JPH08204230A - 端面発光型ledアレイとその製造方法 - Google Patents

端面発光型ledアレイとその製造方法

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JPH08204230A
JPH08204230A JP860095A JP860095A JPH08204230A JP H08204230 A JPH08204230 A JP H08204230A JP 860095 A JP860095 A JP 860095A JP 860095 A JP860095 A JP 860095A JP H08204230 A JPH08204230 A JP H08204230A
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JP
Japan
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impurity regions
semiconductor
semiconductor base
surface side
led array
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Application number
JP860095A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Fujiwara
博之 藤原
Masaharu Nobori
正治 登
Masumi Koizumi
真澄 小泉
Kazuyuki Shiyou
一超 蒋
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 発光素子部を高密度化した端面発光型LED
アレイと、その製造方法を提供する。 【構成】 第1導電型の板状の半導体下地11にPN接
合を有する発光素子部を備えた端面発光型LEDアレイ
である。半導体下地11の一方の側端面11a側の、表
裏両面のそれぞれの角部に切欠部12が形成され、切欠
部12のそれぞれに第2導電型の不純物が導入されて不
純物領域13が形成されている。半導体下地11上に、
不純物領域13に接続し、かつ半導体下地11と絶縁し
た状態で第2側電極15が形成され、さらに半導体下地
11に接続し、かつ第2側電極15と絶縁した状態で第
1側電極17が形成されている。不純物領域13が、側
端面11aの長さ方向に沿って半導体下地11の表面側
および裏面側にてそれぞれ複数ずつ形成されている。ま
た、このLEDアレイの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば電子写真プリン
タの光源となるLEDプリンタヘッドに用いられるLE
Dアレイとして好適な、端面発光型LED(Light Emit
ting Diode)アレイとその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】LEDアレイは、例えば電子写真方式の
プリンタ用の光源などとして広く用いられている。この
LEDアレイには、その一つのタイプとして端面発光型
LEDアレイと称されるものがあり、このような端面発
光型LEDアレイについては、例えば特開平2−125
765号公報(以下、公報1と称する)、特開平5−3
1955号公報(以下、公報2と称する)に開示された
技術が知られている。
【0003】公報1においては、その第3頁左上欄に、
N電極、N−GaAs層(バッファ層)、N−AlGa
As層、P−AlGaAs層、絶縁膜およびP電極が積
層された構成の半導体ウェハをダイシングすることによ
り、図5に示すようにN電極41、N−GaAs層(バ
ッファ層)42、N−AlGaAs層43、P−AlG
aAs層44、絶縁膜45、P電極46が積層され、N
−AlGaAs層43とP−AlGaAs層44とのへ
き開面から線状発光する構造の端面発光型LEDアレイ
40が得られるとした技術が開示されている。
【0004】また、公報2においては、その第5頁の右
欄第31〜第32行目に、ダブルヘテロ構造を有する半
導体ウェハに、端面発光部を作製する際、塩素系ガスを
用いたドライエッチング法により行う点が記載されてお
り、このようなドライエッチングにより、図6に示すよ
うに第1導電型電極51、第1導電型基板52、第1導
電型クラッド層53、活性層54、第2導電型クラッド
層55、キャップ層56、第2導電型電極57が積層さ
れ、活性層54が発光部となる構造の発光装置が得られ
るとした技術が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来の端面発光型LEDアレイにおいては、発光素子
