JPH08202448A - 無人走行車のステアリング制御方法 - Google Patents

無人走行車のステアリング制御方法

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JPH08202448A
JPH08202448A JP7027237A JP2723795A JPH08202448A JP H08202448 A JPH08202448 A JP H08202448A JP 7027237 A JP7027237 A JP 7027237A JP 2723795 A JP2723795 A JP 2723795A JP H08202448 A JPH08202448 A JP H08202448A
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政秀 山本
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  • Control Of Position, Course, Altitude, Or Attitude Of Moving Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高速で安定に走行できると共に、旋回時の車
両軌跡の占有面積を最小に抑え、走行特性や走行モード
を自由に選定ができるステアリング機能を小型に構成で
きる無人走行車のステアリング制御方法を提供する。 【構成】 少なくとも4組の車輪11A〜11Dを備え
た無人走行車において、各車輪11A〜11D夫々を独
立構造にして所定の制御機能を備え、各4輪夫々に装着
した地上に敷設した誘導機能(L)検知用のガイドセン
サ12Aa〜12Dbを使用して、前輪に装着したガイ
ドセンサ12Aa、12Ba等による誘導走行、前輪及
び後輪に装着した夫々のガイドセンサ12Aa、12B
a、12Ca、12Da等による誘導走行のいずれかを
選択実行できるようにし、また、直行、横行、斜行、ス
ピンターンの各走行モードのいずれかを選択実行できる
ようにした。なお、この他各種変形が可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は,走行路に沿って地上
に敷設した誘導線等の誘導機能を検知して走行する無人
搬送車、無人ロボット等の無人走行車のステアリング方
法に係り,特に,走行路の条件に対応して最適な走行モ
ードを自動選択して走行することができる経済的な構成
の無人走行車のステアリング制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】倉庫や工場等において、物品を無人で搬
送する手段として、その走行路に沿って敷設した誘導線
等の誘導機能を検知し、この誘導線等に沿って走行する
無人走行車(以下無人車と略称する)がしばしば用いら
れる。以下に現在、知られている無人車を大別して説明
する。 (第1の従来例)図11乃至図16は第1の従来例の無
人車で、これは4輪式の無人で走行することを可能に構
成した無人車である。図11はこの無人車の底面図で、
説明の都合上、走行路の床面に敷設した誘導線Lも示し
ている。この誘導線としては反射テープ、交流電流を流
した導線、マグネットテープ等が用途と条件等に対応し
て用いられ、これら誘導線の種類に対応して定めた種類
のセンサ(以下ガイドセンサと称す)を車体の走行方向
の中心線上に装着し、誘導線がガイドセンサの中央に来
るように無人車のステアリング機構を自動操作するよう
にしている。図11において、40は第1の従来例の無
人車で、その車体には4個の車輪41A、41B、41
C及び41Dが装着されている。一般に4個の車輪の内
の所定の車輪に駆動機構(図示せず)を装着して駆動輪
とし、その他の車輪を従動輪としている。なお、42
A、42Bは誘導線Lを検知するガイドセンサである。
この無人車40の一対の車輪41A、41Bはリンク機
構43によって回動自在に結合され、他の一対の車輪4
1C、41Dはリンク機構44によって回動自在に結合
されている。同図において、無人車40が図中右方向に
走行する場合は、ガイドセンサ42Aの検知信号によっ
て、このガイドセンサ42Aの中心部が誘導線L上にく
るように進行前側の車輪41A、41Bのステアリング
機構(図示せず)を自動操作し、左方向に走行する場合
はガイドセンサ42Bの検知信号によって、進行前側の
車輪41C、41Dのステアリング機構(図示せず)を
自動操作する。
【0003】図12(A)、(B)は車輪41Aと車輪
41B及びガイドセンサ42Aの概略構成を示すもの
で、同図(A)は車輪41Aと車輪41Bとセンサとの
構成状況を示す平面図、同図(B)は車輪とセンサとの
構成状況を示す背面図で、いずれも、車輪等を車体に装
着する機構部品や電気回路部品等の詳細図示は省略して
いる。図12(A)、(B)において、車輪41Aは従
動輪として機能し、走行モータ45によって駆動され、
駆動輪として機能される車輪41Bの回転に追従して回
転する。誘導線Lを検知するガイドセンサ42Aの検知
信号を図示しない制御装置が判定し、ガイドセンサ42
Aの中心部に誘導線Lを維持するようにステアリングモ
ータ46Aに駆動信号を出力する。従って、ステアリン
グモータ46Aの回転は図示しないギヤ機構等によって
車輪41Bとリンク機構43を回動させる。リンク機構
43の回転に伴って、車輪41Aは車輪41Bと同様に
回動する。従って、無人車40は誘導線Lに沿って走行
する。車輪41C及び41D側にも上述と同様の構造を
形成しているので、車輪41C、41Dの方向に無人車
40が走行する時は、ガイドセンサ42Bによる誘導線
Lの検知信号に従い、誘導線Lに沿って走行する。な
お、ガイドセンサ42Aをリンク43に装着して、ガイ
ドセンサ42Aを車輪41A、41Bと同一方向に回動
するように構成した無人車もある。
【0004】次に、図13により、本無人車に搭載した
制御機能に設けられる上述したステアリング機能を説明
する。図13において、無人車40のガイドセンサ42
Aが誘導線Lを検知すると、その信号は、入力信号変換
機能71Aによって増幅されると共に、その出力信号が
後段の制御機能72Aに対応させた信号形態に変換され
る。この場合、ガイドセンサ42Aの中心部に誘導線L
がある場合のガイドセンサ42Aの誘導線検知信号は最
も小さく、ガイドセンサ42Aの中心部から誘導線Lが
はずれると、その距離に対応して大きくなる。また、ガ
イドセンサ42Aからはガイドセンサ42Aの中心部が
誘導線Lからはずれている方向を示す極性信号が出力さ
れる。
【0005】入力信号変換機能71Aにおいては、結合
する制御機能72Aがアナログ処理の場合は入力信号を
アナログ信号で、ディジタル処理の場合は予め設定され
た条件に従って入力信号をディジタル信号に変換し、出
力する。制御機能72Aにおいては、入力信号を予め設
定された基準信号と比較し、偏差値をステアリング信号
として出力増幅機能73Aに出力する。出力増幅機能7
3Aにおいては、入力したステアリング信号を所定レベ
ルまで増幅してステアリングモータ46A(車輪41B
に装着したステアリングモータ)に供給している。即
ち、ガイドセンサ42Aの誘導線Lに対する相対偏移量
と偏移方向を示す信号成分によってステアリングモータ
46Aを駆動するので、ステアリングモータ46Aによ
って回動されて車輪41A、41Bの走行方向が制御さ
れる。従って無人車40は誘導線Lに沿うように制御さ
れて走行する。無人車が逆方向に走行する場合は、上述
と同様にガイドセンサ42Bの誘導線Lの検知信号は入
力信号変換機能71Bによって増幅変換され、制御機能
72Bの働きで出力されるステアリング信号を出力増幅
機能73Bで増幅してステアリングモータ46B(車輪
41Cに装着したステアリングモータ)に供給するよう
にしている。従って、無人車40は誘導線Lに沿うよう
に制御されて走行する。
【0006】図14には、無人車が走行路上における自
己の位置を知り、また、本線から分岐すべき分岐点位置
や作業すべきステーション等を検知するために実施され
ている方法例を説明する。図14に示す走行路例におい
ては、誘導機能が敷設された走行路RはC点において本
線R1と分岐路R2に分岐している。走行路Rに示す
A、B、C及び走行路R1に示すDの各位置には無人車
に装着したマークセンサとその信号処理機能に対応する
番地信号マークが走行路に沿って所定位置に固定されて
いる。また、走行路Rに示すa、b、c、d、e、f、
g及び走行路R1に示すh、i、走行路R2に示すp、
qの位置には夫々無人車に装着したマークセンサとその
信号読取機能に対応する位置マークが固定されている。
【0007】無人車の制御機能(図示せず)には、無人
車自身が走行路上のどの位置を走行しているかを把握す
るための番地記憶機能が設けられている。即ち、無人車
はA位置又はB位置等の番地信号マーク固定位置を通過
するときに、その位置の番地信号マークを読み取って番
地記憶機能の内容を改定する。さらに、例えば、無人車
がA位置で番地記憶機能の内容を読み取り、その信号内
容に従って改定した後、a位置を通過すると番地記憶機
能の内容を1つ増加させる。このようにして位置マーク
位置を通過する毎に番地記憶機能の内容値を1つずつ増
