JPH08203938A - 樹脂封止装置及びその方法 - Google Patents
樹脂封止装置及びその方法Info
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- JPH08203938A JPH08203938A JP3005795A JP3005795A JPH08203938A JP H08203938 A JPH08203938 A JP H08203938A JP 3005795 A JP3005795 A JP 3005795A JP 3005795 A JP3005795 A JP 3005795A JP H08203938 A JPH08203938 A JP H08203938A
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- resin
- sealing
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- sealing resin
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Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明は、樹脂封止の工程時間を格段的に短縮
させ得ると共に、封止樹脂の内部に空孔が発生すること
を防止し得る樹脂封止装置及びその方法を実現しようと
するものである。 【構成】閉塞手段30を用いて電子部品2を基板15と
の間で閉塞し、基板15に設けられた貫通孔15Bを介
して閉塞手段15内の空気を吸引するようにしたことに
より、当該閉塞手段30内を真空状態にし得る。この状
態において、樹脂封止の処理工程を行うことにより、当
該樹脂封止の工程時間を格段的に短縮させ得ると共に、
封止樹脂の内部に空孔が発生することを防止し得る樹脂
封止装置及びその方法を実現することができる。
させ得ると共に、封止樹脂の内部に空孔が発生すること
を防止し得る樹脂封止装置及びその方法を実現しようと
するものである。 【構成】閉塞手段30を用いて電子部品2を基板15と
の間で閉塞し、基板15に設けられた貫通孔15Bを介
して閉塞手段15内の空気を吸引するようにしたことに
より、当該閉塞手段30内を真空状態にし得る。この状
態において、樹脂封止の処理工程を行うことにより、当
該樹脂封止の工程時間を格段的に短縮させ得ると共に、
封止樹脂の内部に空孔が発生することを防止し得る樹脂
封止装置及びその方法を実現することができる。
Description
【0001】
【目次】以下の順序で本発明を説明する。 産業上の利用分野 従来の技術(図5) 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段(図1〜図4) 作用(図1〜図4) 実施例(図1〜図4) 発明の効果
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は樹脂封止装置及びその方
法に関し、例えば基板上に実装された電子部品を封止樹
脂を用いて封止する樹脂封止装置及びその方法に適用し
て好適なものである。
法に関し、例えば基板上に実装された電子部品を封止樹
脂を用いて封止する樹脂封止装置及びその方法に適用し
て好適なものである。
【0003】
【従来の技術】従来、図5(A)に示すように基板1上
に半導体ベアIC2を実装する場合、基板1上に形成さ
れた基板側ランド3に例えばクリームはんだ4を塗布
し、基板側ランド3上にIC側ランド5を位置決めして
基板1上に半導体ベアIC2をリフローにより実装す
る。
に半導体ベアIC2を実装する場合、基板1上に形成さ
れた基板側ランド3に例えばクリームはんだ4を塗布
し、基板側ランド3上にIC側ランド5を位置決めして
基板1上に半導体ベアIC2をリフローにより実装す
る。
【0004】ここで、基板1上に実装された半導体ベア
IC2を封止樹脂6を用いて封止する場合には、基板1
上の半導体ベアIC2との実装部分に相当する所定位置
に、予め貫通孔1Aが穿設される。因に、図5(A)に
おいて、貫通孔1Aは、基板1の半導体ベアIC2との
実装部分に相当する中央部に穿設され、孔径が0.2 〔m
m〕程度でなる。
IC2を封止樹脂6を用いて封止する場合には、基板1
