JPH08205729A - 釣用リールのアクチュエータ用ソレノイドおよび釣用リール - Google Patents

釣用リールのアクチュエータ用ソレノイドおよび釣用リール

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JPH08205729A
JPH08205729A JP7013548A JP1354895A JPH08205729A JP H08205729 A JPH08205729 A JP H08205729A JP 7013548 A JP7013548 A JP 7013548A JP 1354895 A JP1354895 A JP 1354895A JP H08205729 A JPH08205729 A JP H08205729A
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JP
Japan
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solenoid
frame
hole
fishing reel
clutch
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Application number
JP7013548A
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English (en)
Inventor
Yoshiyuki Furomoto
儀幸 風呂本
Hideo Noda
英夫 野田
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Shimano Inc
Original Assignee
Shimano Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 釣用リールのアクチュエータとして用いられ
るソレノイドを長期間において正常に作動させる。 【構成】 釣用リールのアクチュエータとして用いられ
るソレノイド66は、筒部材91と、筒部材91の周囲
に巻かれ電流が流されるコイル92と、筒部材91の両
端に固定されそれぞれ孔93a,94aが形成された第
1及び第2金属枠体93,94と、筒部材91内に移動
自在に配置され、一端が第1金属枠体93の孔93aか
ら突出するプランジャ96と、第1金属枠体93に装着
され、第1金属枠体93の孔93aをシールするシール
部材90とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、釣用リールのアクチュ
エータとして用いられるソレノイドと、そのソレノイド
が用いられる釣用リールとに関する。
【0002】
【従来の技術】釣り竿に装着されるリールとして電動リ
ールが提供されている。電動リールは、釣り糸が巻かれ
るスプールをハンドル及び駆動モータで回転させること
が可能であり、釣り糸を所定の深さまで繰り出した後に
スプールが糸巻き取り方向に回転させられる。
【0003】このようなリールでは、モータやクラッチ
機構を電気的に制御することが可能であるので、各種の
動作モードを設定することが可能である。たとえば従来
の電動リールでは、所定の深さに釣り針が到達した時点
でクラッチ機構をオンして釣り針の落下を止め、この深
さ位置を棚位置として記憶させることが可能である。そ
して、次回からはその棚位置でアクチュエータを作動さ
せて自動的にスプールの回転を止めることができるよう
になっている。このような自動棚停止モードを利用する
ことによって、釣り針を常に所望の棚位置に到達させて
維持させることが可能となる。
【0004】前記のような電動リールまたは手動リール
において、例えばクラッチ機構をオンするアクチュエー
タとしては、ソレイノイドが用いられている。ソレノイ
ドは、一般に、筒体と、筒体の周囲に巻かれたコイル
と、筒内に配置されたプランジャとから構成されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の釣用リール
のアクチュエータとして用いられるソレノイドでは、プ
ランジャは筒体の一方の孔から挿入され、他方の孔から
突起が突出している。このように、筒体とプランジャと
は係合していないために、ソレノイドを装置に組み付け
る前にはプランジャが脱落しやすい。また、リールのク
ラッチ機構は密閉するのが困難であるので海水が侵入し
やすい。そのために、筒体内に海水等が進入してプラン
ジャが錆び付いたり、塩の結晶が形成されたりしてソレ
