JPH0820450A - 給紙装置 - Google Patents

給紙装置

Info

Publication number
JPH0820450A
JPH0820450A JP6156179A JP15617994A JPH0820450A JP H0820450 A JPH0820450 A JP H0820450A JP 6156179 A JP6156179 A JP 6156179A JP 15617994 A JP15617994 A JP 15617994A JP H0820450 A JPH0820450 A JP H0820450A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roller
gear
paper
recording
motor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6156179A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshimi Kuroda
好美 黒田
Seiji Okamoto
聖司 岡本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Machinery Ltd
Original Assignee
Murata Machinery Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Machinery Ltd filed Critical Murata Machinery Ltd
Priority to JP6156179A priority Critical patent/JPH0820450A/ja
Publication of JPH0820450A publication Critical patent/JPH0820450A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)
  • Sheets, Magazines, And Separation Thereof (AREA)
  • Facsimiles In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 分離ローラの分離能力に依存することなく、
搬送ローラの紙送り速度を速くすることができて、記録
能力を向上させることができる給紙装置を提供する。 【構成】 搬送ローラ16の紙送り速度が分離ローラ2
0の紙送り速度よりも速くなるように、両ローラ16,
20を駆動機構26により回転させる。分離ローラ20
の回転により、高い分離能力で給紙部から用紙を1枚ず
つ分離して供給する。その用紙を搬送ローラ16の回転
によって、速い紙送り速度で記録機構に搬送する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えばファクシミリ
装置等において、記録機構に用紙を供給するための給紙
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種の給紙装置としては、例
えば次のような構成のものが知られている。すなわち、
給紙部としての給紙カセットに分離ローラが配設される
とともに、給紙カセットと記録機構との間の搬送通路に
搬送ローラが配設され、両ローラがモータ及びギヤ機構
等よりなる駆動機構によって、回転されるようになって
いる。そして、分離ローラの回転により、給紙カセット
から用紙が1枚ずつ分離して給出されるとともに、搬送
ローラの回転により用紙が記録機構に搬送される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような構成におい
ては、分離ローラの紙送り速度を遅く設定した方が、用
紙の分離機能を高めることができる。一方、従来の給紙
装置においては、分離ローラ及び搬送ローラが同一の紙
送り速度で回転されるようになっている。このため、搬
送ローラの紙送り速度が分離ローラの紙送り速度に合わ
せて遅くなり、用紙の搬送速度が遅くなって、記録速度
を向上させることができないという問題があった。
【0004】この発明は、このような従来の技術に存在
する問題点に着目してなされたものである。その目的と
するところは、分離ローラの分離能力に依存することな
く、搬送ローラの紙送り速度を速くすることができて、
記録速度を向上させることができる給紙装置を提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明では、給紙部から用紙を1
枚ずつ分離して供給する分離ローラと、その用紙を記録
機構に搬送する搬送ローラと、搬送ローラの紙送り速度
