JPH08203093A - 光ディスク装置 - Google Patents

光ディスク装置

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JPH08203093A
JPH08203093A JP7025997A JP2599795A JPH08203093A JP H08203093 A JPH08203093 A JP H08203093A JP 7025997 A JP7025997 A JP 7025997A JP 2599795 A JP2599795 A JP 2599795A JP H08203093 A JPH08203093 A JP H08203093A
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focus error
focus
component
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JP7025997A
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English (en)
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Shigeaki Wachi
滋明 和智
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フォーカスエラー信号中のグルーブもれ信号
の抑圧と安定なフォーカスサーボを行なうことができる
ようにする。 【構成】 光ディスク11には案内溝が設けられてい
る。RF回路15は、光ディスク11からの反射光を受
光する光ピックアップ12からの信号から再生高周波信
号と、案内溝と他の部分との反射光量の差を利用したト
ラッキングエラー信号と、フォーカスエラー信号とを生
成する。回路20は、再生高周波信号と、トラッキング
エラー信号とから、フォーカスエラー信号に含まれる前
記案内溝の存在を原因とする不要信号成分に近似する信
号を生成し、この生成した信号を前記フォーカスエラー
信号から除去することで前記不要信号成分をフォーカス
エラー信号から除去する。この不要信号成分が除去され
たフォーカスエラー信号により、光ビームが光ディスク
11上で正しいフォーカス状態となるように制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は光ディスク装置に関
し、特に、予めトラッキング制御用の案内溝(以下、グ
ルーブという)が形成されている光ディスクに対するフ
ォーカス制御に関する。
【0002】
【従来の技術】光ディスク装置においては、光学ピック
アップから光ビームを光ディスクに照射し、その反射光
を光学ピックアップで受光して電気信号に変換し、この
ピックアップからの信号から再生高周波信号を得ると共
に、この光学ピックアップからの信号からトラッキング
エラー信号およびフォーカスエラー信号を生成して、記
録トラックを光ビームが安定、かつ正確に走査するよう
に制御している。
【0003】フォーカスエラー信号を光ピックアップか
らの信号より生成する方法としては、例えば、ラジオ技
術社発行の書籍『「光ディスク技術」尾上守夫監修、村
山登・小出 博・山田和作・国兼 真著、ラジオ技術選
書198』の80頁〜85頁に記載されているように、
ナイフ・エッジ法や非点収差法がよく知られている。
【0004】一方、トラッキングエラー信号の生成のた
めに、信号の記録が可能な光磁気ディスクなどの光ディ
スクの場合には、予め光ディスク上にスパイラル状ある
いは同心円状に、深さがλ/8n(λは光ビームの波
長、nは基板の屈折率)のグルーブを形成しておき、こ
のグルーブからの反射光量と、グルーブでない部分(ラ
ンド部)からの反射光量との差を利用したプッシュプル
法を用いて、記録トラックに対するトラッキング制御を
行なうようにしている(前掲書参照)。信号記録トラッ
クはグルーブに形成する場合と、ランド部に形成する場
合とがある。
【0005】ところで、光ディスク上のグルーブの存在
は、フォーカスエラー信号に悪影響を与えることが知ら
れている(同前掲書参照)。すなわち、トラッキング制
御により光ビームが特定のトラックを正確に走査してい
る状態ではほぼ問題ないが、例えばいわゆるシーク時の
ように、あるトラック位置から、所望のトラック位置ま
でジャンプさせるようにするときには、光ビームの走査
位置がディスクのグルーブを横切るので、このグルーブ
の横切り時の反射光量の変化によりフォーカスエラー信
号が乱される。この現象は、影響度の大小はあるもの
の、ナイフ・エッジ法、プッシュプル法のいずれの場合
にも生じる。
【0006】図12は、シーク時、複数個のグルーブを
横切ることによる影響を受けたフォーカスエラー信号の
一例の波形を示すものである。図12において、点線で
示されるのが、純粋のフォーカスエラー信号PFeであ
り、フォーカスエラー信号FEは、この信号PFeが、
光ビームの走査位置がグルーブを横切ることにより発生
する、実線で示す正弦波状の比較的高い周波数成分Fm
(以下、この成分をグルーブもれ成分という)により変
調された状態となる。
【0007】このグルーブもれ成分Fmは、フォーカス
サーボループの高域位相補償回路で強調され、フォーカ
スサーボのために対物レンズを上下させるためのフォー
カスアクチュエータのドライブコイルに供給されて対物
レンズを上下に激しく揺さぶることになる。そして、こ
のグルーブもれ成分Fmの混入により純粋のフォーカス
エラーよりも高い信号レベルとなるため、フォーカスサ
ーボループのドライブ回路の出力電圧が飽和して対物レ