ノイドの正常な動作ができなくなる。
【0006】また、市販の防水ソレノイドは全体が防水
構造となっているため大型であり、リールに用いるとリ
ール本体が大型になる。本発明の目的は、釣用リールの
アクチュエータとして用いられるソレノイドを大型化さ
せることなく防水し、錆や塩分などによる害を防止し
て、長期間において正常に作動させることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】発明1に係るソレノイド
は、釣用リールのアクチュエータとして用いられるソレ
ノイドであり、筒体とコイルと第1及び第2枠体と可動
片とシール部材とを備えている。コイルは筒体の周囲に
巻かれ電流が流される。第1及び第2枠体は筒体の両端
に固定され、それぞれ孔が形成されている。可動片は筒
体内に移動自在に配置され、一端が第1枠体の孔から突
出する。シール部材は第1枠体に固定され、第1枠体の
孔をシールする。
【0008】発明2に係るソレノイドは、発明1に係る
ソレノイドにおいて、シール部材は弾性部材からなる。
発明3に係るソレノイドは、発明1または2に係るソレ
ノイドにおいて、第2枠体に固定され前記第2枠体の孔
を塞ぐ支持部材をさらに備えている。発明4に係る釣用
リールは、リール本体とスプールとスプール駆動機構と
クラッチ機構とを備えている。スプールはリール本体に
回転自在に支持され、外周に釣糸が巻き付けられる。ス
プール駆動機構はスプールを回転させるための機構であ
る。クラッチ機構はスプールを自由回転状態と巻き上げ
可能状態とで切り換えるための機構である。クラッチ操
作機構はクラッチ機構を操作するための機構であり、ソ
レノイドを含む。ソレノイドは、筒体と、筒体の周囲に
巻かれ電流が流されるコイルと、筒体の両端に固定され
それぞれ孔が形成された第1及び第2枠体と、筒体内に
移動自在に配置され一端が第1枠体の孔から突出する可
動片と、第1枠体に固定され第1枠体の孔をシールする
シール部材とを有している。
【0009】発明5に係る釣用リールは、発明4に係る
釣用リールにおいて、シール部材は弾性部材からなる。
発明6に係る釣用リールは、発明4または5に係る釣用
リールにおいて、第2枠体に固定され前記第2枠体の孔
を塞ぐ支持部材をさらに備えている。
【0010】
【作用】発明1に係るソレノイドでは、コイルに電流が
流れると、可動片が筒体内を移動して第1枠体の孔から
突出した部分が他の機構を駆動する。このソレノイドで
は、筒体内がシール部材によりシールされている。その
ため、たとえば海水等が筒体内に侵入しにくく、可動片
の正常な動作が長期間にわたって維持される。しかも、
シール部材は可動片が動作する部分のみをシールしてい
るため、ソレノイド全体が大型化することはない。
【0011】発明2及び5に係るソレノイド及び釣用リ
ールでは、シール部材は弾性部材からなり、コイルに電
流が流れなくなったときに可動片を元の位置に戻す。そ
のため、可動片の位置が正確になり、ストローク量が一
定になる。発明3及び6に係るソレノイド及び釣用リー
ルでは、第2枠体に固定された支持部材をさらに備えて
いるために、筒体内部にさらに海水等が侵入しにくくな
っている。さらに、支持部材によって可動片の移動が制
限されるために、この可動片のストローク量が一定にな
る。
【0012】発明4に係る釣用リールでは、クラッチ操
作機構のソレノイドのコイルに電流が流れると、可動片
が筒体内を移動して第1枠体の孔から突出した部分がク
ラッチ機構を駆動する。それによりクラッチ機構がオン
し、スプールの回転が停止する。このソレノイドでは、
筒体内がシール部材によりシールされている。そのた
め、たとえば海水等が筒体内に侵入しにくく、可動片の
正常な動作が長期間にわたって維持される。
【0013】
【実施例】図1及び図2に示す本発明の一実施例による
電動リールは、リールボディ1と、リールボディ1の側
方に配置されたスプール回転用ハンドル2と、ハンドル
2のリールボディ1側に配置されたドラグ調整用のスタ
ードラグ3とを備えている。リールボディ1の上部には
操作パネル4が固定されている。操作パネル4には、深
さ位置等を示すための液晶表示部5と、各種の操作キー
6とが配置されている。操作キー6としては、モータの
オン/オフスイッチ、動作モードを設定するためのスイ
ッチ、巻き上げ速度を高速あるいは低速に切り換えるた
めのスイッチ等が含まれる。
【0014】リールボディ1は、対向して配置された1
対の側板を有するフレーム10と、フレーム10の両側
方に配置されたカバー11とを有している。フレーム1