上の半導体ベアIC2との実装部分に相当する所定位置
に、予め貫通孔1Aが穿設される。因に、図5(A)に
おいて、貫通孔1Aは、基板1の半導体ベアIC2との
実装部分に相当する中央部に穿設され、孔径が0.2 〔m
m〕程度でなる。
【0005】この状態において、半導体ベアIC2の側
面から封止樹脂6を注入し、硬化させる。このとき図5
(B)に示すように、封止樹脂6は毛細管現象によつて
基板1及び半導体ベアIC2間に流入され、この結果貫
通孔1Aから空気が流出される。
面から封止樹脂6を注入し、硬化させる。このとき図5
(B)に示すように、封止樹脂6は毛細管現象によつて
基板1及び半導体ベアIC2間に流入され、この結果貫
通孔1Aから空気が流出される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このように
半導体ベアIC2を樹脂封止した場合には、基板1及び
半導体ベアIC2間に空気が残存することがあり、この
ような場合には、半導体ベアIC2が動作時に半導体ベ
アIC2から発生する熱により当該半導体ベアIC2及
び基板1間に残存する空気が熱膨張することにより当該
半導体ベアIC2が破損するおそれがあつた。
半導体ベアIC2を樹脂封止した場合には、基板1及び
半導体ベアIC2間に空気が残存することがあり、この
ような場合には、半導体ベアIC2が動作時に半導体ベ
アIC2から発生する熱により当該半導体ベアIC2及
び基板1間に残存する空気が熱膨張することにより当該
半導体ベアIC2が破損するおそれがあつた。
【0007】かかる問題を解決するため従来は、基板1
及び半導体ベアIC2間に封止樹脂6を表面張力を利用
して時間をかけて注入することにより、当該封止樹脂6
内部に空孔が発生するのを防止していた。
及び半導体ベアIC2間に封止樹脂6を表面張力を利用
して時間をかけて注入することにより、当該封止樹脂6
内部に空孔が発生するのを防止していた。
【0008】ところが、このような従来の方法による
と、基板1及び半導体ベアIC2間に完全に封止樹脂6
を封入するまでに多くの時間を必要とするため、当該樹
脂封止工程の作業効率が悪い問題があつた。
と、基板1及び半導体ベアIC2間に完全に封止樹脂6
を封入するまでに多くの時間を必要とするため、当該樹
脂封止工程の作業効率が悪い問題があつた。
【0009】一方、半導体ベアIC2を樹脂封止するに
あたつて基板1の所定位置に貫通孔1Aを設けたため、
当該貫通孔1A内に所定量の封止樹脂6が流入すること
があり、このような場合、封止樹脂6を一定量で注入し
ても半導体ベアIC2を封止する封止樹脂6の量にばら
つきが生じる問題があつた。
あたつて基板1の所定位置に貫通孔1Aを設けたため、
当該貫通孔1A内に所定量の封止樹脂6が流入すること
があり、このような場合、封止樹脂6を一定量で注入し
ても半導体ベアIC2を封止する封止樹脂6の量にばら
つきが生じる問題があつた。
【0010】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、樹脂封止の工程時間を格段的に短縮させ得ると共
に、封止樹脂の内部に空孔が発生することを防止し得る
樹脂封止装置及びその方法を提案しようとするものであ
る。
で、樹脂封止の工程時間を格段的に短縮させ得ると共
に、封止樹脂の内部に空孔が発生することを防止し得る
樹脂封止装置及びその方法を提案しようとするものであ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、基板15上に実装された電子部品
2を封止樹脂を用いて封止する樹脂封止装置10におい
て、電子部品2を基板15との間で覆い被せる被覆手段
30と、基板15上の電子部品2の実装部位に設けられ
た貫通孔15Bを介して被覆手段30内の空気を吸引す
る吸引手段31、32と、被覆手段30内に封止樹脂を
供給する封止樹脂供給手段25、27とを備え、吸引手
段31、32により被覆手段30内を真空状態にした
後、被覆手段30内に封止樹脂供給手段25、27から
封止樹脂を供給するようにする。
め本発明においては、基板15上に実装された電子部品
2を封止樹脂を用いて封止する樹脂封止装置10におい
て、電子部品2を基板15との間で覆い被せる被覆手段
30と、基板15上の電子部品2の実装部位に設けられ
た貫通孔15Bを介して被覆手段30内の空気を吸引す