加させる。次に、通過する番地信号マークの内容値は番
地記憶機能の内容値と一致するように定めてあるので、
番地記憶機能が位置マークを通過する毎に正しく変化し
ている場合は、番地信号マーク位置を通過しても番地記
憶機能の内容は変化しないが、ノイズその他の原因で番
地記憶機能の内容値が変化していると、この番地信号マ
ークの内容値で番地記憶機能の内容値が改定される。
【0008】無人車自身が把握する位置情報は、そのシ
ステムによって予め構成された内容により、例えば、誘
導通信機能等によって地上に設けた中央制御装置に伝送
する。また、予め、無人車の記憶機能に入力された作業
指令等の内容に従い、指定された番地で指令を実行す
る。例えば、走行路RのC位置において本線R1方向に
走行するか分岐路R2方向に走行するかが判定され実行
される。また、荷役位置をきめた指令番地において停止
し、指令によって定められた所定の作業を実行する。無
人車が精度の良い停止を必要とする等位置信号マークに
よって定められる番地のみでは位置情報としての精度が
低い場合は、無人車の所定の車輪、又は図示しない計測
用車輪に装着したパルスエンコーダ等から出力される所
定の走行距離毎に出力されるパルスをカウントして、位
置信号マーク間の距離を補間する。
【0009】(第2の従来例)上述した第1の従来例の
無人車は進行方向側の車輪を同一側に装着したガイドセ
ンサによって制御する構造のものであったが、第2の従
来例の無人車はこれとは構成の異なるものである。図1
5において、50は第2の従来例の無人車で、この車体
には一方の側に設けた車輪51A、51Bがリンク機構
53によって結合されて両方向にガイドセンサ52Aa
と52Abが装着されており、反対側に設けた車輪51
C、51Dはリンク機構54によって結合されて両方向
にガイドセンサ52Baと52Bbが装着されている。
従って、この無人車50が同図において右方向に走行す
る場合は、ガイドセンサ52Aaによる誘導線Lの検知
信号によって車輪51A、51Bのステアリング機構
(図示せず)を操作し、またガイドセンサ52Baによ
る誘導線Lの検知信号によって車輪51C、51Dのス
テアリング機構(図示せず)を操作して誘導線Lに沿っ
て走行する。また、この無人車50が同図において左方
向に走行する場合は、ガイドセンサ52Bbによる誘導
線Lの検知信号によって車輪51C、51Dのステアリ
ング機構(図示せず)を操作し、またガイドセンサ52
Abによる誘導線Lの検知信号によって車輪51A、5
1Bのステアリング機構(図示せず)を操作して誘導線
Lに沿って走行する。
【0010】(第3の従来例)図16は第3の従来例の
無人車60を示すもので、この無人車60の車体には、
一方端に設けた車輪61A、61Bがリンク機構63に
よって結合されて図11に示した無人車と同様にガイド
センサ62Aが装着されている。無人車60の反対側に
設けた車輪61Cと61Dはリンク機構64によって結
合されてガイドセンサ62Bがガイドセンサ62Aと同
一方向に向けて装着されている。即ち、無人車60が同
図において右方向に走行する場合は、ガイドセンサ62
Aによる誘導線Lの検知信号によって車輪61A、61
Bのステアリング機構(図示せず)を操作し、ガイドセ
ンサ62Bによる誘導線Lの検知信号によって車輪61
C、61Dのステアリング機構(図示せず)を操作して
誘導線Lに沿って走行する。しかし、この無人車60
は、同図における左方向には走行せず、一方方向(右方
向)走行のみのシステムに適用される。さらに、用途に
よっては無人車の車体にフォークリフトのように、進行
前側にガイドセンサを設け、後輪にステアリング機能を
設けたものもある。
【0011】(先行技術)また、特許公報に開示されて
いる無人車としては、例えば特開平1−92812号公
報に記載のもの(以下先行技術という)がある。この先
行技術の無人車は、車輪を含む車軸機構を複数個備えた
構造のものであって、その車輪に駆動モータを設け、駆
動モータによって車輪を直接駆動するようにすることを
特徴とし、さらに、駆動モータは車輪の内部に設けられ
たダイレクトドライブ形モータであることを特徴として
いる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで,以上に説明
した従来例の無人車には次のような問題点があった。 (1)第1の従来例の場合 図11に示す第1の従来例のように前輪によるステアリ
ング方式であると,図17(A)、(B)に示すような
問題点がある。図17(A)は走行路の曲線部80を示
すもので、同図において、Laは走行路に敷設した誘導
線で、誘導線Laに沿って無人車(図示せず)は矢印の
方向に走行する。その場合、前輪の軌跡は誘導線Laに
沿って81La,81Raのようになるが、後輪の軌跡
は良く知られるように82Raのように旋回する内部に
入り込む。従って、曲線部内部の構築物等が無人車の後
部と干渉しないように走行路幅や曲線走行路の曲率半径
を形成しておく必要がある。走行路の条件によって構築
物等の外面が上述した無人車の後部の軌跡に干渉しない
ように構成することが困難な場合は、図17(B)の誘
導線Lbに示すように適切に外側に膨らませる必要があ
る。この場合、後輪の右側の軌跡は82Rbのようにな
るが、前輪は81Lbに示すように誘導線Lbに沿って
膨らむことになる。従って、誘導線を路面に埋設する必
要がある場合は、このような点を考慮して走行路を設置
すると時間がかかりコストアップになる。また、フォー
クリフトのように前輪部にガイドセンサを装着し、後輪
ステアリングの場合も上述と同様、走行軌跡が膨らむこ
とになる。従って、曲線部では高速走行が困難になる。
【0013】(2)第2、第3の従来例の場合 図15、図16によって示す第2、第3の従来例のよう
に前輪、後輪の夫々にガイドセンサを装着し、夫々の車
輪のステアリング機能を操作するようにすると、第1の
従来例のような問題は発生しないが、夫々のステアリン
グ機能の数だけの電子部品で構成した制御回路が必要で
あって制御機能の容積が増大する。即ち、リンク機構と
回路が二組必要になるので、容積に制限のある無人車の
配置設計が困難であり、コストにも影響する。また、図
11、図12、図15及び図16に示したように第1、
第2、第3の従来例の4輪式の無人車においては、左右
の車輪をリンク機構で結合しているため、走行関係の機
構構造が複雑で大きな容積が必要であった。さらに、リ
ンク機構の構造の関係で回動角全域にわたって各車輪の
回動角が同一状態にならないため、車輪にアンバランス
な摩耗を生じるという問題がある。即ち、走行路の条件
によっては片側の車輪の摩耗が甚だしくなる場合があ
り、安定な走行に影響を及ぼすことになる。従って、フ
ォークのような荷役機械をもっている無人車の場合は車
体が傾いて荷役が困難になる場合がある。また、上記各
図に示したような機械的な構造では、前進以外にスピン
ターンや斜行、横行等の走行モードを実行できず、走行
路の条件に対応した最適なステアリング機能の切り替え
ができないので、走行路の形成に制限を生じる。また、
機械構造のために高速に精度のよいステアリング操作を
実行することが困難であって高速走行の安定性も必ずし
も良くはない。 (3)先行技術の場合も、上述した本発明の課題を解決
するものではない。 本発明は従来のものの上記課題(問題点)を解決し,高
速で安定に走行できると共に旋回時の車両軌跡の占有面
積を最小に抑え、さらに走行特性や走行モードを自由に
選定ができるステアリング機能を小型に構成できるよう
にすることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に,本発明に基づく無人車のステアリング制御方法にお
いては、少なくとも4組の車輪を備えた無人車におい
て、各車輪夫々を独立構造にして所定の制御機能を備
え、各4輪夫々に装着した、地上に敷設した誘導機能検
知用のガイドセンサを使用して、前輪に装着したガイド
センサによる誘導走行、前輪及び後輪に装着した夫々の
ガイドセンサによる誘導走行のいずれかを選択実行でき
るようにし、また、直行、横行、斜行、スピンターンの
各走行モードのいずれかを選択実行できるようにした。
この場合、所定の前輪部に設けた誘導機能検知用のガイ
ドセンサによる被誘導走行を行うと共に、後輪のステア
リング角を前輪と反対方向の同一角度に変化させるミラ
ーステアリング走行を実行できるようにするのが望まし
い。また、上記の無人車のステアリング制御方法におい
て、誘導線を検知するガイドセンサを装着した車輪の中
心点を直交する線と、従動輪装着位置を直交する線、ま
たは車体の中心位置を直交する線との交点を各車輪の回
動中心点とし、誘導線を検知するガイドセンサを装着し
ない駆動輪は上記回動中心点を中心とする円周上を駆動
するように,前記誘導線を検知するガイドセンサを装着
した車輪と車体との相互関係を基準として、三角関数を
使用した演算によって誘導線を検知するガイドセンサを
装着しない駆動輪の回動角度を算出するのが望ましい。
あるいは、上記無人車のステアリング制御方法におい
て、誘導線を検知するガイドセンサを装着した車輪の中
心点を直交する線と、車体の中心位置を直交する線との
交点を各車輪の旋回中心点とし、各駆動輪を該旋回中心