0の中央部には釣り糸が巻き付けられるスプール12が
回転自在に配置されている。スプール12の内部にはモ
ータ13が設けられており、その出力軸14はカバー1
1側に延びている。
【0015】スプール12の内部及びカバー11内部に
は、スプール12を回転駆動するための駆動系が設けら
れている。駆動系は、スプール12の内部に配置された
遊星歯車列からなる減速機構20と、カバー11内に配
置されハンドル軸21に装着されたドラグ機構22と、
ドラグ機構22と減速機構20との間に配置されたピニ
オンギア36及びクラッチ機構24とを有している。
【0016】減速機構20は、モータ13の出力軸14
に固定された第1太陽ギア25と、これに噛み合う第1
遊星ギア26と、第1遊星ギア26を回転自在に支持す
る第1キャリア27に固定された第2太陽ギア28と、
この第2太陽ギア28に噛み合う第2遊星ギア29とを
備えている。第1及び第2遊星ギア26,29は、スプ
ール12の内周面に形成された内歯ギア30に噛み合っ
ている。第2遊星ギア29は第2キャリア31に回転自
在に支持されている。両遊星ギア26,29のキャリア
27,31は筒状軸となっており、内部をモータ13の
出力軸14が貫通している。
【0017】ドラグ機構22は、メインギア35と、こ
のメインギヤ35内に収容された複数の摩擦プレート及
び中間プレートと、皿バネとから構成されており、スタ
ードラグ3を調整することによってそのドラグ力を変更
することが可能である。なお、スタードラグ3とドラグ
機構22との間には、スタードラグ3と一体的に組み込
まれたスラストベアリング32と、ハンドル軸21をカ
バー11に対して支持するボールベアリング33とが設
けられている。
【0018】ピニオンギア36はメインギア35に噛み
合っている。ピニオンギア36はカバー11に支持され
た支持軸37の周りに回転自在に支持されている。また
クラッチ機構24はピニオンギア36の一端と第2キャ
リア31の一端とによって構成されている。これらの対
向する端部同士は噛み合いが可能であり、ピニオンギア
36を第2キャリア31から離す方向に移動させるとク
ラッチが解除された状態(クラッチオフ)となり、また
逆方向に移動させることによってクラッチが接続された
状態(クラッチオン)となる。
【0019】また、スプール12の一端側には第1ギア
40が一体で形成されており、この第1ギア40は中間
ギア列41を介して螺軸駆動ギア42と噛み合ってい
る。螺軸駆動ギア42は螺軸43の一端に固定されてお
り、螺軸43の表面には螺旋溝が形成されている。モー
タ13の他端側には、図3に示すように、モータカバー
50が設けられている。なお、スプール12とカバー5
0との間には軸受51が配置されている。また、スプー
ル12の他端側でカバー50の外方には、スプール12
の両端フランジ部の外周を覆うようにアルミニウム製の
保護部10aが配置されている。
【0020】クラッチ機構24は、図4に示すように、
カバー11内に設けられたクラッチ操作機構によってク
ラッチをオン/オフすることが可能である。クラッチ操
作機構は、カバー11から上方に突出するクラッチレバ
ー60と、クラッチプレート61と、クラッチヨーク6
2と有している。操作レバー60は回動自在に設けられ
ており、その回動中心部にはカム63が形成されてい
る。カム63の一部には突起部63aが設けられてい
る。この突起部63aは、クラッチプレート61の上部
に設けられた長孔61aに係合している。クラッチプレ
ート61は斜め上下方向にスライド自在であり、かつそ
のほぼ中間部に設けられた支持ピン64を中心に回動自
在である。また、クラッチプレート61にはカム面61
bが形成されている。クラッチヨーク62はカム面61
bに当接しており、クラッチプレート61が斜め方向に
スライドすることによって図4の紙面垂直方向にスライ
ドが可能である。クラッチヨーク62はピニオン36に
係合しており、このクラッチヨーク62がスライドする
ことによってピニオン36をモータ13の出力軸方向に
スライドさせることが可能である。なお、クラッチヨー
ク62はリターンスプリングによって常にピニオンギア
36を第2キャリア31側(クラッチオン側)に付勢し
ている。
【0021】クラッチプレート61の下方には、クラッ
チプレート61を下降させた図5に示す状態で維持する
ためのロック部材65が設けられている。ロック部材6
5はフレーム10に取り付けられたソレノイド66及び
そのロッドに装着されたリンク部材67によって斜め方
向に昇降させることが可能である。このため、図5に示
すように、クラッチプレート61とロック部材65とが