ンズがフォーカス領域から逸脱してフォーカスサーボが
外れるという問題があった。
【0008】この飽和の問題を防止するため、フォーカ
スサーボのドライブ回路の電源電圧を高くすると、フォ
ーカスアクチュエータに過大な電力が供給され、そのド
ライブコイルが発熱して焼損するおそれがあり、そのた
めに種々の方策を施す必要があった。
【0009】この問題を解決するため、例えば特開平1
−194144号には、フォーカスエラー信号の正およ
び負のピーク値を検波してホールドし、それらのホール
ド出力を加算することによりグルーブもれ成分Fmを除
去するようにした技術が開示されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来の技術では、フォーカスエラー信号の処理系にロー
パスフィルタが入るため、フォーカスサーボの位相余裕
が減少し、フォーカスサーボの安定性に欠けるという問
題があった。
【0011】この発明は、以上のような問題点を生じる
ことなく、フォーカスエラー信号中のグルーブもれ信号
の抑圧と安定なフォーカスサーボを行なうことができる
ようにした光ディスク装置を提供することを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、請求項1に記載の発明は、案内溝が設けられている
光ディスクに光ビームを照射し、光ディスクからの反射
光を受光して電気信号に変換する光ピックアップと、こ
の光ピックアップからの信号から再生高周波信号を生成
する手段と、前記光ピックアップからの信号から、前記
案内溝と他の部分との反射光量の差を利用したトラッキ
ングエラー信号を生成する手段と、前記トラッキングエ
ラー信号により前記光ビームが、光ディスクのトラック
上を正しく走査するように制御するトラッキング制御系
と、前記光ピックアップからの信号からフォーカスエラ
ー信号を生成する手段と、前記再生高周波信号と、前記
トラッキングエラー信号とから、前記フォーカスエラー
信号に含まれる前記案内溝の存在を原因とする不要信号
成分に近似する信号を生成し、この生成した信号を前記
フォーカスエラー信号から除去することで前記不要信号
成分をフォーカスエラー信号から除去する手段と、前記
不要信号成分が除去されたフォーカスエラー信号により
前記光ビームが、前記光ディスク上で正しいフォーカス
状態となるように制御するフォーカス制御系とを備える
ことを特徴とする。
【0013】また、請求項2に記載の発明は、案内溝が
設けられている光ディスクに光ビームを照射し、光ディ
スクからの反射光を受光して電気信号に変換する光ピッ
クアップと、この光ピックアップからの信号から再生高
周波信号を生成する手段と、前記光ピックアップからの
信号から、前記案内溝と他の部分との反射光量の差を利
用したトラッキングエラー信号を生成する手段と、前記
トラッキングエラー信号により前記光ビームが、光ディ
スクのトラック上を正しく走査するように制御するトラ
ッキング制御系と、前記光ピックアップからの信号から
フォーカスエラー信号を生成する手段と、前記再生高周
波信号から直流分を除去した信号あるいは前記トラッキ
ングエラー信号のゼロクロス点において前記フォーカス
エラー信号をサンプリングし、隣接する2サンプリング
点の値を順次に加算し、前記フォーカスエラー信号に含
まれる前記案内溝の存在を原因とする不要信号成分を除
去した純粋のフォーカスエラー信号を得る演算回路と、
前記演算回路からのフォーカスエラー信号により前記光
ビームが、前記光ディスク上で正しいフォーカス状態と
なるように制御するフォーカス制御系とを備えることを
特徴とする。
【0014】
【作用】請求項1に記載の発明においては、再生高周波
信号とトラッキングエラー信号とから不要信号成分、す
なわち、グルーブもれ成分に等しい成分が生成され、こ
れをフォーカスエラー信号から減算してグルーブもれ成
分を除去する。したがって、フォーカスサーボの位相余
裕が減少することはなく、常に安定なフォーカスサーボ
が行なわれる。そして、シーク時だけでなく、常にグル
ーブもれ除去動作を行なうことができる。
【0015】請求項2に記載の発明においては、トラッ
キングエラー信号のゼロクロス点あるいは再生高周波信
号をエンベロープ検波したものから直流分を除去した信
号のゼロクロス点でフォーカスエラー信号がサンプリン
グされる。そして、その隣接する2個のサンプリング点
は、フォーカスエラー信号中に含まれるグルーブもれ成
分としては、互いに180°位相が異なる点の値であ
り、これらの加算値は一定となり、グルーブもれ成分を
キャンセルした純粋フォーカスエラー信号が得られる。
【0016】
【実施例】この発明においては、フォーカスエラー信号
に含まれるグルーブもれ成分Fmと、光ディスクからの
反射光の全受光量に対応した再生高周波信号RFおよび
/またはトラッキングエラー信号TEとの関係から前記
グルーブもれ成分の除去を行なうようにする。
【0017】すなわち、 グルーブもれ成分Fmと、再生高周波信号RFまたは
トラッキングエラー信号TEとの位相関係は、光ピック
アップの光ディスク面に直交する方向の位置関係と、光
ディスク上のグルーブ条件により定まるので、定まった
関係にはない。 グルーブもれ成分Fmと、再生高周波信号RFまたは
トラッキングエラー信号TEとの振幅についても、位相
と同様に定まった関係にない。 グルーブもれ成分Fmと、再生高周波信号RFのエン
ベロープ波形信号またはトラッキングエラー信号TEの
周波数に関して言えば、これらの信号の周波数は、完全
に一致する。なぜなら、グルーブもれ成分Fm、トラッ
キングエラー信号TEおよび再生高周波信号RFのエン