部を高密度化して発光効率を高め、その解像度を向上さ
せようとした場合、発光端面の分離が難しいという問題
があった。例えば、公報2に開示されたLEDアレイの
場合では、発光端面の分離を分離溝で行っているもの
の、当然分離溝の幅分のスペースが必要となることか
ら、高密度化自体が損なわれる結果となっているのであ
る。本発明は前記事情に鑑みてなされたもので、その目
的とするところは、発光素子部を高密度化した端面発光
型LEDアレイと、その製造方法を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の端面発光型LE
Dアレイでは、第1導電型の板状の半導体下地にPN接
合を有する発光素子部を備えた端面発光型LEDアレイ
であって、前記半導体下地における一方の側端面側の、
該半導体下地の表裏両面のそれぞれの面側の角部に切欠
部が形成され、該切欠部のそれぞれにおける、前記半導
体下地の表層部側に第2導電型の不純物が導入されて不
純物領域が形成され、前記半導体下地上に、前記不純物
領域に接続し、かつ該半導体下地と絶縁した状態で第2
側電極が形成され、前記半導体下地上に、該半導体下地
に接続し、かつ前記第2側電極と絶縁した状態で第1側
電極が形成されてなり、前記不純物領域が、前記側端面
の長さ方向に沿って半導体下地の表面側および裏面側に
てそれぞれ複数ずつ形成されてなることを前記課題の解
決手段とした。なお、前記不純物領域を、半導体下地の
表面側と裏面側とで前記側端面の長さ方向に沿って千鳥
状に配置してもよい。
【0007】また、本発明の端面発光型LEDアレイの
製造方法では、第1導電型の板状の半導体下地の表裏両
面のそれぞれに、第2導電型の不純物を導入して不純物
領域を半導体下地の面方向に複数ずつ直線状に配列形成
し、かつ該不純物領域の前記表面側の配列と裏面側の配
列とを略平行に形成する工程と、前記半導体下地の表裏
両面上に、前記不純物領域が露出した状態となるように
絶縁膜を形成する工程と、前記絶縁膜上でかつ前記不純
物領域が配列されたその両側にて、前記不純物領域に接
続する第2側電極を該不純物領域の配列のそれぞれの側
で独立して形成する工程と、前記半導体下地に接続し、
かつ前記第2側電極と絶縁した状態で該半導体下地上に
第1側電極を形成する工程と、前記半導体下地を、前記
不純物領域の配列方向に沿って該不純物領域をそれぞれ
二分するようにして切断する工程とを備えてなることを
前記課題の解決手段とした。なお、前記不純物領域を、
その直線状に配列形成した方向にて断面視した状態で、
半導体下地の表面側と裏面側とで千鳥状になるよう配設
するようにしてもよい。
【0008】
【作用】本発明の端面発光型LEDアレイによれば、半
導体下地との間でPN接合を形成することによって発光
層として機能する不純物領域が、半導体下地の表裏両面
に形成された切欠部のそれぞれに形成されていることか
ら、半導体下地の表面側と裏面側との間にて特に分離溝
を必要とすることなく互いに独立した発光層となる。本
発明の端面発光型LEDアレイの製造方法によれば、第
1導電型の板状の半導体下地の表裏両面のそれぞれに、
第2導電型の不純物を導入して不純物領域を半導体下地
の面方向に複数ずつ直線状に配列形成し、かつ該不純物
領域の前記表面側の配列と裏面側の配列とを略平行に形
成し、その後該半導体下地を、前記不純物領域の配列方
向に沿って該不純物領域を二分するようにして切断する
ので、切断後得られる端面発光型LEDアレイはその発
光層となる不純物領域が、半導体下地の表裏両面に形成
されたものとなる。
【0009】
【実施例】以下、本発明を図面を利用して詳しく説明す
る。図1(a)、(b)、図2は本発明の端面発光型L
EDアレイの一実施例を示す図であり、これらの図にお
いて符号10は端面発光型LEDアレイ(以下、LED
アレイと略称する)、11はN型(第1導電型)の半導
体下地11である。
【0010】半導体下地11は、N型のガリウム・ヒ素
(GaAs)基板と、このN型GaAs基板上にエピタ
キシャル成長させたN型のガリウム・ヒ素・リン(N型
GaAsP)層とから構成された板状のものである。こ
の半導体下地11には、図2に示すようにその一方の側
端面11a側の、表裏両面のそれぞれの側の角部に切欠
部12、12が形成されている。これら切欠部12は、
半導体下地11の表面あるいは裏面と端面とからなる角
部が切り欠かれて形成されたもので、半導体下地11の
表面あるいは裏面よりその反対の面側に向かう傾斜面1
2aと、この傾斜面12aより半導体下地11の端面1
1aに向かう面12bとから形成されたものである。こ
こで、傾斜面12aは、表面あるいは裏面よりその反対
の面側に向かうに連れて漸次端面11a側に向かうよう