噛み合ってクラッチプレート61がクラッチオフ位置に
維持された状態でソレノイド66をオンすると、リンク
部材67を介してロック部材65が下降し、そのロック
を解除することが可能である。また、ハンドル軸21に
はラチェット70が固定されており、このラチェット7
0はストッパーレバー71によってその回転が禁止され
るようになっている。ラチェット70にはロック解除用
のロッド72が設けられている。このため、図5に示す
ように、クラッチがオフされた状態でハンドル軸21を
回すと、ラチェット70が図5において時計方向に回転
し、そのロック解除用ロッド72がクラッチプレート6
1に当接してその下端を上方に押す。すると、クラッチ
プレート61は支持ピン64を中心に反時計回りに回動
し、ロック部材65とのロックが外れる。これによりク
ラッチプレート61はバネ73によって上昇させられ、
クラッチはオン状態となる。なお、クラッチレバー60
もスプリング74によって常にクラッチオン側の姿勢に
付勢されている。
【0022】ソレノイド66を図6を用いて詳細に説明
する。ソレノイド66は主に筒部材91と、筒部材91
の周囲に巻かれたコイル92と、筒部材91の両端に固
定された第1及び第2金属枠体93,94と、筒部材9
1内に配置されたプランジャ96とから構成されてい
る。コイル92は外部の電源にコード95を介して接続
されている。第1及び第2金属枠体93,94は図示し
ない他の金属枠体により連結されており、それぞれには
筒部材91の孔に対応した孔93a,94aが形成され
ている。第2金属枠体94の孔94aは第1金属枠体9
3の孔93aより径が大きい。プランジャ96は鉄心9
6aと鉄心96aから延びてさらに第1金属枠体93の
孔93aから外方に突出する突出部96bとを有してい
る。
【0023】第1金属枠体93の外面で孔93aの回り
には、シール部材97が両面シール98によって固定さ
れている。シール部材97は孔93aをシールしてお
り、また突出部96bに連結されている。シール部材9
7はゴムからなり、蛇腹形状である。また、第2金属枠
体94の外面で孔94aの回りには、皿形状の支持部材
90が両面シール99によって固定されている。なお、
図6の状態でコイル92には電流は流れておらず、プラ
ンジャ96は図上方に所定距離だけ移動可能に配置され
ている。プランジャ96の端部は第2金属枠体94の孔
94aから突出して支持部材90に当接している。
【0024】またこの電動リールは図7に示すように制
御部100を有している。制御部100は、RAM、R
OM及びCPU等を含むマイクロコンピュータを備えて
いる。制御部100には、各種の操作キー6と、ストッ
パーが作用しているか否かを検出するためのストッパー
センサ101と、メインギア35が回転しているか否か
を検出するためのメインギア回転センサ102と、スプ
ール12が回転しているか否かを検出するためのスプー
ル回転センサ103とが接続されている。また制御部1
00には、アラーム104と、モータ13と、液晶表示
部5と、ソレノイド66と、他の入出力部とが接続され
ている。
【0025】次に、制御部100によって行われる制御
処理を図8以降のフローチャートにしたがって説明す
る。電動リールが電源コードを介してバッテリーに接続
されると、ステップS1において初期設定を行う。この
初期設定では、カウント表示を「0」にしたり、動作モ
ードを予め設定された初期のモードに設定する。
【0026】次にステップS2では、操作パネル4上の
各種のキー6が押されたか否かを判断する。またステッ
プS3ではスプールが回転されたか否かを判断し、ステ
ップS4ではその他の指令や入力がなされたか否かを判
断する。キー入力がなされた場合にはステップS2から
ステップS5に移行してキー入力処理を実行する。また
スプールの回転が検出された場合にはステップS3から
ステップS6に移行し、各モード処理を実行する。その
他の指令あるいは入力がなされた場合にはステップS4
からステップS7に移行して他の処理を実行する。
【0027】キー入力処理は、図9に示すように、まず
ステップS9でモータのオン/オフスイッチが押された
か否かを判断する。ステップS10では棚位置のセット
キーが押されたか否かを判断する。またステップS11
では自動巻き上げモードを設定するためのキーが押され
たか否かを判断し、ステップS12では棚停止モードを
設定するためのキーが押されたか否かを判断し、ステッ
プS13では底釣モードを設定するためのキーが押され
たか否かを判断し、ステップS14ではその他のキーが