ベロープ波形信号は、共に、グルーブとランド部との反
射光量の違いに応じた成分であるので、同一の周波数成
分である。
【0018】請求項1に記載の発明においては、上記の
関係を利用して、次のような原理によりグルーブもれ成
分Fmをフォーカスエラー信号FEから除去する。
【0019】すなわち、グルーブもれ成分Fmは、光ビ
ームの走査位置がグルーブを横切る周期と一致した正弦
波である。したがって、グルーブもれ成分Fmの周波
数、位相、振幅の情報が検出できれば、グルーブもれ成
分Fmに等しい信号成分が生成でき、これを用いてフォ
ーカスエラー信号中のグルーブもれ成分Fmをキャンセ
ルすることが可能である。
【0020】ところで、前述したように、グルーブもれ
成分Fmは、トラッキングエラー信号TEと同一の周波
数成分である。また、再生高周波信号RFのエンベロー
プ波形の周波数とも同一の周波数である。そして、トラ
ッキングエラー信号TEと、再生高周波信号RFのエン
ベロープ波形とは、常に90°の位相差を有するもので
ある。そこで、再生高周波信号RFをエンベロープ検波
したものの直流成分を除いた信号をSsとすると、グル
ーブもれ成分Fmは、 Fm=C1×TE+C2×Ss …(1) で表される。ここで、C1およびC2は、定数である。
【0021】したがって、(1)式に基づいて、信号S
sと、トラッキングエラー信号TEとから、グルーブも
れ成分Fmと周波数および位相が等しい信号成分を生成
することができる。
【0022】そして、グルーブもれ成分Fmと周波数お
よび位相が等しい信号成分が生成できれば、そのレベル
を調整してグルーブもれ成分と等しい振幅にすることは
容易である。こうして、グルーブもれ成分Fmと周波
数、位相、振幅の等しい成分を生成することが可能であ
る。
【0023】一方、フォーカスエラー信号FEは、 FE=PFe+Fm であるので、グルーブもれ成分Fmと等しい成分を形成
して、フォーカスエラー信号FEから減算すれば、フォ
ーカスエラー信号FEとしては、純粋のフォーカスエラ
ー信号PFeのみが得られることになる。
【0024】以下、この発明による光ディスク装置の要
部の第1の実施例を図1を参照しながら説明する。この
第1の実施例は、請求項1に記載の発明に対応する実施
例である。
【0025】図1において、光ディスク11は、この例
では、光磁気ディスク(MO)であり、前述したように
予めグルーブが形成されている。この光ディスク11
は、スピンドルモータ12により駆動されるが、図示し
ないスピンドルサーボ系により、回転角速度一定(CA
V)あるいは線速度一定(CLV)の状態で、回転制御
される。
【0026】光ピックアップ13は、レーザ光源、受光
部、対物レンズ13Lなどの光学系を有し、レーザ光源
から光ディスク11に光ビームを照射し、その反射光を
受光部で受光する。光ピックアップ13は、また、図示
しないが、対物レンズ13Lを、光ディスク11の半径
方向に移動制御(トラッキング制御用)すると共に、光
ディスク11に対して上下方向に移動制御(フォーカス
制御用)するようにする2次元アクチュエータを備え
る。
【0027】そして、この例では、光ピックアップ13
は、スレッドモータ14により、全体として光ディスク
11の半径方向に移動可能とされている。このスレッド
モータ14による光ピックアップ13の位置制御によ
り、シーク動作等が行なわれる。
【0028】光ピックアップ13の受光部は、この例の
場合には、図2に示すように、4分割ディテクタの構成
とされており、各フォトディテクタA,B,C,Dから
の受光出力SA,SB,SC,SDは、RF回路15に
供給される。
【0029】RF回路15では、4つの受光出力SA〜
SDの和の信号として再生高周波信号RFを生成し、信
号処理回路16に供給する。信号処理回路16は、デジ
タル信号を再生して、そのデジタル信号をホストコンピ
ュータに供給する。
【0030】RF回路15は、また、(SA+SB)−
(SC+SD)の演算により、トラッキングエラー信号
TEを生成する。このトラッキングエラー信号TEは、
位相補償回路17およびドライブアンプ18を介して、
光ピックアップ13の2次元アクチュエータのトラッキ
ング用のドライブコイルに供給され、トラッキング制御
が行なわれる。
【0031】さらに、RF回路15では、(SA+S
C)−(SB+SD)の演算により、フォーカスエラー
信号FEを生成する。このフォーカスエラー信号FEに
は、前述したように、グルーブもれ成分Fmが含まれ
る。このフォーカスエラー信号FEは、純粋フォーカス
エラー信号生成回路20に供給される。この純粋フォー
カスエラー信号生成回路20には、また、再生高周波信
号RFおよびトラッキングエラー信号TEが供給され
る。
【0032】純粋フォーカスエラー信号生成回路20に
おいては、後で詳述するように、再生高周波信号RFお
よびトラッキングエラー信号TEからグルーブもれ成分
Fmと周波数および位相が等しい信号を生成し、この生
成した信号の振幅を、フォーカスエラー信号FE中に実
際に含まれるグルーブもれ成分Fmを比較参照すること
により、当該グルーブもれ成分Fmと等しい振幅となる
ように制御する。そして、この生成した成分をフォーカ
スエラー信号FEから減算することにより、フォーカス
エラー信号FEからグルーブもれ成分Fmを除去し、純
粋フォーカスエラー信号PFeを得る。この純粋フォー
カスエラー信号PFeは、位相補償回路21で高域補償
され、ドライブアンプ22を介して光ピックアップ13
の2次元アクチュエータのフォーカス用のドライブコイ
ルに供給され、フォーカス制御が行なわれる。
【0033】図4は、純粋フォーカスエラー信号生成回
路20の回路構成の一例である。この純粋フォーカスエ
