JPH08201567A - 炉内遠隔検査装置 - Google Patents

炉内遠隔検査装置

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JPH08201567A
JPH08201567A JP7009514A JP951495A JPH08201567A JP H08201567 A JPH08201567 A JP H08201567A JP 7009514 A JP7009514 A JP 7009514A JP 951495 A JP951495 A JP 951495A JP H08201567 A JPH08201567 A JP H08201567A
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JP
Japan
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inspection
elevating
reactor
rotating
tool
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JP7009514A
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Masanori Suzuki
正憲 鈴木
Hideyo Saito
英世 斉藤
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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  • Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)
  • Investigating Materials By The Use Of Optical Means Adapted For Particular Applications (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】検査装置1は、ペデスタル24に設置された支
持機構17と,支持機構17上にこの順に連結された昇
降機構2,繰り出し機構3とツール機構5から構成され
る。これらの機構を動作させてツール機構5を炉内に導
く。ツール機構5はテレビカメラ18,ライトガイド1
3を有する。ライトガイド13は、回転機構4,繰り出
し機構3,昇降機構2の内部を通り、ペデスタル24に
置かれたブラックライト光源10に接続されており、遠
隔操作でブラックライトを炉内に供給できる。昇降,繰
り出し,回転の各駆動軸は、制御装置9から遠隔操作し
て、ツール機構を溶接部23に3次元的に位置決めでき
る。 【効果】検査装置の炉内への設置が容易に行え、耐放射
線性に優れた検査装置を提供できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、原子炉圧力容器の下部
にある炉内構造物の欠陥の有無を検査する装置に係り、
特に、制御棒駆動機構ハウジング(以下、CRDハウジ
ングと呼ぶ)やシュラウドサポートレグなどを遠隔操作
で浸透探傷検査する場合に好適な炉内遠隔検査装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、容器内部を遠隔で検査する装置の
第一の公知例として、特開平3−82954号公報がある。本
公知例は、原子炉圧力容器の下部にある炉内構造物を検
査する装置に関するものであり、円筒上の支持機構と,
多関節機構と,多関節機構の先端に超音波探傷や渦電流
探傷の検査ヘッドを装着するように構成し、装置を炉上
部オペレーションフロアから炉内に吊り下ろして、炉内
下部を検査するようにしたものである。
【0003】また、第二の公知例として、特開昭56−73
949 号公報がある。本公知例は、蒸気発生器の伝熱管の
端口を遠隔操作で目視検査する装置であり、クレーン状
のマニピュレータと,その先端に装着されたカメラヘッ
ドを有し、マニピュレータを蒸気発生器の下部から挿入
して、伝熱管端口の下面を目視検査するようにしたもの
である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】第一の公知例では、装
置を原子炉上部のオペレーションフロアから炉内に吊り
下ろして、炉内下部に設置するものである。しかし、オ
ペレーションフロアから炉内下鏡部までは25m以上あ
り、且つ炉内の放射線のために作業員の設置場所への接
近が困難であるため、装置の設置が非常に難しいという
第一の問題点があった。また、第二の公知例を応用して