押されたか否かを判断する。
【0028】モータのオン/オフキーが押された場合に
はステップS10からステップS15に移行する。ステ
ップS15では、既にモータがオンしているか否かを判
断する。モータが既にオンしている場合にはステップS
16に移行し、モータをオフする。またモータがオフし
ている場合にはステップS15からステップS17に移
行しモータをオンする。
【0029】棚セットキーが押された場合にはステップ
S10からステップS38に移行する。ステップS38
では、棚セットキーが押された時点でのカウント値を
「棚位置水深M1」として記憶する。自動巻き上げモー
ドキーが押された場合にはステップS11からステップ
S18に移行する。ステップS18では、自動巻き上げ
モードが既にセットされているか否かを判断する。既に
セットされている場合にはステップS19に移行し、自
動巻き上げモードを解除する。また自動巻き上げモード
がセットされていない場合にはステップS18からステ
ップS20に移行する。ステップS20では、自動巻き
上げモードを設定しステップS21に移行する。ステッ
プS21では、ドラグのすべり量を変更するか否かの表
示を表示部に対して行う。操作者によってすべりを変更
しない旨の指示がなされた場合にはメインルーチンに戻
る。またすべり量を変更する旨の指示がなされた場合に
はステップS21からステップS22に移行し、操作者
(釣り人)からのデータを受け付ける。
【0030】棚停止モードキーが押された場合にはステ
ップS12からステップS24に移行する。ステップS
24では、棚停止モードが既にセットされているか否か
を判断する。既にセットされている場合にはステップS
25に移行し、棚停止モードを解除する。また棚停止モ
ードがセットされていない場合にはステップS24から
ステップS26に移行する。ステップS26では、棚停
止モードを設定する。
【0031】底釣モードキーが押された場合にはステッ
プS13からステップS30に移行する。ステップS3
0では、底釣モードが既にセットされているか否かを判
断する。既にセットされている場合にはステップS31
に移行し、底釣モードを解除する。また底釣りモードが
セットされていない場合にはステップS30からステッ
プS32に移行する。ステップS32では、底釣モード
を設定しステップS33に移行する。ステップS33で
は、水深設定値を変更するか否かの表示を表示部に対し
て行う。操作者によって水深設定値を変更しない旨の指
示がなされた場合にはステップS34に移行する。ステ
ップS34では、巻上げ量を変更するか否かの表示を表
示部に対して行う。操作者によって巻上げ量を変更しな
い旨の指示がなされた場合にはメインルーチンに戻る。
水深設定値を変更する旨の指示がなされた場合にはステ
ップS33からステップS35に移行し、操作者(釣り
人)からのデータを受け付け、このデータを「海底まで
の水深M2」として記憶する。また、巻上げ量を変更す
る旨の指示がなされた場合にはステップS34からステ
ップS36に移行し、操作者(釣り人)からのデータを
受け付け、このデータを「巻き上げ量M3」として記憶
する。
【0032】その他のキーが押された場合にはステップ
S14からステップS15に移行し、押されたキーに応
じた処理を実行する。次に、図11の各モード処理につ
いて説明する。まずステップS41では、スプール12
の回転が繰り出し方向であるか否かを判断する。繰り出
し方向の場合には、ステップS42に移行してカウント
値をインクリメントしていく。そしてステップS43で
は、棚停止モードが設定されているか否かを判断する。
棚停止モードが設定されている場合にはステップS43
からステップS46に移行し、棚停止処理を実行する。
棚停止モードが設定されていない場合にはステップS4
3からステップS44に移行する。ステップS44では
底釣モードが設定されているか否かを判断する。底釣モ
ードが設定されている場合にはステップS47に移行
し、底釣処理を実行する。ステップS45では自動巻き
上げモードが設定されているか否かを判断する。自動巻
き上げモードが設定されている場合にはステップS48
に移行し、自動巻き上げ処理を実行する。
【0033】スプールの回転が巻き取り方向の場合には
ステップS41からステップS49に移行する。ステッ
プS49では、カウント値をデクリメントする。次にス
テップS50では船べり停止モードが設定されているか
否かを判断する。船べり停止モードが設定されている場
合にはステップS51に移行し、船べり停止処理を実行
する。船べり停止モードが設定されていない場合にはス