ラー信号生成回路20には、入力端子201を通じてフ
ォーカスエラー信号FEが入力され、再生高周波信号R
Fをエンベロープ検波した信号Erfが入力端子202
を通じて入力され、トラッキングエラー信号TEが入力
端子203を通じて入力される。そして、この純粋フォ
ーカスエラー信号生成回路20の出力端子204から純
粋フォーカスエラー信号PFeが得られる。
【0034】入力端子201を通じて入力されたフォー
カスエラー信号FEは、減算回路210の一方の入力端
に供給される。また、入力端子202を通じて入力され
た信号Erfは、コンデンサ211と抵抗器212とか
らなるハイパスフィルタ213に供給される。このハイ
パスフィルタ213からは、信号Erfの直流成分を除
いた信号Ssが得られる。この信号Ssは、アンプ21
4を通じて電圧制御型可変抵抗器(以下、VCRとい
う)215の一端に供給される。また、入力端子203
を通じて入力されたトラッキングエラー信号TEは、ア
ンプ216を通じてVCR215の他端に供給される。
【0035】このVCR215からは、VCR制御電圧
発生回路227からこれに供給される制御電圧EC1に
応じた比率で、信号成分Ssとトラッキングエラー信号
TEとが加算された信号SFpが得られる。この例の場
合、後述するように、信号SFpの位相と、フォーカス
エラー信号FE中のグルーブもれ成分Fmの位相とが等
しくなるように制御電圧EC1が制御されて、VCR2
15からの信号SFpは、グルーブもれ成分Fmと周波
数および位相が等しい信号となるようにされる。つま
り、前述した(1)式に応じた演算が行なわれることに
なる。
【0036】ところで、前述もしたように、再生高周波
信号RFの交流信号成分Ssと、トラッキングエラー信
号TEとは90°の位相差を有するが、信号成分Ssと
トラッキングエラー信号TEの極性の選び方により、信
号SFpが取り得る位相としては、図3A〜Dに示すよ
うに4通り可能である。しかし、光ピックアップ13で
の光路設計により、図3A〜Dの内のいずれの位相関係
になるかは一義的に定まる。
【0037】そこで、光路設計に応じた信号Ssおよび
トラッキングエラー信号TEの極性では、目的の位相の
信号成分SFpを得ることができないときには、適宜、
信号Ssあるいはトラッキングエラー信号TEの極性を
反転して、適切な目的位相の信号SFpが得られるよう
にする。
【0038】このVCR215の出力信号SFpは、ア
ンプ218を通じて振幅調整用のVCR219に供給さ
れる。そして、このVCR219の抵抗値は、レベル制
御用VCR用制御電圧発生回路230からの制御電圧E
C2により制御される。この制御電圧EC2は、後述の
ように制御されて、信号SFpの振幅がフォーカスエラ
ー信号FE中のグルーブもれ信号成分Fmの振幅に等し
くなるようにVCR219の抵抗値が制御される。
【0039】VCR219からの信号SFmが減算回路
210の他方の入力端に供給されて、この減算回路21
0の一方の入力端に供給されているフォーカスエラー信
号FEから減算される。この減算回路210からは出力
端子204から導出され、この出力端子204に、この
減算回路210の減算出力信号として、後述するよう
に、純粋フォーカスエラー信号PFeが出力される。
【0040】VCR215の制御電圧EC1は、次のよ
うにして生成される。すなわち、入力端子201を通じ
たフォーカスエラー信号FEは、コンデンサ221と抵
抗器222とからなるハイパスフィルタ223に供給さ
れる。ハイパスフィルタ223からは、フォーカスエラ
ー信号FEの高域成分として、グルーブもれ成分Fmと
同位相の成分Fmpが得られる。
【0041】この成分Fmpは、比較器224により矩
形波信号SCmに波形整形される。この矩形波信号SC
mは位相比較回路225に供給される。一方、VCR2
15からの信号SFpが比較器217にて波形整形され
て、矩形波信号SCpとされる。そして、この矩形波信
号SCpが位相比較回路225に供給され、矩形波信号
SCmと位相比較される。そして、この位相比較回路2
25では(矩形波信号SCp−矩形波信号SCm)なる
演算が行なわれて、これよりは、両矩形波の位相誤差信
号PHeが得られる。そして、この位相誤差信号PHe
がローパスフィルタ226に供給されて積分され、この
ローパスフィルタ226の出力信号LPがVCR制御電
圧発生回路227に供給される。このVCR制御電圧発
生回路227では、このローパスフィルタ226の出力
信号LPから制御電圧EC1を生成し、これをVCR2
15に供給する。
【0042】次に、VCR219の制御電圧EC2は次
のようにして生成される。すなわち、比較器224から
の矩形波信号SCmがレベル制御用のVCR制御電圧発
生回路230に供給される。また、減算回路210の出
力信号PFeがコンデンサ231と抵抗器232とから
なるハイパスフィルタ233に供給されて、その高周波
成分AMeが抽出される。この高周波成分AMeは、ア
ンプ234を通じてレベル制御用のVCR制御電圧発生
回路230に供給される。
【0043】レベル制御用のVCR制御電圧発生回路2
30では、信号SCmの状態がハイレベルかローレベル
かを判定し、ローレベルである区間では、高周波成分A
Meの極性を反転する処理を行なう。そして、その結
果、得られる信号に基づいてレベル制御用のVCR制御
電圧発生回路230は、VCR219の制御電圧EC2
を生成する。
【0044】以上のように構成された純粋フォーカスエ
ラー信号生成回路20において、VCR215の抵抗値
を制御電圧EC1により制御して、グルーブもれ成分F
mと同位相の信号SFpを得るようにする位相合わせの