炉下部から炉内に入れる方法では、圧力容器下部外側に
長さ約3m以上のハウジングが存在し、これらに装置が
干渉して、クレーン状のマニピュレータがハウジング内
を通過して容器内に入ることが困難であるという第二の
問題点があった。
【0005】また、炉内の放射線強度が定量評価された
実績がなく、炉内の放射線が高いという漠然とした概念
だけが存在していたために、装置の小型化を優先して、
放射線に弱い部品に対する耐放射線対策を実施していな
いという第三の問題点があった。
【0006】さらに、炉内構造物の補修作業では、補修
溶接部の側面や下鏡面及びその熱影響部の複数の表面を
検査する必要がある。このように検査方向が異なるた
め、複数のカメラ及び複数のブラックライトを必要と
し、装置の複雑化,大型化せざるを得なく、炉内へのア
クセスのための装置が成立しないという第四の問題点が
あった。
【0007】本発明の第一の目的は、第一,第二の問題
点を解決した炉内下鏡部への装置の遠隔設置が容易な炉
内遠隔検査装置を提供することにある。
【0008】本発明の第二の目的は、第三,第四の問題
点を解決した炉内下鏡部のハウジング表面の浸透探傷検
査が遠隔操作で容易にできる炉内遠隔検査装置を提供す
ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】第一の目的を達成するた
めに、昇降機構と,昇降機構を昇降軸回りに回転させる
第一の回転機構と,昇降機構の先端の近くに連結された
繰り出し機構と,繰り出し機構に連結された第二の回転
機構と,第二の回転機構に連結された検査機構とを有
し、前記昇降機構を炉下部ペデスタルに設置し、前記昇
降機構の外形がCRDハウジング内を通過できるサイズ
に構成し、さらに前記検査機構と繰り出し機構とが繰り
出し機構の動作により昇降機構内に収まるように構成す
る。
【0010】第二の目的を達成するために、ブラックラ
イト光源と,ブラックライト光源に接続されたライトガ
イドと,昇降機構と,昇降機構の先端の近くに連結され
た繰り出し機構と,繰り出し機構に連結された少なくと
も1軸を有するツール駆動機構と,ツール機構部に装着
された浸透液,洗浄液及び乾燥空気を噴出する浸透探傷
ノズルと観察用カメラと,前記ツール駆動機構の1軸と
して前記浸透探傷用ノズルと前記カメラが前記ツール機
構の軸回りに旋回する駆動軸を有し、ブラックライトと
昇降機構と浸透探傷用供給器を炉下部ペデスタルに設置
し、ライトガイドと前記浸透探傷用ノズルに接続された
配管を前記昇降機構から前記カメラの近くに至る間の機
構内部を通るように構成する。
【0011】
【作用】第一の目的を達成するための手段は次のように
作用する。昇降機構の軸心とあるCRDハウジングの軸
心とがほぼ一致するように、昇降機構をペデスタル内に
セットする。次に昇降機構を動作させて、CRDハウジ
ング内部を通過し、CRDハウジングの上面が昇降機構部
の先端にある検査機構の下面より下になる位置にくるま
で昇降機構を伸展させる。次に繰り出し機構と第一の回
転機構を動作させて、検査機構を炉上部からみた平面座
標の所定の位置まで移動させる。再び昇降機構を動作さ
せて、検査機構を下鏡面の検査位置に下降させて、3次
元的に位置決めする。第二の検査機構を回転させて、検
査機構に装着した検査器具で下鏡の近くを検査する。
【0012】第二に目的を達成するための手段は次のよ
うに作用する。昇降機構を動作させて、ツール駆動機構
がCRDハウジング内を通過し、CRDハウジング上面
から完全にでる位置にくるまで昇降機構を伸展させる。
その後、繰り出し機構と昇降機構を組み合わせて、ツー
ル駆動機構を所定の位置に位置決めする。その後、ペデ
スタルにある浸透探傷用供給器から探傷液,洗浄液と乾
燥空気を洗浄用浸透探傷ノズル,乾燥用浸透探傷ノズ
ル,浸透用浸透探傷ノズルに供給して、検査面を蛍光浸
透探傷ができる状態に仕上げる。次にペデスタルにある
ブラックライトを点灯させ、その紫外線をライトガイド
を経由して検査面に照射する。検査面上の欠陥の有無は
テレビカメラで観察する。観察面の変更は、ツール機構
内の駆動機構及び昇降,繰り出し機構を動作させて行
う。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて説明す
る。図1は本発明の一実施例の正面図であり、炉内検査
装置1を圧力容器下鏡20にあるCRDスタブ22の溶
接部23付近にアクセスした状況を示す。図2はその一
部を拡大した図であり、炉内検査装置1で溶接部23の
側面を検査している状態を示す。炉内検査装置1は、炉
下部のペデスタルのプラットホーム24上に設置される
支持機構17と,支持機構17の上に載せられた昇降機
構2と,昇降機構2の先端に連結された繰り出し機構3