テップS50からステップS52に移行する。ステップ
S52では、カウント値が所定値であるか否かを判断す
る。所定値の場合にはステップS53に移行し、モータ
をオフする。
【0034】棚停止処理では、図12に示すように、ス
テップS61においてフラグが0か1かを判断する。フ
ラグが0であればステップS62に移行し、フラグが1
であればステップS62を飛ばしてステップS63に移
行する。ステップS62では、「棚位置水深M1」の値
を「棚停止信号発信水深N」に入れる。ステップS63
では、「現在の水深A」が「棚停止信号発信水深N」に
等しいかどうかを判断する。等しければステップS64
に移行し、等しくなければメインルーチンに戻る。ステ
ップS64では、ソレノイド66をオンし、クラッチ機
構24を連結する。この結果、スプール12の回転が停
止する。ステップS65では、フラグが0か1かを判断
する。フラグが1であればステップS66に移行し、フ
ラグが0であればステップS69に移行する。ステップ
S66ではフラグを1にし、ステップS67ではステッ
プS63で「棚停止信号発信水深N」と等しくなった
「現在の水深A」から「棚位置水深M1」を引いた値を
「第1修正値x」に入れ、ステップS68では「棚位置
水深M1」から「第1修正値x」を引いた値を「棚停止
信号発信水深N」に入れて、ステップS63に戻る。ス
テップS65でフラグが1の場合は、ステップS69で
はステップS63で「棚停止信号発信水深N」と等しく
なった「現在の水深A」から「棚位置水深M1」を引い
た値を「第2修正値y」に入れ、「第1修正値x」と
「第2修正値y」との和を「第1修正値x」に入れてス
テップS68に移行する。
【0035】以上に述べた棚停止モードでは、最初の釣
りで「棚位置水深M1」に対応するする深さででソレノ
イド66を作動させる。すると、仕掛けの沈下速度が速
いために釣針は「棚位置水深M1」を行き過ぎて止ま
る。そこで行き過ぎた量を「第1修正値x」として測定
し、それを元に「棚停止信号発信水深N」を補正する。
そのため、ソレノイド66をオンするタイミングが早く
なり、釣針は本来の「棚位置水深M1」に近い深さでて
停止するようになる。さらに2回、3回と行うとその度
に「棚停止信号発信水深N」が補正されるため、停止位
置がより正確になっていく。
【0036】底釣処理では、図13に示すように、ステ
ップS73で「現在の水深A」が「海底までの水深M
2」に等しくなるのを待つ。等しくなるとステップS7
4に移行し、「巻き上げ量M3」だけ糸を巻き上げる。
ステップS75ではソレノイド66をオンしてクラッチ
機構24を連結させる。その結果スプール12の回転が
停止する。以上に述べた底釣処理では、仕掛けが底に着
くと所定量だけ巻き上げられて、糸ふけが巻き取られた
後に、仕掛けが海底から所定距離だけ離れて停止させら
れる。ここでは根ガカリが心配な海底での釣りを自動的
に行うことができ、操作者の負担が減る。なお、前記処
理では仕掛けが海底に着いたタイミングをあらかじめ記
憶した「海底までの水深M2」に「現在の水深A」が等
しくなったかどうかで判断したが、他の方法でも良い。
たとえばスプール12の回転停止によって判断しても良
いし、「現在の水深A」が「棚位置水深M15と等しく
なったときに仕掛けが海底に着いたと判断しても良い。
【0037】自動巻き上げ処理では、図14に示すよう
に、ステップS80においてドラグ機構にすべりが生じ
ているか否かを判断する。このドラグ機構がすべってい
るか否かは、ストッパー機構によってハンドルの逆回転
が防止されかつクラッチがオンのとき、スプール12が
繰り出し方向に回転していることによって検出する。ま
た他の検出方法としては、ストッパー機構によってハン
ドルの逆回転が防止された状態で、スプール12及びメ
インギアまたはそれに連動して回転しているギアが糸繰
り出し方向に回転していることによって検出することも
できる。ドラグ機構にすべりが生じている場合にはステ
ップS81に移行する。ステップS81では、駆動モー
タ13がオンしているか否かを判断する。オンしていな
い場合にはステップS82に移行する。ステップS82
では、ドラグのすべりが所定量に達したか否かを判断す
る。ここで、所定量とは、たとえばスプール12の1〜
3回転を示す。所定量に達した場合にはステップS83
に移行する。ステップS53では釣り針が設定された深
さ以上であるか否かを判断する。ここで、ステップS8
3で釣り針が設定深さ以上であるか否かを判断するの
は、釣り人が、クラッチオン状態で釣り糸を引き出した
ときに自動巻き上げが開始されるのを防止するためであ