が分離ローラの紙送り速度よりも速くなるように、両ロ
ーラを回転させる駆動機構とを備えたものである。
【0006】また、請求項2の発明では、請求項1に記
載の給紙装置において、前記駆動機構を、1つのモータ
と、モータの回転を所定の減速比で分離ローラに伝達す
る第1ギヤ機構と、モータの回転を第1ギヤ機構の減速
比よりも小さな減速比で搬送ローラに伝達する第2ギヤ
機構とから構成したものである。
【0007】請求項3の発明では、モータと分離ローラ
との間に一方向クラッチを介在させて、その一方向クラ
ッチの作用により、分離ローラが分離のための回転速度
より速い速度で回転されるのを許容するように構成した
ものである。
【0008】
【作用】上記のように構成された請求項1に記載の給紙
装置においては、搬送ローラの紙送り速度が分離ローラ
の紙送り速度よりも速くなるように、駆動機構によって
分離ローラ及び搬送ローラが回転される。そして、分離
ローラの回転により、給紙カセットから用紙が1枚ずつ
分離されるとともに、搬送ローラの回転により、用紙が
記録機構に搬送される。
【0009】このため、分離ローラの紙送り速度を遅く
設定して、用紙の分離能力を高めることができるととも
に、その分離ローラの回転速度に関係なく、搬送ローラ
の紙送り速度を速く設定して、記録速度を向上させるこ
とができる。
【0010】請求項2に記載の給紙装置においては、分
離ローラ及び搬送ローラの回転が1つのモータにより駆
動される。請求項3に記載の発明では、記録用紙を1枚
ずつ確実に分離できる。
【0011】
【実施例】以下、この発明をファクシミリ装置の給紙装
置に具体化した一実施例を、図面に基づいて詳細に説明
する。
【0012】図2に示すように、本体ケース1は箱型に
形成され、その下部には記録用紙P1を積層状態で収容
する給紙部としての主給紙カセット2が出し入れ可能に
配設されている。給紙部としての補助給紙カセット3は
必要に応じて主給紙カセット2の収容部下部にそのユニ
ットハウジングと共に装着可能とされ、その内部には主
給紙カセット2内の記録用紙P1とサイズの異なる記録
用紙P2が積層状態で収容される。
【0013】第1開閉体4は支軸5により前記本体ケー
ス1の前部に開閉可能に取り付けられ、この第1開閉体
4が閉成位置に配置された状態で、本体ケース1と第1
開閉体4との間に記録用紙P1,P2のための搬送通路
6が形成される。第2開閉体7は支軸8により第1開閉
体4の前部上面に開閉可能に取り付けられ、この第2開
閉体7が閉成位置に配置された状態で、第1開閉体4と
第2開閉体7の間に読取り用原稿P3のための移送通路
9が形成される。
【0014】記録機構10は前記搬送通路6に臨むよう
に、本体ケース1と第1開閉体4との間に配設されてい
る。この記録機構10は、第1開閉体4に支持されたプ
ラテンローラ11と、そのプラテンローラ11と対向す
るように、本体ケース1に支持されたサーマルヘッド1
2とを備えている。
【0015】一対のリボンリール13,14は前記本体
ケース1内に配設され、両リボンリール13,14間に
はインクリボン15が張設されている。また、このイン
クリボン15は搬送通路6に沿ってプラテンローラ11
とサーマルヘッド12との間に挿通され、記録用紙P
1,P2と同方向に移送される。そして、サーマルヘッ
ド12により、インクリボン15を介して記録用紙P
1,P2上に受信データが記録される。
【0016】搬送ローラ16は前記搬送通路6の入口部
において、本体ケース1に回転可能に支持され、この搬
送ローラ16と接触するように、第1開閉体4には圧接
ローラ17が自由回転可能に支持されている。排紙ロー
ラ18は搬送通路6の出口部において、第1開閉体4に
支持され、この排紙ローラ18と接触するように、圧接
ローラ19が自由回転可能に支持されている。
【0017】第1分離ローラ20は前記主給紙カセット
2内に臨むよう回転可能に支持され、その外周面には記
録用紙P1が、バネ21の付勢力により押上板22を介
して圧接される。第2分離ローラ23は補助給紙カセッ
ト3内に臨むよう回転可能に支持され、その外周面には
記録用紙P2が、バネ24の付勢力により押上板25を
介して圧接される。
【0018】駆動機構を構成する正逆回転可能な第1モ
ータ26は前記本体ケース1内に配設され、この第1モ
ータ26が図2の時計方向に回転されたとき、後述する
ギヤ機構を介して第1分離ローラ20及び搬送ローラ1
6が回転される。そして、この第1分離ローラ20の回
転により、分離爪27との協働作用にて、主給紙カセッ
ト2から記録用紙P1が1枚ずつ分離して供給されると
ともに、その記録用紙P1が搬送ローラ16の回転によ
り、搬送通路6に沿って記録機構10に搬送される。