と,繰り出し機構3の先に接続された回転機構4と,回
転機構4の先端に接続されたツール機構5とから構成さ
れ、さらに、これらを制御するため制御装置9,ブラッ
クライト光源10と,浸透探傷供給器11とから構成さ
れる。なお、これらの駆動機構及び以降の説明にでてく
る各駆動機構に関する駆動部の構造は、図及び説明を簡
単にするために、図示していないし、説明も省略する。
本駆動部は、DCモータ,水圧シリンダ,空圧シリンダ
などを用いれば容易に実現できる。
【0014】昇降機構2は、3重円筒管構造をしてお
り、その内部に円筒管6bと,円筒管6bの内部に円筒
管6aを有する。これらの円筒管6a,6bは、昇降機
構2の図示されていない駆動部によって、昇降機構2全
体の長さを図3に示す状態になるまで短く伸縮可能であ
る。また、円筒管6aの側面には、図2に示すような開
口部34を有する。図4に示すように、この開口部34
がCRDハウジング21の上面より上に完全にでるま
で、昇降機構2全体の長さを長く伸ばすことができる。
【0015】繰り出し機構3は、図2に示すように、回
転対偶30a,30b,30c,30dと,リンク31
a,32bと,固定リンク32,33とから構成され、
平行四辺形リンクを形作っている。繰り出し機構3の一
端30cは、開口部34の上端の円筒管6aに固定され
ている。更に、回転対偶30a,リンク31aと回転対
偶30bは同一平面上に連結されており、その平面上を
動作する。同様に、回転対偶30c,リンク31bと回
転対偶30dも同一平面上に連結され、その平面上を動
作する。これらの2組の動作平面は、平面に垂直な方向
にオフセットがあるように構成されているので、動作平
面に垂直な方向から見たときにリンク機構が一直線上に
なるように、繰り出し機構3は動作できる。従って、図
4に示すように、開口部34を経て、繰り出し機構3,
回転機構4及びツール機構5を円筒管6aの内部に収納
することができる。
【0016】ツール機構5は、図2に示すように、ライ
トガイド13,テレビカメラ18,ミラー19,浸透探
傷用の探傷液ノズル36,洗浄液ノズル37と乾燥空気
ノズル38とを有する。ライトガイド13及びテレビカ
メラ18の光軸は、ミラー19によって90度曲げられ
るので、図2に示すように、溶接部23が観察できる。
ライトガイド13は、回転機構4,繰り出し機構3,円
筒管6a,円筒管6b,昇降機構2の内部を通り、ブラ
ックライト光源10に接続されている。この構成によ
り、ブラックライト光源10をペデスタルのプラットホ
ーム24に置いた状態で、蛍光浸透探傷に必要な波長3
60nmの紫外線を検査面に照射できる。従って、耐放
射線性の低いブラックライト光源であっても、炉内の蛍
光浸透探傷が可能になる。
【0017】同様に、テレビカメラ18の電源線及び信
号線(以下、制御線と呼ぶ)は、回転機構4,繰り出し
機構3,円筒管6a,円筒管6b,昇降機構2の内部を
通り、制御装置9内にあるモニタテレビ41に接続され
ており、モニタテレビ41で、検査面の遠隔観察を行う
ことができる。同様に、探傷液ノズル36,洗浄液ノズ
ル37と乾燥空気ノズル38は、ツール機構5の側面下
部に斜め下向きに装着されており、それぞれは、フレキ
シブルなパイプ14が接続され、回転機構4,繰り出し
機構3,円筒管6a,円筒管6b,昇降機構2の内部を
通り、浸透探傷供給器11に接続されている。この構成
で、炉下部ペデスタルにある浸透探傷供給器11を操作
することで、検査面、例えば溶接部23の周囲に浸透
液,洗浄液,乾燥空気を遠隔操作で供給可能になる。
【0018】また、回転機構4,繰り出し機構3,昇降
機構2,支持機構17の制御線も制御装置9に接続され
ており、これらの動作軸の遠隔操作が可能になる。
【0019】円筒管6aの上端には、把持機構15を有
し、装置設置時にCRDハウジング21内への水の進入
を防止するために設置されているに防水用に載せられて
いるCRDハウジング閉止フランジ16を把持する。
【0020】支持機構17は、図3に示すように、車輪
40を有し、プラットホーム24上に敷設されたレール
25上を101の方向に移動できる。さらに、プラット
ホーム24全体は、プラットホーム24の中心を通る鉛
直軸回りに100の方向に回転できる。この機構によっ
て、昇降機構を下鏡部にある複数本あるCRDハウジン
グの一つの中心軸に一致させるように位置決めができ
る。
【0021】さらに、支持機構17には、昇降機構2を
102の方向に旋回させる回転機構7と,昇降機構を昇
降軸回りに103の方向に回転させる回転機構8がこの
順に連結されている。
【0022】回転機構7は、図5に示すように、昇降機
構2を傾斜させるものであり、図5に示す状態で、昇降