動作について、図5の各部波形図を参照しながら説明す
る。
【0045】入力端子201を通じて入力されたフォー
カスエラー信号FEは、グルーブもれ信号成分Fmが混
入している場合には、前述した図2に示したようなもの
となり、点線で示す純粋なフォーカスエラー信号PFe
がグルーブもれ成分Fmにより変調されたような信号波
形となっている。このとき、ハイパスフィルタ223か
ら得られる信号成分Fmpは、図5Aに示すように、フ
ォーカスエラー信号FEの高域成分として、グルーブも
れ成分Fmと同位相の成分Fmpとなる。この成分Fm
pは、比較器224により波形整形されて、図5Bに示
すような矩形波信号SCmに変換される。
【0046】一方、VCR215からの信号SFpは、
図5Cに示すように、グルーブもれ信号成分Fmと周波
数が等しい信号であり、これが比較器217により波形
整形されて、図5Dに示すような矩形波信号SCpとさ
れる。
【0047】位相比較回路225では、これら矩形波信
号SCmとSCpとが位相比較される。この場合、この
位相比較回路225では(矩形波信号SCp−矩形波信
号SCm)なる演算が行なわれるので、これよりは、図
5Eに示すような両矩形波の位相誤差信号PHeが得ら
れる。そして、この位相誤差信号PHeがローパスフィ
ルタ226により積分されることにより、図5Fに示す
ような信号LPとされる。VCR制御信号発生回路22
7では、この信号LPが正のときには、信号SFpの位
相を進相させ、また、信号LPが負のときには、信号S
Fpの位相を遅相させるように制御する制御電圧EC1
が生成され、これがVCR215に供給される。
【0048】以上の制御ループにより、信号LPが零と
なるように、すなわち、矩形波信号SCpと矩形波信号
SCmとの位相差が零となるように、VCR215が制
御され、その結果、VCR215からの信号SFpは、
グルーブもれ信号成分Fmと周波数および位相が等しい
信号となる。
【0049】次に、図6〜図8の波形図を参照しなが
ら、VCR219において信号SFpのレベル(振幅)
を制御して、VCR219の出力信号SFmの振幅をグ
ルーブもれ成分Fmの振幅と等しく制御する動作につい
て説明する。
【0050】ハイパスフィルタ231から得られる高周
波成分AMeは、フォーカスエラー信号FE中に含まれ
るグルーブもれ成分Fmと、VCR219からの信号S
Fmとのレベル差(Fm−SFm)に対応する。上述の
位相制御により信号SFpはグルーブもれ成分Fmと周
波数および位相が等しいので、信号SFmもグルーブも
れ成分Fmと周波数および位相は等しい。
【0051】そして、図6Aおよび図6Bに示すよう
に、グルーブもれ成分Fmよりも信号SFmのレベルが
小さければ、ハイパスフィルタ233からの高周波成分
AMeは、図6Cに示すように、グルーブもれ成分Fm
と同位相で、両信号のレベル差に応じた信号となる。こ
の場合、グルーブもれ信号Fmと同相である信号SCm
は図6Dに示すようなものとなり、レベル制御用のVC
R制御電圧発生回路230では、前述したように、この
信号SCmのローレベル区間で、高周波成分AMeの極
性を反転する処理を行なうので、その結果、図6Eに示
すように、高周波成分AMeの負極性の半サイクル分が
正極性に折り返された状態の、すべて正極性の信号が得
られる。VCR制御電圧発生回路230からの制御電圧
EC2は、この正極性の信号のレベルに応じて、信号S
Fmのレベルを大きくするようにVCR219を制御す
るものとなり、グルーブもれ成分Fmの振幅に等しくな
るように制御がかかる。
【0052】また、図7Aおよび図7Bに示すように、
グルーブもれ成分Fmよりも信号SFmのレベルが大き
ければ、高周波成分AMeは、図7Cに示すように、グ
ルーブもれ成分Fmと逆位相であって、両信号のレベル
差に応じた信号となる。そして、レベル制御用のVCR
制御電圧発生回路230では、図7Dに示す信号SCm
のローレベル区間で、この高周波成分AMeの極性を反
転する処理を行なうことにより、図7Eに示すように、
高周波成分AMeの正極性の半サイクル分が、負極性に
折り返された状態の、すべて負極性の信号が得られる。
VCR制御電圧発生回路230からの制御電圧EC2
は、この負極性の信号のレベルに応じて、信号SFmの
レベルを小さくするようにVCR219を制御するもの
となり、グルーブもれ成分Fmの振幅に等しくなるよう
に制御がかかる。
【0053】そして、図8Aおよび図8Bに示すよう
に、グルーブもれ成分Fmと、信号SFmのレベルが等
しくなると、高周波成分AMeは、図8Cに示すよう
に、差分が零となるので、図8Dに示す信号SCmによ
ってそのローレベル区間で極性反転されても零で変わら
ず、VCR219の制御電圧EC2は、そのときの値で
保たれる。
【0054】以上のようにして、VCR219からの信
号SFmは、周波数、位相、振幅がグルーブもれ信号と
等しい信号となり、減算回路210では、フォーカスエ
ラー信号FEからグルーブもれ成分Fmが除去され、こ
の減算回路210からは純粋フォーカスエラー信号PF
eのみが得られ、出力端子204に導出される。
【0055】以上説明した実施例においては、シーク時
だけでなく、常にフォーカスエラー信号からグルーブも
れ成分の除去動作を行なうことが可能であるが、トラッ
キング制御が外れるシーク時にのみグルーブもれ成分の
除去動作を行なうようにしてもよい。すなわち、減算回
路210の他方の入力端とVCR219との間にスイッ
チ回路を設け、このスイッチ回路をトラッキング制御が
外れるときだけオンとするように制御してもよい。
【0056】次に、この発明による光ディスク装置の他
の実施例について説明する。上述の例は、再生高周波信