【0019】駆動機構を構成する第2モータ28は前記
補助給紙カセット3用ユニット内に配設され、この第2
モータ28が図2の反時計方向に回転されたとき、後述
するギヤ機構を介して第2分離ローラ23及び搬送ロー
ラ16が回転される。そして、この第2分離ローラ23
の回転により、分離爪29との協働作用にて、補助給紙
カセット3から記録用紙P2が1枚ずつ分離して供給さ
れるとともに、その記録用紙P2が搬送ローラ16の回
転により、搬送通路6に沿って記録機構10に搬送され
る。
【0020】なお、前記本体ケース1内には図示しない
第3モータが配設されている。そして、記録機構10の
記録動作時には、この第3モータによりプラテンローラ
11及び排紙ローラ18が回転されて、記録用紙P1,
P2が記録機構10を経て搬送された後に、排紙トレイ
30上へ排出される。また、この記録機構10の記録動
作時には、第3モータによりリボンリール13が回転さ
れて、インクリボン15に送りが付与される。
【0021】読取り機構31は前記移送通路9に臨むよ
うに、第1開閉体4と第2開閉体7との間に配設されて
いる。この読取り機構31は、第1開閉体4に支持され
た分離ローラ32と、その分離ローラ32と接触可能に
対向するように、第2開閉体7に支持された分離パッド
33とを備えている。さらに、読取り機構31は、第1
開閉体4に回転可能に支持されたプラテンローラ(読み
取りローラ)34と、そのプラテンローラ34と対向す
るように、支持された密着型の読取りセンサ35とを備
えている。
【0022】そして、前記第1モータ26が図2の反時
計方向に回転されたとき、後述するギヤ機構を介して分
離ローラ32及びプラテンローラ34が回転される。こ
れにより、読取り用原稿P3が供給トレイ36上から読
取り機構31内に供給されるとともに、読取りセンサ3
5の読取り動作後に、原稿P3が移送通路9の出口から
本体ケース1の前方へ排出される。
【0023】次に、前記給紙装置の駆動機構における第
1モータ26及び第2モータ28の回転を、搬送ローラ
16等の各ローラに伝達するためのギヤ機構について説
明する。
【0024】図1に示すように、駆動機構を構成する第
1ギヤ機構45は第1モータ26と第1分離ローラ20
との間に配設されている。この第1ギヤ機構45は、第
1モータ26のモータ軸26aに固定されたギヤ46
と、ギヤ46に順に噛合または連結された複数のギヤ4
7〜50と、第1分離ローラ20のローラ軸20aに連
結されたギヤ51とから構成されている。一方向クラッ
チ52はローラ軸20aと分離ローラ20との間に介在
されている。
【0025】図1及び図3に示すように、第1切換機構
53は前記第1ギヤ機構45の途中に介装されている。
この第1切換機構53は、支軸54と、その支軸54に
回動可能に支持された第1振り子レバー68と、第1振
り子レバー68の一端に回転可能に支持されたギヤ10
1と、支軸54に回転可能に支持され、三者一体のギヤ
48,49,61と、第1振り子レバー68の他端に回
転可能に支持されたギヤ62と、支軸54に回動可能に
支持されたレバー55と、そのレバー55に回転可能に
支持されたギヤ50とを有している。
【0026】第1切換機構53,67は摩擦リング5
6,69を有し、それらの摩擦リング56,69はそれ
ぞれ第1振り子レバー68とギヤ62,101との間及
びギヤ50とレバー55との間に介在されている。図3
に示すように、ギヤ61にはギヤ62及びギヤ101
が、ギヤ49にはギヤ50が噛合している。
【0027】そして、図1に示すように、第1モータ2
6が時計方向に回転されて、ギヤ48,49,61が同
方向に回転されたときには、ギヤ62,100及び摩擦
リング69を介して第1振り子レバー68に、ギヤ50
及び摩擦リング56を介してレバー55に同方向への回
動力が付与される。これにより、ギヤ50がギヤ51に
噛合されるとともに、ギヤ62がギヤ63に噛合され
る。この状態で第1モータ26が回転を継続すると、ギ
ヤ50とギヤ51との噛合、ギヤ62とギヤ63との噛
合により第1振り子レバー68及びレバー55がそれ以
上回動し得ないため、摩擦リング56,69において滑
りが生じる。
【0028】このため、第1モータ26の回転が第1ギ
ヤ機構45からローラ軸20a,16aに伝達されて、
第1分離ローラ20及び搬送ローラ16がそれぞれ異な
る所定の減速比で回転される。このとき、第1分離ロー
ラ20に至るギヤ列の減速比よりも搬送ローラ16に至
るギヤ列の減速比が小さいため、搬送ローラ16が第1
分離ローラ20よりも速い紙送り速度で回転される。
【0029】一方、図6に示すように、第1モータ26
が反時計方向に回動されて、ギヤ48,49が同方向に