る吸引手段31、32と、被覆手段30内に封止樹脂を
供給する封止樹脂供給手段25、27とを備え、吸引手
段31、32により被覆手段30内を真空状態にした
後、被覆手段30内に封止樹脂供給手段25、27から
封止樹脂を供給するようにする。
【0012】また本発明においては、基板15上に実装
された電子部品2を封止樹脂を用いて封止する樹脂封止
装置10において、電子部品2を基板15との間で被覆
手段30を用いて覆い被せる第1の工程と、基板15上
の電子部品2の実装部位に設けられた貫通孔15Bを介
して被覆手段30内の空気を吸引する第2の工程と、被
覆手段30内に封止樹脂を供給する第3の工程とを備
え、第2の工程により被覆手段30内を真空状態にした
後、第3の工程により被覆手段30内に封止樹脂を供給
するようにする。
された電子部品2を封止樹脂を用いて封止する樹脂封止
装置10において、電子部品2を基板15との間で被覆
手段30を用いて覆い被せる第1の工程と、基板15上
の電子部品2の実装部位に設けられた貫通孔15Bを介
して被覆手段30内の空気を吸引する第2の工程と、被
覆手段30内に封止樹脂を供給する第3の工程とを備
え、第2の工程により被覆手段30内を真空状態にした
後、第3の工程により被覆手段30内に封止樹脂を供給
するようにする。
【0013】
【作用】被覆手段30を用いて電子部品2を基板15と
の間で覆い被せ、基板15に設けられた貫通孔15Bを
介して被覆手段15内の空気を吸引するようにしたこと
により、当該被覆手段30内を真空状態にし得る。この
状態において、樹脂封止の処理工程を行うことにより、
当該樹脂封止の工程時間を格段的に短縮させ得ると共
に、封止樹脂の内部に空孔が発生することを防止し得
る。
の間で覆い被せ、基板15に設けられた貫通孔15Bを
介して被覆手段15内の空気を吸引するようにしたこと
により、当該被覆手段30内を真空状態にし得る。この
状態において、樹脂封止の処理工程を行うことにより、
当該樹脂封止の工程時間を格段的に短縮させ得ると共
に、封止樹脂の内部に空孔が発生することを防止し得
る。
【0014】
【実施例】以下図面について、本発明の一実施例を詳述
する。
する。
【0015】図1において10は全体として樹脂封止装
置を示し、筐体10A内の架台部11上には基板固定台
上昇部12が設けられ、当該基板固定台上昇部12上に
基板固定台13が矢印zで示す方向及びこれと逆方向に
移動自在に支持されている。この基板固定台13上には
基板通過レール14が設けられ、当該基板通過レール1
4に沿つて加工対象の基板15を矢印xで示す方向及び
これと逆方向に搬送し得るようになされている。
置を示し、筐体10A内の架台部11上には基板固定台
上昇部12が設けられ、当該基板固定台上昇部12上に
基板固定台13が矢印zで示す方向及びこれと逆方向に
移動自在に支持されている。この基板固定台13上には
基板通過レール14が設けられ、当該基板通過レール1
4に沿つて加工対象の基板15を矢印xで示す方向及び
これと逆方向に搬送し得るようになされている。
【0016】ここで、基板15が基板通過レール14に
よつて搬送され、基板固定台13の中央部に位置決めさ
れたとき、当該基台固定台13は基板固定台上昇部12
によつて上昇される。この結果、基板固定台13の所定
位置に予め設けられた所定数の位置止めピン(図示せ
ず)がそれぞれ基板15の角端部にそれぞれ穿設された
基板固定穴15Aに位置合わせされると共に挿入され、
かくして当該基板15が基板固定台13に固定保持され
るようになされている。
よつて搬送され、基板固定台13の中央部に位置決めさ
れたとき、当該基台固定台13は基板固定台上昇部12
によつて上昇される。この結果、基板固定台13の所定
位置に予め設けられた所定数の位置止めピン(図示せ
ず)がそれぞれ基板15の角端部にそれぞれ穿設された
基板固定穴15Aに位置合わせされると共に挿入され、
かくして当該基板15が基板固定台13に固定保持され
るようになされている。
【0017】また樹脂封止装置10の筐体10Aの内側
面の所定位置には、支持部材20を介してy方向駆動部
21が設けられ、当該y方向駆動部21上にx方向駆動
部22が矢印yで示す方向及びこれと逆方向に移動自在
に支持されており、当該x方向駆動部22上にz方向駆
動部23が矢印xで示す方向及びこれと逆方向に移動自