機構2を支持機構17に搭載及び取り外しを行う。これ
は、ペデスタルへの入り口が小さいため、図3の状態で
はペデスタル内に装置を搬入する事ができないので、昇
降機構2と支持機構17を分離させてペデスタルに搬入
するためである。
【0023】回転機構8は、回転ホルダ42と回転駆動
部43とを有し、昇降機構2の上端の近くで回転ホルダ
42によって、着脱可能で、且つ昇降軸回りに103の
方向に回転できるように連結される。また、昇降機構2
の下端の近くで回転駆動部43と着脱可能で、且つ昇降
機構2を昇降軸の回りに103の方向に回転できるよう
に連結される。さらに、回転駆動部43には、103の
方向に回転する駆動用のモータが収納されている。
【0024】次に、装置の動作原理を簡単に説明する。
最初に、ペデスタルのプラットホーム24のレール上に
支持機構17を搬入し、レール25上に載せる。次に、
図5に示すように、回転機構7を動作させて、斜め状態
にし、昇降機構2を支持機構17に載せ、回転ホルダ4
2と回転駆動部43上で、103の方向に回転可能なよ
うに固定する。次に、昇降機構2が垂直になるように回
転機構7を動作させる。次に、プラットホーム24の1
00方向への回転と,支持機構17の101方向への移
動を実行し、図3に示すように、昇降機構2の先端が挿
入するCRDハウジングの下面に位置するようにする。
次に、円筒管6a,6bを104の方向に上昇させ、C
RDハウジングに昇降機構2の先端にある把持機構15
が、CRD閉止フランジ16の下端に来るまで上昇させ
る。次に、把持機構15を動作させ、CRD閉止フラン
ジ16を把持する。以上の操作は、炉水が満水状態で実
施する。次に、炉水を排水し、炉内を気中状態にする。
次に、図4に示すように、開口部34が完全にCRDハ
ウジングの上面にでるまで、円筒管6a,6bを更に上
昇させる。次に、繰り出し機構3を105の方向に動作
させ、同時に回転機構7を103の方向に動作させて、
ツール機構5を検査対象である溶接部23の上方の位置
まで繰り出す。次に、昇降機構2を動作させて、図1に
示すように、ミラー19と検査対象の溶接部23とが同
じレベルになる位置まで円筒管6a,6bを下降させ
る。回転機構4を106の方向に動作させて、ミラー1
9と肉盛り溶接部23とが対向するように回転させる。
以上で炉内へのセットアップが完了する。
【0025】次に、本検査装置1を用いた検査の手順を
説明する。最初に、溶接部23の検査面の状態をテレビ
カメラ18で観察する。次に、洗浄液を洗浄液ノズル3
7から噴出させ、検査面を洗浄する。次に、乾燥空気ノ
ズル38から乾燥空気を噴出させ、検査面を乾燥させ
る。次に、検査面の状態をテレビカメラ18で観察し、
洗浄状態及び乾燥状態を観察する。洗浄及び乾燥が不十
分な場合、再度洗浄または乾燥操作を実施する。洗浄及
び乾燥が十分であれば、次に蛍光浸透液を探傷液ノズル
36から噴出させ、検査面に塗布し、浸透液が欠陥の隙
間に浸透するまで待つ。次に洗浄液ノズル37で検査面
を洗浄し、余剰な浸透液を検査面から除去する。その後
乾燥空気ノズル38で検査面を乾燥させた後、ブラック
ライト光源10を点灯させて、検査面をテレビカメラ1
8で観察し、それを制御装置上のモニタテレビ41で観
察し、図示されていないビデオレコーダで記録する。観
察が終われば、再度洗浄液ノズル37を動作させ、検査
面を洗浄する。以上が、肉盛り溶接部22の側面の蛍光
浸透探傷検査の手順である。側面の検査面の位置を変え
る操作は、繰り出し機構3と回転駆動部43と回転機構
4と昇降機構2の動作を組み合わせることで実施する。
このとき、ミラー19が検査面である溶接部23を常に
向くように、回転機構4を回転駆動部43と同期させて
動作させる。溶接部23の熱影響部である下鏡部の検査
は、図1の状態から、ライトガイド13とテレビカメラ
18の光軸が下鏡面を向くように、ミラー19を107
の方向に回転させる。
【0026】以上の実施例では、検査装置が放射線量率
の高い炉心中心部を通過しなくても済むので、装置の耐
放射線性が低い部品で装置を構成できる。
【0027】この実施例では、CRDスタブの溶接部を
検査対象としたが、CRDハウジングの溶接部の健全性
検査にも、同様の考え方で適用できる。
【0028】他の一実施例として、炉内検査装置1をサ
ポートレグ45の溶接部46の健全性検査に適用した例
を図6に示す。さらに、ツール機構5の先端側面に、第
二の繰り出し機構48とその先端に超音波探触子47と
繰り出し機構48に沿ってカプラント用パイプ49を装
着するように構成した。装置の設置方法,検査面へのア
クセスの方法及び浸透探傷検査の手順は、同じである。
サポートレグ溶接部46及び熱影響部の超音波探傷によ