点からの距離に比例する速度で走行するように、前記誘
導線を検知するガイドセンサを装着した車輪と車体との
相互関係を基準として、三角関数を使用した演算によっ
て各車輪の回転速度を算出するようにしてもよい。な
お、上記の無人車のステアリング制御方法は、制御手段
にPLCを備え、このPLCにテーラ展開手法による三
角関数の演算機能と、実験的に設定した該演算機能の演
算係数値を記録使用するようにすると共に、ステップ状
に記録する前記演算係数値の中間を補間する補間演算機
能を備えて各車輪の制御信号を算出するようにするのが
望ましい。さらに、無人車に搭載する制御機能に、この
無人車の走行路マップとこの走行路マップ上の所定箇所
において指定すべき走行データ類を予め記録し、この走
行データに従って、無人車の誘導走行方法及び/又は走
行モードを自動選択するように構成するのが望ましい。
【0015】
【作用】本発明は,上述のような方法にしたので,その
走行路の条件や環境状態に対応して最も効果的で適切な
誘導走行方法と走行モードを選択設定して走行できる。
従って、その方法を活かした無人車は走行路の条件に対
応して、任意適切な誘導走行方法と走行モードを選択設
定して走行できるので、走行軌跡の占有、面積を最小に
して安定に走行できる無人車システムを形成できる。こ
の場合、制御手段にPLCを備えた場合は、PLC自体
が各種インタフェース機能を備え、各種制御機能がソフ
トウエアで構成されるので、各車輪を独立構造にして制
御機能を備えても小容量の制御装置に構成できる。ま
た、完成後に当初設けなかったステアリング機能が必要
になった場合も、ソフトウエアの追加修正のみで対処で
きる。また、この制御機能に、走行路マップと走行デー
タを備え、走行データに従って無人車の誘導走行方法、
及び/又は、走行モードを自動選択するようにすると、
この無人車システムの目的と環境条件に対応して最適の
走行路を構成し、無人車をその走行路の条件に対応した
方法で走行することが可能になる。
【0016】
【実施例】本発明に基づく実施例を図1乃至図10を参
照して詳細に説明する。図1は本発明を適用した無人車
の底面図で、説明の都合上、誘導線Lも併せ記載してい
る。本実施例の説明では誘導機能を全て誘導線として説
明するが、誘導線以外の手段によって無人車を誘導する
場合も本発明は同様に適用されるものである。 (第1実施例)図1(A)は本発明の第1実施例を示す
無人車で同図において、10は無人車、10Sはその車
体である。車体10Sには4個の車輪11A、11B、
11C及び11Dが装着されている。各車輪には夫々図
示しない車輪を回動するステアリングモータ(以下Sモ
ータと略称する)と走行のためにその車輪を回転するド
ライブモータ(以下Dモータと略称する)が装着され、
各モータは、詳細を後述するように図示しない制御装置
によって車体10Sが誘導線Lに沿って走行するように
制御、駆動される。車輪11Aには前後方向に誘導線L
を検知する1対のガイドセンサ12Aa、12Abが車
輪11Aに対して内側にオフセットして装着されてい
る。同様に、車輪11Bには1対のガイドセンサ12B
a、12Bbが、車輪11Cには1対のガイドセンサ1
2Ca、12Cbが、車輪11Dには1対のガイドセン
サ12Da、12Dbが夫々車輪に対して内側にオフセ
ットして装着されている。同図においては、右方向に無
人車10が走行する場合は、ガイドセンサ12Baと1
2Daが作動して、各ガイドセンサ12Ba及び12D
a夫々の中心部に誘導線Lを維持するように制御装置
(図示せず)が作動し、左方向に無人車10が走行する
場合はガイドセンサ12Dbと12Bbが作動して、各
ガイドセンサ12Db及び12Bb夫々の中心部に誘導
線Lを維持するように制御装置が作動して、無人車10
が誘導線Lに沿って走行するように各車輪のSモータ
(図示せず)及びDモータ(図示せず)の駆動を制御す
る。
【0017】(第2実施例)図1(B)は本発明の第2
実施例の無人車である。同図において20は本実施例の
無人車、20Sはその車体である。本実施例の無人車2
0では、車輪21Aにはガイドセンサ22Aが、車輪2
1Bにはガイドセンサ22Bが、車輪21Cにはガイド
センサ22Cが、車輪21Dにはガイドセンサ22Dが
装着されるというように、各車輪に装着されるガイドセ
ンサが各1個である点が第1実施例のものとは相違す
る。従って、本実施例の無人車で方向を反転する場合
は、図示しないSモータを駆動して進行方向前側にガイ
ドセンサがくるように対応する車輪を回動させる。な
お、第1及び第2実施例のものでは、ガイドセンサを車
輪に対して内側にオフセットさせて装着したように説明
したが、無人車の走行路幅に対応した誘導線を敷設する
条件等に対応させて、ガイドセンサを車体の外側にオフ
セットして装着するようにしても良く、誘導線を埋設し
て車輪に踏まれても影響しない構成の場合は、ガイドセ
ンサを車体に対してオフセットしないで装着しても良
い。
【0018】(第3実施例)図1(C)は本発明の第3
実施例の構成を示すものである。同図において、30は
本実施例の無人車、30Sはその車体で、車体30Sに
は夫々が2個の車輪を対にして4組の車輪を装着し、そ
の中間に前後方向に向けた1対のガイドセンサを装着し
ている。即ち、車輪31Aaと車輪31Abを対にして
その間に1対のガイドセンサ32Aaと32Abを、車
輪31Baと車輪31Bbを対にしてその間に1対のガ
イドセンサ32Baと32Bbを、車輪31Caと車輪
31Cbを対にしてその間に1対のガイドセンサ32C
aと32Cbを、車輪31Daと車輪31Dbを対にし
てその間に1対のガイドセンサ32Daと32Dbを装
着している。この構造のDモータは、その車体の必要特
性に対応して、1個のDモータからディフアレンシャル
ギヤによって各車輪を駆動するようにする片方の車輪を
Dモータによって駆動し、片方の車輪は従動輪にする両
方の車輪にDモータを装着して駆動する等適切に構成す
れば良い。また、図1(B)の第2実施例のように、各
車輪に装着したガイドセンサを1個ずつにしても良い。
【0019】以降の説明では、図1(A)に示した第1
実施例の無人車の場合で説明するが、図1(C)に例示
した第3実施例の無人車の場合では、各1対の車輪を1
個の車輪と見做して適用すれば良い。また、1対の両方
の車輪にDモータを装着した場合も、以下の説明を参照
して制御機能を構成し、各Dモータの回転速度を演算算
出し制御信号とすれば良い。また、本発明の無人車も図
14に示したように、走行路に沿って地上に固定した番
地信号マーク、位置マークを検知して自己の位置を確認
し、指令を実行するような機能を備えている走行システ
ムとして説明するが、その他の手段で指令実行箇所を確
認するシステムの場合には、そのシステムに対応して、
自己の位置を確認し、指令を実行するように制御機能を
形成すれば良い。
【0020】図2に本発明の無人車の制御機能の構成の
1例を説明する。図2(A)、(B)は本発明の第1実
施例の無人車を対象にした制御機能、100は制御機能
の主要構成要素のPLC(Programmable Logic Cont
roller)である。101はPLC100のアナログ出力
用インタフェースであって、4個のDモータ120の駆
動回路121及び4個のSモータ122の駆動回路12
3に接続されている。102は高速計測機能入力用イン
タフェースで、本無人車が指令通りの速度で走行し、ま
た、旋回する場合に、各Dモータの回転速度を検知して
指令値と比較作動する制御機能に備えたサーボ制御機能
に必要な4個の各車輪に対応させた回転速度センサ12
4(例えば、インクリメンタルのパルスエンコーダ)に
接続される。103はRS422用のインタフェース等
の通信機能で、オペレータに必要な情報を表示するディ
スプレー機能や、操作、設定用等のスイッチ類等を備え
た操作パネル129に接続される。104はアナログ信
号入力用のインタフェースで、Sモータ122によって
駆動される4個の各車輪に対応するステアリング角度用
センサ125、例えば、ポテンショメータと、各4個の
車輪に2個ずつ装着した誘導線検知用のガイドセンサ1
26に接続されている。105はディジタル信号入力用
インタフェースで、これは地上に設けられ、図14に示
す番地信号マークや位置マーク検知用のマークセンサ1
27に接続される。106は通信用インタフェースで、
地上の中央制御機能と通信する通信機能128に接続さ
れる。PLC100が作業機用等の各種制御機能や検知
機能を備えていて、その入出力信号の種類(アナログ信
号、ディジタル信号等)に対応し、前述した各種インタ
フェースにも接続される。107はインタフェースで、
これはPLC100が実行し制御する各種機能を総括し
て示す機能類130に接続する上記以外のインタフェー
スを総括して示している。131は電源回路で、この電
源回路131は、本発明の無人車に搭載した2次電池
(図示せず)から上述した各センサ124、125、1
26、各駆動回路121、123、PLC100、図示
しないブレーキや作業機のオンオフ及び作業機を駆動す
る油圧回路関連機能等のためのリレー駆動用等に供給す
る所定能力の電圧に変換する機能を備えている。なお、
本実施例の無人車とは異なった情報伝達機能、駆動機
能、検知機能等を備えている無人車の場合は、その各種