回転されたときには、ギヤ62,100及び摩擦リング
69並びにギヤ50及び摩擦リング56を介して第1振
り子レバー68及びレバー55に反時計方向への回動力
が付与される。これにより、レバー68,55がほぼ直
立位置に回動されて、ギヤ50,62がそれぞれギヤ5
1,63から離脱される。
【0030】図1に示すように、駆動機構を構成する第
2ギヤ機構60は前記第1ギヤ機構45のギヤ48と搬
送ローラ16との間に配設されている。この第2ギヤ機
構60は、第1ギヤ機構45のギヤ48に固定されたギ
ヤ61と、ギヤ61に順に噛合または連結された複数の
ギヤ62〜65と、搬送ローラ16のローラ軸16aに
連結されたギヤ66とから構成されている。
【0031】図1及び図5に示すように、第3ギヤ機構
75は前記第2モータ28と第2分離ローラ23及び搬
送ローラ16との間に配設されている。この第3ギヤ機
構75は、第2モータ28のモータ軸28aに固定され
たギヤ76と、ギヤ76に順に噛合または連結された複
数のギヤ77〜87とから構成されている。そして、電
磁クラッチ88はギヤ80とローラ軸23aとの間に介
在されている。一方向クラッチ89は第2分離ローラ2
3とローラ軸23aとの間に介在されている。
【0032】図1及び図4に示すように、第2切換機構
90は前記第3ギヤ機構75の途中に介装されている。
この第2切換機構90は、支軸91と、その支軸91に
回動可能に支持された第2振り子レバー92と、支軸9
1に支持され、両者一体のギヤ85,86と、第2振り
子レバー92に支持されたギヤ87とを有している。ギ
ヤ87はギヤ86に噛合している。摩擦リング93は第
2振り子レバー92とギヤ87との間に介在されてい
る。前記ギヤ87は搬送ローラ16上のギヤ66に噛合
及び離脱可能に対応している。
【0033】そして、図5に示すように、第2モータ2
8が反時計方向に回転されたときには、その回転が第3
ギヤ機構75のギヤ76〜80、電磁クラッチ88及び
一方向クラッチ89を介してローラ軸23aに伝達さ
れ、第2分離ローラ23が所定の減速比で回転される。
【0034】また、前記第2モータ28の回転に伴い、
ギヤ85,86が時計方向に回転され、ギヤ87及び摩
擦リング93を介して第3振り子レバー92に同方向へ
の回動力が付与される。これにより、ギヤ87がギヤ6
6に噛合され、この状態で第2モータ28の回転が第3
ギヤ機構75からローラ軸16aに伝達されて、搬送ロ
ーラ16が回転される。このとき、第2分離ローラ23
に至るギヤ列の減速比よりも搬送ローラ16に至るギヤ
列の減速比が小さいため、搬送ローラ16は第2分離ロ
ーラ23よりも速い紙送り速度で回転される。
【0035】図1及び図6に示すように、第4ギヤ機構
100は前記第1ギヤ機構45のギヤ49と読取り機構
31の分離ローラ32及びプラテンローラ34との間に
配設されている。この第4ギヤ機構100は、ギヤ49
に順に噛合または連結された複数のギヤ101〜112
と、分離ローラ32のローラ軸32aに連結されたギヤ
113と、プラテンローラ34のローラ軸34aに連結
されたギヤ114とから構成されている。また、ギヤ1
01は前記第2振り子レバー68の先端に回転可能に支
持され、ギヤ102に噛合及び離脱可能に対応してい
る。
【0036】そして、図6に示すように、第1モータ2
6が反時計方向に回転されたときには、前記のようにギ
ヤ101及び摩擦リング69を介して第2振り子レバー
68がほぼ直立位置に回動され、ギヤ101がギヤ10
2に噛合される。この状態で、第1モータ26の回転が
第4ギヤ機構100を介してローラ軸32a,34aに
伝達され、読取り機構31の分離ローラ32及びプラテ
ンローラ34がそれぞれ所定の減速比で回転される。
【0037】なお、図5の状態において、ギヤ87に作
用する軸91を中心とした回転モーメントの関係からギ
ヤ87はギヤ66に過度に食い込んで、回転の伝達に大
きな負荷が作用しようとする。同様に、図6の状態にお
いて、ギヤ101に作用する軸54を中心とした回転モ
ーメントの関係からギヤ101はギヤ102に過度に食
い込んで、回転の伝達に大きな負荷が作用しようとす
る。この場合、第1,第2振り子レバー53,68と装
置フレームとの間には、両レバー53,68の回動を規
制して過度の食い込みを阻止するストッパ手段(図示し
ない)が設けられている。
【0038】次に、前記のように構成されたファクシミ
リ装置の給紙装置について動作を説明する。さて、この
ファクシミリ装置において、主給紙カセット2内の記録
用紙P1を使用して受信データを記録するモードが選択
されると、第1モータ26が時計方向に回転される。こ
のため、第1切換機構53が図1の位置に配置され、ギ
ヤ50,62がそれぞれギヤ51,63に噛合される。