傾斜して形成されたものとなっており、一方面12b
は、半導体下地11の表面(裏面)と略平行に形成され
たものとなっている。
【0011】また、半導体下地11には、その切欠部1
2における傾斜面12a側の表層部に発光部となる不純
物領域13が複数形成されている。これら不純物領域1
3…は、P型(第2導電型)不純物が導入され、さらに
気相拡散法等により前記半導体下地11表層部中に拡散
処理されて形成されたものであり、図1(a)、(b)
に示すように半導体下地11の表面側、および裏面側に
てそれぞれ所定間隔、すなわ発光素子部(LED)の配
列ピッチに対応した間隔をおいて複数が前記端面11a
の長さ方向に沿って直線状に配列され形成されたもので
ある。
【0012】また、これら不純物領域13…は、図1
(b)に示すように、半導体下地11の表面側と裏面側
とで千鳥状に、すなわち端面11aの長さ方向に沿って
表面側の不純物領域13に対し裏面側の不純物領域13
がハーフピッチずれた状態で配置されており、これによ
って表面側の不純物領域13と裏面側の不純物領域13
とは交互にしかも略等間隔で位置するよう配置されたも
のである。導入されたP型不純物としては、この例では
亜鉛(Zn)が用いられており、これが拡散されたこと
によって不純物領域13はP型GaAsP層となってい
る。
【0013】また、半導体下地11の上面には、図2に
示すように拡散防止膜21が形成されている。この拡散
防止膜21は、後述する製造工程において必要とされた
ものであり、厚さが50〜200nm程度に形成された
アルミナ膜、窒化珪素膜、酸化珪素膜等からなるもので
ある。さらに、この拡散防止膜21上には拡散制御膜2
5が形成され、該拡散制御膜25上、および前記拡散防
止膜21に覆われない部分の半導体下地11上には絶縁
膜19が形成されている。この絶縁膜19は、半導体下
地11と後述するP側電極との間を絶縁するためのもの
であり、厚さが50〜100nm程度に形成されたアル
ミナ膜、窒化珪素膜、酸化珪素膜等からなるものであ
る。
【0014】また、この絶縁膜19上には、図1
(a)、(b)に示すように前記不純物領域13…のそ
れぞれに対応して複数のP側電極15…が形成されてい
る。これらP側電極15…は、図2に示すようにいずれ
もその一部が、半導体下地11の表裏両面にて前記不純
物領域13に接続し、これに導通した状態に形成された
ものとなっている。なお、半導体下地11の表面側にお
いては、図1(a)に示すように前記不純物領域13に
直接接続するP側電極15に、さらに配線16を介して
電源(図示略)に通じるP側電極15aが接続され配設
されている。
【0015】また、この半導体下地11の表面側には、
絶縁膜19上にN側電極17が形成されている。このN
側電極17は、図2に示すように絶縁膜19、拡散防止
膜21に形成されたコンタクトホール18を貫通し、該
半導体下地11に直接接続導通した状態に形成されたも
のである。P側電極15、15aの形成材料としては、
P型GaAsP層からなる不純物領域13との間でオー
ミックコンタクトがとれる材料であればよく、この例で
はアルミニウムが用いられている。同様に、N側電極1
7についても、半導体下地11との間でオーミックコン
タクトがとれる材料であればよく、この例では金合金が
用いられている。
【0016】そして、このような構成によって本実施例
のLEDアレイ10は、半導体下地11と不純物領域1
3とでPN接合を形成し、さらにこれらにそれぞれ電極
15、17を接続したことにより、各不純物領域13毎
に独立した発光素子部を形成した端面発光型LEDアレ
イとなっている。
【0017】次に、このような構成のLEDアレイ10
の製造方法に基づき、本発明の端面発光型LEDの製造
方法を図3(a)〜(c)、図4(a)〜(c)を参照
して説明する。なお、図3(a)〜(c)、図4(a)
〜(c)は、図1(b)におけるA−A線矢視断面図に
対応する図である。
【0018】まず、図3(a)に示すようにN型(第1
導電型)の半導体下地11を用意し、この半導体下地1
1の表裏両面上に拡散防止膜21を所定パターンに同時
に形成する。この拡散防止膜21は、後述するようにP
型不純物をN型半導体下地11に導入する際、所定領域
以外に拡散するのを防止するためのものであり、公知の
成膜方法、例えば蒸着法、スパッタ法あるいはCVD法
などによって表裏両面同時に成膜され、さらにホトリソ
グラフィ技術、エッチング技術によってパターニングさ
れる。ここで、ホトリソグラフィを行う場合には、裏面
露光が可能な装置により、表面のパターンに合わせて裏
面の露光をも行うようにする。拡散防止膜21のパター
ンについては、半導体下地11の、P型不純物を直接導
入しない位置に略対応したパターンとされる。すなわ