機能に対応したインタフェースに夫々の機能部を接続す
れば良い。また、前述したように、図1(C)に示す構
成の無人車30で、1対の各車輪毎にDモータが装着さ
れている場合等、上述した以外の機能を備えた無人車に
本発明を適用する場合には、必要な種類と数の入出力機
能を備えたPLCを使用し、又は、機能別に分割して2
台のPLCを使用するようにしても良い。
【0021】図2(B)において、110はPLC10
0の中央情報処理機能で、PLCの内部バスライン11
1に接続されている。また、バスライン111には上述
した各インタフェース101乃至107の他、次の機能
が接続されている。 (1)中央情報処理機能110を作動させるオペレーテ
ィングシステム用ソフトを記録した記憶機能112a (2)PLCとしての機能を実行するためのソフトを記
録した記憶機能112b (3)本無人車を含む、例えば、自動走行システムの路
線データ類(走行マップと関連データ)を記録した記憶
機能112c (4)ステアリング操作時等に所定のSモータ120や
所定のDモータに適切な操作信号を出力するための三角
関数を使用した演算用プログラムやテーブル類、及びス
テアリング制御や各車輪の回転速度制御等のサーボ制御
機能のゲイン及び必要に応じて設ける微分機能や積分機
能の時定数等を選択設定するための各データ類を夫々記
録した記憶機能112d (5)この自動走行システムにおいて、作業指令を入力
したときに、例えば、スタートから目的地に到達して所
定の作業を行うような一連の動作プログラムを記録した
記憶機能112e (6)本無人車に対して所定の作業や走行を実行すべく
操作指令が与えられた時の指令を記録する記憶機能11
2f (7)本無人車が作動中に実行するプログラムや演算中
のデータ類を一時記憶する記憶装置112g等。 上述した説明は走行関連の制御機能を主体に記し信号線
やバスライン等も1本の線で簡略化して記している。ま
た、各記憶装置を機能ごとに区別して説明したが、本無
人車に設けられる記憶機能の種類を説明するために便宜
上記したものであって、この制御機能であるPLCに備
えた読取専用記憶機能(リードオンリメモリ)、書換可
能な読取専用記憶機能、一時記憶用の読取書換両用記憶
機能(ランダムアクセスメモリ)の各番地領域を適切に
分割指定して使用するようにすれば良い。上述した説明
では、制御機能として走行機能を主体にしたPLCの1
例について説明したが、作業機制御用機能と共に同一の
PLCに組み込んでも、走行機能と作業機能を夫々専用
のPLCに搭載しても、その他適切に、マイクロコンピ
ュータ、インタフェース機能及び記憶機能等で構成した
制御機能に搭載しても、専用機能毎に専用回路で構成し
ても良い。
【0022】次に、図3を用い、図1(A)に示す第1
実施例の無人車10による通常の誘導走行におけるステ
アリング方法の種類を説明する。なお、図3は車輪11
A、11Bが前輪となる方向に走行している状況におけ
るガイドセンサの用法を示していて作動させないガイド
センサの図示は省略している。 (1)誘導ステアリング方法1 このステアリング方法では、図3(A)に示す通り、進
行方向の後輪の回転はフリーにし、ステアリング機構は
前方向に向けて固定する。即ち、後輪は従動輪とし、ガ
イドセンサ12Baの中心部に誘導線Lを維持するよう
に前輪11Bと11Aのステアリング機能を作動させて
その他のガイドセンサは作動させない。従って、無人車
は前輪を駆動した前輪誘導走行の状態となる。 (2)誘導ステアリング方法2 このステアリング方法では、図3(B)に示す通り、ガ
イドセンサ12Baの中心部に誘導線Lを維持するよう
に前輪11Bと11Aのステアリング機能を作動させ、
ガイドセンサ12Daの中心部に誘導線Lを維持するよ
うに後輪11Dと11Cのステアリング機能を作動させ
る。従って、無人車は全輪を駆動した前後各輪誘導走行
の状態となる。 (3)誘導ステアリング方法3 このステアリング方法では、図3(C)に示すようにガ
イドセンサ12Baの中心部に誘導線Lを維持するよう
に前輪11Bと11Aのステアリング機能を作動させて
その他のガイドセンサは作動させないようにする。従っ
て、前輪11Bと11Aのステアリング機能に対する作
動信号と同一制御角度で方向を反対にした信号によっ
て、後輪11Cと11Dのステアリング機能を作動し、
無人車は全輪を駆動するミラーステアリング走行の状態
となる。 (4)誘導ステアリング方法4 このステアリング方法では、図3(D)に示すように、
進行方向の前輪の回転はフリーにし、ステアリング機構
は前方向に向けて固定する。即ち、前輪は従動輪とし、
ガイドセンサ12Daの中心部に誘導線Lを維持するよ
うに後輪11Cと11Dのステアリング機能を作動させ
てその他のガイドセンサは作動させない。従って、無人
車は後輪を駆動した後輪誘導走行の状態となる。
【0023】(5)誘導ステアリング方法5 このステアリング方法は、図3(A)と共通の図で表現
されるが、進行方向の前輪の回転はフリーにし、ステア
リング機構は前方向に向けて固定する。即ち、前輪は従
動輪とし、ガイドセンサ12Baの中心部に誘導線Lを
維持するように後輪11Cと11Dのステアリング機能
を作動させてその他のガイドセンサは作動させない。従
って、無人車は後輪を駆動した前誘導後輪駆動走行の状
態となり、フォークリフトのような構造の無人車に使用
される方法である。 (6)その他の誘導ステアリング方法 その他の誘導ステアリング方法として、次のものが考え
られる。即ち、図3によって説明した実施例では、車輪
11B又は11Dに装着したガイドセンサによって無人
車が誘導線の位置を検出し走行するように説明したが、
車輪11A又は11Cに装着したガイドセンサによって
誘導線の位置を検出し走行するようにしても良い。ま
た、走行路の条件に対応して、車輪11B又は11Dに
装着したガイドセンサによる誘導走行と車輪11A又は
11Cに装着したガイドセンサによる走行を適宜切り替
えて走行するように誘導線を敷設しても良い。また、上
述の各種誘導ステアリング方法は固定化したものではな
く、詳細を後述するように適宜切り替えて走行するよう
にしても良いし、自律走行と組み合わせても良い。図1
(B)、図1(C)によって示した車輪とガイドセンサ
の装着構成の車体においても、上述と同様の制御が実行
できる。図1(B)に示した構成の車体で前後輪誘導走
行を実行するには、各後輪をSモータによって180度
回動させた後、実行するようにすれば良い。
【0024】次に、上述した各種誘導方法による走行モ
ードを図4乃至図8を参照して詳細に説明する。以下の
各直行モードの説明ではステアリング機能の説明の便宜
上、制御状態を拡大して示すことができる曲線部におけ
る走行、即ち旋回走行中の状態を示している。直線部で
あっても、所定のガイドセンサの中心部に誘導線がくる
ように後述の方法と同様のステアリング制御が実行され
る。
【0025】前輪誘導走行による直行モード 図4は図3(A)によって説明した前輪誘導走行におけ
る制御作用を説明する図であって、上述したように旋回
走行中の状態を示している。前述したように、ガイドセ
ンサ12Baの中心部の誘導線Lに対する位置関係を示
す信号によって前輪11Bと11Aのステアリング機能
を作動させ、後輪11C、11Dを従動輪としている。
図4において、走行中の無人車はガイドセンサ12Ba
の中心部を誘導線Lに一致させるように車輪11BのS
モータ(図示せず)を駆動する。その結果、回動した前
輪11Bの車体進行方向に対する角度をθbとし、後輪
11C、11Dの中心を通って車体に直交する線と、前
輪11Bの中心を通って前輪11Bの進行方向に対して
直交する線との交点をOとすると、角度θbは下記
(1)式のように示される。 tanθb=D/r0・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(1) また、前述した点Oからみた後輪11C、11Dの中心
を通って車体に直交する線と、点Oを通り前輪11Aの
中心を通る線とが挟む角度をθaとすると、角度θaは
下記(2)式のように示される。 tanθa=D/(r0+d)・・・・・・・・・・・・・・・・・・(2) ただし、(1)式、(2)式において、Dはこの無人車
の構造で定まる前輪と後輪との間の距離、r0は上述の
条件におけるO点と後輪11Dとの間の距離、dはこの
無人車の構造で定まる前輪同士又は後輪同士の間の距離
である。上述した(1)式から、距離r0は下記(3)
式のようになる。 r0=D/tanθb・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(3) 従って、前輪11Aの角度θaは(2)式に(3)式を
代入して下記(4)式のように変換される。 θa=tan-1[D/〔(D/tanθb)+d〕]・・・・・・・・(4) 角度θbは車輪11Bに装着したステアリング角度用セ
ンサ125で計測できるので、角度θaを求めるため
に、上述の(4)式に記す三角関数の演算を、前述した
PLC100のディジタル演算機能によって、例えば、
テーラ展開のプログラムと、テーラ展開の演算を簡易化
して演算速度を速めるために、この演算過程で必要とな
る所定の数値変換関係を纏めて作成したテーブル等をこ
のPLC100の所定の記憶機能、例えば、記憶機能1