このとき、第2モータ28は停止されてるため、第3切
換機構90のギヤ87はギヤ66から離間している。
【0039】この状態で、前記第1モータ26の回転に
伴い、第1ギヤ機構45を介して第1分離ローラ20が
所定の紙送り速度で回転されるとともに、第2ギヤ機構
60を介して搬送ローラ16が第1分離ローラ20より
も速い紙送り速度で回転される。そして、第1分離ロー
ラ20の回転により、主給紙カセット2から記録用紙P
1が1枚ずつ分離して給出されるとともに、その記録用
紙P1が搬送ローラ16の回転により、搬送通路6を通
して記録機構10に搬送される。
【0040】このように、記録用紙P1が搬送される
と、記録機構10のサーマルヘッド12により、インク
リボン15を介して記録用紙P1上に受信データが記録
される。そして、この記録終了後の記録用紙P1は、排
紙ローラ18の回転により、搬送通路6の出口から排紙
トレイ30上へ排出される。
【0041】この場合、記録用紙P1の搬送に際して
は、搬送ローラ16は速い速度で回転されるため、記録
速度をスピードアップできる。また、第1分離ローラ2
0は搬送ローラ16よりも遅い速度で回転されるため、
主給紙カセット2内における記録用紙P1の分離を確実
に行うことができる。なお、記録用紙P1が搬送ローラ
16と圧接ローラ17との間に挟まれると、第1分離ロ
ーラ20の位置において記録用紙P1には引っ張り力が
作用し、第1分離ローラ20に対して記録用紙P1側か
ら記録用紙P1の分離速度より速い回転力が作用する。
これに対して、第1分離ローラ20は一方向クラッチ5
2の作用により自由回転を許容され、分離速度より速い
搬送速度で回転される。
【0042】そして、記録用紙P1の前端部がプラテン
ローラ11とサーマルヘッド12との間に挟まれると、
第1モータ26の回転が停止され、記録用紙P1は、プ
ラテンローラ11及び排紙ローラ18の回転により搬送
される。このとき、記録用紙P1の後端は第1分離ロー
ラ20から離れていないが、第1分離ローラ20は前述
のように一方向クラッチ52の作用により自由回転が許
容されるため、記録用紙P1が同ローラ20から離れる
まで、搬送に追随回転する。
【0043】また、このファクシミリ装置において、補
助給紙カセット3内の記録用紙P2を使用して受信デー
タを記録するモードが選択されると、図5に示すよう
に、電磁クラッチ88が結合状態に切り換えられる。同
時に、第2モータ28が反時計方向に回転され、第2振
り子レバー92が回動されて、ギヤ87がギヤ66に噛
合する。このとき、第1モータ26は停止されている
が、第2モータ28の回転により、ギヤ51,63がギ
ヤ66,65等を介して前記とは反対方向に回転される
ため、ギヤ50,62が弾かれるようにしてギヤ51,
63から離間し、第1振り子レバー68がほぼ直立位置
に配置される。
【0044】この状態で、前記第2モータ28の回転に
伴い、第3ギヤ機構75を介して第2分離ローラ23が
所定の紙送り速度で回転されるとともに、搬送ローラ1
6が第2分離ローラ23よりも速い紙送り速度で回転さ
れる。そして、第2分離ローラ23の回転により、補助
給紙カセット3から記録用紙P2が1枚ずつ分離して供
給されるとともに、その記録用紙P2が搬送ローラ16
の回転により、記録機構10に搬送される。
【0045】この場合、前記記録用紙P1の搬送時と同
様に、記録用紙P2の搬送に際しては、搬送ローラ16
は速い速度で回転されるため、記録速度をスピードアッ
プできる。また、第2分離ローラ23は搬送ローラ16
よりも遅い速度で回転されるため、補助給紙カセット3
内における記録用紙P2の分離を確実に行うことができ
る。記録用紙P2が搬送ローラ16と圧接ローラ17と
の間に挟まれると、記録用紙P2を介して、第2分離ロ
ーラ23に対して回転力が作用するが、第2分離ローラ
23は一方向クラッチ89の作用により自由回転を許容
され、記録用紙P2の分離速度よりも速い搬送速度で回
転される。
【0046】そして、記録用紙P2の前端部がプラテン
ローラ11とサーマルヘッド12との間を通過した後
に、第2モータ28の回転が停止され、記録用紙P2
は、プラテンローラ11及び排紙ローラ18の回転によ
り搬送される。第2モータ28が停止された後、第2振
り子レバー92はギヤ66の回転力により弾かれてギヤ
87と噛み合わない位置に復帰する。
【0047】その後、前記と同様に記録機構10によ
り、記録用紙P2上に受信データが記録される。なお、
補助給紙カセット3から記録用紙P2を搬送する場合に
は、同カセット3とプラテンローラ11との間の経路が
長くなる。このため、記録用紙P2に搬送開始から同用
紙P2の前端部がプラテンローラ11に達するまでの時