在に支持されている。
面の所定位置には、支持部材20を介してy方向駆動部
21が設けられ、当該y方向駆動部21上にx方向駆動
部22が矢印yで示す方向及びこれと逆方向に移動自在
に支持されており、当該x方向駆動部22上にz方向駆
動部23が矢印xで示す方向及びこれと逆方向に移動自
在に支持されている。
【0018】z方向駆動部23には、洗浄液用タンク2
4及び封止樹脂用タンク25からそれぞれ引き出された
洗浄液流入用ノズル26及び封止樹脂流入用ノズル27
と、温度調整機能付きのホツトエア部28から引き出さ
れたエアノズル29とが接続されてなる洗浄及び封止樹
脂定量塗布ツール30が取り付けられており、当該z方
向駆動部23は洗浄及び封止樹脂定量塗布ツール30を
矢印zで示す方向及びこれと逆方向に上下動させ得るよ
うになされている。
4及び封止樹脂用タンク25からそれぞれ引き出された
洗浄液流入用ノズル26及び封止樹脂流入用ノズル27
と、温度調整機能付きのホツトエア部28から引き出さ
れたエアノズル29とが接続されてなる洗浄及び封止樹
脂定量塗布ツール30が取り付けられており、当該z方
向駆動部23は洗浄及び封止樹脂定量塗布ツール30を
矢印zで示す方向及びこれと逆方向に上下動させ得るよ
うになされている。
【0019】また架台部11内の基板15の下側部に
は、吸引ノズル31を介してバツキユームポンプ32が
設けられており、洗浄及び封止樹脂定量塗布ツール30
から送出された洗浄液及び封止樹脂を吸引し得るように
なされている。
は、吸引ノズル31を介してバツキユームポンプ32が
設けられており、洗浄及び封止樹脂定量塗布ツール30
から送出された洗浄液及び封止樹脂を吸引し得るように
なされている。
【0020】ここで、図5(A)との対応部分に同一符
号を付した図2及び図3は洗浄及び封止樹脂定量塗布ツ
ール30を示し、耐熱性及び耐圧性を有する透過性のガ
ラス材料でなると共に升型形状に成形されてなるIC被
覆部40が、基板15上に実装された半導体ベアIC2
を覆い被さるように当該基板15上に当接し得るように
なされている。この場合、IC被覆部40における基板
15との当接部分には、耐熱性を有するゴム状の弾性部
材41が取り付けられており、従つてIC被覆部40が
当該弾性部材41を介して基板15と接触したときにI
C被覆部40による基板15の破損を防止すると共に、
IC被覆部40内外の空気の流入出を妨げることができ
る。
号を付した図2及び図3は洗浄及び封止樹脂定量塗布ツ
ール30を示し、耐熱性及び耐圧性を有する透過性のガ
ラス材料でなると共に升型形状に成形されてなるIC被
覆部40が、基板15上に実装された半導体ベアIC2
を覆い被さるように当該基板15上に当接し得るように
なされている。この場合、IC被覆部40における基板
15との当接部分には、耐熱性を有するゴム状の弾性部
材41が取り付けられており、従つてIC被覆部40が
当該弾性部材41を介して基板15と接触したときにI
C被覆部40による基板15の破損を防止すると共に、
IC被覆部40内外の空気の流入出を妨げることができ
る。
【0021】またIC被覆部40の底面中央部には、エ
アノズル29の先端と連通するように開口部40Aが設
けられ、これによりホツトエア部28から送出された加
熱空気をエアノズル29を介してIC被覆部40内部に
流入させることができる。
アノズル29の先端と連通するように開口部40Aが設
けられ、これによりホツトエア部28から送出された加
熱空気をエアノズル29を介してIC被覆部40内部に
流入させることができる。
【0022】またIC被覆部40の4つの各側面部に
は、洗浄液流入用ノズル26及び封止樹脂流入用ノズル
27が一体となつてそれぞれに差し込まれ、これにより
IC被覆部40内部に洗浄液及び封止樹脂を流入させる
ことができるようになされている。具体的に、洗浄液流
入用ノズル26及び封止樹脂流入用ノズル27は、洗浄
液用タンク24及び封止樹脂用タンク25に近接する部
位においては図4(A)に示す断面図で表され、またI
C被覆部40の各側面部に差し込まれた状態においては
図4(B)に示すように表される。
は、洗浄液流入用ノズル26及び封止樹脂流入用ノズル
27が一体となつてそれぞれに差し込まれ、これにより
IC被覆部40内部に洗浄液及び封止樹脂を流入させる
ことができるようになされている。具体的に、洗浄液流