号RFのエンベロープの交流信号成分とトラッキングエ
ラー信号TEとからフォーカスエラー信号FE中に混入
するグルーブもれ成分Fmとほぼ等しい信号を生成し、
その生成した信号をフォーカスエラー信号FEから減算
してグルーブもれ成分Fmを除去した純粋フォーカスエ
ラー信号PFeを得るようにしたが、以下に説明する例
は、グルーブもれ成分Fmと等しい信号を生成すること
なく、グルーブもれ成分Fmを除去した純粋フォーカス
エラー信号を得ることができるようにしたものである。
【0057】前述の図12に示したように、フォーカス
エラー信号FEは、グルーブもれ成分Fmがあるときに
は、純粋フォーカスエラー信号PFeが、グルーブもれ
成分Fmにより変調されたものとなっている。そして、
グルーブもれ成分は正弦波信号であるので、グルーブも
れ成分を含むフォーカスエラー信号FEの振幅の中央値
をとれは、それは純粋フォーカスエラー信号PFeとな
る。
【0058】ところで、トラッキングエラー信号TEあ
るいは再生高周波信号RFのエンベロープの交流成分S
sは、フォーカスエラー信号FE中のグルーブもれ成分
Fmと位相および振幅は異なるが、同一周波数である。
そこで、トラッキングエラー信号TEあるいは再生高周
波信号RFのエンベロープの交流成分Ssのゼロクロス
点でフォーカスエラー信号FEをサンプリングすれば、
その隣接する2サンプリング点は、フォーカスエラー信
号FEとしては、180°位相の異なる点となってい
る。グルーブもれ成分Fmが正弦波であるので、この1
80°位相の異なる点の値の平均値は、フォーカスエラ
ー信号FEの中央値であり、これを順次得るようにすれ
ば、純粋フォーカスエラー信号PFeが得られる。
【0059】図9を用いて以上のことをさらに説明す
る。図9Aはフォーカスエラー信号FE中のグルーブも
れ信号成分Fmを示し、図9Bは、このときのトラッキ
ングエラー信号TEを示している。図9に示すように、
トラッキングエラー信号FEのゼロクロス点の位置を順
次t1,t2,…,tn,t(n−1),…とし(ただ
し、n=1,2,3,…)、これらのゼロクロス点で、
グルーブもれ成分Fmをサンプリングすると、そのサン
プリング値Fm1,Fm2,…,Fmn,Fm(n−
1),…は、図9において、黒丸で示すようなものとな
る。
【0060】そして、これら各サンプリング点の内の隣
接する2点づつ、つまり、点t1と点t2、点t2と点
t3、点t3と点t4、…、点tnと点t(n−1),
…の平均(移動平均)を演算する。すると、その演算結
果は、図9Cに示すように、常に零レベルになる。つま
り、グルーブもれ成分Fmは、この演算によりキャンセ
ルされてしまう。
【0061】以上のことから純粋フォーカスエラー信号
PFeは、次の演算式 PFe(n)=(FEn+FE(n−1))/2 … (2) から得ることができるものである。ここで、FEnはサ
ンプリング点tnでのフォーカスエラー信号FEのサン
プリング値、FE(n−1)はサンプリング点t(n−
1)でのフォーカスエラー信号FEのサンプリング値で
ある。なお、トラッキングエラー信号TEの代わりに、
再生高周波信号RFのエンベロープの交流成分Ssを用
いても同様にしてグルーブもれ成分Fmのキャンセルが
できる。
【0062】ところで、この例の場合には、トラッキン
グエラー信号TEや信号Ssのゼロクロス点でフォーカ
スエラーを取得するようにしているので、サンプリング
定理から、フォーカスサーボ帯域が、フォーカスエラー
の取得サンプリング周波数により制限されることにな
る。そこで、以下に説明する実施例においては、フォー
カスエラー信号FEのサンプリング周波数が低いとき、
つまり、トラッキングエラー信号や信号Ssの周波数が
低いときには、上述したグルーブもれキャンセルの演算
回路は使用せず、フォーカスサーボ帯域を制限しないサ
ンプリング周波数のときにグルーブもれキャンセルの演
算を行なって純粋フォーカスエラー信号PFeを得るよ
うにする。このようにしても、次のような2つの理由か
ら問題は生じない。
【0063】フォーカスエラー信号FEのサンプリン
グ周波数が低くなるようなトラッキングエラー信号TE
や信号Ssの周波数が低い(つまりグルーブもれ成分F
mの周波数が低い)ときには、グルーブもれ成分の影響
が少ない。なぜなら、フォーカスサーボ系の位相補償回
路により、高域が例えば10dB/octで上昇するの
で、高い周波数の信号は問題となるが、低い周波数の信
号はあまり、影響がないのである。
【0064】トラックジャンプを伴なうシーク時にグ
ルーブもれが問題となり、上述した演算処理を行なう必
要があるが、グルーブもれの周波数は、シーク開始直後
にのみ低く、すぐに高い周波数となるので、前記演算処
理によるグルーブもれキャンセルが行なわれないのはわ
ずかな時間だけである。
【0065】図10は、以上の点を考慮した実施例のブ
ロック図である。図4の例と同一部分には同一符号を付
して示してある。
【0066】この実施例においては、フォーカスエラー
信号FEは、移動平均の演算回路30に供給されると共
にスイッチ回路31の一方の入力端Lと、スイッチ回路
32の一方の入力端Nに供給される。
【0067】また、この例の場合には、トラッキングエ
ラー信号TEが比較器33に供給されて、これよりゼロ
クロス点で立上がりあるいは立下がる矩形波信号SCt
が得られる。この矩形波信号SCtは、演算回路30に
サンプリングクロック生成用として供給される。
【0068】演算回路30では、この矩形波信号SCt
の立上がりおよび立下がり時点でフォーカスエラー信号
FEをサンプリングし、前述した演算式(2)の演算を
行なって、隣接する2つのサンプリング点の平均(移動