12dに記録しておいて演算に使用し、さらに演算過程
で算出されるテーブルに記録された数値間の数値は、テ
ーブルに記載された数字の間を直線補間して求めるよう
にする。
【0026】前輪11Aの車体の前後方向に対する角度
を上述の(4)式の演算結果得られた角度θaになるよ
うに前輪11AのSモータを制御する。即ち、前輪11
Aと11Bは点Oを中心とした同心円上を走行すること
になる。従って、旋回内輪である車輪11Bの回転速度
に関係する点Oと前輪11Bの中心との距離rBは下記
(5)式で、また車輪11Aの回転速度に関係する点O
と前輪11Aの中心との距離rAは下記(6)式で示さ
れる。 rB=D/sinθb・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(5) rA=D/sinθa・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(6) また、車体の前後方向の中心線と2個の前輪11Aと1
1Bとを結ぶ線との交点Sが点Oを結ぶ線と後輪11
C、11Dの中心を通って車体に直交する線との挟む角
度をθs、点Oと点Sとの距離をrSとすると、角度θ
sは前述と同様の演算式を用いた下記(7)式で、従っ
てまた距離rSは下記(8)式で示される。 θs=tan-1[D/〔(D/tanθb)+(d/2)〕]・・・・(7) rS=D/sinθs・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(8) 従って、距離rSは前述と同様の演算によってPLC1
00によって実行される。この無人車に予め指令されて
設定された走行速度に対応する前輪の基準回転速度VS
に対応する旋回内輪である車輪11Bの回転速度をV
B、旋回外輪である車輪11Aの回転速度をVAとする
と、点Sもまた、点Oを中心とする同心円上にあるの
で、回転速度VBは下記(9)式で、回転速度VAは下
記(10)式で夫々示される。 VB=rB・VS/rS・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(9) VA=rA・VS/rS・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(10) 従って、上記(9)式の演算結果に従った回転速度で車
輪11Bが回転するように車輪11BのDモータを駆動
し、上記(10)式の演算結果に従った回転速度で車輪
11Aが回転するように車輪11AのDモータを駆動す
る。車輪11A、11B夫々の回転速度は、夫々の車輪
に対応させて装着した各回転速度センサによって計測さ
れフィードバックされるので、サーボ制御機能として働
き、この無人車は指令された走行速度で正しく誘導線L
に沿って旋回走行する。
【0027】前後輪誘導走行による全輪駆動の直行モ
ード 次に、図3(B)によって説明した全輪を駆動した前後
各輪の誘導走行の状態における制御作用を図5によって
説明する。図4の走行モードでは、ガイドセンサ11B
aの検知信号による前輪11A、11Bの制御が、後輪
11C、11Dの中心を通って車体に直交する線と、前
輪11Bの中心を通って前輪11Bの進行方向に対し直
交する線との交点Oを中心とする同心円上を前輪11
A、11Bが走行するように説明したが、図5に示す前
輪11Aと後輪11Bに対するステアリング及び駆動制
御は、図から理解されるように前輪11A、11Bと後
輪11C、11Dの中間位置を通って車体に直交する線
と、前輪11Bの中心を通って前輪11Bの進行方向に
対して直交する線との交点OABを中心とする同心円上を
前輪11A、11Bが走行するようにすれば良い。従っ
て、制御に必要な各値は前述した各式と同様に下記(1
1)乃至(17)式のように表わされる。ただし、
(1)乃至(10)の各式に使用した記号と同一又は相
当する箇所の記号は同一の記号を使用する。前輪11A
の中心を通る線と、前輪11A、11Bと後輪11C、
11Dの中間位置を通って車体に直交する線とを前述し
た点OAB点とを交差させた場合の両線の挟む角度をθA
とすると、角度θAは下記(11)式のように示され
る。 θA=tan-1[(D/2)/〔((D/2)/tanθB)+d〕]・・・ ・・・・・・・(11) 従って、前輪11Aのステアリング角がθAになるよう
に前輪11AのSモータを駆動する。また、前輪11
B、11A夫々の回転速度は前述の(9)式、(10)
式と同様(12)、(13)の各式で表わされる。 VB=rB・VS/rS・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(12) VA=rA・VS/rS・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(13) ただし、rB、rA、rSは夫々下記の(14)、(1
5)、(16)式によって表わされる。 rB=(D/2)/sinθB・・・・・・・・・・・・・・・・・(14) rA=(D/2)/sinθA・・・・・・・・・・・・・・・・・(15) rS=(D/2)/sinθS・・・・・・・・・・・・・・・・・(16) 上記(16)式に示す角度θSは下記(18)式によっ
て表わされる。 θS=tan-1[(D/2)/ 〔((D/2)/tanθB)+(d/2)〕]・・・・・・(17) 上記(12)式の演算結果に従った回転速度で車輪11
Bが回転するように車輪11BのDモータを駆動し、上
記(13)式の演算結果に従った回転速度で車輪11A
が回転するように車輪11AのDモータを駆動する。車
輪11A、11B夫々の回転速度は夫々の車輪に対応さ
せた回転速度センサによって計測されフィードバックさ
れるので、サーボ制御機能として働き、この無人車の前
輪部は指令された走行速度で正しく誘導線Lに沿って旋
回走行する。
【0028】後輪11Dにおいては、ガイドセンサ12
Daの中心部を誘導線Lに一致させるように車輪11D
のSモータ(図示せず)を駆動する。図5における後輪
11Cと後輪11Dに対するステアリング及び駆動制御
は、同図から理解されるように前輪11A、11Bと後
輪11C、11Dの中間位置を通って車体に直交する線
と、後輪11Dの中心を通って後輪11Dの進行方向に
対して直交する線との交点OCDを中心とする同心円上を
後輪11Cと後輪11Dが走行するようにすれば良い。
従って、後輪11Cと11Dの制御は、図に示す走行状
態においては、角度の方向が異なる以外は前述と同様の
各式を利用した演算結果によって実行できる。従って、
制御に必要な各値は前述した各式と同様に下記(18)
式乃至(24)式のように表わされる。ただし、(1)
乃至(17)の各式に使用した記号と同一又は相当する
箇所の記号は同一の記号を使用する。また、図に示す後
輪の回動角は前輪と逆方向に回転しているので回転方向
が逆であることを示すために負数で表わされるが、便宜
上角度を示す記号に負の符号を含めて示す。後輪11C
の中心を通る線と前輪11A、11Bと後輪11C、1
1Dの中間位置を通って車体に直交する線とを点OCD
交差させた場合の両線の挟む角度をθCとすると、角度
θCは下記(18)式のように示される。 θC=tan-1[(D/2)/〔((D/2)/tanθD+d〕)]・・・ ・・・・・(18) 従って、後輪11Cのステアリング角がθCになるよう
に後輪11CのSモータを駆動する。さらに、車体の前
後方向の中心線と2個の後輪11Cと11Dとを結ぶ線
との交点Tと前述した点OCDとを結ぶ線と前輪11A、
11Bと後輪11C、11Dの中間位置を通って車体に
直交する線との挟む角度をθT、点OCDと点Tとの距離
をrTとすると、前述と同様の演算方法によって、角度
θTは下記(19)式で、従ってまた距離rTは下記
(20)式で示される。 θT=tan-1[(D/2)/ 〔((D/2)/tanθC)+(d/2)〕]・・・・・・(19) rT=(D/2)/sinθT・・・・・・・・・・・・・・・・・(20) 従って、この無人車に予め指令された走行速度に対応す
る後輪の回転速度VTに対応する旋回内輪である車輪1
1Cの回転速度をVC、旋回外輪である車輪11Dの回
転速度をVDとすると、点Tもまた、点OCDを中心とす
る同心円上にあるので、回転速度VCは下記(21)式
で、回転速度VDは下記(22)式で夫々示される。 VC=rC・VT/rT・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(21) VD=rD・VT/rT・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(22) ただし、VT=VSである。また、rC、rDは夫々前
述した(14)、(15)の各式同様に下記(23)、
(24)式で表わされる。 rC=(D/2)/sinθB・・・・・・・・・・・・・・・・・(23) rD=(D/2)/sinθA・・・・・・・・・・・・・・・・・(24) 上記(21)式の演算結果に従った回転速度で車輪11
Cが回転するように車輪11CのDモータを駆動し、上
記(22)式の演算結果に従った回転速度で車輪11D
が回転するように車輪11DのDモータを駆動する。車
輪11C、11D夫々の回転速度は夫々の車輪に対応さ