る体積検査は、繰り出し機構48を108の方向に動作
させて、超音波探触子47をサポートレグ45に押し付
けて、制御装置9からパルス電圧を印加し、その反射波
を制御装置9に受信させることで実施する。なお、超音
波探傷に必要なカプラントは、カプラント用パイプ49
から図示されていないノズルを介して供給される。検査
位置の変更は、浸透探傷検査と同様に、各駆動軸を組み
合わせて動作させて、超音波探触子を3次元的に動作さ
せる。本実施例によれば、浸透探傷検査と超音波探傷検
査が同時に容易に実行可能になる。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、炉内での検査のために
検査装置の設置が容易に行える。さらに、炉内における
蛍光液体浸透検査が遠隔操作で容易に実施できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の全体構成を示す正面図。
【図2】図1に示す本発明の一実施例の一部を示す斜視
図。
【図3】図1に示す本発明の一実施例の一部を示す側面
図。
【図4】図1に示す本発明の一実施例の一部を示す説明
図。
【図5】図1に示す本発明の一実施例の一部を示す側面
図。
【図6】本発明の他の一実施例の一部を示す説明図。
【符号の説明】
1…炉内検査装置、2…昇降機構、3…繰り出し機構、
4,7,8…回転機構、5…ツール機構、6…円筒管、
9…制御装置、10…ブラックライト光源、13…ライ
トガイド、15…把持機構、18…テレビカメラ、20
…下鏡、23…溶接部。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原子炉圧力容器内で炉内構造物の健全性を
    検査する装置において、炉下部ペデスタルに設置され、
    移動可能な支持機構と,前記支持機構から制御棒駆動機
    構ハウジング内を通して炉内に挿入できる昇降機構と,
    前記昇降機構を昇降軸回りに回転させる第一の回転機構
    と,前記昇降機構の先端の近くに連結された繰り出し機
    構と,前記繰り出し機構に連結された第二の回転機構
    と,前記第二の回転機構に連結された検査機構を有し、
    前記繰り出し機構の操作により前記繰り出し機構及び検
    査機構が昇降機構内に収まるように構成したことを特徴
    とする炉内遠隔検査装置。
  2. 【請求項2】原子炉圧力容器内で炉内構造物を液体浸透
    探傷検査する装置において、ブラックライト光源と,前
    記光源に接続されたライトガイドと,炉下部ペデスタル
    から制御棒駆動機構ハウジング内を経由して炉内に至る
    昇降機構と,前記昇降機構の先端の近くに連結された繰
    り出し機構と,前記繰り出し機構に連結された少なくと
    も1軸を有するツール駆動機構と,前記ツール機構部に
    装着された浸透液,洗浄液及び乾燥空気を噴出する浸透
    探傷用ノズルとカメラと,前記ツール駆動機構の1軸と
    して前記浸透探傷用ノズルと前記カメラが前記ツール機
    構の軸回りに旋回する駆動軸を有し、前記ブラックライ
    トと前記昇降機構と浸透探傷用供給器を炉下部ペデスタ
    ルに設置し、前記ライトガイドと前記浸透探傷用ノズル
    に接続された配管を前記昇降機構から前記カメラの近く
    に至る間の機構内部を通るように配置したことを特徴と
    する炉内遠隔検査装置。
  3. 【請求項3】請求項2において、前記ツール機構の前記
    回転軸を除く駆動軸として、前記カメラと前記ライトガ
    イドの光軸方向を変えるミラーと前記ミラーの駆動機構
    を有し、炉内構造物を検査するように構成した炉内遠隔
    検査装置。
  4. 【請求項4】請求項3において、前記昇降機構の先端部
    に前記制御棒駆動機構ハウジングのシール蓋を把持する
    機構を有する炉内遠隔検査装置。
JP7009514A 1995-01-25 1995-01-25 炉内遠隔検査装置 Pending JPH08201567A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007212440A (ja) * 2006-01-16 2007-08-23 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 複雑形状部の探傷装置
KR101334629B1 (ko) * 2013-08-08 2013-11-29 세안기술 주식회사 와전류탐상검사장비의 카메라 헤드 어셈블리
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