平均)を求める。この演算出力は前述したようにフォー
カスエラー信号FEからグルーブもれ成分Fmがキャン
セルされた純粋フォーカスエラー信号PFeである。こ
の演算回路30からの演算出力は、スイッチ回路31の
他方の入力端Hに供給される。そして、このスイッチ回
路31からの信号がスイッチ回路32の他方の入力端S
に供給される。
【0069】また、比較器33の出力信号SCtは周波
数弁別回路34に供給されてトラッキングエラー信号T
Eの周波数が弁別される。この周波数弁別回路34は、
この例ではカウンタで構成され、矩形波信号SCtの立
上がりと立下がりとの間のクロックCLKの個数を計数
して、矩形波信号SCtの周期を計測することによりそ
の周波数を弁別する。そして、この周波数弁別回路34
は、トラッキングエラー信号TEの周波数がフォーカス
サーボ帯域の例えば10倍程度以上の時は、例えばハイ
レベル、それより低い周波数の時には、ローレベルとな
る信号SW1を生成し、この信号SW1をスイッチ回路
31に、その切り換え制御信号として供給する。
【0070】スイッチ回路31は、この切り換え制御信
号SW1により、トラッキングエラー信号TEの周波数
がフォーカスサーボ帯域の10倍程度以上となる信号S
W1がハイレベルとなる期間では、入力端H側に切り換
えられ、それより低い周波数の時には、入力端L側に切
り換えられる。すなわち、フォーカスエラー信号FEに
対する演算回路30でのサンプリング周波数が低いとき
には、演算回路30をバイパスしたフォーカスエラー信
号FEそのものがスイッチ回路31を通じて取り出さ
れ、前記サンプリング周波数が高いときには演算回路3
0からの信号がスイッチ回路31より得られる。
【0071】また、スイッチ回路32は、切り換え制御
信号SW2により、シーク時には、入力端S側に切り換
えられ、その他の、トラッキング制御によりトラッキン
グオンとされている時には、入力端N側に切り換えられ
る。この切り換え信号SW2は、光ディスク装置全体の
モード制御などを行なうシステムコントローラ(図示せ
ず)から供給される。
【0072】以上のように構成されているので、トラッ
キング制御により光ビームがトラックを正しく走査する
トラッキングオン状態のときには、スイッチ回路32
は、切り換え制御信号SW2により入力端Nに切り換え
られる。このため、フォーカスエラー信号FEがそのま
まフォーカスサーボ系の位相補償回路21およびドライ
ブ回路22を通じてフォーカスアクチュエータコイルに
供給されてフォーカス制御がなされる。
【0073】そして、シーク時には、スイッチ回路32
が切り換え制御信号SW2により入力端Sに切り換えら
れるが、トラッキングエラー信号TEがフォーカスサー
ボ帯域の10倍以上の周波数にならない限り、スイッチ
回路31は入力端L側に切り換えられているので、トラ
ッキングオンのときと同様にフォーカスエラー信号FE
がそのままフォーカスサーボ系の位相補償回路21に供
給される状態となる。
【0074】そして、このシーク時において、トラッキ
ングエラー信号FEがフォーカスサーボ帯域の10倍以
上の周波数となると、スイッチ回路31が入力端H側に
切り換えられるため、演算回路30の出力信号がフォー
カスエラー信号として位相補償回路21、ドライブ回路
22を介してフォーカスアクチュエータコイルに供給さ
れ、フォーカスサーボが行なわれる。すなわち、シーク
時にフォーカスエラー信号FEに含まれるグルーブもれ
成分が除去された純粋フォーカスエラー信号によりフォ
ーカスサーボが行なわれる。
【0075】前述もしたように、図10の実施例におい
ては、フォーカスエラー信号FEのサンプリング信号と
しては、トラッキングエラー信号TEの代わりに再生高
周波信号RFのエンベロープの交流成分Ssを用いるこ
とができる。
【0076】演算回路30は、デジタル回路の構成とす
ることもできるし、また、アナログ回路の構成とするこ
ともできる。デジタル回路の構成とする場合には、フォ
ーカスエラー信号FEを比較器33の出力矩形波信号S
Ctの立上がり、立下がりの両エッジでサンプリング
し、そのサンプリング値をデジタル信号に変換してレジ
スタに順次に蓄える。そして、このレジスタにストアし
たサンプリング値を用いて前記演算式(2)の演算を行
い、その演算結果のデジタル信号をアナログ信号に変換
して出力フォーカスエラー信号(純粋フォーカスエラー
信号PFe)を得るようにする。
【0077】図11は、アナログ回路の構成とされた演
算回路30の一実施例である。フォーカスエラー信号F
Eは、サンプリング用のスイッチ回路301、302に
供給される。この例の場合、スイッチ回路301は、信
号SCtの立上がりによりオンとされ、また、スイッチ
回路302は、信号SCtの立下がりによりオンとされ
る。スイッチ回路301がオンとされると、そのときの
フォーカスエラー信号FEがコンデンサ303にホール
ドされ、また、スイッチ回路302がオンとされると、
そのときのフォーカスエラー信号FEがコンデンサ30
4にホールドされる。
【0078】そして、これらコンデンサ303のホール
ド電圧とコンデンサ304のホールド電圧とは、加算回
路305に供給されて加算される。この加算回路305
のゲインは1/2とされているので、この加算回路30
5からは、前記演算式(2)の結果の移動平均値、つま
りグルーブもれ成分が除去された純粋フォーカスエラー
信号PFeが得られる。
【0079】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、フォーカスエラー信号中のグルーブもれ成分が除去
されると同時に、フォーカスサーボ帯域において安定に