ち、この例では、半導体下地11の面方向に、表裏両面
とも直線状でかつ不連続な不純物導入領域(図示略)が
設定され、該不純物導入領域以外の位置に拡散防止膜2
1がパターニングされる。
【0019】続いて、半導体下地11の表裏両面におけ
る、拡散防止膜21上およびこれに覆われない部位の半
導体下地11上に、拡散制御膜25を公知の成膜方法に
よって同時に形成する。拡散制御膜25は、例えばアル
ミナ膜、窒化珪素膜、酸化珪素膜、PSG(Phospho-Si
licate Glass)膜等からなるもので、その膜厚は例えば
10〜20nm程度の範囲とされる。
【0020】次いで、半導体下地11の表裏両面におけ
る、前記拡散防止膜21に覆われない部位に、図3
(b)に示すように拡散制御膜25を通してP型(第2
導電型)不純物を導入する。導入するP型不純物として
は、前述したように亜鉛(Zn)が用いられる。そし
て、導入した不純物(Zn)を例えば気相拡散法によっ
て前記部位の半導体下地11表層部中に拡散させること
により、P型GaAsP層からなる不純物領域13aを
半導体下地11両面のそれぞれに複数形成する。なお、
ここで形成される一つの不純物領域13aは、後述する
ようにLEDアレイ10における発光素子部2個分の不
純物領域となるものであり、後に分離されて図2に示し
た不純物領域13となるものである。
【0021】次いで、半導体下地11の表裏両面の全面
に公知の成膜方法によって絶縁膜を同時に形成し、さら
にこの絶縁膜を公知のホトリソグラフィ技術、エッチン
グ技術によってパターニングし、図3(c)に示すよう
に不純物領域13aの両側にそれぞれ絶縁膜19、19
を形成する。このとき、拡散制御膜25も同時にエッチ
ングされ、絶縁膜19と同形状に形成される。次いで、
該絶縁膜19、19の上に、図4(a)に示すように前
記不純物領域13aにそれぞれ独立して接続するP側電
極15、15を、公知の成膜方法および微細加工技術に
よって形成する。なお、これらP側電極15、15の形
成においては、その一部、すなわち不純物領域13a側
が直接半導体下地11に接続し、これによって該不純物
領域13aと直接接続するようにする。また、P側電極
15…のパターニングに際しては、特に半導体下地11
の表面側において、図1(a)に示したように不純物領
域13に直接接続するP側電極15…とは別に、電源接
続用のP側電極15a…をも同時に形成する。
【0022】次いで、半導体下地11の表面側におい
て、絶縁膜19、拡散防止膜21を貫通して半導体下地
11の表層部内に通じるコンタクトホール18(図2参
照)を公知のエッチング技術等によって形成し、さらに
このコンタクトホール18内を埋めるようにして絶縁膜
19上にN側電極17を形成する。また、これとは別
に、半導体下地11の表面側においては、前記P側電極
15と15aとの間を導通させるための配線16を形成
しておく。
【0023】次いで、図4(b)に示すようにホトレジ
スト等からなるエッチングマスク27を、半導体下地1
1の表裏両面にそれぞれ所定パターンで形成し、続いて
このエッチングマスク27を用いてエッチングを行い、
半導体下地11における表裏両面のそれぞれの表層部に
溝状の凹部29を形成し、その後エッチングマスク27
を除去する。エッチングマスク27のパターンとして
は、得られる溝状の凹部29が、直線状に配列された不
純物領域13a…のそれぞれの中央部を通り、これによ
って該不純物領域13a…がそれぞれ二分されるように
半導体下地11を覆うパターンとされる。
【0024】また、エッチングについては、リン酸系あ
るいはクエン酸系のエッチング液で行う。例えば、50
重量%のクエン酸水溶液〔C3H4 (OH)(C00H)3・H2O 〕と
過酸化水素水とを所定の混合比で混合してなる液が、ク
エン酸系のエッチャントとして使用される。ここで、形
成する溝状の凹部29は後述するように切断予定領域と
なるものであり、したがってそのエッチング深さ、すな
わち凹部29の深さについては切断加工が容易になるよ
う十分な深さとなるようにするとともに、形成する凹部
29の底面の幅を切断幅よりも大きくなるようにする。
なお、本実施例では、凹部29の深さが不純物領域13
aの深さよりもさらに深くなるようにして凹部29を形
成している。また、本実施例では、図4(b)に示すよ
うに凹部29の両側面を順テーパ状となるようにエッチ
ングしたが、垂直面となるようにエッチングしてもよ
い。
【0025】その後、半導体下地11を、前記凹部29
の底面部にて該凹部29の長さ方向に沿って切断し、図
1(a)、(b)、図2に示したLEDアレイ10を一
対得る。なお、この切断においては、図4(c)に示し
たように凹部29の底面の幅w1より狭い切断幅w2で
行うのは前述したとおりである。