せた回転速度センサによって計測されフィードバックさ
れるので、サーボ制御機能として働き、この無人車の後
輪部は指令された走行速度で正しく誘導線Lに沿って旋
回走行する。上述のように前輪部、後輪部共に指令され
た走行速度で正しく誘導線Lに沿って旋回走行するの
で、この無人車は指令された走行速度で正しく誘導線L
に沿って旋回走行する。
【0029】前輪誘導走行による全輪駆動のミラース
テアリング走行モード 次に、図3(C)によって説明した前輪誘導走行で、前
輪11Bと11Aのステアリング機能に対する作動信号
と同一制御角度で方向を反対にした信号によって、後輪
11Cと11Dのステアリング機能を作動して全輪を駆
動するミラーステアリング走行状態における制御作用を
図6によって説明する。図6に示すミラーステアリング
走行モードにおける前輪のSモータとDモータの制御は
図5によって説明した前後輪誘導走行モードにおける前
輪制御と同一である。即ち、前輪θAは(11)式で、
前輪11B、11A夫々の回転速度は(12)、(1
3)の各式で表わされる式による演算を行い、その結果
を使用して制御する。 θA=tan-1[(D/2)/〔((D/2)/tanθB)+d〕]・・・ ・・・・・(11) VB=rB・VS/rS・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(12) VA=rA・VS/rS・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(13) 従って、後輪11Cと11Dのステアリング角度θCと
θDは夫々下記(25)、(26)式によって示され
る。 θD=−θB・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(25) θC=−θA・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(26) 一方、後輪11Cと11Dの回転速度VDとVCは夫々
前輪の回転速度に等しいので下記(27)、(28)式
によって示される。 VC=VA・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(27) VD=VB・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(28) 上述のように前輪部は指令された走行速度で正しく誘導
線Lに沿って旋回走行し、後輪部は前輪部にならって走
行するので、この無人車は指令された走行速度で正しく
誘導線Lに沿って旋回走行する。
【0030】斜行モード 図7によって車体が車体の向きを変えないで、斜め方向
に走行する斜行モードにおけるSモータとDモータの制
御動作について説明する。斜行角度がその無人車システ
ムによって予め設定されている指令手段で指令される
と、各車輪11A、11B、11C及び11D夫々のS
モータを指令された角度信号に対応して制御する。従っ
て、各車輪11A、11B、11C及び11Dは指令さ
れた走行方向に回動され、回動角は各車輪に装着した各
ステアリング角度用センサ125によって計測されフィ
ードバックされるので、各車輪は指令された走行方向に
向けて正しく向く。また、図7に示すように本実施例で
は、前輪の11Bに装着したガイドセンサ12Baの中
間位置に誘導線Lがくるように、前述した前輪誘導走行
モードと同様の制御手段によって誘導走行することによ
って無人車は誘導線Lに沿って斜め方向に走行する。即
ち、例えば、前輪11Aと後輪11Cのステアリング機
能を固定し、又は指令された所定の回転速度で走行する
ようにして前輪11Bをガイドセンサ12Baの検知信
号によって誘導駆動し、後輪11Dを前輪11Bの制御
にならって制御するようにすれば良い。また、後輪11
Cと11Dのステアリング機能を固定し、又は指令され
た所定の回転速度で走行するようにして前輪11Bをガ
イドセンサ11Baの検知信号によって誘導駆動し、前
輪11Aを前輪11Bの制御にならって制御するように
すれば良い。また、上記のミラーステアリング走行に準
じた制御を行うようにしても良い。また、隣接した誘導
線に移動する等、短距離を斜行する場合は、斜行用の誘
導線は敷設せず、各車輪を指令方向に回動させた後、所
定の同一回転速度で回転する等自律走行するようにして
も良い。また、正しく車体が平行に走行するには、例え
ば、後輪を誘導する誘導線を平行して敷設し、この誘導
線に沿って所定の後輪を誘導走行するように制御すれば
良い。
【0031】横行モード 図8によって車体が車体の向きを変えないで、車体に対
して直角方向に走行する横行モードにおけるSモータと
Dモータの制御動作について説明する。横行モードが所
定の指令手段で指令されると、各車輪11A、11B、
11C及び11D夫々のSモータを指令された回動信号
によって制御する。従って、各車輪11A、11B、1
1C及び11Dは指令された走行方向に90度回動さ
れ、回動角は各車輪に装着した各ステアリング角度用セ
ンサ125によって計測されフィードバックされるの
で、各車輪は指令された車体に対する直角方向に向けて
正しく向く。また、図8に示すように本実施例では、後
輪の11Dに装着したガイドセンサ12Daと後輪の1
1Cに装着したガイドセンサ12Ca夫々の中間位置に
誘導線Lがくるように、前述した前後輪誘導走行モード
と同様の制御手段によって誘導走行することによって無
人車は誘導線に沿って車体と直角方向に走行する。ま
た、前述した前輪誘導走行やミラーステアリング走行に
準じた制御を行うようにしても良い。上述した実施例の
説明では後輪を誘導走行するように説明したが、前輪を
誘導走行するように誘導線を敷設し、この誘導線に沿っ
て前輪を制御して走行するようにしても良い。また、隣
接した誘導線に移動する場合やステーションの荷役機械
に接近する場合等のように短距離を横行する場合は、横
行用の誘導線は敷設せず、各車輪を指令方向に回動させ
た後、所定の同一回転速度で回転する等自律走行するよ
うにしても良い。また、正しく車体が平行に走行するに
は、例えば、前後輪夫々を誘導する誘導線を平行して敷
設し、この誘導線に沿って誘導走行するように制御すれ
ば良い。
【0032】スピンターン スピンターンが所定の指令手段で指令されると、各Dモ
ータを、例えば、車輪11Aと11Cは同一方向に、車
輪11Bと11Dは前述とは逆方向に車体の重心位置を
中心にして夫々同心円上を走行するように所定の回転速
度で回転させる。各車輪の走行距離は、各車輪に装着し
た回転速度センサが例えば、インクリメンタルのパルス
エンコーダの場合はその出力パルス間隔が各車輪の回転
角度に対応されるので、この出力パルス数と車輪の直径
から決定される。従って、各車輪の走行距離が、車体に
対する各車輪の装着位置から定まる車体の重心位置を中
心にして車体を指令された角度回転するに必要な各車輪
の走行距離と一致すれば、スピンターンが完了したと判
定出来る。また、ガイドセンサがスピンターンの後、走
行するように指定された誘導線を検知すれば、スピンタ
ーンを停止させるようにしても良い。また、その他、適
切なマークを地上に設けて、スピンターンの完了位置を
認識するようにしても良い。上述の説明ではDモータを
駆動するように説明したが、条件によってはSモータに
よる車輪の回動を組み合わせても良い。なお、スピーン
ターンは走行路の折れ曲がり部で適切な曲率半径の曲線
走行路が確保できない条件、例えば、鋭角に走行方向を
変換する必要や、曲線部なしに分岐する走行路を設定す
る必要のある場合等に使用されるものである。
【0033】上述した斜行モード、横行モードで誘導走
行するには、前述した前輪誘導走行による直行モード、
前後輪誘導走行による全輪駆動の直行モード、前輪誘導
走行による全輪駆動のミラーステアリング走行モードを
参照して、夫々の項で記したように、走行路の条件に対
応して誘導線を敷設し、かつ、誘導輪と従動輪の区別を
適切に設定するようにすれば良い。また、その他、任意
の方向に走行させる場合に、前述のように適切に誘導走
行と誘導線を使用しない自律走行等を組み合わせても良
い。
【0034】次に、上述した各種機能を総合した無人走
行システムにおいて、指令された走行モード等を自動選
択して走行する制御フロー例を図9によって説明する。
なお、この無人走行システムが物品搬送機能を備えてい
る場合の作業機の自動操作等は本発明の説明に関係しな
いので省略するが、このような場合は指定されたステー
ションに停止した後、これらの作業指令を挿入すれば良
い。本無人走行システムが作業を開始すると(ST
0)、このシステムに設定されている機能によって、無
人車に指令が伝達される。従って、無人車の制御機能、
例えば、図2に示したPLC100は走行指令を読み、
指令の実行を開始する(ST1)。以下無人車の制御機
能の働きを単に無人車という表現で説明する。無人車は
まず現在位置(番地と称す)を読み込み、把握する(S
T2)。一般に現在停止していると、停止時の現在地デ
ータが記録されている。後述するように、ST20から
継続し、走行中においては前述したように、例えば、図
14によって説明したような手段で自己の現在位置を把
握する。また、調整後等必要な場合は、この無人車に搭
載した操作パネルから入力し、又は、地上部に設けた中