る。設定深さ以上である場合には、ドラグのすべりによ
って魚の当たりがあったと判断できるので、この場合に
はステップS83からステップS84に移行する。ステ
ップS84では、第1アラームを発生して釣り人に魚が
かかったことを報知する。次にステップS85に移行し
て駆動モータ13をオンし、巻き上げを開始する。
【0038】一方、ドラグ機構がすべっており、しかも
このときすでに駆動モータ13がオンされている場合に
は、ステップS80及びステップS81を介してステッ
プS86に移行する。この場合には、魚がかかって駆動
モータ13によって巻き上げを行っているにもかかわら
ず魚の引きが強くてドラグ機構がすべり続けていること
を意味しており、この場合には第2アラームを発生して
釣り人にその旨を知らせる。
【0039】このような実施例では、たとえば棚停止し
た後に魚がかかった後には第1アラームの発生によって
魚がかかったことを釣り人に知らせることができる。こ
のため、釣り人は魚のかかりを注意する必要がなく、置
き竿が可能となる。また自動巻き上げを開始するタイミ
ング、すなわちドラグ機構のすべり量を釣り人が任意に
設定できるので、操作性が良好となる。さらに、自動巻
き上げ中に魚の引きが強い場合には第2アラームが発生
されるので、釣り人はドラグ機構のドラグ力を強める等
の調整を行うことができ、たとえば他の釣り人との仕掛
けのもつれを防止できる。
【0040】次にソレノイド66の動作について説明す
る。図6の状態からコイル92に電流が供給されると、
プランジャ96の鉄心96a部分がコイル92の中央に
引き寄せられる。その結果、プランジャ96の突出部9
6bがリンク部材67を押す。その結果クラッチ機構2
4がオンされる。コイル92への電流が停止されると、
シール部材97の付勢力およびリンク部材67からの戻
しによりプランジャ96は元の位置に戻る。
【0041】筒部材91の内部はシール部材97と支持
部材90とによってシールされているため、海水等が侵
入しにくい。その結果プランジャ96の正常な動作が長
期間にわたって維持される。従来よりクラッチ操作機構
に用いられるソレノイドはクラッチ操作機構には海水が
侵入しやすいために不具合が生じやすかった。また、こ
のソレノイド66はプランジャ96の可動部分をシール
しているだけなので小型化を維持できる。
【0042】また、シール部材97が弾性力によってプ
ランジャ96を元の位置に戻すために、プランジャ96
が正確に元の位置に戻るようになる。そのため、プラン
ジャ96のストローク量が長期間にわたって正確に維持
される。さらに、支持部材90によってプランジャ96
が筒体91内に保持されているために、プランジャ96
が筒部材91およびコイル92から外れにくくなってい
る。さらに、支持部材90によってプランジャ96の後
方(図6下方)への移動が制限されているために、プラ
ンジャ96のストローク量がより正確になる。
【0043】〔他の実施例〕図12に示した棚停止モー
ドに代えて、図15に示す棚停止モードを行っても良
い。ステップS91では、「棚位置水深M1」から「現
在の水深A」を引いた値が2mであるか否かを判断す
る。2mであればステップS92に移行し、「糸出し速
度v」を測定する。ステップS93では測定した「糸出
し速度v」に対応する「修正値x」をROMから取り出
す。ステップS94では「棚位置水深M1」から「修正
値x」を引いた値を「棚停止信号発信水深N」に入れ
る。ステップS95では、「現在の水深A」が「棚停止
信号発信水深N」に等しいか否かを判断する。等しけれ
ばステップS96に移行してソレノイド66をオンして
メインルーチンに戻る。等しくなければステップS96
を飛ばしてメインルーチンに戻る。なお、ステップS9
1で2mでない場合はステップS92〜ステップS94
を飛ばしてステップS95に移行する。
【0044】以上に述べた棚停止モードでは、釣針が
「棚位置水深M1」に達する2m手前で「糸出し速度
v」を測定する。そして、「糸出し速度v」に対応する
「修正値x」を用いて棚停止信号発信水深Nを補正す
る。その結果、釣針はより正確に「棚位置水深M1」付
近で停止するようになる。
【0045】
【発明の効果】発明1に係るソレノイドでは、筒体内が
シール部材によりシールされているため、たとえば海水
等が侵入しにくく、可動片の正常な動作が長期間にわた
って維持される。しかも、シール部材は可動片が稼働す
る部分のみをシールしているため、ソレノイド全体が大
型化することはない。
【0046】発明2及び5に係るソレノイド及び釣用リ
ールでは、シール部材は弾性部材からなるため、コイル