【0026】このようにして得られたLEDアレイ10
にあっては、凹部29、29がその底面部にて切断され
ることにより図2に示した切欠部12が半導体下地11
の表裏両面に形成され、該切欠部12、12にそれぞれ
不純物領域13が形成されたものとなる。したがって、
半導体下地11との間でPN接合を形成することによっ
て発光層として機能する不純物領域13が、半導体下地
11の表裏両面に形成されていることから、これらが半
導体下地11の表面側と裏面側との間にて例えば分離溝
を必要とすることなく互いに独立した発光層となり、こ
れによりLEDアレイ10はその発光素子部が高密度化
されたものとなる。すなわち、例えば600dpiの設
計ルールの寸法で半導体下地11の表面側の発光端面に
発光素子部(不純物領域13)が形成されている場合
に、裏面側にもハーフピッチずれて発光素子部が形成さ
れていることにより、全体として1200dpiの高い
密度のLEDアレイ10となるのである。
【0027】また、このようなLEDアレイ10の製造
方法にあっては、半導体下地11の表裏両面のそれぞれ
に不純物領域13aを複数ずつ直線状に配列形成し、か
つ該不純物領域13a…の表面側配列と裏面側配列とを
略平行に形成し、その後該半導体下地11を、前記不純
物領域13a…の配列方向に沿って該不純物領域13a
を二分するようにして切断するので、切断後得られるL
EDアレイ10はその発光層となる不純物領域13…
が、半導体下地11の表裏両面に形成されたものとな
り、したがって得られるLEDアレイ10における発光
素子部を高密度化することができる。
【0028】また、拡散工程や成膜工程を半導体下地1
1の表裏両面にて同時に行うことにより、従来に比べ工
程数をほとんど増加させることなく高密度化を可能にす
ることができ、これにより製造コストを大幅に上昇させ
ることなく高密度のLEDアレイ10を得ることができ
る。さらに、不純物領域13a…を、半導体下地11の
表面側と裏面側とで千鳥状となるように形成配置するよ
うにしたので、不純物を導入しこれを拡散する際、表面
側の不純物領域13aと裏面側の不純物領域13aとが
半導体下地11中にて導通する恐れがほとんどなく、し
たがって半導体下地11の薄厚化を図ることができる。
【0029】なお、前記実施例では第1導電型としてN
型を、第2導電型としてP型を選択してPN接合を形成
したが、これらを逆にしてもよいのはもちろんである。
また、前記実施例では半導体下地11の表面側と裏面側
とでその不純物領域13(13a)…を千鳥状に配した
が、本発明はこれに限定されることなく、例えば表面側
と裏面側との不純物領域13(13a)…を半導体下地
11に対して上下(表裏)とも同位置となるように配し
てもよい。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように本発明の端面発光型
LEDは、半導体下地との間でPN接合を形成すること
によって発光層として機能する不純物領域を、半導体下
地の表裏両面に形成した切欠部のそれぞれに形成したも
のであるから、半導体下地の表面側と裏面側との間にて
例えば分離溝を必要とすることなく互いに独立した発光
層を複数有したものとなる。したがって、一方の面側に
しか発光素子部を発光層を持たない従来のものに比べ、
ほぼ2倍に高密度化されたものとなる。特に、不純物領
域を、半導体下地の表面側と裏面側とで千鳥状となるよ
うに形成配置すれば、各不純物領域が、すなわち発光層
が互いに等間隔で配設されたものとなり、したがってよ
り高い解像度を有するLEDアレイとなる。
【0031】本発明の端面発光型LEDアレイの製造方
法は、第1導電型の板状の半導体下地の表裏両面のそれ
ぞれに、第2導電型の不純物を導入して不純物領域を半
導体下地の面方向に複数ずつ直線状に配列形成し、かつ
該不純物領域の前記表面側の配列と裏面側の配列とを略
平行に形成し、その後該半導体下地を、前記不純物領域
の配列方向に沿って該不純物領域を二分するようにして
切断するものであり、切断後得られる端面発光型LED
アレイに、その発光層となる不純物領域を半導体下地の
表裏両面に形成するようにしたものである。したがっ
て、得られるLEDアレイの発光素子部を高密度化する
ことができ、これにより従来の発光素子部密度の設計ル
ール限界をほぼ2倍にまで引き上げることができる。
【0032】また、不純物の拡散や絶縁膜等の成膜を半
導体下地の表裏両面にて同時に行うことができるため、
従来に比べ工程数をほとんど増加させることなく製造す
ることができ、これにより製造コストを大幅に上昇させ
ることなく高密度の端面発光型LEDアレイを得ること
ができる。さらに、不純物領域を、半導体下地の表面側
と裏面側とで千鳥状となるように形成配置するようにし
