行うことができ
る。
【0092】また、前記確率設定手段及び設定値表示手
段を前記特定遊技状態を現出させるための遊技制御手段
を収納する収納手段に設けることにより、電気的に接続
しなければならない確率設定手段と遊技制御手段との接
続構造を簡略化することができる。
【0093】また、収納手段に確率設定手段の操作を特
定の者のみが行えるようにするための錠手段を設けるこ
とにより、設定値の変更を特定の者以外の者が行うこと
はできず、遊技場の店員等による不正を確実に防止する
ことができる。
【0094】更に、確率設定手段によって設定された設
定値は、電源OFF状態においても保持されるように構
成することにより、確率設定値の変更の必要のない遊技
機についても営業開始前に毎回設定し直さなければなら
ない煩わしさから解放されるので、結果的に確率設定の
作業が簡略化されてその作業能率を向上させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】基板制御ボックスに設けられる確率設定スイッ
チの構成を示す平面図である。
【図2】弾球遊技機の一例としてのパチンコ遊技機の正
面図である。
【図3】パチンコ遊技機の背面概略図である。
【図4】第1実施態様に係る可変表示装置の内部構造を
示す横断面図である。
【図5】可変表示装置の内部構造を示す縦断面図であ
る。
【図6】(A)は、可変表示装置の可変表示器が表示す
る識別情報の各設定確率におけるパターン図であり、
(B)は、各設定確率における確率表図である。
【図7】第1実施態様の動作を制御する制御回路のブロ
ック図である。
【図8】図7に示す制御回路の具体的な動作を示すフロ
ー図である。
【図9】図7に示す制御回路の具体的な動作を示すフロ
ー図である。
【図10】図7に示す制御回路の具体的な動作を示すフ
ロー図である。
【図11】第2実施態様に係る可変表示装置の分解斜視
図である。
【図12】第2実施態様の動作を示すフロー図である。
【図13】設定条件と特定表示状態との関係を示す一覧
表図である。
【図14】設定条件と特定表示状態との関係を示す他の
一覧表図である。
【図15】設定条件と特定表示状態との関係を示す他の
一覧表図である。
【図16】設定条件と特定表示状態との関係を示す他の
一覧表図である。
【符号の説明】 1 パチンコ遊技機(弾球遊技機) 16 可変入賞球装置 50 制御基板ボックス(収納手段) 56 施錠機構(錠手段) 57 確率設定スイッチ(確率設定手段) 58a,58b 設定値表示器(設定値表示手段) 60、130 可変表示装置 66 可変表示器 68a〜68c ドラム状可変表示部材 144a〜144c 回転ドラム 100 マイクロコンピュータ(遊技制御手段)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】遊技者に所定の遊技価値を付与可能な特定
    遊技状態を現出する弾球遊技機において、 前記特定遊技状態の発生確率を遊技場側において設定す
    るための確率設定操作手段の操作に応じて、予め用意さ
    れた複数種類の確率の範囲内で選択設定できる確率設定
    手段と、 所定の期間が経過するまでは、前記確率設定操作手段に
    よる確率変更操作に拘らず、前記確率設定手段で設定さ
    れた操作前の確率を維持する確率維持手段と、を備えた
    弾球遊技機。
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