入用ノズル26及び封止樹脂流入用ノズル27は、洗浄
液用タンク24及び封止樹脂用タンク25に近接する部
位においては図4(A)に示す断面図で表され、またI
C被覆部40の各側面部に差し込まれた状態においては
図4(B)に示すように表される。
【0023】また基板15上の中央部には半導体ベアI
C2が実装されており、当該基板15上の半導体ベアI
C2の実装部位には貫通孔15B(例えば孔径が0.3
〔mm〕程度でなる)が穿設されている。また基板15の
下側部には吸引ノズル31が装着され、貫通孔15Bと
吸引ノズル31とが連通するようになされている。この
結果、IC被覆部40内部に流入された空気、洗浄液及
び封止樹脂は、当該貫通孔15Bを介して吸引ノズル3
1に吸引される。
C2が実装されており、当該基板15上の半導体ベアI
C2の実装部位には貫通孔15B(例えば孔径が0.3
〔mm〕程度でなる)が穿設されている。また基板15の
下側部には吸引ノズル31が装着され、貫通孔15Bと
吸引ノズル31とが連通するようになされている。この
結果、IC被覆部40内部に流入された空気、洗浄液及
び封止樹脂は、当該貫通孔15Bを介して吸引ノズル3
1に吸引される。
【0024】ここで、本発明による洗浄及び封止樹脂定
量塗布ツール30を用いて、基板15及び当該基板15
上に実装された半導体ベアIC2を洗浄及び樹脂封止す
るための処理工程について説明する。
量塗布ツール30を用いて、基板15及び当該基板15
上に実装された半導体ベアIC2を洗浄及び樹脂封止す
るための処理工程について説明する。
【0025】図3に示すように、まず洗浄及び封止樹脂
定量塗布ツール30を基板15上に実装された半導体ベ
アIC2がIC被覆部40内で覆い被せられるように当
接させる。この状態において、バツキユームポンプ32
の駆動により吸引ノズル31からIC被覆部40内部の
空気が吸引され、当該IC被覆部40内部が真空状態と
なる。
定量塗布ツール30を基板15上に実装された半導体ベ
アIC2がIC被覆部40内で覆い被せられるように当
接させる。この状態において、バツキユームポンプ32
の駆動により吸引ノズル31からIC被覆部40内部の
空気が吸引され、当該IC被覆部40内部が真空状態と
なる。
【0026】次に洗浄液用タンク24から所定量の洗浄
液が洗浄液流入用ノズル26を介してIC被覆部40内
部に流入される。この後、当該洗浄液は吸引ノズル31
により吸引されてバツキユームポンプ32に排出され
る。この後、ホツトエア部28の駆動制御に基づきエア
ノズル29から所定の温度(約80〔℃〕)に設定された
加熱空気がIC被覆部40内部に流入され、この結果当
該IC被覆部40内部が乾燥状態となる。続いてIC被
覆部40内部の乾燥した空気が吸引ノズル31により吸
引され、再び真空状態となる。
液が洗浄液流入用ノズル26を介してIC被覆部40内
部に流入される。この後、当該洗浄液は吸引ノズル31
により吸引されてバツキユームポンプ32に排出され
る。この後、ホツトエア部28の駆動制御に基づきエア
ノズル29から所定の温度(約80〔℃〕)に設定された
加熱空気がIC被覆部40内部に流入され、この結果当
該IC被覆部40内部が乾燥状態となる。続いてIC被
覆部40内部の乾燥した空気が吸引ノズル31により吸
引され、再び真空状態となる。
【0027】この状態において、封止樹脂用タンク25
から所定量の封止樹脂が封止樹脂流入用ノズル27を介
してIC被覆部40内部に流入される。これにより基板
15上に実装された半導体ベアIC2は、流入された封
止樹脂により封止される。
から所定量の封止樹脂が封止樹脂流入用ノズル27を介
してIC被覆部40内部に流入される。これにより基板
15上に実装された半導体ベアIC2は、流入された封
止樹脂により封止される。
【0028】この後、ホツトエア部28の駆動制御に基
づきエアノズル29から所定の温度(約150 〔℃〕)に
設定された加熱空気がIC被覆部40内部に流入され、
この結果IC被覆部40内部の封止樹脂が硬化状態にさ
れる。この後、ホツトエア部28の駆動制御に基づきエ
アノズル29から所定の温度(常温)に設定された加熱
空気がIC被覆部40内部に流入され、この結果当該I
C被覆部40の真空状態が空圧により解除され、かくし
て容易にIC被覆部40を基板15上から分離すること
ができる。この後、洗浄及び封止樹脂定量塗布ツール3