たので、不純物を導入しこれを拡散する際、表面側の不
純物領域と裏面側の不純物領域とが半導体下地11中に
て導通する恐れがほとんどなく、よって半導体下地の薄
厚化を図り、これにより得られる端面発光型LEDアレ
イの一層の高密度化を可能にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における端面発光型LEDアレイの一実
施例の概略構成を示す図であり、(a)は端面発光型L
EDの要部拡大平面図、(b)は(a)を矢印方向に見
た場合の拡大正面図である。
【図2】図1に示した端面発光型LEDの概略構成を示
す要部側断面図であり、図1(b)のA−A線矢視断面
図である。
【図3】(a)〜(c)は本発明の製造方法を工程順に
説明するための要部側断面図である。
【図4】(a)〜(c)は本発明の製造方法を工程順に
説明するための要部側断面図であり、図3に示した工程
に続く工程の説明図である。
【図5】従来の端面発光型LEDの一例を示す要部斜視
図である。
【図6】従来の端面発光型LEDの他の例を示す要部側
断面図である。
【符号の説明】
10 端面発光型LEDアレイ 11 N型(第1導電型)の半導体下地 11a 端面(側端面) 12 切欠部 13、13a 不純物領域 15、15a P側電極(第2側電極) 17 N側電極(第1側電極) 19 絶縁膜 21 拡散防止膜 29 凹部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 蒋 一超 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電気 工業株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1導電型の板状の半導体下地にPN接
    合を有する発光素子部を備えた端面発光型LEDアレイ
    であって、 前記半導体下地における一方の側端面側の、該半導体下
    地の表裏両面のそれぞれの面側の角部に切欠部が形成さ
    れ、 該切欠部のそれぞれにおける、前記半導体下地の表層部
    側に第2導電型の不純物が導入されて不純物領域が形成
    され、 前記半導体下地上に、前記不純物領域に接続し、かつ該
    半導体下地と絶縁した状態で第2側電極が形成され、 前記半導体下地上に、該半導体下地に接続し、かつ前記
    第2側電極と絶縁した状態で第1側電極が形成されてな
    り、 前記不純物領域が、前記側端面の長さ方向に沿って半導
    体下地の表面側および裏面側にてそれぞれ複数ずつ形成
    されてなることを特徴とする端面発光型LEDアレイ。
  2. 【請求項2】 前記不純物領域が、半導体下地の表面側
    と裏面側とで前記側端面の長さ方向に沿って千鳥状に配
    置されてなることを特徴とする請求項1記載の端面発光
    型LEDアレイ。
  3. 【請求項3】 第1導電型の板状の半導体下地にPN接
    合を有する発光素子部を備えた端面発光型LEDアレイ
    の製造方法であって、 前記半導体下地の表裏両面のそれぞれに、第2導電型の
    不純物を導入して不純物領域を半導体下地の面方向に複
    数ずつ直線状に配列形成し、かつ該不純物領域の前記表
    面側の配列と裏面側の配列とを略平行に形成する工程
    と、 前記半導体下地の表裏両面上に、前記不純物領域が露出
    した状態となるように絶縁膜を形成する工程と、 前記絶縁膜上でかつ前記不純物領域が配列されたその両
    側にて、前記不純物領域に接続する第2側電極を該不純
    物領域の配列のそれぞれの側で独立して形成する工程
    と、 前記半導体下地に接続し、かつ前記第2側電極と絶縁し
    た状態で該半導体下地上に第1側電極を形成する工程
    と、 前記半導体下地を、前記不純物領域の配列方向に沿って
    該不純物領域をそれぞれ二分するようにして切断する工
    程と、を備えてなることを特徴とする端面発光型LED
    アレイの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記不純物領域を配列形成する工程にお
    いて、該不純物領域を、その直線状に配列形成した方向
    にて断面視した状態で半導体下地の表面側と裏面側とで
    千鳥状になるよう配設することを特徴とする請求項3記
    載の端面発光型LEDアレイの製造方法。
JP860095A 1995-01-24 1995-01-24 端面発光型ledアレイとその製造方法 Pending JPH08204230A (ja)

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