フォーカスサーボが行われるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による光ディスク装置の一実施例のブ
ロック図である。
【図2】図1の例に用いられる光ピックアップの受光部
の例を示す図である。
【図3】フォーカスエラー信号中のグルーブもれ成分
と、トラッキングエラー信号と、再生高周波信号のエン
ベロープの交流成分との位相関係を説明するための図で
ある。
【図4】図1の例の要部の具体例のブロック図である。
【図5】図4の具体例の動作を説明するための波形図で
ある。
【図6】図4の具体例の動作を説明するための波形図で
ある。
【図7】図4の具体例の動作を説明するための波形図で
ある。
【図8】図4の具体例の動作を説明するための波形図で
ある。
【図9】フォーカスエラー信号中のグルーブもれ成分と
トラッキングエラー信号とを締め図である。
【図10】この発明による光ディスク装置の他の実施例
のブロック図である。
【図11】図10の実施例の要部の一実施例の回路図で
ある。
【図12】グルーブもれ成分が含まれるフォーカスエラ
ー信号の波形図の例を示す図である。
【符号の説明】
11 光ディスク 13 光ピックアップ 15 RF回路 20 純粋フォーカスエラー信号生成回路 21 位相補償回路 22 ドライブ回路 30 演算回路 34 周波数弁別回路 215、219 可変制御型可変抵抗器(VCR)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】案内溝が設けられている光ディスクに光ビ
    ームを照射し、光ディスクからの反射光を受光して電気
    信号に変換する光ピックアップと、 この光ピックアップからの信号から再生高周波信号を生
    成する手段と、 前記光ピックアップからの信号から、前記案内溝と他の
    部分との反射光量の差を利用したトラッキングエラー信
    号を生成する手段と、 前記トラッキングエラー信号により前記光ビームが、光
    ディスクのトラック上を正しく走査するように制御する
    トラッキング制御系と、 前記光ピックアップからの信号からフォーカスエラー信
    号を生成する手段と、 前記再生高周波信号と、前記トラッキングエラー信号と
    から、前記フォーカスエラー信号に含まれる前記案内溝
    の存在を原因とする不要信号成分に近似する信号を生成
    し、この生成した信号を前記フォーカスエラー信号から
    除去することで前記不要信号成分をフォーカスエラー信
    号から除去する手段と、 前記不要信号成分が除去されたフォーカスエラー信号に
    より前記光ビームが、前記光ディスク上で正しいフォー
    カス状態となるように制御するフォーカス制御系とを備
    える光ディスク装置。
  2. 【請求項2】案内溝が設けられている光ディスクに光ビ
    ームを照射し、光ディスクからの反射光を受光して電気
    信号に変換する光ピックアップと、 この光ピックアップからの信号から再生高周波信号を生
    成する手段と、 前記光ピックアップからの信号から、前記案内溝と他の
    部分との反射光量の差を利用したトラッキングエラー信
    号を生成する手段と、 前記トラッキングエラー信号により前記光ビームが、光
    ディスクのトラック上を正しく走査するように制御する
    トラッキング制御系と、 前記光ピックアップからの信号からフォーカスエラー信
    号を生成する手段と、 前記再生高周波信号から直流分を除去した信号あるいは
    前記トラッキングエラー信号のゼロクロス点において前
    記フォーカスエラー信号をサンプリングし、隣接する2
    サンプリング点の値を順次に加算し、前記フォーカスエ
    ラー信号に含まれる前記案内溝の存在を原因とする不要
    信号成分を除去した純粋のフォーカスエラー信号を得る
    演算回路と、 前記演算回路からのフォーカスエラー信号により前記光
    ビームが、前記光ディスク上で正しいフォーカス状態と
    なるように制御するフォーカス制御系とを備える光ディ
    スク装置。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の光ディスク装置におい
    て、 前記光ピックアップからの信号から生成したフォーカス
    エラー信号を前記フォーカス制御系のフォーカスエラー
    信号として使用する状態と、前記演算回路からの信号を
    前記フォーカス制御系のフォーカスエラー信号として使
    用する状態とを切り換える切り換え回路を設け、 前記フォーカスエラー信号に含まれる前記案内溝の存在
    を原因とする不要信号成分の周波数が予め定められた周
    波数以上となったときに、前記演算回路からの信号をフ
    ォーカス制御系のフォーカスエラー信号として使用する
    状態にするように切り換えることを特徴とする光ディス
    ク装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011119014A (ja) * 2009-11-02 2011-06-16 Panasonic Corp ドライブ装置、そのドライブ装置の制御方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011119014A (ja) * 2009-11-02 2011-06-16 Panasonic Corp ドライブ装置、そのドライブ装置の制御方法

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