0を基板15から離間させることにより、当該処理工程
を終了する。
づきエアノズル29から所定の温度(約150 〔℃〕)に
設定された加熱空気がIC被覆部40内部に流入され、
この結果IC被覆部40内部の封止樹脂が硬化状態にさ
れる。この後、ホツトエア部28の駆動制御に基づきエ
アノズル29から所定の温度(常温)に設定された加熱
空気がIC被覆部40内部に流入され、この結果当該I
C被覆部40の真空状態が空圧により解除され、かくし
て容易にIC被覆部40を基板15上から分離すること
ができる。この後、洗浄及び封止樹脂定量塗布ツール3
0を基板15から離間させることにより、当該処理工程
を終了する。
【0029】以上の構成において、洗浄及び封止樹脂定
量塗布ツール30を基板15上に当接させた場合、基板
15上に実装された半導体ベアIC2がIC被覆部40
及び弾性部材41によつて覆い被せられるようにし、さ
らに当該基板15上の半導体ベアIC2の実装部位に穿
設された貫通孔15Bに吸引ノズル31を装着して連通
するようにしたことにより、IC被覆部40内部を真空
状態にすることができる。
量塗布ツール30を基板15上に当接させた場合、基板
15上に実装された半導体ベアIC2がIC被覆部40
及び弾性部材41によつて覆い被せられるようにし、さ
らに当該基板15上の半導体ベアIC2の実装部位に穿
設された貫通孔15Bに吸引ノズル31を装着して連通
するようにしたことにより、IC被覆部40内部を真空
状態にすることができる。
【0030】この状態において樹脂封止の処理工程を行
うと、当該樹脂封止の工程時間を格段的に短縮させ得る
と共に、当該封止樹脂の内部に空孔が発生することを防
止し得る。さらに洗浄及び封止樹脂定量塗布ツール30
に、洗浄液流入用ノズル26、封止樹脂流入用ノズル2
7及びエアノズル29を設けたことにより、洗浄、乾燥
及び樹脂封止等の一連の処理工程を当該洗浄及び封止樹
脂定量塗布ツール30のみ用いて行うことができ、当該
処理工程毎に所定の装置を設ける煩雑さを回避し得る。
うと、当該樹脂封止の工程時間を格段的に短縮させ得る
と共に、当該封止樹脂の内部に空孔が発生することを防
止し得る。さらに洗浄及び封止樹脂定量塗布ツール30
に、洗浄液流入用ノズル26、封止樹脂流入用ノズル2
7及びエアノズル29を設けたことにより、洗浄、乾燥
及び樹脂封止等の一連の処理工程を当該洗浄及び封止樹
脂定量塗布ツール30のみ用いて行うことができ、当該
処理工程毎に所定の装置を設ける煩雑さを回避し得る。
【0031】またこの場合、封止樹脂流入用ノズル27
はIC被覆部40の4つの各側面部に設けられ、従つて
半導体ベアIC2の4つの側面方向から封止樹脂が流入
される。かくして半導体ベアIC2に対して封止樹脂を
均一に流入させることができる。
はIC被覆部40の4つの各側面部に設けられ、従つて
半導体ベアIC2の4つの側面方向から封止樹脂が流入
される。かくして半導体ベアIC2に対して封止樹脂を
均一に流入させることができる。
【0032】またこのときエアノズル29からは、ホツ
トエア部28において所定の温度に加熱設定された空気
が流入されることにより、洗浄液の乾燥、封止樹脂の硬
化及びIC被覆部40の基板15に対する分離等の工程
を短時間で行うことができる。
トエア部28において所定の温度に加熱設定された空気
が流入されることにより、洗浄液の乾燥、封止樹脂の硬
化及びIC被覆部40の基板15に対する分離等の工程
を短時間で行うことができる。
【0033】また洗浄及び封止樹脂定量塗布ツール30
のIC被覆部40を、耐熱性及び耐圧性を有する透過性
のガラス材料で形成したことにより、上述した洗浄及び
樹脂封止するための処理工程をオペレータが目視確認し
得る。
のIC被覆部40を、耐熱性及び耐圧性を有する透過性
のガラス材料で形成したことにより、上述した洗浄及び
樹脂封止するための処理工程をオペレータが目視確認し
得る。
【0034】以上の構成によれば、洗浄及び封止樹脂定
量塗布ツール30を用いて基板15及び当該基板15上
に実装された半導体ベアIC2の周囲空間を真空状態に
しておき、この状態において樹脂封止の処理工程を行う
ようにしたことにより、当該樹脂封止の工程時間を格段
的に短縮させ得ると共に、当該封止樹脂の内部に空孔が
発生することを防止し得る。さらに洗浄及び封止樹脂定