間が長くなり、それまでは第2モータ28を回転させて
搬送ローラ16を回転させる必要がある。ところが、こ
のようにすると、用紙P2の後端部が第2分離ローラ2
3から離れて、後続の用紙P2が、特にその用紙がレタ
ーサイズのように短い場合には、必要がないのにも関わ
らず分離搬送されるおそれがある。
【0048】従って、補助給紙カセット3から用紙搬送
が行われる場合には、用紙P2の前端部が搬送ローラ1
6に達した後で、かつ用紙P2の後端部が第2分離ロー
ラ23から離れる以前の一定時間経過後に電磁クラッチ
88が解離される。このため、後続用紙P2の不要な搬
送が防止される。
【0049】さらに、このファクシミリ装置において、
読取り機構31により送信データを読み取るモードが選
択されると、図6に示すように、第1モータ26が反時
計方向に回転される。このため、第1振り子レバー53
に直立方向への回転力が作用し、ギヤ101がギヤ10
2に噛合される。このとき、第2モータ28は停止され
ている。
【0050】この状態で、第1モータ26の回転に伴
い、第4ギヤ機構100を介して読取り機構31の分離
ローラ32及びプラテンローラ34が、それぞれ所定の
紙送り速度で回転される。これにより、読取り用原稿P
3が供給トレイ36上から読取り機構31内に供給され
て、読取りセンサ35により原稿P3上のデータが読み
取られる。そして、読取り後の原稿P3は移送通路9の
出口から本体ケース1の前方へ排出される。
【0051】以上のように、この実施例の給紙装置で
は、記録用紙P1,P2の搬送時において、搬送ローラ
16の紙送り速度が分離ローラ20,23の紙送り速度
よりも速くなるように、第1ギヤ機構45、第2ギヤ機
構60及び第3ギヤ機構75の減速比が設定されてい
る。このため、分離ローラ20,23の紙送り速度を遅
く設定して、記録用紙P1,P2の分離能力を高めるこ
とができる。また、この分離ローラ20,23の回転速
度に関係なく、搬送ローラ16の紙送り速度を速く設定
して、記録機構10による記録速度を向上させることが
できる。
【0052】なお、前記両記録用紙P1,P2の搬送時
において、分離ローラ20,23及び搬送ローラ16の
紙送り速度は、例えば表1に示すように設定するのが望
ましい。
【0053】
【表1】
【0054】なお、この発明は前記実施例の構成に限定
されるものではなく、例えば以下のように各部の構成を
任意に変更して具体化することも可能である。 (1)搬送ローラ16と第1分離ローラ20と第2分離
ローラ23とを駆動するためのモータを各別に装備し、
各ローラ16,20,23をそれぞれ所定の紙送り速度
で回転させるように構成すること。
【0055】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているため、分離ローラの分離能力に依存することな
く、搬送ローラの紙送り速度を速くすることができて、
用紙分離を確実に行い得るとともに、記録速度を向上さ
せることができる。
【0056】また、この発明は、分離ローラ及び搬送ロ
ーラの回転が1つのモータにより駆動されるため、モー
タの数が少なくなって構成が簡単になる。さらに、この
発明は、一方向クラッチの作用により記録用紙を1枚ず
つ確実に分離できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を具体化した給紙装置の一実施例を示
すもので、特に上方の主給紙カセットから記録機構に記
録用紙を供給するモードを選択した場合の駆動機構を示
す概略断面図である。
【図2】その給紙装置を備えたファクシミリ装置の全体
構成を示す縦断面図である。
【図3】駆動機構における第1及び第2切換機構部分の
構成を拡大して示す要部断面図である。
【図4】駆動機構における第3切換機構部分の構成を拡
大して示す要部断面図である。
【図5】下方の補助給紙カセットから記録機構に記録用
紙を供給するモードを選択した場合の駆動機構を示す概
略断面図である。
【図6】読取り機構に原稿を供給するモードを選択した
場合の駆動機構を示す概略断面図である。
【符号の説明】
1…本体ケース、2…給紙部としての主給紙カセット、
3…補助給紙カセット、6…搬送通路、10…記録機
構、16…搬送ローラ、20…第1分離ローラ、23…
第2分離ローラ、26…駆動機構を構成する第1モー
タ、28…第2モータ、31…読取り機構、45…駆動
機構を構成する第1ギヤ機構、60…駆動機構を構成す
る第2ギヤ機構、75…第3ギヤ機構、100…第4ギ
ヤ機構、P1…記録用紙、P2…記録用紙。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給紙部から用紙を1枚ずつ分離して供給
    する分離ローラと、その用紙を記録機構に搬送する搬送