に電流が流れなくなったときに可動片を元の位置に戻
す。そのため、可動片の位置が決められて、ストローク
量が一定になる。発明3及び6に係るソレノイド及び釣
用リールでは、第2枠体に固定された支持部材をさらに
備えているために、コイル内部にさらに海水等が侵入し
にくくなっている。さらに、支持部材によって可動片の
移動が制限されるために、この可動片のストローク量が
正確になる。
【0047】発明4に係る釣用リールでは、筒体内がシ
ール部材によりシールされている。そのため、たとえば
海水等が侵入しにくく、可動片の正常な動作が長期間に
わたって維持される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による電動リールの平面図。
【図2】前記電動リールの断面部分図。
【図3】前記電動リールの断面部分図。
【図4】前記電動リールの断面側面部分図。
【図5】前記電動リールの断面側面部分図。
【図6】ソレノイドの縦断面図。
【図7】前記電動リールの制御ブロック図。
【図8】前記電動リールのメインフローチャート。
【図9】キー入力処理のフローチャート。
【図10】キー入力処理のフローチャート。
【図11】各モード処理のフローチャート。
【図12】棚停止処理のフローチャート。
【図13】底釣処理のフローチャート。
【図14】自動巻き上げ処理のフローチャート。
【図15】他の実施例における、図13に相当するフロ
ーチャート。
【符号の説明】
1 電動リール 12 スプール 13 駆動モータ 22 ドラグ機構 24 クラッチ機構 66 ソレノイド 91 筒体 92 コイル 93 第1金属枠体 94 第2金属枠体 96 プランジャ 97 シール部材 80 支持部材

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】釣用リールのアクチュエータとして用いら
    れるソレノイドであって、 筒体と、 前記筒体の周囲に巻かれ、電流が流されるコイルと、 前記筒体の両端に固定され、それぞれ孔が形成された第
    1及び第2枠体と、 前記筒体内に移動自在に配置され、一端が前記第1枠体
    の孔から突出する可動片と、 前記第1枠体に固定され、前記第1枠体の孔をシールす
    るシール部材と、を備えた釣用リールのアクチュエータ
    用ソレノイド。
  2. 【請求項2】前記シール部材は弾性部材からなる、請求
    項1に記載の釣用リールのアクチュエータ用ソレノイ
    ド。
  3. 【請求項3】前記第2枠体に固定され前記第2枠体の孔
    を塞ぐ支持部材をさらに備えた請求項1または2に記載
    の釣用リールのアクチュエータ用ソレノイド。
  4. 【請求項4】リール本体と、 前記リール本体に回転自在に支持され、外周に釣糸が巻
    き付けられるスプールと、 前記スプールを自由回転状態と巻き上げ可能状態とで切
    り換えるめたのクラッチ機構と、 前記クラッチ機構を操作するためのクラッチ操作機構と
    を備え、 前記クラッチ操作機構はソレノイドを含み、前記ソレノ
    イドは、筒体と、前記筒体の周囲に巻かれ電流が流され
    るコイルと、前記筒体の両端に固定されそれぞれ孔が形
    成された第1及び第2枠体と、前記筒体内に移動自在に
    配置され、一端が前記第1枠体の孔から突出する可動片
    と、前記第1枠体に固定され前記第1枠体の孔をシール
    するシール部材とを有している、釣り用リール。
  5. 【請求項5】前記シール部材は弾性部材からなる、請求
    項4に記載の釣用リール。
  6. 【請求項6】前記第2枠体に固定され前記第2枠体の孔
    を塞ぐ支持部材をさらに備えた請求項4または5に記載
    の釣用リール。
JP7013548A 1995-01-31 1995-01-31 釣用リールのアクチュエータ用ソレノイドおよび釣用リール Pending JPH08205729A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016202043A (ja) * 2015-04-20 2016-12-08 株式会社ミヤマエ 魚釣用電動リール

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016202043A (ja) * 2015-04-20 2016-12-08 株式会社ミヤマエ 魚釣用電動リール

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