量塗布ツール30に、洗浄液流入用ノズル26、封止樹
脂流入用ノズル27及びエアノズル29を設け、洗浄、
乾燥及び樹脂封止等の一連の処理工程を当該洗浄及び封
止樹脂定量塗布ツール30のみ用いて行うようにしたこ
とにより、当該処理工程毎に所定の装置を設ける煩雑さ
を回避し得ると共に、当該一連の処理工程にかかる時間
を格段的に短縮することがてきる。
量塗布ツール30を用いて基板15及び当該基板15上
に実装された半導体ベアIC2の周囲空間を真空状態に
しておき、この状態において樹脂封止の処理工程を行う
ようにしたことにより、当該樹脂封止の工程時間を格段
的に短縮させ得ると共に、当該封止樹脂の内部に空孔が
発生することを防止し得る。さらに洗浄及び封止樹脂定
量塗布ツール30に、洗浄液流入用ノズル26、封止樹
脂流入用ノズル27及びエアノズル29を設け、洗浄、
乾燥及び樹脂封止等の一連の処理工程を当該洗浄及び封
止樹脂定量塗布ツール30のみ用いて行うようにしたこ
とにより、当該処理工程毎に所定の装置を設ける煩雑さ
を回避し得ると共に、当該一連の処理工程にかかる時間
を格段的に短縮することがてきる。
【0035】なお上述の実施例においては、IC被覆部
40の4つの各側面部に、洗浄液流入用ノズル26及び
封止樹脂流入用ノズル27を一体にしてそれぞれに差し
込んだ場合について述べたが、本発明はこれに限らず、
IC被覆部40の各側面部のうち3つ以下の側面部に洗
浄液流入用ノズル26及び封止樹脂流入用ノズル27を
一体にしてそれぞれ差し込むようにしても良い。
40の4つの各側面部に、洗浄液流入用ノズル26及び
封止樹脂流入用ノズル27を一体にしてそれぞれに差し
込んだ場合について述べたが、本発明はこれに限らず、
IC被覆部40の各側面部のうち3つ以下の側面部に洗
浄液流入用ノズル26及び封止樹脂流入用ノズル27を
一体にしてそれぞれ差し込むようにしても良い。
【0036】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、被覆手段
を用いて電子部品を基板との間で覆い被せ、基板に設け
られた貫通孔を介して被覆手段内の空気を吸引するよう
にしたことにより、当該被覆手段内を真空状態にし得
る。この状態において、樹脂封止の処理工程を行うこと
により、当該樹脂封止の工程時間を格段的に短縮させ得
ると共に、封止樹脂の内部に空孔が発生することを防止
し得る。
を用いて電子部品を基板との間で覆い被せ、基板に設け
られた貫通孔を介して被覆手段内の空気を吸引するよう
にしたことにより、当該被覆手段内を真空状態にし得
る。この状態において、樹脂封止の処理工程を行うこと
により、当該樹脂封止の工程時間を格段的に短縮させ得
ると共に、封止樹脂の内部に空孔が発生することを防止
し得る。
【図1】本発明による樹脂封止装置の一実施例を示す略
線図である。
線図である。
【図2】洗浄及び封止樹脂定量塗布ツールの構成を示す
略線図である。
略線図である。
【図3】洗浄及び封止樹脂定量塗布ツールの構成を示す
部分的断面図である。
部分的断面図である。
【図4】洗浄液流入用ノズル及び封止樹脂流入用ノズル
の構成を示す略線図である。
の構成を示す略線図である。
【図5】従来の樹脂封止工程の説明に供する部分的略線
図である。
図である。
1、15……基板、2……半導体ベアIC、10……樹
脂封止装置、13……基板固定台、14……基板通過レ
ール、15A……貫通孔、23……z方向駆動部、24
……洗浄液用タンク、25……封止樹脂用タンク、26
……洗浄液流入用ノズル、27……封止樹脂流入用ノズ
ル、28……ホツトエア部、29……エアノズル、30
……洗浄及び封止樹脂定量塗布ツール、31……吸引ノ
ズル、32……バツキユームポンプ、40……IC被覆
部。
脂封止装置、13……基板固定台、14……基板通過レ
ール、15A……貫通孔、23……z方向駆動部、24
……洗浄液用タンク、25……封止樹脂用タンク、26
……洗浄液流入用ノズル、27……封止樹脂流入用ノズ
ル、28……ホツトエア部、29……エアノズル、30
……洗浄及び封止樹脂定量塗布ツール、31……吸引ノ
ズル、32……バツキユームポンプ、40……IC被覆
部。
Claims (8)
- 【請求項1】基板上に実装された電子部品を封止樹脂を
用いて封止する樹脂封止装置において、 上記電子部品を上記基板との間で覆い被せる被覆手段