央処理装置等から入力する。
【0035】さらに、現在地から実行すべき指令走行モ
ードを確認し、誘導走行による直進であると車体に対す
る指令走行方向を確認した場合には(ST3)、各走行
機能を指定の方向に誘導走行するように設定する(ST
4)。現在地から実行すべき指令走行モードを確認して
直進ではなく(ST3)斜行であると判定した場合には
(ST5)、車体に対する進行方向を確認して、指定の
方向に走行するようにSモータによって所定角度車輪を
回動させ、予め設定されたガイドセンサの作動準備をす
る(ST6)。さらに、斜行ではなく(ST5)、車体
に対して直角方向に走行する横行であると判定した場合
には(ST7)、Sモータを駆動して車輪を90度回動
させ、予め設定されたガイドセンサの作動準備をする
(ST8)。さらに、横行走行ではなく(ST7)、ス
ピンターンであると判定した場合には(ST9)、Dモ
ータを駆動して指令方向に車体を旋回し予め設定された
ガイドセンサの作動準備をする(ST10)。
【0036】スピンターンでもないと判定した場合には
(ST9)、この無人車に予め設定された処置を実行す
る(ST11)。例えば、ST3に戻って走行モードを
再度チェックし、再チェックの結果、この無人車に設定
されたいずれの走行モードも選択されないと、予め設定
された所定の警報を発信する。直進走行の場合、次に、
ガイドセンサ(以下センサと略称する)の使用方法に関
する走行方法の確認をし、前のセンサのみを作動させた
前輪誘導走行であると判定した場合には(ST12)、
前輪を前センサの信号によって誘導走行し、後輪はステ
アリング機能を固定して従動輪となるように各機能を設
定する(ST13)。前センサのみによる誘導走行では
ないと判定し(ST12)、かつ、前後のセンサを活か
した全輪駆動であるかどうかを確認し、前後のセンサを
活かした全輪駆動の前後輪誘導走行であると判定した場
合には(ST14)、前センサの信号によって前輪を操
作し、後センサによって後輪を操作するように各機能を
設定する(ST15)。前後のセンサを活かした全輪駆
動ではないと判定した場合には(ST14)、前センサ
の信号によって後輪も操作するミラーステアリング(ミ
ラーステアと略記する)走行であるか確認する。ミラー
ステア走行であると判定した場合には(ST16)、前
センサを作動して後センサの機能を殺し、前述したミラ
ーステア走行を実行するように各機能を設定する(ST
17)。ミラーステア走行でもないと判定した場合には
(ST16)、この無人車に予め設定された処置を実行
する(ST11)。例えば、ST12に戻ってセンサの
使用方法に伴う走行方法を再度チェックし、再チェック
の結果、この無人車に設定されたいずれの走行モードも
選択されないと、予め設定された所定の警報を発信す
る。前述した各ST6、8及び10にも、夫々の走行モ
ードに対応して予め設定した走行方法に対応したST1
2乃至ST17に準じた機能が含まれている。上述した
各ST6、8、10、13、15及び17が実行される
と、指令された走行速度で、指定されたセンサの検知信
号に従って、所定の各車輪のDモータの駆動を開始する
(ST18)。なお、上記の説明では各ST3、5、
7、9、12、14及び16は時系列的に順次進行する
ように説明したが、適宜変更して異なった順序で機能す
るようにしても良く、順次STが進行するものではな
く、所定の走行モードを指定する指令信号によって設定
されるようにしても良い。
【0037】Dモータが回転して無人車が走行を開始す
ると(ST18)、所定の作動するガイドセンサによる
誘導線の検知信号が基準値と比較され、所定の誤差範囲
内で誘導線がガイドセンサの中心部にあると判定される
と(ST19)、図11によって前述したように、検知
している進行中の現在番地が指令として設定されている
停止ステーションかどうかを確認する(ST20)。ガ
イドセンサの検知信号からガイドセンサの中心部が誘導
線から許容値以上離れていると判定されると、その検知
した偏差量(ST21)及び実行中の走行指令速度と対
応して予め設定されている回転速度で、又はサーボ制御
機能に設定された特性等によってガイドセンサの中心部
が誘導線の方向に移動するように上記ガイドセンサに対
応するSモータを作動させる(ST22)。Sモータが
駆動し、このSモータが結合する車輪が回動するので、
そのステアリング角度(回動角度)が変化し、その角度
が各車輪に装着したステアリング角度用センサ125
(図2)によって計測される(ST23)。ステアリン
グ角度用センサ125による計測値によって、前述した
ように、この無人車の走行モードに対応して各車輪の回
転速度を演算する。従って、無人車の各車輪とDモータ
の機構条件で定まっているDモータの回転速度が一義的
に演算算出される(ST24)。この演算の結果に従っ
て対応するDモータの回転速度を制御する(ST2
5)。制御対象Dモータの回転速度が演算結果値に一致
するまで、この制御が実行される(ST26)。上述し
たST21からST26まではサブルーチンを形成して
いて、サブルーチンが機能している間も、前述したST
2からST20までのフローがメインルーチンとして働
いている。また、ST21に示す偏差量の検知も常時機
能していて、Sモータはその偏差量をなくすように作動
する(ST22)。
【0038】ST26において、制御対象の各Dモータ
の回転速度が演算結果である指令回転速度に一致する
と、メインルーチンに戻る。ST20において、停止ス
テーションであると判定すると、予め設定され記録され
ている停止プログラムに従って停止する(ST27)。
ST20で停止ステーションを判定してからST26で
停止するまでも、ST2に戻るサイクリックなフローが
実行される。即ち、メインルーチンと、メインルーチン
におけるST19の判定によって上述したサブルーチン
も実行される。停止した後、指令に荷揚げ、荷積み等、
この無人車を備えたシステムの条件に対応し、また、こ
の停止ステーションでの実行指令が記録されていると、
又は、新たに指令されると、それらの指令を実行する
(図示せず)。
【0039】上述した斜行モード、横行モード及びスピ
ンターンはいずれも、この無人車を使用したシステムの
条件によって必然的に決定されるが、前輪誘導走行によ
る直行モード、前後輪誘導走行による全輪駆動の直行モ
ード、前輪誘導走行による全輪駆動のミラーステア走行
モードからの選択は、図10に示す各走行モードの長
所、短所を夫々参照して走行路の条件に対応して決定
し、所定の指令手段で選定する。図10においては、前
輪誘導走行による直行モードの欄を「前輪のみステ
ア」、前後輪誘導走行による全輪駆動の直行モードを
「前後輪ステア」、前輪誘導走行による全輪駆動のミラ
ーステアリング走行モードを「ミラーステア」と表示し
ている。即ち、図10に示すように、走行中の車体の横
ゆれは、前輪のみステア、前後輪ステア、ミラーステア
の順で大となり、カーブ進入時の外側への膨らみは、前
輪のみステアでは存在せず、前後輪ステアでは小、ミラ
ーステアでは大となる。これとは逆に、カーブ進入時の
内部干渉領域は、前輪のみステア、前後輪ステア、ミラ
ーステアの順で小となる。カーブ走行後の直線復帰距離
は、前後輪ステアが最小で、前輪のみステアが大とな
り、ミラーステアが中間の値となる。これとは逆に、各
車輪のステア角度(回動角度)の演算時間は、前後輪ス
テアが最大で、前輪のみステアは最小、ミラーステアは
中間の値となる。ガイドセンサの数は、前後輪ステアが
2個必要なのに対して、前輪のみステアとミラーステア
は1個で済むので、前後輪ステアを必要としない走行シ
ステムの場合は経済的に有利になる。
【0040】上述の説明は本発明の技術思想を実現する
ための基本手法と構成を示したものであって、種々応用
改変することができるものである。例えば、この無人車
を使用したシステムの条件に対応して、各車輪とガイド
センサの装着条件を設定すれば、この装着条件とも対応
して各走行モードの設定と、各走行モードにおける制御
機能の内容は上述した実施例を参照して容易に実現でき
る。また、後輪に装着したガイドセンサによる後輪のみ
のステアリングの走行モードの説明は省略したが、上述
と同様の機能を適用することで可能である。従って、フ
ォークリフトのような前進時には後輪ステアリング以外
は使用できないような無人走行車(無人車)に対して
も、適用が可能である。また、旋回時等における各車輪
の回転速度制御等に(1)乃至(28)の各式による演
算を使用するように説明したが、車体の走行機構の構造
や走行路の条件に対応する必要走行特性を得るために、
その条件に対応した上述以外の適切な演算式を形成して
実行しても良い。また、それが複雑な演算式であっても
PLC等適切な機能のコンピュータ応用装置を使用すれ
ば実現が可能である。また、図2によって示した機能の
構成及び図9に示したフローもその無人車システムの条
件に対応して適切に構成し設定すれば良い。
【0041】
【発明の効果】本発明は上記のような方法にしたので、
次のような優れた効果を有する。 (1)走行機構にリンクのような機械的な構成部品を必
要とせず、各車輪とガイドセンサが一体になって回動さ
れるので、斜行、横行や任意角度のスピンターン等の走
行モードが容易に実現できる。 (2)本発明を適用する無人車システムの走行路の条件