    ローラと、搬送ローラの紙送り速度が分離ローラの紙送
    り速度よりも速くなるように、両ローラを回転させる駆
    動機構とを備えた給紙装置。
  2. 【請求項2】 前記駆動機構は、1つのモータと、モー
    タの回転を所定の減速比で分離ローラに伝達する第1ギ
    ヤ機構と、モータの回転を第1ギヤ機構の減速比よりも
    小さな減速比で搬送ローラに伝達する第2ギヤ機構とか
    ら構成した請求項1に記載の給紙装置。
  3. 【請求項3】 モータと分離ローラとの間に一方向クラ
    ッチを介在させて、その一方向クラッチの作用により、
    分離ローラが分離のための回転速度より速い速度で回転
    されるのを許容するように構成した請求項2に記載の給
    紙装置。
JP6156179A 1994-07-07 1994-07-07 給紙装置 Pending JPH0820450A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6156179A JPH0820450A (ja) 1994-07-07 1994-07-07 給紙装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6156179A JPH0820450A (ja) 1994-07-07 1994-07-07 給紙装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0820450A true JPH0820450A (ja) 1996-01-23

Family

ID=15622088

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6156179A Pending JPH0820450A (ja) 1994-07-07 1994-07-07 給紙装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0820450A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7748695B2 (en) 2007-03-01 2010-07-06 Ricoh Company, Limited Image forming apparatus

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5527221B2 (ja) * 1974-04-19 1980-07-18

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5527221B2 (ja) * 1974-04-19 1980-07-18

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7748695B2 (en) 2007-03-01 2010-07-06 Ricoh Company, Limited Image forming apparatus

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TW512096B (en) Media feeding system
JP2766679B2 (ja) 原稿搬送読取装置
JP3559695B2 (ja) 給紙装置
JPH0820450A (ja) 給紙装置
JPH11282224A (ja) 画像形成装置における歯車式動力伝達装置
JP2000085999A (ja) シート供給装置と該装置を備えた画像形成装置
JP3695778B2 (ja) 画像形成装置の給紙装置
JP3525028B2 (ja) 紙送り装置
JPH02188330A (ja) 給紙機構
JP3038583B2 (ja) 自動原稿送り装置
JP2733606B2 (ja) 原稿搬送装置
JP3673348B2 (ja) 紙葉搬送装置
JP2554901B2 (ja) 自動給紙機構
JP2734996B2 (ja) ファクシミリ装置
JP3371351B2 (ja) 給紙装置
JP3622427B2 (ja) 分離給紙装置
JPH0348100Y2 (ja)
JPH0761639A (ja) 用紙給送装置
JP2538654Y2 (ja) 記録装置の記録紙排出機構
JPS62235143A (ja) シ−ト搬送装置
JPS6317740A (ja) 自動給紙装置
JPH07109041A (ja) 給紙装置
JP2623811B2 (ja) 搬送装置
JPH10218403A (ja) 給紙装置及びこれを用いた画像形成装置
JP2578725Y2 (ja) 原稿送り装置