と、 上記基板上の上記電子部品の実装部位に設けられた貫通
孔を介して上記被覆手段内の空気を吸引する吸引手段
と、 上記被覆手段内に封止樹脂を供給する封止樹脂供給手段
とを具え、上記吸引手段により上記被覆手段内を真空状
態にした後、上記被覆手段内に上記封止樹脂供給手段か
ら上記封止樹脂を供給することを特徴とする樹脂封止装
置。 - 【請求項2】上記被覆手段内に所定の加熱空気が供給さ
れるようにしたを具えたことを特徴とする請求項1に記
載の樹脂封止装置。 - 【請求項3】上記被覆手段は、透過性部材でなることを
特徴とする請求項1に記載の樹脂封止装置。 - 【請求項4】上記被覆手段は、耐熱性及び又は耐圧性部
材でなることを特徴とする請求項1に記載の樹脂封止装
置。 - 【請求項5】基板上に実装された電子部品を封止樹脂を
用いて封止する樹脂封止装置において、 上記電子部品を上記基板との間で被覆手段を用いて覆い
被せる第1の工程と、 上記基板上の上記電子部品の実装部位に設けられた貫通
孔を介して上記被覆手段内の空気を吸引する第2の工程
と、 上記被覆手段内に封止樹脂を供給する第3の工程とを具
え、上記第2の工程により上記被覆手段内を真空状態に
した後、上記第3の工程により上記被覆手段内に上記封
止樹脂を供給するようにしたことを特徴とする樹脂封止
方法。 - 【請求項6】上記被覆手段内に所定の加熱空気を供給さ
れるようにしたことを特徴とする請求項5に記載の樹脂
封止方法。 - 【請求項7】上記被覆手段は、透過性部材でなることを
特徴とする請求項5に記載の樹脂封止方法。 - 【請求項8】上記被覆手段は、耐熱性及び又は耐圧性部
材でなることを特徴とする請求項5に記載の樹脂封止方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3005795A JPH08203938A (ja) | 1995-01-25 | 1995-01-25 | 樹脂封止装置及びその方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3005795A JPH08203938A (ja) | 1995-01-25 | 1995-01-25 | 樹脂封止装置及びその方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08203938A true JPH08203938A (ja) | 1996-08-09 |
Family
ID=12293206
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3005795A Pending JPH08203938A (ja) | 1995-01-25 | 1995-01-25 | 樹脂封止装置及びその方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08203938A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
NL1011949C2 (nl) * | 1999-05-03 | 2000-11-06 | Fico Bv | Werkwijze voor het op een drager met doorvoer plaatsen van een elektronische component, drager met doorvoer en mal voor het uitvoeren van de werkwijze. |
-
1995
- 1995-01-25 JP JP3005795A patent/JPH08203938A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
NL1011949C2 (nl) * | 1999-05-03 | 2000-11-06 | Fico Bv | Werkwijze voor het op een drager met doorvoer plaatsen van een elektronische component, drager met doorvoer en mal voor het uitvoeren van de werkwijze. |
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