や環境条件に対応して、前輪誘導走行による直行モー
ド、前後輪誘導走行による全輪駆動の直行モード、前輪
誘導走行による全輪駆動のミラーステアリング走行モー
ド及び後輪誘導走行による直行モードのうちの最適モー
ドを自由に自動設定できる。 (3)従って、誘導線の敷設に、カーブ箇所で特殊な曲
線形状を形成させないで良い。 (4)また、スピンターンが容易に実行できるので、走
行路が直角、又は鋭角に折れ曲がる必要のある場合等各
種形状の走行路においても、また分岐部にも対応可能で
ある。 (5)上記のように各種走行モードを自由に選択して走
行できるので、現場工事や現地調節のコストダウンが図
れる。 (6)上記した各種走行モードが自由に自動選択できる
ので、精度の良いステアリング機能と高速走行機能の両
者を備えた無人車が実現できる。 (7)制御装置にPLC等のコンピュータ応用機能を使
用した場合は、各種走行モードの追加が必要になった場
合も、ソフトウエアのみの追加改造ですむ。 (8)制御装置にPLC等のコンピュータ応用機能を使
用した場合は、ソフト処理と記憶機能の活用等によっ
て、Sモータ、Dモータの制御のようにサーボ制御を実
行する場合のゲイン、或いは積分や微分に使用する定数
等を無段階で変更することが可能になるので、現場の条
件に対応した応答特性のよいステアリング機能が得られ
る。 (9)制御装置にPLC等のコンピュータ応用機能を使
用した場合は、ソフト処理によって各種走行モードにお
ける各車輪の回転速度等の最適化を容易に実現できる。 (10)制御装置にPLCを使用した場合は、PLCに
アナログ信号の入出力インタフェース、ディジタル信号
の入出力インタフェース等各種のインタフェース機能を
内蔵しているので、各種センサ(増幅器を含む)や各種
アクチェータ(出力増幅機能を含む)をA/Dコンバー
タやD/Aコンバータ等の信号変換機能なしに直接制御
装置に接続できる。 従って、制御装置をコンパクトに構成でき、また、完成
後の各種機能の追加が容易に実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例乃至第3実施例の無人車の
各ガイドセンサと各車輪との相互位置関係を示す底面図
で、同図(A)は第1実施例を、同図(B)は第2実施
例を、また、同図(C)は第3実施例を示すものであ
る。
【図2】同図(A)は、本発明の第1実施例に適用する
制御機能をPLCを用いて構成した例を記した概要ブロ
ック図、同図(B)はPLCの構成を示すブロック図で
ある。
【図3】第1実施例の無人車に適用した走行モード例を
示すもので、同図(A)は前輪誘導走行による誘導ステ
アリング方式の使用ガイドセンサの状況、同図(B)は
全輪駆動で前後各輪誘導走行による誘導ステアリング方
式の使用ガイドセンサの状況、同図(C)は前輪誘導走
行によるミラーステアリング方式の使用ガイドセンサの
状況、同図(D)は前輪誘導後輪駆動走行によるステア
リング方式の使用ガイドセンサの状況を夫々示した図で
ある。
【図4】本発明を適用した前輪誘導走行による前輪駆動
の直行モードにおける各車輪の回動角度と回転速度の関
係を示す説明図で、図3(A)に対応する図である。
【図5】本発明を適用した前後輪誘導走行による全輪駆
動の直行モードにおける各車輪の回動角度と回転速度の
関係を示す説明図で、図3(B)に対応する図である。
【図6】本発明を適用した前輪誘導走行による全輪駆動
のミラーステアリング走行モードにおける各車輪の回動
角度と回転速度の関係を示す説明図で、図3(C)に対
応する図である。
【図7】本発明を適用した斜行モードを説明する平面図
で、図3(A)を参照した図である。
【図8】本発明を適用した横行モードを説明する平面図
で、図1(A)を参照した図である。
【図9】本発明を適用した無人車におけるPLC等を使
用したコンピュータ等の制御機能の働きを説明する概要
フロー図である。
【図10】本発明の各種ステアリング方式の特質の違い
を説明する図表である。
【図11】各ガイドセンサと各車輪との相互位置関係を
示す第1の従来例の無人車の底面図である。
【図12】第1の従来例の無人車における車輪とガイド
センサとの構成を説明する図であって、同図(A)は平
面図、同図(B)は背面図である。
【図13】第1の従来例の無人車におけるステアリング
用の制御機能の概要ブロック図である。
【図14】本発明及び従来例の各無人車が走行路におけ
る自己の位置を確認するための1方式を説明する走行路
図である。
【図15】第2の従来例の無人車における各ガイドセン
サと各車輪との相互位置関係を示す概要構成説明図であ
る。
【図16】第2従来例の無人車における各ガイドセンサ
と各車輪との相互位置関係を示す概要構成説明図であ
る。
【図17】第1の従来例のステアリング方式の問題点を
説明する車輪の軌跡と誘導線を示した図であって、同図
(A)は前輪ステアリング方式の場合を示した平面図、
同図(B)は前輪ステアリング方式において内部干渉領
域を小さくするように誘導線を敷設した場合の平面図で
ある。
【符号の説明】
10、20、30:無人車 11A〜11D、21A〜21D、31Aa〜31D
b:車輪 12Aa〜12Db、22A〜22D、32Aa〜32
Db:ガイドセンサ(誘導線センサ) 100:PLC(制御機能) L:誘導線(誘導機能)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも4組の車輪を備えた無人走行
    車において、各車輪夫々を独立構造にして所定の制御機
    能を備え、各4輪夫々に装着した地上に敷設した誘導機
    能検知用のガイドセンサを使用して、前輪に装着した上
    記ガイドセンサによる誘導走行、前輪及び後輪に装着し
    た夫々のガイドセンサによる誘導走行のいずれかを選択
    実行できるようにし、また、直行、横行、斜行、スピン
    ターンの各走行モードのいずれかを選択実行できるよう
    にした無人走行車のステアリング制御方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の無人走行車のステアリン
    グ制御方法において、所定の前輪部に設けた誘導機能検
    知用のガイドセンサによる被誘導走行を行うと共に後輪
    のステアリング角を前輪と反対方向の同一角度に設定変
    化させるミラーステアリング走行を実行するようにした
    無人走行車のステアリング制御方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の無人走行車の
    ステアリング制御方法において、誘導線を検知するガイ
    ドセンサを装着した車輪の中心点を直交する線と、従動
    輪装着位置を直交する線、または車体の中心位置を直交
    する線との交点を各車輪の回動中心点とし、誘導線を検
    知するガイドセンサを装着しない駆動輪は上記回動中心
    点を中心とする円周上を駆動するように,前記誘導線を
    検知するガイドセンサを装着した車輪と車体との相互関
    係を基準として、三角関数を使用した演算によって誘導
    線を検知するガイドセンサを装着しない駆動輪の回動角
    度を算出するようにした無人走行車のステアリング制御
    方法。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし2に記載の無人走行車の
    ステアリング制御方法において、誘導線を検知するガイ
    ドセンサを装着した車輪の中心点を直交する線と、車体
    の中心位置を直交する線との交点を各車輪の旋回中心点
    とし、各駆動輪を該旋回中心点からの距離に比例する速
    度で走行するように、前記誘導線を検知するガイドセン
    サを装着した車輪と車体との相互関係を基準として、三
    角関数を使用した演算によって各車輪の回転速度を算出
    するようにした無人走行車のステアリング制御方法。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれかに記載の無人
    走行車のステアリング制御方法において、制御手段にP
    LC(Programmable Logic Controller)を備え、該
    PLCにテーラ展開手法による三角関数の演算機能と、
    実験的に設定した該演算機能の演算係数値を記録使用す
    るようにするとともにステップ状に記録する前記演算係
    数値の中間を補間する補間演算機能を備えるようにした
    無人走行車のステアリング制御方法。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれかに記載の無人
    走行車のステアリング制御方法において、該走行車に搭
    載する制御機能に、当該走行車の走行路マップと該走行
    路マップ上の所定箇所において指定すべき走行データ類
    を予め記録し、該走行データに従って、該走行車システ
    ムの誘導走行方法及び/又は走行モードを自動選択する
    ように構成した無人走行車のステアリング制御方法。
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